JP5594139B2 - 置換エチニル金−含窒素へテロ環カルベン錯体の製造法 - Google Patents

置換エチニル金−含窒素へテロ環カルベン錯体の製造法 Download PDF

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Description

本発明は、電界発光素子(有機エレクトロルミネッセンス素子)用材料等として有用な置換エチニル金−含窒素へテロ環カルベン錯体の製造法に関する。
従来、置換エチニル金−含窒素へテロ環カルベン錯体の製造法としては、例えば、下記の反応工程式(1)で示されるように、置換エチニル金ホスフィン錯体と含窒素へテロ環カルベン配位子(L)とを反応させることによって製造する方法が知られていた(特許文献1参照)。しかしながら、この方法では、複数工程を経て原料である置換エチニル金ホスフィン錯体を製造する必要があり、製造法の更なる改良が求められていた。
Figure 0005594139
式中、
Lは、含窒素へテロ環カルベン配位子を示し、
Rは、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基、ヘテロ環基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルアミノカルボニル基、アリールアミノカルボニル基、アリールアルキルアミノカルボニル基、アルキルメルカプトカルボニル基、アリールメルカプトカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ホルミル基、アルキルカルボニル基又はアリールカルボニル基を示し、Rの炭素原子上のひとつ又は複数の水素原子が、ハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ジアルキルアミノ基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、アルキルメルカプト基、アリールメルカプト基、アルキルスルホニル基、又はアリールスルホニル基で置換されていてもよく、Rの炭素原子上の複数の水素原子が、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ジアルキルアミノ基、ホルミル基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、アルキルメルカプト基、アリールメルカプト基、アルキルスルホニル基、又はアリールスルホニル基で置換されている場合、隣接している基同士が結合して環を形成してもよく、
Pは、単座ホスフィン配位子を示す。
特許文献1:国際公開第2006/080515号パンフレット
本発明の課題は、即ち、複数の工程を必要とすることなく、簡便に、置換エチニル金−含窒素へテロ環カルベン錯体が得られる製造法を提供することである。
本発明の課題は、塩基の存在下、一般式(1):
Figure 0005594139
式中、
Rは、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基、ヘテロ環基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルアミノカルボニル基、アリールアミノカルボニル基、アリールアルキルアミノカルボニル基、アルキルメルカプトカルボニル基、アリールメルカプトカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ホルミル基、アルキルカルボニル基又はアリールカルボニル基を示し、Rの炭素原子上のひとつ又は複数の水素原子は、置換されていてもよく、複数の水素原子が置換されている場合、隣接する置換基同士は結合して環を形成してもよい
で示される置換エチン及び一般式(2):
Figure 0005594139
式中、
Xは、ハロゲン原子を示し、
Lは、含窒素へテロ環カルベン配位子を示す
で示されるハロゲン化金(I)−含窒素へテロ環カルベン錯体を反応させることを特徴とする、一般式(3):
Figure 0005594139
式中、R及びLは、前記と同義である
で示される置換エチニル金−含窒素へテロ環カルベン錯体の製造法によって解決される。
本発明はまた、Rが、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基、ヘテロ環基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルアミノカルボニル基、アリールアミノカルボニル基、アリールアルキルアミノカルボニル基、アルキルメルカプトカルボニル基、アリールメルカプトカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ホルミル基、アルキルカルボニル基又はアリールカルボニル基を示し、Rの炭素原子上のひとつ又は複数の水素原子が、ハロゲン原子、ニトロ基、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ジアルキルアミノ基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、アルキルメルカプト基、アリールメルカプト基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ホルミル基、アルキルアミノカルボニル基、アリールアミノカルボニル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルメルカプトカルボニル基又はアリールメルカプトカルボニル基で置換されていてもよく、Rの炭素原子上の複数の水素原子が、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ジアルキルアミノ基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、アルキルメルカプト基、アリールメルカプト基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ホルミル基、アルキルアミノカルボニル基、アリールアミノカルボニル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルメルカプトカルボニル基又はアリールメルカプトカルボニル基で置換されている場合、隣接している置換基同士が結合して環を形成してもよい、上記の置換エチニル金−含窒素へテロ環カルベン錯体の製造法に関する。例えば、Rの炭素原子上のひとつ又は複数の水素原子は、ハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ジアルキルアミノ基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、アルキルメルカプト基、アリールメルカプト基、アルキルスルホニル基又はアリールスルホニル基で置換されていてもよく、Rの炭素原子上の複数の水素原子が、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ジアルキルアミノ基、ホルミル基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、アルキルメルカプト基、アリールメルカプト基、アルキルスルホニル基又はアリールスルホニル基で置換されている場合、隣接している置換基同士が結合して環を形成してもよい。
本発明により、複数の工程を必要とすることなく、簡便に、置換エチニル金−含窒素へテロ環カルベン錯体が得られる製造法を提供することができる。
本発明で製造される、前記一般式(3)の置換エチニル金−含窒素へテロ環カルベン錯体において、Lは、含窒素へテロ環カルベン配位子を示す(詳細は後述する)。また、Rは、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基、ヘテロ環基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルアミノカルボニル基、アリールアミノカルボニル基、アリールアルキルアミノカルボニル基、アルキルメルカプトカルボニル基、アリールメルカプトカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ホルミル基、アルキルカルボニル基又はアリールカルボニル基を示す。
前記アルキル基としては、炭素原子数1〜10のアルキル基が好ましく、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等が挙げられる。特に、炭素原子数1〜6のアルキルが好ましい。なお、これらの基は、その異性体も含む。
前記シクロアルキル基としては、炭素原子数3〜12のシクロアルキル基が好ましく、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロノニル基、シクロデシル基、シクロウンデシル基、シクロドデシル基等が挙げられる。
前記アリール基としては、炭素原子数6〜18のアリール基が好ましく、例えば、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、ジメチルナフチル基、アントラセニル基、フェナントレニル基、クリセニル基、テトラフェニル基、ナフタセニル基、ビフェニル基等が挙げられる。特に、炭素原子数6〜14のアリールが好ましい。なお、これらの基は、その異性体も含む。
前記アラルキル基としては、炭素原子数7〜20のアラルキル基が好ましく、例えば、ベンジル基、ナフチルメチル基、インデニルメチル基、ビフェニルメチル基等が挙げられる。
前記ヘテロ環基としては、N、O又はSから選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む、3〜10の環員からなる、飽和又は不飽和の環式基が好ましく、例えば、ピロリル基、フラニル基、チオフェニル基、インドリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、ピリジル基、ピラジル基、ピリミジル基、ピリダジル基、キノリル基、イソキノリル基、キナゾリル基、キノキサリル基等が挙げられる。
前記アルコキシカルボニル基としては、炭素原子数2〜10のアルコキシカルボニル基が好ましく、例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、ペントキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基等が挙げられる。
前記アリールオキシカルボニル基としては、炭素原子数7〜11のアリールオキシカルボニル基が好ましく、例えば、フェノキシカルボニル基、トリルオキシカルボニル基、ナフチルオキシカルボニル基等が挙げられる。
前記アルキルアミノカルボニル基としては、炭素原子数2〜10のアルキルアミノカルボニル基が好ましく、例えば、ジメチルアミノカルボニル基、ジエチルアミノカルボニル基、ジプロピルアミノカルボニル基等が挙げられる。アルキルアミノカルボニル基におけるアミノ部分は、アルキル基(前記アルキル基と同様である)でモノ置換されていても、ジ置換されていてもよい。
前記アリールアミノカルボニル基としては、炭素原子数7〜18のアリールアミノカルボニル基が好ましく、例えば、フェニルアミノカルボニル基、ジフェニルアミノカルボニル基、ジトリルアミノカルボニル基、ナフチルアミノカルボニル基等が挙げられる。アリールアミノカルボニル基におけるアミノ部分は、アリール基(前記アリール基と同様である)でモノ置換されていても、ジ置換されていてもよい。
前記アリールアルキルアミノカルボニル基としては、炭素原子数8〜18のアリールアルキルアミノカルボニル基が好ましく、例えば、フェニルメチルアミノカルボニル基、フェニルエチルアミノカルボニル基、トリルメチルアミノカルボニル基、トリルエチルアミノカルボニル基、ナフチルメチルアミノカルボニル基、ナフチルエチルアミノカルボニル基等が挙げられる。
前記アルキルメルカプトカルボニル基としては、炭素原子数2〜18のアルキルメルカプトカルボニル基が好ましく、例えば、メチルメルカプトカルボニル基、エチルメルカプトカルボニル基、プロピルメルカプトカルボニル基等が挙げられる。
