JP6260865B2 - 燃料供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は,主としてエンジンの燃料噴射弁に燃料を供給する燃料供給装置に関し,特に,一端部に燃料取り出し管,他端部に燃料タンクの底板に取り付けられる取り付けフランジを有して前記底板の開口部を閉鎖するベース部を備える第1ハウジングと,この第1ハウジングと協働して燃料ポンプを保持する第2ハウジングとを互いに連結してなり,その第2ハウジングには,前記燃料ポンプの吐出ポートの外周に嵌合する吐出ポート受容筒と,この吐出ポート受容筒と平行に配置され,前記燃料取り出し管に連なる上部下降燃料管と,前記吐出ポート受容筒と平行に配置され,プレッシャレギュレータを保持するレギュレータ保持筒と,これら上部下降燃料管,吐出ポート受容筒及びレギュレータ保持筒を相互に接続するように直線状に延びる連通燃料管と,該第2ハウジングより側方に張り出すセンサ支持腕とを一体に形成し,そのセンサ支持腕には,燃料タンク内の燃料液面に浮かべるフロートの揺動アームが連結される液面センサを取り付け,前記上部下降燃料管及びレギュレータ保持筒は,吐出ポート受容筒の両側に配置される燃料供給装置の改良に関する。
かゝる燃料供給装置は,特許文献1に開示されるように既に知られている。
特開2013−7299号公報
かゝる燃料供給装置の燃料タンク底板への取り付けに当たっては,先ず燃料供給装置を傾けてセンサ支持腕側を,底板の開口部に挿入してから,燃料供給装置を垂直に起こし,その後,燃料供給装置を押し上げて,取り付けフランジを底板の下面に重ねて結合するのであるが,上記特許文献1に開示されるものでは,センサ支持腕の張り出し側と反対側に位置する上部下降燃料管の外側面にボスを形成して,ボスから連通燃料管内に,上部下降燃料管,吐出ポート受容筒及びレギュレータ保持筒内を相互に連通する連通孔を形成し,この連通孔の,ボスへの開口部を栓体により閉鎖しているので,燃料供給装置を傾けてセンサ支持腕側を,底板の開口部に挿入してから,燃料供給装置を垂直に起こすとき,前記ボスが底板の開口部の内周縁に干渉し易く,その干渉を回避するためには,底板の開口部を大きく形成する必要がある。
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,燃料供給装置の燃料タンクの底板への取り付け時,底板の開口部が比較的小さくても,その開口部にセンサ支持腕やそれと反対側の上部下降燃料管等を容易に挿入し得るようにした前記燃料供給装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために,本発明は,一端部に燃料取り出し管,他端部に燃料タンクの底板に取り付けられる取り付けフランジを有して前記底板の開口部を閉鎖するベース部を備える第1ハウジングと,この第1ハウジングと協働して燃料ポンプを保持する第2ハウジングとを互いに連結してなり,その第2ハウジングには,前記燃料ポンプの吐出ポートの外周に嵌合する吐出ポート受容筒と,この吐出ポート受容筒と平行に配置され,前記燃料取り出し管に連なる上部下降燃料管と,前記吐出ポート受容筒と平行に配置され,プレッシャレギュレータを保持するレギュレータ保持筒と,これら上部下降燃料管,吐出ポート受容筒及びレギュレータ保持筒を相互に接続するように直線状に延びる連通燃料管と,該第2ハウジングより側方に張り出すセンサ支持腕とを一体に形成し,そのセンサ支持腕には,燃料タンク内の燃料液面に浮かべるフロートの揺動アームが連結される液面センサを取り付け,前記上部下降燃料管及びレギュレータ保持筒は,吐出ポート受容筒の両側に配置される燃料供給装置において,前記連通燃料管の,前記上部下降燃料管と反対側の端部にボスを形成し,このボスから連通燃料管内に,前記上部下降燃料管,吐出ポート受容筒及びレギュレータ保持筒内を相互に連通する連通孔を形成し,この連通孔の,前記ボスへの開口部を,それに嵌合する栓体により閉鎖し,前記センサ支持腕を,これが前記ボスに隣接して前記上部下降燃料管と反対側に張り出すように配置したことを第1の特徴とする。
