JP3936021B2 - 燃料ポンプのフィルタ装置 - Google Patents
燃料ポンプのフィルタ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3936021B2 JP3936021B2 JP09651597A JP9651597A JP3936021B2 JP 3936021 B2 JP3936021 B2 JP 3936021B2 JP 09651597 A JP09651597 A JP 09651597A JP 9651597 A JP9651597 A JP 9651597A JP 3936021 B2 JP3936021 B2 JP 3936021B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mesh material
- shape
- filter device
- plate
- holding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B39/00—Component parts, details, or accessories, of pumps or pumping systems specially adapted for elastic fluids, not otherwise provided for in, or of interest apart from, groups F04B25/00 - F04B37/00
- F04B39/16—Filtration; Moisture separation
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B53/00—Component parts, details or accessories not provided for in, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B23/00 or F04B39/00 - F04B47/00
- F04B53/20—Filtering
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Filtration Of Liquid (AREA)
- Details Of Reciprocating Pumps (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車等の燃料タンク内に備えられて、エンジンに燃料を供給する燃料ポンプのフィルタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の、インタンク式燃料ポンプの吸い込み口に備えられるフィルタ装置として、実開平4−17181号公報に開示されたフィルタ装置がある。
【0003】
この実開平4−17181号公報に開示されているフィルタ装置は、メッシュ材を所定形状に保持する保持体を備え、しかも、この保持体を上下面から覆うように、該保持体の先端側に向けてメッシュ材を折り曲げると共に、メッシュ材で構成される袋体の先端から保持体の先端延出部を外方に突き出すようにして、該メッシュ材の重ね合せ縁を溶着して構成してある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる保持体の先端側に向けて折り返しの状態で重ね合せられた各メッシュ材の重ね合せ縁の溶着によって構成されるフィルタ装置にあっては、フィルタ機能を備えた袋体の先端側が偏平ないしは全く内部空間を有しない板状となり、当該先端部分における目詰り、あるいは、保持体に直接密着しているメッシュ材の周側部分がタンク底面に対して接触することに伴う不都合があった。
【0005】
また、メッシュ材によって構成される袋体から保持体の先端延出部が突き出すように設けてあり、この延出部とメッシュ材の縁とが重なる部分におけるシール性に難があった。
【0006】
この発明は、メッシュ材にって構成される袋状体がタンク底面と接する側においても、所期の充分な内部空間を備えているフィルタ装置を、容易に構成し、提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、前記の目的を達成するものとして、請求項1の発明に係る燃料ポンプのフィルタ装置を、燃料タンク内に備えられる燃料ポンプの吸い込み口に備えられる燃料ポンプのフィルタ装置であって、
このフィルタ装置が、フィルタ機能を有するメッシュ材の一方の面側に連設筒体を、他方の面側に保形体を、夫々の基板部を向き合わせ、且つ前記連設筒体が該保形体の備えられる側に開口するように備えてあり、
且つ、前記保形体の備えられる側の前記メッシュ材の面側に、この保形体の先端部の受入部を有する保持体を、他方の面側に板状体を、この板状体と該保持体の基板部とを向き合わせの状態に備えてあり、
前記保形体の先端部を前記保持体の受入部に組み付けると共に、前記保形体と保持体とを包み込むように前記メッシュ材を重ね合せの状態に折り曲げ、且つ、該重ね合わせ周縁部を溶着して袋状体としてある。
【0008】
このように構成されるフィルタ装置にあっては、保形体の先端部を、保持体の受入部に組み付けると共に、この保形体と、保持体とを包み込むようにメッシュ材を重ね合せの状態に折り曲げ、このメッシュ材の重ね合せ周縁部を溶着することで、構成される袋状体の先端側に充分な袋状空間を、前記保持体と板状体とによって作り出すことができ、構成される袋状体の先端部分における目詰りなどを生じない構成とすることができる。
【0009】
また、このように構成されるフィルタ装置にあっては、メッシュ材によって構成される袋状体を、この袋状体の膨み部分で、タンク底面に接触するように構成することができる。
【0010】
次いで、前記の目的を達成するために、請求項2の発明に係る燃料ポンプのフィルタ装置を、前記請求項1の発明に係る燃料ポンプのフィルタ装置において、メッシュ材を挟んで対となって備えられる連設筒体及び保形体と、メッシュ材を挟んで対となって備えられる保持体及び板状体とが、成形型内にメッシュ材をインサートしてなされるプラスチック成形物である構成としている。
【0011】
このように構成されるフィルタ装置にあっては、先端側においても、充分な内部空間を有する袋状体を備えたフィルタ装置を、比較的シンプルな金型によるプラスチック成形によって得ることができる。
【0012】
更に、前記の目的を達成するために、請求項3の発明に係る燃料ポンプのフィルタ装置を、前記請求項1の発明に係る燃料ポンプのフィルタ装置において、メッシュ材を挟んで対となって備えられる連設筒体及び保形体と、メッシュ材を挟んで対となって備えられる保持体及び板状体とが、互いに向き合った側に備えている掛り止め手段を、メッシュ材を通して相互に掛り止めて、該メッシュ材に止め付けられている構成としてある。
【0013】
このように構成されるフィルタ装置にあっては、プラスチック成形によって用意される各部材を、メッシュ材の両面から、連設筒体と保形体とが対となり、また、保持体と板状体とが対となるように互に止めつけることで、フィルタ装置の主要部品の構成をなすことができ、比較的小さい成形型による構成部品の成形提供をなすことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る燃料ポンプのフィルタ装置の典型的な各実施の形態につて詳細に説明する。
【0015】
図1〜図4は、第1の実施の形態に係る燃料ポンプのフィルタ装置を示すものであって、図1は、完成前のフィルタ装置を構成する部品の一部を省略して正面から見て示しており、図2は、この完成前のフィルタ装置を構成する部品の一部を省略して、これを斜視図として示している。
また、図3は、このフィルタ装置を斜視図で、図4では、これを、使用している状態を要部断面図として示している。
【0016】
図5〜図10は、第2の実施の形態に係る燃料ポンプのフィルタ装置を示すものであって、図5は、完成前のフィルタ装置を構成する部品を分離し、しかも、一部を省略した状態で、これを正面から見て、図6は、この一部を省略した態様での構成各部品を、分離した状態で、これを斜視図として示している。
また、図7は、構成されたフィルタ装置を斜視図として、図8では、これを用いる状態を断面図として示すと共に、図9では、保形体と、連設筒体の組み付け部を、図10では、保持体と板状体の組み付け部を夫々要部拡大の断面図として示している。
【0017】
この実施の形態に係る燃料ポンプのフィルタ装置Aは、燃料タンクB内に備えられる燃料ポンプCの吸い込み口に備えられる燃料ポンプのフィルタ装置Aであって、このフィルタ装置Aが、フィルタ機能を有するメッシュ材10の一方の面側10aに連設筒体20を、他方の面側10bに保形体30を、夫々の基板部21、31を向き合わせ、且つ前記連設筒体20が該保形体30の備えられる側に開口20aするように備えてあり、且つ、前記保形体30の備えられる側の前記メッシュ材10の面側10bに、この保形体30の先端部の受入部42を有する保持体40を、他方の面側10aに板状体50を、この板状体50と該保持体40の基板部41とを向き合わせの状態に備えてあり、前記保形体30の先端部を前記保持体40の受入部42に組み付けると共に、前記保形体30と保持体40とを包み込むように前記メッシュ材10を重ね合せの状態に折り曲げ、且つ、該重ね合わせ周縁部11を溶着して袋状体Dとしてある。
【0018】
このように構成されるフィルタ装置Aにあっては、保形体20の先端部を、保持体40の受入部42に組み付けると共に、この保形体30と、保持体40とを包み込むようにメッシュ材10を重ね合せの状態に折り曲げ、このメッシュ材10の重ね合せ周縁部11を溶着することで、構成される袋状体Dの先端側に、充分な袋状空間を、前記保持体40と、板状体50とによって作り出すことができ、構成される袋状体Dの先端部分における目詰りなどを生じない構成とすることができる。
【0019】
また、このように構成されるフィルタ装置Aにあっては、メッシュ材10によって構成される袋状体Dを、この袋状体Dの膨み部分で、タンク底面bに接触するように構成することができる。
【0020】
この実施の形態に係る燃料ポンプのフィルタ装置Aは、燃料タンクB内にブラケットなどによって組み込まれるインタンク式電動燃料ポンプCの吸い込み口cに備えられると共に、袋状体Dの先端部分が、燃料タンクBの底面bに接するように備えつけられて、燃料タンクB内の燃料が残り少なくなった際に、フィルタ装置における袋状体Dを構成するメッシュ材10が、燃料タンクBの底面bとの接触部分から、毛細管現象によって、燃料を吸い上げるように機能するようにしてある。
【0021】
尚、前記燃料ポンプCは、通例、エンジンに燃料を供給する供給パイプを備えていると共に、このエンジンに供給された燃料は、その余剰燃料が燃料タンクにリターンパイプによって還流される構成としてある。
【0022】
(1)第1の実施の形態に係る燃料ポンプのフィルタ装置
先ず、図1〜図4に示す第1の実施の形態に係る燃料ポンプのフィルタ装置について説明する。
【0023】
この実施の形態に係る燃料ポンプのフィルタ装置は、燃料タンクB内に備えられる燃料ポンプCの吸い込み口に備えられる燃料ポンプのフィルタ装置Aであって、このフィルタ装置Aが、フィルタ機能を有するメッシュ材10の一方の面側10aに連設筒体20を、他方の面側10bに保形体30を、夫々の基板部21、31を向き合わせ、且つ前記連設筒体20が該保形体30の備えられる側に開口20aするように備えてあり、且つ、前記保形体30の備えられる側の前記メッシュ材10の面側10bに、この保形体30の先端部の受入部42を有する保持体40を、他方の面側10aに板状体50を、この板状体50と該保持体40の基板部41とを向き合わせの状態に備えてあり、前記保形体30の先端部を前記保持体40の受入部42に組み付けると共に、前記保形体30と保持体40とを包み込むように前記メッシュ材10を重ね合せの状態に折り曲げ、且つ、該重ね合わせ周縁部11を溶着して袋状体Dとしてある。
【0024】
先ず、ここで用いられるメッシュ材10は、ナイロン樹脂などの合成樹脂材料で構成されて、所要のフィルタ機能を当該フィルタ装置にもたらし得る形状、寸法の網目を備え、しかも所要の袋状体としての張込み機能を有する腰の強さを備えたものとして用意される。
【0025】
この実施の形態に係るフィルタ装置Aにあっては、保形体30の幅方向の両側方に延びて、これを覆う幅寸法とし、しかも、保形体30の先端部を保持体40の受入部42に組み付けた際に、この保形体30と保持体40とを、その長さ方向で、両面から挾み込むように包み込むと共に、保持体40の側で、更に、両先端部相互が、この保持体40から突き出した位置で重ね合せの状態で溶着される長さ寸法を備えた、所謂帯状に細長い長方形々状のものとして用意される。
【0026】
このようにして用意されたメッシュ材10に、連設筒体20に連通する孔12を設けると共に、これを成形型内にセットし、このセットされたメッシュ材10に対して、前記袋状体Dを構成する夫々の位置に以下の各部品を射出成形によって備えさせる。先ず、長さ方向に離れた位置の一方に連設筒体20と、保形体30を、この連設筒体20が一方の面側10aに、また保形体30が他方の面側10bに位置づけられるように、この両者が一体となるように射出成形によって設けると同時に、他方位置に、保持体40と板状体50とを、この板状体50が一方の面側10aに、また保持体40が他方の面側10bに位置づけられるように、この両者が一体となるように射出成形によって設けてある。
【0027】
ここで、メッシュ材10に設けられる保形体30は、メッシュ材10の面に添って設けられるこのメッシュ材10の幅方向に細長い長方形状の基板部31と、この基板部31の長さ側に間隔をあけて、この基板部31の面から略直角に突設され、且つ、この基板部31の長さ方向の側縁と平行な面を備え、しかも、先端側で一連に連設されている先窄まりの、一対の保形支板32、32と、この各保形支板32の板面に背中合せの状態で、この保形支板32から略直角に起立して設けられている翼板33とを備えた構成としてあり、この保形支板32の先端連設部32aが、保持体40の受入部42に差し込まれる構成としてある。
【0028】
かかる保形体30と背中合せの状態で、メッシュ材10に設けられる連設筒体20は、この保形体30の基板部31と都合良く重なり合う形状、寸法であって、このメッシュ材10の面に添って設けられる基板部21と、この基板部21から略直角に突き出した後、一体に、屈曲して設けられている筒部22とを備えた構成としてある。
尚、この筒部22は、その先端側22aを、保持体40の備えられる側に向けて構成することで燃料ポンプCに対する取り付け性を良好としてある。
【0029】
また、前記の基板部21、31の略中央であって、前記各保形支板32、32間に、筒部22の開口として機能する前記メッシュ材10の孔12に連通する孔21a、31aが、連設筒体20の開口20aとして設けてある。
【0030】
かくして構成される保形体30の保形支板32のなす面が、メッシュ材10の面と平行になるようにメッシュ材10を折りつけると共に、このメッシュ材10の長さ方向の他方側に設けた保持体40の取付けメッシュ材10を同様に折りつけ、この折りつけに伴って、保形支板32の先端連設部32aが都合良く受入部42に組み付けられる位置に保持体40と、板状体50とを設ける構成としてある。
【0031】
このメッシュ材10の一方の面側10bに設けられる保持体40は、メッシュ材10の幅方向に細長い長方形状をなして該メッシュ材10の面に添って設けられる基板部41と、この基板部41の、前記保形体30の備えられている側と反対側の縁に添って、略直角に該基板部41から突き出すように設けられている保護板部43と、この保護板部43よりも前記保形体30の側に近い基板部41の面から、この保護板部43に平行で、しかも、これよりも突き出し幅の小さい一対の支持突片42a、42aを一体に突設して構成された受入部42とを備えた構成としてある。
【0032】
この基板部41に設けられる支持突片42a、42aは、前記保形体30の保形支板32に平行に設けてあると共に、この支持突片42a、42a間に、前記保形体30の先端連設部32aが、密に、差し込み状態で、組み付けられる構成としてある。
【0033】
かかる保持体40と背中合せの状態で、メッシュ材10に設けられる板状体50は、この保持体40の基板部41と都合良く重なり合う形状、寸法であって、このメッシュ材10の面に添って設けられる構成としてある。
【0034】
このようにして、メッシュ材10に対して、射出成形手段によって一体に設けられた保形体30の保形支板32を、メッシュ材10と平行とし、この保形支板32の先端連設部32aを、保持体40の各支持突片42a、42aの構成する受入部42に収め入れるようにして、この各支持突片42a、42aをメッシュ材10と平行な向きに回し込み、この保形体30と、保持体40との間にあるメッシュ材10に緩みが生じないように該保形体30と、保持体40との組み付けをなす。
【0035】
次いで、この保形体30と、保持体40との間に張り込まれたメッシュ材10Aに対して、保形体30の他方側から延設されているメッシュ材10Bを、保持体40の側に折り返して、この保持体40の保護板部43から、更に、前方に繰り出すようになすと共に、前記の保形体30と、保持体40との間に張り込まれているメッシュ材10Aに対して、保持体40の他方側から延設されているメッシュ材10Cを、前記保形体30と反対の側に折り曲げ状態で繰出し、メッシュ材10Aの長さ方向の両側縁11a、11aと、メッシュ材10Bの長さ方向の両側縁11a、11aとを重ね合せると共に、メッシュ材10Bの折返し先端縁11bと、メッシュ材10Cの先端縁11bとを、このメッシュ材10Bに緩みを生じないように重ね合せ、これらの夫々の重ね合せ周縁部11を熱盤、インパルス方式のシーラーによる溶接、超音波溶接、高周波溶接などによって溶着して袋状体Dを構成する。
【0036】
かかるメッシュ材10の重ね合せ周縁部11の溶着によって、保形体30と、保持体40とがメッシュ材10によって構成される袋状体D内に都合良く収め入れられ、しかも、この袋状体Dを構成するメッシュ材10が、この保形体30と、保持体40との間に緩みなく張り込まれたフィルタ装置Aとして構成される。
【0037】
かくして構成されたフィルタ装置Aは、保形体30の保形支板32の面を燃料タンクBの底面bと向き合わせるようにし、しかも、その先端側、特に、保持体40から、連設筒体20と反対の側に向けて更に突設状態に設けられた先端袋部dを、燃料タンクBの底面bに接した態様で、燃料ポンプCの吸い込み口cに対して直接、または、適宜の連設手段を介して取付け用いられる。
【0038】
(2)第2の実施の形態に係る燃料ポンプのフィルタ装置
先ず、図5〜図10に示す第2の実施の形態に係る燃料ポンプのフィルタ装置について説明する。
【0039】
この実施の形態に係る燃料ポンプのフィルタ装置は、燃料タンクB内に備えられる燃料ポンプCの吸い込み口に備えられる燃料ポンプのフィルタ装置Aであって、このフィルタ装置Aが、フィルタ機能を有するメッシュ材10の一方の面側10aに連設筒体20を、他方の面側10bに保形体30を、夫々の基板部21、31を向き合わせ、且つ前記連設筒体20が該保形体30の備えられる側に開口20aするように備えてあり、且つ、前記保形体30の備えられる側の前記メッシュ材10の面側10bに、この保形体30の先端部の受入部42を有する保持体40を、他方の面側10aに板状体50を、この板状体50と該保持体40の基板部41とを向き合わせの状態に備えてあり、前記保形体30の先端部を前記保持体40の受入部42に組み付けると共に、前記保形体30と保持体40とを包み込むように前記メッシュ材10を重ね合せの状態に折り曲げ、且つ、該重ね合わせ周縁部11を溶着して袋状体Dとしてある。
【0040】
この第2の実施の形態に係る燃料ポンプのフィルタ装置は、連設筒体20、保形体30、保持体40、及び板状体50を、夫々プラスチック成形によって前もって用意すると共に、メッシュ材10に対して、このメッシュ材10を挟みつけるようにして、連設筒体20と、保形体30とを、互に掛り止め手段よる掛り止めの状態で備えさせると共に、メッシュ材10に対して、このメッシュ材10を挟みつけるようにして、保持体40と、板状体50とを互に掛り止めの手段による掛り止めの状態で備えさせ、次いで、この連設筒体20、保形体30、保持体40、及び板状体50を備えたメッシュ材10にあって、保形体30の先端連設部32aを、保持体40の受入部42に組み付け、更に、保形体30から側方に延びているメッシュ材10を、保持体40の下側から、更に側方に繰り出すと共に、この重ね合せの状態にあるメッシュ材10の周縁部11を溶着することで、保形体30と、保持体40とを内部に備えた袋状体Dを構成するようにしてある。
【0041】
先ず、ここで用いられるメッシュ材10は、ナイロン樹脂などの合成樹脂材料で構成されて、所要のフィルタ機能を当該フィルタ装置にもたらし得る形状、寸法の網目を備え、しかも所要の袋状体としての張込み機能を有する腰の強さを備えたものとして用意される。
【0042】
この実施の形態に係るフィルタ装置Aにあっては、このメッシュ材10に備えられる保形体30の幅方向の両側方に延びて、これを覆う幅寸法とし、しかも、この備えつけられる保形体30の先端部を別段に備えつけられる保持体40の受入部42に組み付けた際に、この保形体30と保持体40とを、その長さ方向で、両面から挾み込むように包み込むと共に、保持体40の側で、更に、両先端部相互が、この保持体40から突き出した位置で重ね合せの状態で溶着される長さ寸法を備えた、所謂帯状に細長い長方形々状のものとして用意される。
【0043】
このようにして用意されたメッシュ材10に、連設筒体20に連通する孔12を設けると共に、このメッシュ材10に設けられた孔12に連通するように連設筒体20を、保形体30によって、該メッシュ材10に備えつけ、これに対応したメッシュ材10の位置に保持体40を板状体50によって備えつける。
先ず、長さ方向に離れた位置の一方に設けた前記孔12に連通するように連設筒体20と、保形体30を、この連設筒体20が一方の面側10aに、また保形体30が他方の面側10bに位置づけられるようになすと共に、この両者を、連設筒体20に設けた掛り止めの手段としての係合突片23をメッシュ材10に挿通した後、保形体30に設けた掛り止めの手段としての係合孔34に差し入れ係合する構成としてある。
また、これに対応した他方位置のメッシュ材10に、保持体40と板状体50とを、この板状体50が一方の面側10aに、また保持体40が他方の面側10bに位置づけられるようになすと共に、板状体50に設けた掛り止めの手段としての係合突片51をメッシュ材10に挿通した後、保持体40の掛り止めの手段としての係合孔44に差し入れ係合する構成としてある。
【0044】
ここで、メッシュ材10に組み付け設けられる保形体30は、射出成形などによって得られるプラスチック成形品を好適な一例とし、メッシュ材10の面に添って設けられるこのメッシュ材10の幅方向に細長い長方形状の基板部31と、この基板部31の長さ側に間隔をあけて、この基板部31の面から略直角に突設され、且つ、この基板部31の長さ方向の側縁と平行な面を備え、しかも、先端側で一連に連設されている先窄まりの、一対の保形支板32、32と、この各保形支板32の板面に背中合せの状態で、この保形支板32から略直角に起立して設けられている翼板33とを備え、前記基板部31に係合孔34を貫設された構成としてあり、この保形支板32の先端連設部32aが、保持体40の受入部42に差し込まれる構成としてある。
【0045】
かかる保形体30と背中合せの状態で、メッシュ材10に組みつけられる連設筒体20は、前記保形体30と同様に、射出成形などによって得られるプラスチック成形品を好適な一例としてあり、この保形体30の基板部31と都合良く重なり合う形状、寸法であって、このメッシュ材10の面に添って設けられる基板部21と、メッシュ材10に挿通され、しかも前記保形体30の係合孔34に差し入れ係合される係合突片23と、この係合突片23と反対の側に向けて、該基板部21から略直角に突き出した後、一体に、屈曲して設けられている筒部22とを備えた構成としてある。
尚、この筒部22は、その先端側22aを、保持体40の備えられる側に向けて組付け用いられる構成とすることによって、燃料ポンプCに対する取り付け性を良好としてある。
【0046】
また、前記で相互に掛け止めされる各基板部21、31には、その略中央であって、前記各保形支板32、32間に、筒部22の開口として機能する前記メッシュ材10の孔12に連通する孔21a、31aを設けてあり、これらを掛け止めすることによって、構成される袋状体Dの内方に、連設筒体20の開口20aを設けるようにしてある。
【0047】
かくしてメッシュ材10に組み付け構成される保形体30の保形支板32のなす面が、メッシュ材10の面と平行になるようにメッシュ材10を折りつけると共に、このメッシュ材10の長さ方向の他方側に組み付け設けた保持体40の取付けメッシュ材10を同様に折りつけ、この折りつけに伴って保形支板32の先端連設部32aが都合良く受入部42に組み付けられる位置となるように保持体40と、板状体50とを夫々設けるように構成してある。
【0048】
このメッシュ材10の一方の面側10bに組み付け設けられる保持体40は、組み付け用いられるメッシュ材10の幅方向に細長い長方形状をなして該メッシュ材10の面に添って設けられる基板部41と、この基板部41の、前記保形体30の備えつけられる側と反対側の縁に添って、略直角に該基板部41から突き出すように設けられている保護板部43と、この保護板部43よりも前記保形体30の側に近い基板部41の面から、この保護板部43に平行で、しかも、これよりも突き出し幅の小さい一対の支持突片42a、42aを一体に突設して構成された受入部42とを備え、しかも、前記基板部41に、板状体50の係合突片51の差し入れ係合される係合孔51を設けた構成としてある。
【0049】
このメッシュ材10に備えつけられた基板部41に設けられる支持突片42a、42aは、メッシュ材10に備えつけ用いられる前記保形体30の保形支板32に平行になるように設けてあると共に、この支持突片42a、42a間に、前記保形体30の先端連設部32aが、密に、差し込み状態で、組み付けられる構成としてある。
【0050】
かかる保持体40と背中合せの状態で、メッシュ材10に組み付け設けられる板状体50は、このメッシュ材10に挿通され、しかも保持体40の係合孔44に差し入れ係合される係合突片51を備え、しかもこの保持体40の基板部41と都合良く重なり合う形状、寸法であって、このメッシュ材10の面に添って組み付け設けられる構成としてある。
【0051】
かくして構成される連設筒体20と保形体30とを、メッシュ材10を介して互に掛け止め状態に設け、また、保持体40と板状体50とを、メッシュ材10を介して互に掛け止め状態に設ける。
【0052】
このようにして、メッシュ材10に対して、組み付けられた保形体30の保形支板32を、メッシュ材10と平行とし、この保形支板32の先端連設部32aを、保持体40の各支持突片42a、42aの構成する受入部42に収め入れるようにして、この各支持突片42a、42aをメッシュ材10と平行な向きに回し込み、この保形体30と、保持体40との間にあるメッシュ材10に緩みが生じないように該保形体30と、保持体40との組み付けをなす。
【0053】
次いで、この保形体30と、保持体40との間に張り込まれたメッシュ材10Aに対して、保形体30の他方側から延設されているメッシュ材10Bを、保持体40の側に折り返して、この保持体40の保護板部43から、更に、前方に繰り出すようになすと共に、前記の保形体30と、保持体40との間に張り込まれているメッシュ材10Aに対して、保持体40の他方側から延設されているメッシュ材10Cを、前記保形体30と反対の側に折り曲げ状態で繰出し、メッシュ材10Aの長さ方向の両側縁11a、11aと、メッシュ材10Bの長さ方向の両側縁11a、11aとを重ね合せると共に、メッシュ材10Bの折返し先端縁11bと、メッシュ材10Cの先端縁11bとを、このメッシュ材10Bに緩みを生じないように重ね合せ、これらの夫々の重ね合せ周縁部11を熱盤、インパルス方式のシーラーによる溶接、超音波溶接、高周波溶接などによって溶着して袋状体Dを構成する。
【0054】
かかるメッシュ材10の重ね合せ周縁部11の溶着によって、保形体30と、保持体40とがメッシュ材10によって構成される袋状体D内に都合良く収め入れられ、しかも、この袋状体Dを構成するメッシュ材10が、この保形体30と、保持体40との間に緩みなく張り込まれたフィルタ装置Aとして構成される。
【0055】
かくして構成されたフィルタ装置Aは、保形体30の保形支板32の面を燃料タンクBの底面bと向き合わせるようにし、しかも、その先端側、特に、保持体40から、連設筒体20と反対の側に向けて更に突設状態に設けられた先端袋部dを、燃料タンクBの底面bに接した態様で、燃料ポンプCの吸い込み口cに対して直接、または、適宜の連設手段を介して取付け用いられる。
【0056】
【発明の効果】
この発明に係る燃料ポンプのフィルタ装置は、燃料タンク内に備えられる燃料ポンプの吸い込み口に備えられる燃料ポンプのフィルタ装置において、フィルタ機能を有するメッシュ材の一方の面側に連設筒体を、他方の面側に保形体を、夫々の基板部を向き合わせ、且つ前記連設筒体が該保形体の備えられる側に開口するように備えてあり、且つ、前記保形体の備えられる側の前記メッシュ材の面側に、この保形体の先端部の受入部を有する保持体を、他方の面側に板状体を、この板状体と該保持体の基板部とを向き合わせの状態に備えてあり、前記保形体の先端部を前記保持体の受入部に組み付けると共に、前記保形体と保持体とを包み込むように前記メッシュ材を重ね合せの状態に折り曲げ、且つ、該重ね合わせ周縁部を溶着して袋状体としてあることから、保形体の先端部を、保持体の受入部に組み付けると共に、この保形体と、保持体とを包み込むようにメッシュ材を重ね合せの状態に折り曲げ、このメッシュ材の重ね合せ周縁部を溶着することで、構成される袋状体の先端側に充分な袋状空間を、前記保持体と板状体とによって作り出すことができ、構成される袋状体の先端部分における目詰りなどを生じない構成とすることができる特長を有している。
【0057】
また、このように構成されるフィルタ装置にあっては、メッシュ材によって構成される袋状体を、この袋状体の膨み部分で、タンク底面に接触するように構成することができる特長を有している。
【0058】
次いで、前記の構成に係る燃料ポンプのフィルタ装置において、メッシュ材を挟んで対となって備えられる連設筒体及び保形体と、メッシュ材を挟んで対となって備えられる保持体及び板状体とが、成形型内にメッシュ材をインサートしてなされるプラスチック成形物である構成としたことによって、先端側においても、充分な内部空間を有する袋状体を備えたフィルタ装置を、比較的シンプルな金型によるプラスチック成形によって得ることができる特長を有している。
【0059】
更に、前記の構成に係る燃料ポンプのフィルタ装置において、メッシュ材を挟んで対となって備えられる連設筒体及び保形体と、メッシュ材を挟んで対となって備えられる保持体及び板状体とが、互いに向き合った側に備えている掛り止め手段を、メッシュ材を通して相互に掛り止めて、該メッシュ材に止め付けられている構成としたことによって、射出成形などによって用意される各部材を、メッシュ材の両面から、連設筒体と保形体とが対となり、また、保持体と板状体とが対となるように互に止めつけることで、フィルタ装置の主要部品の構成をなすことができ、比較的小さい成形型による構成部品の成形提供をなすことができる特長を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るフィルタ装置の主要構成部の要部の正面図
【図2】同構成部の要部の斜視図
【図3】同フィルタ装置の斜視図
【図4】同断面図
【図5】第2の実施の形態に係るフィルタ装置の主要構成部品の要部の正面図
【図6】同構成部品の要部斜視図
【図7】同フィルタ装置の斜視図
【図8】同断面図
【図9】同連設筒体と保形体との取付け部の拡大断面図
【図10】同保持体と、板状体との取付け部の拡大断面図
【符号の説明】
A フィルタ装置
B 燃料タンク
C 燃料ポンプ
D 袋状体
10 メッシュ材
11 周縁部
12 孔
20 連設筒体
21 基板部
22 筒部
30 保形体
31 基板部
40 保持体
41 基板部
42 受入部
50 板状体
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車等の燃料タンク内に備えられて、エンジンに燃料を供給する燃料ポンプのフィルタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の、インタンク式燃料ポンプの吸い込み口に備えられるフィルタ装置として、実開平4−17181号公報に開示されたフィルタ装置がある。
【0003】
この実開平4−17181号公報に開示されているフィルタ装置は、メッシュ材を所定形状に保持する保持体を備え、しかも、この保持体を上下面から覆うように、該保持体の先端側に向けてメッシュ材を折り曲げると共に、メッシュ材で構成される袋体の先端から保持体の先端延出部を外方に突き出すようにして、該メッシュ材の重ね合せ縁を溶着して構成してある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる保持体の先端側に向けて折り返しの状態で重ね合せられた各メッシュ材の重ね合せ縁の溶着によって構成されるフィルタ装置にあっては、フィルタ機能を備えた袋体の先端側が偏平ないしは全く内部空間を有しない板状となり、当該先端部分における目詰り、あるいは、保持体に直接密着しているメッシュ材の周側部分がタンク底面に対して接触することに伴う不都合があった。
【0005】
また、メッシュ材によって構成される袋体から保持体の先端延出部が突き出すように設けてあり、この延出部とメッシュ材の縁とが重なる部分におけるシール性に難があった。
【0006】
この発明は、メッシュ材にって構成される袋状体がタンク底面と接する側においても、所期の充分な内部空間を備えているフィルタ装置を、容易に構成し、提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、前記の目的を達成するものとして、請求項1の発明に係る燃料ポンプのフィルタ装置を、燃料タンク内に備えられる燃料ポンプの吸い込み口に備えられる燃料ポンプのフィルタ装置であって、
このフィルタ装置が、フィルタ機能を有するメッシュ材の一方の面側に連設筒体を、他方の面側に保形体を、夫々の基板部を向き合わせ、且つ前記連設筒体が該保形体の備えられる側に開口するように備えてあり、
且つ、前記保形体の備えられる側の前記メッシュ材の面側に、この保形体の先端部の受入部を有する保持体を、他方の面側に板状体を、この板状体と該保持体の基板部とを向き合わせの状態に備えてあり、
前記保形体の先端部を前記保持体の受入部に組み付けると共に、前記保形体と保持体とを包み込むように前記メッシュ材を重ね合せの状態に折り曲げ、且つ、該重ね合わせ周縁部を溶着して袋状体としてある。
【0008】
このように構成されるフィルタ装置にあっては、保形体の先端部を、保持体の受入部に組み付けると共に、この保形体と、保持体とを包み込むようにメッシュ材を重ね合せの状態に折り曲げ、このメッシュ材の重ね合せ周縁部を溶着することで、構成される袋状体の先端側に充分な袋状空間を、前記保持体と板状体とによって作り出すことができ、構成される袋状体の先端部分における目詰りなどを生じない構成とすることができる。
【0009】
また、このように構成されるフィルタ装置にあっては、メッシュ材によって構成される袋状体を、この袋状体の膨み部分で、タンク底面に接触するように構成することができる。
【0010】
次いで、前記の目的を達成するために、請求項2の発明に係る燃料ポンプのフィルタ装置を、前記請求項1の発明に係る燃料ポンプのフィルタ装置において、メッシュ材を挟んで対となって備えられる連設筒体及び保形体と、メッシュ材を挟んで対となって備えられる保持体及び板状体とが、成形型内にメッシュ材をインサートしてなされるプラスチック成形物である構成としている。
【0011】
このように構成されるフィルタ装置にあっては、先端側においても、充分な内部空間を有する袋状体を備えたフィルタ装置を、比較的シンプルな金型によるプラスチック成形によって得ることができる。
【0012】
更に、前記の目的を達成するために、請求項3の発明に係る燃料ポンプのフィルタ装置を、前記請求項1の発明に係る燃料ポンプのフィルタ装置において、メッシュ材を挟んで対となって備えられる連設筒体及び保形体と、メッシュ材を挟んで対となって備えられる保持体及び板状体とが、互いに向き合った側に備えている掛り止め手段を、メッシュ材を通して相互に掛り止めて、該メッシュ材に止め付けられている構成としてある。
【0013】
このように構成されるフィルタ装置にあっては、プラスチック成形によって用意される各部材を、メッシュ材の両面から、連設筒体と保形体とが対となり、また、保持体と板状体とが対となるように互に止めつけることで、フィルタ装置の主要部品の構成をなすことができ、比較的小さい成形型による構成部品の成形提供をなすことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る燃料ポンプのフィルタ装置の典型的な各実施の形態につて詳細に説明する。
【0015】
図1〜図4は、第1の実施の形態に係る燃料ポンプのフィルタ装置を示すものであって、図1は、完成前のフィルタ装置を構成する部品の一部を省略して正面から見て示しており、図2は、この完成前のフィルタ装置を構成する部品の一部を省略して、これを斜視図として示している。
また、図3は、このフィルタ装置を斜視図で、図4では、これを、使用している状態を要部断面図として示している。
【0016】
図5〜図10は、第2の実施の形態に係る燃料ポンプのフィルタ装置を示すものであって、図5は、完成前のフィルタ装置を構成する部品を分離し、しかも、一部を省略した状態で、これを正面から見て、図6は、この一部を省略した態様での構成各部品を、分離した状態で、これを斜視図として示している。
また、図7は、構成されたフィルタ装置を斜視図として、図8では、これを用いる状態を断面図として示すと共に、図9では、保形体と、連設筒体の組み付け部を、図10では、保持体と板状体の組み付け部を夫々要部拡大の断面図として示している。
【0017】
この実施の形態に係る燃料ポンプのフィルタ装置Aは、燃料タンクB内に備えられる燃料ポンプCの吸い込み口に備えられる燃料ポンプのフィルタ装置Aであって、このフィルタ装置Aが、フィルタ機能を有するメッシュ材10の一方の面側10aに連設筒体20を、他方の面側10bに保形体30を、夫々の基板部21、31を向き合わせ、且つ前記連設筒体20が該保形体30の備えられる側に開口20aするように備えてあり、且つ、前記保形体30の備えられる側の前記メッシュ材10の面側10bに、この保形体30の先端部の受入部42を有する保持体40を、他方の面側10aに板状体50を、この板状体50と該保持体40の基板部41とを向き合わせの状態に備えてあり、前記保形体30の先端部を前記保持体40の受入部42に組み付けると共に、前記保形体30と保持体40とを包み込むように前記メッシュ材10を重ね合せの状態に折り曲げ、且つ、該重ね合わせ周縁部11を溶着して袋状体Dとしてある。
【0018】
このように構成されるフィルタ装置Aにあっては、保形体20の先端部を、保持体40の受入部42に組み付けると共に、この保形体30と、保持体40とを包み込むようにメッシュ材10を重ね合せの状態に折り曲げ、このメッシュ材10の重ね合せ周縁部11を溶着することで、構成される袋状体Dの先端側に、充分な袋状空間を、前記保持体40と、板状体50とによって作り出すことができ、構成される袋状体Dの先端部分における目詰りなどを生じない構成とすることができる。
【0019】
また、このように構成されるフィルタ装置Aにあっては、メッシュ材10によって構成される袋状体Dを、この袋状体Dの膨み部分で、タンク底面bに接触するように構成することができる。
【0020】
この実施の形態に係る燃料ポンプのフィルタ装置Aは、燃料タンクB内にブラケットなどによって組み込まれるインタンク式電動燃料ポンプCの吸い込み口cに備えられると共に、袋状体Dの先端部分が、燃料タンクBの底面bに接するように備えつけられて、燃料タンクB内の燃料が残り少なくなった際に、フィルタ装置における袋状体Dを構成するメッシュ材10が、燃料タンクBの底面bとの接触部分から、毛細管現象によって、燃料を吸い上げるように機能するようにしてある。
【0021】
尚、前記燃料ポンプCは、通例、エンジンに燃料を供給する供給パイプを備えていると共に、このエンジンに供給された燃料は、その余剰燃料が燃料タンクにリターンパイプによって還流される構成としてある。
【0022】
(1)第1の実施の形態に係る燃料ポンプのフィルタ装置
先ず、図1〜図4に示す第1の実施の形態に係る燃料ポンプのフィルタ装置について説明する。
【0023】
この実施の形態に係る燃料ポンプのフィルタ装置は、燃料タンクB内に備えられる燃料ポンプCの吸い込み口に備えられる燃料ポンプのフィルタ装置Aであって、このフィルタ装置Aが、フィルタ機能を有するメッシュ材10の一方の面側10aに連設筒体20を、他方の面側10bに保形体30を、夫々の基板部21、31を向き合わせ、且つ前記連設筒体20が該保形体30の備えられる側に開口20aするように備えてあり、且つ、前記保形体30の備えられる側の前記メッシュ材10の面側10bに、この保形体30の先端部の受入部42を有する保持体40を、他方の面側10aに板状体50を、この板状体50と該保持体40の基板部41とを向き合わせの状態に備えてあり、前記保形体30の先端部を前記保持体40の受入部42に組み付けると共に、前記保形体30と保持体40とを包み込むように前記メッシュ材10を重ね合せの状態に折り曲げ、且つ、該重ね合わせ周縁部11を溶着して袋状体Dとしてある。
【0024】
先ず、ここで用いられるメッシュ材10は、ナイロン樹脂などの合成樹脂材料で構成されて、所要のフィルタ機能を当該フィルタ装置にもたらし得る形状、寸法の網目を備え、しかも所要の袋状体としての張込み機能を有する腰の強さを備えたものとして用意される。
【0025】
この実施の形態に係るフィルタ装置Aにあっては、保形体30の幅方向の両側方に延びて、これを覆う幅寸法とし、しかも、保形体30の先端部を保持体40の受入部42に組み付けた際に、この保形体30と保持体40とを、その長さ方向で、両面から挾み込むように包み込むと共に、保持体40の側で、更に、両先端部相互が、この保持体40から突き出した位置で重ね合せの状態で溶着される長さ寸法を備えた、所謂帯状に細長い長方形々状のものとして用意される。
【0026】
このようにして用意されたメッシュ材10に、連設筒体20に連通する孔12を設けると共に、これを成形型内にセットし、このセットされたメッシュ材10に対して、前記袋状体Dを構成する夫々の位置に以下の各部品を射出成形によって備えさせる。先ず、長さ方向に離れた位置の一方に連設筒体20と、保形体30を、この連設筒体20が一方の面側10aに、また保形体30が他方の面側10bに位置づけられるように、この両者が一体となるように射出成形によって設けると同時に、他方位置に、保持体40と板状体50とを、この板状体50が一方の面側10aに、また保持体40が他方の面側10bに位置づけられるように、この両者が一体となるように射出成形によって設けてある。
【0027】
ここで、メッシュ材10に設けられる保形体30は、メッシュ材10の面に添って設けられるこのメッシュ材10の幅方向に細長い長方形状の基板部31と、この基板部31の長さ側に間隔をあけて、この基板部31の面から略直角に突設され、且つ、この基板部31の長さ方向の側縁と平行な面を備え、しかも、先端側で一連に連設されている先窄まりの、一対の保形支板32、32と、この各保形支板32の板面に背中合せの状態で、この保形支板32から略直角に起立して設けられている翼板33とを備えた構成としてあり、この保形支板32の先端連設部32aが、保持体40の受入部42に差し込まれる構成としてある。
【0028】
かかる保形体30と背中合せの状態で、メッシュ材10に設けられる連設筒体20は、この保形体30の基板部31と都合良く重なり合う形状、寸法であって、このメッシュ材10の面に添って設けられる基板部21と、この基板部21から略直角に突き出した後、一体に、屈曲して設けられている筒部22とを備えた構成としてある。
尚、この筒部22は、その先端側22aを、保持体40の備えられる側に向けて構成することで燃料ポンプCに対する取り付け性を良好としてある。
【0029】
また、前記の基板部21、31の略中央であって、前記各保形支板32、32間に、筒部22の開口として機能する前記メッシュ材10の孔12に連通する孔21a、31aが、連設筒体20の開口20aとして設けてある。
【0030】
かくして構成される保形体30の保形支板32のなす面が、メッシュ材10の面と平行になるようにメッシュ材10を折りつけると共に、このメッシュ材10の長さ方向の他方側に設けた保持体40の取付けメッシュ材10を同様に折りつけ、この折りつけに伴って、保形支板32の先端連設部32aが都合良く受入部42に組み付けられる位置に保持体40と、板状体50とを設ける構成としてある。
【0031】
このメッシュ材10の一方の面側10bに設けられる保持体40は、メッシュ材10の幅方向に細長い長方形状をなして該メッシュ材10の面に添って設けられる基板部41と、この基板部41の、前記保形体30の備えられている側と反対側の縁に添って、略直角に該基板部41から突き出すように設けられている保護板部43と、この保護板部43よりも前記保形体30の側に近い基板部41の面から、この保護板部43に平行で、しかも、これよりも突き出し幅の小さい一対の支持突片42a、42aを一体に突設して構成された受入部42とを備えた構成としてある。
【0032】
この基板部41に設けられる支持突片42a、42aは、前記保形体30の保形支板32に平行に設けてあると共に、この支持突片42a、42a間に、前記保形体30の先端連設部32aが、密に、差し込み状態で、組み付けられる構成としてある。
【0033】
かかる保持体40と背中合せの状態で、メッシュ材10に設けられる板状体50は、この保持体40の基板部41と都合良く重なり合う形状、寸法であって、このメッシュ材10の面に添って設けられる構成としてある。
【0034】
このようにして、メッシュ材10に対して、射出成形手段によって一体に設けられた保形体30の保形支板32を、メッシュ材10と平行とし、この保形支板32の先端連設部32aを、保持体40の各支持突片42a、42aの構成する受入部42に収め入れるようにして、この各支持突片42a、42aをメッシュ材10と平行な向きに回し込み、この保形体30と、保持体40との間にあるメッシュ材10に緩みが生じないように該保形体30と、保持体40との組み付けをなす。
【0035】
次いで、この保形体30と、保持体40との間に張り込まれたメッシュ材10Aに対して、保形体30の他方側から延設されているメッシュ材10Bを、保持体40の側に折り返して、この保持体40の保護板部43から、更に、前方に繰り出すようになすと共に、前記の保形体30と、保持体40との間に張り込まれているメッシュ材10Aに対して、保持体40の他方側から延設されているメッシュ材10Cを、前記保形体30と反対の側に折り曲げ状態で繰出し、メッシュ材10Aの長さ方向の両側縁11a、11aと、メッシュ材10Bの長さ方向の両側縁11a、11aとを重ね合せると共に、メッシュ材10Bの折返し先端縁11bと、メッシュ材10Cの先端縁11bとを、このメッシュ材10Bに緩みを生じないように重ね合せ、これらの夫々の重ね合せ周縁部11を熱盤、インパルス方式のシーラーによる溶接、超音波溶接、高周波溶接などによって溶着して袋状体Dを構成する。
【0036】
かかるメッシュ材10の重ね合せ周縁部11の溶着によって、保形体30と、保持体40とがメッシュ材10によって構成される袋状体D内に都合良く収め入れられ、しかも、この袋状体Dを構成するメッシュ材10が、この保形体30と、保持体40との間に緩みなく張り込まれたフィルタ装置Aとして構成される。
【0037】
かくして構成されたフィルタ装置Aは、保形体30の保形支板32の面を燃料タンクBの底面bと向き合わせるようにし、しかも、その先端側、特に、保持体40から、連設筒体20と反対の側に向けて更に突設状態に設けられた先端袋部dを、燃料タンクBの底面bに接した態様で、燃料ポンプCの吸い込み口cに対して直接、または、適宜の連設手段を介して取付け用いられる。
【0038】
(2)第2の実施の形態に係る燃料ポンプのフィルタ装置
先ず、図5〜図10に示す第2の実施の形態に係る燃料ポンプのフィルタ装置について説明する。
【0039】
この実施の形態に係る燃料ポンプのフィルタ装置は、燃料タンクB内に備えられる燃料ポンプCの吸い込み口に備えられる燃料ポンプのフィルタ装置Aであって、このフィルタ装置Aが、フィルタ機能を有するメッシュ材10の一方の面側10aに連設筒体20を、他方の面側10bに保形体30を、夫々の基板部21、31を向き合わせ、且つ前記連設筒体20が該保形体30の備えられる側に開口20aするように備えてあり、且つ、前記保形体30の備えられる側の前記メッシュ材10の面側10bに、この保形体30の先端部の受入部42を有する保持体40を、他方の面側10aに板状体50を、この板状体50と該保持体40の基板部41とを向き合わせの状態に備えてあり、前記保形体30の先端部を前記保持体40の受入部42に組み付けると共に、前記保形体30と保持体40とを包み込むように前記メッシュ材10を重ね合せの状態に折り曲げ、且つ、該重ね合わせ周縁部11を溶着して袋状体Dとしてある。
【0040】
この第2の実施の形態に係る燃料ポンプのフィルタ装置は、連設筒体20、保形体30、保持体40、及び板状体50を、夫々プラスチック成形によって前もって用意すると共に、メッシュ材10に対して、このメッシュ材10を挟みつけるようにして、連設筒体20と、保形体30とを、互に掛り止め手段よる掛り止めの状態で備えさせると共に、メッシュ材10に対して、このメッシュ材10を挟みつけるようにして、保持体40と、板状体50とを互に掛り止めの手段による掛り止めの状態で備えさせ、次いで、この連設筒体20、保形体30、保持体40、及び板状体50を備えたメッシュ材10にあって、保形体30の先端連設部32aを、保持体40の受入部42に組み付け、更に、保形体30から側方に延びているメッシュ材10を、保持体40の下側から、更に側方に繰り出すと共に、この重ね合せの状態にあるメッシュ材10の周縁部11を溶着することで、保形体30と、保持体40とを内部に備えた袋状体Dを構成するようにしてある。
【0041】
先ず、ここで用いられるメッシュ材10は、ナイロン樹脂などの合成樹脂材料で構成されて、所要のフィルタ機能を当該フィルタ装置にもたらし得る形状、寸法の網目を備え、しかも所要の袋状体としての張込み機能を有する腰の強さを備えたものとして用意される。
【0042】
この実施の形態に係るフィルタ装置Aにあっては、このメッシュ材10に備えられる保形体30の幅方向の両側方に延びて、これを覆う幅寸法とし、しかも、この備えつけられる保形体30の先端部を別段に備えつけられる保持体40の受入部42に組み付けた際に、この保形体30と保持体40とを、その長さ方向で、両面から挾み込むように包み込むと共に、保持体40の側で、更に、両先端部相互が、この保持体40から突き出した位置で重ね合せの状態で溶着される長さ寸法を備えた、所謂帯状に細長い長方形々状のものとして用意される。
【0043】
このようにして用意されたメッシュ材10に、連設筒体20に連通する孔12を設けると共に、このメッシュ材10に設けられた孔12に連通するように連設筒体20を、保形体30によって、該メッシュ材10に備えつけ、これに対応したメッシュ材10の位置に保持体40を板状体50によって備えつける。
先ず、長さ方向に離れた位置の一方に設けた前記孔12に連通するように連設筒体20と、保形体30を、この連設筒体20が一方の面側10aに、また保形体30が他方の面側10bに位置づけられるようになすと共に、この両者を、連設筒体20に設けた掛り止めの手段としての係合突片23をメッシュ材10に挿通した後、保形体30に設けた掛り止めの手段としての係合孔34に差し入れ係合する構成としてある。
また、これに対応した他方位置のメッシュ材10に、保持体40と板状体50とを、この板状体50が一方の面側10aに、また保持体40が他方の面側10bに位置づけられるようになすと共に、板状体50に設けた掛り止めの手段としての係合突片51をメッシュ材10に挿通した後、保持体40の掛り止めの手段としての係合孔44に差し入れ係合する構成としてある。
【0044】
ここで、メッシュ材10に組み付け設けられる保形体30は、射出成形などによって得られるプラスチック成形品を好適な一例とし、メッシュ材10の面に添って設けられるこのメッシュ材10の幅方向に細長い長方形状の基板部31と、この基板部31の長さ側に間隔をあけて、この基板部31の面から略直角に突設され、且つ、この基板部31の長さ方向の側縁と平行な面を備え、しかも、先端側で一連に連設されている先窄まりの、一対の保形支板32、32と、この各保形支板32の板面に背中合せの状態で、この保形支板32から略直角に起立して設けられている翼板33とを備え、前記基板部31に係合孔34を貫設された構成としてあり、この保形支板32の先端連設部32aが、保持体40の受入部42に差し込まれる構成としてある。
【0045】
かかる保形体30と背中合せの状態で、メッシュ材10に組みつけられる連設筒体20は、前記保形体30と同様に、射出成形などによって得られるプラスチック成形品を好適な一例としてあり、この保形体30の基板部31と都合良く重なり合う形状、寸法であって、このメッシュ材10の面に添って設けられる基板部21と、メッシュ材10に挿通され、しかも前記保形体30の係合孔34に差し入れ係合される係合突片23と、この係合突片23と反対の側に向けて、該基板部21から略直角に突き出した後、一体に、屈曲して設けられている筒部22とを備えた構成としてある。
尚、この筒部22は、その先端側22aを、保持体40の備えられる側に向けて組付け用いられる構成とすることによって、燃料ポンプCに対する取り付け性を良好としてある。
【0046】
また、前記で相互に掛け止めされる各基板部21、31には、その略中央であって、前記各保形支板32、32間に、筒部22の開口として機能する前記メッシュ材10の孔12に連通する孔21a、31aを設けてあり、これらを掛け止めすることによって、構成される袋状体Dの内方に、連設筒体20の開口20aを設けるようにしてある。
【0047】
かくしてメッシュ材10に組み付け構成される保形体30の保形支板32のなす面が、メッシュ材10の面と平行になるようにメッシュ材10を折りつけると共に、このメッシュ材10の長さ方向の他方側に組み付け設けた保持体40の取付けメッシュ材10を同様に折りつけ、この折りつけに伴って保形支板32の先端連設部32aが都合良く受入部42に組み付けられる位置となるように保持体40と、板状体50とを夫々設けるように構成してある。
【0048】
このメッシュ材10の一方の面側10bに組み付け設けられる保持体40は、組み付け用いられるメッシュ材10の幅方向に細長い長方形状をなして該メッシュ材10の面に添って設けられる基板部41と、この基板部41の、前記保形体30の備えつけられる側と反対側の縁に添って、略直角に該基板部41から突き出すように設けられている保護板部43と、この保護板部43よりも前記保形体30の側に近い基板部41の面から、この保護板部43に平行で、しかも、これよりも突き出し幅の小さい一対の支持突片42a、42aを一体に突設して構成された受入部42とを備え、しかも、前記基板部41に、板状体50の係合突片51の差し入れ係合される係合孔51を設けた構成としてある。
【0049】
このメッシュ材10に備えつけられた基板部41に設けられる支持突片42a、42aは、メッシュ材10に備えつけ用いられる前記保形体30の保形支板32に平行になるように設けてあると共に、この支持突片42a、42a間に、前記保形体30の先端連設部32aが、密に、差し込み状態で、組み付けられる構成としてある。
【0050】
かかる保持体40と背中合せの状態で、メッシュ材10に組み付け設けられる板状体50は、このメッシュ材10に挿通され、しかも保持体40の係合孔44に差し入れ係合される係合突片51を備え、しかもこの保持体40の基板部41と都合良く重なり合う形状、寸法であって、このメッシュ材10の面に添って組み付け設けられる構成としてある。
【0051】
かくして構成される連設筒体20と保形体30とを、メッシュ材10を介して互に掛け止め状態に設け、また、保持体40と板状体50とを、メッシュ材10を介して互に掛け止め状態に設ける。
【0052】
このようにして、メッシュ材10に対して、組み付けられた保形体30の保形支板32を、メッシュ材10と平行とし、この保形支板32の先端連設部32aを、保持体40の各支持突片42a、42aの構成する受入部42に収め入れるようにして、この各支持突片42a、42aをメッシュ材10と平行な向きに回し込み、この保形体30と、保持体40との間にあるメッシュ材10に緩みが生じないように該保形体30と、保持体40との組み付けをなす。
【0053】
次いで、この保形体30と、保持体40との間に張り込まれたメッシュ材10Aに対して、保形体30の他方側から延設されているメッシュ材10Bを、保持体40の側に折り返して、この保持体40の保護板部43から、更に、前方に繰り出すようになすと共に、前記の保形体30と、保持体40との間に張り込まれているメッシュ材10Aに対して、保持体40の他方側から延設されているメッシュ材10Cを、前記保形体30と反対の側に折り曲げ状態で繰出し、メッシュ材10Aの長さ方向の両側縁11a、11aと、メッシュ材10Bの長さ方向の両側縁11a、11aとを重ね合せると共に、メッシュ材10Bの折返し先端縁11bと、メッシュ材10Cの先端縁11bとを、このメッシュ材10Bに緩みを生じないように重ね合せ、これらの夫々の重ね合せ周縁部11を熱盤、インパルス方式のシーラーによる溶接、超音波溶接、高周波溶接などによって溶着して袋状体Dを構成する。
【0054】
かかるメッシュ材10の重ね合せ周縁部11の溶着によって、保形体30と、保持体40とがメッシュ材10によって構成される袋状体D内に都合良く収め入れられ、しかも、この袋状体Dを構成するメッシュ材10が、この保形体30と、保持体40との間に緩みなく張り込まれたフィルタ装置Aとして構成される。
【0055】
かくして構成されたフィルタ装置Aは、保形体30の保形支板32の面を燃料タンクBの底面bと向き合わせるようにし、しかも、その先端側、特に、保持体40から、連設筒体20と反対の側に向けて更に突設状態に設けられた先端袋部dを、燃料タンクBの底面bに接した態様で、燃料ポンプCの吸い込み口cに対して直接、または、適宜の連設手段を介して取付け用いられる。
【0056】
【発明の効果】
この発明に係る燃料ポンプのフィルタ装置は、燃料タンク内に備えられる燃料ポンプの吸い込み口に備えられる燃料ポンプのフィルタ装置において、フィルタ機能を有するメッシュ材の一方の面側に連設筒体を、他方の面側に保形体を、夫々の基板部を向き合わせ、且つ前記連設筒体が該保形体の備えられる側に開口するように備えてあり、且つ、前記保形体の備えられる側の前記メッシュ材の面側に、この保形体の先端部の受入部を有する保持体を、他方の面側に板状体を、この板状体と該保持体の基板部とを向き合わせの状態に備えてあり、前記保形体の先端部を前記保持体の受入部に組み付けると共に、前記保形体と保持体とを包み込むように前記メッシュ材を重ね合せの状態に折り曲げ、且つ、該重ね合わせ周縁部を溶着して袋状体としてあることから、保形体の先端部を、保持体の受入部に組み付けると共に、この保形体と、保持体とを包み込むようにメッシュ材を重ね合せの状態に折り曲げ、このメッシュ材の重ね合せ周縁部を溶着することで、構成される袋状体の先端側に充分な袋状空間を、前記保持体と板状体とによって作り出すことができ、構成される袋状体の先端部分における目詰りなどを生じない構成とすることができる特長を有している。
【0057】
また、このように構成されるフィルタ装置にあっては、メッシュ材によって構成される袋状体を、この袋状体の膨み部分で、タンク底面に接触するように構成することができる特長を有している。
【0058】
次いで、前記の構成に係る燃料ポンプのフィルタ装置において、メッシュ材を挟んで対となって備えられる連設筒体及び保形体と、メッシュ材を挟んで対となって備えられる保持体及び板状体とが、成形型内にメッシュ材をインサートしてなされるプラスチック成形物である構成としたことによって、先端側においても、充分な内部空間を有する袋状体を備えたフィルタ装置を、比較的シンプルな金型によるプラスチック成形によって得ることができる特長を有している。
【0059】
更に、前記の構成に係る燃料ポンプのフィルタ装置において、メッシュ材を挟んで対となって備えられる連設筒体及び保形体と、メッシュ材を挟んで対となって備えられる保持体及び板状体とが、互いに向き合った側に備えている掛り止め手段を、メッシュ材を通して相互に掛り止めて、該メッシュ材に止め付けられている構成としたことによって、射出成形などによって用意される各部材を、メッシュ材の両面から、連設筒体と保形体とが対となり、また、保持体と板状体とが対となるように互に止めつけることで、フィルタ装置の主要部品の構成をなすことができ、比較的小さい成形型による構成部品の成形提供をなすことができる特長を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るフィルタ装置の主要構成部の要部の正面図
【図2】同構成部の要部の斜視図
【図3】同フィルタ装置の斜視図
【図4】同断面図
【図5】第2の実施の形態に係るフィルタ装置の主要構成部品の要部の正面図
【図6】同構成部品の要部斜視図
【図7】同フィルタ装置の斜視図
【図8】同断面図
【図9】同連設筒体と保形体との取付け部の拡大断面図
【図10】同保持体と、板状体との取付け部の拡大断面図
【符号の説明】
A フィルタ装置
B 燃料タンク
C 燃料ポンプ
D 袋状体
10 メッシュ材
11 周縁部
12 孔
20 連設筒体
21 基板部
22 筒部
30 保形体
31 基板部
40 保持体
41 基板部
42 受入部
50 板状体
Claims (3)
- 燃料タンク内に備えられる燃料ポンプの吸い込み口に備えられる燃料ポンプのフィルタ装置であって、
このフィルタ装置が、フィルタ機能を有するメッシュ材の一方の面側に連設筒体を、他方の面側に保形体を、夫々の基板部を向き合わせ、且つ前記連設筒体が該保形体の備えられる側に開口するように備えてあり、
且つ、前記保形体の備えられる側の前記メッシュ材の面側に、この保形体の先端部の受入部を有する保持体を、他方の面側に板状体を、この板状体と該保持体の基板部とを向き合わせの状態に備えてあり、
前記保形体の先端部を前記保持体の受入部に組み付けると共に、前記保形体と保持体とを包み込むように前記メッシュ材を重ね合せの状態に折り曲げ、且つ、該重ね合わせ周縁部を溶着して袋状体としてあることを特徴とする燃料ポンプにおけるフィルタ装置。 - メッシュ材を挟んで対となって備えられる連設筒体及び保形体と、メッシュ材を挟んで対となって備えられる保持体及び板状体とが、成形型内にメッシュ材をインサートしてなされるプラスチック成形物であることを特徴とする請求項1記載の燃料ポンプのフィルタ装置。
- メッシュ材を挟んで対となって備えられる連設筒体及び保形体と、メッシュ材を挟んで対となって備えられる保持体及び板状体とが、互いに向き合った側に備えている掛り止め手段を、前記メッシュ材を通して相互に掛り止めて、該メッシュ材に止め付けられていることを特徴とする請求項1記載の燃料ポンプのフィルタ装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09651597A JP3936021B2 (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 燃料ポンプのフィルタ装置 |
KR1019970056095A KR100237291B1 (ko) | 1997-03-31 | 1997-10-29 | 연료펌프의 필터장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09651597A JP3936021B2 (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 燃料ポンプのフィルタ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10274169A JPH10274169A (ja) | 1998-10-13 |
JP3936021B2 true JP3936021B2 (ja) | 2007-06-27 |
Family
ID=14167287
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09651597A Expired - Fee Related JP3936021B2 (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 燃料ポンプのフィルタ装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3936021B2 (ja) |
KR (1) | KR100237291B1 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004218607A (ja) * | 2003-01-17 | 2004-08-05 | Nifco Inc | 燃料用フィルタ装置 |
US7087160B2 (en) * | 2003-05-29 | 2006-08-08 | Spx Corporation | Outside-in flow engine and transmission filter and method |
DE102007032057A1 (de) * | 2007-07-10 | 2009-01-15 | Continental Automotive Gmbh | Vorfilter für eine Kraftstoff-Fördereinheit |
JP5431974B2 (ja) * | 2010-01-07 | 2014-03-05 | 株式会社ニフコ | フィルタ装置 |
-
1997
- 1997-03-31 JP JP09651597A patent/JP3936021B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1997-10-29 KR KR1019970056095A patent/KR100237291B1/ko not_active IP Right Cessation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR100237291B1 (ko) | 2000-01-15 |
JPH10274169A (ja) | 1998-10-13 |
KR19980079444A (ko) | 1998-11-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7383809B2 (en) | Fastening device and method for fastening a component part in an oil sump | |
JP3802682B2 (ja) | 燃料用フィルタ | |
KR100401679B1 (ko) | 필터장치 | |
JP3936021B2 (ja) | 燃料ポンプのフィルタ装置 | |
JPH04262923A (ja) | 車両用燃料タンク装置 | |
US6428594B1 (en) | Filter cartridge made of an accordion fold pack folded in a zigzag-shaped manner and method for its manufacture | |
JP3767413B2 (ja) | 車両のバンパー | |
JP3046268B2 (ja) | 燃料ポンプのフィルタ装置 | |
JP2001065418A (ja) | 供給モジュールのための容器及び燃料供給モジュール | |
JP4879194B2 (ja) | 燃料用フィルタ装置 | |
JP5114561B2 (ja) | 燃料フィードユニット用のプレフィルタ | |
US20030098199A1 (en) | Acoustic filter | |
JP3730722B2 (ja) | フューエルフィルタ | |
JPH06317286A (ja) | 電動フューエルポンプ用フィルタ | |
JP4157909B2 (ja) | フューエルインジェクタの位置決め構造 | |
JPH0523616Y2 (ja) | ||
JPH06323217A (ja) | 燃料ポンプ用フィルタ | |
KR100321381B1 (ko) | 연료펌프의필터장치 | |
JP2003314404A (ja) | フューエルデリバリパイプ | |
JP4131590B2 (ja) | スクータ型車両のシートキャッチ取付構造 | |
KR100431668B1 (ko) | 석션 필터 및 그 제조방법 | |
CN218663276U (zh) | 一种包装箱以及袋装水包装结构 | |
JPH0727228Y2 (ja) | 燃料タンク用フィルター | |
CN215045173U (zh) | 吸嘴及包装袋 | |
JP2003126618A (ja) | 濾過器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040210 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070301 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070306 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070322 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |