JP2021109492A - 車両用の駆動ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】インバータの軽量化を図りながら、車両衝突時にもモータとインバータと電気モジュールとの固定に係る締結部の損傷を抑制することができる駆動ユニットを提供する。【解決手段】駆動ユニットは、モータケース91aを有するモータ91の上に、インバータケース92aを有するインバータ92、外装ケース94aを有するジャンクションボックス94、が順に載置されている。ボルト12が外装ケース94aの通し孔94dとインバータケース92aの通し孔92cを挿通し、モータケース91aの雌ネジ91fとの螺結により、外装ケース94aとインバータケース92aとモータケース91aとを締結する第1締結部が設けられている。また、ボルトが外装ケース94aの通し孔を挿通し、インバータケース92aの雌ネジとの螺結により、外装ケース94aとインバータケース92aとを締結する第2締結部が設けられている。【選択図】図4

Description

本発明は、車両用の駆動ユニットに関し、特にモータとインバータと電気モジュールを有する駆動ユニットに関する。
特許文献1には、駆動ユニットが車両前側のモータルームに搭載された電動車両が開示されている。特許文献1に開示の駆動ユニットは、車両走行用のモータと、モータの上に載置されたインバータと、インバータの上に載置されたジャンクションボックス(電気モジュール)と、を備えている。
上記駆動ユニットにおいて、モータとインバータとは、モータケースとインバータケースとの間がボルトを用いた締結により固定され、ジャンクションボックスとインバータとについても、ジャンクションボックスの外装ケースとインバータケースとの間がボルトを用いた締結により固定されている。
特開2019−166917号公報
しかしながら、上記従来技術に係る駆動ユニットの構成では、車両前方からの衝突時(車両前突時)において、ジャンクションボックスの外装ケースとインバータケースとの間の締結部の破損を防止するべく、インバータケースの肉厚を厚くする、あるいは補強リブを多く設置する等によりインバータケースの締結部の剛性を高める必要がある。即ち、モータは車両に保持されている一方、ジャンクションボックスはモータの上に載置されたインバータの上に載置され、車両には直接保持されていない。このため、車両前突時には、ジャンクションボックスに対してはモータを起点として車両前後方向においてジャンクションボックスを回転させるモーメント力が発生する。ジャンクションボックスの外装ケースとインバータケースとは締結部材によって締結されているため、このモーメント力によって、締結部材がインバータケースの締結部に強い応力を加える。この応力でインバータケースの締結部が破損しないよう、インバータケースの締結部の剛性を高める必要があるが、インバータケースの締結部のみ剛性を高めようとしても、インバータケースの他の部位に応力が集中して当該部位が破損する。そのため、インバータケースの全体について肉厚を厚くしたり、数多くの補強リブを設置したりする必要があり、車両の重量増加につながる。
なお、上記特許文献1では、電気モジュールの一例としてジャンクションボックスが適用されているが、他の電気モジュールを含む駆動ユニットにおいても上記同様の問題が生じることが考えられる。
また、上記特許文献1に係る車両では、モータルームが車両前部にあるため、上記では、車両前突時における駆動ユニットの締結部の破損を課題として提起したが、モータルームの配置場所によって衝撃力の入力方向は種々変化するものであって、駆動ユニットに対して衝撃力が入力されるのは車両前突時に限られるものではない。
本発明は、上記のような問題の解決を図ろうとなされたものであって、インバータの軽量化を図りながら、車両衝突時にもモータとインバータと電気モジュールとの固定に係る締結部の損傷を抑制することができる駆動ユニットを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る駆動ユニットは、車両の前側に設けられたモータルームに搭載された車両用の駆動ユニットであって、モータケースで外殻が構成され、前記車両に保持されたモータと、前記モータの上に載置され、インバータケースにより外殻が構成されたインバータと、前記インバータの上に載置され、モジュールケースで外殻が構成された電気モジュールと、を備え、前記モジュールケースと前記インバータケースと前記モータケースとを、第1締結部材により締結する第1締結部が前記車両の前側に設けられている。
車両前突時には、衝突により変形あるいは変位した車両部材が車両前側の駆動ユニットに接触する。このため、モータを起点としてモジュールケースを回転させるモーメント力が発生し、駆動ユニットにおける車両前側のモジュールケースとインバータケースとの締結部に強い応力がかかる。上記態様に係る駆動ユニットでは、車両前側にモジュールケースとインバータケースとモータケースとを第1締結部材により締結する第1締結部が設けられているため、上記の回転モーメント力で発生する第1締結部材の応力は、モータケースにおける第1締結部材の取付部に集中する。モータケースは、内部に駆動機構が収容されるために、回路基板等から構成されるインバータ回路を収容するインバータケースよりも、モータケースの肉厚が厚い、あるいは補強リブが多く配置されているため、高剛性である。そのため、仮にモータケースに応力が集中したとしても、モータケースが破損することはなく、インバータケースにおける締結部への応力集中が抑制される。よって、上記態様に係る駆動ユニットでは、インバータケースの剛性を高める対策を不要として軽量化を図りながら、インバータケースの破損を防止することができる。
