置換ェチュル金—含窒素へテロ環カルべン錯体及びそれを用いた有機 エレクト口ルミネッセンス素子
技術分野
[0001] 本発明は、電界発光素子 (有機エレクト口ルミネッセンス素子)用発光材料等として 有用な置換ェチニル金 含窒素へテロ環カルべン錯体及びそれを用 ヽた有機エレ タトロルミネッセンス素子に関する。
背景技術
[0002] 従来、本願発明の置換ェチニル金ー含窒素へテロ環カルべン錯体及び当該金属 錯体を発光材料として用いた有機ルミネッセンス素子にっ ヽては全く知られて ヽなか つた o
非特許文献 1 Journal of Chemical Society, Dalton Trans. , 1986, 411 非特許文献 2 :実験化学講座,第 4版,丸善社, 455頁, 18卷(1991年) 非特許文献 3 :J. Am. Chem. Soc. , 109, 5478 (1987)
非特許文献 4 :J. Am. Chem. Soc. , 114, 5530 (1992)
特許文献 1: WO98/27064
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0003] 本発明の課題は、即ち、電圧印加により青色〜緑色の発光を示す有機エレクトロル ミネッセンス素子及びその有機ルミネッセンス素子用発光材料等として有用な置換ェ チュル金—含窒素へテロ環カルベン錯体を提供することにある。 課題を解決するための手段
[0004] 本発明は、一般式(1) :
[0005]
X = ~ AuL (1 )
[0006] 式中、 Lは、含窒素へテロ環カルベン配位子を示す; Xは、アルキル基、
シクロアルキル基、ァリール基、ァラルキル基又はへテロ環基を示す;な
お、 Xの炭素原子上のひとつ又は複数の水素原子力 ハロゲン原子、アル キル基、シクロアルキル基、ァルケ-ル基、ァリール基、ァラルキル基、 アルコキシル基、ァリールォキシル基、ジアルキルアミノ基、ァシル基及 びァリールカルボ-ル基に置換されて!、ても良!、;又、 Xの炭素原子上の 複数の水素原子が、アルキル基、アルケニル基、ァリール基、ァラルキル 基、アルコキシル基、ァリールォキシル基、ジアルキルアミノ基、ァシル 基及びァリールカルボ-ル基で置換されて 、る場合、隣接して 、る基同士 が結合して環を形成しても良い、
で示される置換ェチュル金 -含窒素へテロ環カルべン錯体に関する。
発明の効果
[0007] 本発明により、電圧印加により青色〜緑色の発光を示す有機エレクト口ルミネッセン ス素子及びその有機ルミネッセンス素子用発光材料等として有用な置換ェチニル金 含窒素へテロ環カルベン錯体を提供することが出来る。
図面の簡単な説明
[0008] [図 1]図 1は、実施例 49記載のエレクト口ルミネッセンス素子概略図であり、図中、参 照番号 1はガラス基板を示し、 2は ITO被膜 (正極)を、 3はホール輸送層を、 4は発 光層を、 5はホールブロック層を、 6は A1電極を、 7は電子輸送層をそれぞれ示す。 発明を実施するための最良の形態
[0009] 本発明の置換ェチュル金 含窒素へテロ環カルべン錯体は、前記の一般式(1)で 示される。その一般式(1)において、 Lは、含窒素へテロ環カルベン配位子を示す。 Xは、アルキル基、シクロアルキル基、ァリール基、ァラルキル基又はへテロ環基を示 す。
[0010] 前記アルキル基としては、炭素数 1〜10のアルキル基が好ましぐ例えば、メチル 基、ェチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、へキシル基、ヘプチル基、オタ チル基、ノニル基、デシル基等が挙げられる。なお、これら置換基は、その異性体も 含む。
[0011] 前記シクロアルキル基としては炭素数 3〜 12のシクロアルキル基が好ましぐ例えば 、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロへキシル基、シクロへ
プチル基、シクロォクチル基、シクロノ-ル基、シクロデシル基、シクロウンデシル基、 シクロドデシル基等が挙げられる。
[0012] 前記ァリール基としては、炭素数 6〜18のァリール基が好ましぐ例えば、フエニル 基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、ジメチルナフチル基、アントラセ-ル基、フエ ナントレ-ル基、クリセ-ル基、テトラフエ-ル基、ナフタセ-ル基等が挙げられる。な お、これら置換基は、その異性体も含む。
[0013] 前記ァラルキル基としては、炭素数 7〜20のァラルキル基が好ましぐ例えば、ベン ジル基、ナフチルメチル基、インデュルメチル基、ビフエニルメチル基等が挙げられる
[0014] 前記へテロ環基としては、例えば、ピロリル基、フラニル基、チオフヱニル基、インド リル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチオフヱニル基、ピリジル基、ビラジル基、ピリミジ ル基、ピリダジル基、キノリル基、イソキノリル基、キナゾリル基、キノキサリル基等が挙 げられる。
[0015] なお、 Xの炭素原子上のひとつ又は複数の水素原子力、ハロゲン原子、アルキル 基、シクロアルキル基、ァルケ-ル基、ァリール基、ァラルキル基、アルコキシル基、 ァリールォキシル基又はジアルキルァミノ基に置換されて!、ても良!、。
[0016] 前記ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げ られる。
[0017] 前記アルキル基としては、炭素原子数 1〜20、特に 1〜12のアルキル基が好ましく 、例えば、メチル基、ェチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、へキシル基、へ プチル基、ォクチル基、ノニル基、デシル基、ゥンデシル基、ドデシル基等が挙げら れ、イソプロピル基、 tert—ブチル基が好ましく使用される。なお、これらの置換基は 、その異性体を含む。
[0018] 前記シクロアルキル基としては、特に炭素原子数 3〜7のシクロアルキル基が好まし く、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロへキシル基 、シクロペンチル基、シクロへキシル基、シクロへプチル基等が挙げられる。
[0019] 前記ァルケ-ル基としては、炭素原子数 2〜20、特に 2〜 12のァルケ-ル基が好 ましぐ例えば、ビニル基、プロぺニル基、ブテニル基、ペンテニル基、へキセニル基
、ヘプテニル基、オタテニル基、ノネニル基、デセニル基、ゥンデセニル基、ドデセ二 ル基等が挙げられる。なお、これらの置換基は、その異性体を含む。
[0020] 前記ァリール基としては、炭素原子数 6〜20、特に 6〜16のァリール基が好ましぐ 例えば、フエニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、ジメチルナフチル基、アント リル基、フエナントリル基、フルォレニル基、ピレニル基等が挙げられる。なお、これら の置換基は、その異性体を含む。
[0021] 前記ァラルキル基としては、炭素数 7〜20のァラルキル基が好ましぐ例えば、ベン ジル基、ナフチルメチル基、インデュルメチル基、ビフエニルメチル基等が挙げられる
[0022] 前記アルコキシル基としては、特に炭素原子数 1〜10のアルコキシル基が好ましく 、例えば、メトキシル基、エトキシル基、プロポキシル基、ブトキシル基、ペンタノキシ ル基、へキサノキシル基、ヘプタノキシル基、オタタノキシル基、ノナノキシル基、デカ ノキシル基等が挙げられる。なお、これらの置換基は、その異性体を含む。
[0023] 前記ァリールォキシル基としては、特に炭素原子数 6〜 14のァリールォキシル基が 好ましぐ例えば、フエノキシル基、トリ口キシル基、キシリロキシル基、ナフトキシル基 、ジメチルナフトキシル基等が挙げられる。なお、これらの置換基は、その異性体を含 む。
[0024] 前記ジアルキルアミノ基としては、特に炭素原子数 2〜 10のジアルキルアミノ基が 好ましぐ例えば、ジメチルァミノ基、ジェチルァミノ基、ジプロピルアミノ基等が挙げら れる。なお、これらの置換基は、その異性体を含む。
[0025] 前記ァシル基としては、特に炭素原子数 2〜: LOのァシル基が好ましぐ例えば、ァ セチル基、プロパノィル基、ブタノィル基等が挙げられる。なお、これらの置換基は、 その異性体を含む。
[0026] 前記ァリールカルボ-ル基としては、特に炭素原子数 7〜: L 1のァリールカルボ-ル 基が好ましぐ例えば、ベンゾィル基、フルォロベンゾィル基、ナフチルカルボニル基 等が挙げられる。なお、これらの置換基は、その異性体を含む。
[0027] Xの炭素原子上の複数の水素原子が、アルキル基、ァルケ-ル基、ァリール基、ァ ラルキル基、アルコキシル基、ァリールォキシル基、ジアルキルアミノ基、ァシル基及
びァリールカルボ-ル基で置換されて!、る場合、隣接して 、る基同士が結合して環 を形成しても良い。
[0028] 前記隣接している基同士が結合して環を形成する場合の環としては、例えば、シク 口ペンテン環、シクロへキセン環、シクロヘプテン環、ベンゼン環、ナフタレン環、テト ラヒドロフラン環、ベンゾピラン環、 N—メチルピロリジン環、 N—メチルビペリジン環等 が挙げられる。
[0029] 又、含窒素へテロ環カルベン配位子は、一般式(2)又は(3):
[0031] 式中、 R1及び R2は、それぞれ同一又は異なっていても良ぐアルキル基、
シクロアルキル基、ポリシクロアルキル基又はァリール基を示し、
R
4、
R5及び R6は、それぞれ同一又は異なっていても良ぐ水素原子、ハロゲン 原子、アルキル基、ァルケ-ル基、ァリール基、ァラルキル基、アルコキシル 基、ァリールォキシル基、ニトロ基、シァノ基又はジアルキルアミノ基を示し、 隣接して 、る基同士が結合して環を形成して 、ても良 、;なお、 Ri〜R6の 任意の水素原子は、ハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル 基、ァリール基、ァラルキル基、アルコキシル基又はァリールォキシル基で置 換されていても良い、
で示される。
[0032] ここで、 R1及び R2は、アルキル基、シクロアルキル基、ポリシクロアルキル基又はァ リール基を示す力 アルキル基、シクロアルキル基、ァリール基は、前記 Xで定義した ものと同義である。
[0033] 前記ポリシクロアルキル基としては、炭素数 6〜 10のポリシクロアルキル基が好まし ぐビシクロ一 [2. 1. 1]—へキシル基、ビシクロ一 [2. 2. 1]—ヘプチル基、ビシクロ — [2. 2. 2]—ォクチル基、ビシクロ一 [3. 3. 0]—ォクチル基、ビシクロ一 [4. 3. 0]
ノ-ル基、ビシクロー [4. 4. 0]—ォクチル基、ァダマンチル基等が挙げられる。
[0034] 又、 R3、 R4、 R5及び R6は、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、ァルケ-ル基、ァ リール基、ァラルキル基、アルコキシル基、ァリールォキシル基、ニトロ基、シァノ基又 はジアルキルアミノ基を示す力 アルキル基、ァルケ-ル基、ァリール基、ァラルキル 基、アルコキシル基、ァリールォキシル基又はジアルキルァミノ基については前記 X で定義したものと同義である。
[0035] なお、
R
5及び R
6の任意の水素原子は、ハロゲン原子、アルキル基 、シクロアルキル基、ァルケ-ル基、ァリール基、ァラルキル基、アルコキシル基又は ァリールォキシル基で置換されても良 ヽく、これらの基も前記 Xで定義したものと同義 である。これらの中でも、 R
1及び R
2としては、 tert-ブチル基、 2, 6 ジイソプロピルフ ェ-ル基、 2, 4, 6 トリメチルフエ-ル基又はァダマンチル基が好ましぐ
R
5 及び R
6としては、水素原子又はハロゲン原子、特に塩素原子が好ましい。
[0036] 本発明における含窒素へテロ環カルベン配位子 (L)の具体的としては、例えば、式
(4)〜(13):
IPr (4) IMes ) IAd (6) ItBu (7)
H2-IPr (8) H2-IMes (9) H2-IAd (10) H2-ltBu (1 1)
CI2-IPr (12) CI2-IMes (13)
[0038] で示される配位子が挙げられる。
[0039] 本発明の一般式(1)で示される置換ェチュル金 含窒素へテロ環カルベン錯体は 、例えば、反応工程式(1) :
[0040] [反応工程式 (υ]
X AuP X AuL
- P
[0041] 式中、 X及び Lは、前記と同義であり、 Pは、単座ホスフィン配位子を示す、 で示されるように、置換ェチュル金ホスフィン錯体と含窒素へテロ環カルベン配位子
(L)とを反応させることによって得られる。
[0042] 前記単座ホスフィン配位子(P)としては、例えば、ビス(ペンタフルォロフエ-ル)フ ェ-ノレホスフィン、 (4 ブロモフエ-ル)ジフエ-ノレホスフィン、ジァリルフエ-ノレホスフ イン、ジシクロへキシルフェ-ルホスフィン、ジェチルフエ-ルホスフィン、 4— (ジメチ ルァミノ)フエ-ルジフエ-ルホスフィン、ジメチルフエ-ルホスフィン、ジフエ-ル(2— メトキシフエ-ル)ホスフィン、ジフエ-ル(ペンタフルォロフエ-ル)ホスフィン、ジフエ -ルプロピルホスフィン、ジフエ-ルー 2—ピリジルホスフィン、ジフエ-ル(p トリル) ホスフィン、ジフエニノレビ二ノレホスフィン、ェチルジフエニルホスフィン、イソプロピルジ フエニルホスフィン、メチルジフエニルホスフィン、トリベンジルホスフィン、トリブチルホ スフイン、トリ一 t—ブチルホスフィン、トリシクロへキシルホスフィン、トリシクロペンチル ホスフィン、トリェチルホスフィン、トリー 2—フリルホスフィン、トリイソブチルホスフィン、 トリイソプロピルホスフィン、トリプロピルホスフィン、トリメチルホスフィン、トリオクチルホ スフイン、トリフエ-ルホスフィン、トリス(4—クロ口フエ-ル)ホスフィン、トリス(3—クロ 口フエ-ル)ホスフィン、トリス(2, 6 ジメトキシフエ-ル)ホスフィン、トリス(4 フルォ 口フエ-ル)ホスフィン、トリス(3—フルオロフェ-ルホスフィン)、トリス(4—メトキシフエ -ル)ホスフィン、トリス(3—メトキシフエ-ル)ホスフィン、トリス(2—メトキシフエ-ル) ホスフィン、トリス(4 トリフルォロメチルフエ-ル)ホスフィン、トリス(ペンタフルオロフ ェ -ル)ホスフィン、トリス(2, 4, 6 トリメトキシフエ-ル)ホスフィン、トリス(2, 4, 6— トリメチルフエニル)ホスフィン、トリ一 m—トリルホスフィン、トリー o トリルホスフィン、ト リー P トリルホスフィン、ベンジルジフエ-ルホスフィン、ビス(2—メトキシフエ-ル)フ ェニルホスフィン、ジフエ-ルシクロへキシルホスフィン、 2— (ジ一 t—ブチルホスフィ ノ)ビフエ-ル、 2— (ジシクロへキシルホスフイノ)ビフエ-ル、ネオメンチルジフエ-ル ホスフィン、 p—トリルジフエニルホスフィン、トリアリルホスフィン、 2, 4, 4 トリメチル ペンチルホスフィン、トリ(1—ナフチル)ホスフィン、トリス(ヒドロキシメチル)ホスフィン 、トリス(ヒドロキシプロピル)ホスフィン等が挙げられる。これらは巿販のものをそのまま 使用することが出来る。
[0043] 前記置換ェチニル金ホスフィン錯体は、例えば、反応工程式(2):
[0044] [反応工程式 (2) ]
X = + Y— AuP ► X ^= ~ AuP
[0045] 式中、 X及び Pは、前記と同義であり、 Yは、ハロゲン原子を示す、
で示されるように、金ハロゲノホスフィン錯体と置換ェチンとを反応させることによって 得られる (例えば、非特許文献 1参照)。
[0046] なお、前記金ハロゲノホスフィン錯体は、公知の方法によって合成可能である(例え ば、非特許文献 2参照)。
[0047] 前記置換ェチンは、市販品をそのまま用いても良いが、一般式(14):
[0048] -飞
式中、 Zは、ハロゲン原子、アルキル基、ァルケ-ル基、ァリール基、 ァラルキル基、アルコキシル基、ァリールォキシル基、ニトロ基、シァ ノ基又はジアルキルアミノ基を示し、 nは、 0〜6の整数である;又、 複数の Zは、それぞれ同一又は異なっても良ぐ Zが、アルキル基、 ァルケ-ル基、ァリール基、ァラルキル基、アルコキシル基、ァリール ォキシル基又はジアルキルァミノ基の場合、隣接して 、る基同士が結合 して環を形成しても良 ヽ; A及び Bは、それぞれメチン基又は窒素原子 を示し、 A又は B、又は Aと Bの両方がメチン基の場合には、その水素 原子が、 Zで示される基又はェチニル基で置換されて ヽても良 ヽ、 で示されるキノリル基、キナゾリル基又はキノキサリル基等で置換されたェチュル: 置換縮合へテロ環化合物の場合には、反応工程式 (3):
[0050] [反応工程式(3) ]
[0051] 式中、 Z、 n、 A及び Bは、前記と同義である、
で示されるように、パラジウム触媒の存在下、トリフルォロメタンスルホ-ルォキシ基で 置換された縮合へテロ環化合物と 2 メチル 3 ブチン 2 オールとを反応させ て 1ージメチルヒドロキシメチルー縮合へテロ環—アセチレン化合物とし、次いで、こ れを塩基と反応させることによって得られる。
[0052] なお、トリフルォロメタンスルホニルォキシ基で置換された縮合へテロ環化合物は、 例えば、反応工程式 (4) :
[0053] [ 反応L程式(4 ) ]
[0054] で示されるように、塩基の存在下、ヒドロキシ基で置換された縮合へテロ環化合物とト リフルォロメタンスルホン酸無水物とを反応させることによって得られる(例えば、非特 許文献 3参照)。
[0055] 前記ェチニル基置換縮合へテロ環化合物の具体的としては、例えば、 8 キノリル
ェチン、 7—キノリルェチン、 6—キノリルェチン、 5—キノリルェチン、 4 キノリルェチ ン、 3 キノリルェチン、 2 キノリルェチン、 8 キナゾリルェチン、 7 キナゾリルェ チン、 6—キナゾリルェチン、 5—キナゾリルェチン、 8—キノキサリルェチン、 7—キノ キサリルェチン、 6—キノキサリルェチン、 5—キノキサリルェチン、 5—フルオロー 8— キノリルェチン、 5—クロロー 8—キノリルェチン、 5—フルオロー 8—キナゾリルェチン 、 5—クロロー 8—キナゾリルェチン、 5—フルオロー 8—キノキサリルェチン、 5—クロ ロー 8—キノキサリルェチン等が挙げられる。
[0056] 前記含窒素へテロ環カルベン配位子は、市販品をそのまま用いても良いし、例え ば、公知の方法によって合成したものを使用しても良い(例えば、非特許文献 4、特 許文献 1参照)。
[0057] 本発明の置換ェチュル金 含窒素へテロ環カルべン錯体の合成において、含窒 素へテロ環カルベン配位子の使用量は、置換ェチュル金ホスフィン錯体 1モルに対 して、好ましくは 1〜3モル、更に好ましくは 1〜1. 5モルである。
[0058] 本発明の置換ェチュル金 含窒素へテロ環カルべン錯体の合成にお 、て使用す る溶媒としては、反応を阻害しないものならば特に限定されないが、例えば、テトラヒ ドロフラン、フラン、ジォキサン、テトラヒドロピラン、ジェチノレエーテノレ、ジイソプロピノレ エーテル、ジブチルエーテル等のエーテル類、ペンタン、へキサン、ヘプタン、ォクタ ンなどの脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類 ;ジクロロメタン、ジクロロエタン、ジクロロプロパン等のハロゲンィ匕脂肪族炭化水素類 ;クロロベンゼン等のハロゲンィ匕芳香族炭化水素類が使用される。なお、これらの溶 媒は、単独又は二種以上を混合して使用しても良い。
[0059] 前記溶媒の使用量は、反応液の均一性や攪拌性により適宜調節するが、置換ェチ -ル金ホスフィン錯体 1モルに対して、好ましくは 1〜30L、更に好ましくは 5〜20Lで ある。
[0060] 本発明の置換ェチュル金—含窒素へテロ環カルべン錯体の合成は、例えば、置換 ェチニル金ホスフィン錯体、含窒素へテロ環カルベン配位子 (含窒素へテロ環ヒドロ ノ、ライドと塩基との反応によって生成させる)及び溶媒を混合して、攪拌しながら反応 させる等の方法によって行われる。その際の反応温度は、好ましくは 0〜120°C、更
に好ましくは 20〜: L00°Cであり、反応圧力は特に制限されない。
[0061] 本発明の置換ェチュル金 含窒素へテロ環カルべン錯体は、反応終了後、中和、 抽出、濾過、濃縮、蒸留、再結晶、昇華、クロマトグラフィー等の公知の方法によって 単離,生成される。
[0062] 本発明の置換ェチュル金 含窒素へテロ環カルべン錯体としては、式(15)〜(62 ):
(8
(3d)v) (3d)(pvl)v () (3d)(al)vSsl (3dxdl)vnnnnjn
0 P) (3)v00S80 () (3)(pvl)v ()z)(_≥l)v (οε) (3)(slvs8828nsannn--
//:/ Oさ0ε900ί1£ SlS080900iAV 0 (_£) (38)(dl)vσ30) (30lc)(sl)v (εε) (3∞ι9)(ρνι)ν ( (38l9)()v ε8,-Jnsnnηn--- () (3Gd)(ilo)v9εs9) (30)(dllo)v-0 ε (3∞d9)(dl lvs9nJnJns"----
(S (30l)(dlH)v () (30d)(dlH)v δ) (30l)(_≥llOs96ε99εs9JJs9nn"------
) ()()() ()y)())()(()(( (QE56 AUlpr5F3BU8Qpr8E551penE5354 AUlpr5F7 AUlpr AUlpr--
) ()()(2P)()) ()()()()(()(P) (E52 AUlpr9phen4F1NE499AntE51 AUHlpr50 AUlprUlpr4F1 NE A---
等が挙げられる。
[0065] 本発明の当該置換ェチュル金—含窒素へテロ環カルべン錯体は、クロ口ホルム中
、温度 77K (ケルビン)において紫外線照射下に CIE色度座標(0. 150, 0. 060)〜 (0. 218, 0. 385)の青色の発光及び、 (0. 187, 0. 452)〜(0. 324, 0. 554)の 緑色の発光を示し、有機エレクト口ルミネッセンス素子として好適に用いられることが 示唆された。
本発明の置換ェチュル金—含窒素へテロ環カルべン錯体にぉ 、て、青色領域で 発光する錯体としては、例えば、後記化合物番号 15〜44、 47、 51、 53、 55〜59、 61等が挙げられ、緑色領域で発光する錯体としては、例えば、後記化合物番号 45、 46、 48、 49、 50、 52、 54、 60、 62等力挙げられる。
[0066] 次に、本発明の有機エレクト口ルミネッセンス素子について、その実施形態を示す。
[0067] 本発明の有機エレクト口ルミネッセンス素子は、当該置換ェチニル金—含窒素へテ 口環カルべン錯体を、有機化合物薄層のうちの少なくとも 1層に含むものであり、有機 エレクト口ルミネッセンス素子としては、好ましくは一対の電極間に単層又は多層の有 機化合物層を有する有機エレクト口ルミネッセンス素子である。なお、有機化合物層と は、発光層、電子注入層又は正孔輸送層である。
[0068] 単層型の有機エレクト口ルミネッセンス素子は、陽極と陰極との間に発光層を有する 。発光層は、発光材料を含有し、更に、陽極カゝら注入した正孔、又は陰極から注入し た電子を発光材料まで輸送させるための正孔注入材料又は電子注入材料を含有し
ても良い。
[0069] 多層型の有機エレクト口ルミネッセンス素子としては、例えば、(陽極 Z正孔注入層
Z発光層 Z陰極)、(陽極 Z発光層 Z電子注入層 Z陰極)、(陽極 Z正孔注入層 Z 発光層 Z電子注入層 Z陰極)等の多層構成で積層したものが挙げられる。
[0070] 発光層には、式(1)で表される置換ェチニル金ー含窒素へテロ環カルべン錯体の 他に、例えば、公知の発光材料、ドーピング材料、正孔注入材料 (例えば、フタロシ ァニン誘導体、ナフタロシアニン誘導体、ポルフィリン誘導体、ォキサゾール、ォキサ ジァゾール、トリァゾール、イミダゾール、イミダゾロン、イミダゾールチオン、ピラゾリン 、ピラゾロン、テトラヒドロイミダゾール、ォキサゾール、ォキサジァゾール、ヒドラゾン、 ァシルヒドラゾン、ポリアリールアルカン、スチルベン、ブタジエン、ベンジジン型トリフ ェ-ルァミン、スチリルァミン型トリフエ-ルァミン、ジァミン型トリフエ-ルァミン等及び それらの誘導体、及びポリビニルカルバゾール、ポリシラン、導電性高分子等の高分 子材料等)、電子注入材料 (例えば、フルォレノン、アントラキノジメタン、ジフエノキノ ン、チォピランジオキシド、ォキサゾール、ォキサジァゾール、トリァゾール、イミダゾ ール、ペリレンテトラカルボン酸、フレオレニリデンメタン、アントラキノジメタン、アント ロン等及びそれらの誘導体等)からなる群より選ばれる少なくともひとつの材料を存在 させても良い。
[0071] 当該置換ェチニル金ー含窒素へテロ環カルべン錯体の有機化合物層への添加量 は、有機化合物層 lgに対して、 0. 005〜lgである。
[0072] この有機エレクト口ルミネッセンス素子は、発光材料、他のドーピング材料、正孔注 入材料や電子注入材料を組み合わせて使用することもできる。更に、正孔注入層、 発光層、電子注入層は、それぞれ二層以上の層構成により形成されても良い。その 際には、正孔注入層の場合、電極から正孔を注入する層を正孔注入層、正孔注入 層から正孔を受け取り発光層まで正孔を輸送する層を正孔輸送層と呼ぶ。同様に、 電子注入層の場合、電極から電子を注入する層を電子注入層、電子注入層から電 子を受け取り発光層まで電子を輸送する層を電子輸送層と呼ぶ。これらの各層は、 材料のエネルギー準位、耐熱性、有機化合物層もしくは金属電極との密着性等の各 要因により選択されて使用される。
[0073] 当該置換ェチニル金ー含窒素へテロ環カルべン錯体と共に有機化合物層に使用 出来る発光材料又はホスト材料としては、例えば、縮合多環芳香族 (例えば、アントラ セン、ナフタレン、フエナントレン、ピレン、テトラセン、ペンタセン、コロネン、タリセン、 フルォレセイン、ペリレン、ルブレン又はそれらの誘導体等)、芳香族ケィ素化合物( 例えば、フタ口ペリレン、ナフタ口ペリレン、ペリノン、フタ口ペリノン、ナフタ口ペリノン、 ジフエニルブタジエン、テトラフェニルブタジエン、クマリン、ォキサジァゾール、アル ダジン、ビスべンゾキサゾリン、ビススチリノレ、ピラジン、シクロペンタジェン、キノリン金 属錯体、ァミノキノリン金属錯体、ベンゾキノリン金属錯体、ィミン、ジフエ-ルェチレ ン、ビニルアントラセン、ジァミノカルバゾール、ピラン、チォピラン、ポリメチン、メロシ ァニン、イミダゾールキレート化ォキシノイド化合物、キナクリドン、ルブレン、スチルベ ン系誘導体テトラフエニルシラン等)、芳香族ゲルマニウム化合物 (テトラフエ-ルゲ ルマニウム等)及び蛍光色素等が挙げられる。
[0074] 本発明の有機エレクト口ルミネッセンス素子において使用出来る公知の正孔注入材 料の中で、更に効果的な正孔注入材料は、芳香族三級アミン誘導体又はフタロシア ニン誘導体であり、具体的には、例えば、トリフエ-ルァミン、トリトリルァミン、トリルジ フエ-ルァミン、 N, N,一ジフエ-ル一 N, N, - (3—メチルフエ-ル)一 1, 1 ビフ ェ-ル—4, 4,—ジァミン(以下、 TPDと記載)、 N, N, N,, N,—(4—メチルフエ- ル) 1, 1,一フエ-ルー 4, 4,一ジァミン、 N, N, Ν' , Ν' - (4—メチルフエ-ル) 1, 1, ビフエ二ルー 4, 4,—ジァミン、 Ν, Ν,—ジフエ二ルー Ν, Ν,—ジ— α—ナフ チルー 1, 1,ービフエ-ルー 4, 4,ージァミン(以下 α—NPDと記載)、 Ν, N (メ チルフエ-ル)—N, N,一(4 n—ブチルフエ-ル) フエナントレン—9, 10 ジァ ミン、 N, N ビス(4—ジ一 4—トリルァミノフエ-ル) 4—フエ-ル一シクロへキサン 等、又はこれらの芳香族三級アミン骨格を有したオリゴマー或いはポリマー等の芳香 族三級アミン誘導体; H Pc CuPc CoPc NiPc ZnPc PdPc FePc MnPc