また本発明は,第1の特徴に加えて,前記上部下降燃料管の,前記センサ支持腕と反対側の角部に面取りを形成したことを第2の特徴とする。
さらに本発明は,第1の特徴に加えて,前記燃料ポンプの,前記センサ支持腕の張り出し側の側面に,前記第2ハウジング外に食み出す食み出し部を設け,該燃料供給装置を前記底板の開口部に挿入する際には,該燃料供給装置を傾けて前記センサ支持腕側を前記開口部に挿入してから,前記食み出し部を前記開口部の内周縁の一側に当接させ,その当接点を支点として燃料供給装置を垂直に起こすようにしたことを第3の特徴とする。
さらにまた本発明は,第1の特徴に加えて,前記栓体を,その前記連通孔への押し込み操作により係合状態となるスナップフィット機構を介して前記ボスに連結したことを第4の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば,センサ支持腕の根元に隣接して,前記連通孔が開口するボスが配置されることになるので,そのボスは,センサ支持腕と共に,燃料タンクの底板の開口部に挿入することができる。したがって,前記ボスが開口部の内周面縁と干渉することはなく,比較的小さい開口部への燃料供給装置の挿入が可能となる。
本発明の第2の特徴によれば,前記面取りの存在により,燃料供給装置を傾けてセンサ支持腕側を,底板の開口部に挿入してから,燃料供給装置を垂直に起こすとき,上部下降燃料管が開口部の内周縁と干渉するのを回避することが容易となり,比較的小さい開口部への燃料供給装置の挿入が容易となる。
本発明の第3の特徴によれば,燃料供給装置の燃料タンクの底板の開口部への挿入時,燃料供給装置を傾斜姿勢から起立姿勢に回動するとき,燃料ポンプの食み出し部を,開口部の内周縁の一側に接する支点とすることで,燃料供給装置の中心を開口部の一側に極力近づけることができ,比較的小さい開口部への燃料供給装置の挿入が一層容易となる。
本発明の第4の特徴によれば,連通孔の開口部への栓体の押し込み操作と同時に,スナップフィット機構の係合が生じ,栓体の前記ボスへの取り付けを簡単に行うことができる。しかも,スナップフィット機構により前記ボスが肥大化しても,そのボスは,前述のようにセンサ支持腕の根元に隣接して配置されるので,燃料タンクの底板の開口部の内周面縁と干渉することはない。
本発明の実施形態に係る燃料供給装置の斜視図。 同燃料供給装置の分解斜視図。 図1の3矢視図。 図3の4−4断面図。 図3の5−5線断面図。 図1の6−6線断面図。 図4の7−7線断面図。 燃料タンク底板の開口部への燃料供給装置の挿入要領説明図。
本発明の実施の形態を添付図面に基づいて以下に説明する。
先ず,図1〜図6において,車両に搭載される燃料タンクTの底板Ta(図4参照)には,燃料タンクT内の燃料をエンジンの燃料噴射弁(図示せず)に供給する本発明の燃料供給装置Dが取り付けられる。
この燃料供給装置Dは,燃料タンクTの底板Taに取り付けられる合成樹脂製の第1ハウジング1と,この第1ハウジング1に連結されて燃料タンクT内に配置される合成樹脂製の第2ハウジング2と,この両ハウジング1,2間で保持される燃料ポンプ4とよりなっている。
第1ハウジング1には,下部に燃料取り出し管5,上部に燃料タンクTの底板Taの開口部Tb周りに取り付けられる取り付けフランジ6を有して上記開口部Tbを閉鎖する有底円筒状のベース部7と,このベース部7の底部より起立する断面円弧状の一対のポンプ保持壁8と,これらポンプ保持壁8の下部を囲むように取り付けフランジ6の内周縁部より起立して,ポンプ保持壁8との間に燃料貯留部9を画成する囲い壁10と,前記燃料取り出し管5と連通しながらベース部7の底部より起立する下部下降燃料管11とが一体に成形され,下部下降燃料管11は,囲い壁10の内周部に一体に接続される。燃料貯留部9は,囲い壁10の切欠き12(図1及び第2参照)を通して燃料タンクT内の燃料を受け入れるようになっている。燃料取り出し管5は,図示しないエンジンの燃料噴射弁に燃料を供給することができる。
