WO2005067738A1 - グリシンを含有する食品およびその用途 - Google Patents

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Abstract

本発明は、1食当たりの摂取量単位の形態をとる食品であって、グリシンまたは加水分解によりグリシンになり得る物質を、グリシン換算で1食当たり0.5g以上含有する食品を提供する。本発明の食品は、食品香料、熟眠障害改善食品、便通改善食品として適用し得る。

Description

明細書
グリシンを含有する食品おょぴその用途
技術分野
本発明はグリシンを含有する食品おょぴその用途に関する。
背景技術
グリシンは、 CH2 (NH2) COOH という最も簡単な構造の非必須アミノ 酸である。 グリシンは食品添加物としても認められているアミノ酸であり、 多く の食品に含まれている。 例えば、 飲料には品質の保存を目的に添加されており、 その含量は最大 5 OmgZl 0 Om 1程度である。 また、 グリシンは蒲鋅などの 練り製品にも含まれている。 グリシンの公知の機能として、 一曰あたり 0. l g を摂取することで記憶や注意力を向上させることが挙げられる(サンドラ ィー.
(Sandra E. ) ら著, 「ジャーナル'ォブ 'クリニカル'サイコファーマコロジー (Journal of Clinical Psychopharmacology)」 , (米国), 1999年, 第 19卷, 第 6号, P.506-512)。 さらに、 食品の変質防止剤としてマルトースと共にク、リシ ンを添加することが公知であり (特公平 2— 72853号公報)、その場合のダリ シンの添加量は 0. 3% (W/W) 程度が例示される。
発明の開示
本発明は、 従来にない形態のグリシン含有食品を提供し、 グリシンに基づく新 たな機能を有する食品を提供することを目的とする。
本発明者らは一定量以上のグリシンの摂取が従来知られていない、 いくつかの 新たな機能を発現し得ることを見出し、 以下のような本発明を完成した。
(1) 1食当たりの摂取量単位の形態をとる食品であって、 グリシンまたは加水 分解によりグリシンになり得る物質を、 グリシン換算で 1食当たり 0. 5 g以上 含有する食品。
(2) グリシン以外のアミノ酸または加水分解によりグリシン以外のアミノ酸に なり得る物質の含有量が、 グリシン以外のアミノ酸換算で 1食当たり 5 g以下で ある上記 (1) に記載の食品。 (3) ダリシンまたは加水分解によりダリシンになり得る物質が粉末状または顆 粒状である、 上記 (1) または (2) に記載の食品。
(4) グリシンまたは加水分解によりグリシンになり得る物質がスラリー状であ る上記 (1) または (2) に記載の食品。
(5) 食品の形態が飲料である、 上記 (1) 〜 (4) のいずれかに記載の食品。
(6) 食品の形態が菓子である、 上記 (1) 〜 (4) のいずれかに記載の食品。
(7) 食品の形態がゼリー、 プリンまたはヨーグルトの形態である、 上記 (1) 〜 (4) のいずれかに記載の食品。
(8) 食品素材自身が呈する香りまたは食品加工によって付与された香りをマス キングするための上記 (1) または (2) に記載の食品。
(9) ダリシンまたは加水分解によりダリシンになり得る物質を含む熟眠障害改 善食品。
(10) グリシンまたは加水分解によりグリシンになり得る物質を含む便通改善 食品。
(11) 食品全体に対して 0. 15〜100%重量のグリシンを含有させること を特徴とする、 食品素材自身が呈する香りまたは食品加工によって付与された香 りをマスキングする方法。
(12) グリシンまたは加水分解によ.りグリシンになり得る物質を含む食品を摂 取することを含む、 熟眠障害の改善方法。
(13) グリシンまたは加水分解によりグリシンになり得る物質を含む食品を摂 取することを含む、 便通の改善方法。
(14) 熟眠障害改善のための、 グリシンまたは加水分解によりグリシンになり 得る物質を含む食品の使用。
(15) 便通改善のための、 グリシンまたは加水分解によりグリシンになり得る 物質を含む食品の使用。
(16)熟眠障害改善のために用いるものであるという表示を付した、上記(9) に記載の食品。 (17) 便通改善のために用いるものであるという表示を付した、 上記 (10) に記載の食品。
(18) グリシンまたは加水分解によりグリシンになり得る物質を含む食品、 及 ぴ食品素材自身が呈する香りまたは食品加工によって付与された香りをマスキン グする用途への使用に関する説明を記載した記載物を含む商業的パッケージ。
(19) ダリシンまたは加水分解によりダリシンになり得る物質を含む食品、 及 ぴ熟眠障害改善用途への使用に関する説明を記載した記載物を含む商業的パッ ケージ。
(20) グリシンまたは加水分解によりダリシンになり得る物質を含む食品、 及 ぴ便通改善用途への使用に関する説明を記載した記載物を含む商業的パッケージ。
図面の簡単な説明
図 1は被験者が米国東海岸へ旅行したときの、 グリシン摂取、 睡眠の様子をあ らわす図である (実験例 2)。
図 2はビーグル犬を用いた実験における、 グリシン投与後の経過時間と R— R 間隔との関係をあらわすグラフである (実験例 7)。
発明を実施するための最良の形態
以下に本発明の実施の形態について説明する。
本発明の本質は、 グリシンの新規用途と、 その用途に適した食品である。 ダリ シンとは、上述の如く、 CH2 (NH2) COOH なる構造のアミノ酸である。 「加 水分解によりグリシンになり得る物質」 とは、 加水分解反応 (特に生体内加水分 解反応) によりグリシンが得られる物質であり、 典型例として、 グリシンを構成 単位にもつ蛋白質ゃぺプチドが挙げられる。 加水分解反応によりダリシンが得ら れる物質は、 摂取後の体内での加水分解によりグリシンが生成して、 はじめから グリシンを摂取したのと同様の効果を奏することが期待される。
本発明における 1食当たりの摂取単位量の形態をとる食品は、 グリシンまたは 加水分解によりグリシンになり得る物質を、 グリシン換算で 1食当たり 0. 5 g 以上含有する。 このような食品は多くのグリシンを手軽に摂取できるので、 後述 する新規作用による効果を享受しやすい食品である。
「1食当たりの摂取単位量の形態をとる食品」 とは、 1食あたりに摂取する量 が予め定められた形態の食品である。 本明細書にて、 食品とは、 経口摂取し得る もの (医薬品を除く) を広く包含する概念であり、 所謂 「食べ物」 のみならず飲 料、 健康補助食品、 保健機能食品、 サプリメント等を含む。 1食当たりの摂取単 位量の形態としては、例えば、飲料、キャンディー、チューイングガム、ゼリー、 プリン、 ヨーグルト等の場合にはパック、 包装、 ボトル等で一定量を規定する形 態が挙げられ、 顆粒 ·粉末 ·スラリ一状の食品の場合には、 包装などで一定量を 規定できる、 あるいは容器などに 1食当たりの摂取量を表示してある形態が挙げ られる。
食品中の、 グリシンまたは加水分解によりグリシンになり得る物質の含有量に おける 「グリシン換算で」 とは、 グリシンそのものを含有する場合はそのグリシ ンの重量に着目し、加水分解によりダリシンになり得る物質を含有する場合には、 その加水分解によりダリシンになり得る物質をすベてグリシンにしたときのダリ シンの重量に着目するという意味である。 食品中にグリシンと加水分解によりグ リシンになり得る物質との両方が含まれている場合には、 加水分解によりグリシ ンになり得る物質を加水分解により全てグリシンにしたときのダリシンの重量と、 もともとグリシンであったものとの総重量を食品中の含有量とする。
1食あたりのグリシンまたは加水分解によりダリシンになり得る物質の含有量 は、 食品への含有させ易さや含有させることによる効果の観点から、 グリシン換 算で 0 . 5 g以上であり、 好ましくは 1 . 0 g以上であり、 より好ましくは 1 . 5 g以上である。一方、既知の知見から得られる食経験(ェビンス エー. ィ一. (Evins A. E. ) ら著, 「アメリカン ·ジャーナル.ォブ.サイキアトリー (Ameri can Journal of Psychiatry) , (米国), 2000年 5月, 第 157卷, 第 5号, P. 826- 828) や包装 ·摂取の容易さの観点力 ら、上記含有量は好ましくは 1 0 0 g以下で あり、 より好ましくは 6 0 g以下である。
本発明者らは、 上記食品中にダリシン以外のアミノ酸が多く含まれていると、 後述する効果を享受し難くなる傾向があることも見出した。 よって、 グリシン以 外のアミノ酸または加水分解によりグリシン以外のアミノ酸になり得る物質の含 有量は、 グリシン以外のアミノ酸換算で 1食当たり 5 g以下が好ましい。 上記食 品中に、 機能の発現に必要最低レベルのグリシンし力含まれない場合に含まれる グリシン以外のアミノ酸おょぴ加水分解によりグリシン以外のアミノ酸になり得 る物質の量が 5 gを超える場合には本発明のグリシンの機能は抑制される。 グリシン以外のァミノ酸または加水分解によりダリシン以外のアミノ酸になり 得る物質の含有量の下限は特に定められるものではないが、 例えば、 グリシン以 外のアミノ酸換算で 1食当たり 5 0 m gが挙げられ、 実質的に含まれないことが 好ましい。
グリシン以外のアミノ酸とは、 アミノ酸であって、 上記グリシン以外のものを いう。 ここで、 「アミノ酸」 とは、 アミノ基 (一 NH 2) と力ルポキシル基 (一 C O O H)の両方をもつ有機化合物である。 「加水分解によりグリシン以外のァミノ 酸になり得る物質」 とは、 加水分解 (特に生体内加水分解反応) によりアミノ基 とカルボキシル基の両方をもつ有機化合物 (グリシンを除く) が得られる物質で あって、 典型例として、 グリシン以外のアミノ酸を構成単位にもつ蛋白質ゃぺプ チドが挙げられる。