前記アリールメルカプトカルボニル基としては、炭素原子数2〜18のアリールメルカプトカルボニル基が好ましく、例えば、フェニルメルカプトカルボニル基、トリルメルカプトカルボニル基、ナフチルメルカプトカルボニル基等が挙げられる。
前記アルキルスルホニル基としては、炭素原子数1〜12のアルキルスルホニル基が好ましく、例えば、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、プロピルスルホニル基等が挙げられる。
前記アリールスルホニル基としては、炭素原子数6〜18のアリールスルホニル基が好ましく、例えば、フェニルスルホニル基、トリルスルホニル基、ナフチルスルホニル基等が挙げられる。
前記アルキルカルボニル基としては、特に炭素原子数2〜10のアルキルカルボニル基が好ましく、アセチル基、プロパノイル基、ブタノイル基等が挙げられる。なお、これらの基は、その異性体を含む。
前記アリールカルボニル基としては、特に炭素原子数7〜11のアリールカルボニル基が好ましく、ベンゾイル基、フルオロベンゾイル基、ナフトイル基等が挙げられる。なお、これらの基は、その異性体を含む。
なお、Rの炭素原子上のひとつ又は複数の水素原子は、置換されていてもよい。複数の水素原子が置換されている場合、置換基は同一であっても、異なっていてもよい。置換基としては、ハロゲン原子、ニトロ基、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ジアルキルアミノ基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、アルキルメルカプト基、アリールメルカプト基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ホルミル基、アルキルアミノカルボニル基、アリールアミノカルボニル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルメルカプトカルボニル基又はアリールメルカプトカルボニル基で置換されていてもよい。また、Rの炭素原子上の複数の水素原子が置換されている場合、隣接している置換基同士が結合して環を形成してもよく、例えば、Rの炭素原子上の複数の水素原子が、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ジアルキルアミノ基、ホルミル基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、アルキルメルカプト基、アリールメルカプト基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ホルミル基、アルキルアミノカルボニル基、アリールアミノカルボニル基、アルコキシカルボニル基、アリールカルボニル基、アルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルメルカプトカルボニル基又はアリールメルカプトカルボニル基で置換されている場合、隣接している置換基同士が結合して環を形成してもよい。
前記ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
前記アルキル基としては、炭素原子数1〜20、特に1〜12のアルキル基が好ましく、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基等が挙げられる。なお、これらの置換基は、その異性体を含む。
前記シクロアルキル基としては、特に炭素原子数3〜7のシクロアルキル基が好ましく、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等が挙げられる。
前記アルケニル基としては、炭素原子数2〜20、特に2〜12のアルケニル基が好ましく、例えば、ビニル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、ヘプテニル基、オクテニル基、ノネニル基、デセニル基、ウンデセニル基、ドデセニル基等が挙げられる。なお、これらの置換基は、その異性体を含む。
前記アリール基としては、炭素原子数6〜20、特に6〜16のアリール基が好ましく、例えば、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、ジメチルナフチル基、アントリル基、フェナントリル基、フルオレニル基、ピレニル基、ビフェニル基等が挙げられる。なお、これらの置換基は、その異性体を含む。
前記アラルキル基としては、炭素原子数7〜20のアラルキル基が好ましく、例えばベンジル基、ナフチルメチル基、インデニルメチル基、ビフェニルメチル基等が挙げられる。
前記アルコキシ基としては、特に炭素原子数1〜10のアルコキシ基が好ましく、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンタノキシ基、ヘキサノキシ基、ヘプタノキシ基、オクタノキシ基、ノナノキシ基、デカノキシ基等が挙げられる。なお、これらの置換基は、その異性体を含む。
前記アリールオキシ基としては、特に炭素原子数6〜14のアリールオキシ基が好ましく、フェノキシ基、トリロキシ基、キシリロキシ基、ナフトキシ基、ジメチルナフトキシ基等が挙げられる。なお、これらの置換基は、その異性体を含む。
前記ジアルキルアミノ基としては、特に炭素原子数2〜10のジアルキルアミノ基が好ましく、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピルアミノ基等が挙げられる。なお、これらの置換基は、その異性体を含む。
前記アルキルカルボニル基としては、特に炭素原子数2〜10のアルキルカルボニル基が好ましく、アセチル基、プロパノイル基、ブタノイル基等が挙げられる。なお、これらの置換基は、その異性体を含む。
前記アリールカルボニル基としては、特に炭素原子数7〜11のアリールカルボニル基が好ましく、ベンゾイル基、フルオロベンゾイル基、ナフトイル基等が挙げられる。なお、これらの置換基は、その異性体を含む。
前記アルキルメルカプト基としては、炭素原子数1〜6のアルキルメルカプト基が好ましく、例えば、メチルメルカプト基、エチルメルカプト基、プロピルメルカプト基、ブチルメルカプト基、ペンチルメルカプト基、ヘキシルメルカプト基が挙げられる。なお、これらの置換基は、その異性体を含む。
前記アリールメルカプト基としては炭素原子数6〜14のアリールメルカプト基が好ましく、例えば、フェニルメルカプト基、トリルメルカプト基、キシリルメルカプト基、ナフチルメルカプト基等が挙げられる。なお、これらの置換基は、その異性体を含む。
前記アルキルスルホニル基としては炭素原子数1〜12のアルキルスルホニル基が好ましく、例えば、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、プロピルスルホニル基等が挙げられる。
前記アリールスルホニル基としては炭素原子数6〜18のアリールスルホニル基が好ましく、例えば、フェニルスルホニル基、トリルスルホニル基、ナフチルスルホニル基等が挙げられる。
前記アルキルアミノカルボニル基としては、炭素原子数2〜10のアルキルアミノカルボニル基が好ましく、例えば、ジメチルアミノカルボニル基、ジエチルアミノカルボニル基、ジプロピルアミノカルボニル基等が挙げられる。アルキルアミノカルボニル基におけるアミノ部分は、アルキル基(前記アルキル基と同様である)でモノ置換されていても、ジ置換されていてもよい。
前記アリールアミノカルボニル基としては、炭素原子数7〜18のアリールアミノカルボニル基が好ましく、例えば、フェニルアミノカルボニル基、ジフェニルアミノカルボニル基、ジトリルアミノカルボニル基、ナフチルアミノカルボニル基等が挙げられる。アリールアミノカルボニル基におけるアミノ部分は、アリール基(前記アリール基と同様である)でモノ置換されていても、ジ置換されていてもよい。
前記アルコキシカルボニル基としては、炭素原子数2〜10のアルコキシカルボニル基が好ましく、例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、ペントキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基等が挙げられる。
前記アリールオキシカルボニル基としては、炭素原子数7〜11のアリールオキシカルボニル基が好ましく、例えば、フェノキシカルボニル基、トリルオキシカルボニル基、ナフチルオキシカルボニル基等が挙げられる。
前記アルキルメルカプトカルボニル基としては、炭素原子数2〜18のアルキルメルカプトカルボニル基が好ましく、例えば、メチルメルカプトカルボニル基、エチルメルカプトカルボニル基、プロピルメルカプトカルボニル基等が挙げられる。
前記アリールメルカプトカルボニル基としては、炭素原子数2〜18のアリールメルカプトカルボニル基が好ましく、例えば、フェニルメルカプトカルボニル基、トリルメルカプトカルボニル基、ナフチルメルカプトカルボニル基等が挙げられる。
前記置換基は、ハロゲン原子、ニトロ基等で、更に置換されていてもよい。
Rの炭素原子上の複数の水素原子が、例えば、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ジアルキルアミノ基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、アルキルメルカプト基、アリールメルカプト基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、アルキルアミノカルボニル基、アリールアミノカルボニル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルメルカプトカルボニル基又はアリールメルカプトカルボニル基で置換されている場合、隣接している置換基同士が結合して環を形成してもよい。
前記隣接している置換基同士が結合して環を形成する場合の環としては、例えば、シクロペンテン環、シクロヘキセン環、シクロヘプテン環、ベンゼン環、ナフタレン環、テトラヒドロフラン環、ベンゾピラン環、N−メチルピロリジン環、N−メチルピペリジン環等が挙げられる。これらの環は、ハロゲン原子、ニトロ基等で、更に置換されていてもよい。
中でも、Rとしては、炭素原子数1〜6のアルキル基、炭素原子数6〜18のアリール基、炭素原子数3〜6のシクロアルキル基、N原子をヘテロ原子として含むヘテロ環基、炭素原子数2〜7のアルコキシカルボニル基、炭素原子数7〜11のアリールカルボニル基、炭素原子数1〜6のアルキルスルホニル基又は炭素原子数6〜10のアリールスルホニル基が好ましく、これらは、さらに、炭素原子上のひとつ又は複数の水素原子が、ハロゲン原子(特に、フッ素原子)、ニトロ基、メトキシ基、ベンゾイル基、フルオロベンゾイル基、アセチル基、ジエチルアミノカルボニル基、ジフェニルアミノカルボニル基、メチルメルカプト基、メチルスルホニル基、メトキシカルボニル基、メチルメルカプトカルボニル基又はフェニルメルカプトカルボニル基等で置換されていてもよい。
含窒素へテロ環カルベン配位子Lは、例えば、一般式(4)又は(5)
Figure 0005594139
式中、
及びRは、それぞれ同一又は異なっていてもよく、アルキル基、シクロアルキル基、ポリシクロアルキル基又はアリール基を示し、
3、R4、R5及びR6は、それぞれ同一又は異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ニトロ基、シアノ基又はジアルキルアミノ基を示し、隣接している基同士が結合して環を形成していてもよく、
1〜R6が炭素原子を含む基を示す場合、炭素原子上のひとつ又は複数の水素原子は、ハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基又はアリールオキシ基で置換されていてもよい
で示される。
ここで、R及びRは、アルキル基、シクロアルキル基、ポリシクロアルキル基又はアリール基を示すが、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基は、前記Rの炭素原子上の置換基として定義したものと同義である。
