JP2016203902A - 車両の配線固定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の配線の新たな固定構造を提供する。【解決手段】車両の配線固定構造は、車両1を駆動する電動駆動源6と、電動駆動源を制御するインバータと、電動駆動源とインバータとを接続し、電動駆動源及びインバータ各々の車両後方面6c、よりも後方へはみ出す配線20と、配線の車両後方Y2側にて配線と対向するダッシュパネル5と、ダッシュパネルの下部に形成され、車幅方向Wに幅を持って窪んでなる凹部50と、一端側11Aが電動駆動源に連結されているとともに他端側11Bが凹部に対向して配置された車両の車体構成部9に連結され、且つ配線を固定する配線固定部21を有する支持ブラケット11と、を備え、電動駆動源が凹部に対して車幅方向Wにオフセットされて配置されていて、支持ブラケットの一端側における電動駆動源との連結部分Q2が支持ブラケットの他端側の中心線Q3に対して電動駆動源のオフセット方向側にずれて形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、車両の配線固定構造に関する。
電動駆動源としての電動モータを備えた車両は、電動モータとインバータを備えている。電動モータとインバータとは、高電圧(例えば200V)を送電可能な配線で接続されていて、ダッシュパネルによって車室内と区分された車両の前部に形成された空間に搭載されて配策されている(例えば特許文献1)。
特許第5294031号公報
車両レイアウトの関係で、ダッシュパネルと配線とを対向配置した場合、車両前方から衝突荷重を受けて電動モータやインバータが車両後方に向かって移動した際に、配線がダッシュパネルに干渉して潰れてしまうことが想定される。このため、配線の新たな固定構造が必要とされている。
本発明は、車両の配線の新たな固定構造を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る車両の配線固定構造は、車両を駆動する電動駆動源と、電動駆動源を制御するインバータと、電動駆動源とインバータとを接続し、電動駆動源及びインバータ各々の車両後方面よりも後方へはみ出す配線と、配線の車両後方側にて配線と対向するダッシュパネルと、ダッシュパネルの下部に形成され、車幅方向に幅を持って窪んでなる凹部と、一端側が電動駆動源に連結されているとともに他端側が凹部に対向して配置された車両の車体構成部に連結され、且つ配線を固定する配線固定部を有する支持ブラケットとを備え、電動駆動源が凹部に対して車幅方向にオフセットされて配置されていて、支持ブラケットの一端側における電動駆動源との連結部分が支持ブラケットの他端側の中心線に対して電動駆動源のオフセット方向側にずれて形成されていることを特徴としている。
本発明によれば、電動駆動源が凹部に対して車幅方向にオフセットされて配置されていて、支持ブラケットの一端側における電動駆動源との連結部分が支持ブラケットの他端側の中心線に対して電動駆動源のオフセット方向側にずれて形成されているので、ダッシュパネルと配線とが対向配置した状態で、車両前方から衝突荷重を受けて電動駆動源が車両後方に向かって移動した場合でも、配線がダッシュパネルの凹部内に入るので、ダッシュパネルと干渉して配線が潰れてしまうことを防止できる。
本発明に係る車両の配線固定構造が適用された車両前部の概略構成を示す斜視図。 本発明に係る車両の配線固定構造が適用された車両前部を車両下方側から見た図。 本発明に係る車両の配線固定構造が適用された車両前部を車両側面から見た図。 電動駆動源と車体構成部とを連結する支持ブラケットの構成を説明する図であり、(a)は配線固定部側から見た斜視図、(b)はモータとの連結面側から見た斜視図。 支持ブラケットの構成を説明する図であり、(a)は車両下面側から見た拡大図、(b)は配線固定部側から見た側面視図。 車両の配線固定構造の作用を説明する図であり、(a)は車両前方から衝突荷重が加わった時の状態を示す模式図、(b)は支持ブラケットが破断したときの状態を示す模式図、(c)は高電圧配線が凹部に入った状態を示す模式図。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。実施形態において、同一部材や同一機能をする部材には、同一の符号を付し、重複説明は適宜省略する。なお、図面は見やすさを考慮して、構成要件を部分的に省略して記載することもある。