2
ClAlPc ClGaPc CllnPc ClSnPc CI SiPc (HO)AlPc (HO) GaPc VOP
2
c TiOPc MoOPc GaPc— O— GaPc等のフタロシア-ン誘導体及びナフタロシ ァニン誘導体が挙げられる力 これらに限定されるものではない。
[0075] 本発明の有機エレクト口ルミネッセンス素子において、更に効果的な公知の電子注
入材料としては、金属錯体ィ匕合物又は含窒素五員環誘導体 (好ましくは、ォキサゾ ール、チアゾール、ォキサジァゾール、チアジアゾールもしくはトリァゾール誘導体) であり、例えば、 8—ヒドロキシキノリナ一トリチウム、ビス(8—ヒドロキシキノリナート)亜 鉛、ビス(8—ヒドロキシキノリナート)銅、ビス(8—ヒドロキシキノリナート)マンガン、トリ ス(8 ヒドロキシキノリナート)アルミニウム(以下、 Alqと記載。)、トリス(2—メチル一
3
8—ヒドロキシキノリナート)アルミニウム、トリス(8—ヒドロキシキノリナート)ガリウム、ビ ス( 10—ヒドロキシベンゾ [h]キノリナート)ベリリウム、ビス( 10—ヒドロキシベンゾ [h] キノリナート)亜鉛、ビス(2—メチルー 8 キノリナート)クロロガリゥム、ビス(2 メチル 8 キノリナート)(o クレゾラート)ガリウム、ビス(2—メチルー 8 キノリナート) (1 ナフトラート)アルミニウム、ビス(2—メチルー 8 キノリナート)(2 ナフトラート)ガ リウム等の金属錯体化合物; 2, 5 ビス(1 フエ-ル) 1, 3, 4 ォキサゾール、ジ メチル POPOP (ここで POPOPは 1 , 4 ビス(5 フエ-ルォキサゾール 2 ィル) ベンゼンを示す。)、 2, 5 ビス(1 フエ-ル) 1, 3, 4 チアゾール、 2, 5 ビス( 1 フエ-ル)—1, 3, 4 ォキサジァゾール、 2—(4,—tert ブチルフエ-ル)ー5 — (4,,—ビフエ-ル)— 1, 3, 4—ォキサジァゾール、 2, 5 ビス(1—ナフチル)—1 , 3, 4 ォキサジァゾール、 1, 4 ビス [2—(5 フエ-ルォキサジァゾリル)]ベンゼ ン、 1, 4 ビス [2—(5 フエ-ルォキサジァゾリル)ー4 tert ブチルベンゼン]、 2— (4, tert ブチルフエ-ル)—5— (4"—ビフエ-ル)— 1, 3, 4 チアジアゾー ル、 2, 5 ビス(1—ナフチル)—1, 3, 4 チアジアゾール、 1, 4 ビス [2— (5 フ ェ-ルチアジァゾリル)]ベンゼン、 2—(4,—tert ブチルフエ-ル) 5—(4"ービ フエ-ル)— 1, 3, 4 トリァゾール、 2, 5 ビス(1—ナフチル)—1, 3, 4 トリァゾー ル、 1, 4 ビス [2—(5—フ -ルトリアゾリル)]ベンゼン等の含窒素五員誘導体が 挙げられる力 これらに限定されるものではない。
[0076] 本発明の有機エレクト口ルミネッセンス素子は、電荷注入性向上のために発光層と 電極との間に無機化合物層を設けることも出来る。
[0077] この無機化合物層としては、 LiF等のアルカリ金属フッ化物; BaF
2、 SrF等のアル 2 カリ土類金属フッ化物; Li O等のアルカリ金属酸化物; RaO
2 、 SrO等のアルカリ土類 金属酸化物が使用される。
[0078] 本発明の有機エレクト口ルミネッセンス素子の陽極に使用される導電性材料として は、仕事関数力 eV前後より大きいもの、例えば、炭素原子、アルミニウム、バナジゥ ム、鉄、コバルト、ニッケル、タングステン、銀、金、白金、パラジウム及びそれらの合 金、 ITO (酸化インジウムに酸化スズを 5〜 10%添加した物質)基板、 NESA基板に 使用される酸化スズ、酸化インジウム等の酸化金属、更にポリチォフェンやポリピロ一 ル等の有機導電性榭脂を用いることが出来る。ただし、陽極に使用される導電性材 料の仕事関数が当該素子の陰極に使用される導電性材料の仕事関数より O.leV以 上大きなものを用いることが望まし 、。
[0079] 陰極に使用される導電性物質としては、仕事関数力 eV前後より小さいもの例えば 、マグネシウム、カルシウム、錫、鉛、チタン、イットリウム、リチウム、ルテニウム、マン ガン、アルミニウム等又はそれらの合金が用いられる。ここで合金とは、マグネシウム Z銀、マグネシウム Zインジウム、リチウム Zアルミニウム等が挙げられる。合金の比 率は、蒸着源の温度、雰囲気、真空度等により制御され、特に限定されない。ただし 、陰極に使用されるこれらの導電性材料の仕事関数は当該素子の陽極に使用される 導電性材料の仕事関数より 0. leV以上小さ 、ものを用いることが望ま 、。
[0080] 陽極および陰極は、必要があれば二層以上の層構成により形成されていても良い
[0081] 本発明の有機エレクト口ルミネッセンス素子は、少なくとも一方の面は素子の発光波 長領域において透明であることが望ましい。又、基板も透明であることが望ましい。
[0082] 透明電極は、前記の導電性材料を使用して、蒸着又はスパッタリング等の方法で 所定の透光性が確保するように設定して得られる。
[0083] 発光面の電極は、光透過率を 10%以上にすることが望ましい。
[0084] 基板は、機械的、熱的強度を有し、透明性を有するものであれば特に限定されるも のではないが、ガラス基板又は透明性榭脂フィルムが使用される。
[0085] 透明性榭脂フィルムとしては、例えば、ポリエチレン、エチレン 酢酸ビニル共重合 体、エチレン ビュルアルコール共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリメチル メタアタリレート、ポリ塩化ビニル、ポリビュルアルコール、ポリビュルプチラール、ナイ ロン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリサルホン、ポリエーテルサルフォン、テトラフル
ォロエチレン パーフルォロアルキルビュルエーテル共重合体、ポリビュルフルオラ イド、テトラフルォロエチレン エチレン共重合体、テトラフルォロエチレン一へキサフ ルォロプロピレン共重合体、ポリクロ口トリフルォロエチレン、ポリビ-リデンフルオラィ ド、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリイ ミド、ポリプロピレン等が挙げられる。
[0086] 本発明の有機エレクト口ルミネッセンス素子は、温度、湿度、雰囲気等に対する安 定性の向上のために、素子の表面に保護層を設けるか、又はシリコンオイル、榭脂等 により素子全体を保護しても良い。
[0087] 又、有機エレクト口ルミネッセンス素子の各層の形成は、真空蒸着、スパッタリング、 プラズマ、イオンプレーティング等の乾式成膜法、又はスピンコーティング、デイツピン グ、フローコーティング等の湿式成膜法のいずれかを適用することができる。膜厚は 特に制限されないが、好ましくは 5nm〜10 μ m、更に好ましくは 10nm〜0. 2 μ mで ある。
[0088] 湿式成膜法の場合、各層上に当該置換ェチュル金 含窒素へテロ環カルべン錯 体を、エタノール、クロ口ホルム、テトラヒドロフラン、ジォキサン等の溶媒に溶解又は 分散させて薄膜を調製することが出来る。
[0089] 乾式成膜法としては、真空蒸着が好ましぐ真空蒸着装置を用い、真空度 2 X 10_3 Pa以下、基板温度を室温にして、蒸着セルに入れた本発明の置換ェチニル金ー含 窒素へテロ環カルベン錯体を加熱し、該材料を蒸発させることにより薄膜を調製する ことが出来る。この時、蒸着源の温度をコントロールするためには、蒸着セルに接触さ せた熱電対や非接触の赤外線温度計等が好適に用いられる。又、蒸着量をコント口 ールするためには、蒸着膜厚計が好適に用いられる。
[0090] 蒸着膜厚計としては、蒸着源に対向して設置された水晶振動子を用い、前記水晶 振動子表面に付着した蒸着膜の重量を該振動子の発振周波数の変化力 計測し、 この計測重量力 膜厚をリアルタイムに求める形式のものが好適に用いられる。
[0091] CBP等のホスト材料と本発明の置換ェチュル金—含窒素へテロ環カルべン錯体の 共蒸着は、それぞれに蒸着源を用い、且つ温度をそれぞれ独立に制御することによ つて行うことが出来る。
[0092] ここで、いずれの有機薄膜層も、成膜性向上、膜のピンホール防止等のために、例 えば、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアタリレート、ポリエステル、ポリアミド、ポリ ウレタン、ポリスルフォン、ポリメチルメタタリレート、ポリメチルアタリレート、セルロース 等の絶縁性榭脂およびそれらの共重合体、ポリ—N—ビュルカルバゾール、ポリシラ ン等の光導電性榭脂、ポリチォフェン、ポリピロール等の導電性榭脂等の榭脂、酸ィ匕 防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤等の添加剤を使用しても良い。
[0093] 本発明の有機エレクト口ルミネッセンス素子は、例えば、壁掛けテレビや携帯電話 のフラットパネルディスプレイ等の平面発光体、複写機、プリンター、液晶ディスプレ ィのバックライト、又は計器類等の光源、表示板、標識灯等に利用出来る。
実施例
[0094] 次に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する力 本発明の範囲はこれらに限 定されるものではない。
[0095] 実施例 1 (Au(IPr) (8QE) [ (8 キノリルェチュル) [1, 3 ビス(2, 6 ジイソプロピ ルフエ-ル)イミダゾール 2—イリデン]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 25mlシュレンク管に 1, 3 ビス(2, 6 ジイソプロピルフエ-ル )イミダゾリウムクロライド(IPrH+Cr;0. 21g, 0. O5mmol)、 tert—ブトキシカリウム (85質量0 /0品、 83mg, 0. 63mmol)、テトラヒドロフラン(5. Oml)をカ卩え、室温で 20 分攪拌した。テトラヒドロフランを減圧留去した後、トルエン (7. 5ml)を加え、 70°Cで 5分間攪拌した後、反応混合物を濾過し、濾液を 8—キノリルェチニル(トリフエニルホ スフイン)金(229mg, 0. 375mmol)、トルエン 7. 5mlをカロえた別の 25mlシュレンク 管に滴下した。滴下後、反応混合物を 70°Cで 4時間加熱した。反応混合物を室温ま で冷却した後、トルエンを減圧留去し、得られた残滓をエーテル(20ml)にて抽出し 、不溶物を濾別した後、エーテル抽出物を濃縮し、 n—へキサン—ジェチルエーテル 系にて再結晶操作を行い、白色固体である目的物を 0. 21g得た。(収率 73%)
[0096] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ : 8. 91 (dd, 1Η) , 8. 01 (dd, 1H) , 7. 79 (dd
3
, 1H) , 7. 53- 7. 48 (m, 3H) , 7. 33— 7. 25 (m, 6H) , 7. 12 (s, 2H) , 2. 64 ( sept, 4H) , 1. 40 (d, 12H) , 1. 22 (d, 12H)
FAB -MS (M/Z): 738 (M + H) +
発光分析(CHC1 , 77Κ, Ex250nm) λ (nm) :387 (max), 533, 571
3
元素分析 観測値 C:62.13, H:5.83, N:5.65
理論値 C:61.87, H:5.74, N:5.70
[0097] 実施例 2(Au(IMes) (8QE) [ (8 キノリルェチュル) [1, 3 ビス(2, 4, 6 トリメチ ルフエ-ル)イミダゾール 2—イリデン]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 25mlシュレンク管に 1, 3 ビス(2, 4, 6 トリメチルフエ-ル) イミダゾリゥムクロライド(IMesH+Cl_;0.19g, 0.53mmol)、 tert—ブトキシカリウ ム(85質量0 /0品、 83mg, 0.63mmol)、テトラヒドロフラン(5. Oml)をカ卩え、室温で 2 0分攪拌した。テトラヒドロフランを減圧留去した後、トルエン(7.5ml)を加え、 70°C で 5分間攪拌した。反応混合物を濾過し、濾液を 8—キノリルェチニル(トリフエニルホ スフイン)金(229mg, 0.375mmol)、トルエン 7.5mlをカロえた別の 25mlシュレンク 管に滴下した。滴下後、反応混合物を 70°Cで 8時間加熱した。反応混合物を室温ま で冷却した後、析出物を濾別し、トルエン (20ml)にて洗浄した。析出物を減圧乾燥 し、青白色固体である目的物を 0.22g得た。(収率 91%)
[0098] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.95 (dd, 1Η), 8.03 (dd, 1H), 7.81 (dd
3
, 1H), 7.54 (dd, 1H), 7.34— 7.25 (m, 2H), 7.05 (s, 2H), 6.98 (s, 4H) , 2.34 (s, 6H), 2.13 (s, 12H)
FAB— MS(M/Z) :654(M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) : 385 (max) , 530, 570
3
元素分析 観測値 C:59.06, H:4.52, N:6.31
理論値 C:58.81, H:4.63, N:6.43
[0099] 実施例 3 (Au (lAd) (8QE) [ (8 キノリルェチュル) [1, 3 ジァダマンチルイミダゾ 一ルー 2—イリデン]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 25mlシュレンク管に 1, 3 ジァダマンチルイミダゾリゥムクロラ イド(IAdH+Cl_;0.053g, 0.14mmol)、 tert—ブトキシカリウム(85質量0 /0品、 24 mg, 0. 19mmol)、テトラヒドロフラン(2. Oml)を加え室温で 20分攪拌した。テトラヒ ドロフランを減圧留去した後、トルエン(3ml)を加え、 70°Cで 5分間攪拌した。反応混 合物を濾過し、濾液を 8 キノリルェチュル(トリフエ-ルホスフィン)金(67mg, 0.11
mmol)、トルエン 3mlを加えた別の 25mlシュレンク管に滴下した。滴下後、反応混 合物を 70°Cで 2.5時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却した後、トルエンを減 圧留去し、得られた白色固体をジェチルエーテル(20ml)で洗浄し、白色固体であ る目的物を 0.065g得た。(収率 87%)
[0100] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :9.04 (dd, 1Η), 8.09 (dd, 1H), 8.00 (dd
3
, 1H), 7.60 (dd, 1H), 7.44— 7.33 (m, 2H), 7.07(s, 2H), 2.65— 2.59( m, 12H), 2.28 (m, 6H), 1.87—1.72 (m, 12H)
[FAB -MS] (M/Z) :686(M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :387 (max)
3
元素分析 観測値 C:59.64, H:5.48, N:5.99
理論値 C:59.56, H:5.59, N:6.13
[0101] 実施例 4(Au(ItBu) (8QE) [(8—キノリルェチュル) [1, 3—ジ— tert—ブチルイミ ダゾール - 2—イリデン]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 25mlシュレンク管に 1, 3—ジー tert—ブチルイミダゾリゥムクロ ライド(ItBuH+Cr;0.087g, 0.40mmol)、 tert—ブトキシカリウム(85質量0 /0品、 69mg, 0.52mmol)、テトラヒドロフラン(6.5ml)を加え室温で 20分攪拌した。テト ラヒドロフランを減圧留去した後、トルエン (6.5ml)を加え、 70°Cで 5分間攪拌した。 反応混合物を濾過し、濾液を 8—キノリルェチュル(トリフエ-ルホスフィン)金(188m g, 0.31mmol)、トルエン 6.5mlをカ卩えた別の 50mlシュレンク管に滴下した。滴下 後、反応混合物を 70°Cで 4時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却した後、トル ェンを減圧留去し、得られた白色固体をジェチルエーテル(20ml)で洗浄し、白色 固体である目的物を 0.108g得た。(収率 66%)
[0102] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :9.05 (dd, 1Η), 8.09 (dd, 1H), 8.00 (dd
3
, 1H), 7.62 (dd, 1H), 7.44— 7.30 (m, 2H), 7.06 (s, 2H), 1.90 (s, 18H )
FAB-MS (M/Z) :530 (M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex240nm) λ (nm) :387 (max)
3
元素分析 観測値 C:51.51, H:4.85, N:5.55
理論値 C:49.91, H:4.95, N:7.94
[0103] 実施例 5 (Au(lPr) (PE) [ (フエ-ルェチュル) [1, 3 ビス(2, 6 ジイソプロピルフ ェ -ル)イミダゾール 2—イリデン]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 25mlシュレンク管に 1, 3 ビス(2, 6 ジイソプロピルフエ-ル )イミダゾリウムクロライド(IPrH+Cr;0.053g, 0.125mmol)、 tert—ブトキシカリウ ム(85質量0 /0品、 21.5mg, 0.16mmol)、テトラヒドロフラン(2. Oml)を加え、室温 で 20分攪拌した。テトラヒドロフランを減圧留去した後、トルエン(3ml)を加え、 70°C で 5分間攪拌した。反応混合物を濾過し、濾液をフエニルェチニル(トリフエニルホス フィン)金(54mg, 0.096mmol)、トルエン 3mlをカ卩えた別の 25mlシュレンク管に滴 下した。滴下後、反応混合物を 70°Cで 4時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却 した後、トルエンを減圧留去し、得られた残滓をジェチルエーテル(20ml)で抽出し、 不溶物を濾別した。ジェチルエーテル抽出物を濃縮し、 n—へキサン—ジェチルェ 一テル系で再結晶操作を行い、白色固体である目的物を 0.047g得た。(収率 71% )
[0104] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :7.49 (dd, 2Η), 7.31— 7.28 (m, 6H), 7.
3
12(s, 2H), 7. 10-7.00 (m, 3H), 2.61 (sept, 4H), 1.38 (d, 12H), 1.21 (d, 12H)
FAB - MS(MZZ) :687(M+H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :414 (max), 434, 454
3
元素分析 観測値 C:60.95, H:5.92, N:4.02
理論値 C:61.22, H:6.02, N:4.08
[0105] 実施例 6(Au(IMes) (PE) [(フエ-ルェチュル) [1, 3 ビス(2, 4, 6 トリメチルフ ェ -ル)イミダゾール 2—イリデン]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 25mlシュレンク管に 1, 3 ビス(2, 4, 6 トリメチルフエ-ル) イミダゾリゥムクロライド(IMesH+Cl_;0.158g, 0.464mmol)、 tert—ブトキシカリ ゥム(85質量0 /0品、 80. Omg, 0.60mmol)、テトラヒドロフラン(7.5ml)を加え、室 温で 20分攪拌した。テトラヒドロフランを減圧留去した後、トルエン(7.5ml)を加え、 70°Cで 5分間攪拌した。反応混合物を濾過し、濾液をフエ-ルェチニル(トリフエニル
ホスフィン)金(200mg, 0.357mmol)、トルエン 7.5mlをカ卩えた別の 50mlシュレン ク管に滴下した。滴下後、反応混合物を 70°Cで 2.5時間加熱した。反応混合物を室 温まで冷却した後、トルエンを減圧留去し、得られた残滓をジェチルエーテル(20ml )で抽出し、不溶物を濾別した。ジェチルエーテル抽出物を濃縮し、 n—へキサン— ジェチルエーテル系で再結晶操作を行い、白色固体である目的物を 0. 183g得た。 (収率 85%)
[0106] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :7.35— 7.32 (m, 2Η), 7.15— 7.07 (m, 3
3
H), 7.06 (s, 2H), 6.99 (s, 4H), 2.35 (s, 6H), 2. 12(s, 12H)
FAB - MS(MZZ) :603(M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex240nm) λ (nm) :414 (max), 434, 453
3
元素分析 観測値 C:57.65, H:4.74, N:4.48
理論値 C:57.81, H:4.85, N:4.65
[0107] 実施例 7 (Au (lAd) (PE) [ (フエ-ルェチュル) [1, 3—ジァダマンチルイミダゾール —2—イリデン]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 25mlシュレンク管に 1, 3—ジァダマンチルイミダゾリゥムクロラ イド(IAdH+Cl_;0. 108g, 0.29mmol)、 tert—ブトキシカリウム(85質量%品、 50 . Omg, 0.38mmol)、テトラヒドロフラン (4.5ml)を加え、室温で 20分攪拌した。テ トラヒドロフランを減圧留去した後、トルエン (4.5ml)を加え、 70°Cで 5分間攪拌した 。反応混合物を濾過し、濾液をフエ-ルェチュル(トリフエ-ルホスフィン)金(123mg , 0.22mmol)、トルエン 4.5mlを加えた別の 50mlシュレンク管に滴下した。滴下後 、反応混合物を 70°Cで 2.5時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却した後、トル ェンを減圧留去し、得られた残滓を塩化メチレン—ジェチルエーテル系で再結晶操 作を行い、白色固体である目的物を 0.117g得た。 (収率 84%)
[0108] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :7.53— 7.49 (m, 2Η), 7.25— 7.08 (m, 3
3
H), 7.07 (s, 2H), 2.58— 2.56 (m, 12H), 2.34— 2.28 (m, 6H), 1.85— 1.72 (m, 12H)
FAB - MS(MZZ) :635(M+H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex240nm) λ (nm) :415 (max), 435, 455
元素分析 観測値 C : 58. 71, H : 5. 76, N :4. 44
理論値 C : 58. 67, H : 5. 88, N :4. 41
[0109] 実施例 8 (Au(ltBu) (PE) [ (フエ-ルェチュル) [1, 3 ジ tert ブチルイミダゾー ルー 2—イリデン]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 25mlシュレンク管に 1, 3 ジー tert—ブチルイミダゾリゥムクロ ライド(ItBuH+Cr;0. 082g, 0. 38mmol)、 tert—ブトキシカリウム(85質量0 /0品、 65mg, 0. 49mmol)、テトラヒドロフラン(6. Oml)を加え室温で 20分攪拌した。テト ラヒドロフランを減圧留去した後、トルエン (6. Oml)を加え、 70°Cで 5分間攪拌した。 反応混合物を濾過し、濾液をフエ-ルェチュル(トリフエ-ルホスフィン)金(168mg, 0. 30mmol)、トルエン 6. Omlをカ卩えた別の 25mlシュレンク管に滴下した。滴下後、 反応混合物を 70°Cで 2. 5時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却した後、トルェ ンを減圧留去し、得られた白色固体を塩化メチレン—ジェチルエーテル—へキサン 系で再結晶操作を行い、白色固体である目的物を 0. 127g得た。 (収率 89%)
[0110] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ : 7. 53— 7. 49 (m, 2Η) , 7. 29— 7. 06 (m, 3
3
H) , 7. 03 (s, 2H) , 1. 89 (s, 18H)
FAB— MS (MZZ) :479 (M+H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex240nm) λ (nm) :414 (max) 434、 454
3
元素分析 観測値 C :47. 30, H : 5. 11, N : 5. 76
理論値 C :47. 70, H : 5. 27, N : 5. 86
[0111] 実施例 9 (Au(IPr) (4F— PE) [ (4 フルオロフェ -ルェチュル) [1, 3 ビス(2, 6 ジイソプロピルフエ-ル)イミダゾールー 2—イリデン]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 25mlシュレンク管に 1, 3 ビス(2, 6 ジイソプロピルフエ-ル )イミダゾリウムクロライド(IPrH+Cr;0. 166g, 0. 39mmol)、 tert—ブトキシカリウ ム(85wt%品、 67mg, 0. 51mmol)、テトラヒドロフラン(6. Oml)を加え、室温で 20 分攪拌した。テトラヒドロフランを減圧留去した後、トルエン (6. Oml)を加え、 70°Cで 5分間攪拌した。反応混合物を濾過し、濾液を 4 フルオロフェニルェチュル(トリフ ェ-ルホスフィン)金(174mg, 0. 30mmol)、トルエン 6. Omlを加えた別の 25mlシ ュレンク管に滴下した。滴下後、反応混合物を 70°Cで 2. 5時間加熱した。反応混合
物を室温まで冷却した後、トルエンを減圧留去し、得られた白色固体を n—へキサン ージェチルエーテル一塩化メチレン系で再結晶操作を行い、白色固体である目的 物を。.187g得た。(収率 88%)
[0112] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :7.49 (dd, 2Η), 7.30— 7.22 (m, 8H), 7.
3
12 (s, 2H), 6.82-6.75 (m, 2H), 2.60 (sept, 4H), 1.38 (d, 12H), 1.21 (d, 12H)
FAB -MS (M/Z): 705 (M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :412 (max), 430, 451
3
元素分析 観測値 C:59.32, H:5.68, N:3.95
理論値 C:59.66, H:5.72, N:3.98
[0113] 実施例 10(Au(IMes) (4F— PE) [ (4—フルオロフェ -ルェチュル) [1, 3—ビス(2 , 4, 6—トリメチルフエ-ル)イミダゾールー 2—イリデン]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 25mlシュレンク管に 1, 3—ビス(2, 4, 6—トリメチルフエ-ル) イミダゾリゥムクロライド(IMesH+Cl_;0.142g, 0.416mmol)、 tert—ブトキシカリ ゥム(85質量0 /0品、 71. Omg, 0.541mmol)、テトラヒドロフラン(6.7ml)を加え、 室温で 20分攪拌した。テトラヒドロフランを減圧留去した後、トルエン (6.7ml)を加え 、 70°Cで 5分間攪拌した。反応混合物を濾過し、濾液を 4—フルオロフェニルェチ- ル(トリフエ-ルホスフィン)金(185mg, 0.32mmol)、トルエン 6.7mlを加えた別の 50mlシュレンク管に滴下した。滴下後、反応混合物を 70°Cで 2.5時間加熱した。反 応混合物を室温まで冷却した後、トルエンを減圧留去し、得られた白色固体を n—へ キサン一ジェチルエーテル一塩化メチレン系で再結晶操作を行い、白色固体である 目的物を 0.150g得た。(収率 75%)
[0114] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :7.32— 7.26 (m, 2Η), 7.06 (s, 2H), 6.9
3
9(s, 4H), 6.81-6.78 (m, 2H), 2.35 (s, 6H), 2.12 (s, 12H)
FAB - MS (M/Z) :621 (M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex240nm) λ (nm) :411 (max), 430, 450
3
元素分析 観測値 C:55.85, H:4.52, N:4.60
理論値 C:56.13, H:4.55, N:4.51
[0115] 実施例 11 (Au(IPr) (4MeO— PE) [ (4—メトキシフヱ-ルェチュル) [1, 3 ビス(2 , 6 ジイソプロピルフエ-ル)イミダゾール 2 イリデン]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 25mlシュレンク管に 1, 3 ビス(2, 6 ジイソプロピルフエ-ル )イミダゾリウムクロライド(IPrH+Cr;0. 170g, 0. 40mmol)、 tert—ブトキシカリウ ム(85質量0 /0品、 69mg, 0. 52mmol)、テトラヒドロフラン(6. 2ml)をカ卩え、室温で 2 0分攪拌した。テトラヒドロフランを減圧留去した後、トルエン (6. 2ml)を加え、 70°C で 5分間攪拌した。反応混合物を濾過し、濾液を 4ーメトキシフエニルェチニル(トリフ ェ-ルホスフィン)金(183mg, 0. 31mmol)、トルエン 6. 2mlを加えた別の 25mlシ ュレンク管に滴下した。滴下後、反応混合物を 70°Cで 2. 5時間加熱した。反応混合 物を室温まで冷却した後、トルエンを減圧留去し、得られた白色固体を n—へキサン ージェチルエーテル一塩化メチレン系で再結晶操作を行い、白色固体である目的 物を 0. 180g得た。(収率 81%)
[0116] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ : 7. 49 (dd, 2Η) , 7. 30— 7. 22 (m, 6H) , 7.
3
11 (s, 2H) , 6. 67-6. 62 (m, 2H) , 3. 71 (s, 3H) , 2. 61 (sept, 4H) , 1. 38 ( d, 12H) , 1. 21 (d, 12H)
FAB -MS (M/Z): 716 (M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :420 (max) , 440
3
元素分析 観測値 C : 59. 98, H : 6. 01, N : 3. 87
理論値 C : 60. 33, H : 6. 05, N : 3. 91
[0117] 実施例 12 (Au(IMes) (4MeO— PE) [ (4—メトキシフヱ-ルェチュル) [1, 3 ビス
(2, 4, 6 トリメチルフエ-ル)イミダゾールー 2 イリデン]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 25mlシュレンク管に 1, 3 ビス(2, 4, 6 トリメチルフエ-ル) イミダゾリゥムクロライド(IMesH+Cl_ ;0. 155g, 0. 455mmol)、 tert—ブトキシカリ ゥム(85質量0 /0品、 78. Omg, 0. 59mmol)、テトラヒドロフラン(7. Oml)を加え、室 温で 20分攪拌した。テトラヒドロフランを減圧留去した後、トルエン(7. Oml)を加え、 70°Cで 5分間攪拌した。反応混合物を濾過し、濾液を 4—メトキシフエ二ルェチ二ル( トリフエ-ルホスフィン)金(207mg, 0. 35mmol)、トルエン 7. Omlを加えた別の 50 mlシュレンク管に滴下した。滴下後、反応混合物を 70°Cで 2. 5時間加熱した。反応
混合物を室温まで冷却した後、トルエンを減圧留去し、得られた白色固体を n—へキ サンージェチルエーテル一塩化メチレン系で再結晶操作を行い、白色固体である目 的物を 0.189g得た。(収率 85%)
[0118] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :7.31— 7.25 (m, 2Η), 7.05 (s, 2H), 6.9
3
9(s, 4H), 6.69-6.64 (m, 2H), 3.72 (s, 3H), 2.34 (s, 6H), 2.12 (s, 12 H)
FAB - MS(MZZ) :633(M+H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex240nm) λ (nm) :419 (max), 440, 459
3
元素分析 観測値 C:55.75, H:4.92, N:4.29
理論値 C:56.96, H:4.94, N:4.43
[0119] 実施例 13(Au(IPr) (5F— 8QE) [ (5—フルオロー 8—キノリルェチュル) [1, 3—ビ ス(2, 6—ジイソプロピルフエ-ル)イミダゾールー 2—イリデン]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 25mlシュレンク管に 1, 3—ビス(2, 6—ジイソプロピルフエ-ル )イミダゾリウムクロライド(IPrH+Cl_;0.166g, 0.39mmol)、 tert—ブトキシカリウ ム(85質量0 /0品、 67mg, 0.51mmol)、テトラヒドロフラン(6. Oml)をカ卩え、室温で 2 0分攪拌した。テトラヒドロフランを減圧留去した後、トルエン (6.0ml)を加え、 70°C で 5分間攪拌した後、反応混合物を濾過し、濾液を 5—フルオロー 8—キノリルェチ- ル(トリフエ-ルホスフィン)金(189mg, 0.300mmol)、トルエン 6.0mlを加えた別 の 25mlシュレンク管に滴下した。滴下後、反応混合物を 70°Cで 2.5時間加熱した。 反応混合物を室温まで冷却した後、トルエンを減圧留去し、得られた残滓をエーテ ル(20ml)にて抽出し、不溶物を濾別した後、エーテル抽出物を濃縮し、 n—へキサ ンージェチルエーテル系にて再結晶操作を行い、白色固体である目的物を 0.21g 得た。(収率 87%)
[0120] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.96 (dd, 1Η), 8.29 (dd, 1H), 7.71 (dd
3
, 1H), 7.50 (dd, 2H), 7.35— 7.29 (m, 5H), 7.12(s, 2H), 7.12— 6.96 ( m, 1H), 2.64 (sept, 4H), 1.40 (d, 12H), 1.22 (d, 12H)
FAB -MS (M/Z): 756 (M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :404 (max), 543
元素分析 観測値 C:60.77, H:5.78, N:5.34
理論値 C:60.39, H:5.47, N:5.56
[0121] 実施例 14(Au(IMes) (5F—8QE) [ (5 フルオロー 8 キノリルェチュル) [1, 3— ビス(2, 4, 6 トリメチルフエ-ル)イミダゾールー 2 イリデン]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 25mlシュレンク管に 1, 3 ビス(2, 4, 6 トリメチルフエ-ル) イミダゾリゥムクロライド(IMesH+Cl_;0.17g, 0.49mmol)、 tert—ブトキシカリウ ム(85質量0 /0品、 84mg, 0.64mmol)、テトラヒドロフラン(7.5ml)をカ卩え、室温で 2 0分攪拌した。テトラヒドロフランを減圧留去した後、トルエン(7.5ml)を加え、 70°C で 5分間攪拌した。反応混合物を濾過し、濾液を 5—フルオロー 8—キノリルェチュル (トリフエ-ルホスフィン)金(229mg, 0.375mmol)、トルエン 7.5mlをカ卩えた別の 5 Omlシュレンク管に滴下した。滴下後、反応混合物を 70°Cで 8時間加熱した。反応混 合物熱時濾過し、トルエンを減圧留去した後、生成する固体を n—へキサン ジェチ ルエーテル一塩化メチレン系にて再結晶操作を行い、白色固体である目的物を 0.2 0g得た。(収率 78%)
[0122] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.99 (dd, 1Η), 8.31 (dd, 1H), 7.73 (dd
3
, 1H), 7.06 (s, 2H), 7.06— 6.98 (m, 1H), 6.98 (s, 4H), 2.34 (s, 6H), 2. 13 (s, 12H)
FAB - MS(MZZ) :672(M+H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :401 (max), 541
3
元素分析 観測値 C:57.13, H:4.25, N:6.16
理論値 C:57.23, H:4.35, N:6.23
[0123] 実施例 15(Au(IAd) (5F— 8QE) [ (5 フルオロー 8 キノリルェチュル) [1, 3 ジ ァダマンチルイミダゾールー 2—イリデン]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 25mlシュレンク管に 1, 3 ジァダマンチルイミダゾリゥムクロラ イド(IAdH+Cl_;0. 194g, 0.52mmol)、 tert—ブトキシカリウム(85質量0 /0品、 89 mg, 0.68mmol)、テトラヒドロフラン (8.0ml)を加え室温で 20分攪拌した。テトラヒ ドロフランを減圧留去した後、トルエン (8ml)を加え、 70°Cで 5分間攪拌した。反応混 合物を濾過し、濾液を 5—フルォロ 8—キノリルェチュル(トリフエ-ルホスフィン)金
(252mg, 0.40mmol)、トルエン 8mlをカ卩えた別の 50mlシュレンク管に滴下した。 滴下後、反応混合物を 70°Cで 3時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却した後、 トルエンを減圧留去し、得られた白色固体を n キサン ジェチルエーテル 塩 ィ匕メチレン系にて再結晶操作を行い、白色固体である目的物を 0.21g得た。(収率 7 3%)
[0124] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :9.09 (dd, 1Η), 8.37 (dd, 1H), 7.91 (dd
3
, 1H), 7.42 (dd, 1H), 7.22— 7.08 (m, 1H), 7.08 (s, 2H), 2.60— 2.59( m, 12H), 2.29 (m, 6H), 1.86— 1.72 (m, 12H)
FAB MS (M/Z): 704 (M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :401 (max), 544
3
元素分析 観測値 C:58.10, H:5.22, N:6.00
理論値 C:58.04, H:5.30, N:5.97
[0125] 実施例 16(Au(ItBu) (5F— 8QE) [ (5 フルォロ 8 キノリルェチュル) [1, 3— ジ tert ブチルイミダゾール 2 イリデン]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 25mlシュレンク管に 1, 3 ジー tert—ブチルイミダゾリゥムクロ ライド(ItBuH+Cr;0.113g, 0.52mmol)、 tert—ブトキシカリウム(85質量0 /0品、 90mg, 0.68mmol)、テトラヒドロフラン(6.5ml)を加え室温で 20分攪拌した。テト ラヒドロフランを減圧留去した後、トルエン (8ml)を加え、 70°Cで 5分間攪拌した。反 応混合物を濾過し、濾液を 5—フルォロ 8—キノリルェチュル(トリフエ-ルホスフィ ン)金(252mg, 0.40mmol)、トルエン 8mlをカ卩えた別の 50mlシュレンク管に滴下 した。滴下後、反応混合物を 70°Cで 2.5時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却 した後、トルエンを減圧留去し、得られた白色固体を n—へキサン—塩化メチレン系 にて再結晶操作を行い、白色固体である目的物を 0. 15g得た。(収率 70%)
[0126] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :9.09 (dd, 1Η), 8.38 (dd, 1H), 7.92 (dd
3
, 1H), 7.42 (dd, 1H), 7.11 (dd, 1H), 7.06 (s, 2H), 1.90 (s, 18H)
FAB -MS (M/Z): 548 (M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex240nm) λ (nm) :404 (max)
3
元素分析 観測値 C:48.30, H:4.53, N:7.69
理論値 C:48.27, H:4.60, N:7.68
[0127] 実施例 17(Au(IPr) (5C1—8QE) [ (5—クロロー 8—キノリルェチュル) [1, 3—ビス
(2, 6-ジイソプロピルフエ-ル)イミダゾールー 2—イリデン]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 15mlシュレンク管に 1, 3—ビス(2, 6—ジイソプロピルフエ-ル )イミダゾリウムクロライド(IPrH+Cl_;213mg, 0.50mmol)、 tert—ブトキシカリウム (85質量0 /0品、 86mg, 0.65mmol)、テトラヒドロフラン(7.5ml)をカ卩え、室温で 20 分攪拌した。テトラヒドロフランを減圧留去した後、トルエン (7.5ml)を加え、 70°Cで 5分間攪拌した後、反応混合物を濾過し、濾液を 5—クロロー 8—キノリルェチニル(ト リフエ-ルホスフィン)金(249mg, 0.385mmol)、トルエン 7.5mlを加えた別の 20 mlシュレンク管に滴下した。滴下後、反応混合物を 70°Cで 2.5時間加熱した。反応 混合物を室温まで冷却した後、トルエンを減圧留去し、得られた残滓をエーテル(20 ml)にて抽出し、不溶物を濾別した後、エーテル抽出物を濃縮し、 n—へキサン—ジ ェチルエーテル系にて再結晶操作を行い、薄赤茶固体である目的物を 0.27g得た 。 (収率 91%)
[0128] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.96 (dd, 1Η), 8.45 (dd, 1H), 7.69 (d,
3
1H), 7.50 (dd, 2H), 7.40 (dd, 2H), 7.35— 7.29 (m, 5H), 7.12(s, 2H)
, 2.64 (sept, 4H), 1.40 (d, 12H), 1.22 (d, 12H)
FAB -MS (M/Z): 773 (M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :406 (max)
3
元素分析 観測値 C:59.98, H:5.50, N:5.39
理論値 C:60.11, H:5.35, N:5.44
[0129] 実施例 18(Au(IMes) (5C1— 8QE) [ (5—クロ口— 8—キノリルェチュル) [1, 3—ビ ス(2, 4, 6—トリメチルフエ-ル)イミダゾールー 2—イリデン]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 15mlシュレンク管に 1, 3—ビス(2, 4, 6—トリメチルフエ-ル) イミダゾリゥムクロライド(IMesH+Cl_;171mg, 0.50mmol)、 tert—ブトキシカリウ ム(85質量0 /0品、 86mg, 0.65mmol)、テトラヒドロフラン(7.5ml)をカ卩え、室温で 2 0分攪拌した。テトラヒドロフランを減圧留去した後、トルエン(7.5ml)を加え、 70°C で 5分間攪拌した。反応混合物を濾過し、濾液を 5—クロロー 8—キノリルェチニル(ト
リフエ-ルホスフィン)金(249mg, 0.385mmol)、トルエン 7.5mlを加えた別の 20 mlシュレンク管に滴下した。滴下後、反応混合物を 70°Cで 7時間加熱した。反応混 合物熱時濾過し、トルエンを減圧留去した後、生成する固体をエチルアルコール ジェチルエーテル系にて再結晶操作を行い、薄桃色固体である目的物を 0.14g得 た。(収率 53%)
[0130] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.99 (dd, 1Η), 8.46 (dd, 1H), 7.70 (d,
3
1H), 7.41 (dd, 3H), 7.06 (s, 2H), 6.98 (s, 4H), 2.34 (s, 6H), 2.13 (s, 12H)
FAB - MS(MZZ) :688(M+H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) : 398 (max) , 553
3
元素分析 観測値 C:55.70, H:4.36, N:5.87
理論値 C:55.86, H:4.25, N:6.11
[0131] 実施例 19(Au(IAd) (5C1— 8QE) [ (5 クロ口 8 キノリルェチュル) [1, 3 ジ ァダマンチルイミダゾールー 2—イリデン]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 15mlシュレンク管に 1, 3 ジァダマンチルイミダゾリゥムクロラ イド(IAdH+Cl_;93mg, 0.25mmol)、 tert ブトキシカリウム(85質量0 /0品、 43m g, 0.33mmol)、テトラヒドロフラン(3.8ml)を加え室温で 20分攪拌した。テトラヒド 口フランを減圧留去した後、トルエン(3.8ml)を加え、 70°Cで 5分間攪拌した。反応 混合物を濾過し、濾液を 5—クロ口— 8—キノリルェチュル(トリフエ-ルホスフィン)金 (124mg, 0.19mmol)、トルエン 3.8mlをカ卩えた別の 20mlシュレンク管に滴下し た。滴下後、反応混合物を 70°Cで 2.5時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し た後、トルエンを減圧留去し、得られた固体を n—へキサン—ジェチルエーテル—塩 ィ匕メチレン系にて再結晶操作を行い、肌色固体である目的物を 0.12g得た。(収率 8 5%)
[0132] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :9.09 (dd, 1Η), 8.52 (dd, 1H), 7.90 (d,
3
1H), 7.51-7.26 (m, 2H), 6.91 (s, 2H), 2.60— 2.59 (m, 12H), 2.29 ( m, 6H), 1.86-1.72 (m, 12H)
FAB— MS(M/Z) :720(M + H) +
発光分析(CHC1 , 77Κ, Ex250nm) λ (nm) :401 (max), 554
3
元素分析 観測値 C:57.39, H:5.26, N:5.78
理論値 C:56.71, H:5. 18, N:5.84
[0133] 実施例 20(Au(ItBu) (5C1— 8QE) [ (5 クロ口 8 キノリルェチュル) [1, 3 ジ tert ブチルイミダゾール 2 イリデン]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 15mlシュレンク管に 1, 3 ジー tert—ブチルイミダゾリゥムクロ ライド(ItBuH+Cl_;54mg, 0.25mmol)、 tert ブトキシカリウム(85質量0 /0品、 4 3mg, 0.33mmol)、テトラヒドロフラン(3.8ml)を加え室温で 20分攪拌した。テトラ ヒドロフランを減圧留去した後、トルエン(3.8ml)を加え、 70°Cで 5分間攪拌した。反 応混合物を濾過し、濾液を 5—クロ口— 8—キノリルェチュル(トリフエ-ルホスフィン) 金(124mg, 0.19mmol)、トルエン 3.8mlをカ卩えた別の 20mlシュレンク管に滴下 した。滴下後、反応混合物を 70°Cで 2.5時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却 した後、トルエンを減圧留去し、得られた固体を n—へキサン—塩化メチレン系にて 再結晶操作を行い、肌色固体である目的物を 0.10g得た。 (収率 93%)
[0134] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :9.09 (dd, 1Η), 8.55 (dd, 1H), 7.90 (d,
3
1H), 7.52-7.40 (m, 3H), 7.06 (s, 2H), 1.90 (s, 18H)
FAB— MS(M/Z) :564(M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex240nm) λ (nm) :401 (max), 554
3
元素分析 観測値 C:47.59, H:4.61, N:7.32
理論値 C:46.86, H:4.47, N:7.45
[0135] 実施例 21 (Au(Cl— IPr) (5F— 8QE) [ (5 フルォロ 8 キノリルェチュル) [1,
2
3 ビス(2, 6 ジイソプロピルフエ-ル)一 4, 5 ジクロロイミダゾール一 2—イリデン ]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 15mlシュレンク管に 1, 3 ビス(2, 6 ジイソプロピルフエ-ル )イミダゾリウムクロライド(IPrH+Cl_;327mg, 0.77mmol)、 tert ブトキシカリウム (85質量0 /0品、 132mg, 1. Ommol)、テトラヒドロフラン(7. Oml)をカ卩え、室温で 20 分攪拌した後、四塩化炭素(148 1, 1.54mmol)を加え室温で 30分攪拌した。テ トラヒドロフランを減圧留去した後、トルエン(7. Oml)を加え、 70°Cで 5分間攪拌した
後、反応混合物を濾過し、濾液を 5—フルオロー 8—キノリルェチュル(トリフエ-ルホ スフイン)金(242mg, 0.385mmol)、トルエン 7. Omlをカ卩えた別の 25mlシュレンク 管に滴下した。滴下後、反応混合物を 70°Cで 3時間加熱した。反応混合物を室温ま で冷却した後、トルエンを減圧留去し、得られた残滓をエーテルにて洗浄し、白色固 体である目的物を 0.27g得た。(収率 85%)
[0136] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.95 (dd, 1Η), 8.29 (dd, 1H), 7.69 (dd
3
, 1H), 7.61-7.53 (m, 2H), 7.39— 7.30 (m, 5H), 6.99 (dd, 1H), 2.56 -2.45 (sept, 4H), 1.39 (d, 12H), 1.25 (d, 12H)
FAB— MS(M/Z) :724(M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) : 391 (max) , 396, 404
3
元素分析 観測値 C:55.74, H:4.66, N:5.11
理論値 C:55.35, H:4.77, N:5.10
[0137] 実施例 22 (Au (CI—IMes) (5F—8QE) [ (5—フルオロー 8—キノリルェチュル) [1
2
, 3—ビス(2, 4, 6—トリメチルフエ-ル)一 4, 5—ジクロロイミダゾール一 2—イリデン ]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 15mlシュレンク管に 1, 3—ビス(2, 4, 6—トリメチルフエ-ル) イミダゾリゥムクロライド(IMesH+Cl_;262.5mg, 0.77mmol)、 tert—ブトキシカリ ゥム(85質量0 /0品、 132mg, 1. Ommol)、テトラヒドロフラン(7. Oml)をカ卩え、室温 で 20分攪拌した後、四塩化炭素(148 1, 1.54mmol)を加え室温で 30分攪拌し た。テトラヒドロフランを減圧留去した後、トルエン(7. Oml)を加え、 70°Cで 5分間攪 拌した。反応混合物を濾過し、濾液を 5—フルオロー 8—キノリルェチュル(トリフエ- ルホスフィン)金(242mg, 0.385mmol)、トルエン 7. Omlをカ卩えた別の 25mlシユレ ンク管に滴下した。滴下後、反応混合物を 70°Cで 3時間加熱した。反応混合物を室 温まで冷却した後、トルエンを減圧留去し、得られた残滓を塩化メチレン 20mlに溶 解し水洗した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、塩化メチレンを減圧留去し、得られ た残滓を酢酸ェチルーへキサン系で再結晶操作を行い析出物を減圧乾燥し、薄茶 色固体である目的物を 0.20g得た。(収率 69%)
[0138] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.98 (dd, 1Η), 8.32 (dd, 1H), 7.72 (dd
, 1H), 7.36 (dd, 1H), 7.07— 6.91 (m, 5H), 2.33(s, 6H), 2.12(s, 12H )
FAB MS (M/Z): 740 (M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) : 398 (max) , 538
3
元素分析 観測値 C:52.39, H:3.72, N:5.62
理論値 C:51.91, H:3.68, N:5.67
[0139] 実施例 23 (Au (CI— IPr) (5C1— 8QE) [ (5 クロ口 8 キノリルェチュル) [1, 3
2
—ビス(2, 6 ジイソプロピルフエ-ル)一 4, 5 ジクロロイミダゾール一 2—イリデン] 金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 15mlシュレンク管に 1, 3 ビス(2, 6 ジイソプロピルフエ-ル )イミダゾリウムクロライド(IPrH+Cl_;340mg, 0.80mmol)、 tert ブトキシカリウム (85質量0 /0品、 137mg, 1.04mmol)、テトラヒドロフラン(8. Oml)をカ卩え、室温で 2 0分攪拌した後、四塩ィ匕炭素(153 1, 1.60mmol)を加え室温で 30分攪拌した。 テトラヒドロフランを減圧留去した後、トルエン (8. Oml)を加え、 70°Cで 5分間攪拌し た後、反応混合物を濾過し、濾液を 5—クロロー 8—キノリルェチニル(トリフエニルホ スフイン)金(259mg, 0.40mmol)、トルエン 8. Omlを加えた別の 25mlシュレンク 管に滴下した。滴下後、反応混合物を 70°Cで 3時間加熱した。反応混合物を室温ま で冷却した後、トルエン 30mlをカ卩ぇ水洗し pH = 7とした。有機層を硫酸ナトリウムで 乾燥し、トルエンを減圧留去し、得られた残滓をジェチルエーテル—へキサン系で再 結晶操作を行い析出物を減圧乾燥し、薄肌色固体である目的物を 0.21g得た。(収 率 63%)
[0140] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.94 (dd, 1Η), 8.46 (dd, 1H), 7.69 (dd
3
, 1H), 7.61-7.39 (m, 2H), 7.37— 7.29 (m, 6H), 2.56— 2.45 (sept, 4 H), 1.39 (d, 12H), 1.25 (d, 12H)
FAB -MS (M/Z) :842(M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :394 (max), 558
3
元素分析 観測値 C:54.80, H:4.74, N:4.91
理論値 C:54.27, H:4.67, N:5.00
[0141] 実施例 24 (Au (CI—IMes) (5C1—8QE) [ (5—クロロー 8—キノリルェチュル) [1,
2
3—ビス(2, 4, 6—トリメチルフエ-ル)一 4, 5—ジクロロイミダゾール一 2—イリデン] 金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 15mlシュレンク管に 1, 3—ビス(2, 4, 6—トリメチルフエ-ル) イミダゾリゥムクロライド(IMesH+Cl_ ; 262. 5mg, 0. 77mmol)、 tert—ブトキシカリ ゥム(85質量0 /0品、 132mg, 1. Ommol)、テトラヒドロフラン(7. Oml)をカ卩え、室温 で 20分攪拌した後、四塩化炭素(148 1, 1. 54mmol)を加え室温で 30分攪拌し た。テトラヒドロフランを減圧留去した後、トルエン(7. Oml)を加え、 70°Cで 5分間攪 拌した。反応混合物を濾過し、濾液を 5—クロロー 8—キノリルェチュル(トリフエ-ル ホスフィン)金(249mg, 0. 385mmol)、トルエン 7. Omlをカ卩えた別の 25mlシュレン ク管に滴下した。滴下後、反応混合物を 70°Cで 3時間加熱した。反応混合物を室温 まで冷却した後、トルエン 30mlを加え水洗し pH = 7とした。有機層を硫酸ナトリウム で乾燥し、トルエンを減圧留去し、得られた残滓を酢酸ェチル—へキサン系で再結 晶操作を行い析出物を減圧乾燥し、薄茶色固体である目的物を 0. 19g得た。(収率 65%)
[0142] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ : 8. 98 (dd, 1Η) , 8. 47 (dd, 1H) , 7. 70 (dd
3
, 1H) , 7. 42 (dd, 2H) , 7. 02 (s, 4H) , 2. 33 (s, 6H) , 2. 12 (s, 12H) FAB -MS (M/Z): 756 (M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) : 381, 397 (max)
3
元素分析 観測値 C : 53. 05, H :4. 13, N : 5. 53
理論値 C : 52. 78, H :4. 00, N : 5. 55
[0143] 実施例 25 (Au(H—IPr) (5F— 8QE) [ (5—フルオロー 8—キノリルェチュル) [1,
2
3—ビス(2, 6—ジイソプロピルフエ-ル一 4, 5—ジヒドロイミダゾール一 2—イリデン) 金]の合成]
アルゴン雰囲気下、 15mlシュレンク管に 1, 3—ビス(2, 6—ジイソプロピルフエ-ル )イミダゾリ-ゥムクロライド(H IPrH+Cr ; 278mg, 0. 65mmol)、 tert—ブトキシカ
2
リウム(85質量0 /0品、 112mg, 0. 85mmol)、テトラヒドロフラン(10. Oml)を加え、室 温で 20分攪拌した後、テトラヒドロフランを減圧留去した。トルエン(10. Oml)を加え
、 70°Cで 5分間攪拌した後、反応混合物を濾過し、濾液を 5—フルォロ— 8—キノリル ェチュル(トリフエ-ルホスフィン)金(315mg, 0.50mmol)、トルエン 10. Omlをカロ えた別の 25mlシュレンク管に滴下した。滴下後、反応混合物を 70°Cで 3時間加熱し た。反応混合物を室温まで冷却した後、トルエン 30mlを加え水洗し pH = 7とした。有 機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、トルエンを減圧留去し、得られた残滓を酢酸ェチル 一へキサン系で再結晶操作を行い析出物を減圧乾燥し、白色固体である目的物を 0
.31g得た。(収率 81%)
[0144] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.92 (dd, 1Η), 8.27 (dd, 1H), 7.66 (dd
3
, 1H), 7.42 (dd, 2H), 7.34— 7.21 (m, 5H), 6.97 (dd, 1H), 3.99 (s, 4H ), 3.16-3.06 (m, 4H), 1.48 (d, 12H), 1.34 (d, 12H)
FAB -MS (M/Z): 758 (M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :402 (max), 544
3
元素分析 観測値 C:60.23, H:5.72, N:5.55
理論値 C:60.09, H:5.58, N:5.48
[0145] 実施例 26(Au(H— IPr) (5C1— 8QE) [ (5—クロ口— 8—キノリルェチュル) [1, 3
2
—ビス(2, 6—ジイソプロピルフエ-ル)一 4, 5—ジヒドロイミダゾール一 2—イリデン] 金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 15mlシュレンク管に 1, 3—ビス(2, 6—ジイソプロピルフエ-ル )イミダゾリ-ゥムクロライド(H IPrH
2 TCr;255mg, 0.60mmol)、 tert—ブトキシカ リウム(85質量0 /0品、 103mg, 0.78mmol)、テトラヒドロフラン(9.0ml)を加え、室 温で 20分攪拌した後、テトラヒドロフランを減圧留去した。トルエン(9. Oml)を加え、 70°Cで 5分間攪拌した後、反応混合物を濾過し、濾液を 5—クロ口— 8—キノリルェチ -ル(トリフエ-ルホスフィン)金(300mg, 0.46mmol)、トルエン 9. Omlを加えた別 の 25mlシュレンク管に滴下した。滴下後、反応混合物を 70°Cで 3時間加熱した。反 応混合物を室温まで冷却した後、トルエン 30mlをカ卩ぇ水洗し pH = 7とした。有機層 を硫酸ナトリウムで乾燥し、トルエンを減圧留去し、得られた残滓を酢酸ェチルーへ キサン系で再結晶操作を行い析出物を減圧乾燥し、薄肌色固体である目的物を 0. 23g得た。(収率 66%)
[0146] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.93 (dd, 1H), 8.43 (dd, 1H), 7.64 (d,
3
1H), 4.00 (s, 4H), 3.16— 3.07 (m, 4H), 1.48 (d, 12H), 1.34 (d, 12H) FAB— MS(M/Z) :774(M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :402 (max), 555
3
元素分析 観測値 C:58.95, H:6.60, N:5.43
理論値 C:59.13, H:6.54, N:5.41
[0147] 実施例 27(Au(IPr) (2PyE) [ (2 ピリジルェチュル) [1, 3 ビス(2, 6 ジィソプ 口ピルフヱ -ル)イミダゾール 2—イリデン]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 20mlシュレンク管に 1, 3 ビス(2, 6 ジイソプロピルフエ-ル )イミダゾリウムクロライド(IPrH+Cl_;175mg, 0.41mmol)、 tert ブトキシカリウム (85質量0 /0品、 71mg, 0.53mmol)、テトラヒドロフラン(6.5ml)をカ卩え、室温で 20 分攪拌した後、テトラヒドロフランを減圧留去した。トルエン (6.5ml)を加え、 70°Cで 5分間攪拌した後、反応混合物を濾過し、濾液を 2 ピリジルェチニル (トリフエニル ホスフィン)金(178mg, 0.32mmol)、トルエン 6.5mlをカ卩えた別の 20mlシュレンク 管に滴下した。滴下後、反応混合物を 70°Cで 3時間加熱した。反応混合物を室温ま で冷却した後、反応混合液をろ過、濃縮後、得られた固体を酢酸ェチルに溶解して へキサンで再沈殿した。得られた沈殿物を濾過し、白色固体である目的物 0.18gを 得た。(収率 83%)
[0148] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.38— 8.36 (m, 1Η), 7.52— 7.37 (m, 3
3
H), 7.30-7.20 (m, 5H), 7.12(s, 2H), 6.96— 6.91 (m, 1H), 2.63— 2 .54 (sept, 4H), 1.37 (d, 12H), 1.21 (d, 12H)
(FAB -MS) (M/Z) :688(M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :417, 445, 457
3
元素分析 観測値 C:59.32, H:5.82, N:6.05
理論値 C:59.38, H:5.86, N:6.11
[0149] 実施例 28(Au(IPr) (3PyE) [ (3 ピリジルェチュル) [1, 3 ビス(2, 6 ジィソプ 口ピルフヱ -ル)イミダゾール 2—イリデン]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 20mlシュレンク管に 1, 3 ビス(2, 6 ジイソプロピルフエ-ル
)イミダゾリウムクロライド(IPrH Cl_;195mg, 0.46mmol)、 tert—ブトキシカリウム (85質量0 /0品、 79mg, 0.60mmol)、テトラヒドロフラン(7.3ml)をカ卩え、室温で 20 分攪拌した後、テトラヒドロフランを減圧留去した。トルエン (7.3ml)を加え、 70°Cで 5分間攪拌した後、反応混合物を濾過し、濾液を 3—ピリジルェチニル (トリフエニル ホスフィン)金(198mg, 0.35mmol)、トルエン 7.3mlをカ卩えた別の 20mlシュレンク 管に滴下した。滴下後、反応混合物を 70°Cで 3時間加熱した。反応混合物を室温ま で冷却した後、反応混合液をろ過、濃縮後、得られた固体を塩化メチレンに溶解して へキサンで再沈殿した。得られた沈殿物を濾過し、白色固体である目的物 0.22gを 得た。(収率 91%)
[0150] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.52— 8.51 (m, 1Η), 8.27— 8.25 (m, 1
3
H), 7.58-7.48 (m, 3H), 7.31— 7.27 (m, 4H), 7. 14 (s, 2H), 7.04— 7 .00 (m, 1H), 2.65-2.56 (sept, 4H), 1.38 (d, 12H), 1.22 (d, 12H) (FAB -MS) (M/Z) :688(M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :443, 450, 462
3
元素分析 観測値 C:59.44, H:5.82, N:6.16
理論値 C:59.38, H:5.86, N:6.11
[0151] 実施例 29(Au(IPr) (5F— 2PyE) [ (5—フルオロー 2—ピリジルェチュル) [1, 3— ビス(2, 6—ジイソプロピルフエ-ル)イミダゾールー 2—イリデン]金]の合成) アルゴン雰囲気下、 20mlシュレンク管に 1, 3—ビス(2, 6—ジイソプロピルフエ-ル )イミダゾリウムクロライド(IPrH+Cl_;276mg, 0.65mmol)、 tert—ブトキシカリウム (85質量0 /0品、 112mg, 0.845mmol)、テトラヒドロフラン(10ml)をカ卩え、室温で 2 0分攪拌した後、テトラヒドロフランを減圧留去した。トルエン(10ml)を加え、 70°Cで 5分間攪拌した後、反応混合物を濾過し、濾液を 5—フルオロー 2—ピリジルェチ- ル(トリフエ-ルホスフィン)金(290mg, 0.5mmol)、トルエン 10mlをカ卩えた別の 30 mlシュレンク管に滴下した。滴下後、反応混合物を 70°Cで 3時間加熱した。反応混 合物を室温まで冷却した後、反応混合液にトルエンをカ卩え、水洗し PHを 7とした。硫 酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。反応粗生成物をシリ 力ゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー(HexaneZAcOEt=3Zl)によって精製
し、得られた固体を酢酸ェチルに溶解してへキサンで再沈殿した。得られた沈殿物 を濾過し、黄色固体である目的物を 0.31g得た。(収率 89%)
[0152] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.22 (d, 1Η), 7.49 (t, 2H), 7.19— 7.29
3
(m, 6H), 7.12(s, 2H), 2.54— 2.63 (sept, 4H), 1.36 (d, 12H), 1.22 (d , 12H)
(FAB -MS) (M/Z) :706(M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :419, 436, 448, 460
3
元素分析 観測値 C:57.62, H:5.30, N:5.91
理論値 C:57.87, H:5.57, N:5.95
[0153] 実施例 30(Au(IPr) (6F— 3PyE) [ (6—フルオロー 3—ピリジルェチュル) [1, 3— ビス(2, 6—ジイソプロピルフエ-ル)イミダゾールー 2—イリデン]金]の合成) アルゴン雰囲気下、 20mlシュレンク管に 1, 3—ビス(2, 6—ジイソプロピルフエ-ル )イミダゾリウムクロライド(IPrH+Cl_;276mg, 0.65mmol)、 tert—ブトキシカリウム (85質量0 /0品、 112mg, 0.845mmol)、テトラヒドロフラン(10ml)をカ卩え、室温で 2 0分攪拌した後、テトラヒドロフランを減圧留去した。トルエン(10ml)を加え、 70°Cで 5分間攪拌した後、反応混合物を濾過し、濾液を 6—フルオロー 3—ピリジルェチ- ル(トリフエ-ルホスフィン)金(290mg, 0.5mmol)、トルエン 10mlをカ卩えた別の 30 mlシュレンク管に滴下した。滴下後、反応混合物を 70°Cで 3時間加熱した。反応混 合物を室温まで冷却した後、反応混合液にトルエンをカ卩え、水洗し PHを 7とした。硫 酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。反応粗生成物をシリ 力ゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー(HexaneZAcOEt=3Zl)によって精製 し、得られた固体を酢酸ェチルに溶解してへキサンで再沈殿した。得られた沈殿物 を濾過し、黄色固体である目的物を 0.32g得た。(収率 90%)
[0154] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8. ll(s, 1Η), 7.61— 7.67 (m, 1H), 7.4
3
8-7.53 (m, 2H), 7.26— 7.31 (m, 4H), 7.14(s, 1H), 6.64— 6.68 (m, 1H), 2.55-2.64 (sept, 4H), 1.36 (d, 12H), 1.22 (d, 12H)
(FAB -MS) (M/Z) :706(M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :410, 428, 438, 449
元素分析 観測値 C:57.11, H: 5.48, N:5.87
理論値 C:57.87, H:5.57, N:5.95
[0155] 実施例 31 (Au(lPr) (4Ph— PE) [ (4 フエニルフエ二ルェチニル) [1, 3 ビス(2, 6 ジイソプロピルフエ-ル)イミダゾール 2 イリデン]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 20mlシュレンク管に 1, 3 ビス(2, 6 ジイソプロピルフエ-ル )イミダゾリウムクロライド(IPrH+Cl_;194mg, 0.46mmol)、 tert ブトキシカリウム (85質量0 /0品、 78mg, 0.59mmol)、テトラヒドロフラン(7.2ml)をカ卩え、室温で 20 分攪拌した後、テトラヒドロフランを減圧留去した。トルエン (7.2ml)を加え、 70°Cで 5分間攪拌した後、反応混合物を濾過し、濾液を 4 フエニルフエニルェチニル(トリ フエ-ルホスフィン)金(223mg, 0.35mmol)、トルエン 7.2mlを加えた別の 20ml シュレンク管に滴下した。滴下後、反応混合物を 70°Cで 3時間加熱した。反応混合 物を室温まで冷却した後、反応混合液をろ過、濃縮後、得られた固体を塩化メチレン に溶解してへキサンで再沈殿した。得られた沈殿物を濾過し、白色固体である目的 物 0.26gを得た。(収率 97%)
[0156] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :7.54— 7.47 (m, 1Η), 7.39— 7.23 (m, 1
3
1H), 7.13 (s, 2H), 6.96— 6.91 (m, 1H), 2.67— 2.57 (sept, 4H), 1.39
(d, 12H), 1.22 (d, 12H)
(FAB -MS) (M/Z) :763(M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :485, 517
3
元素分析 観測値 C:64.26, H:5.76, N:3.62
理論値 C:64.56, H:5.95, N:3.67
[0157] 実施例 32(Au(IPr) (4NO PE) [ (4 -トロフエ-ルェチュル) [1, 3 ビス(2, 6
2
ジイソプロピルフエ-ル)イミダゾールー 2—イリデン]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 20mlシュレンク管に 1, 3 ビス(2, 6 ジイソプロピルフエ-ル )イミダゾリウムクロライド(IPrH+Cl_;194mg, 0.46mmol)、 tert ブトキシカリウム (85質量0 /0品、 78mg, 0.59mmol)、テトラヒドロフラン(7.2ml)をカ卩え、室温で 20 分攪拌した後、テトラヒドロフランを減圧留去した。トルエン (7.2ml)を加え、 70°Cで 5分間攪拌した後、反応混合物を濾過し、濾液を 4 -トロフエ-ルェチュル(トリフエ
-ルホスフィン)金(212mg, 0. 35mmol)、トルエン 7. 2mlを加えた別の 20mlシュ レンク管に滴下した。滴下後、反応混合物を 70°Cで 3時間加熱した。反応混合物を 室温まで冷却した後、反応混合液をろ過、濃縮後、得られた固体を酢酸ェチルに溶 解してへキサンで再沈殿した。得られた沈殿物を濾過し、白色固体である目的物 0. 17gを得た。(収率 67%)
[0158] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :7. 99— 7. 96 (m, 2Η), 7. 53— 7.48 (m, 2
3
H), 7. 39-7. 29 (m, 6H), 7. 15(s, 2H), 6. 96— 6. 91 (m, 1H), 2.62— 2
. 57 (sept, 4H), 1. 38 (d, 12H), 1. 23 (d, 12H)
(FAB -MS) (M/Z) :730(M-H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :494, 523
3
元素分析 観測値 C:64. 35, H:5.46, N:5. 74
理論値 C:57.45, H:5. 51, N:5. 74
[0159] 実施例 33(Au(IPr) (2, 4F -PE) [(2, 4ージフルオロフェ -ルェチュル) [1, 3—
2
ビス(2, 6—ジイソプロピルフエ-ル)イミダゾールー 2—イリデン]金]の合成) アルゴン雰囲気下、 20mlシュレンク管に 1, 3—ビス(2, 6—ジイソプロピルフエ-ル )イミダゾリウムクロライド(IPrH+Cl_;194mg, 0.46mmol)、 tert—ブトキシカリウム (85質量0 /0品、 78mg, 0. 59mmol)、テトラヒドロフラン(7. 2ml)をカ卩え、室温で 20 分攪拌した後、テトラヒドロフランを減圧留去した。トルエン (7. 2ml)を加え、 70°Cで 5分間攪拌した後、反応混合物を濾過し、濾液を 2, 4—ジフルオロフェニルェチニル (トリフエ-ルホスフィン)金(209mg, 0. 35mmol)、トルエン 7. 2mlを加えた別の 20 mlシュレンク管に滴下した。滴下後、反応混合物を 70°Cで 3時間加熱した。反応混 合物を室温まで冷却した後、反応混合液をろ過、濃縮後、得られた固体を酢酸ェチ ルに溶解してへキサンで再沈殿した。得られた沈殿物を濾過し、白色固体である目 的物 0. 21gを得た。(収率 84%)
[0160] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :7. 52— 7.47 (m, 2Η), 7. 34— 7. 22 (m, 5
3
H), 7. 12(s, 2H), 6.67— 6. 58 (m, 2H), 2.65— 2. 56 (sept, 4H), 1. 37( d, 12H), 1. 21 (d, 12H)
(FAB -MS) (M/Z) :723(M + H) +
発光分析(CHC1 , 77Κ, Ex250nm) λ (nm) :414, 426, 442, 454, 468
3
元素分析 観測値 C:57.93, H:5.25, N:3.91
理論値 C:58.17, H:5.44, N:3.88
[0161] 実施例 34(Au(IPr) (INpE) [(1 ナフチルェチュル) [1, 3 ビス(2, 6 ジィソプ 口ピルフヱ -ル) イミダゾールー 2—イリデン]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 30mlシュレンク管に 1, 3 ビス(2, 6 ジイソプロピルフエ-ル )イミダゾリウムクロライド(447mg, 95質量0 /0品, 1. OOmmol)、 tert ブトキシカリウ ム(172mg, 85質量0 /0品, 1.30mmol)、テトラヒドロフラン 15. Omlを加え、室温で 20分攪拌した。テトラヒドロフランを減圧留去した後、トノレェン 15. Omlを加え、 70°C で 5分間攪拌した後、反応混合物を濾過し、濾液を 1 ナフチルェチュル)(トリフエ -ルホスフィン)金(470mg, 0.770mmol)、トルエン 15. Omlを加えた別の 30mlシ ュレンク管に滴下した。滴下後、反応混合物を 70°Cで 1時間加熱した。反応混合物 を室温まで冷却した後、トルエンを減圧留去して得られた反応粗生成物をシリカゲル をもち 、たカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt= 100/0→1/4)によって 精製することで、白色固体である目的化合物 210mgを得た。(収率 59. 1%)
[0162] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.40— 8.37 (m, 1Η), 7.71— 7.68 (m, 1
3
H), 7.57-7.46 (m, 5H), 7.40— 7.30 (m, 6H), 7. 16(s, 2H), 2.65(sep t, 4H), 1.44 (d, 12H), 1.23 (d, 12H)
[MS]EI (m/z): 736 (M+) , CI (m/z): 737 (MH+)
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :530
3
元素分析 観測値 C:63.40, H:6.05, N:3.63
理論値 C:63.58, H:5.88, N:3.80
[0163] 実施例 35(Au(H— IPr) (4F— INpE) [(4 フルオロー 1 ナフチルェチュル) [1
2
, 3 ビス(2, 6 ジイソプロピルフエ-ル)一 4, 5 ジヒドロイミダゾール一 2—イリデ ン]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 30mLシュレンク管に 1, 3 ビス(2, 6 ジイソプロピルフエ- ル)イミダゾリ-ゥムクロライド(447mg, 97質量0 /0品, 1.02mmol)、 tert ブトキシ カリウム(172mg, 85質量0 /0品, 0. 1.30mmol)、テトラヒドロフラン 15. OmLを加え
、室温で 20分攪拌した。テトラヒドロフランを減圧留去した後、トルエン 15. OmLをカロ え、 70°Cで 5分間攪拌した後、反応混合物を濾過し、濾液を (4 フルォロ 1—ナ フチルェチュル)(トリフエ-ルホスフィン)金(484mg, 0. 770mmol)、トルエン 15. OmLをカ卩えた別の 30mLシュレンク管に滴下した。滴下後、反応混合物を 70°Cで 1 時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却した後、トルエンを減圧留去して得られた 反応粗生成物をシリカゲルをもち 、たカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt = 100Z0→lZ4)によって精製することで、白色固体である目的化合物 472mgを 得た。(収率 81. 0%)
[0164] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ : 8. 32— 8. 29 (m, 1Η) , 7. 97— 7. 94 (m, 1
3
H) , 7. 44— 6. 92 (m, 9H) , 6. 92— 6. 86 (m, 1H) , 4. 03 (s, 4H) , 3. 13 (sep t, 4H) , 1. 50 (d, 12H) , 1. 35 (d, 12H)
[MS]EI (m/z): 756 (M+) , CI (m/z): 757 (MH+)
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) : 530
3
元素分析 観測値 C : 61. 40, H : 5. 91, N : 3. 50
理論値 C : 61. 90, H : 5. 86, N : 3. 70
[0165] 実施例 36 (Au(IPr) (4F—lNpE) [ (4 フルオロー 1 ナフチルェチュル) [1, 3— ビス(2, 6 ジイソプロピルフエ-ル) イミダゾールー 2 イリデン]金]の合成) アルゴン雰囲気下、 30mLシュレンク管に 1, 3 ビス(2, 6 ジイソプロピルフエ- ル)イミダゾリゥムクロライド(447mg, 95質量0 /0品, 1. OOmmol)、 tert ブトキシカ リウム(172mg, 85質量0 /0品, 1. 30mmol)、テトラヒドロフラン 15. OmLを加え、室 温で 20分攪拌した。テトラヒドロフランを減圧留去した後、トルエン 15. OmLを加え、 70°Cで 5分間攪拌した後、反応混合物を濾過し、濾液を (4 フルオロー 1 ナフチ ルェチュル)(トリフエ-ルホスフィン)金(484mg, 0. 770mmol)、トルエン 15. OmL を加えた別の 30mLシュレンク管に滴下した。滴下後、反応混合物を 70°Cで 1時間 加熱した。反応混合物を室温まで冷却した後、トルエンを減圧留去して得られた反応 粗生成物をシリカゲルをもち 、たカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt= 100 Z0→lZ4)によって精製することで、白色固体である目的化合物 320mgを得た。 (収率 87. 6%)
[0166] Ή-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.37— 8.36 (m, 1H), 7.98— 7.95 (m, 1
3
H), 7.52-7.30 (m, 10H), 7.16(s, 2H), 2.64 (sept, 4H), 1.42 (d, 12H ), 1.23 (d, 12H)
[MS]EI (m/z): 754 (M+) , CI (m/z): 755 (MH+)
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :529
3
元素分析 観測値 C:62.01, H:5.44, N:3.53
理論値 C:62.06, H:5.61, N:3.71
[0167] 実施例 37(Au(IPr) (9AntE) [ (9 アントリルェチュル) [1, 3 ビス(2, 6 ジイソ プロピルフエ-ル)イミダゾール 2—イリデン]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 20mlシュレンク管に 1, 3 ビス(2, 6 ジイソプロピルフエ-ル )イミダゾリウムクロライド(IPrH+Cl_;276mg, 0.65mmol)、 tert ブトキシカリウム (85質量0 /0品、 112mg, 0.845mmol)、テトラヒドロフラン(10ml)をカ卩え、室温で 2 0分攪拌した後、テトラヒドロフランを減圧留去した。トルエン(10ml)を加え、 70°Cで 5分間攪拌した後、反応混合物を濾過し、濾液を 9 アントリルェチニル(トリフエ-ル ホスフィン)金(330mg, 0.5mmol)、トルエン 10mlをカ卩えた別の 30mlシュレンク管 に滴下した。滴下後、反応混合物を 70°Cで 3時間加熱した。反応混合物を室温まで 冷却した後、反応混合液にトルエンを加え、水洗し PHを 7とした。硫酸ナトリウムで乾 燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。反応粗生成物をシリカゲルをもちいた カラムクロマトグラフィー(HexaneZAcOEt=3Zl)によって精製し、得られた固体 を酢酸ェチルに溶解してへキサンで再沈殿した。得られた沈殿物を濾過し、黄色固 体である目的物を 0.24g得た。(収率 62%)
[0168] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.58— 8.63 (m, 2Η), 8.14 (s, 1H), 7.8
3
3-7.88 (m, 2H), 7.49— 7.54 (m, 2H), 7.23— 7.39 (m, 8H), 7.17(s, 2H), 2.64-2.73 (sept, 4H), 1.48 (d, 12H), 1.24 (d, 12H)
(FAB -MS) (M/Z) :787(M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :409, 432, 453, 481
3
元素分析 観測値 C:65.65, H:5.66, N:3.58
理論値 C:65.64, H:5.76, N:3.56
[0169] 実施例 38(Au(IPr) (9PhenE) [ (9—フエナントリルェチュル) [1, 3—ビス(2, 6— ジイソプロピルフエ-ル)イミダゾールー 2—イリデン]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 20mlシュレンク管に 1, 3—ビス(2, 6—ジイソプロピルフエ-ル )イミダゾリウムクロライド(IPrH+Cl_;276mg, 0.65mmol)、 tert—ブトキシカリウム (85質量0 /0品、 112mg, 0.845mmol)、テトラヒドロフラン(10ml)をカ卩え、室温で 2 0分攪拌した後、テトラヒドロフランを減圧留去した。トルエン(10ml)を加え、 70°Cで 5分間攪拌した後、反応混合物を濾過し、濾液を 9—フエナントリルェチュル (トリフエ -ルホスフィン)金(330mg, 0.5mmol)、トルエン 10mlを加えた別の 30mlシュレン ク管に滴下した。滴下後、反応混合物を 70°Cで 3時間加熱した。反応混合物を室温 まで冷却した後、反応混合液にトルエンを加え、水洗し PHを 7とした。硫酸ナトリウム で乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。反応粗生成物をシリカゲルをもち いたカラムクロマトグラフィー(HexaneZAcOEt=3Zl)によって精製し、得られた 固体を酢酸ェチルに溶解してへキサンで再沈殿した。得られた沈殿物を濾過し、黄 色固体である目的物を 0.31g得た。(収率 80%)
[0170] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.51— 8.58 (m, 3Η), 7.79 (s, 1H), 7.6
3
7-7.70 (m, 1H), 7.29— 7.59 (m, 10H), 7.15(s, 2H), 2.61— 2.70 (se pt, 4H), 1.43 (d, 12H), 1.25 (d, 12H)
(FAB -MS) (M/Z) :786(M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :524, 534, 569
3
元素分析 観測値 C:65.55, H:5.61, N:3.55
理論値 C:65.64, H:5.76, N:3.56
[0171] 実施例 39(Au(IPr) (lPyrenE) [(1—ピレニルェチュル) [1, 3—ビス(2, 6—ジィ ソプロピルフエ-ル)イミダゾールー 2—イリデン]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 20mlシュレンク管に 1, 3—ビス(2, 6—ジイソプロピルフエ-ル )イミダゾリウムクロライド(IPrH+Cl_;276mg, 0.65mmol)、 tert—ブトキシカリウム (85質量0 /0品、 112mg, 0.845mmol)、テトラヒドロフラン(10ml)をカ卩え、室温で 2 0分攪拌した後、テトラヒドロフランを減圧留去した。トルエン(10ml)を加え、 70°Cで 5分間攪拌した後、反応混合物を濾過し、濾液を 1ーピレニルェチュル(トリフエ-ル