前記ポリシクロアルキル基としては、炭素原子数6〜10のポリシクロアルキルが好ましく、ビシクロ−[2.1.1]−ヘキシル基、ビシクロ−[2.2.1]−ヘプチル基、ビシクロ−[2.2.2]−オクチル基、ビシクロ−[3.3.0]−オクチル基、ビシクロ−[4.3.0]−ノニル基、ビシクロ−[4.4.0]−オクチル基、アダマンチル基等が挙げられる。
3、R4、R5及びR6は、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ニトロ基、シアノ基又はジアルキルアミノ基を示すが、これらは、前記Rの炭素原子上の置換基として定義したものと同義である。
なお、R、R、R3、R4、R5及びR6の炭素原子上のひとつ又は複数の水素原子は、ハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基又はアリールオキシ基で置換されてもよく、これらの基も前記Rの炭素原子上の置換基として定義したものと同義である。
中でも、R及びRとしては、tert−ブチル基、2,6−ジイソプロピルフェニル基、2,4,6−トリメチルフェニル基又はアダマンチル基が好ましく、R、R、R及びRとしては、水素原子又はハロゲン原子、特に塩素原子が好ましい。
本発明における含窒素へテロ環カルベン配位子(L)の具体的としては、例えば、式(6)〜(15)
Figure 0005594139
で示される配位子が挙げられる。
本発明で用いられる、前記一般式(2)のハロゲン化金(I)−含窒素へテロ環カルベン錯体は、市販品を用いてもよいし、公知の方法で合成することもできる(例えば、Organometallics,2005年,24巻,2411参照)。一般式(2)におけるXは、ハロゲン原子を示し、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
前記一般式(1)の置換エチンは、市販品をそのまま用いることができる。
本発明の置換エチニル金−含窒素へテロ環カルベン錯体の合成において、置換エチンの使用量は、ハロゲン化金(I)−含窒素へテロ環カルベン錯体1モルに対して、好ましくは1〜3モル、更に好ましくは1〜1.5モルである。
本発明の置換エチニル金−含窒素へテロ環カルベン錯体の合成においては、溶媒を使用することができる。使用する溶媒としては、反応を阻害しないものならば特に限定されないが、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;テトラヒドロフラン、フラン、ジオキサン、テトラヒドロピラン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル等のエーテル類;ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、ジクロロエタン、ジクロロプロパン等のハロゲン化脂肪族炭化水素類;クロロベンゼン等のハロゲン化芳香族炭化水素類が使用される。なお、これらの溶媒は異性体を用いてもよく、単独又は二種以上を混合して使用してもよい。
前記溶媒の使用量は、反応液の均一性や攪拌性により適宜調節するが、ハロゲン化金(I)−含窒素へテロ環カルベン錯体1モルに対して、好ましくは1〜30L、更に好ましくは5〜20Lである。
本発明の置換エチニル金−含窒素へテロ環カルベン錯体の合成は、置換エチン、ハロゲン化金(I)−含窒素ヘテロ環カルベン錯体、塩基及び溶媒を混合して、攪拌しながら反応させる等の方法によって行うことができる。その際の反応温度は、好ましくは0〜120℃、更に好ましくは20〜100℃であり、反応圧力は特に制限されない。
本発明の置換エチニル金−含窒素へテロ環カルベン錯体の合成は、塩基の存在下に行われる。塩基としては金属アルコキシドが好ましい。特にアルカリ金属アルコキシドが好ましい。具体的にはリチウムメトキシド、リチウムエトキシド、リチウムプロポキシド、リチウムブトキシド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムプロポキシド、ナトリウムブトキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド、カリウムプロポキシド、カリウムブトキシドがあげられる。上記のアルカリ金属プロポキシド、ブトキシドに関してはアルコキシ基の異性体も含まれる。塩基の使用量は、ハロゲン化金(I)−含窒素へテロ環カルベン錯体1モルに対して、好ましくは1〜3モル、更に好ましくは1〜1.5モルである。
本発明の置換エチニル金−含窒素へテロ環カルベン錯体は、反応終了後、中和、抽出、濾過、濃縮、蒸留、再結晶、昇華、クロマトグラフィー等の公知の方法によって単離・生成される。
本発明の製造法により得られる置換エチニル金−含窒素へテロ環カルベン錯体としては、式(16)〜(61)
Figure 0005594139
Figure 0005594139
Figure 0005594139
等が挙げられる。
本発明の製造法により得られる置換エチニル金−含窒素へテロ環カルベン錯体は、クロロホルム中、温度77K(ケルビン)において紫外線照射下にCIE色度座標(0.150,0.060)〜(0.218,0.385)の青色の発光、及び(0.187,0.452)〜(0.324,0.554)の緑色の発光を示し、有機エレクトロルミネッセンス素子として好適に用いられることが示唆された。
次に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。
実施例1(Au(IPr)(PE)[(フェニルエチニル)[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金]の合成)
アルゴン雰囲気下、15mLシュレンク管に1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン塩化金(I)[IPrAuCl:93.2mg,0.15mmol]、フェニルエチン(16mg,0.158mmol)、エタノール(3mL)を加えた後、ナトリウムエトキシド(62μL,0.158mmol:濃度2.55mol/L(リットル)のエタノール溶液)を滴下した。室温で19時間攪拌した後、エタノールを減圧留去し塩化メチレンを加え水洗し、硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーターで溶媒を減圧留去した。得られた固体をn−ヘキサン−塩化メチレン系で再結晶操作を行い、白色固体である目的物を0.093g得た(収率90%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):7.49(dd,2H),7.31−7.28(m,6H),7.12(s,2H),7.10−7.00(m,3H),2.61(sept,4H),1.38(d,12H),1.21(d,12H)
FAB−MS(M/Z):687(M+H)
発光分析(CHCl,77K,Ex250nm)λ(nm):414(max),434,454
元素分析 観測値 C:60.95,H:5.92,N:4.02
理論値 C:61.22,H:6.02,N:4.08
実施例2(Au(IMes)(PE)[(フェニルエチニル)[1,3−ビス(2,4,6−トリメチルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金]の合成)
1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン塩化金(I)に換えて1,3−ビス(1,3,5−トリメチルフェニル)イミダゾール−2−イリデン塩化金(I)[IMesAuCl:80.5mg,0.15mmol]を用いるほかは実施例1と同様の操作を行い、白色固体である目的物を0.077g得た(収率85%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):7.35−7.32(m,2H)7.15−7.07(m,3H),7.06(s,2H),6.99(s,4H)2.35(s,6H),2.12(s,12H)
FAB−MS(M/Z):603(M+H)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm):414(max),434,453
元素分析 観測値 C:57.65,H:4.74,N:4.48
理論値 C:57.81,H:4.85,N:4.65
実施例3(Au(IAd)(PE)[(フェニルエチニル)[1,3−ジアダマンチルイミダゾール−2−イリデン]金]の合成)
1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン塩化金(I)に換えて1,3−ジアダマンチルイミダゾール−2−イリデン塩化金(I)[IAdAuCl:85.3mg,0.15mmol]を用いるほかは実施例1と同様の操作を行い、白色固体である目的物を0.080g得た(収率84%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):7.53−7.49(m,2H),7.25−7.08(m,3H),7.07(s,2H),2.58−2.56(m,12H),2.34−2.28(m,6H),1.85−1.72(m,12H)
FAB−MS(M/Z):635(M+H)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm):415(max),435,455
元素分析 観測値 C:58.71,H:5.76,N:4.44
理論値 C:58.67,H:5.88,N:4.41
実施例4(Au(ItBu)(PE)[(フェニルエチニル)[1,3−ジ−tert−ブチルイミダゾール−2−イリデン]金]の合成)
1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン塩化金(I)に換えて1,3−ジ−tert−ブチルイミダゾール−2−イリデン塩化金(I)[ItBuAuCl:93.5mg,0.15mmol]を用いるほかは実施例1と同様の操作を行い、白色固体である目的物を0.064g得た(収率89%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):7.53−7.49(m,2H),7.29−7.06(m,3H),7.03(s,2H),1.89(s,18H)
FAB−MS(M/Z):479(M+H)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm):414(max)434、454
元素分析 観測値 C:47.30,H:5.11,N:5.76
理論値 C:47.70,H:5.27,N:5.86
実施例5(Au(IPr)(4F−PE)[(4−フルオロフェニルエチニル)[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金]の合成)
フェニルエチンに換えて4−フルオロフェニルエチン(19mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた白色固体をn−ヘキサン−ジエチルエーテル−塩化メチレン系で再結晶操作を行い、白色固体である目的物を0.093g得た(収率88%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):7.49(dd,2H),7.30−7.22(m,8H),7.12(s,2H),6.82−6.75(m,2H),2.60(sept,4H),1.38(d,12H),1.21(d,12H)
FAB−MS(M/Z):705(M+H)
発光分析(CHCl,77K,Ex250nm)λ(nm):412(max),430,451
元素分析 観測値 C:59.32,H:5.68,N:3.95
理論値 C:59.66,H:5.72,N:3.98
実施例6(Au(IMes)(4F−PE)[(4−フルオロフェニルエチニル)[1,3−ビス(2,4,6−トリメチルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金]の合成)
1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン塩化金(I)に換えて1,3−ビス(1,3,5−トリメチルフェニル)イミダゾール−2−イリデン塩化金(I)[IMesAuCl:80.5mg,0.15mmol]を用いるほかは実施例5と同様の操作を行い白色固体である目的物を0.086g得た(収率92%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):7.32−7.26(m,2H)7.06(s,2H),6.99(s,4H)6.81−6.78(m,2H)、2.35(s,6H),2.12(s,12H)
FAB−MS(M/Z):621(M+H)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm):411(max),430,450
元素分析 観測値 C:55.85,H:4.52,N:4.60
理論値 C:56.13,H:4.55,N:4.51
実施例7(Au(IPr)(4MeO−PE)[(4−メトキシフェニルエチニル)[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金]の合成)
フェニルエチンに換えて4−メトキシフェニルエチン(21mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた白色固体をn−ヘキサン−ジエチルエーテル−塩化メチレン系で再結晶操作を行い、白色固体である目的物を0.087g得た(収率81%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):7.49(dd,2H),7.30−7.22(m,6H),7.11(s,2H),6.67−6.62(m,2H),3.71(s,3H)、2.61(sept,4H),1.38(d,12H),1.21(d,12H)
FAB−MS(M/Z):716(M+H)
発光分析(CHCl,77K,Ex250nm)λ(nm):420(max),440
元素分析 観測値 C:59.98,H:6.01,N:3.87
理論値 C:60.33,H:6.05,N:3.91
実施例8(Au(IMes)(4MeO−PE)[(4−メトキシフェニルエチニル)[1,3−ビス(2,4,6−トリメチルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金]の合成)
1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン塩化金(I)に換えて1,3−ビス(1,3,5−トリメチルフェニル)イミダゾール−2−イリデン塩化金(I)[IMesAuCl:80.5mg,0.15mmol]を用いるほかは実施例7と同様の操作を行い白色固体である目的物を0.081g得た(収率85%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):7.31−7.25(m,2H)7.05(s,2H),6.99(s,4H)6.69−6.64(m,2H)、3.72(s,3H),2.34(s,6H),2.12(s,12H)
FAB−MS(M/Z):633(M+H)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm):419(max),440,459
元素分析 観測値 C:55.75,H:4.92,N:4.29
理論値 C:56.96,H:4.94,N:4.43
実施例9(Au(IPr)(2PyE)[(2−ピリジルエチニル)[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金]の合成)
フェニルエチンに換えて2−エチニルピリジン(16mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた白色固体をn−ヘキサン−酢酸エチル系で再結晶操作を行い、白色固体である目的物を0.086g得た(収率83%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):8.38−8.36(m,1H),7.52−7.37(m,3H),7.30−7.20(m,5H),7.12(s,2H),6.96−6.91(m,1H),2.63−2.54(sept,4H),1.37(d,12H),1.21(d,12H)
FAB−MS(M/Z):688(M+H)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm):417,445,457
元素分析 観測値 C:59.32,H:5.82,N:6.05
理論値 C:59.38,H:5.86,N:6.11
実施例10(Au(IPr)(3PyE)[(3−ピリジルエチニル)[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金]の合成)
2−エチニルピリジンに換えて3−エチニルピリジン(16mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例9と同様の操作の後、得られた白色固体をn−ヘキサン−塩化メチレン系で再結晶操作を行い、白色固体である目的物を0.094g得た(収率91%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):8.52−8.51 (m, 1H), 8.27−8.25 (m, 1H), 7.58−7.48 (m 3H), 7.31−7.27 (m, 4H), 7.14 (s, 2H), 7.04−7.00(m, 1H), 2.65−2.56 (sept, 4H), 1.38 (d, 12H), 1.22 (d,12H)
FAB−MS(M/Z): 688(M+H)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm): 443, 450, 462
元素分析 観測値 C:59.44,H:5.82,N:6.16
理論値 C:59.38,H:5.86,N:6.11
実施例11(Au(IPr)(5F−2PyE)[(5−フルオロ−2−ピリジルエチニル)[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金]の合成)
フェニルエチンに換えて2−エチニル−5−フルオロピリジン(19mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた白色固体をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー (Hexane/ AcOEt= 3/ 1)によって精製し、黄色固体である目的物を0.094g得た(収率89%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):8.22 (d, 1H), 7.49 (t, 2H), 7.19−7.29 (m, 6H), 7.12 (s, 2H), 2.54−2.63 (sept, 4H), 1.36 (d, 12H), 1.22 (d,12H)
FAB−MS(M/Z):706(M+H)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm): 419, 436, 448, 460
元素分析 観測値 C:57.62,H:5.30,N:5.91
理論値 C:57.87,H:5.57,N:5.95
実施例12(Au(IPr)(6F−3PyE)[(6−フルオロ−3−ピリジルエチニル)[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金]の合成)
フェニルエチンに換えて3−エチニル−6−フルオロピリジン(19mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた白色固体をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー(Hexane/ AcOEt= 3/ 1)によって精製し、得られた固体を酢酸エチルに溶解してヘキサンで再沈殿した。得られた沈殿物を濾過し、黄色固体である目的物を0.098g得た(収率93%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):8.11 (s, 1H), 7.61−7.67 (m, 1H), 7.48−7.53 (m, 2H), 7.26−7.31 (m, 4H), 7.14 (s, 1H), 6.64−6.68 (m, 1H), 2.55−2.64 (sept, 4H), 1.36 (d, 12H), 1.22 (d,12H)
FAB−MS(M/Z): 706(M+H)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm): 410, 428, 438, 449
元素分析 観測値 C:57.11,H:5.48,N:5.87
理論値 C:57.87,H:5.57,N:5.95
実施例13(Au(IPr)(4Ph−PE)[(4−フェニルフェニルエチニル)[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金]の合成)
フェニルエチンに換えて4−フェニルフェニルエチン(28mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、白色固体である目的物を0.11g得た(収率96%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):7.54−7.47 (m, 1H), 7.39−7.23 (m, 11H), 7.13 (s, 2H), 6.96−6.91(m, 1H), 2.67−2.57 (sept, 4H), 1.39 (d, 12H), 1.22 (d,12H)
FAB−MS(M/Z): 763(M+H)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm): 485, 517
元素分析 観測値 C:64.26,H:5.76,N:3.62
理論値 C:64.56,H:5.95,N:3.67
実施例14(Au(IPr)(4NO−PE)[(4−ニトロフェニルエチニル)[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金]の合成)
フェニルエチンに換えて4−ニトロフェニルエチン(16mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた白色固体をn−ヘキサン−酢酸エチル系で再結晶操作を行い、白色固体である目的物を0.11g得た(収率98%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):7.99−7.96 (m, 2H), 7.53−7.48 (m, 2H), 7.39−7.29(m, 6H), 7.15 (s, 2H), 6.96−6.91(m, 1H), 2.62−2.57 (sept, 4H), 1.38 (d, 12H), 1.23 (d,12H)
FAB−MS(M/Z): 730(M−H)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm): 494, 523
元素分析 観測値 C:64.35,H:5.46,N:5.74
理論値 C:57.45,H:5.51,N:5.74
実施例15(Au(IPr)(2,4F−PE)[(2,4−ジフルオロフェニルエチニル)[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金]の合成)
