WO2005105633A1 - 異方性導電膜担持テープ及び実装方法 - Google Patents

Abstract

　本発明は、異方性導電膜層が被着された異方性導電膜担持テープ（１）であり、異方性導電膜（２）が被着された合成樹脂製のベースフィルム（３）の長手方向の一端部又は両端部にスプライステープ（５）が接着テープ（６）により接合される。スプライステープは、ベースフィルム（１１）の表裏の各面にポリプロピレンフィルム（１２）（１３）が積層されてなり、ベースフィルム（１１）の表裏の各面に形成されたポリプロピレンフィルムは、互いに異なる色に着色されている。

Description

異方性導電膜担持テープ及び実装方法

技術分野

[0001] 本発明は、相対する多数の電極を有する被接続部材を接続するための接続材料と して異方性導電膜を用いて実装する工程に用いられる異方性導電膜が被着された 異方性導電膜担持テープ及びこの異方性導電膜担持テープを用いて電子部品等 の実装を行う実装方法に関する。

本出願は、日本国において 2004年 4月 28日に出願された日本特許出願番号 200 4— 134510及び 2004年 7月 9曰に出願された曰本特許出願番号 2004— 203787 を基礎として優先権を主張するものであり、これらの出願は参照することにより、本出 願に援用される。

背景技術

[0002] 従来、異方性導電膜を用いて電子機器又は部品を所定パターンで被着する工程 にお ヽて、異方性導電膜を塗布した異方性導電膜担持テープを作業者が実装用装 置にリール状に卷回した異方性導電膜担持テープをテープリール力 手作業で繰り 出しセットしていた。そのため、 1リール終了毎に次の新しいリールを再度作業者が手 作業でセットする必要があった。

このリールの交換作業は、 1回につき 10〜30分程度の時間が必要とされ、その間、 実装用装置が停止状態なり、生産が停止してしまう事態が生じている。また、このリー ルの交換作業は、一日に数回あり、多くの時間がロスし、生産効率の低下の主な原 因となっている。

これに対し、リールの交換作業を減らすために、異方性導電膜の製品を長尺化す ることにより、上述の問題を解消する方法があるが、リール状に巻き回されている構成 により、その実装用装置の大きさに依存してリールに巻き回されたテープの半径方向 の大きさに限界があり、さらに、 1つのリールにあまり長い異方性導電膜を形成した異 方性導電膜担持テープを巻き回すと巻き締まりによる異方性導電膜のはみ出し、異 方性導電膜の品質に支障を来す等の問題があり、リール状に巻き回された異方性導 電膜の長尺化は困難である。

また、複数の異方性導電膜担持テープを接続して使用することにより、連続運転さ せてこの問題を解消する方法も提案されている。しかし、図 1に示すように、 PET層 1 01と、異方性導電膜層 102とは熱融着による融着ができず、また、図 2に示すように 、 PET層 101のみで接続しょうとしたときには、 PET層の融点が高いので、溶着が困 難であり、溶着しても溶着部 103の溶けすぎによる強度不足による品質の劣化が発 生する等の問題がある。 発明の開示

発明が解決しょうとする課題

本発明の目的は、熱融着により、確実かつ簡単に接続することができる異方性導電 膜担持テープ及びこの異方性導電膜担持テープを用いて電子部品等の実装を行う 実装方法を提供することにある。

本発明の他の目的は、複数の異方性導電膜担持テープが確実に接続されることに より、テープ単体を長尺化することなぐテープの連続使用を可能として実質的な長 尺化を図り、異方性導電膜担持テープを用いて部品を基板に実装する実装工程に おける生産効率を向上させることができる異方性導電膜実装用テープ及び実装方法 を提供することにある。

本発明に係る異方性導電膜担持テープは、異方性導電膜が被着された合成樹脂 製の基材の長手方向の一端部又は両端部に合成樹脂製のスプライステープが接着 テープにより接合されている。

本発明に係る他の異方性導電膜担持テープは、異方性導電膜が被着され、長手 方向の一端部又は両端部に合成樹脂製のスプライステープが接着テープにより接合 された合成樹脂製の基材が、スプライステープで順次接続されて 、る。

本発明に係る実装方法は、異方性導電膜が被着された合成樹脂製の基材からな る異方性導電膜担持テープを用いて電子機器又は部品を所定パターンで被着する 実装方法にお!、て、一のテープリールに巻き回された異方性導電膜担持テープを実 装部に供給し、一のテープリールの異方性導電膜担持テープがなくなったときに、そ の端部を検知し、一のテープリールの異方性導電膜担持テープの端部と、他のテー プリールに巻き回された異方性導電膜担持テープの端部とを熱融着することにより一 のテープリールの異方性導電膜担持テープと他のテープリールの異方性導電膜担 持テープとを接続し、異方性導電膜担持テープがなくなった一のテープリールを異 方性導電膜担持テープが巻き回された新たなテープリールと交換することにより、電 子機器又は部品の実装部に異方性導電膜担持テープを連続して供給し、次いで、 異方性導電膜担持テープを所定パターンで実装面に被着する。

本発明によれば、異方性導電膜担持テープの端部に設けたスプライステープを他 の異方性導電膜担持テープのスプライステープと熱融着することで、簡単かつ確実 に複数の異方性導電膜担持テープの接続を行うことを可能とし、異方性導電膜担持 テープの連続使用が可能となる。

また、本発明によれば、異方性導電膜担持テープの接続部であるスプライステープ の表裏の各面を異なる色に着色し、この着色部により異方性導電膜担持テープの表 裏を識別するようにしたので、異方性導電膜担持テープの捩れを検知して矯正する ことができる。本発明は、捩れを防止できるので、特に捩れの発生し易いテープ幅が 細い異方性導電膜担持テープを簡単かつ確実に接続を実現できる。

さらに、本発明によれば、異方性導電膜担持テープを用いて電子機器又は部品を 所定パターンで被着する工程において、電子機器又は部品の実装を行いながら、一 の異方性導電膜担持テープがなくなったときに他の異方性導電膜担持テープとの接 続を熱融着により簡単かつ確実に行うことができるので、運転を停止することなく異方 性導電膜担持テープの連続供給を可能とし、これにより、実装工程を中断することな く連続して実装が可能となる。

本発明の更に他の目的、本発明によって得られる利点は、以下において図面を参 照して説明される実施に形態から一層明らかにされるであろう。

図面の簡単な説明

[図 1]図 1は、従来の異方性導電膜担持テープの接合状態の例を示す断面図である

[図 2]図 2は、従来の異方性導電膜担持テープの接合状態の他の例を示す断面図で ある。 [図 3]図 3は、本発明を適用した異方性導電膜担持テープを示す断面図である。

[図 4]図 4は、本発明を適用した異方性導電膜担持テープを接合した状態を示す断 面図である。

[図 5]図 5は、本発明を適用した実装方法において、第 1のリール支持部の異方性導 電膜担持テープが供給された状態を示す図である。

[図 6]図 6は、本発明を適用した実装方法において、第 1及び第 2のリール支持部の 異方性導電膜担持テープを接続する工程を示す図である。

[図 7]図 7は、本発明を適用した実装方法において、第 2のリール支持部の異方性導 電膜担持テープが供給された状態であって、第 1のリール支持部の異方性導電膜担 持テープを交換された状態を示す図である。

発明を実施するための最良の形態

以下、本発明に係る異方性導電膜担持テープの実施に形態を図面を参照して説 明する。

本実施に形態の異方性導電膜担持テープ 1は、図 3に示すように、その主要部が 異方性導電膜 2が被着された合成樹脂製のベースフィルム 3からなる。このべ一スフ イルム 3には、例えば PET(Poly Ethylene Terephthalate)フィルムが用いられる。すな わち、異方性導電膜担持テープ 1の主要部は、厚み方向に形成される異方性導電 膜 2と、 PETフィルムからなるベースフィルム 3と、その間の剥離部 4とからなる。この剥 離部 4は、異方性導電膜 2及び Z又はベースフィルム 3の相対向する面に剥離処理 を施すことにより形成される。なお、剥離部 4は、異方性導電膜 2とベースフィルム 3と の間にシリコーン等力もなる剥離剤層を設けて構成するようにしてもよい。

この異方性導電膜担持テープ 1の主要部の両端部には、熱融着により他の異方性 導電膜担持テープと接続するための接続部となる合成樹脂製のスプライステープ 5 が設けられている。スプライステープ 5は、接着テープ 6により主要部の PETフィルム 力 なるベースフィルム 3に接合されている。

接続部であるスプライステープ 5は、 PETフィルムからなるベースフィルム 11の厚み 方向の表裏の両面にポリプロピレンフィルム 12, 13を積層している。ポリプロピレンフ イルム 12, 13は、ベースフィルム 11を構成する PETフィルムに比較して融点が低く 熱溶着に適したものである。

なお、スプライステープ 5において、ベースフィルム 11の両面に熱融着用のポリプロ ピレンフィルム 12, 13を積層している力 熱融着のための素材は、ポリプロピレンフィ ルムに限られるものではなぐ熱融着に適したものであればよぐ例えばポリエステル フィルム等を用いてもよい。

スプライステープ 5を構成するベースフィルム 11の表裏の各面に積層されたポリプ ロピレンフィルム 12, 13は、主要部と異なる色が着色されている。さらに、各ポリプロ ピレンフィルム 12, 13は、それぞれ異なる色に着色されている。すなわち、ベースフ イルム 11の一方の面に積層されたポリプロピレンフィルム 12は白色に着色され、ベー スフイルム 11の他方の面に積層されたポリプロピレンフィルム 13は黒色に着色されて いる。

異方性導電膜担持テープ 1は、端部に両面の着色を異にしたスプライステープ 5が 設けられることにより、 目視により、若しくは光学的検出手段により容易にし力も確実 に端部の検出を行うこことが可能となる。また、スプライステープ 5は、表裏の各面の 着色を異にしているので、着色の検出により表裏の識別が可能となる。そして、このス プライステープ 5が接続された異方性導電膜担持テープ 1の表裏面の識別も可能と なる。異方性導電膜担持テープ 1の表裏の識別が可能となることから、途中で表裏を 反転する捩れの発生を検知することができる。

なお、このスプライステープ 5は、ベースフィルム 11の表裏の各面に異なる色に着 色されたポリプロピレンフィルム 12, 13を積層するようにした力 ベースフィルムの表 裏の各面にそれぞれ異なる色のインクなどの着色材料を印刷して着色し、この着色 層上に透明なポリプロピレンフィルムを積層するようにしてもよい。

本例の異方性導電膜担持テープ 1は、端部に、ベースフィルム 11の両面に、この ベースフィルム 11を構成する PETフィルムより融点の低いポリプロピレン 12, 13を積 層したスプライステープ 5を設けているので、熱融着により、簡単かつ確実に他の異 方性導電膜担持テープと接続できる。すなわち、異方性導電膜担持テープ 1は、ス プライステープ 5の両面に設けた融点が低く熱融着が容易なポリプロピレン 12, 13を 介して簡単かつ確実に他の異方性導電膜担持テープと接続できる。 また、本発明を適用した異方性導電膜担持テープ 1は、簡単かつ確実に他の異方 性導電膜担持テープと接続できるので、実装工程において、連続使用が可能となり、 実装工程を中断させることなぐ生産効率を向上させることができる。

さらに、本発明を適用した異方性導電膜担持テープ 1は、スプライステープ 5の表 裏の各面を異なる色に着色したので、他の異方性導電膜担持テープと接続する際に 、表裏面が反転する捩れを検知し、接続する前に捩れを矯正し、表裏面を反転させ たままの状態で接続されることを防止することができる。特に、異方性導電膜担持テ ープ 1を長尺であって、幅を細くしたときに発生し易 ヽ表裏を反転させる捩れを事前 に検知し、矯正することが可能となる。その結果、導電膜担持テープ 1は、表面を反 転させることなく他の異方性導電膜担持テープに接続して連続させることができる。 また、このスプライステープ 5は、 PETフィルムからなるベースフィルム 11の表裏両 面に熱融着用のポリプロピレンフィルム 12, 13を積層した 3層構造とした力 両面に 熱融着に適した素材を設ければよぐ例えば、ポリプロピレンフィルムを複数枚、例え ば 2枚を積層した 2層構造としてもよぐ 1枚のポリプロピレンフィルムのみ力もなる構 造としてもよい。ベースフィルム 11の表裏各面に複数のポリプロピレンフィルムを積層 した場合にも、各面に積層されるポリプロピレンフィルムは、それぞれを色を異にする ものが用いられる。

次に、上述の異方性導電膜担持テープ 1をその接続部であるスプライステープ 5に より複数接続することにより長尺化された異方性導電膜担持テープを説明する。 本例の長尺化された異方性導電膜担持テープ 21は、上述した 1本の異方性導電 膜担持テープ 1を複数接続して形成されるものであり、 1本の異方性導電膜担持テー プ laと、他の 1本の異方性導電膜担持テープ lbとを、図 4に示すように、それぞれの 端部に設けられた接続部を構成するスプライステープ 5を熱融着して接続すること〖こ より形成される。スプライステープ 5の表裏の各面に設けられたポリプロピレンフィルム 12, 13は、融点が低ぐ簡単かつ良好に異方性導電膜担持テープ la, lbを接続可 能とする。

本例の異方性導電膜担持テープ 21は、異方性導電膜担持テープ la, lbの端部 に形成したスプライステープ 5を熱融着することで接続されて ヽるので、異方性導電 膜担持テープを卷回するテープリールを大径化することなぐすなわち、テープリー ルに卷回されるテープを長尺化することなぐ実装用装置の実装部に異方性導電膜 担持テープを連続供給することができ、実質的なテープの長尺化を実現する。

そして、複数の単位異方性導電膜担持テープ 1を接続して長尺化された異方性導 電膜担持テープ 21は、各単位異方性導電膜担持テープ 1を接続するスプライステー プ 5の表裏の各面を異なる色に着色したので、順次接続する際に表裏を反転させる 捩れを検知し、接続する前にこの捩れを矯正し、各単位異方性導電膜担持テープ 1 が捩れを発生させたままの状態で接続されることが防止できる。

なお、テープリールに卷回された 1単位毎の異方性導電膜担持テープ 1は、例えば 、一の異方性導電膜担持テープ laの端部と他の異方性導電膜担持テープ lbの端 部とを熱融着することにより順次接続することができる。この接続工程では、テープリ 一ルに卷回された異方性導電膜担持テープを順次接続することで、異方性導電膜 の実装部への連続供給を可能とする。

次に、上述した異方性導電膜担持テープを用いて部品を基板に実装する実装方 法について、図 5〜図 7を用いて説明する。この実装方法は、テープリール 15に巻き 回された異方性導電膜担持テープ 1を複数使用するものである。

本発明を適用した実装方法に用いられる実装用装置 40は、テープリール 15に卷 回された異方性導電膜担持テープ 1を支持し、この異方性導電膜担持テープ 1を供 給する第 1のリール支持部 41と、第 1のリール支持部 41に支持された異方性導電膜 担持テープを使い切ったときに他の異方性導電膜担持テープを供給する第 2のリー ル支持部 42と、第 1又は第 2のリール支持部 41, 42から、異方性導電膜を被着する 実装部まで異方性導電膜担持テープを導く複数のローラ 43とから構成されている。 この実装用装置 40には、第 1又は第 2のリール支持部 41, 42に支持されたテープ リール 15から供給された異方性導電膜担持テープが使い切られてなくなったときに、 その異方性導電膜担持テープの端部と、第 1及び第 2のリール支持部のうち他方のリ ール支持部に支持されたテープリール力 供給される異方性導電膜担持テープの 端部とをそれぞれの接続部を重ね合わせて熱融着して接続する熱融着部 44が設け られている。 第 1のリール支持部 41と熱融着部 44との間には、第 1のリール支持部 41に支持さ れたテープリール力 供給される異方性導電膜担持テープがなくなったときに、その 後端部の接続部であるスプライステープ 5を検知する第 1のセンサ 45が設けられてい る。

第 2のリール支持部 42と熱融着部 44との間には、第 2のリール支持部 42に支持さ れたテープリール力 供給される異方性導電膜担持テープがなくなったときに、その 後端部の接着部を検知する第 2のセンサ 46が設けられている。

この実装用装置には、第 1又は第 2のリール支持部に支持されたテープリールの異 方性導電膜担持テープがなくなったときに、第 1又は第 2のリール支持部に新たなリ 一ルに卷き回された異方性導電膜担持テープを供給する、図示しな!ヽテープリール 交換手段が設けられている。

さらに、この実装用装置には、熱融着部 44と実装部との間に、 1又は複数の捩れ防 止センサ 47が設けられている。この捩れ防止センサ 47は、異方性導電膜担持テー プの接続部に着色した表裏の各面の色を検知することにより、この異方性導電膜担 持テープが捩れてしまうことを防止できる。

上述の実装用装置を用いた本発明を適用した実装方法は、テープ供給工程と、端 部検知工程と、端部接続工程と、テープリール交換工程とからなる。

テープ供給工程では、図 5に示すように、第 1及び第 2のリール支持部のうち一のテ ープリールに巻き回された異方性導電膜担持テープ、例えば、第 1のリール支持部 4 1のテープリールに卷回された異方性導電膜担持テープ laを実装部に供給する。端 部検知工程では、このテープリールの異方性導電膜担持テープ laがなくなったとき に、第 1のセンサ 45がその異方性導電膜担持テープ laの端部の着色されたスプライ ステープ 5を検知する。端部接続工程では、図 6に示すように、熱融着部 44が第 1の リール支持部 41のこの異方性導電膜担持テープ laのスプライステープ 5と第 2のリー ル支持部 42の他のテープリールに卷回されたこれから使用する異方性導電膜担持 テープ lbのスプライステープ 5とを重ね合わせて熱融着させる。テープリール交換ェ 程では、第 1のリール支持部 41に支持された異方性導電膜担持テープ laがなくなつ たテープリールを異方性導電膜担持テープ lcが卷回された新しいテープリールと交 換する。

そして、テープ供給工程に戻り、図 7に示すように、第 2のリール支持部 42のテープ リールに巻き回された異方性導電膜担持テープ lbを実装部に供給する。このとき、 第 1のリール支持部 41のテープリール力 供給された異方性導電膜担持テープ laと 、第 2のリール支持部 42のテープリール力 供給される異方性導電膜担持テープ lb とは、連続して供給されるので、実装部を停止させる必要がない。

次に、端部検知工程において、第 2のセンサ 46がその異方性導電膜担持テープ 1 bの端部の着色されたスプライステープ 5を検知する。そして、端部接続工程におい て、熱融着部 44が第 2のリール支持部のこの異方性導電膜担持テープ lbのスプライ ステープ 5と第 1のリール支持部 41の新しいテープリールに卷回されたこれ力も使用 する異方性導電膜担持テープ lcのスプライステープ 5とを重ね合わせて熱融着させ る。テープリール交換工程では、第 2のリール支持部 42に支持された異方性導電膜 担持テープ lbがなくなったテープリールを、上述の第 1のリール支持部 41の場合と 同様に、異方性導電膜担持テープが卷回された新しいテープリールと交換する。上 述のテープ供給工程に戻り、これらの工程を繰り返すことにより、異方性導電膜担持 テープの連続使用が可能となる。

この実装方法では、一のリールに巻き回された異方性導電膜担持テープがなくなつ たときに、この異方性導電膜担持テープの端部に形成されたスプライステープと既に 準備している他のリールに巻き回された異方性導電膜担持テープのスプライステー プとを重ね合わせて熱融着により確実かつ簡単に接続するので、実装用装置を停止 させることなぐ連続して異方性導電膜担持テープを実装部に供給することが可能と なる。

本発明を適用した実装方法は、実装を行いながら、一の異方性導電膜担持テープ がなくなったときに他の異方性導電膜担持テープとの接続を熱融着により簡単かつ 確実に行うことができるので、実装の運転を停止することなぐ異方性導電膜担持テ ープの連続使用を可能とする。

また、本発明を適用した実装方法は、異方性導電膜担持テープの連続使用を可能 とし、実質的なテープの長尺化を実現できるので、生産効率を向上させることができ る。

さらに、本発明を適用した実装工程においては、接続部の表裏の着色をセンサに より確認するようにしたので、幅の細い異方性導電膜担持テープであったとしても、異 方性導電膜担持テープの捩れにより表裏の反転により生ずる実装の不具合等を防 止できる。

なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施例に限定されるものではなく

、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなぐ様々な変更、置換又はその 同等のものを行うことができることは当業者にとって明らかである。 産業上の利用可能性

本発明に係る異方性導電膜担持テープは、各種電子機器、部品等の被接続部材 を接続する接続材料として広く用いられる。

Claims

請求の範囲

[1] 1.異方性導電膜が被着された合成樹脂製の基材の長手方向の一端部又は両端部 に合成樹脂製のスプライステープが接着テープにより接合されていることを特徴とす る異方性導電膜担持テープ。

[2] 2.上記スプライステープは、その表裏の各面に互いに異なる着色が施されているこ とを特徴とする請求の範囲第 1項記載の異方性導電膜担持テープ。

[3] 3.上記スプライステープは、ポリエチレンテレフタレートフィルムの表裏の各面にポリ プロピレンフィルムが積層されてなり、

上記ポリエチレンテレフタレートフィルムの表裏の各面に形成されたポリプロピレン フィルムは、互いに異なる色に着色されていることを特徴とする請求の範囲第 1項記 載の異方性導電膜担持テープ。

[4] 4.異方性導電膜が被着され、長手方向の一端部又は両端部に合成樹脂製のスプ ライステープが接着テープにより接合された合成樹脂製の基材が、上記スプライステ ープで順次接続されていることを特徴とする異方性導電膜担持テープ。

[5] 5.上記スプライステープは、表裏の各面が互いに異なる色に着色されていることを 特徴とする請求の範囲第 4項記載の異方性導電膜担持テープ。

[6] 6.上記スプライステープは、ポリエチレンテレフタレートフィルムの表裏の各面にポリ プロピレンフィルムが積層されてなり、

上記ポリエチレンテレフタレートフィルムの表裏の各面に積層されたポリプロピレン フィルムは、互いに異なる色に着色されていることを特徴とする請求の範囲第 4項記 載の異方性導電膜担持テープ。

[7] 7.異方性導電膜が被着された合成樹脂製の基材からなる異方性導電膜担持テー プを用いて電子機器又は部品を所定パターンで被着する実装方法にぉ ヽて、 一のテープリールに卷回された異方性導電膜担持テープを実装部に供給し、 上記一のテープリールに卷回された異方性導電膜担持テープがなくなったときに、 その端部を検知し、上記一のリールの異方性導電膜担持テープの端部と、他のテー プリールに卷回された異方性導電膜担持テープの端部とを熱融着することにより上 記一のテープリールの異方性導電膜担持テープと上記他のテープリールの異方性 導電膜担持テープとを接続し、

異方性導電膜担持テープがなくなった上記一のテープリールを異方性導電膜担持 テープが卷回された新たなテープリールと交換することにより、電子機器又は部品の 実装部に異方性導電膜担持テープを連続して供給し、

次 ヽで、異方性導電膜担持テープを所定パターンで被着する実装方法。

[8] 8.上記一のテープリールの異方性導電膜担持テープがなくなったときに、その端部 を検知するとともに、他のリールに巻き回された異方性導電膜担持テープの端部に 形成されたスプライステープの表裏の各面の着色を検出して表裏面を検知し、その 後に、上記一のテープリールの異方性導電膜担持テープと上記他のテープリールの 異方性導電膜担持テープとを接続することを特徴とする請求の範囲第 7項記載の実 装方法。

[9] 9.上記一のテープリールの異方性導電膜担持テープと上記他のテープリールの異 方性導電膜担持テープとの接続は、上記一のテープリールの異方性導電膜担持テ 一プの端部に形成された合成樹脂製のスプライステープに設けられたポリプロピレン フィルムと、上記他のテープリールの異方性導電膜担持テープの端部に形成された スプライステープに設けられたポリプロピレンフィルムとを熱融着することにより接続す ることを特徴とする請求の範囲第 7項記載の実装方法。