WO2006054416A1

WO2006054416A1 - フィルタ装置及び燃料タンクユニット

Info

Publication number: WO2006054416A1
Application number: PCT/JP2005/019199
Authority: WO
Inventors: Daisuke Ito; Takashi Yokoo; Osao Yamashita
Original assignee: Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha
Priority date: 2004-11-19
Filing date: 2005-10-19
Publication date: 2006-05-26
Also published as: TWI272119B; CN101099038A; TW200626214A; JP2006144669A; CN100535429C

Abstract

本発明は、燃料タンクの形状が複雑な場合であっても、燃料タンクの形状に応じて適切な状態で燃料タンク内に設置することができるフィルタ装置を提供する。　本発明のフィルタ装置２０は、燃料タンク１００内に設置される燃料ポンプ１２の燃料吸入口１８に接続され、燃料タンク１００から燃料ポンプ１２内に吸入される燃料から異物を除去する。フィルタ装置２０は、袋状のフィルタと、フィルタ内に配設され、そのフィルタを所定形状に保持するフレームを有する。そして、フィルタ装置２０は、少なくとも１箇所において、外部から力が作用しなくても折り曲げられた状態で維持できるように構成されている。

Description

フィルタ装置及び燃料タンクユニット

技術分野

[0001] 本発明は、燃料ポンプの燃料吸入側に取付けられるフィルタ装置の改良に関する背景技術

[0002] 特開平 7— 148405号公報は、従来のフィルタ装置を開示している。このフィルタ装置は、袋状に形成されたフィルタ (メッシュ）と、そのフィルタ内に配されてフィルタを中空状に保持するフレームを備えている。このフィルタ装置は、燃料ポンプの燃料吸入口に取付けられ、燃料ポンプと共に燃料タンク内に設置される。

燃料ポンプは、フィルタ装置を介して燃料タンク内の燃料を吸引し、吸引した燃料を昇圧して燃料タンク外に吐出する。燃料タンク内の燃料を最後まで吸引するためには、燃料タンクの底面に沿ってフィルタ装置を配置することが好ましい。従来のフィルタ装置では、フレームが榭脂によって形成され、フレームに力が作用するとフレームが橈むようになつている。このため、フィルタ装置を燃料タンクの底面に押し付けると、フレーム (すなわち、フィルタ装置）が燃料タンクの底面に沿って湾曲し、フィルタ装置を燃料タンクの底面に沿って配置することができる。

[0003] し力しながら、従来のフィルタ装置は、燃料タンクの底面に押し付けて湾曲させるため、燃料タンクの形状が複雑となると、燃料タンクの形状に応じた最適な形状にフィルタ装置を湾曲させることができないことがある。例えば、図 38に示すように燃料タンクの底面に段差がある場合、フィルタ装置を下段 602bに押し付けると、フィルタ装置の中央が上段 602aの角 602cに当接し、フィルタ装置を上段 602aに沿って配置することができない（図中、 604aがフィルタ装置の軸線を表している。 ) o一方、図 39に示すようにフィルタ装置を上段 602aに押し付けて湾曲させると、フィルタ装置の先端が下段 602bから離れ、燃料タンク内の燃料を最後まで吸引することができなくなる（図中、 604bがフィルタ装置の軸線を表している。 ) o

発明の開示 [0004] したがって、本発明の目的は、燃料タンクの形状が複雑な場合であっても、燃料タンクの形状に応じた適切な位置に配置することが可能となるフィルタ装置を提供することである。

[0005] 本発明の第 1のフィルタ装置は、燃料タンク内に設置される燃料ポンプの燃料吸入口に接続され、燃料ポンプに吸入される燃料カゝら異物を除去する。このフィルタ装置は、袋状のフィルタとフレームを有する。フレームは、フィルタ内に配設され、フィルタを所定形状に保持する。フレームは、少なくとも 1箇所において、外部から力を作用させなくても折り曲げられた状態で維持できるように構成されて、る。

このフィルタ装置では、外部から力を作用させなくても、フレームを折り曲げた状態（湾曲状態又は屈曲状態)とすることができる。すなわち、フィルタ装置を燃料タンクに押し付けなくても、フィルタ装置を折り曲げた状態とすることができる。このため、燃料タンクの形状に応じてフィルタ装置が折れ曲がった状態となるように設計でき、フィルタ装置を燃料タンクの形状に応じた適切な位置に配置することが可能となる。

[0006] 上記フィルタ装置のフレームは、燃料ポンプ側に設けられる第 1フレーム部材と、第 1フレーム部材に回動可能に取付けられる第 2フレーム部材を備えるようにしてもよいこのフィルタ装置では、第 2フレーム部材が第 1フレーム部材に対して回動することで、フィルタ装置を折り曲げた状態とする。また、第 1フレーム部材に対する第 2フレ一ム部材の角度を調整することで、フィルタ装置の折り曲げ角度を調整することもできる。

[0007] フレームが第 1フレーム部材と第 2フレーム部材を備える場合、第 1フレーム部材に対して第 2フレーム部材が所定の角度で維持されるように、第 1フレーム部材に対して第 2フレーム部材を保持する保持手段をさらに有することが好ましい。このような構成によると、フィルタ装置は安定して折り曲げられた状態を維持することができる。保持手段としては、例えば、スナップフィット機構やノッチ機構等を用いることができる。