フェニルエチンに換えて2,4−ジフルオロ−フェニルエチン(22mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた白色固体をn−ヘキサン−酢酸エチル系で再結晶操作を行い、白色固体である目的物0.10gを得た(収率94%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):7.52−7.47 (m, 2H), 7.34−7.22 (m, 5H), 7.12 (s, 2H), 6.67−6.58(m, 2H), 2.65−2.56 (sept, 4H), 1.37 (d, 12H), 1.21 (d,12H)
FAB−MS(M/Z): 723(M+H)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm): 414, 426, 442, 454, 468
元素分析 観測値 C:57.93,H:5.25,N:3.91
理論値 C:58.17,H:5.44,N:3.88
実施例16(Au(IPr)(1NpE)[(1−ナフチルエチニル)[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−イミダゾール−2−イリデン]金]の合成)
フェニルエチンに換えて1−エチニルナフタレン(24mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた白色固体をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー (Hexane/ AcOEt = 100/ 0→1/4)によって精製することで、白色固体である目的化合物0.11gを得た(収率98%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):8.40− 8.37 (m, 1H) , 7.71−7.68 (m, 1H) , 7.57−7.46 (m, 5H) , 7.40 −7.30 (m, 6H) , 7.16 (s, 2H) , 2.65 (sept,4H) , 1.44 (d, 12H), 1.23 (d, 12H)
MS EI (m/z) : 736 (M+), CI (m/z) : 737 (MH+)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm): 530nm
元素分析 観測値 C:63.40,H:6.05,N:3.63
理論値 C:63.58,H:5.88,N:3.80
実施例17(3−ベンゾイルフェニルエチニル[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金 [Au(IPr)(3BzPE)]の合成)
フェニルエチンに換えて3−ベンゾイルフェニルエチン(33mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた白色固体をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt=5/1〜3/1)によって精製し、得られた固体をヘキサンで洗浄濾過することにより、白色固体である目的物を0.10g得た(収率88%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):7.74−7.12(m,17H),2.64−2.55(sept,4H),1.37(d,12H),1.21(d,12H)
EI−MS(M/Z):790(M)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm):446(max)
熱分析:融点:224℃
元素分析 観測値 C:63.74,H:5.58,N:3.68
理論値 C:63.79,H:5.74,N:3.54
実施例18(3−(4’−フルオロベンゾイル)フェニルエチニル[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金 [Au(IPr)[3(4’FBz)PE]]の合成)
フェニルエチンに換えて3−(4’−フルオロベンゾイル)フェニルエチン(35mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた白色固体をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt=5/1)によって精製し、得られた固体をヘキサンで洗浄濾過することにより、白色固体である目的物を0.10g得た(収率85%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):7.76−7.07(m,16H),2.62−2.56(sept,4H),1.37(d,12H),1.21(d,12H)
EI−MS(M/Z):808(M)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm):442(max)
熱分析:融点:224℃
元素分析 観測値 C:62.35,H:5.44,N:3.44
理論値 C:62.37,H:5.48,N:3.46
実施例19(3−アセチルフェニルエチニル[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金 [Au(IPr)(3AcPE)]の合成)
フェニルエチンに換えて3−アセチルフェニルエチン(23mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた白色固体をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt=5/1〜3/1)によって精製し、得られた固体をヘキサンで洗浄濾過することにより、白色固体である目的物を0.10g得た(収率95%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):7.88−7.13(m,12H),2.65−2.49(sept,4H),2.49(s,3H),1.44(d,12H),1.21(d,12H)
EI−MS(M/Z):728(M)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm):440(max)
熱分析:融点:224℃
元素分析 観測値 C:60.73,H:5.95,N:3.97
理論値 C:60.98,H:5.95,N:3.84
実施例20(3−(ジエチルアミノカルボニル)フェニルエチニル[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金 [Au(IPr)(3DEACPE)]の合成)
フェニルエチンに換えて3−(ジエチルアミノカルボニル)フェニルエチン(32mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた白色固体をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt=5/1〜1/1)によって精製し、得られた固体をヘキサンで洗浄濾過することにより、白色固体である目的物を0.11g得た(収率93%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):7.52−7.03(m,12H),3.31(m,4H),2.65−2.54(sept,4H),1.44(d,12H),1.21(d,12H),1.09(m,6H)
EI−MS(M/Z):785(M)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm):421(max)
熱分析:融点:218℃
元素分析 観測値 C:61.02,H:6.30,N:5.32
理論値 C:61.14,H:6.41,N:5.35
実施例21(3−(ジフェニルアミノカルボニル)フェニルエチニル[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金 [Au(IPr)(3DPACPE)]の合成)
フェニルエチンに換えて3−(ジフェニルアミノカルボニル)フェニルエチン(47mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた白色固体をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt=5/1)によって精製し、得られた固体をヘキサンで洗浄濾過することにより、白色固体である目的物を0.13g得た(収率95%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):7.54−6.83(m,22H),2.62−2.55(sept,4H),1.37(d,12H),1.21(d,12H)
EI−MS(M/Z):881(M)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm):427(max)
熱分析:融点:260℃
元素分析 観測値 C:65.23,H:5.62,N:4.87
理論値 C:65.37,H:5.71,N:4.76
実施例22(3−(メトキシカルボニル)フェニルエチニル[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金 [Au(IPr)(3MCPE)]の合成)
フェニルエチンに換えて3−(メトキシカルボニル)フェニルエチン(25mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた白色固体をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt=5/1)によって精製し、得られた固体をヘキサンで洗浄濾過することにより、白色固体である目的物を0.098g得た(収率88%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):7.98−7.12(m,12H),3.83(s,3H),2.67−2.54(sept,4H),1.38(d,12H),1.23(d,12H)
EI−MS(M/Z):744(M)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm):426(max)
熱分析:融点:205℃
元素分析 観測値 C:59.75,H:5.69,N:3.77
理論値 C:59.67,H:5.82,N:3.76
実施例23(3−(フェノキシカルボニル)フェニルエチニル[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金 [Au(IPr)(3PCPE)]の合成)
フェニルエチンに換えて3−(フェノキシカルボニル)フェニルエチン(35mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた白色固体をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt=5/1)によって精製し、得られた固体をヘキサンで洗浄濾過することにより、白色固体である目的物を0.11g得た(収率92%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):8.16−7.13(m,17H),2.63−2.56(sept,4H),1.38(d,12H),1.22(d,12H)
EI−MS(M/Z):806(M)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm):427(max)
熱分析:融点:224℃
元素分析 観測値 C:62.17,H:5.52,N:3.48
理論値 C:62.53,H:5.62,N:3.47
実施例24(3−(メチルメルカプトカルボニル)フェニルエチニル[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金 [Au(IPr)(3MMCPE)]の合成)
フェニルエチンに換えて3−(メチルメルカプトカルボニル)フェニルエチン(28mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた白色固体をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt=5/1)によって精製し、得られた固体をヘキサンで洗浄濾過することにより、白色固体である目的物を0.11g得た(収率93%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):7.91−7.13(m,12H),2.67−2.54(sept,4H),2.40(s,3H),1.38(d,12H),1.22(d,12H)
EI−MS(M/Z):760(M)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm):434(max)
熱分析:融点:212℃
元素分析 観測値 C:58.15,H:5.70,N:3.80
理論値 C:58.41,H:5.70,N:3.68
実施例25(3−(フェニルメルカプトカルボニル)フェニルエチニル[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金 [Au(IPr)(3PMCPE)]の合成)
フェニルエチンに換えて3−(フェニルメルカプトカルボニル)フェニルエチン(27mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた白色固体をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt=5/1)によって精製し、得られた固体をヘキサンで洗浄濾過することにより、白色固体である目的物を0.11g得た(収率86%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):7.99−7.13(m,17H),2.63−2.56(sept,4H),1.39(d,12H),1.22(d,12H)
EI−MS(M/Z):822(M)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm):435(max)
熱分析:融点:223℃
元素分析 観測値 C:60.94,H:5.49,N:3.50
理論値 C:61.30,H:5.51,N:3.40
実施例26(2−ベンゾイルフェニルエチニル[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金 [Au(IPr)(2BzPE)]の合成)
フェニルエチンに換えて2−ベンゾイルフェニルエチン(33mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた白色固体をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt=5/1)によって精製し、得られた固体をヘキサンで洗浄濾過することにより、白色固体である目的物を0.11g得た(収率93%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):7.67−7.06(m,17H),2.53−2.44(sept,4H),1.23(d,12H),1.18(d,12H)
EI−MS(M/Z):790(M)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm):457(max)
熱分析:融点:242℃
元素分析 観測値 C:63.77,H:5.51,N:3.54
理論値 C:63.79,H:5.74,N:3.54
実施例27(Au(IPr)(3MMPE)[(3−メチルメルカプトフェニルエチニル)[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金]の合成)
フェニルエチンに換えて3−メチルメルカプトフェニルエチン(23mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた白色固体をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt=5/1)によって精製し、得られた固体をヘキサンで洗浄濾過することにより、白色固体である目的物を0.089g得た(収率81%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):7.47−7.52(m,2H),7.19−7.31(m,4H),6.91−7.12(m,6H),2.54−2.68(sept,4H),2.38(s,3H),1.37(d,12H),1.21(d,12H)
EI−MS(M/Z):732(M+),CI(m/z):733(MH+)
発光分析(CHCl,77K,Ex250nm)λ(nm):431(max)
熱分析:融点:330℃
元素分析 観測値 C:58.76,H:5.88,N:3.75
理論値 C:59.01,H:5.91,N:3.82
実施例28(Au(IPr)(4MMPE)[(4−メチルメルカプトフェニルエチニル)[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金]の合成)
フェニルエチンに換えて4−メチルメルカプトフェニルエチン(23mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた白色固体をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt=5/1)によって精製し、得られた固体をヘキサンで洗浄濾過することにより、白色固体である目的物を0.095g得た(収率86%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):7.44−7.52(m,2H),7.19−7.30(m,8H),6.99(d,2H),2.56−2.67(sept,4H),2.39(s,3H),1.37(d,12H),1.21(d,12H)
EI−MS(M/Z):732(M+),CI(m/z):733(MH+)
発光分析(CHCl,77K,Ex250nm)λ(nm):450(max)
熱分析:融点:355℃
元素分析 観測値 C:58.65,H:5.81,N:3.76
理論値 C:59.01,H:5.91,N:3.82
実施例29(シクロヘキシルエチニル[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金 [Au(IPr)(CyE)]の合成)
フェニルエチンに換えてエチニルシクロヘキサン(17mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた白色固体を酢酸エチルに溶解しヘキサンで再沈殿することにより、白色固体である目的物を0.088g得た(収率85%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):7.49−7.44(m,2H),7.28−7.25(m,4H),7.06(d,2H),2.65−2.60(sept,4H),2.32−2.25(m,1H),1.79−1.10(m,34H)
EI−MS(M/Z):692(M)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm):374(max)
熱分析:融点:214℃
元素分析 観測値 C:61.21,H:6.95,N:3.98
理論値 C:60.68,H:6.84,N:4.04
実施例30(n−ブチルエチニル[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金 [Au(IPr)(n−BuE)]の合成)
フェニルエチンに換えて1−ヘキシン(13mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた固体をヘキサンで洗浄することにより、白色固体である目的物を0.088g得た(収率88%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):7.49−7.44(m,2H),7.28−7.25(m,4H),7.07(d,2H),2.66−2.52(sept,4H),2.21−2.16(m,2H),1.45−1.13(m,28H),0.82−0.77(m,3H)
EI−MS(M/Z):666(M)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm):374(max)
熱分析:融点:215℃
元素分析 観測値 C:59.18,H:6.59,N:3.21
理論値 C:59.45,H:6.80,N:4.20
実施例31(シクロペンチルエチニル[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金 [Au(IPr)(CpE)]の合成)
フェニルエチンに換えてエチニルシクロペンタン(15mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた白色固体を酢酸エチルに溶解しヘキサンで再沈殿することにより、白色固体である目的物を0.091g得た(収率89%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):7.50−7.45(m,2H),7.28−7.26(m,4H),7.06(d,2H),2.65−2.60(m,5H),1.84−1.81(m,2H),1.60−1.16(m,28H),0.90−0.86(m,2H)
EI−MS(M/Z):678(M)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm):374(max)
熱分析:融点:244℃
元素分析 観測値 C:60.22,H:6.47,N:4.19
理論値 C:60.17,H:6.68,N:4.13
実施例32(t−ブチルエチニル[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金 [Au(IPr)(t−BuE)]の合成)
フェニルエチンに換えて3,3−ジメチル−1−ブチン(13mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた固体をヘキサンで洗浄することにより、白色固体である目的物を0.086g得た(収率86%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):7.50−7.45(m,2H),7.29−7.25(m,4H),7.06(d,2H),2.67−2.55(sept,4H),1.34(d,12H),1.18(d,12H),1.11(s,9H)
EI−MS(M/Z):666(M)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm):374(max)
熱分析:融点:201℃
元素分析 観測値 C:59.16,H:6.72,N:4.18
理論値 C:59.45,H:6.80,N:4.20
実施例33(シクロプロピルエチニル[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金 [Au(IPr)(cPrE)]の合成)
フェニルエチンに換えてエチニルシクロプロパン(10mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた白色固体をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt=5/1)によって精製した後、ヘキサンで洗浄濾過することにより、白色固体である目的物を0.087g得た(収率89%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):7.49−7.44(m,2H),7.27−7.25(m,4H),7.06(d,2H),2.65−2.51(sept,4H),1.34(d,12H),1.20−1.18(m,13H),0.54−0.51(m,4H)
EI−MS(M/Z):650(M)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm):374(max)
熱分析:融点:265℃
元素分析 観測値 C:58.79,H:6.12,N:4.35
理論値 C:59.07,H:6.35,N:4.31
