WO2006070558A1

WO2006070558A1 - 複数の硬物ユニットの車両搭載構造

Info

Publication number: WO2006070558A1
Application number: PCT/JP2005/022082
Authority: WO
Inventors: Satoshi Shigematsu
Original assignee: Nissan Motor Co., Ltd.
Priority date: 2004-12-28
Filing date: 2005-12-01
Publication date: 2006-07-06
Also published as: JP2006188085A

Abstract

　車両が前面衝突する際に、複数の硬物ユニット１５，１７同士の相対移動や、車体１と複数の硬物ユニット１５，１７との相対移動を抑え、複数の硬物ユニット１５，１７が他の部位（部品）に干渉するのを防止する。　複数の硬物ユニット１５，１７であるＣＯ２エアコンコンプレッサ１５と該ＣＯ２エアコンコンプレッサ１５用のインバータ１７を一体化して硬物ユニット結合体２０を構成する。インバータ１７は、インバータブラケット１９を介してサイドメンバ１３上に固定し、インバータ１７の上に重ねるようにしてＣＯ２エアコンコンプレッサ１５を、コンプレッサブラケット２１，２３によって固定する。

Description

明細書

複数の硬物ユニットの車両搭載構造

技術分野

[0001] 本発明は、複数の高強度の硬物ユニットを車両に搭載する構造に関する。

背景技術

[0002] ガソリンエンジンと電気モータの双方を駆動源として使用する、いわゆるハイブリッド車では、車両に搭載する高強度の硬物ユニットとして、例えば電動エアコンコンプレッサは、従来のガソリン車と同様にエンジンに取り付けられている。

[0003] 一方、電気自動車では、特開平 9— 52534号公報に記載されているように、高強度の硬物ユニットとなる大型で重量のあるコントロールユニットを、モータルーム内にて、車体の骨格部材であるサイドメンバに連結した部品搭載メンバ上に固定してヽる発明の開示

[0004] ところで、燃料電池車では、制御部品や電動部品がガソリン車などに比べて多!、。

衝突安全性や作業性などを考慮しつつ、駆動モータや電力供給装置と干渉しなヽょうに上記の制御部品や電動部品をコンパクトに車両に搭載することが要求される。

[0005] その際、 COを冷媒とする COエアコンコンプレッサ（電動式）は、従来の冷媒 (R1

2 2

2, R134a)を使用するその他電動エアコンコンプレッサよりも大きく重量もあるため、上記した特開平 9— 52534号公報に記載のコントロールユニットのように、車体の骨格部材上で車体に締結することが考えられる。

[0006] ところが、このような COエアコンコンプレッサなどの高強度の硬物ユニットを、単に

2

、車体サイドメンバ上に複数個別に締結した場合には、車両の前面衝突時に、硬物ユニット同士の間で相対移動を起こしたり、また車体と硬物ユニットとの相対移動をも発生する。これにより硬物ユニットが他の部位 (部品）に干渉するという不具合が発生する。

[0007] そこで上記問題点を鑑み、本発明は、車両が前面衝突する際に、複数の硬物ュ- ット同士の相対移動や、車体と硬物ユニットとの相対移動を抑え、硬物ユニットが他の部位 (部品）に干渉するのを防止することを目的としている。

[0008] 本発明の態様に係る複数の硬物ユニットの車両搭載構造は、車体の構造部材に比ベて高強度でかつ車両に搭載された複数の硬物ユニットであって互いに結合して一体化して硬物ユニット結合体を形成する複数の硬物ユニットと、硬物ユニット結合体が固定された骨格部材であって車体の一部である骨格部材により構成されたことを特徴とする。