ホスフィン)金(342mg, 0.5mmol)、トルエン 10mlをカ卩えた別の 30mlシュレンク管 に滴下した。滴下後、反応混合物を 70°Cで 3時間加熱した。反応混合物を室温まで 冷却した後、反応混合液にトルエンを加え、水洗し PHを 7とした。硫酸ナトリウムで乾 燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。反応粗生成物をシリカゲルをもちいた カラムクロマトグラフィー(HexaneZAcOEt=3Zl)によって精製し、得られた固体 を酢酸ェチルに溶解してへキサンで再沈殿した。得られた沈殿物を濾過し、薄黄色 固体である目的物を 0.26g得た。(収率 64%)
[0172] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.58— 8.60 (d, 2Η), 7.89— 8.10 (m, 8
3
H), 7.50-7.55 (m, 2H), 7.21— 7.39 (m, 4H), 7. 16(s, 2H), 2.63— 2
.72 (sept, 4H), 1.48 (d, 12H), 1.24 (d, 12H)
(FAB -MS) (M/Z) :810(M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :397, 413
3
元素分析 観測値 C:65.65, H:5.66, N:3.58
理論値 C:66.39, H:5.58, N:3.38
[0173] 実施例 40(Au(IPr) (2FluorE) [ (2—フルォレニルェチュル) [1, 3—ビス(2, 6— ジイソプロピルフエ-ル)イミダゾールー 2—イリデン]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 20mlシュレンク管に 1, 3—ビス(2, 6—ジイソプロピルフエ-ル )イミダゾリウムクロライド(IPrH+Cl_;276mg, 0.65mmol)、 tert—ブトキシカリウム (85質量0 /0品、 112mg, 0.845mmol)、テトラヒドロフラン(10ml)をカ卩え、室温で 2 0分攪拌した後、テトラヒドロフランを減圧留去した。トルエン(10ml)を加え、 70°Cで 5分間攪拌した後、反応混合物を濾過し、濾液を 2—フルォレニルェチュル(トリフエ -ルホスフィン)金(324mg, 0.5mmol)、トルエン 10mlを加えた別の 30mlシュレン ク管に滴下した。滴下後、反応混合物を 70°Cで 3時間加熱した。反応混合物を室温 まで冷却した後、反応混合液にトルエンを加え、水洗し PHを 7とした。硫酸ナトリウム で乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。反応粗生成物をシリカゲルをもち いたカラムクロマトグラフィー(HexaneZAcOEt=5Zl〜3Zl)によって精製し、得 られた固体を酢酸ェチルに溶解してへキサンで再沈殿した。得られた沈殿物を濾過 し、黄色固体である目的物を 0.30g得た。(収率 77%)
[0174] Ή-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :7. 64— 7.67 (d, 2H), 7.44— 7. 54 (m, 5
3
H), 7. 18-7. 34 (m, 7H), 7. 18(s, 2H), 3. 74 (s, 2H), 2. 57— 2. 66 (sept , 4H), 1. 39 (d, 12H), 1. 24 (d, 12H)
(FAB -MS) (M/Z) :775(M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :481, 500, 511, 520
3
元素分析 観測値 C:64.85, H:5.87, N:3.60
理論値 C:65. 11, H:5. 85, N:3.62
[0175] 実施例 41 (Au(IPr) (5F7Pr— 8QE) [(5—フルォロ— 7—プロピル— 8—キノリル ェチュル) [1, 3—ビス(2, 6—ジイソプロピルフエ-ル)—イミダゾールー 2—イリデン ]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 30mLシュレンク管に 1, 3—ビス(2, 6—ジイソプロピルフエ- ル)イミダゾリゥムクロライド(173mg, 95質量0 /0品, 0. 387mmol)、 tert—ブトキシ カリウム(66.4mg, 85質量0 /0品, 0. 503mmol)、テトラヒドロフラン 5.8mLを加え、 室温で 20分攪拌した。テトラヒドロフランを減圧留去した後、トルエン 5.8mLを加え、 70°Cで 5分間攪拌した後、反応混合物を濾過し、濾液を(5—フルオロー 2—メチル —8—キノリルェチュル)(トリフエ-ルホスフィン)金(200mg, 0. 298mmol)、トルェ ン 5.8mLをカ卩えた別の 30mLシュレンク管に滴下した。滴下後、反応混合物を 70°C で 1時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却した後、トルエンを減圧留去して得ら れた反応粗生成物を得られた残滓をシリカゲルをもち 、たカラムクロマトグラフィー( Hexane/AcOEt= 100/0→1/4)によって精製することで、白色固体である目 的化合物 146mgを得た。 (収率 47.6%)
[0176] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8. 93— 8. 91 (m, 1Η), 8. 24— 8. 20 (m, 1
3
H), 7. 51-7.46 (m, 2H), 7. 30— 7. 22 (m, 5H), 7. 14 (s, 2H), 6. 96 (d, 1H), 2.89-2.84 (m, 2H), 2.63 (sept, 4H), 1.62—1. 55 (m, 2H), 1.4 0(d, 12H), 1. 22 (d, 12H), 0. 82 (t, 3H)
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :419
3
[MS]EI (m/z): 797 (M+) , CI (m/z): 798 (MH+)
元素分析 観測値 C:61.64, H:5.65, N:5. 15
理論値 C:61.72, H:5.94, N:5.27
[0177] 実施例 42(Au(IPr) (5F3Bu—8QE) [ (5 フルオロー 3 ブチルー 8 キノリルェ チュル) [1, 3 ビス(2, 6 ジイソプロピルフエ-ル) イミダゾールー 2 イリデン] 金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 30mLシュレンク管に 1, 3 ビス(2, 6 ジイソプロピルフエ- ル)イミダゾリゥムクロライド(254mg, 95質量0 /0品, 0.569mmol)、 tert ブトキシ カリウム(97.6mg, 85質量0 /0品, 0.740mmol)、テトラヒドロフラン 9. OmLを加え、 室温で 20分攪拌した。テトラヒドロフランを減圧留去した後、トルエン 9. OmLを加え、 70°Cで 5分間攪拌した後、反応混合物を濾過し、濾液を(5 フルオロー 3 ブチル —8 キノリルェチュル)(トリフエ-ルホスフィン)金(300mg, 0.438mmol)、トルェ ン 9. OmLをカ卩えた別の 30mLシュレンク管に滴下した。滴下後、反応混合物を 70°C で 1時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却した後、トルエンを減圧留去して得ら れた反応粗生成物をシリカゲルをもち 、たカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcO Et= 100/0→1/4)によって精製することで、白色固体である目的化合物 210m gを得た。 (収率 59.1%)
[0178] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.79 (d, 1Η), 8.03— 8.01 (m, 1H), 7.6
3
6-7.60 (m, 1H), 7.52— 7.48 (m, 2H), 7.31— 7.28 (m, 4H), 7.12(s, 2H), 6.98-6.92 (m, 1H), 2.74 (t, 2H), 2.64 (sept, 4H), 1.68— 1.59 (m, 2H), 1.43-1.41 (m, 2H), 1.40 (d, 12H), 1.22 (d, 12H), 0.94 (t, 3H)
[MS]FAB(m/z) :812(MH+)
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :403, 543
3
元素分析 観測値 C:61.69, H:5.91, N:5.17
理論値 C:62.14, H:6.08, N:5.18
[0179] 実施例 43(Au(IPr) (5F3Me— 8QE) [ (5 フルオロー 3—メチルー 8 キノリル ェチュル) [1, 3 ビス(2, 6 ジイソプロピルフエ-ル)—イミダゾールー 2—イリデン ]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 30mLシュレンク管に 1, 3 ビス(2, 6 ジイソプロピルフエ-
ル)イミダゾリゥムクロライド(136mg, 95質量0 /0品, 0. 303mmol)、 tert ブトキシ カリウム(51. 9mg, 85質量0 /0品, 0. 393mmol)、テトラヒドロフラン 5. OmLを加え、 室温で 20分攪拌した。テトラヒドロフランを減圧留去した後、トルエン 5. OmLを加え、 70°Cで 5分間攪拌した後、反応混合物を濾過し、濾液を(5 フルオロー 3 メチル —8 キノリルェチュル)(トリフエ-ルホスフィン)金(150mg, 0. 233mmol)、トルェ ン 5. OmLをカ卩えた別の 30mLシュレンク管に滴下した。滴下後、反応混合物を 70°C で 1時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却した後、トルエンを減圧留去して得ら れた反応粗生成物をシリカゲルをもち 、たカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcO Et= 100Z0→lZ4)によって精製することで、白色固体である目的化合物 82. 0 mgを得た。(収率 45. 7%)
[0180] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ : 8. 79 (d, 1Η) , 8. 05— 8. 02 (m, 1H) , 7. 6
3
5- 7. 60 (m, 1H) , 7. 53— 7. 47 (m, 2H) , 7. 31— 7. 26 (m, 4H) , 7. 12 (s, 2H) , 6. 98-6. 92 (m, 1H) , 2. 64 (sept, 4H) , 2. 46 (s, 3H) , 1. 40 (d, 12H ) , 1. 21 (d, 12H)
[MS]EI (m/z): 769 (M+) , CI (m/z): 770 (MH+)
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :406, 547
3
元素分析 観測値 C : 60. 58, H : 5. 27, N : 5. 42
理論値 C : 60. 85, H : 5. 63, N : 5. 46
[0181] 実施例 44 (Au(IPr) (5F2Me— 8QE) [ (5 フルオロー 2—メチルー 8 キノリルェ チュル) [1, 3 ビス(2, 6 ジイソプロピルフエ-ル) イミダゾールー 2 イリデン] 金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 30mLシュレンク管に 1, 3 ビス(2, 6 ジイソプロピルフエ- ル)イミダゾリゥムクロライド(298mg, 95質量0 /0品, 0. 667mmol)、 tert ブトキシ カリウム(114mg, 85質量0 /0品, 0. 867mmol)、テトラヒドロフラン 14. OmLを加え、 室温で 20分攪拌した。テトラヒドロフランを減圧留去した後、トルエン 14. OmLを加え 、 70°Cで 5分間攪拌した後、反応混合物を濾過し、濾液を(5 フルオロー 2 メチル —8 キノリルェチュル)(トリフエ-ルホスフィン)金(330mg, 0. 513mmol)、トルェ ン 6. OmLをカ卩えた別の 30mLシュレンク管に滴下した。滴下後、反応混合物を 70°C
で 1時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却した後、トルエンを減圧留去して得ら れた反応粗生成物をシリカゲルをもち 、たカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcO Et= 100/0→1/4)によって精製することで、白色固体である目的化合物 296mg を得た。(収率 75.0%)
[0182] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8. 16 (d, 1Η), 7.67— 7.62 (m, 1H), 7.5
3
2-7.46 (m, 2H), 7.32— 7.24 (m, 4H), 7.21 (d, 1H), 7.13(s, 2H), 6. 93-6.88 (m, 1H), 2.72(s, 3H), 2.64 (sept, 4H), 1.41 (d, 12H), 1.22 (d, 12H)
[MS]EI (m/z): 769 (M+) , CI (m/z): 770 (MH+)
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :419
3
元素分析 観測値 C:60.26, H:5.41, N:5.40
理論値 C:60.85, H:5.63, N:5.46
[0183] 実施例 45(Au(IPr) (5F2Me— 8QE) [ (5—フルオロー 2—プロピルー8—キノリル ェチュル) [1, 3—ビス(2, 6—ジイソプロピルフエ-ル)—イミダゾールー 2—イリデン ]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 30mLシュレンク管に 1, 3—ビス(2, 6—ジイソプロピルフエ- ル)イミダゾリゥムクロライド(233.9mg, 95質量0 /0品, 0.523mmol)、 tert—ブトキ シカリウム(89.7mg, 85質量0 /0品, 0.680mmol)、テトラヒドロフラン 8. OOmLを加 え、室温で 20分攪拌した。テトラヒドロフランを減圧留去した後、トルエン 8. OOmLを 加え、 70°Cで 5分間攪拌した後、反応混合物を濾過し、濾液を(5—フルォロ— 2— プロピル— 8—キノリルェチュル)(トリフエ-ルホスフィン)金(270mg, 0.402mmol )とトルエン 8. OmLをカ卩えた別の 30mLシュレンク管に滴下した。滴下後、反応混合 物を 70°Cで 1時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却した後、トルエンを減圧留 去して得られた反応粗生成物をシリカゲルをもち 、たカラムクロマトグラフィー (Hexa ne/AcOEt= 100/0→1/1)によって精製することで、黄色固体である目的化合 物 201mgを得た。 (収率 62.7%)
[0184] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8. 16 (d, 1Η), 7.65— 7.60 (m, 1H), 7.5
3
1-7.46 (m, 2H), 7.31— 7.25 (m, 4H), 7.22 (d, 1H), 7.13(s, 2H), 6.
92-6.88 (m, 1H), 2.96— 2.91 (m, 2H), 2.64 (sept, 4H), 1.92—1.78 (m, 2H), 1.41 (d, 12H), 1.22 (d, 12H), 1.01 (t, 3H)
[MS]EI (m/z): 797 (M+) , CI (m/z): 798 (MH+)
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :401, 535
3
元素分析 観測値 C:61.40, H:5.57, N:5.25
理論値 C:61.72, H:5.94, N:5.27
[0185] 実施例 46 (Au (iPr) (4Bz - PE) [ (4 -ベンゾィルフエ-ルェチュル) [ 1 , 3 ビス( 2, 6 ジイソプロピルフエ-ル)イミダゾール 2 イリデン]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 20mlシュレンク管に 1, 3 ビス(2, 6 ジイソプロピルフエ-ル )イミダゾリウムクロライド(IPrH+Cl_;276mg, 0.65mmol)、 tert ブトキシカリウム (85質量0 /0品、 112mg, 0.845mmol)、テトラヒドロフラン(10ml)をカ卩え、室温で 2 0分攪拌した後、テトラヒドロフランを減圧留去した。トルエン(10ml)を加え、 70°Cで 5分間攪拌した後、反応混合物を濾過し、濾液を 4 ベンゾィルフエニルェチニル(ト リフエ-ルホスフィン)金(332mg, 0.5mmol)、トルエン 10mlをカ卩えた別の 30mlシ ュレンク管に滴下した。滴下後、反応混合物を 70°Cで 3時間加熱した。反応混合物 を室温まで冷却した後、反応混合液にトルエンをカ卩え、水洗し PHを 7とした。硫酸ナ トリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。反応粗生成物をシリカゲ ルをもち 、たカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt= 3/1)によって精製し、 得られた固体を酢酸ェチルに溶解してへキサンで再沈殿した。得られた沈殿物を濾 過し、白色固体である目的物を 0.37g得た。(収率 93%)
[0186] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :7.26— 7.71 (m, 15H), 7. 14 (s, 2H), 2.
3
56-2.65 (sept, 4H), 1.48 (d, 12H), 1.24 (d, 12H)
(FAB -MS) (M/Z): 791 (M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :474, 507
3
元素分析 観測値 C:63.56, H:5.47, N:3.47
理論値 C:63.79, H:5.74, N:3.54
[0187] 実施例 47 (Au (IPr) (PzE) [ (ビラジルェチュル) [ 1 , 3 ビス(2, 6 ジイソプロピル フエ-ル)イミダゾール 2—イリデン]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 15mLシュレンク管に 1, 3 ビス(2, 6 ジイソプロピルフエ- ル)イミダゾリゥムクロライド(IPrH+Cl_ ; 225mg, 0. 53mmol)、 tert—ブトキシカリウ ム(85質量0 /0品、 91mg, 0. 69mmol)、テトラヒドロフラン(8mL)をカ卩え、室温で 15 分攪拌した後、テトラヒドロフランを減圧留去した。トルエン (8mL)を加え、 70°Cで 5 分間攪拌した後、反応混合物を濾過し、濾液をビラジルェチュル (トリフエ-ルホスフ イン)金(225mg, 0. 53mmol)、トルエン 8mLをカ卩えた別の 30mLシュレンク管に滴 下した。滴下後、反応混合物を 70°Cで 3時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却 した後、反応混合液にトルエンを加え、水洗し PHを 7とした。硫酸ナトリウムで乾燥後 、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。反応粗生成物をシリカゲルをもちいたカラ ムクロマトグラフィー(HexaneZAcOEt=3Zl)によって精製し、得られた固体を酢 酸ェチルに溶解してへキサンで再沈殿した。得られた沈殿物を濾過し、黄色固体で ある目的物を 0. 31g得た。(収率 89%)
[0188] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ : 8. 45 (d, 1Η) , 8. 30 (dd, 1H) , 8. 17 (d, 1
3
H) , 7. 52- 7. 49 (m, 2H) , 7. 31— 7. 29 (m, 4H) , 2. 61— 2. 55 (sept, 4H) , 1. 36 (d, 12H) , 1. 22 (d, 12H)
(FAB -MS) (M/Z) : 689 (MH+)
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :445, 463, 475, 491
3
元素分析 観測値 C : 57. 41, H : 5. 49, N : 8. 06
理論値 C : 57. 55, H : 5. 71, N : 8. 14
[0189] 実施例 48 (Au(IPr) (4Ac— PE) [ (4 ァセチルフエ-ルェチュル) [1, 3 ビス(2 , 6 ジイソプロピルフエ-ル)イミダゾール 2 イリデン]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、 20mlシュレンク管に 1, 3 ビス(2, 6 ジイソプロピルフエ-ル )イミダゾリウムクロライド(IPrH+Cl_ ; 255mg, 0. 6mmol)、 tert ブトキシカリウム( 85質量0 /0品、 88. 6mg, 0. 79mmol)、テトラヒドロフラン(9ml)をカ卩え、室温で 15 分攪拌した後、テトラヒドロフランを減圧留去した。トルエン (9ml)を加え、 70°Cで 5分 間攪拌した後、反応混合物を濾過し、濾液を 4ーァセチルフエ-ルェチュル(トリフエ -ルホスフィン)金(280mg, 0. 465mmol)、トルエン 9mlを加えた別の 30mlシユレ ンク管に滴下した。滴下後、反応混合物を 70°Cで 3時間加熱した。反応混合物を室
温まで冷却した後、反応混合液にトルエンを加え、水洗し PHを 7とした。硫酸ナトリウ ムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。反応粗生成物をシリカゲルをも ちいたカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt= 5/1)によって精製し、得られ た固体をへキサンで洗浄濾過することにより、薄黄色固体である目的物を 0. 33g得 た。(収率 96%)
[0190] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :7. 69— 7. 72 (m, 2Η), 7.42— 7. 53 (m, 2
3
H), 7. 31-7. 37 (m, 6H), 7. 14 (s, 2H), 2. 54— 2. 71 (sept, 4H), 2. 50 (s , 3H), 1.48 (d, 12H), 1. 24 (d, 12H)
[MS]El(m/z) :728(M+-1), Cl(m/z) :729(MH+)
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :471, 504
3
元素分析 観測値 C:61.06, H:5. 97, N:3.87
理論値 C:60. 98, H:5. 95, N:3.84
[0191] 実施例 49 (Au (iPr) (8QE)を発光材料として有機発光層に含む有機エレクト口ルミ ネッセンス素子の作製)
ィーエッチシー製インジウム錫酸ィ匕物(以下 ITOと略す)被膜付きガラスを透明電極 基板として用い、アルバック機工製真空蒸着装置を使用して、同基板上に 2X10_3P a以下の真空度で、 N, N,—ジ(ナフタレン— 1—ィル)— N, N,—ジフエ-ルペンジ ジン(以下 aNPDと略す)からなるホール輸送層 2を膜厚 40nm, n—ブチルトリフエ -ルゲルマニウム中に Au (IPr) (8QE)を 9. 8重量%含む発光層 4を膜厚 30nm, 3 — (4—ビフエ-ルイル)— 4—フエ-ルー 5—ターシヤリブチルフエ-ルー 1, 2, 4—ト リアゾール(以下 TAZと略す)からなるホールブロック層 を 20nm,トリス一(8—ヒドロ キシキノリン)アルミニウム(以下 Alqと略す)カゝらなる電子輸送層 を 30nm,電極 と してアルミニウム (A1)を lOOnm,順次真空蒸着させてエレクト口ルミネッセンス素子を 作製した。(図 1参照)
[0192] なお、真空蒸着は、基板に対向して置かれた坩堝に原料を仕込み、坩堝ごと原料 を加熱することによって行った。
[0193] 前記素子の ITO電極 2を正極、 A1電極 Zを負極として通電し電極間電圧を上げて いくと、 +5V付近力 素子は肉眼ではっきりと分力る程度の青色発光を開始し、 +1
8Vにお!/、て 205cdZm2で発光した。この素子の発光に係る電流の効率を以下の式 で求めた。
[0194] 電流効率 = (単位面積当りの発光輝度) Z (単位面積当り電流密度)
[0195] このようにして求めた電流効率は + 15Vで 0. 31cdZAであった。
この素子の発光色を、プレサイスゲージ製有機 EL評価装置を用いて評価した。電 極間電圧 + 18 Vにお!/、て得られたこの素子の発光スペクトルより、 JIS Z8701によ つて求めた色度座標の値は x=0. 16, y=0. 14であった。
[0196] 実施例 50 (Au (iMes) (8QE)を発光材料として有機発光層に含む有機エレクトロル ミネッセンス素子の作製)
n—ブチルトリフエ-ルゲルマニウム中に Au (IMes) (8QE)を 9. 8重量0 /0含む発 光層 4を膜厚 30nm,真空蒸着した以外は実施例 49と同様にしてエレクト口ルミネッ センス素子を作製した。
[0197] 前記素子の ITO電極 2を正極、 A1電極 Zを負極として通電し電極間電圧を上げて いくと、 +6V付近力 素子は肉眼ではっきりと分力る程度の青色発光を開始し、 + 2
OVにおいて 170cdZm2で発光した。この素子の最大電流効率は + 15Vで 0. 37cd
Z Aであった。
[0198] 電極間電圧 + 20Vにおいて得られたこの素子の発光スペクトルより、 JIS Z8701 によって求めた色度座標の値は x=0. 15, y=0. 13であった。
[0199] 実施例 51 (Au(lAd) (8QE)を発光材料として有機発光層に含む有機エレクト口ルミ ネッセンス素子の作製)
n—ブチルトリフエ-ルゲルマニウム中に Au (IAd) (8QE)を 9. 8重量%含む発光 層 4を膜厚 30nm,真空蒸着した以外は実施例 48と同様にしてエレクト口ルミネッセ ンス素子を作製した。
[0200] 前記素子の ITO電極 2を正極、 A1電極 Zを負極として通電し電極間電圧を上げて いくと、 + 9V付近力 素子は肉眼ではっきりと分力る程度の青色発光を開始し、 + 2 OVにおいて 63cdZm2で発光した。この素子の最大電流効率は + 17Vで 0. l lcd Z Aであった。
[0201] 電極間電圧 + 20Vにおいて得られたこの素子の発光スペクトルより、 JIS Z8701
によって求めた色度座標の値は x=0. 27, y=0. 20であった。
[0202] 比較例 1 (Au (PPh ) (8QE)を発光材料として有機発光層に含む有機エレクト口ルミ
3
ネッセンス素子の作製)
ITO基板上に、 a NPDからなるホール輸送層 を膜厚 40nm, n—ブチルトリフエ- ルゲルマニウム中に Au (PPh ) (8QE)を 9. 6重量%含む発光層 4を膜厚 30nm, T
3 一
AZからなるホールブロック層 を 20nm, Alqからなる電子輸送層 を 30nm,電極 Z として A1を lOOnm,順次真空蒸着した以外は実施例 49と同様にしてエレクト口ルミ ネッセンス素子を作製した。
[0203] 前記素子の ITO電極 2を正極、 A1電極 Zを負極として通電し電極間電圧を上げて いくと、 + 7V付近力 素子は肉眼ではっきりと分力る程度の青色発光を開始し、 + 2 IVにおいて 119cdZm2で発光した。この素子の最大電流効率は + 15Vで 0. 28cd Z Aであった。
[0204] 電極間電圧 + 21Vにおいて得られたこの素子の発光スペクトルより、 JIS Z8701 によって求めた色度座標の値は x=0. 15, y=0. 11であった。
[0205] 参考例 1 (8—トリフルォロメタンスルホ -ルォキシキノリンの合成)
8—キノリノ一ノレ 7. 26g (50mmol)、塩ィ匕メチレン 50ml及びトリエチノレアミン 9. lm l (65mmol)を混合した黄色溶液を氷浴で 0°Cにした後、トリフルォロメタンスルホン 酸無水物 9. 3ml(55mmol)を滴下した。滴下後、ほぼ黒色に変化した反応溶液を、 反応温度を 0°Cに維持して 1時間攪拌した。反応終了後、反応溶液に水 200mlとジ ェチルエーテル 250mlを加えて分液し、得られた有機層を濃度 ImolZL (リットル) の塩酸(125ml X 2回)、水(125ml X 1回)の順で洗浄し、次いで硫酸マグネシウム で乾燥した。ろ過後、ろ液力ゝらジェチルエーテルを減圧留去し、得られた残滓をへキ サン 250mlに 70°Cで溶解して、不溶物をろ過後、ろ液を冷却することにより茶白色 結晶である目的化合物を 12. 6g得た。(収率 91%)
[0206] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ : 9. 11— 9. 03 (m, 1Η) , 8. 30— 8. 19 (m, 1
3
H) , 7. 89- 7. 81 (m, 1H) , 7. 65— 7. 50 (m, 3H)
EI -MS (m/e): 277 (M+) , CI— MS (m/z): 278 (MH+)
[0207] 参考例 2 (8—キノリルェチンの合成)
(第 1工程)
25mLシュレンク管をアルゴンガス置換し、 8 -トリフルォロメタンスルホ-ルォキシ キノリン 12g(45mmol)、テトラキス(トリフエ-ルホスフィン)パラジウム 500mg(0.4 4mmol)、ピペリジン 50ml、 2—メチル— 3—ブチン— 2—オール 4.75ml (49mm ol)を加え、 80°Cで 45分間攪拌した。
反応混合物に飽和塩ィ匕アンモ-ゥム水溶液を加えた後、ジェチルエーテルで抽出 、硫酸マグネシウムで乾燥し、エバポレーターにて溶媒を減圧留去した。反応粗生成 物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(展開溶媒: n—へキサン Z酢酸ェチ ル =100/0〜1/1)によって精製することで、ジメチルヒドロキシメチルー 8—キノリ ルアセチレンを黄色透明油状物として得た。収量 8.5g (収率 90%)
[0208] 'H-NMR (300MHz, CDCl ) δ :1.73 (s, 6Η), 4.64 (s, 1H), 7.34— 7.43
3
(m, 1H), 7.44-7.49 (m, 1H), 7.76 (dd, 1H), 7.85 (dd, 1H), 8.11— 8 . 15 (dd, 1H), 9.12-9.14 (dd, 1H)
EI— MS(MZZ) :211(M+— 1), CI-MS (M/Z) : 212 (MH+)
[0209] (第 2工程)
