JP4145459B2 - クリップ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホース、チューブ、ケーブル等の可撓性部材や金属パイプ等を固定するのに使用するクリップ装置に関する。本発明のクリップ装置は自動車のエンジンルーム内で引き回されるホースやケーブル等を所定の位置に固定する際に好適に使用される。
【0002】
【従来の技術】
図6は従来の可撓性部材固定用のクリップ装置を示す図で、図6において、クリップ01は、ホース、チューブ、ケーブル等の断面円形の可撓性部材や金属パイプ等を固定するのに使用され、複数の可撓性部材等を装着のための挟持部02,03,04を有している。各挟持部02,03,04は、ほぼC字形をしており、C字形の下端中央部が基板05上面に一体成形され、C字形の内側部分に所定幅円筒状の内周面02a,03a,04aを有し、上端は所定幅にわたって開放されており、先端部分は逆八字状に拡開されてなる拡開部02b,03b,04bが形成されている。
【0003】
基板05下面には所定間隔離れて取付部06および回り止め部07が突出して設けられている。取付部06はいかり状をしており、軸の先端から両側に弾性変形により外幅が縮小すなわち内方へ変形可能なように形成された圧入部06aを有しており、その下方からの投影形状は矩形形状をしていて、圧入部06a先端と基板05下面との間に間隙を有している。
被装着部材011は、矩形の装着孔012と円形の回り止め部孔013とを有しており、装着孔012と回り止め孔013の位置関係は、クリップ01の取付部06と回り止め部07の位置関係と同じに形成されている。クリップ01は、クリップ01の取付部06および回り止め部07を被装着部材011の装着孔012および回り止め孔013にそれぞれ挿入して、被装着部材011に装着される。
【0004】
取付部06の圧入部06aは、装着孔012に取付ける際に弾性変形により内方すなわち互いに近づく方向に幅が縮小し、装着孔012を貫通したときに元の幅に戻って、圧入部06aの上端が基板05下面に位置し、装着孔012から抜け出せなくなる。装着孔012と回り止め孔013はその形状が異なって形成されていて、所定の取付位置に取付けられる。
そして、クリップ01の挟持部02,03,04には、可撓性部材等が固定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のクリップ装置ではクリップ01を被装着部材011に一旦装着すると、離脱させることが困難であった。すなわち、クリップ01を取り外す作業時に、クリップ01の取付部06を離脱させるために、手または工具により取付部06の両圧入部06aを内方へ圧縮してクリップ01を上方へ引き抜く作業を行っていた。
このとき、手または工具の入る隙間がない場合、使用済の破損等で交換を必要とするときなどクリップ01を被装着部材011から取り外して分離、回収することが困難であった。
本発明は前述の事情に鑑み、取付け、取外し作業が容易な可撓性部材等の固定用クリップ装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
次に、前記課題を解決する本発明を説明するが、本発明の構成には、後述の実施例の構成との対応を容易にするため、実施例の構成の符号をカッコで囲んだものを付記する。
【0007】
(請求項1の発明)
前記課題を解決するため、請求項1の発明は、所定間隔離れて形成された2つの挿入孔(9a・9a,8a・9a)と、これら2つの挿入孔(9a・9a,8a・9a)の中心を結ぶ線分を直径とする円を中心線とし、各挿入孔(9a・9a,8a・9a)から同じ回転方向に形成され、挿入孔(9a・9a,8a・9a)の径よりも小さい幅で、所定長さの円弧状孔(9a・9a,8a・9a)とを有する板状の被装着部材(A,A)の2つの円弧状孔(9a・9a,8a・9a)に、基板(14,14)と、基板(14,14)の上面にほぼC字形に形成された挟持部(11,12)と、基板(14,14)の下面に中心間距離が被装着部材(A,A)の各挿入孔(9a・9a,8a・9a)の中心を結ぶ線分の長さと同じで、しかも基板(14,14)の下面からの高さが被装着部材(A,A)の板厚と同じか若干高い寸法で、さらに直径が被装着部材(A,A)の円弧状孔(9a・9a,8a・9a)の幅と同じか若干小さく形成された軸部(17b・17b,16b・17b)と、その下端に形成され軸部(17b・17b,16b・17b)の径より大径で、しかも被装着部材(A,A)の挿入孔(9a・9a,8a・9a)と同径か若干小さい径の抜止め部(17a・17a,16a・17a)とで構成されたクリップ(B,B)の2つの軸部(17b・17b,16b・17b)が、それぞれ嵌合され