実施例34(メトキシカルボニルエチニル[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金 [Au(IPr)(MCE)]の合成)
フェニルエチンに換えてメトキシカルボニルエチン(27mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた白色固体をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt=5/1)によって精製した後、ヘキサンで洗浄濾過することにより、白色固体である目的物を0.096g得た(収率96%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):7.61−7.47(m,2H),7.29−7.26(m,4H),7.13(d,2H),3.59(s,3H),2.57−2.45(sept,4H),1.42(d,12H),1.20(d,12H)
EI−MS(M/Z):668(M)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm):374(max)
熱分析:融点:303℃
元素分析 観測値 C:55.02,H:5.63,N:4.14
理論値 C:55.69,H:5.88,N:4.19
実施例35(p−トリルスルホニルエチニル[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金 [Au(IPr)(pTsE)]の合成)
フェニルエチンに換えてp−トリルスルホニルエチン(28mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた白色固体をカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt=5/1〜3/1)によって精製した後、ヘキサンで洗浄濾過することにより、白色固体である目的物を0.095g得た(収率83%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):7.80−7.76(m,2H),7.54−7.48(m,2H),7.30−7.19(m,6H),7.13(d,2H),2.54−2.42(sept,4H),2.37(s,3H),1.30−1.28(m,12H),1.21−1.19(m,12H)
EI−MS(M/Z):764(M)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm):364(max)
熱分析:融点:268℃
元素分析 観測値 C:56.55,H:5.56,N:3.59
理論値 C:56.54,H:5.67,N:3.66
実施例36(アセチルエチニル[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金 [Au(IPr)(AcE)]の合成)
フェニルエチンに換えてアセチルエチン(11mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた白色固体をカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt=5/1〜3/1)によって精製した後、ヘキサンで洗浄濾過することにより、白色固体である目的物を0.093g得た(収率95%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):7.53−7.45(m,2H),7.30−7.26(m,4H),7.14(s,2H),2.61−2.47(sept,4H),2.15(s,3H),1.33(d,12H),1.21(d,12H)
CI−MS(M/Z):653(MH)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm):424(max)
熱分析:融点:269℃
元素分析 観測値 C:56.63,H:5.90,N:4.20
理論値 C:57.05,H:6.02,N:4.29
実施例37(ベンゾイルエチニル[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金 [Au(IPr)(BzE)]の合成)
フェニルエチンに換えてベンゾイルエチン(21mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた白色固体をカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt=5/1〜3/1)によって精製した後、ヘキサンで洗浄濾過することにより、白色固体である目的物を0.098g得た(収率91%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):δ7.71−7.25 (m, 11H), 7.14 (s, 2H), 2.65−2.50 (sept, 4H), 1.33 (d, 12H), 1.22 (d, 12H)
CI−MS(M/Z):715(MH)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm):474
熱分析:融点:280℃
元素分析 観測値 C:60.63,H:5.80,N:3.90
理論値 C:60.50,H:5.78,N:3.92
実施例38(Au(IPr)(4MSFPE)[(4−メチルスルホニルフェニルエチニル)[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金]の合成)
フェニルエチンに換えて4−メチルスルホニルフェニルエチン(28mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた白色固体をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー(Hexane/AcOEt=5/1〜3/1)によって精製し、得られた固体をヘキサンで洗浄濾過することにより、白色固体である目的物を0.10g得た(収率88%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):7.67−7.60(m,4H),7.53−7.40(m,4H),7.32−7.23(m,2H),7.14(d,2H),2.95(s,3H),2.67−2.53(sept,4H),1.37(d,12H),1.21(d,12H)
EI−MS(M/Z):764(M+),CI(m/z):765(MH+)
発光分析(CHCl,77K,Ex250nm)λ(nm):435(max)
熱分析:融点:295℃
元素分析 観測値 C:56.32,H:5.41,N:3.65
理論値 C:56.54,H:5.67,N:3.66
実施例39(Au(H−IPr)(4F−1NpE)[(4−フルオロ−1−ナフチルエチニル)[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾール−2−イリデン]金]の合成)
1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン塩化金(I)に換えて1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾール−2−イリデン塩化金(I)[H−IPrAuCl:93.4mg,0.15mmol]を用い、フェニルエチンに換えて4−フルオロ−1−エチニルナフタレン(27mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた白色固体をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー (Hexane/ AcOEt = 100/ 0→1/4)によって精製することで、白色固体である目的化合物 0.10gを得た(収率89%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):8.32−8.29 (m, 1H) , 7.97−7.94 (m, 1H), 7.44−6.92 (m, 9H), 6.92−6.86 (m, 1H) , 4.03 (s,4H) , 3.13 (sept,4H) , 1.50 (d, 12H) , 1.35 (d, 12H)
MS EI (m/z) : 756(M+), CI (m/z) : 757 (MH+)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm): 530nm
元素分析 観測値 C:61.40,H:5.91,N:3.50
理論値 C:61.90,H:5.86,N:3.70
実施例40(Au(IPr)(4F−1NpE)[(4−フルオロ−1−ナフチルエチニル)[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−イミダゾール−2−イリデン]金]の合成)
フェニルエチンに換えて4−フルオロ−1−エチニルナフタレン(27mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた白色固体をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー (Hexane/ AcOEt = 100/ 0→1/4)によって精製することで、白色固体である目的化合物 0.11gを得た(収率95%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):8.37−8.36 (m, 1H) , 7.98−7.95 (m, 1H) , 7.52−7.30 (m, 10H) , 7.16 (s,2H) , 2.64 (sept,4H) , 1.42 (d,12H) , 1.23 (d,12H)
MS EI (m/z) :754(M+), CI (m/z) :755 (MH+)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm):529nm
元素分析 観測値 C:62.01,H:5.44,N:3.53
理論値 C:62.06,H:5.61,N:3.71
実施例41(Au(IPr)(9AntE)[(9−アントリルエチニル)[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金]の合成)
フェニルエチンに換えて9−エチニルアントラセン(32mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた固体をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー (Hexane/ AcOEt= 3/ 1)によって精製し、得られた固体を酢酸エチルに溶解してヘキサンで再沈殿した。得られた沈殿物を濾過し、黄色固体である目的物を0.11g得た(収率92%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):8.63−8.58 (m, 2H), 8.14 (s, 1H), 7.88−7.83 (m, 2H), 7.54−7.49 (m, 2H), 7.39−7.23 (m, 8H), 7.17 (s, 2H), 2.73−2.64 (sept, 4H), 1.48 (d, 12H), 1.24 (d,12H)
FAB−MS(M/Z):787(M+H)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm):409, 432, 453, 481
元素分析 観測値 C:65.65,H:5.66,N:3.58
理論値 C:65.64,H:5.76,N:3.56
実施例42(Au(IPr)(9PhenE)[(9−フェナントリルエチニル)[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金]の合成)