還流管を備えた 300mLの 2口フラスコにジメチルヒドロキシメチル一 8—キノリルァ セチレン 8.5g(40mmol)、水酸化ナトリウム(キシダ化学製、 0.7mm粒状、 98%) 1 .8g(45mmol)を入れ、内部をアルゴンガスにて置換した。ここにトルエン 200mLを 加え、 120°Cで 0.5時間還流した。反応混合液にジェチルエーテルを加え、飽和塩 化アンモ-ゥム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥、エバポレーターにて溶媒 を減圧留去した。残滓にへキサン(250ml)をカ卩えて 70°Cに加熱し、不溶物を濾過し た後、— 78°Cに冷却することで、沈殿する目的化合物を濾過、冷へキサン(一 78°C 、 100ml)で洗浄した後、減圧乾燥することで、黄白色固体として目的化合物を 4.9 g得た。(収率 80%)
[0210] 'H-NMR (300MHz, CDCl ) δ :3.60 (s, 1Η), 7.32— 7.53 (m, 2H), 7.8
3
3(dd, 1H), 7.93 (dd, 1H), 8.17(dd, 1H), 9.06— 9.08 (m, 1H)
EI— MS(MZZ) :153(M+— 1), CI - MS (M/Z): 154 (MH+)
[0211] 参考例 3 (8—キノリルェチニル(トリフエニルホスフィン)金 (Au(PPh ) (8QE))の
合成)
アルゴン雰囲気下、 25mLシュレンク管に Au(PPh )C1(0.20g, 0.40mmol)、 8
3
—キノリルェチン(92mg, 0.60mmol)、エタノール(8ml)をカ卩えた後、ナトリウムェ トキシド(165/zL, 0.42mmol:2.55M、エタノール溶液)を滴下し、室温で 17時 間攪拌した。反応後得られた白色沈殿をろ過し、エタノール(5ml X 3回)、水(5ml X 4回)、およびエタノール(5ml X 3回)で洗浄し、真空乾燥することにより薄黄色粉末 として目的化合物を 0.23g得た。(収率 96%)
[0212] 'H-NMR (400MHz, CDC1 ) δ :9.07 (dd, 1Η), 8.12(dd, 1H), 7.99 (dd
3
, 1H), 7.68 (dd, 1H), 7.62— 7.36 (m, 17H)
31P— NMR (160MHzゝ CHD1 ) :42.8
3
FAB - MS(MZZ) :612(M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K、 Ex250nm) λ (nm): 380, 526, 567
3
元素分析 観測値 C:57.06, H:3.45, N:2.33
理論値 C:56.97, H:3.46, N:2.29
[0213] 参考例 4 (5 フルォロ 8 トリフルォロメタンスルホ -ルォキシキノリンの合成)
5 フルォロ一 8 キノリノール 3.91g(24mmol)、塩化メチレン 24mlをカ卩えた。 氷水浴で内温 4°Cにした後、トリェチルァミン 4.3ml(31mmol)を加えた。内温が 1 °Cまで降下してからトリフルォロメタンスルホン酸無水物 4.4ml (26.4mmol)を滴下 した。ほぼ黒色に変化した反応溶液を氷水浴中で 1時間攪拌した。反応終了後、反 応溶液を水に注ぎ、ジェチルエーテルで抽出した。抽出液を濃度 1モル ZL (リットル )の塩酸及び水で洗浄した後、エバポレーターで溶媒を減圧留去して褐色固体を得 た。この固体を温へキサン (70°C)に溶解させ、吸引ろ過を行い不溶物を除いた後、 ろ液を— 78°Cに冷却することで茶白色固体である目的化合物を 6.21g得た。(収率 87%)
[0214] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :7.20— 7.28 (m, 1Η),
3
7.55-7.63 (m, 2H), 8.47 (dd, 1H), 9.11 (dd, 1H)
EI -MS (M/e): 295 (M+) , CI— MS (M/e): 296 (MH+)
[0215] 参考例 5 (5 フルォロ 8 キノリルェチンの合成)
(第 1工程)
25mlのシュレンク管内をアルゴンガスにて置換し、 5 -フルォロ 8 トリフルォロメ タンスルホ -ルォキシキノリン 592mg (2mmol)、テトラキス(トリフエ-ルホスフィン)パ ラジウム 46. 2mg (0. 04mmol)、ピペリジン 6ml、 2—メチル 3 ブチン一 2—ォ 一ノレ 290 l(3mmol)を加え、 80°Cで 1時間半攪拌した。
反応終了後、反応混合物に飽和塩ィ匕アンモ-ゥム水溶液 (60ml)を加えて、塩化メ チレン (40ml)で抽出し、抽出液をエバポレーターを用いて溶媒留去した。得られた 残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:へキサン Z酢酸ェチル = 100 Z0〜: LZ1)によって精製することにより黄色油状物である目的化合物 (ジメチルヒド ロキシメチルー(5 フルオロー 8 キノリル)アセチレン)を 0. 27g得た。(収率 59%) [0216] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ : 1. 71 (s, 6Η) ,
3
3. 85 (s, 1H) , 7. 14- 7. 18 (m, 1H) ,
7. 44- 7. 49 (m, 1H) , 7. 78— 7. 83 (m, 1H) ,
8. 42 (dd, 1H) , 9. 10— 9. 12 (m, 1H)
EI -MS (M/e): 229 (M+) , CI— MS (M/Z): 230 (MH+)
[0217] (第 2工程)
還流管を備えた 50mLの 2口フラスコ内をアルゴンガスにて置換し、第 1工程で得ら れたジメチルヒドロキシメチルー(5 フルオロー 8 キノリル)アセチレン 0. 27g (l. 1
7mmol)、水酸ィ匕ナトリウム 56mg (l. 37mmol)を加えた。ここにトルエン 9mlを加え
、 120°Cで 0. 5時間還流した。反応終了後、室温まで放冷し、反応混合液にジェチ ルエーテル(20ml)を加え、飽和塩化アンモ-ゥム水溶液(40ml)で洗浄して、エバ ポレーターで溶媒を減圧留去することで黄色固体である目的化合物(5 フルオロー
8 キノリルェチン)を 0. 19g得た。(収率 95%)
[0218] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ : 3. 55 (s, 1Η) ,
3
7. 17- 7. 23 (m, 1H) , 7. 51— 7. 55 (m, 1H) ,
7. 90- 7. 95 (m, 1H) , 8. 44— 8. 49 (m, 1H) ,
9. 10- 9. 12 (m, 1H)
EI-MS (M/e): 171 (M+) , CI-MS (M/e) : 172 (MH+)
[0219] 参考例 6 ((5 フルオロー 8 キノリルェチュル)(トリフエ-ルホスフィン)金 [Au(PP h)(5F— 8QE)]の合成)
3
アルゴン雰囲気下、 25mlシュレンク管に Au(PPh )C1(0.20g, 0.40mmol)、 5
3
—フルオロー 8 キノリルェチン(102mg, 0.60mmol) ,エタノール(8ml)を加えた 後、ナトリウムエトキシド(165 1, 0.42mmol:濃度 2.55molZL (リットル)のェタノ ール溶液)を滴下し、室温で 17時間攪拌した。反応後得られた白色沈殿をろ過し、 エタノール(5ml X 3回),水(5ml X 4回)、及びエタノール(5ml X 3)で順次洗浄し、 真空乾燥することにより薄黄色粉末として目的化合物を 0.22g得た。(収率 88%) [0220] 'H-NMR (400MHz, CDC1 ) δ :9. 11 (dd, 1Η), 8.40 (dd, 1H), 7.91 (dd
3
, 1H), 7.62-7.42 (m, 16H), 7.13 (dd, 1H)
31P-NMR (160MHz, CDC1 ) :42.8
3
FAB - MS(MZZ) :630(M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :392, 534
3
元素分析 観測値 C:55.26, H:3.34, N:2.31
理論値 C:55.34, H:3.20, N:2.23
[0221] 参考例 7 (5 クロ口 8 トリフルォロメタンスルホ -ルォキシキノリンの合成)
5 クロ口一 8 キノリノール 4.49g(25mmol)、塩化メチレン 25mlをカ卩えた。氷水 浴で内温 4°Cにした後、トリェチルァミン 4.5ml (32.5mmol)をカ卩えた。内温が 1°C まで降下してからトリフルォロメタンスルホン酸無水物 4.63ml (27.5mmol)を滴下 した。ほぼ黒色に変化した反応溶液を氷水浴中で 1時間攪拌した。反応終了後、反 応溶液を水に注ぎ、ジェチルエーテルで抽出した。抽出液を濃度 1モル ZL (リットル )の塩酸及び水で洗浄した後、エバポレーターで溶媒を減圧留去して褐色固体を得 た。この固体を温へキサン (70°C)に溶解させ、吸引ろ過を行い不溶物を除いた後、 ろ液を— 78°Cに冷却することで薄オレンジ固体である目的化合物を 7. Og得た。(収 率 90%)
[0222] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :7.20— 7.28 (m, 1Η),
3
7.55-7.63 (m, 2H), 8.47 (dd, 1H), 9.11 (dd, 1H)
EI -MS (M/e): 295 (M+) , CI— MS (M/e): 296 (MH+)
[0223] 参考例 8 (5 クロロー 8 キノリルェチンの合成)
(第 1工程)
100mlの三口フラスコをアルゴンガスにて置換し、 5—クロ口 8 トリフルォロメタ ンスルホ -ルォキシキノリン 7. 0g (22. 5mmol)、テトラキス(トリフエ-ルホスフィン) ノ《ラジウム 266mg (0. 23mmol)、ピペリジン 23ml、 2—メチル 3 ブチン一 2—ォ ール 2. 4ml (24. 7mmol)を加え、 80°Cで 1時間半攪拌した。
反応終了後、反応混合物に飽和塩ィ匕アンモ-ゥム水溶液 (60ml)を加えて、塩化メ チレン (40ml)で抽出し、抽出液をエバポレーターを用いて溶媒留去することにより、 粗(ジメチルヒドロキシメチル一(5—クロ口一 8—キノリル)アセチレン) 6. 4gを得た。 生成物は未精製のまま、第 2工程に使用した。
[0224] (第 2工程)
還流管を備えた 200mLの 2口フラスコ内をアルゴンガスにて置換し、第 1工程で得 られたジメチルヒドロキシメチル一(5 クロ口一 8 キノリル)アセチレン 5. 5g (22. 5 mmol)、水酸化ナトリウム 0. 9g (22. 5mmol)をカ卩えた。ここにトルエン 100mlをカロ え、 120°Cで 0. 5時間還流した。反応終了後、室温まで放冷し、反応混合液を飽和 塩ィ匕アンモ-ゥム水溶液( 150ml)で洗浄して、エバポレーターで溶媒を減圧留去し 得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:へキサン Z酢酸ェチ ル =4Zl)によって精製することにより赤茶固体である目的化合物(5—クロロー 8— キノリルェチン)を 3. 3g得た。(収率 79%)
[0225] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ : 3. 63 (s, 1Η) , 7. 55— 7. 61 (m, 2H) , 7. 8
3
7 (dd, 1H) , 8. 60 (dd, 1H) , 9. 10 (dd, 1H)
[0226] 参考例 9 ( (5 クロロー 8 キノリルェチュル)(トリフエ-ルホスフィン)金 [Au (PPh )
3
(5C1— 8QE) ]の合成)
アルゴン雰囲気下、 20mlシュレンク管に Au(PPh ) C1 (0. 20g, 0. 40mmol)、 5
3
—クロ口 8 キノリルェチン(113mg, 0. 60mmol) ,ァミルアルコール(8ml)をカロ えた後、ナトリウム t—ブトキシド (40mg, 0. 42mmolを加え、室温で 17時間攪拌し た。反応後得られた白色沈殿をろ過し、ァミルアルコール(5ml X 3回),温水(5mlX 4回)、及びエタノール(5ml X 3)で順次洗浄し、真空乾燥することにより薄黄色粉末
として目的化合物を 0.24g得た。(収率 91%)
[0227] 'H-NMR (400MHz, CDC1 ) δ :9. 10 (dd, 1Η), 8.55 (dd, 1H), 7.89 (d,
3
1H), 7.62-7.42 (m, 17H)
31P-NMR (160MHz, CDC1 ) :41.8
3
FAB MS (M/Z) : 646 (M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :390, 547
3
元素分析 観測値 C:53.82, H:3.08, N:2.26
理論値 C:53.93, H:3. 12, N:2.17
[0228] 参考例 10 (2 ピリジルェチニル)(トリフエニルホスフィン)金 [Au(PPh ) (2PyE) ]
3
の合成
アルゴン雰囲気下、 20mlシュレンク管に Au(PPh )Cl(297mg, 0.60mmol)、 2
3
—ピリジルェチン(92.8mg, 0.90mmol) ,エタノール(12ml)を加えた後、ナトリウ ムエトキシド(250 1, 0.63mmol:濃度 2.55molZl (リットル)のエタノール溶液) を滴下し、室温で 19時間攪拌した。反応混合物を lml程度まで濃縮後、ジェチルェ 一テル 40mlを加え、得られた白色沈殿をろ過し、水(12ml X 3回)、及びジェチルェ 一テル (6ml X 3)で順次洗浄し、真空乾燥することにより白色粉末として目的化合物 0.21gを得た。(収率 64%)
[0229] 'H-NMR (400MHz, CDC1 ) δ :8.52 (m, 1Η) :7.59— 7.40 (m, 17H), 7.
3
09 (m, 1H)
(FAB -MS) (M/Z) :562(M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :416, 436, 443, 456
3
元素分析 観測値 C:51.58, H:3.42, N:2.47
理論値 C:53.49, H:3.41, N:2.50
[0230] 参考例 11 (3 ピリジルェチニル)(トリフエニルホスフィン)金 [Au(PPh ) (3PyE) ]
3
の合成
アルゴン雰囲気下、 20mlシュレンク管に Au(PPh )Cl(297mg, 0.60mmol)、 3
3
—ピリジルェチン(92.8mg, 0.90mmol) ,エタノール(12ml)を加えた後、ナトリウ ムエトキシド(250 1, 0.63mmol:濃度 2.55molZl (リットル)のエタノール溶液)
を滴下し、室温で 19時間攪拌した。析出した白色沈殿をろ過し、エタノール(12ml X 3回)、水(12ml X 3回)、及びエタノール(6ml X 3)で順次洗浄し、真空乾燥する ことにより白色粉末として目的化合物 0.23gを得た。(収率 69%)
[0231] 'H-NMR (400MHz, CDC1 ) δ :8.75— 8.74 (m, 1Η), 8.43— 8.41 (m, 1
3
H), 7.78-7.74 (m, 1H), 7.60— 7.43 (m, 15H), 7.20— 7.15 (m, 1H)
(FAB -MS) (M/Z) :562(M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :422, 447
3
元素分析 観測値 C:53.20, H:3.38, N:2.50
理論値 C:53.49, H:3.41, N:2.50
[0232] 参考例 12 5 フルオロー 2 ピリジルェチンの合成
(第 1工程)
15mLシュレンク管を Ar置換し、 2 -ブロモ 5 フルォロピリジン 880mg (5mmol ),テトラキス(トリフエ-ルホスフィン)パラジウム 58mg(0.05mmol) ,ピぺリジン 5m L、 2—メチルー 3 ブチンー2 オール 533 /zL(5.5mmol)を加え、 80°Cで 1時間 攪拌した。
反応混合物に飽和塩ィ匕アンモ-ゥム水溶液を加えた後、ジェチルエーテルで抽出 、硫酸マグネシウムで乾燥、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。反応粗生成物 をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー(HexaneZAcOEt= 5Zl〜3Zl) によって精製することで目的物であるジメチルヒドロキシメチルー 5 フルオロー 2— ピリジルアセチレンを薄黄色結晶として得た。収量 0.83g (収率 92%)
[0233] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.43 (s, 1Η), 7.30— 7.45 (m, 2H), 2.3
3
7(s, 1H), 1.83 (d, 6H)
[MS]El(m/z) :179(M+-1), Cl(m/z) : 180(MH+)
[0234] (第 2工程)
還流管を備えた 50mL2口フラスコにジメチルヒドロキシメチル 5 フルォロ 2— ピリジルアセチレン 820mg(4.58mmol) , NaOH (キシダイ匕学、 0.7mm粒状、 98 %)192mg(4.81mmol)を入れ、内部を Ar置換した。ここにトルエン 23mLをカロえ、 120°Cで 0.25時間還流した。反応混合液にトルエンを加え、飽和塩ィ匕アンモ-ゥム
水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥、 90mmHgZ70°Cで溶媒を減圧留去 5 フルオロー 2 ピリジルェチンをオレンジ色液体として得た(0.35g,収率 63%) [0235] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.43 (s, 1Η)7.45— 7.53 (m, 1Η), 7.40
3
-7.43 (m, 1H), 3.13 (d, 1H),
[MS]El(m/z) :121(M+-1), Cl(m/z) : 122(MH+)
[0236] 参考例 13 (5 フルオロー 2 ピリジルェチュル)(トリフエ-ルホスフィン)金 [Au(PP
) (5F— 2PyE)]の合成
3
アルゴン雰囲気下、 20mlシュレンク管に Au(PPh )Cl(474mg, 0.96mmol)、 5
3
—フルオロー 2 ピリジルェチン(174mg, 1.44mmol) ,エタノール(19ml)を加え た後、ナトリウムエトキシド(395 1, 1. Olmmol:濃度 2.55molZL (リットル)のエタ ノール溶液)を滴下し、室温で 17時間攪拌した。反応後得られた白色沈殿をろ過し、 エタノール( 12ml X 3回),水( 12ml X 3回)、及びエタノール(6ml X 3)で順次洗浄 し、真空乾燥することにより黄色粉末として目的化合物を 0.48g得た。(収率 86%) [0237] 'H-NMR (400MHz, CDC1 ) δ :8.37 (d, 1Η), 7.23— 7.59 (m, 18H),
3
(FAB -MS) (M/Z) :580(M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :418, 446, 457
3
元素分析 観測値 C:51.51, H:3.02, N:2.47
理論値 C:51.83, H:3. 13, N:2.42
[0238] 参考例 14 6 フルオロー 3 ピリジルェチンの合成
(第 1工程)
15mLシュレンク管を Ar置換し、 5 -ブロモ 2 フルォロピリジン 880mg (5mmol ),テトラキス(トリフエ-ルホスフィン)パラジウム 58mg(0. O5mmol) ,ピぺリジン 5m L、 2—メチルー 3 ブチンー2 オール 533 /zL(5.5mmol)を加え、 80°Cで 1時間 攪拌した。
反応混合物に飽和塩ィ匕アンモ-ゥム水溶液を加えた後、ジェチルエーテルで抽出 、硫酸マグネシウムで乾燥、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。反応粗生成物 をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー(HexaneZAcOEt=4Zl)によって 精製することで目的物であるジメチルヒドロキシメチル一 5 フルオロー 2 ピリジルァ
セチレンを黄色結晶として得た。収量 0.83g (収率 93%)
[0239] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.28 (s, 1Η), 7.77— 7.84 (m, 1H), 6.8
3
8-6.92 (m, 1H), 2.27(s, 1H), 1.62 (d, 6H)
[MS]El(m/z) :179(M+-1), Cl(m/z) : 180(MH+)
[0240] (第 2工程)
還流管を備えた 50mL2口フラスコにジメチルヒドロキシメチル— 2—フルォロ— 5— ピリジルアセチレン 830mg(4.63mmol) , NaOH (キシダ化学、 0.7mm粒状、 98 %)195mg(4.86mmol)を入れ、内部を Ar置換した。ここにトルエン 23mLをカロえ、 120°Cで 1時間還流した。反応混合液にトルエンをカ卩え、飽和塩化アンモ-ゥム水溶 液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥、 95mmHgZ72°Cで溶媒を減圧留去 6—フ ルオロー 3—ピリジルェチンをオレンジ色液体として得た(0. 18g,収率 32%)
[0241] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.35 (s, 1Η), 7.83— 7.89 (m, 1H), 6.8
3
7-6.92 (m, 1H), 3.18 (d, 1H)
[MS]El(m/z) :121(M+-1), Cl(m/z) : 122(MH+)
[0242] 参考例 15 (6—フルオロー 3—ピリジルェチュル)(トリフエ-ルホスフィン)金 [Au(PP
) (6F— 3PyE)]の合成
3
アルゴン雰囲気下、 20mlシュレンク管に Au(PPh )Cl(488mg, 0.99mmol)、 6
3
—フルオロー 3—ピリジルェチン(179mg, 1.48mmol) ,エタノール(20ml)を加え た後、ナトリウムエトキシド(408 1, 1.04mmol:濃度 2.55molZL (リットル)のエタ ノール溶液)を滴下し、室温で 17時間攪拌した。反応後得られた白色沈殿をろ過し、 エタノール( 12ml X 3回),水( 12ml X 3回)、及びエタノール(6ml X 3)で順次洗浄 し、真空乾燥することにより黄色粉末として目的化合物を 0.42g得た。(収率 73%) [0243] 'H-NMR (400MHz, CDC1 ) δ :8.35 (s, 1Η), 7.81— 7.87 (m, 1H), 6.8
3
0-6.84 (m, 1H)
(FAB -MS) (M/Z) :580(M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :413, 433, 442, 452
3
元素分析 観測値 C:51.76, H:3.05, N:2.51
理論値 C:51.83, H:3. 13, N:2.42
[0244] 参考例 16 (4 フ -ルフヱ-ルェチュル)(トリフ -ルホスフィン)金 [Au(PPh ) (4
3
Ph— PE)]の合成
アルゴン雰囲気下、 20mlシュレンク管に Au(PPh )C1(1. Og, 2.02mmol)、 4
3
フエ-ルフエ-ルェチン(540mg, 3.03mmol) ,エタノール(35ml)をカ卩えた後、ナ トリウムエトキシド(0.83ml, 2.12mmol:濃度 2.55molZl (リットル)のエタノール 溶液)を滴下し、 1.5時間加熱還流を行った。反応混合物を室温まで冷却し、得られ た白色沈殿をろ過し、エタノール(20ml X 3回)、水(20ml X 3回)、及びエタノール( 20ml X 3)で順次洗浄し、真空乾燥することにより白色粉末として目的化合物 1.26 gを得た。 (収率 98%)
[0245] 'H-NMR (400MHz, CDC1 ) δ :7.60— 7.40 (m, 23Η), 7.34— 7.29 (m,
3
1H)
(FAB -MS) (M/Z) :637(M + H) +
元素分析 観測値 C:59.96, H:3.86
理論値 C:60.39, H:3.80
[0246] 参考例 17 (4—二トロフエ二ルェチニル)(トリフエニルホスフィン)金 [Au(PPh ) (4N
3
O— PE)]の合成
2
アルゴン雰囲気下、 20mlシュレンク管に Au(PPh )C1(1. Og, 2.02mmol)、 4
3
ニトロフエ-ルェチン(446mg, 3.03mmol) ,エタノール(35ml)をカ卩えた後、ナトリ ゥムエトキシド(0.83ml, 2.12mmol:濃度 2.55molZl (リットル)のエタノール溶 液)を滴下し、 1.5時間加熱還流を行った。反応混合物を室温まで冷却し、得られた 白色沈殿をろ過し、エタノール(20ml X 3回)、水(20ml X 3回)、及びエタノール(2 0ml X 3)で順次洗浄し、真空乾燥することにより白色粉末として目的化合物 0.95g を得た。(収率 78%)
[0247] 'H-NMR (400MHz, CDC1 ) δ :8. 14— 8.10 (m, 2Η), 7.62— 7.44 (m, 1
3
7H)
(FAB -MS) (M/Z) :606(M + H) +
元素分析 観測値 C:51.39, H:3.10, N:2.31
理論値 C:51.58, H:3. 16, N:2.31
[0248] 参考例 18 (2, 4—ジフルオロフェ -ルェチュル)(トリフエ-ルホスフィン)金 [Au (PP h ) (2, 4F PE) ]の合成
3 2
アルゴン雰囲気下、 20mlシュレンク管に Au(PPh ) C1 (1. Og, 2. 02mmol)、 2,
3
4 ジフルオロフェ -ルェチン(43 lmg, 3. 03mmol) ,エタノール(35ml)をカ卩えた 後、ナトリウムエトキシド(0. 83ml, 2. 12mmol:濃度 2. 55molZl (リットル)のェタノ ール溶液)を滴下し、室温で 23時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、得られた白色 個体をジェチルエーテル(20ml X 3回)、水(20ml X 3回)、及びジェチルエーテル (20ml X 3)で順次洗浄し、真空乾燥することにより白色粉末として目的化合物 1. 04 gを得た。 (収率 86%)
[0249] 'H-NMR (400MHz, CDC1 ) δ : 7. 61— 7. 42 (m, 16H) , 6. 82— 6. 74 (m,
3
2H)
(FAB -MS) (M/Z) : 597 (M + H) +
元素分析 観測値 C : 52. 04, H : 3. 04
理論値 C : 52. 36, H : 3. 04
[0250] 参考例 19 1 ナフチノレエチンの合成
(第 1工程)
30mLシュレンク管を Ar置換し、 1—ブロモ—ナフタレン(1. 00g, 96質量0 /0品, 4 . 64mmol)、テトラキス(トリフエ-ルホスフィン)パラジウム(53. 6mg, 0. 0464mm ol)、ピぺリジン 5. 60mL、 2—メチル 3 ブチン— 2—オール(597mg, 98質量 %品, 6. 94mmol)を加え、 80°Cで 3時間攪拌した。室温まで冷却した反応混合物 に飽和塩ィ匕アンモ-ゥム水溶液をカ卩えた後、ジェチルエーテルで抽出、硫酸マグネ シゥムで乾燥、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。反応粗生成物をシリカゲルを もち 、たカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt= 100/0→1/5)によって精 製することで、黄色液体であるジメチルヒドロキシメチルー 1 ナフチルアセチレン 89 8mgを得た。(収率 88. 4%)
[0251] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ : 8. 30— 8. 27 (m, 1Η) , 7. 85— 7. 80 (m, 2
3
H) , 7. 66- 7. 63 (m, 1H) , 7. 48 (m, 2H) , 7. 43— 7. 38 (m, 1H) , 2. 15 (br s, 1H) , 1. 73 (s, 6H)
[MS]EI (m/z): 209 (M+) , CI (m/z): 210 (MH+)
[0252] (第 2工程)
還流管を備えた 30mL2口フラスコにジメチルヒドロキシメチル— 1 ナフチルァセ チレン (898mg、 4.27mmol)、 NaOH(239mg、キシダイ匕学、 0.7mm粒状、 98 %品, 5.98mmol)を入れ、内部を Ar置換した。これにトルエン 20mLをカ卩え、 120 °Cで 30分間還流した。反応混合液にジェチルエーテルをカ卩え、飽和塩ィ匕アンモ-ゥ ム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥、エバポレーターで溶媒を減圧留去し た。反応粗生成物をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOE t=100/0→l/10)によって精製することで、黄色固体である目的化合物 577mg を得た。(収率 88.8%)
[0253] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.38— 8.34 (m, 1Η), 7.86— 7.75 (m, 2
3
H), 7.61-7.59 (m, 1H), 7.58— 7.42 (m, 2H), 7.41— 7.38 (m, 1H), 3 .42 (s, 1H)
[MS]El(m/z) :151(M+), CI(m/z) : 152(MH+)
[0254] 参考例 20(1—ナフチルェチニル)(トリフエニルホスフィン)金 [Au(PPh ) (INpE)]
3 の合成
アルゴン雰囲気下、 30mLシュレンク管に Au(PPh )Cl(650mg, 1.31mmol)、
3
1—ナフチルェチン(300mg, 1.97mmol)、エタノール 26. OmLを加えた後、ナ卜リ ゥムエトキシド(800 1, 2.07mmol:濃度 2.55molZL (リットル)のエタノール溶液 )を滴下し、室温で 15時間攪拌した。反応後得られた白色沈殿をろ過し、エタノール 20mLで 3回、水 20mLで 4回、及びエタノール 20mLで 3回、順次洗浄し、真空乾燥 することにより薄黄色粉末として目的化合物 789mgを得た。(収率 65.5%)
[0255] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.65— 8.63 (m, 1Η), 7.82— 7.70 (m, 2
3
H), 7.63-7.37 (m, 19H)
[MS] FAB (m/z) :611 (MH+)
元素分析 観測値 C:58.74, H:3.64
理論値 C:59.03, H:3.63
[0256] 参考例 21 4 フルオロー 1 ナフチルェチンの合成
(第 1工程)
30mLシュレンク管を Ar置換し、 1—ブロモ 4 フルォロナフタレン(2. 00g, 97 質量0 /0品, 8. 62mmol)、テトラキス(トリフエ-ルホスフィン)パラジウム(99. 6mg, 0 . 0862mmol)、ピペリジン 10. 3mL、 2—メチル—3 ブチン— 2—オール(1. l lg , 98質量%品, 12. 9mmol)を加え、 80°Cで 3時間攪拌した。室温まで冷却した反 応混合物に飽和塩ィ匕アンモ-ゥム水溶液をカ卩えた後、ジェチルエーテルで抽出、硫 酸マグネシウムで乾燥、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。反応粗生成物をシリ 力ゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt= 100/0→1/5)に よって精製することで、黄色液体であるジメチルヒドロキシメチルー 4 フルオロー 1 ナフチルアセチレン 1. 88gを得た。(収率 95. 7%)