被装着部材(A)の一方の挿入孔(8a)の径が、他方の挿入孔(9a)の径より、大になるように形成され、被装着部材(B)の一方の挿入孔(8a)に嵌合されるクリップ(B)の一方の抜止め部(16a)の径が、他方の抜止め部(17b)の径より、大になるように形成されたことを特徴とする。
【0008】
(請求項1の発明の作用)
前記被装着部材(A,A)にクリップ(B,B)を装着するには、基板(14,14)の下面から突出する2つの取付脚(17・17,16・17)の抜け止め部(17a・17a,16a・17a)を、被装着部材(A,A)の挿入孔(9a・9a,8a・9a)に挿入する。その状態で、クリップ(B,B)を被装着部材(A,A)上で回転させると、取付脚(17・17,16・17)の軸部(17b・17b,16b・17b)は、被装着部材(A,A)の円弧状孔(9b・9b,8b・9b)にガイドされて移動する。このとき、抜け止め部(17a・17a,16a・17a)の上面と基板(14,14)の下面とは被装着部材(A,A)の円弧状孔(9b・9b,8b・9b)の上下面を挟んだ状態で移動する。
このとき、クリップ(B,B)の抜け止め部(17a・17a,16a・17a)の径は被装着部材(A,A)の円弧状孔(9b・9b,8b・9b)の幅寸法よりも大となっており、クリップ(B,B)は円弧状孔(9b・9b,8b・9b)から抜け出すことができなくなる。クリップ(B,B)が被装着部材(A,A)に装着された状態において、クリップ(B,B)の挟持部(12,11)に、例えば、可撓性部材(L1〜L4)を装着する。
【0010】
また、請求項1のクリップ装置では、クリップ(B)の一方の(第1)取付脚(16)は被装着部材(A)の一方の(第1)装着孔(8)の挿入孔(8a)が対応し、他方の(第2)取付脚(17)は他方の(第2)装着孔(9)の挿入孔(9a)に対応するようになっており、クリップ(B)の取付方向は常に同じになる。したがって、クリップ(B)の挟持部が複数(11,12,13)ある場合、その位置は常に一定となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
(実施例)
次に図面を参照しながら、本発明の実施例を説明する。
【0012】
(実施例1)
図1は自動車のエンジンルームに配置されたエアクリーナに取付けられたブラケットすなわち被装着部材に本発明に係るクリップ装置を装着して、このクリップ装置に断面円形の各種ホースを固定した状態を示す図である。図1において、自動車のエンジンルームに配置されたエアクリーナ1にはエア流入管2およびエア流出管3が設けられており、エア流入管2からエアクリーナ1の内部に流入したエアはエアクリーナ1内部を仕切るエアフィルタエレメント(図示せず)を通って、エア流出管3から流出する。エア流出管3は図示しないエンジンの吸気管に接続されている。エアクリーナ1の外側面には、取付部1a,1bが設けられており、これらの取付部1a,1bには後述のクリップBがブラケット(被取付部材)Aを介して取付けられる。
【0013】
クリップBには、以下のホースが配置・取付けられている。
L1…燃料蒸気を吸着するカーボンキャニスタとコレクタ(吸入したエアをエンジンの各シリンダに分配する部材)とを接続するホース(キャニスタパージライン)。
L2…吸気制御のパワーバルブ作動用のソレノイドバルブの大気接続孔とエアクリーナとを接続するホース。
L3…コレクタ(吸入したエアを各エンジンのシリンダに均等に分配する部材)の負圧接続孔とバキュームタンクとを接続するホース。
L4…吸気制御のパワーバルブ作動用のソレノイドバルブの負圧接続孔とバキュームタンクとを接続するホース。
【0014】