本発明の一態様に係る駆動ユニットは、車両の後側に設けられたモータルームに搭載された車両用の駆動ユニットであって、モータケースで外殻が構成され、前記車両に保持されたモータと、前記モータの上に載置され、インバータケースにより外殻が構成されたインバータと、前記インバータの上に載置され、モジュールケースで外殻が構成された電気モジュールと、を備え、前記モジュールケースと前記インバータケースと前記モータケースとを、第1締結部材により締結する第1締結部が前記車両の後側に設けられている。
車両後突時には、衝突により変形あるいは変位した車両部材が車両後側の駆動ユニットに接触する。このため、モータを起点としてモジュールケースを回転させるモーメント力が発生し、駆動ユニットにおける車両後側のモジュールケースとインバータケースとの締結部に強い応力がかかる。上記態様に係る駆動ユニットでは、車両後側にモジュールケースとインバータケースとモータケースとを第1締結部材により締結する第1締結部が設けられているため、上記の回転モーメント力で発生する第1締結部材の応力は、モータケースにおける第1締結部材の取付部に集中する。上述のように、モータケースは、内部に駆動機構が収容されるために、回路基板等から構成されるインバータ回路を収容するインバータケースよりも、モータケースの肉厚が厚い、あるいは補強リブが多く配置されているため、高剛性である。そのため、仮にモータケースに応力が集中したとしても、モータケースが破損することはなく、インバータケースにおける締結部への応力集中が抑制される。よって、上記態様に係る駆動ユニットでは、インバータケースの剛性を高める対策を不要として軽量化を図りながら、インバータケースの破損を防止することができる。
上記態様に係る駆動ユニットにおいて、前記インバータケースには、前記第1締結部材である第1締結ボルトが挿通される通し孔が開けられている、こととしてもよい。
上記態様に係る駆動ユニットでは、インバータケースに第1締結ボルトを挿通するための通し孔が開けられているので、当該第1締結ボルトがインバータケースの外側を通る場合に比べて車両衝突時における第1締結ボルトの変形等が抑制される。即ち、車両衝突時(車両前突時または車両後突時)には電気モジュールに対しては、モータに対して衝撃力が入力される側とは反対側に向けた方向の力が加わる。例えば、モータに対して車両前方側から衝撃力が入力された場合には、電気モジュールには車両後方側への力が加わる。この場合に、第1締結ボルトには曲げ応力がかかるが、当該第1締結ボルトがインバータケースの通し孔を挿通し、当該第1締結ボルトの軸部の周りにはインバータケースの肉部があるため、入力された衝撃力に起因して第1締結ボルトが曲がろうとしても通し孔の外周面からの反力により第1締結ボルトの曲折が抑制される。よって、上記態様に係る駆動ユニットでは、車両衝突時における第1締結ボルトの変形が抑制され、締結部の破損を抑制するのに更に効果的である。
上記態様に係る駆動ユニットにおいて、前記モジュールケースと前記インバータケースとを、第2締結部材により締結する第2締結部が設けられている、こととしてもよい。
上記態様に係る駆動ユニットでは、モジュールケースと、その下のインバータケースとを第2締結部材により締結する第2締結部も設けられているので、モジュールケースとインバータケースとの間の高い密着性が確保される。換言すると、第2締結部材を用いてモジュールケースとインバータケースとを締結する第2締結部を設けることにより、載置方向における中間にインバータケースを挟んでモジュールケースとモータケースとを第1締結部材により締結する第1締結部だけで、モータケースとインバータケースとモジュールケースとを固定する場合に比べて、モジュールケースとインバータケースとの間の密着性を高くすることができる。即ち、インバータケースとモジュールケースとを第2締結部材で直接締結する第2締結部は、第2締結部材による引張力によってインバータケースとモジュールケースとをより強固に密着させることができ、第2締結部によって第1締結部による密着力不足を補うことができる。密着力が確保されることによって、インバータの上に電気モジュールを載置し、インバータの上面から上側に向かって延びるバスバーで電気モジュールと直接電気接続する駆動ユニットにおいてバスバーを通すために必要となるインバータケースの上面に設けられた開口部に、水分や埃、さらには金属片や金属粉などが侵入してインバータが故障するのを防ぐこともできる。
上記態様に係る駆動ユニットにおいて、前記第1締結部は、1つ設けられ、前記第2締結部は、複数設けられている、こととしてもよい。
上記態様に係る駆動ユニットでは、第1締結部を1つ設けることとし、第2締結部を複数設けることとしているので、車両衝突時(車両前突時または車両後突時)における締結部の破損抑制と、モジュールケースとインバータケースとの高い密着性の確保と、を両立するのに更に効果的である。
上記態様に係る駆動ユニットにおいて、前記車両の上方から平面視する場合に、前記駆動ユニットは、前記車両の左右方向の中心に対して左右の何れかの側にオフセットして搭載されており、前記第1締結部は、前記電気モジュールにおける前記何れかの側の部分に設けられている、こととしてもよい。