図面の簡単な説明

[0009] [図 1]図 1は、本発明の一実施形態に係わる複数の硬物ユニットの車両搭載構造を示す自動車の車体前部の簡略化した斜視図である。

[図 2]図 2は、図 1の要部の拡大斜視図である。

[図 3]図 3は、図 2の平面図である。

[図 4]図 4は、インバータブラケットがサイドメンバに固定される構造を示す分解斜視図である。

[図 5]図 5は、インバータブラケットがサイドメンバに固定される構造を示す斜視図である。

[図 6]図 6は、インバータカ Sインバータブラケットに固定される構造を示す分解斜視図である。

[図 7]図 7は、インバータカ Sインバータブラケットに固定される構造を示す斜視図である。

[図 8]図 8は、コンプレッサ第 2ブラケットの車体側ブラケットがフードリッジパネルに固定される構造を示す斜視図である。

[図 9]図 9は、 COエアコンコンプレッサが車体側に固定される構造を示す分解斜視

2

図である。

[図 10]図 10は、コンプレッサ第 1ブラケットとコンプレッサ第 2ブラケットを COエアコン

2 コンプレッサの下面に取り付けた状態を示す斜視図である。

[図 11]図 11は、図 3とは別の例を示す要部の平面図である。

[図 12]図 12は、図 1の第一実施形態とは別の第二実施形態を示す、 COエアコンコ

2 ンプレッサとインバータの車両前方力見た簡略ィ匕した正面図である。 [図 13]図 13は、図 12の左側面図である。

[図 14]図 14は、車幅方向左側から見た要部側面図であり、硬物ユニット結合体と、電力供給装置 'ブレーキマスシリンダとの位置関係を示す。

[図 15]図 15は、 COエアコンコンプレッサとインバータを車幅方向左側力見た側面

2

図である。

[図 16]図 16は、図 15を模式ィ匕した概略図である。

発明を実施するための最良の形態

[0010] 以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。

[0011] (第一実施形態）

図 1は、本発明の第一実施形態に係わる複数の硬物ユニットの車両搭載構造を示す自動車、例えば燃料電池自動車の車体 1前部の簡略化した斜視図である。なお、図 1を含み以後に説明する各図中で、矢印 FRで示す方向が車体 1前方、矢印 Lire 示す方向が車体 1左側、矢印 RHで示す方向が車体 1右側、矢印 UPRで示す方向が車体 1上方である。

[0012] 車体 1の前部のラジェータ 3を支持するラジェータコアサポート 5と、その後方のダッシュパネル 7と、車幅方向両側のフードリッジパネル 9とに囲まれて、モータルーム 11 が形成されている。なお、モータルーム 11に収容する車両駆動用のモータやそのィンバータなどは図 1では省略している。

[0013] 上記したモータルーム 11内において、車幅方向両側の下部には、車両前後方向に延びる車体 1の骨格部材としてのサイドメンバ 13を設けている。このうち車体 1右側のサイドメンバ 13上に、図 2に拡大して示すように、 COエアコンコンプレッサ 15とこ

2

の COエアコンコンプレッサ 15用のインバータ 17を固定している。 COエアコンコン

2 2 プレッサ 15とインバータ 17が、複数の硬物ユニットを構成している。図 3は、その平面図である。

[0014] インバータ 17は、インバータブラケット 19を介してサイドメンバ 13上に固定している。図 2に示すように、インバータブラケット 19は、サイドメンバ 13の潰れビード 13aよりも車両後方に固定している。 COエアコンコンプレッサ 15は、車幅方向 2個所を、コ

2

ンプレッサ第 1ブラケット 21,コンプレッサ第 2ブラケット 23を介してそれぞれ車体 1側に固定しており、このうち車両左側のコンプレッサ第 1ブラケット 21をインバータブラケット 19に、車両右側のコンプレッサ第 2ブラケット 23を車体 1のフードリッジ 9に固定している。

[0015] 上記した COエアコンコンプレッサ 15やインバータ 17からなる複数の硬物ユニット

2

と、インバータブラケット 19と、コンプレッサ第 1ブラケット 21と、コンプレッサ第 2ブラケット 23で、硬物ユニット結合体 20を構成している。また、インバータブラケット 19と、コンプレッサ第 1ブラケット 21と、コンプレッサ第 2ブラケット 23は、铸物であって取付具を構成している。

