WO2005070591A1

WO2005070591A1 - 鋳造機

Info

Publication number: WO2005070591A1
Application number: PCT/JP2005/000686
Authority: WO
Inventors: Hiroshi Yoshii
Original assignee: Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha
Priority date: 2004-01-21
Filing date: 2005-01-20
Publication date: 2005-08-04
Also published as: CN1909998A; BRPI0506949A8; BRPI0506949A; KR20070001100A; CN100384567C; JP2005205437A; BRPI0506949B1; JP4430412B2; TW200534941A; KR101061812B1

Abstract

　基台（１２）と、下金型（１５）と、第１のスライドコア（１６）および第２のスライドコア（１７）と、上金型とを備える。第１のスライドコア（１６）および第２のスライドコア（１７）を開閉させる一つのシリンダ（第３のエアシリンダ２５）を備える。このシリンダは、基台（１２）上であって第１のスライドコア（１６）の外側に第１のスライドコア（１６）の開閉方向と平行に移動自在に支持されたシリンダ本体（２５ｂ）を備える。前記シリンダは、第１のスライドコア（１６）に接続されたピストンロッド（２５ａ）を備える。シリンダ本体（２５ｂ）に第２のスライドコア（１７）を連動するように連結する連結部材（第１、第２の連結部材２６，２８およびタイバー２７）と、第１のスライドコア（１６）の開方向への移動を全開位置で規制するストッパー（２９）とを備えた。

Description

明細書

铸造機

技術分野

[0001] 本発明は、スライドコアを有する铸造機に関するものである。

背景技術

[0002] 従来、例えば自動二輪車用エンジンのシリンダヘッドは低圧铸造法によって铸造されている。この低圧铸造用の铸造機としては、例えば特開平 11— 57979号公報に開示されたものがある。この公報に示された铸造機は、下金型と上金型とからなる金型の下方にるつぼが配設され、このるつぼに貯留された溶湯を加圧してストークと湯口カップとを通して押上げ、下金型の湯口に供給する構成が採られている。

[0003] 従来のこの種の铸造機において、上金型と下金型のみでは成型することができない複雑な形状の铸造物を铸造する場合には、図 6Aおよび図 6Bに示すようにスライドコアが用いられている。

図 6Aおよび図 6Bは 4個のスライドコアを有する従来の铸造機の構成を示す平面図で、同図において、符号 1は金型支持用の基台を示し、 2は下金型、 3はスライドコア、 4はスライドコア 3を駆動するためのエアシリンダ、 5はスライドコアの移動方向を規制するガイドポストを示す。

[0004] 下金型 2は、平面視において四角形状に形成され、基台 1の上に不図示の支持部材を介して固定されている。スライドコア 3は、下金型 2を四方力も囲むように配設され、図 6Aに示す型締め位置と、図 6Bに示す型開きとの間で往復動可能に基台 1に支持されている。これらのスライドコア 3は、外側の端面にエアシリンダ 4のピストンロッド 4aが接続されている。

エアシリンダ 4は、スライドコア 3毎に設けられ、基台 1にシリンダ本体 4bの移動が規制される状態で固定されて、る。

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0005] し力しながら、上述したようにスライドコア 3を備えた铸造機は、金型部分の各側方にスライドコア駆動用のエアシリンダ 4が配置されて、るために铸造機全体が大型化し、広い設置占有空間が必要になるという問題があった。特に、一つの基台上に複数^ aの金型を配置しょうとすると、各金型間にそれぞれのエアシリンダを配置しなければならず、铸造機は一層大形ィ匕してしまう。

本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、スライドコアを備えた铸造機を小型化することにより铸造機の設置占有空間を必要最小限に低減することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0006] 本発明に係る铸造機は、基台と、この基台上に固定された下金型と、前記基台上に移動自在に設けられ互いに対向する第 1のスライドコアおよび第 2のスライドコアと、前記下金型および第 1、第 2のスライドコアの上に型締めされ、これらの金型部材と協働して金型を構成する上金型と、前記第 1のスライドコアおよび前記第 2のスライドコアを開閉させる一つのシリンダとを備えた铸造機であって、前記シリンダは、前記基台上における前記第 1のスライドコアの外側にその軸線方向が第 1のスライドコアの開閉方向と平行になるように前記開閉方向に移動自在に支持されたシリンダ本体と、前記第 1のスライドコアに接続されたピストンロッドとを備え、前記シリンダ本体に前記第 2のスライドコアを連動するように連結する連結部材と、前記基台上に設けられ前記第 1のスライドコアの開方向への移動を全開位置で規制するストッパーとを備えたものである。

発明の効果

[0007] 以上説明したように本発明に係る铸造機は、シリンダが伸びることにより第 1のスライドコアと第 2のスライドコアとが型締めされる方向に移動し、シリンダが縮むことによつて、両スライドコアが型開きされる方向に移動する。したがって、本発明によれば、第 1のスライドコアの外側に位置する一つのシリンダによって第 1および第 2のスライドコァを駆動することができるから、第 2のスライドコアの外側にはシリンダ配置用の占有空間が不要になり、コンパクトな铸造機を提供することができる。また、本発明によれば、一つのシリンダで二つのスライドコアの駆動を行うから、シリンダの使用数を低減できる。 [0008] 請求項 2記載の発明によれば、シリンダ配置用空間が不要な第 2のスライドコアが互いに隣り合う状態で複数組の金型が並べられるので、金型どうしを接近させることができ、狭い設置占有空間に複数組の金型を配設することができる。したがって、この発明によれば、铸造機を小型化できてその設置専有空間を必要最小限に低減することがでさる。

[0009] 請求項 3記載の発明によれば、 2個ずつの第 3のスライドコアと第 4のスライドコアを 2個のシリンダによって駆動することができる。このため、この発明によれば、これらのスライドコアをそれぞれシリンダによって駆動する場合に較べてシリンダの使用数を低減することができるとともに、铸造機の設置占有空間を狭めることができる。

[0010] 請求項 4記載の発明によれば、複数組の金型にそれぞれ上金型用駆動装置を設ける場合に較べて上金型用駆動装置の使用数を低減することができるとともに、铸造機の設置占有空間を狭めることができる。このため、この発明によれば、金型を複数組み備えて、るにもかかわらずコンパクトな铸造機を形成することができる。

請求項 5記載の発明によれば、複数組の金型にそれぞれ溶湯供給装置を設ける場合に較べて溶湯供給装置の使用数を低減することができるとともに、铸造機の設置占有空間を狭めることができる。このため、この発明によれば、金型を複数組み備えているにもかかわらずコンパクトな铸造機を形成することができる。

図面の簡単な説明

[0011] [図 1]図 1は、本発明に係る铸造機の下金型とスライドコアの構成を示す平面図である。

[図 2]図 2は、本発明に係る铸造機の下金型とスライドコアの構成を示す平面図である。

[図 3]図 3は、型締め状態での下金型とスライドコアを示す平面図である。

[図 4]図 4は、型開き状態での下金型とスライドコアを示す平面図である。

[図 5]図 5は、本発明に係る铸造機の具体例を示す縦断面図である。

[図 6A]図 6Aは、 4個のスライドコアを有する従来の铸造機の構成を示す平面図で、同図は型締め状態を示す。

[図 6B]図 6Bは、 4個のスライドコアを有する従来の铸造機の構成を示す平面図で、同図は型開き状態を示す。

発明を実施するための最良の形態

[0012] 以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。

ここでは先ず、本発明に係る铸造機の構成を図 1および図 2によって詳細に説明する。

図 1および図 2において、符号 11で示すものは本発明に係る铸造機である。この铸造機 11は、一つの基台 12の上に 2組の金型 13, 14が設けられている。各金型 13, 14は、基台 12に固定された平面視四角形状の下金型 15と、この下金型 15を四方力も囲むように配設された 4個のスライドコア 16— 19と、図示して!/、な!/、上金型とから構成されている。

[0013] これらの金型 13, 14は、下金型 15の 4側部にスライドコア 16— 19が型締めされた状態（図 1参照）において、これらの金型部材の上に上金型が型締めされることによつて、内部にキヤビティ 20が閉空間となるように形成される。これら二つの金型 13, 14 は、図 1, 2の左右方向に対称となるように形成されているだけであるため、この実施の形態にぉ、ては図 1にお!/、て左側に位置する金型 13につ、てのみ説明し、同図の右側に位置する金型 14については、左側の金型 13と同一符号を付し詳細な説明は省略する。

[0014] 下金型 15は、湯口（図示せず）が上下方向に貫通するように形成され、基台 12の下方に配設されたるつぼ（図示せず)から溶湯が供給される。基台 12における下金型 15の四隅と対応する部位には、後述する第 1一第 4のスライドコア 16— 19の移動する方向を規制すると共に型締め時に上金型を位置決めするためのコーナーポスト 21が立設されている。

[0015] 4個のスライドコア 16— 19は、 4本のコーナーポスト 21, 21 · ·…どうしの間に移動自在に嵌合され、図 1に示す型締め位置と、図 2に示す型開き位置との間で往復動することができるようにそれぞれ基台 12に移動自在に支持されている。また、これらの第 1一第 4のスライドコア 16— 19は、図 1に示すように、型締めされた状態で互いに隣り合うスライドコアと密接するように形成されて、る。

[0016] これら 4個のスライドコア 16— 19のうち、図 1および図 2において左右方向に並んで互いに対向する第 1のスライドコア 16と第 2のスライドコア 17は、後述する開閉装置 2 2に接続されている。また、他の第 3のスライドコア 18と第 4のスライドコア 19は、これらのスライドコアの外側 (型開き方向の前側）に配設された第 1、第 2のエアシリンダ 23, 24のピストンロッド 23a, 24aに接続されている。

[0017] 第 1、第 2のエアシリンダ 23, 24は、軸線方向が第 3、第 4のスライドコア 18, 19の開閉方向（図 1, 2においては上下方向）と平行になるように基台 12に取付けられてヽる。また、これらの第 1、第 2のエアシリンダ 23, 24ίま、ピストンロッド 23a, 24aカンリンダ本体 23b, 24bから第 3、第 4のスライドコア 18, 19に向けて突出する状態で基台 12に取付けられている。すなわち、第 3および第 4のスライドコア 18, 19は、第 1および第 2のエアシリンダ 23, 24が伸張することによりが型締めされ（図 1参照）る。また、第 3および第 4のスライドコア 18, 19は、両エアシリンダ 23, 24が収縮することによつて型開きされる（図 2参照)。

[0018] 開閉装置 22は、第 1のスライドコア 16の外側 (型開き方向の前側）に位置する 1個の第 3のエアシリンダ 25によって第 1のスライドコア 16と第 2のスライドコア 17とを駆動する構成が採られている。詳述すると、第 3のエアシリンダ 25は、軸線方向が第 1、第 2のスライドコア 16, 17の開閉方向（図 1, 2においては左右方向）と平行になるように基台 12上に配設されている。また、この第 3のエアシリンダ 25は、ピストンロッド 25aがシリンダ本体 25bから第 1のスライドコア 16側へ突出する状態で基台 12上に配設されている。この第 3のエアシリンダ 25のピストンロッド 25aは、突出側端部に第 1のスライドコア 16が接続されている。シリンダ本体 25bは、図示していないレールによって基台 12上に第 1、第 2のスライドコア 16, 17の開閉方向に移動自在に支持されている。

[0019] 第 3のエアシリンダ 25のシリンダ本体 25bは、図 1, 2において上下方向に延びる第 1の連結部材 26と、この第 1の連結部材 26の両端部力も第 2のスライドコア 17側へ第 1、第 2のスライドコア 16, 17の開閉方向と平行に延びる 2本のタイバー 27, 27と、これらのタイバー 27の延設側端部どうしを連結する第 2の連結部材 28とを介して第 2のスライドコア 17が接続されている。この実施の形態においては、第 1の連結部材 26と、タイバー 27と、第 2の連結部材 28とによって請求項 1記載の発明でいう連結部材が構成されている。 [0020] タイバー 27は、断面円形の棒からなり、両端部がガイドポスト 21を貫通し、このガイドポスト 21に軸線方向へのみ移動が許容されるように移動自在に支持されて、る。この実施の形態によるタイバー 27は、第 3、第 4のスライドコア 18, 19の移動を遮ることがないように、第 3、第 4のスライドコア 18, 19が移動する範囲の上方を横切る位置に配設されている。

[0021] タイバー 27における第 1の連結部材 26側の端部を支持するガイドポスト 21の近傍には、第 1のスライドコア 16の開方向への移動を全開位置で規制するためのストッパ一 29が配設されている。このストッパー 29は、第 1のスライドコア 16の外端面が当接することによってその移動を規制する構造が採られており、基台 12から上方に突出する状態で基台 12に固定されている。この実施の形態によるストッパー 29は、第 1の連結部材 26の内端面とも対向し、この第 1の連結部材 26の型開き方向（図 1, 2にお V、ては右方)への移動をも全開位置で規制するように構成されて、る。

[0022] 図 1および図 2において左側に位置する金型 13と右側に位置する金型 14は、第 2 のスライドコア 17が互ヽに隣り合う状態で基台 12に取付けられて、る。これら両金型 13, 14どうしの間隔は、図 2に示す型開き時に第 2の連結部材 28の移動量が最大になる状態で両金型 13, 14の第 2の連結部材 28どうしが干渉し合うことがない長さに設定されている。

[0023] 上述したように構成された铸造機 11においては、図 1に示す型締め状態から第 1一第 3のエアシリンダ 23— 25を収縮させることにより第 1一第 4のスライドコア 16— 19が開く。また、この铸造機 11においては、上記とは逆に第 1一第 3のエアシリンダ 23— 2 5を伸長させることによって、第 1一第 4のスライドコア 16— 19が型締めされる。詳述すると、第 1のエアシリンダ 23が収縮することにより第 3のスライドコア 18が図 1において上側に移動して開き、第 2のエアシリンダ 24が収縮することによって、第 4のスライドコア 19が図 1において下側に移動して開く。これらの第 3および第 4のスライドコア 18 , 19を閉じるためには、第 1および第 2のエアシリンダ 23, 24を伸長させることによつて行う。

[0024] 一方、この铸造機 11においては、第 3のエアシリンダ 25が収縮することによって、第 1のスライドコア 16がピストンロッド 25aとともに図 1において左側に移動し、やがてストッパー 29に当接して全開位置に達する。このようになると、この铸造機 11においては、続いてこの第 3のエアシリンダ 25のシリンダ本体 25bが図 1において右側に移動する。このとき、シリンダ本体 25bに第 1および第 2の連結部材 26, 28とタイバー 2 7とを介して接続された第 2のスライドコア 17もシリンダ本体 25bと同じ方向に移動する。

[0025] 第 3のエアシリンダ 25の収縮が進み第 2のスライドコア 17が全開位置に達すると、図 2に示すように、第 1の連結部材 26がストッパー 29に当接し、第 2のスライドコア 17 はそれ以上開方向への移動が規制されて停止する。

これらの第 1および第 2のスライドコア 16, 17を閉じるためには、第 3のエアシリンダ 25を伸長させることによって行う。すなわち、図 2に示す状態力第 3のエアシリンダ 2 5のピストンロッド 25aが前進することにより第 1のスライドコア 16が下金型 15に向かつて移動し、やがて下金型 15に当接してその位置に停止する。

[0026] そして、続いてこの第 3のエアシリンダ 25のシリンダ本体 25bが下金型 15から離間する方向に移動することにより、下金型 15を挾んで反対側に位置する第 2のスライドコア 17が下金型 15に向力つて移動する。その後、第 2のスライドコア 17は、下金型 1 5に対接することによって、それ以上は閉方向への移動が規制されるため、その位置 (型締め位置）に停止する。

[0027] このように構成された铸造機 11は、実際には図 3—図 5に示すように形成される。図 3—図 5において、図 1および図 2によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。

図 3—図 5に示す 2組の金型 13, 14は、第 3のスライドコア 18, 18どうしと、第 4のスライドコア 19, 19どうしがそれぞれ第 3の連結部材 31と第 4の連結部材 32とによって互いに接続されている。第 3の連結部材 31は、第 1のエアシリンダ 23のピストンロッド 23aに接続され、第 4の連結部材 32は、第 2のエアシリンダ 24のピストンロッド 24aに接続されている。第 3の連結部材 31と第 4の連結部材 32とによって請求項 3記載の発明で、う連結部材が構成されて、る。

[0028] すなわち、この実施の形態では、 1個のエアシリンダ（第 1のエアシリンダ 23)によつて 2個の第 3のスライドコア 18, 18が駆動され、 1個のエアシリンダ（第 2のエアシリンダ 24)によって 2個の第 4のスライドコア 19, 19が駆動される。このように二つの第 3のスライドコア 18, 18を一つの第 1のエアシリンダ 23によって駆動し、二つの第 4のスライドコア 19, 19を一つの第 2のエアシリンダ 24によって駆動する構造の铸造機 11が請求項 3に係る铸造機を構成している。この構成を採ることにより、計 4個の第 3および第 4のスライドコア 18, 19をそれぞれエアシリンダによって駆動する場合に較べてシリンダの使用数を低減することができる。また、この構成を採ることにより、铸造機 11 の設置占有空間を狭めることができる。

[0029] このように 2個の第 3のスライドコア 18, 18がー体的に移動し、 2個の第 4のスライドコア 19, 19がー体的に移動するため、この実施の形態においては、ガイドポスト 21 が金型形成部分の四隅となる部位のみに設けられている。また、ガイドポスト 21が 4 個であるために、開閉装置 22のタイバー 27は、第 1のスライドコア 16側の端部のみがガイドポスト 21に移動自在に支持されている。この実施の形態によるタイバー 27は、左側の金型 13においては一方が第 3のスライドコア 18の下方に配設され、他方が第 4のスライドコア 19の上方に配設されて！/、る。

[0030] また、右側の金型 14の 2本のタイバー 27のうち一方は、第 3のスライドコア 18の上方に配設され、他方は、第 4のスライドコア 19の下方に配設されている。この構成を採ることにより、図 3, 4において左側に位置する金型 13の両タイバー 27における第 2の連結部材 28側の端部と、同図において右側に位置する金型 14の両タイバー 27 における第 2の連結部材 28側の端部とが干渉し合うことを防ぐことができる。これとともに、この構成によれば、両金型 13, 14の第 2の連結部材 28どうしを近接させることができる。

[0031] さらに、この実施の形態による第 3のエアシリンダ 25は、基台 12にレール 33を介して移動自在に支持された支持部材 34に固定されている。図 3および図 4において、第 1一第 4のスライドコア 16— 19の近傍に設けられた符号 35で示すものは、これらのスライドコアを基台 12上で平行移動自在に支持するためのガイドレールである。

[0032] 2組の金型 13, 14が装着された基台 12の下方には、図 5に示すように、炉体 36とるつぼ 37とを有する溶湯供給装置 38が設けられ、基台 12の上方には、駆動装置 39 によって支持された上金型 40, 40が位置付けられている。この実施の形態においては、下金型 15, 15は、基台 12上に固定された支持部材 12aに保持されている。

[0033] 炉体 36は、上方に向けて開口する箱状に形成された本体 41と、この本体 41の上部開口部分を閉塞する蓋体 42と、溶湯 43を貯留するるつぼ 37と、蓋体 42に取付けられて下端部が溶湯 43内に浸漬されたストーク 44などによって構成されている。この炉体 36の本体 41は、るつぼ 37内の溶湯 43を所定の温度に加熱するためのヒータ（図示せず)を内蔵するとともに、加圧装置（図示せず)が接続されている。この加圧装置は、铸造時に不活性ガスを本体 41内に供給して溶湯 43をストーク 44内に押し出すためのものである。

[0034] この実施の形態においては、 2組の金型 13, 14に 1個のるつぼ 37から溶湯 43が供給される構成が採られている。詳述すると、この実施の形態による铸造機 11において下金型 15は、基台 12上に固定された支持部材 12aに保持されている。この下金型 1 5の湯口 45 (図 5参照）は、支持部材 12aに支持された湯口カップ 46が接続され、この湯口カップ 46を介してストーク 44が接続されて!、る。このストーク 44と湯口カップ 4 6は、湯口 45毎（金型 13, 14毎）に設けられている。 2本のストーク 44は、同一のるつぼ 37に下端部が浸漬されている。

[0035] 一方、基台 12の上部に設けられた駆動装置 39は、基台 12の四隅部分力も上方に延びるタイバー 51と、このタイバー 51の途中に昇降可能に保持されたプラテン 52とを備えている。プラテン 52は、図 3—図 5において左側に位置する金型 13の上金型 40と、同図において右側に位置する金型 14の上金型 40とを支持し、図示していないモータによって昇降する。図 5に示す上金型 40は、铸造が終わって型開き後、铸造物 Wが上金型 40と共に下金型 15から離型して铸造物 Wが上金型 40に固着している状態で描いてある。

[0036] 上述したように構成された铸造機 11においては、第 1のスライドコア 16の外側に位置する第 3のエアシリンダ 25によって第 1のスライドコア 16と第 2のスライドコア 17とを駆動することができる。このため、この铸造機 11においては、第 2のスライドコア 17の外側にはエアシリンダを配置するための占有空間が不要になる。この実施の形態では占有空間に他の金型を配設している力一組の金型のみを有するように铸造機を形成する場合には、占有空間の分だけ従来の铸造機より小型化を図ることができる。この実施の形態で示したように、シリンダ配置用の占有空間が不要な第 2のスライドコア 17が互いに隣り合うように複数組の金型を設けることにより、金型どうしを近接して配置することができ、狭い設置占有空間に複数組の金型 13, 14を並べて配設することがでさた。

[0037] また、図 3—図 5に示した铸造機 11は、基台 12上に位置する複数組の金型 13, 14 の上金型 40を一つの上金型用駆動装置 39によって昇降させる構成を採っている。このため、この铸造機 11は、複数組の金型 13, 14にそれぞれ上金型用駆動装置を設ける場合に較べて上金型用駆動装置の使用数を低減することができるとともに、铸造機 11の設置占有空間を狭めることができる。したがって、この铸造機 11の構成を採ることにより、金型を複数組み備えているにもかかわらずコンパクトな铸造機を形成することができる。

[0038] さらに、図 3—図 5に示した铸造機 11は、基台 12上に位置する複数組の金型 13, 14に一つの溶湯供給装置 38から溶湯を供給する構成を採っている。このため、この铸造機 11によれば、複数組の金型 13, 14にそれぞれ溶湯供給装置を設ける場合に較べて溶湯供給装置の使用数を低減することができるとともに、铸造機 11の設置占有空間を狭めることができる。したがって、この铸造機 11の構成を採ることにより、金型を複数組み備えているにもかかわらずコンパクトな铸造機を形成することができる。

[0039] 上述した铸造機 11においては、一つのエアシリンダ（第 3のエアシリンダ 25)によつて二つのスライドコア（第 1のスライドコア 16と第 2のスライドコア 17)を駆動することができる。このため、この铸造機 11によれば、スライドコア毎にエアシリンダを設ける場合に較べてエアシリンダの使用数を低減することができる。したがって、この铸造機 1 1においては、溶湯供給装置 38や上金型用駆動装置 39を二つの金型 13, 14で共有することができることと相俟って、部品数を削減できてコストダウンを図ることができる。

[0040] なお、図 3—図 5に示す実施の形態の他に、図 1および図 2に示すような金型を 4組、平面視において田の字型に並べて基台 12上に設けることができる。この場合は、第 3、第 4のスライドコア 18, 19とそれを駆動する第 1、第 2のエアシリンダ 23, 24に第 1、第 2のスライドコア 16, 17と同様の駆動方式を採用することができる。詳述すると、図 1および図 2において左右方向に並ぶ二組の金型 13, 14からなる金型群を同図の上下方向に二つ並べて金型を 4組、平面視において田の字型に基台 12上に配設する。このように金型を設けることにより、図 1および図 2において左側に位置する金型 13が同図の上下方向に二組並び、他方の金型 14が同図の上下方向に二組並ぶこととなる。

[0041] このように並べた 4組の金型 13, 14のうち、田の字の上辺側に位置する金型群を構成する金型 13, 14の第 1のエアシリンダ 23は、基台 12に軸線方向に移動可能に支持させる。この第 1のエアシリンダ 23のシリンダ本体 23bは、第 4のスライドコア 19 に連結部材を介して連動するように連結する。この構成を採る場合であっても、第 3 のスライドコア 18を全開位置に止めるためのストッパーも基台 12に設けておく。この構成を採ることにより、第 1のエアシリンダ 23によって第 3、第 4のスライドコア 18, 19 を駆動することができるようになり、第 2のエアシリンダ 24が不要になる。

[0042] 一方、田の字の下辺側に位置する金型群の金型 13, 14は、上辺側に位置する金型 13, 14とは上下方向に対称になるように形成する。すなわち、この下辺側の金型群の金型 13, 14は、第 2のエアシリンダ 24によって第 3、第 4のスライドコア 18, 19を駆動することができるようになり、第 1のエアシリンダ 23が不要になる。

このように構成することにより、二つの金型群どうしの間隔を狭めることができるから、铸造機のコンパクトィ匕を図りながら、 4組の金型 13, 14を装備することができる。産業上の利用可能性

[0043] 本発明は、車両用エンジンや、船舶用エンジンや、その他の汎用エンジンのシリンダヘッドなどの部品を铸造する铸造機に利用することができる。

Claims

請求の範囲

[1] 基台と、この基台上に固定された下金型と、前記基台上に移動自在に設けられ互いに対向する第 1のスライドコアおよび第 2のスライドコアと、前記下金型および第 1、第 2のスライドコアの上に型締めされ、これらの金型部材と協働して金型を構成する上金型と、前記第 1のスライドコアおよび前記第 2のスライドコアを開閉させる一つのシリンダとを備えた铸造機であって、前記シリンダは、前記基台上における前記第 1 のスライドコアの外側にその軸線方向が第 1のスライドコアの開閉方向と平行になるように前記開閉方向に移動自在に支持されたシリンダ本体と、前記第 1のスライドコアに接続されたピストンロッドとを備え、前記シリンダ本体に前記第 2のスライドコアを連動するように連結する連結部材と、前記基台上に設けられ前記第 1のスライドコアの開方向への移動を全開位置で規制するストッパーとを備えたことを特徴とする铸造機

[2] 請求項 1記載の铸造機において、第 1および第 2のスライドコアとシリンダとを有する金型を一つの基台上に複数組備え、これらの金型は、第 2のスライドコアが互いに隣り合うように一つの基台上に並設されていることを特徴とする铸造機。

[3] 請求項 2記載の铸造機において、第 1および第 2のスライドコアを有する金型を二組備え、これらの金型のうち一方の金型に設けられ、互いに対向する第 3のスライドコアおよび第 4のスライドコアと、前記金型のうち他方の金型に設けられ互いに対向する第 3のスライドコアおよび第 4のスライドコアと、これらの第 3のスライドコアと第 4のスライドコアのうち前記金型の一側部に位置する第 3のスライドコアどうしを互いに連動するように連結する連結部材と、前記金型の他側部に位置する第 4のスライドコアどうしを互いに連動するように連結する連結部材と、前記第 3のスライドコアどうしを駆動するシリンダと、前記第 4のスライドコアどうしを駆動するシリンダとを備えてなる铸造機。

[4] 請求項 2記載の铸造機にお、て、基台上に位置する複数組の金型の上金型を昇降させる一つの上金型用駆動装置を備えてなる铸造機。

[5] 請求項 2記載の铸造機におヽて、基台上に位置する複数組の金型に溶湯を供給する一つの溶湯供給装置を備えてなる铸造機。