上記態様に係る駆動ユニットでは、当該駆動ユニットがモータルームにおける左右方向中心よりも左右の何れかの側(右側または左側)にオフセットして搭載され、第1締結部が駆動ユニットにおける上記何れかの側の部分(上記オフセットした側の部分)に設けられているので、車両衝突時(前方斜突時または後方斜突時)に衝撃力が入力される部分に第1締結部が設けられていることになる。このため、車両衝突時に衝撃力が入力される部分に最も近い部分に設けられた第1締結部により、入力された衝撃力に対して効果的に抗することができる。よって、上記態様に係る駆動ユニットでは、車両衝突時の締結部の破損を更に効果的に抑制することができる。
上記態様に係る駆動ユニットにおいて、前記モータケースの外面には、リブが設けられており、前記モータケースは、前記リブが設けられることにより、前記インバータケースよりも高剛性となっている、こととしてもよい。
上記態様に係る駆動ユニットでは、モータケースの外面にリブが設けられており、当該リブを設けることでモータケースの剛性がインバータケースよりも相対的に高くされている。このため、上記態様に係る駆動ユニットでは、モータケースにおけるリブが形成された部分を除く肉厚を厚肉化しなくても高剛性化を図ることが可能である。よって、上記態様に係る駆動ユニットでは、ユニット全体の重量増加を抑えながら、車両衝突時における締結部の損傷を抑制することができる。
上記態様に係る駆動ユニットにおいて、前記インバータは、前記電気モジュールの側に突出形成されて前記電気モジュールとの電気接続に供されるバスバーを有し、前記インバータケースには、前記バスバーが挿通する開口部が形成されているとともに、当該開口部における前記バスバーの周囲の隙間が絶縁性を有するカバーで封口されている、こととしてもよい。
上記態様に係る駆動ユニットでは、インバータケースにはバスバーが突出する部分の周囲の隙間を封口するカバーが取り付けられている。このため、上記態様に係る駆動ユニットでは、車両衝突時(車両前突時または車両後突時)に仮にモジュールケースが破損した場合にも、当該破損により生じたモジュールケースの欠片などがインバータケース内に侵入するのを抑制することができる。よって、モジュールケースを金属材料で構成した場合にも、当該モジュールケースに由来する金属片などがインバータケース内に侵入して漏電等を起こすのを抑制することができる。
上記態様に係る駆動ユニットにおいて、前記電気モジュールは、ジャンクションボックスである、こととしてもよい。
上記態様に係る駆動ユニットでは、電気モジュールとしてジャンクションボックスを採用している。このため、上記態様に係る駆動ユニットでは、バッテリからの電力の供給経路に沿ってジャンクションボックス、インバータ、およびモータを配置することで、余計な配線などを省略することができ、ユニットの大型化を抑制することができる。
上記の各態様に係る駆動ユニットでは、インバータの軽量化を図りながら、車両衝突時にもモータとインバータと電気モジュールとの固定に係る締結部の損傷を抑制することができる。
実施形態に係る駆動ユニットが搭載された車両の前部平面図である。 駆動ユニットの一部を車両の右斜め前方側から見た斜視図である。 駆動ユニットを車両の右側から見た側面図である。 図3のA部を示す断面図である。 図3のB部を示す断面図である。 インバータを車両の上側から見た平面図である。 駆動ユニットの一部を車両の前方側から見た正面図である。 インバータにおけるバスバー部の構成を示す斜視図である。
以下では、本発明の実施形態について、図面を参酌しながら説明する。なお、以下で説明の形態は、本発明の一例であって、本発明は、その本質的な構成を除き何ら以下の形態に限定を受けるものではない。
[実施形態]
1.車両1の前部における駆動ユニット9の配置形態
図1は、本実施形態に係る駆動ユニット9が搭載された車両1の前部平面図である。なお、図1では、車両1の前部の一部構成だけを抜き出して模式的に図示している。
図1に示すように、本実施形態に係る車両1では、走行用の動力源としてのモータ91を備える。即ち、本実施形態では、車両1として電気自動車(PEV)を採用している。
車両1の前側において、モータルームRと車室Sとの間には、モータルームRと車室Sとの間を前後方向で仕切るダッシュパネル2が設けられている。モータルームR内には、ダッシュパネル2の前側に結合され、各々が車両1の前後方向に延びる左右一対のフロントサイドフレーム3が設けられている。また、モータルームR内には、一対のフロントサイドフレーム3の下方にサブフレーム6も設けられている。
左右一対のフロントサイドフレーム3の各前端には、クラッシュカン4が固定されている。クラッシュカン4は、車両前突時等に圧縮変形することで衝撃力を吸収する部材である。左右一対のクラッシュカン4の前端には、車両1の左右方向に延びるバンパレインフォースメント5が接合されている。車両1の前部を上方から平面視する場合に、左右一対のフロントサイドフレーム3およびクラッシュカン4と、バンパレインフォースメント5とが、U字状に配置されている。
フロントサイドフレーム3のそれぞれの左右外側には、前輪8が配置されている。前輪8のそれぞれには、モータルームRから延びるドライブシャフト7が連結されている。