[0016] 図 4は、インバータブラケット 19がサイドメンバ 13に固定される構造を示す分解斜視図である。このインバータブラケット 19は、全体としてほぼ平板状に形成し、車両前後方向 2個所の取付孔 19aを、サイドメンバ 13のねじ孔 13bに整合させて、図 5に示す Jう〖こ、ボノレト 25〖こ Jり ϋ 固する。

[0017] 図 6は、インバータ 17がインバータブラケット 19に固定される構造を示す分解斜視図である。インバータ 17は、インバータブラケット 19上に載置し、車両前後方向前端 17gにおける取付部 17aの取付孔 17bを、インバータブラケット 19の車両前後方向前端部における取付部 19bのねじ孔 19cに整合させ、車両前後方向後部左側における取付部 17cの取付孔 17dを、インバータブラケット 19の車両前後方向後端部における取付部 19dのねじ孔 19eに整合させ、さらに車両前後方向後部右側における取付部 17eの取付孔 17fを、インバータブラケット 19の車両前後方向後端部における取付部 19fのねじ孔 19gに整合させて、図 7に示すように、各部をボルト 27により締結固定する。

[0018] 図 2に示すように、インバータ 17の車幅方向左側面には、燃料電池（図示なし）の発電電力を、後述の電力供給装置 55 (図 14)から高電圧として供給を受けるための強電配線 29を接続している。そして、インバータ 17と強電配線 29との接続部から引き出した強電配線 30の端部を、インバータ 17上面に固定してあるコネクタ 32に接続する。コネクタ 32には、 COエアコンコンプレッサ 15の車幅方向左側の端部（長手方

2

向第 2端部 15d)に一端を接続している強電配線 34の他端のコネクタ 36を接続する [0019] 図 2に示したコンプレッサ第 2ブラケット 23は、車体側ブラケット 31と、コンプレッサ側ブラケット 33と力もなり、図 8は、車体側ブラケット 31がフードリッジパネル 9に固定される構造を示す斜視図である。車体側ブラケット 31の 3個所を、ボルト'ナット 35によってフードリッジパネル 9に固定し、車体側ブラケット 31の車両前後方向両端に取付部 31a,取付部 3 lbをそれぞれ設けている。

[0020] そして図 9に示すように、 COエアコンコンプレッサ 15の下面に固定してあるコンプ

2

レッサ側ブラケット 33の取付部 33aを取付部 3 la,取付部 3 lbに重ねた状態で、取付部 31a,取付部 31bに設けた各ねじ孔 31c,ねじ孔 31dにボルト 37を締結固定する。

[0021] 上記したコンプレッサ側ブラケット 33は、図 10に示すように、 COエアコンコンプレ

2

ッサ 15の車幅方向右側の下部に位置しており、 COエアコンコンプレッサ 15の下面

2

に設けた取付部 15aにボルト'ナット 39によりコンプレッサ側ブラケット 33を固定する [0022] また、 COエアコンコンプレッサ 15の車幅方向左側については、前記図 2に示して

2

あるコンプレッサ第 1ブラケット 21を、 COエアコンコンプレッサ 15の下面に設けた取

2

付部 15b (図 14,図 15参照）にボルト'ナット 41により固定する。

[0023] そして、 COエアコンコンプレッサ 15に対して車両前後方向に突出する取付部 21a

2

を、ボルト 45により、前記図 5,図 9に示してあるインバータブラケット 19の取付部 19h に設けたねじ孔 19iに締結固定する。

[0024] 図 3に示すように、 COエアコンコンプレッサ 15の車幅方向右側端部 (長手方向第

2

1端部 15c)の上面には、 COエアコンコンプレッサ 15の吐出側となる高圧配管 47の

2

一端を接続し、高圧配管 47の他端は COエアコンコンプレッサ 15の上面に沿って配

2

置して車両後方に延出させる。また、高圧配管 47の COエアコンコンプレッサ 15へ

2

の接続端部 47aの車幅方向左側（図 3中で下部側）には低圧配管 49の一端を接続し、低圧配管 49の他端は COエアコンコンプレッサ 15の上面に沿って配置して車両

