JP2006004082A - 携帯型記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯しても邪魔にならず、かつ強度を維持できるように小型化を図った携帯型記憶装置を提供する。
【解決手段】2は、USBフラッシュメモリ装置1のUSBプラグのプラグシェルであり、通常のプラグシェルより後方に長く設けられて、その内部にコントロールIC9、フラッシュメモリ10等が実装されたプリント回路基板8が収納されている。プリント回路基板8はプラグシェル内のプラグ部3のすぐ後方に配置されており、インシュレータ5上のコンタクトプレート6の後端部がプリント回路基板8上に設けられた接続端子と半田付け等により接合されている。したがって、従来未利用であった抜き差し時の耐久性のために延長されたプラグの延長部内のスペースを本体の収納スペースとして利用することから従来に比べて格段に装置の長さを短くすることができる。
【選択図】図1
【解決手段】2は、USBフラッシュメモリ装置1のUSBプラグのプラグシェルであり、通常のプラグシェルより後方に長く設けられて、その内部にコントロールIC9、フラッシュメモリ10等が実装されたプリント回路基板8が収納されている。プリント回路基板8はプラグシェル内のプラグ部3のすぐ後方に配置されており、インシュレータ5上のコンタクトプレート6の後端部がプリント回路基板8上に設けられた接続端子と半田付け等により接合されている。したがって、従来未利用であった抜き差し時の耐久性のために延長されたプラグの延長部内のスペースを本体の収納スペースとして利用することから従来に比べて格段に装置の長さを短くすることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、携帯型記憶装置、とくにUSB(Universal Serial Bus)等のインタフェースコネクタを具備したフラッシュメモリ装置に関する。
電子データを記憶する記憶装置として、近年、USBインタフェースプラグと一体となったフラッシュメモリ装置が普及しつつある。USBインタフェースはホットプラグやプラグアンドプレイ機能を有することからパーソナルコンピュータ(以下、PCと呼ぶ)を再起動することなくプラグの挿抜が可能であり、自動的に機器の検出や設定が行われるという特長を有する。また、コネクタ内にデータラインの他に電源ラインを有していることから、PCに接続された際には、PCから電源供給されるためUSB周辺装置に別途電源を設ける必要がないといった特長を有しており、既に一般に普及していて、現在ほとんどのPCはUSBインタフェース端子を備えている。また、フラッシュメモリは一旦データが記憶された後は、電源を供給しなくてもデータを保存しておくことができる不揮発性メモリである。また、固体メモリであることから、光ディスクやハードディスク等のように駆動装置が必要なメディアに比べてそのような駆動装置は不要であって、アクセススピードも速く、さらに、容量においてもフレキシブルディスクが1.44Mbyteであるのに対して数十M〜数百Mbyteといった大容量であるといった特長を有している。したがって、この両者を組み合わせたUSBフラッシュメモリは、電源や駆動機構が不要であることから小型軽量であって、持ち運びに便利であり、かつPCのUSBスロットに差し込むだけで使用できることから、手軽で利便性がよい。
図11(a)〜(d)に従来のUSBフラッシュメモリ装置を示す。外観上は、樹脂ケース111の先端にUSBインタフェースプラグ112が設けられた構造となっている。ケース111内には、電子データを記憶するフラッシュメモリ114、USBインタフェースのプロトコルにしたがって通信制御を行うとともにフラッシュメモリ114へのデータの書き込み及び読み出しを制御するコントロールIC115等が実装されたプリント回路基板113が設けられている。プラグ外周の金属からなるプラグシェル内には樹脂等の絶縁体からなるインシュレータ117が設けられており、このインシュレータ117上には接続端子であるコンタクトプレート116が配置されている。USBプラグ112はPCのUSBスロットへの抜き差し時の耐久性のため、実際にスロットに差し込まれる部分よりも1.5倍〜2倍程度の長さを有しており、プラグをケースにしっかり固定し、プリント回路基板との接続部が損傷することを避けるために、プラグの延長部の一部はケース内に位置している。このプラグの延長部にあたるプラグシェル内の空間には、インシュレータ117と一体に形成された壁部118がその空間を塞ぐように設けられており、壁部118のコンタクトプレート116が貫通する部分には貫通孔119が形成されている。インシュレータ117を介してケース内に延出されたコンタクトプレート116はプリント回路基板113に半田付け等により接合されている。
上述したようにUSBフラッシュメモリ装置は、小型軽量であり、持ち運びに便利であるが、普段身に付けても邪魔にならないようにするためには、更なる小型化を推し進める必要がある。
このような観点から、プラグ外周のプラグシェル等をなくして接点部のみの板状にし、大幅に薄型化を図ったものが知られている(例えば、特許文献1。)。
特開2003−331249号公報
しかしながら、上記のように薄型化を図ったとしても長さに関しては従来とほとんど変わらないため、結果的に薄くて細長い形状となってしまい、強度上において問題があり、携帯するには別途ケースに入れていないと折れてしまうという不都合があった。したがって、ケースに入れることなく裸のままで持ち運べるようにするためには長さ方向において小型化を図る必要がある。
そこで本発明は、携帯しても邪魔にならず、かつ強度を維持できるように小型化を図った携帯型記憶装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、インタフェースコネクタプラグと、不揮発性メモリ及びコントロールICが搭載されたプリント回路基板とを有する携帯型記憶装置において、前記インタフェースコネクタプラグのプラグシェル内に前記プリント回路基板の少なくとも一部が設けられていることを特徴とする。
また、前記インタフェースコネクタプラグの延長部分にあたるプラグシェル内に前記プリント回路基板の少なくとも一部が設けられることが好適である。
また、前記プリント回路基板全体が前記インタフェースコネクタプラグのプラグシェル内に設けられることが好適である。
また、前記インタフェースコネクタプラグの接続端子が前記プリント回路基板上に設けられることが好適である。
また、前記プリント回路基板は、前記プラグシェル内を前記インタフェースコネクタプラグの挿抜方向に移動可能な状態で前記プラグシェル内に設けられることが好適である。
さらに、前記インタフェースコネクタプラグの接続端子をバネ端子とするのが好適である。
さらに、前記ケースは該ケースの底面が前記バネ端子と接触して前記プラグシェル内に収納されるとともに、前記収納状態において前記ケース底面と前記バネ端子が設けられたインシュレータ上面の間に生じる隙間に嵌合する突出部を前記ケース又は前記インシュレータに設けることが好適である。
本発明によれば、プラグ内部の空間部分を利用し、そこにコントロールICやフラッシュメモリが実装されたプリント回路基板を設けることにより、従来に比べて格段に装置の長さを短くすることができる。また、従来のプラグの形状を維持しながら格段に装置の重量を軽くすることができる。
また、プラグの抜き差し時の耐久性のために設けられた延長部分にあたるプラグシェル内にプリント回路基板を設けることにより、プラグの耐久性のための余分な長さが不要となるため、従来に比べて大幅に装置の長さを短くすることができる。
また、プリント回路基板全体を金属外装に覆われる構造とすることにより、従来より装置の強度が向上する。
また、プリント回路基板上にプラグの接続端子を設けることにより、部品点数を削減することができる。
また、プリント回路基板をプラグの挿抜方向に移動可能な状態で前記プラグシェル内に設けることによって、使用時においてプラグをPCのスロットに差し込んだときにプリント回路基板が押し出され、携帯時はプラグ内に収納されていることになり、携帯時における装置の長さをさらに短くすることができる。
さらに、プラグの接続端子をバネ端子とすることにより、プラグ内の収納スペースを広くすることができる。また、ケースがプラグシェル内をスライドすることを繰り返すことによりケースに磨耗が生じたとしてもバネの弾性力によりケースとの接触状態は保たれ導通状態が維持されるため、接点部分の信頼性が損なわれにくい。
また、ケース底面とインシュレータ上面の間に生じる隙間に嵌合する突出部をケース又はインシュレータに設けることにより、磨耗等によりケースにガタが生じている場合であっても、プラグシェルに対するケースの嵌合姿勢のずれが防止され、プラグシェル内へのケースの収納がスムーズに行われるとともに、電気的接続状態を良好に維持できる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態について説明する。
<第1の実施の形態>図1には、本発明の第1の実施形態に係る携帯型記憶装置の斜視図(図1(a))及び側面断面図(図1(b))が示されている。
2は、USBフラッシュメモリ装置1のUSBプラグのプラグシェルであり、通常のプラグシェルより後方に長く設けられて、その内部にプリント回路基板等の本体が収納されている。すなわち、本実施形態のUSBフラッシュメモリ装置は、従来のUSBフラッシュメモリ装置のようにプラグと本体を収納する外装ケースが存在しておらず、これをプラグのプラグシェルが兼ねるような構造となっている。
プラグシェル2の前方部分はPC等のUSBスロットと嵌合するプラグ部3であり、このプラグ部3のシェル内下部にはインシュレータ5が設けられている。インシュレータ5の上面には電気的接続端子であるコンタクトプレート6が設けられている。ここで、インシュレータ5は平板状に構成されており、図11に示した従来のUSBフラッシュメモリ装置のようにプラグシェル内の後方の空間を塞ぐ壁部118のようなものは存在しない。そして、インシュレータ5上のコンタクトプレート6の後端部はプリント回路基板8上に設けられた接続端子と接触された状態となっており、半田付け等により接合されている。
プラグシェル2の後方部分である本体部4内には、ケース7が設けられている。ケース7にはプリント回路基板8等が収納されており、プリント回路基板8とプラグのコンタクトプレート6を電気的接続するための接続端子面が露出された構造となっている。このようにプリント回路基板をケースで覆うことによってプリント回路基板に塵埃や水分等が付着するのを防止するようになっている。プリント回路基板8の上面にはコントロールIC9が実装されており、また下面にはフラッシュメモリ10が実装されている、なお、図面では省略しているが、プリント回路基板8にはその他の電子部品も実装されている。このように、コントロールICとフラッシュメモリを基板の上下に実装することによって、プリント回路基板の面積を小さくすることができ、装置の長さを短くすることができる。
また、プラグシェル2の上面後方の位置には突起部11が設けられており、同様のものが底面にも設けられている。USBフラッシュメモリ装置をPC等のUSBスロットに抜き差しする際、この突起部11に指を置いて装置を掴むことによって指が滑りにくく、容易に抜き差しすることが可能である。さらに、プラグシェルの後端側面にはストラップ取付用の穴12が設けられている。
図2には、USBフラッシュメモリ装置1をPCのUSBスロットに挿入する前(図2(a))と挿入した後(図2(b))の側面断面図が示されている。
13は、PCのUSBスロットであり、USBプラグと嵌合するレセプタクルシェル14とインシュレータ15を有している。インシュレータ15の底面には金属板バネを折り曲げて形成されたバネ端子16が設けられており、USBプラグのコンタクトプレートと当接して電気的接続するようになっている。
USBフラッシュメモリ装置1のプラグがPCのUSBスロット13に挿入される時、プラグシェル2のプラグ部3にあたる部分がスロット13のレセプタクルシェル14の内側に入り込むようにして嵌合される。また、同時にプラグシェル2のプラグ部3にあたる部分とインシュレータ5の上面の間の空間にスロット13のインシュレータ15が入り込み、スロット13のインシュレータ15の先端がプラグ内のケース7の前面部と当接することによって、プラグ部3はそれ以上挿入方向への移動が規制され、この位置においてスロット13のバネ端子16はプラグ部3内のコンタクトプレート6と当接して電気的接続がなされ、正常なプラグの差込がなされる。
前述したように、ここではケース7の前面部がスロット13のインシュレータ15の先端と当接して挿入位置を規制する規制部材を兼ねている。従来においては、図11に示されているようにインシュレータの後方に設けられた壁部118がこの規制部材となっており、この壁部がプラグの抜き差し時の耐久性のために設けられたプラグの延長部分の内部全体を塞いでいた。すなわち、従来においては、この部分は未利用のスペースであった。これに対して本実施形態では、この壁部118をなくし、ケース7の前面部を位置させることによってこの未利用スペースがプリント回路基板8及びこれに実装されたコントロールIC9、フラッシュメモリ10等の配置スペースとして利用されている。したがって、今まで未利用であったスペース分だけ装置の長さを短くすることができ、装置のサイズを従来製品のプラグ部分の長さと略同程度にすることができる。
このように装置の長さが短くなることにより、プラグをPCスロットに差し込んだ状態では露出部分が少なくなり、装置をPCから取り外す際に装置を手で掴みにくくなる。かかる不都合を避けるため、ストラップ用穴12にストラップを設けることによって、装置をPCから取り外すときにはストラップを引っ張ることにより容易に取り外すことが可能となる。また、装置外装であるプラグシェルの平面及び底面に設けられた突起部11によっても同様の効果をなしえる。もちろん、この突起をプラグシェルの側面に設けるようにしてもよい。また、ボタンをつけて押し込んだら抜けるような機構を実装してもよい。なお、本実施の形態では、装置の外装をプラグシェルにより構成しているが、この本体部分に絶縁性塗料を塗布したり、本体部分を絶縁皮膜で覆ったりしてもよい。
<第2の実施の形態>図3には、本発明の第2の実施形態に係る携帯型記憶装置のPCのUSBスロットへの挿入前(図3(a))と挿入後(図3(b))を示す側面断面図が示されている。第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、インシュレータをコントロールIC及びフラッシュメモリを実装するプリント回路基板により形成した点である。
プリント回路基板28は、プラグシェル22と略同じ長さを有しており、プラグ部23まで延長して設けられている。プリント回路基板28のプラグ部側上面にはPCスロット33のバネ端子36と当接して電気的接続するためのコンタクトプレート26が形成されている。また、プリント回路基板28の本体部24側上面にはコントロールIC29が実装されている。また、プリント回路基板28の下面にはフラッシュメモリ30が実装されている。そして、プラグ部23側のプリント回路基板上面部分を除くプリント回路基板全体はケース27に覆われている。なお、ケース27後端の上側部分には窪みが設けられており、この窪みに対応する位置のプラグシェル側面にはストラップ用の穴が設けられており、この穴にストラップが取り付けられるようになっている。
USBフラッシュメモリ装置21のプラグ部23がPCのUSBスロット33に挿入されるとプリント回路基板28がUSBスロット33のインシュレータ35の下面に摺接しながらスロット33内の空間に入り込む。そして、プリント回路基板28の上面に設けられたケース27の前面部がPCスロット33のインシュレータ35の先端と衝突してプラグ部23の移動が規制された位置において、バネ端子36がプリント回路基板28上のコンタクトプレート26と当接して電気的に導通状態となり、プラグ部23がPCスロット33に正しく接続される。
以上のように、インシュレータをプリント回路基板で構成することにより、インシュレータを別部材で構成する必要がなくなり、部品点数の削減につながる。また、プラグ部を構成するプリント回路基板の下方の空間をキャッシュメモリその他の電子部品の実装スペースとして利用できることから、装置の長さが同じであっても第1の実施形態に比べ実装面積を広く確保することができる。したがって、その分メモリの搭載量を増やしたり、また全体の長さをさらに短くするような電子部品の配置も可能である。
<第3の実施の形態>図4及び図5には、本発明の第3の実施形態に係る携帯型記憶装置の斜視図及び側面図が示されている。第3の実施の形態が第1、第2の実施の形態と異なる点は、プリント回路基板が収納されたケースがプラグシェル内を前後にスライド可能に設けた点である。
図4(a)は、ケースが装置外装のプラグシェル内に収納された携帯時の状態を示しており、図4(b)は、装置がPC等に接続されている時のようにケースが後方にスライドしている状態を示している。また、図5(a)は、PCスロットに挿入する前のUSBフラッシュメモリ装置の側面図、図5(b)は、PCスロットに挿入した状態のUSBフラッシュメモリ装置の側面図、図5(c)は、図5(b)の状態におけるケース内部を示した図である。
装置外装のプラグシェル42内にはインシュレータ45とその上にケース47が設けられており、インシュレータ45は、その厚みが通常より薄く形成されている。インシュレータ45の上面には、接続端子として金属薄平板からなるコンタクトプレートのかわりに金属板の前端部及び後端部を略円弧上に折り曲げて形成したバネ端子46が設けられている。この前方部分のバネ端子は後述するように、PCに接続された際に、PCスロット内のバネ端子と当接してPCと電気的に接合する部分である。これに対して後方部分のバネ端子は、PCに接続された際に、ケースに設けられたコンタクトプレートと当接してケース内のプリント回路基板に実装された電子回路と電気的に接続する部分である。コンタクトプレートの代わりに板バネによる接続端子としたのは、ケース47をプラグシェル42内に押圧保持するとともに、インシュレータ45の厚みを薄くしてケースの収納スペースを確保するためである。インシュレータの厚みを薄くした分、バネ端子46の頂点を前記第1、第2の実施の形態におけるコンタクトプレートの位置と略同じ又はそれより若干高い位置に設けることによって、PCスロット内のバネ端子と当接できる接点位置を確保している。そしてバネ端子46を介してケース47が設けられている。
ケース47は携帯時の収納状態において、プラグシェルのプラグ部内の空間に配置される。したがって、プラグシェルの長さはプラグ部の長さに近い長さであり、前記第1、第2の実施形態で示されたUSBフラッシュメモリ装置よりもプラグシェルの長さはさらに短く設けられている。また、ケース47はインシュレータ45の厚みを薄くした分だけ厚みが大きく設けられている。したがって、その分だけケース内の収納スペースが広く設けられている。そしてケース47は、バネ端子46の弾性力により上方に押圧されている。したがって、ケースがプラグシェル内に収納された状態においてケースはバネ端子の弾性力により押圧保持されることから、持ち運びする時等においてケースが不用意にプラグシェルから飛び出すことがない。
ケース47の左右側面にはそれぞれガイド部57が突出して設けられている。また、プラグシェル42の左右側面にはそれぞれ、装置の長辺方向、すなわちPCスロットへの挿抜方向に延出されたガイド穴58が設けられている。ガイド部57はガイド穴58に嵌入されており、ケース47は、ガイド部57がガイド穴58に沿って移動することによって、PCスロットへの挿抜方向にスライドする。このガイド穴58は、その前端部が、ケースがプラグシェル内に完全に収納された状態においてガイド部57と当接する位置に設けられており、また、その後端部は、装置が完全にPCスロットに挿入されてケースが後方に移動しきった状態においてガイド部57と当接する位置に設けられている。
次にUSBフラッシュメモリ装置をPCスロットに挿入する時の本装置の動作を説明する。USBフラッシュメモリ装置がPCのUSBスロット53に挿入され始めると、まず装置内のケース47の前面部がPCスロット内のインシュレータ55の先端部と衝突する。さらに挿入していくと、ケース47はインシュレータ55の先端部に押されて後方にスライドを始める。この時、フラッシュメモリ装置のインシュレータ45は、PCスロット53のインシュレータ55の下部の空間に摺接しながら入り込んでいく。そして、ケース47のガイド部57がプラグシェル42のガイド穴58の後端部に達することによりケース47の後方へのこれ以上の移動が規制され、プラグのこれ以上の挿入が規制される。この時点で、前方に設けられたバネ端子46がPCスロット53に設けられたバネ端子56に当接する。また、この時、インシュレータ45上の後方に設けられたバネ端子46がケース47の下面に設けられたコンタクトプレート43に当接する。
ここで、ケース47には、コントロールIC49、フラッシュメモリ50等の電子部品が実装されたプリント回路基板48が設けられている。また、プリント回路基板48とコンタクトプレートとの間には導通部44が設けられている。したがって、プリント回路基板48とインシュレータ45上の後方に設けられたバネ端子46はコンタクトプレート43と導通部44を介して電気的に導通される。このように、USBフラッシュメモリ装置がPCスロットに完全に挿入された状態ではケース47がプラグシェルから後方に露出した状態となる。
以上のように、プリント回路基板が収納されたケースをプラグシェル内で前後にスライド可能に設けたことにより、携帯時にはプラグシェルのプラグ部内にケースが収納されるので、プラグシェルの長さ、すなわち、装置の長さをプラグの長さに近い長さまで小型化することができる。また、接続端子をバネ端子とすることにより、インシュレータの厚みを薄くすることができ、その分ケースのスペース、すなわち、プリント回路基板を収納するスペースをより大きく確保することができる。さらに、ケースがプラグシェル内をスライドすることを繰り返すことによりケースに磨耗が生じたとしてもバネの弾性力によりケース側のコンタクトプレートとの接触状態は保たれ導通状態は維持されるため、接点部分の信頼性が損なわれにくい。
なお、本実施形態の場合、PCスロットに差し込んだ時の装置外装のプラグシェルの露出部分は殆ど無く、イジェクトのための機構を設けるスペースも殆ど存在しないため、ケース7を掴んで引っ張ることになる。しかしながら、無理に引っ張るとケースがプラグシェルから外れてしまうおそれもある。したがって、前記第1、第2の実施形態で示したようにプラグシェルの後端部にストラップ用の穴52を設け、ストラップを引くことで装置をPCから取り外せるようにしている。また、将来、プリント回路基板部分の更なる小型化が進めばイジェクト機構を実装することも考えられる。
上記の例では、インシュレータとプラグシェルの間の空間にケースをスライド可能に設け、インシュレータ上面の前方及び後方に設けられた板バネで形成されたバネ端子でケース下面を弾性押圧したものであるが、PCスロットに差し込んだ時には、ケースはプラグシェルからかなり露出した状態となることから、PCスロットから抜いた後ケースをプラグシェル内に収納する際には、ケースのガタ等によりプラグシェル内にうまく収納できない場合が考えられる。とくに、ケースを何度もスライドすることによりケースが磨耗した場合にはこのような状況が起こりやすいものと考えられる。また、USBプラグは接続ラインが4本あることから、ケースのコンタクトプレートと接触するバネ端子は4つある。したがって、これらのバネ端子の弾性力がそれぞれ異なる場合には、ケース下面はこれらの接点部分のみと接触していることからケースのコンタクトプレートとの接触圧がそれぞれ異なり、ケースのガタと相俟って接触が十分でない接点部分が発生する場合も考えられる。かかる不都合を解決するため、以下に示すように、ケースの底面とプラグシェルが略当接するようにケース又はプラグシェル又はその両方に突出部を設けるようにする。
図6に一例を示す。図6(a)は、プラグの正面図を示し、プラグシェル61とその下部にインシュレータ63が設けられ、インシュレータ63の上面にはバネ端子62が配置されている。図6(b)は、ケースの正面図を示している。ケース64には、下方に突出部65が設けられている。これらの突出部は、隣接するバネ端子の間及びバネ端子とプラグシェルの側面の間に位置し、これらの隙間を埋めるような形状を有している。図6(c)は、ケースがプラグ内に嵌入された状態を示す正面図である。ここで、突出部65の底面はプラグシェル又はインシュレータの上面に略当接している。したがって、この突出部65によってケースはプラグ内の高さ方向において位置決めがなされることから、それぞれのバネ端子の弾性力が異なる場合であっても、ケースのコンタクトプレートとの接触はそれぞれ十分保たれる。また、突出部65は、隣接するバネ端子又はプラグシェルの側面と略当接している。したがって、この突出部によってケースはプラグの幅方向においても位置決めがなされることから、ケースの幅にガタが生じている場合であっても、ケースのコンタクトプレートはバネ端子に正しく位置決めされる。また、突出部65は、ガイド溝としての役割も有する。したがって、PCスロットからプラグを抜いた後、ケースをプラグシェル内に収納する際においても、隣接する突出部によって形成されるガイド溝とバネ端子によりケースの移動が案内されることとなり、プラグシェル内へのケースの収納がスムーズに行われる。また、ガイド溝がバネ端子の捩れを規制するので、バネ端子の横方向の変形を防止し、経年変化によるバネ端子の接触不良の発生を防止できる。
図7に他の例を示す。前述した例では、ガタによるケースのプラグシェルに対する嵌合姿勢のずれが生じないようにするために、ケースにのみ突出部を設けるようにしたが、本例ではケースのみならずインシュレータにも突出部を設けたものである。インシュレータ73の左右両端部には上方に向かって突出する突出部76が設けられている。突出部76の高さは、ケース74が嵌入された際にケースの底面と略当接する程度にされている。また、ケース74の底面には下方に向かって突出する突出部75が設けられている。突出部75はケース74が嵌入された際にバネ端子72のうち左側の2つ端子の間及び右側の2つの端子の間に位置し、その側面がバネ端子の側部と略当接する程度の寸法を有し、また、その底面がインシュレータ73の上面と略当接する程度の寸法を有している。以上の構成であっても前述の例と同様の効果を有する。この場合、ケースには同じ高さの突出部を2箇所設ければよいだけなので、前述の例よりケースの構造が簡単で済む。
図8にもう一つの他の例を示す。本例においては、突出部をケースには設けないで、インシュレータに全て設けている。インシュレータ83上の隣接するバネ端子82の間及びバネ端子82とプラグシェル81の側面との間には突出部86が設けられている。突出部86の高さは、ケース84が嵌入された際にケースの底面と略当接する程度にされている。これは逆に言えば、インシュレータ上面にバネ端子が載置される溝部を設けた構成であると言える。これに対してケース84の底面はフラットである。以上の構成においても前述の例と同様の効果を有する。この場合、インシュレータにバネ端子が載置される溝部を形成すればよいだけなので、より構造が簡単で済む。
図9にさらにもう一つの他の例を示す。本例は図6に示した例を変形したものであり、ケース下方の突出部に、ケースがプラグシェル内から抜けないためのストッパ機能を持たせた点に特徴がある。図9(a)は、プラグの正面図を示す。図6と異なる点は、インシュレータの両サイドをプラグシェルの両側面まで延ばした突出部93を有する点である。この両サイドのインシュレータ側突出部93は、図9(b)に示すように、シェル91の前端部に設けられている。また、後端部の両サイドにも突出部93と同様の突出部94が設けられている。また、ケース側突出部のうち、両サイドの突出部95は、ケース92の前端部に近い位置に設けられている。このような突出部を設けることによって、ケース92がプラグシェル91から露出して後方に移動するPCスロット挿入時において、ケース側突出部95の後端面がシェル後端部に設けられたインシュレータ側突出部94の前端面に衝突するため、それ以上のケース92の後方への移動が規制されることとなる。また、逆にプラグをPCスロットから抜いてケース92をプラグ内に収納する時には、ケース側突出部95の前端面がシェル前端部に設けられたインシュレータ側突出部93の後端面に衝突してそれ以上のケース92の前方への移動が規制されることとなる。したがって、プラグシェルからケースが抜けることが防止される。
ところで、第3の実施形態ではフラッシュメモリ等が実装されたプリント回路基板を収納したケースをプラグ内でスライド可能とした構成を示したが、仮にプラグの挿抜時等においてプラグのみが損傷し、ケース本体には何の損傷もないような場合が生じた場合には、メモリ内には正常にデータが記憶されているにもかかわらず、PCと接続することができないため、メモリ内のデータの読み出しを諦めざるを得ない。このような場合、プラグをケースから簡単に取り外すことができ、プラグの交換を可能にすれば、メモリ内のデータの読み出しを諦めなくてもよい。
そこで、プラグをケースから簡単に取り外しできるようにした構成を図10に示す。ケース101の後端両側部からは前方に向かって延出部102が設けられている。この延出部102の先端には、側部外方に向かって突出するガイド部103が設けられており、ガイド部103はプラグシェル104の側面に設けられたガイド穴105に嵌入されている。かかる構成において、延出部102の根元に近い部分を指で内側に向かって押すことによって、ガイド部103はプラグシェル104の内側に移動してガイド穴105との嵌合状態が解除され、この状態でケース101をプラグシェル104から引っ張り出すことにより、ケース101はプラグから取り外される。また、ケース101をプラグに取り付ける場合には、前記と逆のことを行うことによって取り付けることができる。以上のようにケースをプラグから脱着可能とすることにより、プラグが損傷した場合にもメモリからデータを読み出すことができ、またデータをメモリに書き込むことができるので、データやメモリを無駄にすることがない。また、1つのプラグに対してメモリを種々に交換できることから、種々のUSBフラッシュメモリ装置を1つのプラグで共通化することができ、複数のメモリ装置に対してプラグは1つで済み、より経済的である。また、メモリ装置を収納したケースだけでなく、例えば、無線LANアダプタを収納したケース等も用意しておけば、1つのプラグで様々な装置を構成できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態では、プラグシェルが、プラグのみならず本体をも収納する外装ケースとしての役割をも有するようにしていたが、本発明の要旨は従来において未利用のスペースであったプラグの抜き差し時の耐久性のために設けられたプラグの延長部分の内部空間をプリント回路基板及びこれに実装されたコントロールIC、フラッシュメモリ等の配置スペースとして利用することにあることから、プラグシェルの長さは従来のままで、前記未利用スペースにプリント回路基板の一部が位置するように設け、プラグ部分を除いて外装ケースで覆うようにしても、外装ケースの長さは従来より短くなる。また、プリント回路基板は、ケースで覆うようにしていたが、これをモールドにより覆うようにしてもよい。また、本実施形態では、USBフラッシュメモリ装置を例に挙げて説明したが、プラグシェルを有するインタフェースコネクタプラグと一体化された装置であれば本発明の適用はもちろん可能であり、例えばIEEE1394インタフェースプラグを用いた装置であっても良いし、また、フラッシュメモリ装置に限らず無線LANアダプタ等の他の電子装置にも適用可能である。
2,22,42 プラグシェル
5,45 インシュレータ
6,26 コンタクトプレ−ト
7,27,47 ケース
8,28,48 プリント回路基板
9,29,49 コントロールIC
10,30,50 フラッシュメモリ
5,45 インシュレータ
6,26 コンタクトプレ−ト
7,27,47 ケース
8,28,48 プリント回路基板
9,29,49 コントロールIC
10,30,50 フラッシュメモリ
Claims (9)
- インタフェースコネクタプラグと、
不揮発性メモリ及びコントロールICが搭載されたプリント回路基板と、
を有する携帯型記憶装置において、
前記インタフェースコネクタプラグのプラグシェル内に前記プリント回路基板の少なくとも一部が設けられていることを特徴とする携帯型記憶装置。 - 前記インタフェースコネクタプラグの延長部分にあたるプラグシェル内に前記プリント回路基板の少なくとも一部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の携帯型記憶装置。
- 前記プリント回路基板全体が前記インタフェースコネクタプラグのプラグシェル内に設けられていることを特徴とする請求項1記載の携帯型記憶装置。
- 前記インタフェースコネクタプラグの接続端子が前記プリント回路基板上に設けられていることを特徴とする請求項1記載の携帯型記憶装置。
- 前記プリント回路基板は、前記プラグシェル内を前記インタフェースコネクタプラグの挿抜方向に移動可能な状態で前記プラグシェル内に設けられていることを特徴とする請求項1記載の携帯型記憶装置。
- 前記プリント回路基板はケース内に収納され、前記ケースが前記プラグシェル内を移動可能であることを特徴とする請求項5記載の携帯型記憶装置。
- 前記インタフェースコネクタプラグの接続端子をバネ端子としたことを特徴とする請求項5記載の携帯型記憶装置。
- 前記インタフェースコネクタプラグは、インシュレータと前記インシュレータ上に設けられたバネ端子を有し、前記ケースは該ケースの底面が前記バネ端子と接触して前記プラグシェル内に収納されるとともに、前記収納状態において前記ケース底面と前記インシュレータ上面の間に生じる隙間に嵌合する突出部を前記ケース又は前記インシュレータに設けたことを特徴とする請求項6記載の携帯型記憶装置。
- 前記インタフェースコネクタプラグは、USBインタフェースコネクタプラグであることを特徴とする請求項1記載の携帯型記憶装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004178500A JP2006004082A (ja) | 2004-06-16 | 2004-06-16 | 携帯型記憶装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004178500A JP2006004082A (ja) | 2004-06-16 | 2004-06-16 | 携帯型記憶装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006004082A true JP2006004082A (ja) | 2006-01-05 |
Family
ID=35772439
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004178500A Pending JP2006004082A (ja) | 2004-06-16 | 2004-06-16 | 携帯型記憶装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006004082A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006128061A (ja) * | 2004-11-01 | 2006-05-18 | Innodisk Corp | ユニバーサルシリアルバス応用装置 |
KR100828956B1 (ko) * | 2006-06-27 | 2008-05-13 | 하나 마이크론(주) | Usb 메모리 패키지 및 그 제조 방법 |
JP2009259222A (ja) * | 2008-04-17 | 2009-11-05 | Hon Hai Precision Industry Co Ltd | メモリ装置 |
KR100927768B1 (ko) | 2007-11-29 | 2009-11-20 | 정상록 | 휴대용 유에스비 저장 장치 |
-
2004
- 2004-06-16 JP JP2004178500A patent/JP2006004082A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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