食品中のダリシン以外のアミノ酸または加水分解によりグリシンになり得る物 質の含有量における 「グリシン以外のアミノ酸換算で」 とは、 グリシン以外のァ ミノ酸の重量と、 加水分解によりグリシン以外のアミノ酸になり得る物質が加水 分解によってダリシン以外のアミノ酸になったと仮定した場合のダリシン以外の アミノ酸の重量との総和に着目するという意味である。
食品中に含まれるグリシンまたは加水分解によりグリシンになり得る物質の形 態は特に問わず、 粉末状または顆粒状であってもよく、 スラリー状、 錠菓、 カブ セル状、 溶液状、 ゼリー状、 乳液状であってもよい。 中でも、 携帯性や包装の容 易さという理由から顆粒状や粉末状が好ましい。 また、 摂取の容易さという理由 か 、 溶液状やゼリー状、 スラリー状もまた好ましい。 食品中に含まれるグリシンが 「スラリー状である」 とは、 液状の媒体中に固体 のグリシンが懸濁している状態をいう。 但し、 上記媒体中にグリシンの一部が溶 解していてもよい。
例えば、 食品がいわゆる健康食品であるような場合には、 0 . 5 g以上の顆粒 状のダリシンが 1食あたりの摂取単位量の形態で包装された形態などが挙げられ、 食品が健康ドリンクであるような場合には、 0 . 5 g以上のグリシンが懸濁ある いは溶解したドリンクが 1食あたり飲み切りの形態でビン等に入れられている形 態が挙げられる。
なお、 食品の形態は特に問わず、 さまざまな食品への応用が可能である。 ダリ シンは水への溶解性が高く、 好ましい甘みを有することから、 飲料、 菓子類、 ゼ リー、 プリン、 ヨーグルトへの利用も適当である。 飲料は瓶、 缶、 紙パックなど で溶液または懸濁液などとして供されるものだけでなく、 お茶やコーヒー、 粉末 飲料などのように抽出、 溶解して飲用に供してもよい。 ここで、 菓子とは食事以 外に食べる甘味などの嗜好品をさし、 キャンディーやチューイングガム、 錠菓な どが挙げられる。
投与するヒト以外の動物としては、 家畜、 家禽類などの哺乳動物のほか、 実験 動物などが含まれる。 ヒト以外の動物への投与形態としては、 飼料中への添加で あってもよい。
次にグリシンの新規用途に係る発明について説明する。本発明の新規用途とは、 食品香料、 中途覚醒 ·早朝覚醒抑制食品、 熟眠障害改善食品、 便通改善食品とし ての用途である。
<食品香料 >
従来、 通常のアミノ酸は、 高温条件での工業的な環境という特殊な条件下でリ アクションフレーパーとして利用されていた。 本発明者らは、 グリシンに熱湯を 添加するなど、 家庭で一般的に実施可能な条件で食品中に含まれる糖類と反応し て、 好ましいフレーバーを生成することができることを見出した。 また、 食品中 の好ましからざるフレ一パーのマスキングにも利用することができることを見出 した。
本発明における食品香料とは、香りがほとんどない食品素材に香りを付けたり、 食品の製造工程中に失われる香りを補強したり、 食品素材自身が持つあるいは加 ェ時に生じる好ましくない香りをマスキングしたりする物質を表す概念である。 食品香料として使用するためには、 グリシンを食品に含有させればよい。 付与 すべきフレーパーの程度、 マスキングの程度によってグリシンの含有量を適宜設 定すればよいが、 1食当たりの摂取量単位の形態をとる食品であれば、 グリシン を 1食当たり、 好ましくは 0 . 5〜1 0 0 g、 より好ましくは 1 . 0〜6 0 g含 有させる。また食品全体に占めるグリシンの重量は、溶解性、呈味性の好ましさ、 フレーパーやマスキング効果の有効性という理由により、 好ましくは 0 . 1 5〜 1 0 0重量%でぁり、 より好ましくは 0 . 3〜9 8重量%である。 この用途にお ける、 好ましい使用態様として熱湯を添加するなどの加熱によって糖類と反応さ せる態様が挙げられる。 この場合、 反応させる糖類としてはショ糖、 果糖、 プド ゥ糖、 デキストリン、 マルトース、 麦芽糖などが例示される。
また、 食品全体に対して 0 . 1 5〜1 0 0 %重量、 好ましくは 0 . 3〜9 8重 量。 /0のグリシンを含有させることを特徴とする、 食品素材自身が呈する香りまた は食品加工によって付与された香りをマスキングする方法も本発明の対象である。 グリシンを食品中の好ましからざるフレーパーのマスキングに利用する場合の、 「好ましからざるフレーパー」 としては、 生薬や漢方薬に用いられる薬草の他、 一般の健康食品に含まれるヤーコン、 杜仲、 プーアルなど、 民間療法的に使われ るドクダミなどの植物抽出物、 さらには一般にハープとして食用あるいは抽出し て飲用に供されるハープ類のフレーバーが挙げられる。
<熟眠障害改善食品 >
本発明の別の態様として、 グリシン (または加水分解によりグリシンになり得 る物質) を含有する食品を、 熟眠障害改善食品として用いる態様が挙げられる。 ここで、 「熟眠障害」 とは、起床時に熟眠に対する満足感が無い、 または、 睡眠 不足感を感じる状態、 あるいは、 適切な睡眠によって期待される様々な状態につ いての満足感が感じられない状態をいう。 例えば、 睡眠が浅い場合や、 入眠後に 深い眠りとされる徐波睡眠に移行しにくい場合や、 睡眠が中断されたり、 期待す る時間に起床できない場合や、 睡眠時間が不足する場合があげられ、 また睡眠の 環境が不適切な場合、精神的あるいは身体的ストレスがある場合、就寝前にカフェ インなど覚醒作用を持つ成分を摂取した場合、 過度に飲酒した場合、 さらに不規 則な睡眠周期や生体リズムの乱れがある場合、 その他、 時差のある環境において も起こりやすいとされる。 一般に睡眠は体の休息だけでなく、 より積極的に身体 と精神の疲れを取ったり、 記憶を整理したり、 特に深い睡眠では、 成長ホルモン 等の分泌により、 成長や体内の代謝パランスを整えたりする役割があることが知 られている。 したがって、 熟眠障害によって、 睡眠をとつても身体的 ·精神的状 態が改善されなかったり、 疲れが残ったり、 生活への意欲が減退したり、 翌日に 過眠があったり、 体にだるさがあったり、 睡眠時間の不足感があったり、 さらに は頭痛があったりする場合には、これらを改善すると(熟眠障害の改善)、例えば、 疲労感の低減や、 起床時の目覚め感など身体的 ·精神的状態の改善、 深い睡眠が 得られたという実感、 質の良い睡眠が得られたという実感が得られ、 生活意欲が 向上したり、 集中力が向上することなどが期待される。 また、 交代勤務などの不 規則な勤務や時差を伴う移動なども熟眠障害の原因となりえ、 これを改善するこ とで、覚醒中の集中力を高めたり日中の過眠を防止したり、疲労感を低減したり、 労働意欲を増進したりすることも期待される。 熟眠障害改善食品は、 上記熟眠障 害を改善するだけでなく、 睡眠の質的改善により睡眠という行為が本来持ってい る役割を発揮させることに有効な食品である。 そのような役割とは、 例えば起床 時のすっきりした気分や、 疲労感の低減、 日中の過眠傾向の防止などである。 熟 眠障害改善食品は上記熟眠障害を改善しうる食品である。 なお、 いわゆる 「睡眠 障害」 や 「不眠症」 とよばれる概念も、 上述の 「熟眠障害」 という概念に含まれ る。
熟眠障害改善食品としての本発明の食品は、 ダリシンまたは加水分解によりグ リシンになり得る物質を含有する食品である。 この用途のための前記食品の摂取 量は、 グリシン換算で、 好ましくは 0 . 0 0 6 2 5〜2 . 5 g Z k g / d a yで あり、 より好ましくは 0 . 1 2 5〜1 . 5 g / k g Z d a yである (体重 1 k g あたりの 1日当たりの摂取量)。 「グリシン換算で」の意味は上述のとおりである。 前記数値範囲の下限値以上であれば上述の効果を奏するのに十分であるが、 摂取 量を多くすると、 摂取が困難になったり、 コス ト高となったりする傾向にある。 上述した、 1食当たりの摂取量単位の形態をとる食品は、 グリシンの摂取量の管 理を容易にする。
以上のような睡眠に関する効果により、 日中の眠気の抑制、 特にジェットラグ など時差のある環境での睡眠の質の向上が期待される。 今日の生活では生活時間 帯のシフトや交代勤務など規則的な睡眠をとることが困難な場合がある。 このよ うに生活パターンの乱れた環境において、 起床時の熟睡感の向上や昼間の眠気の 軽減により、 生活の質を改善することができる。 以上のようなグリシンの効果に ついては、 複数のメカ-ズムが関連すると想定されるが、 特に交感神経 ·副交感 神経系への作用が有力であると考えられる。 実験動物で心電図を測定した実験で は、 グリシンの投与により副交感神経系が優位に作用する結果が得られている。 現代の生活は、 精神的なス トレスなどにより交感神経優位になりやすいと言われ ているが、 グリシンはこれと対照的に作用する副交感神経を優位に作用させるこ とにより、 徐波睡眠 (深い眠り) への移行を誘発したり、 睡眠中の眠りの質を向 上させたり、 睡眠中の内臓の活動を適切に調節したり、 自然な眠りを助長するも のと考えられる。 このような睡眠に関する用途でグリシンを摂取する場合、 就寝 前に摂取することが最も適当である。
熟眠障害改善食品の下位概念として、 中途覚醒抑制食品、 早朝覚醒抑制食品を 挙げることができる。 ここで、 「中途覚醒」 とは夜中に目が覚め、その後しばらく 眠れない状態をいい、 「早朝覚醒」 とは朝、意図したよりも早く目が覚め、そのま ま眠れない状態をいう。 中途覚醒 ·早朝覚醒抑制食品は、 上記中途覚醒および早 朝覚醒の少なくとも一方の状態を改善し得る食品である。