図2は本発明のクリップ装置に係るブラケットすなわち被装着部材を示す図で、図2において、ブラケット(被装着部材)Aは鋼板材をプレス成形してなるもので、ブラケット本体10の両端部に被取付部6,7を有しており、被取付部6,7は取付孔6a,7aを介してエアクリーナ1の取付部1a,1b(図1参照)ボルト,ナット(図示せず)で取付けられている。ブラケットAは、各ホースL1,L2,L3,L4の方向およびエアクリーナ1の表面形状に合わせて屈曲しており、適宜の間隔をあけて4ヶ所にそれぞれ、第1装着孔8および第2装着孔9が形成されている。第1装着孔8は挿入孔8aおよびそれに連続する円弧状孔8bにより構成され、第2装着孔9は挿入孔9aおよびそれに連続する円弧状孔9bにより構成されていて、第1装着孔8の挿入孔8aの径は、第2装着孔9の挿入孔9aの径より大となっている。
円弧状孔8b,9bは、両挿入孔8a,9aの中心を結ぶ線分を直径とする円を中心線とし各挿入孔8a,9aの中心から時計回りに形成され、円弧状孔8b,9bの端部(挿入孔8a,9aの反対側)は、円弧状孔8b,9bの幅を直径とする半円が形成されている。円弧状孔8b,9bの幅は同一であり、且つ、その長さは挿入孔8a,9aの中心と円弧状孔8b,9bそれぞれの中心間の周方向角度が90°(円周の1/4)にわたって形成されている。
【0015】
ブラケット(被装着部材)Aは、鋼板からなり、帯状の形状をしており、台形の稜線のような形状をした所定幅の面(以下水平面という)と、これに続き直角方向に屈曲され所定幅の面(以下垂直面という)とからなり、水平面に3ヶ所、垂直面1ヶ所所定の間隔をあけて、それぞれ一対の装着孔8,9が形成されている。装着孔8,9を構成する一対の挿入孔8a,9aは、孔の中心が、ブラケットAの幅のほぼ中央に位置する(いずれの孔も、ブラケットAの長手方向に想定される中心線の上にある)。
従って、各挿入孔8a,9aから90°右回りに形成される円弧状孔8b,9bの端部の半円の中心点を結んだ線は、ブラケットAの長手方向の中心線に対して直角な方向の線を形成する。また、図2において、2つの装着孔8,9のうち、装着孔8の挿入孔8a(径の大なる方)は、水平面にある3ヶ所のものは、ブラケットAの中心線上で右側に位置するのに対して、垂直面のものは、中心線上で左側、すなわち図2Bにおいて上側に位置している。各部分は、ブラケットAの剛性を上げるために凹凸を設けたり、縁部分を折り曲げたりなされている。
【0016】
図3は本発明のクリップ装置に係るクリップおよびブラケット(被装着部材)の実施例1を示す図で、図3において、クリップBはポリプロピレン樹脂からなり、3個の挟持部11,12,13を有している。挟持部11,12,13はホースL1〜L4を固定する部分であり、円筒状の内周面11a,12a,13aを有し、内周面11a,12a,13aは上方(基板14と反対側)が所定幅にわたって途切れており、各内周面11a,12a,13aの先端部分は逆八字状に形成された拡開部11b,12b,13bを有している。なお、本実施例1では、一端側に配置された内周面11aの内径は他の内周面12a,13aの内径よりも大きく形成されている。各挟持部11,12,13の拡開部11b,12b,13bと反対側部分すなわち各挟持部11,12,13の中央部分が基板14に一体成形されている。
【0017】
基板14の下面すなわち挟持部11,12,13が設けられた面と反対面には、2つの円筒形の窪みすなわち第1,第2凹所14a1,14a2が形成されている。第1,第2凹所の中心間距離は、ブラケットAの2つの挿入孔8a,9aの中心間距離と同じとなっている。
第1,第2凹所には、それぞれ第1,第2取付脚16,17が一体成形されている。取付脚16,17は先端部の抜止め部16a,17aと、各抜止め部16a,17aおよび基板14、第1,第2凹所14a1,14a2の底面との間に設けられ、抜止め部16a,17aより小径に形成された軸部16b,17bとで構成されている。抜止め部16a,17aの径は、それぞれブラケットAの挿入孔8a,9aより若干小さく形成されており、抜止め部16aは抜止め部17aよりも大径で、ブラケットAの挿入孔8aに挿入可能且つ挿入孔9aに挿入不可能になるように形成されている。抜止め部17aは挿入孔9aに挿入可能である。また、軸部16b,17bは、基板14下面と抜止め部16a,17aとの間の距離が、ブラケットAの板厚と同じか若干高い寸法となっており、それぞれブラケットAの円弧状孔8b,9bに嵌合した状態で円弧状孔8b,9bに沿って移動可能である。
【0018】
(実施例1の作用)
