JP6459273B2 - フィルタ装置及びポンプ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、フィルタ装置、及びそれを備えたポンプ装置に関する。
従来、燃料タンクの内側に設置される燃料ポンプの吸入口に設けられ、燃料タンクから燃料ポンプに吸入される燃料中の異物を捕獲するフィルタ装置が知られている。
特許文献1に記載のフィルタ装置は、袋状に形成された濾材の内側に形状保持体が設けられている。この形状保持体は、濾材の形状を袋状に保ちつつ、濾材を燃料タンクの底に所定の圧力で押圧している。これにより、燃料タンクの内圧の変化または燃料の貯留量の変化などにより燃料タンクの底の位置が変位した場合にも、フィルタ装置は、濾材を燃料タンクの底に当接させることが可能である。
特許4591698号公報
しかしながら、特許文献1に記載のフィルタ装置が備える蘆材は、樹脂からなるメッシュ布を折り返し、周縁部を重ね合わせて熱接着することにより、袋状に形成されている。そのため、燃料タンクの底の位置の変位に伴い形状保持体が弾性変形する際、形状保持体から濾材に対し、熱接着した周縁部を引き剥がす方向に力が作用すると、周縁部またはその近傍から濾材が破損することが懸念される。濾材が破損すると、濾材の表面全体に油膜が形成されず、フィルタ装置は、燃料タンクの底から濾材を通して燃料ポンプの吸入口へ燃料を吸い上げられなくなるおそれがある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、濾材の破損を防ぐことの可能なフィルタ装置、及びそれを備えたポンプ装置を提供することを目的とする。
第1発明は、燃料ポンプの吸入口に吸入される燃料中の異物を捕獲する濾材を接続部材により燃料ポンプに取り付け可能なフィルタ装置において、燃料ポンプ又は接続部材に取り付けられた押圧部材が、濾材を外側から燃料ポンプとは反対側へ押圧することを特徴とする。
これにより、押圧部材から蘆材に対し、蘆材を内側から外側へ広げる力が作用することがない。そのため、押圧部材によって濾材が破れることが防がれる。したがって、フィルタ装置は、濾材を燃料に浸漬した際、濾材の表面全体に油膜を形成し、燃料を燃料ポンプの吸入口へ供給することができる。
なお、押圧部材が取り付けられる燃料ポンプとは、燃料ポンプ本体の他に、フランジ及びレギュレータなどの関連部品を含むものとする。
また、第1発明は、燃料タンクの内側に設けられる燃料ポンプに取り付け可能なフィルタ装置である。押圧部材は、板状に形成されて濾材の燃料ポンプ側の少なくとも一部を覆い、一端が燃料ポンプ又は接続部材に取り付けられ、他端が濾材を燃料ポンプ側から燃料ポンプとは反対側へ押圧する。燃料タンクの内側に設けられた燃料ポンプにフィルタ装置が取り付けられた状態のとき、押圧部材は、燃料タンクの底に対し垂直な方向において、濾材を押圧する他端が、燃料ポンプ又は接続部材に取り付けられた一端に対し燃料タンクの底側に位置している。
押圧部材は、燃料ポンプ又は接続部材に取り付けられた一端側から、濾材を押圧する他端側にかけて、面方向が燃料タンクの底に対し傾斜しつつ燃料タンクの底に向かって延びるよう形成された平面状の平面部を有している。平面部は、燃料が流通可能な空間を濾材との間に形成している。
第2発明は、燃料タンク内に設置されるポンプ装置の発明である。ポンプ装置は、押圧部材が、濾材をその外側から燃料タンクの底に向けて押圧することを特徴とする。
これにより、第2発明は、第1発明と同様、濾材の破損を防ぐことができる。したがって、ポンプ装置は、燃料タンクに設置された場合、燃料タンクの底から濾材を通して燃料ポンプの吸入口へ燃料を確実に吸い上げることが可能である。