中途覚醒 ·早朝覚醒抑制食品としての本発明の食品は、 グリシンまたは加水分 解によりグリシンになり得る物質を含有する食品である。 この用途のための前記 食品の好ましい摂取量は、 熟眠障害改善食品としての好ましい摂取量と同様であ る。
く便通改善食品 >
本発明の別の態様として、 グリシン (または加水分解によりグリシンになり得 る物質) を含有する食品を、 便通改善食品として用いる態様が挙げられる。 ここ で、 「便通改善」 とは、 便通異常 (所謂、 便秘や下痢) を改善し得る食品である。 便通改善食品として使用するためには、 グリシンまたは加水分解によりグリシ ンになり得る物質を含有する食品を摂取すればよい。 この用途のための前記食品 の好ましい摂取量は、 熟眠障害改善食品としての好ましい摂取量と同様である。
<商業的パッケージ >
本発明の食品とその用途への使用に関する説明を記載した記載物を含むパッケー ジにおいて、 記載物としては、 用途 ·効能や飲食方法などに関する説明事項を記 載したいわゆる能書などが挙げられる。
実施例
以下、 実施例により本発明を具体的に説明する。 但し、 本発明は実施例の記載 により何ら限定されない。 実験動物による試験以外の、 実験例 1〜6、 8の試験 は、 すべて被験者が本人の主体的希望に基づいて食品添加物用のダリシンを粉末 または錠剤である 、は一般の食品に加えて自主的に摂取し、本人の自由意志によつ てコメントした結果をまとめたものである。 なお、 実験例 9以降の試験は、 社内 倫理審査委員会の承認を得て、 専門医師の指導の下、 二重盲検法プラセボ試験に て実施したものである。
(実験例 1 )
各々市販の表 1に示すプレンド茶のティーバッグに粉末のグリシン (実質的に 純粋なもの) 2 gを添加したものと添加しないものを用意し、 これに所定量 (1 5 0 m l ) の熱湯を加えて 1分閬抽出した。 抽出したブレンド茶を 5名の被験者 が飲用した。 グリシンを添カ卩しない場合と比較したときの、 グリシンを添加した ものについてのフレーパーの減少について被験者からコメントを得た。フレーパー の減少をマスキング効果の指標とした(表 1 )。試験した 3種類全てのプレンド茶 について、 過半数の被験者がマスキング効果を確認し、 その大部分が好ましいマ スキング効果であった。
表 1 中に 1食あたり 2 gのグリシンを添加した場合のマスキング効果(単位:人)
Figure imgf000012_0001
(実験例 2 )
被験者である日本在住の日本人 (男性、 4 4歳、 体重 6 2 k g ) が米国東海岸 へ旅行したときの、グリシン摂取、睡眠の様子は図 1に示すとおりである。図中、 矢印を付した日時にグリシン (賦形剤、 香料以外を含まない実質的に純粋な錠菓 状のグリシン)を摂取した。このうち、 「6月 2 0 3」および「6月 2 1 3」は 1 . 0 gを摂取し、 「6月 2 2日」 〜 「6月 2 6日」 および 「 6月 2 9日」 は 1 . 5 g を摂取した。 この被験者は前回までの同様の旅行中には睡眠中に頻繁に覚醒して いたが、 図 1の結果から明らかなようにグリシンの服用により中途覚醒が減少ま たは消失した。
(実験例 3 )
5日間の渡米中の 3人の被験者(被験者 A〜C、体重 6 4〜7 4 k g )に対し、 睡眠前にグリシン (賦形剤、 香料以外を含まない実質的に純粋な錠菓状のグリシ ン) を 1 . 5 g摂取した場合と、 摂取しない場合とで、 翌日の午後 1時から 5時 に感じる眠気を 3段階で評価した。 結果を表 2にまとめる。 3人の被験者とも、 グリシンを摂取した場合には摂取しなかった場合に比べ、 翌日日中の眠気の程度 が軽減された。 表 2 時差のある環境でのグリシン摂取による翌日日中の眠気の軽減(単位:日)
Figure imgf000013_0001
(実験例 4 )
被験者 (体重 4 5 k g ) は、 就寝前に直接または種々の食品 (表 3参照) に添 加して 3 gのグリシンを摂取した。 これらの食品中の、 グリシン以外のアミノ酸 または加水分解によりダリシン以外のァミノ酸になり得る物質の含有量 (ァミノ 酸換算量)は、概ね 0〜4 gである。グリシンを摂取しなかった場合と比較して、 就寝時の寝つきの良さと翌朝起床時の熟睡感を記録し、 表 3にまとめた。 いずれ の形態でグリシンを摂取した場合も、 ほとんどの場合において熟睡感と寝つきが 改善された。
表 3 就寝前のグリシン 3 g摂取による熟睡感、寝つきの改善(単位:日)
Figure imgf000013_0002
(実験例 5 )
