JP3046268B2 - 燃料ポンプのフィルタ装置 - Google Patents

燃料ポンプのフィルタ装置

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JP3046268B2
JP3046268B2 JP9286021A JP28602197A JP3046268B2 JP 3046268 B2 JP3046268 B2 JP 3046268B2 JP 9286021 A JP9286021 A JP 9286021A JP 28602197 A JP28602197 A JP 28602197A JP 3046268 B2 JP3046268 B2 JP 3046268B2
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M37/00Apparatus or systems for feeding liquid fuel from storage containers to carburettors or fuel-injection apparatus; Arrangements for purifying liquid fuel specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines
    • F02M37/22Arrangements for purifying liquid fuel specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines, e.g. arrangements in the feeding system
    • F02M37/32Arrangements for purifying liquid fuel specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines, e.g. arrangements in the feeding system characterised by filters or filter arrangements
    • F02M37/50Filters arranged in or on fuel tanks

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Filtration Of Liquid (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、燃料タンク内に
あって、燃料ポンプの吸込み側に用いられるフィルタ装
置の提供に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料タンク内に燃料ポンプを備えつけ
る、所謂、インタンク式燃料ポンプに用いられるフィル
タは、燃料タンク内にある燃料を効果的に、しかも、タ
ンク内に残すことなく、燃料ポンプによって吸い上げ得
るように、メッシュ材で構成されるフィルタを、その先
端部分がタンクの内底面に接するように設けるようにし
ている。
【0003】また、フィルタがタンクの内底面に対し
て、都合良く、安定に接触するように、このフィルタを
構成するメッシュ材の少なくとも先端部側がタンクの内
底面に接するように、このフィルタを構成する袋状部内
に備えられているフレームによって押しつけるように構
成したものがある。
【0004】かかる構成からなる従来のフィルタにあっ
ては、このフィルタを構成するメッシュ材を、タンクの
内底面に押し付けるフレームの接触面が小さく、フレー
ムの接触面に力が集中し易く、このメッシュ材を摩耗す
る不具合があり、また、この接触面の側縁にあるエッジ
部分によってメッシュ材が摩耗されるなどの不具合いが
あった。
【0005】かかるフィルタのタンク内底面に対する接
触、摩耗を防止するために、第2525499号実用新
案登録公報所載の電動燃料ポンプのフィルタにあって
は、袋状のスクリーンを備えたフィルタにおいて、この
スクリーンに取付孔を設け、かつ該取付け孔を用いて、
プロテクタをピンなどによって止めつけることが示され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなプロテクタ及び、このプロテクタの組付け手段など
を別段に用意すると共に、スクリーンなどに取付孔を開
設し、この開設孔を利用しながら、プロテクタを都合の
良い位置に取付ける構成にあっては、多くの取付けの為
の部材を要し、また、多くの取付けのための作業手間を
要するなどの不都合があった。
【0007】かゝる点から、フィルタを構成する袋状体
の全体を、二重に重ね合せたメッシュ材によって構成す
ることが本発明者において試みられた。
【0008】しかしながら、袋状体の全体が、二重に重
ね合せられているメッシュ材によって構成されるフィル
タにあっては、燃料の吸い込みなどに際しての圧力損失
が大きく、吸引効率に難を生ずる傾向にあり、しかも、
フイルタ構成に際して、多くのメッシュ材を必要とする
などの難があった。
【0009】この発明に係る燃料ポンプのフィルタ装置
は、かかる従来の燃料ポンプに備えられるフィルタにお
ける不都合を解消するものであって、フィルタのタンク
底面に対する接触、摩耗に伴って生ずる不都合を少なく
することのできるフィルタ装置を、低コストで提供可能
とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る燃料ポン
プのフィルタ装置は、前記の目的を達成するために、請
求項1記載の発明に係る燃料ポンプのフィルタ装置を、
燃料タンク内に備えられる燃料ポンプの吸込み側に備え
られる燃料ポンプのフィルタ装置であって、このフィル
タ装置が、フィルタ材よりなる袋状体と、この袋状体に
備えられて該袋状体の内外を連通する筒部と、該袋状体
の内部にあって該筒部から該袋状体内に伸びる保形部と
を有すると共に、前記袋状体が、前記筒部を介して前記
燃料ポンプの吸込み側に連通され、且つ、前記保形部に
よって、その先端部側を前記燃料タンクの内底面に接す
るように取付け用いられると共に、この袋状体が、前記
燃料タンクの内底面に接する部分を含む該袋状体の一部
を複数枚のフィルタ材の重ね合わせ構造としてある。
【0011】このように構成される燃料ポンプのフィル
タ装置にあっては、袋状体の一部、特に、燃料タンクの
内底面と接する部分を、複数枚のフィルタ材の重ね合せ
構造としてあることから、燃料タンクの内底面に接する
フィルタ材の接触、摩耗などに伴って生ずる不都合を少
なくすることができる。
【0012】また、このように構成される燃料ポンプの
フィルタ装置にあっては、燃料タンクの内底面に対する
袋状体の接触、摩耗などに伴って生ずる不都合を少なく
したフィルタの構造にあって、燃料の吸引時における圧
力損失を少なくすることができる。
【0013】次いで、前記の目的を達成するために請求
項2記載の発明に係る燃料ポンプのフィルタ装置を、燃
料タンク内に備えられる燃料ポンプの吸込み側に備えら
れる燃料ポンプのフィルタ装置であって、このフィルタ
装置が、フィルタ材よりなる袋状体と、この袋状体に備
えられて該袋状体の内外を連通する筒部と、該袋状体の
内部にあって該筒部から該袋状体内に伸びる保形部とを
有すると共に、前記袋状体が、前記筒部を介して前記燃
料ポンプの吸込み側に連通され、且つ、前記保形部によ
って、その先端部側を前記燃料タンクの内底面に接する
ように取付け用いられると共に、この袋状体の先端部側
を前記燃料タンクの内底面に接しさせる保形部の先端部
が、該袋状体を該燃料タンクの内底面に接しさせる湾曲
面を備えており、この湾曲面が、前記保形部の撓み変形
に際して、前記袋状体を前記燃料タンクの内底面に接し
させる当接部分の前後に、該湾曲面の湾曲面部が存する
ように該袋状体を該燃料タンクの内底面に接しさせる構
成としてある。
【0014】このように構成される燃料ポンプのフィル
タ装置にあっては、燃料ポンプのフィルタ装置を構成す
る袋状体の先端部側が、常に、保形部の先端部に備えら
れている湾曲面によって燃料タンクの内底面に接触され
ることとなり、燃料タンクの内底面に対する該保形部に
よる袋状体の接触部分における摩耗などに伴って生ずる
不具合を少なくすることができる。
【0015】更に、前記の目的を達成するために請求項
3記載の発明に係る燃料ポンプのフィルタ装置を、燃料
タンク内に備えられる燃料ポンプの吸込み側に備えられ
る燃料ポンプのフィルタ装置であって、このフィルタ装
置が、フィルタ材よりなる袋状体と、この袋状体に備え
られて該袋状体の内外を連通する筒部と、該袋状体の内
部にあって該筒部から該袋状体内に伸びる保形部とを有
すると共に、前記袋状体が、前記筒部を介して前記燃料
ポンプの吸込み側に連通され、且つ、前記保形部によっ
て、その先端部側を前記燃料タンクの内底面に接するよ
うに取付け用いられると共に、この袋状体が、前記燃料
タンクの内底面に接する部分を含む該袋状体の一部を複
数枚のフィルタ材の重ね合わせ構造としてあり、且つ、
前記袋状体の先端部側を前記燃料タンクの内底面に接し
させる保形部の先端部が、該袋状体を該燃料タンクの内
底面に接しさせる湾曲面を備えており、この湾曲面が、
前記保形部の撓み変形に際して、前記袋状体を前記燃料
タンクの内底面に接しさせる当接部分の前後に、該湾曲
面の湾曲面部が存するように該袋状体を該燃料タンクの
内底面に接しさせる構成としてある。
【0016】このように構成される燃料ポンプのフィル
タ装置にあっては、燃料ポンプのフィルタ装置を構成す
る袋状体における燃料タンクの内底面に接する部分が複
数枚のフィルタ材の重ね合せの構造としてあり、しか
も、この袋状体を、保形部の湾曲面によって、燃料タン
クの内底面に接しさせていることから、この保形部によ
って、燃料タンクの内底面に接しさせている袋状体部分
に摩耗などによって生ずる不具合を少なくすることがで
きる。
【0017】次いで、前記の目的を達成するために、請
求項4記載の発明に係る燃料ポンプのフィルタ装置を、
前記請求項1又は請求項3記載の発明に係る燃料ポンプ
のフィルタ装置にあって、袋状体の上面側が一重のフィ
ルタ材によって構成してあると共に、該袋状体の下面側
が、複数枚のフィルタ材の重ね合わせ構造としてある。
【0018】このように構成される燃料ポンプのフィル
タ装置にあっては、この燃料ポンプのフィルタ装置を構
成する袋状体を、この袋状体の上面側を構成する一重の
フィルタ材と、この袋状体の下面側を構成する2枚以上
に重ね合せられたフィルタ材とを単に重ね合せの状態と
して構成することができる。
【0019】次いで、前記の目的を達成するために、請
求項5記載の発明に係る燃料ポンプのフィルタ装置を、
前記請求項1又は請求項3記載の発明に係る燃料ポンプ
のフィルタ装置にあって、袋状体を構成する複数枚のフ
ィルタ材の重ね合わせ部が、二種以上のフィルタ材の重
ね合わせ構造としてある。
【0020】このように構成される燃料ポンプのフィル
タ装置にあっては、袋状体を構成するフィルタ材の重ね
合せの部分における圧力損失を考慮しながら燃料ポンプ
のフィルタ装置の重ね合せ部を構成することができる。
また、袋状体を、燃料タンクの内底面と、保形部とに対
し、夫々に対応し、しかも、夫々に摩擦抵抗の異なる接
触面を備えたものとして構成することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の典型的な各実施の
形態に係る燃料ポンプのフィルタ装置について詳細に説
明する。図1〜図4は第1の実施の形態に係る燃料ポン
プのフィルタ装置Aを、図5〜図13は第2の実施の形
態に係る燃料ポンプのフィルタ装置Aを、更に、図14
〜図22は第3の実施の形態に係る燃料ポンプのフィル
タ装置Aを夫々示している。
【0022】図1は、典型的な第1の実施の形態に係る
燃料ポンプのフィルタ装置Aを、燃料タンクB内に備え
つけた状態の主要部分を、断面図として示しており、図
2では、この燃料ポンプのフィルタ装置Aの備えつけ状
態の主要部分を側方から見て、その備えつけタンク部B
を断面することで、更に、図3では、このフィルタ装置
Aを、その一部を破断した平面図として示している。ま
た、図4では、この燃料ポンプのフィルタ装置Aを構成
する保形部30と補助筒部とを含む内部組付け部材Eを
下面側から見て示している。
【0023】図5は、典型的な第2の実施の形態に係る
燃料ポンプのフィルタ装置Aを、燃料タンクB、特に、
この燃料タンクBの内底部に設けられているサブタンク
B’内に設けた状態の要部を、その一部を破断すること
で示している。図6及び図7は、このフィルタ装置Aの
使用状態を、燃料タンクBの変化に対応して当該フィル
タ装置Aの保形部が撓む状態を、図6では、このフィル
タ装置Aを基本的な使用態様で、図7では、この保形部
が大きく撓んでいる状態で、これを夫々当該フィルタ装
置Aを断面することで状態で示している。図8は、この
フィルタ装置Aを上面側から一部を破断することで、ま
た、図9は、これを側方から見て示している。図10〜
図13は内部組付け部材Eを示すものであって、図10
では、これを上方から見た斜視図の状態で、更に、図1
1では、これを上面から見て、図12では、これを下面
から見て示しており、図13では、これを長さ方向で断
面することで示している。
【0024】図14は、典型的な第3の実施の形態に係
る燃料ポンプのフィルタA装置を、燃料ランクBの内底
部に設けられているサブタンクB’内に設けた状態の要
部を、その一部を破断することで示している。また、図
15及び図16は、燃料タンクBの変化に対応して当該
フィルタ装置Aの保形部が撓んでいる状態を、図15で
は、このフィルタ装置Aを基本的な使用態様で、図16
では、この保形部が大きく撓んでいる状態で、これを夫
々当該フィルタ装置Aを断面することで状態で示してい
る。図17は、このフィルタ装置Aを上面側から一部を
破断することで、また、図18は、これを側方から見て
示している。図19〜図22は内部組付け部材Eを示す
ものであって、図19では、これを上方から見た斜視図
の状態で、更に、図20では、これを上面から見て、図
21では、これを下面から見て示しており、図22で
は、これを長さ方向で断面することで示している。
【0025】先ず、第1の発明の実施の形態に係る燃料
ポンプのフィルタ装置Aは、燃料タンク内に備えられる
燃料ポンプの吸込み側に備えられる燃料ポンプのフィル
タ装置Aであって、このフィルタ装置Aが、フィルタ材
Dよりなる袋状体10と、この袋状体10に備えられて
該袋状体10の内外を連通する筒部20と、該袋状体1
0の内部にあって該筒部20から該袋状体10内に伸び
る保形部30とを有すると共に、前記袋状体10が、前
記筒部20を介して前記燃料ポンプCの吸込み側に連通
され、且つ、前記保形部30によって、その先端部側を
前記燃料タンクBの内底面bに接するように取付け用い
られると共に、この袋状体10が、前記燃料タンクBの
内底面bに接する部分を含む該袋状体10の一部を複数
枚のフィルタ材Dの重ね合わせ構造としてある。
【0026】このように構成される燃料ポンプのフィル
タ装置Aにあっては、袋状体10の一部、特に、燃料タ
ンクBの内底面bと接する部分を、複数枚のフィルタ材
Dの重ね合せ構造とすることによって、燃料タンクBの
内底面bに対する袋状体10の接触、摩耗に伴って生ず
る不都合を少なくすることができる。
【0027】また、このように構成される燃料ポンプの
フィルタ装置Aにあっては、燃料タンクBの内底面bに
対する袋状体10の接触、摩耗を少なくするフィルタ装
置Aの構造にあって、燃料Fの吸引時における圧力損失
を少なくすることができる。
【0028】次いで、第2の発明の実施の形態に係る燃
料ポンプのフィルタ装置Aを、燃料タンクB内に備えら
れる燃料ポンプCの吸込み側に備えられる燃料ポンプの
フィルタ装置Aであって、このフィルタ装置Aが、フィ
ルタ材Dよりなる袋状体10と、この袋状体10に備え
られて該袋状体10の内外を連通する筒部20と、該袋
状体10の内部にあって該筒部20から該袋状体10内
に伸びる保形部30とを有すると共に、前記袋状体10
が、前記筒部20を介して前記燃料ポンプCの吸込み側
に連通され、且つ、前記保形部30によって、その先端
部側を前記燃料タンクBの内底面bに接するように取付
け用いられると共に、この袋状体10の先端部側を前記
燃料タンクBの内底面bに接しさせる保形部30の先端
部が、該袋状体10を該燃料タンクBの内底面bに接し
させる湾曲面Gを備えており、この湾曲面Gが、前記保
形部30の撓み変形に際して、前記袋状体10を前記燃
料タンクBの内底面bに接しさせる当接部分Gaの前後
に、該湾曲面Gの湾曲面部Gbが存するように該袋状体
10を該燃料タンクBの内底面bに接しさせる構成とし
てある。
【0029】このように構成される燃料ポンプのフィル
タ装置Aにあっては、燃料ポンプのフィルタ装置Aを構
成する袋状体10の先端部側が、常に、保形部30の先
端部に備えられている湾曲面Gによって燃料タンクBの
内底面bに接触されることとなり、燃料タンクBの内底
面bに対する該保形部30による袋状体10の接触部分
における当該袋状体10の摩耗などに伴って生ずる不具
合を少なくすることができる。
【0030】更に、第3の発明の実施の形態に係る燃料
ポンプのフィルタ装置Aを、燃料タンクB内に備えられ
る燃料ポンプCの吸込み側に備えられる燃料ポンプのフ
ィルタ装置Aであって、このフィルタ装置Aが、フィル
タ材Dよりなる袋状体10と、この袋状体10に備えら
れて該袋状体10の内外を連通する筒部20と、該袋状
体10の内部にあって該筒部20から該袋状体10内に
伸びる保形部30とを有すると共に、前記袋状体10
が、前記筒部20を介して前記燃料ポンプCの吸込み側
に連通され、且つ、前記保形部30によって、その先端
部側を前記燃料タンクBの内底面bに接するように取付
け用いられると共に、この袋状体10が、前記燃料タン
クBの内底面bに接する部分を含む該袋状体10の一部
を複数枚のフィルタ材Dの重ね合わせ構造としてあり、
且つ、前記袋状体10の先端部側を前記燃料タンクBの
内底面bに接しさせる保形部30の先端部が、該袋状体
10を該燃料タンクBの内底面bに接しさせる湾曲面G
を備えており、この湾曲面Gが、前記保形部30の撓み
変形に際して、前記袋状体10を前記燃料タンクBの内
底面bに接しさせる当接部分Gaの前後に、該湾曲面G
の湾曲面部Gbが存するように該袋状体10を該燃料タ
ンクBの内底面bに接しさせる構成としてある。
【0031】このように構成される燃料ポンプのフィル
タ装置Aにあっては、燃料ポンプのフィルタ装置Aを構
成する袋状体10における燃料タンクBの内底面bに接
する部分が、複数枚のフィルタ材Dの重ね合せの構造で
あり、しかも、この袋状体10を、保形部30の湾曲面
Gによって、燃料タンクBの内底面bに接しさせている
ことから、この保形部30によって、燃料タンクBの内
底面bに接しさせている袋状体10部分に、摩耗などに
伴って生ずる不具合を少なくすることができる。
【0032】また、前記第1の発明、又は第3の発明に
係る燃料ポンプのフィルタ装置Aにあって、袋状体10
の上面側が一重のフィルタ材Dによって構成してあると
共に、該袋状体10の下面側が、複数枚のフィルタ材D
の重ね合わせ構造として構成することができる。
【0033】このように構成される燃料ポンプのフィル
タ装置Aにあっては、この燃料ポンプのフィルタ装置A
を構成する袋状体10を、この袋状体10の上面側を構
成する一重のフィルタ材Dと、この袋状体10の下面側
を構成する2枚以上に重ね合せられたフィルタ材Dとを
単に重ね合せの状態として構成することができる。
【0034】また、前記第1の発明、又は、第3の発明
に係る燃料ポンプのフィルタ装置Aにあって、袋状体1
0を構成する複数枚のフィルタ材Dの重ね合わせ部が、
二種以上のフィルタ材Dの重ね合わせ構造とすることが
できる。
【0035】このように構成される燃料ポンプのフィル
タ装置Aにあっては、袋状体10を構成するフィルタ材
Dの重ね合せの部分における圧力損失を考慮しながら燃
料ポンプのフィルタ装置Aの重ね合せ部を構成すること
ができる。また、袋状体10を、燃料タンクBの内底面
b、保形部30とに対し、夫々に対応し、しかも、夫々
に摩擦抵抗の異なる接触面を備えたものとして構成する
ことができる。
【0036】(1) 第1の実施の形態に係る燃料ポン
プのフィルタ装置A 先ず図1〜図4で示される第1の実施の形態に係る燃料
ポンプのフィルタ装置Aについて具体的に説明する。
【0037】この実施の形態に係る燃料ポンプのフィル
タ装置Aは、フィルタ材Dとして用いられるメッシュ材
D’で構成される袋状体10と、筒部20の一方を構成
する筒本体部22と、この筒本体部22と共に筒部20
を構成する補助筒部23を備えると共に保形部30を一
体に備えた内部組付け部材Eとを備えて構成してある。
即ち、この実施の形態に係るフィルタ装置Aは、燃料F
の燃料タンクB内に備えられる燃料ポンプCの吸込み側
に備えられるフィルタ装置Aであって、このフィルタ装
置Aが、フィルタ材Dよりなる袋状体10と、この袋状
体10に備えられて該袋状体10の内外を連通する筒部
20と、該袋状体10の内部にあって該筒部20から該
袋状体10内に伸びる保形部30とを有すると共に、前
記袋状体10が、前記筒部20を介して前記燃料ポンプ
Cの吸込み側に連通され、且つ、前記保形部30によっ
て、その先端部側を前記燃料タンクBの内底面bに接す
るように取付け用いられると共に、この袋状体10が、
前記燃料タンクBの内底面bに接する部分を含む該袋状
体10の一部を複数枚のフィルタ材Dの重ね合わせ構造
としてある。
【0038】この実施の形態に係る燃料ポンプのフィル
タ装置Aは、燃料タンクB内にブラケットなどによって
組み込まれるインタンク式電動燃料ポンプCの吸込み側
にある吸い込み口部cに備えられると共に、袋状体10
の先端部10aが、燃料タンクBの内底面bに接するよ
うに備えつけられている。かかるフィルタ装置Aにあっ
ては、燃料タンクB内の燃料Fが少なくなった際に、フ
ィルタ装置Aにおける袋状体10を構成するフィルタ材
Dとしてのメッシュ材D’によって、燃料タンクBの内
底面bとの接触部分から、毛細管現象によって、燃料F
を吸い上げるように機能させることができる。
【0039】尚、前記燃料ポンプCは、通例、エンジン
に燃料を供給する供給パイプを備えていると共に、この
エンジンに供給された燃料は、その余剰燃料が燃料タン
クにリターンパイプによって還流される構成としてあ
る。
【0040】かかる燃料タンクB内の燃料ポンプCの吸
込み側に備えられるフィルタ装置Aは、より典型的に
は、この燃料タンクB内の燃料Fによって影響を受けな
い素材によって構成する。
【0041】かかるフィルタ装置Aは、燃料タンクBの
燃料Fに含まれている異物などを捕捉、除去し、エンジ
ンに対してクリーンな燃料Fを提供するフィルタ機能と
共に、燃料タンクB内における燃料Fが少なくなった際
に、燃料ポンプCが、燃料Fを、このフィルタ装置Aを
構成する袋状体10の毛細管現象によって吸い上げ得る
機能をもたらす素材によって構成してある。このフィル
タ装置Aを構成する袋状体10は、典型的には、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン、ナイロン樹脂などの合成樹脂
材料よりなる網体として、例えば綾織りなどの各種の方
法で構成される網体としてのメッシュ材D’によって構
成される。かかるフィルタ材Dとしてのメッシュ材D’
は、このメッシュ材D’によって構成されるフィルタ装
置Aとして用いられる袋状体10を介して、燃料ポンプ
に燃料Fを都合良く供給できる網目を備えたものとして
用意される。
【0042】ここで、フィルタ装置Aを構成する袋状体
10は、燃料タンクBの内底面bに接する部分を含んだ
該袋状体10の一部を、複数枚のメッシュ材D’、D’
の重ね合せ構造をなすものとして構成してある。このよ
うに構成される袋状体10は、燃料タンクBの内底面b
に接するメッシュ材D’と、この袋状体10内にあっ
て、保形部30に接するメッシュ材D’とが、夫々別の
メッシュ材D’、D’とされていることから、燃料タン
クBの内底面bとの摩擦が、この袋状体10の外側にあ
るメッシュ材D’によって、また、保形部30との摩擦
が、この袋状体の内側にあるメッシュ材D’によって受
けられることとなり、メッシュ材D’の摩耗が少なく、
また、外側のメッシュ材D’が摩耗した場合にあって
も、内側のメッシュ材D’が、そのまま、フィルタ機能
を維持し、袋状体10に対して、メッシュ材D’の摩耗
に伴う不具合をもたらすことが少ない。また、袋状体1
0は、一重のメッシュ材D’によって構成してある部分
から、燃料Fを無理なく吸入することができ、圧力損失
の比較的小さいフィルタ装置Aを構成することができる
と共に、この複数枚のメッシュ材の重ね合せ部分におい
て燃料Fを効果的に吸い上げることができる。また、袋
状体10の一部を、複数枚のメッシュ材D’、D’によ
って構成する際に、袋状体10の外側にあって、燃料タ
ンクBの内底面bに接するメッシュ材D’をポリプロピ
レン材で構成すると共に、その内側に設けられるメッシ
ュ材D’をポリエチレン材とすることによって、耐摩耗
性に優れ、しかも、燃料Fの吸い上げを効果的になすこ
とができる袋状体10を構成することができる。
【0043】特に、この実施の形態に係る袋状体10に
あっては、例えば、この袋状体10を、メッシュ材D’
としての上側メッシュ片11’と、メッシュ材D’−
1、D’−2としての二枚一組よりなる下側メッシュ片
12’(下側メッシュ片12’a、12’bとして図示
してある。)とを、夫々別体のものとして用意すると共
に、これを重ね合せの状態にして、その周縁部分を溶着
d、例えば、超音波溶着などによって溶着dすることに
よって構成することを好ましい典型例の一つとしてあ
る。
【0044】また、一枚のメッシュ材D’を折り畳むこ
とで、重ね合せの状態とし、更に、下側メッシュ片1
2’bに他のメッシュ片12’aを重ね合せるようにな
し、この重ね合せ周縁を溶着d、例えば、超音波溶着な
どによって溶着dして構成するようにしてあっても良
い。
【0045】かかる構成よりなる袋状体10には、合成
樹脂材料、例えば、ポリアセタールなどの合成樹脂材料
によって成形提供されるプラスチック成形品などとして
提供される筒部20と、保形部30とが備えられてい
る。
【0046】この袋状体10に備えられる筒部20は、
この袋状体10の内外を連通して、この袋状体10内に
ある燃料を燃料ポンプCに送り込む吸込み孔21を有す
る構成としてある。また、この袋状体10に備えられる
保形部30は、この袋状体30内の筒部20から、この
袋状体10の袋内部に延設されて設けられる構成として
ある。
【0047】かかる袋状体10に備えられる筒部20
は、更に具体的には、筒体22aの下部外周縁に外鍔2
2bを張出し状態に設けた筒本体部22と、内部組付け
部材Eに備えられるこの外鍔22bに対応した鍔状受け
座部23bと、前記筒本体部22の筒体22aの下部に
嵌め込まれる組込み筒部23aとを備えた補助筒部23
とによって構成してある。
【0048】ここで用いられる筒本体部22は、燃料ポ
ンプCの吸込み側、即ち、燃料ポンプC自体に備えられ
ている吸い込み口部c、又は、この燃料ポンプCに備え
られる管部などによって構成される吸い込み口部cに対
して、その吸込み孔21を連通するように組み付ける為
の嵌め合い孔部22jを、その上部に備えると共に、燃
料ポンプCに対して、ネジ40で止めつけるネジ挿通孔
22cを備えた取付け片22dを、上部外周から略水平
の向きに突き出すように備えた構成としてある。
【0049】また、この筒本体部22の下部側に設けら
れる外鍔22bは、構成されるフィルタ装置Aにおける
袋状体10の傾斜の度合に合せて傾斜した態様、即ち、
筒体22aの軸中心線と所定角度で交差する向きに設け
られた環円板状の構成としてあり、上面の四方向に補強
用のリブ22eが設けてある。
【0050】また、この外鍔22bの下面には、この外
鍔22bの下面と直交する向きに前記筒体22aの筒孔
よりも太径の孔22fが、該筒体22aに所定角度で屈
曲しながら連通する態様で設けてあると共に、この孔2
2fと、筒体22aの筒孔との間に設けられる段差面2
2gが、内周側から外周側に向けて斜上する傾斜面とし
て構成してある。
【0051】更に、この外鍔22bの孔22fの開口縁
には、下方に突き出す環状隆起部22hが設けてあると
共に、この環状隆起部22hを取り囲むように、該外鍔
22bの下面に環状凹溝22iを設けた構成としてあ
る。
【0052】次いで、この筒本体部22の外鍔22bの
下面に対して、袋状体10を構成するメッシュ材D’を
挾むようにして備えられる補助筒部23は、内部組付け
部材Eの一方側に設けられているものであって、前記外
鍔22bの下面に対して略平行に組み付けられる鍔状受
け座部23bを有し、前記外鍔22bに設けられている
孔22fに嵌め込まれる筒部23aと、前記外鍔22b
に対応する鍔状受け座部23bの連設部、即ち、筒部2
3aの起立基部周縁の鍔状受け座部23b面に、前記環
状隆起部22hの入り込む環状凹溝23dを設けてある
と共に、この環状凹溝23dを取り囲むように該鍔状受
け座部23bの面に環状凸条23eが設けてあり、前記
環状凹溝22iに入れ込み得る構成としてある。
【0053】また、この補助筒部23を構成する鍔状受
け座部23bには、この鍔状受け座部23bの下面から
直角に突き出す保形片23cを、筒部23aの構成する
吸込み孔21を取り囲む位置に設けてあり、筒部23a
の下面開口に袋状体10を構成するメッシュ材D’が密
着しないように構成してある。
【0054】かかる構成よりなる補助筒部23、特に、
その鍔状受け座部23bには、筒部23aを挟んだ両側
方に、この鍔状受け座部23bから一体に延設されて構
成される保形部30が設けられている。かかる保形部3
0によって、袋状体10が、所定の形状を維持し、例え
ば、燃料ポンプCの駆動などに際して、袋状体10が、
その内部に所定の空間部Hを維持し得るように構成され
る。
【0055】かかる補助筒部23に一体に設けられる保
形部30は、前記筒部20にあって、筒体22aの軸中
心と交差する向きにある孔22fに嵌めつけられる筒部
23aと直交する向きの鍔状受け座部23bの延長部分
として構成されることゝなり、燃料ポンプCの吸い込み
口部cに取付けられる筒部20に対して、斜めに傾斜
し、その下側端が、燃料タンクBの内底面bに接する態
様のものとして構成される。
【0056】この保形部30は、補助筒部23を、筒本
体部22に取付けた際に、この補助筒部23の鍔状受け
座部23bから斜め上方に延設される短寸の上部支片3
1と、斜め下方に延設される長寸の下部支片32とを備
えた構成としてある。
【0057】かかる保形部30を構成する上部支片31
と、下部支片32とは、夫々先端側を下方に向けて湾曲
した平状板によって構成してあると共に、この平状板よ
りなる各支片31、32から保形翼片33、34を、こ
の各支片31、32の長さ方向に直交する向きに向けて
一体に設けてある。
【0058】先ず、保形翼片33は、上部支片31の先
端湾曲部31aから両側方に向けて板状の保形翼片33
a、33aを一体に設け、しかも、この各保形翼片33
a、33aの先端下部に、前記保形片23cの側に向け
て湾曲状に延びる展張片33bを設けて構成してあり、
袋状体10を構成するメッシュ材D’における下側メッ
シュ片12’を下方に押圧する構成としてある。
【0059】次いで、保形翼片34は、下部支片32の
先端湾曲部32aの両側方に設けられる第1の板状の展
張片34’と、この湾曲部32a及び前記保形片23c
との間にあって、この下部支片32の長さ方向と直交す
るように設けられる第2の板状の展張片34”…34”
とによって構成してある。
【0060】先ず、この下部支片32の先端湾曲部32
aに備えられる第1の板状の展張片34’は、この先端
湾曲部32aの両側方に延びる板状部34’aと、この
板状部34’aから前記保形片23cの側に向け、か
つ、先端側が上方に向くように湾曲状に延び、且つ、先
端部を上方に向けて屈曲した起立部34’b’としてあ
る当接板部34’bと、更に、この当接板部34’bの
側端縁を上方に屈曲して構成した立上板部34’cとを
備えた構成としてあり、メッシュ材D’よりなる袋状体
10の下端側を都合良く膨み状態に維持できる構成とし
てあると共に、この保形部30がタンクBの底面の変化
によって撓んだ際にあっても、この当接板部34’bの
下面の湾曲面Gが、このタンクBの内底面bに袋状体1
0を押しつけるように機能し、この保形部30が撓んだ
際にあっても、その当接部Gaの前後に湾曲面Gの湾曲
面部Gbが存在する構成としてある。このように構成さ
れる保形部10にあっては、この保形部10の当接板部
34’bの下面の湾曲面Gがメッシュ材D’に当接し、
これを燃料タンクBの内底面bに接触させていることか
ら、このメッシュ材D’の摩耗を少なくすることができ
る。
【0061】また、この下部支片32の長さ方向に所定
間隔で設けられる第2の板状の展張片34”は、板状を
なす下部支片32から、その両側方に向けて一体に延設
して設けられる構成としてあり、両側を、下方に向けて
湾曲した第1の湾曲部34”aの頂部位置で、この下部
支片32に連設され、しかも、補助筒部23の側にある
該湾曲部34”aの垂設板部34”bの下端から、上方
に向けて湾曲した第2の湾曲部34”cが設けられた構
成としてある。
【0062】また、この第2の板状の展張片34”は、
下部支片32の先端側、即ち、第1の板状の展張片3
4’の側にある第2の展張片34”の垂設板部34”b
に対し、補助筒部23の側にある第2の展張片34”の
垂設板部34”bを漸次短かい構成としてあると共に、
この第2の展張片34”のいずれもが、前記第1の展張
片34’よりも短かい突き出し寸法、より具体的には、
この第1の展張片34’の湾曲面Gの下端面と、前記展
張片33bの下端面とを結ぶ線分に対して、この各第2
の展張片34”の先端部分が離れた構成としてあり、保
形部30が撓んだ際にあっても、この第2の展張片3
4”が燃料タンクBの内底面bに接しない構成とし、こ
の第2の展張片34”が袋状体10を燃料タンクBの内
底面bに押しつける不都合を生じない構成としてある。
【0063】この結果、燃料タンクBの内底面bと、こ
のフィルタ装置Aの接触角度が変化することに伴って生
ずる保形部30の撓み出しにあっても、このフィルタ装
置Aを構成する袋状体10は、保形部30の先端部にあ
る湾曲面Gにおいてのみ燃料タンクBの内底面bに接し
させられることとなる。また、この湾曲面Gは、板状部
34’aから湾曲状に補助筒部23の側に向け、しか
も、その先端を上方に向けて延びると共に、その先端部
が、上方に向けて屈曲された起立部34’b’とされた
橇状の当接板部34’bに設けてあり、保形部30が撓
んだ際にあっても、その湾曲面Gが袋状体10を燃料タ
ンクBの内底面bに接触させる構成としてあり、この袋
状体10に対する当接部分Gaの前後に、この湾曲部G
の湾曲面部Gbが、保形部30の撓み変形に際しても存
在する構成としてある。
【0064】かかる構成よりなるフィルタ装置Aにあっ
ては、メッシュ材D’に取付け孔d’を設けると共に、
一方の側から筒本体部22の環状隆起部22hを、この
取付け孔d’内に差し入れ、且つ、他方の側から、補助
筒部23の筒部23aを、この筒本体部22の孔22f
から、その先端を段差面22gに突き当てるように嵌め
つけることで、メッシュ材D’を環状凹溝22iと凸条
23e間に挾み込み、しかも、前記の環状隆起部22h
を環状凹溝23dに導き入れるようにして、この筒本体
部22と、補助筒部23相互を溶着する。
【0065】かかる筒本体部22と、補助筒部23との
溶着は、例えば、この筒本体部22及び補助筒部23の
夫々の接合面を、溶着に先立って加熱することで、溶着
可能な状態とし、この筒本体部22と、補助筒部23と
の間にメッシュ材D’を介装しながら、この両着を圧着
することによってなすことができる。
【0066】かかる筒部20は、袋状体10の上側メッ
シュ片11’に対してその上方から筒本体部22を、そ
の下方から内部組付け部材Eの補助筒部23を組付ける
ようにして備えられる。この筒部20を備えて構成され
る袋状体10は、例えば、一枚のメッシュ材D’の一方
に偏った位置に筒部20を設けた後、このメッシュ材
D’を、このメッシュ材D’によって前記保形部30を
包み込みように、上下に重ね合せの状態とし、上側メッ
シュ片11’及び下側メッシュ片12’となすと共に、
更に、この下側メッシュ片12’の上側、又は下側に1
枚ないしは複数枚1組みのメッシュ材D’を重ね合せた
状態、すなわち、メッシュ材D’−1、D’−2とし
て、その折り曲げ縁を含む周縁部、又は折り曲げ縁を除
いた周縁部を超音波溶着などで溶着することによって袋
状体10を構成することができる。
【0067】また、この筒部20を備えて構成される袋
状体10は、例えば、袋状体10の上片を構成する上側
メッシュ片11’に筒部20を設けた後、この筒部20
に一体に設けられている保形部30の下方より下側メッ
シュ片12’を構成する複数枚一組として重ね合せの状
態で用意されたメッシュ材D’−1、D’−2を添装
し、この下側メッシュ片12’a,12’bとしてのメ
ッシュ材D’−1、D’−2と、前記上側メッシュ片1
1’との間に前記保形部30を収め入れるようにして、
この上側メッシュ片11’と、下側メッシュ片12’と
を、その重ね合せ周側部において超音波溶着などによっ
て溶着することで袋状体10を構成することができる。
【0068】このようにして構成されるフィルタ装置A
にあっては、筒本体部22に対して、補助筒部23が、
この筒本体部22の孔22fの軸方向に傾いて備えつけ
られることから、筒体22aの向きに対して、保形部3
0が、傾斜した態様、特に、下部支片32の湾曲部32
aから延設されている第1の保形翼片34’の当接板部
34’bが燃料タンクBの内底面bに接する向きに傾斜
した構成とされる。
【0069】また、筒部20を構成する筒本体部22
と、補助筒体部23とによって、メッシュ材D’、特
に、袋状体10を構成する上側メッシュ片11’を内外
に連通する吸込み孔21を都合良く構成できると共に、
上部支片31及び下部支片32における夫々の保形翼片
33、及び34によって袋状体10が、常時、内部に所
定の空間部Hを保持し得る構成としてある。
【0070】尚、前記上側メッシュ片11’及び下側メ
ッシュ片12’とは、前記の超音波溶着以外の他の溶
着、例えば、ヒートシールなどの、いかなる溶着手法に
よって溶着してあっても良い。また、筒本体部22と補
助筒部23とを、前記の加熱溶着以外の、例えば高周波
溶着などの、いかなる溶着手法によって溶着、一体とし
てあっても良い。また、筒本体部22と補助筒部23と
を接着の方法で一体に連設するようにしてあっても良
い。さらにまた、筒本体部22と補助筒体23部とを、
相互の接合面に互いに掛合し合う掛合手段を備えたもの
として構成し、この各筒本体部22と、補助筒部23と
を、前記の上側メッシュ片12’を挟み入れた状態で、
相互に掛合状態に止め付けて、一体に構成してあっても
良い。さらに、前記の上側メッシュ片12’を型内にイ
ンサートした状態で、プラスチック成形によって、この
上側メッシュ片12’に対して、筒本体部22と補助筒
部23とを一体に構成するようにしてあっても良い。
【0071】また、袋状体10を構成するメッシュ材
D’は、その上側メッシュ材11’と、下側メッシュ片
12’とを網目の大きさの異なるメッシュ材D’として
構成し、その下側メッシュ片12’を複数枚のメッシュ
材D’−1、D’−2の重ね合された構成とした下側メ
ッシュ片12’a,12’bとして構成してあっても良
い。また、複数枚のメッシュ材D’−1、D’−2の重
ね合せ構造とされる下側メッシュ片12’a,12’b
を、網目の大きさの異なるメッシュ材D’、D’の重ね
合せ構造、特に、外側に位置する下側メッシュ片12’
aとしてのメッシュ材D’を、内側に位置する下側メッ
シュ片12’bとしてのメッシュ材D’よりも網目の大
きいメッシュ材D’として構成することが好ましい袋状
体10の典型的な構成例とされる。
【0072】更に、ここでフィルタ装置Aを構成する袋
状体10は、燃料タンクBの内底面bに接する部分、特
に、保形部30によって内底面bに接する部分が、複数
枚のメッシュ材D’の重ね合せ構造としてあれば良く、
前記の下側メッシュ片12’の全面に亙って、これを二
重のメッシュ材D’−1、D’−2として構成すること
なく、この内底面bと接する部分のみを部分的に複数枚
のメッシュ材D’の重ね合せ部として構成してあっても
良い。
【0073】このように構成されるフィルタ装置Aにあ
っては、燃料タンクBの内底面bに接する部分を含んだ
該袋状体10の一部が、複数枚のメッシュ材D’、D’
の重ね合せ構造としてあり、この袋状体10の、燃料タ
ンクBの内底面bに接するメッシュ材D’と、この袋状
体10内にあって、保形部30に接するメッシュ材D’
とが、夫々別のメッシュ材D’、D’とされていること
から、燃料タンクBの内底面bとの摩擦が、この袋状体
10の外側にあるメッシュ材D’によって、また、保形
部30との摩擦が、この袋状体10の内側にあるメッシ
ュ材D’によって受けられることとなり、メッシュ材
D’の摩耗が少なく、また、外側のメッシュ材D’が摩
耗した場合にあっても、内側のメッシュ材D’が、その
まま、フィルタ機能を維持し、袋状体10に対して、メ
ッシュ材D’の摩耗に伴う不具合をもたらすことが少な
い構成とされる。また、袋状体10は、一重のメッシュ
材D’によって構成してある部分から、燃料を無理なく
吸入することができ、圧力損失の比較的小さいフィルタ
装置Aを構成することができると共に、この複数枚のメ
ッシュ材の重ね合せ部分において燃料を効果的に吸い上
げることができる構成とされる。更に、このフィルタ装
置Aを構成する保形部10を、この保形部10の当接板
部34’bの下面の湾曲面Gがメッシュ材D’に当接
し、これを燃料タンクBの内底面bに接触させる構成と
することによって、このメッシュ材D’の摩耗を更に、
少なくすることができる。
【0074】(2) 第2の実施の形態に係る燃料ポン
プのフィルタ装置A 次いで、図5〜図13で示される第2の実施の形態に係
る燃料ポンプのフィルタ装置Aについて、より具体的、
且つ詳細に説明する。
【0075】この第2の実施の形態に係るフィルタ装置
Aは、自動車の燃料タンクBに備えられている燃料ポン
プCの吸込み側、より具体的には、燃料ポンプCにつな
がる吸込み孔に連通するように備えられたフィルタ装置
Aの典型例を示すものである。
【0076】この第2の実施の形態に係る燃料ポンプの
フィルタ装置Aは、燃料タンクB内に備えられる燃料ポ
ンプCの吸込み側に備えられる燃料ポンプのフィルタ装
置Aであって、このフィルタ装置Aが、フィルタ材Dよ
りなる袋状体10と、この袋状体10に備えられて該袋
状体10の内外を連通する筒部20と、該袋状体10の
内部にあって該筒部20から該袋状体10内に伸びる保
形部30とを有すると共に、前記袋状体10が、前記筒
部20を介して前記燃料ポンプCの吸込み側に連通さ
れ、且つ、前記保形部30によって、その先端部側を前
記燃料タンクBの内底面bに接するように取付け用いら
れると共に、この袋状体10が、前記燃料タンクBの内
底面bに接する部分を含む該袋状体10の一部を複数枚
のフィルタ材Dの重ね合わせ構造としてあり、且つ、前
記袋状体10の先端部側を前記燃料タンクBの内底面b
に接しさせる保形部30の先端部が、該袋状体10を該
燃料タンクBの内底面bに接しさせる湾曲面Gを備えて
おり、この湾曲面Gが、前記保形部30の撓み変形に際
して、前記袋状体10を前記燃料タンクBの内底面bに
接しさせる当接部分Gaの前後に、該湾曲面Gの湾曲面
部Gbが存するように該袋状体10を該燃料タンクBの
内底面bに接しさせる構成としてある。
【0077】かかる燃料ポンプCは、エンジンに燃料を
供給する手段として、燃料タンクB内に備えられるイン
タンク式電動燃料ポンプを典型例とするものであって、
フィルタ装置Aの備えられる吸込み側が、燃料タンクB
内、より具体的には、燃料タンクBの内底部に設けられ
ているサブタンクB’内に位置して、このフィルタ装置
Aの先端部側10aが、燃料タンクBの内底面b、より
典型的にはサブタンクB’の内底面bに接するように設
けられる構成としてある。
【0078】かかる燃料ポンプCは、典型的には、燃料
タンクB内にブラケットなどによって組み込まれた構成
としてあり、この燃料タンクB内の燃料を、エンジンに
供給する供給パイプと共に、余剰燃料を当該燃料タンク
Bに戻すリターンパイプを備えた構成としてある。
【0079】かかる燃料ポンプCの吸込み側に用いられ
るフィルタ装置Aは、この燃料ポンプCにつながる吸込
み孔に連通するように備えられるものであって、この図
示例にあっては、フィルタ機能を有する素材よりなる袋
状体10と、筒部20の一方を構成する筒本体部22
と、この筒本体部22と共に筒部20を構成する補助筒
部23を備えると共に保形部30を一体に備えた内部組
付け部材Eとを備えて構成してある。
【0080】かかるフィルタ装置Aは、燃料タンクBの
燃料Fに含まれている異物などを捕捉、除去し、エンジ
ンに対してクリーンな燃料を提供するフィルタ機能と共
に、燃料タンクB内における燃料Fが少なくなった際
に、燃料ポンプCが、燃料Fを、このフィルタ装置Aを
構成する袋状体10の毛細管現象によって吸い上げ得る
機能をもたらす素材によって構成してある。
【0081】また、このフィルタ装置Aを構成する各部
品は、燃料タンクB内にあって、この燃料タンクB内の
燃料Fによって悪影響を受けず、しかも、この燃料タン
クB内にある燃料Fに対して悪影響をもたらすことのな
い素材によって構成される。
【0082】このフィルタ装置Aを構成する袋状体10
は、この袋状体10によって構成されるフィルタ装置A
が、前記のフィルタ機能と、燃料吸い上げ機能を備えた
ものとして用意される。
【0083】かかる点から、この袋状体10を、エンジ
ンに供給される燃料Fに対して所期の漉し機能を備える
と共に、袋状体10に所期の毛細管現象をもたらすフィ
ルタ材Dによって構成する。
【0084】かかるフィルタ材Dとしては、例えば、フ
ィルタ機能と、毛細管現象を利用した燃料ポンプCによ
る吸い上げ機能を備えた網、綾織りなどの各種の織物、
各種の編物、不織布、濾紙、不織布に網目を形成した網
状体、濾紙に網目を形成した網状体などが単体、あるい
は複合体として用いることができる。尚、かかるフィル
タ材Dの、より具体例として、ポリプロピレン、ポリエ
チレン、ナイロン樹脂などの合成樹脂材料よりなる網
体、網状体、綾織物を用いることができる。
【0085】かかるフィルタ材Dを用いることで、筒部
20によって、燃料ポンプCにのみ連通するように開口
されている袋状体10が、燃料ポンプCの吸込み側のフ
ィルタ機能を奏するように、この図示例にあっては、燃
料ポンプCの吸い込み口部cに取付け用いられる構成と
してある。
【0086】この図示例にあっては、袋状体10を、平
面視(図8の状態)で、長方形状をなす偏平な袋状体1
0とし、この偏平袋状体10の上側片11と、下側片1
2との間に、保形部30を備えた内部組付け部材Eを介
在させることで、この上側片11と下側片12との間に
空間部Hを構成するようにしてある。
【0087】この実施の形態にかかるフィルタ装置Aに
あっては、燃料タンクBの内底面b、特に、この図示例
にあっては、燃料タンクBの内底部にあって、この燃料
タンクBの一部を構成する補助タンクB’の内底面bに
接する部分を含んだ袋状体10の一部が、複数枚のフィ
ルタ材Dの重ね合せ構造となるように構成してある。
【0088】特に、この実施の形態に係るフィルタ装置
Aを構成する袋状体10は、上側片11が一重のフィル
タ材Dによって構成してあると共に、下側片12が2枚
のフィルタ材D−1、D−2の重ね合せによる二重の下
側片12a、12bとして構成してあり、この下側片1
2の側が燃料タンクBの内底面bに接する構成としてあ
る。
【0089】かかる袋状体10は、例えば、上側片11
としてのフィルタ材Dと、下側片12としての2枚一組
みのフィルタ材D−1、D−2とを、夫々別体のものと
して用意し、これらを重ね合せの状態になすと共に、そ
の周縁部分に超音波溶着などの溶着を施すことによっ
て、溶着部dを形成して、上側片11が一重で、下側片
12が二重の下側片12a、12bを備えたものとして
構成することができる。
【0090】また、この図示例におけるように、袋状体
10の上側片11と下側片12を構成する大きさの一枚
のフィルタ材Dを折り畳み状態で重ね合せると共に、そ
の下面側に、更に他のフィルタ材Dを重ね合せ、これら
の各重ね合せ状態にあるフィルタ材Dの折曲げ縁を除い
た3辺の各周縁部分に対して、超音波溶着などの溶着を
施すことで、溶着部dを形成し、上側片11が一重で、
下側片12が二重の下側片12a、12bを備えた袋状
体10を構成することができる。
【0091】尚、前記の下側片12は、更に、3枚以上
のフィルタ材Dを備えたものとして構成してあっても良
い。また、袋状体10に設けられるフィルタ材Dの重ね
合せ部分は、前記のように袋状体10の下側片12の全
面に亘ることなく、その一部、特にフィルタ装置Aを燃
料ポンプCに取付け用いた際に燃料タンクBの内底面b
に接する部分が2枚以上のフィルタ材Dの重ね合せ部と
して構成してあれば良く、例えば、この袋状体10の先
端部10a側の下面部分のみを、この2枚以上のフィル
タ材Dの重ね合せ部として構成し、これを燃料タンクB
の内底面bに接する部分として構成するようにしてあっ
ても良い。
【0092】尚、ここで構成される袋状体10は、この
袋状体10の全ての部分が、フィルタ機能を同一にする
フィルタ材Dによって構成してあっても良く、また、フ
ィルタ機能を異にする二種以上のフィルタ材Dによって
構成してあっても良い。
【0093】例えば、袋状体10を構成する上側片11
と、下側片12bとが同一のフィルタ材Dによって構成
してあると共に、この下側片12bの下面に耐摩耗性に
優れ、且つ、濾目の大きいフィルタ材Dよりなる下側片
12aを設けることによって、袋状体10が、所期のフ
ィルタ機能と、優れた耐摩耗性とを併せ有するように構
成することができる。
【0094】このように構成される袋状体10は、燃料
タンクBの内底面bに接するフィルタ材Dと、この袋状
体10内にあって、保形部30に接するフィルタ材Dと
が、夫々別のフィルタ材D、Dとされていることから、
燃料タンクBの内底面bとの摩擦が、この袋状体10の
外側にあるフィルタ材Dによって、また、保形部30と
の摩擦が、この袋状体10の内側にあるフィルタ材Dに
よって受けられることとなり、フィルタ材Dの摩耗が少
なく、また、外側のフィルタ材Dが摩耗した場合にあっ
ても、内側のフィルタ材Dが、そのまま、フィルタ機能
を維持し、袋状体10に対して、フィルタ材Dの摩耗に
伴う不具合をもたらすことが少ない。また、袋状体10
は、一重のフィルタ材Dによって構成してある部分か
ら、燃料を無理なく吸入することができ、圧力損失の比
較的小さいフィルタ装置Aを構成することができると共
に、この複数枚のフィルタ材Dの重ね合せ部分において
燃料を効果的に吸い上げることができる。また、袋状体
10の一部を、複数枚のフィルタ材D、Dによって構成
する際に、袋状体10の外側にあって、燃料タンクBの
内底面bに接するフィルタ材Dをポリプロピレン材で構
成すると共に、その内側に設けられるフィルタ材Dをポ
リエチレン材とすることによって、耐摩耗性に優れ、し
かも、燃料の吸い上げを効果的になすことができる袋状
体10を構成することができる。
【0095】かかる構成よりなる袋状体10は、その内
部に保形部30を備えた内部組付け部材Eを有すると共
に、この内部組付け部材Eの補助筒部23に筒本体部2
2を組付けることによって筒部20を備えた構成とさ
れ、燃料タンクB内にあって、その先端部側10aを、
この燃料タンクBの内底面b、特に、この燃料タンクB
の内底部に設けられている補助タンクB’の内底面bに
接するように、燃料ポンプCの吸込み側に対して、前記
筒部20によって、この袋状体10の内部空間を、燃料
ポンプCの吸込孔に連通するように取付け用いられる構
成としてある。
【0096】かかる袋状体10の内部にあって、この袋
状体10の内部に空間部Hを構成する保形部30と、こ
の袋状体10の開口を燃料ポンプCの吸込み孔に連通さ
せる筒部20とは、この燃料タンクB内にあって、燃料
Fによって悪影響をもたらされることがなく、しかも、
当該燃料Fに悪影響をもたらすことのない、例えば、ポ
リアセタールなどの合成樹脂材料によるプラスチック成
形品などとして構成される。
【0097】この袋状体10に備えられる筒部20は、
この袋状体10の内外を連通して、この袋状体10内に
ある燃料Fを燃料ポンプCに送り込む吸込み孔21を有
する構成としてある。また、この袋状体10に備えられ
る保形部30は、この袋状体30内の筒部20から、こ
の袋状体10の袋内部に延設されて設けられる構成とし
てある。
【0098】かかる袋状体10に備えられる筒部20
は、更に具体的には、筒体22aの下部外周縁に外鍔2
2bを張出し状態に設けた筒本体部22と、内部組付け
部材Eに備えられて、この外鍔22bに対応した鍔状受
け座部23bと、前記筒本体部22の筒体22aの下部
に嵌め込まれる組込み筒部23aとを備えた補助筒部2
3とによって構成してある。
【0099】ここで用いられる筒本体部22は、燃料ポ
ンプCの吸込み側、即ち、燃料ポンプC自体に備えられ
ている吸い込み口部c、又は、この燃料ポンプCに備え
られる管部などによって構成される吸い込み口部cに対
して、その吸込み孔21を連通するように組み付ける為
の嵌め合い孔部22jを、その上部に備えると共に、燃
料ポンプCに対して、ネジ40で止めつけるネジ挿通孔
22cを備えた取付け片22dを、上部外周から略水平
の向きに突き出すように備えた構成としてある。
【0100】また、この筒本体部22の下部側に設けら
れる外鍔22bは、袋状体10が、燃料ポンプCに対し
て、所定の角度で傾斜し、しかも、その先端部側10a
が燃料タンクBの内底面bに接するように、この構成さ
れるフィルタ装置Aにおける袋状体10の傾斜の度合に
合せて傾斜した態様、即ち、筒体22aの軸中心線と所
定角度で交差する向きに設けられる環円板状の構成とし
てあり、上面の四方向に補強用のリブ22eが設けてあ
る。
【0101】また、この外鍔22bの下面には、この外
鍔22bの下面と直交する向き即ち、前記筒体22aの
軸中心線と所定の角度で交差する向きの軸中心線を有
し、しかも前記筒体22aの筒孔よりも太径の孔22f
が、該筒体22aに所定角度で屈曲しながら連通する態
様で設けてあると共に、この孔22fと、筒体22aの
筒孔との間に設けられる段差面22gが、内周側から外
周側に向けて斜上する傾斜面として構成してある。
【0102】更に、この外鍔22bの孔22fの開口縁
には、下方に突き出す環状隆起部22hが設けてあると
共に、この環状隆起部22hを取り囲むように、該外鍔
22bの下面に凹溝22iが環状に設けられた構成とし
てある。
【0103】次いで、この筒本体部22の外鍔22bの
下面に対して、袋状体10を構成するフィルタ材Dを挾
むようにして備えられる補助筒部23は、内部組付け部
材Eの一方側に設けられているものであって、前記外鍔
22bの下面に対して略平行に組み付けられる鍔状受け
座部23bを有し、前記外鍔22bに設けられている孔
22fに嵌め込まれる筒部23aと、前記外鍔22bに
対応する鍔状受け座部23bの連設部、即ち、筒部23
aの起立基部周縁の鍔状受け座部23b面に、前記環状
隆起部22hの入り込む環状凹溝23dを設けてあると
共に、この環状凹溝23dを取り囲むように該鍔状受け
座部23bの面に凸条23eが設けてあり、前記凹溝2
2iに入れ込み得る構成としてある。
【0104】また、この補助筒部23を構成する鍔状受
け座部23bには、この鍔状受け座部23bの下面から
直角に突き出す保形片23cを、筒部23aの構成する
吸込み孔21を取り囲む位置に設けてあり、筒部23a
の下面開口に袋状体10を構成するフィルタ材Dが密着
しないように構成してある。
【0105】この鍔状座部23bの下面から突設される
各保形片23c〜23cは、追って説明する保形部30
の、下部支片32’側に設けられている保形片23cに
対して、上部支片31’側の保形片23cの突き出し寸
法を大きくしてあると共に、燃料タンクBの内底面bに
保形部30が接した際に、下部支片32’に撓み変形を
生じた際にあっても、この燃料タンクBの内底面bに接
しない構成としてある。
【0106】かかる構成よりなる補助筒部23、特に、
その鍔状受け座部23bには、筒部23aを挟んだ両側
方に、この鍔状受け座部23bから一体に延設されて構
成される保形部30が設けられている。
【0107】かかる補助筒部23に一体に設けられる保
形部30は、前記筒部20にあって、筒体22aの軸中
心と交差する向きにある孔22fに嵌めつけられる筒部
23aと直交する向きの鍔状受け座部23bの延長部分
として構成されることゝなり、燃料ポンプCの吸い込み
口部cに取付けられる筒部20に対して、斜めに傾斜
し、その下側端が、燃料タンクBの内底面bに接する態
様のものとして構成される。
【0108】この保形部30は、補助筒部23を、筒本
体部22に取付けた際に、この補助筒部23の鍔状受け
座部23bから斜め上方に延設される短寸の上部支片3
1’と、斜め下方に延設される長寸の下部支片32’と
を備えた構成としてある。かかる保形部30によって、
袋状体10が、所定の形状を維持し、例えば、燃料ポン
プCの駆動などに際して、袋状体10が、その内部に所
定の空間部Hを維持し得るように構成される。
【0109】かかる保形部30を構成する上部支片3
1’と、下部支片32’とは、夫々先端側を下方に向け
て湾曲した平状板によって構成してあると共に、この平
状板よりなる各支片31’、32’から保形翼片33、
34を、この各支片31、32の長さ方向に直交する向
きに向けて一体に設けてあり、袋状体10内に設けられ
て、この袋状体10内に空間部Hを構成するようにして
ある。
【0110】かかる保形部30を構成する上部支片3
1’と下部支片32’は、内部組付け部材Eの一部とし
て、前記補助筒部23を構成する鍔状受け座部23bか
ら、その両側方に一体に設けてあり、特に、四角形の板
状をなす鍔状受け座部23bから、これと同一の平面内
に伸びる平板状をなす細長い1本の下部支片32’と、
この下部支片32’と反対の側に向かって、この鍔状受
け座部23bの一方の側の両端から互に向き合うように
伸びる短寸の2本の上部支片31’、31’として構成
してある。
【0111】ここで、上部支片31’に備えられる保形
翼片33は、この各上部支片31’、31’の下方に向
けた先端湾曲部31’a、31’a間を連結する板状部
33cから、更に、前記鍔状受け座部23bの側に湾曲
状に伸びる湾曲状部33dと、この板状部33c及び湾
曲状部33dの側端と前記上部支片31’の内側縁との
間を塞ぐ側板部33eとを備えた構成としてあり、この
湾曲状部33dの湾曲状突き出し位置が、前記保形片2
3cより下方にあるように構成してある。
【0112】次いで、保形翼片34は、下部支片32’
の先端湾曲部32aの両側方に設けられて、袋状体10
の先端部10aを燃料タンクBの内底面bに接しさせる
ように機能する第1の板状の展張片34’と、この湾曲
部32a及び前記保形片23cとの間にあって、この下
部支片32’の長さ方向と直交するように設けられる第
2の板状の展張片34”…34”とによって構成してあ
る。
【0113】先ず、この下部支片32’の下方に延びる
先端湾曲部32aに備えられる第1の板状の展張片3
4’は、この先端湾曲部32aの両側方に延びる板状部
34’aと、この板状部34’aの夫々の両側部から前
記保形片23cの側に向け,且つ、先端側が上方に向く
ように湾曲状に延び、且つ、先端部を上方に向けて屈曲
した起立部34’b’としてある一対の当接板部34’
bと、更に、この当接板部34’bの外側の端縁を上方
に屈曲して構成した立上板部34’cとを備えた構成と
してあり、フィルタ材Dよりなる袋状体10の下端側を
都合良く膨み状態に維持できる構成としてあると共に、
この保形部30がタンクBの底面の変化によって撓んだ
際にあっても、この当接板部34’bの下面の湾曲面G
が、このタンクBの内底面bに袋状体10を押しつける
ように機能し、この保形部30が撓んだ際にあっても、
その当接部Gaの前後に湾曲面Gの湾曲面部Gbが存在
する構成としてある。
【0114】尚、この下部支片32’は、例えば、プラ
スチック成形により提供される内部組付け部材Eにおけ
る細長い平板状部として構成されており、湾曲面Gを下
面に備えた当接板部34’bが燃料タンクBの内底面b
に圧接された際に撓み変形される構成としてある。ま
た、この下部支片32’に備えられる当接板部34’b
が、図7に示されるように、撓み変形をした際にあっ
て、この第1の板状の展張片34’における当接板部3
4’bの湾曲面Gのみが、袋状体10を燃料タンクBの
内底面bに接しさせるように機能する構成、即ち、他の
第2の板状の各展張片34”…34”が燃料タンクBの
内底面b接しないように、この第1の板状の展張片3
4’における当接板部34’bを、下部支片32から下
方に向けて張り出すように設けてある。
【0115】また、かかる保形部30としての下部支片
32の撓み変形にあって、図7に示されるように、当接
板部34’bにおける下面側の湾曲面Gが、その袋状体
10に対する当接部Gaの前後に、この当接板部34’
bの湾曲面Gの湾曲面部Gbが残る構成、即ち、保形部
30の撓み変形に際しても、常に、袋状体10を、湾曲
面Gの、いずれかで、燃料タンクBの内底面bに接触さ
せる構成としてある。
【0116】また、この下部支片32’の長さ方向に沿
って、所定間隔で設けられる第2の板状の展張片34”
は、板状をなす下部支片32’から、その両側方に向け
て一体に延設して設けられる構成としてある。
【0117】この第2の板状の展張片34”は、前記下
部支片32’の長さ方向に沿って、この下部支片32’
の両側方に、互に向き合うように、略水平状に突き出し
設けられている突片32bにおける前記第1の板状の展
張片34’上にある突片32bを除く、他の各突片32
bに備えられている。
【0118】この突片32bに備えられる第2の板状の
展張片34”は、この突片32bにおける先端側であっ
て、前記第1の板状の展張片34’の設けられている側
に、この突片32bと略同面状に突設されている上面板
部34”dと、この上面板部34”dにおける前記第1
の展張片34’の側にある側縁から下方に湾曲状に垂設
されている垂下片部34”eと、これと反対側の側縁か
ら垂設されている垂設板部34”fと、更に、この垂設
板部34”fの下部から鍔状受け座部23bの側に向
け、且つ、上方に湾曲する湾曲部34gと、これから立
上る起立板部34hとによって構成してある。
【0119】また、この第2の板状の展張片34”は、
下部支片32’の先端側、即ち、第1の板状の展張片3
4’の側にある第2の展張片34”の垂設板部34”f
に対し、補助筒部23の側にある第2の展張片34”の
垂設板部34”fを漸次短かい構成としてあると共に、
この第2の展張片34”のいずれもが、前記第1の展張
片34’よりも短かい突き出し寸法、より具体的には、
この第1の展張片34’の湾曲面Gの下端面と、前記展
張片33bの下端面とを結ぶ線分に対して、この各第2
の展張片34”の先端部分が離れた構成としてあり、保
形部30が撓んだ際にあっても、この各第2の展張片3
4”が燃料タンクBの内底面bに接しない構成としてあ
り、この第2の展張片34”が、袋状体10を燃料タン
クBの内底面bに押しつける不都合を避ける構成として
ある。
【0120】この結果、燃料タンクBの内底面bと、こ
のフィルタ装置Aの接触角度が変化することに伴って生
ずる保形部30の撓み出しにあっても、このフィルタ装
置Aを構成する袋状体10は、保形部30の先端部にあ
る湾曲面Gにおいてのみ燃料タンクBの内底面bに接し
させられることとなる。また、この湾曲面Gは、板状部
34’aから湾曲状に補助筒部23の側に向け、しか
も、その先端を上方に向けて延びると共に、その先端部
が、上方に向けて屈曲された起立部34’b’とされた
橇状の当接板部34’bに設けてあり、保形部30が撓
んだ際にあっても、その湾曲面Gのみが袋状体10を燃
料タンクBの内底面bに接触させる構成としてあり、こ
の袋状体10に対する当接部分Gaの前後に、この湾曲
部Gの湾曲面部Gbが、保形部30の撓み変形に際して
も存在する構成としてある。このように構成される保形
部10にあっては、この保形部10の当接板部34’b
の下面の湾曲面Gがフィルタ材Dに当接し、これを燃料
タンクBの内底面bに接触させていることから、このフ
ィルタ材Dの摩耗を少なくすることができる。
【0121】かかる袋状体10に備えられる筒部20
と、この袋状体10内にあって、この筒部20から袋状
体10の先端部側10aに向けて伸びる保形部30と
を、これを構成する各部品について補足的に説明する。
【0122】ここで、前記筒本体部22と共に筒部20
を構成する補助筒部23は、袋状体10の内部に組込ま
れる内部組付け部材Eに備えられており、この内部組付
け部材Eにおける補助筒部23と前記筒本体部22と
を、フィルタ材Dの内外から一体に止めつけることで筒
部20を構成している。
【0123】ここで用いられる内部組付け部材Eは、図
10〜図13で示されるように、鍔状受け座部23bの
両側方に、この鍔状受け座部23bと同一面状となるよ
うに上部支片31’と、下部支片32’とを一体に備え
た構成としてある。そして、前記各保形翼片33、34
と、保形片23cとは、この略同一平面状に構成されて
いる鍔状受け座部23b、上部支片31’、下部支片3
2’に対して、下方に向けて、略垂設状態に設けてある
と共に、筒部23aが、この鍔状受け座部23bに対し
て、上下方向に軸線を有するように設けてある。
【0124】また、この内部組付け部材Eの補助筒部2
3に止着される筒本体部22は、水平の向きに設けられ
た外鍔22bと、この外鍔22b内にあって、略上下方
向に軸線を有するように設けられた太径の孔22fを有
すると共に、この外鍔22bから上方に向けて、筒体2
2aを、この筒体22aが前記孔22fに連通し、しか
も、この孔22fの軸線と、筒体22aの軸線とが所定
の角度で交差するように設けてあり、この結果、孔22
fに対して筒体22aが、所定の角度で屈曲状に連通す
るように、該外鍔22bに対して一体に設けた構成とし
てある。
【0125】このような構成よりなる筒状本体部22の
筒体22aを、図6に示すように、略垂直の状態に取付
け用いることによって、この筒状本体部22に組付けら
れる内部組付け部材Eの保形部30が傾斜状態とされ、
特に、下部支片32’の先端部にある保形翼片34とし
ての第1の板状の展張片34’における当接板部34’
bの下面の湾曲面Gが、袋状体10を燃料タンクBの内
底面bに接触させる構成とされる。
【0126】かかる構成よりなるフィルタ装置Aにあっ
ては、フィルタ材Dに取付け孔d’を設けると共に、一
方の側から筒本体部22の環状隆起部22hを、この取
付け孔d’内に差し入れ、且つ、他方の側から、補助筒
部23の筒部23aを、この筒本体部22の孔22fか
ら、その先端を段差面22gに突き当てるように嵌めつ
けることで、フィルタ材Dを凹溝22iと凸条23e間
に挾み込み、しかも、前記の環状隆起部22hを環状凹
溝23dに導き入れるようにして、この筒本体部22
と、補助筒部23相互を溶着する。
【0127】かかる筒本体部22と、補助筒部23との
溶着は、例えば、この筒本体部22及び補助筒部23の
夫々の接合面を、溶着に先立って加熱することで、溶着
可能な状態とし、この筒本体部22と、補助筒部23と
の間にフィルタ材Dを介装しながら、この両着を圧着す
ることによってなすことができる。
【0128】かかる筒部20は、典型的には袋状体10
の上側片11に対してその上方から筒本体部22を、そ
の下方から内部組付け部材Eの補助筒部23を組付ける
ようにして備えられる。この筒部20を備えて構成され
る袋状体10は、例えば、一枚のフィルタ材Dの一方に
偏った位置に筒部20を設けた後、このフィルタ材D
を、このフィルタ材Dによって前記保形部30を包み込
みように、上下に重ね合せの状態とし、上側片11及び
下側片12となすと共に、更に、この下側片12の上
側、又は下側に1枚ないしは複数枚1組みのフィルタ材
Dを重ね合せた状態、すなわち、フィルタ材D−1、D
−2として、その折り曲げ縁を含む周縁部、又は折り曲
げ縁を除いた周縁部を超音波溶着などで溶着することに
よって袋状体10を構成することができる。
【0129】また、この筒部20を備えて構成される袋
状体10は、例えば、袋状体10の上片を構成する上側
片11に筒部20を設けた後、この筒部20に一体に設
けられている保形部30の下方より下側片12を構成す
る複数枚一組として重ね合せの状態で用意されたフィル
タ材D−1、D−2を添装し、この下側片12a,12
bとしてのフィルタ材D−1、D−2と、前記上側片1
1との間に前記保形部30を収め入れるようにして、こ
の上側片11と、下側片12とを、その重ね合せ周側部
において超音波溶着などによって溶着することで袋状体
10を構成することができる。
【0130】このようにして構成されるフィルタ装置A
にあっては、筒本体部22に対して、補助筒部23が、
この筒本体部22の孔22fの軸方向に傾いて備えつけ
られることから、筒体22aの向きに対して、保形部3
0が、傾斜した態様、特に、下部支片32’の湾曲部3
2aから延設されている第1の保形翼片34’の当接板
部34’bの下面の湾曲面Gが、袋状体10を、燃料タ
ンクBの内底面bに接しさせる向きに傾斜した構成とさ
れる。
【0131】また、筒部20を構成する筒本体部22
と、補助筒体部23とによって、フィルタ材D、特に、
袋状体10を構成する上側片11を内外に連通する吸込
み孔21を都合良く構成できると共に、上部支片31’
及び下部支片32’における夫々の保形翼片33、及び
34によって袋状体10が、燃料ポンプCの吸引操作時
などにあっても、内部に所定の空間部Hを保持し得る構
成としてある。
【0132】尚、前記上側片11及び下側片12とは、
前記の超音波溶着以外の他の溶着、例えば、ヒートシー
ルなどの、いかなる溶着手法によって溶着してあっても
良い。また、筒本体部22と補助筒部23とを、前記の
加熱溶着以外の、例えば高周波溶着などの、いかなる溶
着手法によって溶着、一体としてあっても良い。また、
筒本体部22と補助筒部23とを接着の方法で一体に連
設するようにしてあっても良い。さらにまた、筒本体部
22と補助筒体部23とを、相互の接合面に互いに掛合
し合う掛合手段を備えたものとして構成し、この各筒本
体部22と、補助筒部23とを、前記の上側片12を挟
み入れた状態で、相互に掛合状態に止め付けて、一体に
構成してあっても良い。さらに、前記の上側片12を型
内にインサートした状態で、プラスチック成形によっ
て、この上側片12に対して、筒本体部22と補助筒部
23とを一体に構成するようにしてあっても良い。
【0133】また、袋状体10を構成するフィルタ材D
は、その上側片11と、下側片12とを網目の大きさの
異なるフィルタ材Dとして構成し、その下側片12を複
数枚のフィルタ材D−1、D−2の重ね合された構成と
した下側片12a,12bとして構成してあっても良
い。また、複数枚のフィルタ材D−1、D−2の重ね合
せ構造とされる下側片12a,12bを、漉目の大きさ
の異なるフィルタ材Dの重ね合せ構造、特に、外側に位
置する下側片12aとしてのフィルタ材Dを、内側に位
置する下側片12bとしてのフィルタ材Dよりも濾目の
大きいフィルタ材Dとして構成することが好ましい袋状
体10の典型的な構成例とされる。
【0134】更に、ここでフィルタ装置Aを構成する袋
状体10は、燃料タンクBの内底面bに接する部分、特
に、保形部30によって内底面bに接する部分が、複数
枚のフィルタ材Dの重ね合せ構造としてあれば良く、前
記の下側片12の全面に亙って、これを二重のフィルタ
材D−1、D−2として構成することなく、この内底面
bと接する部分のみを部分的に複数枚のフィルタ材Dの
重ね合せ部として構成してあっても良い。
【0135】このように構成されるフィルタ装置Aにあ
っては、燃料タンクBの内底面bに接する部分を含んだ
該袋状体10の一部が、複数枚のフィルタ材D、Dの重
ね合せ構造としてあり、この袋状体10の、燃料タンク
Bの内底面bに接するフィルタ材Dと、この袋状体10
内にあって、保形部30に接するフィルタ材Dとが、夫
々別のフィルタ材D、Dとされていることから、燃料タ
ンクBの内底面bとの摩擦が、この袋状体10の外側に
あるフィルタ材Dによって、また、保形部30との摩擦
が、この袋状体10の内側にあるフィルタ材Dによって
受けられることとなり、フィルタ材Dの摩耗が少なく、
また、外側のメッシュ材Dが摩耗した場合にあっても、
内側のフィルタ材Dが、そのまま、フィルタ機能を維持
し、袋状体10に対して、フィルタ材Dの摩耗に伴う不
具合をもたらすことが少ない。また、袋状体10は、一
重のフィルタ材Dによって構成してある部分から、燃料
を無理なく吸入することができ、圧力損失の比較的小さ
いフィルタ装置Aを構成することができると共に、この
複数枚のフィルタ材Dの重ね合せ部分において燃料を効
果的に吸い上げることができる。また、このフィルタ装
置Aを構成する保形部10を、この保形部10の当接板
部34’bの下面の湾曲面Gがフィルタ材Dに当接し、
これを燃料タンクBの内底面bに接触させていることか
ら、このフィルタ材Dの摩耗を少なくすることができる
構成とされる。
【0136】尚、この実施の形態に係るフィルタ装置A
にあっては、燃料タンクBの内底面bに接する袋状体1
0の部分が、複数枚のフィルタ材Dによって構成してあ
り、しかも、この袋状体10を燃料タンクBの内底面b
に接しさせる保形部30の板状部34’bが、その下面
に湾曲部Gを備え、しかも、湾曲面Gにおける当接部分
Gaの前後に、湾曲面部Gbが存するように、この保形
部30によって袋状体10が燃料タンクBの内底面bに
接するように構成してあるが、その、いずれか一方の構
成のみによっても、燃料タンクBの内底面bに対する袋
状体10の接触部の摩耗などに対応させることができ
る。
【0137】(3) 第3の実施の形態に係る燃料ポン
プのフィルタ装置 次いで、図14及び図22で示される第3の実施の形態
に係る燃料ポンプのフィルタ装置Aについて詳細に説明
する。
【0138】この第3の実施の形態に係るフィルタ装置
Aは、袋状体10の全体を一重のフィルタ材で構成した
以外の構成を、前記第2の実施の形態に係るフィルタ装
置Aの構成と同一、又は実質的に同一としてある。従っ
て、前記第2の実施の形態に係るフィルタ装置Aの構成
と同一、又は実質的に同一の構成部分については同一の
番号を付して、その説明を省略する。
【0139】この第3の実施の形態に係るフィルタ装置
Aは、燃料タンクB内に備えられる燃料ポンプCの吸込
み側に備えられる燃料ポンプのフィルタ装置Aであっ
て、このフィルタ装置Aが、フィルタ材Dよりなる袋状
体10と、この袋状体10に備えられて該袋状体10の
内外を連通する筒部20と、該袋状体10の内部にあっ
て該筒部20から該袋状体10内に伸びる保形部30と
を有すると共に、前記袋状体10が、前記筒部20を介
して前記燃料ポンプCの吸込み側に連通され、且つ、前
記保形部30によって、その先端部側を前記燃料タンク
Bの内底面bに接するように取付け用いられると共に、
この袋状体10の先端部側を前記燃料タンクBの内底面
bに接しさせる保形部30の先端部が、該袋状体10を
該燃料タンクBの内底面bに接しさせる湾曲面を備えて
おり、この湾曲面Gが、前記保形部30の撓み変形に際
して、前記袋状体10を前記燃料タンクBの内底面bに
接しさせる当接部分Gaの前後に、該湾曲面Gの湾曲面
部Gbが存するように該袋状体10を該燃料タンクBの
内底面bに接しさせる構成としてある。
【0140】このように構成されるフィルタ装置Aにあ
っては、袋状体10が一重で構成されていると共に、こ
の袋状体10を、燃料タンクBの内底面bに対して、保
形部30の湾曲面Gが、この保形部30の撓み変形に際
しても、その当接部分Gaの前後に、該湾曲面Gの湾曲
面部Gbを残すように、接しさせることができ、これに
よって、燃料ポンプCによる燃料の吸引に都合が良く、
しかもこの袋状体10の摩耗の少ないフィルタ装置Aと
することができる。
【0141】
【発明の効果】この一つの発明に係る燃料ポンプのフィ
ルタ装置は、燃料タンク内に備えられる燃料ポンプの吸
込み側に備えられる燃料ポンプのフィルタ装置であっ
て、このフィルタ装置が、フィルタ材よりなる袋状体
と、この袋状体に備えられて該袋状体の内外を連通する
筒部と、該袋状体の内部にあって該筒部から該袋状体内
に伸びる保形部とを有すると共に、前記袋状体が、前記
筒部を介して前記燃料ポンプの吸込み側に連通され、且
つ、前記保形部によって、その先端部側を前記燃料タン
クの内底面に接するように取付け用いられると共に、こ
の袋状体が、前記燃料タンクの内底面に接する部分を含
む該袋状体の一部を複数枚のフィルタ材の重ね合わせ構
造としてあることから、燃料ポンプによる燃料の吸引時
における圧力損失を比較的少ない範囲にとどめながら、
燃料タンクの内底面に接するフィルタ材の接触、摩耗な
どに伴って生ずる不都合を少なくすることができる。
【0142】次いで、他の発明に係る燃料ポンプのフィ
ルタ装置は、燃料タンク内に備えられる燃料ポンプの吸
込み側に備えられる燃料ポンプのフィルタ装置であっ
て、このフィルタ装置が、フィルタ材よりなる袋状体
と、この袋状体に備えられて該袋状体の内外を連通する
筒部と、該袋状体の内部にあって該筒部から該袋状体内
に伸びる保形部とを有すると共に、前記袋状体が、前記
筒部を介して前記燃料ポンプの吸込み側に連通され、且
つ、前記保形部によって、その先端部側を前記燃料タン
クの内底面に接するように取付け用いられると共に、こ
の袋状体の先端部側を前記燃料タンクの内底面に接しさ
せる保形部の先端部が、該袋状体を該燃料タンクの内底
面に接しさせる湾曲面を備えており、この湾曲面が、前
記保形部の撓み変形に際して、前記袋状体を前記燃料タ
ンクの内底面に接しさせる当接部分の前後に、該湾曲面
の湾曲面部が存するように該袋状体を該燃料タンクの内
底面に接しさせる構成としてあることから、燃料ポンプ
のフィルタ装置を構成する袋状体の先端部側が、常に、
保形部の先端部に備えられている湾曲面によって燃料タ
ンクの内底面に接触されることとなり、燃料タンクの内
底面に対する該保形部による袋状体の接触部分における
摩耗などに伴って生ずる不具合を少なくすることができ
る。
【0143】更に、他の発明に係る燃料ポンプのフィル
タ装置は、燃料タンク内に備えられる燃料ポンプの吸込
み側に備えられる燃料ポンプのフィルタ装置であって、
このフィルタ装置が、フィルタ材よりなる袋状体と、こ
の袋状体に備えられて該袋状体の内外を連通する筒部
と、該袋状体の内部にあって該筒部から該袋状体内に伸
びる保形部とを有すると共に、前記袋状体が、前記筒部
を介して前記燃料ポンプの吸込み側に連通され、且つ、
前記保形部によって、その先端部側を前記燃料タンクの
内底面に接するように取付け用いられると共に、この袋
状体が、前記燃料タンクの内底面に接する部分を含む該
袋状体の一部を複数枚のフィルタ材の重ね合わせ構造と
してあり、且つ、前記袋状体の先端部側を前記燃料タン
クの内底面に接しさせる保形部の先端部が、該袋状体を
該燃料タンクの内底面に接しさせる湾曲面を備えてお
り、この湾曲面が、前記保形部の撓み変形に際して、前
記袋状体を前記燃料タンクの内底面に接しさせる当接部
分の前後に、該湾曲面の湾曲面部が存するように該袋状
体を該燃料タンクの内底面に接しさせる構成としてある
ことから、燃料の吸引時における圧力損失を比較的少な
い範囲にとどめながら、燃料タンクの内底面に接するフ
ィルタ材の接触、摩耗などに伴って生ずる不都合を少な
くすることができると共に、燃料タンクの内底面に対す
る前記保形部による袋状体の接触部分における摩耗など
に伴って生ずる不具合を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の典型的な第1の実施の形態に係るフィ
ルタ装置の備えつけ状態の要部断面図
【図2】同要部を側方から見た断面図
【図3】同フィルタ装置の一部破断平面図
【図4】同補助筒部と保形部を備えた内部組付け部材の
底面図
【図5】第2の実施の形態に係るフィルタ装置の備えつ
け状態の要部断面図
【図6】同拡大状態の断面図
【図7】同フィルタ装置が撓んだ状態の断面図
【図8】同フィルタ装置の一部破断平面図
【図9】同取付け状態を側方から見て示す断面図
【図10】同補助筒部と保形部とを備えた内部組付け部
材の斜視図
【図11】同平面図
【図12】同底面図
【図13】同断面図
【図14】第3の実施の形態に係るフィルタ装置の備え
つけ状態の要部断面図
【図15】同拡大状態の断面図
【図16】同フィルタ装置が撓んだ状態の断面図
【図17】同フィルタ装置の一部破断平面図
【図18】同取付け状態を側方から見て示す断面図
【図19】同補助筒部と保形部とを備えた内部組付け部
材の斜視図
【図20】同平面図
【図21】同底面図
【図22】同断面図
【符号の説明】
A フィルタ装置 B 燃料タンク b 内底面 C 燃料ポンプ c 吸い込み口部 D フィルタ材 D’ メッシュ材 10 袋状体 20 筒部 30 保形部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 和也 神奈川県横浜市戸塚区舞岡町184番地1 株式会社ニフコ内 (56)参考文献 実開 昭58−67515(JP,U) 実開 平4−127860(JP,U) 実開 平5−42666(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 37/22 F02M 37/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンク内に備えられる燃料ポンプの
    吸込み側に備えられる燃料ポンプのフィルタ装置であっ
    て、 このフィルタ装置が、フィルタ材よりなる袋状体と、こ
    の袋状体に備えられて該袋状体の内外を連通する筒部
    と、該袋状体の内部にあって該筒部から該袋状体内に伸
    びる保形部とを有すると共に、 前記袋状体が、前記筒部を介して前記燃料ポンプの吸込
    み側に連通され、且つ、前記保形部によって、その先端
    部側を前記燃料タンクの内底面に接するように取付け用
    いられると共に、 この袋状体が、前記燃料タンクの内底面に接する部分を
    含む該袋状体の一部を複数枚のフィルタ材の重ね合わせ
    構造としてあることを特徴とする燃料ポンプのフィルタ
    装置。
  2. 【請求項2】 燃料タンク内に備えられる燃料ポンプの
    吸込み側に備えられる燃料ポンプのフィルタ装置であっ
    て、 このフィルタ装置が、フィルタ材よりなる袋状体と、こ
    の袋状体に備えられて該袋状体の内外を連通する筒部
    と、該袋状体の内部にあって該筒部から該袋状体内に伸
    びる保形部とを有すると共に、 前記袋状体が、前記筒部を介して前記燃料ポンプの吸込
    み側に連通され、且つ、前記保形部によって、その先端
    部側を前記燃料タンクの内底面に接するように取付け用
    いられると共に、 この袋状体の先端部側を前記燃料タンクの内底面に接し
    させる保形部の先端部が、該袋状体を該燃料タンクの内
    底面に接しさせる湾曲面を備えており、 この湾曲面が、前記保形部の撓み変形に際して、前記袋
    状体を前記燃料タンクの内底面に接しさせる当接部分の
    前後に、該湾曲面の湾曲面部が存するように該袋状体を
    該燃料タンクの内底面に接しさせる構成としてあること
    を特徴とする燃料ポンプのフィルタ装置。
  3. 【請求項3】 燃料タンク内に備えられる燃料ポンプの
    吸込み側に備えられる燃料ポンプのフィルタ装置であっ
    て、 このフィルタ装置が、フィルタ材よりなる袋状体と、こ
    の袋状体に備えられて該袋状体の内外を連通する筒部
    と、該袋状体の内部にあって該筒部から該袋状体内に伸
    びる保形部とを有すると共に、 前記袋状体が、前記筒部を介して前記燃料ポンプの吸込
    み側に連通され、且つ、前記保形部によって、その先端
    部側を前記燃料タンクの内底面に接するように取付け用
    いられると共に、 この袋状体が、前記燃料タンクの内底面に接する部分を
    含む該袋状体の一部を複数枚のフィルタ材の重ね合わせ
    構造としてあり、 且つ、前記袋状体の先端部側を前記燃料タンクの内底面
    に接しさせる保形部の先端部が、該袋状体を該燃料タン
    クの内底面に接しさせる湾曲面を備えており、 この湾曲面が、前記保形部の撓み変形に際して、前記袋
    状体を前記燃料タンクの内底面に接しさせる当接部分の
    前後に、該湾曲面の湾曲面部が存するように該袋状体を
    該燃料タンクの内底面に接しさせる構成としてあること
    を特徴とする燃料ポンプのフィルタ装置。
  4. 【請求項4】 袋状体の上面側が一重のフィルタ材によ
    って構成してあると共に、該袋状体の下面側が、複数枚
    のフィルタ材の重ね合わせ構造としてあることを特徴と
    する請求項1又は請求項3記載の燃料ポンプのフィルタ
    装置。
  5. 【請求項5】 袋状体を構成する複数枚のフィルタ材の
    重ね合わせ部が、二種以上のフィルタ材の重ね合わせ構
    造としてあることを特徴とする請求項1又は請求項3記
    載の燃料ポンプのフィルタ装置。
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