モータルームR内には、車両1の走行用の駆動源であるモータ91を含む駆動ユニット9も設けられている。図1に示すように、本実施形態に係る車両1では、車両1の左右方向での中心線CL1に対して、駆動ユニットが車両1の右側にオフセットして配置されている。駆動ユニット9は、モータ91と、モータ91の上に載置されたインバータ92と、インバータ92の上に載置されたDC−DCコンバータ93およびジャンクションボックス(電気モジュール)94と、を有する。
駆動ユニット9におけるモータ91は、モータマウント装置11を介して左右のフロントサイドフレーム3に懸架され、左右一対のフロントサイドフレーム3に支持されている。即ち、モータ91は、車両1に保持されている。ここで、上記のように、本実施形態に係る車両1では、モータルームRにおいて、駆動ユニット9が車両1の右側にオフセットして配置されているため、車両1の左側のモータマウント装置11と駆動ユニット9との間には、中継ブラケット10が介設されている。
2.駆動ユニット9の構成
図2は、駆動ユニット9の一部を車両1の右斜め前方側から見た斜視図であり、図3は、駆動ユニット9を車両1の右側から見た側面図である。
図2および図3に示すように、駆動ユニット9において、モータ91の上にはインバータ92が隙間なく載置され、インバータ92の上には隙間なくジャンクションボックス94が載置されている。また、インバータ92の上には、DC−DCコンバータ93も載置されている。
モータ91の外殻は、モータケース91aによって構成されている。インバータ92の外殻は、インバータケース92aによって構成されている。ジャンクションボックス94の外殻は、外装ケース94aによって構成されている。同様に、DC−DCコンバータ93の外殻も、外装ケース93aによって構成されている。本実施形態において、モータケース91a、インバータケース92a、外装ケース93a,94aは、例えば、アルミニウム合金などの金属材料から構成されている。
上下方向に隣接するモータケース91aとインバータケース92aとは、締結ボルト15〜17を含む複数の締結ボルトを用いた締結により互いが固定されている。
同様に、上下方向に隣接するインバータケース92aとジャンクションボックス94の外装ケース94aとも、締結ボルト13,14を含む複数の締結ボルトを用いた締結により互いが固定されている(第2締結部)。本実施形態では、モータケース91aとインバータケース92aと外装ケース94aとが、1本の締結ボルト12を用いて締結されている(第1締結部)。本明細書において、モータケース91aとインバータケース92aと外装ケース94aとを締結するために用いられている締結ボルト12を「第1締結部材」あるいは「第1締結ボルト」と呼び、インバータケース92aと外装ケース94aとを締結するために用いられている締結ボルト13,14などを「第2締結部材」あるいは「第2締結ボルト」と呼ぶこととする。
また、第1締結ボルト12により締結された締結部を「第1締結部」と呼び、第2締結ボルト13,14などにより締結された締結部を「第2締結部」と呼ぶこととする。
ここで、本実施形態に係る車両1では、駆動ユニット9が車両1の右側にオフセットして配置されていることに基づき、第1締結ボルト12により締結された第1締結部が駆動ユニット9の前方右側部分に設けられている。
図3に示すように、モータケース91aにおける前後の外周面には、複数のリブ91b〜91eが設けられている。このように外周面にリブ91b〜91eを設けることにより、モータケース91aの肉厚の増加を抑えながら、剛性を高くすることができる。これより、本実施形態では、モータケース91aの剛性が、少なくとも車両1の前後方向において、インバータケース92aよりも高められている。
駆動ユニット9を車両1の右側面から見た場合には、モータ91のモータケース91aの前端L91が最も車両1の前方側に突出した状態で配置され、インバータ92のインバータケース92aやジャンクションボックス94の外装ケース94aの前端L92がモータケース91aよりも車両1の後方側に距離G1だけ後退した位置に配置され、DC−DCコンバータ93の外装ケース93aの前端L93が距離G2だけ後退した位置に配置されている。
なお、駆動ユニット9では、DC−DCコンバータ93をインバータ92の上におけるジャンクションボックス94の前方側部分に配置し、平面視でインバータ92の外縁内に略収まるようにしているので、平面視での駆動ユニット9の大きさをコンパクトにすることができる。即ち、平面視でインバータの外縁からDC−DCコンバータが大きくはみ出すようなレイアウト設計を行った場合、駆動ユニットの平面視サイズが大きくならざるを得ないが、本実施形態では、平面視でDC−DCコンバータ93をインバータ92の外縁内に略収まるように配置しているので、平面視サイズを小さく抑えることができる。
上記のような構成の駆動ユニット9を備える車両1が前突した場合には、前端L91がインバータ92やジャンクションボックス94などよりも車両1の前方側に位置するモータケース91aに衝撃力F1が加わる。そして、このような衝撃力F1がモータケース91aに加わった場合には、駆動ユニット9の最も上部に載置されたジャンクションボックス94には、F2で示すような後ろ向きの力が加わる。
3.第1締結部よび第2締結部の詳細
図4は、図3のA部(第1締結部)を示す断面図であり、図5は、図3のB部(第2締結部)を示す断面図である。