一対のポンプ保持壁8は,円筒体の互いに対向する側壁を構成するように配置され,これらポンプ保持壁8の内周に燃料ポンプ4が上方より嵌装される。一方のポンプ保持壁8の下部内側面には,ベース部7の底部より起立して燃料ポンプ4の底部を支承する底部ストッパ13(図6参照)が連設される。
燃料ポンプ4は,その下端面より吸入ポート15を突出させており,この吸入ポート15にT字状の吸入管16が接続され,この吸入管16の入口には,前記燃料貯留部9に収容される断面円弧状のフィルタ17が接続される。
図5において,燃料ポンプ4の下端面には,燃料ポンプ4内で発生するベーパを排出するベーパ排出管18が接続される。このベーパ排出管18は,燃料ポンプ4の側面に沿って上方に延びており,その上端部には,上端を開放した筒状フィルタ19が付設される。またベーパ排出管18は,筒状フィルタ19の下方に大径部18aを一体に備えており,この大径部18aにはオリフィス20が設けられている。
図3,図4及び図6において,前記第2ハウジング2には,断面円弧状の一対の嵌合壁22と,その両嵌合壁22の一側部同士を接続する吐出ポート受容筒23と,円筒状のレギュレータ保持筒24と,このレギュレータ保持筒24を,その略全長にわたり空隙25を介して囲繞しながら両嵌合壁22の他側部同士を接続する円筒状の補強筒26と,前記空隙25を横切ってレギュレータ保持筒24及び補強筒26間を連結する放射状配置の複数のリブ27と,吐出ポート受容筒23の一側部に接続される上部下降燃料管28と,この上部下降燃料管28の一側部に接続されるカバー筒29とが一体に形成される。上部下降燃料管28及びレギュレータ保持筒24は,吐出ポート受容筒23の両側に配置され,これら三者23,24,28を接続するように直線状に且つ水平に配置される連通燃料管30が第2ハウジング2に一体に形成される。この連通燃料管30の,レギュレータ保持筒24側の端部には,補強筒26に連結した,水平方向に長辺を向けた長方形のボス31が連設されており,このボス31から挿入される中子ピンによって,レギュレータ保持筒24,吐出ポート受容筒23及び上部下降燃料管28の三者の内部を連通させる連通孔30aが連通燃料管30の内部に形成される。
上記中子ピンが引き出された連通孔30aの,前記ボス31における開口部は,外周にシール部材33を装着した合成樹脂製の栓体32により閉鎖される。
図7に示すように,この栓体32の頭部には支持板35が形成されており,この支持板35の両端から,栓体32と平行に延びて栓体32の両側に配置される一対の弾性フック36が延出している。一方,前記ボス31には,前記一対の弾性フック36が貫通し得る一対の通孔37と,これら通孔37の奥に位置していて前記弾性フック36が係合し得る係止爪38とが設けられる。
而して,栓体32を連通孔30aの開口部に嵌合すると共に,弾性フック36を通孔37に挿入して栓体32を押し込むと,弾性フック36が係止爪38に係合することにより,栓体32はボス31に固定され,シール部材33を連通孔30aの内周面に密接させた状態に保持される。上記弾性フック36及び係止爪38により第2スナップフィット機構55が構成される。
図3及び図6に示すように,一対の嵌合壁22は,円筒体の互いに対向する側壁を構成するように配置され,その下部を燃料ポンプ4の上部の小径部4aの外周に嵌合すると共に,前記ポンプ保持壁8の内周に嵌合する。そしてポンプ保持壁8及び嵌合壁22は,協働して燃料ポンプ4を保持する。