被験者ら (体重 4 5〜 8 0 k g ) は 3 gのグリシン (顆粒及ぴ粉末状の実質的 に純粋なグリシン) をそのまま、 あるいは水、 ジュース、 スポーツ飲料などに溶 いてあるいは懸濁して、またはゼリー、プリンなどに添加し摂取して睡眠をとり、 非摂取時と比較して眠りの質について自発的にコメントした。 7 7名中 5 8名か ら睡眠の質が向上したとのコメントがあり、 2名から質が低下した、 1 7名から 何の効果もなかつたとのコメントがあった。 目覚めのさわやかさや熟睡感の向上 といった起床時の効果の他、 日中の眠気の軽減といった摂取翌日の効果、 いびき の軽減といった摂取後睡眠中の効果があった。 以上の他にも少数ではあったが、 胃の痛みが軽減された、 翌朝に疲れが残らなかった、 受験前の精神的ストレスが 軽減された、 生理痛が軽くなつた、 寝坊しなくなった、 鼻詰まりが解消した、 な どのコメントがあった (表 4参照)。
表 4
グリシン 3 g摂取による睡眠の質への効果 (7 7名中の自発コメント、 単位:人)
Figure imgf000014_0001
(実験例 6 )
2人の被験者 (被験者 A (体重 5 2 k g )、 B (体重 4 5 k g ) ) は、 就寝前に グリシン (賦形剤、 香料以外を含まない実質的に純粋な錠菓状のグリシン) を表 5に示す形態で摂取した (摂取しない場合もあり)。表 5は、その翌朝の便通の有 無を該当する Θ数で表示したものである。 就寝前にグリシンを摂取した場合に、 翌朝の便通の頻度が増加した。 ヨーグルトと共に摂取した場合にも便通は改善さ れた。 表 5
グリシンの摂取による便通の改善(単位:日)
Figure imgf000015_0001
(実験例 7)
グリシン (粉末状の実質的に純粋なグリシン) を 0、 30、 30 Omg/k g (OmgZk gは対照、 CTRL) それぞれ投与したビーグル犬を用いて交感神 経活動の指標となる心電図における R— R間隔をテレメ トリーシステムにより測 定した。 測定は、 グリシン投与の後の夜間に行った。 またグリシン経口投与後の R— R間隔から高速フーリエ変換 ·パワースぺクトラム解析により交感神経活動 ([低周波成分 LF] / [高周波成分 HF]) および副交感神経活動 (高周波成分 HF) を調べた。 図 2は、 投与後の経過時間と R— R間隔との関係を示す。 その 結果、 対照と比較して、 グリシンを投与すると、 投与 1〜4時間において R— R 間隔が増大し、 副交感神経活動が優位にあることが示された。 このことから、 グ リシンは交感神経宂進の相対的抑制により熟眠障害の緩和に関与している可能性 が推察された。
(実験例 8)
被験者 A (体重 45 k g) は、 就寝前に表 6記載の量のグリシン (粉末状の実 質的に純粋なもの) を水に溶かして摂取して、 翌朝の熟眠感を記録した。 普段よ りも熟眠感が向上した場合は「十」、普段の熟眠感とほぼ変わらない場合は「土」、 悪化した場合は 「一」 と評価した。 結果を表 6に示す。 表 6
Figure imgf000016_0001
(実験例 9)
グリシンの睡眠への効果の確認を目的とした二重盲検法クロスオーバーテスト を、 女性成人 15人 (20代〜 50代、 体重 46〜58 k g) を対象として実施 した。 被験者は就寝 1時間前にグリシン (顆粒状、 クェン酸などを含む) をダリ シン換算で 3 g服用し、 プラセボとしてはグリシン以外の成分を含み (タエン酸 など) 味に区別がつかない程度に調整した還元麦芽糖をもちいた。 試験はグリシ ンとプラセボを各々 4日間摂取し、 間に 3日間の非摂取日をはさんだ 2週間で実 施した。
(1) 睡眠の状態を評価する自記式の調査票を用いて調査したところ、 32歳以 上の被験者(15名中 6人、体重 46〜 58 k g) について、起床時の身体的(体 の調子が良い、 だるい、 頭が重いなど) '精神的 (気分がすっきりしている、気分 が悪いなど) 状態を改善する効果が有意に示され、 ピッツバーグ睡眠調査票 (P SQ I ) で 9点以上であるような睡眠についての問題の多い被験者 (15人中 7 人、 体重 46〜58 k g) について、 起床時の精神的状態を改善する効果が有意 に示された。 結果を表 7に示す。
表 7
グリシン摂取による起床時の身体的 ·精神的状態の改善 (単位:人)
Figure imgf000016_0002
( 2 )起床時の疲労度の状態を評価する自記式の調査票を用いて調査したと 起床時の疲労感を低減する傾向が示された。 結果を表 8に示す。 表中のグリシン およびプラセボの値は、 S AM疲労度チェックリストにおいて、 起床時の疲労度 を問う 1 0問 (各々 0、 1、 2点の 3段階) における 4日間の総点において、 プ ラセポ摂取に比べ疲労度の低減 (総点の減少) あるいは増加 (総点の増加) した 被験者数を示したものである。 表中では総点において 1点以上の差があったもの (効果あり) と総点で 4点以上差のあったもの (顕著な効果) の被験者数を示し た。