(1)第1締結部
図4に示すように、第1締結部材である第1締結ボルト12は、頭部12aと軸部12bとが一体形成され、軸部12bの先端部分に雄ネジ12cが刻設されている。第1締結ボルト12は、外装ケース94aのボルト挿通部94cに開けられた通し孔94d、およびインバータケース92aのボルト挿通部92bに開けられた通し孔92cを挿通するように、上側から下向きに軸部12bが差し込まれている。
モータケース91aには、通し孔92cと連通し、雌ネジ91fが刻設された孔が開けられている。第1締結ボルト12の雄ネジ12cは、モータケース91aに設けられた雌ネジ91fに対して螺結されている。第1締結ボルト12の雄ネジ12cとモータケース91aの雌ネジ91fとの螺結により、外装ケース94aとインバータケース92aとモータケース91aとが締結されている。
(2)第2締結部
図5に示すように、第2締結部材である第2締結ボルト13は、頭部13aと雄ネジ13bが刻設された軸部とが一体形成されている。第2締結ボルト13は、第1締結ボルト12に比べて長さが短くなっている。そして、第2締結ボルト13は、外装ケース94aのボルト挿通部94eに開けられた通し孔94fを挿通するように、上側から下向きに雄ネジ13bが刻設された軸部が差し込まれている。
インバータケース92aの雌ネジ形成部92dには、外装ケース94aに開けられた通し孔94fと連通し、雌ネジ92eが刻設された孔が開けられている。第2締結ボルト13の雄ネジ13bは、インバータケース92aに設けられた雌ネジ92eに対して螺結されている。第2締結ボルト13の雄ネジ13bとインバータケース92aの雌ネジ92eとの螺結により、外装ケース94aとインバータケース92aとが密に締結されている。
なお、図5では、第2締結ボルト13を構成要素として含む第2締結部を図示したが、外装ケース94aとインバータケース92aとの間が第2締結部材(第2締結ボルト)により締結された他の第2締結部についても同様の構成となっている。
4.モータルームRにおける駆動ユニット9の搭載位置と第1締結部の配置
図6は、駆動ユニット9において、DC−DCコンバータ93およびジャンクションボックス94を便宜的に省略して図示した平面図であり、図7は、駆動ユニット9の一部を車両1の前方側から見た正面図である。なお、図6においては、DC−DCコンバータ93およびジャンクションボックス94の図示を省略しているが、第1締結ボルト12および第2締結ボルト13,14,18については省略せずにそのまま残している。
図6のC部に示すように、第1締結ボルト12により締結された部分である第1締結部は、駆動ユニット9における前方右側部分に配置されている。これに対して、第2締結ボルト13により締結された部分である第2締結部は、駆動ユニット9における後方右側部分に配置され、第2締結ボルト14により締結された第2締結部は、駆動ユニット9における前方左側部分に配置され、第2締結ボルト18により締結された第2締結部は、駆動ユニット9における後方左側部分に配置されている。
なお、インバータケース92aとモータケース91aとの間が第2締結部材(第2締結ボルト)により締結された締結部のうち、締結ボルト16により締結された第2締結部は、駆動ユニット9の右側部分において、第1締結部よりも後方側に配置されている。
図7に示すように、第1締結部材である第1締結ボルト12が挿通されるインバータケース92aのボルト挿通部92bは、前方側にリブ状に膨出した形状を有する。このため、車両1の前方斜突時に図6の矢印F3で示す衝撃力が入力された際に、駆動ユニット9における入力箇所に最も近い箇所に設けられた第1締結部に衝撃力F3が先ず入力される。そして、第1締結ボルト12の雄ネジ12cを高剛性のモータケース91a刻設された雌ネジ91fに螺結させ、外装ケース94aとインバータケース92aとモータケース91aとを締結しているので、外装ケース94aをインバータケース92aに対して締結する場合に比べて締結部の破損を生じ難い。
また、駆動ユニット9では、第1締結ボルト12の軸部12bの周りを囲むボルト挿通部92bを前方側に膨出させて第1締結ボルト12の軸部12bの周りに肉厚をもたせているので、衝撃力F3が第1締結部に入力されても、ボルト挿通部92bとの連関で第1締結ボルト12の変形なども抑制される。
5.インバータ92におけるバスバー部92f
インバータ92におけるバスバー部2fについて、図6と図8を用いて説明する。図8は、インバータ92におけるバスバー部92fの構成を示す斜視図である。
図6に示すように、インバータ92における左側後方部分には、長円形状に開口したバスバー部92fが設けられている。バスバー部92fの加工からは、上方に向けて2本のバスバー20,21が延設されている。2本のバスバー20,21は、図6および図8で図示を省略しているジャンクションボックス94との接続のためのものである。なお、本実施形態に係る駆動ユニット9において、バスバー部92fを後方側に配置しているのでは、車両1の前突時や前方斜突時にもバスバー20,21の損傷をできる限り防ぐためである。
図6および図8に示すように、本実施形態に係る駆動ユニット9では、バスバー部92fにおけるバスバー20,21の周囲の隙間が絶縁性を有するカバー19で封口されている。カバー19は、例えば、樹脂材料やゴムを用いて形成されている。