図4に示すように,燃料ポンプ4は,その上端面より吐出ポート43を突出させており,この吐出ポート43が前記吐出ポート受容筒23の内周にシール部材44を介して嵌合される。また上部下降燃料管28は,前記下部下降燃料管11の上端部にシール部材45を介して嵌合される。したがって,燃料ポンプ4の吐出ポート43から吐出される燃料は,連通孔30aから上部下降燃料管28及び下部下降燃料管11を通して燃料取り出し管5へと供給される。
またレギュレータ保持筒24の内周には,プレッシャレギュレータ48の外筒48aが圧入され,そしてレギュレータ保持筒24の下端部を内方にかしめることにより,その外筒48aは固定される。このプレッシャレギュレータ48は,燃料ポンプ4の吐出ポート43から連通孔30aに吐出された燃料の余剰圧力分を燃料タンクT内に放出して,燃料取り出し管5から燃料噴射弁に供給する燃料圧力を所定値に調整するようになっている。
図3及び図5に示すように,カバー筒29は,前記ベーパ排出管18の筒状フィルタ19を覆いながら大径部18aの外周に嵌合される。而して,燃料ポンプ4からベーパ排出管18に排出されたベーパは,筒状フィルタ19又はその上方開口部からカバー筒29に移り,大径部18aのオリフィス20を通して燃料タンクT内に排出される。ベーパ排出管18内が負圧になった場合には,燃料タンクT内の燃料がオリフィス20からカバー筒29内に或るレベルまで流入し,筒状フィルタ19で濾過されて燃料ポンプ4に吸入されることになる。
図1〜図3に示すように,前記補強筒26の一側からは,前記ボス31の一側に隣接するセンサ支持腕49が水平に張り出している。このセンサ支持腕49の先端部には液面センサ50が取り付けられ,この液面センサ50のロータ50aには,燃料タンクT内の燃料液面に浮かべるフロート51を先端部で支持する揺動アーム52が連結される。而して,燃料タンクTへの燃料補給やエンジンでの燃料消費により,燃料タンクT内の燃料液面が昇降すると,それに応じてフロート51が昇降するので,燃料液面のレベル変化が揺動アーム52の揺動角度として液面センサ50に伝達され,液面センサ50は,液面レベル信号を図示しない表示部に出力する。
前記吐出ポート受容筒23,レギュレータ保持筒24,補強筒26,上部下降燃料管28及びカバー筒29は,嵌合壁22と平行に配置される。これにより,嵌合壁22,吐出ポート受容筒23,レギュレータ保持筒24,補強筒26,上部下降燃料管28,カバー筒29及びリブ27は,二つ割りの金型により容易に成形することが可能となる。
また図3及び図4に示すように,前記レギュレータ保持筒24及び補強筒26間の空隙25は,レギュレータ保持筒24の両端面側を開放している。こうすることで,レギュレータ保持筒24,補強筒26及び連通燃料管30周りの駄肉が減少し,第2ハウジング2の成形不良を無くすることができる。しかもレギュレータ保持筒24のプレッシャレギュレータ48に対する保持力は,補強筒26及びリブ27により強化され,またプレッシャレギュレータ48における弁体の開閉振動音は,レギュレータ保持筒24をその略全長にわたり覆う空隙25により効果的に吸収される。また,その空隙25は,燃料タンクT内の燃料の流通を許容する。
また複数のリブ27相互間の空隙25は,レギュレータ保持筒24の軸方向に沿う貫通孔とされる。したがって,リブ27及び空隙25の成形が容易となるのみならず,第2ハウジング2の成形後の目視検査において視線が空隙25の内面全体に及び,成形不良を容易に発見することができる。
前記ポンプ保持壁8と前記嵌合壁22とは,複数のスナップフィット機構55を介して相互に連結される。そのスナップフィット機構55について図1〜図3及び図6を参照しながら次に説明する。