図1は、車両1の前部1Aの骨格部分と主要構成を拡大して示すものである。車両1の前部1Aには駆動系を搭載するための空間2が形成されている。この空間2は、車幅方向Wに位置し、車両前後方向Yに延びる左右のフロントサイドメンバ3、4と、フロントサイドメンバ3、4に連結されていて、車室内と空間2とを区切るダッシュパネル5に囲まれている。この空間2内には、駆動系を構成する電動駆動源としての電動モータ6、トランスアクスル7及びインバータ8が主に収納されて搭載されている。ダッシュパネル5は電動モータ6よりも車両後方Y2側に配置されている。電動モータ6とその上方に配置されたインバータ8とは、ダッシュパネル5側(車両後方Y2側)で配線としての高電圧配線20によって電気的に接続されている。高電圧配線20とダッシュパネル5とは、互いに対向する位置関係となっている。
すなわち、高電圧配線20は、図1、図2に示すように、電動モータ6とインバータ8とを接続し、電動モータ20及びインバータ8各々の車両後方側面6c、8Aよりも後方へはみ出している。また、ダッシュパネル5は、高電圧配線20の車両後方Y2側にて高電圧配線20と対向している。
フロントサイドメンバ3、4の下方には、図2に2点鎖線で示すように、平面形状がX形状を成し、車体構成部となるサスクロスメンバ9が配置されている。二股に分かれたサスクロスメンバ9の前部9A、9Bは、フロントサイドメンバ3、4の前部3A、4Aに固定されている。二股に分かれたサスクロスメンバ9の後部9C、9Dは、フロントサイドメンバ3、4の前部3A、4Aよりも車両後方Y2側においてフロントサイドメンバ3、4に固定されている。空間2内には、その両端10A、10Bがサスクロスメンバ9の前部9A、9Bに固定されて車幅方向Wに延在するようにフロントメンバ10が配置されている。
図1に示すように、車幅方向Wにおけるダッシュパネル5の中央の下部5Aには、車幅方向Wに幅を持ち、車両上方Zから車両後方Y2側に向かって窪んでなる凹部50が形成されている。この凹部50は、車両1の下部において車両前後方向Yに延びるフロアトンネル13と連通している。本実施形態において、凹部50はフロアトンネル13の前部を構成しているが、フロアトンネル13と連通させない構成であっても良い。つまり、凹部50は、フロアトンネル13を有する車両1であればフロアトンネル13と連通させればよく、フロアトンネル13のない車両であれば、ダッシュパネル5の下部5Aに、車幅方向Wに幅を持ち、車両上方Zから車両後方Y2側に向かって窪んでなる空間として形成すればよい。この凹部50は、車両前方Y1から衝突荷重F(図6参照)が加わった時に、高電圧配線20を収容するためのセーフティー空間として機能する。
電動モータ6とトランスアクスル7は、互いの対向する側面を接合して一体化されている。電動モータ6は、図2に示すように、凹部50(フロアトンネル13)に対して車幅方向Wにオフセットして配置されている。すなわち、電動モータ6は、凹部50(フロアトンネル13)に対して車幅方向Wへの中心(凹部中心という)Q1に対して一方のフロントサイドメンバ寄りにオフセットして配置されている。本実施形態において、電動モータ6は、凹部中心Q1に対して矢印W2で示すフロントサイドメンバ4寄りにオフセットされて配置されている。本実施形態では、W2が電動モータ6のオフセット方向となる。電動モータ6の前部側6Aとトランスアクスル7の前部7Aは、それぞれゴムブッシュなどを介してフロントメンバ10にボルト30、31で連結固定されている。電動モータ6の後部側(以下「モータ後部側」と記す)6Bは、サスクロスメンバ9に固定された車体固定部12に支持ブラケット11を介して固定されている。
図3に示すように、高電圧配線20は、車両1のレイアウトの関係からダッシュパネル5と対向するように配策されている。高電圧配線20は、走行時の振動によって突っ張ることが無いように、ダッシュパネル5に向かってはみ出して湾曲する撓みを持つように配策されている。
このように、電動モータ6が凹部50(フロアトンネル13)に対して車幅方向Wにオフセットされていて、高電圧配線20がダッシュパネル5と対向配置される場合、車両前方Y1から衝突荷重Fを受けて、例えば電動モータ6が車両後方Y2に向かって移動すると、高電圧配線20がそのまま後退してダッシュパネル5に干渉して潰れてしまうことが想定される。すなわち、高電圧配線20が電動モータ6とダッシュパネル5に挟まれてしまうことが想定される。
そこで、本実施形態では、図2に示すように、一端側11Aがモータ後部側6Bに連結され、他端側11Bが車体固定部12と連結された支持ブラケット11に、湾曲している高電圧配線20の一部を固定している。支持ブラケット11は、図2に示すように、その一端側11Aにおける電動モータ6との連結部分としての連結面Q2が他端側11Bに対して電動モータ6のオフセット方向W2側にずれて形成されている。支持ブラケット11は、高電圧配線20を固定する配線固定部21を有している。支持ブラケット11の一端側11Aの連結面Q2は、支持ブラケット11の他端側11Bの中心線Q3に対して電動モータ6のオフセット方向W2側にずれて形成されている。また、他端側11Bの中心線Q3は、凹部50(フロアトンネル13)の凹部中心Q1に対して電動モータ6のオフセット方向W2にずれるように形成されている。このため、支持ブラケット11の他端側11Bは、凹部50内において電動モータ6のオフセット方向W2側にずれてサスクロスメンバ9と連結されている。
次に支持ブラケット11の構成について図3、図4(a)、図4(b)、図5(a)、図5(b)を主に用いて説明する。図4(a)は支持ブラケット11を配線固定部21側から見た斜視図4(b)は電動モータ6との連結面Q2側から見た斜視図である。図5(a)は支持ブラケット11を車両下面側から見た拡大図、図5(b)は支持ブラケット11を配線固定部21側から見た側面視図である。
図4(a)、図4(b)に示すように、アルミ合金などの金属製の支持ブラケット11の一端側11Aには、モータ後部側6Bに固定される複数の筒状のボス部からなる複数の固定部としてのモータ固定部111、112、113が形成されている。これらモータ固定部111、112、113には、ゴムブッシュ151、152、153がそれぞれ装着されている。ブラケット11の一端側11Aは、図5(a)、図5(b)に示すように、配線固定部21側からモータ固定部111、112、113にボルト32をそれぞれ挿通し、モータ後部側6Bに形成されたねじ部にねじ込むことで、モータ後部側6Bに締結固定される。
図4(a)、図4(b)に示すように、モータ固定部111、112、113は、モータ固定部111を頂点とする三角形状となるように配置形成されている。モータ固定部111と対角側に位置する他端側11Bは、二股に分岐していて、互いに対向する対向部11Ba、11Bbに、筒状の固定ボス部114、115が同一軸線上となるように形成されている。対向部11Baと対向部11Bbの間には、図3、図5(a)に示すように、車体固定部12の筒状のゴムマウント14が介装される。ブラケット11の他端側11Bは、ボルト33を固定ボス部114から固定ボス部115に向かって挿通させてナット34で締めこむことで図3に示すように車体固定部12に締結固定される。本実施形態において、支持ブラケットの他端側11Bの中心線Q3は、車幅方向Wにおける中対向部11Baと対向部11Bbの間の中心線である。
図4(a)、図4(b)に示すように、モータ固定部111とモータ固定部112は辺部11Cで互いに連結され、対面側に位置するモータ固定部113とモータ固定部114、115は辺部11Dで互いに連結されている。モータ固定部112とモータ固定部114、115は辺部11Eで互いに連結され、モータ固定部111とモータ固定部113は辺部11Fで互いに連結されている。これら辺部11Cを上辺、辺部11Dを下辺とし、辺部11Eと辺部11Fを斜辺としたとき、支持ブラケット11は、その側面形状が台形状に形成されている。
高電圧配線20を取り付ける配線固定部21は、筒状のボス部であって、図4(a)、図5(b)に示すように、側面視において、モータ固定部112、113よりもモータ固定部114、115寄り(他端側11B)に位置している。配線固定部21には、ゴムブッシュ154が装着される。配線固定部21は、モータ固定部111の中心とモータ固定部114(115)の中心とを結ぶ直線E上に位置するとともに、連結面Q2と反対側に向かって辺部11C〜11Fから突出するように形成されている。つまり、配線固定部21は、支持ブラケット11の一端側11Aの電動モータ6との連結面Q2とは反対側の側面11Gから高電圧配線20に向けて凸状に膨らむように支持ブラケット11に設けられている。このため、支持ブラケット11は、図5(a)に示すように、下面視した形状が、配線固定部21を頂点とした屈曲形状とされている。支持ブラケット11は、モータ後部側6Bに対して複数のボルト32で固定されるため、車体前方Y1から衝突荷重Fを受けるとモータ後部側6Bとの固定部よりも車両後方Y2側の部位で破断するように形成されている。つまり、図5(b)に符号Gで示す一点鎖線から破断するように形成されている。
