WO2006001413A1

WO2006001413A1 - 案内報知装置、そのシステム、その方法、およびその方法を実施するプログラム、そのプログラムを記憶した記録媒体

Info

Publication number: WO2006001413A1
Application number: PCT/JP2005/011719
Authority: WO
Inventors: Kouji Amano
Original assignee: Pioneer Corporation; Increment P Corporation
Priority date: 2004-06-25
Filing date: 2005-06-27
Publication date: 2006-01-05
Also published as: JPWO2006001413A1; US7860647B2; US20080033640A1; JP4495160B2

Abstract

　ナビゲーション装置１００は、地図情報を取得する地図情報取得手段と、移動体の現在位置に関する現在位置情報を取得する現在位置取得手段と、目的地に関する目的地情報を取得する目的地取得手段と、地図情報に基づいて、前記移動体を駐車する駐車場に関する駐車場情報を複数取得する情報検索手段と、前記現在位置から駐車場までの移動経路、および駐車場から目的地までの移動経路を設定する経路設定手段と、これらの移動経路に基づいて、駐車場のいずれかと、移動経路との少なくともいずれか一方を端末表示部１４０に表示させる制御をする表示制御手段と、を具備した。

Description

明細書

案内報知装置、そのシステム、その方法、およびその方法を実施するプログラム、そのプログラムを記憶した記録媒体

技術分野

[0001] 本発明は、移動体の交通状況を報知する案内報知装置、そのシステム、その方法

、およびその方法を実施するプログラム、そのプログラムを記憶した記録媒体を記憶した記録媒体に関する。

背景技術

[0002] 従来、車載用のナビゲーシヨン装置にぉ、て、道路交通情報通信システム (Vehicle I nformation Communication System :VICS)から交通事故や渋滞などの交通情報（VI CSデータ)を取得し、表示装置の画面に表示する地図情報に交通事故や渋滞などの交通状況を表す表示を重畳させ、利用者に報知する構成が知られてヽる。

[0003] このような車載用のナビゲーシヨン装置において、過去の渋滞情報を統計処理した統計渋滞情報データを用い、現在および将来の交通状況を予測して報知する構成が知られている（例えば、特許文献 1参照)。

[0004] この特許文献 1に記載のものは、統計渋滞情報データに基づ、て曜日や時間帯などの時間的要素に応じた統計渋滞情報を、渋滞状況に応じて異なる表示形態で地図情報に重畳させて報知する。このことから、報知される曜日や時間帯などにより、現在や将来に起こり得る渋滞を利用者に予測させることが可能となる。

[0005] また、地図情報に駐車場情報を重畳させて報知する構成が知られている (たとえば、非特許文献 1参照)。この非特許文献 1に記載のものは、例えば駐車状況が満車などの場合、赤印で駐車場が利用できないことを表示し、例えば駐車状況に空きがある場合、青印で駐車場が利用できることを表示する。

[0006] 特許文献 1 :特開平 9 113290号公報 (第 3頁右欄第 7頁左欄）

特干文献 1 :http:/ノ www.dvd— rakunavi.com/function/ aroundハ ndex.html (2004年 6月 11日現在）

発明の開示発明が解決しょうとする課題

[0007] し力しながら、上記特許文献 1に記載のような従来の装置では、目的地までの移動経路を探索すると、目的地の周辺に渋滞が発生している場合でも、この目的地に対して移動経路を設定してしまうおそれがある。このため、目的地周辺に到達したとしても、再度駐車場を検索する必要がある。また、目的地周辺で渋滞に巻き込まれた場合や、目的地周辺についても空車スペースを有する駐車場が見つ力なかったりした場合では、目的地への到着が遅れてしまうおそれがある。したがって、利用者は渋滞を避けるために別の目的地に到達する前に、駐車場を再検索する必要があり、より良好な運行支援が可能な装置が望まれて、る。

[0008] 本発明は、このような点に鑑みて、良好な運行を支援する案内報知装置、そのシステム、その方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0009] 本発明の案内報知装置は、地図情報を取得する地図情報取得手段と、移動体の現在位置に関する現在位置情報を取得する現在位置取得手段と、目的地に関する目的地情報を取得する目的地取得手段と、前記地図情報に基づいて、前記移動体を収容する収容施設に関する施設情報を複数取得する施設情報取得手段と、前記現在位置から前記収容施設までの第 1の移動経路、および前記収容施設から前記目的地までの第 2の移動経路を設定する経路設定手段と、前記第 1の移動経路および前記第 2の移動経路に基づいて、前記収容施設のいずれかと、第 1の移動経路および第 2の移動経路との少なくともいずれか一方を報知手段にて報知させる制御をする報知制御手段と、を具備したことを特徴とする。

[0010] 本発明の案内報知システムは、地図情報を記憶手段に記憶したサーバ装置と、このサーバ装置力もネットワークを介して前記地図情報を取得する請求項 1ないし請求項 20のいずれかに記載の案内報知装置を備えた端末装置と、を具備したことを特徴とする。

[0011] 本発明の案内報知システムは、前述した本発明の案内報知装置を備えた端末装置と、この端末装置とネットワークを介して接続されるとともに、前記端末装置から送信される前記収容施設のサービスの予約または予約解除に関するサービス要求情報を受信するサービスサーバ装置と、を備えたことを特徴とする。

[0012] 本発明の案内報知方法は、地図情報、移動体の現在位置に関する現在位置情報、および目的地に関する目的地情報を取得し、前記地図情報に基づいて、前記移動体を収容する収容施設に関する施設情報を複数取得し、前記現在位置から前記各収容施設までの第 1の移動経路、および前記各収容施設から前記目的地までの第 2 の移動経路を設定し、前記第 1の移動経路および前記第 2の移動経路に基づいて、前記収容施設の!/、ずれかと、第 1の移動経路および第 2の移動経路との少なくとも、ずれか一方を報知手段にて報知することを特徴とする。

[0013] 本発明の案内報知プログラムは、演算手段を、前述した本発明の案内報知装置として機能させることを特徴とする。

[0014] 本発明の案内報知プログラムは、前述した本発明の案内報知方法を演算手段に実行させることを特徴とする。

[0015] 請求項 29に記載の発明は、請求項 27または請求項 28に記載の案内報知プロダラムが演算手段にて読み取り可能に記録されたことを特徴とした案内報知プログラムを記録した記録媒体である。

図面の簡単な説明

[0016] [図 1]本発明の第 1実施形態におけるナビゲーシヨン装置の概略構成を示すブロック図である。

[図 2]前記第 1実施形態における、地図情報を構成する表示用データのテーブル構造を模式的に示す概念図である。

[図 3]前記第 1実施形態における、地図情報を構成するマッチングデータのテーブル構造を模式的に示す概念図である。

[図 4]前記第 1実施形態における、交通状況予測テーブルにおけるデータのテープル構造を模式的に示す概念図である。

[図 5]前記第 1実施形態における、駐車場情報テーブルにおけるデータのテーブル構造を模式的に示す概念図である。

[図 6]前記第 1実施形態における、公共交通機関情報テーブルにおけるデータのテ一ブル構造を模式的に示す概念図である。

[図 7]前記第 1実施形態における、カレンダテンプレートにおけるデータのテーブル構造を模式的に示す概念図である。

圆 8]前記第 1実施形態における、ナビゲーシヨン装置を構成する処理部の概略構成を示すブロック図である。

[図 9]前記第 1実施形態における、ナビゲーシヨン装置における移動経路の探索処理を示すフローチャートである。

圆 10]前記第 1実施形態における、駐車場駐車場の検索処理を示すフローチャートである。

圆 11]前記第 1実施形態における、移動経路の表示画面を示す模式図である。圆 12]前記第 1実施形態における、駐車場の選択時に表示される駐車場情報リストを示す模式図である。

圆 13]本発明の第 2実施形態におけるナビゲーシヨンシステムの概略構成を示すブロック図である。

圆 14]前記第 2実施形態における、端末装置の概略構成を示すブロック図である。圆 15]前記第 2実施形態における、端末装置の処理部の概略構成を示すブロック図である。

圆 16]前記第 2実施形態における、サーバ装置の概略構成を示すブロック図である。圆 17]前記第 2実施形態における、サーバ装置の CPUの概略構成を示すブロック図である。

[図 18]前記第 2実施形態における、サービスサーバ装置の概略構成を示すブロック図である。

[図 19]前記第 2実施形態における、サービスサーバ装置の記憶部に記憶される駐車状況情報テーブルを模式的に示す概念図である。

[図 20]前記第 2実施形態における、サービスサーバ装置の記憶部に記憶されるサービス情報テーブルを模式的に示す概念図である。

[図 21]前記第 2実施形態における、サービスサーバ装置の記憶部に記憶されるサービス予約情報テーブルを模式的に示す概念図である。圆 22]前記第 2実施形態における、サービスサーバ装置のサービスサーバ処理部の概略構成を示すブロック図である。

圆 23]前記第 2実施形態における、移動経路の探索処理を示すフローチャートである。

圆 24]前記第 2実施形態における、駐車場の探索処理を示すフローチャートである。

[図 25]前記第 2実施形態における、サービス申込処理についてのフローチャートである。

符号の説明

100 案内報知装置としてのナビゲーシヨン装置

140 報知手段としての端末表示部

150 報知手段としての音声出力部

191A 現在位置取得手段

192 報知制御手段、サービス情報取得手段、付加サービス情報取得手段、交通費情報認識情報としての案内報知制御手段、

191B 目的地取得手段

192B 地図情報取得手段としても機能する表示制御手段

194A 交通情報認識手段、統計交通情報取得手段、および渋滞状況変化認識手段としても機能する渋滞状況認識手段

194B 施設収容状況認識手段としての駐車場状況認識手段

195A 経路設定手段としての経路探索手段

195C 移動距離演算手段、時間演算手段としても機能する移動時間演算手段 196 施設情報取得手段、公共交通機関情報取得手段としても機能する情報検索手段

200 案内報知システムとしてのナビゲーシヨンシステム

300 ネットワーク

400 端末装置

431 付加サービス情報取得手段としてのサービス申込情報生成手段

500 サーバ装置 600 サービスサーバ装置

発明を実施するための最良の形態

[0018] [第 1実施形態]

以下、本発明に係る第 1実施形態を図面に基づいて説明する。

本実施形態では、本発明の案内報知装置としてのナビゲーシヨン装置であって、移動体である例えば車両の移動状況としての走行を案内誘導する構成を例示して説明する。なお、本発明の案内報知装置としては、車両の走行を案内誘導する構成に限らず、 Vヽずれの移動体の交通状況を報知する構成が対象となる。

[0019] 〔ナビゲーシヨン装置の構成〕

図 1において、 100は案内報知装置としてのナビゲーシヨン装置である。このナビゲーシヨン装置 100は、移動体である例えば車両の移動状況に対応して移動に関する案内を報知する装置である。なお、移動体としては、車両に限らず、航空機、船舶などいずれの移動体が対象となる。また、ナビゲーシヨン装置 100としては、例えば移動体としての車両に搭載される車載型、携帯型、 PDA (Personal Digital Assistant)、携帯電話、 PHS(Personal Handyphone System),携帯型パーソナルコンピュータなどが例示できる。このナビゲーシヨン装置 100は、このナビゲーシヨン装置 100が有する地図情報に基づいて、現在位置や目的地に関する情報、目的地までのルート探索や表示、最寄りの所定の店舗の検索やその表示あるいは店舗のサービス内容に関する情報の表示などを実施する。そして、このナビゲーシヨン装置 100は、図 1に示すように、センサ部 110と、交通情報取得手段としての VICS (Vehicle Information Com munication System :道路交通情報通信システム）受信部 120と、端末入力部 130と、報知手段としての端末表示部 140と、報知手段としての音声出力部 150と、記憶手段 160と、メモリ 170と、送受信部 180と、処理部 190と、などを備えている。

[0020] センサ部 110は、移動体である例えば車両の移動の状態、すなわち現在位置や走行状況などを検出して処理部 190に所定の信号 Sscとして出力する。このセンサ部 1 10は、例えば図示しない GPS (Global Positioning System)受信部と、図示しない速度センサ、方位角センサおよび加速度センサなどの各種センサなどにて構成されている。 [0021] GPS受信部は、図示しない人工衛星である GPS衛星から出力される航法電波を図示しない GPSアンテナにて受信する。そして、 GPS受信部は、受信した航法電波に対応した信号に基づ、て現在位置の擬似座標値を演算し、 GPSデータとして処理部 190に出力する。

[0022] また、センサ部 110のセンサである速度センサは、移動体である例えば車両に配設され、車両の移動速度である走行速度に対応して変動する信号に基づいて、車両の走行速度や実際の加速度を検出する。この速度センサは、例えば車軸や車輪の回転により出力されるパルス信号や電圧値などを読み取る。そして、速度センサは、読み取ったノルス信号や電圧値などの検出情報を処理部 190へ出力する。センサである方位角センサは、車両に配設され、図示しないいわゆるジャイロセンサを有し、車両の方位角すなわち車両が前進する走行方向を検出する。この方位角センサは、検出した走行方向に関する検出情報である信号を処理部 190へ出力する。センサである加速度センサは、車両に配設され、車両の走行方向における加速度を検出する。この加速度センサは、検出した加速度を、例えばパルスや電圧などによる検出情報であるセンサ出力値に変換し、処理部 190へ出力する。

[0023] VICS受信部 120は、図示しない VICSアンテナを有し、この VICSアンテナにより交通に関する情報を取得する。具体的には、図示しない VICSから、例えばビーコンや FM多重放送などにより、渋滞、交通事故、工事、交通規制などの交通情報 (以下、 VICSデータという。）を取得する。そして、取得した交通に関する情報を処理部 19 0に所定の信号 Sviとして出力する。

[0024] ここで、 VICSデータは、例えば以下に示す概念的な複数の項目が 1つのデータとして構成されたテーブル構造となって、る。

•渋滞度:渋滞、混雑、順調など

•渋滞の先頭位置情報

•渋滞の長さ情報

'リンク旅行時間情報：、わゆる VICSリンクである交差点間を車両が走行に要する時間

•区間旅行時間情報: VICSリンクより長い所定区間における車両が走行に要する時間

，規制内容、原因、規制区間などの情報

•駐車場における空車状況などの情報

'サービスエリアやパーキングエリアに関する情報

•その他の情報

[0025] 端末入力部 130は、例えばキーボードやマウスなどで、入力操作される図示しない各種操作ボタンや操作つまみなどを有して、る。この操作ボタンや操作つまみの入力操作の内容としては、例えばナビゲーシヨン装置 100の動作内容の設定などの設定事項である。具体的には、取得する情報の内容や取得する条件などの設定、目的地の設定、情報の検索、車両の移動状況である走行状態を表示させるなどが例示できる。そして、端末入力部 130は、設定事項の入力操作により、所定の信号 Sinを処理部 190へ適宜出力して設定させる。なお、この端末入力部 130としては、操作ボタンゃ操作つまみなどの入力操作に限らず、例えば端末表示部 140に設けられたタツチパネルによる入力操作や、音声による入力操作など、各種設定事項を設定入力可能な、ずれの構成が適用できる。

[0026] 端末表示部 140は、処理部 190にて制御され処理部 190からの画像データの信号 Sdpを画面表示させる。画像データとしては、例えば地図情報や検索情報などの画像データの他、図示しない TV受信機で受信した TV画像データ、外部装置など光デイスクゃ磁気ディスク、メモリカードなどの記録媒体に記録されドライブやドライバなどにて読み取った画像データ、メモリ 170からの画像データなどである。この端末表示部 140としては、例えば液晶や有機 EL (Electro Luminescence)パネル、 PDP (Plasm a Display Panel)、 CRT (Cathode-Ray Tube)などが例示できる。

[0027] 音声出力部 150は、例えば図示しないスピーカなどの発音手段を有する。この音声出力部 150は、処理部 190にて制御され、処理部 190からの音声データなどの各種信号 Sadを発音手段力音声により出力する。音声により出力する情報としては例えば車両の走行方向や走行状況、交通状況などで、車両の走行を案内する上で運転者などの搭乗者に報知する。なお、発音手段は、例えば TV受信機で受信した TV音声データや記録媒体さらにはメモリ 170などに記録された音声データなどをも適宜出力可能である。また、音声出力部 150は、発音手段を設けた構成に限らず、車両に配設されて!/ヽる発音手段を利用する構成としてもょヽ。

[0028] 記憶手段 160は、例えば図 2および図 3に示すような地図情報と、図 4に示すような交通状況予測テーブル 10と、図 5に示すような駐車場情報テーブル 20と、図 6に示すような公共交通機関情報と、などを格納、すなわち読み出し可能に記憶する。また、記憶手段 160としては、 HD (Hard Disc)、 DVD (Digital Versatile Disc)、光デイスク、メモリカードなどの記録媒体に読み出し可能に記憶するドライブやドライバなどを備えた構成などとしてもょヽ。

[0029] ここで、情報としての地図情報は、例えば図 2に示すようないわゆる POI (Point Of I nterest)データである表示用データ VMと、例えば図 3に示すようなマッチングデータ MMと、移動経路探索用地図データと、などを備えている。

[0030] 表示用データ VMは、例えばそれぞれ固有の番号が付加された複数の表示用メッシュ情報 VMxを備えている。すなわち、表示用データ VMは、一部の領域に関する表示用メッシュ情報 VMxに複数分割され、表示用メッシュ情報 VMxが縦横に複数連続して構成されている。なお、表示用メッシュ情報 VMxは、適宜一部の領域に関する下層の表示用メッシュ情報 VMxにさらに複数分割されていてもよい。各表示用メッシュ情報 VMxは、設定された一辺の長さ、すなわち実際の地形上の長さを地図の縮尺に応じて短縮した長さで矩形状に分割され、所定の角部分に地図情報の全体、例えば地球の地図における絶対座標 ZPの情報を有している。

[0031] そして、表示用メッシュ情報 VMxは、例えば交差点の名称などの名称情報 VMxA と、道路情報 VMxBと、背景情報 VMxCと、にて構成されている。名称情報 VMxAは、その領域における他要素データである例えば交差点の名称や地域の名称などを絶対座標 ZPとの位置関係で所定の位置に配置表示されるデータのテーブル構造に構成されている。道路情報 VMxBは、その領域における道路要素データである道路を絶対座標 ZPとの位置関係で所定の位置に配置表示させるデータのテーブル構造に構成されている。背景情報 VMxCは、他要素データである著名な場所や建造物などを示すマークや、その著名な場所や建造物などを示す他要素データである画像情報などを絶対座標 ZPとの位置関係で所定の位置に配置表示されるデータのテープル構造に構成されている。

[0032] 一方、マッチングデータ MMは、表示用データ VMと同様に、例えばそれぞれ固有の番号が付加された一部の領域に関するマッチングメッシュ情報 MMxに複数分割され、マッチングメッシュ情報 MMxが縦横に複数連続して構成されている。各マツチングメッシュ情報 MMxは、設定された一辺の長さ、すなわち実際の地形上の長さを地図の縮尺に応じて短縮した長さで矩形状に分割され、所定の角部分に地図情報の全体、例えば地球の地図における絶対座標 ZPの情報を有している。

[0033] そして、マッチングデータ MMは、例えば車両の移動状態を地図情報に重畳させて表示させる際に、車両を表す表示が道路上ではなく建物上に位置するなどの誤表示を防止するため、車両を表す表示が道路上に位置するように表示を修正するマツプマッチング処理に利用される。このマッチングデータ MMは、複数のリンク列ブロック情報を有している。

[0034] リンク列ブロック情報は、図 3に示すように、道路を構成し地点を表す地点情報としてのノード Nを結ぶ線分である線分情報としてのリンク L力所定の規則性で複数関連付けられたデータのテーブル構造である。具体的には、道路の所定の長さ例えば甲州街道や青梅街道などの連続する道路のように、リンク Lが折れ線上にそれぞれ連なった連続するリンク列となるもので関連付けられている。そして、リンク Lは、リンク L毎に付加された固有の番号である線分固有情報（以下、リンク IDという。）と、リンク Lが結ぶ 2つのノード Nを表す固有の番号などのノード情報とを有している。また、リンク Lは、 VICSリンクに関連付けられ、 VICSデータと地図表示との位置関係が対応するようになっている。

[0035] また、ノード Nは、各道路の交差点や屈曲点、分岐点、合流点などの結節点に相当する。そして、ノード Nに関する情報は、リンク列ブロック情報におけるノード N毎に付カロされた固有の番号である地点固有情報と、各ノード Nが存在する位置の座標情報と、交差点や分岐点などの複数のリンクが交差する分岐位置力否かの分岐情報であるフラグ情報と、を有している。なお、ノード Nには、単に道路の形状を表すためにフラッグ情報を有しな、地点固有情報および座標情報のみを有したものや、トンネルや道路の幅員などの道路の構成を表す情報である属性情報をさらに有したものもある。そして、フラッグ情報を有しない単に道路の形状を表すためのノード Nについては、後述する座標マッチング手段 193Bによる地点の同一性の判断には利用されない。

[0036] さらに、マッチングデータ MMのリンク列ブロック情報には、道路の構成に関する情報、例えば車線数、本線か否か、国道や県道、有料道路などの種別やトンネル内などの構成などが関連付けられている。これら道路の構成に関する情報により、表示用データ VMに対応して道路を地図表示可能となって、る。

[0037] また、移動経路探索用地図情報は、例えばマッチングデータ MMと同様のテープル構造、すなわち道路を表すノード Nのように地点を表す地点情報とリンク Lのように地点を結ぶ線分情報とを有したテーブル構造で、移動経路を探索するために道路を表すための†青報構造となって!/、る。

[0038] 交通状況予測テーブル 10は、過去の交通状況を時間的要素にて統計処理した統計交通情報で、任意の場所における過去の交通状況を示すデータ群である。この交通状況予測テーブル 10は、ルート探索処理や地図の表示処理の際の渋滞状況の予測や収容施設としての駐車場の空車状況の予測などに用いられる。そして、この交通状況予測テーブル 10は、例えば図 4に示すように、日付分類 ID (identification) 11と、時系列データ 12i (iは自然数）と、などが 1つのレコードとして複数記録されたテーブル構造に構成されてヽる。

[0039] 日付分類 ID11は、日付ゃ曜日などの分類を示す例えば IDナンパである。なお、以下にお 1、て日付ゃ曜日などの分類を日付分類と適宜称して説明する。具体的には、例えば「ID1」は祝日以外の月曜日ないし金曜日である「平日」を示し、例えば「I D2Jは祝日以外の土曜日である「土曜日」を示し、例えば「ID4」は例えば都巿 Aで祭りが行われる日である「特殊日 1」を示し、例えば「ID5」は例えば競技場 Bでスポーッの試合が行われる日である「特殊日 2」を示し、例えば「ID7」は例えば 4連休の前日である「長期休暇前日」を示し、例えば「ID11」は例えば 4連休の 3日目である「長期休暇終了前日」を示す。なお、日付分類 ID11は、 IDナンパに限らず、直接「平日」などの日付に関するテキストデータなどとしてもょ、。

[0040] 時系列データ 12iは、例えば VICSなどから取得した VICSデータを VICSリンク毎に蓄積し、蓄積した VICSリンク毎の時間的要素である日付分類などで例えば 10分間隔で統計処理した交通状況である渋滞状況の傾向に関するデータである。すなわち、時系列データ 12iは、例えば VICSリンク毎などの任意の場所における所定時間毎の渋滞の状況、例えば渋滞の長さ、渋滞度である渋滞状況、渋滞を抜け出すまでの所要時間、駐車場などの空車状況などに関するデータなどである。なお、ここでは時系列データ 12iを上述したような所定の場所毎における時間的要素で統計処理して生成する構成について例示したが、これに限らず例えば施設、店舗、地域、市町村毎、道路毎、駐車場毎などで生成する構成などとしてもよい。

[0041] また、記憶手段 160には、例えば地図情報における所定の地点の情報を取得するための検索情報が記憶されている。すなわち、検索情報は、地図情報上で順次細分化される領域となる都道府県名、市町村名、地区名、地点名などの内容やガイダンスなどの各種情報や、地点としての店舗に関する各種情報などで、例えば階層状に項目情報が関連付けられたツリー構造のテーブル構造となっている。

[0042] さらに、記憶手段 160には、駐車場に関する各種情報が記載された駐車場情報テ一ブル 20が記憶されている。この駐車場情報テーブル 20は、図 5に示すように、駐車場情報 21を複数格納したリスト構造に構成されている。駐車場情報 21は、駐車場 ID22と、駐車場名称情報 23と、所在地情報 24と、駐車場詳細サービス情報 25と、などを関連付けた 1つのデータに構成されている。

[0043] 駐車場 ID22は、各駐車場を識別する情報である。この駐車場 ID22は、駐車場それぞれに個別に設けられる情報である。この駐車場 ID22に基づいて、 VICS受信部 120で受信した駐車場における空車状況に関する空車状況情報がどの駐車場に関する情報であるかが判別される。

[0044] 駐車場名称情報 23は、駐車場の名称に関する情報である。この駐車場名称情報 2 3は、例えば駐車場の名称を端末表示部 140に表示させる際に参照される。

[0045] 所在地情報 24は、駐車場の位置に関する情報である。所在地情報 24には、例えば地図情報における駐車場の所在位置の座標情報が格納されている。そして、端末表示部に駐車場の位置を表示する際に、この所在地情報 24に基づいて駐車場を示す表示を地図情報に重畳させて表示させる。なお、この所在地情報 24は、地図情報における座標情報を記録する例を示したが、これに限らず例えば駐車場の住所が記録されて!/、てもよく、また緯度経度を記録して、るものであってもよ!/、。

[0046] 駐車場詳細サービス情報 25は、駐車場の詳細なサービス内容に関する情報である。この駐車場詳細サービス情報 25には、サービス情報と、駐車場に駐車したときに付加される付加サービス情報と、が記載されている。サービス情報は、例えば駐車場の駐車可能台数や駐車料金、駐車場の予約サービスの有無などの駐車場を主体としたサービスに関する情報が記録されている。一方、付加サービス情報には、例えば「イベント会場の優待チケット割引」や「A駅力も B駅までの回数券サービス」、「D店舗での割引券サービス」などのその駐車場に駐車することにより受けることができるサービスや駐車場の予約に関する情報である。

[0047] また、記憶手段 160には、公共交通機関に関する各種情報が記載された公共交通機関情報テーブル 30が記憶されている。この公共交通機関情報テーブル 30は、図 6に示すように、公共交通機関情報 31を複数備えたテーブル構造に構成されている。公共交通機関情報 31は、公共交通機関名称情報 32と、時刻表情報 33と、乗降場情報 34と、などを関連付けて 1つのデータに構成されている。

[0048] 公共交通機関名称情報 32は、公共交通機関の名称に関する情報である。この公共交通機関名称情報 32には、例えば「〇〇鉄道△△線」というような各公共交通機関の会社名や沿線名が記載される。なお、この公共交通機関としては鉄道の他に、地下鉄、ノス、船舶、飛行機、などを対象とすることができる。

[0049] 時刻表情報 33は、公共交通機関の出発時刻表に関する情報である。この時刻表情報 33には、公共交通機関の乗降地点としての乗降場毎に出発時刻表が記載されていてもよぐ乗り物毎に各乗降場への到着時間を記載したものであってもよい。

[0050] 乗降場情報 34は、例えば電車や地下鉄の駅やバスの停留所などのような公共交通機関の乗降場に関する情報である。この乗降場情報 34には、例えば地図情報における乗降場の位置の座標情報が格納されている。そして、端末表示部に乗降場の位置を表示する際に、この乗降場情報 34に基づいて駅などの乗降場を地図情報に重畳させて表示させる。なお、この乗降場情報 34は、地図情報における座標情報を記録する例を示した力これに限らず例えば駐車場の住所が記録されて!ヽてもよく、また緯度経度を記録されて、てもよ、。 [0051] また、乗降場情報 34には、異なる他の公共交通機関と乗継可能な乗降場であるか否かを示す情報が示されている。これは、例えば A駅において B線力 C線に乗り継ぎ可能な場合、例えば A駅の乗降場情報 34に B線と C線との乗り継ぎ可能駅である旨の情報が記録されている。さらに、乗降場情報 34には、各乗降場間を移動するための移動費用、すなわち交通費に関する情報が記載されている。

[0052] メモリ 170は、端末入力部 130で入力操作される設定事項、音楽データや画像データ、図 7に示すような複数のカレンダテンプレート 40などを適宜読み出し可能に記憶する。また、メモリ 170には、ナビゲーシヨン装置 100全体を動作制御する OS (Ope rating System)上に展開される各種プログラムなどを記憶している。このメモリ 170としては、例えば停電などにより突然電源が落ちた際にも記憶が保持される構成のメモリ、例えば CMOS (Complementary Metal-Oxide Semiconductor)メモリなどを用いることが望ましい。なお、メモリ 170としては、 HD、 DVD,光ディスクなどの記録媒体に読み出し可能に記憶するドライブやドライバなどを備えた構成としてもよい。

[0053] ここで、カレンダテンプレート 40は、各日付の日付分類を示すテンプレートである。

具体的には、カレンダテンプレート 40は、日付に関する日付情報と、この日付情報の日付に対応付けられた分類 IDナンパと、などが 1つのレコードとして複数記録された月ごとのテーブルデータが複数、例えば 12ヶ月分記録されたテーブル構造に構成されている。

[0054] 分類 IDナンパは、交通状況予測テーブル 10の日付分類 ID11のうちのいずれか 1 つと同一の IDナンパであり、日付情報により特定される日付の日付分類を示す。例えば 5日の金曜日は「ID1」に対応付けられた「平日」の日付分類であり、例えば 15 日の月曜日は「ID3」に対応付けられた「祝日」の日付分類であることを示す。なお、このカレンダテンプレート 40の分類 IDナンパは処理部 190により適宜変更可能となつている。分類 IDナンパは、数値に限らず、対応付けられた「平日」など、交通状況予測テーブル 10の日付分類 IDに対応するテキストデータなどを用いたデータ構造などとしてもよ!/、。

[0055] 送受信部 180は、ネットワークを介して各種情報を送受信する。また、送受信部 18 0は、各駐車場に設けられる図示しないサービスサーバ装置とネットワークを介して通信する。具体的には、駐車場情報 21の駐車場詳細サービス情報 25の付加サービス情報を認識して、ネットワークから駐車場が提供する各種付加サービスを申し込む旨の情報をサービスサーバ装置に送信する。また、サービスサーバ装置から受信する付加サービスの申込完了に関するサービス申込完了情報を受信する。

[0056] 処理部 190は、図示しない各種入出力ポート、例えば VICSアンテナが接続される VICS受信ポート、 GPS受信部が接続される GPS受信ポート、各種センサがそれぞれ接続されるセンサポート、端末入力部 130が接続されるキー入力ポート、端末表示部 140が接続される表示部制御ポート、音声出力部 150が接続される音声制御ポート、記憶手段 160が接続される記憶ポート、メモリ 170が接続されるメモリポートと、送受信部 180が接続される送受信ポートと、などを有する。そして、処理部 190は、各種プログラムとして、図 8に示すように、位置認識手段 191と、報知制御手段、サービス情報取得手段、付加サービス情報取得手段、交通費情報認識情報としても機能する案内報知制御手段 192と、マッチング手段 193と、交通状況認識手段 194と、経路処理手段 195と、施設情報取得手段、公共交通機関情報取得手段としても機能する情報検索手段 196と、カレンダ変更手段 197と、計時手段 198と、サービス申込手段 199と、などを備えている。

[0057] 位置認識手段 191は、車両や目的地などの位置に関する位置情報を地図情報に基づいて認識する。この位置認識手段 191は、現在位置認識手段 191Aと、目的地認識手段 191Bと、などを備えている。

[0058] 現在位置認識手段 191 Aは、車両の現在位置を認識する。具体的には、センサ部 110の速度センサおよび方位角センサから出力される車両の速度データおよび方位角データに基づいて、車両の現在の擬似位置を複数算出する。さらに、現在位置認識手段 191Aは、 GPS受信部から出力される現在位置に関する GPSデータに基づいて、車両の現在の擬似座標値を認識する。そして、現在位置認識手段 191 Aは、算出した現在の擬似位置と、認識した現在の擬似座標値とを比較し、別途取得された地図情報上における車両の現在位置を算出し、現在位置を認識する。

[0059] また、現在位置認識手段 191 Aは、加速度センサから出力される加速度データに基づいて、走行する道路の傾斜や高低差を判断し、車両の現在の擬似位置を算出し、現在位置を認識する。すなわち、立体交差点や高速道路など、平面上で重なる箇所でも、車両の現在位置を正確に認識できる。さらに、山道や坂道を走行する際に、速度データや方位角データのみ力得る移動距離と、実際の車両の走行距離との誤差を、検出した道路の傾斜を用いて補正するなどにより正確な現在位置を認識する。

[0060] なお、現在位置認識手段 191 Aは、現在位置として上述した車両の現在位置の他、端末入力部 130にて設定入力された起点となる出発地点などを、擬似現在位置として認識可能である。そして、現在位置認識手段 191Aで得られた各種情報は、メモリ 170に適宜記憶される。

[0061] 目的地認識手段 191Bは、例えば端末入力部 130の入力操作により設定入力された目的地に関する目的地情報を取得し、目的地の位置を認識する。設定入力される目的地情報としては、例えば緯度'経度などの座標、住所、電話番号など、場所を特定するための各種情報が利用可能である。そして、この目的地認識手段 191Bで認識した目的地情報は、メモリ 170に適宜記憶される。

[0062] 案内報知制御手段 192は、メモリ 170に記憶された各種情報を読み込み、端末表示部 140や音声出力部 150に出力させて報知させる制御をする。メモリ 170に記憶された各種情報とは、例えば処理部 190によって処理され、適宜メモリ 170に記憶される現在位置情報や、目的地情報、駐車場情報 21、公共交通機関情報 31、などである。案内報知制御手段 192は、案内報知手段 192Aと、地図情報取得手段としての表示制御手段 192Bと、などを備えている。

[0063] 案内報知手段 192Aは、メモリ 170に記憶され、車両の走行状況に対応してあらかじめ取得した移動経路情報や地物案内情報に基づいて車両の移動に関する案内、例えば車両の走行を支援する内容の案内を、端末表示部 140による画像表示や音声出力部 150による発音にて報知する。具体的には、所定の矢印や記号などを端末表示部 140の表示画面に表示したり、「700m先、〇〇交差点を△△方面右方向です。」、「移動経路力も逸脱しました。」、「この先、渋滞です。」などの音声出力部 150 における音声により発音したり、することなどが例示できる。

[0064] 表示制御手段 192Bは、端末表示部 140を適宜制御して各種情報を端末表示部 1 40で表示させる。この表示制御手段 192Bは、例えば端末入力部 130による入力操作を促して各種情報を設定入力するための各種表示画面などをも表示制御する。

[0065] マッチング手段 193は、地図情報を制御して現在位置やその他の地点を地図情報に重畳させて表示させるためのマッチング処理を実施する。マッチング手段 193は、マップマッチング手段 193Aと、座標マッチング手段 193Bと、などを備えている。

[0066] マップマッチング手段 193Aは、記憶手段 160から取得する地図情報に基づいて、現在位置認識手段 191 Aにて認識した現在位置を適切に表示させるためのマップマツチング処理をする。このマップマッチング手段 193Aは、上述したように、例えばマツチングデータ MMを用い、現在位置を端末表示部 140で地図に重畳して表示される位置が、端末表示部 140で表示される地図を構成する要素である道路から逸脱しな、ように、現在位置情報を適宜修正すなわち補正して表示させるマップマッチング処理を実施する。

[0067] 座標マッチング手段 193Bは、記憶手段 160から取得する地図情報のマッチングデータ MMのノード Nに関する情報である地点情報が同一の点力否かの判断である座標マッチング処理を実施する。すなわち、上述したように、マッチングデータ MMのノード Nの地点情報を取得し、地点情報を構成する座標情報を読み取る。具体的には、座標情報の座標値の情報やオフセット量に基づいて緯度、経度などの座標値を算出し、異なるノード Nが同一の座標値であれば、それらのノード Nの地点情報を構成するフラグ情報を読み取り、ノード Nが同一の点なのか否かを判断する。そして、同一の点であると判断した場合には、例えばノード Nにそれぞれ接続し異なるリンク列プロック情報を構成するリンク Lが互いに交わる道路状態、例えば交差点であると判断する。また、同一の点でないと判断した場合には、例えノード Nにそれぞれ接続し異なるリンク列ブロック情報を構成するリンク Lが互いに交わらない道路状態、例えば立体交差であると判断する。

[0068] 交通状況認識手段 194は、 VICS受信部から出力される各種 VICSデータや、交通状況予測テーブル 10や駐車場情報テーブル 20から取得する各種データに基づいて、交通状況を認識する。交通状況認識手段 194は、交通情報認識手段、統計交通情報取得手段、および渋滞状況変化認識手段としても機能する渋滞状況認識手段 194Aと、施設収容状況認識手段としての駐車場状況認識手段 194Bと、などを備えている。

[0069] 渋滞状況認識手段 194Aは、現在発生している渋滞の状況に関する現在渋滞情報を生成する。具体的には、 VICS受信部 120から出力された VICS力もの VICSデータを適宜取得する。そして、この取得した VICSデータに基づいて、例えば現在位置および目的地を含む地域、あるいは現在位置を中心とした所定の範囲などにおいて発生している渋滞の状況に関する現在渋滞情報を生成する。

[0070] また、渋滞状況認識手段 194Aは、目的地までの任意の場所に到達する予測時刻である到達予測時刻を求める。例えば、目的地までの任意の場所に到達する予測時刻である到達予測時刻を求める。そして、この求めた到達予測時刻や、あらかじめ設定入力された予定時刻、時系列データ 12iなどに基づいて、目的地に到達するまであるいは設定入力した予定時刻における任意の場所で発生する渋滞の状況予測に関する渋滞予測情報を生成する。

[0071] 具体的には、計時手段 198から取得する時刻情報およびカレンダテンプレート 40 に基づいて、渋滞の状況予測を実施する日付の分類 IDナンパを認識する。そして、認識した分類 IDナンパに対応しかつ現在位置および目的地を含む地域の時系列データ 12iを、交通状況予測テーブル 10から検索して取得する。この後、現在渋滞情報、および、計時手段 198から取得する現在時刻に基づいて、経路処理手段 195にて生成される後述する移動候補経路情報により特定される移動候補経路上の任意の場所に到達する到達予測時刻を求める。

[0072] この到達予測時刻を求める方法としては、例えば以下に示すような方法などが例示できる。すなわち、移動候補経路情報力移動候補経路上の任意の場所までの距離を認識し、この認識した距離を移動するための所要時間を現在渋滞情報に基づ、て求める。この後、この求めた所要時間および現在時刻から到達予測時刻を求める方法などが例示できる。そして、時系列データ 12iおよび到達予測時刻に基づいて渋滞予測情報を生成する。

[0073] 駐車場状況認識手段 194Bは、現在の駐車場の空車状況に関する現在駐車場状況情報を生成する。具体的には、 VICS受信部 120から出力された VICSからの VIC sデータを適宜取得し、この取得した viesデータに記載された例えば駐車場の空車状況に関する情報に基づいて、例えば現在の駐車場の空車状況に関する現在駐車場状況情報を生成する。

[0074] また、駐車場状況認識手段 194Bは、目的地周辺の駐車場の空車の予測状況である駐車場空車予測情報を生成する。例えば、任意の駐車場に到達する到達予測時刻を求める。そして、この駐車場への到達予測時刻や予め設定入力された予定時刻、時系列データ 12iに記載された駐車場の空車状況の計時変化に基づいて、駐車場の空車状況を予測して駐車場空車予測情報を生成する。

[0075] 具体的には、計時手段 198から取得する時刻情報およびカレンダテンプレート 40 に基づいて、渋滞の状況予測を実施する日付の分類 IDナンパを認識する。そして、認識した分類 IDナンパに対応しかつ現在位置および目的地を含む地域の時系列データ 12iを、交通状況予測テーブル 10から検索して取得する。この後、現在駐車場状況情報、および、計時手段 198から取得する現在時刻に基づいて、経路処理手段 195にて生成される後述する移動候補経路情報により特定される移動候補経路上の任意の場所に到達する到達予測時刻を求める。そして、時系列データ 12iおよび到達予測時刻に基づ、て駐車場空車予測情報を生成する。

[0076] 経路処理手段 195は、目的地または所定の地点までの移動経路の設定に関する処理を実施する。経路処理手段 195は、経路設定手段としての経路探索手段 195A と、移動設定手段 195Bと、移動距離演算手段、時間演算手段としても機能する移動時間演算手段 195Cと、などを備えている。

[0077] 経路探索手段 195Aは、利用者により設定入力される経路設定のための設定事項情報、および、記憶手段 160に記憶された地図情報に基づいて、車両の走行経路を演算してルート探索する。この経路処理手段 195は、渋滞情報さらには渋滞予測を加味したルート探索を要求する旨の渋滞予測要求情報を処理部 190が認識することにより、渋滞状況認識手段 194Aにて生成される現在渋滞情報や渋滞予測情報などをも加味して移動経路を演算可能である。

[0078] 具体的には、設定事項情報に渋滞予測要求情報が記載されていない場合には、現在位置、目的地、設定事項情報、現在渋滞情報を取得する。そして、これら取得した情報に基づいて地図情報の移動経路探索用地図情報を利用し、例えば車両が通行可能な道路を探索し、所要時間が短い経路、あるいは移動距離が短い経路、または交通渋滞や交通規制場所を回避した経路などを設定した移動経路情報を生成する。

[0079] 一方で、設定事項情報に渋滞予測要求情報が記載されて!、る場合には、現在位置、目的地、設定事項情報、現在渋滞情報を取得する。そして、これら取得した情報に基づいて所要時間が短い経路、あるいは移動距離が短い経路、または交通渋滞や交通規制場所を回避した候補経路などを設定した移動候補経路情報を生成する。そして、現在渋滞情報および渋滞予測情報を取得し、これら取得した情報に基づいて移動候補経路情報の候補経路をさらに絞り込むことにより、経路などを設定した移動経路情報を生成する。

[0080] なお、この移動経路を探索する際、移動経路探索用地図情報の他、地図情報のマツチングデータ MMを用いる場合もある。例えば、裏道などの幅の狭い道路などの移動経路探索用地図情報ではない道路を利用して移動経路を探索する場合などである。そして、マッチングデータ MMを利用する場合には、座標マッチング手段 193B による道路状態の判断に基づいて、適宜経路を探索する。また、移動経路情報には、例えば車両の走行の際に誘導して走行を補助する経路案内情報をも有する。この経路案内情報は、案内報知手段 192Aによる制御により、端末表示部 140で適宜表示あるいは音声出力部 150で適宜音声出力され、走行が補助される。

[0081] さらに、経路探索手段 195Aは、渋滞予測情報を加味し、移動経路に対応して車両が走行する場合の所定時間、例えば 30分経過毎の車両の到達予測位置を、例えばセンサ部 110からの情報や地図情報などを用いて演算する。具体的には、地図情報に含まれる法定速度に関する情報から所定時間経過する間の走行距離を演算し、この演算した走行距離に基づいて地図情報のマッチングデータ MMを利用し、到達予測位置を認識する。この到達予測位置に関する予測位置情報は、メモリ 170に適宜記憶される。

[0082] 移動設定手段 195Bは、駐車場から目的地の移動手段を設定する。例えば、目的地近傍に駐車場がある場合には、駐車場から目的地までの移動手段を徒歩と設定し、メモリ 170に読み出し可能に移動手段情報として記録する。また、駐車場近傍にレンタサイクルやタクシー乗場などがある場合、駐車場から目的地への移動手段にさらにレンタサイクル、タクシーなどを移動手段情報としてメモリ 170に記憶する。

[0083] さらに、目的地近傍に乗降場を有する公共交通機関があり、この交通公共機関の他の乗降場近傍に駐車場が位置する場合、この駐車場から駐車場近傍の乗降場までの移動手段を設定する。この場合も、徒歩の他に例えばレンタサイクルなどの移動手段がある場合、これらの移動手段を移動手段情報としてメモリ 170に記憶する。同様にして目的地近傍の公共交通機関の乗降場から目的地への移動手段を設定して移動手段情報として記録する。

[0084] 移動時間演算手段 195Cは、経路探索手段 195Aにて設定された移動経路の移動距離を地図情報に基づいて演算する。さらに、この移動距離に基づいて、移動経路を移動するために要する移動時間を演算する。この時、移動設定手段 195Bにて設定した移動手段を認識し、それぞれの移動手段にあった移動時間を演算する。具体的には、移動手段として、「車両」「徒歩」記録されている場合、これらの移動手段「車両」「徒歩」で移動した際の移動時間を演算する。なお、これらの移動手段に対する移動速度はあら力じめ設定されている。例えば「車両」の場合は時速 60キロメートル、「車両」で高速道路を移動する場合は時速 90キロメートル、「徒歩」の場合は時速 3キロメートルと設定されていて、これらの移動速度に基づいて移動時間が演算される。

[0085] また、移動時間演算手段 195Cは、演算した移動時間と計時手段 198にて認識される現在時刻とに基づいて、駐車場に到着する駐車場到着予測時刻、および目的地に到着する目的地到着予測時刻を演算する。そして、移動時間演算手段 195Cは、移動距離に関する移動距離情報、移動時間に関する移動時間情報、駐車場到着予測時刻情報、および目的地到着予測時刻情報をメモリ 170に読み出し可能に記録する。

[0086] 情報検索手段 196は、例えば端末入力部 130にて設定入力された検索情報の検索要求により、記憶手段 160に記憶された駐車場情報や検索情報を、例えば店舗や施設などを項目情報などに基づ、て階層状に検索して取得する。 [0087] また、情報検索手段 196は、目的地情報認識手段 191Bにて目的地情報を認識した際に、例えば端末入力部 130などから利用者により駐車場を検索する旨の設定入力があった場合、目的地近傍の駐車場を検索する。具体的には、情報検索手段 196 は、まず目的地に関する目的地情報を取得して、目的地の位置情報を認識する。そして、情報検索手段 196は、駐車場情報テーブル 20を読み込み、駐車場情報 21の所在地情報 24の位置が目的地力所定の距離範囲内となる駐車場情報 21を取得し、駐車場候補情報を生成する。この駐車場候補情報には、駐車場情報 21の他に、移動設定手段 195Bにて取得した移動手段情報、移動時間演算手段 195Bにて演算された移動距離情報、移動時間情報、駐車場到着予測時刻情報、および目的地到着予測時刻情報などが記録される。

[0088] さらに、情報検索手段 196は、目的地情報、駐車場情報テーブル 20、および公共交通機関情報 31に基づいて、目的地の位置、目的地周辺の駐車場位置、目的地周辺の利用可能な例えば電車の駅などの乗降場の位置を検索する。そして、この公共交通機関の沿線上の他の乗降場、およびこの公共交通機関と乗り継ぎ可能な他の公共交通機関を公共交通機関情報 31の乗降場情報 34に基づいて取得する。そして、情報検索手段 196は、これらの公共交通機関の乗降場近傍にある駐車場を検索する。ここで検索された駐車場についても上記のように駐車場情報 21を取得して駐車場候補情報を生成し、この駐車場候補情報をメモリ 170に読み出し可能に記憶する。

[0089] カレンダ変更手段 197は、利用者により設定入力される変更内容に基づいて、メモリ 170に記憶されたカレンダテンプレート 40を適宜更新する。具体的には、カレンダ変更手段 197は、利用者による端末入力部 130の入力操作により設定入力される各種情報、例えば日付を特定する日付情報、祭りやスポーツの試合などのイベントに関するイベント情報などを認識する。そして、日付情報により特定される日付を認識するとともに、イベント情報に対応付けられた分類 IDナンパを認識する。この分類 IDナンバを認識する方法としては、例えば以下のような方法が例示できる。すなわち、設定入力されたイベント情報から日付分類を判断し、この判断した日付分類から分類 ID ナンパを認識する方法が例示できる。例えばイベント情報が例えば競技場 Bでのスポーッの試合に関するものであれば、日付分類を「特殊日 2」と判断し、この「特殊日 2」力分類 IDナンパを「ID5」と認識する。また、イベント情報が例えば 5連休の最終日に関するものであれば、日付分類を「長期休暇終了日」と認識し、この「長期休暇終了日」から分類 IDナンパを「ID10」と認識する。そして、この認識した日付および分類 IDナンパに基づいて、カレンダテンプレート 40を適宜変更する。

[0090] 計時手段 198は、例えば内部クロックなどの基準パルスに基づ、て現在時刻を認識する。そして、この計時手段 198は、認識した現在時刻に関する時刻情報を適宜出力する。

[0091] サービス申込手段 199は、例えば付加サービスなどを申し込む処理をする。具体的には、サービス申込手段 199は、駐車場情報 21の駐車場詳細サービス情報 25の付加サービス情報を取得する。次にこの駐車場詳細サービス情報 25に記載された付加サービス情報を受ける力否かを選択させる旨の情報を生成し、端末表示部 140 に表示させて報知させる。そして、利用者の設定入力により付加サービスを申し込む旨の情報が入力されると、サービス申込情報を生成し、送受信部 180から例えば駐車場を管理するサービスサーバ装置に送信する。また、サービスサーバ装置からサ一ビス申込が完了した旨の情報を受信すると、端末表示部 140に表示させてサービス申込完了を通知する。

[0092] 〔ナビゲーシヨン装置の動作〕

次に、ナビゲーシヨン装置 100の動作について図面を参照して説明する。

[0093] (移動経路の探索処理）

次に、ナビゲーシヨン装置 100の動作として、移動経路の探索処理について、図 9な V、し図 12に基づ、て説明する。

[0094] まず、図 9に示すように、利用者は、端末入力部 130の入力操作により、例えば移動するための移動経路の探索処理を実施させる旨を設定入力する。この移動経路の探索処理を実施させる旨の設定入力を処理部 190が認識すると (ステップ S101)、処理部 190は、移動経路の探索に必要な各種情報、例えば目的地、最短距離か最短時間か渋滞予測をする力否かなどの設定事項情報などの設定入力を促す表示画面を端末表示部 140に表示させる。 [0095] そして、処理部 190は、移動経路の探索に必要な各種情報を認識すると、まず現在位置認識手段 191 Aにて、現在位置を認識する処理をするとともに (ステップ S10 2)、目的地認識手段 191Bにて、設定入力された目的地を認識する処理をする (ステツプ S103)。具体的には、現在位置認識手段 191 Aにより、センサ部 110の速度センサおよび方位角センサから出力される車両の速度データおよび方位角データと、 GPS受信部から出力される現在位置に関する GPSデータとに基づいて、車両の現在位置を算出して現在位置情報を取得する。この取得した現在位置情報は、メモリ 1 70に適宜記憶される。

[0096] また、処理部 190は、端末表示部 140を制御して端末入力部 130の入力操作による目的地の設定入力を促す表示をさせる。そして、利用者が表示された表示画面の指示に従って、端末入力部 130の入力操作により目的地を設定入力すると、目的地認識手段 191Bは設定入力された目的地に関する目的地情報を取得する。この取得した目的地情報は、メモリ 170に適宜記憶される。

[0097] ここで、端末入力部 130の目的地の入力操作に際し、目的地の地点である地点に関する情報の取得を要求する場合、利用者が端末表示部 140で表示される表示画面に基づいて、地点の検索情報を要求する旨の入力操作をする。この地点の検索情報の検索要求により、処理部 190は情報検索手段 196にて、目的地に関する検索情報を例えば地図情報 MPを用いて領域毎のより下層のメッシュ情報に階層状に検索し、目的地の地点に関連付けられた検索情報を記憶手段 160から取得する。そして、処理部 190が端末表示部 140を適宜制御して取得した検索情報を表示させる。

[0098] なお、検索情報が例えば目的地を含む地図情報の所定の領域を表示させる旨のもの、あるいは検索情報を認識した利用者が端末入力部 130の入力操作により所定領域を表示させる旨を設定入力するなどの場合、処理部 190が端末表示部 140を適宜制御し対応する領域の表示用メッシュ情報 VMxを表示させる。このようにして、端末表示部 140に所望の地図情報が表示された後、適宜目的地の地点を端末入力部 1 30の入力操作にて設定、例えば地図表示画面中に表示されるカーソルを移動する操作により、目的地の地点情報を特定する。この地点情報の特定により、処理部 190 の目的地認識手段 191Bが目的地の地点情報を目的地情報として認識し、メモリ 17 0に適宜記憶させる。

[0099] また、処理部 190は、端末表示部 140を制御して移動経路の探索のための条件である設定事項の入力操作を促す表示をさせる。そして、利用者が表示された表示画面の指示に従って、端末入力部 130の入力操作により設定事項を設定入力すると、処理部 190は設定入力された設定事項に関する設定事項情報を取得する (ステップ S104)。この取得した設定事項情報は、メモリ 170に適宜記憶される。

[0100] この後、処理部 190は、計時手段 198から時刻情報を取得し、この取得した時刻情報から現在の日付を認識する。そして、メモリ 170からカレンダテンプレート 40を取得し、この取得したカレンダテンプレート 40から認識した日付の分類 IDナンパを検索して認識する。また、メモリ 170に記憶された現在位置情報および目的地情報を取得し、現在位置および目的地を認識する。そして、渋滞状況認識手段 194Aは、記憶手段 160に記憶された交通状況予測テーブル 10から、認識した分類 IDナンパに対応し、かつ、現在位置および目的地を含む時系列データ 12iを検索して取得する (ステップ S 105)。

[0101] この後、処理部 190は、渋滞状況認識手段 194Aにて、現在渋滞情報を生成してメモリ 170に適宜記憶させる。そして、処理部 190は、経路処理手段 195にて、現在位置情報、目的地情報、設定事項情報をメモリ 170から取得する。そして、これら取得した各種情報に基づいて、複数の移動経路を検出し、取得した設定事項情報に基づいて移動経路をいくつかに絞り込んで、利用者が所望する条件にあったいくつかの移動候補経路に関する移動候補経路情報を生成する。

[0102] この後、処理部 190は、渋滞状況認識手段 194Aにて現在渋滞情報をメモリ 170から現在日時を計時手段 198から取得する。次に、渋滞状況認識手段 194Aは、取得した現在渋滞情報および現在日時に基づいて、経路処理手段 195にて生成された移動候補経路情報の移動候補経路上における任意の場所に到達する予測時刻である到達予測時刻を求める。そして、渋滞状況認識手段 194Aは、ステップ S208〖こぉ、て取得した時系列データ 12iに基づ、て、各移動候補経路上の任意の場所での到達予測時刻における渋滞の状況を予測し、この予測した渋滞の状況に関する渋滞予測情報を生成する。 [0103] そして、処理部 190は、経路処理手段 195にて、移動候補経路情報の移動候補経路を、現在渋滞情報および渋滞予測情報に基づいてさらに絞り込んで、目的地までの移動経路情報を生成する (ステップ S 106)。

[0104] この後、駐車場検索処理を実施し、駐車場情報、および駐車場を経由した移動経路情報を取得する (ステップ S107)。なお、ステップ S 107において駐車場を取得しない場合、目的地までの移動経路を端末表示部 140に表示させ、目的地への移動経路を案内報知してもよい。

[0105] 次に、処理部 190は、ステップ S107にて取得してメモリ 170に記憶された駐車場情報 21の駐車場詳細サービス情報 25を認識する (ステップ S108)。そして、この駐車場詳細サービス情報に記載されたサービス情報、および付加サービス情報を端末表示部 140に表示させて、または音声出力部 150から音声により案内報知させる。

[0106] そして、処理部 190は、利用者による端末入力部 130からの設定入力により、駐車場のサービスに申し込むか否かの情報を取得する（ステップ S109)。ここで付加サービスを申し込まない旨の情報を認識すると、処理部 190は、記憶手段 160からマッチングデータ MMを取得する。そして、座標マッチング手段 193Bにて、この取得したマツチングデータ MMの座標マッチング処理をし (ステップ S 110)、道路の状況すなわち道路の接続状況を認識し、メモリ 170に適宜記憶させる。さらに、処理部 190は、表示制御手段 192Bにて端末表示部 140を制御して、取得した地図情報に、現在位置情報に基づく車両の現在位置を表すアイコンなどの表示とともに、利用者が選択した移動経路に関する移動経路情報、渋滞予測情報、所要時間情報、現在渋滞情報、目的地の位置に関する情報、駐車場の位置に関する情報などをそれぞれ重畳して表示させ、適宜音声出力部 150から音声出力させて、案内誘導する (ステップ S111

) o

[0107] 一方ステップ S109において、駐車場の付加サービスに申し込む旨の情報を取得した場合、処理部 190は、サービス申込手段 199にて申し込む付加サービスを認識し、サービス申込情報を生成する。具体的には、サービス申込手段 199は、駐車場情報 21から駐車場 ID23、および駐車場詳細サービス情報 25の付加サービス情報を取得する。そして、利用者が所望する付加サービスを確認すると、付加サービスを申し込む際の必要情報、例えばナビゲーシヨン装置 100を識別する識別情報、申込者名や申込者の連絡先などの個人情報などを備えたサービス申込情報を生成する

。そして、このサービス申込情報を、駐車場を識別する駐車場 IDと共に送受信部 18 0から送信し、サービスを申し込む処理をする（ステップ S 112)。

[0108] この後、送受信部 180にて、付加サービスの申し込み完了に関する情報を受信する (ステップ S113)と、処理部 190は、端末表示部 140に付加サービスの申し込みが完了した旨を表示させて報知する（ステップ S114)。なお、ステップ S113において、付加サービスの申し込み完了に関する情報を受信できな、場合や、その他の付カロサービスをさらに申し込みたい場合は、再びステップ S 112に戻り、サービス申込処理を実施する。

[0109] この後、ステップ S110およびステップ S111の処理を実施する。すなわち、処理部 190は、記憶手段 160からマッチングデータ MMを取得する。そして、座標マツチング手段 193Bにて、この取得したマッチングデータ MMの座標マッチング処理をし、道路の接続状況を認識し、メモリ 170に適宜記憶させる。さらに、処理部 190は、表示制御手段 192Bにて端末表示部 140を制御して、取得した地図情報に、現在位置情報に基づく車両の現在位置を表すアイコンなどの表示とともに、利用者が選択した移動経路に関する移動経路情報、渋滞予測情報、所要時間情報、現在渋滞情報、目的地および駐車場の位置を示す情報などをそれぞれ重畳して表示させ、適宜音声出力部 150から音声出力させて、案内誘導する。

[0110] (駐車場の選択処理）

次に図 10ないし図 12に基づいて駐車場の選択処理について説明する。

[0111] まず、図 10に示すように、利用者は、端末入力部 130の入力操作により、例えば駐車場を選択するための駐車場選択処理を実施させる旨を設定入力する。この駐車場選択処理を実施させる旨の設定入力を処理部 190が認識すると (ステップ S201)、処理部 190は、計時手段 198から取得した時刻情報力も現在の日付を認識し、メモリ 170から取得したカレンダテンプレート 40から認識した日付の分類 IDナンパを検索して認識する。そして、渋滞状況認識手段 194Aは、記憶手段 160に記憶された交通状況予測テーブル 10から、認識した分類 IDナンパに対応し、かつ、現在位置および目的地を含む時系列データ 12iを検索して取得する (ステップ S202)。

[0112] 次に、処理部 190は、情報検索手段 196にて目的地力も所定の距離範囲以内、例えば半径 1キロメートル以内にある駐車場を検索させて駐車場情報を取得する。具体的には、記憶手段 160に記憶された駐車場情報テーブル 30に基づいて、目的地情報に記載される位置力も所定範囲以内、例えば 1キロメートル以内となる位置の所在地情報 24を検索し、検索された所在地情報 24の駐車場情報 21を取得する。ここで検索されて取得された駐車場情報 21は、例えばリスト化されて駐車場候補情報として適宜メモリ 170に読み出し可能に記憶される。

[0113] この後、処理部 190は、経路処理手段 195の経路探索手段 195Aにて車両の現在位置力検索した駐車場までの第 1の移動経路を探索させて、駐車場までの移動候補経路情報を取得する (ステップ S203)。また、処理部 190は、経路処理手段 195 の移動時間演算手段 195Cは、地図情報に基づいて、この駐車場までの移動候補経路情報で示される移動経路への移動距離を演算する。さらに、センサ部 110で認識する車両の移動速度に関する情報、現在渋滞情報、および渋滞予測情報などに基づいて、第 1の移動経路の移動時間を演算し、駐車場への到着予測時刻に関する駐車場到着予測情報を取得する (ステップ S204)。この後、処理部 190は、演算して取得した駐車場までの移動候補経路情報、移動距離に関する移動距離情報、および駐車場到着予測情報を、駐車場情報に関連付けて駐車場候補情報に記憶する

[0114] また、処理部 190は、交通状況認識手段 194の駐車場状況認識手段 194Bにて所定時刻における駐車場の空車状況を予測する (ステップ S205)。具体的には、駐車場状況認識手段 194Bは、時系列データ 12iに基づいて、駐車場の空車状況に計時変化を認識する。そして、ステップ S 204で求めた駐車場への到着予測時刻における駐車場の空車状況を予測し、空車情報を生成する。また、ステップ S 205にて生成した空車情報を認識して (ステップ S206)、空車状況が満車であると予測した場合、駐車場に空車ができるまでの待ち時間を時系列データ 12iに基づいて予測し、待ち時間情報を取得する (ステップ S207)。この後、処理部 190は、これらの空車情報および待ち時間情報を駐車場情報に関連付けてメモリ 170の駐車場候補情報に記憶する。

[0115] さらに、処理部 190は、情報検索手段 196にて目的地近傍の公共交通機関の乗降場を検索させる (ステップ S208)。具体的には、情報検索手段 196は、公共交通機関情報 31に基づいて、目的地近傍となる公共交通機関の乗降場を検索する。

[0116] そして、目的地近傍に公共交通機関の乗降場がない場合は、処理部 190は、経路探索手段 195Aに駐車場から目的地までの第 2の移動経路を探索させ、移動候補経路情報を取得する (ステップ S209)。また、処理部 190は、移動設定手段 195Bに目的地までの移動手段を設定する。具体的には、移動設定手段 195Bは、利用者の入力操作により取得する、例えば「徒歩」、「自転車」、「タクシー」などの移動手段に関する移動手段情報を認識する。

[0117] この後、処理部 190は、移動時間演算手段 195Cにて、地図情報に基づいて駐車場から目的地までの移動距離を演算し、移動距離情報を取得する。また、移動時間演算手段 195Cは、移動設定手段 195Bにて認識した移動手段情報に基づいて、駐車所から目的地までの移動時間を演算し、目的地に到着すると予測される時刻に関する目的地到着予測時刻情報を生成する。なお、移動時間演算手段 195Cは、移動候補経路情報毎の移動距離情報を演算し、移動手段情報毎の目的地到着予測時刻情報を生成する (ステップ S210)。

[0118] 一方、ステップ S208において、処理部 190は、目的地近傍に利用できる公共交通機関の乗降場、例えば鉄道の駅やバスの停留所などを認識した場合、情報検索手段 196にてこれらの乗降場を有する公共交通機関の沿線上にある他の乗降場、およびこの公共交通機関力乗り継ぎ可能な他の公共交通機関の沿線上にある乗降場に関する乗降場情報 34を検索させる (ステップ S211)。例えば、図 11に示すように、目的地近傍にある公共交通機関を検索し、 C鉄道の B駅を取得し、および C鉄道の沿線上にある A駅の公共交通機関情報 31を取得する。そして、情報検索手段 196 は、地図情報に基づいて、ステップ S211にて取得した乗降場情報 34の近傍の駐車場に関する駐車場情報を検索する (ステップ S212)。例えば図 11においては、 A駅の近傍の駐車場 P - aを認識し、駐車場 P— aに関する駐車場情報 21を取得する。

[0119] さらに、処理部 190は、これらの駐車場情報についてもステップ S202からステップ S 207までの処理を実施する。すなわち、処理部 190は、時系列データ 12iに基づいて渋滞予測情報を取得し、駐車場までの移動候補経路情報を取得し、この移動候補経路情報に関する移動距離情報、および駐車場到着予測時刻情報を生成する。さらに、駐車場の空車状況に関する空車情報、および駐車場の待ち時間に関する待ち時間情報を生成する。そして、処理部 190は、これらの移動候補経路情報、移動距離情報、駐車場到着時刻情報、空車情報、および待ち時間情報を駐車場情報 21 に関連付けてメモリ 170の駐車場候補情報に記憶する (ステップ S213)。さらに、処理部 190は、公共交通機関情報 31の時刻表情報 33を認識する (ステップ S214)。

[0120] この後、ステップ S209およびステップ S210を実施する。すなわち、処理部 190の経路探索手段 195Aは、駐車場候補情報に記載された駐車場情報 21に記載された駐車場から目的地までの第 2の移動経路に関する移動候補経路情報を取得する。そして、処理部 190の移動時間演算手段 195Cは、移動候補経路情報に基づいて移動距離に関する移動距離情報を演算する。また、処理部 190は、移動設定手段 1 95Bにて駐車場から目的地までの移動手段、例えば「徒歩」、「自転車」、「バス」、「鉄道」などを検索し、利用できる移動手段に関する移動手段情報を生成する。そして、これらの移動手段情報に基づいてそれぞれの駐車場から目的地までの移動時間を演算し、目的地に到着すると予測される目的地到着予測情報を取得する。なお、目的地までの移動候補経路情報、およびその移動距離情報、および目的地到着予測時刻情報は、駐車場情報 21に関連付けて適宜メモリ 170に記憶される。

[0121] この後、処理部 190は、メモリ 170に記憶された駐車場候補情報に基づいて、各駐車場情報をリスト化した駐車場リストを生成する。そして、この駐車場リストに記載された駐車場を端末表示部 140に表示させる (ステップ S215)。この際、処理部 190の表示制御手段 192Bは、例えば図 11のように、各駐車場の所在地情報 24と、駐車場名称情報 23と、駐車場への到着予測時刻情報と、などを地図情報に重畳させて表示させる。処理部 190は、利用者の入力操作により、駐車場リストの一覧を表示する旨の要求情報が認識した場合、駐車場リストを表示させる。駐車場リストとしては、駐車場候補情報や公共交通機関情報 31に基づいて、例えば図 12に示すように、各駐車場の駐車場名、駐車場への到着予測時刻、駐車場の空車状況や待ち時間、目的地までの移動時間、目的地までの移動距離、目的地までの移動費用、目的地への移動手段、目的地への到着予測時刻、駐車料金などのサービス情報、および付加サービス情報などが表示される。また、公共交通機関を利用した移動経路を設定された駐車場には、目的地までの移動費用として例えば公共交通機関の交通費などが公共交通機関情報に基づいて演算され、表示される。

[0122] また、この時、処理部 190は、例えば図 12において「目的地までの移動距離」や「目的地への到着予測時刻」などの項目欄が利用者の入力操作により指定されると、指定された項目について並び替え処理をしてもよい。すなわち、処理部 190は、例えば「目的地までの移動距離」が指定されると「目的地までの移動距離が短い順に駐車場情報を並び替えて表示させる処理をする。

[0123] この後、処理部 190は、利用者の入力操作により選択された駐車場を認識する (ステツプ S 216)。

[0124] 〔第 1実施形態の作用効果〕

上述したように、上記第 1実施形態では、処理部 190は、地図情報、現在位置に関する現在位置情報、および目的地に関する目的地情報を取得し、情報検索手段 19 6にて地図情報に基づいて目的地近傍の駐車場に関する駐車場情報を検索する。そして、経路処理手段 195の経路探索手段 195Aにて現在位置力も駐車場までの第 1の移動経路、および駐車場から目的地までの第 2の移動経路を設定し、端末表示部 140にこれらの移動経路および駐車場の位置を地図情報に重畳させて表示させている。このため、目的地の近傍の駐車場までの移動経路と駐車場から目的地までの移動経路を探索して表示することができ、従来のように目的地まで到達してからさらに駐車場を検索する処理が不要となる。したがって、良好な車両の運行を支援できる。

[0125] また、目的地の近傍に利用できる公共交通機関の乗降場がある場合、情報検索手段 196は、この公共交通機関の沿線上の他の乗降場、およびこの公共交通機関と乗り継ぎ可能な他の公共交通機関の沿線上の乗降場を検索し、これらの乗降場の近傍の駐車場を検索する。そして、経路探索手段 195Aは、現在位置からこれらの乗降場までの移動経路を設定する。このため、この目的地の周辺に渋滞が予想される場合などにおいて、例えばこの目的地力ゝら離れた駐車場に車両を駐車して公共交通機関を利用して目的地まで移動する移動経路を設定できる。したがって、例えば目的地としてイベント会場などを指定して、目的地近傍に渋滞が予測される場合などにおいても、渋滞に巻き込まれることがない。またこのようなイベント会場近傍では、駐車場が混雑するおそれがあるが、目的地から離れた駐車場を利用するため、スムーズに駐車場に車両を駐車することができる。

[0126] さらに、案内報知制御手段 192は、公共交通機関を用いた移動経路を設定したときの移動に伴う交通費を駐車場リストに表示させている。このため、利用者は駐車場の位置、および公共交通機関に必要な交通費を確認した上で、駐車場を選択することができ、利用者が所望する駐車場を容易に選択することができる。

[0127] そして、渋滞状況認識手段 194Aは、時系列データ 12iに基づいて、渋滞状況の計時変化を認識し、渋滞予測情報を生成している。そして、経路探索手段 195Aは、これらの渋滞予測情報に基づいて、移動経路を設定している。このため、経路探索手段 195Aは、渋滞を回避した移動経路の設定ができる。したがって、例えば目的地周辺で渋滞に巻き込まれると予測した場合に、渋滞が予測される渋滞区間の手前の駐車場を案内することができ、目的地にスムーズに到着できる移動経路を設定することがでさる。

[0128] また、経路処理手段 195の移動時間演算手段 195Cは、現在位置から駐車場までの移動距離情報、駐車場から目的地までの移動距離情報を演算している。そして、駐車場リストを表示させる際、利用者により例えば「目的地までの移動距離」の項目を選択する設定入力を認識した場合に、駐車場から目的地までの移動距離が短い順に駐車場情報を並び替える。このため、例えば、駐車場から目的地まであまり歩きたくない場合には、目的地までの移動距離が短い駐車場を選んだり、早く駐車場につきた！/ヽ場合には、現在位置から駐車場までの移動距離が短！ヽ駐車場を選択したりすることができる。したがって、利用者が駐車場を容易に選択できる。

[0129] さらに、移動時間演算手段 195Cは、駐車場に到着する到着予測時刻、および目的地に到着する目的地到着予測時刻を演算する。そして、駐車場リストを表示させる際、利用者により例えば「目的地への到着予測時刻」の項目を選択する設定入力を認識した場合に、目的地に到着する時刻が早い順に駐車場情報が並び替えられる。このため、利用者はどの駐車場に車両を駐車さえると最も早く目的地に到達できるかがすぐに確認でき、ナビゲーシヨン装置 100は、目的地に最も早く到着できる駐車場

、および移動経路を案内報知できる。

[0130] また、交通状況認識手段 194の駐車場状況認識手段 194Bにて駐車場の空車状況を認識する。そして、駐車場リストに駐車場の空車状況を表示させる。このため、利用者はどの駐車場が待ち時間なく駐車できるかが即座に確認できる。したがって、駐車待ち時間がな、駐車場を選択することで、スムーズに駐車場に車両を駐車することができ、目的地に早く到着することができる。

[0131] そして、駐車場が提供する付加サービスを駐車場リストに載せて表示させて！/ヽる。このため、利用者は駐車場が提供する付加サービスを容易に確認でき、例えばこれらの付加サービスが充実した駐車場を選択することができる。

[0132] また、ナビゲーシヨン装置 100のサービス申込手段 199は、利用者により設定入力された付加サービスを申し込む旨の要求情報を認識すると、駐車場を管理するサービスサーバ装置に付加サービスを申し込む旨のサービス申込要求情報を送信する。このため、利用者が所望する付加サービスをナビゲーシヨン装置力も即座に申し込むことができる。

[0133] [第 2実施形態]

次に、本発明に係る第 2実施形態を図面に基づいて説明する。

本実施形態では、本発明の案内報知システムとしての通信型のナビゲーシヨンシステムであって、移動体である例えば車両の移動状況としての走行を案内誘導する構成を例示して説明する。なお、本発明の案内報知システムとしては、第 1実施形態と同様に、車両の走行を案内誘導する構成に限らず、いずれの移動体の交通状況を報知する構成が対象となる。

[0134] 図 13は、本実施形態におけるナビゲーシヨンシステムの概略構成を示すブロック図である。

[0135] 〔ナビゲーシヨンシステムの構成〕

図 13において、 200は案内報知システムとしての通信型のナビゲーシヨンシステムで、このナビゲーシヨンシステム 200は、移動体である例えば車両の移動状況に対応して移動に関する案内を報知するシステムである。なお、移動体としては、車両に限らず、航空機、船舶などいずれの移動体が対象となる。そして、このナビゲーシヨンシステム 200は、ネットワーク 300と、案内報知装置としても機能する端末装置 400と、サーバ装置 500と、サービスサーバ装置 600と、などを備えている。

[0136] ネットワーク 300には、端末装置 400およびサーバ装置 500が接続されて、る。そして、ネットワーク 300は、端末装置 400、サーバ装置 500、およびサービスサーバ装置などを情報の送受信が可能な状態に接続する。例えば、 TCP/IPなどの汎用のプロトコルに基づくインターネット、イントラネット、 LAN(Local Area Network),無線媒体により情報が送受信可能な複数の基地局がネットワークを構成する通信回線網や放送網などのネットワーク、さらには、端末装置 400およびサーバ装置 500間で情報を直接送受信するための媒体となる無線媒体自体などが例示できる。ここで、無線媒体としては、電波、光、音波、電磁波などのいずれの媒体をも適用できる。

[0137] 端末装置 400は、第 1実施形態のナビゲーシヨン装置 100と同様に、移動体としての例えば車両に搭載される車載型、携帯型、 PDA (Personal Digital Assistant)、携帯電話、 PHS(Personal Handyphone System),携帯型パーソナルコンピュータなどが例示できる。この端末装置 400は、サーバ装置 500からネットワーク 300を介して配信される地図情報を取得し、この地図情報に基づいて現在位置や目的地に関する情報、目的地までのルート探索や表示、最寄りの所定の店舗の検索やその表示あるいは店舗のサービス内容に関する情報の表示などを実施する。そして、この端末装置 400は、図 14に示すように、端末通信手段としての送受信器 410と、センサ部 110 と、端末入力部 130と、端末表示部 140と、音声出力部 150と、メモリ 420と、処理部 430と、などを備えている。

[0138] 送受信器 410は、ネットワーク 300を介してサーバ装置 500に接続されるとともに、処理部 430に接続されている。そして、送受信器 410は、ネットワーク 300を介してサーバ装置 500から端末信号 Stを受信可能で、この端末信号 Stの取得によりあらかじめ設定されてヽる入力インターフェース処理を実施し、処理端末信号 Sttとして処理部 430に出力する。また、送受信器 410は、処理部 430から処理端末信号 Sttが入力可能で、この入力される処理端末信号 sttの取得によりあら力じめ設定されている出力インターフェース処理を実施し、端末信号 Stとしてネットワーク 300を介してサーバ装置 500に送信する。

[0139] センサ部 110は、車両の移動の状態すなわち現在位置や走行状況などを検出して処理部 430に所定の信号 Sscとして出力する。

[0140] 端末入力部 130は、入力操作される図示しない各種操作ボタンや操作つまみなどを有している。これら操作ボタンや操作つまみなどの入力操作としては、端末装置 40 0の動作内容の設定などの設定事項である。具体的には、ネットワーク 300を介して情報を取得する旨の通信要求情報である通信動作の実行命令、取得する情報の内容ゃ取得する条件などの設定、目的地の設定、情報の検索、車両の移動状況である走行状態を表示させるなどが例示できる。そして、端末入力部 130は、設定事項の入力操作により、所定の信号 Sinを処理部 430へ適宜出力して設定させる。

[0141] 端末表示部 140は、処理部 430にて制御され処理部 430からの画像データの信号 Sdpを画面表示させる。画像データとしては、サーバ装置 500から送信される地図情報や検索情報などの画像データなどである。

[0142] 音声出力部 150は、処理部 430にて制御され、処理部 430からの音声データなどの各種信号 Sadを発音手段から音声により出力して報知する。

[0143] メモリ 420は、ネットワーク 300を介して取得した各種情報や、端末入力部 130で入力操作される設定事項、あるいは音楽データや画像データなどを適宜記憶する。また、メモリ 420には、端末装置 400全体を動作制御する OS (Operating System)上に展開される各種プログラムなどを記憶している。なお、メモリ 420としては、 HD (Hard Disc)や光ディスクなどの記録媒体に読み出し可能に記憶するドライブやドライバなどを備えた構成としてもよい。

[0144] 処理部 430は、図示しない各種入出力ポート、例えば送受信器 410が接続される通信ポート、センサ部 110の GPS受信部が接続される GPS受信ポート、センサ部 11 0の各種センサがそれぞれ接続されるセンサポート、端末入力部 130が接続されるキ一入力ポート、端末表示部 140が接続される表示部制御ポート、音声出力部 150が接続される音声制御ポート、メモリ 420が接続される記憶ポートなどを有する。そして、処理部 430は、各種プログラムとして、図 15に示すように、位置認識手段 191と、案内報知制御手段 192と、マッチング手段 193と、付加サービス情報取得手段としてのサービス申込情報生成手段 431と、などを備えている。

[0145] 位置認識手段 191は、現在位置認識手段 191Aと、目的地認識手段 191Bと、などを備えている。

[0146] 現在位置認識手段 191 Aは、車両の現在位置を認識する。そして、現在位置認識手段 191Aで得られた各種情報は、メモリ 420に適宜記憶される。

[0147] 目的地認識手段 191Bは、例えば端末入力部 130の入力操作により設定入力された目的地に関する目的地情報を取得し、目的地の位置を認識する。そして、この目的地認識手段 191Bで認識した目的地情報は、メモリ 420に適宜記憶される。

[0148] 案内報知制御手段 192は、車両の移動経路の報知を制御する。この案内報知制御手段 192は、案内報知手段 192Aと、表示制御手段 192Bと、などを備えている。

[0149] 案内報知手段 192Aは、メモリ 420に記憶され、車両の走行状況に対応してあらかじめ取得した移動経路情報や地物案内情報に基づいて車両の移動に関する案内、例えば車両の走行を支援する内容の案内を報知する。

[0150] 表示制御手段 192Bは、サーバ装置 500から送信された情報に基づいて、例えば図 11や図 12に示すような案内表示画面や、車両の移動経路を表示させる案内を端末表示部 140に表示させる処理をする。

[0151] マッチング手段 193は、車両の現在位置や、店舗などの施設の位置を地図情報に重畳させるマッチング処理を実施する。マッチング処理は、マップマッチング手段 19

3Aと、座標マッチング手段 193Bと、などを備えている。

[0152] マップマッチング手段 193Aは、サーバ装置 500から取得した地図情報に基づいて

、現在位置認識手段 191 Aにて認識した現在位置を適切に表示させるためのマップマッチング処理をする。

[0153] 座標マッチング手段 193Bは、サーバ装置 500から取得する地図情報のマッチングデータ MMのノード Nに関する情報である地点情報が同一の点力否かの判断である座標マッチング処理を実施する。

[0154] サービス申込情報生成手段 431は、駐車場情報 21に記載される駐車場詳細サービス内容の付加サービス情報に基づ、て、付加サービスを申し込む旨のサービス申込要求情報を生成する。具体的には、サービス申込情報生成手段 431は、利用者の入力操作による付加サービスを申し込む旨の要求情報を取得する。この要求情報には、例えば、利用者の個人名や連絡先などの個人情報、申し込む付加サービスに関する付加サービス情報などが含まれる。そして、サービス申込情報生成手段 431は、要求情報に記載された付加サービスを申し込む先となる駐車場の駐車場情報 21を認識し、駐車場 ID22を取得する。そして、利用者の個人情報と、利用者が所望の付加サービスに関するサービス情報と、この駐車場 ID22と、などを関連付けたサービス申込要求情報を生成する。この後、サービス申込情報生成手段 431は、送受信器 4 10を制御してサービス申込要求情報をサーバ装置 500に送信する。

[0155] サーバ装置 500は、ネットワーク 300を介して端末装置 400と情報の送受信が可能となっている。また、サーバ装置 500は、気象庁や警視庁などの各種官庁、民間団体、 VICS、企業などの各種機関に設置された図示しないサーバなどから、ネットワーク 300を介して各種情報を取得可能となっている。取得する情報としては、例えば気象情報や、渋滞、交通事故、工事、交通規制などの VICデータ、ガソリンスタンドや飲食店などの各種店舗に関する店舗情報など、車両の移動に関する情報、すなわち車両の移動の際に利用される各種の移動関連情報である。そして、サーバ装置 500は、図 16に示すように、インターフェース 510と、入力部 520と、表示部 530と、記憶手段 540と、 CPU (Central Processing Unit) 550と、などを備えている。

[0156] インターフェース 510は、ネットワーク 300を介して入力されるサーバ信号 Ssvに対してあら力じめ設定されて、る入力インターフェース処理を実行し、処理サーバ信号 Scとして CPU550へ出力する。また、インターフェース 510は、 CPU550から端末装置 400またはサービスサーバ装置 600に対して送信すべき処理サーバ信号 Scが入力されると、入力された処理サーバ信号 Scに対してあら力じめ設定されている出カインターフェース処理を実行し、サーバ信号 Ssvとしてネットワーク 300を介して端末装置 400またはサービスサーバ装置 600へ出力する。なお、サーバ信号 Ssvは、処理サーバ信号 Scに記載された情報に基づいて、適宜所定の端末装置 400またはサービスサーバ装置 600のみに出力させることも可能である。 [0157] 入力部 520は、端末入力部 130と同様に、例えばキーボードやマウスなどで、入力操作される図示しな!、各種操作ボタンや操作つまみなどを有して、る。これら操作ボタンや操作つまみなどの入力操作は、サーバ装置 500の動作内容の設定や、記憶手段 540に記憶する情報の設定入力、記憶手段 540に記憶された情報の更新、などの設定事項の設定入力である。そして、入力部 520は、設定事項の入力操作により、設定事項に対応する信号 Sinを CPU550へ適宜出力して設定入力させる。なお、入力操作としては、操作ボタンや操作つまみなどの操作に限らず、例えば表示部 53 0に設けられたタツチパネルによる入力操作や、音声による入力操作などにより、各種設定事項を設定入力する構成としてもできる。

[0158] 表示部 530は、端末表示部 140と同様に、 CPU550にて制御され CPU550からの画像データの信号 Sdpを画面表示させる。この画像データとしては、記憶手段 540からの画像データやネットワーク 300を介して外部のサーバから取得した画像データなどが例示できる。

[0159] 記憶手段 540は、端末装置 400あるいは外部のサーバなど力受信した各種情報、例えば図 2および図 3に示すような地図情報、図 4に示すような交通状況予測テーブル 10、図 5に示すような駐車場情報テーブル 20、図 6に示すような公共交通機関情報テーブル 30、などを格納、すなわち読み出し可能に記憶する。また、記憶手段 5 40は、ネットワーク 300を介してサーバ装置 500に接続された各端末装置 400に対応付けられた図 7に示すようなカレンダテンプレート 40を読み出し可能に記憶する。

[0160] なお、記憶手段 540としては、 HD (Hard Disc)、 DVD (Digital Versatile Disc)、光ディスク、メモリカードなどの記録媒体に読み出し可能に記憶するドライブやドライバなどを備えた構成などとしてもよい。なお、格納する情報として例えば入力部 520の入力操作により入力された情報をも記憶可能で、入力操作により格納された情報の内容が適宜更新可能となっている。また、記憶手段 540には、サーバ装置 500全体およびナビゲーシヨンシステム 200全体を動作制御する OS (Operating System)上に展開される各種プログラムなどをも情報として記憶している。

[0161] また、記憶手段 540には、例えば地図情報における所定の地点の情報を取得するための検索情報が記憶されている。すなわち、検索情報は、地図情報上で順次細分化される領域となる都道府県名、市町村名、地区名、地点名などの内容やガイダンスなどの各種情報や、地点としての店舗に関する各種情報など、端末装置 400からの検索要求に対する情報で、例えば階層状に項目情報が関連付けられたツリー構造のテーブル構造となって、る。

[0162] さらに、記憶手段 540には、端末装置 400を用いてナビゲーシヨンシステム 200を利用する利用者に関する情報である個人情報が記憶されている。個人情報としては、氏名、住所、利用者毎に付与される IDナンパやパスワードなどの他、ナビゲーションシステム 200を利用する端末装置 400の形態、端末装置 400と情報を送受信するためのアドレス番号、などである。

[0163] さらに、記憶手段 540には、駐車場に設置されるサービスサーバ装置 600に関するサービスサーバ情報が記憶されている。サービスサーバ情報としては、例えば駐車場 ID22に対応した駐車場に設置されるサービスサーバ装置 600と通信するための駐車場アドレス情報、などがある。駐車場アドレス情報としては、駐車場に設定されたサービスサーバ装置 600を特定する例えばサービスサーバ装置 600のメールァドレスゃ、サービスサーバ装置の IP (Internet Protocol)アドレスなどがある。その他、記憶手段 540には、ナビゲーシヨン処理の実行に利用される各種情報を、 CPU550にて適宜読み取り可能に記憶する。

[0164] CPU550は、記憶手段 540に記憶された各種プログラムとして、図 17に示すように、地図出力手段 551と、 VICSデータ取得手段 552と、交通状況認識手段 553と、サーバ座標マッチング手段 554と、経路処理手段 555と、情報検索手段 556と、カレンダ変更手段 557と、サービス申込手段 558と、計時手段 559と、などを備えている。

[0165] 地図出力手段 551は、入力された処理サーバ信号 Scに基づいて、この処理サーバ信号 Scに記載された地図情報に関する情報の配信を要求する旨の情報により、記憶手段 540に記憶された地図情報のうちの要求された情報、例えば所定の領域に対応した表示用データ VMやマッチングデータ MMなどを検索してメモリ信号 Smとして読み出す。そして、読み出したメモリ信号 Smを処理サーバ信号 Scとして適宜変換し、インターフェース 510およびネットワーク 300を介して処理サーバ信号 Scに基づいて所定のあるいは全ての端末装置 400に出力し、地図情報の要求された情報を配信する。

[0166] VICSデータ取得手段 552は、入力された処理サーバ信号 Scに基づいて、この処理サーバ信号 Scに記載された経路の探索要求に関する情報などにより、第 1の実施の形態の VICS受信部 120と同様に、図示しな!ヽ VICS力も VICSデータを取得する

[0167] 交通状況認識手段 553は、入力された処理サーバ信号 Scに基づいて、この処理サーバ信号 Scに記載された経路の探索要求に関する情報などにより、 VICSデータ取得手段 552にて取得した VICSデータからメモリ信号 Smとして交通状況情報を生成する。交通状況情報としては、渋滞状況に関する現在渋滞情報、渋滞予測情報、駐車場状況情報などがある。この交通状況認識手段 553は、渋滞状況認識手段 55 3Aと、駐車場状況認識手段 553Bと、などを備えている。

[0168] 渋滞状況認識手段 553Aは、入力された処理サーバ信号 Scに基づ、て、この処理サーバ信号 Scに記載された経路の探索要求に関する情報などにより、 VICSデータからメモリ信号 Smとして現在渋滞情報を生成する。

[0169] また、渋滞状況認識手段 553Aは、入力された処理サーバ信号 Scに基づいて、この処理サーバ信号 Scに記載された渋滞情報さらには渋滞予測を加味したルート探索要求に関する情報により、第 1実施形態の渋滞状況認識手段 194Aと同様の処理を実施し、メモリ信号 Smとして渋滞予測情報を生成する。そして、これら生成したメモリ信号 Smを処理サーバ信号 Scとして適宜変換し、インターフェース 510およびネットワーク 300を介して処理サーバ信号 Scに基づ、て所定のあるいは全ての端末装置 4 00に適宜出力し、現在の渋滞の状況や目的地に到達するまでの渋滞の状況予測などを通知する。

[0170] 駐車場状況認識手段 553Bは、入力された処理サーバ信号 Scに基づいて、この処理サーバ信号 Scに記載された駐車場の空車状況の調査要求に関する情報などにより、第 1の実施形態と同様に、 VICSデータからメモリ信号 Smとして現在駐車場状況情報を生成する。

[0171] また、駐車場状況認識手段 553Bは、入力された処理サーバ信号 Scに基づいて、この処理サーバ信号 Scに記載された駐車場の空車予測を加味した駐車場の空車状況の調査要求に関する情報により、第 1実施形態と同様に、記憶手段 540に記憶された交通状況予測テーブルからメモリ信号 Smとして駐車場空車予測情報を生成する。

[0172] サーバ座標マッチング手段 554は、上述した端末装置 400の座標マッチング手段 1 93Bと同様に、地図情報のマッチングデータ MMのノード Nに関する情報である地点情報が同一の点か否かの判断である座標マッチング処理を実施する。

[0173] 経路処理手段 555は、経路探索手段 555Aと、移動設定手段 555Bと、移動時間演算手段 555Cと、などを備えている。

[0174] 経路探索手段 555Aは、入力された処理サーバ信号 Scに基づ、て、この処理サーバ信号 Scに記載された経路の探索要求に関する情報により、第 1実施形態の経路処理手段 195と同様の処理を実施し、メモリ信号 Smとして移動経路情報を生成する。そして、生成したメモリ信号 Smeを処理サーバ信号 Scとして適宜変換し、インターフエース 510およびネットワーク 300を介して処理サーバ信号 Scに基づいて所定のあるいは全ての端末装置 400に出力し、移動経路や所要時間などを通知する。

[0175] 移動設定手段 555Bは、入力されたサーバ信号 Scに基づ、て、この処理サーバ信号 Scに記載された経路の探索要求に関する情報により、第 1実施形態の移動設定手段 195Bと同様の処理を実施し、メモリ信号 Smとして移動設定情報を生成する。

[0176] 移動時間演算手段 555Cは、入力されたサーバ信号 Scに基づいて、この処理サーバ信号 Scに記載された経路の探索要求に関する情報により、第 1実施形態の移動時間演算手段 195Cと同様の処理を実施し、メモリ信号 Smとして移動距離情報、駐車場到着予測時刻情報、および目的地到着予測時刻情報を生成する。

[0177] 情報検索手段 556は、入力された処理サーバ信号 Scに基づいて、この処理サーバ信号 Scに記載された検索情報の検索要求に関する情報により、第 1実施形態の情報検索手段 196と同様に、記憶手段 540に記憶された検索情報などを例えば項目情報に基づいて階層状に検索し、メモリ信号 Smとして読み出す。そして、読み出したメモリ信号 Smを処理サーバ信号 Scとして適宜変換し、インターフェース 510およびネットワーク 300を介して処理サーバ信号 Scに基づいて所定の端末装置 400に出力し、検索情報を配信する。 [0178] また、情報検索手段 556は、入力された処理サーバ信号 Scに基づいて、この処理サーバ信号 Scに記載された検索情報の検索要求に関する情報により、第 1実施形態の情報検索手段 196と同様に、記憶手段 540に記憶された駐車場情報テーブル 20、および公共交通機関情報テーブル 30から、メモリ信号 Smとしての駐車場候補情報を生成する。

[0179] カレンダ変更手段 557は、入力された処理サーバ信号 Scに基づいて、この処理サーバ信号 Scに記載された、カレンダテンプレート 40の変更を要求するカレンダ変更要求情報、および、このカレンダ変更要求情報を生成した端末装置 400を特定する例えば IDナンパなどの端末固有情報を認識する。そして、記憶手段 540に記憶され端末固有情報により特定される端末装置 400に対応付けられ記憶手段 540に記憶されたカレンダテンプレート 40を、第 1実施形態のカレンダ変更手段 197と同様の処理により適宜更新する。

[0180] サービス申込手段 558は、入力された処理サーバ信号 Scに基づいて、この処理サーバ信号 Scに記載された、付加サービスを申し込む旨のサービス申込要求情報を認識し、付加サービスを申し込む駐車場に関する駐車場情報 21を認識する。そして、駐車場 ID22に基づいて、付加サービスを申し込む駐車場に関する駐車場アドレス情報を取得し、この駐車場アドレス情報に記載された駐車場のサービスサーバ装置 600に付加サービスを申し込む旨のサービス申込情報を送信する。このサービス申込情報には、サービス申込要求情報に記載された利用者の個人情報や、申し込む付加サービス情報などの他に、目的地情報や経路処理手段にて取得した駐車場到着予測時刻情報などが含まれる。

[0181] また、サービス申込手段 558は、サービスサーバ装置 600からサービス申し込みが完了した旨のサービス完了情報を受信すると、サービス申込の完了を報知する旨の申込完了報知情報を生成し、端末装置 400に送信する。

[0182] 計時手段 559は、例えば内部クロックなどの基準パルスに基づ、て現在時刻を認識する。そして、この計時手段 559は、認識した現在時刻に関する時刻情報を適宜出力する。

[0183] また、 CPU550は、入力部 520の入力操作により入力部 520力入力される信号 S inに基づいて、入力操作に対応する内容で適宜演算し、信号 Sdpなどを適宜生成する。そして、生成した各種信号を表示部 530やインターフェース 510、記憶手段 540 に適宜出力して動作させ、入力された内容を実施させる。

[0184] サービスサーバ装置 600は、例えば駐車場や店舗などの各施設に設置されている。このサービスサーバ装置 600は、サーバ装置 500から送信されるサービス申込情報を送受信可能に設けられて、サービス申込情報を受信して付加サービスの予約処理を実施する。なお、サービスサーバ装置 600は、全ての駐車場に設置されていなくてもよぐ例えば複数の駐車場や店舗などをまとめて管理する装置であってもよい。サービスサーバ装置 600は、例えば図 18に示すように、ネットワークインタフェース 6 10と、センサ 620と、記憶部 630と、サービスサーバ表示部 640と、入力手段 650と、サービスサーバ処理部 660と、などを備えている。

[0185] ネットワークインタフェースは、ネットワーク 300を介して入力されるサービスサーバ信号 Scvに対してあら力じめ設定されて、る入力インターフェース処理を実行し、処理サービスサーバ信号 Secとしてサービスサーバ処理部 660へ出力する。また、ネットワークインタフェース 610は、サービスサーバ処理部 660からサーバ装置 500に対して送信すべき処理サービスサーバ信号 Secが入力されると、入力された処理サービスサーバ信号 Secに対してあら力じめ設定されて、る出力インターフェース処理を実行し、サーバ信号 Scvとしてネットワーク 300を介してサーバ装置 500へ出力する。

[0186] センサ 620は、駐車場の状況を検出してサービスサーバ処理部 660に所定の振動 Scsとして出力する。このセンサ 620には、図示しない駐車スペースセンサ部と、図示しない出入口センサ部と、などを備えている。駐車スペースセンサ部は、例えば駐車場の各駐車スペースにそれぞれ設けられて、て駐車スペースに車両が駐車されてヽるかを検出する。出入口センサ部は、駐車場の出入口に設けられ、駐車場に入る車両の数と駐車場から出る車両の数とをカウントする。

[0187] 記憶部 630は、図 19に示すような駐車状況情報テーブル 50と、図 20に示すようなサービス内容情報テーブル 60と、図 21に示すようなサービス予約情報テーブル 70と、などを読み出し可能に記憶する。なお、記憶部 630としては、 HD (Hard Disc)、 D VD (Digital Versatile Disc)、光ディスク、メモリカードなどの記録媒体に読み出し可能に記憶するドライブやドライバなどを備えた構成などとしてもよい。なお、格納する情報として入力手段 650の入力操作により入力された情報をも記憶可能で、入力操作により格納された情報の内容が適宜更新可能となっている。また、記憶部 630には、サービスサーバ装置 600全体を動作制御する OS (Operating System)上に展開される各種プログラムなどをも情報として記憶している。

[0188] 駐車状況情報テーブル 50は、図 19に示すように、駐車スペース ID51と、駐車状況情報 52と、などを備えて備えたテーブル構造に構成されている。駐車状況情報テ一ブル 50は、センサ部 110の駐車スペースセンサ部に基づいて、駐車場の各駐車スペースの駐車状況が記録されて、る。

[0189] 駐車スペース ID51は、駐車スペースを識別するための情報であり、駐車状況情報に関連付けられて記録されている。この駐車スペース ID51は、駐車場の各駐車スぺースにっき 1つ設けられて、て、る。

[0190] 駐車状況情報 52は、各駐車スペースの駐車状況に関する情報である。駐車状況情報 52には、例えば、駐車場の駐車スペースに車両が駐車されている場合、例えば「駐車」と記載され、駐車スペースに車両が駐車されている場合、例えば「空車」と記載される。また、サーバ装置 500からのサービス申込情報などにより駐車スペースが予約された場合、駐車状況情報 52には「予約」と記載され、駐車スペースの路面が損傷しているなどで使用できない場合、駐車状況情報 52には例えば「使用不可」と記載される。なお、駐車状況情報 52に記載される情報としては、上記のような駐車状況を示す旨の情報が記載されていればよぐ例えば「駐車」の場合には「01」を記載し、「空車」の場合には「10」を記載し、「予約」の場合には「11」を記載し、「使用不可」の場合には「00」を記載するようにしてもよ!、。

[0191] サービス内容情報テーブル 60には、サービスサーバ装置 600が設置された駐車場にお、て利用できる付加サービスに関する情報が記録されて、る。このサービス内容情報テーブル 60は、例えば図 20に示すように、サービス ID61と、サービス内容情報 62と、などを備えたテーブル構造に構成されて!、る。

[0192] サービス ID61は、各付加サービスを認識する識別情報であり、サービス内容情報 62に関連付けられて記録されている。サービス HD情報は、各付加サービスにっき 1 つ設けられている。

[0193] サービス内容情報 62は、付加サービスの内容に関する情報である。このサービス内容情報 62には例えば、「駐車場予約サービス」、「チケット優待販売サービス」、「〇〇店割引チケットサービス」、などの付加サービスの内容が記載された情報である

[0194] サービス予約情報テーブル 70には、駐車場の利用者が予約した付加サービスに関する情報が記録されている。このサービス予約情報 71は、サーバ装置 500から送信されるサービス申込情報に基づいて生成されるサービス予約情報 71を複数記録したテーブル構造に構成されている。サービス予約情報 71は、駐車場を利用する利用者により申し込まれたサービス予約に関する情報であり、利用者が付加サービスを申し込むとサービス予約情報 71が新たに 1つ追加され、例えば付加サービスが利用者に提供されると提供されたサービス予約情報 71が削除される。このサービス予約情報 71は、予約 ID72と、サービス ID73と、予約情報 74と、到着予測時刻情報 75と、駐車予約情報 76と、などを関連付けて 1つのデータとして構成されている。

[0195] 予約 ID72は、記録されたサービス予約情報 71を識別する識別情報であり、サービス ID73と、予約情報 74と、到着予測時刻情報 75と、駐車予約情報 76と、などに関連付けられて記録されて、る。

[0196] サービス ID73は、サービス内容情報テーブル 60に記録されるサービス ID61と対応した情報である。このサービス ID73には複数の情報が記載されていてもよぐ例えば図 20、図 21に示すように、サービス予約情報 71のサービス ID73に例えば「1」、および「2」が記載されている場合、サービス内容情報テーブル 60においてこれらの番号に対応するサービス内容情報 62である「駐車予約サービス」、「チケット販売サ一ビス」が認識される。

[0197] 予約者情報 74は、付加サービスを申し込んだ利用者に関する個人情報が記載されている。この予約者情報 74は、サーバ装置 500から送信されたサービス申込情報に記載された個人情報に基づいて生成される。なお、この個人情報としては、利用者の氏名に関する個人名情報や、住所や電話番号などの連絡先情報の他、端末装置 400を識別する端末固有情報などであってもよい。さらには、あらかじめサービスサーバ装置 600に利用者の個人情報を記憶しておき、この個人情報に対して生成される例えば会員番号などの個人を識別する識別番号であってもよい。

[0198] 到着予測時刻情報 75は、車両が駐車場に到着すると予測される時刻に関する情報である。この駐車場到着時刻情報 75は、サーバ装置 500から送信されるサービス申込情報に記載された駐車場到着予測時刻情報に基づいて生成される。

[0199] 駐車予約情報 76は、サービス ID73に例えば「1」で示される駐車場の予約サービスがある場合、車両を駐車する駐車スペースの位置に関する情報である。この駐車予約情報 76は、例えばセンサ 620により認識された駐車スペースの空車状況に基づ V、て空車となって、る駐車スペースに対応する駐車スペース ID62が記録される。この駐車予約情報 76で指定された駐車スペースは、駐車場^ ^一般入場した車両が駐車できず、駐車予約サービスを申し込んだ利用者のみが駐車できる駐車スペースとして確保される。なお、他にも空車状況の駐車スペースがある場合に限って、この駐車予約情報 76に示される駐車スペースに一般入場した車両の駐車を許可するようにしてもよい。この場合、他の空車状況の駐車スペースを新たに駐車予約情報 76に記録して、駐車スペースを確保する。

[0200] なお、サービス予約情報は、以上の情報のみに限らず、その他、付加サービスの登録に必要な情報が適宜記録される。

[0201] その他、記憶部 630には、サービス登録処理の実行に利用される各種情報や各種プログラムを、サービスサーバ処理部 660にて適宜読み取り可能に記憶する。

[0202] サービスサーバ表示部 640は、端末表示部 140や表示部 530と同様に、サービスサーバ処理部 660にて制御されサービスサーバ処理部 660からの各種データの信号 Sdpを画面表示させる。この各種データとしては、記憶部 630からの画像データやサービス情報やネットワーク 300を介して外部のサーバから取得した画像データなどが例示できる。

[0203] 入力手段 650は、端末入力部 130と同様に、例えばキーボードやマウスなどで、入力操作される図示しな、各種操作ボタンや操作つまみなどを有して、る。これら操作ボタンや操作つまみなどの入力操作は、サービスサーバ装置 600の動作内容の設定ゃ、記憶部 630に記憶する情報の設定入力、記憶部 630に記憶された情報の更新、などの設定事項の設定入力である。

[0204] サービスサーバ処理部 660は、記憶部 630に記憶された各種プログラムとして、図 22に示すように、駐車状況認識手段 661と、サービス申込認識手段 662と、サービス登録手段 663と、計時手段 664と、情報提供手段 665と、などを備えている。

[0205] 駐車状況認識手段 661は、センサ 620を制御して、駐車場の空車状況を認識する。具体的には、センサ 620を制御して駐車スペースの空車状況を認識し、記憶部 63 0に記憶された駐車状況情報テーブル 50を適宜更新する。例えば、各駐車スペースのそれぞれに設けられるセンサ 620から取得される駐車状況に関する情報に基づいて、駐車スペース ID51に対応する駐車状況情報 52に駐車状況に関する情報を記憶する。また、駐車状況認識手段 661は、駐車場の出入口センサ部により取得した、駐車場に入る車両と駐車場から出る車両との比率を求めて、駐車場が混み傾向であるか空き傾向であるかを認識する。

[0206] サービス申込認識手段 662は、入力された処理サービスサーバ信号 Secに基づいて、この処理サービスサーバ信号 Secに記載されたサービス申込情報を認識する。サ一ビス申込情報としては、前述したように、付加サービスを申し込む利用者の個人情報や、サービス内容、駐車場到着予測時刻、および目的地情報、などがある。また、サービス申込認識手段 662は、入力手段 650により設定入力されたサービス申込情報を認識する。

[0207] サービス登録手段 663は、サービス認識手段にて認識したサービス申込情報から付加サービスに必要な情報を取得してサービス予約情報 71を生成する。そして生成したサービス予約情報 71をサービス予約情報テーブル 70に記録する。すなわち、サ一ビス申込情報に記載されたサービスに関する情報力サービス内容情報を取得してサービス ID73を認識する。そして、サービス申込情報の付加サービスを申し込む利用者の個人情報に基づいて予約者情報 74を生成し、駐車場到着時刻情報 75に基づいて到着予測時刻情報 75を生成する。また、サービス内容に駐車場予約サービスを申し込む旨の情報が記載されてヽる場合、駐車状況認識手段 661にて空車状況の駐車場スペースを認識してその駐車スペース IDを割り振る。また、サービス予約情報 71がサービス予約情報テーブル 70に登録されると、付加サービスの予約登録が完了した旨の登録完了情報をサーバ装置 500に送信する。

[0208] さらに、サービス登録手段 663は、サービス予約情報テーブル 70から、不要なサービス予約情報 71を削除する。例えば、サービス登録手段 663は、利用者に付加サービスを提供し終わった後や、付加サービスがキャンセルされた時などに、入力手段 65 0にて入力されるサービス予約情報を消去する旨の要求情報を認識すると、サービス予約情報テーブル 70から該当のサービス予約情報 71を消去する。なお、サービス予約情報 71の到着予測時刻情報 75からあらかじめ設定された所定の時間が過ぎると自動的にサービス予約情報 71を消去する処理をしてもよい。

[0209] 計時手段 664は、例えば内部クロックなどの基準パルスに基づ、て現在時刻を認識する。そして、この計時手段 559は、認識した現在時刻に関する時刻情報を適宜出力する。

[0210] 情報提供手段 665は、予約処理手段 663にて生成した登録完了情報をサーバ装置 500に送信する。また、例えば駐車場や店舗などの施設に関する情報をサーバ装置 500に送信する。さらに、駐車場の空車状況に関する駐車空車情報をサーバ装置 500に送信する。

[0211] 〔ナビゲーシヨンシステムの動作〕

次に、ナビゲーシヨンシステム 200の動作を図面に基づいて説明する。なお、以下において、第 1実施形態と略同一の処理については、その説明を簡略ィ匕する。

[0212] (移動経路の探索処理）

ナビゲーシヨンシステム 200の動作として、移動経路の探索処理について、図に基づいて説明する。

[0213] まず、図 23に示すように、利用者は、端末入力部 130の入力操作により、例えば移動するための移動経路の探索処理を実施させる旨を設定入力する。この移動経路の探索処理を実施させる旨の設定入力を処理部 430が認識すると (ステップ S301)、処理部 430は、移動経路の探索に必要な各種情報、例えば目的地、最短距離か最短時間か渋滞予測をする力否かなどの設定事項情報などの設定入力を促す表示画面を端末表示部 140に表示させる。

[0214] そして、処理部 430は、移動経路の探索に必要な各種情報を認識すると、まず現在位置認識手段 191 Aにて、現在位置に関する現在位置情報を取得するとともに（ステップ S302)、目的地認識手段 191Bにて、設定入力された目的地に関する目的地情報を取得する (ステップ S303)。また、処理部 430は、設定入力された設定事項に関する設定事項情報を取得する (ステップ S304)。この設定事項情報としては、例えば目的地周辺の駐車場を探索する旨の要求情報などが含まれる。これら取得した現在位置情報、目的地情報、設定事項情報は、メモリ 420に適宜記憶される。

[0215] この後、処理部 430は、送受信器 410を制御して、移動経路の探索を要求する旨の信号とともに、メモリ 420に記憶してある現在位置情報、目的地情報、設定事項情報をサーバ装置 500に送信する処理をする。この各種情報の送信の際、端末装置 4 00を特定する端末固有情報を合わせて送信する (ステップ S305)。

[0216] サーバ装置 500は、端末装置 400から送信される各種情報を受信すると (ステップ S306)、これらの各種情報を記憶手段 540に読み出し可能に記憶する。

[0217] そして、 CPU550は、計時手段 559から時刻情報を取得し、この取得した時刻情報から現在の日付を認識する。そして、 CPU550は、交通状況認識手段 553にて、ステップ S306において受信した端末固有情報に基づいて、ルート探索を要求した端末装置 400に対応付けられたカレンダテンプレート 40を記憶手段 540から読み出す。この後、読み出したカレンダテンプレート 40から認識した日付の分類 IDナンパを検索して認識する。また、ステップ S306において受信した現在位置情報および目的地情報から現在位置および目的地を認識する。そして、交通状況認識手段 553の渋滞状況認識手段 553Aは、記憶手段 540に記憶された交通状況予測テーブル 10から、認識した分類 IDナンパに対応し、かつ、現在位置および目的地を含む時系列データ 12iを検索して取得する（ステップ S307)。

[0218] この後、 CPU550は、ステップ S408の処理を実施する。具体的には、 CPU550は、渋滞状況認識手段 553Aにて、現在渋滞情報を生成する。そして、 CPU550は、経路処理手段 555にて、現在位置情報、目的地情報、設定事項情報、現在渋滞情報に基づいて、複数の移動経路を検出し、取得した設定事項情報に基づいて移動経路をいくつかに絞り込んで、利用者が所望する条件にあったいくつかの移動候補経路に関する移動候補経路情報を生成する。 [0219] さらに、 CPU550は、渋滞状況認識手段 553Aにて現在日時を計時手段 559から取得する。次に、渋滞状況認識手段 553Aは、現在渋滞情報および現在日時に基づいて、経路処理手段 555にて生成された移動候補経路情報の移動候補経路上の任意の場所に到達する予測時刻である到達予測時刻を求める。そして、渋滞状況認識手段 553Aは、ステップ S307において取得した時系列データ 12iに基づいて、各移動候補経路上の任意の場所での到達予測時刻における渋滞の状況を予測し、この予測した渋滞の状況に関する渋滞予測情報を生成する (ステップ S308)。

[0220] 次に、目的地周辺の駐車場を検索する処理を実施する (ステップ S309)。この駐車場検索処理につ!、ては後述する。

[0221] そして、ステップ S309にて駐車場候補情報を取得すると、この駐車場候補情報を、端末装置 400を識別する端末固有情報とともにインターフェース 510から送信する (ステップ S310)。

[0222] 端末装置 400は、サーバ装置 500から送信される送信情報を受信すると (ステップ S311)、送信情報に含まれる駐車場候補情報を認識する。そして、処理部 430の表示制御手段 192Bは、駐車場候補に基づいて、端末表示部 140に例えば図 11や図 12の示すような駐車場のリストや移動経路の表示、および駐車場の選択を促す旨の情報が表示される (ステップ S312)。さらに、処理部 430は、利用者の設定入力による駐車場を選択する旨の情報を認識すると、表示制御手段 192Bにこの駐車場へ移動候補経路情報と、移動候補経路情報から移動経路情報の選択を促す旨の情報と、を表示させる。

[0223] この後、処理部 430は、利用者の入力操作により設定入力された各種情報を認識する。この各種情報とは、利用者により選択された駐車場情報、駐車場情報に記載された駐車場への移動経路情報、駐車場の付加サービスの申し込みに関する情報、および地図情報などである。

[0224] そして、処理部 430は、設定入力された各種情報に駐車場の付加サービスの申込を要求する情報が含まれている力否かを認識する (ステップ S313)。ここで、駐車場の付加サービスの申し込みを要求する情報が記載されていない場合、処理部 430は、選択された駐車場情報、および移動経路情報に基づいて駐車場までの移動経路を案内する処理をする。すなわち、処理部 430は、地図情報のマッチングデータ M Mを認識し、座標マッチング手段 193Bにて、この取得したマッチングデータ MMの座標マッチング処理をし (ステップ S314)、道路の状況すなわち道路の接続状況を認識し、メモリ 420に適宜記憶させる。さらに、処理部 430は、表示制御手段 192Bにて端末表示部 140を制御して、取得した地図情報に、現在位置情報に基づく車両の現在位置を表すアイコンなどの表示とともに、利用者が選択した移動経路に関する移動経路情報、渋滞予測情報、所要時間情報、現在渋滞情報などをそれぞれ重畳して表示させ、適宜音声出力部 150から音声出力させて、案内誘導する (ステップ S 315) o

[0225] 一方、ステップ S313において、駐車場の付カ卩サービスの申し込みを要求する要求情報が記載されていることを認識すると、処理部 430のサービス申込情報生成手段 4 31にてサービス申込要求情報を生成する。具体的には、処理部 430のサービス申込情報生成手段 431は、利用者の入力操作により設定入力された付加サービスの申し込みを要求する要求情報に基づいて、サービス申込先の駐車場情報、申し込む付加サービスに関する付加サービス情報、利用者の個人名や電話番号や会員番号などの個人情報、などを関連付けたサービス申込要求情報を生成する (ステップ S31 6)。

[0226] そして、処理部 430は、送受信器 410からネットワーク 300を解してサービス申込要求情報をサーバ装置 500に送信する (ステップ S317)。この際、端末装置 400を識別する端末固有情報をサービス申込要求情報に付加して送信する。

[0227] サーバ装置 500は、端末装置 400から送信された各種情報を受信すると (ステップ S318)、この各種情報に含まれるサービス申込要求情報を認識する。そして、 CPU 550のサービス申込手段 558は、サービス申込要求情報に基づいて、各駐車場に設置されるサービスサーバ装置 600と通信し、サービス申込処理を実施する (ステツプ S319)。

[0228] この後、サーバ装置 500は、サービスサーバ装置 600から付カ卩サービスの予約を登録した旨の登録完了情報を受信すると、 CPU550のサービス申込手段 558に登録完了情報を端末装置 400にて報知させる旨の申込完了報知情報を生成させる (ステツプ S320)。そして、サービス申込手段 558は、申込完了報知情報に端末装置 40 0を識別する端末固有情報に付加して、所定の端末装置 400に申込完了報知情報を送信する (ステップ S321)。

[0229] 端末装置 400は、サーバ装置 500から送信された情報を受信して (ステップ S322) 、申込完了報知情報を認識すると、この申込完了報知情報に基づいて申し込みが完了した旨の情報を報知する。具体的には、処理部 430は、申込完了報知情報に基づいて、申し込みが完了した付加サービスの内容情報、付加サービスの申込先の駐車場情報、駐車場到着予測時刻などを認識する。そして、これらの付加サービスの申込が完了した旨の情報を端末表示部 140に表示させて報知する。また、案内報知手段 192Aにて音声出力部 150から音声により申し込みの完了を報知する (ステップ S323)。

[0230] この後、処理部 430は、案内報知制御手段 192に、さらに他の付加サービスの申し込みの追加処理をする力または申込のキャンセルや変更をする力否かを問う旨を報知させる (ステップ S324)。そして、処理部 430は、利用者の入力操作により設定入力されるサービスの申込関する要求情報を入力すると、ステップ S316の処理に戻り、サービス申込要求情報を生成する処理をする。

[0231] 一方、処理部 430は、付加サービスの申し込みに関する要求情報を認識しなかつた場合、ステップ S314およびステップ S315の処理を実施して、端末表示部 140から駐車場までの移動経路を案内誘導する処理をする。

[0232] (駐車場探索処理）

次に、駐車場の処理について図 24に基づいて説明する。

図 24において駐車場の探索処理では、まず、移動経路の探索処理において端末装置 400から受信した各種情報から、目的地情報、現在位置情報、などを取得する。そして、 CPU550は、情報検索手段 556に、目的地情報に基づいた目的地の近傍、例えば所定の距離範囲以内にある駐車場情報を取得し、（ステップ S401)駐車場候補情報として記憶手段 540に記憶する。

[0233] そして、 CPU550の交通状況認識手段 553の渋滞状況認識手段 553Aは、時系列データ 12iに基づいて、交通渋滞の計時変化を認識し、渋滞予測情報を生成する (ステップ S402)。この後、経路処理手段 555の経路探索手段 555Aは、各駐車場への移動経路を探索して、各駐車場までの移動候補経路情報を取得する (ステップ S403)。なお、この移動経路の探索の際に、所定の時刻における車両の到達位置を演算し、ステップ S402にて生成した渋滞予測情報に示される渋滞予測区間を避けるように移動経路を探索した、渋滞予測を加味した移動経路探索の処理を実施してちょい。

[0234] そして、 CPU550は、移動時間演算手段 555Cに、ステップ S403にて取得した各駐車場への移動候補経路情報毎に、車両の現在位置から駐車場の所在地までの移動距離を演算させて、移動距離情報を生成する。さらに、この移動距離を移動するために要する移動時間を演算し、駐車場へ到着する駐車場到着予測時刻情報を生成する（ステップ S404)。

[0235] また、 CPU550は、ステップ S402からステップ S404までの処理工程にて取得、または生成された移動候補経路情報、移動時間情報、および駐車場到着予測時刻情報を、先に記憶手段 540に記憶した駐車場候補情報の各駐車場情報にそれぞれ関連付けて記憶する。

[0236] 次に、 CPU550は、駐車場状況認識手段 553Bに各駐車場の空車状況に関する現在駐車場状況情報および駐車場空車予測情報を生成させる (ステップ S405)。具体的には、駐車場状況認識手段 553Bは、インターフェース 510から受信した情報などにより VICS情報を取得し、 VICSデータに記載された駐車場の空車状況に基づいて現在駐車場状況情報を生成する。また、時系列データ 12iに基づいて、駐車場の空車状況の計時変化を認識し、駐車場空車予測情報を生成する。そして、 CPU55 0は、これらの現在駐車場状況情報、および駐車場空車予測情報に基づいて、車両が駐車場に到着する時刻における駐車場状況情報を認識する (ステップ S406)。

[0237] ここで、 CPU550は、駐車場に空車があると判断した場合は、駐車場に空車ができるまでの待ち時間を時系列データ 12iに基づいて予測し、待ち時間情報を取得する（ステップ S407)。

[0238] この後、 CPU550は、これらの空車情報および待ち時間情報を駐車場情報に関連付けて記憶手段 540の駐車場候補情報に記憶する。 [0239] 次に、 CPU550は、情報検索手段 556にて目的地近傍、例えば所定の距離範囲以内の公共交通機関の乗降場を検索させる (ステップ S408)。具体的には、情報検索手段 556は、公共交通機関情報テーブル 30に基づいて、目的地近傍となる公共交通機関の乗降場に関する乗降場情報 34を検索する。

[0240] ここで、目的地近傍に公共交通機関の乗降場がな、場合は、 CPU550は、経路探索手段 555Aに駐車場から目的地までの移動経路を探索させ、移動候補経路情報を取得する（ステップ S409)。また、 CPU550は、移動設定手段 555Bに目的地までの移動手段を設定する。具体的には、移動設定手段 555Bは、利用者の入力操作により取得する、例えば「徒歩」、「自転車」、「タクシー」などの移動手段に関する移動手段情報を認識する。

[0241] この後、 CPU550は、移動時間演算手段 555Cに、地図情報に基づいて駐車場から目的地までの移動距離を演算させて、移動距離情報を取得する。また、移動時間演算手段 555Cは、移動設定手段 555Bにて認識した移動手段情報に基づいて、駐車所から目的地までの移動時間を演算し、目的地に到着すると予測される時刻に関する目的地到着予測時刻情報を生成する (ステップ S410)。なお、移動時間演算手段 555Cは、移動候補経路情報毎の移動距離情報を演算し、移動手段情報毎の目的地到着予測時刻情報を生成する。

[0242] 一方、ステップ S408において、 CPU550は、目的地近傍に利用できる公共交通機関の乗降場、例えば鉄道の駅やバスの停留所などを認識した場合、情報検索手段 556にてこれらの乗降場を有する公共交通機関の沿線上にある他の乗降場の位置情報を取得させる (ステップ S411)。例えば、図 11に示すように、目的地近傍にある公共交通機関を検索し、 C鉄道の B駅を取得し、および C鉄道の沿線上にある A駅の公共交通機関情報 31を取得する。そして、情報検索手段 196は、地図情報に基づ、て、ステップ S411にて取得した乗降場情報 34の近傍の駐車場に関する駐車場情報を検索する (ステップ S412)。例えば図 11においては、 A駅の近傍の駐車場 P aを認識し、駐車場 P— aに関する駐車場情報 21を取得する。

[0243] さらに、 CPU550は、これらの駐車場情報についてもステップ S402からステップ S 407までの処理を実施する。すなわち、 CPU550は、時系列データ 12iに基づいて渋滞予測情報を取得し、駐車場までの移動候補経路情報を取得し、この移動候補経路情報に関する移動距離情報、および駐車場到着予測時刻情報を生成する。さらに、駐車場の空車状況に関する空車情報、および駐車場の待ち時間に関する待ち時間情報を生成する。そして、処理部 190は、これらの移動候補経路情報、移動距離情報、駐車場到着時刻情報、空車情報、および待ち時間情報を駐車場情報 21 に関連付けて記憶手段 540の駐車場候補情報に記憶する (ステップ S413)。さらに、処理部 190は、公共交通機関情報 31の時刻表情報 33を認識する (ステップ S414

) o

[0244] この後、ステップ S409およびステップ S410を実施する。すなわち、処理部 190の経路探索手段 195Aは、駐車場候補情報に記載された駐車場情報 21に記載された駐車場から目的地までの移動経路に関する移動候補経路情報を取得する。そして、 CPU550の移動時間演算手段 555Cは、移動候補経路情報に基づいて移動距離に関する移動距離情報を演算する。また、 CPU550は、移動設定手段 555Bにて駐車場から目的地までの移動手段、例えば「徒歩」、「自転車」、「バス」、「鉄道」などを検索し、利用できる移動手段に関する移動手段情報を生成する。そして、これらの移動手段情報に基づいてそれぞれの駐車場から目的地までの移動時間を演算し、目的地に到着すると予測される目的地到着予測情報を取得する。なお、目的地までの移動候補経路情報、およびその移動距離情報、および目的地到着予測時刻情報は、駐車場情報 21に関連付けて適宜記憶手段 540の駐車場候補情報に記憶される ( ステップ S415)。

[0245] (サービス申込処理）

次に、付加サービスの申し込み処理について図 25に基づいて説明する。

[0246] 図 25において、サーバ装置 500は、まず、端末装置 400から送信された各種情報を受信する。そして、 CPU550は、この情報に含まれるサービス申込要求情報を認識する（ステップ S 501)。

[0247] また、 CPU550は、認識したサービス申込要求情報に記載された、例えば申し込みを要求する端末装置 400の利用者の個人情報、付加サービスを申し込む先となる駐車場に関する駐車場情報 21、申し込む付加サービスに関する情報、などを認識する。また、 CPU550は、駐車場探索処理において演算して記憶手段 540に記憶した駐車場到着予測時刻情報などを認識する。そして、これらの利用者の個人情報、駐車場情報 21、付加サービスに関する情報、および駐車場到着予測時刻情報などに基づ!/、てサービス申込情報を生成する (ステップ S 502)。

[0248] さらに、 CPU550は、駐車場情報 21から駐車場 ID22を認識して、この駐車場 ID2 2に対応した駐車場を特定する駐車場アドレス情報を検索する (ステップ S503)。そして、 CPU550は、インターフェース 510を制御して、ステップ S503にて取得した駐車場アドレス情報に基づいて、付加サービスを申し込む先の駐車場にあるサービスサーバ装置 600にサービス申込情報を送信する (ステップ S 504)。

[0249] サービスサーバ装置 600は、サーバ装置 500から送信される情報を受信する (ステップ S505)と、サービスサーバ処理部 660のサービス申込認識手段 662にてサービス申込情報を認識する。

[0250] サービス申込認識手段 662は、サービス申込認識手段 662から付加サービスに関する情報を認識して、駐車場の予約を要求する旨の情報があるカゝ否かを判断する（ステップ S506)。駐車場の予約を要求する旨の情報がない場合は、付加サービスに関する情報にその他に申し込む付加サービスがある力否かを認識する (ステップ S50 7)。

[0251] 一方、ステップ S506において駐車場の予約を要求する旨の情報がある場合、サービスサーバ処理部 660は、駐車状況認識手段 661にて駐車場状況情報を認識する（ステップ S508)。そして、駐車状況認識手段 661にて空車状況となっている駐車スペースがない場合、駐車スペースの予約登録は実施しない。なお、この場合サービスサーバ処理部 660は、予約が取れな、旨の報知を要求する報知情報を生成して、サーバ装置 500に送信する処理をしてもょ、。

[0252] また、ステップ S508において、駐車状況認識手段 661にて空車状況の駐車スぺースがある場合、駐車状況認識手段 661は、この空車状況の駐車スペースの駐車場スペース IDを取得する。そして、駐車状況認識手段 661は、駐車状況情報テーブル 5 0の取得した駐車場スペース ID51に対応する駐車状況情報 52に予約したことを示す旨の情報を記録する。さらに、サービスサーバ処理部 660のサービス登録手段 66 3は、サービス申込認識手段 662にて認識したサービス申込情報の個人情報、到着予測時刻情報、付加サービスに関する情報、および駐車予約した駐車スペース ID5 1に基づ、てサービス予約情報 71を生成する（ステップ S509)。

[0253] 次にステップ S507の処理を実施し、その他の付加サービスを申し込む旨の情報が記載されているカゝ否かを認識する。サービス申込認識手段にて付加サービスに関する情報にその他のサービス内容情報が記載されていないことを認識した場合、サービス登録手段 663は、付加サービスの申し込みが完了したことを知らせる申込完了情報を生成する (ステップ S510)。

[0254] 一方、ステップ S507において、サービス申込認識手段 662にて付加サービスに関する情報にその他のサービス内容情報が記載されていると認識した場合、サービス登録手段 663は、サービス内容情報テーブル 60に基づ、てこれらの付加サービスに関する情報と一致するサービス内容情報 62を認識し、サービス ID61を取得する。そして、サービスサーバ処理部 660のサービス登録手段 663は、取得したサービス I D62をステップ S509にて生成したサービス予約情報 71のサービス HD情報 73に記録する（ステップ S511)。また、サービスサーバ処理部 660は、サービス予約情報 71 を記憶部 630のサービス予約情報テーブル 70に記憶する。なお、ステップ S507において認識される付加サービスに関する情報は、付加サービスの登録に限られず、例えば、付加サービスを解約する旨の情報や、付加サービスを変更する旨の情報であってもよい。この場合、サービス登録手段 663は、サービス予約情報 71のサービス HD情報 73から該当する付加サービスに関するサービス IDを消去したり、サービス予約情報 71そのものを消去したりする処理を実施する。また、駐車場の予約をキャンセルする旨の情報が記載されてヽる場合は、駐車スペース Iひ f青報 76に記載された情報を消去する。さらに該当する駐車スペース ID51に対する駐車状況情報 52に空車である旨の情報を記録して、駐車状況情報テーブル 50を更新する。

[0255] この後、サービスサーバ処理部 660は、ステップ S510の処理を実施して申込完了情報を生成し、ネットワークインタフェース 610を制御して申込完了情報をサーバ装置 500に送信する（ステップ S512)。

[0256] サーバ装置 500は、サービスサーバ装置 600から送信された情報を受信すると (ステツプ S513)、 CPU550のサービス申込手段 558にて送信された情報から申込完了情報を認識する (ステップ S514)。

[0257] 〔第 2実施形態の作用効果〕

上記のような第 2実施形態のナビゲーシヨンシステム 200では、端末装置 400から目的地までの経路探索処理を要求する旨の要求情報をサーバ装置 500が認識すると、複数の駐車場に関する駐車場情報を検索して、車両の現在位置から各駐車場までの移動経路、および各駐車場から目的地までの移動経路を設定して、端末装置 4 00に送信し、端末装置 400の端末表示部 140に表示させる。このため、第 1実施形態と同様に目的地の近傍の駐車場までの移動経路と駐車場から目的地までの移動経路を探索して表示することができ、従来のように目的地まで到達してからさらに駐車場を検索する処理が不要となる。したがって、煩雑な検索作業を実施する必要がなぐ良好な車両の運行を支援できる。

[0258] また、サーバ装置 500は、端末装置 400から付加サービスを申し込む旨のサービス申込要求情報を認識すると、サービス申込手段にてサービス申込情報を生成してサ一ビスサーバ装置に送信する。このため、端末装置 400にて容易に付加サービスの申し込みができる。

[0259] さらに、第 2実施形態では、地図情報とともに渋滞予測に利用する比較的にデータ量が大き、交通状況予測テーブル 10をサーバ装置 500に格納して、る。このため、端末装置 400の構成を簡略ィ匕できるとともに、例えば地図情報や交通状況予測テーブル 10の更新もサーバ装置 500で実施するのみで、端末装置 400でも更新された情報を共有ィ匕でき、ナビゲーシヨンシステム 200としての保守管理性や運用性を向上できるとともに、端末装置 400で適宜最新の情報を取得することが可能で、最新の情報に基づく良好なナビゲーシヨンが得られ、使、勝手がょ、。

[0260] そしてさらには、地図情報および交通状況予測テーブル 10を格納するサーバ装置 500で移動経路を探索して端末装置 400へ配信している。このため、端末装置 400 における処理負荷を低減でき、端末装置 400に大きな処理能力を要求することがなく例えば携帯電話などでも良好に利用することが可能となるなど、端末装置 400の構成を簡略ィ匕でき、小型軽量ィ匕ゃコストの低減が容易に図れ、利用の拡大が容易に図れる。

[0261] また、端末装置 400の処理部 190およびサーバ装置 500の CPU550の構成としてプログラムとしているので、地図情報の良好な利用が図れる構成が容易に得られ、利用の拡大が容易にできる。さらには、そのプログラムを記録媒体に記録し、適宜演算手段、すなわちコンピュータに読み取らせる構成とすることで、容易に地図情報の良好な利用が図れる構成が得られるとともに、プログラムを容易に取り扱いでき、利用の拡大が容易にできる。なお、演算手段としては、 1つのコンピュータに限らず、複数のコンピュータをネットワーク状に組み合わせた構成、 CPUやマイクロコンピュータなどの素子、あるいは複数の電子部品が搭載された回路基板などをも含む。

[0262] 〔実施形態の変形〕

なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなぐ本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。

[0263] すなわち、上記実施形態では、ナビゲーシヨンシステム 100および端末装置 400として端末装置 400を用いる例を示したが、これに限らない。例えば、利用者が直接携帯する構成、あるいは携帯電話や PHS(Personal Handyphone System)などをナビゲーシヨン装置 100や端末装置 400として携帯電話や携帯型パーソナルコンピュータなどにも適用できる。なお、上述したように、移動体の移動により障害となる渋滞が生じ得る移動体に利用することが特に有効である。

[0264] さらに、現在位置認識手段で認識する現在位置情報を各種センサからの出力データゃ GPS受信部から出力される GPSデータに基づいて取得した力移動体の現在位置を認識する方法としては、いずれの方法でも適用でき、上述したように、端末入力部 130で入力操作した擬似現在位置を現在位置として認識させてもよい。

[0265] また、上述した各機能をプログラムとして構築したが、上述したように、例えば回路基板などのハードウェアあるいは 1つの IC (Integrated Circuit)などの素子にて構成するなどしてもよぐいずれの形態としても利用できる。なお、プログラムや別途記録媒体から読み取らせる構成とすることにより、取扱が容易で、利用の拡大が容易に図れる。

[0266] また、経路処理手段 195は、時系列データ 12iに基づいた渋滞予測情報に基づいて移動経路を設定する処理をしたが、これに限らない。例えば、経路処理手段は、現在渋滞情報のみを用いた移動経路情報の生成処理をし、利用者の希望があるときのみ渋滞予測情報を加味した移動経路情報の生成を実施するとしてもよ、。この場合

、移動経路情報の生成時に処理部 190に負担が力からないので、処理能力を早めることがでさる。

[0267] また、交通状況認識手段 194の駐車場状況認識手段 194Bは、時系列データ 12i に基づいて駐車場での待ち時間を予測した力これに限らない。例えば、各駐車場に設置されるサービスサーバ装置にて駐車場での車両の平均駐車時間を求めて時間毎に統計処利した駐車統計処理情報を生成し、この駐車統計処理情報に基づヽて待ち時間を予測するものであってもよい。この場合、ナビゲーシヨン装置の処理部は、所定時刻、または所定時間における待ち時間情報の取得を要求する旨の要求情報をサービスサーバ装置に送信する。これに対してサービスサーバ装置は、要求情報に含まれる時刻情報または時間情報に基づいて、所定の時刻における駐車場の待ち時間情報を生成し、ナビゲーシヨン装置に送信する。このようにすることで、ナピゲーシヨン装置は、各駐車場の詳細な待ち時間を取得することができ、より正確な駐車場情報を報知することができる。

[0268] 第 2実施形態において、駐車場状況認識手段 553Bは、 VICSデータに基づいて現在駐車場状況情報を生成し、時系列データ 12iに基づいて駐車場空車予測情報を生成するとしたが、これに限らない。例えば、各駐車場に設置されたサービスサーバ装置 600のセンサ 620の駐車場スペースセンサ部にて、各駐車場の空車状況を認識し、サーバ装置 500に送信することで現在駐車場状況情報を認識する構成としてもよい。また、サービスサーバ装置 600の出入口センサ部にて、車両が出入する数量をカウントして、車両の平均駐車時間を演算させ、サーバ装置 500は、この平均駐車時間に基づ!/、て、駐車場の空車状況の割合の予測や駐車場の待ち時間予測をして駐車場空車予測情報を生成してもよ、。このようにサービスサーバ装置 600にて実際の駐車場の状況に基づいて現在駐車場情報や駐車場空車予測情報を生成することで、確実な駐車場状況情報を報知することができる。

[0269] また、ナビゲーシヨン装置 100や端末装置 400は、車両から取り外し可能に設けられている構成としてもよい。この場合、駐車場に車両を駐車した後も利用者が案内報知装置や端末表示部を持ち歩くことができるので、目的地に到着するまで案内報知を継続させることができる。さらに、ナビゲーシヨン装置 100や端末装置 400に例えば携帯型電話などの携帯機器を接続して、地図情報、および移動経路情報を携帯機器に引き継ぐ構成としてもよい。このような構成では、上記のように目的地に到着するまで移動経路の案内報知を継続させることができる。その上、携帯性の良好な携帯機器を用いることができるので、搬送性に優れて、る。

[0270] さらには、ナビゲーシヨン装置にて駐車場を検索したときに、例えばイベント会場の優待チケット割引サービスなどの付加サービスを予約した場合、これらの付加サービスを予約した旨の情報を携帯機器に引き継がせる構成としてもよい。このようにすることで付加サービスの予約した旨の情報が携帯機器に引き継がれるので、イベント会場などでこの情報が必要となったときに、即座に情報を読み出すことができる。

[0271] そして、上記第 1実施形態および第 2実施形態では、駐車場の料金に関する情報を駐車場リストに表示させる構成を示したが、さらにその他の駐車場のサービス情報を表示するものであってもよい。例えば、駐車場の規模、すなわち駐車場の大きさや階層、天井の高さ、また駐車場への出入口に関する情報、すなわち出入口の大きさや出入口の数、出入口と面する道路の大きさや交通量の多さ、さらに駐車スペースの情報、駐車場の営業時間に関する情報が表示される構成としてもよい。さらには利用者が自ら駐車するか、あるいは駐車場の管理人が駐車補助をするか、車両を後退させて駐車するか、縦列で駐車するか、などの駐車方法などを詳細に表示する構成としてちよい。

[0272] このように、駐車場リストに駐車場の規模を表示することで、混雑が予測される目的地周辺の駐車場を選択する際には、例えば利用者は大きな駐車場や階層が高い立体駐車場を選ぶことができる。さらにこのような大きな駐車場や階層が高い立体駐車場では、駐車場の空車状況が満車になりにくぐまた待ち時間があつたとしても長時間待つ可能性が少ない。また、利用者が運転する車両の車高が高い大型車などであつたとしても、駐車場リストに表示される駐車場情報に天井の高さに関する情報が表示されて!ヽれば、利用者は大型車に対応した駐車場を選択できる。 [0273] また、駐車場の出入口の情報を表示させることで、混雑が予測される目的地近傍や駅前の駐車場を選択する際、例えば出入口の大きさや出入口の数、出入口が面する道路の状況などが表示されて、れば、利用者は出入口の大き、駐車場や出入口の数が多!ヽ駐車場、また出入口の前の交通量が少な!/、駐車場を確認して選択できる。このような出入口の大きい駐車場や出入口の数が多い駐車場、また出入口の前の交通量が少ない駐車場では、駐車場の出入口での混雑を避けることができる。

[0274] さらに、駐車場リストに駐車場の駐車スペースの情報を表示させる構成では、例えば利用者が駐車しやす、駐車場を選択することができる。また駐車場リストに営業時間が表示されている構成では、例えば利用者が夜間に車両を駐車したい場合などにおいて、利用者は駐車場が閉鎖される時間が遅い駐車場を選択できる。

[0275] また、駐車場リストに駐車方法、すなわち、車両を後退させて並列に駐車する駐車場カゝ、縦列に並べて駐車する駐車場か、また管理者に駐車を任せる駐車場か、などを表示さえることで、利用者が苦手な駐車場を避けることができる。

[0276] このように詳細に駐車場のサービス情報を表示させることで、利用者は所望の駐車場を容易に確認して選択することができる。

[0277] また、第 2実施形態において、サービスサーバ装置 600は、各駐車場に設置されるとしたが、これに限らない。例えば、サービスサーバ装置 600は、大規模な駐車場にのみ設定されているものであってもよい。このような場合、 1つのサービスサーバ装置で、複数の駐車場を管理する構成とすることで、複数の駐車所に関するサービス情報、付加サービス情報をサーバ装置に送信することができる。

[0278] その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。

[0279] 〔実施形態の効果〕

上述したように、上記実施形態では、ナビゲーシヨン装置 100は、地図情報、現在位置に関する現在位置情報、および目的地に関する目的地情報を取得し、情報検索手段 196にて地図情報に基づいて目的地近傍の駐車場に関する駐車場情報を検索する。そして、経路処理手段 195の経路探索手段 195Aにて現在位置力も駐車場までの移動経路、および駐車場から目的地までの移動経路を設定し、端末表示部 140にこれらの移動経路および駐車場の位置を地図情報に重畳させて表示させている。このため、目的地の近傍の駐車場までの移動経路と駐車場から目的地までの移動経路を探索して表示することができ、従来のように目的地まで到達してからさらに駐車場を検索する処理が不要となる。したがって、良好な車両の運行を支援できる産業上の利用可能性

本発明は、移動体の交通状況を報知する案内報知装置、そのシステム、その方法、およびその方法を実施するプログラム、そのプログラムを記憶した記録媒体を記憶した記録媒体に利用できる。

Claims

請求の範囲

[1] 地図情報を取得する地図情報取得手段と、

移動体の現在位置に関する現在位置情報を取得する現在位置取得手段と、目的地に関する目的地情報を取得する目的地取得手段と、

前記地図情報に基づいて、前記移動体を収容する収容施設に関する施設情報を複数取得する施設情報取得手段と、

前記現在位置から前記収容施設までの第 1の移動経路、および前記収容施設から j記目

的地までの第 2の移動経路を設定する経路設定手段と、

前記第 1の移動経路および前記第 2の移動経路に基づいて、前記収容施設のいずれかと、第 1の移動経路および第 2の移動経路との少なくともいずれか一方を報知手段にて報知させる制御をする報知制御手段と、

を具備したことを特徴とした案内報知装置。

[2] 請求項 1に記載の案内報知装置であって、

前記施設情報取得手段は、前記目的地から所定の距離範囲以内に位置する収容施設に関する施設情報を取得する

ことを特徴とした案内報知装置。

[3] 請求項 1に記載の案内報知装置であって、

公共交通機関に関する公共交通機関情報を取得する公共交通機関情報取得手段を具備し、

前記施設情報取得手段は、前記目的地の近傍に乗降地点を有する公共交通機関の他の乗降地点の近傍、またはこの公共交通機関に乗り継ぎ可能な他の公共交通機関の乗降地点の近傍に位置する収容施設に関する施設情報を取得し、

前記経路設定手段は、前記公共交通機関を利用した移動経路を設定することを特徴とした案内報知装置。

[4] 請求項 3に記載の案内報知装置であって、

前記公共交通機関を利用した移動経路の移動に要する公共交通機関の交通費に関する交通費情報を取得する交通費情報認識情報を備え、前記報知制御手段は、前記交通費が安くなる収容施設を選択することを特徴とした案内報知装置。

[5] 請求項 3に記載の案内報知装置であって、

前記公共交通機関を利用した移動経路の移動に要する公共交通機関の交通費に関する交通費情報を取得し、

前記報知制御手段は、前記交通費を前記収容施設と前記第 1の移動経路および第 2の移動経路との少なくとも一方とともに表示させる

ことを特徴とした案内報知装置。

[6] 請求項 1ないし請求項 5のいずれかに記載の案内報知装置であって、

交通状況に関する交通情報を認識する交通情報認識手段と、

過去の交通状況を時間的要素にて統計処理した統計交通情報を取得する統計交通情報取得手段と、

前記統計交通情報に基づいて前記交通状況の計時変化を認識する渋滞状況変化認識手段と、を具備し、

前記経路設定手段は、前記交通情報および前記交通状況の計時変化に応じて移動経路を設定する

ことを特徴とした案内報知装置。

[7] 請求項 1ないし請求項 6のいずれかに記載の案内報知装置であって、

前記第 1の移動経路の距離に関する第 1の移動距離と前記第 2の移動経路の距離に関する

第 2の移動距離を演算する移動距離演算手段を具備し、

前記報知制御手段は、前記第 1の移動距離および第 2の移動距離に基づいて、前記複数の収容施設のうちいずれかを選択する

ことを特徴とした案内報知装置。

[8] 請求項 7に記載の案内報知装置であって、

前記報知制御手段は、前記第 1の移動距離と前記第 2の移動距離との合計移動距離が短

くなる収容施設を選択することを特徴とした案内報知装置。

[9] 請求項 7に記載の案内報知装置であって、

前記報知制御手段は、前記第 2の移動距離が短くなる収容施設を選択することを特徴とした案内報知装置。

[10] 請求項 1ないし請求項 9のいずれかに記載の案内報知装置であって、

前記第 1の移動経路の移動に要する第 1の移動時間と、第 2の移動経路の移動に要する第 2の移動時間とを演算する時間演算手段を具備し、

前記報知制御手段は、前記第 1の移動時間および第 2の移動時間に基づいて、前記複数の収容施設のうちいずれかを選択する

ことを特徴とした案内報知装置。

[11] 請求項 10に記載の案内報知装置であって、

前記時間演算手段は、前記第 1の移動時間および第 2の移動時間に基づいて前記目的地に到着する到着予測時刻を演算し、

前記報知制御手段は、前記到着予定時刻が早くなる収容施設を選択することを特徴とした案内報知装置。

[12] 請求項 1な!、し請求項 11の、ずれかに記載の案内報知装置であって、

前記収容施設の収容状況に関する収容状況情報を取得する施設収容状況認識手段を具備し、

前記報知制御手段は、前記収容状況情報に基づいて、複数の収容施設のうちいずれかを選択する

ことを特徴とした案内報知装置。

[13] 請求項 1ないし請求項 12のいずれかに記載の案内報知装置であって、

前記収容施設のサービス内容に関するサービス情報を取得するサービス情報取得手段を具備し、

前記報知制御手段は、前記サービス情報に基づいて、前記複数の収容施設のうちいずれかを選択する

ことを特徴とした案内報知装置。

[14] 請求項 13に記載の案内報知装置であって、前記サービス情報取得手段は、前記収容施設を利用するための利用料金に関する料金情報を取得し、

前記報知制御手段は、前記利用料金が少な!、収容施設を選択する

ことを特徴とした案内報知装置。

[15] 請求項 13に記載の案内報知装置であって、

前記サービス情報取得手段は、前記収容施設の規模に関する収容施設規模情報を取得し、

前記報知制御手段は、前記収容施設の規模が大き!、収容施設を選択することを特徴とした案内報知装置。

[16] 請求項 13に記載の案内報知装置であって、

前記サービス情報取得手段は、各移動体を収容する収容スペースの大きさに関する収容スペース情報を取得し、

前記報知制御手段は、前記収容スペース情報が大き!、収容施設を優先して選択する

ことを特徴とした案内報知装置。

[17] 請求項 13に記載の案内報知装置であって、

前記サービス情報取得手段は、前記収容施設の利用可能時間に関する利用時間情報を取得し、

前記報知制御手段は、前記利用可能時間が長い収容施設を選択することを特徴とした案内報知装置。

[18] 請求項 13に記載の案内報知装置であって、

前記サービス情報取得手段は、収容施設の出入口の数に関する出入口数情報を取得し、

前記報知制御手段は、前記出入口の数が多!、収容施設を選択する

ことを特徴とした案内報知装置。

[19] 請求項 13に記載の案内報知装置であって、

前記サービス情報取得手段は、収容施設口に移動体を収容するときの収容方法に関する収容方法情報を取得し前記報知制御手段は、前記移動体を前記収容施設の収容スペースに収容する収容方法に優先度を付加し、優先度の高!、収容方法の収容施設を選択する

ことを特徴とした案内報知装置。

[20] 請求項 1ないし請求項 19のいずれかに記載の案内報知装置であって、

前記収容施設の付加的なサービス内容に関する付加サービス情報を取得する付加サービス情報取得手段を具備し、

前記報知制御手段は、前記付加サービス情報を、前記収容施設と第 1の移動経路および

第 2の移動経路との少なくとも一方とともに報知手段にて報知させる

ことを特徴とした案内報知装置。

[21] 地図情報を記憶手段に記憶したサーバ装置と、

このサーバ装置力ネットワークを介して前記地図情報を取得する請求項 1ないし請求項 20のいずれかに記載の案内報知装置を備えた端末装置と、

を具備したことを特徴とした案内報知システム。

[22] 請求項 21に記載の案内報知システムであって、

前記サーバ装置力もネットワークを介して接続されるとともに、前記端末装置から送信される前記収容施設のサービスの予約または予約解除に関するサービス要求情報を受信するサービスサーバ装置を備えた

ことを特徴とする案内報知システム。

[23] 請求項 1ないし請求項 20に記載の案内報知装置を備えた端末装置と、

この端末装置とネットワークを介して接続されるとともに、前記端末装置カゝら送信される前記収容施設のサービスの予約または予約解除に関するサービス要求情報を受信するサービスサーバ装置と、

を備えたことを特徴とする案内報知システム。

[24] 請求項 22または請求項 23に記載の案内報知システムであって、

前記端末装置は、前記収容施設が提供する付加サービスに関する付加サービス情報を取得する付加サービス情報取得手段と、

前記収容施設が提供するサービスの予約、予約解除を要求する旨のサービス要求情報を生成するサービス要求情報生成手段と、

前記サービス要求情報を送信する送信手段と、

を具備したことを特徴とした案内報知システム。

[25] 請求項 22ないし請求項 24のいずれかに記載の案内報知システムであって、前記サービスサーバ装置は、このサービスサーバ装置が管理する収容施設の収容状況に関する収容状況情報を認識する管理収容状況認識手段を具備した

ことを特徴とした案内報知システム。

[26] 地図情報、移動体の現在位置に関する現在位置情報、および目的地に関する目的地情報を取得し、

前記地図情報に基づいて、前記移動体を収容する収容施設に関する施設情報を複数取得し、

前記現在位置から前記各収容施設までの第 1の移動経路、および前記各収容施設から前

記目的地までの第 2の移動経路を設定し、

前記第 1の移動経路および前記第 2の移動経路に基づいて、前記収容施設のいずれかと、第 1の移動経路および第 2の移動経路との少なくともいずれか一方を報知手段にて報知する

ことを特徴とする案内報知方法。

[27] 演算手段を、請求項 1ないし請求項 20のいずれかに記載の案内報知装置として機能させる

ことを特徴とした案内報知プログラム。

[28] 請求項 26に記載の案内報知方法を演算手段に実行させる

ことを特徴とした案内報知プログラム。

[29] 請求項 27または請求項 28に記載の案内報知プログラムが演算手段にて読み取り可能に記録された

ことを特徴とした案内報知プログラムを記録した記録媒体。