2

前方に延出させる。図 3では、 COエアコンコンプレッサ 15の第 1端部 15cよりも、コ

2

ンプレッサ第 2ブラケット 23の端部 23aは、車幅方向内側に位置している。なお、図 1 ,図 2では、高圧配管 47および低圧配管 49を省略している。 [0025] 上記した第一実施形態による複数の硬物ユニットの車両搭載構造によれば、複数の硬物ユニットである COエアコンコンプレッサ 15とそのインバータ 17を、コンプレツ

2

サ第 1ブラケット 21と、コンプレッサ第 2ブラケット 23と、インバータブラケット 19により、互いに一体化させて車体 1の骨格部材であるサイドメンバ 13に固定しているので、例えば車両が前面衝突した場合であっても、硬物ユニット 15, 17同士の相対移動を防止でき、かつ車体 1と硬物ユニット 15, 17との相対移動をも抑えられる。これにより車両前面衝突時に、硬物ユニット 15, 17が他の部位 (部品）に干渉して大きな損傷を及ぼすと!、う不具合を防止できる。

[0026] 上記した COエアコンコンプレッサ 15とそのインバータ 17を、共通のインバータブラ

2

ケット 19により車体 1のサイドメンバ 13に固定しているので、 COエアコンコンプレツ

2

サ 15とインバータ 17をそれぞれ別々にブラケットを介してサイドメンバ 13に固定する場合に比較して、部品点数が減少してコスト低減を図ることができる。

[0027] また、インバータ 17の上に COエアコンコンプレッサ 15を重ねるようにして固定して

2

いるので、 COエアコンコンプレッサ 15に比較してより硬物であるインバータ 17力 C

2

Oエアコンコンプレッサ 15を保持する強度部材として機能する。これにより、 COェ

2 2 アコンコンプレッサ 15の取付部 15a'取付部 15bの強度および剛性が高まり、音振性能が向上する。

[0028] 図 3では、 COエアコンコンプレッサ 15の長手方向第 1端部 15cよりも、コンプレツ

2

サ第 2ブラケット 23の端部 23aが、車幅方向内側に位置している。

[0029] これに対して図 11では、図 3におけるコンプレッサ第 2ブラケット 23の端部 23a (図 1 1の破線)を、第 1端部 15cよりも外側に位置させており、当然 COエアコンコンプレツ

2

サ 15の高圧配管 47および強電配線 29, 30, 34よりも車幅方向外側に位置させている。車両の側面衝突時に、図 3では第 1端部 15cが最初に干渉を起こすのに対して、図 11の場合には端部 23aが先に干渉を起こして高圧配管 47ゃ強電配線 29, 3 0, 34を保護できる。

[0030] これにより、高圧配管 47ゃ強電配線 29, 30, 34を側面衝突の際に保護する目的で、補強部材の追加やその側方での大きな空間の設定が不要となる。

[0031] (第二実施形態）図 12は、図 1とは別の第二実施形態を示す、 COエアコンコンプレッサ 15とインバ

2

ータ 17の車両前方から見た簡略ィ匕した正面図で、図 13は図 12の左側面図である。第二実施形態では、 COエアコンコンプレッサ 15の高圧配管 50および強電配線 52

2

を車両右側（図 12では左側）の端部から引き出すとともに、インバータ 17の強電配線 56を車両前方側の面から引き出している。

[0032] この場合には、インバータ 17の面 53 (強電配線 56の取出口 56aを備えない）が、 C Oエアコンコンプレッサ 15の高圧配管 50および強電配線 52よりも車幅方向外側（図

2

12中で左側）〖こ位置するように配置することで、図 12中で左側からの車両の側面衝突時に、上記したインバータ 17の面 53が、高圧配管 50および強電配線 52よりも先に干渉を起こし、補強部材の追加や側方に大きな空間を設定することなぐ高圧配管 50および強電配線 52を保護できる。

[0033] また、 COエアコンコンプレッサ 15とインバータ 17を上下方向に重ねて配置して、

2

車両前部のヘッドランプ 68とホイールハウス 51 (図 3参照）との間のサイドメンバ 13に固定することで、 COエアコンコンプレッサ 15とインバータ 17を車両前後方向に並べ

