WO2005076479A1 - Soi構造シングルイベント耐性のインバータ、nand素子、nor素子、半導体メモリ素子、及びデータラッチ回路 - Google Patents

Soi構造シングルイベント耐性のインバータ、nand素子、nor素子、半導体メモリ素子、及びデータラッチ回路 Download PDF

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Abstract

 高いシングルイベント耐性を有するインバータ、NAND素子、NOR素子、メモリ素子、データラッチ回路を提供する。シングルイベント耐性インバータ(3I)は、インバータを構成するpチャネルMOSトランジスタ及びnチャネルMOSトランジスタのそれぞれに対して同じ導電型のトランジスタをさらに直列に接続した二重化構造(3P1,3P2,3N1,3N2)にし、2つのpチャネルMOSトランジスタの間のノード(A)と、2つのnチャネルMOSトランジスタの間のノード(B)とを接続線で接続する。シングルイベント耐性のメモリ素子及びデータラッチ回路(4)は、当該シングルイベント耐性インバータ(3I)を含む。

Description

明 細 書
SOI構造シングルイベント IN生のインバータ、 NAND素子、 NOR素子、 半導体メモリ素子、及びデータラッチ回路
技術分野
[0001] 本発明は、 SOI構造インバータ、 SOI構造メモリ素子、及び SOI構造データラッチ 回路に関し、より詳しくは、シングルイベント耐性を有する SOI構造シングルイベント 耐性インバータ、 SOI構造シングルイベント耐性半導体メモリ素子、及び SOI構造シ ングルイベント耐性データラッチ回路に関する。本発明はまた、 SOI構造 NAND素 子及び SOI構造 NOR素子にも関し、より詳しくは、シングルイベント耐性を有する SO I構造 NAND素子及び SOI構造 NOR素子に関する。
背景技術
[0002] メモリ素子、データラッチ回路などの半導体素子は、 2つのインバータを組み合わせ た記憶ノードを有している。動作中の従来の構成のインバータに、放射線、イオン線 等の高工ネルギー粒子線が入射すると、そのエネルギー粒子の電離作用、励起作 用などによって、インバータの素子内に電子一正孔対を生じ、電荷が発生することが ある。この発生電荷が素子内の電界によって異なる領域に流れ込む現象 (電荷収集 )、いわゆるシングルイベントトランジェント現象が発生すると、それがその素子の誤動 作を引き起こし、インバータの出力が一時的に反転したりする。この現象が、メモリ素 子などを構成するインバータで発生すると、記憶して ヽる情報の反転と ヽぅ深刻な誤 動作が発生することがある。このような現象は、シングルイベント(シングルイベントアツ プセット)と呼ばれている。このシングルイベントは、高エネルギー粒子が存在しやす い環境である、高空、宇宙空間、放射線関連施設等でしばしば観察され、そのような 環境下でのコンピュータの正常な動作の阻害要因となっている。そのような高工ネル ギー粒子を物理的に完全に遮蔽することによってシングルイベントを防止することは 現実的な対策ではない。従って、シングルイベントを効果的に防止するためには、シ ングルイベントに単体で耐性を有する構造を有するインバータゃメモリ素子が必要と なる。 [0003] 図 1は、従来のインバータ 111の回路図である。なお、これから明細書中で使用する 記号の説明を以下に示す:
D 入力データ信号;
G 入力クロック信号;
Gi クロック信号 (人力クロック信号 Gと同ネ目)
GBi 反転クロック信号;
Q 出力データ信号;
XQ 反転出力データ信号;
V 第 1の電圧源からの電源電圧;及び
DD
V 第 2の電圧源からの電源電圧 (OV)。
[0004] インバータ 111は、ソース又はドレインのラインに関して直列に、第 1の電圧源側(V
)に接続されたノードから第 2の電圧源側 (V )に接続されたノードに向力つて、 pチ
DD SS
ャネル MOSトランジスタ 1P1及び nチャネル MOSトランジスタ 1N1がその順番に接 続された構成を有する。シングルイベントは、いずれかオフのトランジスタ、例えばノヽ ィレベルがクロック信号 Gとして入力されたときの pチャネル MOSトランジスタ 1P1を、 瞬間的にオフ力 オンに変化させ、その結果として、反転クロック信号 GBiとしてロー レベルで出力されていた信号をハイレベル側に瞬間的にシフトさせる。
[0005] 図 2は、従来のインバータを使用したデータラッチ回路 1の回路図である。図 1のィ ンバータ 111は、データラッチ回路 1に入力される反転クロック信号 GBiを生成するた めに、組み合わせて使用される。データラッチ回路 1において、クロック信号 Gがロー レベルのときは、出力データ信号 Qには、入力データ信号 Dと同じ論理レベルが出力 される(トランスペアレントモード、スルーモード)。クロック信号 Gの立ち上がり時に、 入力データ信号 Dが入力段のクロックドインバータ 112から取り込まれてラッチされ、 入力クロック信号 Gがノ、ィレベルの間、保持される(ラッチモード)。ラッチされたデー タの保持は、出力と入力とが交差接続されたクロックドインバータ 113とインバータ 114 とで構成される記憶ノードで行われる。ノ ッファ回路を構成するインバータ 115及びィ ンバータ 116とから、それぞれ出力データ信号 Q及び反転出力データ信号 XQとして 出力される。ここで、例えばラッチモード時に、記憶ノードを構成するクロックドインバ ータ 113及びインバータ 114の中のいずれかのオフのトランジスタがシングルイベント によりオンとなったとする。すると、そのトランジスタを含むインバータの出力が反対の 論理側にレベルシフトし、その論理値の変化が他方のインバータに入力されて当該 インバータの出力を反転させると、記憶ノードの論理値が反転してシングルイベントァ ップセットが発生する。また、ラッチモードにおいては、入力段のクロックドインバータ 112のトランジスタ 1P3及びトランジスタ 1N3はいずれもオフであって入力データ信号 Dを後段に伝達しないようにしている力 そのトランジスタがシングルイベントトランジェ ントによってオンになったとすると、入力データ信号 Dが (反転されて)後段に出力さ れてしまう。このときに、入力データ信号 Dが、記憶ノードで記憶されている論理状態 と相反する論理レベルであれば、記憶データが反転 (シングルイベントアップセット) してしまう。このように、従来のインバータゃ、それを含むメモリ素子は、シングルィべ ントに対して非常に脆弱である。
[0006] また、従来の基本的な論理回路の素子もシングルイベントに対して脆弱である。図 9は、従来の 2入力 NAND素子の回路図であり、図 10は、従来の 3入力 NAND素子 の回路図である。また、図 11は、従来の 2入力 NOR素子の回路図であり、図 12は、 従来の 3入力 NOR素子の回路図である。いずれの素子の回路においても、オフのト ランジスタがシングルイベントによってオンになったとすると、その出力の論理レベル は、反対方向に大きく動く場合がある。これによつて、そのような誤動作をした素子か らの出力が入力される素子においては、その入力の論理値が反転することもある(シ ングノレイベントトランジェント)。
[0007] 上記のようなシングルイベントに耐性のある構造を有するインバータゃメモリ素子と しては、従来、以下のようなものがあった (特許出願第 2002— 200130号に記載の技 術。 ) o図 3は、二重化構造を有するインバータ 21の回路図である。インバータ 21は、 ソース又はドレインのラインに関して直列に、第 1の電圧源側に接続されたノードから 第 2の電圧源側に接続されたノードに向かって、第 1の pチャネル MOSトランジスタ及 び第 1の nチャネル MOSトランジスタがその順番に接続された構造を有するインバー タにおいて、当該第 1の pチャネル MOSトランジスタ及び当該第 1の nチャネル MOS トランジスタに対して、それとゲート同士が相互に接続された同じ導電型のチャネル の第 2の MOSトランジスタ力 ソース又はドレインのラインに関して直列に更に接続さ れた二重化構造を有する。
[0008] インバータ 21では、以下のような動作によって、シングルイベントをある程度抑制す る。クロック信号 Gがハイレベルのとき、トランジスタ 2P1及び 2P2はオフ、 2N1及び 2 N2はオンであって、出力の反転クロック信号 GBiはローレベルである。トランジスタ 2 P1及び 2P2がオフの状態のとき、その 、ずれか一方に高エネルギー粒子が入射し てシングルイベントトランジェントが発生してオンになったとする。し力し、ソース又はド レインのラインに関して直列に接続された他方のトランジスタがオフのままであるため 、シングルイベントトランジェントによる出力のレベル変化は他方のトランジスタによつ てブロックされ、出力の反転クロック信号 GBiには伝わらない。このように、トランジスタ のいずれか 1個が上記のように誤動作しても、インバータ全体としては、シングルィべ ントが発生しにくいことになる。また、このような構成のインバータを使用することによつ て、シングルイベント耐性がある程度高いメモリ素子、データラッチ回路を構成するこ とが可能であった。
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0009] し力しシングルイベントは有害な現象であるため、それに対する耐性はより高い方 が望ましい。従って、さらに高いシングルイベント耐性を有するインバータ、メモリ素子 、データラッチ回路が望まれていた。
課題を解決するための手段
[0010] 本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、より高いシングルイベント耐性 を有するインバータ、メモリ素子、データラッチ回路を提供するものである。その課題 は、以下のような特徴を有する本発明によって解決される。請求項 1に記載の発明は 、ソース又はドレインのラインに関して直列に、第 1の電圧源側に接続されたノードか ら第 2の電圧源側に接続されたノードに向かって、第 1の pチャネル MOSトランジスタ 及び第 1の nチャネル MOSトランジスタがその順番に SOI構造の基板上で接続され た構造を有するインバータにおいて、当該第 1の pチャネル MOSトランジスタ及び当 該第 1の nチャネル MOSトランジスタのそれぞれに対して、それとゲート同士が相互 に接続された同じ導電型のチャネルの第 2の MOSトランジスタ力 ソース又はドレイ ンのラインに関して直列に更にそれぞれ接続され、かつ、当該第 1の pチャネル MOS トランジスタと当該第 2の pチャネル MOSトランジスタの間のノードと、当該第 1の nチ ャネル MOSトランジスタと当該第 2の nチャネル MOSトランジスタの間のノードとが接 続された二重化構造を有することを特徴とする。
[0011] 請求項 2に記載の発明は、ソース又はドレインのラインに関して直列に、第 1の電圧 源側に接続されたノードから第 2の電圧源側に接続されたノードに向カゝつて、第 1の p チャネル MOSトランジスタ、第 2の pチャネル MOSトランジスタ、第 1の nチャネル MO Sトランジスタ、及び第 2の nチャネル MOSトランジスタがその順番に SOI構造の基板 上で接続されており、当該第 1の pチャネル MOSトランジスタ、当該第 2の pチャネル MOSトランジスタ、当該第 1の nチャネル MOSトランジスタ、及び当該第 2の nチヤネ ル MOSトランジスタはインバータを構成し、当該第 1の pチャネル MOSトランジスタ、 当該第 2の pチャネル MOSトランジスタ、当該第 1の nチャネル MOSトランジスタ、及 び当該第 2の nチャネル MOSトランジスタのゲートは共通接続され、かつ、当該イン バータの入力に接続され、当該第 1の pチャネル MOSトランジスタと当該第 2の pチヤ ネル MOSトランジスタの間のノードと、当該第 1の nチャネル MOSトランジスタと当該 第 2の nチャネル MOSトランジスタの間のノードとが接続され、当該第 1の pチャネル MOSトランジスタと当該第 2の pチャネル MOSトランジスタとによって二重化構造を 有する Pチャネル MOSトランジスタが形成されるようになっており、及び当該第 1の n チャネル MOSトランジスタと当該第 2の nチャネル MOSトランジスタとによって二重化 構造を有する nチャネル MOSトランジスタが形成されるようになって 、ることを特徴と する。
[0012] 請求項 3に記載の発明は、一方の出力が他方の入力に直接あるいはオンオフゲー トを介してそれぞれ交差接続された 2個のインバータを含む SOI構造の基板上に形 成された半導体メモリにおいて、当該インバータの内の少なくとも 1個のインバータは 、請求項 1又は 2に記載の SOI構造シングルイベント耐性インバータであることを特徴 とする。
[0013] 請求項 4に記載の発明は、出力が第 2のインバータの入力に接続された第 1のイン バータと、お互いに相補な論理値の相補クロック信号に基づくオンオフ制御がなされ る接続を通じて出力が第 1のインバータの入力に接続された第 2のインバータと、当 該相補クロック信号とそれぞれ逆相の逆相相補クロック信号に基づいたオンオフ制御 の下に、入力を当該第 1のインバータの入力に反転出力するクロックドインバータと、 を有する SOI構造の基板上で形成されたデータラッチ回路において、当該第 1のィ ンバータ及び当該第 2のインバータのうちの少なくともいずれカゝは請求項 1又は 2に 記載の SOI構造シングルイベント耐性インバータであることを特徴とする。
[0014] 請求項 5に記載の発明は、請求項 4に記載の発明の特徴にカ卩えて、当該クロックド インバータは、ソース又はドレインのラインに関して直列に、第 1の電圧源側に接続さ れたノードから第 2の電圧源側に接続されたノードに向かって、第 1の pチャネル MO Sトランジスタ、第 2の pチャネル MOSトランジスタ、第 3の pチャネル MOSトランジスタ 、第 1の nチャネル MOSトランジスタ、第 2の nチャネル MOSトランジスタ、及び第 3の nチャネル MOSトランジスタがその順番に接続され、当該第 1の pチャネル MOSトラ ンジスタ及び当該第 3の pチャネル MOSトランジスタのゲートの組と、当該第 1の nチ ャネル MOSトランジスタ及び当該第 3の nチャネル MOSトランジスタのゲートの組に は、それぞれ当該逆相相補クロック信号が印可され、当該第 2の pチャネル MOSトラ ンジスタ及び当該第 2の nチャネル MOSトランジスタは、当該 SOI構造シングルィべ ント耐性データラッチ回路の入力を構成し、及び当該第 3の pチャネル MOSトランジ スタと当該第 1の nチャネル MOSトランジスタの間のノードは当該クロックドインバータ の出力を構成することを特徴とする。
[0015] 請求項 6に記載の発明は、チャネルが並列に接続された第 1の pチャネル MOSトラ ンジスタ及び第 2の pチャネル MOSトランジスタと、チャネルが直列に接続された第 1 の nチャネル MOSトランジスタ及び第 2の nチャネル MOSトランジスタと、が第 1の電 圧源側に接続されたノードから第 2の電圧源側に接続されたノードに向カゝつて直列に SOI構造の基板上で接続され、当該第 1の pチャネル MOSトランジスタ及び当該第 1 の nチャネル MOSトランジスタのゲートに接続された第 1の入力と、当該第 2の pチヤ ネル MOSトランジスタ及び当該第 2の nチャネル MOSトランジスタのゲートに接続さ れた第 2の入力と、前記の pチャネル MOSトランジスタと前記の nチャネル MOSトラン ジスタの間のノードに接続された出力と、を有する SOI構造 2入力 NAND素子であつ て、当該第 1の pチャネル MOSトランジスタ、当該第 2の pチャネル MOSトランジスタ 、当該第 1の nチャネル MOSトランジスタ、及び当該第 2の nチャネル MOSトランジス タのそれぞれに対して、それとゲート同士が相互に接続された同じ導電型のチャネル の MOSトランジスタがチャネルが直列に更に接続された二重化構造を有することを 特徴とする。
[0016] 請求項 7に記載の発明は、請求項 6に記載の発明の特徴に加えて、当該第 1の nチ ャネル MOSトランジスタと当該第 2の nチャネル MOSトランジスタとの間には二重化 構造のための当該チャネルが直列に更に接続された他の nチャネル MOSトランジス タが接続されて 、な 、ことを特徴とする。
[0017] 請求項 8に記載の発明は、チャネルが並列に接続された、第 1の pチャネル MOSト ランジスタ、第 2の pチャネル MOSトランジスタ、及び第 3の pチャネル MOSトランジス タと、チャネルが直列に接続された、第 1の nチャネル MOSトランジスタ、第 2の nチヤ ネル MOSトランジスタ、及び第 3の nチャネル MOSトランジスタと、が第 1の電圧源側 に接続されたノードから第 2の電圧源側に接続されたノードに向カゝつて直列に SOI構 造の基板上で接続され、当該第 1の pチャネル MOSトランジスタ及び当該第 1の nチ ャネル MOSトランジスタのゲートに接続された第 1の入力と、当該第 2の pチャネル M OSトランジスタ及び当該第 2の nチャネル MOSトランジスタのゲートに接続された第 2の入力と、当該第 3の pチャネル MOSトランジスタ及び当該第 3の nチャネル MOSト ランジスタのゲートに接続された第 3の入力と、前記の pチャネル MOSトランジスタと 前記の nチャネル MOSトランジスタの間のノードに接続された出力と、を有する SOI 構造 3入力 NAND素子であって、当該第 1の pチャネル MOSトランジスタ、当該第 2 の Pチャネル MOSトランジスタ、当該第 3の pチャネル MOSトランジスタ、当該第 1の nチャネル MOSトランジスタ、当該第 2の nチャネル MOSトランジスタ、及び当該第 3 の nチャネル MOSトランジスタのそれぞれに対して、それとゲート同士が相互に接続 された同じ導電型のチャネルの MOSトランジスタがチャネルが直列に更に接続され た二重化構造を有することを特徴とする。
[0018] 請求項 9に記載の発明は、請求項 8に記載の発明の特徴に加えて、当該第 1の nチ ャネル MOSトランジスタ、当該第 2の nチャネル MOSトランジスタ、及び当該第 3の n チャネル MOSトランジスタのどのいずれ力 2つの間にも二重化構造のための当該チ ャネルが直列に更に接続された他の nチャネル MOSトランジスタが接続されていな いことを特徴とする。
[0019] 請求項 10に記載の発明は、チャネルが直列に接続された第 1の pチャネル MOSト ランジスタ及び第 2の pチャネル MOSトランジスタと、チャネルが並列に接続された第 1の nチャネル MOSトランジスタ及び第 2の nチャネル MOSトランジスタと、が第 1の 電圧源側に接続されたノードから第 2の電圧源側に接続されたノードに向カゝつて直列 に SOI構造の基板上で接続され、当該第 1の pチャネル MOSトランジスタ及び当該 第 1の nチャネル MOSトランジスタのゲートに接続された第 1の入力と、当該第 2の p チャネル MOSトランジスタ及び当該第 2の nチャネル MOSトランジスタのゲートに接 続された第 2の入力と、前記の pチャネル MOSトランジスタと前記の nチャネル MOS トランジスタの間のノードに接続された出力と、を有する SOI構造 2入力 NOR素子で あって、当該第 1の pチャネル MOSトランジスタ、当該第 2の pチャネル MOSトランジ スタ、当該第 1の nチャネル MOSトランジスタ、及び当該第 2の nチャネル MOSトラン ジスタのそれぞれに対して、それとゲート同士が相互に接続された同じ導電型のチヤ ネルの MOSトランジスタがチャネルが直列に更に接続された二重化構造を有するこ とを特徴とする。
[0020] 請求項 11に記載の発明は、請求項 10に記載の発明の特徴に加えて、当該第 1の pチャネル MOSトランジスタと当該第 2の pチャネル MOSトランジスタとの間には二重 化構造のための当該チャネルが直列に更に接続された他の pチャネル MOSトランジ スタが接続されて 、な 、ことを特徴とする。
[0021] 請求項 12に記載の発明は、チャネルが直列に接続された、第 1の pチャネル MOS トランジスタ、第 2の pチャネル MOSトランジスタ、及び第 3の pチャネル MOSトランジ スタと、チャネルが並列に接続された、第 1の nチャネル MOSトランジスタ、第 2の nチ ャネル MOSトランジスタ、及び第 3の nチャネル MOSトランジスタと、が第 1の電圧源 側に接続されたノードから第 2の電圧源側に接続されたノードに向カゝつて直列に SOI 構造の基板上で接続され、当該第 1の pチャネル MOSトランジスタ及び当該第 1の n チャネル MOSトランジスタのゲートに接続された第 1の入力と、当該第 2の pチャネル MOSトランジスタ及び当該第 2の nチャネル MOSトランジスタのゲートに接続された 第 2の入力と、当該第 3の pチャネル MOSトランジスタ及び当該第 3の nチャネル MO Sトランジスタのゲートに接続された第 3の入力と、前記の pチャネル MOSトランジスタ と前記の nチャネル MOSトランジスタの間のノードに接続された出力と、を有する SOI 構造 3入力 NOR素子であって、当該第 1の pチャネル MOSトランジスタ、当該第 2の pチャネル MOSトランジスタ、当該第 3の pチャネル MOSトランジスタ、当該第 1の n チャネル MOSトランジスタ、当該第 2の nチャネル MOSトランジスタ、及び当該第 3の nチャネル MOSトランジスタのそれぞれに対して、それとゲート同士が相互に接続さ れた同じ導電型のチャネルの MOSトランジスタがチャネルが直列に更に接続された 二重化構造を有することを特徴とする。
[0022] 請求項 13に記載の発明は、請求項 12に記載の発明の特徴に加えて、当該第 1の pチャネル MOSトランジスタ、当該第 2の pチャネル MOSトランジスタ、及び当該第 3 の Pチャネル MOSトランジスタのどのいずれ力 2つの間にも二重化構造のための当 該チャネルが直列に更に接続された他の Pチャネル MOSトランジスタが接続されて いないことを特徴とする。
発明の効果
[0023] 本発明によれば、インバータを構成する pチャネル MOSトランジスタ及び nチャネル MOSトランジスタのそれぞれに対して同じ導電型のトランジスタをさらに直列に接続 した二重化構造にし、 2つの pチャネル MOSトランジスタの間のノードと、 2つの nチヤ ネル MOSトランジスタの間のノードとを接続線で接続したので、当該接続線との 2つ の接続線の間にある 2つの MOSトランジスタのソース'ドレイン間はほぼ同電位となつ てシングルイベントトランジェントが発生しにくくなり、その他の MOSトランジスタがシ ングルイベントトランジェントによってオフ力もオンになったとしてもインバータの出力 は影響を受けにくくなることによって、シングルイベントによる誤動作が効果的に防止 されたシングルイベント耐性インバータを得ることができるという効果が得られる。
[0024] さらに本発明によれば、メモリ素子が、 2つのシングルイベント耐性インバータの出 力と入力とを交差接続して構成した記憶ノードを含むので、シングルイベントによる誤 動作が効果的に防止されたシングルイベント耐性メモリ素子を得ることができるという 効果が得られる。
[0025] さらに本発明によれば、データラッチ回路が、 2つのシングルイベント耐性インバー タカゝら構成された記憶ノードを含み、データ入力段のクロックドインバータに含まれる クロックに接続された pチャネル MOSトランジスタ及び nチャネル MOSトランジスタを それぞれ 1つずつさらに直列に接続したので、シングルイベントによる誤動作が効果 的に防止されたシングルイベント耐性データラッチ回路を得ることができるという効果 が得られる。
[0026] さらに本発明によれば、 2入力 NAND素子、 3入力 NAND素子、 2入力 NOR素子 、及び 3入力 NOR素子において、それを構成する pチャネル MOSトランジスタ及び n チャネル MOSトランジスタのそれぞれに対して、それとゲート同士が相互に接続され た同じ導電型のチャネルの MOSトランジスタがチャネルが直列に更に接続された二 重化構造を設けたので、シングルイベントによる誤動作が効果的に防止された 2入力 NAND素子、 3入力 NAND素子、 2入力 NOR素子、及び 3入力 NOR素子を得るこ とができると!、う効果が得られる。
発明を実施するための最良の形態
[0027] (本発明の第 1の実施形態に係るに係るインバータの構成)
これから回路図(図 4一 6)を参照して、本発明の一実施形態としてのインバータ、デ 一タラツチ回路の構成及び動作を説明する。図 4は、本発明の第 1の実施形態に係 る、二重化構造を有するトランジスタを含むインバータ 31の構成を表わす回路図であ る。インバータ 31においては、インバータ 111におけるトランジスタ 1P1に対応する(p チャネル MOS)トランジスタ 3P1に対して、それとゲート同士が相互に接続された同 じ導電型のチャネルの(pチャネル MOS)トランジスタ 3P2力 ソース又はドレインのラ インに関して直列に更に接続された二重化構造が形成されている。これらの 2個のト ランジスタ 3P1及び 3P2は、ゲートが共通であり、そのゲートによって制御されるソー ス又はドレインのラインがお互いに直列に接続されているため、それら 2つで 1個のト ランジスタと同じ動作を実行する。同様に、(nチャネル MOS)トランジスタ 3N1に対し て(nチャネル MOS)トランジスタ 3N2が、ソース又はドレインのラインに関して直列に 更に接続されている。さらにインバータ 31は、トランジスタ 3P1とトランジスタ 3P2の間 のノード(図中のノード A)と、トランジスタ 3N1とトランジスタ 3N2の間のノード(図中の ノード B)とが接続されており、 AB間の電位差はほぼゼロとなっている。このノード Aと ノード Bの間の接続を「AB短絡線」と呼ぶことにする。トランジスタ 3P1のソースには 電源電圧 V の第 1の電圧源からの接続点(図中で右上がりの斜線)が接続され、トラ
DD
ンジスタ 3N1のソースには電源電圧 V の第 2の電圧源からの接続点(図中でシヤー
ss
シ接地のシンボル)が接続される。 V は好適には OVとされる。
ss
(本発明の第 1の実施形態に係るインバータの動作)
これ力も図 4を参照して、本発明の第 1の実施形態に係るインバータ 31の動作を説 明する。まず、クロック信号 Gがハイレベルの場合の動作について説明する。この場 合、インバータ 31において、トランジスタ 3P1及びトランジスタ 3P2はオフ、トランジスタ 3N1及びトランジスタ 3N2はオンである。従って反転クロック信号 GBiはローレベルと なる。ここで AB短絡線により、ノード Aはローレベルであるため、トランジスタ 3P2のソ ース 'ドレイン間はほぼ同電位となる。このとき、シングルイベントは効果的に防止され ることが確認された力 それは以下のような動作機構によるものと考えられる。シング ルイベントは、基本的には、オフのトランジスタがシングルイベントトランジェントによつ てオンになることによって発生する。従って、シングルイベントが発生し得るのは、オフ であるトランジスタ 3P1及びトランジスタ 3P2である。し力し、トランジスタ 3P2について は、上述のように、 AB短絡線によってソース'ドレイン間はほぼ同電位となり、内部に 強電界領域はほぼ存在しない。従って、高エネルギー粒子の入射によって電荷が発 生したとしても、それが電界によって異領域に収集されて一時的な電流が流れること (すなわち、シングルイベントトランジェント)が非常に起こりにくい。このように、トラン ジスタ 3P2は、それ自身、シングルイベントトランジェントが発生しにくい構成となって いる。次にトランジスタ 3P1については、シングルイベントトランジェントは発生し得る ものの、それはインバータ 31の出力にはほとんど影響を与えない。これは以下のよう な動作機構によるものと考えられる。トランジスタ 3P1がシングルイベントトランジェント でオンになったとしても、トランジスタ 3P2はオフであるため、そこを通じて影響が反転 クロック信号 GBiに及ぶことはない。 AB短絡線によってノード Bの電位が上昇しようと するが、そのためにノード Aからノード Bに流れ込んできた電流は、トランジスタ 3N1を 通じて負荷抵抗の小さい第 2の電圧源側 (電圧 V )に大部分が流れることになり、トラ
SS
ンジスタ 3N2を通じて反転クロック信号 GBiとの接続点側にはほとんど流れな 、。従 つて、トランジスタ 3P1がシングルイベントトランジェントでオンになったとしても、反転 クロック信号 GBiのレベルにはほとんど影響を与えない。このように、トランジスタ 3P1 及びトランジスタ 3P2のいずれにシングルイベントトランジェントが生じたとしても、イン バータ 31の出力レベルの反転は効果的に防止されることになる。
[0029] 次に、クロック信号 Gがローレベルの場合の動作について説明する。この場合、イン バータ 31において、トランジスタ 3P1及びトランジスタ 3P2はオン、トランジスタ 3N1及 びトランジスタ 3N2はオフとなる。トランジスタ 3N2については、上述の場合と同様に 、 AB短絡線によってソース'ドレイン間はほぼ同電位となり、内部に強電界領域はほ ぼ存在しないため、それ自身、シングルイベントトランジェントが発生しにくい構成とな つている。トランジスタ 3N1については、上述の場合と同様に、シングルイベントトラン ジェントが発生したとしても、 AB短絡線を通じてノード A力 ノード Bに流れ込む電流 は、トランジスタ 3P1を通じて負荷抵抗の小さい第 1の電圧源側 (電圧 V )から大部
DD
分が供給されることになり、トランジスタ 3P2を通じて反転クロック信号 GBiとの接続点 側からはほとんど供給されないと考えられる。従って、トランジスタ 3N1がシングルィ ベントトランジェントでオンになったとしても、反転クロック信号 GBiのレベルにはほと んど影響を与えない。このように、トランジスタ 3N1及びトランジスタ 3N2のいずれに シングルイベントトランジェントが生じたとしても、インバータ 31の出力レベルの反転は 効果的に防止されることになる。
[0030] このように、インバータ 31を構成する!、ずれのトランジスタも、シングルイベントトラン ジェントがそもそも発生しにくい構成である力、あるいは、シングルイベントトランジェン トが発生したとしてもインバータ 31の出力には影響をほとんど与えない構成であるた め、インバータ 31は高いシングルイベント耐性を有することになる。
[0031] なお、この構造によるシングルイベント耐性の向上は、ノ レク基板上に形成したイン バータと比較すると、 SOI (シリコンオンインシユレータ)構造の基板上に形成したイン バータにおいて特に顕著である。図 7は SOI基板 nチャネル MOSトランジスタ 30の 断面図である。 SOI構造の素子においては SiO絶縁膜 35によってボディ(p領域 34
)が基板 36からフローティング状態になっているため、まず、ボディと基板 36との間で のシングルイベントトランジェントは原理的に発生しにくい。従って、ボディーソース'ド レイン間におけるシングルイベントトランジェントが特に問題となる。ここで、ソース 31 · ドレイン 33にかかる電圧によって、ボディの電位は変化する。オフ状態の nチャネル MOSトランジスタについては、ソース'ドレインにハイレベルの電圧が印可されると、 ボディは内蔵電位分だけ電位が下がる力 上述の構成によりそれらはほぼ同電位と 考えられ、シングルイベントトランジェントの原因となる PN接合部での強電界領域は 形成されない。このように、 SOI基板においてはシングルイベントトランジェントが、効 果的に防止される。
[0032] 一方、バルタ基板においては以下のようになる。図 8は、バルタ基板 nチャネル MO Sトランジスタ 40の断面図である。これは SOI基板のような絶縁膜を有しないため、基 板 46が p型の場合、それの電圧は常に V に固定されている。オフ状態の nチャネル
MOSトランジスタについては、ソース 41 ·ドレイン 43にハイレベルの電圧が印可され ると、 PN接合部が逆バイアス状態となって強電界領域 47が形成され、依然としてソ ース Zドレインと基板との間でシングルイベントトランジェントが発生し得る可能性が 残るものと考えられる。
[0033] 従って、本発明のいずれの実施形態も、ノ レク基板上に形成したものであっても、 SOI基板上に形成したものであってもよいが、 SOI基板上に形成したものの方がより 好適である。
[0034] (本発明の第 2の実施形態に係るメモリ素子)
次に、本発明の第 2の実施形態に係るメモリ素子について説明する。 2つのインバ ータの出力と入力とを直接あるいはオンオフゲートを介してそれぞれ交差接続すると 、記憶ノードを構成できる。そのような記憶ノードを含むメモリ素子として、メモリ素子、 例えば、 SRAM,フリップフロップ回路、ラッチ回路などがある。本発明の第 2の実施 形態に係るメモリ素子の構成は、図示しないが、その記憶ノードに含まれるインバー タが、上述の第 1の実施形態に係るインバータ 31と同じ構成のインバータで置換され た構成である。これにより、高いシングルイベント耐性を有するメモリ素子を実現する ことができる。このメモリ素子の動作については、その記憶ノードを構成するそれぞれ のインバータが上述の第 1の実施形態に係るインバータ 31と同じ動作を行うことにな る。
[0035] (本発明の第 3の実施形態に係るデータラッチ回路)
本発明の第 3の実施形態に係るデータラッチ回路 4について説明する。まず、デー タラツチ回路 4の構成について説明する。図 6は、データラッチ回路 4の回路図である 。また図 5のバッファ回路 4Bは、データラッチ回路 4に入力されるクロック信号 Gや反 転クロック信号 GBiの波形整形などのために、組み合わせて使用されるものであり、ィ ンバータ 411とインバータ 412とが縦続接続された構成をしている。データラッチ回路 4は、大きく入力段のクロックドインバータ 413、トランスミッションゲート 4S1、インバー タ 414、及びインバータ 415から構成される。
[0036] クロックドインバータ 413の構成は、ソース又はドレインのラインに関して直列に、第 1 の電圧源側に接続されたノードから第 2の電圧源側に接続されたノードに向かって、 pチャネル MOSトランジスタ 4P3、 pチャネル MOSトランジスタ 4P2、 pチャネル MOS トランジスタ 4P1、 nチャネル MOSトランジスタ 4N5、 nチャネル MOSトランジスタ 4N 4、及び nチャネル MOSトランジスタ 4N3がその順番に接続され、 pチャネル MOSト ランジスタ 4P3及び pチャネル MOSトランジスタ 4P5のゲートの組と、 nチャネル MO Sトランジスタ 4N3及び nチャネル MOSトランジスタ 4N5のゲートの組には、相補のク ロック信号であるクロック信号 Gi及び反転クロック信号 GBiが入力される構成である。 通常のクロックドインバータは、 2つの pチャネル MOSトランジスタと 2つの nチャネル MOSトランジスタの合計 4つのトランジスタで構成される力 クロックドインバータ 413 は、 3つの pチャネル MOSトランジスタと 3つの nチャネル MOSトランジスタの合計 6 つのトランジスタで構成される。入力データ信号 Dがゲートに接続されたトランジスタ を挟むように、それと同じ導電型のトランジスタが上下にそれぞれ 1つずつ接続されて おり、その 2つのトランジスタのゲートにはクロック信号 Giまたは反転クロック信号 GBi が接続されている。クロックドインバータ 413は、反転クロック信号 GBiがハイレベルの ときに入力データ信号 Dを反転させてインバータ 415及びトランスミッションゲート 4S1 に出力し (反転した上で導通)、反転クロック信号 GBiがローレベルのときは出力がハ ィインピーダンス状態 (非導通)となる。
[0037] トランスミッションゲート 4S1は、 pチャネル MOSトランジスタ 4P6と nチャネル MOSト ランジスタ 4N6とを並列に接続した構成である。トランジスタ 4P6のゲートには反転ク ロック信号 GBiが入力され、トランジスタ 4N6のゲートにはクロック信号 Giが入力され る。トランスミッションゲート 4S1は、反転クロック信号 GBiがハイレベルのときにオフ( 非導通、ノ、ィインピーダンス状態)となり、反転クロック信号 GBiがローレベルのときに オン (導通)となる。この動作は、クロック信号 Gに関しては、クロックドインバータ 413の 動作と逆相の関係である。すなわち、同じ論理レベルのクロック信号 Gに対しては、ク ロックドインバータ 413とトランスミッションゲート 4S1とは、一方が導通のとき他方は非 導通となる。なお、インバータ 414力インバータ 415のいずれか一方をクロックドインバ ータとすることによって、トランスミッションゲート 4S1をそれに統合することも可能であ る。
[0038] インバータ 414は、入力がインバータ 415の出力に接続され、出力がトランスミツショ ンゲート 4S1を介してクロックドインバータ 413の出力及びインバータ 415の入力に接 続される。インバータ 414の出力は、データラッチ回路 4の出力として反転出力データ 信号 XQの接続点にも出力される。インバータ 414は、シングルイベント耐性のインバ ータ 31と同じ構造である。インバータ 415は、クロックドインバータ 413からの出力が入 力され、それの出力が出力データ信号 Qの接続点及びインバータ 414の入力に接続 される。インバータ 415の出力は、データラッチ回路 4の出力として出力データ信号 Q の接続点にも出力される。インバータ 415は、シングルイベント耐性のインバータ 31と 同じ構造である。
[0039] これ力 データラッチ回路 4の動作について説明する。反転クロック信号 GBiがハイ レベルでクロック信号 Giがローレベルのときは、クロックドインバータ 413は、入力デー タ信号 Dを反転させて後段に出力する。トランスミッションゲート 4S1はオフであるの で、クロックドインバータ 413の出力はインバータ 414の入力には伝達されない。クロッ クドインバータ 413の出力は、インバータ 415の入力に伝達され、そこで反転されて入 力データ信号 Dと同じ論理レベルになって、出力データ信号 Qとして出力される。そ のインバータ 415の出力は、インバータ 414に入力され、そこで反転されて入力データ 信号 Dと相反する論理レベルになって、反転出力データ信号 XQとして出力される。 この状態では、出力データ信号 Qは、入力データ信号 Dと同じ論理レベルの信号とし て出力される(トランスペアレントモード、スルーモード)。
[0040] クロック信号 Gがハイレベル(反転クロック信号 GBiはローレベル、クロック信号 Giは ハイレベル)の間、クロックドインバータ 413の出力はハイインピーダンス状態となり、 入力データ信号 Dを後段に伝達しなくなる。トランスミッションゲート 4S1はオフからォ ンに切り替わり、入力データ信号 Dと同じ論理レベルであるインバータ 415からの出力 を通過させ、それをインバータ 414の入力に伝達する。インバータ 414は、それを反転 させて入力データ信号 Dと相反する論理レベルにして、インバータ 415の入力に伝達 する。インバータ 415において、入力と出力の論理レベルが相反しているので、この 状態はインバータ 414とインバータ 415とで構成される記憶ノードで安定的に保持され る。そして、クロック信号 Gの立ち上がり時の入力データ信号 Dと同じ論理レベルの出 力データ信号 Qを出力する(ラッチモード)。この状態は、クロック信号 Gがローレベル になるまで継続する。
[0041] ここで、データラッチ回路 4とシングルイベントとの関係について説明する。まず、ィ ンバータ 414とインバータ 415とで構成される記憶ノードにつ!、ては、それぞれのイン バータが、第 1の実施形態に係るシングルイベント耐性インバータであるので、シング ルイベントの発生は効果的に防止されている。従って、この記憶ノードにおけるシング ルイベントによる記憶データの反転 (シングルイベントアップセット)も効果的に防止さ れる。
[0042] 次に、入力段のクロックドインバータ 413については、データラッチ回路 4がラッチモ ードであって、クロックドインバータ 413の出力がハイインピーダンス状態となっている ときが特に問題となる。すなわちラッチモードでは、クロック信号 G及び反転クロック信 号 GBiがゲートに接続されている 4つのトランジスタはすべてオフである力 その中の トランジスタがシングルイベントトランジェントによってオンとなると、クロックドインバー タ 413が、入力データ信号 Dを後段に瞬間的に (反転させて)出力してしまう可能性が 考えられるからである。このときに、入力データ信号 Dが、記憶ノードで記憶されてい る論理状態と相反する論理レベルであれば、記憶データが反転 (シングルイベントァ ップセット)してしまう。
[0043] しかし本発明のクロックドインバータ 413は、以下のような動作機構により、ラッチモ ードにおいて、入力データ信号 Dの影響が後段に伝達されることを効果的に防止し ている。クロックドインバータ 413は、 3つの pチャネル MOSトランジスタと 3つの nチヤ ネル MOSトランジスタの合計 6つのトランジスタで構成され、入力データ信号 Dがゲ ートに接続されたトランジスタを挟むように、それと同じ導電型のトランジスタが上下に 1つずつ接続されている。今、ラッチモードであるので、トランジスタ 4P3及びトランジ スタ 4P5はオフである。従って、入力データ信号 Dはブロックされて、後段にその影響 は出力されない。ここで、トランジスタ 4P3またはトランジスタ 4P5のいずれか一方力 シングルイベントトランジェントによってオンになったとする。し力し、他方のトランジス タがオフであるので、入力データ信号 Dはブロックされたままである。トランジスタ 4N3 、トランジスタ 4N4、トランジスタ 4N5においても同様である。このように、シングルィべ ントトランジェントによる、クロックドインバータ 413の誤動作が効果的に防止される。
[0044] ここで、トランジスタ 4P3とトランジスタ 4P5をトランジスタ 4P4を挟まないように配列 することも可能である。すなわち、トランジスタ 4P4の第 1の電圧源側にそれら 2つを 直列に隣接接続したり、第 2の電圧源側にそれら 2つを直列に隣接接続したりするこ とも可能である。このような構成によっても、いずれか 1つのトランジスタがシングルィ ベントトランジェントによってオンになっても、他方のトランジスタがオフのままであれ ば、入力データ信号 Dの影響が後段に出力されることはない。しかし、本実施形態の ように、反転クロック信号 GBiがゲートに接続された 2つのトランジスタを、トランジスタ 4P4の両側に接続することによって、トランジスタ 4P3とトランジスタ 4P5のゲート間距 離を大きく取ることができる。ゲート間距離を大きくすると、 1つの高エネルギー粒子の 入射によってそれら 2つのトランジスタに同時にシングルイベントトランジェントが発生 する確率を極めて小さくできる。トランジスタ 4N3、トランジスタ 4N4、トランジスタ 4N5 においても同様である。従って、入力データ信号 Dが接続されるトランジスタを挟むよ うに、クロックで制御されるトランジスタをそれぞれ 1つずつ接続する構成がより好適で ある。
[0045] (本発明の第 4の実施形態に係る NAND素子) 次に、本発明の第 4の実施形態に係る NAND素子について説明する。まず、 2入 力 NAND素子 13について説明する。図 13は、 2入力 NAND素子 13の回路図であ る。 2入力 NAND素子 13の構成は、チャネルが並列に接続された第 1の pチャネル MOSトランジスタ 13P1及び第 2の pチャネル MOSトランジスタ 13P2と、チャネルが 直列に接続された第 1の nチャネル MOSトランジスタ 13N1及び第 2の nチャネル M OSトランジスタ 13N2と、が第 1の電圧源側に接続されたノードから第 2の電圧源側 に接続されたノードに向力つて直列に SOI構造の基板上で接続され、第 1の pチヤネ ル MOSトランジスタ 13P1及び第 1の nチャネル MOSトランジスタ 13N1のゲートに 接続された第 1の入力 Aと、第 2の pチャネル MOSトランジスタ 13P2及び第 2の nチヤ ネル MOSトランジスタ 13N2のゲートに接続された第 2の入力 Aと、前記の pチャネル MOSトランジスタ(13P1, 13P2)と前記の nチャネル MOSトランジスタ(13N1, 13 N2)の間のノードに接続された出力 Yと、を有する SOI構造 2入力 NAND素子であ つて、第 1の pチャネル MOSトランジスタ 13P1、第 2の pチャネル MOSトランジスタ 13 P2、第 1の nチャネル MOSトランジスタ 13N1、及び第 2の nチャネル MOSトランジス タ 13N2のそれぞれに対して、それとゲート同士が相互に接続された同じ導電型のチ ャネルの MOSトランジスタ(それぞれ、 13P3, 13P4, 13N3, 13N4)がチャネルが 直列に更に接続された二重化構造を有することを特徴とする SOI構造シングルィべ ント耐性 2入力 NAND素子とした構成である。
[0046] 好適には、第 1の nチャネル MOSトランジスタ 13N1と第 2の nチャネル MOSトラン ジスタ 13N2との間には二重化構造のためのチャネルが直列に更に接続された他の nチャネル MOSトランジスタ(13N3, 13N4)が接続されていない。このような構成に することによって、二重化構造のために追加されたトランジスタを距離的に離れた位 置に配置することができ、高エネルギー粒子の入射によって二重化構造を有するトラ ンジスタの両方が同時にオンになることを防止でき、より高いシングルイベント耐性を 実現することができる。
[0047] これから 2入力 NAND素子 13の動作について、図 9に示された従来の 2入力 NAN D素子 9と比較しながら説明する。入力 Aがハイレベルで、入力 Bがローレベルの場 合を考える。 2入力 NAND素子 9においては、 pチャネル MOSトランジスタ 9P1がォ フ、 nチャネル MOSトランジスタ 9N1がオン、 pチャネル MOSトランジスタ 9P2がオン 、 nチャネル MOSトランジスタ 9N2がオフとなって、出力 Yはハイレベルとなる。しかし 、オフである nチャネル MOSトランジスタ 9N2が高エネルギー粒子線の入射により誤 動作してオンになったとすると、出力 Yはハイレベルからローレベル側にレベルシフト して論理値が反転し、シングルイベントが発生する場合がある。一方、 2入力 NAND 素子 13においては、 pチャネル MOSトランジスタ 13P1及び 13P3がオフ、 nチャネル MOSトランジスタ 13N 1及び 13N3及びがオン、 pチャネル MOSトランジスタ 13P2 及び 13P4力 Sオン、 nチャネル MOSトランジスタ 13N2及び 13N4がオフとなって、出 力 Yはハイレベルとなる。ここで、同様に、オフである nチャネル MOSトランジスタ 13 N2が高エネルギー粒子線の入射により誤動作してオンになったとしても、それと直 列に接続されている nチャネル MOSトランジスタ 13N4がオフのままであるので誤動 作によるレベル変化はブロックされ、出力 Yはハイレベルのままとなって、シングルィ ベントが防止される。
次に、 3入力 NAND素子 14について説明する。図 14は、 3入力 NAND素子 14の 回路図である。 3入力 NAND素子 14の構成は、チャネルが並列に接続された、第 1 の Pチャネル MOSトランジスタ 14P1、第 2の pチャネル MOSトランジスタ 14P2、及び 第 3の pチャネル MOSトランジスタ 14P3と、チャネルが直列に接続された、第 1の nチ ャネル MOSトランジスタ 14N1、第 2の nチャネル MOSトランジスタ 14N2、及び第 3 の nチャネル MOSトランジスタ 14N3と、が第 1の電圧源側に接続されたノード力も第 2の電圧源側に接続されたノードに向かって直列に SOI構造の基板上で接続され、 第 1の pチャネル MOSトランジスタ 14P1及び第 1の nチャネル MOSトランジスタ 14N 1のゲートに接続された第 1の入力 Aと、第 2の pチャネル MOSトランジスタ 14P2及 び第 2の nチャネル MOSトランジスタ 14N2のゲートに接続された第 2の入力 Bと、第 3の pチャネル MOSトランジスタ 14P3及び第 3の nチャネル MOSトランジスタ 14N3 のゲートに接続された第 3の入力 Cと、前記の pチャネル MOSトランジスタ(14P1, 1 4P2, 14P3)と前記の nチャネル MOSトランジスタ(14N1, 14N2, 14N3)の間のノ ードに接続された出力 Yと、を有する SOI構造 3入力 NAND素子であって、第 1の p チャネル MOSトランジスタ 14P1、第 2の pチャネル MOSトランジスタ 14P2、第 3の p チャネル MOSトランジスタ 14P3、第 1の nチャネル MOSトランジスタ 14N1、第 2の n チャネル MOSトランジスタ 14N2、及び第 3の nチャネル MOSトランジスタ 14N3のそ れぞれに対して、それとゲート同士が相互に接続された同じ導電型のチャネルの M OSトランジスタ(それぞれ、 14P4, 14P5, 14P6, 14N4, 14N5, 14N6)がチヤネ ルが直列に更に接続された二重化構造を有することを特徴とする SOI構造シングル イベント耐性 3入力 NAND素子とした構成である。
[0049] 好適には、第 1の nチャネル MOSトランジスタ 14N1、第 2の nチャネル MOSトラン ジスタ 14N2、及び第 3の nチャネル MOSトランジスタ 14N3のどのいずれか 2つの間 にも二重化構造のための前記チャネルが直列に更に接続された他の nチャネル MO Sトランジスタ(14N4, 14N5, 14N6)が接続されていない。このような構成にするこ とによって、二重化構造のために追加されたトランジスタを距離的に離れた位置に配 置することができ、高エネルギー粒子の入射によって二重化構造を有するトランジス タの両方が同時にオンになることを防止でき、より高いシングルイベント耐性を実現す ることがでさる。
[0050] これから 3入力 NAND素子 14の動作について、図 10に示された従来の 3入力 NA ND素子 10と比較しながら説明する。入力 Aがハイレベルで、入力 Bがハイレベル、 入力 Cがローレベルの場合を考える。 3入力 NAND素子 10においては、 pチャネル MOSトランジスタ 10P1がオフ、 nチャネル MOSトランジスタ 10N1がオン、 ρチヤネ ル MOSトランジスタ 10P2がオフ、 ηチャネル MOSトランジスタ 10N2がオン、 ρチヤ ネル MOSトランジスタ 10P3がオン、 ηチャネル MOSトランジスタ 10N3がオフとなつ て、出力 Υはハイレベルとなる。し力し、オフである ηチャネル MOSトランジスタ 10N3 が高工ネルギー粒子線の入射により誤動作してオンになったとすると、出力 Υはハイ レベルからローレベル側にレベルシフトして論理値が反転し、シングルイベントが発 生する場合がある。一方、 3入力 NAND素子 14においては、 pチャネル MOSトラン ジスタ 14P1及び 14P4がオフ、 nチャネル MOSトランジスタ 14N1及び 14N4及びが オン、 ρチャネル MOSトランジスタ 14P2及び 14P5がオフ、 nチャネル MOSトランジ スタ 14N2及び 14N5及びがオン、 pチャネル MOSトランジスタ 14P3及び 14P6がォ ン、 nチャネル MOSトランジスタ 14N3及び 14N6がオフとなって、出力 Yはハイレべ ルとなる。ここで、同様に、オフである nチャネル MOSトランジスタ 14N3が高工ネル ギー粒子線の入射により誤動作してオンになったとしても、それと直列に接続されて いる nチャネル MOSトランジスタ 14N6がオフのままであるので誤動作によるレベル 変化はブロックされ、出力 Yはハイレベルのままとなって、シングルイベントが防止さ れる。
[0051] (本発明の第 5の実施形態に係る NOR素子)
次に、本発明の第 5の実施形態に係る NOR素子について説明する。まず、 2入力 NOR素子 15について説明する。図 15は、 2入力 NOR素子 15の回路図である。 2入 力 NOR素子 15の構成は、チャネルが直列に接続された第 1の pチャネル MOSトラン ジスタ 15P1及び第 2の pチャネル MOSトランジスタ 15P2と、チャネルが並列に接続 された第 1の nチャネル MOSトランジスタ 15N 1及び第 2の nチャネル MOSトランジス タ 15N2と、が第 1の電圧源側に接続されたノードから第 2の電圧源側に接続されたノ ードに向かって直列に SOI構造の基板上で接続され、第 1の pチャネル MOSトランジ スタ 15P 1及び第 1の nチャネル MOSトランジスタ 15N 1のゲートに接続された第 1の 入力 Aと、第 2の pチャネル MOSトランジスタ 15P2及び第 2の nチャネル MOSトラン ジスタ 15N2のゲートに接続された第 2の入力 Bと、前記の pチャネル MOSトランジス タ(15P1, 15P2)と前記の nチャネル MOSトランジスタ(15N1, 15N2)の間のノー ドに接続された出力 Yと、を有する SOI構造 2入力 NOR素子であって、第 1の pチヤ ネル MOSトランジスタ 15P1、第 2の pチャネル MOSトランジスタ 15P2、第 1の nチヤ ネル MOSトランジスタ 15N1、及び第 2の nチャネル MOSトランジスタ 15N2のそれ ぞれに対して、それとゲート同士が相互に接続された同じ導電型のチャネルの MOS トランジスタ(それぞれ、 15P3, 15P4, 15N3, 15N4)がチャネルが直列に更に接 続された二重化構造を有することを特徴とする SOI構造シングルイベント耐性 2入力 NOR素子とした構成である。
[0052] 好適には、第 1の pチャネル MOSトランジスタ 15P1と第 2の pチャネル MOSトラン ジスタ 15P2との間には二重化構造のためのチャネルが直列に更に接続された他の pチャネル MOSトランジスタ(15P3, 15P4)が接続されていない。このような構成に することによって、二重化構造のために追加されたトランジスタを距離的に離れた位 置に配置することができ、高エネルギー粒子の入射によって二重化構造を有するトラ ンジスタの両方が同時にオンになることを防止でき、より高いシングルイベント耐性を 実現することができる。
[0053] これから 2入力 NOR素子 15の動作について、図 11に示された従来の 2入力 NOR 素子 11と比較しながら説明する。入力 Aがハイレベルで、入力 Bがローレベルの場合 を考える。 2入力 NOR素子 11においては、 pチャネル MOSトランジスタ 11P1がオフ 、 nチャネル MOSトランジスタ 11N1がオン、 pチャネル MOSトランジスタ 11P2がォ ン、 nチャネル MOSトランジスタ 11N2がオフとなって、出力 Yはローレベルとなる。し かし、オフである pチャネル MOSトランジスタ 11P1が高エネルギー粒子線の入射に より誤動作してオンになったとすると、出力 Yはローレベルからハイレベル側にレベル シフトして論理値が反転し、シングルイベントが発生する場合がある。一方、 2入力 N OR素子 15においては、 pチャネル MOSトランジスタ 15P1及び 15P3がオフ、 nチヤ ネル MOSトランジスタ 15N 1及び 15N3及びがオン、 pチャネル MOSトランジスタ 15 P2及び 15P4がオン、 nチャネル MOSトランジスタ 15N2及び 15N4がオフとなって、 出力 Yはローレベルとなる。ここで、同様に、オフである nチャネル MOSトランジスタ 1 5N2が高エネルギー粒子線の入射により誤動作してオンになったとしても、それと直 列に接続されている nチャネル MOSトランジスタ 15N4がオフのままであるので誤動 作によるレベル変化はブロックされ、出力 Yはローレベルのままとなって、シングルィ ベントが防止される。
[0054] 次に、 3入力 NOR素子 16について説明する。図 16は、 3入力 NOR16の回路図で ある。 3入力 NOR素子 16の構成は、チャネルが直列に接続された、第 1の pチャネル MOSトランジスタ 16P1、第 2の pチャネル MOSトランジスタ 16P2、及び第 3の pチヤ ネル MOSトランジスタ 16P3と、チャネルが並列に接続された、第 1の nチャネル MO Sトランジスタ 16N1、第 2の nチャネル MOSトランジスタ 16N2、及び第 3の nチヤネ ル MOSトランジスタ 16N3と、が第 1の電圧源側に接続されたノードから第 2の電圧 源側に接続されたノードに向力つて直列に SOI構造の基板上で接続され、第 1の pチ ャネル MOSトランジスタ 16P 1及び第 1の nチャネル MOSトランジスタ 16N 1のゲート に接続された第 1の入力 Aと、第 2の pチャネル MOSトランジスタ 16P2及び第 2の n チャネル MOSトランジスタ 16N2のゲートに接続された第 2の入力 Bと、第 3の pチヤ ネル MOSトランジスタ 16P3及び第 3の nチャネル MOSトランジスタ 16N3のゲートに 接続された第 3の入力 Cと、前記の pチャネル MOSトランジスタ(16P1, 16P2, 16P 3)と前記の nチャネル MOSトランジスタ(16N1, 16N2, 16N3)の間のノードに接続 された出力 Yと、を有する SOI構造 3入力 NOR素子であって、第 1の pチャネル MOS トランジスタ 16P1、第 2の pチャネル MOSトランジスタ 16P2、第 3の pチャネル MOS トランジスタ 16P3、第 1の nチャネル MOSトランジスタ 16N1、第 2の nチャネル MOS トランジスタ 16N2、及び第 3の nチャネル MOSトランジスタ 16N3のそれぞれに対し て、それとゲート同士が相互に接続された同じ導電型のチャネルの MOSトランジスタ (それぞれ、 16P4, 16P5, 16P6, 16N4, 16N5,及び 16N6)力 Sチヤ ノレ力 S直歹 IJ に更に接続された二重化構造を有することを特徴とする SOI構造シングルイベント耐 性 3入力 NOR素子とした構成である。
[0055] 好適には、第 1の pチャネル MOSトランジスタ 16P1、第 2の pチャネル MOSトランジ スタ 16P2、及び第 3の pチャネル MOSトランジスタ 16P3のどのいずれ力 2つの間に も二重化構造のための前記チャネルが直列に更に接続された他の Pチャネル MOSト ランジスタ(16P4, 16P5, 16P6)が接続されていない。このような構成にすることに よって、二重化構造のために追加されたトランジスタを距離的に離れた位置に配置 することができ、高エネルギー粒子の入射によって二重化構造を有するトランジスタ の両方が同時にオンになることを防止でき、より高いシングルイベント耐性を実現する ことができる。
[0056] これから 3入力 NOR素子 16の動作について、図 12に示された従来の 3入力 NOR 素子 12と比較しながら説明する。入力 Aがハイレベルで、入力 Bがローレベル、入力 Cがローレベルの場合を考える。 3入力 NOR素子 12においては、 pチャネル MOSト ランジスタ 12P1がオフ、 nチャネル MOSトランジスタ 12N1がオン、 pチャネル MOS トランジスタ 12P2がオン、 nチャネル MOSトランジスタ 12N2がオフ、 pチャネル MO Sトランジスタ 12P3がオン、 nチャネル MOSトランジスタ 12N3がオフとなって、出力 Yはローレベルとなる。し力し、オフである pチャネル MOSトランジスタ 12P1が高エネ ルギ一粒子線の入射により誤動作してオンになったとすると、出力 Yはローレベルか らハイレベル側にレベルシフトして論理値が反転し、シングルイベントが発生する場 合がある。一方、 3入力 NOR素子 16においては、 pチャネル MOSトランジスタ 16P1 及び 16P4がオフ、 nチャネル MOSトランジスタ 16N1及び 16N4及びがオン、 pチヤ ネル MOSトランジスタ 16P2及び 16P5力 Sオン、 nチャネル MOSトランジスタ 16N2及 び 16N5及びがオフ、 pチャネル MOSトランジスタ 16P3及び 16P6がオン、 nチヤネ ル MOSトランジスタ 16N3及び 16N6がオフとなって、出力 Yはローレベルとなる。こ こで、同様に、オフである pチャネル MOSトランジスタ 16P1が高エネルギー粒子線 の入射により誤動作してオンになつたとしても、それと直列に接続されて 、る pチヤネ ル MOSトランジスタ 16P4がオフのままであるので誤動作によるレベル変化はブロッ クされ、出力 Yはローレベルのままとなって、シングルイベントが防止される。
図面の簡単な説明
[図 1]従来のインバータ 111の構成を表わす回路図である。
[図 2]従来のデータラッチ回路 1の構成を表わす回路図である。
[図 3]従来の二重化構造を有するトランジスタを含むインバータ 21の構成を表わす回 路図である。
[図 4]本発明の第 1の実施形態に係るシングルイベント耐性インバータ 31の構成を表 わす回路図である。
[図 5]シングルイベント耐性データラッチ回路 4と組み合わせて使用されるノ ッファ回 路 4Bの構成を表わす回路図である。
[図 6]本発明の第 3の実施形態に係るシングルイベント耐性データラッチ回路 4の構 成を表わす回路図である。
[図 7]SOI基板 nチャネル MOSトランジスタ 10の断面図である。
[図 8]バルタ基板 nチャネル MOSトランジスタ 20の断面図である。
[図 9]従来の 2入力 NAND素子 9の構成を表わす回路図である。
[図 10]従来の 3入力 NAND素子 10の構成を表わす回路図である。
[図 11]従来の 2入力 NOR素子 11の構成を表わす回路図である。
[図 12]従来の 3入力 NOR素子 12の構成を表わす回路図である。
[図 13]本発明の第 4の実施形態に係る 2入力 NAND素子 13の構成を表わす回路図 である。
[図 14]本発明の第 4の実施形態に係る 3入力 NAND素子 14の構成を表わす回路図 である。
[図 15]本発明の第 5の実施形態に係る 2入力 NOR素子 15の構成を表わす回路図で ある。
[図 16]本発明の第 5の実施形態に係る 3入力 NOR素子 16の構成を表わす回路図で ある。
符号の説明
1 データラッチ回路
111— 116 インバータ
1N1— 1N8 nチャネル MOSトランジスタ
1P1— 1P8 pチャネル MOSトランジスタ
21 インバータ
2N1— 2N2 nチャネル MOSトランジスタ
2P1— 2P2 pチャネル MOSトランジスタ
31 シングルイベント而性インバータ
3N1— 3Ν2 ηチャネル MOSトランジスタ
3P1— 3Ρ2 ρチャネル MOSトランジスタ
4 シングルイベント耐性データラッチ回路
4Β バッファ回路
411—415 インバータ
4N1— 4N10 ηチャネル MOSトランジスタ
4P1— 4P10 ρチャネル MOSトランジスタ
4S1 トランスミッションゲート
9 2入力 NAND素子
9P1— 9Ρ2 ρチャネル MOSトランジスタ
9N1— 9Ν2 ηチャネル MOSトランジスタ
10 3入力 NAND素子 P1 10P3 pチャネル MOSトランジスタN1— 10N3 nチャネル MOSトランジスタ 2入力 NOR素子
P1— 11P2 pチャネル MOSトランジスタN1— 11N2 nチャネル MOSトランジスタ 3入力 NOR素子
P1— 12P3 ρチャネル MOSトランジスタN1— 12N3 nチャネル MOSトランジスタ 2入力 NAND素子
P1— 13P2 ρチャネル MOSトランジスタN1— 13N2 nチャネル MOSトランジスタ 3入力 NAND素子
P1 14P3 pチャネル MOSトランジスタN1— 14N3 nチャネル MOSトランジスタ 2入力 NOR素子
P1— 15P2 pチャネル MOSトランジスタN1— 15N2 nチャネル MOSトランジスタ 3入力 NOR素子
P1— 16P3 pチャネル MOSトランジスタN1— 16N3 nチャネル MOSトランジスタ SOI基板 nチャネル MOSトランジスタ ソース
ゲート
ドレイン
p領域
Si〇2絶縁膜
基板
バルク基板 nチャネル MOSトランジスタ ソース ゲート ドレイン 基板 強電界領域

Claims

請求の範囲
[1] ソース又はドレインのラインに関して直列に、第 1の電圧源側に接続されたノードか ら第 2の電圧源側に接続されたノードに向かって、第 1の pチャネル MOSトランジスタ 及び第 1の nチャネル MOSトランジスタがその順番に SOI構造の基板上で接続され た構造を有するインバータにおいて、
前記第 1の pチャネル MOSトランジスタ及び前記第 1の nチャネル MOSトランジスタ のそれぞれに対して、それとゲート同士が相互に接続された同じ導電型のチャネル の第 2の MOSトランジスタ力 ソース又はドレインのラインに関して直列に更にそれぞ れ接続され、かつ、前記第 1の ρチャネル MOSトランジスタと前記第 2の pチャネル M OSトランジスタの間のノードと、前記第 1の nチャネル MOSトランジスタと前記第 2の n チャネル MOSトランジスタの間のノードとが接続された二重化構造を有することを特 徴とする SOI構造シングルイベント耐性インバータ。
[2] ソース又はドレインのラインに関して直列に、第 1の電圧源側に接続されたノードか ら第 2の電圧源側に接続されたノードに向かって、第 1の pチャネル MOSトランジスタ 、第 2の pチャネル MOSトランジスタ、第 1の nチャネル MOSトランジスタ、及び第 2の nチャネル MOSトランジスタがその順番に SOI構造の基板上で接続されており、 前記第 1の Pチャネル MOSトランジスタ、前記第 2の pチャネル MOSトランジスタ、 前記第 1の nチャネル MOSトランジスタ、及び前記第 2の nチャネル MOSトランジスタ はインバータを構成し、
前記第 1の Pチャネル MOSトランジスタ、前記第 2の pチャネル MOSトランジスタ、 前記第 1の nチャネル MOSトランジスタ、及び前記第 2の nチャネル MOSトランジスタ のゲートは共通接続され、かつ、前記インバータの入力に接続され、
前記第 1の Pチャネル MOSトランジスタと前記第 2の pチャネル MOSトランジスタの 間のノードと、前記第 1の nチャネル MOSトランジスタと前記第 2の nチャネル MOSト ランジスタの間のノードとが接続され、
前記第 1の Pチャネル MOSトランジスタと前記第 2の pチャネル MOSトランジスタと によって二重化構造を有する pチャネル MOSトランジスタが形成されるようになって おり、及び 前記第 1の nチャネル MOSトランジスタと前記第 2の nチャネル MOSトランジスタと によって二重化構造を有する nチャネル MOSトランジスタが形成されるようになって いることを特徴とする SOI構造シングルイベント耐性インバータ。
[3] 一方の出力が他方の入力に直接あるいはオンオフゲートを介してそれぞれ交差接 続された 2個のインバータを含む SOI構造の基板上に形成された半導体メモリにお いて、
前記インバータの内の少なくとも 1個のインバータは、請求項 1又は 2に記載の SOI 構造シングルイベント耐性インバータであることを特徴とする SOI構造シングルィベン ト耐性半導体メモリ素子。
[4] 出力が第 2のインバータの入力に接続された第 1のインバータと、
お互いに相補な論理値の相補クロック信号に基づくオンオフ制御がなされる接続を 通じて出力が第 1のインバータの入力に接続された第 2のインバータと、
前記相補クロック信号とそれぞれ逆相の逆相相補クロック信号に基づいたオンオフ 制御の下に、入力を前記第 1のインバータの入力に反転出力するクロックドインバー タと、を有する SOI構造の基板上で形成されたデータラッチ回路において、
前記第 1のインバータ及び前記第 2のインバータのうちの少なくともいずれかは請求 項 1又は 2に記載の SOI構造シングルイベント耐性インバータであることを特徴とする SOI構造シングルイベント耐性データラッチ回路。
[5] 請求項 4に記載の SOI構造シングルイベント耐性データラッチ回路にぉ 、て、 前記クロックドインバータは、ソース又はドレインのラインに関して直列に、第 1の電 圧源側に接続されたノードから第 2の電圧源側に接続されたノードに向カゝつて、第 1 の Pチャネル MOSトランジスタ、第 2の pチャネル MOSトランジスタ、第 3の pチャネル MOSトランジスタ、第 1の nチャネル MOSトランジスタ、第 2の nチャネル MOSトラン ジスタ、及び第 3の nチャネル MOSトランジスタがその順番に接続され、
前記第 1の Pチャネル MOSトランジスタ及び前記第 3の pチャネル MOSトランジスタ のゲートの組と、前記第 1の nチャネル MOSトランジスタ及び前記第 3の nチャネル M OSトランジスタのゲートの組には、それぞれ前記逆相相補クロック信号が印可され、 前記第 2の pチャネル MOSトランジスタ及び前記第 2の nチャネル MOSトランジスタ は、当該 SOI構造シングルイベント耐性データラッチ回路の入力を構成し、及び 前記第 3の pチャネル MOSトランジスタと前記第 1の nチャネル MOSトランジスタの 間のノードは前記クロックドインバータの出力を構成することを特徴とする SOI構造シ ングルイベント耐性データラッチ回路。
[6] チャネルが並列に接続された第 1の pチャネル MOSトランジスタ及び第 2の pチヤネ ル MOSトランジスタと、チャネルが直列に接続された第 1の nチャネル MOSトランジ スタ及び第 2の nチャネル MOSトランジスタと、が第 1の電圧源側に接続されたノード 力も第 2の電圧源側に接続されたノードに向カゝつて直列に SOI構造の基板上で接続 され、前記第 1の pチャネル MOSトランジスタ及び前記第 1の nチャネル MOSトランジ スタのゲートに接続された第 1の入力と、前記第 2の pチャネル MOSトランジスタ及び 前記第 2の nチャネル MOSトランジスタのゲートに接続された第 2の入力と、前記の p チャネル MOSトランジスタと前記の nチャネル MOSトランジスタの間のノードに接続 された出力と、を有する SOI構造 2入力 NAND素子であって、
前記第 1の Pチャネル MOSトランジスタ、前記第 2の pチャネル MOSトランジスタ、 前記第 1の nチャネル MOSトランジスタ、及び前記第 2の nチャネル MOSトランジスタ のそれぞれに対して、それとゲート同士が相互に接続された同じ導電型のチャネル の MOSトランジスタがチャネルが直列に更に接続された二重化構造を有することを 特徴とする SOI構造シングルイベント耐性 2入力 NAND素子。
[7] 前記第 1の nチャネル MOSトランジスタと前記第 2の nチャネル MOSトランジスタと の間には二重化構造のための前記チャネルが直列に更に接続された他の nチヤネ ル MOSトランジスタが接続されていないことを特徴とする請求項 6に記載の SOI構造 シングルイベント而性 2入力 NAND素子。
[8] チャネルが並列に接続された、第 1の pチャネル MOSトランジスタ、第 2の pチヤネ ル MOSトランジスタ、及び第 3の pチャネル MOSトランジスタと、チャネルが直列に接 続された、第 1の nチャネル MOSトランジスタ、第 2の nチャネル MOSトランジスタ、及 び第 3の nチャネル MOSトランジスタと、が第 1の電圧源側に接続されたノードから第 2の電圧源側に接続されたノードに向かって直列に SOI構造の基板上で接続され、 前記第 1の pチャネル MOSトランジスタ及び前記第 1の nチャネル MOSトランジスタ のゲートに接続された第 1の入力と、前記第 2の pチャネル MOSトランジスタ及び前 記第 2の nチャネル MOSトランジスタのゲートに接続された第 2の入力と、前記第 3の pチャネル MOSトランジスタ及び前記第 3の nチャネル MOSトランジスタのゲートに 接続された第 3の入力と、前記の pチャネル MOSトランジスタと前記の nチャネル MO Sトランジスタの間のノードに接続された出力と、を有する SOI構造 3入力 NAND素 子であって、
前記第 1の Pチャネル MOSトランジスタ、前記第 2の pチャネル MOSトランジスタ、 前記第 3の pチャネル MOSトランジスタ、前記第 1の nチャネル MOSトランジスタ、前 記第 2の nチャネル MOSトランジスタ、及び前記第 3の nチャネル MOSトランジスタの それぞれに対して、それとゲート同士が相互に接続された同じ導電型のチャネルの MOSトランジスタがチャネルが直列に更に接続された二重化構造を有することを特 徴とする SOI構造シングルイベント耐性 3入力 NAND素子。
[9] 前記第 1の nチャネル MOSトランジスタ、前記第 2の nチャネル MOSトランジスタ、 及び前記第 3の nチャネル MOSトランジスタのどのいずれ力 2つの間にも二重化構 造のための前記チャネルが直列に更に接続された他の nチャネル MOSトランジスタ が接続されて 、な 、ことを特徴とする請求項 8に記載の SOI構造シングルイベント耐 性 3入力 NAND素子。
[10] チャネルが直列に接続された第 1の pチャネル MOSトランジスタ及び第 2の pチヤネ ル MOSトランジスタと、チャネルが並列に接続された第 1の nチャネル MOSトランジ スタ及び第 2の nチャネル MOSトランジスタと、が第 1の電圧源側に接続されたノード 力も第 2の電圧源側に接続されたノードに向カゝつて直列に SOI構造の基板上で接続 され、前記第 1の pチャネル MOSトランジスタ及び前記第 1の nチャネル MOSトランジ スタのゲートに接続された第 1の入力と、前記第 2の pチャネル MOSトランジスタ及び 前記第 2の nチャネル MOSトランジスタのゲートに接続された第 2の入力と、前記の p チャネル MOSトランジスタと前記の nチャネル MOSトランジスタの間のノードに接続 された出力と、を有する SOI構造 2入力 NOR素子であって、
前記第 1の Pチャネル MOSトランジスタ、前記第 2の pチャネル MOSトランジスタ、 前記第 1の nチャネル MOSトランジスタ、及び前記第 2の nチャネル MOSトランジスタ のそれぞれに対して、それとゲート同士が相互に接続された同じ導電型のチャネル の MOSトランジスタがチャネルが直列に更に接続された二重化構造を有することを 特徴とする SOI構造シングルイベント耐性 2入力 NOR素子。
[11] 前記第 1の pチャネル MOSトランジスタと前記第 2の pチャネル MOSトランジスタと の間には二重化構造のための前記チャネルが直列に更に接続された他の pチャネル MOSトランジスタが接続されていないことを特徴とする請求項 10に記載の SOI構造 シングルイベント耐性 2入力 NOR素子。
[12] チャネルが直列に接続された、第 1の pチャネル MOSトランジスタ、第 2の pチヤネ ル MOSトランジスタ、及び第 3の pチャネル MOSトランジスタと、チャネルが並列に接 続された、第 1の nチャネル MOSトランジスタ、第 2の nチャネル MOSトランジスタ、及 び第 3の nチャネル MOSトランジスタと、が第 1の電圧源側に接続されたノードから第 2の電圧源側に接続されたノードに向かって直列に SOI構造の基板上で接続され、 前記第 1の pチャネル MOSトランジスタ及び前記第 1の nチャネル MOSトランジスタ のゲートに接続された第 1の入力と、前記第 2の pチャネル MOSトランジスタ及び前 記第 2の nチャネル MOSトランジスタのゲートに接続された第 2の入力と、前記第 3の pチャネル MOSトランジスタ及び前記第 3の nチャネル MOSトランジスタのゲートに 接続された第 3の入力と、前記の pチャネル MOSトランジスタと前記の nチャネル MO Sトランジスタの間のノードに接続された出力と、を有する SOI構造 3入力 NOR素子 であって、
前記第 1の Pチャネル MOSトランジスタ、前記第 2の pチャネル MOSトランジスタ、 前記第 3の pチャネル MOSトランジスタ、前記第 1の nチャネル MOSトランジスタ、前 記第 2の nチャネル MOSトランジスタ、及び前記第 3の nチャネル MOSトランジスタの それぞれに対して、それとゲート同士が相互に接続された同じ導電型のチャネルの MOSトランジスタがチャネルが直列に更に接続された二重化構造を有することを特 徴とする SOI構造シングルイベント耐性 3入力 NOR素子。
[13] 前記第 1の pチャネル MOSトランジスタ、前記第 2の pチャネル MOSトランジスタ、 及び前記第 3の pチャネル MOSトランジスタのどのいずれ力 2つの間にも二重化構造 のための前記チャネルが直列に更に接続された他の pチャネル MOSトランジスタが 接続されて 、な 、ことを特徴とする請求項 12に記載の SOI構造シングルイベント耐 性 3入力 NOR素子。
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