JP2016203902A - 車両の配線固定構造 - Google Patents
車両の配線固定構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016203902A JP2016203902A JP2015090568A JP2015090568A JP2016203902A JP 2016203902 A JP2016203902 A JP 2016203902A JP 2015090568 A JP2015090568 A JP 2015090568A JP 2015090568 A JP2015090568 A JP 2015090568A JP 2016203902 A JP2016203902 A JP 2016203902A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- wiring
- drive source
- electric drive
- support bracket
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Body Structure For Vehicles (AREA)
- Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
Abstract
Description
本発明は、車両の配線の新たな固定構造を提供することを、その目的とする。
図1は、車両1の前部1Aの骨格部分と主要構成を拡大して示すものである。車両1の前部1Aには駆動系を搭載するための空間2が形成されている。この空間2は、車幅方向Wに位置し、車両前後方向Yに延びる左右のフロントサイドメンバ3、4と、フロントサイドメンバ3、4に連結されていて、車室内と空間2とを区切るダッシュパネル5に囲まれている。この空間2内には、駆動系を構成する電動駆動源としての電動モータ6、トランスアクスル7及びインバータ8が主に収納されて搭載されている。ダッシュパネル5は電動モータ6よりも車両後方Y2側に配置されている。電動モータ6とその上方に配置されたインバータ8とは、ダッシュパネル5側(車両後方Y2側)で配線としての高電圧配線20によって電気的に接続されている。高電圧配線20とダッシュパネル5とは、互いに対向する位置関係となっている。
すなわち、高電圧配線20は、図1、図2に示すように、電動モータ6とインバータ8とを接続し、電動モータ20及びインバータ8各々の車両後方側面6c、8Aよりも後方へはみ出している。また、ダッシュパネル5は、高電圧配線20の車両後方Y2側にて高電圧配線20と対向している。
フロントサイドメンバ3、4の下方には、図2に2点鎖線で示すように、平面形状がX形状を成し、車体構成部となるサスクロスメンバ9が配置されている。二股に分かれたサスクロスメンバ9の前部9A、9Bは、フロントサイドメンバ3、4の前部3A、4Aに固定されている。二股に分かれたサスクロスメンバ9の後部9C、9Dは、フロントサイドメンバ3、4の前部3A、4Aよりも車両後方Y2側においてフロントサイドメンバ3、4に固定されている。空間2内には、その両端10A、10Bがサスクロスメンバ9の前部9A、9Bに固定されて車幅方向Wに延在するようにフロントメンバ10が配置されている。
図3に示すように、高電圧配線20は、車両1のレイアウトの関係からダッシュパネル5と対向するように配策されている。高電圧配線20は、走行時の振動によって突っ張ることが無いように、ダッシュパネル5に向かってはみ出して湾曲する撓みを持つように配策されている。
このように、電動モータ6が凹部50(フロアトンネル13)に対して車幅方向Wにオフセットされていて、高電圧配線20がダッシュパネル5と対向配置される場合、車両前方Y1から衝突荷重Fを受けて、例えば電動モータ6が車両後方Y2に向かって移動すると、高電圧配線20がそのまま後退してダッシュパネル5に干渉して潰れてしまうことが想定される。すなわち、高電圧配線20が電動モータ6とダッシュパネル5に挟まれてしまうことが想定される。
図4(a)、図4(b)に示すように、アルミ合金などの金属製の支持ブラケット11の一端側11Aには、モータ後部側6Bに固定される複数の筒状のボス部からなる複数の固定部としてのモータ固定部111、112、113が形成されている。これらモータ固定部111、112、113には、ゴムブッシュ151、152、153がそれぞれ装着されている。ブラケット11の一端側11Aは、図5(a)、図5(b)に示すように、配線固定部21側からモータ固定部111、112、113にボルト32をそれぞれ挿通し、モータ後部側6Bに形成されたねじ部にねじ込むことで、モータ後部側6Bに締結固定される。
図4(a)、図4(b)に示すように、モータ固定部111、112、113は、モータ固定部111を頂点とする三角形状となるように配置形成されている。モータ固定部111と対角側に位置する他端側11Bは、二股に分岐していて、互いに対向する対向部11Ba、11Bbに、筒状の固定ボス部114、115が同一軸線上となるように形成されている。対向部11Baと対向部11Bbの間には、図3、図5(a)に示すように、車体固定部12の筒状のゴムマウント14が介装される。ブラケット11の他端側11Bは、ボルト33を固定ボス部114から固定ボス部115に向かって挿通させてナット34で締めこむことで図3に示すように車体固定部12に締結固定される。本実施形態において、支持ブラケットの他端側11Bの中心線Q3は、車幅方向Wにおける中対向部11Baと対向部11Bbの間の中心線である。