[0008] また、第 2フレーム部材の剛性は、第 1フレーム部材の剛性より低くされていることが好ましい。このような構成〖こよると、フィルタ装置は先端側 (燃料ポンプへの取付端側と反対側)で橈み易くなる。このため、フィルタ装置の先端が燃料タンクの底面に接触すると、フィルタ装置の先端が変形してフィルタ装置に過大な力が作用せず、フィルタ装置の破損等が防止される。

[0009] また、第 2フレーム部材は、第 1フレーム部材に組み付けられる組付け部と、組付け部よりフィルタの長手方向に延びる縦フレーム部と、縦フレーム部からフィルタの幅方向両側に張出した横フレーム部とを有することができる。この場合、縦フレーム部及び Z又は横フレーム部の剛性が組付け部の剛性より低くされて、ることが好まし、。このような構成によると、第 2フレーム部材の第 1フレーム部材への組付けを強固に行いつつ、その先端を橈みやすくすることができる。

なお、縦フレーム部の先端及び Z又は横フレーム部の先端には、フィルタを所定形状に保持するための保持部を設けることが好ましい。このような構成〖こよると、フィルタの長手方向先端及び Z又は幅方向両端がフレームの保持部で支持されるため、フィルタの端部まで中空状態で保持され、燃料の吸入効率を高めることができる。

[0010] また、本発明の第 1のフィルタ装置においては、フレームは、フィルタの長手方向に延びるメインフレーム部と、そのメインフレーム部の少なくとも一箇所を折り曲げられた状態に保持する保持手段とを備えるようにしてもょヽ。

このフィルタ装置では、保持手段によってメインフレーム部が折り曲げられた状態で保持される。このため、外部カゝら力が作用しなくても (すなわち、フィルタ装置が燃料タンクに押し付けられなくても）、フィルタ装置を折り曲げた状態とすることができる。このようなフィルタ装置の一実施例では、メインフレーム部の少なくとも一箇所に厚みが小さい箇所 (薄肉部）を設け、その薄肉部でメインフレーム部を折り曲げ可能に構成する。そして、薄肉部の両側 (燃料ポンプへの取付端側と反取付端側)をスナツプフィット機構等によって連結する。これによつて、外部力も力が作用しなくても、メインフレーム部は薄肉部において折り曲げられた状態となる。

[0011] 本発明の第 2のフィルタ装置は、燃料タンク内に設置される燃料ポンプの燃料吸入口に接続され、燃料ポンプに吸入される燃料カゝら異物を除去する。このフィルタ装置は、袋状のフィルタとフレームを有する。フレームは、フィルタ内に配設され、フィルタを所定形状に保持する。フレームは、少なくともその一部に芯材が配設されている。芯材は、フレームを形成する材料よりも強度が高ぐかつ、可塑性を有している。このフィルタ装置では、フレームの少なくとも一部に芯材が配設され、フレームと芯材とが一体ィ匕されている。芯材の強度はフレームを形成する材料のそれより高いため、芯材と一体化された部分では、フレームの形状は芯材の形状に倣った形状となる。また、芯材は可塑性を有するため、折り曲げることができる。したがって、芯材を折り曲げることで、フレーム及びフィルタを折り曲げた状態とすることができる。

[0012] 上記フィルタ装置においては、フレームと芯材を別部材とし、フレームに芯材を取付けることができる。あるいは、フレームに芯材をインサートして、両者を一体成形することちでさる。

フレームに芯材を取付ける場合、例えば、フィルタの長手方向に延びる縦フレーム部に芯材を取付けるための環状部 (取付部)を複数形成し、それら環状部 (取付部）に芯材を揷通するようにしてもよい。このような構成によると、フィルタを長手方向に折り曲げた状態とすることができる。

[0013] 本発明の第 3のフィルタ装置は、燃料タンク内に設置される燃料ポンプの燃料吸入口に接続され、燃料ポンプに吸入される燃料カゝら異物を除去する。このフィルタ装置は、袋状のフィルタとフレームを有する。フレームは、フィルタ内に配設され、フィルタを所定形状に保持する。フレーム又はフィルタには、少なくともその一部に芯材が取付けられる。芯材は、フレームを形成する材料よりも強度が高ぐかつ、予め所定の形状に成形されている。

このフィルタ装置では、フレーム又はフィルタの少なくとも一部に芯材が取付けられる。芯材の強度はフレームの材料より高いため、芯材が取付けられた部分では、フレーム（フィルタ）の形状は芯材の形状に倣った形状となる。芯材は予め所定の形状に形成されているため、芯材が取付けられたフレームも所定の形状となる。したがって、芯材を所望の形状に予め成形しておくことで、フレーム及びフィルタを所望の形状とすることができる。このため、燃料タンクの形状に応じてフィルタ装置を適切な位置に酉己置することができる。