一対のポンプ保持壁8の上端部には,嵌合壁22の外側面に接しながら,嵌合壁22より上方に延びる複数(図示例では一対)の弾性片56がそれぞれ一体に連設される。したがって,二組の弾性片56が燃料ポンプ4の中心軸線を挟んで対向配置されることになり,各弾性片56の上端部には係止孔57が設けられる。各弾性片56は,自己の弾性力に抗して半径方向外方へ撓み得るようになっている。一方,嵌合壁22の外側面には,上記複数の係止孔57に係合し得る複数の係止爪58が一体に突設される。各係止爪58の下面58aは,上方に向かって嵌合壁22の外側面から離れる方向に傾斜する斜面となっており,またその上面58bは水平面となっている。以上によりスナップフィット機構55が構成される。
而して,嵌合壁22をポンプ保持壁8の内周及び燃料ポンプ4の外周に嵌合すると共に,吐出ポート受容筒23を燃料ポンプ4の吐出ポート43の外周に嵌合し,また上部下降燃料管28を下部下降燃料管11に嵌合し,さらにカバー筒29をベーパ排出管18の大径部18aに嵌合していくと,各弾性片56は,その上端部を係止爪58の斜面58aに沿って半径方向外方に撓み,嵌合壁22とポンプ保持壁8とで燃料ポンプ4を保持するようになると,係止爪58及び係止孔57が一致し,弾性片56がその弾性力により嵌合壁22の外側面に接するように復帰することで,係止爪58及び係止孔57が自動的に相互に係合することができる。そして,係止孔57の上縁部が係止爪58の水平面に当接することで,係止孔57の係止爪58からの離脱が阻止される。こうして,第1ハウジング1及び第2ハウジング2は,複数のスナップフィット機構55を介して連結される。
スナップフィット機構55の係合を解除するには,全ての弾性片56を一斉に半径方向外方へ撓ませて,係止孔57を係止爪58から離脱させればよく,両ハウジング1,2を分離することができる。
弾性片56の半径方向外方への撓みを規制すべく,弾性片56の中間部外側面に接する円弧状の一対の規制壁60が第2ハウジング2に一体に形成される。弾性片56の中間部外側面に接する規制壁60は,係止爪58から下方に離間することになるから,弾性片56の半径方向外方への撓みを許容し,スナップフィット機構55の解除を可能にする。その際,一方の規制壁60では,その両端部が前記センサ支持腕49及びカバー筒29に一体に接続され,その中間部がリブ61を介して一方の嵌合壁22に一体に接続される。また他方の規制壁60では,その両端部が前記補強筒26及び上部下降燃料管28に一体に接続され,その中間部がリブ61を介して他方の嵌合壁22に一体に接続される。各規制壁60の内側面60aは,上方に向かって半径方向外方へ行くように傾斜した斜面に形成される。
このように,第2ハウジング2に形成した規制壁60により,弾性片56の半径方向外方への撓みを規制するようにしたので,エンジン等から振動を受けても,弾性片56が濫りに半径方向外方に撓むことを抑制し,スナップフィット機構55の係合状態を維持することができる。またスナップフィット機構55の係合を解除すべく,弾性片56を半径方向外方へ撓ませるとき,斜面の無い場合に比して,弾性片56は,規制壁60の傾斜した内側面に沿って滑らかに撓むことになり,弾性片56が規制壁60から受ける応力を分散させて,その耐久性を確保することができると共に,弾性片56を撓ませる操作荷重を低減することができる。
以上のように構成される複数のスナップフィット機構55は,フィルタ17の外周を覆う囲い壁10の上方に,且つ平面視で囲い壁10の内側に配置される。こうすることで,スナップフィット機構55は,径方向に比較的大なる厚みを有するにも拘らず,燃料供給装置Dを大径化させず,その小径化を図ることができる。したがって燃料タンクTの底板Taの開口部Tbが比較的小径であっても,その開口部Tbへの燃料供給装置Dの挿入が可能となる。
特に,スナップフィット機構55は,ポンプ保持壁8の上端より延出する複数の弾性片56と,これら弾性片56及び嵌合壁22にそれぞれ形成され,弾性片56の弾性力により互いに係合する係止孔57及び係止爪58とで構成されるので,燃料供給装置Dの上部においても,スナップフィット機構55による大径化を抑制することができると共に,スナップフィット機構55の係合及び解除を,囲い壁10や取り付けフランジ6に邪魔されることなく容易に行うことができる。
前記上部下降燃料管28及びカバー筒29は,前記二組の弾性片56の一側間に配置され,また前記レギュレータ保持筒24は,同二組の弾性片56の他側間に配置される。こうすることで,二組の弾性片56間のデッドスペースを上部下降燃料管28,カバー筒29及びレギュレータ保持筒24の配置に利用することができ,燃料供給装置Dの上部の小径化を図ることができる。また上部下降燃料管28,カバー筒29及びレギュレータ保持筒24は,前記規制壁60を介して相互に一体に接続されるので,第2ハウジング2の強度を高めることができる。
上部下降燃料管28及びカバー筒29が二組の弾性片56の一端間に配置されることから,上部下降燃料管28及びカバー筒29にそれぞれ対応する前記下部下降燃料管11及びベーパ排出管18は,一対のポンプ保持壁8の一側間において,燃料ポンプ4と囲い壁10との間に配置される。こうすることで,燃料ポンプ4及び囲い壁10間のデッドスペースを下部下降燃料管11及びベーパ排出管18の配置に利用することができ,燃料供給装置Dの下部の大径化を抑制することができる。
図1,図4及び図8に示すように,一方,一対のポンプ保持壁8の他側間からは,燃料ポンプ4の外周面の一部が食み出ており,その食み出し部4bの上方に前記補強筒26及びセンサ支持腕49が配置される。而して,燃料供給装置Dを燃料タンクTの底板Taに取り付けるに当たっては,図8に示すように,先ず燃料供給装置Dを傾けてセンサ支持腕49側を,底板Taの開口部Tbに挿入してから,燃料ポンプ4の前記食み出し部4bを開口部Tbの内周縁の一側に当接させ,その当接部を支点として燃料供給装置Dを垂直に起こし,その後,燃料供給装置Dを押し上げて,取り付けフランジ6を底板Taの下面に重ね,結合する。
このように,燃料供給装置Dを傾斜姿勢から起立姿勢に回動するとき,燃料ポンプ4の,一対のポンプ保持壁8間からの食み出し部4bを,開口部Tbの内周縁の一側に接する支点とすることで,燃料供給装置Dの中心を開口部Tbの一側に極力近づけることができ,開口部Tbが比較的小さい場合でも,燃料供給装置Dの挿入が容易となる。
またセンサ支持腕49の根元に隣接して,前記ボス31と,このボス31に前記栓体32を固定する第2スナップフィット機構55とが配置されるので,これらボス31及び第2スナップフィット機構55が,前記開口部Tbへの燃料供給装置Dの挿入の妨げとなることはない。
また燃料供給装置Dの中心を挟んで,燃料ポンプ4の食み出し部4bと反対側には,前記上部下降燃料管28及びカバー筒29が配置されており,これら上部下降燃料管28及びカバー筒29の上端部の,センサ支持腕49の張り出し方向と反対側の角部には,面取り62が形成される。このような面取り62の存在により,前述のように燃料供給装置Dを傾斜姿勢から起立姿勢に回動するとき,前記支点と反対側で,上部下降燃料管28及びカバー筒29が開口部Tbの内周縁と干渉するのを回避することが容易となり,開口部Tbが比較的小さい場合でも,燃料供給装置Dの挿入が一層容易となる。
前記ベース部7の下部には,その側方に突出するカプラ63が一体に形成され,このカプラ63により前記燃料ポンプ4用の端子64と,前記液面センサ50用の端子65とが保持される。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば,スナップフィット機構55において,係止孔57を嵌合壁22に,係止爪58を弾性片56にそれぞれ設けることもできる。また係止孔57は,貫通孔ではなく,有底孔とすることもできる。