なお、図8に示すように、バスバー部92fの後方下側には、モータケース91aに対して締結する締結ボルト22が配設されている。よって、バスバー部92fが設けられた部分において、インバータ92とモータ91との強固な固定がなされる。
6.効果
車両前突時(特に車両右斜め前方からのオフセット衝突時)には、衝突により変形あるいは変位した車両部材が車両前側の駆動ユニット9に接触する。このため、モータ91を起点としてジャンクションボックス94の外装ケース94aを回転させるモーメント力が発生し、駆動ユニット9における車両前側のジャンクションボックス94の外装ケース94aとインバータケース92aとの締結部に強い応力がかかる。本実施形態に係る駆動ユニット9では、車両前側にジャンクションボックス94の外装ケース94aとインバータケース92aとモータケース91aとを第1締結部材(第1締結ボルト12)により締結する第1締結部が設けられているため、上記の回転モーメント力で発生する第1締結ボルト12の応力は、モータケース91aにおける第1締結ボルト12の取付部に集中する。モータケース91aは、内部に駆動機構が収容されるために、回路基板等から構成されるインバータ回路を収容するインバータケース92aよりも、モータケース91aの肉厚が厚い、あるいは補強リブ(リブ91b〜91e)が多く配置されているため、高剛性である。そのため、仮にモータケース91aに応力が集中したとしても、モータケース91aが破損することはなく、インバータケース92aにおける締結部への応力集中が抑制される。よって、本実施形態に係る駆動ユニット9では、インバータケース92aの剛性を高める対策を不要として軽量化を図りながら、インバータケース92aの破損を防止することができる。
また、本実施形態に係る駆動ユニット9では、ジャンクションボックス94の外装ケース94aと、その下のインバータケース92aとを第2締結部材(第2締結ボルト13,14,18)で締結した第2締結部も設けられているので、外装ケース94aとインバータケース92aとの間の高い密着性が確保される。換言すると、第2締結ボルト13,14,18を用いてジャンクションボックス94の外装ケース94aとインバータケース92aとを締結した部分である第2締結部を設けることにより、載置方向にジャンクションボックス94の外装ケース94aとインバータケース92aとモータケース91aとを第1締結ボルト12により締結する第1締結部だけで、モータケース91aとインバータケース92aとジャンクションボックス94の外装ケース94aとを固定する場合に比べて、ジャンクションボックス94の外装ケース94aとインバータケース92aとの間の密着性を高くすることができる。即ち、インバータケース92aとジャンクションボックス94の外装ケース94aとを第2締結ボルト13,14,18を用いて直接締結する第2締結部は、第2締結ボルト13,14,18による引張力によってインバータケース92aとジャンクションボックス94の外装ケース94aとをより強固に密着させることができ、第2締結部によって第1締結部による密着力不足を補うことができる。密着力が確保されることによって、インバータ92の上にジャンクションボックス94を載置し、インバータ92の上面から上側に向かって延びるバスバー20,21でジャンクションボックス94と直接電気接続する駆動ユニットにおいてバスバー20,21を通すために必要となるインバータケース92aの上面に設けられた開口部(バスバー部92fの開口)に、水分や埃、さらには金属片や金属粉などが侵入してインバータ92を故障させることを防ぐこともできる。
また、本実施形態に係る駆動ユニット9では、インバータケース92aのボルト挿通部92bに第1締結ボルト12を挿通するための通し孔92cが開けられているので、当該第1締結ボルト12の軸部12bがインバータケース92aの外側を通る場合に比べて車両1の衝突時(車両前突時および車両前方斜突時)における第1締結ボルト12の変形等が抑制される。即ち、車両1の前突時および前方斜突時にはモータケース91の前端に衝撃力F1が加わり、これに起因してジャンクションボックス94には車両1の後ろ向きの力F2が加わる(図3を参照)。この場合に、駆動ユニット9の前方部分に設けられた第1締結部の第1締結ボルト12には曲げ応力がかかるが、当該第1締結ボルト12の軸部12bがインバータケース92aにおけるボルト挿通部92bに開けられた通し孔92cを挿通し、当該第1締結ボルト12の軸部12bの周りにはインバータケース92aの肉部がある。このため、第1締結ボルト12が曲げ応力を受けて曲がろうとしても通し孔92cの外周面からの反力により第1締結ボルト12の曲折が抑制される。よって、本実施形態に係る駆動ユニット9では、車両1の前突時における第1締結ボルト12の曲折が抑制され、第1締結部および第2締結部の破損を抑制するのに更に効果的である。
また、本実施形態に係る駆動ユニット9では、第1締結部を1つ設けることとし、第2締結部を3つ設けることとしているので、車両1の前突時における第1締結部および第2締結部の破損抑制と、ジャンクションボックス94の外装ケース94aとインバータケース92aとの高い密着性の確保と、を両立するのに更に効果的である。
