JP4015431B2 - プレス機械のエネルギー蓄積装置及びプレス機械 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、加工動作時及び非加工動作時に駆動軸を駆動モータによって駆動するプレス機械のエネルギー蓄積装置及びプレス機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は、従来のプレス機械の構成図である。
従来のプレス機械(機械プレス)101は、図6に示すように、下型を装着するボルスタ102と、上型を装着して上下方向に移動するスライド103と、このスライド103を駆動するクランク軸104と、このクランク軸104とスライド103とを連結するコネクティングロッド105と、クランク軸104を駆動するメインギヤ106a及びこのメインギヤ106aと噛み合うピニオンギヤ106bと、機械フレームと一体となっているブレーキ板107と、駆動力を発生する三相誘導電動機などの駆動モータ108と、ピニオンギヤ106bと一体であり回転エネルギーを蓄積するフライホイール109と、駆動モータ108の駆動力をフライホイール109に伝達する駆動ベルト110と、クランク軸104を回転するときにはフライホイール109側に押し付けられ、クランク軸104を停止するときにはブレーキ板107側に押し付けられるクラッチ板111と、駆動モータ108を起動する起動スイッチ112と、駆動モータ108の回転速度を検出する回転速度検出器113と、駆動モータ108を動作制御するインバータなどのモータコントロール部114と、このモータコントロール部114に速度指令したり、駆動モータ108の回転速度に応じてクラッチ板111を動作制御するプレスコントロール部115などを備えている。
【0003】
従来のプレス機械101では、1加工サイクル(加工タクト)におけるスライド103の動作領域の10%程度が加工動作領域であり、プレス加工に必要な加工エネルギーをこの加工動作領域で放出する必要がある。このため、従来のプレス機械101では、電源を投入して起動スイッチ112をON動作し、加工エネルギーの約10倍程度の回転エネルギーがフライホイール109に蓄積される所定速度まで駆動モータ108を駆動して、1ストロークの加工動作を開始していた。このような従来のプレス装置101では、スライド103が加工動作領域で加工エネルギーを消費すると、フライホイール109の回転速度が低下する。このため、従来のプレス装置101では、所定速度まで駆動モータ108を加速させて加工エネルギーによって消費された回転エネルギーを補充し、加工動作の準備を完了してから次の1ストロークの加工動作を開始していた。このように、従来のプレス機械101では、スライド103の加工動作領域以外の非加工動作領域においてフライホイール109を駆動モータ108によって回転して、フライホイール109に加工エネルギーを常に蓄積していた。その結果、従来のプレス機械101では、実際の加工エネルギーに比べて出力トルクが10分の1程度と非常に小さいため、駆動モータ108を小型にすることができた。
【0004】
しかし、従来のプレス機械101では、加工動作時以外の非加工動作時でもフライホイール109の慣性力によってクランク軸104が同一速度で回転するため、1加工サイクルを速くすることができなかった。また、従来のプレス機械101では、機械構造によって加工動作が決定されるため一度設定した加工動作を変更することが困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特開2001-62591号公報には、クランク軸を駆動モータによって直接駆動するプレス機械が開示されている。このプレス機械では、加工エネルギーを蓄積するフライホイールを省略することによって、慣性力が削減し駆動モータの加減速が容易になる。その結果、加工動作領域で駆動モータの回転速度を変速したり任意の位置で駆動モータを停止させて、ナックルプレスやリンクプレスなどで実現可能な加工動作を自由に設定し選択することができる。
【0006】