2

て配置する場合に比較して車両前後方向の寸法を小さくできる。これにより、その前方のヘッドランプ 68と後方のホイールハウス 51との間のスペースを有効活用でき、スペース効率が向上する。さらに、ヘッドランプ 68のバルブ交換性も向上する。

[0034] また、 COエアコンコンプレッサ 15とインバータ 17を、図 2に示すサイドメンバ 13の

2

潰れビード 13aよりも車両後方に固定しているので、潰れビード 13aへの車両前面衝突時のエネルギ入力を所望に確保する。従って、サイドメンバ 13上に COエアコンコ

2 ンプレッサ 15とインバータ 17を設置しても、潰れビード 13aはその機能を確実に果たせる。

[0035] さらに、 COエアコンコンプレッサ 15とインバータ 17を備える硬物ユニット結合体 20

2

力潰れビード 13aの車両後方のサイドメンバ 13の強度を上げることができ、潰れビード 13aとの強度差を広げることができる。これにより、車両前面衝突時に潰れビード 13a後方の潰れて欲しくない部位の変形を抑えながら、効率良く潰れビード 13aを潰して衝突エネルギを吸収できる。

[0036] 図 14は、車幅方向左側から見た要部側面図で、上記した硬物ユニット結合体 20と、モータルーム 11内に設置する他の大型硬物ユニットとしての例えば電力供給装置 55および、モータルーム 11内の車両後方に位置するブレーキマスタシリンダ 57との車両前後方向の位置関係を示している。なお、電力供給装置 55は、例えば左右のサイドメンバ 13相互間に取り付けた部品搭載メンバ 60上に固定する。なお、この部品搭載メンバ 60は、図 1〜図 9,図 11では省略している。

[0037] 図 14では、硬物ユニット結合体 20の車両前後方向前端 20aを、モータルーム 11内のブレーキマスタシリンダ 57の車両前後方向前端 57aよりも車両前方で、かつ電力供給装置 55の車両前後方向前端 55aと同じかそれよりも車両後方に配置している。

[0038] これにより、車両の前面衝突時に、 COエアコンコンプレッサ 15とインバータ 19は、

2

前記したように同士の相対移動がなぐかつ車体 1の強固な部位であるサイドメンバ 1 3に固定していて車体 1との相対移動も少なくなつているので、前記衝突時にブレーキマスタシリンダ 57よりも先に干渉を起こす。この結果、車両の前面衝突時に、補強部材を追加することなくブレーキマスタシリンダ 57を保護できる。

[0039] また、硬物ユニット結合体 20の車両前後方向前端 20aを、大型硬物ユニットである電力供給装置 55の車両前後方向前端 55aと同じかそれよりも車両後方に配置することで、車両の前面衝突時に、電力供給装置 55がブレーキマスタシリンダ 57よりも先に干渉を起こし、ブレーキマスタシリンダ 57を保護できる。

[0040] 図 3に示すように、 COエアコンコンプレッサ 15の長手方向を車幅方向にして、そ

2

の長手方向第 1端部 15cと長手方向第 2端部 15dにそれぞれ高圧配管 47と強電配線 34を接続しているので、前面衝突時には、 COエアコンコンプレッサ 15が、高圧

2

配管 47と強電配線 34の、特に COエアコンコンプレッサ 15へのそれぞれの接続端

2

部 47aと接続端部 34aよりも先に干渉を起こし、高圧配管 47と強電配線 34の接続端部 47aと接続端部 34aを保護できる。

[0041] また、 COエアコンコンプレッサ 15の長手方向を車幅方向にすることで、 COエア

2 2 コンコンプレッサ 15とその前方のヘッドランプ 68との隙間が、 COエアコンコンプレツ

2

サ 15の長手方向を車両前後方向とした場合に比較して広くなる。これにより、車両の前面衝突時には、 COエアコンコンプレッサ 15が干渉を起こすよりも先に他の部品

2

が干渉されないことが可能となり、補強部材の追加や新たに前方に大きな空間を設定することなぐ高圧配管 47ゃ強電配線 29, 30, 34を保護できるとともに、ヘッドランプ 68の交換作業が容易になる。