[0014] また、本願は新規な燃料タンクユニットを提供する。すなわち、本発明の燃料タンクユニットは、燃料タンクと、燃料タンク内に配置された燃料ポンプと、燃料ポンプの燃料吸入口に取付けられた本発明の第 1、第 2又は第 3のフィルタ装置を備える。そして、フィルタ装置のフレーム力燃料タンクの底面に倣って折り曲げられている。この燃料タンクユニットでは、燃料タンクの底面に倣ってフィルタ装置のフレームが折り曲げられるため、フィルタ装置が燃料タンクの底面に沿って配置される。このため、燃料タンクが複雑な形状となる場合 (例えば、段付きの燃料タンク)であっても、燃料タンクの最も低い面にフィルタの先端を配置でき、かつ、フィルタ装置の全高を抑えることができる。

図面の簡単な説明

[図 1]本発明の一実施形態に係るフィルタ装置の燃料タンクへの設置状態を示す側面図。

[図 2]本実施形態のフィルタ装置の平面図。

[図 3]図 2に示すフィルタ装置の側面図 (屈曲前の状態)。

圆 4]図 2に示すフィルタ装置の側面図 (屈曲後の状態)。

[図 5]図 2に示すフィルタ装置を構成するフレームの平面図。

[図 6]図 5に示すフレームの側面図（屈曲前の状態)。

[図 7]図 5に示すフレームの側面図（屈曲後の状態)。

[図 8]スナップフィット機構を拡大して示す側面図 (屈曲前の状態)。

[図 9]スナップフィット機構を拡大して示す側面図 (屈曲後の状態)。

[図 10]スナップフィット機構を拡大して示す平面図 (屈曲前の状態)。

[図 11]スナップフィット機構を拡大して示す平面図 (屈曲後の状態)。

[図 12]第 1フレーム部材の保持プレートを第 2フレーム部材側から見た図。

[図 13]第 2フレーム部材の保持片を第 1フレーム部材側カも見た図。

[図 14]第 2フレーム部材を所定の角度に保持するためのノッチ機構を説明するための図であり、第 1フレーム部材側に設けられる組付け部の側面図。

[図 15]図 14の XV— XV線断面図。

[図 16]第 2フレーム部材側に設けられる組付け部の側面図。

[図 17]図 16の XVII— XVII線断面図。

[図 18]第 2フレーム部材を所定の角度に保持するための他のノッチ機構を説明するための側面図（屈曲前の状態)。 [図 19]図 18に示すノッチ機構の平面図。

圆 20]図 18に示すノッチ機構を第 2フレーム部材側カも見た断面図。

圆 21]図 18に示すノッチ機構を構成する第 2フレーム部材側の端部の側面図。

[図 22]図 21に示す第 2フレーム部材側の端部の平面図。

圆 23]図 21に示す第 2フレーム部材側の端部を第 1フレーム部材側から見た図。

[図 24]図 21に示す第 1フレーム部材側の端部の側面図。

[図 25]図 24に示す第 1フレーム部材側の端部の平面図。

圆 26]図 24に示す第 1フレーム部材側の端部を第 2フレーム部材側から見た図。圆 27]本発明の他の実施形態に係るフィルタ装置を構成するフレームの側面図（屈曲前の状態)。

[図 28]図 27に示すフレームの平面図（屈曲前の状態)。

圆 29]図 27に示すフレームを右側方力も見た図 (屈曲前の状態)。

[図 30]図 27に示すフレームの側面図（屈曲後の状態)。

[図 31]図 30に示すフレームの平面図（屈曲後の状態)。

圆 32]図 30に示すフレームを右側方力も見た図（屈曲後の状態)。

[図 33]本発明の他の実施形態に係るフィルタ装置のフィルタ部の側面図。

[図 34]プレート部材の側面図。

[図 35]図 33のフィルタ部に図 34のプレート部材が取付けられた状態を示す側面図。

[図 36]図 33の右端側力もフィルタ部とプレート部材を見た図。

圆 37]図 1に示すフィルタ装置の変形例の一部拡大側面図。

圆 38]従来のフィルタ装置を底面に段が形成された燃料タンクに設置した状態を模式的に示す図。

圆 39]従来のフィルタ装置を底面に段が形成された燃料タンクに設置した状態を模式的に示す他の図。

発明を実施するための最良の形態

以下、本発明を具現ィ匕した一実施形態に係るフィルタ装置 20について図面を参照して説明する。図 1に示すように、フィルタ装置 20には燃料ポンプ 12が接続されている。燃料ポンプ 12及びフィルタ装置 20は、燃料タンク 100内に設置される。図から明らかなように、燃料タンク 100の底面には段差 100cが設けられており、上段 100aと下段 100bを有している。

[0017] 燃料ポンプ 12の上面には、外部コネクタ 14と吐出管取付部 16が設けられている。

外部コネクタ 14は図示しない電源装置に接続される。電源装置は、外部コネクタ 14 を介して燃料ポンプ 12へ電力を供給する。吐出管取付部 16には、図示しない吐出管が取付けられる。吐出管の他端にはインジヱクタが接続され、このインジヱクタからエンジンに燃料が供給される。

燃料ポンプ 12の下面には燃料吸入口 18が設けられている。燃料吸入口 18にはフィルタ装置 20が取付けられている。燃料ポンプ 12が作動すると、燃料タンク 100内の燃料は、フィルタ装置 20によって異物を取り除かれ、燃料吸入口 18を通って燃料ポンプ 12内に吸引される。燃料ポンプ 12内に吸引された燃料は、吐出管取付部 16から燃料タンク 100外に吐出される。