しかし、このプレス機械では、フライホイールを省略したために非加工動作時だけではなく加工動作時にもクランク軸を駆動モータによって駆動して、加工動作時に大きなトルクを発生する必要がある。その結果、従来のプレス機械101の駆動モータ108に比べて約10倍程度の出力を発生する大型の駆動モータが必要になり、加工動作時に駆動モータに流れる駆動電流が増大して電源電流のピーク値が大きく変動してしまう問題がある。
【0007】
この発明の課題は、加工動作時の電源電流の変動を少なくすることができるプレス機械のエネルギー蓄積装置及びプレス機械を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
なお、この発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、この実施形態に限定するものではない。
請求項1の発明は、スライド(3)を駆動する駆動軸(4)と、1加工サイクル(T1 〜T3 )の加工動作開始から加工動作終了までの加工動作時(T1 〜T2 )、及び1加工サイクルの加工動作終了から加工動作開始までの非加工動作時(T2 〜T3 )に、電源からの電流によって前記駆動軸を駆動する駆動モータ(9)とを備えるプレス機械(1)のエネルギー蓄積装置であって、前記電源からエネルギーを蓄積するエネルギー蓄積部(24,34)と、前記非加工動作時に前記エネルギーを前記電源から蓄積する蓄積動作に切り替える切替部(25,35)と、前記非加工動作時に前記エネルギー蓄積部が蓄積動作するように前記切替部を制御する制御部(26,36)とを備え前記エネルギー蓄積部は、前記非加工動作時には前記電源に流れるピーク電流を抑えるようにこの電源の電圧よりも高い電圧をこの電源から蓄積し、前記加工動作時には前記電源に流れるピーク電流を抑えるためにこの電源の電圧よりも高い電圧を前記駆動モータに放電し、前記駆動モータは、前記加工動作時に前記エネルギー蓄積部がエネルギーを全て放出したときには、前記電源から供給されるエネルギーによって前記駆動軸を駆動すること特徴とするプレス機械のエネルギー蓄積装置(21,31)である。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載のプレス機械のエネルギー蓄積装置において、前記エネルギー蓄積部は、電気エネルギーを蓄積するコンデンサ(24)を備え、前記切替部は、前記電気エネルギーを前記電源から蓄積する蓄積動作に前記コンデンサを切り替え、前記コンデンサは、前記非加工動作時には前記電源に流れるピーク電流を抑えるようにこの電源から電気エネルギーを蓄積し、前記加工動作時には前記電源に流れるピーク電流を抑えるためにこの電源から蓄積した電気エネルギーを前記駆動モータに放出し、前記駆動モータは、前記コンデンサが電気エネルギーを全て放出したときには、前記電源から供給される電気エネルギーによって前記駆動軸を駆動することを特徴とするプレス機械のエネルギー蓄積装置(21)である。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1に記載のプレス機械のエネルギー蓄積装置において、前記エネルギー蓄積部は、回転エネルギーを蓄積するフライホイール(34)を備え、 前記切替部は、前記回転エネルギーによって発電して電気エネルギーを前記駆動モータに放出する放出動作と、前記電源からの電気エネルギーによって前記フライホイールを駆動して前記回転エネルギーを蓄積する蓄積動作とに切り替わる切替モータ(35)であり、前記制御部は、前記非加工動作時には前記電源に流れるピーク電流を抑えるように前記切替モータを蓄積動作に切り替え、前記加工動作時には前記電源に流れるピーク電流を抑えるために前記切替モータを放出動作に切り替え、前記駆動モータは、前記フライホイールが回転エネルギーを全て放出したときには、前記電源から供給される電気エネルギーによって前記駆動軸を駆動することを特徴とするプレス機械のエネルギー蓄積装置(31)である。
【0011】
