JP2008232075A - 燃料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料供給装置において、移送ポンプが燃料タンク内の燃料をチャンバへ移送できなくなることを抑制する。
【解決手段】燃料を貯留するチャンバ21と、チャンバ21内の燃料を吸引して吐出する燃料ポンプ15と、燃料タンク100内の燃料を吸引しチャンバ21に移送する移送ポンプ24と、移送ポンプ24の吸引口24Cに連通しているとともに燃料が通過可能な複数の孔を有して移送ポンプ24の吸引口24Cを塞いでいて表面に燃料膜が形成される吸引補助部材31と、を備え、移送ポンプ24が、吸引補助部材31を介して吸引口24Cから燃料を吸い込む。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料タンク内の燃料を内燃機関等に供給する燃料供給装置に関する。
従来、燃料タンク内に設置され燃料タンク内の燃料を内燃機関等に供給する燃料供給装置として、燃料ポンプと、燃料ポンプから吐出された燃料の圧力を制御するプレッシャーレギュレータと、燃料ポンプが吸引する燃料を貯留するチャンバと、プレッシャーレギュレータから排出された燃料を駆動流体としてチャンバに燃料タンク内の燃料を移送する移送ポンプとしてのジェットポンプと、を一つのユニットとして備えて構成された燃料供給装置がある(例えば、特許文献1、2参照)。
ジェットポンプは、チャンバの下部の外周部に設けられており、燃料タンクの底部にある燃料を吸引してチャンバに移送する。このようにチャンバに燃料が移送されてチャンバ内に燃料が貯留されることにより、車両が傾斜した場合であっても、燃料ポンプが吸引可能な燃料を確保するようにしている。
特開平9−268957号公報 特開平11−101166号公報
しかしながら、燃料タンク内の燃料が少ない状態で車両が傾くと、ジェットポンプの周囲に燃料がなくなりジェットポンプが燃料を吸引することができなくなってしまい。ジェットポンプからチャンバへの燃料移送が滞ってしまうという問題がある。
本発明の目的は、燃料供給装置において、移送ポンプが燃料タンク内の燃料をチャンバへ移送できなくなることを抑制することである。
請求項1に記載の発明は、燃料タンク内に設けられ、燃料を貯留するチャンバと、前記チャンバ内の燃料を吸引して吐出する燃料ポンプと、前記チャンバの下端部に設けられ、吸引口から前記燃料タンク内の燃料を吸引し前記チャンバに移送する移送ポンプと、前記吸引口に連通しているとともに燃料が通過可能な複数の孔を有し表面に燃料膜が形成される、前記吸引口を塞いでいる吸引補助部材と、を備え、前記移送ポンプが、前記吸引補助部材を介して前記吸引口から燃料を吸い込むことを特徴とする燃料供給装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の燃料供給装置において、前記吸引補助部材は、フィルタであることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の燃料供給装置において、前記吸引補助部材は、不織布であることを特徴とする。
本発明によれば、燃料タンク内の燃料が少ない状態で車両が傾き燃料タンク内の燃料中に移送ポンプが埋まっていない場合であっても、燃料タンク内の燃料が吸引補助部材に触れていれば、その燃料を移送ポンプが吸引力によって吸引補助部材を介して吸引しチャンバに移送することができるので、移送ポンプが燃料タンク内の燃料をチャンバへ移送できなくなることを抑制することができる。
本発明の第1の実施形態について図1ないし図4を参照して説明する。図1は、本実施形態にかかる燃料供給装置を用いたノンリターン式の燃料供給系統を示す構成図、図2は、本実施形態にかかる燃料供給装置を示す平面図、図3は、図2中のII−II線に沿った断面図、図4は、本実施形態にかかる燃料供給装置の下端部の要部を示す水平断面図である。本実施の形態は、燃料供給装置として、自動車用エンジンに燃料を供給する燃料供給装置への適用例である
図1に示すように、燃料供給装置1は、車両に設けられた燃料タンク100に取付けられている。ここで、燃料タンク100は、例えば樹脂材料等によって形成され、周壁部101と、その下面と上面を形成する下壁部102と上壁部103とによって構成されている。
燃料供給装置1は、燃料タンク100の上壁部103を貫通して設けられている。燃料供給装置1は、図1ないし図3に示すように、燃料を貯留するチャンバ21、このチャンバ内の燃料を吸引してエンジン26に供給するポンプモジュール2、ポンプモジュール2が供給する燃料の燃圧を調整する圧力レギュレータ18、燃料タンク100内の燃料をチャンバ21に移送する移送ポンプ24等を備えている。