[0018] 図 2〜4に示すように、フィルタ装置 20は、フィルタ 70と、フィルタ 70の内部に収容されるフレーム 22とで構成されている。フィルタ 70は、織布又は不織布等の濾布によつて構成され、その上下面には燃料をろ過する網目が形成されている。フィルタ 70は、フレーム 22を包み込むようにして少なくとも 1枚以上の濾布 (例えば、不織布等）の周囲 70Aを重ね合わせ、その周囲 70Aを溶着することで袋状に形成されている。フィルタ 70は、内部に収容されたフレーム 22によって内側力も押し拡げられて中空状態とされる。したがって、燃料ポンプ作動時においてもフレーム 22によってフィルタ 7 0が中空状態を維持し、燃料タンク 100内の燃料を吸い込むことができるようになっている。

[0019] また、フィルタ 70の下面には当接部 56, 58が設けられている（図 3, 4参照）。図 1, 4に示すように、フィルタ装置 20が燃料タンク 100内に設置されると、当接部 56が燃料タンク 100の底面上段 100aに当接し、当接部 58が燃料タンク 100の底面下段 10 Obに当接する。これによつて、フィルタ 70が燃料タンク 100の底面 100a, 100bに直に接触せず、フィルタ 70の磨耗等が防止される。

[0020] 図 5〜7によく示されるようにフレーム 22は、接続部材 23、第 1フレーム部材 30及び第 2フレーム部材 40によって構成されている。接続部材 23は榭脂により成形されている。接続部材 23には、取付孔 24と、この取付孔 24に連通する燃料流路 26が形成されている。取付孔 24には燃料ポンプ 12の燃料吸入口 18が挿し込まれるようになつている。すなわち、接続部材 23はフィルタ 70に形成された取付孔（図示省略)からフィルタ 70外に突出して配置されており、接続部材 23の取付孔 24に燃料ポンプ 12の燃料吸入口 18が接続可能となっている（図 3, 4参照)。なお、接続部材 23とフィルタ 70とはインサート成型や溶着等によって成型されており、両者の隙間からフィルタ 70 内に異物が入り込まな、ようになって、る。

[0021] 上述した接続部材 23には第 1フレーム部材 30が固定されている。第 1フレーム部材 30は、連結プレート 32、支持プレート 36及び保持プレート 38によって構成されている。連結プレート 32、支持プレート 36及び保持プレート 38は榭脂によって一体に成形されている。

連結プレート 32は、第 1フレーム部材 30の一端 (接続部材 23側の端部）に設けられている。連結プレート 32は方形状に形成されており、その内部に燃料流路 34が形成されている。燃料流路 34は連結プレート 34を貫通し、その一端 (接続部材 23側）は燃料流路 26に連通し、その他端はフィルタ 70の内部空間に連通している。このため、フィルタ 70内に吸引された燃料は、連結プレート 34の端面 34a側力も燃料流路 34, 26及び燃料吸入口 18を通って、燃料ポンプ 12内に吸引されるようになっている

[0022] 連結プレート 32の端面 34aには、フィルタ 70の幅方向に互いに間隔を空けて 2つの支持プレート 36が連設されて!/、る。 2つの支持プレート 36はフィルタ 70の長手方向先端に向力つて延びており、これら支持プレート 36の間に燃料流路 34が開口している。支持プレート 36の外側にはリブ 36bが形成されている。リブ 36bによって支持プレート 36の強度が向上し、支持プレート 36が橈み難、ようになって、る、

2つの支持プレート 36の先端 (第 2フレーム部材 40側）は、保持プレート 38によって互いに連結されている。保持プレート 38には、スリット状の差込孔 38aが形成されている（図 12参照)。また、各支持プレート 36の先端には貫通孔 36aが形成されている

[0023] 上記第 1フレーム部材 30には第 2フレーム部材 40が組付けられる。第 2フレーム部材 40は、取付腕 42、横プレート 46、保持片 44、縦フレーム部 48及び横フレーム部 5 0等によって構成されている。取付腕 42、横プレート 46、保持片 44、縦フレーム部 4 8及び横フレーム部 50等は、榭脂によって一体に成形されている。

横プレート 46の両端には取付腕 42が設けられている。取付腕 42は、横プレート 46 の端部力も第 1フレーム部材 30側に向力つて延びている。各取付腕 42の先端 (第 1 フレーム部材 30側）には外側に突出する突出部 (軸) 42aが形成されている。突出部 42aは、支持プレート 36の貫通孔 36aに遊嵌する。このため、取付腕 42は、突出部 4 2aを中心として、支持プレート 36に対して回動可能となっている。

なお、 2本の取付腕 42は、突出部 42aが設けられた側の端部が開放されている。このため、取付腕 42の突出部 42a側の端部は容易に橈むことができる。したがって、取付腕 42の突出部 42a側の端部を内側に橈ませて、取付腕 42の突出部 42aを支持プレート 36の貫通孔 36aに簡単に組付けることができる。一方、支持プレート 36はリブ 36bによって補強され、橈み難くなつている。このため、支持プレート 36に外力が作用しても変形することがなぐ取付腕 42が支持プレート 36から脱落し難いようになつている。

[0024] 横プレート 46には保持片 44が連設されている。保持片 44は、横プレート 46から下方に延び、その下端で第 1フレーム部材 30側に屈曲し、その先端は保持プレート 38 まで延びている（図 6, 7参照)。保持片 44の先端は 2つに割れており、左右それぞれに爪 44aが形成されている（図 10, 11, 13参照)。保持片 44の先端が 2つに割れているため、爪 44aは幅方向（フィルタ 70の幅方向）に変形可能となっている。

[0025] 図 6, 8, 10に示されるように、第 1フレーム部材 30に対して第 2フレーム部材 40が直線状となって、る状態では、保持片 44の爪 44aが保持プレート 38の差込孔 38aに差込まれて、な、。この状態力も第 2フレーム部材 40を回動させると（図 6にお、て時計回りの方向）、保持片 44の爪 44aが保持プレート 38に当接して内側に変形し、保持プレート 38の差込孔 38aに差込まれる。第 2フレーム部材 40をさらに回動させると、保持片 44の爪 44aが保持プレート 38を貫通する状態となる（図 9, 11に示す状態；)。図 11に示されるように、保持片 44の爪 44aが差込孔 38aを貫通すると、爪 44aがその弾性によって元の形状に復帰する (すなわち、左右に開く）。このため、保持片 4 4の爪 44aが保持プレート 38に係合し、第 2フレーム部材 40が反時計周りに回動することが規制される（すなわち、第 1フレーム部材 30に対して直線状に戻ることが規制される）。また、保持片 44の当接部 44bが保持プレート 38に当接することで、第 2フレ一ム部材 40が時計周りに回動することも規制される。これによつて、第 2フレーム部材 40は、第 1フレーム部材 30に対して所定の角度で折れ曲がった状態で保持される ( 図 7の状態)。すなわち、第 1フレーム部材 30の保持プレート 38と第 2フレーム部材 4 0の保持片 44によって構成されるスナップフィット機構によって、第 2フレーム部材 40 は第 1フレーム部材 30に対して所定の角度で保持される。

[0026] 図 5〜7に戻って、上述の保持片 44には、フィルタ 70の長手方向へ延びる縦フレーム部 48と、この縦フレーム部 48からフィルタ 70の幅方向両側に張出した横フレーム部 50が連設されている。縦フレーム部 48と横フレーム部 50は、その断面積が取付腕 42、横プレート 46、保持片 44のそれらより小さぐこれらの部位 42, 46, 44より撓み易くなつている。

また、縦フレーム部 48の先端には、フィルタ 70の幅方向に張り出した横リブ 54が設けられており、横フレーム部 50の左右両端には保持部 52が形成されている。保持部 52には、フィルタ 70の厚み方向に突出する突部 52aと、フィルタ 70の幅方向に張出した突部 52bが形成されている。フレーム 22がフィルタ 70内に収容された状態では、横リブ 54及び保持部 52の突部 52a及び突部 52bがフィルタ 70の内面に当接する。なお、横リブ 54及び保持部 52は、縦フレーム部 48や横フレーム部 46に対して剛性が高められている。このため、燃料ポンプ 12が作動してフィルタ 70に吸引力が作用しても、フィルタ 70が中空状態を維持できるようになって!/、る。

[0027] 次に、上述したフィルタ装置 20の燃料タンク 100への設置手順の一例を説明する。

まず、フィルタ装置 20を直線状の状態（図 3に示す状態）としたままで、フィルタ装置 2 0の取付孔 24に燃料ポンプ 12の燃料吸入口 18を差込み、次いで、フィルタ装置 20 の先端を折り曲げる。次に、フィルタ装置 20の燃料ポンプ 12側が燃料タンク 100の底面上段 100a側となり、フィルタ装置 20の先端が燃料タンク 100の底面下段 100b 側となるようにフィルタ装置 20および燃料ポンプ 12の向きを調整する（図 1参照)。そして、フィルタ装置 20を燃料タンク 100に設置する。フィルタ装置 20が燃料タンク 10 0に設置された状態では、当接部 56が燃料タンク 100の底面上段 100aに当接し、当接部 58が燃料タンク 100の底面下段 100bに当接して、る。

なお、燃料タンク 100やフィルタ装置 20の製造誤差等によって、フィルタ装置 20の先端が燃料タンク 100の底面下段 100bに強く押し付けられてしまう場合がある。かかる場合には、フレーム 22の先端部分 (詳細には縦フレーム部 48及び横フレーム部 5 0)が橈み、その製造誤差を吸収するようになっている。これによつて、フィルタ装置 2 0の破損が防止される。

[0028] 図 1から明らかなように、フィルタ装置 20が燃料タンク 100に設置された状態では、フィルタ装置 20が燃料タンク 100の底面の形状 (段付き形状）に応じて折れ曲がっている。このため、フィルタ装置 20の先端を燃料タンク 100の底面下段 100bに配置することができる一方で、フィルタ装置 20の燃料ポンプ 12側の端部を燃料タンク 100の底面上段 100aに沿って略平行に配置することができる。このため、フィルタ装置 20 の全高が低く抑えられて、る。

[0029] 上述の説明から明らかなように、本実施形態のフィルタ装置 20では、第 1フレーム部材 30に対して第 2フレーム部材 40が回動することで、フィルタ装置 20が折れ曲がつた状態となる。したがって、燃料タンク 100の底面に段差 100cがある場合でも、フィルタ装置 20を燃料タンク 100の底面に沿って配置することが可能となる。

また、フィルタ装置 20を燃料タンク 100の段差 100cに合わせて折り曲げて配置することで、フィルタ 70の表面が段差 100cの角に接触することが防止される。このため、フィルタ 70の磨耗や破損等を防止することができる。

なお、二輪車用の燃料タンクは、自動車用の燃料タンクと比較して複雑な形状を有し、燃料タンクの容量も小さい。本実施形態のフィルタ装置 20は、長手方向に折り曲げ可能で、かつ、長手方向先端部が湾曲可能となっているため、二輪車用の燃料タンクに好適に搭載することができる。

[0030] ところで、上述の実施形態においては、スナップフィット機構を用いて第 2フレーム部材を第 1フレーム部材に対して折り曲げた状態に保持した。し力しながら、第 2フレ一ム部材を折り曲げた状態に保持するための機構には種々の機構を採用することができる。例えば、スナップフィット機構に替えてノッチ機構を用いることができる。ノッチ機構を利用する場合の一例を図 14〜17を参照して説明する。

図 14に示すように、第 1フレーム部材 130の先端 (第 2フレーム部材 140側）には円盤状の第 1連結板 172が配設される。第 1連結板 172の中央には貫通孔 174が穿設されている（図 15参照)。貫通孔 174の周囲には、等間隔 (本例では 90° 間隔で計 4 箇所）に凸部 176が設けられる。図 15から明らかなように、凸部 176は第 1連結板 17 2の片側の面にのみ設けられている。

一方、図 16に示すように、第 2フレーム部材 140の先端 (第 1フレーム部材 130側）には円盤状の第 2連結板 180が配設される。第 2連結板 180の中央には軸 182が突設されている（図 17参照)。軸 182の周囲には、等間隔 (本例では 45° 間隔で計 8箇所）に貫通孔 184が設けられる。

第 1連結板 172と第 2連結板 180の組み付けは、第 1連結板 172の貫通孔 174に第 2連結板 180の軸 182を嵌合させる。第 1連結板 172と第 2連結板 180を組み付けることで、第 1フレーム部材 130に対して第 2フレーム部材 140が回動可能に組み付けられる。第 1フレーム部材 130に第 2フレーム部材 140が組み付けられた状態では、第 1連結板 172の凸部 176が第 2連結板 180の貫通孔 184のいずれかに係合する。凸部 176が貫通孔 184に係合することで、第 2フレーム部材 140が第 1フレーム部材 130に対して所定の角度で折れ曲がった状態に保持される。

また、貫通孔 184が複数設けられていることから、凸部 176が係合する貫通孔 184 の位置を変えることによって、第 1フレーム部材 130に対する第 2フレーム部材 140の角度を調整することができる。このため、車種の違いやモデルチェンジ等によって燃料タンクの形状が変化した場合でも、燃料タンクの形状に合わせてフィルタ装置の折れ曲がり角度を調整することができる。特に、二輪車はモデルチェンジの間隔が短く、燃料タンクの形状も頻繁に変更される。このため、フィルタ装置の折れ曲がり角度が調整できると、その効果は大きい。

また、ノッチ機構を用いて第 2フレーム部材を第 1フレーム部材に対して所定の角度に保持する場合、図 18〜26に示すような構成を採ることもできる。すなわち、図 21〜 23に示すように、第 2フレーム部材 240の先端側面 (第 1フレーム部材 230への取付側の側面）には軸 292が突設され、その底面には突起 290が形成される。一方、図 2 4〜26に示すように、第 1フレーム部材 230の先端には貫通孔 288が形成される。また、第 1フレーム部材 230の側面 (第 2フレーム部材 240への取付側の側面）には、階段状に形成された係止部 286が設けられる。

図 18〜20に示すように、第 1フレーム部材 230の貫通孔 288に第 2フレーム部材 2 40の軸 292を嵌合させることで、第 1フレーム部材 230に対して第 2フレーム部材 24 0が回動可能に組み付けることができる。第 1フレーム部材 230に第 2フレーム部材 2 40が組み付けられた状態では、第 1フレーム部材 230の係止部 286は、第 2フレーム部材 240の先端外周面に沿って配置されている。第 2フレーム部材 240が第 1フレーム部材 230に対して回動すると、第 2フレーム部材 240の突起 290が第 1フレーム部材 230の係止咅 86の各段 286a, 286b, 286cに係合すること力 Sできる。これによつて、第 1フレーム部材 230に対して第 2フレーム部材 240が所定の角度に保持される。また、突起 290が係合する係止部の段 286a, 286b, 286cを変えることによって、第 1フレーム部材 230に対する第 2フレーム部材 240の角度を変更することもできる。さらに、上述した実施形態では、第 1フレーム部材 30と第 2フレーム部材 40を別部材としたが、第 1フレーム部材 30と第 2フレーム部材 40を榭脂等によって 1体として成形することもできる。すなわち、図 37に示すフレーム部材 340は、上述した実施形態の第 1フレーム部材 30と第 2フレーム部材 40を榭脂により一体成形したものである。図 37に示すように、フレーム部材 340の燃料ポンプ側 341と先端側 344との連結部には切り欠 342が形成されている。したがって、フレーム部材 340は、切り欠 342の部分で容易に折れ曲がることができる。なお、上述の例ではフレーム部材 340に切り欠 342を 1箇所だけ設けたが、燃料タンクの形状によっては切り欠を複数箇所設けてもよいし、フレーム部材の可撓性の程度によっては切り欠を設けなくてもよい。