図4はブラケット(被装着部材)に対するクリップの着脱作業の説明図で、ブラケットAの挿入孔8aおよび挿入孔9aにクリップBの取付脚16,17の抜止め部16a,17aをそれぞれ挿入し(図4A)、次にクリップBを時計方向に90°回転させると、軸部16b,17bはそれぞれブラケットAの円弧状孔8b,9bに沿って回転移動し、円弧状孔8b,9bの端部に嵌合した状態となる(図4B)。
この状態では抜止め部16a,17aがそれぞれの径より小さい幅の円弧状孔8b,9bの下側に位置しており、抜止め部16a,17aは円弧状孔8b,9bから抜け出ることはない。そして、図1に示すようにホースL1はブラケットAの水平面上の3ヶ所のクリップBの第1挟持部11および垂直面上の第1挟持部11に、ホースL2はブラケットBの水平面上の3ヶ所のクリップBの第3挟持部13に、ホースL3,L4はそれぞれブラケットBの垂直面上の第2,第3挟持部12,13に固定される。
各ホースL1〜L4の各挟持部11,12,13への取付けは、各挟持部11,12,13の先端部にそれぞれ拡開部11b,12b,13bを有しており、これがガイドの役目をする。
【0019】
クリップBは取付け状態から90°反時計方向に回転させた後、上方へ引き上げることにより、ブラケットAから離脱される。実施例1ではクリップBの抜止め部16aは、ブラケットAの小径の挿入孔9aには挿入不可能であるため、必ず大径の挿入孔8aに挿入される。従って、ブラケットAに装着されたクリップBの向きが常に一定となる。
【0020】
(実施例2)
図5は本発明の実施例2を示す図で、実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。この実施例2は、下記の点で実施例1と相違しているが、他の点では実施例1と同様に構成されている。
【0021】
図5Dにおいて、ブラケット(被装着部材)Aには実施例1の場合のように複数箇所に一対の装着孔9,9が形成されている。各装着孔9は、ピン挿入孔9aおよびそれに連続する円弧状孔9bにより形成されている。2つの挿入孔9a,9aは所定間隔を隔てて形成され、これらにそれぞれ連続する円弧状孔9b,9bは、2つの挿入孔9a,9aの中心を結ぶ線分を直径とする円を中心線とし、各挿入孔9a,9aから同じ回転方向に形成され、挿入孔9a,9aの径よりも小さい幅で実施例1の場合と同様に周方向角度が90°(挿入孔9aの中心と円弧状孔9bの端部の半円の中心間角度が90°すなわち円周の1/4)にわたって形成されている。
クリップBは3個の中央に位置する挟持部11とその左右に位置する挟持部13,12を有しており、挟持部11の内周面11aの内径は、その両側の挟持部13,12の内周面13a,12aよりも大きく形成されている。
また、クリップBの基板14の下面には、中心間距離が図5DのブラケットAの2つの挿入孔9a,9aの中心間距離と同じ関係にある2つの凹所14a,14aが形成されている。これら2つの凹所14a,14aには、それぞれ一対の取付脚17,17が設けられており、各取付脚17は軸部17bとその先端に設けられた抜止め部17aとからなっている。一対の取付脚17,17間の距離は、ブラケットAの2つの挿入孔9a,9aの中心間距離と同じになっている。
【0022】
(実施例2の作用)
クリップBの一対の取付脚17,17の抜止め部17a,17aを挿入孔9a,9aに挿入して、時計方向に90°回転させることにより、クリップBがブラケット(被装着部材)Aに装着される。またブラケットAに装着したクリップBは反時計方向に90°回転させることにより離脱される。
本実施例2では、一対の取付脚17,17の抜止め部17a,17aが同一の外径を有し、一対の挿入孔9a,9aが同一の内径を有しているため、クリップBをブラケットAに装着したときの位置が一定とならず、180°ずれることがある。しかしながら、本実施例2では、クリップBの両側の挟持部12,13の内周面12a,13aの内径を同じとするとともに、中央の挟持部11の内周面の内径を大きなものとしており、従って、一対の取付脚17,17の抜止め部17a,17aが同径であっても、クリップBのブラケットAに対する装着位置が逆になっても(180°ずれても)問題は生じない。
【0023】
(変更例)
(1)被装着孔の挿入孔の中心と円弧状孔端部の半円の中心とでつくる周方向角度は90°以外の角度を設定することが可能である。