また、本実施形態に係る駆動ユニット9では、当該駆動ユニット9が車両1の前部におけるモータルームRにおいて、左右方向での中心線CL1に対して右側にオフセットして搭載されている。そして、当該駆動ユニット9のオフセット配置に連動して、第1締結部が駆動ユニット9における前方右側部分に設けられているので、車両1の前突時に衝撃力F3が入力される部分に第1締結部が設けられていることになる(図6を参照)。このため、車両1の前方斜突時(前方右側からのオフセット衝突時)に衝撃力F3が入力される部分に最も近い部分に設けられた第1締結部により、入力された衝撃力F3に対して効果的に抗することができる。よって、本実施形態に係る駆動ユニット9では、車両1の前突時および前方斜突時の第1締結部および第2締結部の破損を更に効果的に抑制することができる。
また、本実施形態に係る駆動ユニット9では、モータケース91aの外面にリブ91b〜91eが設けられており、当該リブ91b〜91eを設けることでモータケース91aの剛性がインバータケース92aよりも相対的に高くされている。このため、本実施形態に係る駆動ユニット9では、モータケース91aにおけるリブ91b〜91eが形成された部分を除く肉厚を厚肉化しなくても高剛性化を図ることが可能である。よって、本実施形態に係る駆動ユニット9では、駆動ユニット9全体の重量増加を抑えながら、車両1の衝突時における第1締結部および第2締結部の損傷を抑制することができる。
また、本実施形態に係る駆動ユニット9では、インバータケース92aの上部にはバスバー20,21が突出する部分(バスバー部92f)が設けられており、さらにバスバー部92fにおけるバスバー20,21の周囲の隙間を封口するカバー19が取り付けられている。このため、本実施形態に係る駆動ユニット9では、車両1の衝突時に仮にジャンクションボックス94の外装ケース94aが破損したような場合にも、当該破損により生じた外装ケース94aの欠片などがインバータケース92a内に侵入するのを抑制することができる。よって、ジャンクションボックス94の外装ケース94aを本実施形態のように金属材料(例えば、アルミニウム合金)で構成した場合にも、当該外装ケース94aに由来する金属片などがインバータケース2a内に侵入して漏電等を起こすのを抑制することができる。
また、本実施形態に係る駆動ユニット9では、電気モジュールとしてジャンクションボックス94を採用している。このため、本実施形態に係る駆動ユニット9では、バッテリからの電力の供給経路に沿ってジャンクションボックス94、インバータ92、およびモータ91を配置することで、余計な配線などを省略することができ、駆動ユニット9の大型化を抑制することができる。
以上のように、本実施形態に係る駆動ユニット9では、インバータ92の軽量化を図りながら、車両1の衝突時にもモータ91とインバータ92とジャンクションボックス94との固定に係る締結部(第1締結部および第2締結部)の損傷を抑制することができる。
[変形例]
上記実施形態に係る車両1では、モータルームR内において、駆動ユニット9を右側にオフセット配置することとした。このため、駆動ユニット9の前方右側部分に第1締結部を配設することとした。
しかしながら、本発明は、上記実施形態に係る駆動ユニットの配置および第1締結部の配置に限定を受けるものではない。例えば、モータルーム内において、駆動ユニットが左側にオフセット配置される場合には、駆動ユニットの前方左側部分に第1締結部を配設すれば、上記同様の効果を得ることができる。
また、モータルームを車両の後部に設ける場合には、駆動ユニットの後側部分に第1締結部を配設すれば上記同様の効果を得ることができる。本発明は、衝突時における衝撃力の入力部分に最も近い箇所に第1締結部を配設することを特徴とするものである。
上記実施形態に係る駆動ユニット9では、モータ91およびインバータ92に対するジャンクションボックス94の固定のために、1つの第1締結部と3つの第2締結部を設けることとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、複数の第1締結部を設けてもよいし、第2締結部を1つだけ設けてもよい。さらに、第2締結部を設けることなく、第1締結部材によりモータケース91aとインバータケース92aとジャンクションボックス94の外装ケース94aとを締結する第1締結部だけを1または複数設けることとしてもよい。
また、上記実施形態では車両1として電気自動車(PEV)を採用することとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、プラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)やハイブリッド電気自動車(HEV)などを採用することもできる。また、ハイブリッド電気自動車も、パラレルハイブリッド電気自動車、およびシリーズハイブリッド電気自動車を採用することもできる。
また、上記実施形態に係る駆動ユニット9では、インバータ92の上にジャンクションボックス94を載置するとともに、インバータ92の上であってジャンクションボックス94の前方側にDC−DCコンバータ93を載置することとしたが、これらのレイアウトについて、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、インバータの上において、ジャンクションボックスに対して左右の何れかにDC−DCコンバータを配置することとしてもよい。