表 8
ダリシンの摂取による起床時の疲労感を低減する効果
Figure imgf000017_0001
( 3 ) 睡眠の状態を評価する自記式の調査票を用いて調査したところ、 3 2歳以 上の被験者について、 睡眠の深さを改善する効果が有意に示された。 結果を表 9 に示す。 表中のグリシンおよびプラセボの値は、 睡眠調査票 「睡眠の深さ」 にお いて、 8段階で評価された点の被験者平均を表す値である。 数値が大きいほど、 被験者がより深い睡眠であつたと回答したことを意味する。 また、 p値とは、 統 計学的な値で、 差が無いと仮定したときの可能性を表す値である。 特にこの値が 0 . 0 5以下のときに有意差があるとされる。
表 9
グリシンの摂取による睡眠の深さを改善する効果
Figure imgf000017_0002
( 4 ) 各々 1週間の試験期間の終了時に睡眠の良好さについて質問したところ、 1 5人中 6人はグリシンを服用した週が、 1人はプラセボを服用した週が良好で あつたと応えた。 残りの 8人はどちらも同じと応えた。
( 5 ) 睡眠の状態を評価する自記式の調査票を用いて調査したところ、 3 2歳以 上の被験者について特に、 翌朝の頭をすつきりさせる効果が示された。 結果を表 1 CHこまとめる。
表 1 0
グリシン摂取による翌朝の頭をすつきりさせる効果 (単位:人)
Figure imgf000018_0001
以上のことから、 グリシンの摂取により、 深い睡眠が得られるとともに、 起床 時の疲労感や、 身体的あるいは精神的な状態が改善させることが示された。 深い 睡眠が得られたことで疲れが取れ、 起床時の状態が改善されたと考えられる。
(実驗例 1 0 )
ダリシンの睡眠への効果の確認を目的とした二重盲検法クロスオーバーテスト を睡眠中のイビキゃ無呼吸状態を気にしている男性成人 1 4人 (体重 6 4〜1 1 2 . 5 k g、 平均 8 1 · 2 k g ) を対象として実施した。 被験者は就寝 1時間前 にグリシン (顆粒状、 クェン酸などを含む) をグリシン換算で 3 g服用し、 ブラ セポと してはグリシン以外の成分 (タエン酸など) を含み味に区別がつかない程 度に調整した還元麦芽糖をもちいた。
( 1 ) 睡眠の状態を評価するため終夜ポリソムノグラフィーを用いて測定したと ころ、 消灯から入眠までの時間に有意な差は認められず、 消灯から深い睡眠とさ れる徐波睡眠に入るまでの時間が短縮されると共に、 入眠初期の徐波睡眠の延長 が確認、された。
さらに、起床時に昨夜の睡眠の状態について睡眠調査票で調査したところ、 「眠 りの深さ」 の項目で高い得点が得られた。 このことから、 グリシンの摂取により 深い睡眠が得られやすくなつたと考えられる。 結果を表 1 1にまとめる。 表中の 入眠初期の徐波睡眠(%) とは、入眠初期(1時間) に占める徐波睡眠の割合の、 被験者平均を表す値である。
また O S A睡眠調査票においては、 4段階 (0、 1 1、 2 1、 3 2点) で記載 された得点の被験者平均を表す値を算出した。 得点が高いほど眠りがより深かつ たと被験者が回答したことを示す。 グリシン摂取での得点は 16. 7点で、 プラ セポ摂取での得点 12. 3に比べ高値を示した。 これは、 グリシン摂取により眠 りが深くなったことを示している。
表 1 1
グリシンの摂取による深い睡眠を得られやすくする効果
Figure imgf000019_0001
( 2 ) 起床時に昨夜の睡眠の状態について O S A睡眠調査票で調査したところ、 寝つくまでにゥトウトしていた状態が少なかつたとの傾向が得られた。 就寝時の 入眠への抵抗を低減したと考えられる。 結果は、 OS A睡眠調査票における 4段 階 (0、 1 1、 19、 30) で記載された得点の被験者平均値で示す。 得点が高 いほど寝つくまでにゥトウトしていた状態がより少なかったと、 被験者が回答し たことを意味する。 グリシン摂取での得点は 24. 9で、 プラセボ摂取での得点 19. 6に比べ高値を示した。 これは、 グリシン摂取で寝つくまでにゥトウトし ていた時間が少なくなつたことを示しており、 入眠後に深い眠りが得られたため と考えられる。
(実験例 1 1 )
グリシン (粉末状の実質的に純粋なグリシン) を、 O gZk gおよび 2 g/k g (0 gZk gは対照) それぞれ投与したラットを用いて、皮質'海馬に留置した 電極から記録される自発脳波おょぴ頸部筋電図、 さらに赤外線モニターによる自 発運動量を測定した。脳波、筋電図および行動記録から睡眠—覚醒周期を解析し、 明期おょぴ喑期の占有率および潜時時間を算出した。 表 12に 3時間毎の睡眠一 覚醒周期占有率、 表 13に潜時時間、 表 14に投与 6時間後の自発運動量を示す (すべて平均値土標準誤差で表した)。