フェニルエチンに換えて9−エチニルフェナントレン(32mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた固体ををシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー (Hexane/ AcOEt= 3/ 1)によって精製し、得られた固体を酢酸エチルに溶解してヘキサンで再沈殿した。得られた沈殿物を濾過し、黄色固体である目的物を0.11g得た(収率89%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):8.58−8.51 (m, 3H), 7.79 (s, 1H), 7.70−7.67 (m, 1H), 7.59−7.29 (m, 10H), 7.15 (s, 2H), 2.70−2.61 (sept, 4H), 1.43 (d, 12H), 1.25 (d, 12H)
FAB−MS(M/Z):786(M+H)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm):524, 534, 569
元素分析 観測値 C:65.55,H:5.61,N:3.55
理論値 C:65.64,H:5.76,N:3.56
実施例43(Au(IPr)(1PyrenE)[(1−ピレニルエチニル)[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金]の合成)
フェニルエチンに換えて1−エチニル−ピレン(36mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた黄色固体をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー (Hexane/ AcOEt= 3/ 1)によって精製し、得られた固体を酢酸エチルに溶解してヘキサンで再沈殿した。得られた沈殿物を濾過し、薄黄色固体である目的物を0.11g得た(収率91%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):8.60−8.58 (d, 2H), 8.10−7.89 (m, 8H), 7.55−7.50 (m, 2H), 7.39−7.21 (m, 4H), 7.16 (s, 2H), 2.72−2.63 (sept, 4H), 1.48 (d, 12H), 1.24 (d, 12H)
FAB−MS(M/Z): 810(M+H)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm): 397, 413
元素分析 観測値 C:65.65,H:5.66,N:3.58
理論値 C:66.39,H:5.58,N:3.38
実施例44(Au(IPr)(2FluorE)[(2−フルオレニルエチニル)[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金]の合成)
フェニルエチンに換えて2−エチニルフルオレン(30mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた黄色固体をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー (Hexane/ AcOEt= 5/1〜3/ 1)によって精製し、得られた固体を酢酸エチルに溶解してヘキサンで再沈殿した。得られた沈殿物を濾過し、黄色固体である目的物を0.11g得た(収率95%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):7.67−7.64 (d, 2H), 7.54−7.44 (m, 5H), 7.34−7.18 (m, 7H), 7.18 (s, 2H), 3.74 (s, 2H), 2.66−2.57 (sept, 4H), 1.39 (d, 12H), 1.24 (d,12H)
FAB−MS(M/Z): 775(M+H)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm): 481, 500, 511, 520
元素分析 観測値 C:64.85,H:5.87,N:3.60
理論値 C:65.11,H:5.85,N:3.62
実施例45(Au(IPr)(4Bz−PE)[(4−ベンゾイルフェニルエチニル)[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金]の合成)
フェニルエチンに換えて4−ベンゾイルフェニルエチン(33mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた白色固体をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー (Hexane/ AcOEt= 3/ 1)によって精製し、得られた固体を酢酸エチルに溶解してヘキサンで再沈殿した。得られた沈殿物を濾過し、白色固体である目的物を0.11g得た(収率93%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):7.71−7.26 (m, 15H), 7.14 (s, 2H), 2.65−2.56 (sept, 4H), 1.48 (d, 12H), 1.24 (d, 12H)
FAB−MS(M/Z): 791(M+H)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm): 474, 507
元素分析 観測値 C:63.56,H:5.47,N:3.47
理論値 C:63.79,H:5.74,N:3.54
実施例46(Au(IPr)(PzE)[(ピラジルエチニル)[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン]金]の合成)
フェニルエチンに換えて2−エチニルピラジン(16mg,0.158mmol)を用いるほかは実施例1と同様の操作の後、得られた黄色固体をシリカゲルをもちいたカラムクロマトグラフィー (Hexane/ AcOEt= 3/ 1)によって精製し、得られた固体を酢酸エチルに溶解してヘキサンで再沈殿した。得られた沈殿物を濾過し、黄色固体である目的物を0.10g得た(収率99%)。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ(ppm):8.45 (d, 1H), 8.30 (dd, 1H), 8.17 (d, 1H), 7.52−7.49 (m, 2H), 7.31−7.29 (m, 4H), 2.61−2.55 (sept, 4H), 1.36 (d, 12H), 1.22 (d,12H)
FAB−MS(M/Z): 689(MH+)
発光分析(CHCl,77K,Ex240nm)λ(nm): 445, 463, 475, 491
元素分析 観測値 C:57.41,H:5.49,N:8.06
理論値 C:57.55,H:5.71,N:8.14
本発明は、置換エチニル金−含窒素へテロ環カルベン錯体の製造法に関する。本発明によれば、複数の工程を必要とすることなく、簡便に、置換エチニル金−含窒素へテロ環カルベン錯体が得られる。本発明によって得られる、置換エチニル金−含窒素へテロ環カルベン錯体は、電界発光素子(有機エレクトロルミネッセンス素子)用材料等として有用な化合物である。

Claims (4)

  1. アルカリ金属アルコキシドの存在下、一般式(1):
    Figure 0005594139

    式中、
    Rは、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基、ヘテロ環基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルアミノカルボニル基、アリールアミノカルボニル基、アリールアルキルアミノカルボニル基、アルキルメルカプトカルボニル基、アリールメルカプトカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ホルミル基、アルキルカルボニル基又はアリールカルボニル基を示し、Rの炭素原子上のひとつ又は複数の水素原子は、置換されていてもよく、置換されている場合、隣接する置換基同士は結合して環を形成してもよい
    で示される置換エチン及び一般式(2):
    Figure 0005594139

    式中、
    Xは、ハロゲン原子を示し、
    Lは、下記一般式(4)又は(5)で示される含窒素へテロ環カルベン配位子
    Figure 0005594139

    式中、
    及びR は、それぞれ同一又は異なっていてもよく、アルキル基、シクロアルキル基、ポリシクロアルキル基又はアリール基を示し、
    3 、R 4 、R 5 及びR 6 は、それぞれ同一又は異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ニトロ基、シアノ基又はジアルキルアミノ基を示し、
    1 〜R 6 が炭素原子を含む基を示す場合、炭素原子上のひとつ又は複数の水素原子は、ハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基又はアリールオキシ基で置換されていてもよい、
    を示す
    で示されるハロゲン化金(I)−含窒素へテロ環カルベン錯体を反応させることを特徴とする、一般式(3):
    Figure 0005594139

    式中、
    R及びLは、前記と同義である
    で示される置換エチニル金−含窒素へテロ環カルベン錯体の製造法。
  2. Rが、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基、ヘテロ環基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルアミノカルボニル基、アリールアミノカルボニル基、アリールアルキルアミノカルボニル基、アルキルメルカプトカルボニル基、アリールメルカプトカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ホルミル基、アルキルカルボニル基又はアリールカルボニル基を示し、Rの炭素原子上のひとつ又は複数の水素原子が、ハロゲン原子、ニトロ基、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ジアルキルアミノ基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、アルキルメルカプト基、アリールメルカプト基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ホルミル基、アルキルアミノカルボニル基、アリールアミノカルボニル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルメルカプトカルボニル基又はアリールメルカプトカルボニル基で置換されていてもよく、Rの炭素原子上の複数の水素原子が、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ジアルキルアミノ基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、アルキルメルカプト基、アリールメルカプト基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル、ホルミル、アルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルメルカプトカルボニル基又はアリールメルカプトカルボニル基で置換されている場合、隣接している置換基同士が結合して環を形成してもよい、請求項1記載の置換エチニル金−含窒素へテロ環カルベン錯体の製造法。
  3. 反応を有機溶媒中で行う、請求項1又は2記載の置換エチニル金−含窒素へテロ環カルベン錯体の製造法。
  4. 有機溶媒がアルコール類である、請求項記載の置換エチニル金−含窒素へテロ環カルベン錯体の製造法。
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