高電圧配線20を取り付ける配線固定部21は、筒状のボス部であって、図4(a)、図5(b)に示すように、側面視において、モータ固定部112、113よりもモータ固定部114、115寄り(他端側11B)に位置している。配線固定部21には、ゴムブッシュ154が装着される。配線固定部21は、モータ固定部111の中心とモータ固定部114(115)の中心とを結ぶ直線E上に位置するとともに、連結面Q2と反対側に向かって辺部11C〜11Fから突出するように形成されている。つまり、配線固定部21は、支持ブラケット11の一端側11Aの電動モータ6との連結面Q2とは反対側の側面11Gから高電圧配線20に向けて凸状に膨らむように支持ブラケット11に設けられている。このため、支持ブラケット11は、図5(a)に示すように、下面視した形状が、配線固定部21を頂点とした屈曲形状とされている。支持ブラケット11は、モータ後部側6Bに対して複数のボルト32で固定されるため、車体前方Y1から衝突荷重Fを受けるとモータ後部側6Bとの固定部よりも車両後方Y2側の部位で破断するように形成されている。つまり、図5(b)に符号Gで示す一点鎖線から破断するように形成されている。
モータ固定部111〜113とは、ボルト32で締結固定されることから剛性を持たせている。このため支持ブラケット11の一端側11Aはモータ後部側6Bと締結後において一体的になる。
図6(a)に示すように、電動モータ6に対し衝突荷重Fが加わると、電動モータ6は後退する。このように電動モータ6が後退すると、支持ブラケット11は、サスクロスメンバ9上に設けられた車体固定部12側から他端側11Bに反力を受ける。このとき、連結面Q2は他端側11Bの固定中心Q3に対してオフセット方向W2(左側)にずれているため、車体固定部12からの反力は支持ブラケット11の連結面Q2より右側に加わる。さらに、支持ブラケット11は一端11側Aの幅Waを他端側11Bの幅Wbよりも狭く形成されていて、配線固定部21は各辺部に対し、オフセット方向W2(左側)に突出して形成されている。このため、衝突荷重Fが加わると、配線固定部21の周囲のリブ142、143が図5(b)の一点破線Gで破断し、図6(b)に示すように、支持ブラケット11がモータ後部側6Bに固定されている一端11側から破壊される。
破壊された支持ブラケット11は、図6(c)に示すように、車両後方Y2に下がりつつも固定中心Q3よりも図中右側に位置している凹部50に向かって斜め後方に移動する。この支持ブラケット11の移動に伴い、一端側11Aで破断された支持ブラケット11側に残る配線固定部21に取付けられている高電圧配線20も、つられて凹部50やフロアトンネル13内に向かって移動して収まる。このため、高電圧配線20はダッシュパネル5とモータ後部側6Bとに挟まれて破損することを防止することができる。
すなわち、本実施形態では、電動モータ6が凹部50に対して車幅方向Wにオフセットされて配置されていて、支持ブラケット11の一端側11Aにおける電動モータ6との連結部分となる連結面Q2が支持ブラケット11の他端側11Bの中心線Q3に対して電動モータ6のオフセット方向W2側にずれて形成されている。このため、ダッシュパネル5と高電圧配線20とが対向配置した状態で、車両前方から衝突荷重Fを受けて電動モータ6が車両後方Y2に向かって移動した場合でも、高電圧配線20がダッシュパネル5の凹部50内に入るので、ダッシュパネル5と干渉して高電圧配線20が潰れてしまうことを防止できる。
支持ブラケット11の他端側11Bが凹部50に対して電動モータ6のオフセット方向W2側にずれているため、その分、空間が設けられ、図6(b)、図6(c)に示すように、車両前方からの衝突荷重Fに対して反力が加わった際に支持ブラケット11の他端側11Bの移動に必要な空間が確保されて、凹部50への高電圧配線20の収容(移動)を促進することができる。
また、他端側11Bに形成されている固定ボス部114、115は、壁部145を介して配線固定部21とリブ144とに連結されている。このため、衝突荷重Fはリブで分散されて固定ボス部114、115に伝達することができる。これにより、配線固定部21は破損し難くなり、破断された支持ブラケット11とともに、より確実に高電圧配線20を凹部50に向かって移動させることができる。
車両前方Y1からの衝突荷重Fによる負荷が大きい箇所、つまり配線固定部21が、支持ブラケット11の一端側11Aの電動モータ6との連結面Q2とは反対側の側面11Gから高電圧配線20に向けて凸状に膨らむように設けられているため、そうした負荷が緩和されやすく、支持ブラケット11の損傷を抑制できる。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
Claims (4)