本発明の第1実施形態によるフィルタ装置を備えたポンプ装置を燃料タンクに設置した状態を示す模式図である。 図1のII―II線の断面図である。 図1のIII部分において、濾材の一部を断面にした拡大図である。 図2のIV部分の拡大図である。 本発明の第1実施形態によるフィルタ装置の可動範囲を示す模式図である。 本発明の第2実施形態によるフィルタ装置の一部断面図である。 図6のVII―VII線の断面図である。 図7のVIII―VIII線の断面図である。 本発明の第3実施形態によるフィルタ装置の側面図である。 図9のX―X線の断面図である。 図10のXI―XI線の断面図である。 本発明の第4実施形態によるフィルタ装置の側面図である。 図12のXIII―XIII線の断面図である。 図13のXIV―XIV線において、熱かしめを行う前の断面図である。 図13のXIV―XIV線において、熱かしめを行った後の断面図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づき説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1から図5に示す。第1実施形態のフィルタ装置1を備えたポンプ装置2は、燃料タンク3の内側に設置される。燃料タンク3は、例えば樹脂などから形成され、内側に液体燃料を貯留する。
図1及び図2に示すように、ポンプ装置2は、燃料ポンプ10及びフィルタ装置1を備える。燃料ポンプ10は、燃料ポンプ本体11、フランジ12及びレギュレータ13等から構成される。
燃料ポンプ本体11は、ポンプケース14の内側に、図示していないモータ及びインペラを有する。燃料ポンプ本体11は、インペラの回転によって吸入口15からポンプケース14の内側に汲み上げた燃料を、レギュレータ13を経由し、燃料タンク3の外側に露出する吐出管16から内燃機関に圧送する。
フランジ12は、燃料タンク3の上壁4に設けられた開口5に取り付けられ、その開口5を塞ぐ。これにより、燃料ポンプ本体11は燃料タンク3の内側に設置される。
レギュレータ13は、燃料ポンプ本体11から吐出管16へ圧送される燃料圧力が所定圧より大きくなると開弁し、燃料を燃料タンク3に戻す。これにより、レギュレータ13は、吐出管16から吐出される燃料圧力を所定圧に調整する。
図3及び図4に示すように、フィルタ装置1は、濾材20、接続部材30、押圧部材50及び保護板70などを備える。
濾材20は、例えば樹脂からなるメッシュ布を折り返し、周縁部21を重ね合わせて熱接着することにより、袋状に形成される。濾材20は、メッシュ布の網目により、燃料タンク3から燃料ポンプ10の吸入口15に吸入される燃料中の異物を捕獲可能である。
濾材20の内側には、プロテクタ80が設けられている。プロテクタ80は、濾材20が押圧部材50に押圧される一方の面22と、その一方の面に対向する他方の面23との接触を防ぐ。これにより、濾材20の内側に燃料が流れる空間24が形成される。
なお、プロテクタ80は、少なくともその一部が、濾材20が押圧部材50に押圧される箇所に対応する位置84に設けられる。
接続部材30は、濾材20側に設けられた円環部31、その円環部31から延びる筒部32、及び、その筒部32の円環部とは反対側に設けられた設置部33を有する。
円環部31は、濾材20に対し溶着又は接着などにより固定される。
筒部32は、その内側に燃料通路を有しており、濾材20から燃料ポンプ10の吸入口15へ燃料を流す。
設置部33は、燃料ポンプ10のフランジとは反対側の端面に当接可能な当接部34、及びその当接部34の外縁からフランジ12側へ延びて燃料ポンプ10に設けられた爪17に嵌合可能な複数の腕部35を有する。設置部33の腕部35が燃料ポンプ10の爪17に嵌合することにより、燃料ポンプ10と濾材20とが接続される。この状態で、濾材20から筒部32の内側の燃料通路を通り、燃料ポンプ10の吸入口15に燃料が吸入される。
押圧部材50は、濾材20の外側から濾材20を燃料ポンプとは反対側へ押圧する。即ち、図1及び図2に示したように、押圧部材50は、濾材20を燃料タンク3の底7に向けて押圧する。押圧部材50は、例えば金属から板状に形成されて濾材20のポンプ側を覆う。なお、押圧部材50と濾材20との間には、燃料が流通可能な空間が形成される。
図3及び図4に示すように、押圧部材50は、その一方の側に、燃料ポンプ10の軸と平行に延びて燃料ポンプ10に取り付け可能な嵌合部51を有する。また、押圧部材50は、嵌合部51から折り曲げられて、濾材20とほぼ平行に延びる平面部52を有する。さらに、押圧部材50は、嵌合部51とは反対側の端部に、ほぼU字形に折り返された折返部53を有する。
燃料ポンプ10は、押圧部材50が取り付けられる箇所において、燃料ポンプ本体11の外側に板部18を有する。また、燃料ポンプ10は、燃料ポンプ本体11と板部18との間に、押圧部材50の嵌合部51を挿込み可能な挿込溝19を有する。
押圧部材50の嵌合部51は、燃料ポンプ10の挿込溝19に挿し込まれ、フランジ側の端部が挿込溝19から板部18の上に突出する。押圧部材50の嵌合部51は、挿込溝19の内幅に対応した曲げ部54を有する。また、押圧部材50の嵌合部51は、板部18のフランジ12側の端面に係止される係止部55を有する。
さらに、押圧部材50は、燃料ポンプ10のフランジとは反対側の端面に向き合う治具当接部56を有する。この治具当接部56に対し、図示していない治具を押し当て、嵌合部51を燃料ポンプ10の挿込溝19に挿し込むことが可能である。
押圧部材50の嵌合部51が燃料ポンプ10の挿込溝19に挿し込まれ、係止部55が板部18の端面に係止されることで、押圧部材50は燃料ポンプ10に対しスナップフィットにより固定される。この状態で、押圧部材50は折返部53により、濾材20を燃料ポンプとは反対側に押圧する。
保護板70は、金属又は樹脂などから板状に形成され、押圧部材50が濾材20を押圧する箇所と濾材20との間に設けられる。保護板70は、接続部材30の円環部31に対し、溶着、接着又はスナップフィットなどにより固定される。保護板70は、押圧部材50の折返部53から押圧力を受けて、濾材20を燃料ポンプとは反対側へ押圧する。また、保護板70は、濾材20に対して面接触又は線接触することで、濾材20の摩耗を抑制する。なお、保護板70と濾材20との間には、燃料が流通可能な空間が形成される。
図5では、燃料タンク3の底7の位置の変位に追従して、押圧部材50が燃料ポンプ10の底7へ向けて保護板70と濾材20を押圧する様子を実線と破線で示している。
なお、図1及び図2に示した燃料タンク3は、内圧の変化又は燃料の貯留量の変化などにより、燃料ポンプ10のフランジ12が取り付けられる上壁4の位置に対し、底7の位置が変位するものである。
燃料タンク3の底7の位置が上壁4から離れる方向へ変位すると、濾材20は、押圧部材50に押圧され、破線に示すように変形する。濾材20が燃料ポンプとは反対側に最大変位したときの下面の位置をAとする。
一方、燃料タンク3の底7の位置が上壁4に近づく方向へ変位すると、濾材20は、押圧部材50の押圧力に抗して、実線に示すように変形する。濾材20が燃料ポンプ10側に最大変位したときの下面の位置をBとする。
濾材20は、燃料タンク3の底7の位置の変位に追従して、位置Aと位置Bの範囲で位置を変えることが可能である。
第1実施形態のフィルタ装置1、及びそれを備えたポンプ装置2は、次の作用効果を奏する。
(1)第1実施形態のフィルタ装置1は、燃料ポンプ10に取り付けられた押圧部材50が、濾材20の外側から濾材20を燃料ポンプとは反対側へ押圧する。
これにより、押圧部材50から濾材20に対し、濾材20を内側から外側へ広げる力が作用することがない。そのため、押圧部材50によって濾材20が破れることが防がれる。したがって、フィルタ装置1は、濾材20を燃料に浸漬した際、濾材20の表面全体に油膜を形成し、燃料を燃料ポンプ10の吸入口15へ供給することができる。
(2)第1実施形態のフィルタ装置1が備える押圧部材50は、板状に形成されて濾材20のポンプ側を覆い、一端が燃料ポンプ10に取り付けられ、他端が濾材20を燃料ポンプとは反対側に押圧する。
これにより、燃料ポンプ10を構成する部材のうち、剛性の高い箇所を使用することが可能である。また、押圧部材50の嵌合部51から接続部材30に対し応力が直接作用することが無いので、接続部材30の破損を防ぐことができる。
また、板状の押圧部材50を濾材20のポンプ側に設けることにより、燃料タンク3内を重力方向上側から下側へ落下する異物が濾材20に付着することが防がれる。したがって、ポンプ装置2は、押圧部材50により、濾材20の目詰まりを抑制することができる。
(3)第1実施形態のフィルタ装置1は、押圧部材50と濾材20との間に保護板70を備える。
これにより、押圧部材50と保護板70とが摺接し、押圧部材50と濾材20とが直接摺接することが防がれる。したがって、フィルタ装置1は、濾材20が破損することを防ぐことができる。
(4)第1実施形態のフィルタ装置1は、濾材20の内側に、濾材20が押圧部材50に押圧される一方の面22と、その一方の面に対向する他方の面23との接触を防ぐプロテクタ80を備える。
これにより、濾材20が押圧部材50により押圧されても、濾材20の内側に燃料が流れる空間24を形成することが可能である。したがって、フィルタ装置1は、濾材20を通して燃料ポンプ10の吸入口15へ確実に燃料を供給することが可能である。
(5)第1実施形態の燃料ポンプ10は、押圧部材50を挿込み可能な挿込溝19を有する。押圧部材50は、挿込溝19に挿込まれることで、燃料ポンプ10に対しスナップフィットにより固定される。
これにより、燃料ポンプ10に対し、押圧部材50を容易に取り付けることが可能である。したがって、押圧部材50の組付け工数を低減することができる。
(6)第1実施形態の第1実施形態のフィルタ装置1を備えたポンプ装置2は、押圧部材50が、濾材20の外側から濾材20を燃料タンク3の底7に向けて押圧する。
これにより、ポンプ装置2は、燃料タンク3の内側に設置された場合、燃料タンク3の底7から濾材20を通して燃料ポンプ10の吸入口15へ燃料を確実に吸い上げることが可能である。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図6から図8に示す。第2実施形態のフィルタ装置1では、押圧部材50が接続部材30に取り付けられている。また、第2実施形態のフィルタ装置1は、保護板70を備えていない。
第2実施形態では、フィルタ装置1が備える接続部材30は、2枚の円環部31,311を有する。接続部材30は、2枚の円環部31,311の間に押圧部材50の一端を挿し込むことの可能な挿込溝36を有する。また、接続部材30は、挿込溝36の一部に係止部37を有する。
一方、押圧部材50の一端は、接続部材30の筒部32を挟んで挿込溝36に挿入可能なU字形の切り込み部57を有する。また、押圧部材50は、そのU字形の切り込み部57の内側に、接続部材30の係止部37に嵌合可能な凸部58を有する。
押圧部材50の一端が接続部材30の挿込溝36に挿し込まれ、押圧部材50の凸部58と接続部材30の係止部37とが嵌合することで、押圧部材50は接続部材30に対しスナップフィットにより固定される。
押圧部材50は、接続部材30から遠ざかるに従い、濾材20から離れるように延びる平面部52を有する。また、押圧部材50は、切り込み部57とは反対側の端部に、濾材20側に向けて延びる押圧部59を有する。これにより、押圧部材50と濾材20との間には、燃料が流通可能な空間が形成される。
さらに、押圧部材50は、押圧部59が濾材20を押圧する箇所が曲面状に形成された曲面部60を有する。これにより、押圧部材50は、曲面部60が濾材20に対して面接触又は線接触することで、濾材20の摩耗を抑制することが可能である。
第2実施形態では、濾材20の内側に設けられたプロテクタ80は、第1プロテクタ部81、第2プロテクタ部82、及び接続部83を有する。第1プロテクタ部81は、濾材20の内側のうち燃料ポンプ10の吸入口15側に位置する箇所に設けられる。第2プロテクタ部82は、燃料ポンプ10の吸入口とは反対側に位置する箇所に設けられる。接続部83は、第1プロテクタ部81と第2プロテクタ部82とを回動可能に接続する蝶番として機能する。これにより、プロテクタ80は、濾材20の変形に伴い、接続部83を介して、第1プロテクタ部81と第2プロテクタ部82とがそれらのなす角度を変えることが可能である。
図6では、燃料タンク3の底7の位置の変位に追従して、押圧部材50が燃料ポンプ10の底7へ向けて保護板70と濾材20を押圧する様子を実線と破線で示している。
図6の実線に示すように、濾材20が燃料ポンプとは反対側に最大変位したときの下面の位置をAとする。
一方、図6の破線に示すように、濾材20が燃料ポンプ10側に最大変位したときの下面の位置をBとする。
濾材20は、燃料タンク3の底7の位置の変位に追従して、位置Aと位置Bの範囲で位置を変えることが可能である。
第2実施形態では、次の作用効果を奏する。
(1)第2実施形態では、押圧部材50は、一端が接続部材30に取り付けられ、他端が濾材20を燃料ポンプとは反対側に押圧する。
これにより、フィルタ装置1を燃料ポンプ10に組付ける際、押圧部材50も一緒に燃料ポンプ10に組み付けられるので、押圧部材50の組付け工数を低減することができる。
(2)第2実施形態では、押圧部材50は、濾材20に当接する箇所が曲面状に形成された曲面部60を有する。
これにより、フィルタ装置1は、押圧部材50と濾材20とが摺接する箇所で濾材20の摩耗が抑制されるので、濾材20が破損することを防ぐことができる。
(3)第2実施形態では、プロテクタ80は、第1プロテクタ部81と第2プロテクタ部82とを回動可能に接続する接続部83を有する。
これにより、燃料タンク3の底7の変位に追従してプロテクタ80の形状が変わる場合にも、プロテクタ80に作用する応力が低減される。したがって、このフィルタ装置1は、プロテクタ80が破損することを防ぐことができる。
(4)第2実施形態では、接続部材30は、押圧部材50を挿込み可能な挿込溝36、及び、押圧部材50を位置決め可能な係止部37を有する。押圧部材50は、挿込溝36及び係止部37により、接続部材30に対しスナップフィットにより固定される。
これにより、接続部材30又は燃料ポンプ10に対し、押圧部材50を容易に取り付けることが可能である。したがって、押圧部材50の組付け工数を低減することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図9から図11に示す。第3実施形態では、フィルタ装置1が備える接続部材30は、設置部33に2枚の板片38を有する。接続部材30は、その板片38と設置部33の下面との間に押圧部材50を挿込み可能な挿込溝39を有する。また、接続部材30は、設置部33の下面に係止部40を有する。
一方、押圧部材50の一端は、接続部材30の設置部33に対して平行に形成される。この押圧部材50の一端は、接続部材30の筒部32を挟んで挿込溝39に挿入可能なU字形の切り込み部57を有する。また、押圧部材50は、設置部33の下面に設けられた係止部40に対応する位置に穴61を有する。
押圧部材50の一端が接続部材30の挿込溝39に挿し込まれ、押圧部材50の穴61に設置部33の係止部40が嵌まり込むことで、押圧部材50は接続部材30に対しスナップフィットにより固定される。
押圧部材50は、接続部材30から遠ざかるに従い、濾材20に近づくように延びる平面部52を有する。これにより、押圧部材50と濾材20との間には、燃料が流通可能な空間が形成される。
また、押圧部材50は、切り込み部57とは反対側の端部に、接続部材側に折り返されたカバー部62を有する。カバー部62は、濾材20の吸入口とは反対側の端部の一方の面22から、その一方の面に対向する他方の面23に亘り、濾材20の端部を覆うように形成される。これにより、燃料タンク3の底7に濾材20が直接摺接することが防がれるので、カバー部62は、濾材20の摩耗を抑制することが可能である。
図9では、燃料タンク3の底7の位置の変位に追従して、押圧部材50が燃料ポンプ10の底7へ向けて保護板70と濾材20を押圧する様子を実線と破線で示している。
図9の実線に示すように、濾材20が燃料ポンプとは反対側に最大変位したときの下面の位置をAとする。
一方、図9の破線に示すように、濾材20が燃料ポンプ10側に最大変位したときの下面の位置をBとする。
濾材20と押圧部材50は、燃料タンク3の底7の位置の変位に追従して、位置Aと位置Bの範囲で位置を変えることが可能である。
第3実施形態では、次の作用効果を奏する。
(1)第3実施形態では、押圧部材50は、濾材20の端部を覆うように形成されたカバー部62を有する。
これにより、燃料タンク3の底7とカバー部62とが摺接し、燃料タンク3の底7と濾材20とが摺接することが防がれる。したがって、フィルタ装置1は、濾材20が摩耗により破損することを防ぐことができる。
(2)第3実施形態では、接続部材30は、設置部33の下面に挿込溝39、及び、係止部40を有する。押圧部材50は、挿込溝39及び係止部40により、接続部材30に対しスナップフィットにより固定される。
これにより、接続部材30に対し、押圧部材50を容易に取り付けることが可能である。したがって、押圧部材50の組付け工数を低減することができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態を図12から図15に示す。第4実施形態では、フィルタ装置1が備える接続部材30は、設置部33の下面から突出する2個の突部41を有する。この突部41は、例えば樹脂などの可塑変形可能な材料から形成される。
一方、図14及び図15に示すように、押圧部材50は、設置部33に設けられた2個の突部41に対応する位置に孔63を有する。
図14に示すように、押圧部材50の有する孔63に、設置部33に設けられた2個の突部41を挿し込む。その後、突部41を加熱すると共に、矢印Fに示す方向から突部41を加圧する。すると、図15に示すように、突部41の外径D1は押圧部材50の孔63の内径D2よりも大きく可塑変形する。これにより、押圧部材50は接続部材30に対し熱かしめにより固定される。
押圧部材50は、接続部材30から遠ざかるに従い、濾材20に近づくように延びる平面部52を有する。これにより、押圧部材50と濾材20との間には、燃料が流通可能な空間が形成される。
また、押圧部材50は、接続部材30とは反対側の端部に、接続部材側に折り返された曲面部64を有する。曲面部64は、濾材20を押圧する箇所が曲面状に形成されている。これにより、押圧部材50は、曲面部64が濾材20に対して面接触又は線接触することで、濾材20の摩耗を抑制することが可能である。
第4実施形態では、次の作用効果を奏する。
(1)第4実施形態では、接続部材30は、押圧部材50に設けられた孔63に挿入可能、且つ、熱により変形可能な突部41を有する。
押圧部材50の穴に突部41を挿入した後、突部41の外径D1を孔63の内径D2よりも大きく変形させることにより、押圧部材50を接続部材30に対し熱かしめにより固定することが可能である。したがって、接続部材30に対し、押圧部材50を容易に取り付けることができる。
なお、同様の要領で、押圧部材50を燃料ポンプ10のポンプケース14に熱かしめによって取り付けることも可能である。
(2)第4実施形態では、押圧部材50は、濾材20に当接する箇所が曲面状に形成された曲面部64を有する。
これにより、フィルタ装置1は、押圧部材50と濾材20とが摺接する箇所で、濾材20が破損することを防ぐことができる。
(他の実施形態)
(1)上述した実施形態では、ポンプ装置2及びフィルタ装置1は、樹脂から形成された燃料タンク3に設置した。これに対し、他の実施形態では、ポンプ装置2及びフィルタ装置1は、金属などから形成された燃料タンク3に設置してもよい。
(2)上述した実施形態では、押圧部材50を金属から板状に形成した。これに対し、他の実施形態では、押圧部材50は、樹脂などから形成してもよい。また、押圧部材50は、板状に限らず、棒状のものとしてもよい。
(3)上述した実施形態では、押圧部材50は、燃料ポンプ10が備えるポンプケース14又は接続部材30に取り付けた。これに対し、他の実施形態では、押圧部材50は、燃料ポンプ10が備えるフランジ12又はレギュレータ13などの関連部品に取り付けてもよい。
(4)上述した実施形態では、押圧部材50は、燃料ポンプ10又は接続部材30に対しスナップフィット又は熱かしめにより固定した。これに対し、他の実施形態では、押圧部材50は、燃料ポンプ10又は接続部材30に対しインサート成形により固定してもよい。これにより、接続部材30又は燃料ポンプ10と、押圧部材50とを一体に構成することが可能である。
このように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、上記複数の実施形態を組み合わせることに加え、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することが可能である。
1 ・・・フィルタ装置
10・・・燃料ポンプ
20・・・濾材
30・・・接続部材
50・・・押圧部材

Claims (10)

  1. 燃料タンク(3)の内側に設けられる燃料ポンプ(10)に取り付け可能なフィルタ装置(1)であって、
    前記燃料ポンプの吸入口(15)に吸入される燃料中の異物を捕獲可能な濾材(20)と、
    前記燃料ポンプの前記吸入口と前記濾材とを接続する接続部材(30)と、
    板状に形成されて前記濾材の前記燃料ポンプ側の少なくとも一部を覆い、一端が前記燃料ポンプ又は前記接続部材に取り付けられ、他端が前記濾材を前記燃料ポンプ側から前記燃料ポンプとは反対側へ押圧する押圧部材(50)と、を備え、
    前記燃料タンクの内側に設けられた前記燃料ポンプに前記フィルタ装置が取り付けられた状態のとき、前記押圧部材は、前記燃料タンクの底に対し垂直な方向において、前記濾材を押圧する他端が、前記燃料ポンプ又は前記接続部材に取り付けられた一端に対し前記燃料タンクの底側に位置し、
    前記押圧部材は、前記燃料ポンプ又は前記接続部材に取り付けられた一端側から、前記濾材を押圧する他端側にかけて、面方向が前記燃料タンクの底に対し傾斜しつつ前記燃料タンクの底に向かって延びるよう形成された平面状の平面部(52)を有し、
    前記平面部は、燃料が流通可能な空間を前記濾材との間に形成していることを特徴とするフィルタ装置。
  2. 前記濾材は、前記押圧部材に対し前記燃料タンクの底側において、前記接続部材に接続された端部側から、その反対の端部側にかけて、前記燃料タンクの底に向かって傾斜して延びるよう形成されている請求項1に記載のフィルタ装置。
  3. 前記押圧部材は、前記濾材に当接する箇所が曲面状に形成された曲面部(60,64)を有することを特徴とする請求項1または2に記載のフィルタ装置。
  4. 前記押圧部材は、前記濾材の前記吸入口とは反対側の端部の一方の面(22)から、その一方の面とは反対側の他方の面(23)に亘り、前記濾材を覆うように形成されたカバー部(62)を有することを特徴とする請求項1または2に記載のフィルタ装置。
  5. 前記押圧部材が前記濾材を押圧する箇所と前記濾材との間に設けられた保護板(70)を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のフィルタ装置。
  6. 前記濾材の内側に設けられ、前記濾材が前記押圧部材に押圧される一方の面の内壁と、その一方の面の内壁に対向する他方の面の内壁との接触を防ぎ、前記濾材の内側に空間(24)を形成するプロテクタ(80)を備えることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のフィルタ装置。
  7. 前記プロテクタは、前記蘆材の内側のうち前記燃料ポンプの前記吸入口側に位置する箇所に設けられる第1プロテクタ部(81)、前記蘆材の内側のうち前記燃料ポンプの前記吸入口とは反対側に位置する箇所に設けられる第2プロテクタ部(82)、及び、前記第1プロテクタ部と前記第2プロテクタ部とを回動可能に接続する接続部(83)を有することを特徴とする請求項に記載のフィルタ装置。
  8. 前記接続部材又は前記燃料ポンプは、前記押圧部材を挿込み可能な挿込溝(19,36,39)、及び、前記押圧部材を位置決め可能な係止部(37,40,55)を有し、
    前記押圧部材は、前記挿込溝及び前記係止部により、前記接続部材又は前記燃料ポンプに対しスナップフィットにより固定されることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のフィルタ装置。
  9. 前記接続部材又は前記燃料ポンプは、前記押圧部材に設けられた孔(63)に挿入可能、且つ、熱により変形可能な突部(41)を有し、
    前記押圧部材の前記孔に前記突部を挿入した後、前記突部の外径(D1)が前記孔の内径(D2)よりも大きくなるよう前記突部を熱により変形させることにより、前記押圧部材は前記燃料ポンプ又は前記接続部材に対し熱かしめにより固定されることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のフィルタ装置。
  10. 燃料タンク(3)の内側に設置されるポンプ装置(2)において、
    請求項1からのいずれか一項に記載のフィルタ装置と、
    前記燃料タンク内の燃料を汲み上げる前記燃料ポンプと、を備え、
    前記押圧部材は、前記濾材を前記燃料タンクの底に向けて押圧することを特徴とするポンプ装置。
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