JP2002200130A - 足踏み運動装置 - Google Patents

足踏み運動装置

Info

Publication number
JP2002200130A
JP2002200130A JP2001001959A JP2001001959A JP2002200130A JP 2002200130 A JP2002200130 A JP 2002200130A JP 2001001959 A JP2001001959 A JP 2001001959A JP 2001001959 A JP2001001959 A JP 2001001959A JP 2002200130 A JP2002200130 A JP 2002200130A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pedal
stepping
frame
stepping exercise
exercise device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001001959A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Yokogawa
明 横川
Shoichi Ono
省一 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IKEUCHI TEKKO KK
Kochi University of Technology
Original Assignee
IKEUCHI TEKKO KK
Kochi University of Technology
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IKEUCHI TEKKO KK, Kochi University of Technology filed Critical IKEUCHI TEKKO KK
Priority to JP2001001959A priority Critical patent/JP2002200130A/ja
Publication of JP2002200130A publication Critical patent/JP2002200130A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rehabilitation Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量小型で、価格的にも安く、ベッド上に簡
単に設置することができて、高齢者等が寝たままで容易
に足踏み運動を行える装置を提供する。 【解決手段】 フレーム1には左右一組のスライドガイ
ド2R,2Lが一体に設けられていて、リハビリ対象者
の足を載せるべき左右一対のペダル3R,3Lは、前記
スライドガイド2R,2Lにより上体側から足先側へス
ライド自在に案内される。これらペダル3R,3Lと前
記フレーム1の端部とにわたって、チェーン4,5のよ
うな巻掛け伝動体が回送自在に張設されて、一方のペダ
ル3R(3L)の動きが巻掛け伝動体4,5を介して他
方のペダル3L(3R)に伝えられるようになってお
り、リハビリ対象者は寝たままの状態で、他の力を借り
ずに、自分の力で足踏み運動ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下肢のリハビリテ
ーションのための足踏み運動装置に係り、詳しくは、軽
量小型で、価格的にも安く、ベッド上に簡単に設置して
寝たまま足踏み運動が行えるようにする装置に関する。
【0002】
【従来の技術】術後患者や高齢者等をベッド上に長期間
寝たきりの状態にしておくと、足の筋肉や関節が萎縮
(廃用性萎縮)し、以後の歩行が困難になる。特に高齢
者の場合、歩行が困難になるに伴って、他の身体動作も
行わなくなる傾向があり、寝たきりになることが、身体
全体の衰えの契機となる。そのため、寝たきり状態での
下肢の萎縮の防止のためには、臥床期間中からの臥床位
での運動療法(リハビリテーション、略してリハビリ)
が必要不可欠である。臥床状態での下肢のリハビリとし
ては、歩行模擬運動、自転車漕ぎ模擬運動および足踏み
模擬運動などが考えられるが、このうち、前二者の歩行
模擬運動と自転車漕ぎ模擬運動とは、腸腰筋の緊張によ
り腰痛を誘発する懸念があり、リハビリには足踏み模擬
運動が最適である。ところで、臥床状態での足踏み模擬
運動と言っても、臥床位でただ単に下肢を屈伸させるだ
けでは運動療法にならない。人間が起立状態で足踏み運
動をする際には、下肢が体重を支えている。したがっ
て、起立時と同様な足踏み運動を臥床位で実現させるた
めには、足を伸長する際に足の裏から上体方向へ体重に