なお、インバータに対するDC−DCコンバータの配置は、バスバー部の配置を優先に設計することができる。具体的には、バスバー部を車両衝突時の衝撃力の入力方向とは反対側(例えば、前方から衝撃力が入力される場合には、その反対側である後方側)にバスバー部を配置し、その残余の領域にDC−DCコンバータを配置することとすればよい。このような配置を行うことによって、車両の衝突時にもインバータへの電力供給路であるバスバーの保護を図ることができる。
また、上記実施形態に係る駆動ユニット9では、DC−DCコンバータ93とジャンクションボックス94とを別体として設けることとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、1つのケースを共用して、当該ケース内にジャンクションボックスとDC−DCコンバータとを収容した構成とすることもできる。
また、上記実施形態に係る駆動ユニット9では、第1締結部において、第1締結ボルト12の軸部12bをインバータケース92aのボルト挿通部92b内の通し孔92cを挿通させることとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。第1締結ボルトの軸部をインバータケースの外部を通過させるようにしてもよい。
また、上記実施形態に係る駆動ユニット9では、締結ボルト12〜18,22がインバータケース92aやモータケース91aに設けられた雌ネジ91f,92e,・・と螺結する構成としたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、締結ボルトの軸部をインバータケースやモータケースを挿通するようにし、締結ボルトの雄ネジをナットと螺結するようにしてもよい。
1 車両
9 駆動ユニット
12 第1締結ボルト(第1締結部材)
13,14,18 第2締結ボルト(第2締結部材)
19 カバー
91 モータ
91a モータケース
91b〜91e リブ
91f 雌ネジ
92 インバータ
92a インバータケース
92e 雌ネジ
92f バスバー部
93 DC−DCコンバータ
94 ジャンクションボックス(電気モジュール)
94a 外装ケース(モジュールケース)
R モータルーム

Claims (9)

  1. 車両の前側に設けられたモータルームに搭載された車両用の駆動ユニットであって、
    モータケースで外殻が構成され、前記車両に保持されたモータと、
    前記モータの上に載置され、インバータケースにより外殻が構成されたインバータと、
    前記インバータの上に載置され、モジュールケースで外殻が構成された電気モジュールと、
    を備え、
    前記モジュールケースと前記インバータケースと前記モータケースとを、第1締結部材により締結する第1締結部が前記車両の前側に設けられている、
    駆動ユニット。
  2. 車両の後側に設けられたモータルームに搭載された車両用の駆動ユニットであって、
    モータケースで外殻が構成され、前記車両に保持されたモータと、
    前記モータの上に載置され、インバータケースにより外殻が構成されたインバータと、
    前記インバータの上に載置され、モジュールケースで外殻が構成された電気モジュールと、
    を備え、
    前記モジュールケースと前記インバータケースと前記モータケースとを、第1締結部材により締結する第1締結部が前記車両の後側に設けられている、
    駆動ユニット。
  3. 請求項1または請求項2に記載の駆動ユニットにおいて、
    前記インバータケースには、前記第1締結部材である第1締結ボルトが挿通される通し孔が開けられている、
    駆動ユニット。
  4. 請求項1から請求項3の何れかに記載の駆動ユニットにおいて、
    前記モジュールケースと前記インバータケースとを、第2締結部材により締結する第2締結部が設けられている、
    駆動ユニット。
  5. 請求項4に記載の駆動ユニットにおいて、
    前記第1締結部は、1つ設けられ、
    前記第2締結部は、複数設けられている、
    駆動ユニット。
  6. 請求項1から請求項5の何れかに記載の駆動ユニットにおいて、
    前記車両の上方から平面視する場合に、
    前記駆動ユニットは、前記車両の左右方向の中心に対して左右の何れかの側にオフセットして搭載されており、
    前記第1締結部は、前記電気モジュールにおける前記何れかの側の部分に設けられている、
    駆動ユニット。
  7. 請求項1から請求項6の何れかに記載の駆動ユニットにおいて、
    前記モータケースの外面には、リブが設けられており、
    前記モータケースは、前記リブが設けられることにより、前記インバータケースよりも高剛性となっている、
    駆動ユニット。
  8. 請求項1から請求項7の何れかに記載の駆動ユニットにおいて、
    前記インバータは、前記電気モジュールの側に突出形成されて前記電気モジュールとの電気接続に供されるバスバーを有し、
    前記インバータケースには、前記バスバーが挿通する開口部が形成されているとともに、当該開口部における前記バスバーの周囲の隙間が絶縁性を有するカバーで封口されている、
    駆動ユニット。
  9. 請求項1から請求項8の何れかに記載の駆動ユニットにおいて、
    前記電気モジュールは、ジャンクションボックスである、
    駆動ユニット。
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