請求項4の発明は、加工動作時(T1 〜T2 )及び非加工動作時(T2 〜T3 )のスライド(3)の動作パターンを生成する動作パターン生成部(12)と、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のプレス機械のエネルギー蓄積装置(21,31)とを備え、前記制御部(26,36)は、前記動作パターンに基づいて前記切替部(25,35)を制御することを特徴とするプレス機械(1)である。
【0012】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、図面を参照して、この発明の第1実施形態について詳しく説明する。
図1は、この発明の第1実施形態に係るプレス機械の構成図である。図2は、この発明の第1実施形態に係るプレス機械のモータコントロール部の構成図である。図3は、この発明の第1実施形態に係るプレス機械のエネルギー蓄積装置の構成図である。
【0013】
プレス機械1は、上型と下型との間で加工対象物に圧力を加えてプレス加工する装置である。プレス機械1は、図1に示すように、下型を装着するボルスタ2と、上型を装着して上下方向に移動するスライド3と、このスライド3を駆動するクランク軸(駆動軸)4と、このクランク軸4とスライド3とを連結するコネクティングロッド5と、クランク軸4を駆動するメインギヤ6a及びこのメインギヤと噛み合うピニオンギヤ6bと、このピニオンギヤ6bを停止させる停止保持用のブレーキ装置7と、このブレーキ装置7の停止動作を解除する解除スイッチ8と、加工動作時及び非加工動作時にクランク軸4を駆動するサーボモータなどの駆動モータ9と、この駆動モータ9を起動する起動スイッチ10と、駆動モータ9の回転量を検出するエンコーダなどの回転量検出部11と、動作パターン生成部12と、入力部13と、表示部14と、動作パターン記憶部15と、プレスコントロール部16と、モータコントロール部17と、整流部18と、エネルギー蓄積部19と、逆流防止回路20と、エネルギー蓄積装置21などを備えている。
【0014】
図1に示す動作パターン生成部12は、加工動作時及び非加工動作時のスライド3の動作パターンを生成する装置である。動作パターン生成部12は、クランク軸4の上死点から加工開始位置までの動作情報と、加工動作時の加工動作情報と、加工終了位置から上死点までの動作情報と、動作停止情報などの動作パターン情報を生成する。
【0015】
入力部13は、プレス加工に関する種々の情報を入力する入力装置である。表示部14は、入力部13によって入力された種々の情報や、動作パターン生成部12によって生成された動作パターン情報などを表示する表示装置である。動作パターン記憶部15は、動作パターン生成部12が生成した動作パターン情報を記憶するメモリなどの記憶装置である。
【0016】
プレスコントロール部16は、動作パターン記憶部15が記憶する動作パターン情報に基づいて駆動モータ9を駆動制御する装置である。プレスコントロール部16は、動作パターン記憶部15から動作パターン情報を読み出して、各動作情報に基づいて指定速度でパルス分配処理する。プレスコントロール部16は、駆動モータ9の回転速度及びクランク軸4の回転位置を1加工サイクル当たりのパルス分配データとして内部メモリに記憶する。プレスコントロール部16は、加工開始指令やサーボ制御開始指令に基づいてモータコントロール部17に速度指令したり、サーボ動作の準備が完了したときに動作準備完了信号を出力して解除スイッチ8や起動スイッチ10をOFF動作からON動作に切り替えたり、回転量検出部11が出力する回転量信号(回転量データ)に基づいて速度指令値を演算する。
【0017】
モータコントロール部17は、プレスコントロール部16からの指令に基づいて駆動モータ9を駆動制御するサーボアンプやインバータなどの装置である。プレスコントロール部16から指令位置信号(位置指令値)と回転量検出部11が出力する現在位置信号(回転量データ)の位置誤差が位置誤差演算部17aで計算され、目標速度信号(速度指令値)が出力される。位置/速度変換部17bで現在速度信号が作成され、速度誤差演算部17cで速度指令値と現在速度信号の誤差が計算される。その結果がトルク指令として出力される。そしてその時のモータ通電電流が電流検出部17dで検出され、トルク指令値と電流が一致するようにトルク指令部17eが制御することで、モータ駆動制御が行われる。