表 1 2
投与後の各睡眠—覚醒周期の占有率 (単位:%)
Figure imgf000020_0001
表 1 3
投与後の各睡眠期の潜時時間 (単位:分)
Figure imgf000020_0002
表 1 4
投与後 6時間の自発運動量 (単位:カウント)
Figure imgf000020_0003
昼間にグリシンを投与した場合、対照と比較して覚醒期の割合が減少していた。 睡眠期のうちわけについてみると、 徐波睡眠期と速波睡眠期のいずれもやや増加 する傾向にあった。 一方、 喑期については作用が認められなかった。 また、 表 1 3に示したように、 各睡眠期の潜時時間、 すなわち投与後初めて出現するまでの 時間について、 グリシン投与群では徐波睡眠期潜時が短縮しており、 グリシンに よつて深!/、眠りが誘発されやすくなつている可能性が示唆された。
さらに、 表 1 4に示したように、 明期の自発運動量はグリシン投与群で減少し たが、 暗期には変化が認められなかった。 以上の結果からグリシンは、 ラットの 本来の休息期である明期に限り、 眠りの構成を著しく変化させることなく自然な 眠りを助長することが示された。
産業上の利用可能性
本発明の食品は、好ましからざるフレーパーのマスク作用、中途覚醒抑制作用、 早朝覚醒抑制作用などといった熟眠障害改善作用、 便通改善作用を奏し得る。 本 発明の摂取量単位の形態をとる食品は、 上記作用による効果を手軽に享受し得る 食品である。 本出願は、 日本で出願された特願 2 0 0 4 - 0 0 7 3 9 2およぴ特願 2 0 0 4 - 1 5 8 9 1 7を基礎としており、 それらの内容は本明細書に全て包含されるも のである。

Claims

請求の範囲
1 . 1食当たりの摂取量単位の形態をとる食品であって、 グリシンまたは加水分 解によりグリシンになり得る物質を、 グリシン換算で 1食当たり 0 . 5 g以上含 有する食品。
2 . ダリシン以外のァミノ酸または加水分解によりグリシン以外のァミノ酸にな り得る物質の含有量が、 グリシン以外のアミノ酸換算で 1食当たり 5 g以下であ る請求の範囲 1に記載の食品。
3 . ダリシンまたは加水分解によりダリシンになり得る物質が粉末状または顆粒 状である、 請求の範囲 1または 2に記載の食品。
4 . ダリシンまたは加水分解によりグリシンになり得る物質がスラリー状である 請求の範囲 1または 2に記載の食品。
5 . 食品の形態が飲料である、 請求の範囲 1〜4のいずれかに記載の食品。
6 . 食品の形態が菓子である、 請求の範囲 1〜 4のいずれかに記載の食品。
7 . 食品の形態がゼリー、 プリンまたはヨーグルトの形態である、 請求の範囲 1 〜 4のいずれかに記載の食品。
8 . 食品素材自身が呈する香りまたは食品加工によって付与された香りをマスキ ングするための請求の範囲 1または 2に記載の食品。
9 . ダリシンまたは加水分解によりグリシンになり得る物質を含む熟眠障害改善 食品。
10. グリシンまたは加水分解によりダリシンになり得る物質を含む便通改善食
1 1. 食品全体に対して 0. 1 5〜100%重量のグリシンを含有させることを 特徴とする、 食品素材自身が呈する香りまたは食品加工によつて付与された香り をマスキングする方法。
12. グリシンまたは加水分解によりグリシンになり得る物質を含む食品を摂取 することを含む、 熟眠障害の改善方法。
13. グリシンまたは加水分解によりダリシンになり得る物質を含む食品を摂取 することを含む、 便通の改善方法。
14. 熟眠障害改善のための、 グリシンまたは加水分解によりグリシンになり得 る物質を含む食品の使用。
15. 便通改善のための、 グリシンまたは加水分解によりダリシンになり得る物 質を含む食品の使用。
16. 熟眠障害改善のために用いるものであるという表示を付した、 請求の範囲 9に記載の食品。
17. 便通改善のために用いるものであるという表示を付した、 請求の範囲 10 に記載の食品。
1 8 . グリシンまたは加水分解によりグリシンになり得る物質を含む食品、 及ぴ 食品素材自身が呈する香りまたは食品加工によって付与された香りをマスキング する用途への使用に関する説明を記載した記載物を含む商業的パッケージ。
1 9 . グリシンまたは加水分解によりグリシンになり得る物質を含む食品、 及ぴ 熟眠障害改善用途への使用に関する説明を記載した記載物を含む商業的パッケー ジ。
2 0 . グリシンまたは加水分解によりグリシンになり得る物質を含む贪品、 及ぴ 便通改善用途への使用に関する説明を記載した記載物を含む商業的パッケージ。
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