フレーム部材 340の燃料ポンプ側 341には保持プレート 348が設けられており、保持プレート 348には差込孔 348aが形成されている。一方、フレーム部材 340の先端側 344には保持片 346が設けられており、保持片 346の先端には爪 346aが形成されている。このため、フレーム部材 340が切り欠 342で折れ曲がると、保持片 346の爪 346aが保持プレート 348の差込孔 348aを貫通する。これによつて、フレーム部材 340の先端側 344が燃料ポンプ 341側に対して折り曲げられた状態で保持されることとなる。このような構成によると、フレームを一体ィ匕できるため、フィルタ装置を組立てる際の工数を少なくすることができる。

次に、本発明の第 2実施形態に係るフィルタ装置について図 27〜32を参照して説明する。なお、本実施形態においてフィルタの構成等は、既に説明した実施形態と同様に構成することができるため、ここではフレームの構成についてのみ説明する。図 27〜29に示すようにフレーム 401は、取付フランジ 404と、縦フレーム咅406と、複数の横フレーム部 408a〜408eによって構成される。縦フレーム部 406並びに複数の横フレーム部 408a〜408eは、榭脂により成形されている。このため、縦フレーム部 406及び横フレーム部 408a〜408eは、ある程度の可撓性を備えて!/、る。

取付フランジ 404の一端面には取付口 402が設けられて!/、る。取付口 402には、接続部材 (燃料ポンプの吸込管が接続される部材)が嵌合等によって取付けられる。縦フレーム部 406は、取付フランジ 404からフィルタの長手方向に延びている。縦フレーム部 406内には芯材 410がインサートされている。芯材 410は、縦フレーム部 40 6を形成する榭脂よりも強度が高ぐ可塑性を有する材料によって構成されている。芯材 410には、例えば、軟鋼線を用いることができる。軟鋼線を用いる場合、その材質は、鉄材 (メツキ品もしくは耐食性を有するもの）やステンレス等を用いることが好ましい。横フレーム部 408a〜408eは、縦フレーム部 406の長手方向に略一定の間隔を空けて配置されている。各横フレーム部 408a〜408eは、縦フレーム部 406からフィルタの幅方向両側に張出し、その両端で略垂直下方に屈曲している。

ここで、芯材 410は可塑性を有するため、芯材 410を折り曲げた状態とすることができる。また、芯材 410はフレーム 401を形成する榭脂よりも強度が高いため、芯材 41 0が折れ曲がると、縦フレーム部 406も折れ曲がった状態となる。このため、図 30〜3 2に示すように、縦フレーム部 406を点 Aで折り曲げると、フレーム 401の先端側を燃料ポンプ側に対して折れ曲がった状態とすることができる。

上述の説明から明らかなように、第 2実施形態のフィルタ装置では、フィルタ装置を折り曲げる位置及び角度並びに折り曲げ数等が制限されな、ため、複雑な形状の燃料タンクにも対応することができる。

なお、芯材は縦フレーム部にインサートする必要は必ずしもなぐ縦フレーム部に別途芯材を固定するようにしてもよい。芯材の固定方法は、種々の方法を用いることができ、例えば、次に説明する第 3実施形態の方法 (フィルタに環状の取付部を複数設け、それら取付部に棒状の芯材を揷通する方法)等を用いることができる。

[0034] 次に、本発明の第 3実施形態に係るフィルタ装置について図 33〜36を参照して説明する。図 33〜36に示すように、フィルタ装置 520は、燃料ポンプへの接続部 522と、接続部 522から側方に延設されたフィルタ部 528と、フィルタ部 528に取付けられるプレート部材 536によって構成される。

図 33によく示されるように、フイノレタ咅 528は、袋状のフイノレタ 527と、フイノレタ 527 内に収容されたフレーム 523によって構成される。フィルタ 527の底面にはプレート取付咅 530a〜530c力待設けられて!、る。

フレーム 523は、フィルタ 527の長手方向に所定間隔で配された長方形状のフレーム枠 526a〜526dと、隣接するフレーム枠同士を連結する縦フレーム 524a〜524c 力構成されている。フレーム枠 526a〜526dと縦フレーム 524a〜524cは榭脂によつて成形されており、ある程度の可撓性を有している。