【0018】
図3に示す整流部18は、電源からの交流電流を直流電流に変換するコンバータである。整流部18は、例えば、電源電圧が実効値200Vの交流は約280Vの直流に変換される。エネルギー蓄積部19は、整流部18によって整流された電気脈動エネルギーを平滑化するコンデンサである。エネルギー蓄積部19は、約280Vの電圧で充電される。エネルギー蓄積部19は、印加電圧は大きく変化しないため短時間エネルギー蓄積を行う。逆流防止回路20は、整流部18及びエネルギー蓄積部19からモータコントロール部17に電流を通過させ又エネルギー蓄積部24の電流の逆流を防止させるダイオードである。
【0019】
エネルギー蓄積装置21は、加工動作時に必要なエネルギーを蓄積する装置である。エネルギー蓄積装置21は、図3に示すように、電源電圧200Vを約100V程度に低下させるトランス22と、このトランス22を通過した交流を直流に変換する整流部23と、エネルギー蓄積部24と、切替部25と、制御部26などを備えている。
【0020】
エネルギー蓄積部24は、エネルギーを蓄積する装置である。エネルギー蓄積部24は、例えば、電気エネルギーを蓄積するコンデンサなどである。エネルギー蓄積部24は、約140V程度の電圧で充電されて、1/2×コンデンサ容量C×変化した電圧V2 (ジュール)の電気エネルギーを長時間蓄積する。
【0021】
切替部25は、エネルギーを駆動モータ9に放出する放出動作とエネルギーを電源から蓄積する蓄積動作とにエネルギー蓄積部24を切り替える装置である。切替部25は、電気エネルギーを駆動モータ9に放出する放出動作と電気エネルギーを電源から蓄積する蓄積動作とにコンデンサを切り替える切替スイッチなどを備えている。切替部25は、例えば、整流部18を通過する主電流のピーク値を抑える割合と同じような比率の電流が加工時間よりも長い非加工時間に整流部23を通過するように電流を制限する電流制限部としても機能する。
【0022】
制御部26は、加工動作時にはエネルギー蓄積部24が放出動作するように切替部25をOFF制御し、非加工動作時にはエネルギー蓄積部24が蓄積動作するように切替部25をON制御する装置である。制御部26は、プレスコントロール部16が出力する動作パターン情報に基づいて切替部25を制御する。制御部26は、加工動作開始時毎に切替部25にOFF動作信号を出力し、加工動作終了時には切替部25にON動作信号を出力することで電源部からのピーク電流を抑える働きをする。
【0023】
次に、この発明の第1実施形態に係るプレス機械の動作を説明する。
図1に示すように、電源が投入されてプレスコントロール部16がプレス制御開始指令を受けると、解除スイッチ8及び起動スイッチ10に動作準備完了信号を出力する。その結果、起動スイッチ10がON動作して駆動モータ9に電源が供給されるとともに、解除スイッチ8がON動作してブレーキ装置7が停止解除する。プレスコントロール部16が加工開始指令を受けると、動作パターン記憶部15が記憶する動作パターン情報を読み出して、1加工サイクルにおける駆動モータ9の回転速度を演算して内部メモリに記憶する。プレスコントロール部16がモータコントロール部17に速度指令すると、上死点から加工開始までの動作情報に基づいて駆動モータ9がクランク軸4を駆動し、加工開始位置までスライド3が高速で下降する。スライド3が加工開始位置に達すると、指定された加工動作情報に基づいてスライド3が加工終了位置まで移動して、加工終了位置から上死点までの動作情報に基づいてスライド3が高速で上昇し1加工サイクルが終了する。
【0024】
次に、この発明の第1実施形態に係るプレス機械のエネルギー蓄積装置の動作を説明する。
図4は、この発明の第1実施形態に係るプレス機械のエネルギー蓄積装置における電源電流の変化を説明するための図であり、図4(A)はエネルギー蓄積装置がないときの電源電流の変化を示す図であり、図4(B)はエネルギー蓄積装置があるときの電源電流の変化を示す図である。
【0025】
(蓄積動作)
スライド3が加工終了位置(時刻T2 ,T4 ,T6 )に達してプレスコントロール部16が制御部26に蓄積動作を指令すると、制御部26がON動作信号を切替部25に出力する。その結果、図3に示す充電経路Aに沿って電流が流れてエネルギー蓄積部24の電圧が0Vから約140V程度に上昇し、エネルギー蓄積部24が充電されてエネルギー蓄積部24に電気エネルギーが蓄積される。
【0026】
(放出動作)
スライド3が加工開始位置(時刻T1 ,T3 ,T5 )に達すると電源に大きな電流(突入電流)が流れようとするが、プレスコントロール部16が制御部26に放出動作を指令して、制御部26がOFF動作信号を切替部25に出力する。電源に大きな電流が流れる加工動作時とそれ以外の非加工動作時とではエネルギー蓄積部19の電圧差は僅かであり、切替部25がOFF動作してもエネルギー蓄積部19から駆動モータ9に流れる電流は僅かである。一方、切替部25がON動作している間は、エネルギー蓄積部24に電気エネルギーが蓄積されてエネルギー蓄積部24の電圧が電源電圧よりも高くなる。このため、切替部25がOFF動作すると、図3に示す主電流経路Bに沿ってモータコントロール部17に流れる主電流よりも、図3に示す放電経路Cに沿ってエネルギー蓄積部24からモータコントロール部17に電流が流れるようとする。その結果、切替部25がOFF動作するとエネルギー蓄積部24の電圧が0Vになるまでエネルギー蓄積部24が放電してこのエネルギー蓄積部24から電気エネルギーが放出され、図3に示す放電経路Cに沿ってモータコントロール部17に電流が流れる。エネルギー蓄積部24が完全に放電した後に、この放電した電気エネルギーでは不足する分の電気エネルギーが主電流経路Bからモータコントロール部17に供給される。その結果、図4(A)に示すように、エネルギー蓄積装置21がないときには、加工動作時に電源に大きなピーク電流が流れるが、図4(B)に示すようにエネルギー蓄積装置21があるときには、加工動作時に電源に流れるピーク電流が抑えられる。
【0027】
この発明の第1実施形態に係るプレス機械のエネルギー蓄積装置には、以下に記載するような効果がある。
(1) この第1実施形態では、加工動作時にはエネルギー蓄積部24が放出動作し、非加工動作時にはエネルギー蓄積部24が蓄積動作するように制御部26が切替部25を制御する。その結果、加工動作時に電源に流れる駆動電流の変動を抑えることができる。
【0028】
(2) この第1実施形態では、加工動作時及び非加工動作時のスライド3の動作パターンを動作パターン生成部12が生成し、この動作パターンに基づいて制御部26が切替部25を制御する。その結果、加工動作時及び非加工動作時を動作パターンに基づいて事前に認識することができるため、放出動作及び蓄積動作に切替部25を簡単に切り替えることができる。
【0029】
(第2実施形態)
図5は、この発明の第2実施形態に係るプレス機械のエネルギー蓄積装置の構成図である。以下では、図1〜図4に示す部分と同一の部分については、同一の番号を付して詳細な説明を省略する。
エネルギー蓄積装置31は、図5に示すように、電源電流を検出する電流検出部32と、フライホイール34の回転数を検出する回転数検出部33と、回転エネルギーを蓄積するフライホイール34と、切替モータ35と、制御部36などを備えている。エネルギー蓄積装置31は、切替モータ35を駆動してフライホイール34に回転エネルギーを蓄積するとともに、このフライホイール34の回転エネルギーによって切替モータ35を発電して発電電力を放出する。
【0030】
切替モータ35は、回転エネルギーによって発電して電気エネルギーを駆動モータ9に放出する放出動作と、電源からの電気エネルギーによってフライホイール34を駆動して回転エネルギーを蓄積する蓄積動作とに切り替わる直流サーボモータなどである。切替モータ35は、制御部36からの電流が流れる固定子35aと、電源からの電流が流れる回転子35bとを備えている。
【0031】
制御部36は、加工動作時には切替モータ35が放出動作し、非加工動作時には切替モータ35が蓄積動作するように切替モータ35の固定子35a側に流れる電流を制御する装置である。制御部36は、プレスコントロール部16が出力する動作パターン情報に基づいて切替モータ35を制御したり、電流検出部32の検出結果に基づいて切替モータ35を制御する。
【0032】
次に、この発明の第2実施形態に係るプレス機械のエネルギー蓄積装置の動作を説明する。
(蓄積動作)
電源が投入されると切替モータ35の固定子35a側に制御部36が定格電流を流し、切替モータ35の回転子35b側に電源からの電流が流れる。その結果、切替モータ35がフライホイール34を駆動してフライホイール34の回転数が所定の回転数まで上昇し、フライホイール34に回転エネルギーが蓄積される。フライホイール34の回転数が所定の回転数に達すると、フライホイール34が一定速度で回転して回転エネルギーの蓄積が完了する。制御部36は、回転数検出部33の出力信号に基づいて、フライホイール34が所定の回転数に達したか否かを判断し、フライホイール34の回転数が所定の回転数に達したときには、プレスコントロール部16にプレス制御開始を指令する。その結果、駆動モータ9が駆動してプレス加工が開始される。
【0033】
(放出動作)
加工動作を開始する直前に放出動作開始指令をプレスコントロール部16から制御部36が受けたり、電流検出部32の出力信号に基づいて電源電流が所定値を超えたと制御部36が判断したときには、切替モータ35の固定子35a側に流れる電流を制御部36が所定量だけ増加させる。その結果、切替モータ35の回転子35b側の出力電圧が固定子35a側の電流の増加分に比例して増加して、切替モータ35の発電電圧が電源電圧よりも高くなり、切替モータ35から駆動モータ9に電力が供給される。
【0034】
駆動モータ9に電力を供給するとフライホイール34の回転数が低下して、切替モータ35の発電電圧が低下し電源からの電流が増加する。電流検出部32の出力信号に基づいて電源電流が所定値を超えていると制御部36が判断したときには、切替モータ35の固定子35a側に流れる電流を制御部36が所定量だけ増加させる。その結果、フライホイール34の回転エネルギーを切替モータ35が電気エネルギーに変換して駆動モータ9に電力を供給する。加工動作終了後に蓄積動作開始指令をプレスコントロール部16から制御部36が受けたり、電流検出部32の出力信号に基づいて電源電流が所定値以下であると制御部36が判断したときには、切替モータ35の固定子35a側に制御部36が定格電流を流して蓄積動作が開始される。
【0035】
この第2実施形態に係るプレス機械のエネルギー蓄積装置には、第1実施形態の効果に加えて以下に記載するような効果がある。
この第2実施形態では、加工動作時には切替モータ35が放出動作し、非加工動作時には切替モータ35が蓄積動作するように切替モータ35の固定子35a側に流れる電流を制御部36が制御する。その結果、加工動作時の電源電流の変動を抑えることができるとともに、加工動作時に切替モータ35の発電電圧が一定になり、加工動作時に駆動モータ9が消費する電力を電源側から供給せずに切替モータ35側から供給することもできる。
【0036】
(他の実施形態)
この発明は、以上説明した実施形態に限定するものではなく、以下に記載するように種々の変形又は変更が可能であり、これらもこの発明の範囲内である。例えば、この実施形態では、クランク軸4を駆動モータ9が直接駆動する場合を例に挙げて説明したが、エキセントリック軸を駆動モータが直接駆動するプレス機械についてもこの発明を適用することができる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によると、加工動作時にはエネルギー蓄積部が放出動作し、非加工動作時にはエネルギー蓄積部が蓄積動作するように切替部を制御するので、加工動作時の電源電流の変動を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係るプレス機械の構成図である。
【図2】この発明の第1実施形態に係るプレス機械のモータコントロール部の構成図である。
【図3】この発明の第1実施形態に係るプレス機械のエネルギー蓄積装置の構成図である。
【図4】この発明の第1実施形態に係るプレス機械のエネルギー蓄積装置における電源電流の変化を説明するための図であり、(A)はエネルギー蓄積装置がないときの電源電流の変化を示す図であり、(B)はエネルギー蓄積装置があるときの電源電流の変化を示す図である。
【図5】この発明の第2実施形態に係るプレス機械のエネルギー蓄積装置の構成図である。
【図6】従来のプレス機械の構成図である。
【符号の説明】
1 プレス機械
3 スライド
4 クランク軸(駆動軸)
9 駆動モータ
12 動作パターン生成部
21 エネルギー蓄積装置
24 エネルギー蓄積部
25 切替部
26 制御部
31 エネルギー蓄積装置
34 フライホイール
35 切替モータ
33a 固定子
36 制御部

Claims (4)

  1. スライドを駆動する駆動軸と、
    1加工サイクルの加工動作開始から加工動作終了までの加工動作時、及び1加工サイクルの加工動作終了から加工動作開始までの非加工動作時に、電源からの電流によって前記駆動軸を駆動する駆動モータと、
    を備えるプレス機械のエネルギー蓄積装置であって、
    前記電源からエネルギーを蓄積するエネルギー蓄積部と、
    前記非加工動作時に前記エネルギーを前記電源から蓄積する蓄積動作に切り替える切替部と、
    前記非加工動作時に前記エネルギー蓄積部が蓄積動作するように前記切替部を制御する制御部とを備え
    前記エネルギー蓄積部は、前記非加工動作時には前記電源に流れるピーク電流を抑えるようにこの電源の電圧よりも高い電圧をこの電源から蓄積し、前記加工動作時には前記電源に流れるピーク電流を抑えるためにこの電源の電圧よりも高い電圧を前記駆動モータに放電し、
    前記駆動モータは、前記加工動作時に前記エネルギー蓄積部がエネルギーを全て放出したときには、前記電源から供給されるエネルギーによって前記駆動軸を駆動すること、
    特徴とするプレス機械のエネルギー蓄積装置。
  2. 請求項1に記載のプレス機械のエネルギー蓄積装置において、
    前記エネルギー蓄積部は、電気エネルギーを蓄積するコンデンサを備え、
    前記切替部は、前記電気エネルギーを前記電源から蓄積する蓄積動作に前記コンデンサを切り替え、
    前記コンデンサは、前記非加工動作時には前記電源に流れるピーク電流を抑えるようにこの電源から電気エネルギーを蓄積し、前記加工動作時には前記電源に流れるピーク電流を抑えるためにこの電源から蓄積した電気エネルギーを前記駆動モータに放出し、
    前記駆動モータは、前記コンデンサが電気エネルギーを全て放出したときには、前記電源から供給される電気エネルギーによって前記駆動軸を駆動すること、
    を特徴とするプレス機械のエネルギー蓄積装置。
  3. 請求項1に記載のプレス機械のエネルギー蓄積装置において、
    前記エネルギー蓄積部は、回転エネルギーを蓄積するフライホイールを備え、
    前記切替部は、前記回転エネルギーによって発電して電気エネルギーを前記駆動モータに放出する放出動作と、前記電源からの電気エネルギーによって前記フライホイールを駆動して前記回転エネルギーを蓄積する蓄積動作とに切り替わる切替モータであり、
    前記制御部は、前記非加工動作時には前記電源に流れるピーク電流を抑えるように前記切替モータを蓄積動作に切り替え、前記加工動作時には前記電源に流れるピーク電流を抑えるために前記切替モータを放出動作に切り替え、
    前記駆動モータは、前記フライホイールが回転エネルギーを全て放出したときには、前記電源から供給される電気エネルギーによって前記駆動軸を駆動すること、
    を特徴とするプレス機械のエネルギー蓄積装置。
  4. 加工動作時及び非加工動作時のスライドの動作パターンを生成する動作パターン生成部と、
    請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のプレス機械のエネルギー蓄積装置とを備え、
    前記制御部は、前記動作パターンに基づいて前記切替部を制御すること、
    を特徴とするプレス機械。
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