- 車両を駆動する電動駆動源と、
前記電動駆動源を制御するインバータと、
前記電動駆動源と前記インバータとを接続し、前記電動駆動源及び前記インバータ各々の車両後方面よりも後方へはみ出す配線と、
前記配線の車両後方側にて前記配線と対向するダッシュパネルと、
前記ダッシュパネルの下部に形成され、車幅方向に幅を持って窪んでなる凹部と、
一端側が前記電動駆動源に連結されているとともに他端側が前記凹部に対向して配置された前記車両の車体構成部に連結され、且つ前記配線を固定する配線固定部を有する支持ブラケットと、を備え、
前記電動駆動源が前記凹部に対して車幅方向にオフセットされて配置されていて、
前記支持ブラケットの一端側における前記電動駆動源との連結部分が前記支持ブラケットの他端側の中心線に対して前記電動駆動源のオフセット方向側にずれて形成されていることを特徴とする車両の配線固定構造。 - 前記支持ブラケットの他端側が、前記凹部内において前記電動駆動源のオフセット方向側にずれて前記車体構成部と連結されていることを特徴とする請求項1に記載の車両の配線固定構造。
- 前記支持ブラケットの一端側は、前記電動駆動源に固定される複数のボス部からなる複数の固定部が形成されているとともに、前記配線固定部は、前記複数の固定部と前記他端側とに複数のリブによって連結されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の配線固定構造。
- 前記配線固定部は、前記支持ブラケットの一端側の前記電動駆動源との連結部分とは反対側の側面から前記配線に向けて凸状に膨らむように設けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の車両の配線固定構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015090568A JP6609978B2 (ja) | 2015-04-27 | 2015-04-27 | 車両の配線固定構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015090568A JP6609978B2 (ja) | 2015-04-27 | 2015-04-27 | 車両の配線固定構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016203902A true JP2016203902A (ja) | 2016-12-08 |
JP6609978B2 JP6609978B2 (ja) | 2019-11-27 |
Family
ID=57488728
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015090568A Active JP6609978B2 (ja) | 2015-04-27 | 2015-04-27 | 車両の配線固定構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6609978B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020026219A (ja) * | 2018-08-10 | 2020-02-20 | トヨタ自動車株式会社 | 車両前部構造 |
JP2021109492A (ja) * | 2020-01-08 | 2021-08-02 | マツダ株式会社 | 車両用の駆動ユニット |
FR3126201A1 (fr) * | 2021-08-20 | 2023-02-24 | Psa Automobiles Sa | Dispositif de suspension d'un groupe électromoteur de véhicule automobile |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005262894A (ja) * | 2004-03-16 | 2005-09-29 | Toyota Motor Corp | 高電圧線を備えた車両 |
JP2011063147A (ja) * | 2009-09-18 | 2011-03-31 | Suzuki Motor Corp | 車両の高電圧ケーブルの配索構造 |
JP2012144142A (ja) * | 2011-01-12 | 2012-08-02 | Mazda Motor Corp | 電動車両 |
JP2012232743A (ja) * | 2012-08-01 | 2012-11-29 | Mitsubishi Motors Corp | 電気自動車 |
-
2015
- 2015-04-27 JP JP2015090568A patent/JP6609978B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005262894A (ja) * | 2004-03-16 | 2005-09-29 | Toyota Motor Corp | 高電圧線を備えた車両 |