[0257] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ : 8. 28— 8. 25 (m, 1Η) , 8. 12— 8. 09 (m, 1
3
H) , 7. 65- 7. 54 (m, 3H) , 7. 11— 7. 05 (m, 1H) , 2. 19 (brs, 1H) , 1. 72 (s , 6H)
[MS]EI (m/z): 228 (M+) , CI (m/z): 229 (MH+)
[0258] (第 2工程)
還流管を備えた 30mL2口フラスコにジメチルヒドロキシメチル— 4 フルォロ 1— ナフチルアセチレン(1. 88g、 8. 23mmol)、 NaOH (396mg、キシダイ匕学、 0. 7m m粒状、 98%品, 9. 90mmol)を入れ、内部を Ar置換した。ここにトルエン 20mLを 加え、 120°Cで 30分間還流した。反応混合液にジェチルエーテルをカ卩え、飽和塩化 アンモ-ゥム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥、エバポレーターで溶媒を減 圧留去した。反応粗生成物をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー (Hexane /AcOEt= 100/0→1/10)によって精製することで、黄色固体である目的化合 物 946mgを得た。 (収率 67. 5%)
[0259] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ : 8. 37— 8. 33 (m, 1Η) , 8. 14— 8. l l (m, 1
3
H) , 7. 70- 7. 56 (m, 3H) , 7. 13— 7. 10 (m, 1H) , 3. 43 (s, 1H)
[MS]El (m/z) : 170 (M+) , Cl (m/z) : 171 (MH+)
[0260] 参考例 22 (4 フルオロー 1 ナフチルェチュル)(トリフエ-ルホスフィン)金 [Au (P Ph ) (4F— INpE) ]の合成
アルゴン雰囲気下、 30mLシュレンク管に Au(PPh )Cl(582mg, 1.18mmol)、
3
4—フルオロー 1—ナフチルェチン(300mg, 1.77mmol)、エタノール 23. OmLを カロえた後、ナトリウムエトキシド(725 1, 1.85mmol:濃度 2.55molZl (リットル)の エタノール溶液)を滴下し、室温で 15時間攪拌した。反応後得られた白色沈殿をろ 過し、エタノール 20. OmLで 3回、水 20. OmLで 3回、及びエタノール 20. OmLで 3 回、順次洗浄し、真空乾燥することにより薄黄色粉末として目的化合物 647mgを得 た。(収率 58.3%)
[0261] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.64— 8.60 (m, 1Η), 8.08— 8.05 (m, 1
3
H), 7.67-7.44 (m, 18H), 7.08— 7.18 (m, 1H)
[MS] FAB (m/z) :629(MH+)
元素分析 観測値 C:57.00, H:3.35
理論値 C:57.34, H:3.37
[0262] 参考例 23 9—アントリルェチンの合成
(第 1工程)
20mLシュレンク管を Ar置換し、 9—ブロモアントラセン 1.8g(7mmol),テトラキス (トリフエ-ルホスフィン)パラジウム 80.9mg(0.07mmol) ,ピぺリジン 7mL、 2—メ チル— 3—ブチン— 2—オール 746/zL(7.7mmol)を加え、 100°Cで 5時間攪拌し た。
反応混合物に飽和塩ィ匕アンモ-ゥム水溶液を加えた後、ジェチルエーテルで抽出 、硫酸マグネシウムで乾燥、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた反応粗 生成物をへキサン 70mlに 70°Cで溶解して、不溶物をろ過後、ろ液を冷却することに より目的物であるジメチルヒドロキシメチル— 9—アントリルアセチレンを黄色結晶とし て得た。収量 1.66g (収率 91%)
[0263] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.41— 8.51 (m, 3Η), 7.98— 8.01 (m, 2
3
H), 7.46-7.59 (m, 4H), 2.24 (s, 1H), 1.83(s, 6H)
[MS]El(m/z) :260(M+-1), Cl(m/z) :261 (MH+)
[0264] (第 2工程)
還流管を備えた 50mL2口フラスコにジメチルヒドロキシメチル— 9—アントリルァセ
チレン 1.3g(5mmol), NaOH (キシダ化学、 0.7mm粒状、 98%) 210mg(5.25 mmol)を入れ、内部を Ar置換した。ここにトルエン 25mLをカ卩え、 120°Cで 0.75時 間還流した。反応混合液にトルエンをカ卩え、飽和塩化アンモ-ゥム水溶液で洗浄し、 硫酸マグネシウムで乾燥、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。反応粗生成物を シリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー(HexaneZAcOEt= 10/1)によって 精製することで、 9—アントリルェチンをオレンジ色固体として得た (0.31g,収率 31 %)
[0265] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.40— 8.59 (m, 3Η), 7.95— 8.06 (m, 2
3
H), 7.47-7.67 (m, 4H), 3.97(s, 1H)
[MS]El(m/z) :202(M+-1), CI (m/z) : 203 (MH+)
[0266] 参考例 24 (9—アントリルェチニル)(トリフエニルホスフィン)金 [Au(PPh ) (9AntE)
3
]の合成
アルゴン雰囲気下、 20mlシュレンク管に Au(PPh )Cl(445mg, 0.90mmol)、 9
3
—アントリルェチン(273mg, 1.35mmol) ,エタノール(18ml)をカ卩えた後、ナトリウ ムエトキシド(371 1, 0.945mmol:濃度 2.55molZL (リットル)のエタノール溶液 )を滴下し、室温で 18.5時間攪拌した。反応後得られた白色沈殿をろ過し、エタノー ル( 12ml X 3回),水( 12ml X 3回)、及びエタノール(6ml X 3)で順次洗浄し、真空 乾燥することにより黄色粉末として目的化合物を 0.57g得た。(収率 96%)
[0267] 'H-NMR (400MHz, CDC1 ) δ :8.56— 8.89 (m, 2Η), 8.56— 8.89 (m, 2
3
H), 8.30 (s, 1H), 7.94-7.97 (m, 2H), 7.43— 7.67 (m, 19H)
(FAB -MS) (M/Z) :660(M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :435, 450, 477
3
元素分析 観測値 C:61.73, H:3.58
理論値 C:61.83, H:3.66
[0268] 参考例 25 9—フエナントリルェチンの合成
(第 1工程)
20mLシュレンク管を Ar置換し、 9—ブロモフエナントレン 1.8g(7mmol),テトラキ ス(トリフエ-ルホスフィン)パラジウム 80.9mg(0.07mmol) ,ピぺリジン 7mL、 2—
メチル—3 ブチン— 2—オール 746 /zL (7.7mmol)を加え、 100°Cで 3時間攪拌 した。
反応混合物に飽和塩ィ匕アンモ-ゥム水溶液を加えた後、ジェチルエーテルで抽出 、硫酸マグネシウムで乾燥、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた反応粗 生成物をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー(HexaneZAcOEt= 5Z1) によって精製することで目的物であるジメチルヒドロキシメチル一 9—フエナントリルァ セチレンを黄色粘調液体として得た。収量 1.76g (収率 97%)
[0269] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.59— 8.67 (m, 2Η), 8.35— 8.40 (m, 1
3
H), 7.94 (s, 1H), 7.81 (d, 1H), 7.53— 7.79 (m, 4H), 2.31 (s, 1H), 1. 75 (s, 6H)
[MS]El(m/z) :260(M+-1), Cl(m/z) :261 (MH+)
[0270] (第 2工程)
還流管を備えた 50mL2口フラスコにジメチルヒドロキシメチル— 9 -フエナントリル アセチレン 1.75g(6.7mmol) , NaOH (キシダ化学、 0.7mm粒状、 98%) 282m g(7. lmmol)を入れ、内部を Ar置換した。ここにトルエン 34mLをカ卩え、 120°Cで 1 .5時間還流した。反応混合液にトルエンをカ卩え、飽和塩化アンモ -ゥム水溶液で洗 浄し、硫酸マグネシウムで乾燥、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。反応粗生成 物をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー(HexaneZAcOEt= 15ZDによ つて精製した。得られたオレンジ固体をへキサン 10mlに 60°Cで溶解して、不溶物を ろ過後、ろ液を冷却することにより目的物することで、 9 フエナントリルェチンを黄色 固体として得た (0.61g,収率 45%)
[0271] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.64— 8.71 (m, 2Η), 8.43— 8.50 (m, 1
3
H), 8.02 (s, 3H), 7.83— 7.86 (m, 1H), 7.57— 7.73 (m, 3H), 3.47 (s, 1H)
[MS]El(m/z) :202(M+-1), CI (m/z) : 203 (MH+)
[0272] 参考例 26 (9 フエナントリルェチュル)(トリフエ-ルホスフィン)金 [Au(PPh ) (9Ph
3 enE)]の合成
アルゴン雰囲気下、 20mlシュレンク管に Au(PPh )Cl(445mg, 0.90mmol)、 9
—アントニルェチン(273mg, 1.35mmol) ,エタノール(18ml)をカ卩えた後、ナトリウ ムエトキシド(371 1, 0.945mmol:濃度 2.55molZL (リットル)のエタノール溶液 )を滴下し、室温で 17時間攪拌した。反応後得られた白色沈殿をろ過し、エタノール ( 12ml X 3回),水( 12ml X 3回)、及びエタノール(6ml X 3)で順次洗浄し、真空乾 燥することにより薄黄色粉末として目的化合物を 0.59g得た。(収率 99%)
[0273] 'H-NMR (400MHz, CDC1 ) δ :8.76— 8.79 (d, 1Η), 8.61— 8.67 (m, 2
3
H), 8.05 (s, 1H), 7.67-7.82 (m, 1H), 7.45— 7.67 (m, 19H)
(FAB -MS) (M/Z) :661(M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm): 380, 522, 532, 568
3
元素分析 観測値 C:61.64, H:3.53
理論値 C:61.83, H:3.66
[0274] 参考例 27 1—ピレニルェチンの合成
(第 1工程)
15mLシュレンク管を Ar置換し、 1—ブロモピレン 1.97g(7mmol) ,テトラキス(トリ フエ-ルホスフィン)パラジウム 80.9mg(0.07mmol) ,ピぺリジン 7mL、 2—メチル ー3—ブチンー2—オール 746/zL(7.7mmol)を加え、 100°Cで 3時間攪拌した。 反応混合物に飽和塩ィ匕アンモ-ゥム水溶液を加えた後、ジェチルエーテルで抽出 、硫酸マグネシウムで乾燥、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた反応粗 生成物をへキサン 180mlに 70°Cで溶解して、不溶物をろ過後、ろ液を冷却すること により目的物であるジメチルヒドロキシメチル一 1—ピレニルアセチレンを黄色結晶と して得た。収量 1.53g (収率 77%)
[0275] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.48— 8.57 (m, 1Η), 7.92— 8.26 (m, 8
3
H), 2.24 (s, 1H), 1.80 (s, 6H)
[MS]El(m/z) :284(M+-1), Cl(m/z) :285(MH+)
[0276] (第 2工程)
還流管を備えた 50mL2口フラスコにジメチルヒドロキシメチル— 1—ピレニルァセチ レン 1.5g(5.28mmol) , NaOH (キシダイ匕学、 0.7mm粒状、 98%) 222mg(5.5 4mmol)を入れ、内部を Ar置換した。ここにトルエン 26mLをカ卩え、 120°Cで 0.67
時間還流した。反応混合液にトルエンをカ卩え、飽和塩化アンモ-ゥム水溶液で洗浄 し、硫酸マグネシウムで乾燥、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。反応粗生成物 をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt= 10/1)によつ て精製することで、 1ーピレニルェチンをオレンジ色固体として得た(0.69g,収率 58 %)
[0277] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.57 (d, 1Η), 7.24— 8.27 (m, 8H), 3.6
3
2(s, 1H)
[MS]El(m/z) :226(M+-1), Cl(m/z) :227(MH+)
[0278] 参考例 28 (1—ピレニルェチニル)(トリフエニルホスフィン)金 [Au(PPh ) (lPyrenE
3
)]の合成
アルゴン雰囲気下、 20mlシュレンク管に Au(PPh )Cl(445mg, 0.90mmol)、 1
3
—ピレニルェチン(305mg, 1.35mmol) ,エタノール(18ml)を加えた後、ナトリウ ムエトキシド(371 1, 0.945mmol:濃度 2.55molZL (リットル)のエタノール溶液 )を滴下し、室温で 17時間攪拌した。反応後得られた白色沈殿をろ過し、エタノール ( 12ml X 3回),水( 12ml X 3回)、及びエタノール(6ml X 3)で順次洗浄し、真空乾 燥することにより黄色粉末として目的化合物を 0.62g得た。(収率 99%)
[0279] 'H-NMR (400MHz, CDC1 ) δ :8.87 (d, 1Η), 7.95— 8.23 (m, 8H), 7.4
3
6-7.66 (m, 15H)
(FAB -MS) (M/Z) :684(M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :319, 404
3
元素分析 観測値 C:62.84, H:3.51
理論値 C:63.17, H:3.53
[0280] 参考例 29 2—フルォレニルェチンの合成
(第 1工程)
30mLシュレンク管を Ar置換し、 2—ブロモフルオレン 3.68g(15mmol) ,テトラキ ス(トリフエ-ルホスフィン)パラジウム 173mg(0.15mmol),ピぺリジン 15mL、 2— メチルー 3—ブチンー2—オール 1.6mL(16.5mmol)を加え、 100°Cで 3時間攪 拌した。
反応混合物に飽和塩ィ匕アンモ-ゥム水溶液を加えた後、ジェチルエーテルで抽出 、硫酸マグネシウムで乾燥、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた反応粗 生成物をへキサン 250mlに 70°Cで溶解して、不溶物をろ過後、ろ液を冷却すること により目的物であるジメチルヒドロキシメチルー 2—フルォレニルアセチレンを白色結 晶として得た。収量 2. 91g (収率 78%)
[0281] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :7. 25— 8. 14 (m, 7Η), 3. 87 (s, 2H), 2. 0
3
7(s, 1H), 1. 64 (s, 6H)
[MS]El(m/z) :248(M+-1), CI (m/z) : 249 (MH+)
[0282] (第 2工程)
還流管を備えた 100mL2口フラスコにジメチルヒドロキシメチル— 2—フルォレニル アセチレン 1. 74g(7mmol), NaOH (キシダ化学、 0. 7mm粒状、 98%)294mg(7 . 35mmol)を入れ、内部を Ar置換した。ここにトルエン 35mLをカ卩え、 120°Cで 1時 間還流した。反応混合液にトルエンをカ卩え、飽和塩化アンモ-ゥム水溶液で洗浄し、 硫酸マグネシウムで乾燥、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた反応粗 生成物をへキサン 40mlに 70°Cで溶解して、不溶物をろ過後、ろ液を冷却することに より目的物である、 2—フルォレニルェチンを黄色固体として得た(1. 12g,収率 84 %)
[0283] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :7. 25— 7. 79 (m, 7Η), 3. 88 (s, 2H), 3. 1
3
l(s, 1H)
[MS]El(m/z) :190(M+-1), Cl(m/z) : 191 (MH+)
[0284] 参考例 30 (2—フルォレニルェチニル)(トリフエニルホスフィン)金 [Au(PPh ) (2Flu
3 orE)]の合成
アルゴン雰囲気下、 30mlシュレンク管に Au(PPh )Cl(445mg, 0. 90mmol)、 2
3
—フルォレ -ルェチン(257mg, 1. 35mmol) ,エタノール(18ml)を加えた後、ナト リウムエトキシド(371 1, 0. 945mmol:濃度 2. 55molZL (リットル)のエタノール 溶液)を滴下し、室温で 18時間攪拌した。反応後得られた白色沈殿をろ過し、ェタノ ール(12ml X 3回),水(12ml X 3回)、及びエタノール(6ml X 3)で順次洗浄し、真 空乾燥することにより黄色粉末として目的化合物を 0. 58g得た。(収率 99%)
[0285] 'H-NMR (400MHz, CDC1 ) δ :7.22— 7.74 (m, 22H), 3.86 (s, 2H),
3
(FAB -MS) (M/Z) :649(M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :479, 498, 508, 518
3
元素分析 観測値 C:61.34, H:3.83
理論値 C:61.12, H:3.73
[0286] 参考例 31 5 フルオロー 7 プロピル 8 キノリルェチンの合成
(第 1工程)
磁気攪拌装置、還流器、温度計、滴下漏斗を備えた lOOmL三口フラスコを Ar置 換後、【こ DMF5m , NaH(0.88g, 60質量0 /0口口口, 22. Ommol)を人れ、水浴【こて 0 °C以下にして攪拌した。これに、 DMF30. OmLに溶解した 5 フルオロー 8 キノリ ノール(3.42g, 21. Ommol)を 1時間をかけて滴下した。同温度で 30分間攪拌後、 ァリルブロマイド(2.54g, 21. Ommol)を滴下した。更に、同温度で 30分間、攪拌し た後、ゆっくりと内温 150度まで昇温し、 2時間加熱攪拌した。これを室温まで冷却し た後、反応液を水に注ぎ、酢酸ェチルで抽出、ついで減圧下で酢酸ェチルを除去し 、得られた反応粗生成物をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー (Hexane/ AcOEt=100/0→l/l)によって精製し、減圧乾燥することで、白色固体である 7 —ァリノレ一 5 フノレ才ロ一 8 キノリノ一ノレ 4.10gを得た。(収率 96.0%)
[0287] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.81— 8.79 (m, 1Η), 8.47— 8.43 (m, 1
3
H), 8.01(brs, 1H), 7.47— 7.43 (m, 1H), 7.26— 7.05 (m, 1H), 6.11— 5.97 (m, 1H), 5.19— 5. 10 (m, 2H), 3.63— 3.60 (m, 2H)
[MS] EI (m/z): 203 (M+) , CI (m/z): 204 (MH+)
[0288] (第 2工程)
磁気攪拌装置、還流器、温度計を備えた lOOmL三口フラスコを Ar置換後、メタノ 一ノレ 40. OmL, 5wt% Pd/C(0.40g)、 7 ァリノレ一 5 フノレ才ロ一 8 キノリノ一 ル (4.09g)を投入し、水素微加圧下攪拌した。 Ar置換後、ろ過して Pd/Cを取り除 き、ろ液を濃縮して、薄紫色固体である 5—フルオロー 7—プロピル— 8—キノリノ一 ル 3.98gを得た。(収率 96.0%)
[0289] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.85— 8.82 (m, 1Η), 8.41— 8.37 (m, 1
H) , 8. 02 (brs, 1H) , 7. 94— 7. 44 (m, 1H) , 7. 10 (d, 1H) , 2. 88— 2. 83 (m , 2H) , 1. 83- 1. 71 (m, 2H) , 1. 03 (t, 3H)
[MS]EI (m/z): 205 (M+) , CI (m/z): 206 (MH+)
[0290] (第 3工程)
磁気攪拌装置、還流器、温度計、滴下漏を備えた 250mL三口フラスコに、 Ar置換 後、 5 フルオロー 7 プロピル一 8 キノリノール(3. 98g, 19. 4mmol)、塩化メチ レン 20. OmL、トリェチルァミン(3. 53mL、 25. 2mmol)を投入し、氷浴攪拌下、内 温を 0°Cとし、トリフルォロメタンスルホン酸無水物(3. 60mL、 21. 3mmol)を滴下し た。滴下後、ほぼ黒色に変化した反応溶液を反応温度を 0°Cに維持したまま 1時間 攪拌した。反応終了後、反応溶液に水 lOOmLとジェチルエーテル lOOmLを加えて 分液し、得られた有機層を濃度 ImolZLの塩酸 (60mL X 2回)、水(60mL X 1回) の順で洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過後、ろ液からジェチルエー テルを減圧留去し、得られた残滓をへキサン lOOmLに 70°Cで溶解して、不溶物を ろ過後、ろ液を冷却することにより茶白色結晶である 5—フルオロー 7—プロピル 8 —トリフルォロメタンスルホ -ルォキシキノリン 4. 19gを得た。(収率 64. 0%)
[0291] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ : 9. 05— 9. 00 (m, 1Η) , 8. 42— 8. 38 (m, 1
3
H) , 7. 55- 7. 50 (m, 1H) , 7. 15 (d, 1H) , 2. 91— 2. 85 (m, 2H) , 1. 81— 1 . 69 (m, 2H) , 1. 02 (t, 3H)
[MS]EI (m/z): 337 (M+) , CI (m/z) : 338 (MH+)
[0292] (第 4工程)
25mLシュレンク管を Ar置換し、 5 -フルォロ 7 プロピル 8 トリフルォロメタ ンスルホニル才キシキノリン(1. OOg, 2. 97mmol)、テトラキス(トリフエ-ルホスフィ ン)パラジウム(171. 3mg, 0. 148mmol)、ピペリジン 3. 55mL、 2—メチル 3— ブチン— 2 オール(381mg, 98質量%品, 3. 75mmol)をカ卩え、 80°Cで 3時間攪 拌した。室温まで冷却した反応混合物に飽和塩化アンモ-ゥム水溶液を加えた後、 ジェチルエーテルで抽出、硫酸マグネシウムで乾燥、エバポレーターで溶媒を減圧 留去した。反応粗生成物をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー (Hexane/ AcOEt= 100/0→1/5)によって精製することで、黄褐色固体であるジメチルヒド
ロキシメチル 5 フルォロ 7 プロピル 8 キノリルアセチレン 390mgを得た 。 (収率 48.4%)
[0293] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :9.05— 9.02 (m, 1Η), 8.39— 8.35 (m, 1
3
H), 7.43-7.39 (m, 1H), 7. ll(d, 1H), 2.99— 2.94 (m, 2H), 2.28 (brs , 1H), 1.79-1.74 (m, 2H), 1.72(s, 6H), 1.01 (t, 3H)
[MS]EI (m/z): 271 (M+) , CI (m/z): 272 (MH+)
[0294] (第 5工程)
還流管を備えた 30mLシュレンク管にジメチルヒドロキシメチル 5 フルォロ 7 —プロピル一 8 キノリルアセチレン(390mg、 1.44mmol)、 NaOH(88. Omg,キ シダイ匕学、 0.7mm粒状、 98%)を入れ、内部を Ar置換した。ここにトルエン 5. OmL を加え、 120°Cで 30分間還流した。反応混合液にジェチルエーテルをカ卩え、飽和塩 化アンモ-ゥム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥、エバポレーターで溶媒を 減圧留去した。反応粗生成物をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー (Hexa ne/AcOEt= 100/0→1/10)によって精製することで、黄色固体である 5 フル オロー 7 プロピル— 8 キノリルェチン 206mgを得た。(収率 66.6%)
[0295] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :9.09— 9.07 (m, 1Η), 8.42— 8.38 (m, 1
3
H), 7.48-7.44 (m, 1H), 7.14 (d, 1H), 3.76 (s, 1H), 3.07— 3.02 (m, 2H), 1.84-1.72 (m, 2H), 1.02 (t, 3H)
[MS]El(m/z) :213(M+), CI(m/z) :214(MH+)
[0296] 参考例 32 (5 フルオロー 7 プロピル— 8 キノリルェチュル)(トリフエ-ルホスフィ ン)金 [Au(PPh ) (5F7Pr—8QE)]の合成
3
アルゴン雰囲気下、 30mLシュレンク管に Au(PPh )Cl(107mg, 0.216mmol)
3
、 8 ェチュル— 5 フルオロー 7 プロピル—キノリン(69. Omg, 0.323mmol)、 t ert—ァミルアルコール 5. OmLをカ卩えた後、 tert—ブトキシナトリウムナトリム(22.8 mg, 0.227mmol)を添加し、室温で 15時間攪拌した。反応後得られた白色沈殿を ろ過し、ァミルアルコール 5. OmL、水 10. OmL、及びエタノール 20. OmLで順次洗 浄し、真空乾燥することにより薄黄色粉末として目的化合物 60. Omgを得た。(収率 4 1.3%)
[0297] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :9.08— 9.06 (m, 1H), 8.35— 8.32 (m, 1
3
H), 7.62-7.35 (m, 16H), 7.09 (d, 1H), 3.21— 3.15 (m, 2H), 1.87— 1.79 (m, 2H), 1.05 (t, 3H)
[MS]FAB(m/z) :672(MH+)
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm): 360, 399, 541
3
元素分析 観測値 C:54.56, H:3.47, N:l.71
理論値 C:57.24, H:3.90, N:2.09
[0298] 参考例 33 (5—フルォロ— 3—ブチル—8—キノリルェチュル)(トリフエ-ルホスフィ ン)金 [Au(PPh ) (5F3Bu—8QE)]の合成
3
(第 1工程)
磁気攪拌装置、還流器、温度計、滴下漏を備えた lOOmL三口フラスコに 2—プロ モ— 5—フルォロ—ァ-リン(5. OOg, 95質量0 /0品, 25. Ommol)、 m— -トロべンゼ ンスルホン酸(2.65g, 13. lmmol)、 85wt%リン酸水溶液 20. OmL、および硫酸 第一鉄 7水和物(69.5mg, 0.250mmol)を入れ、油浴で 80°Cに加熱した。続いて 滴下漏斗より 2—ブチルァクロレイン(7.44g, 98質量%品, 65. Ommol)を 1時間 で滴下した。滴下終了後、 100°Cで 2時間加熱攪拌した。その後、反応液を水に注ぎ 、アンモニア水で pH7に中和した。この中和液をジクロロメタンで抽出し、ついで減圧 下でジクロロメタンを除去し、得られた反応粗生成物をシリカゲルをもち 、たカラムク 口マトグラフィー(HexaneZAcOEt=100Z0→lZl)によって精製し、減圧乾燥 することで、褐色固体である 8—ブロモー 3—ブチルー 5—フルォロキノリン 1.35gを 得た。(収率 19.2%)
[0299] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.93 (d, 1Η), 8.21— 8.17(m, 1H), 7.9
3
4-7.87 (m, 1H), 7.14— 7.07 (m, 1H), 2.86 (t, 2H), 1.77—1.67 (m, 2H), 1.44—1.35 (m, 2H), 0.96 (t, 3H)
[MS]EI (m/z): 281 (M+) , CI (m/z): 282 (MH+)
[0300] (第 2工程)
25mLシュレンク管を Ar置換し、 8—ブロモ—3—ブチル—5—フルォロキリン(1.0 Og, 3.54mmol)、テ卜ラキス(卜リフエ-ルホスフィン)ノ ラジウム(41. Omg, 0.035
4mmol)、ピペリジン 4. 30mL、 2—メチル 3 ブチン— 2—オール(456mg, 98 質量%品, 5. 31mmol)を加え、 80°Cで 3時間攪拌した。反応混合物に飽和塩化ァ ンモ -ゥム水溶液をカ卩えた後、ジェチルエーテルで抽出、硫酸マグネシウムで乾燥、 エバポレーターで溶媒を減圧留去した。反応粗生成物をシリカゲルをもち ヽたカラム クロマトグラフィー(HexaneZAcOEt= 100/0→1/5)によって精製することで、 黒褐色液体であるジメチルヒドロキシメチル 5—フルォロ 3—ブチル 8—キノリ ルアセチレン 778mgを得た。 (収率 77. 9%)
[0301] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ : 8. 92 (d, 1Η) , 8. 16— 8. 14 (m, 1H) , 7. 7
3