図5(a)に示すように、一端側11Aに位置する辺部11C、11Fの車幅方向Wへの幅Waは、車体取付け側となる他端11Bの対向部11Ba、11Bb間の車幅方向Wへの幅Wbよりも狭く形成されている。配線固定部21は、モータ固定部111、112、113がモータ後部側6Bにそれぞれボルト32によって締結固定された際に、モータ後部側6Bからダッシュパネル5側(車両後方Y2側)に位置するように配置されている。高電圧配線20は、図2に示すように、配線固定部21に対し、高電圧配線20に装着されたクリップ25を側方(配線固定部21の端面側)から接合して締結部材等で締結することで固定される。
図4(a)、図4(b)、図5(b)に示すように、ボス部である配線固定部21からは、放射状に延びる複数のリブ141、142、143、144が形成されている。リブ141は配線固定部21とモータ固定部111とを互いに連結し、リブ142は配線固定部21とモータ固定部112とを互いに連結している。リブ143は配線固定部21とモータ固定部113とを互いに連結し、リブ144は他端側11Bにおいて辺部11Dと辺部11Eとを互いに連結する壁部145と配線固定部21とを互いに連結している。配線固定部21は、これら複数のリブ141〜144によって4つの異なる方向から支持されて、モータ固定部112とモータ固定部113よりもダッシュパネル5側(車両後端側Y2)に配置されている。
このような構成の高電圧配線固定構造を備えた車両1に、車両前方Y1から衝突荷重Fが作用した時の作用について図6(a)〜図6(c)を用いて説明する。
モータ固定部111〜113とは、ボルト32で締結固定されることから剛性を持たせている。このため支持ブラケット11の一端側11Aはモータ後部側6Bと締結後において一体的になる。
図6(a)に示すように、電動モータ6に対し衝突荷重Fが加わると、電動モータ6は後退する。このように電動モータ6が後退すると、支持ブラケット11は、サスクロスメンバ9上に設けられた車体固定部12側から他端側11Bに反力を受ける。このとき、連結面Q2は他端側11Bの固定中心Q3に対してオフセット方向W2(左側)にずれているため、車体固定部12からの反力は支持ブラケット11の連結面Q2より右側に加わる。さらに、支持ブラケット11は一端11側Aの幅Waを他端側11Bの幅Wbよりも狭く形成されていて、配線固定部21は各辺部に対し、オフセット方向W2(左側)に突出して形成されている。このため、衝突荷重Fが加わると、配線固定部21の周囲のリブ142、143が図5(b)の一点破線Gで破断し、図6(b)に示すように、支持ブラケット11がモータ後部側6Bに固定されている一端11側から破壊される。
破壊された支持ブラケット11は、図6(c)に示すように、車両後方Y2に下がりつつも固定中心Q3よりも図中右側に位置している凹部50に向かって斜め後方に移動する。この支持ブラケット11の移動に伴い、一端側11Aで破断された支持ブラケット11側に残る配線固定部21に取付けられている高電圧配線20も、つられて凹部50やフロアトンネル13内に向かって移動して収まる。このため、高電圧配線20はダッシュパネル5とモータ後部側6Bとに挟まれて破損することを防止することができる。
すなわち、本実施形態では、電動モータ6が凹部50に対して車幅方向Wにオフセットされて配置されていて、支持ブラケット11の一端側11Aにおける電動モータ6との連結部分となる連結面Q2が支持ブラケット11の他端側11Bの中心線Q3に対して電動モータ6のオフセット方向W2側にずれて形成されている。このため、ダッシュパネル5と高電圧配線20とが対向配置した状態で、車両前方から衝突荷重Fを受けて電動モータ6が車両後方Y2に向かって移動した場合でも、高電圧配線20がダッシュパネル5の凹部50内に入るので、ダッシュパネル5と干渉して高電圧配線20が潰れてしまうことを防止できる。
支持ブラケット11の他端側11Bが凹部50に対して電動モータ6のオフセット方向W2側にずれているため、その分、空間が設けられ、図6(b)、図6(c)に示すように、車両前方からの衝突荷重Fに対して反力が加わった際に支持ブラケット11の他端側11Bの移動に必要な空間が確保されて、凹部50への高電圧配線20の収容(移動)を促進することができる。
また、他端側11Bに形成されている固定ボス部114、115は、壁部145を介して配線固定部21とリブ144とに連結されている。このため、衝突荷重Fはリブで分散されて固定ボス部114、115に伝達することができる。これにより、配線固定部21は破損し難くなり、破断された支持ブラケット11とともに、より確実に高電圧配線20を凹部50に向かって移動させることができる。
車両前方Y1からの衝突荷重Fによる負荷が大きい箇所、つまり配線固定部21が、支持ブラケット11の一端側11Aの電動モータ6との連結面Q2とは反対側の側面11Gから高電圧配線20に向けて凸状に膨らむように設けられているため、そうした負荷が緩和されやすく、支持ブラケット11の損傷を抑制できる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、支持ブラケット11の材質は、アルミ合金に限定されるものではなく、スチールであってもよい。本実施形態では、凹部中心Q1に対する電動モータ6のオフセット方向を、矢印W2で示す車両1の右方向としているが、レイアウトの関係から、電動モータ6の凹部中心Q1に対するオフセット方向を矢印W1で示す車両1の左方向としてもよい。この場合、固定中心Q3及び連結面Q2のオフセット方向も矢印W1とすることで、車両前方から衝突荷重Fが加わった場合、支持ブラケット11は、矢印W2で示す車両左方向に移動して高電圧配線20もそれに伴い凹部50内に収納されることとなる。車体固定部12を固定する車体構成部としては、サスクロスメンバ9に限定するものではなく、他の車体構成部であってもよい。本実施形態において、支持ブラケット11の一端側11Aは、モータ後部側6Bに連結されるものとして説明したが、一端側11Aの連結箇所はモータ後部側6Bに限定されるものではなく、たとえば電動モータ6の中央部などの他の部位と連結するようにしてもよい。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1・・・車両、1A・・・前部、2・・・空間、3、4・・・フロントサイドメンバ、5・・・ダッシュパネル、5A・・・ダッシュパネルの下部、6・・・電動駆動源、6C・・・電動駆動源の車両後方側面、7・・・トランスアクスル、8・・・インバータ、8A・・・インバータの車両後方側面、9・・・車体構成部(サスクロスメンバ)、11・・・支持ブラケット、11A・・・一端側、11B・・・他端側、11G・・・支持ブラケットの側面、20・・・配線、21・・・配線固定部、50・・・凹部、111〜113・・・複数のボス部(複数の固定部)、141〜144・・・複数のリブ、Q1・・・凹部の中心、Q2・・・電動駆動源との連結部分、Q3・・・支持ブラケットの他端側の中心、Y・・・車両前後方向、W・・・車幅方向、W2・・・オフセット方向

Claims (4)

  1. 車両を駆動する電動駆動源と、
    前記電動駆動源を制御するインバータと、
    前記電動駆動源と前記インバータとを接続し、前記電動駆動源及び前記インバータ各々の車両後方面よりも後方へはみ出す配線と、
    前記配線の車両後方側にて前記配線と対向するダッシュパネルと、
    前記ダッシュパネルの下部に形成され、車幅方向に幅を持って窪んでなる凹部と、
    一端側が前記電動駆動源に連結されているとともに他端側が前記凹部に対向して配置された前記車両の車体構成部に連結され、且つ前記配線を固定する配線固定部を有する支持ブラケットと、を備え、
    前記電動駆動源が前記凹部に対して車幅方向にオフセットされて配置されていて、
    前記支持ブラケットの一端側における前記電動駆動源との連結部分が前記支持ブラケットの他端側の中心線に対して前記電動駆動源のオフセット方向側にずれて形成されていることを特徴とする車両の配線固定構造。
  2. 前記支持ブラケットの他端側が、前記凹部内において前記電動駆動源のオフセット方向側にずれて前記車体構成部と連結されていることを特徴とする請求項1に記載の車両の配線固定構造。
  3. 前記支持ブラケットの一端側は、前記電動駆動源に固定される複数のボス部からなる複数の固定部が形成されているとともに、前記配線固定部は、前記複数の固定部と前記他端側とに複数のリブによって連結されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の配線固定構造。
  4. 前記配線固定部は、前記支持ブラケットの一端側の前記電動駆動源との連結部分とは反対側の側面から前記配線に向けて凸状に膨らむように設けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の車両の配線固定構造。
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