WO2006016464A1

WO2006016464A1 - 電気接続線固定装置及びこの電気接続線固定装置を備える記録装置

Info

Publication number: WO2006016464A1
Application number: PCT/JP2005/013148
Authority: WO
Inventors: Yukihisa Kato; Wataru Ito
Original assignee: Citizen Watch Co., Ltd.
Priority date: 2004-08-12
Filing date: 2005-07-15
Publication date: 2006-02-16
Also published as: JP2006054324A

Abstract

　記録装置の下部筐体（２１）の底面に、長さ方向複数箇所で屈曲している２つの突起部（１２ａ，１２ｂ）を一定の間隔を開けて形成する。電源コード（６）はこれら突起部（１２ａ，１２ｂ）によって形成される溝内に屈曲した状態で収納され、外部から電源コード（６）を引っ張っても突起部（１２ａ，１２ｂ）の内壁との摩擦力によって抜け出すことはない。

Description

明細書

電気接続線固定装置及びこの電気接続線固定装置を備える記録装置技術分野

[0001] 本発明は、電源コード等の電気接続線を筐体に固定する電気接続線固定装置とこれを備える記録装置に関する。

背景技術

[0002] 従来、電子機器の電源コードは様々な形態で筐体に取り付けられ固定されている。

とりわけ、取付け部の部品点数が少なく小型であり、且つ、製品の背面からの突出箇所が少ない電源コードの取付け装置が日本の特許公報、特開 2001— 339179号公報、に開示されている。以下、この特許公報に開示された電源コードの取付け装置の概要を図 7を参照して説明する。

[0003] 電源コードの取付け装置 50は、フレーム 61と、フレーム 61の一部を利用してフレーム 61の内側に形成されたケーブル取付部 60と、このケーブル取付部 60に取り付けられる電源コード 51の取付け基端部 52とを含む。

[0004] 電源コード 51の取付け基端部 52は、電源コード 51に対し引っ張り方向及び曲げ方向に繰り返し力が作用する部分を保護強化し且つフレーム 61との絶縁性を図るように絶縁性を有するブロック状のプラスチック製材料で構成されている。また、この取付け基端部 52にはフレーム 61に固定するための係合フランジ 53が電源コード 51の延びる方向と直交する方向に張り出すように形成されている。一方、フレーム 61には、この取付け基端部 52を受け入れる受入部 62が上側が開口した状態で形成されて V、る。この受入部 62の周囲にケーブル取付部 60が形成されて、る。

[0005] ケーブル取付部 60は、電源コード 51の取付け基端部 52に形成された係合フランジ 53を上方カゝら受け入れる係合溝部 63が形成された案内側板 64と、取付け基端部 52の下面を下方力も支持する支持板 65とを備えている。これら案内側板 64及び支持板 65のいずれも、フレーム 61の一部を打ち抜き、内側に折り曲げカ卩ェすることにより形成される。

[0006] 電源コード 51の取付け基端部 52をケーブル取付部 60に係合させた状態では、その取付け基端部 52の外側端面 54はフレーム 61の外側面とほぼ同一平面上に位置する。さらに、ケーブル取付部 60に取り付けられた取付け基端部 52は、その上面が、フレーム 61の上部開放面を閉塞する上蓋 66に形成されるケーブル押さえ部 67によって押さえられる。その結果、取付け基端部 52は、上蓋 66のケーブル押さえ部 67 とフレーム 61のケーブル取付部 60とに挟持されることにより、フレーム 61に固定される。

[0007] ところで、図 7に示す電源コードの取付け装置では、電源コード 51の固定のためにその先端にプラスチック材による取付け基端部 52を設けなければならな、。その結果、取付け基端部 52を成形するための特殊な成形型が必要となり、また、成形された取付け基端部 52を電源コード 51に固定する作業も必要となる。さらに、フレーム 6 1にケーブル取付部 60を形成し上蓋 66にケーブル押さえ部 67を形成するためのェ程 (打ち抜き加工、曲げ加工）が必要となる。これらのことは製造コストの増加につながる。

発明の開示

[0008] 本発明の目的は、電源コード等の電気接続線を筐体に固定するに於いて、電気接続線を特別な構成にすることなぐまた、別部材の追加を無くして製造工程等を簡素化し、製品のコストダウンを実現すると共に、信頼性の高い電気接続線固定装置及びそれを備えた記録装置を提供することにある。

[0009] 上記目的を達成するため、本発明による、電気接続線を筐体に固定する電気接続線固定装置は、筐体の内側または外側の側面または底面に電気接続線を収納するための溝を形成して、その溝を筐体の側面または底面に沿って複数箇所で屈曲している。

[0010] 前記溝は、筐体の側面または底面に沿って複数箇所で屈曲しながら延びるとともに、その面と垂直の壁を有する 2つの突起部または部材との間に形成してもよい。

[0011] 前記溝は、筐体の内側に形成し、その筐体の一側面には筐体内の溝に電気接続線を外力導くための導入孔を形成してもよい。

[0012] 前記溝は、長さ方向に間隔をおいて複数個一列に並べられた突起部または部材と、それら突起部または部材の列と一定の間隔をあけてさらに複数個一列に並べられた突起部または部材との間に形成し、し力も、各列を構成する上記複数の突起部または部材のうち、その少なくとも一部は屈曲して、てもよい。

[0013] 前記溝の上方には、その溝の少なくとも一部を塞ぐ固定部材を配置してもよい。

前記固定部材は、前記筐体に装着される部品の一部を兼用させたものでもよい。この部品の一部とは、フレームの一部または回路基板の一部であってもよい。

[0014] 本発明による、電気接続線固定装置を備えた記録装置においては、電気接続線固定装置は筐体を備え、筐体の内側または外側の側面または底面には電気接続線を収納するための溝が形成され、し力も、その溝は前記筐体の側面または底面に沿つて複数箇所で屈曲している。

[0015] 前記の記録装置はプリンタであって、プリンタの紙送り機構や印字ヘッドを保持する機構部フレームの一部が、前記溝の上方に配置され、その機構部フレームの一部でもって溝の少なくとも一部を塞ぐようにしてもよ、。

[0016] 上記の如く本発明によれば、筐体に形成された屈曲した溝に電気接続線を収納して固定するので、電気接続線は特別な構成を有する必要がなぐまた、別部材の追カロも必要ないので、コストダウンを実現した電気接続線固定装置を提供することが出来る。

図面の簡単な説明

[0017] [図 1]本発明の実施例 1にかかる電気接続線固定装置を備える記録装置としてのプリンタの分解斜視図である。

[図 2]図 1の記録装置に使用されている電気接続線固定装置の分解斜視図である。

[図 3]図 2の電気接続線固定装置に電源コードを収納した状態を示す分解斜視図である。

圆 4]図 3の電気接続線固定装置に固定部材を取り付けた状態を示す分解斜視図である。

[図 5]本発明の実施例 2にかかる電気接続線固定装置の分解斜視図であり、電気接続線固定装置に電源コードが収納された状態を示している。

[図 6]図 5の電気接続線固定装置に固定部材としての機構部フレームを取り付けた状態を示す分解斜視図である。 [図 7]従来の電源コードの取付け装置の分解斜視図である。

発明を実施するための最良の形態

[0018] 本発明の実施例 1にかかる電気接続線固定装置を図 1乃至図 4を用いて説明する

[0019] まず、本発明の実施例 1にかかる電気接続線固定装置を備えた記録装置の構成の概略を図 1を参照して説明する。図 1では、電気接続線固定装置を備えた記録装置はプリンタ 1であり、また、電気接続線は電源コード 6である。プリンタ 1はその内部構造を明らかにするために上部筐体を取り外してある。

[0020] プリンタ 1は、印字ヘッド 2と、紙送り機構 3と、機構部フレーム 4と、下部筐体 5と、電気接続線 (電源コード 6)とを含む。印字ヘッド 2は横方向に往復移動して記録媒体（紙、図示せず）に印字を行う。紙送り機構 3はギア 3a、ローラ 3b、紙送りモータ（図示せず)等によって構成される。機構部フレーム 4は、金属板を抜き加工や曲げ加工をして形成され、紙送り機構 3や印字ヘッド 2等の機構部を左右から保持する。下部筐体 5は、一般的にはプラスチック材の成形品によって構成され、機構部フレーム 4を下部から固定する。電源コード 6は、図示していないが後述する本発明の電気接続線固定装置によってプリンタ 1に固定され、電源コード 6を介して外部電源（図示せず )からの電力がプリンタ 1に供給される。

[0021] 次に、本発明の実施例 1にかかる電気接続線固定装置の構成を図 2を参照して説明する。図 2は、図 1で示すプリンタ 1を更に分解し、下部筐体 5から印字ヘッド 2や紙送り機構 3等を保持している機構部フレーム 4を取り外して、下部筐体 5の内部構成を示している。

[0022] 電気接続線固定装置 10は、下部筐体 5の底面の内側に下部筐体 5と一体的に形成した二つの屈曲した突起部 12a、 12bによって構成される溝 11を備える。これら 2 つの突起部 12a、 12bは、下部筐体 5の一辺に沿って設けられ、下部筐体 5の底面上に所定の間隔をもって向き合う一対の垂直な壁を形成している。そして、一方の突起部 12aの垂直壁と、これと対向する他方の突起部 12bの垂直壁とで溝 11を形成している。これら対向する突起部 12a、 12bは (すなわち、溝 11は)長さ方向 3ケ所で屈曲しており、上力も見るとほぼ" W"形をしている。 [0023] さらに、下部筐体 5の背面には導入孔 13が形成され、後述する電源コード 6はその導入孔 13を通って下部筐体 5の内部に導入される。下部筐体 5の底面上方には電源基板 14と制御基板 15が配置される。電源基板 14はプリンタ 1が必要とする複数の電圧を生成し出力する。制御基板 15は印字ヘッド 2や紙送り機構 3に制御信号を出力しプリンタ 1の全体を制御する。なお、電源基板 14と制御基板 15には様々な電子部品が実装されている力それらの図示はここでは省略している。

[0024] 次に、図 2に示す電気接続線固定装置 10に電源コードを収納した状態を図 3を参照して説明する。なお、図 2と同一の要素には同一の番号を付して重複する説明は省略する。

[0025] 電源コード 6は、図 3に示すように、下部筐体 5の背面に形成された導入孔 13を通つて下部筐体 5の内部に導入されてから、下部筐体 5の底面の内側に設けられた屈曲した突起部 12a、 12bによって構成される屈曲した構造を有する溝 11の内部に収納される。溝 11は、前述した如ぐ 3つの屈曲部 l la〜 11cを有しているので、溝 11 に収納される電源コード 6は、それぞれの屈曲部 l la、 l lb、 11cにおいて屈曲させられる。すなわち、電源コード 6は、溝 11の屈曲形状に沿って屈曲した形状となって突起部 12aと突起部 12bとの間に収納される。

[0026] 電源コード 6の先端部は被覆を取り去ると 2本の電源線 6a、 6bと 1本のアース線 6C が露出する。これら 2本の電源線 6a、 6bは電源基板 14に実装される電源コネクタ 16 に接続され、アース線 6cは電源基板 14に接続されるアースネジ 17に結合される。

[0027] 以上の構成により、電源コード 6は下部筐体 5の内部に導入され、電源コネクタ 16 を介して外部力もの電源を電源基板 14に供給することが出来る。また、電源コード 6 は、対向する 2つの屈曲した突起部材 12a、 12bにより形成された溝 11内に屈曲した姿勢をとつて収納される。したがって、電源コード 6は、一方の突起部材 12aともう一方の突起部材 12bとによって挟まれし力も屈曲させられているため、図 3の矢印 Aに示す方向に外部力強く引っ張られても、電源コード 6は対向する 2つの屈曲した突起部材 12a、 12bの内壁との摩擦によって下部筐体 5から引き離されることはない。なお、二つの突起部 12a、 12bは一定の距離間隔をあけて形成されることが好ましぐその間隔 (すなわち溝 11の幅）は、収納される電源コード 6の外形寸法及び屈曲強度に応じて最適に設定されることが好ま、。

[0028] 溝 11は、図 2、 3に示すように、長さ方向の 3箇所に屈曲部 l la、 lb、 11cが設けられている、すなわち、上面視でほぼ" W"形を与えている。しかし、屈曲部を設けるのは 3箇所に限定されず、 2箇所にのみ設けることでもよい。すなわち、溝 11を上面視でほぼ" S"形となるようにしてもよい。さらに、溝 11を形成するための 2つの帯状の突起部材 12a、 12bは長さ方向の一端力も他端まで連続しているが、屈曲部とその隣の屈曲部との間の部分 (非屈曲部）はその一部を削除することが可能である。

[0029] 電源コード 6はアース線 6cを含む 3線式とした力この構成に限定されず、電源コード 6は電源線 6a、 6bだけの 2線式でも良い。

[0030] 以上のように、本発明による電気接続線固定装置 10によれば、下部筐体 5に形成された屈曲した溝 11に電源コード 6を収納するだけで、電源コード 6は引っ張っても下部筐体 5から抜け出ることがなくなるので、従来例のように下部筐体 5から抜け出るのを防止するための取付基端部 52などの特別な構成を電源コードに設ける必要がなくなる。

[0031] また、電源コード 6を収納し固定する溝 11は、下部筐体 5の底面の内部に形成される突起部 12a、 12bによって構成される力それら突起部 12a、 12bは成形型によつて前記下部筐体 5と一体成形したものであってもよいし、また、下部筐体 5と別部材であって下部筐体 5の底面に溶接などの固定手段で固定したものであってもよい。ただし、突起部 12a、 12bを下部筐体 5と一体成形したものとすれば、電源コード 6の固定のために別部品の追加が必要なぐ部品点数を削減しコストダウンを実現出来る。

[0032] また、溝 11は下部筐体 5の底面の内側に形成されるので、下部筐体 5の底面の空きスペースを有効活用して電気接続線固定装置を配置でき、製品の小型化に有効である。

[0033] 図 3の電気接続線固定装置 10では、溝 11に収納された電気コード 6はその上部を何らかの部材でもって特に押さえ付けられてはいない。それでも電気コード 6は通常の状態では溝 11からはずれて上方に抜け出ることはないので、不都合はない。しかし、長期間にわたって外部力も電源コード 6に引っ張り力が加わったり、また、その引つ張り力が左右又は上下方向等に変化して加わると、電源コード 6が上方向に少しずつ移動し、ついに溝 11から外れることも有り得る。

[0034] そこで、このような不測の事態に備え、電源コード 6を確実に溝 11内に収納しておくため、図 4に示すように、溝 11に収納されている電源コード 6の上部に電源コード 6の固定部材としての略長方形の固定板 18を配置する。この固定板 18は固定ネジ 19によって下部筐体 5に固定される。図 4に示す電気接続線固定装置 10は、図 3に示す電気接続線固定装置 10に固定板 18をその一要素として含むものであり、他の構成は同じであり、図 3と同一の要素には同一の番号を付して重複する説明は省略する。

[0035] 図 4に示す固定板 18は略長方形である力固定板 18の形状にこれに限定されず、例えば、屈曲した溝 11の形に沿って溝 11を上部力覆うような形状としても良、。

[0036] 次に、本発明の実施例 2にかかる電気接続線固定装置の構成を図 5及び図 6を参照して説明する。なお、実施例 2は前述の実施例 1と下部筐体等の配置が多少異なる力構成要素はほとんど同一であるので、実施例 1と同一の要素には同一の番号を付し重複する説明は一部省略する。この実施例の特徴は、電源コードを固定する固定部材をプリンタの機構部フレームによって兼用することである。

[0037] 図 5は本発明の実施例 2にかかる電気接続線固定装置 20に電源コード 6を収納した状態を示している。プリンタが備える下部筐体 21は、図 2—図 4に示す下部筐体 5 と多少構造が異なる力この下部筐体 21の底面の内側には実施例 1と同様に二つの屈曲した突起部 12a、 12bが所定間隔をあけて向き合うよう形成され、これら突起部 1 2a、 12bによって屈曲した溝 11が形成されている。また、溝 11はその長さ方向に 4ケ所屈曲部 l la、 l ib, l lc、 l idが形成されている。

[0038] 下部筐体 21の背面に導入孔 13が形成され、電源コード 6はこの導入孔 13を通つて下部筐体 21の内部に導入される。下部筐体 21の内部に導入された電源コード 6 は、屈曲した突起部 12a、 12bによって形成される溝 11の内部に収納される。また、電源コード 6の先端部は被覆が取り去られ、前述した実施例 1と同様に 2本の電源線 6a、 6bは電源基板 14に実装される電源コネクタ 16に接続され、アース線 6cは電源基板 14に接続されるアースネジ 17に結合される。

[0039] 以上の構成により、電源コード 6は下部筐体 21の内部に導入され、電源コネクタ 16 を介して外部力もの電源を電源基板 14に供給することが出来る。また、電源コード 6 は、対向する 2つの屈曲した突起部材 12a、 12bにより形成された溝 11内に屈曲した姿勢をとつて収納される。したがって、電源コード 6は、一方の突起部材 12aともう一方の突起部材 12bとによって挟まれし力も屈曲させられているため、図 5の矢印 Aに示す方向に外部力強く引っ張られても、電源コード 6は対向する 2つの屈曲した突起部材 12a、 12bの内壁との摩擦によって下部筐体 21から引き離されることはない。

[0040] なお、溝 11の屈曲部 l la〜l Idは実施例 1より 1箇所多い 4箇所存在する力屈曲部の数が増えることによって電源コード 6と溝 11を構成する突起部 12a、 12bの内壁との摩擦力が増えるので、電源コード 6を更に確実に固定することが出来る。

[0041] 図 5に示す電気接続線固定装置 20では、溝 11に収納された電気コード 6はその上部を何らかの部材でもって特に押さえ付けられては、な、。それでも電気コード 6は通常状態では溝 11から上方に抜け出ることはない。

[0042] この電気コード 6を確実に溝 11内に収納しておくため溝 11に収納されて、る電源コード 6の上部に固定部材としての機構部フレーム 22を配置する例を図 6を参照して説明する。なお、図 5と同一の要素には同一の番号を付し重複する説明は省略する

[0043] プリンタの機構部フレーム 22の略 L字状をした一部は電源コード 6の固定部材として兼用される。すなわち、この機構部フレーム 22は溝 11に収納されている電源コード 6の上部に配置され、二つの取付けネジ 23によって下部筐体 21に固定される。この機構部フレーム 22は、前述の図 1で示した機構部フレーム 4と同様の機能を有し、図 6においては図示しないが印字ヘッドや紙送り機構等の各機構部を保持する機能を有している。また、この機構部フレーム 22の下面部 22aは、電源コード 6を上部より塞ぎ固定することによって電源コード 6が上方に移動して溝 11から外れることを防ぐことが出来るので、機構部フレーム 22は電気接続線固定装置 20の固定部材としての機能も有している。

[0044] 機構部フレーム 22が溝 11に収納された電源コード 6の上方に配置され、その下面部 22aでもって電源コード 6を上方力も押さえ付けている。したがって、長期間に渡つて外部力も電源コード 6に引っ張り力が加わり、また、その引っ張り力が左右又は上下方向等に変化したとしても、この機構フレーム 22によって電源コード 6が溝 11から外れることがないので、長期間に渡って信頼性の高い電気接続線固定装置を提供することが出来る。し力も、機構部フレーム 22は固定部材として兼用されるので、電源コード 6を上部から固定するために特別の部材を追加する必要が無ぐこれにより、本発明の電気接続線固定装置を備えたプリンタは内部スペースを有効活用できるので装置の小型化が可能となり、また、組み立て工程の簡素化を実現でき、製品のコストダウンに有効である。

[0045] なお、実施例 2に於いて、電気接続線固定装置の固定部材として機構部フレーム 2 2を兼用したが、固定部材は機構部フレーム 22に限定されるものではない。例えば、電源基板 14を突起部材 12a、 12bが設けられた位置まで延ばして、その電源基板 1 4の延長部でもって溝 11の上部を覆うようにしても良い。これにより、電源基板 14によつて電気接続線固定装置の固定部材を兼用出来るので、機構部フレーム 22を固定部材として兼用した場合と同様の効果を発揮することが出来る。

[0046] また、本発明の実施例 1及び 2共に、電源コードを収納する溝は下部筐体の底面の内側に形成されている力この配置に限定されるものではない。例えば、下部筐体の内側に溝を形成するスペースが無、場合などにぉ、ては、電源コードを収納する溝を下部筐体の外側の側面又は外側の裏面等に配置しても良い。これにより、下部筐体の外側の一部は溝の高さだけ多少突出することになるが、電源コードを下部筐体の外側の僅かなスペースで確実に固定することが出来る。

[0047] また、本発明の電気接続線固定装置の実施例 1及び 2に於いては、電気接続線を電源コードとして説明したが、これに限定されず、例えば、外部から筐体内部に導入されるインターフェースケーブル等であっても良い。また、本発明の電気接続線固定装置を備える機器はプリンタ等の記録装置としたが、これにも限定されず、電源コードゃインターフェースケーブル等を備えた様々な機器に応用することが可能である。

Claims

請求の範囲

[1] 電気接続線を筐体に固定する電気接続線固定装置であって、

前記筐体の内側または外側の側面または底面には電気接続線を収納するための溝が形成され、しかも、

その溝は前記筐体の側面または底面に沿って複数箇所で屈曲して、る、前記の電気接続線固定装置。

[2] 前記溝は、前記筐体の側面または底面に沿って複数箇所で屈曲しながら延びるとともに該面と垂直の壁を有する 2つの突起部または部材との間に形成される、請求項

1記載の電気接続線固定装置。

[3] 前記溝は前記筐体の内側に形成され、前記筐体の一側面には前記筐体内の溝に電気接続線を外から導くための導入孔が形成されている、請求項 1記載の電気接続線固定装置。

[4] 前記溝は、長さ方向に間隔をおいて複数個一列に並べられた突起部または部材と

、それら突起部または部材の列と一定の間隔をあけてさらに複数個一列に並べられた突起部または部材との間に形成され、し力も、

各列を構成する上記複数の突起部または部材のうち、その少なくとも一部は屈曲している、請求項 1記載の電気接続線固定装置。

[5] 前記溝の上方にはその溝の少なくとも一部を塞ぐ固定部材が配置されている、請求項 1記載の電気接続線固定装置。

[6] 前記固定部材は、前記筐体に装着される部品の一部を兼用させたものである、請求項 5記載の電気接続線固定装置。

[7] 前記部品の一部とは、フレームの一部である、請求項 6記載の電気接続線固定装置。

[8] 前記部品の一部とは、回路基板の一部である、請求項 6記載の電気接続線固定装置。

[9] 電気接続線固定装置を備えた記録装置であって、

前記電気接続線固定装置は筐体を備え、

筐体の内側または外側の側面または底面には電気接続線を収納するための溝が形成され、しかも、その溝は前記筐体の側面または底面に沿って複数箇所で屈曲している、

前記の記録装置。

前記記録装置はプリンタであって、

プリンタの紙送り機構や印字ヘッドを保持する機構部フレームの一部が、前記溝の上方に配置され、その機構部フレームの一部でもって溝の少なくとも一部を塞ぐようにした、

請求項 9に記載の記録装置。