JP2023042299A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2023042299A
JP2023042299A JP2021149530A JP2021149530A JP2023042299A JP 2023042299 A JP2023042299 A JP 2023042299A JP 2021149530 A JP2021149530 A JP 2021149530A JP 2021149530 A JP2021149530 A JP 2021149530A JP 2023042299 A JP2023042299 A JP 2023042299A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gate
drain
source
transistor
field effect
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021149530A
Other languages
English (en)
Inventor
隆志 高橋
Takashi Takahashi
一也 松澤
Kazuya Matsuzawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kioxia Corp
Original Assignee
Kioxia Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kioxia Corp filed Critical Kioxia Corp
Priority to JP2021149530A priority Critical patent/JP2023042299A/ja
Priority to US17/688,482 priority patent/US20230080416A1/en
Publication of JP2023042299A publication Critical patent/JP2023042299A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K19/00Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits
    • H03K19/003Modifications for increasing the reliability for protection
    • H03K19/0033Radiation hardening
    • H03K19/00338In field effect transistor circuits
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K19/00Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits
    • H03K19/0175Coupling arrangements; Interface arrangements
    • H03K19/0185Coupling arrangements; Interface arrangements using field effect transistors only
    • H03K19/018507Interface arrangements
    • H03K19/018521Interface arrangements of complementary type, e.g. CMOS

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Computing Systems (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

【課題】半導体装置の動作不良を抑制する。【解決手段】半導体装置は、第1の信号を受信して第2の信号を送信する電子回路と、電子回路に電源電圧を供給する電源回路と、電源電圧の値を変化させることにより、半導体装置の通常動作モードとリフレッシュ動作モードとを切り替える補正回路と、を具備する。電子回路は、第1のゲートの電位が第1の信号に従って変化し、第1のソースおよび第1のドレインの一方の電位が電源電圧に従って変化する、第1のPチャネル型電界効果トランジスタと、第2のゲートが第1のゲートに電気的に接続され、第2のソースおよび第2のドレインの一方の電位が接地電位以下であり、第2のソースおよび第2のドレインの他方が第1のソースおよび第1のドレインの他方に電気的に接続される、第1のNチャネル型電界効果トランジスタと、を有する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、半導体装置に関する。
近年、電界効果トランジスタ(FET)を用いた半導体装置が知られている。
D.Welch et al., "Experimental and Simulated Cycling of ISFET Electric Fields for Drift Reset," IEEE Electron Device Letters vol. 34,no.3, p.456-458,2013 J.-Y. Park, et al., "Curing of aged gate dielectric by the self-heating effect in MOSFETs," IEEE Trans. ED, vol. 67, no.3, p.777-788, 2020 J.-W. Han, et al., "Monolithically integrated microheater for on-chip annealing of oxide defects," IEEE ElectronDevice Letters, vol. 38, no.7, p.831-834, 2017
発明が解決しようとする課題の一つは、半導体装置の動作不良を抑制することである。
実施形態の半導体装置は、第1の信号を受信して第2の信号を送信する電子回路と、電子回路に電源電圧を供給する電源回路と、電源回路を制御して電源電圧の値を変化させることにより、半導体装置の通常動作モードとリフレッシュ動作モードとを切り替える補正回路と、を具備する。電子回路は、第1のゲートと、第1のソースと、第1のドレインと、を有し、第1のゲートの電位が第1の信号に従って変化し、第1のソースおよび第1のドレインの一方の電位が電源電圧に従って変化する、第1のPチャネル型電界効果トランジスタと、第2のゲートと、第2のソースと、第2のドレインと、を有し、第2のゲートが第1のゲートに電気的に接続され、第2のソースおよび第2のドレインの一方の電位が接地電位以下であり、第2のソースおよび第2のドレインの他方が第1のソースおよび第1のドレインの他方に電気的に接続される、第1のNチャネル型電界効果トランジスタと、を有する。リフレッシュ動作モードは、第1のソースおよび第1のドレインの少なくともいずれかと第1のゲートとの間に負電圧を印加し、第2のソースおよび第2のドレインの少なくともいずれかと第2のゲートとの間に負電圧を印加する第1の動作と、第1のソースおよび第1のドレインの少なくともいずれかと第1のゲートとの間に正電圧を印加し、第2のソースおよび第2のドレインの少なくともいずれかと第2のゲートとの間に正電圧を印加する第2の動作と、第1のドレインと第1のソースとの間に電圧を印加し、第2のドレインと第2のソースとの間に電圧を印加する第3の動作と、からなる一群の動作のうち少なくとも一つの動作を有する。
半導体装置の構成例を示すブロック図である。 電子回路1の第1の構成例を示す回路模式図である。 電界効果トランジスタの構造例を示す断面模式図である。 電界効果トランジスタの構造例を示す断面模式図である。 半導体装置10の第1の構成例の第1の動作例を説明するためのタイミングチャートである。 期間P1の動作を説明するための回路模式図である。 期間P2の動作を説明するための回路模式図である。 期間P3の動作を説明するための回路模式図である。 電子回路1の第1の構成例の第2の動作例を説明するためのタイミングチャートである。 期間P1の動作を説明するための回路模式図である。 期間P2の動作を説明するための回路模式図である。 期間P3の動作を説明するための回路模式図である。 電子回路1の第2の構成例を示す回路模式図である。 半導体装置10の第2の構成例の第1の動作例を説明するためのタイミングチャートである。 期間P1の動作を説明するための回路模式図である。 期間P2の動作を説明するための回路模式図である。 期間P3の動作を説明するための回路模式図である。 電子回路1の第2の構成例の第2の動作例を説明するためのタイミングチャートである。 期間P1の動作を説明するための回路模式図である。 期間P2の動作を説明するための回路模式図である。 期間P3の動作を説明するための回路模式図である。 電子回路1の第3の構成例を示す回路模式図である。 半導体装置10の第3の構成例の第1の動作例を説明するためのタイミングチャートである。 期間P1の動作を説明するための回路模式図である。 期間P2の動作を説明するための回路模式図である。 期間P3の動作を説明するための回路模式図である。 電子回路1の第3の構成例の第2の動作例を説明するためのタイミングチャートである。 期間P1の動作を説明するための回路模式図である。 期間P2の動作を説明するための回路模式図である。 期間P3の動作を説明するための回路模式図である。 半導体装置の他の構成例を示す回路模式図である。 半導体装置の他の構成例を示す回路模式図である。 半導体装置の他の構成例を示す回路模式図である。
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。図面に記載された各構成要素の厚さと平面寸法との関係、各構成要素の厚さの比率等は現物と異なる場合がある。また、実施形態において、実質的に同一の構成要素には同一の符号を付し適宜説明を省略する。
(第1の実施形態)
図1は、半導体装置の構成例を示すブロック図である。半導体装置10は、電子回路1と、電源回路2と、補正回路3と、を具備する。
電子回路1は、制御対象回路である。電子回路1は、信号INを受信して信号OUTを送信する機能を有する。電子回路1は、例えば、NOTゲート(NOT回路、インバータ回路ともいう)、NORゲート(NOR回路ともいう)、またはNANDゲート(NAND回路ともいう)を有する。これらの論理ゲートに限定されず、電子回路1は、他の論理ゲートを有していてもよい。
電源回路2は、電子回路1に電源電圧VDDを供給する機能を有する。電源回路2は、補正回路3からの信号に従って電子回路1に供給する電源電圧VDDの値を変化させることができる。例えば、複数のスイッチを設け、補正回路3からの信号に従って各スイッチのオン/オフを切り替えることにより、電源電圧VDDの値を変更することができる。
補正回路3は、信号INおよび信号OUTを受信する。補正回路3は、信号OUTの変動に応じて、必要に応じて信号INを参照し、電源回路2を制御して電源電圧VDDの値を変化させることにより、半導体装置10の複数の動作モードを切り替える機能を有する。補正回路3は、例えば電源回路2から出力される電源電圧VDDの値を変更することを命令する信号を電源回路2に送信する。
<電子回路1の第1の構成例>
図2は、電子回路1の第1の構成例を示す回路模式図である。電子回路1は、トランジスタTRP1と、トランジスタTRN1と、トランジスタTRP2と、トランジスタTRN2と、を有する。
トランジスタTRP1およびトランジスタTRP2は、Pチャネル型電界効果トランジスタである。トランジスタTRN1およびトランジスタTRN2はNチャネル型電界効果トランジスタである。トランジスタTRP1およびトランジスタTRN1は、第1のNOTゲートを形成する。トランジスタTRP2およびトランジスタTRN2は、第2のNOTゲートを形成する。第1のNOTゲートと第2のNOTゲートとを有する電子回路1の例は、レベルシフト回路等が挙げられる。
電界効果トランジスタは、ゲートと、ソースと、ドレインと、を有する。電界効果トランジスタは、バックゲートをさらに有する場合がある。ソースとドレインは、トランジスタの構造や動作条件によって互いに入れ替わるため、いずれがソース又はドレインであるかを限定することが困難である。そこで、特に指定する場合を除き、ソースおよびドレインのいずれかから任意に選択した一方の端子をソースおよびドレインの一方と表記し、他方の端子をソースおよびドレインの他方と表記する。
トランジスタTRP1は、第1のゲートと、第1のソースと、第1のドレインと、を有する。第1のゲートは、信号INに従って変化する電位VINを有する。第1のソースおよび第1のドレインの一方は、電源電圧VDDに従って変化する電位V1を有する。
トランジスタTRN1は、第2のゲートと、第2のソースと、第2のドレインと、を有する。第2のゲートは、第1のゲートに電気的に接続される。第2のソースおよび第2のドレインの一方は、接地電位以下である電位V2を有する。第2のソースおよび第2のドレインの他方は、第1のソースおよび第1のドレインの他方に電気的に接続されてノードNAを形成する。
トランジスタTRP2は、第3のゲートと、第3のソースと、第3のドレインと、を有する。第3のゲートは、ノードNAに電気的に接続される。第3のソースおよび第3のドレインの一方は、電位V1を有する。
トランジスタTRN2は、第4のゲートと、第4のソースと、第4のドレインと、を有する。第4のゲートは、第3のゲートに電気的に接続される。第4のソースおよび第4のドレインの一方は、電位V2を有する。第4のソースおよび第4のドレインの他方は、第3のソースおよび第3のドレインの他方に電気的に接続されるとともに信号OUTの電位VOUTを有する。
ここで、電界効果トランジスタの構造例について説明する。図3は、電界効果トランジスタの構造例を示す断面模式図である。Nチャネル型電界効果トランジスタTRおよびPチャネル型電界効果トランジスタTRが形成される半導体基板200は、表面200aと、表面200bと、を有する。図3は、半導体基板200に設けられた、半導体領域201と、p型ウェル領域(Pwell)202pと、n型ウェル領域(Nwell)202nと、素子分離体207と、をさらに図示する。
半導体領域201は、半導体基板200の基板領域であって、表面200aと表面200bとの間に設けられる。表面200aおよび表面200bは、例えばX軸方向およびY軸方向に延在する。半導体基板200の厚さ方向は、例えばZ軸方向である。表面200aおよび表面200bの一方は、表面200aおよび表面200bの他方の反対側に設けられる。
半導体領域201は、例えばシリコン(Si)を含む。半導体領域201は、例えばボロン(B)等のアクセプタ不純物を含んでいてもよい。
p型ウェル領域202pは、表面200aに設けられる。p型ウェル領域202pは、例えばボロン等のアクセプタ不純物を含む。p型ウェル領域202pは、半導体領域201よりもアクセプタ濃度が高い。
n型ウェル領域202nは、表面200aに設けられる。n型ウェル領域202nは、例えばリン(P)、ヒ素(As)等のドナー不純物を含む。n型ウェル領域202nは、半導体領域201よりもドナー濃度が高い。
素子分離体207は、Nチャネル型電界効果トランジスタTRとPチャネル型電界効果トランジスタTRとの間に設けられ、Nチャネル型電界効果トランジスタTRとPチャネル型電界効果トランジスタTRとを分離する。素子分離体207は、例えば酸化シリコンを含む。
電界効果トランジスタTRは、不純物領域208aと、ゲート絶縁膜209aと、ゲート電極210aと、絶縁膜211aと、絶縁層212aと、を具備する。電界効果トランジスタTRは、不純物領域208bと、ゲート絶縁膜209bと、ゲート電極210bと、絶縁膜211bと、絶縁層212bと、を具備する。
不純物領域208aは、p型ウェル領域202pに設けられる。不純物領域208aは、Nチャネル型電界効果トランジスタTRのソース領域またはドレイン領域を構成する。Nチャネル型電界効果トランジスタTRは、不純物領域208aの間にチャネル領域を有する。不純物領域208aは、例えば上記ドナー不純物を含む。一対の不純物領域208aは、それぞれ複数のコンタクトプラグ213aの一つに接続される。
不純物領域208bは、n型ウェル領域202nに設けられる。不純物領域208bは、Pチャネル型電界効果トランジスタTRのソース領域またはドレイン領域を構成する。Pチャネル型電界効果トランジスタTRは、不純物領域208bの間にチャネル領域を有する。不純物領域208bは、例えば上記アクセプタ不純物を含む。一対の不純物領域208bは、それぞれ複数のコンタクトプラグ213bの一つに接続される。
ゲート絶縁膜209aは、p型ウェル領域202pの上に設けられる。ゲート絶縁膜209bは、n型ウェル領域202nの上に設けられる。ゲート絶縁膜209aおよびゲート絶縁膜209bのそれぞれは、例えば酸化シリコン膜を含む。
ゲート電極210aは、ゲート絶縁膜209aの上に設けられる。ゲート電極210bは、ゲート絶縁膜209bの上に設けられる。ゲート電極210aおよびゲート電極210bのそれぞれは、例えばドープされた炭素を含有するポリシリコン層、ドープされたリンを含有するポリシリコン層、チタン層、窒化チタンまたは窒化タングステンを含む金属窒化物層、タングステン層等の導電層を含む。これらの導電層を順に積層してゲート電極210aおよびゲート電極210bを構成してもよい。ゲート電極210aは、複数のコンタクトプラグ213aの一つに接続される。ゲート電極210bは、複数のコンタクトプラグ213bの一つに接続される。
絶縁膜211aは、ゲート電極210aの上に設けられる。絶縁膜211bは、ゲート電極210bの上に設けられる。絶縁膜211aおよび絶縁膜211bは、例えばゲート電極210aおよびゲート電極210bの上にコンタクトプラグを形成する際のエッチングストッパとして機能する。絶縁膜211aおよび絶縁膜211bのそれぞれは、例えば窒化シリコン(SiN)膜である。
絶縁層212aおよび絶縁層212bのそれぞれは、例えば第1の絶縁層と、第1の絶縁層の上に設けられた第2の絶縁層と、を含んでもよい。第1の絶縁層および第2の絶縁層は、ゲート電極210aおよび絶縁膜211aの積層の側面およびゲート電極210bおよび絶縁膜211bの積層の側面にそれぞれ設けられ、当該積層の厚さ方向に沿って延在する。第1の絶縁層は、例えば二酸化シリコン(SiO)層である。第2の絶縁層は、例えば窒化シリコン(SiN)層である。絶縁層212aおよび絶縁層212bは、電界効果トランジスタTRおよび電界効果トランジスタTRのサイドウォールとしてそれぞれ機能する。
電界効果トランジスタTR、TR等の電界効果トランジスタが放射線に曝されると、閾値電圧がシフトする場合やオン電流が低下する場合がある。これらの劣化は、半導体装置10の動作不良の原因となる。例えば、空港に設置されたセキュリティゲート等の放射線検査装置により半導体装置10を検査する場合、半導体装置10に設けられた電界効果トランジスタが放射線に曝される。これに限定されず、例えば放射線検査装置に半導体装置10を用いる場合に電界効果トランジスタが放射線に曝される場合がある。
電界効果トランジスタの劣化メカニズムについて図4を参照してさらに説明する。図4は、電界効果トランジスタの構造例を示す断面模式図である。図4は、一例としてPチャネル型電界効果トランジスタTRを示すが、Nチャネル型電界効果トランジスタTRの場合も同様である。
Pチャネル型電界効果トランジスタTRが放射線を受けると、例えばゲート絶縁膜209b中に正の固定電荷が発生する場合がある。この固定電荷が閾値電圧のシフトを引き起こすと考えらえる。
また、Pチャネル型電界効果トランジスタTRが放射線を受けると、チャネル領域とゲート絶縁膜209bとの界面のSi-H結合が正孔により破壊されて界面準位を形成する場合がある。界面準位に電子が捕獲されると、閾値電圧のシフトやオン電流の低下を引き起こすと考えられる。
さらに、Pチャネル型電界効果トランジスタTRが放射線を受けると、プロトン(H)が発生する場合がある。プロトンは、例えばゲート絶縁膜209a、絶縁層212bだけでなく、Pチャネル型電界効果トランジスタTRの周囲にある素子分離体207等の絶縁領域等のあらゆる場所で発生する。Pチャネル型電界効果トランジスタTRの周囲で発生したプロトンは、Pチャネル型電界効果トランジスタTRのゲート絶縁膜209a等の酸化膜に侵入する。これにより、閾値電圧がシフトする。
これに対し、実施形態の半導体装置は、放射線に起因して電界効果トランジスタが劣化した場合、リフレッシュ動作を行う。リフレッシュ動作により電界効果トランジスタの閾値電圧のシフトやオン電流の低下を改善することにより、半導体装置の動作不良を低減できる。
さらに、半導体装置10のリフレッシュ動作を含む動作例について以下に説明する。半導体装置10の動作例は、複数の動作を含む。なお、各動作の説明において、便宜のため、電位および電圧の値を数値により示すが、これらの値は、例えば半導体装置10の仕様に従って設定され、以下に示す数値に限定されない。
[第1の構成例の第1の動作例]
図5は、半導体装置10の第1の構成例の第1の動作例を説明するためのタイミングチャートである。図5に示すタイミングチャートは、期間P0と、期間P1と、期間P2と、期間P3と、期間PXと、を有する。半導体装置10は、通常動作モードとリフレッシュ動作モードとを有する。各動作モードについて以下に説明する。
期間P0において、半導体装置10は、通常動作モードで動作する。通常動作モードでは、電源電圧VDDの値が値VAに設定され、第1および第2のゲートに信号INが入力され、信号OUTが出力される。値VAは、接地電位の値よりも高く、例えば1.5Vである。電位VINは、例えば値VHと値VLとを交互に繰り返して信号INのパルスを形成する。値VLは、接地電位の値以下であり、例えば0Vである。値VHは、接地電位の値よりも高く、例えば1.5Vである。電位VOUTは、例えば値VHと値VLと交互に繰り返して信号OUTのパルスを形成する。なお、信号INと信号OUTのパルス波形は、図5に示す波形に限定されない。
次に、期間P1ないし期間P3において、半導体装置10は、リフレッシュ動作モードで動作する。期間P1では、図5に示すように、時刻T1よりも前に電位VINの値が値VLに設定され、時刻T1で電源電圧VDDの値が値VAから値VBに変化する。値VBは、値VAよりも大きく、例えば2.5Vである。電位VINは、例えば電子回路1への信号INの電位を値VLに設定することより値VLに設定できる。時刻T1は、予め設定したリフレッシュ時刻に設定してもいいし、信号OUTの変動に応じて、必要に応じて信号INを参照して、設定してもよい。また、信号INの電位は、図示しない信号変換回路を用いて各動作モードに応じた値に変化させてもよい。
図6は、期間P1の動作を説明するための回路模式図である。期間P1では、トランジスタTRP1およびトランジスタTRN2がオン状態(ON)になり、トランジスタTRN1およびトランジスタTRP2がオフ状態(OFF)になる。このとき、ノードNAの電位VNAの値が値VH(1.5V)から値VB(2.5V)に変化する。
また、期間P1では、トランジスタTRP1の第1のゲートと第1のソースとの間に負電圧が印加され、トランジスタTRN1の第2のゲートと第2のドレインとの間に負電圧が印加される。これにより、半導体装置10に入射される放射線に起因して生成されたプロトンまたは正孔が第1および第2のゲートのそれぞれを介して引き抜かれて除去される。このようにゲートを介してプロトンまたは正孔を引き抜く動作を第1のリフレッシュ動作ともいう。
さらに、期間P1では、トランジスタTRP2の第3のゲートと第3のドレインとの間に正電圧が印加され、トランジスタTRP2の第3のドレインと第3のソースとの間に正電圧が印加される。これにより、半導体装置10に入射される放射線に起因して生成されたプロトンまたは正孔がトランジスタTRP2のゲート絶縁膜を介してチャネル領域へ引き抜かれ、このチャネル領域中を移動して除去される。チャネル領域へ引き抜かれたプロトンまたは正孔は、電圧を印加しなくても半導体基板200中に移動して抜けていく場合があるので、ドレインとソースとの間に電圧を印加してチャネル領域中を移動させることは必ずしも必要ではない。このようにプロトンまたは正孔をチャネル領域を介して除去する動作を第2のリフレッシュ動作ともいう。
次に、期間P2では、図5に示すように、時刻T2で電子回路1に供給される電源電圧VDDの値が値VBから値VCに変化するとともに、電位VINの値が値VLに維持される。値VCは、値VAよりも小さく接地電位以下であり、例えば0Vである。
図7は、期間P2の動作を説明するための回路模式図である。期間P2では、トランジスタTRP1およびトランジスタTRN2がオン状態であるため電位VNAの値が値VB(2.5V)から過渡的に変化してトランジスタTRP1およびトランジスタTRN2がオフ状態になるとともに時刻TXで値VL(0V)に設定される。また、期間P2では、トランジスタTRN1およびトランジスタTRP2がオフ状態(OFF)に維持される。
また、期間P2では、トランジスタTRP1の第1のゲートと第1のドレインとの間に負電圧が印加されるとともにトランジスタTRP1の第1のドレインと第1のソースとの間に正電圧が印加され、トランジスタTRN1の第2のゲートと第2のドレインとの間に負電圧が印加されるとともにトランジスタTRN1の第2のドレインと第2のソースとの間に正電圧が印加される。これにより、トランジスタTRP1およびトランジスタTRN1のゲート絶縁膜にチャネル領域を介してホットエレクトロンが注入される。これにより、半導体装置10に入射される放射線に起因して生成されたプロトンまたは正孔がゲート絶縁膜において中和される。このようにホットエレクトロンによりプロトンまたは正孔を中和する動作を第3のリフレッシュ動作ともいう。
さらに、期間P2では、トランジスタTRP2の第3のゲートと第3のソースとの間に正電圧が印加され、トランジスタTRN2の第4のゲートと第4のソースとの間に正電圧が印加される。これにより、半導体装置10に入射される放射線に起因して生成されたプロトンまたは正孔がトランジスタTRP2およびトランジスタTRN2のゲート絶縁膜のそれぞれを介して引き抜かれて除去される。
次に、期間P3では、図5に示すように、時刻T3で電子回路1に供給される電源電圧VDDの値が値VC(0V)から値VB(2.5V)に変化するとともに、電位VINの値が値VL(0V)に維持される。
図8は、期間P3の動作を説明するための回路模式図である。期間P3では、トランジスタTRP1およびトランジスタTRN2がオン状態(ON)になり、トランジスタTRN1およびトランジスタTRP2がオフ状態(OFF)になる。このとき、電位VNAの値が値VL(0V)から値VB(2.5V)に変化する。
また、期間P3では、トランジスタTRP1の第1のゲートと第1のソースとの間に負電圧が印加され、トランジスタTRN1の第2のゲートと第2のドレインとの間に負電圧が印加される。これにより、半導体装置10に入射される放射線に起因して生成されたプロトンまたは正孔が第1および第2のゲートのそれぞれを介して引き抜かれて除去される。
さらに、期間P3では、トランジスタTRP2の第3のドレインと第3のソースとの間に正電圧が印加され、トランジスタTRN2の第4のゲートと第4のソースとの間に正電圧が印加される。これにより、半導体装置10に入射される放射線に起因して生成されたプロトンまたは正孔がトランジスタTRP2およびトランジスタTRN2のチャネル領域を移動して除去される。なお、トランジスタTRN2においてプロトンまたは正孔はゲート絶縁膜を介してチャネル領域へ引き抜かれる。
その後、期間PXにおいて、半導体装置10は、時刻T4の後に再び通常動作モードで動作する。以上が第1の動作例の説明である。
[第1の構成例の第2の動作例]
図9は、電子回路1の第1の構成例の第2の動作例を説明するためのタイミングチャートである。第1の構成例の第2の動作例は、第1の構成例の第1の動作例と比較して期間P1ないしP3における電位VINの値が異なる。第2の動作例の第1の動作例との異なる部分について以下に説明し、その他の部分は、第1の動作例の説明を適宜援用できる。
期間P1ないしP3において、半導体装置10は、リフレッシュ動作モードで動作する。期間P1では、図9に示すように、時刻T1よりも前に電位VINの値が値VB(2.5V)に設定され、時刻T1で電子回路1に供給される電源電圧VDDの値が値VA(1.5V)から値VB(2.5V)に変化する。時刻T1は、他の電子回路の補正と同じタイミングに設定されてもよく、電位VINに接続されたトランジスタのゲート容量が充電されるまでの時間に応じて設定されてもよい。
図10は、期間P1の動作を説明するための回路模式図である。期間P1では、トランジスタTRP1およびトランジスタTRN2がオフ状態(OFF)になり、トランジスタTRN1およびトランジスタTRP2がオン状態(ON)になる。このとき、ノードNAの電位VNAの値が値VL(0V)に維持され、信号OUTの電位の値が値VB(2.5V)に維持される。
また、期間P1では、トランジスタTRP2の第3のゲートと第3のソースとの間に負電圧が印加され、トランジスタTRN2の第4のゲートと第4のドレインとの間に負電圧が印加される。これにより、半導体装置10に入射される放射線に起因して生成されたプロトンまたは正孔が第3および第4のゲートのそれぞれを介して引き抜かれて除去される。
さらに、期間P1では、トランジスタTRP1の第1のドレインと第1のソースとの間に正電圧が印加され、トランジスタTRN1の第2のゲートと第2のソースとの間に正電圧が印加される。これにより、半導体装置10に入射される放射線に起因して生成されたプロトンまたは正孔がトランジスタTRP1およびトランジスタTRN1のチャネル領域を移動して除去される。なお、トランジスタTRN1においてプロトンまたは正孔はゲート絶縁膜を介してチャネル領域へ引き抜かれる。
次に、期間P2では、図9に示すように、時刻T2で電子回路1に供給される電源電圧VDDの値が値VB(2.5V)から値VC(0V)に変化するとともに、電位VINの値が値VX(2.5V)に維持される。
図11は、期間P2の動作を説明するための回路模式図である。期間P2では、トランジスタTRN1およびトランジスタTRP2がオン状態であるため信号OUTの電位VOUTの値が値VB(2.5V)から過渡的に変化してトランジスタTRP2がオフ状態になるとともに時刻TXで値VL(0V)に設定される。また、期間P2では、トランジスタTRN1がオン状態に維持され、トランジスタTRP1およびトランジスタTRN2がオフ状態(OFF)に維持される。
また、期間P2では、時刻T2において、トランジスタTRP2の第3のゲートと第3のドレインとの間に負電圧が印加されるとともに第3のドレインと第3のソースとの間に正電圧が印加され、トランジスタTRN2の第4のゲートと第4のドレインとの間に負電圧が印加されるとともに第4のドレインと第4のソースとの間に正電圧が印加される。これにより、トランジスタTRP2およびトランジスタTRN2のゲート絶縁膜にチャネル領域を介してホットエレクトロンが注入される。これにより、半導体装置10に入射される放射線に起因して生成されたプロトンまたは正孔がゲート絶縁膜において中和される。
さらに、期間P2では、トランジスタTRP1の第1のゲートと第1のソースとの間に正電圧が印加され、トランジスタTRN1の第2のゲートと第2のソースとの間に正電圧が印加される。これにより、半導体装置10に入射される放射線に起因して生成されたプロトンまたは正孔がトランジスタTRP1およびトランジスタTRN1のゲート絶縁膜のそれぞれを介して引き抜かれて除去される。
次に、期間P3では、図9に示すように、時刻T3で電子回路1に供給される電源電圧VDDの値が値VC(0V)から値VB(2.5V)に変化するとともに、電位VINの値が値VX(2.5V)に維持される。
図12は、期間P3の動作を説明するための回路模式図である。期間P3では、トランジスタTRP1およびトランジスタTRN2がオフ状態(OFF)になり、トランジスタTRN1およびトランジスタTRP2がオン状態(ON)になる。このとき、ノードNAの電位VNAの値が値VL(0V)に維持され、信号OUTの電位VOUTの値が値VL(0V)から値VB(2.5V)に変化する。
また、期間P3では、トランジスタTRP2の第3のゲートと第3のソースとの間に負電圧が印加され、トランジスタTRN2の第4のゲートと第4のドレインとの間に負電圧が印加される。これにより、半導体装置10に入射される放射線に起因して生成されたプロトンまたは正孔を第3および第4のゲートのそれぞれを介して除去できる。
さらに、期間P3では、トランジスタTRP1の第1のドレインと第1のソースとの間に正電圧が印加され、トランジスタTRN1の第2のゲートと第2のソースとの間に正電圧が印加される。これにより、半導体装置10に入射される放射線に起因して生成されたプロトンまたは正孔がトランジスタTRP1およびトランジスタTRN1のチャネル領域を移動して除去される。なお、トランジスタTRN1においてプロトンまたは正孔はゲート絶縁膜を介してチャネル領域へ引き抜かれる。
その後、期間PXにおいて、半導体装置10は、時刻T4の後に再び通常動作モードで動作する。以上が第2の動作例の説明である。
<電子回路1の第2の構成例>
図13は、電子回路1の第2の構成例を示す回路模式図である。電子回路1は、トランジスタTRP1と、トランジスタTRN1と、トランジスタTRP2と、トランジスタTRN2と、を有する。
トランジスタTRP1およびトランジスタTRP2は、Pチャネル型電界効果トランジスタである。トランジスタTRN1およびトランジスタTRN2はNチャネル型電界効果トランジスタである。トランジスタTRP1、トランジスタTRN1、トランジスタTRP2、およびトランジスタTRN2は、NORゲートを形成する。なお、電界効果トランジスタの構造については、第1の構成例の説明を適宜援用できる。
トランジスタTRP1は、第1のゲートと、第1のソースと、第1のドレインと、を有する。第1のゲートは、信号IN1に従って変化する電位VIN1を有する。第1のソースおよび第1のドレインの一方の電位は、トランジスタTRP2の状態に従って変化する。
トランジスタTRN1は、第2のゲートと、第2のソースと、第2のドレインと、を有する。第2のゲートは、第1のゲートに電気的に接続される。第2のソースおよび第2のドレインの一方は、接地電位以下である電位V2を有する。第2のソースおよび第2のドレインの他方は、トランジスタTRP1の第1のソースおよび第1のドレインの他方に電気的に接続される。
トランジスタTRP2は、第3のゲートと、第3のソースと、第3のドレインと、を有する。第3のゲートは、信号IN2に従って変化する電位VIN2を有する。第3のソースおよび第3のドレインの一方は、電源電圧VDDに従って変化する電位V1を有する。第3のソースおよび第3のドレインの他方は、トランジスタTRP1の第1のソースおよび第1のドレインの一方に電気的に接続される。
トランジスタTRN2は、第4のゲートと、第4のソースと、第4のドレインと、を有する。第4のゲートは、電位VIN2を有する。第4のソースおよび第4のドレインの一方は、電位V2を有する。第4のソースおよび第4のドレインの他方は、トランジスタTRP1の第1のソースおよび第1のドレインの他方、ならびにトランジスタTRN1の第2のソースおよび第2のドレインの他方に電気的に接続されるとともに信号OUTの電位VOUTを有する。
次に、半導体装置10の動作例について説明する。半導体装置10の動作例は、複数の動作例を含む。なお、各動作の説明において、便宜のため、電位および電圧の値を数値により示すが、これらの値は、例えば半導体装置10の仕様に従って設定され、以下に示す数値に限定されない。
[第2の構成例の第1の動作例]
図14は、半導体装置10の第2の構成例の第1の動作例を説明するためのタイミングチャートである。図14に示すタイミングチャートは、期間P0と、期間P1と、期間P2と、期間P3と、期間PXと、を有する。半導体装置10は、通常動作モードとリフレッシュ動作モードとを有する。各動作モードについて以下に説明する。
期間P0において、半導体装置10は、通常動作モードで動作する。通常動作モードでは、電源電圧VDDの値が値VAに設定され、第1および第2のゲートに信号IN1が入力され、第3および第4のゲートに信号IN2が入力され、信号OUTが出力される。値VAは、接地電位の値よりも高く、例えば1.5Vである。電位VIN1は、例えば値VHと値VLとを交互に繰り返して信号IN1のパルスを形成する。電位VIN2は、例えば値VHと値VLとを交互に繰り返して信号IN2のパルスを形成する。値VLは、接地電位の値以下であり、例えば0Vである。値VHは、接地電位の値よりも高く、例えば1.5Vである。電位VOUTは、例えば値VHと値VLと交互に繰り返して信号OUTのパルスを形成する。なお、信号IN1および信号IN2は、互いに波形が異なってもよい。
次に、期間P1ないし期間P3において、半導体装置10は、リフレッシュ動作モードで動作する。期間P1では、図14に示すように、時刻T1よりも前に電位VIN1、VIN2の値が値VLに設定され、時刻T1で電子回路1に供給される電源電圧VDDの値が値VAから値VBに変化する。値VBは、値VAよりも大きく、例えば2.5Vである。電位VIN1、VIN2は、例えば電子回路1への信号IN1、IN2の入力を停止することにより値VLに設定できる。
図15は、期間P1の動作を説明するための回路模式図である。期間P1では、トランジスタTRP1およびトランジスタTRP2がオン状態(ON)になり、トランジスタTRN1およびトランジスタTRN2がオフ状態(OFF)になる。このとき、電位VOUTの値が値VH(1.5V)から値VB(2.5V)に変化する。
また、期間P1では、トランジスタTRP1の第1のゲートと第1のソースとの間に負電圧が印加され、トランジスタTRN1の第2のゲートと第2のドレインとの間に負電圧が印加され、トランジスタTRP2の第3のゲートと第3のソースとの間に負電圧が印加され、トランジスタTRN2の第4のゲートと第4のドレインとの間に負電圧が印加される。これにより、半導体装置10に入射される放射線に起因して生成されたプロトンまたは正孔が第1ないし第4のゲートのそれぞれを介して引き抜かれて除去される。
次に、期間P2では、図14に示すように、時刻T2で電子回路1に供給される電源電圧VDDの値が値VBから値VCに変化するとともに、電位VIN1、VIN2の値が値VLに維持される。値VCは、値VAよりも小さく接地電位以下であり、例えば0Vである。
図16は、期間P2の動作を説明するための回路模式図である。期間P2では、トランジスタTRP1およびトランジスタTRP2がオン状態であるため電位VOUTの値が値VB(2.5V)から過渡的に変化してトランジスタTRP1およびトランジスタTRN2がオフ状態になるとともに時刻TXで値VL(0V)に設定される。また、期間P2では、トランジスタTRN1およびトランジスタTRN2がオフ状態(OFF)に維持される。
また、期間P2では、トランジスタTRP1の第1のゲートと第1のドレインとの間に負電圧が印加されるとともに第1のドレインと第1のソースとの間に正電圧が印加され、トランジスタTRN1の第2のゲートと第2のドレインとの間に負電圧が印加されるとともに第2のドレインと第2のソースとの間に正電圧が印加され、トランジスタTRP2の第3のゲートと第3のドレインとの間に負電圧が印加されるとともに第3のドレインと第3のソースとの間に正電圧が印加され、トランジスタTRN2の第4のゲートと第4のドレインとの間に負電圧が印加されるとともに第4のドレインと第4のソースとの間に正電圧が印加される。これにより、トランジスタTRP1、トランジスタTRP2、トランジスタTRN1、トランジスタTRN2のゲート絶縁膜にチャネル領域を介してホットエレクトロンが注入される。これにより、半導体装置10に入射される放射線に起因して生成されたプロトンまたは正孔がゲート絶縁膜において中和される。
次に、期間P3では、図14に示すように、時刻T3で電子回路1に供給される電源電圧VDDの値が値VC(0V)から値VB(2.5V)に変化するとともに、電位VIN1、VIN2の値が値VL(0V)に維持される。
図17は、期間P3の動作を説明するための回路模式図である。期間P3では、トランジスタTRP1およびトランジスタTRP2がオン状態(ON)になり、トランジスタTRN1およびトランジスタTRN2がオフ状態(OFF)になる。このとき、電位VOUTの値が値VL(0V)から値VB(2.5V)に変化する。
また、期間P3では、トランジスタTRP1の第1のゲートと第1のソースとの間に負電圧が印加され、トランジスタTRN1の第2のゲートと第2のソースとの間に負電圧が印加され、トランジスタTRP2の第3のゲートと第3のソースとの間に負電圧が印加され、トランジスタTRN2の第4のゲートと第4のソースとの間に負電圧が印加される。これにより、半導体装置10に入射される放射線に起因して生成されたプロトンまたは正孔が第1ないし第4のゲートのそれぞれを介して除去される。
その後、期間PXにおいて、半導体装置10は、時刻T4の後に再び通常動作モードで動作する。以上が第1の動作例の説明である。
[第2の構成例の第2の動作例]
図18は、電子回路1の第2の構成例の第2の動作例を説明するためのタイミングチャートである。第2の構成例の第2の動作例は、第2の構成例の第1の動作例と比較して期間P1ないしP3における電位VIN1、VIN2の値が異なる。第2の動作例の第1の動作例との異なる部分について以下に説明し、その他の部分は、第1の動作例の説明を適宜援用できる。
期間P1ないし期間P3において、半導体装置10は、リフレッシュ動作モードで動作する。期間P1では、図18に示すように、時刻T1よりも前に電位VIN1、VIN2の値が値VX(2.5V)に設定され、時刻T1で電子回路1に供給される電源電圧VDDの値が値VA(1.5V)から値VB(2.5V)に変化する。
図19は、期間P1の動作を説明するための回路模式図である。期間P1では、トランジスタTRP1およびトランジスタTRP2がオフ状態(OFF)になり、トランジスタTRN1およびトランジスタTRN2がオン状態(ON)になる。このとき、電位VOUTの値が値VL(0V)に維持される。
次に、期間P2では、図18に示すように、時刻T2で電子回路1に供給される電源電圧VDDの値が値VB(2.5V)から値VC(0V)に変化するとともに、電位VIN1、VIN2の値が値VX(2.5V)に維持される。
図20は、期間P2の動作を説明するための回路模式図である。期間P2では、トランジスタTRN1およびトランジスタTRN2がオン状態に維持されるため電位VOUTの値が値VL(0V)に維持される。また、期間P2では、トランジスタTRP1およびトランジスタTRP2がオフ状態(OFF)に維持される。
また、期間P2では、トランジスタTRP1の第1のゲートと第1のソースとの間に正電圧が印加され、トランジスタTRN1の第2のゲートと第2のソースとの間に正電圧が印加され、トランジスタTRP2の第3のゲートと第3のソースとの間に正電圧が印加され、トランジスタTRN2の第4のゲートと第4のソースとの間に正電圧が印加される。これにより、半導体装置10に入射される放射線に起因して生成されたプロトンまたは正孔がトランジスタTRP1、トランジスタTRN1、トランジスタTRP2、トランジスタTRN2のゲート絶縁膜のそれぞれを介して引き抜かれて除去される。
次に、期間P3では、図18に示すように、時刻T3で電子回路1に供給される電源電圧VDDの値が値VC(0V)から値VB(2.5V)に変化するとともに、電位VIN1、VIN2の値が値VX(2.5V)に維持される。
図21は、期間P3の動作を説明するための回路模式図である。期間P3では、トランジスタTRN1およびトランジスタTRN2がオン状態に維持されるため電位VOUTの値が値VL(0V)に維持される。また、期間P3では、トランジスタTRP1およびトランジスタTRP2がオフ状態(OFF)に維持される。
また、期間P3では、トランジスタTRP1の第1のドレインと第1のソースとの間に正電圧が印加され、トランジスタTRN1の第2のゲートと第2のソースとの間に正電圧が印加され、トランジスタTRP2の第3のドレインと第3のソースとの間に正電圧が印加され、トランジスタTRN2の第4のゲートと第4のソースとの間に正電圧が印加される。これにより、半導体装置10に入射される放射線に起因して生成されたプロトンまたは正孔がトランジスタTRP1、トランジスタTRN1、トランジスタTRP2、トランジスタTRN2のチャネル領域を移動して除去される。なお、トランジスタTRN1、トランジスタTRN2においてプロトンまたは正孔はゲート絶縁膜を介してチャネル領域へ引き抜かれる。
その後、期間PXにおいて、半導体装置10は、時刻T4の後に再び通常動作モードで動作する。以上が第2の動作例の説明である。
<電子回路1の第3の構成例>
図22は、電子回路1の第3の構成例を示す回路模式図である。電子回路1は、トランジスタTRP1と、トランジスタTRN1と、トランジスタTRP2と、トランジスタTRN2と、を有する。
トランジスタTRP1およびトランジスタTRP2は、Pチャネル型電界効果トランジスタである。トランジスタTRN1およびトランジスタTRN2はNチャネル型電界効果トランジスタである。トランジスタTRP1、トランジスタTRN1、トランジスタTRP2、およびトランジスタTRN2は、NANDゲートを形成する。なお、電界効果トランジスタの構造については、第1の構成例の説明を適宜援用できる。
トランジスタTRP1は、第1のゲートと、第1のソースと、第1のドレインと、を有する。第1のゲートは、信号IN1に従って変化する電位VIN1を有する。第1のソースおよび第1のドレインの一方は、電源電圧VDDに従って変化する電位V1を有する。
トランジスタTRN1は、第2のゲートと、第2のソースと、第2のドレインと、を有する。第2のゲートは、第1のゲートに電気的に接続される。第2のソースおよび第2のドレインの一方の電位は、トランジスタTRN2の状態に従って変化する。第2のソースおよび第2のドレインの他方は、トランジスタTRP1の第1のソースおよび第1のドレインの他方に電気的に接続されるとともに信号OUTの電位VOUTを有する。
トランジスタTRP2は、第3のゲートと、第3のソースと、第3のドレインと、を有する。第3のゲートは、信号IN2に従って変化する電位VIN2を有する。第3のソースおよび第3のドレインの一方は、電位V1を有する。第3のソースおよび第3のドレインの他方は、トランジスタTRN1の第2のソースおよび第2のドレインの他方に電気的に接続される。
トランジスタTRN2は、第4のゲートと、第4のソースと、第4のドレインと、を有する。第4のゲートは、電位VIN2を有する。第4のソースおよび第4のドレインの一方は、電位V2を有する。第4のソースおよび第4のドレインの他方は、トランジスタTRN1の第2のソースおよび第2のドレインの一方に電気的に接続される。
次に、半導体装置10の動作例について説明する。半導体装置10の動作例は、複数の動作例を含む。なお、各動作の説明において、便宜のため、電位および電圧の値を数値により示すが、これらの値は、例えば半導体装置10の仕様に従って設定され、以下に示す数値に限定されない。
[第3の構成例の第1の動作例]
図23は、半導体装置10の第3の構成例の第1の動作例を説明するためのタイミングチャートである。図23に示すタイミングチャートは、期間P0と、期間P1と、期間P2と、期間P3と、期間PXと、を有する。半導体装置10は、通常動作モードとリフレッシュ動作モードとを有する。各動作モードについて以下に説明する。
期間P0において、半導体装置10は、通常動作モードで動作する。通常動作モードでは、電源電圧VDDの値が値VAに設定され、第1および第2のゲートに信号IN1が入力され、第3および第4のゲートに信号IN2が入力され、信号OUTが出力される。値VAは、接地電位の値よりも高く、例えば1.5Vである。電位VIN1は、例えば値VHと値VLとを交互に繰り返して信号IN1のパルスを形成する。電位VIN2は、例えば値VHと値VLとを交互に繰り返して信号IN2のパルスを形成する。値VLは、接地電位の値以下であり、例えば0Vである。値VHは、接地電位の値よりも高く、例えば1.5Vである。電位VOUTは、例えば値VHと値VLと交互に繰り返して信号OUTのパルスを形成する。なお、信号IN1および信号IN2は、互いに波形が異なってもよい。
次に、期間P1ないし期間P3において、半導体装置10は、リフレッシュ動作モードで動作する。期間P1では、図23に示すように、時刻T1よりも前に電位VIN1、VIN2の値が値VLに設定され、時刻T1で電子回路1に供給される電源電圧VDDの値が値VAから値VBに変化する。値VBは、値VAよりも大きく、例えば2.5Vである。電位VIN1、VIN2は、例えば電子回路1への信号IN1、IN2の入力を停止することにより値VLに設定できる。
図24は、期間P1の動作を説明するための回路模式図である。期間P1では、トランジスタTRP1およびトランジスタTRP2がオン状態(ON)になり、トランジスタTRN1およびトランジスタTRN2がオフ状態(OFF)になる。このとき、電位VOUTの値が値VH(1.5V)から値VB(2.5V)に変化する。
また、期間P1では、トランジスタTRP1の第1のゲートと第1のソースとの間に負電圧が印加され、トランジスタTRN1の第2のゲートと第2のドレインとの間に負電圧が印加され、トランジスタTRP2の第3のゲートと第3のソースとの間に負電圧が印加され、トランジスタTRN2の第4のゲートと第4のドレインとの間に負電圧が印加される。これにより、半導体装置10に入射される放射線に起因して生成されたプロトンまたは正孔が第1ないし第4のゲートのそれぞれを介して引き抜かれて除去される。
次に、期間P2では、図23に示すように、時刻T2で電子回路1に供給される電源電圧VDDの値が値VBから値VCに変化するとともに、電位VIN1、VIN2の値が値VLに維持される。値VCは、値VAよりも小さく接地電位以下であり、例えば0Vである。
図25は、期間P2の動作を説明するための回路模式図である。期間P2では、トランジスタTRP1およびトランジスタTRP2がオン状態であるため電位VOUTの値が値VB(2.5V)から過渡的に変化してトランジスタTRP1およびトランジスタTRP2がオフ状態になるとともに時刻TXで値VL(0V)に設定される。また、期間P2では、トランジスタTRN1およびトランジスタTRN2がオフ状態(OFF)に維持される。
また、期間P2では、トランジスタTRP1の第1のゲートと第1のドレインとの間に負電圧が印加されるとともにトランジスタTRP1の第1のドレインと第1のソースとの間に正電圧が印加され、トランジスタTRN1の第2のゲートと第2のドレインとの間に負電圧が印加されるとともにトランジスタTRN1の第2のドレインと第2のソースとの間に正電圧が印加され、トランジスタTRP2の第3のゲートと第3のドレインとの間に負電圧が印加されるとともにトランジスタTRP2の第3のドレインと第3のソースとの間に正電圧が印加され、トランジスタTRN2の第4のゲートと第4のドレインとの間に負電圧が印加されるとともにトランジスタTRN2の第4のドレインと第4のソースとの間に正電圧が印加される。これにより、トランジスタTRP1、トランジスタTRP2、トランジスタTRN1、トランジスタTRN2のゲート絶縁膜にチャネル領域を介してホットエレクトロンが注入される。これにより、半導体装置10に入射される放射線に起因して生成されたプロトンまたは正孔がゲート絶縁膜において中和される。
次に、期間P3では、図23に示すように、時刻T3で電子回路1に供給される電源電圧VDDの値が値VC(0V)から値VB(2.5V)に変化するとともに、電位VIN1、VIN2の値が値VL(0V)に維持される。
図26は、期間P3の動作を説明するための回路模式図である。期間P3では、トランジスタTRP1およびトランジスタTRP2がオン状態(ON)になり、トランジスタTRN1およびトランジスタTRN2がオフ状態(OFF)になる。このとき、電位VOUTの値が値VL(0V)から値VB(2.5V)に変化する。
また、期間P3では、トランジスタTRP1の第1のゲートと第1のソースとの間に負電圧が印加され、トランジスタTRN1の第2のゲートと第2のドレインとの間に負電圧が印加され、トランジスタTRP2の第3のゲートと第3のソースとの間に負電圧が印加され、トランジスタTRN2の第4のゲートと第4のドレインとの間に負電圧が印加される。これにより、半導体装置10に入射される放射線に起因して生成されたプロトンまたは正孔が第1ないし第4のゲートのそれぞれを介して除去される。
その後、期間PXにおいて、半導体装置10は、時刻T4の後に再び通常動作モードで動作する。以上が第1の動作例の説明である。
[第3の構成例の第2の動作例]
図27は、電子回路1の第3の構成例の第2の動作例を説明するためのタイミングチャートである。第3の構成例の第2の動作例は、第3の構成例の第1の動作例と比較して期間P1ないしP3における電位VIN1、VIN2の値が異なる。第2の動作例の第1の動作例との異なる部分について以下に説明し、その他の部分は、第1の動作例の説明を適宜援用できる。
期間P1ないし期間P3において、半導体装置10は、リフレッシュ動作モードで動作する。期間P1では、図27に示すように、時刻T1よりも前に電位VIN1、VIN2の値が値VX(2.5V)に設定され、時刻T1で電子回路1に供給される電源電圧VDDの値が値VA(1.5V)から値VB(2.5V)に変化する。
図28は、期間P1の動作を説明するための回路模式図である。期間P1では、トランジスタTRP1およびトランジスタTRP2がオフ状態(OFF)になり、トランジスタTRN1およびトランジスタTRN2がオン状態(ON)になる。このとき、電位VOUTの値が値VL(0V)に維持される。
次に、期間P2では、図27に示すように、時刻T2で電子回路1に供給される電源電圧VDDの値が値VB(2.5V)から値VC(0V)に変化するとともに、電位VIN1、VIN2の値が値VX(2.5V)に維持される。
図29は、期間P2の動作を説明するための回路模式図である。期間P2では、トランジスタTRN1およびトランジスタTRN2がオン状態に維持されるため電位VOUTの値が値VL(0V)に維持される。また、期間P2では、トランジスタTRP1およびトランジスタTRP2がオフ状態(OFF)に維持される。
また、期間P2では、トランジスタTRP1の第1のゲートと第1のソースとの間に正電圧が印加され、トランジスタTRN1の第2のゲートと第2のソースとの間に正電圧が印加され、トランジスタTRP2の第3のゲートと第3のソースとの間に正電圧が印加され、トランジスタTRN2の第4のゲートと第4のソースとの間に正電圧が印加される。これにより、半導体装置10に入射される放射線に起因して生成されたプロトンまたは正孔がトランジスタTRP1、トランジスタTRN1、トランジスタTRP2、およびトランジスタTRN2のゲート絶縁膜のそれぞれを介して引き抜かれて除去される。
次に、期間P3では、図27に示すように、時刻T3で電子回路1に供給される電源電圧VDDの値が値VC(0V)から値VB(2.5V)に変化するとともに、電位VIN1、VIN2の値が値VX(2.5V)に維持される。
図30は、期間P3の動作を説明するための回路模式図である。期間P3では、トランジスタTRN1およびトランジスタTRN2がオン状態に維持されるため電位VOUTの値が値VL(0V)に維持される。また、期間P3では、トランジスタTRP1およびトランジスタTRP2がオフ状態(OFF)に維持される。
また、期間P3では、トランジスタTRP1の第1のドレインと第1のソースとの間に正電圧が印加され、トランジスタTRN1の第2のゲートと第2のソースとの間に正電圧が印加され、トランジスタTRP2の第3のドレインと第3のソースとの間に正電圧が印加され、トランジスタTRN2の第4のゲートと第4のソースとの間に正電圧が印加される。これにより、半導体装置10に入射される放射線に起因して生成されたプロトンまたは正孔がトランジスタTRP1、トランジスタTRN1、トランジスタTRP2、およびトランジスタTRN2のチャネル領域を移動して除去される。なお、トランジスタTRN1、トランジスタTRN2においてプロトンまたは正孔はゲート絶縁膜を介してチャネル領域へ引き抜かれる。
その後、期間PXにおいて、半導体装置10は、時刻T4の後に再び通常動作モードで動作する。以上が第2の動作例の説明である。
第1ないし第3の構成例において、期間P1ないし期間P3のリフレッシュ動作は、所定の時間毎に繰り返してもよい。このときの所定の時間tは、プロトンがドレイン-ソース間を横切る時間で近似することにより見積もることができ、例えば以下の式(1)により算出される値に設定されることが好ましい。Lは対象トランジスタのゲート長を表す。ν{H+}は対象トランジスタのゲート絶縁膜中のプロトンの速度を表す。μは、対象トランジスタのゲート絶縁膜中のプロトンの移動度(1.14×10-11cm/Vs)を表す。Vdは、対象トランジスタのドレイン電圧を表す。
Figure 2023042299000002
また、期間P1ないし期間P3の各期間の長さtRGは、プロトンがゲート絶縁膜を横切る最長時間で近似することにより見積もることができ、例えば以下の式(2)により算出される値に設定されることが好ましい。Toxは対象トランジスタのゲート絶縁膜の厚さを表す。VRgは各期間における対象トランジスタのゲート電圧を表す。
Figure 2023042299000003
例えば、L=1μm、Tox=10nm、Vd=1V、VRg=10Vの場合、tは約877.19秒であり、tRGは約8.77×10-3秒である。
以上のように、本実施形態の半導体装置は、電界効果トランジスタのリフレッシュ動作を行うことにより、電界効果トランジスタの閾値電圧のシフトやオン電流の低下を改善できる。よって、半導体装置の動作不良を抑制できる。なお、リフレッシュ動作モードは、第1ないし第3のリフレッシュ動作の少なくとも一つの動作を含んでいればよい。
(第2の実施形態)
図31ないし図33は、半導体装置の他の構成例を示す回路模式図である。半導体装置10は、電子回路1と、バックゲート制御回路4と、を具備する。
電子回路1は、制御対象回路である。電子回路1は、信号INを受信して信号OUTを送信する機能を有する。電子回路1は、例えばNOTゲート(NOT回路、インバータ回路ともいう)、NORゲート(NOR回路ともいう)、またはNANDゲート(NAND回路ともいう)を有する。これらの論理ゲートに限定されず、電子回路1は、他の論理ゲートを有していてもよい。第2の実施形態では、一例として、電子回路1がNOTゲートを有する例について説明する。
電子回路1は、トランジスタTRP1と、トランジスタTRN1と、を有する。トランジスタTRP1は、Pチャネル型電界効果トランジスタである。トランジスタTRN1はNチャネル型電界効果トランジスタである。トランジスタTRP1およびトランジスタTRN1は、NOTゲートを形成する。なお、電界効果トランジスタの構造については、第1の実施形態の説明を適宜援用できる。
トランジスタTRP1は、第1のゲートと、バックゲートと、第1のソースと、第1のドレインと、を有する。第1のゲートは、信号INに従って変化する電位VINを有する。第1のソースおよび第1のドレインの一方は、電源電圧VDDに従って変化する電位V1を有する。なお、第2の実施形態において、電源電圧VDDは、定電圧であってもよい。定電圧の場合、電源回路2は、定電圧を出力できれば良く、補正回路3は不要となる。
トランジスタTRN1は、第2のゲートと、第2のソースと、第2のドレインと、を有する。第2のゲートは、第1のゲートに電気的に接続される。第2のソースおよび第2のドレインの一方は、接地電位以下である電位V2を有する。第2のソースおよび第2のドレインの他方は、第1のソースおよび第1のドレインの他方に電気的に接続されるとともに電位VOUTを有する。
<バックゲート制御回路4の第1の構成例>
図31に示すバックゲート制御回路4は、トランジスタTRP0と、トランジスタTRN0と、を有する。トランジスタTRP0は、Pチャネル型電界効果トランジスタである。トランジスタTRN0はNチャネル型電界効果トランジスタである。なお、電界効果トランジスタの構造については、第1の実施形態の説明を適宜援用できる。
トランジスタTRP0は、第5のゲートと、第5のソースと、第5のドレインと、を有する。第5のゲートは、電位V3を有する。第5のソースおよび第5のドレインの一方は、電位V1を有する。電位V3は、接地電位よりも高く、例えば、電源電圧VDDからVDDとVsubmaxとの差(VDD-Vsubmax)までの範囲で適宜設定されることが好ましい。ここで、Vsubmaxは、Pチャネル型電界効果トランジスタのn型ウェル領域とソース側不純物領域とが形成するダイオードがオン状態になる電位に相当する。
トランジスタTRN0は、第6のゲートと、第6のソースと、第6のドレインと、を有する。第6のゲートは、第5のゲートに電気的に接続される。第6のソースおよび第6のドレインの一方は、電位V2を有する。第6のソースおよび第6のドレインの他方は、第5のソースおよび第5のドレインの他方に電気的に接続されるとともにトランジスタTRP1のバックゲートに電気的に接続される。
次に、バックゲート制御回路4の動作例について説明する。半導体装置10に放射線が入射すると、トランジスタTRP1は、前述のとおり劣化して閾値電圧がシフトする。
このとき、トランジスタTRP0およびトランジスタTRN0も同様に劣化して閾値電圧がシフトするため、トランジスタTRP1のバックゲートの電位も変化する。例えばトランジスタTRP1の閾値電圧が負にシフトする場合、バックゲートの電位が上昇する。また、トランジスタTRP1の閾値電圧が正にシフトする場合、バックゲートの電位が低下する。これにより、トランジスタTRP1の閾値電圧のシフトをキャンセルすることができる。よって、半導体装置10の動作不良を抑制できる。
<バックゲート制御回路4の第2の構成例>
図32に示すバックゲート制御回路4は、トランジスタTRP0と、抵抗素子Rと、を有する。トランジスタTRP0は、Pチャネル型電界効果トランジスタである。なお、電界効果トランジスタの構造については、第1の実施形態の説明を適宜援用できる。
トランジスタTRP0は、第5のゲートと、第5のソースと、第5のドレインと、を有する。第5のゲートは、電位V1を有する。第5のソースおよび第5のドレインの一方は、電位V1を有する。
抵抗素子Rは、第1の端子と、第2の端子と、を有する。第1の端子は、電位V3を有する。第2の端子は、第5のソースおよび第5のドレインの他方に電気的に接続されるとともにトランジスタTRP1のバックゲートに電気的に接続される。電界効果トランジスタTRN0の代わりに抵抗素子を用いることにより、論理振幅の設定が容易になる。
次に、バックゲート制御回路4の動作例について説明する。半導体装置10に放射線が入射すると、トランジスタTRP1は、前述のとおり劣化して閾値電圧がシフトする。
このとき、トランジスタTRP0も同様に劣化して閾値電圧がシフトするため、トランジスタTRP1のバックゲートの電位も変化する。例えばトランジスタTRP1の閾値電圧が負にシフトする場合、バックゲートの電位が上昇する。また、トランジスタTRP1の閾値電圧が正にシフトする場合、バックゲートの電位が低下する。これにより、トランジスタTRP1の閾値電圧のシフトをキャンセルすることができる。よって、半導体装置10の動作不良を抑制できる。
<バックゲート制御回路4の第3の構成例>
図33に示すバックゲート制御回路4は、トランジスタTRN0と、抵抗素子Rと、を有する。トランジスタTRN0は、Nチャネル型電界効果トランジスタである。なお、電界効果トランジスタの構造については、第1の実施形態の説明を適宜援用できる。
トランジスタTRN0は、第6のゲートと、第6のソースと、第6のドレインと、を有する。第6のゲートは、電位V3を有する。第6のソースおよび第6のドレインの一方は、電位V3を有する。
抵抗素子Rは、第1の端子と、第2の端子と、を有する。第1の端子は、電位V1を有する。第2の端子は、第6のソースおよび第6のドレインの他方に電気的に接続されるとともにトランジスタTRP1のバックゲートに電気的に接続される。電界効果トランジスタTRP0の代わりに抵抗素子を用いることにより、論理振幅の設定が容易になる。
次に、バックゲート制御回路4の動作例について説明する。半導体装置10に放射線が入射すると、トランジスタTRP1は、前述のとおり劣化して閾値電圧がシフトする。
このとき、トランジスタTRN0も同様に劣化して閾値電圧がシフトするため、トランジスタTRP1のバックゲートの電位も変化する。例えばトランジスタTRP1の閾値電圧が負にシフトする場合、バックゲートの電位が上昇する。また、トランジスタTRP1の閾値電圧が正にシフトする場合、バックゲートの電位が低下する。これにより、トランジスタTRP1の閾値電圧のシフトをキャンセルすることができる。よって、半導体装置10の動作不良を抑制できる。
本実施形態は、他の実施形態と適宜組み合わせることができる。バックゲート制御回路4は、トランジスタTRP1のバックゲートに電気的に接続される構成に限定されず、電子回路1内の他の電界効果トランジスタのバックゲートに電気的に接続されてもよい。例えば、バックゲート制御回路4は、第1の実施形態のトランジスタTRP1、トランジスタTRN1、トランジスタTRP2、およびトランジスタTRN2のいずれかのバックゲートに電気的に接続されてもよい。また、半導体装置10は、複数のバックゲート制御回路4を備え、複数のバックゲート制御回路4はそれぞれ異なる電界効果トランジスタのバックゲートに電気的に接続されてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…電子回路、2…電源回路、3…補正回路、4…バックゲート制御回路、10…半導体装置、200…半導体基板、200a…表面、200b…表面、201…半導体領域、202n…n型ウェル領域、202p…p型ウェル領域、207…素子分離体、208a…不純物領域、208b…不純物領域、209a…ゲート絶縁膜、209b…ゲート絶縁膜、210a…ゲート電極、210b…ゲート電極、211a…絶縁膜、211b…絶縁膜、212a…絶縁層、212b…絶縁層、213a…コンタクトプラグ、213b…コンタクトプラグ。

Claims (7)

  1. 半導体装置であって、
    第1の信号を受信して第2の信号を送信する電子回路と、
    前記電子回路に電源電圧を供給する電源回路と、
    前記電源回路を制御して前記電源電圧の値を変化させることにより、前記半導体装置の通常動作モードとリフレッシュ動作モードとを切り替える補正回路と、
    を具備し、
    前記電子回路は、
    第1のゲートと、第1のソースと、第1のドレインと、を有し、前記第1のゲートの電位が前記第1の信号に従って変化し、前記第1のソースおよび前記第1のドレインの一方の電位が前記電源電圧に従って変化する、第1のPチャネル型電界効果トランジスタと、
    第2のゲートと、第2のソースと、第2のドレインと、を有し、前記第2のゲートが前記第1のゲートに電気的に接続され、前記第2のソースおよび前記第2のドレインの一方の電位が接地電位以下であり、前記第2のソースおよび前記第2のドレインの他方が前記第1のソースおよび前記第1のドレインの他方に電気的に接続される、第1のNチャネル型電界効果トランジスタと、
    を有し、
    前記リフレッシュ動作モードは、
    前記第1のソースおよび前記第1のドレインの少なくともいずれかと前記第1のゲートとの間に負電圧を印加し、前記第2のソースおよび前記第2のドレインの少なくともいずれかと前記第2のゲートとの間に負電圧を印加する第1の動作と、
    前記第1のソースおよび前記第1のドレインの少なくともいずれかと前記第1のゲートとの間に正電圧を印加し、前記第2のソースおよび前記第2のドレインの少なくともいずれかと前記第2のゲートとの間に正電圧を印加する第2の動作と、
    前記第1のドレインと前記第1のソースとの間に電圧を印加し、前記第2のドレインと前記第2のソースとの間に電圧を印加する第3の動作と、
    からなる一群の動作のうち少なくとも一つの動作
    を有する、半導体装置。
  2. 前記電子回路は、NOTゲート、NORゲート、またはNANDゲートを有し、
    前記NOTゲート、前記NORゲート、または前記NANDゲートは、前記第1のPチャネル型電界効果トランジスタと、前記第1のNチャネル型電界効果トランジスタと、を有する、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1の動作は、前記負電圧を印加することにより、前記半導体装置に入射される放射線に起因して生成されたプロトンまたは正孔を前記第1のゲートおよび前記第2のゲートのそれぞれを介して除去する、請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第2の動作は、前記正電圧を印加することにより、前記半導体装置に入射される放射線に起因して生成されたプロトンまたは正孔を前記第1のPチャネル型電界効果トランジスタのチャネル領域および前記第1のNチャネル型電界効果トランジスタのチャネル領域のそれぞれを介して除去する、請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 前記第3の動作は、前記第1のPチャネル型電界効果トランジスタに前記第1のPチャネル型電界効果トランジスタのチャネル領域を介してホットエレクトロンを注入し、前記第1のNチャネル型電界効果トランジスタのゲート絶縁膜に前記第1のNチャネル型電界効果トランジスタのチャネル領域を介してホットエレクトロンを注入し、前記半導体装置に入射される放射線に起因して生成されたプロトンまたは正孔を中和する、請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. 前記第1のPチャネル型電界効果トランジスタは、第1のバックゲートをさらに有し、
    前記第1のバックゲートは、バックゲート制御回路に電気的に接続され、
    前記バックゲート制御回路は、Pチャネル型電界効果トランジスタおよびNチャネル型電界効果トランジスタからなる群より選ばれる少なくとも一つの電界効果トランジスタを有し、
    前記第1のバックゲートの電位は、前記少なくとも一つの電界効果トランジスタの閾値電圧が前記放射線に起因してシフトすることに従って変化する、請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の半導体装置。
  7. 第1の信号を受信して第2の信号を送信する電子回路と、
    バックゲート制御回路と、
    を具備する半導体装置であって、
    前記電子回路は、
    第1のゲートと、第1のバックゲートと、第1のソースと、第1のドレインと、を有し、前記第1のゲートの電位が前記第1の信号に従って変化し、前記第1のバックゲートが前記バックゲート制御回路に電気的に接続され、前記第1のソースおよび前記第1のドレインの一方の電位が接地電位よりも高い、第1のPチャネル型電界効果トランジスタと、
    第2のゲートと、第2のソースと、第2のドレインと、を有し、前記第2のゲートが前記第1のゲートに電気的に接続され、前記第2のソースおよび前記第2のドレインの一方の電位が接地電位以下であり、前記第2のソースおよび前記第2のドレインの他方が前記第1のソースおよび前記第1のドレインの他方に電気的に接続される、第1のNチャネル型電界効果トランジスタと、
    を含み、
    前記バックゲート制御回路は、Pチャネル型電界効果トランジスタおよびNチャネル型電界効果トランジスタからなる群より選ばれる少なくとも一つの電界効果トランジスタを含み、
    前記第1のバックゲートの電位は、前記少なくとも一つの電界効果トランジスタの閾値電圧が前記放射線に起因してシフトすることに従って変化する、
    半導体装置。
JP2021149530A 2021-09-14 2021-09-14 半導体装置 Pending JP2023042299A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021149530A JP2023042299A (ja) 2021-09-14 2021-09-14 半導体装置
US17/688,482 US20230080416A1 (en) 2021-09-14 2022-03-07 Semiconductor device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021149530A JP2023042299A (ja) 2021-09-14 2021-09-14 半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023042299A true JP2023042299A (ja) 2023-03-27

Family

ID=85479191

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021149530A Pending JP2023042299A (ja) 2021-09-14 2021-09-14 半導体装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20230080416A1 (ja)
JP (1) JP2023042299A (ja)

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5103277A (en) * 1989-09-11 1992-04-07 Allied-Signal Inc. Radiation hard CMOS circuits in silicon-on-insulator films
JP3019805B2 (ja) * 1997-06-19 2000-03-13 日本電気株式会社 Cmos論理回路
US6628159B2 (en) * 1999-09-17 2003-09-30 International Business Machines Corporation SOI voltage-tolerant body-coupled pass transistor
US6326809B1 (en) * 1999-09-27 2001-12-04 University Of New Mexico Apparatus for and method of eliminating single event upsets in combinational logic
US6278287B1 (en) * 1999-10-27 2001-08-21 The Boeing Company Isolated well transistor structure for mitigation of single event upsets
US6794908B2 (en) * 2002-05-31 2004-09-21 Honeywell International Inc. Radiation-hard circuit
EP2107679A3 (en) * 2004-02-04 2010-01-20 Japan Aerospace Exploration Agency Single-event-effect tolerant SOI-based logic device
JP2006140228A (ja) * 2004-11-10 2006-06-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd Mosトランジスタ回路
JP4968327B2 (ja) * 2007-03-19 2012-07-04 富士通株式会社 インバータ回路
WO2013057707A1 (en) * 2011-10-21 2013-04-25 Nelson Mandela Metropolitan University A method and circuit structure for suppressing single event transients or glitches in digital electronic circuits
US8975952B2 (en) * 2012-11-13 2015-03-10 Honeywell International Inc. CMOS logic circuit using passive internal body tie bias
US9928194B2 (en) * 2015-11-30 2018-03-27 Allegro Microsystems, Llc Non-linear transmit biasing for a serial bus transmitter
US10013296B2 (en) * 2016-02-04 2018-07-03 King Fahd University Of Petroleum And Minerals Method of fault tolerance in combinational circuits
FR3049765B1 (fr) * 2016-04-05 2018-11-16 Stmicroelectronics (Crolles 2) Sas Dispositif logique cmos durci vis a vis des rayonnements
FI20160183L (fi) * 2016-07-14 2016-07-15 Artto Mikael Aurola Parannettu puolijohdekokoonpano
US10348302B1 (en) * 2018-05-31 2019-07-09 Bae Systems Information And Electronic Systems Integration Inc. Radiation-hardened latch circuit
JP7112309B2 (ja) * 2018-10-17 2022-08-03 日立Astemo株式会社 電子回路およびセンサシステム
JP2021019045A (ja) * 2019-07-18 2021-02-15 株式会社東芝 半導体集積回路
TWI708134B (zh) * 2019-09-18 2020-10-21 新唐科技股份有限公司 基體偏壓產生電路

Also Published As

Publication number Publication date
US20230080416A1 (en) 2023-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6407425B1 (en) Programmable neuron MOSFET on SOI
KR100727714B1 (ko) 반도체 장치 및 화상 표시 장치
US8247286B2 (en) Semiconductor device having transistor and method of manufacturing the same
US4907041A (en) Intra-gate offset high voltage thin film transistor with misalignment immunity
JP5407398B2 (ja) 半導体装置
US10040283B2 (en) Semiconductor device and liquid discharge head substrate
US20060033128A1 (en) Logic switch and circuits utilizing the switch
JP2005235892A (ja) 半導体装置
US20150263726A1 (en) Novel methodology to avoid gate stress for low voltage devices in fdsoi technology
US9978742B2 (en) Over-voltage protection circuit
KR101505313B1 (ko) 반도체 장치 및 그것을 이용한 반도체 집적 회로 장치
JP2803624B2 (ja) レベルシフト回路
JP2023042299A (ja) 半導体装置
KR102416640B1 (ko) 반도체 장치 및 보호 소자
KR100326832B1 (ko) 고전압 박막 트랜지스터 및 그 제조방법
US20200313000A1 (en) Semiconductor device
US9805990B2 (en) FDSOI voltage reference
CN103956384A (zh) 一种高压pmos晶体管及其制备方法
US11355495B2 (en) Semiconductor device
US11049944B2 (en) High voltage thin-film transistor and method of manufacturing the same
US8405156B2 (en) Semiconductor device and manufacturing method thereof
JPH04280474A (ja) Mos型トランジスタ
Cai et al. SOI series MOSFET for embedded high voltage applications and soft-error immunity
JP2009170472A (ja) トランジスタ、半導体装置、半導体装置の製造方法
Satyala et al. Simulation and transient analysis of organic/inorganic CMOS inverter circuit