5- 7. 70 (m, 1H) , 7. 16— 7. 10 (m, 1H) , 2. 76 (t, 2H) , 2. 47 (brs, 1H) , 1 . 72 (s, 6H) , 1. 67- 1. 58 (m, 2H) , 1. 42—1. 22 (m, 2H) , 0. 92 (t, 3H) [MS]EI (m/z): 285 (M+) , CI (m/z): 286 (MH+)
[0302] (第 3工程)
還流管を備えた 30mL2口フラスコにジメチルヒドロキシメチル— 5 -フルォロ 3— ブチル 8 キノリルアセチレン(788mg、 2. 76mmol)、 NaOH (121mg、キシダ 化学, 0. 7mm粒状, 98%品, 3. 03mmol)を入れ、内部を Ar置換した。ここにトル ェン 18. OmLを加え、 120°Cで 30分間還流した。反応混合液にジェチルエーテル を加え、飽和塩化アンモ-ゥム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥、エバポレ 一ターで溶媒を減圧留去した。反応粗生成物をシリカゲルをもち ヽたカラムクロマトグ ラフィー(HexaneZAcOEt= 100ZO→lZlO)によって精製することで、黄色固体 である 5—フルォロ— 3—ブチル— 8—キノリルェチン 449mgを得た。これを直ちに、 エタノール 11. OmLで溶解し、アルゴン雰囲気下、 30mLシュレンク管で、 Au (PPh
3
) Cl(290mg, 0. 587mmol)を加えた後、ナトリウムエトキシド(243 /z l, 0. 620mm ol:濃度 2. 55molZL (リットル)のエタノール溶液)を滴下し、室温で 15時間攪拌し た。反応後得られた白色沈殿をろ過し、水 5mLで 4回、及びエタノール 5mLで 2回 、順次洗浄し、真空乾燥することにより薄黄色粉末として目的化合物 751mgを得た 。 (収率 39. 7%)
[0303] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ : 8. 94 (d, 1Η) , 8. 15— 8. 12 (m, 1H) , 7. 8
3
6- 7. 80 (m, 1H) , 7. 63— 7. 41 (m, 15H) , 7. 13— 7. 06 (m, 1H) , 2. 82 (t
, 2H) , 1. 76- 1. 64 (m, 2H) , 1. 45— 1. 32 (m, 2H) , 0. 94 (t, 3H)
[MS] FAB (m/z) : 686 (MH+)
元素分析 観測値 C : 57. 00, H :4. 10, N : l. 99
理論値 C : 57. 12, H :4. 12, N : 2. 04
[0304] 参考例 34 5 フルオロー 3—メチルー 8 キノリルェチンの合成
(第 1工程)
磁気攪拌装置、還流器、温度計、滴下漏を備えた lOOmL三口フラスコに 2—プロ モ— 5 フルォロ—ァ-リン(2. 50g, 95質量0 /0品, 12. 5mmol)、 m—二トロべンゼ ンスルホン酸(1. 33g, 6. 53mmol)、 85wt%リン酸水溶液 10. OmL、および硫酸 第一鉄 7水和物(34. 8mg, 0. 125mmol)を入れ、油浴で 80°Cに加熱した。続い て滴下漏斗よりメタクロレイン 2. 32g (98質量%品, 32. 5mmol)を 1時間で滴下し た。滴下終了後、 100°Cで 2時間加熱攪拌した。その後、反応液を水に注ぎ、アンモ ユア水で p H 7に中和した。この中和液をジクロロメタンで抽出し、ついで減圧下で ジクロロメタンを除去し、得られた反応粗生成物をシリカゲルをもち 、たカラムクロマト グラフィー(HexaneZAcOEt= 100ZO→lZl)によって精製し、減圧乾燥するこ とで、黄白色固体である 8 ブロモ 5 フルォロ 3 メチル一キノリン 730mgを得 た。(収率 24. 3%)
[0305] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ : 8. 93 (d, 1Η) , 8. 22— 8. 19 (m, 1H) , 7. 9
3
3- 7. 87 (m, 1H) , 7. 13— 7. 07 (m, 1H) , 2. 59 (s, 3H)
[MS]EI (m/z): 240 (M+) , CI (m/z): 241 (MH+)
[0306] (第 2工程)
25mLシュレンク管を Ar置換し、 5 -フルォロ― 3 メチル 8 キノリルェチン(60 Omg, 2. 50mmol)、テトラキス(トリフエ-ルホスフィン)ノ《ラジウム(28. 9mg, 0. 02 50mmol)、ピペリジン 3. OOmL、 2—メチル 3 ブチン— 2—オール(322mg, 98 質量%品, 3. 75mmol)をカ卩え、 80°Cで 3時間攪拌した。室温まで冷却した反応混 合物に飽和塩ィ匕アンモ-ゥム水溶液をカ卩えた後、ジェチルエーテルで抽出、硫酸マ グネシゥムで乾燥、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。反応粗生成物をシリカゲ ノレをもち 、たカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt= 100/0→1/5)によつ
て精製することで、黒褐色液体であるジメチルヒドロキシメチル 5—フルォロ 3—メ チルー 8 キノリルアセチレン 336mgを得た。(収率 55.2%)
[0307] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.87 (d, 1Η), 8.19— 8.17(m, 1H), 7.7
3
6-7.71 (m, 1H), 7.17— 7. 11 (m, 1H), 3.10(brs, 3H), 2.54 (s, 3H), 1 .71 (s, 6H)
[MS] EI (m/z): 243 (M+) , CI (m/z): 244 (MH+)
[0308] (第 3工程)
還流管を備えた 300mL2口フラスコにジメチルヒドロキシメチル— 5 -フルォロ 3 —メチルー 8 キノリルアセチレン(336mg、 1.38mmol)、 NaOH(55.2mg、キシ ダ化学、 0.7mm粒状、 98質量%, 1.38mmol)を入れ、内部を Ar置換した。ここに トルエン 3. OmLをカ卩え、 120°Cで 30分間還流した。反応混合液にジェチルエーテ ルをカ卩え、飽和塩化アンモ-ゥム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥、エバポ レーターで溶媒を減圧留去した。反応粗生成物をシリカゲルをもち ヽたカラムクロマト グラフィー(HexaneZAcOEt=100ZO→lZlO)によって精製することで、茶褐色 固体である目的物 130mgを得た。(収率 50.7%)
[0309] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.94 , 1H), 7.8
3 (d, 1Η), 8.22— 8.19 (m
6-7.82 (m, 1H), 7.19— 7. 13 (m, 1H), 3.54 (s, 1H), 2.54 (s, 3H) [MS]EI (m/z): 185 (M+) , CI (m/z): 186 (MH+)
[0310] 参考例 35 (5 フルオロー 3—メチル—8 キノリルェチュル)(トリフエ-ルホスフ イン)金 [Au(PPh ) (5F3Me— 8QE)]の合成
3
アルゴン雰囲気下、 30mLシュレンク管に Au(PPh )Cl(178mg, 0.360mmol)
3
、 8 ェチュル一 5 フルオロー 3—メチル一キノリン(lOOmg, 0.540mmol)、エタ ノール 8. OOmLを加えた後、ナトリウムエトキシド(149 1, 0.380mmol:濃度 2.5 5molZL (リットル)のエタノール溶液)を滴下し、室温で 15時間攪拌した。反応後得 られた白色沈殿をろ過し、エタノール 5mLで 3回、水 5mLで 4回、及びエタノール 5m Lで 3回、順次洗浄し、真空乾燥することにより薄黄色粉末として目的化合物 140mg を得た。(収率 60.5%)
[0311] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.94 (d, 1Η), 8.16— 8.13 (m, 1H), 7.8
5-7.80 (m, 1H), 7.61— 7.42 (m, 15H), 7.12— 7.06 (m, 1H), 2.54 (s , 3H)
[MS] FAB (m/z) :644(MH+)
元素分析 観測値 C:55.97, H:3.41, N:2.16
理論値 C:56.00, H:3.45, N:2.18
[0312] 参考例 36 5 フルオロー 2—メチルー 8 キノリルェチンの合成
(第 1工程)
磁気攪拌装置、還流器、温度計、滴下漏を備えた lOOmL三口フラスコに 2—プロ モ— 5 フルォロ—ァ-リン(5. OOg, 95質量0 /0品, 25. Ommol)、 m—二トロべンゼ ンスルホン酸(2.65g, 13. Ommol)、 85wt%リン酸水溶液 20. OmL、および硫酸 第一鉄 7水和物(65.5mg, 0.250mmol)を入れ、油浴で 80°Cに加熱した。続いて 滴下漏斗よりクロトンアルデヒド(4.64g, 98質量%品, 65. Ommol)を 1時間で滴 下した。滴下終了後、 100°Cで 2時間加熱攪拌した。その後、反応液を水に注ぎ、ァ ンモ-ァ水で pH7に中和した。この中和液をジクロロメタンで抽出し、ついで減圧下 でジクロロメタンを除去し、得られた反応粗生成物をシリカゲルをもち 、たカラムクロマ トグラフィー(HexaneZAcOEt=100Z0→lZl)によって精製し、減圧乾燥するこ とで、黄白色固体である 8 ブロモ 5 フルオロー 2—メチル一キノリン 1.31gを得 た。(収率 21.8%)
[0313] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.31 (d, 1Η), 7.96— 7.91 (m, 1H), 7.4
3
0(d, 1H), 7.08-7.02 (m, 1H), 2.83 (s, 3H)
[MS]EI (m/z): 240 (M+) , CI (m/z): 241 (MH+)
[0314] (第 2工程)
8 ブロモ 5 フルオロー 2—メチル一キノリン(600mg, 2.50mmol)、テトラキ ス(トリフエ-ルホスフィン)パラジウム(28.9mg, 0.0250mmol)、ピペリジン 3.00 mL、 2—メチル—3 ブチン— 2—オール(322mg, 98質量0 /0品, 3.75mmol)を 加え、 80°Cで 3時間攪拌した。室温まで冷却した反応混合物に飽和塩化アンモ-ゥ ム水溶液を加えた後、ジェチルエーテルで抽出、硫酸マグネシウムで乾燥、エバポ レーターで溶媒を減圧留去した。反応粗生成物をシリカゲルをもち ヽたカラムクロマト
グラフィー(HexaneZAcOEt=100Z0→lZ5)によって精製することで、茶褐色 液体であるジメチルヒドロキシメチル 5 フルォロ 2 メチル 8 キノリルァセチ レン 402mgを得た。(収率 66.2%)
[0315] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.29 (d, 1Η), 7.78— 7.73 (m, 1H), 7.3
3
6(d, 1H), 7.12-7.06 (m, 1H), 2.80 (s, 3H), 2.19(brs, 1H), 1.72 (s, 6H)
[MS] EI (m/z): 243 (M+) , CI (m/z): 244 (MH+)
[0316] (第 3工程)
還流管を備えた 300mL2口フラスコに 8 -ェチュル— 5 -フルォロ 2 メチルー キノリン(402mg、 1.65mmol)、 NaOH(141mg、キシダイ匕学、 0.7mm粒状、 98 %質量0ん 3.47mmol)を入れ、内部を Ar置換した。ここにトルエン 5. OmLをカロえ 、 120°Cで 30分間還流した。反応混合液にジェチルエーテルをカ卩え、飽和塩化アン モ -ゥム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥、エバポレーターで溶媒を減圧 留去した。反応粗生成物をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー (Hexane/ AcOEt= 100/0→1/10)によって精製することで、黄褐色結晶である目的化合 物 220mgを得た。 (収率 71.8%)
[0317] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.32 (d, 1Η), 7.90— 7.60 (m, 1H), 7.4
3
0(d, 1H), 7.15-7.09 (m, 1H), 3.51 (s, 1H), 2.80 (s, 3H)
[MS]EI (m/z): 185 (M+) , CI (m/z): 186 (MH+)
[0318] 参考例 37(5 フルオロー 2—メチルー 8 キノリルェチュル)(トリフエ-ルホスフィ ン)金 [Au(PPh ) (5F2Me— 8QE)]の合成
3
アルゴン雰囲気下、 30mLシュレンク管に Au(PPh )Cl(356mg, 0.720mmol)
3
、 5 フルオロー 2—メチル 8 キノリルェチン(200mg, 1.08mmol)、エタノール 16. OmLを加えた後、ナトリウムエトキシド(300 1, 0.765mmol:濃度 2.55mol ZLのエタノール溶液)を滴下し、室温で 15時間攪拌した。反応後得られた白色沈殿 をろ過し、エタノール 10mLで 3回、水 10mLで 4回、及びエタノール 10mLで 3回、 順次洗浄し、真空乾燥することにより薄黄色粉末として目的化合物 353mgを得た。 ( 収率 73.6%)
[0319] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.27 (d, 1H), 7.89— 7.84 (m, 1H), 7.8
3
9-7.45 (m, 15H), 7.32 (d, 1H), 7.08— 7.02 (m, 1H), 2.84 (s, 3H) [MS] FAB (m/z) :644(MH+)
元素分析 観測値 C:55.98, H:3.42, N:2.15
理論値 C:56.00, H:3.45, N:2.18
[0320] 参考例 38 5 フルオロー 2 プロピル 8 キノリルェチンの合成
(第 1工程)
磁気攪拌装置、還流器、温度計、滴下漏を備えた lOOmL三口フラスコに 2—プロ モ— 5 フルォロ—ァ-リン(5. OOg, 95質量0 /0品, 25. Ommol)、 m—二トロべンゼ ンスルホン酸(2.65g, 13. Ommol)、 85wt%リン酸水溶液 20. OmL、および硫酸 第一鉄 7水和物(65.5mg, 0.250mmol)を入れ、油浴で 80°Cに加熱した。続い て滴下漏斗より trans— 2 へキセナール(6.51g, 98質量%品, 65. Ommol)を 1 時間で滴下した。滴下終了後、 100°Cで 2時間加熱攪拌した。その後、反応液を水 に注ぎ、アンモニア水で pH7に中和した。この中和液をジクロロメタンで抽出し、つい で減圧下でジクロロメタンを除去し、得られた反応粗生成物をシリカゲルをもち 、た力 ラムクロマトグラフィー(HexaneZAcOEt=100Z0→lZl0)によって精製し、減 圧乾燥することで、黄白色固体である 8 ブロモー 5 フルォロ 2 プロピルキノリ ン 625mgを得た。(収率 9.33%)
[0321] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.32 (d, 1Η), 7.95— 7.90 (m, 1H), 7.4
3
0(d, 1H), 7.08-7.01 (m, 1H), 3.05— 3.00 (m, 2H), 1.95— 1.85 (m, 2H), 1.05 (t, 3H)
[MS]EI (m/z): 268 (M+) , CI (m/z): 269 (MH+)
[0322] (第 2工程)
25mLシュレンク管を Ar置換し、 8 -ブロモ 5 フルォロ 2 プロピルキノリン(6 25mg, 2.22mmol)、テトラキス(トリフエ-ルホスフィン)パラジウム(25.6mg, 0.0 222mmol)、ピペリジン 2.70mL、 2—メチル 3 ブチン— 2—オール(285mg, 9 8質量%品, 3.32mmol)を加え、 80°Cで 3時間攪拌した。室温まで冷却した反応混 合物に飽和塩ィ匕アンモ-ゥム水溶液をカ卩えた後、ジェチルエーテルで抽出、硫酸マ
グネシゥムで乾燥、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。反応粗生成物をシリカゲ ノレをもち 、たカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt= 100/0→1/5)によつ て精製することで、茶褐色液体であるジメチルヒドロキシメチル 5 フルォロ 2— プロピル— 8 キノリルアセチレン 326mgを得た。(収率 54.2%)
'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.30 (d, 1Η), 7.78— 7.73 (m, 1H), 7.3
3
6(d, 1H), 7.12-7.06 (m, 1H), 3.04— 2.99 (m, 2H), 2.45(brs, 1H), 2 .01-1.88 (m, 2H), 1.72 (s, 6H), 1.06 (t, 3H)
[MS]EI (m/z): 271 (M+) , CI (m/z): 272 (MH+)
[0323] (第 3工程)
還流管を備えた 300mL2口フラスコにジメチルヒドロキシメチル— 5 -フルォロ 2 —プロピル— 8 キノリルアセチレン(326mg、 1.20mmol)、 NaOH (キシダ化学、 0.7mm粒状、 98%品, 88.6mg(2.22mmol)を入れ、内部を Ar置換した。ここに トルエン 3mLをカ卩え、 120°Cで 30分間還流した。反応混合液にジェチルエーテルを 加え、飽和塩化アンモ-ゥム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥、エバポレー ターで溶媒を減圧留去した。反応粗生成物をシリカゲルをもち ヽたカラムクロマトダラ フィー(HexaneZAcOEt=100Z0→lZl0)によって精製することで、黄色固体 である目的化合物 250mgを得た。(収率 97.5%)
[0324] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.32 (d, 1Η), 7.89— 7.84 (m, 1H), 7.4
3
0(d, 1H), 7.14-7.08 (m, 1H), 3.49 (s, 1H), 3.06— 3.01 (m, 2H), 1. 97-1.60 (m, 2H), 0.86 (t, 3H)
[MS]El(m/z) :213(M+), CI(m/z) :214(MH+)
[0325] 参考例 39 (5 フルオロー 2 プロピル 8 キノリルェチュル)(トリフエ-ルホスフ イン)金 [Au(PPh ) (5F2Pr—8QE)]の合成
3
アルゴン雰囲気下、 30mLシュレンク管に Au(PPh )Cl(386mg, 0.782mmol)
3
、 5 フルオロー 2 プロピル一 8 キノリルェチン(250mg, 1. 17mmol)、エタノー ル 14.5mLを加えた後、ナトリウムエトキシド(321 1, 0.819mmol:濃度 2.55mo 1ZL (リットル)のエタノール溶液)を滴下し、室温で 15時間攪拌した。反応後得られ た白色沈殿をろ過し、水 10mLで 4回、及びエタノール 10mLで順次洗浄し、真空乾
燥することにより薄黄色粉末として目的化合物 442mgを得た。(収率 84.2%) [0326] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.28 (d, 1Η), 7.89— 7.84 (m, 1H), 7.7
3
1-7.41 (m, 15H), 7.34 (d, 1H)7.07— 7.02 (m, 1H), 3. 10— 3.05 (m, 2H), 1.96-1.84 (m, 2H)1.05 (t, 3H)
[MS]FAB(m/z) :672(MH+)
元素分析 観測値 C:57.01, H:4.12, N:2.01
理論値 C:57.07, H:4. 19, N:2.08
[0327] 参考例 40 4 ベンゾィルフエ-ルェチンの合成
(第 1工程)
30mLシュレンク管を Ar置換し、 4 ブロモベンゾフエノン 3.9g(15mmol),テトラ キス(トリフエ-ルホスフィン)パラジウム 173mg(0.15mmol),ピぺリジン 15mL、 2 —メチルー 3 ブチン— 2—オール 1.6mL(16.5mmol)を加え、 100°Cで 1時間 攪拌した。
反応混合物に飽和塩ィ匕アンモ-ゥム水溶液を加えた後、ジェチルエーテルで抽出 、硫酸マグネシウムで乾燥、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた反応粗 生成物をへキサン 300mlに 70°Cで溶解して、不溶物をろ過後、ろ液を冷却すること により目的物であるジメチルヒドロキシメチルー 4 ベンゾィルフエ-ルアセチレンを 黄色結晶として得た。収量 3.47g (収率 88%)
[0328] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :7.72— 7.80 (m, 4Η), 7.46— 7.63 (m, 5
3
H), 2.09 (s, 1H), 1.64 (s, 6H)
[MS]El(m/z) :264(M+-1), Cl(m/z) :265(MH+)
[0329] (第 2工程)
還流管を備えた 50mL2口フラスコにジメチルヒドロキシメチル— 4 ベンゾィルフエ -ルアセチレン 1.85g(7mmol), NaOH (キシダ化学、 0.7mm粒状、 98%) 294 mg(7.35mmol)を入れ、内部を Ar置換した。ここにトルエン 35mLをカ卩え、 120°C で 0.5時間還流した。反応混合液にトルエンをカ卩え、飽和塩化アンモ-ゥム水溶液 で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。反応粗 生成物をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー(HexaneZAcOEt= 10/1
)によって精製することで、 4 ベンゾィルフエ-ルェチンを薄茶色固体として得た(1 . lg,収率 76%)
[0330] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :7.46— 7.81 (m, 9Η), 3.20 (s, 1H)
3
[MS]El(m/z) :206(M+-1), CI (m/z) : 207 (MH+)
[0331] 参考例 41 (4 ベンゾィルフエ-ルェチュル)(トリフエ-ルホスフィン)金 [Au(PPh )
3
(4Bz— PE)]の合成
アルゴン雰囲気下、 30mlシュレンク管に Au(PPh )Cl(445mg, 0.90mmol)、 4
3
—ベンゾフエノィルェチン(278mg, 1.35mmol) ,エタノール(18ml)をカ卩えた後、 ナトリウムエトキシド(371 1, 0.945mmol:濃度 2.55molZL (リットル)のエタノー ル溶液)を滴下し、室温で 23時間攪拌した。反応後得られた白色沈殿をろ過し、エタ ノール( 12ml X 3回),水( 12ml X 3回)、及びエタノール(6ml X 3)で順次洗浄し、 真空乾燥することにより黄色粉末として目的化合物を 0.56g得た。(収率 94%) [0332] 'H-NMR (400MHz, CDC1 ) δ :7.71— 7.80 (m, 4Η), 7.43— 7.61 (m, 2
3
OH)
(FAB -MS) (M/Z) :665(M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :468, 502
3
元素分析 観測値 C:59.63, H:3.44
理論値 C:59.65, H:3.64
[0333] 参考例 42 ビラジルェチンの合成
(第 1工程)
30mLシュレンク管を Ar置換し、クロロビラジン 1.54mL(17.5mmol) ,テトラキス (トリフエ-ルホスフィン)パラジウム 404mg(0.35mmol) , 1ーメチルビペリジン 17. 5mLゝ 2—メチル—3 ブチン— 2—オール 3.4mL(5.5mmol)を加え、 100°Cで 1 .5時間攪拌した。
反応混合物に飽和塩ィ匕アンモ-ゥム水溶液を加えた後、ジェチルエーテルで抽出 、硫酸マグネシウムで乾燥、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。反応粗生成物 をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー(HexaneZAcOEt= 5Zl〜4Zl) によって精製することで目的物であるジメチルヒドロキシメチルピラジルアセチレンを
薄黄色液体として得た。収量 1.94g (収率 68%)
[0334] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.66 (s, 1Η), 8.54 (d, 1H), 8.49 (d, 1H
3
), 2.98 (s, 1H), 1.66 (s, 6H)
[MS]EI (m/z): 162 (M+) , CI (m/z): 163 (MH+)
[0335] (第 2工程)
還流管を備えた 100mL2口フラスコにビラジルアセチレン 1.94g(ll.96mmol) , NaOH (キシダイ匕学、 0.7mm粒状、 98%) 502mg(12.56mmol)を入れ、内部 を Ar置換した。ここにトルエン 60mLをカ卩え、 120°Cで 0.33時間還流した。反応混 合液にトルエンを加え、飽和塩化アンモ-ゥム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで 乾燥、溶媒を減圧留去後、得られた反応粗生成物にへキサン 20mLを加え冷却する ことにより目的物であるビラジルェチンを黄色固体として得た (0.63g,収率 50%) [0336] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :8.71 (s, 1Η), 8.56 (d, 1H), 8.52 (d, 1H
3
), 3.35 (s, 1H)
[MS]EI (m/z): 104 (M+) , CI (m/z): 105 (MH+)
[0337] 参考例 43 (ビラジルェチニル)(トリフエニルホスフィン)金 [Au (PPh ) (PzE) ]の合成
3
アルゴン雰囲気下、 20mLシュレンク管に Au(PPh )Cl(297mg, 0.6mmol)、ピ
3
ラジルェチン(94mg, 0.9mmol) ,エタノール(12mL)を加えた後、ナトリウムェトキ シド(247 L1, 0.63mmol:濃度 2.55molZL (リットル)のエタノール溶液)を滴下 し、室温で 17時間攪拌した。反応後得られた白色沈殿をろ過し、エタノール (8mLX 3回),水(8mL X 3回)、及びエタノール(6mL X 2)で順次洗浄し、真空乾燥するこ とにより白色粉末として目的化合物を 0.27g得た。(収率 81%)
[0338] 'H-NMR (400MHz, CDC1 ) δ :8.65 (d, 1Η), 8.47 (dd, 1H), 8.33 (d, 1
3
H), 7.57-7.45 (m, 15H)
(FAB -MS) (M/Z) :563(MH+)
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :449, 471
3
元素分析 観測値 C:51.18, H:2.93, N:4.97
理論値 C:51.26, H:3.23, N:4.98
[0339] 参考例 44 4ーァセチルフヱ-ルェチンの合成
(第 1工程)
30mLシュレンク管を Ar置換し、 p—ブロモアセトフエノン 1.59g(8mmol) ,テトラ キス(トリフエ-ルホスフィン)パラジウム 9m2.4g(0.08mmol) ,ピぺリジン 8mL、 2 —メチルー 3—ブチン一 2—オール 853 /zL (8.8mmol)を加え、 100°Cで 1時間攪 拌した。
反応混合物に飽和塩ィ匕アンモ-ゥム水溶液を加えた後、ジェチルエーテルで抽出 、硫酸マグネシウムで乾燥、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた反応粗 生成物をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー(HexaneZAcOEt= 5Z1) によって精製することにより目的物であるジメチルヒドロキシメチル一 4—ァセチルフエ -ルアセチレンを黄色粘調液体として得た。収量 1.5g (収率 93%)
[0340] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :7.86— 7.92 (m, 2Η), 7.46— 7.50 (m, 2
3
H), 2.59 (s, 3H), 2.24 (s, 1H), 1.63 (s, 6H)
[MS]El(m/z) :202(M+-1), CI (m/z) : 203 (MH+)
[0341] (第 2工程)
還流管を備えた 100mL2口フラスコにジメチルヒドロキシメチル— 4—ァセチルフエ -ルアセチレン 1.45g(7. 17mmol), NaOH (キシダ化学、 0.7mm粒状、 98%) 3 01mg(7.53mmol)を入れ、内部を Ar置換した。ここにトルエン 36mLをカロえ、 120 °Cで 15分還流した。反応混合液にトルエンをカ卩え、飽和塩化アンモ -ゥム水溶液で 洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた 反応粗生成物にへキサン 25mLを加え冷却することにより、 4—ァセチルフエニルェ チンを黄色固体として得た (0.74g,収率 56%)
[0342] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :7.88— 7.94 (m, 2Η), 7.53— 7.59 (m, 2
3
H), 3.25 (s, 1H), 2.60 (s, 3H)
[MS]El(m/z) :144(M+-1), Cl(m/z) : 145(MH+)
[0343] 参考例 45 (4—ァセチルフエ二ルェチニル)(トリフエニルホスフィン)金 [Au(PPh ) (
3
4Ac— PE)]の合成
アルゴン雰囲気下、 30mlシュレンク管に Au(PPh )Cl(297mg, 0.60mmol)、 4
3
—ァセチルフエ-ルェチン(130mg, 0.9mmol) ,エタノール(12ml)をカ卩えた後、
ナトリウムエトキシド(247 /zl, 0.63mmol:濃度 2.55molZL (リットル)のエタノー ル溶液)を滴下し、室温で 17時間攪拌した。反応後得られた白色沈殿をろ過し、エタ ノール( 12ml X 3回),水( 12ml X 3回)、及びエタノール(6ml X 3)で順次洗浄し、 真空乾燥することにより白色粉末として目的化合物を 0.32g得た。(収率 89%) [0344] 'H-NMR (300MHz, CDC1 ) δ :7.84— 7.88 (m, 2Η), 7.43— 7.61 (m, 1
3
7H), 2.57(s, 3H)
FAB - MS(MZz) :603(M + H) +
発光分析(CHC1 , 77K, Ex250nm) λ (nm) :465, 499
3
元素分析 観測値 C:55.86, H:3.67
理論値 C:55.83, H:3.68
産業上の利用可能性
[0345] 本発明は、電界発光素子 (有機エレクト口ルミネッセンス素子)用発光材料等として 有用な置換ェチニル金—含窒素へテロ環カルべン錯体及びそれを用いた、青色〜 緑色の発光を示す有機エレクト口ルミネッセンス素子を提供する。