(2)実施例では、被装着部材としてエンジンのエアクリーナに取り付けられるブラケットにクリップを装着する場合について例示したが、エアクリーナやロッカーカバー等の部品に挿入孔、円弧状孔すなわち装着孔を形成するようにして、クリップをこれらに直接取り付けるようにしてもよい。このような場合で、エアシール等の問題を避けるために装着孔を、内外を遮断するために、袋孔形状にするようにしてもよい。
(3)実施例では、被装着部材の円弧状孔との干渉をさけるために、クリップの基板下面に凹所を設けて、その底面に取付脚を形成するようにしたが、凹所を設けることなく、基板下面に直接取付孔を設けるようにしてもよい。
(4)実施例では、被装着部材は鋼板製、クリップは樹脂製としたが、これらは何れのものも、鋼板,アルミ合金等の金属,ポリプロピレン,ポリエチレン,ポリアミド等の樹脂であってもよい。
【0024】
【発明の効果】
この発明は、可撓性部材やパイプ等を保持するクリップ装置として、請求項1のように構成されているので、クリップの2本の取付脚を被装着部材の一対の挿入孔に挿入して所定角度回転させるだけで、クリップを被装着部材に容易に装着することができ、装着したクリップを装着時と反対方向に回転させるだけで、被装着部材から容易に離脱させることができる。従って、取付け、取外し作業が容易なクリップを提供することができる。
また、請求項1のように構成すれば、前記効果に加え、クリップの取付方向を常に所定の方向にすることができる。従って、クリップ装置に保持される可撓性部材やパイプ等の配置位置を所定の状態に保つことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は自動車のエンジンルームに配置されたエアクリーナに取付けられクリップの被装着部材(ブラケット)にクリップを装着し、さらにこのクリップにに断面円形の可撓性部材を固定した状態を示す図である。
【図2】 図2は本発明の実施例1に係る装着部材を示す図で、図2Aは上面図、図2Bは前記図2Aの矢印IIBから見た図である。
【図3】 図3は本発明のクリップ装置の実施例1を示す図で、図3Aはクリップの上面図、図3Bは図3Aの矢印IIIBから見た図、図3Cは図3Bの矢印IIICから見た図、図3Dはクリップが装着される被装着部材の装着孔の上面図である。
【図4】 図4は本発明の実施例1に係る被装着部材に対するクリップの着脱作業の説明図で、図4Aは被装着部材の一対のピン挿入孔にクリップの一対の取付脚を装着したときの状態を示す図、図4Bは図4Aの状態からクリップを90°回転した状態を示す図である。
【図5】 図5は本発明の実施例2を示す図で、図5Aはクリップの上面図、図5Bは図5Aの矢印VBから見た図、図5Cは図5Bの矢印VCから見た図、図5Dはクリップが装着される被装着部材の装着孔の上面図である。
【図6】 図6は従来のクリップ装置を示す図で、図6Aはクリップの正面図、図6Bは被装着部材の平面図、図6Cはクリップを被装着部材に装着した状態を示す図である。
【符号の説明】
A…被装着部材(ブラケット)、B…クリップ、L1〜L4…ホース、
1…エアクリーナ、6,7…被取付部、8,9…装着孔、8a,9a…挿入孔、8b,9b…円弧状孔、11,12,13…挟持部、11a,12a,13a…内周面、11b,12b,13b…拡開部、14…基板、16,17…取付部、16a,17a…抜止め部、16b,17b…軸部。

Claims (1)

  1. 所定間隔離れて形成された2つの挿入孔と、これら2つの挿入孔の中心を結ぶ線分を直径とする円を中心線とし、各挿入孔から同じ回転方向に形成され、挿入孔の径よりも小さい幅で、所定長さの円弧状孔とを有する板状の被装着部材の2つの円弧状孔に、基板と、基板の上面にほぼC字形に形成された挟持部と、基板の下面に中心間距離が被装着部材の各挿入孔の中心を結ぶ線分の長さと同じで、しかも基板の下面からの高さが被装着部材の板厚と同じか若干高い寸法で、さらに直径が被装着部材の円弧状孔の幅と同じか若干小さく形成された軸部と、その下端に形成され軸部の径より大径で、しかも被装着部材の挿入孔と同径か若干小さい径の抜止め部とで構成されたクリップの2つの軸部が、それぞれ嵌合されてなるクリップ装置であって、
    被装着部材の一方の挿入孔の径が、他方の挿入孔の径より、大になるように形成され、被装着部材の一方の挿入孔に嵌合されるクリップの一方の抜止め部の径が、他方の抜止め部の径より、大になるように形成されたことを特徴とする前記クリップ装置。
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