相当する抵抗力をかける必要がある。このような臥床状
態での足踏み運動は、従来、看護婦や介護士等の看護者
がリハビリ対象者の足を抱えて人力で行っているのが普
通である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のよう
な看護者による足踏み運動は、かなりの重労働であり、
人手が不足していることもあって、充分に行われておら
ず、足踏み運動を必要とする高齢者等が多く放置されて
いるのが実情である。また、このリハビリを人力に代え
て適切に行うことができる装置は見られない。一方、運
動選手や健康者が筋肉鍛練や健康維持のために使用する
足踏み運動装置としては、種々のものが開発されている
が、これらはいずれも立位で使用するもので、臥床状態
の者には適用できない。老人等が臥床位で使用する装置
として、唯一CPM(Continuous PassiveMotion M
achine)があるが、このCPMは、動力を用いて足踏み
運動を強制的に行うもので、構造が複雑で、大型かつ重
量が大で、価格も高価である。したがって、多く行き渡
ってはいない。しかも、この装置は片足のみを運動させ
るものなので、身体全体のバランスを取りながら運動す
ることが難しい、という問題もある。本発明は、上記従
来の問題点に鑑みてなされたものであって、軽量小型
で、価格的にも安く、ベッド上に簡単に設置することが
できて、高齢者等が寝たままで容易に足踏み運動を行え
る装置を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本件の請求項1の発明に係る足踏み運動装置は、左
右一組のスライドガイドが一体に設けられたフレーム
と、前記スライドガイドにより上体側から足先側へスラ
イド自在に案内される左右一対のペダルと、これらペダ
ルと前記フレームの端部とにわたって回送自在に張設さ
れた巻掛け伝動体とを備えている。この装置はベッド上
に設置され、リハビリ対象者にはその両足をそれぞれ左
右のペダルに掛けさせて、両足を屈伸させるのである
が、リハビリ対象者が一方の足を伸長させて一方のペダ
ルを同方向に移動させると、その動きが巻掛け伝動体を
介して他方のペダルに伝わるから、そのペダルが上体の
方向に移動する。そのため、他方の足は自然と屈曲させ
られる。これで、リハビリ対象者は一人で、看護者の手
を借りずに、足踏み運動が行える。この場合、他方の足
を屈曲させるために要する力が、足踏みに対する適度な
抵抗となる。
【0005】上記の足踏み運動装置において、スライド
ガイドは、請求項2の発明のように、フレームに左右ほ
ぼ平行に固定して設けてもよいが、請求項3の発明で
は、フレームの各部分のうち、スライドガイドを含む左
右の部分が上体側の端部を中心に左右に開閉固定自在で
あり、フレームの左右開閉する部分の間に巻掛け伝動体
のテンション調整機構が設けられている構成とした。こ
の請求項3の発明の構成では、単なる足踏み運動ができ
るだけでなく、スライドガイドを「ハ」の字形に開くこ
とで、両足を左右に開いて交互に屈伸させることがで
き、横歩きに近い運動も可能になる。なお、左右のスラ
イドガイドを開閉したとき、巻掛け伝動体が弛緩した
り、過度のテンションとなることが考えられるが、テン
ション調整機構があることで、巻掛け伝動体は適度のテ
ンションに維持される。
【0006】上記各発明の装置において、巻掛け伝動体
としてはベルト、ロープ、ワイヤ等が採用可能である
が、請求項4の発明のように、タイミングベルトを採用
してもよいし、請求項5の発明のように、チェーンを採
用してもよい。タイミングベルトの場合、普通のベルト
や、ロープ、ワイヤに比べ、滑りが少なく、伝動が確実
であるほか、騒音の発生が少なく、また重量が軽いの
で、装置全体の重量増加を抑えられる。チェーンは、前
記した他の巻掛け伝動体に比べ大きな力での伝動が可能
であるので、強い力でも故障が発生せず、力を入れて足
踏み運動ができる。また、上記の装置において、巻掛け
伝動体は1本とすることが可能であるが、実際には、請
求項6の発明のように、巻掛け伝動体が上下2段にわた
って設けられるとともに、これら巻掛け伝動体にペダル
が爪先側に傾斜自在に取り付けられ、上下2段の巻掛け
伝動体のうち、一方の巻掛け伝動体はペダルの傾斜基部
に連動連結され、他方の巻掛け伝動体はペダルの傾斜遊
端側に連動連結されている構成とすることが望ましい。
【0007】この請求項6の発明の構成では、一方のペ
ダルでの爪先の動きが他方のペダルの爪先に伝えられる
ことになり、下肢の屈伸運動だけでなく、足首の運動も
行える。このほか、請求項7の発明のように、フレーム
の上体側の部分に支持脚を折り畳み自在に設けておく
と、支持脚を立てることで、装置の上体側の部分を高く
し、それによって、膝を少し立てた状態での足踏み運動
が行えるようになる。さらに、請求項8の発明のよう
に、巻掛け伝動体が巻掛けられる輪体に、制動力の調整
が可能なブレーキを連動連結しておくと、足踏みに対す
る抵抗力を変更することができ、下肢の機能の回復状態
に合った足踏み運動ができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施の形態により本
発明の詳細を説明する。図1ないし図3は本発明の第1
の実施形態に係る足踏み運動装置を示すもので、図1は
一部破断して示した斜視図、図2はその平面図、図3は
側面図である。これらの図に示すように、第1の実施形
態に係る足踏み運動装置は、フレーム1と、左右一対の
スライドガイド2R,2Lと、左右一対のペダル3R,
3Lと、巻掛け伝動体として上下2本のタイミングベル
ト4,5とを備えたものである。
【0009】フレーム1は、底板1aと上板1bと端板
1cとを側面形状がコ字形となるよう結合したもので、
底板1a上にはその長さ方向に沿って左右のスライドガ
イド2R,2Lが互いに平行に固着されている。スライ
ドガイド2R,2Lは、ペダル3R,3Lを上体側から
足先側へ案内するためのもので、左右各スライドガイド
2R,2Lには、それぞれアリ溝嵌合するスライダ6
R,6Lが設けられていて、各スライダ6R,6Lにそ
れぞれ左右のペダル3R,3Lが横軸周り傾斜自在に取
り付けられている。
【0010】上下のタイミングベルト4,5のうち、下
段のタイミングベルト5はエンドレスで、フレーム1の
両端に設けられた前後一対のベルト車7,8間に張掛さ
れていて、その回送経路の左右となる部分がそれぞれ左
右のスライダ6R,6Lに結合されている。したがっ
て、左右のスライダ6R,6Lはこの下段のタイミング
ベルト5により連動連結されており、左右一方のスライ
ダ6R(6L)が同側のペダル3R(3L)とともに足
先側へ移動すると、他方のスライダ6L(6R)が上体
側に移動するようになっている。
【0011】上段のタイミングベルト4は、終端がある
ベルトで、フレーム1の上体側の端部の上位に設けられ
たベルト車9に巻掛けられて、各終端はそれぞれ左右の
ペダル3R,3L側においてそのペダル3R,3Lと一
体に横軸周りに傾斜する揺動片10R,10Lに結合さ
れている。したがって、この上段のタイミングベルト4
により、左右一方のペダル3R(3L)の横軸周りの傾
斜動、すなわち爪先を前後させる動きが他方のペダル3
L(3R)に伝動されるようになっている。なお、タイ
ミングベルト4,5が巻掛けられたベルト車7,8,9
のうち、フレーム1の足先側の下位にあるベルト車8に
はブレーキ11が連結されており、ペダル3R,3Lの
動きに制動力が作用するようになっている。図示のブレ
ーキ11は磁気的に制動力を発生するもので、制動力の
調整が可能である。
【0012】上記構成において、この足踏み運動装置
は、リハビリ対象者のベッド上に設置し、装置のフレー
ム1がベッドの足先側の枠に受け止められるようにす
る。リハビリ対象者は仰臥した姿勢で、装置を両足の間
にして、両足の踵をそれぞれ左右のペダル3R,3Lに
載せ、その状態で足踏み運動をすればよい。リハビリ対
象者が一方の足を踏み降ろすように伸長させて、一方の
ペダル3R(3L)を足先方向へ移動させると、そのペ
ダル3R(3L)の動きはタイミングベルト5を介して
他方のペダル3L(3R)に伝わるから、他方のペダル
3L(3R)が上体の方向に移動する。そのため、他方
の足は自然と屈曲させられる。このような動作のため
に、リハビリ対象者は一人で、看護者の手を借りずに、
足踏み運動が行える。
【0013】この場合、一方の足の伸長により他方の足
を屈曲させるから、他方の足を屈曲させるのに要する力
が、足踏みの適度な抵抗となるほか、ベルト車8にかか
るブレーキ11の制動力も足踏みの抵抗となる。このよ
うな抵抗のために、リハビリ対象者は力を入れて足踏み
運動をする必要が生じ、運動の効果が上がる。また、足
踏みに伴って、爪先を前後に傾斜させると、その動きは
上段のタイミングベルト4を介して他方のペダル3L
(3R)に伝わるから、他方の足の爪先を前後逆方向に
傾斜させることになる。このため、左右の足首が交互に
傾斜させられることになり、足首の運動になる。このよ
うに、リハビリ対象者自身で、左右の足を交互に屈伸さ
せることができるほか、適度な抵抗がある状態で足踏み
運動ができ、しかも、実際の足踏み運動のように足首も
動かすことができるから、寝たままの状態で起立時と同
様な足踏み運動が実現されることになる。
【0014】次に、第2の実施形態を図4ないし図7に
基づいて説明する。図4は第2実施形態に係る足踏み運
動装置の斜視図、図5はその平面図、図6は側面図で、
図7は、巻掛け伝動体であるチェーンと、スプロケット
と、ペダルとの関係を示す説明図である。この第2実施
形態に係る足踏み運動装置において、フレームは、パイ
プもしくは丸棒からなるスライドガイド21R,21L
と、その前後両端部に取り付けられた端部材22,23
R,23Lとで構成されている。前後の端部材22,2
3R,23Lのうち、上体側(図4で手前側)の端部材
22は、中央部22aと、その左右両側に蝶番のように
枢着された左右一対の可動部22R,22Lからなり、
左右の可動部22R,22Lにはそれぞれ上下2本のス
ライドガイド21R,21Lの一端が取り付けられてい
る。一方、足先側の端部材23R,23Lは左右2つあ
って、これら端部材23R,23Lにはそれぞれ左右の
スライドガイド21R,21Lの足先側の端部が取り付
けられている。そのため、フレームは、上体側の端部材
22を中心にして、左右のスライドガイド21R,21
Lを含む部分が左右に開閉自在となっている。
【0015】そして、足先側の左右2つの端部材23
R,23Lの間には、フレームの左右部分の開閉角度を
変更および固定するための開閉機構24が設けられてい
る。この開閉機構24は、ネジ軸25と、その中央部に
設けられた操作輪26と、左右の端部材23R,23L
にそれぞれ変向自在に取り付けられた左右一対の雌ネジ
体27R,27Lとからなり、左右の雌ネジ体27R,
27Lにそれぞれネジ軸25が螺合貫通している。左右
のスライドガイド21R,21Lには、それぞれスライ
ダ28R,28Lが摺動自在に設けられていて、これら
スライダ28R,28Lにはそれぞれペダル29R,2
9Lが取り付けられている。この場合、ペダル29R,
29Lはそれに掛けた足の爪先が前後に動かせるよう、
スライダ28R,28Lに対して横軸周り傾斜自在に取
り付けられていればよいが、スライダ28R,28Lに
球関節を介してペダル29R,29Lを取り付けて、ペ
ダル29R,29Lを外股側もしくは内股側に変向でき
るようにしてもよい。こうすれば、外股気味の者も内股
気味の者も、足に無理な力を加えずに、自己の体型に合
った足先の開きで足踏み運動ができる。なお、図中30
は、スライダ28R,28Lの摺動距離を規制するスト
ッパである。
【0016】左右のペダル29R,29Lを連動させる
巻掛け伝動体として、この実施形態では、エンドレスの
チェーン31U,31Dが上下2段にわたって設けられ
ている。これらチェーン31U,31Dは、上体側の端
部材22に設けられたスプロケット(以下のスプロケッ
トについては、後に図7に基づいて説明する)と、足先
側の左右の端部材23R,23Lにそれぞれ設けられた
スプロケットと、左右のスライドガイド21R,21L
の間に配置されたスプロケットとに巻掛けられて、全体
として「U」字形もしくは「く」字形に屈曲した経路に
沿って回送されるようになっている。
【0017】上下2段のチェーン31U,31Dのう
ち、下段のチェーン31Dは、回送経路の左右外側とな
る部分の一部がそれぞれ左右のスライダ28R,28L
に結合されている。一方、上段31Uのチェーンは、回
送経路の左右外側となる部分で、それぞれ左右のペダル
29R,29Lと一体に横軸周りに傾斜する揺動片32
R,32Lに結合されている。したがって、この上段の
チェーン31Uにより、左右一方のペダル29R(29
L)の横軸周りの傾斜動、すなわち爪先を前後させる動
きが他方のペダル29L(29R)に伝動されるように
なっている。また、上下2段のチェーン31U,31D
のうち、上段のチェーン31Uの回送長さは、下段のチ
ェーン31Dのそれよりも若干長く設定されており、左
右いずれかのスライダ28R(28L)が対応するスト
ッパ30に受け止められて、同側のペダル28R(28
L)の足先側へのそれ以上の移動が阻止されても、上段
のチェーン31Uには余裕があり、その余裕分、ペダル
28R(28L)は足先側へ傾斜する。
【0018】なお、前記の各スプロケットは、図4ない
し図6には充分に現れないので、図7にまとめて図示し
ている。図7において、符号33U,33Dは、上体側
の端部に設けられた上下一対のスプロケット、34R
u,34Rd,34Lu,34Ldは、足先側の左右の
端部材23R,23Lにそれぞれ設けられた上下一対の
スプロケット、35U,35Dは、左右のスライドガイ
ド21R,21Lの間に配置された上下一対のスプロケ
ットである。このうち、左右のスライドガイド21R,
21L間に位置するスプロケットは、図4もしくは図5
に示すように、上体側の端部材22の中央部22aから
足先側に延出する中間支持体36の先端に枢着されてい
る。中間支持体36は、長さ方向に2分割されて、互い
にバネ37(図5に図示)やスライドロッドやネジ軸等
により結合されて、前記のスプロケット35U,35D
を上体側に弾力的に引き寄せるようになっている。した
がって、中間支持体36とその先端のスプロケット35
U,35Dとは、チェーン31U,31Dのテンション
調整機構となっている。さらに、フレームの上体側の端
部材22の下部には、長さ調節が可能な支持脚38が折
り畳み自在に設けられている。
【0019】上記構成において、第2実施形態の足踏み
運動装置は、第1実施形態の装置と同様に、リハビリ対
象者のベッド上に設置される。リハビリ対象者は仰臥し
た姿勢で、両足の踵をそれぞれ左右のペダル29R,2
9Lに載せ、その状態で足踏み運動をすればよい。一方
のペダル29R(29L)を踏み込んで同ペダル29R
(29L)を足先方向へ移動させることで、他方のペダ
ル29L(29R)が上体の方向に移動し、他方の足が
自然と屈曲させられる。これで、両足は左右交互に屈伸
することになる。この場合、他方の足を屈曲させるのに
要する力が、足踏みの適度な抵抗となるほか、チェーン
31U,31Dを回送させるときの機械的抵抗が足踏み
の抵抗となる。また、ペダル29R(29L)を踏み込
んで強制的に爪先側を前後に傾斜させる運動を行うこと
によって、足首の運動になる。いずれの場合でも、左右
のペダル29R,29Lの間で動きを伝える巻掛け伝動
体がチェーン31U,31Dであるから、丈夫で伝動が
確実であり、強い力での足踏み運動が可能である。
【0020】次に、両足を左右に開いた状態で足踏み運
動がしたい場合は、開閉機構24を操作して、フレーム
のスライドガイド21R,21Lの部分を左右に開けば
よい。開閉機構24の操作輪26を回転させてネジ軸2
5を所要の方向に回すことで、ネジ軸25に螺合する雌
ネジ体27R,27Lが外側に移動して、足先側の左右
の端部材23R,23Lの間隔が広がり、これで、左右
のスライドガイド21R,21Lは、図6に仮想線で示
すように「ハ」字形に開く。この場合、スライドガイド
21R,21Lに沿って回送されるチェーン31U,3
1Dの回送経路の形が変化するが、左右のスライドガイ
ド21R,21Lの間には、中間支持体36やその先端
のスプロケット35U,35D等からなるチェーンのテ
ンション調整機構があるから、チェーン31U,31D
が弛緩したり、過大なテンションとなることがなく、チ
ェーン31U,31Dはフレームの左右部分が閉じてい
た時と同様の適度のテンションに維持される。フレーム
の左右部分を開いた状態では、両足を左右に開いて交互
に屈伸させることができ、横歩きに近い運動が可能にな
る。また、支持脚38を立てることで装置の上体側の部
分を高くすることにより、リハビリ対象者等は図8に示
すようにベッドから上体を僅かに起こした足に力を入れ
易い楽な姿勢にて足踏み運動が行えるようになる。
【0021】なお、この実施形態では、特にペダル29
R,29Lの動きに制動を掛けるブレーキを設けていな
いが、いずれかのスプロケットの軸に、第1実施形態に
示したようなブレーキを連動連結して、踏み込みの際に
比較的大きな抵抗が作用するようにしてもよい。このほ
か、ペダルへの接触、もしくはベルト車やスプロケット
等の可動部分の動きを検出するセンサ、スイッチを設け
て、これらセンサ、スイッチからの信号により、外部に
ある表示装置に足踏み運動のデータ等を表示させたり、
あるいはオーディオ装置を始動させるようにしてもよ
い。このようにすると、自己の運動状態を表示画面で確
認したり、あるいはオーディオ装置からの音楽を聞きな
がら運動を継続することができ、足踏み運動を楽しみな
がら行うことができる。
【0022】
【発明の効果】本発明の足踏み運動装置は、左右のペダ
ルをチェーンのような巻掛け伝動体により連動連結し
て、リハビリ対象者自身の力で足踏み運動が行えるよう
にしたもので、看護者の手を借りずに済むほか、動力や
油圧機器のような複雑な構造の部材を使用しないから、
軽量小型で、高齢者等が横たわるベッド上に簡単に設置
することができ、そのため、高齢者等が寝たままで容易
に足踏み運動を行える。また、動力や油圧を用いないた
め、比較的安価に製作でき、療養所等において多数採用
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る足踏み運動装置
の一部破断して示した斜視図である。
【図2】上記第1実施形態の足踏み運動装置の平面図で
ある。
【図3】上記第1実施形態の足踏み運動装置の側面図で
ある。
【図4】本発明の第2実施形態に係る足踏み運動装置の
斜視図である。
【図5】上記第2実施形態の足踏み運動装置の平面図で
ある。
【図6】上記第2実施形態の足踏み運動装置の側面図で
ある。
【図7】上記第2実施形態の足踏み運動装置の要部であ
るチェーンとスプロケットとペダルとの関係を示す説明
図である。
【図8】本発明に係る足踏み運動装置の使用方法を示す
概略図である。
【符号の説明】
1 フレーム 2R,2L スライドガイド 3R,3L ペダル 4,5 タイミングベルト(巻掛け伝動体)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一組のスライドガイドが一体に設け
    られたフレームと、前記スライドガイドにより上体側か
    ら足先側へスライド自在に案内される左右一対のペダル
    と、これらペダルと前記フレームの端部とにわたって回
    送自在に張設された巻掛け伝動体とを備えたことを特徴
    とする足踏み運動装置。
  2. 【請求項2】 フレームには左右のスライドガイドがほ
    ぼ平行に固定して設けられている請求項1に記載の足踏
    み運動装置。
  3. 【請求項3】 フレームの各部分のうち、スライドガイ
    ドを含む左右の部分が上体側の端部を中心に左右に開閉
    固定自在であり、フレームの左右開閉する部分の間に巻
    掛け伝動体のテンション調整機構が設けられている請求
    項1に記載の足踏み運動装置。
  4. 【請求項4】 巻掛け伝動体がタイミングベルトである
    請求項1乃至3いずれかに記載の足踏み運動装置。
  5. 【請求項5】 巻掛け伝動体がチェーンである請求項1
    乃至3いずれかに記載の足踏み運動装置。
  6. 【請求項6】 巻掛け伝動体が上下2段にわたって設け
    られるとともに、これら巻掛け伝動体にペダルが爪先側
    に傾斜自在に取り付けられ、上下2段の巻掛け伝動体の
    うち、一方の巻掛け伝動体はペダルの傾斜基部に連動連
    結され、他方の巻掛け伝動体はペダルの傾斜遊端側に連
    動連結されている請求項1乃至5いずれかに記載の足踏
    み運動装置。
  7. 【請求項7】 フレームの上体側の部分には、支持脚が
    折り畳み自在に設けられている請求項1乃至6いずれか
    に記載の足踏み運動装置。
  8. 【請求項8】 巻掛け伝動体が巻掛けられる輪体に、制
    動力の調整が可能なブレーキが連動連結されている請求
    項1乃至7いずれかに記載の足踏み運動装置。
  9. 【請求項9】 スライドガイドに摺動自在に嵌合するス
    ライダに、ペダルが球関節により外股側もしくは内股側
    に変向固定自在に取り付けられている請求項1乃至8い
    ずれかに記載の足踏み運動装置。
  10. 【請求項10】 ペダルへの接触もしくは輪体等の可動
    部分の動きを検出して、その検出信号により表示装置も
    しくはオーディオ装置等の外部装置の動作を制御する検
    出手段が備えられている請求項1乃至9いずれかに記載
    の足踏み運動装置。
JP2001001959A 2001-01-09 2001-01-09 足踏み運動装置 Pending JP2002200130A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001001959A JP2002200130A (ja) 2001-01-09 2001-01-09 足踏み運動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001001959A JP2002200130A (ja) 2001-01-09 2001-01-09 足踏み運動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002200130A true JP2002200130A (ja) 2002-07-16

Family

ID=18870535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001001959A Pending JP2002200130A (ja) 2001-01-09 2001-01-09 足踏み運動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002200130A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008264293A (ja) * 2007-04-23 2008-11-06 Matsushita Electric Works Ltd 運動補助装置
JP2008264292A (ja) * 2007-04-23 2008-11-06 Matsushita Electric Works Ltd 運動補助装置
US7504850B2 (en) 2004-02-04 2009-03-17 Japan Aerospace Exploration Agency Single-event-effect tolerant SOI-based inverter, NAND element, NOR element, semiconductor memory device and data latch circuit
JP2014004138A (ja) * 2012-06-25 2014-01-16 Harmony:Kk 下肢運動補助装置
KR20230095355A (ko) * 2021-12-22 2023-06-29 창명제어기술 (주) 사이클과 스텝퍼 복합운동장치

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7504850B2 (en) 2004-02-04 2009-03-17 Japan Aerospace Exploration Agency Single-event-effect tolerant SOI-based inverter, NAND element, NOR element, semiconductor memory device and data latch circuit
EP2107680A2 (en) 2004-02-04 2009-10-07 Japan Aerospace Exploration Agency Single-event-effect tolerant SOI-based data latch device
EP2107679A2 (en) 2004-02-04 2009-10-07 Japan Aerospace Exploration Agency Single-event-effect tolerant SOI-based logic device
JP2008264293A (ja) * 2007-04-23 2008-11-06 Matsushita Electric Works Ltd 運動補助装置
JP2008264292A (ja) * 2007-04-23 2008-11-06 Matsushita Electric Works Ltd 運動補助装置
JP2014004138A (ja) * 2012-06-25 2014-01-16 Harmony:Kk 下肢運動補助装置
KR20230095355A (ko) * 2021-12-22 2023-06-29 창명제어기술 (주) 사이클과 스텝퍼 복합운동장치
KR102658114B1 (ko) * 2021-12-22 2024-04-17 창명제어기술(주) 사이클과 스텝퍼 복합운동장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI511760B (zh) 可變換步態移動之運動裝置
US6398695B2 (en) Elliptical exercise device
JP3883210B2 (ja) 改良された静止身体鍛錬装置
US8608675B2 (en) Apparatus for rehabilitation of patients suffering motor dysfunction
CA2170835C (en) Improved exercise device
US11654072B2 (en) Knee rehabilitation machine with multi-position synchronous force application
JPH11503660A (ja) コンパクト身体鍛錬装置
US20070117683A1 (en) Exercising apparatus with varying length arms
WO2013124930A1 (ja) 運動補助装置
US11602660B2 (en) Gait pattern training device
JP2007283004A (ja) 下肢運動補助装置
US11040239B2 (en) Smart trainer
JP3420546B2 (ja) 下肢運動装置
JP2002200130A (ja) 足踏み運動装置
US5795269A (en) Gait therapy aid
JP5213086B1 (ja) 運動補助装置
US7914422B1 (en) Exercise device
KR102184611B1 (ko) 교차형 상하지연동재활운동기구
KR102496246B1 (ko) 트라이더 인라인 융합형 운동치료 장치
JP2001178847A (ja) 足関節用運動器具
KR200441022Y1 (ko) 재활 운동장치
KR102681790B1 (ko) 힙라인 강화용 트레드밀 장치
KR100288716B1 (ko) 하체 운동기
CN114795863A (zh) 一种康复助行器
CN2506304Y (zh) 一种翻转健身器