D・・・・・燃料供給装置
T・・・・・燃料タンク
Ta・・・・底板
Tb・・・・開口部
1・・・・・第1ハウジング
2・・・・・第2ハウジング
4・・・・・燃料ポンプ
4b・・・・食み出し部
5・・・・・燃料取り出し管
6・・・・・取り付けフランジ
7・・・・・ベース部
23・・・・吐出ポート受容筒
24・・・・レギュレータ保持筒
28・・・・上部下降燃料管
30・・・・連通燃料管
30a・・・連通孔
31・・・・ボス
32・・・・栓体
39・・・・スナップフィット機構
43・・・・吐出ポート
48・・・・プレッシャレギュレータ
49・・・・センサ支持腕
50・・・・液面センサ
51・・・・フロート
52・・・・揺動アーム
62・・・・面取り

Claims (4)

  1. 一端部に燃料取り出し管(5),他端部に燃料タンク(T)の底板(Ta)に取り付けられる取り付けフランジ(6)を有して前記底板(Ta)の開口部(Tb)を閉鎖するベース部(7)を備える第1ハウジング(1)と,この第1ハウジング(1)と協働して燃料ポンプ(4)を保持する第2ハウジング(2)とを互いに連結してなり,その第2ハウジング(2)には,前記燃料ポンプ(4)の吐出ポート(43)の外周に嵌合する吐出ポート受容筒(23)と,この吐出ポート受容筒(23)と平行に配置され,前記燃料取り出し管(5)に連なる上部下降燃料管(28)と,前記吐出ポート受容筒(23)と平行に配置され,プレッシャレギュレータ(48)を保持するレギュレータ保持筒(24)と,これら上部下降燃料管(28),吐出ポート受容筒(23)及びレギュレータ保持筒(24)を相互に接続するように直線状に延びる連通燃料管(30)と,該第2ハウジング(2)より側方に張り出すセンサ支持腕(49)とを一体に形成し,そのセンサ支持腕(49)には,燃料タンク(T)内の燃料液面に浮かべるフロート(51)の揺動アーム(52)が連結される液面センサ(50)を取り付け,前記上部下降燃料管(28)及びレギュレータ保持筒(24)は,吐出ポート受容筒(23)の両側に配置される燃料供給装置において,
    前記連通燃料管(30)の,前記上部下降燃料管(28)と反対側の端部にボス(31)を形成し,このボス(31)から連通燃料管(30)内に,前記上部下降燃料管(28),吐出ポート受容筒(23)及びレギュレータ保持筒(24)内を相互に連通する連通孔(30a)を形成し,この連通孔(30a)の,前記ボス(31)への開口部を,それに嵌合する栓体(32)により閉鎖し,前記センサ支持腕(49)を,これが前記ボス(31)に隣接して前記上部下降燃料管(28)と反対側に張り出すように配置したことを特徴とする燃料供給装置。
  2. 請求項1記載の燃料供給装置において,
    前記上部下降燃料管(28)の,前記センサ支持腕(49)と反対側の角部に面取り(62)を形成したことを特徴とする燃料供給装置。
  3. 請求項1記載の燃料供給装置において,
    前記燃料ポンプ(4)の,前記センサ支持腕(49)の張り出し側の側面に,前記第2ハウジング(2)外に食み出す食み出し部(4b)を設け,該燃料供給装置(D)を前記底板(Ta)の開口部(Tb)に挿入する際には,該燃料供給装置(D)を傾けて前記センサ支持腕(49)側を前記開口部(Tb)に挿入してから,前記食み出し部(4b)を前記開口部(Tb)の内周縁の一側に当接させ,その当接点を支点として燃料供給装置(D)を垂直に起こすようにしたことを特徴とする,燃料供給装置。
  4. 請求項1記載の燃料供給装置において,
    前記栓体(32)を,その前記連通孔(30a)への押し込み操作により係合状態となるスナップフィット機構(39)を介して前記ボス(31)に連結したことを特徴とする,燃料供給装置。
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