[0042] また、 COエアコンコンプレッサ 15の長手方向を車幅方向にすることで、その回転

2

軸が車幅方向となる。したがって COエアコンコンプレッサ 15の回転運動を、上下入

2

力として、 COエアコンコンプレッサ 15の取付部 15a'取付部 15bに設定する防振ゴ

2

ム（図示なし）とサイドメンバ 13で COエアコンコンプレッサ 15を受けることになり、音

2

振性能が向上する。

[0043] 図 15は、 COエアコンコンプレッサ 15とインバータ 17を車幅方向左側から見た側

2

面図で、図 16は図 15を模式化した概略図である。これによれば、 COエアコンコン

2

プレッサ 15とその下部のインバータ 17との間の隙間 61に、強電配線 63や高圧配管 65を配置する。

[0044] これにより、車両の前面衝突時に、 COエアコンコンプレッサ 15とインバータ 17が

2

強電配線 63や高圧配管 65よりも先に干渉を起こし、強電配線 63や高圧配管 65を保護できる。また、 COエアコンコンプレッサ 15とインバータ 17は、強固に固定されて

2

相対移動を抑えているので、衝突時に強電配線 63や高圧配管 65を配置している隙間 61はほとんど変形せず、したがって、補強部材の追加や前方に大きな空間を設定することなぐ強電配線 63や高圧配管 65を確実に保護できる。

[0045] また、図 2,図 3,図 15に示すように、 COエアコンコンプレッサ 15の下方に配置し

2

たインバータ 17の車両前後方向前端 17gが、 COエアコンコンプレッサ 15の車両前

2

後方向前端 15eよりも車両前方に位置するように配置して段差部 67を形成し、この段差部 67に、強電配線 30, 34を配置する。強電配線 30, 34に代えて高圧配管を配置してもよぐこれら双方を配置してもよい。

[0046] これにより、車両の前面衝突時に、インバータ 17が強電配線 30, 34よりも先に干渉を起こすことになり、強電配線 30, 34を保護できる。また、 COエアコンコンプレッサ

2

15とインバータ 17は、強固に固定されて相対移動を抑えているので、上記した段差部 67はほとんど変形せず、したがって、補強部材の追加や前方に大きな空間の設定を行うことなぐ強電配線 30, 34や高圧配管を確実に保護できる。

[0047] また、 COエアコンコンプレッサ 15より下側に位置するインバータ 17が車両前方に出ているため、段差部 67上の強電配線 30, 34や高圧配管に車両上方から用意にアクセス可能となる。これにより、強電配線 30と強電配線 34との相互の接続部であるコネクタ 32での脱着作業性などが向上する。

[0048] なお、上記した第一実施形態と第二実施形態では、複数の硬物ユニットとして CO

2 ェアコンコンプレッサ 15とそのインバータ 17を例示したが、電動パワステァリングなどにおける電動ポンプとそのインバータをも複数の硬物ユニットとして適用できる。

[0049] 上記に限定されるものではなぐ本発明は種々の変形及び改良が可能であることは

、当業者には自明である。

[0050] 特願 2004— 381831号（出願日： 2004年 12月 28日）の全内容はここに援用される。

産業上の利用可能性

[0051] 本発明によれば、複数の硬物ユニットを互いに結合した状態で車体の骨格部材に固定しているので、車両の前面衝突時に、複数の硬物ユニット同士の相対移動を抑えることができ、かつ複数の硬物ユニットを車体の強固な部位である車体の骨格部材に固定しているため、車体と複数の硬物ユニットとの相対移動をも抑えられる。これにより車両の前面衝突時に、強度の高い複数の硬物ユニットが他の部位 (部品）に干渉するのを防止できる。

Claims

請求の範囲

[1] 車体の構造部材に比べて高強度でかつ車両に搭載された複数の硬物ユニットであつて互いに結合して一体化して硬物ユニット結合体を形成する該複数の硬物ュ-ットと、該硬物ユニット結合体が固定された骨格部材であって該車体の一部である骨格部材により構成されたことを特徴とする複数の硬物ユニットの車両搭載構造。

[2] 該複数の硬物ユニットを取付具により互いに一体化し、該取付具を該骨格部材に固定することを特徴とする請求項 1に記載の複数の硬物ユニットの車両搭載構造。

[3] 該複数の硬物ユニットが、 COエアコンコンプレッサと該 COエアコンコンプレッサ

2 2

用のインバータにより構成され、該取付具が、コンプレッサ第 1ブラケットとコンプレツサ第 2ブラケット、インバータブラケットにより構成され、該コンプレッサ第 2ブラケットの車幅方向外側の端部が、該 COエアコンコンプレッサの高圧配管と強電配線よりも車

2

幅方向外側に位置していることを特徴とする請求項 2に記載の複数の硬物ユニットの車両搭載構造。

[4] 該複数の硬物ユニットが、 COエアコンコンプレッサと該 COエアコンコンプレッサ

2 2

用のインバータにより構成され、該 COエアコンコンプレッサの下方に配置した該イン

2

バータの面であって強電配線の取出口を備えない該面力該 COエアコンコンプレ

2

ッサの高圧配管と強電配線よりも車幅方向外側に位置することを特徴とする請求項 2 に記載の複数の硬物ユニットの車両搭載構造。

[5] 該複数の硬物ユニットを上下方向に重ねて配置し、該複数の硬物ユニットを各々該取付具を介して車両前部のヘッドランプとホイールノ、ウスとの間の該骨格部材に固定することを特徴とする請求項 2に記載の複数の硬物ユニットの車両搭載構造。

[6] 該硬物ユニット結合体を、該骨格部材の潰れビードよりも車両後方に固定したことを特徴とする請求項 1に記載の複数の硬物ユニットの車両搭載構造。

[7] 該硬物ユニット結合体の車両前後方向前端を、モータルーム内に配置したブレーキマスタシリンダの車両前後方向前端よりも車両前方に配置することを特徴とする請求項 1に記載の複数の硬物ユニットの車両搭載構造。

[8] 該複数の硬物ユニットが、 COエアコンコンプレッサと該 COエアコンコンプレッサ

2 2

用のインバータにより構成され、該 COエアコンコンプレッサの長手方向第 1端部と、長手方向第 2端部にそれぞれ高圧配管と強電配線を接続し、該 COエアコンコンプ

2

レッサの長手方向を車幅方向にして配置したことを特徴とする請求項 1に記載の複数の硬物ユニットの車両搭載構造。

[9] 該複数の硬物ユニットが、 COエアコンコンプレッサと該 COエアコンコンプレッサ

2 2

用のインバータにより構成され、高圧配管と強電配線との少なくとも一方を、該 COェ

2 アコンコンプレッサと該インバータとの間に形成される隙間に配置したことを特徴とする請求項 1に記載の複数の硬物ユニットの車両搭載構造。

[10] 該複数の硬物ユニットが、 COエアコンコンプレッサと該 COエアコンコンプレッサ

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バータの車両前後方向前端が、 COエアコンコンプレッサの該車両前後方向前端よ

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りも車両前方に位置するように配置して段差部を形成し、該段差部に、該複数の硬物ユニットの高圧配管と強電配線との少なくとも一方を配置することを特徴とする請求項 1に記載の複数の硬物ユニットの車両搭載構造。

[11] 該 COエアコンコンプレッサと該インバータを、共通の部材である該インバータブラ

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ケットにより該車体の該骨格部材に固定することを特徴とする請求項 3に記載の複数の硬物ユニットの車両搭載構造。

[12] 該 COエアコンコンプレッサよりも硬物である該インバータカ該 COエアコンコン

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プレッサを保持する強度部材となるように構成されたことを特徴とする請求項 5に記載の複数の硬物ユニットの車両搭載構造。

[13] 該硬物ユニット結合体の該車両前後方向前端を、該モータルーム内の他の硬物ュニットとしての電力供給装置の車両前後方向前端と同じか該電力供給装置の該車両前後方向前端よりも車両後方に配置したことを特徴とする請求項 7に記載の複数の硬物ユニットの車両搭載構造。