フィルタ装置 520のプレート取付部 530a〜530cには、図 34に示すようなプレート部材 532が取り付けられる。プレート部材 532は、フィルタ 527の長手方向の長さと略同一の長さを有するプレート部 534と、プレート部 534の一端に立設されたストッパ部 536により構成されている。プレート部材 532は、フレーム 523を形成する榭脂よりも強度の高い榭脂によって、予め湾曲した形状に形成されている。したがって、図 35に示すように、ストッパ部 536がフィルタ 527の先端に当接するまでプレート部材 534をプレート取付部 530a〜530c〖こ挿し込むと、フィルタ部 528が長手方向に湾曲した状態となる。

[0035] 以上、本発明の好適ないくつかの実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。

例えば、上述した各実施形態では、フィルタ装置を長手方向に折り曲げるようにしたが、フィルタ装置を幅方向に折り曲げるようにしてもよい。また、長手方向に複数箇所で折り曲げることもできる。また、上述した各実施形態のフィルタ装置の燃料タンクへの設置方法は、実施形態に開示した方法に限られない。例えば、燃料タンクの段差に合わせてフィルタ装置を折り曲げ、さらにフィルタ装置の先端を燃料タンクの底面に押し付けて湾曲させてもよい。

本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。

Claims

請求の範囲

[1] 燃料タンク内に設置される燃料ポンプの燃料吸入口に接続され、燃料ポンプに吸入される燃料力異物を除去するフィルタ装置であって、

袋状のフィルタと、

フィルタ内に配設され、そのフィルタを所定形状に保持するフレームと、を有し、フレームは、少なくとも 1箇所において、外部力も力を作用させなくても折り曲げられた状態で維持できるように構成されて、ることを特徴とするフィルタ装置。

[2] フレームは、燃料ポンプ側に設けられる第 1フレーム部材と、第 1フレーム部材に回動可能に取付けられる第 2フレーム部材とを備えることを特徴とする請求項 1に記載のフィルタ装置。

[3] 第 1フレーム部材に対して第 2フレーム部材が所定の角度で維持されるように、第 1 フレーム部材に対して第 2フレーム部材を保持する保持手段をさらに有することを特徴とする請求項 2に記載のフィルタ装置。

[4] 保持手段は、第 1フレーム部材と第 2フレーム部材との間に設けられたスナップフィット機構又はノッチ機構であることを特徴とする請求項 3に記載のフィルタ装置。

[5] 第 2フレーム部材の剛性力第 1フレーム部材の剛性より低くされていることを特徴とする請求項 2乃至 4のいずれかに記載のフィルタ装置。

[6] 第 2フレーム部材は、第 1フレーム部材に組み付けられる組付け部と、組付け部よりフィルタの長手方向に延びる縦フレーム部と、この縦フレーム部からフィルタの幅方向両側に張出した横フレーム部とを有し、縦フレーム部及び Z又は横フレーム部の剛性が組付け部の剛性より低くされていることを特徴とする請求項 2乃至 4のいずれかに記載のフィルタ装置。

[7] 縦フレーム部の先端及び Z又は横フレーム部の先端には、フィルタを所定形状に保持するための保持部が設けられていることを特徴とする請求項 6に記載のフィルタ装置。

[8] フレームは、フィルタの長手方向に延びる可撓性のあるメインフレーム部と、そのメインフレーム部の少なくとも一箇所を折り曲げられた状態に保持する保持手段とを有することを特徴とする請求項 1に記載のフィルタ装置。

[9] 燃料タンク内に設置される燃料ポンプの燃料吸入口に接続され、燃料ポンプに吸入される燃料力異物を除去するフィルタ装置であって、

袋状のフィルタと、

フィルタ内に配設され、そのフィルタを所定形状に保持するフレームと、を有し、フレームは、少なくともその一部に芯材が配設されており、

その芯材は、フレームを形成する材料よりも強度が高ぐかつ、可塑性を有していることを特徴とするフィルタ装置。

[10] フレームと芯材は別部材であり、フレームに芯材が取付けられていることを特徴とする請求項 9に記載のフィルタ装置。

[11] フレームは、フィルタの長手方向に延びる縦フレーム部を有しており、その縦フレーム部には芯材を取付けるための環状部が複数形成されており、芯材がそれら環状部に挿通されていることを特徴とする請求項 10に記載のフィルタ装置。

[12] 芯材がフレームにインサートされていることを特徴とする請求項 9に記載のフィルタ装置。

[13] 燃料タンク内に設置される燃料ポンプの燃料吸入口に接続され、燃料ポンプに吸入される燃料力異物を除去するフィルタ装置であって、

袋状のフィルタと、

フィルタ内に配設され、そのフィルタを所定形状に保持するフレームと、を有し、フレーム又はフィルタには、少なくともその一部に芯材が取付けられており、その芯材は、フレームを形成する榭脂よりも強度が高ぐかつ、予め所定形状に成形されて!ヽることを特徴とするフィルタ装置。

[14] 燃料タンクと、

燃料タンク内に配置された燃料ポンプと、

燃料ポンプの燃料吸入口に取付けられた請求項 1〜13の、ずれかに記載のフィルタ装置と、を備え、

フィルタ装置のフレーム力燃料タンクの底面に倣って折り曲げられていることを特徴とする燃料タンクユニット。