JP5280329B2 - 燃料ポンプ構造 - Google Patents
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Description
しかしながら、従来の燃料ポンプは上述した部品が一体化して組み付けられており、各部品をメンテナンスする場合には燃料ポンプに組み付けられた状態でしか清掃をすることができないなど、十分なメンテナンスを行うことが困難となる課題がある。
もしも、一次フィルタを交換する場合には燃料ポンプ自体又は一次フィルタを組み付けた部品までを交換することで対処するしかなく、メンテナンスコストがかかるものとなっている。とりわけ、経時的使用により目詰まりが避けられない一次フィルタのメンテナンスが容易に行える燃料ポンプ構造が望まれている。
請求項3に記載した発明は、前記燃料ポンプ本体(8A)は筒状の前記センダー(17)の本体(64)に差し込まれると共に前記燃料ポンプ本体(8A)の燃料吸入口(67)は、前記センダー(17)の本体(64)の底壁(82)を貫通して突出し、前記一次フィルタ(16)の上面(76)に設けられた前記接続部(74)と接続することを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記接続部(74)は内部に段差部(77)を備えると共に、前記センダー(17)の本体(64)と前記段差部(77)との間にシール部材(83)を介装することを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記燃料吸入口(67)のうち前記センダー(17)の本体(64)の底壁(82)を貫通して突出する範囲にOリング(83)を装着し、前記接続部(74)は内部に段差部(77)を備えると共に、前記段差部(77)の底面(85)と前記Oリング(83)を当接させて密閉することを特徴とする。
また、燃料吸入口を偏心させ、かつ一次フィルタを一側方に寄せることで一次フィルタの燃料ポンプ本体外周への張出を小さくできると共に取り付けがし易い構造とすることができる。
請求項2に記載した発明によれば、一次フィルタを燃料ポンプ本体もしくはセンダーにワンタッチで固定できる。
請求項6に記載した発明によれば、一次フィルタをボルトにより燃料ポンプ本体もしくはセンダーに着脱可能に取り付けることができる。
請求項7に記載した発明によれば、燃料タンク内への挿入作業を一方向から行えるので作業が行い易くなる。
請求項9に記載した発明によれば、一次フィルタを燃料ポンプ本体に固定し易くなると共に、一次フィルタを燃料ポンプ本体から外すときには、一次フィルタを回転させることでテーパ面に沿って爪部を容易に燃料ポンプ本体から外すことができる。
請求項10に記載した発明は、ストッパアームにより燃料ポンプ本体に対する一次フィルタの位置決めをして回転しないようにすると共に、一次フィルタを取り外す際にはストッパアームを弾性変形させて一次フィルタの回転を許容する。
請求項11に記載した発明によれば、前記燃料吸入口に一次フィルタを係止爪によって係止することができ、コンパクトな取り付けとすることができる。
請求項12に記載した発明によれば、一次フィルタを燃料ポンプ本体に対して周方向で位置決めできると共に、一次フィルタを取り外す際には一次フィルタを回転させれば、各係止爪が突出部に徐々に乗り上がることで、係止爪の環状フランジ部に対する係止状態が解除され、一次フィルタを簡単に燃料ポンプ本体から外すことができる。
図1に示すのは、例えば、自動二輪車の燃料タンク1であって、燃料タンク1は鋼板製の上半部2と下半部3とを上フランジ部4と下フランジ5で溶接接合している。上半部2には凹部6が形成され、この凹部6には平坦な上壁7が形成されている。
燃料タンク1の上壁7の段差部10は、上壁7から縦方向に下がった縦壁14と縦壁14から水平に延びて挿入口9の周囲を構成する燃料ポンプ8のポンプ保持面15とを備えている。
燃料ポンプ8の上部取付部18の上壁19には燃料フィード管20とカプラ21の配置位置に沿うように、燃料フィード管20とカプラ21から離れた側方部位に、上部取付部18の上壁19から立ち上がり、リテーナ30の外側の縁部と当接するガイド部22,22が一対取り付けられている。
この態様、前述した実施形態の係合ブラケット11及びリテーナ30に変更を加えた係合ブラケット11’とリテーナ30’を用いたものである。これら係合ブラケット11’とリテーナ30’に関係する部材以外の構成は前述した第1実施形態と同様であるので同一部分に同一符号を付して説明は省略する。
ここで、爪部80には傾斜面81が設けられているため、傾斜面81に案内されるようにして、係止壁87の係合孔88に少ない力でスムーズに挿入して係合できる。
締結穴96とボルト挿通孔94にボルト97を挿通してフランジ部93を取付座95に締結し、一次フィルタ16が燃料ポンプ本体8Aに取り付けられている。
ここで、燃料吸入口67は燃料ポンプ本体8Aの中心からセンダー17側に偏心して設けられている。
よって、一次フィルタ16のフィルタ部75の張り出し量が少なくなる分だけ、図18に示すように、燃料ポンプ8の燃料タンク1の挿入口9からの挿入作業の際に一次フィルタ16が邪魔にならずに挿入作業が行い易くなる。尚、他の構成及び作用については第1実施形態と同様であるので、同一部分に同一符号を付して説明は省略する。
そして、一次フィルタ16の接続部74を燃料ポンプ本体8Aの燃料吸入口67にOリング83を介して装着し、センダー本体64の取付座95の締結穴96にフランジ部93に設けたボルト挿通孔94を合わせ、ここにボルト97を挿通し、取付座95にフランジ部93を締結して一次フィルタ16が燃料ポンプ本体8Aに固定されている。
この実施形態は、図22の爪部を備えた図10に示す第1実施形態のセンダー17の腕部68に、一次フィルタ16の取付時の旋回軌跡に干渉する位置まで延出する弾性材からなる(ゴムなどの)ストッパアーム99を設けたものである。
ストッパアーム99は一次フィルタ16の接続部74の爪部80Aが燃料ポンプ本体8Aの燃料吸入口67の両側に一対配置された係止壁87の係合孔88に収まり係合した状態で、一次フィルタ16のフィルタ部75の側縁に当接して一次フィルタ16の一方向の回転(図21(b)で右方向)を規制するものである。
また、一次フィルタ16を燃料ポンプ本体8Aから取り外す時には、一次フィルタ16を更に右回りに回動すれば、ストッパアーム99が弾性変形して一次フィルタ16の回動を許容するため、回動させた時点から爪部80Aのテーパ面98により爪部80Aが係合孔88の縁を押圧して係止壁87を押し開くため、爪部80Aが係合孔88から容易に外れ、一次フィルタ16を燃料ポンプ本体8Aから簡単に外すことができる。尚、他の構成及び作用については第1実施形態と同様であるので、同一部分に同一符号を付して説明は省略する。
また、一次フィルタ16の係合部がセンダー本体64の係止壁87や取付座95に固定される場合を例にして説明したが、燃料ポンプ本体8Aに一次フィルタ16の係止壁87や取付座95を設けて、一次フィルタ16を燃料ポンプ本体8Aに固定するようにしてもよい。
8A 燃料ポンプ本体
16 一次フィルタ
17 センダー
64 センダー本体(センダーの本体)
67,67A 燃料吸入口
68 腕部
69 検出部
74,74A 接続部
75 フィルタ部
76 上面
77 段差部
80,80A 爪部(係合部)
82 底壁
83 Oリング(シール部材)
93 フランジ部
94 ボルト挿通孔
96 締結穴
97 ボルト
98 テーパ面
99 ストッパアーム
100 環状フランジ部
103 延出爪部(係止爪)
105 突出部
J 軸線
PJ 軸線
L 線
Claims (12)
- 燃料タンク(1)に着脱可能に取り付けられると共に端部に軸線(PJ)方向に延出する燃料吸入口(67)を備えた燃料ポンプ本体(8A)と、前記燃料ポンプ本体(8A)から径方向に延出される腕部(68)に検出部(69)を備えたセンダー(17)と、前記燃料ポンプ本体(8A)の燃料吸入口(67)に取り付けられる接続部(74)と、この接続部(74)から径方向に延出するフィルタ部(75)とを有する一次フィルタ(16)とを備えた燃料ポンプ構造において、前記一次フィルタ(16)は前記燃料ポンプ本体(8A)の前記燃料吸入口(67)に前記接続部(74)を介して着脱可能に取り付けられ、前記一次フィルタ(16)の前記フィルタ部(75)の延出方向と前記センダー(17)の前記腕部(68)の延出方向とを同一方向に設定し、前記燃料吸入口(67)は前記センダー(17)とは反対側に偏心しており、前記一次フィルタ(16)は前記燃料ポンプ本体(8A)の中心と前記燃料吸入口(67)とを結ぶ線(L)を境にして一側方に配置されたことを特徴とする燃料ポンプ構造。
- 前記一次フィルタ(16)は前記燃料ポンプ本体(8A)もしくは前記センダー(17)に係合する係合部(80)を備え、前記燃料ポンプ本体(8A)の前記燃料吸入口(67)に前記一次フィルタ(16)の前記接続部(74)を接続することで前記燃料ポンプ本体(8A)もしくは前記センダー(17)に係合して固定されることを特徴とする請求項1記載の燃料ポンプ構造。
- 前記燃料ポンプ本体(8A)は筒状の前記センダー(17)の本体(64)に差し込まれると共に前記燃料ポンプ本体(8A)の燃料吸入口(67)は、前記センダー(17)の本体(64)の底壁(82)を貫通して突出し、前記一次フィルタ(16)の上面(76)に設けられた前記接続部(74)と接続することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の燃料ポンプ構造。
- 前記接続部(74)は内部に段差部(77)を備えると共に、前記センダー(17)の本体(64)と前記段差部(77)との間にシール部材(83)を介装することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の燃料ポンプ構造。
- 前記燃料吸入口(67)のうち前記センダー(17)の本体(64)の底壁(82)を貫通して突出する範囲にOリング(83)を装着し、前記接続部(74)は内部に段差部(77)を備えると共に、前記段差部(77)の底面(85)と前記Oリング(83)を当接させて密閉することを特徴とする請求項3又は請求項4記載の燃料ポンプ構造。
- 前記一次フィルタ(16)の前記接続部(74)は前記燃料ポンプ本体(8A)の径方向に延出するフランジ部(93)を備え、このフランジ部(93)にボルト挿通孔(94)が設けられ、また、前記燃料ポンプ本体(8A)の底面を覆う前記センダー(17)の本体(64)は前記燃料吸入口(67)の外周に設けた締結穴(96)を備えており、前記ボルト挿通孔(94)と前記締結穴(96)とを介してボルト(97)により前記一次フィルタ(16)が前記燃料ポンプ本体(8A)に取り付けられることを特徴とする請求項1記載の燃料ポンプ構造。
- 前記センダー(17)の前記腕部(68)の延出長さと前記一次フィルタ(16)の前記フィルタ部(75)の延出長さをほぼ同一長さに設定したことを特徴とする請求項1記載の燃料ポンプ構造。
- 前記燃料ポンプ本体(8A)の中心と前記燃料吸入口(67)とを結ぶ線(L)を境にして、一次フィルタ(16)が配置された一側方とは反対の他側方には前記接続部(74)に前記燃料ポンプ本体(8A)に固定されるフランジ部(93)を設けたことを特徴とする請求項1記載の燃料ポンプ構造。
- 前記係合部(80)は前記接続部(74)の軸線(J)方向で挿入方向に下がる方向に傾斜する爪部(80A)であり、この爪部(80A)は前記接続部(74)の周面の一方向に沿ったテーパ面(98)を備えていることを特徴とする請求項1記載の燃料ポンプ構造。
- 前記センダー(17)の前記腕部(68)から、前記一次フィルタ(16)の一方向の回転を規制する弾性材からなるストッパアーム(99)を設けたことを特徴とする請求項9記載の燃料ポンプ構造。
- 前記燃料吸入口(67A)には環状フランジ部(100)が設けられ、前記一次フィルタ(16)の前記接続部(74)は前記一次フィルタ(16)の取り付け時に前記環状フランジ部(100)に係止する複数の係止爪(103)を備えていることを特徴とする請求項1記載の燃料ポンプ構造。
- 前記環状フランジ部(100)の外周面に上面が前記環状フランジ部(100)の周方向の一方向に向かって徐々に高くなるテーパ状の突出部(105)を設け、この突出部(105)は前記複数の係止爪(103)の間に位置することを特徴とする請求項11記載の燃料ポンプ構造。
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