本実施の形態では、燃料供給装置1が圧力レギュレータ18を備えることにより、燃料供給装置1とエンジンとの間に燃料を供給する燃料供給配管28のみが存在しリターンパイプが存在しない、所謂ノンリターン式の燃料供給系統が構築されている。
ポンプモジュール2は、取付ブラケット3、チャンバ21内の燃料を吸引して吐出する燃料ポンプ15、燃料フィルタ装置16、圧力レギュレータ18、吸引フィルタ装置20等を備えている。
図3に示すように、取付ブラケット3は、例えば上側分割体3Aと下側分割体3Bとをそれぞれ樹脂成形して接合することにより形成されている。取付ブラケット3は、略円形の平板状に形成された蓋部4と、蓋部4の下面側に設けられた有底筒状のフィルタケース5と、フィルタケース5の下部外周側に設けられた円弧状のポンプ取付部6と、フィルタケース5の上部外周側に設けられたポンプ接続部7(図2参照)と、フィルタケース5の外周側に位置して上,下方向に延設され、下部側が燃料フィルタ装置16の後述する流出室16Bに開口した供給管路8と、蓋部4の上面側にL字状をなして突設され、供給管路8の上部側に連通した燃料供給口9と、を有している。
また、取付ブラケット3は、フィルタケース5の下部側に設けられ、燃料フィルタ装置16の流出室16Bに連通した筒状のレギュレータ取付部10と、フィルタケース5の外周側に位置して上,下方向に延設され、下部側がレギュレータ取付部10に接続された戻し管路11と、戻し管路11の上部側に連通した戻し燃料室12と、戻し燃料室12に開口した戻しパイプ13と、を備えている。さらに、取付ブラケット3には、チャンバ21が取付けられるチャンバ取付部14が蓋部4に設けられている。
そして、取付ブラケット3は、蓋部4が燃料タンク100の上壁部103に設けられた取付孔104を閉塞するように上壁部103に固定されており、燃料ポンプ15、燃料フィルタ装置16、圧力レギュレータ18等は、取付ブラケット3の下部側に取付けられた状態で燃料タンク100内に垂下されている。
戻しパイプ13は、戻し燃料室12からチャンバ21の底部21Bに向けて下向きに突出し、下部側が移送ポンプ用パイプ22を介して移送ポンプ24の後述するノズル部24Aに接続されている。そして、戻しパイプ13は、圧力レギュレータ18の後述する戻し口18Bから流出する燃料を燃料タンク100内に戻す。
チャンバ取付部14は、燃料ポンプ15と燃料フィルタ装置16とを取囲む位置で蓋部4から下向きに筒状をなして突出し、燃料タンク100の取付孔104を介してタンク内に配置されている。また、チャンバ取付部14には、チャンバ21の爪部21Cを係合するため上,下方向に延びた複数の長孔14Aが周方向に間隔をもって形成されている。そして、チャンバ取付部14は、チャンバ21をポンプモジュール2に対して上,下方向に移動可能に連結している。
燃料ポンプ15は、略円柱状に形成されて、ポンプ取付部6に取付けられている。燃料ポンプ15には、吸引フィルタ装置20が取付けられた吸引ポート(図示せず)と、図2に示すように、取付ブラケット3のポンプ接続部7に接続された吐出ポート15Bとが設けられている。
そして、燃料ポンプ15は、給電されることによって燃料タンク100内の燃料を吸引ポートから吸引し、この燃料を吐出ポート15Bから燃料フィルタ装置16の流入室16Aに吐出する。また、この吐出燃料は、一部が燃料フィルタ装置16等を介してポンプモジュール2の燃料供給口9から流出し、図1中に示すエンジン26の噴射弁30に供給されると共に、このとき吐出燃料の一部は圧力レギュレータ18によって燃料タンク100内に戻される。
図3に示すように、燃料フィルタ装置16は、取付ブラケット3に支持されている。燃料フィルタ装置16は、フィルタケース5と、フィルタケース5内に収容されたフィルタ17とによって構成されている。フィルタ17は、例えばスポンジ状の多孔質材料等によって形成されている。また、燃料フィルタ装置16内には、フィルタ17の上側,下側に位置して流入室16A,流出室16Bがそれぞれ形成されている。そして、燃料フィルタ装置16は、流入室16A内の燃料がフィルタ17を通過して流出室16Bへと至る過程で、フィルタ17によってその燃料を濾過し清浄化する。
圧力レギュレータ18は、キャップ19を用いて取付ブラケット3のレギュレータ取付部10に取付けられている。圧力レギュレータ18には、燃料フィルタ装置16の流出室16Bから燃料が流入する流入口18Aと、戻し管路11の下部側に接続された戻し口18Bと、これら流入口18Aと戻し口18Bとの間を流出室16B側の圧力に応じて連通,遮断する弁機構(図示せず)等とが設けられている。
そして、圧力レギュレータ18は、流出室16B側の圧力が所定値以下のときに流入口18Aと戻し口18Bとの間を遮断し、この圧力が所定値よりも大きくなったときには、流入口18Aと戻し口18Bとの間を連通することにより、燃料ポンプ15による吐出燃料の一部を戻し口18Bから戻し管路11に流出させる。これにより、圧力レギュレータ18は、燃料供給装置1から噴射弁30に供給される燃料の圧力をほぼ一定に保持する。
吸引フィルタ装置20は、燃料ポンプ15の吸引ポートに取付けられている。吸引フィルタ装置20は、燃料ポンプ15の吸引ポートに取付けられた板状のブラケット20Aと、可撓性のメッシュ材料により略袋状に形成され、燃料ポンプ15の吸引ポートを覆う位置でブラケット20Aに取付けられたフィルタ20Bと、を備えている。この吸引フィルタ装置20では、フィルタ20Bによって、燃料中に含まれる異物粒子等が燃料ポンプ15内に吸引されるのを防止する。
チャンバ21は、ポンプモジュール2に上,下方向に変位可能に連結されている。チャンバ21は、例えば樹脂材料、金属材料等からなり、上部側が開口し下部側が閉塞した有底の筒状体として形成されると共に、筒部21Aと底部21Bとを有している。また、チャンバ21の上部外周側には、周方向に間隔もって複数の爪部21Cが突設されている。
そして、チャンバ21は、上部側がポンプモジュール2のチャンバ取付部14内に移動可能に挿嵌され、各爪部21Cがチャンバ取付部14の長孔14A内に移動可能に係合している。これにより、チャンバ21は、ポンプモジュール2に対して長孔14Aの長さ範囲内で上,下方向に変位可能に取付けられ、チャンバ付勢バネ25のばね力によって燃料タンク100の下壁部102に当接している。
また、チャンバ21内の空間には吸引フィルタ装置20等が収容され、この空間は、例えば燃料タンク100内の液面が傾斜した場合でも、吸引フィルタ装置20の周囲に燃料を滞留させるための燃料溜りとなるものである。
チャンバ21の底部21Bには、移送ポンプ用パイプ22が立設さている。移送ポンプ用パイプ22は、例えば樹脂材料等によってチャンバ21と一体に形成され、下部側が移送ポンプ24のノズル部24Aに接続されている。また、移送ポンプ用パイプ22は、上部側がポンプモジュール2の戻しパイプ13に移動可能に嵌合され、Oリング23によってシールされている。そして、移送ポンプ用パイプ22は、ポンプモジュール2の戻しパイプ13から流出する燃料をチャンバ21の移送ポンプ24に導く。
移送ポンプ24は、ジェットポンプであり、チャンバ21の下部である底部21Bに設けられている。移送ポンプ24は、基端側が移送ポンプ用パイプ22に接続され先端側が縮径してチャンバ21内に開口したノズル部24Aと、ノズル部24Aを取囲む円錐状の筒体として形成され、基端側がチャンバ21の外側に開口し先端側が縮径してチャンバ21内に開口した吸引部24Bとを備えている。この吸引部24Bには、移送ポンプ24内に燃料タンク100内に燃料を吸引するための吸引口24Cが形成されている。
そして、ノズル部24Aには、ポンプモジュール2の戻しパイプ13から流出する燃料が移送ポンプ用パイプ22を介して流入し、この燃料はノズル部24Aの先端側から高い流速で流出することによって吸引部24B内に負圧を発生させる。これにより、移送ポンプ24は、燃料タンク100内におけるチャンバ21の外側の燃料を吸引口24Cから吸引し、この燃料を戻しパイプ13から流出する燃料と一緒に吐出しチャンバ21内に移送する。
移送ポンプ24の吸引口24Cは、吸引補助部材31によって塞がれており、移送ポンプ24は、吸引補助部材31を介して吸引口24Cから燃料タンク100内の燃料を吸い込む。
吸引補助部材31は、ナイロンメッシュによって構成されたフィルタである。この吸引補助部材31は、移送ポンプ24の周囲を囲繞するように、具体的には移送ポンプ24の右方から後方を経て左方に亘るように、U字状に湾曲されてチャンバ21の下端部に設けられている。吸引補助部材31は、チャンバ21の下端部の周縁部に形成された段差形状の嵌合部21Dに密着状態で嵌合(外嵌)した状態で、燃料タンク100の底面(下壁部102の上面)に当接している。吸引補助部材31には、流出口31Aが形成されており、この流出口31Aが、吸引口24Cに密着状態で挿嵌されている。流出口31Aの外周と吸引口24Cの内周との間は、シール部材であるOリング32によってシールさている。
吸引補助部材31は、複数の孔31Bを有しており、これらの孔31Bは、吸引口24Cに連通しているとともに燃料が通過可能となっている。吸引補助部材31の表面には、燃料膜が形成される。この燃料膜は、吸引補助部材31の表面に付着した燃料の表面張力によって形成される。また、この吸引補助部材31の内部(孔31B内)には、毛細管現象によって燃料が入り込むようになっている。ここで、吸引補助部材31を構成するナイロンメッシュは、孔31Bが正方形であって、メッシュサイズが、縦横ともに77μmであるものが特に好適である。
チャンバ付勢バネ25は、コイルバネであり、ポンプモジュール2とチャンバ21との間に圧縮状態で設けられている。チャンバ付勢バネ25は、戻しパイプ13の外周側に装着されて、上部側がポンプモジュール2に当接すると共に、下部側が環状のバネ座33に当接している。
そして、チャンバ付勢バネ25は、バネ座33、Oリング23および移送ポンプ用パイプ22を介してチャンバ21を図5中の矢示A方向に付勢し、その底部21Bを燃料タンク100の下壁部102に弾性的に押付けると共に、この下壁部102が上,下方向に変形(変位)するときには、チャンバ21を下壁部102に追従して変位させるものである。
一方、図1に示すように、エンジン26に燃料を供給する燃料供給配管28の上流側は、燃料供給装置1の燃料供給口9に接続され、下流側はエンジン26側に取付けられた燃料パイプ29に接続されている。また、燃料パイプ29には、エンジン26の各気筒に対応して複数の噴射弁30が取付けられている。
次に、燃料供給装置1の動作を説明する。まず、燃料ポンプ15が駆動されると、チャンバ21内の燃料が吸引フィルタ装置20を介して燃料ポンプ15の吸引ポートから燃料ポンプ15に吸引され、この燃料は燃料ポンプ15の吐出ポート15Bから燃料フィルタ装置16の流入室16Aに吐出される。また、この吐出燃料は、燃料フィルタ装置16のフィルタ17により濾過された後に、その一部が流出室16Bから供給管路8、燃料供給口9を介して燃料タンク100の外部に供給され、噴射弁30からエンジン26の各気筒に噴射される。
一方、燃料ポンプ15による吐出燃料の一部は、燃料フィルタ装置16の流入室16Aに達した後に、圧力レギュレータ18の流入口18A、戻し口18B、戻し管路11、戻し燃料室12、戻しパイプ13、移送ポンプ用パイプ22を介して移送ポンプ24のノズル部24Aに流入する。これにより、移送ポンプ24が作動し、移送ポンプ24がチャンバ21外の燃料を吸引して圧力レギュレータ18から戻される燃料と一緒にチャンバ21内に吐出する。
ここで、燃料タンク100内の燃料が少ない状態で車両が傾き燃料タンク100内の燃料中に移送ポンプ24が埋まっていない状況が発生する場合がある。例えば、燃料タンク100内の燃料が残り少ない状態で車両が急加速、急減速することにより、燃料タンク100内の液面が大きく傾斜し、燃料タンク100内の燃料中に移送ポンプ24が埋まらない状態となる。このようなときでも、吸引補助部材31の表面は、燃料膜で被覆されている。したがって、この場合でも、燃料タンク100内の燃料が吸引補助部材31に触れていれば、移送ポンプ24は、吸引補助部材31の表面に形成された燃料膜の作用によって燃料タンク100内の空気を吸引することなく、燃料タンク100内の燃料を吸引補助部材31を介して吸引しチャンバ21に移送することができる。したがって、本実施形態では、移送ポンプ24が燃料タンク100内の燃料をチャンバ21へ移送できなくなることを抑制することができる。
ここで、車両が加速するときには燃料が必要であるので、このときに、燃料ポンプ15がエンジン26に燃料を安定して供給できるように、移送ポンプ24によって燃料タンク100内の燃料をできるだけチャンバ21へ移送できるようになっていることが望ましい。かかる要望に対し、本実施形態では、吸引補助部材31の一部が、移送ポンプ24の後方に位置している。したがって、燃料タンク100内の燃料が残り少ない状態で車両が加速して、燃料タンク100内の燃料が燃料タンク100の後部に移動しつつその液面が大きく傾斜した場合であっても、吸引補助部材が移送ポンプ24の後方に位置していない場合に比べて、吸引補助部材31に燃料タンク100内の燃料が触れる可能性が高いので、移送ポンプ24によって燃料タンク100内の燃料をより安定してチャンバ21へ移送することができる。
また、本実施形態では、吸引補助部材31がフィルタであることにより、移送ポンプ24が吸引する燃料が吸引補助部材31によって濾過されるので、燃料ポンプ15へごみが入り込むことを防止することができる。
また、本実施形態では、吸引補助部材31が、チャンバ21の下端部に設けられた嵌合部21Dに嵌合して設けられているので、吸引補助部材31の位置決めを容易に行なうことができる。
次に、本発明の第2の実施形態について図5を参照して説明する。図5は、本実施形態にかかる燃料供給装置を示す縦断面図である。この図5は、第1の実施形態の図3に相当する断面図である。なお、前述した第1の実施形態と同じ部分は、同一符号で示し説明も省略する。
本実施形態は、第1の実施形態に対して、吸引補助部材51が不織布から構成されている点が異なる。不織布は、繊維が不規則に絡み合って形成されたものであり、該不織布には、繊維が絡み合うことにより複数の孔(図示せず)が形成されている。即ち、吸引補助部材51には複数の孔が形成されており、これらの孔は、移送ポンプ24の吸引口24Cに連通しているとともに燃料が通過可能となっている。また、この吸引補助部材51の表面には、燃料膜が形成される。
吸引補助部材51の流出口51Aは、移送ポンプ24の吸引口24Cに密着状態で固着されている。なお、本実施形態では、第1の実施形態で説明したOリング32(図3参照)は、設けられていない。
このような構成においても、第1の実施形態と同様に、吸引補助部材51によって、移送ポンプ24が燃料タンク100内の燃料をチャンバ21へ移送できなくなることを抑制することができる。
なお、本発明は、次のような別の実施形態に具現化することができる。以下の別の実施形態でも上記実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、吸引補助部材31,51としてナイロンメッシュからなるフィルタ、不織布を例示したが、これに限られるものではなく、吸引補助部材は、例えばスポンジ状部材によって構成されていても良い。
(2)また、上記実施形態では、吸引補助部材31,51としてU字状のものを例示したが、これに限られるものではなく、吸引補助部材31,51としては例えば移送ポンプ24の全周を囲繞する環状(円環状や多角環状)であってもよい。
また、上記実施形態から把握し得る請求項以外の技術思想について、以下にその効果と共に記載する。
(イ)請求項1ないし3のいずれかに記載の燃料供給装置では、前記吸引補助部材の少なくとも一部は、前記移送ポンプの後方に位置していることが好適である。
こうすれば、燃料タンク内の燃料が残り少ない状態で車両が急加速して、燃料タンク内の燃料が燃料タンクの後部に移動しつつその液面が大きく傾斜しても、移送ポンプの吸引性能の悪化を抑制することができる。
(ロ)請求項1ないし3のいずれかに記載の燃料供給装置では、前記吸引補助部材は、前記チャンバの下端部に設けられた嵌合部に嵌合して設けられていることが好適である。
こうすれば、吸引補助部材の位置決めを容易に行なうことができる。
本発明の第1の実施形態にかかる燃料供給装置を用いたノンリターン式の燃料供給系統を示す構成図である。 本発明の第1の実施形態にかかる燃料供給装置を示す平面図である。 図2中のII−II線に沿った断面図である。 本発明の第1の実施形態にかかる燃料供給装置の下端部の要部を示す水平断面図である。 本発明の第2の実施形態にかかる燃料供給装置を示す縦断面図である。
符号の説明
1 燃料供給装置
15 燃料ポンプ
21 チャンバ
21D 嵌合部
24 移送ポンプ
24C 吸引口
31 吸引補助部材
31B 孔
51 吸引補助部材
100 燃料タンク

Claims (3)

  1. 燃料タンク内に設けられ、燃料を貯留するチャンバと、
    前記チャンバ内の燃料を吸引して吐出する燃料ポンプと、
    前記チャンバの下端部に設けられ、吸引口から前記燃料タンク内の燃料を吸引し前記チャンバに移送する移送ポンプと、
    前記吸引口に連通しているとともに燃料が通過可能な複数の孔を有し表面に燃料膜が形成される、前記吸引口を塞いでいる吸引補助部材と、
    を備え、
    前記移送ポンプが、前記吸引補助部材を介して前記吸引口から燃料を吸い込むことを特徴とする燃料供給装置。
  2. 前記吸引補助部材は、フィルタであることを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 前記吸引補助部材は、不織布であることを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
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