JP2011063147A (ja) * | 2009-09-18 | 2011-03-31 | Suzuki Motor Corp | 車両の高電圧ケーブルの配索構造 |
JP2012144142A (ja) * | 2011-01-12 | 2012-08-02 | Mazda Motor Corp | 電動車両 |
JP2012232743A (ja) * | 2012-08-01 | 2012-11-29 | Mitsubishi Motors Corp | 電気自動車 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020026219A (ja) * | 2018-08-10 | 2020-02-20 | トヨタ自動車株式会社 | 車両前部構造 |
JP7196455B2 (ja) | 2018-08-10 | 2022-12-27 | トヨタ自動車株式会社 | 車両前部構造 |
JP2021109492A (ja) * | 2020-01-08 | 2021-08-02 | マツダ株式会社 | 車両用の駆動ユニット |
JP7327170B2 (ja) | 2020-01-08 | 2023-08-16 | マツダ株式会社 | 車両用の駆動ユニット |
FR3126201A1 (fr) * | 2021-08-20 | 2023-02-24 | Psa Automobiles Sa | Dispositif de suspension d'un groupe électromoteur de véhicule automobile |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6609978B2 (ja) | 2019-11-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN109747401B (zh) | 车辆用高电压单元的支撑结构及车辆前部结构 | |
US8657365B2 (en) | Vehicle body front structure of electric vehicle | |
US10486515B2 (en) | Vehicle lower section structure | |
US9637172B2 (en) | Vehicle body structure for automobile | |
US8833838B2 (en) | Vehicle body front structure | |
CN108394471B (zh) | 车辆框架结构 | |
EP2684721A2 (en) | Onboard equipment fixing structure | |
JP2014114870A (ja) | 電子機器の車載構造 | |
JP6626480B2 (ja) | 車体構造 | |
JP2019006311A (ja) | 車体前部構造 | |
JP2013248982A (ja) | 車体フレーム構造 | |
US11912344B2 (en) | Vehicle lower part structure | |
JP2019108113A (ja) | 側方車体補強構造 | |
JP6609978B2 (ja) | 車両の配線固定構造 | |
JP2019026084A (ja) | 車両前部構造 | |
CN115771565A (zh) | 车辆 | |
JP2013103589A (ja) | 電気自動車 | |
JP2017081503A (ja) | 電力変換器の車載構造 | |
JP2016107907A (ja) | 電力変換装置 | |
JP2012192808A (ja) | 車両の下部車体構造 | |
WO2018066684A1 (ja) | 車両の荷重伝達システム | |
CN113492923B (zh) | 车辆 | |
US11104383B2 (en) | Vehicle front portion structure | |
JP7210117B2 (ja) | ブロワ支持構造 | |
JP2019018685A (ja) | 車体構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180323 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190109 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190219 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190422 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20191001 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20191014 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6609978 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |