WO2005038796A1

WO2005038796A1 - ディスク装置

Info

Publication number: WO2005038796A1
Application number: PCT/JP2004/015377
Authority: WO
Inventors: Shinya Ogasawara; Shingo Kage; Yukihiro Araki; Nobuyuki Miroku
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 2003-10-20
Filing date: 2004-10-18
Publication date: 2005-04-28
Also published as: EP1677296A1; JP4197146B2; US20070067783A1; DE602004030814D1; EP1677296A4; JP2005122860A; EP1677296B1; CN1871649A; CN100454420C; US7506346B2

Abstract

　本発明は、ディスク装置の小型化、薄型化及び軽量化を達成するとともに、簡単な構成でディスクの２重挿入を確実に防止して、ディスク同士の接触のない信頼性の高いディスク装置を提供する。本発明のディスク装置において、筐体に固着された固定フレームのディスク挿入排出用開口の近傍にディスクガイドを回動可能に配設して、当該ディスクガイドはディスク状記録媒体の挿入動作及び排出動作を案内するとともにディスク挿入排出用開口の少なくとも一部を閉鎖可能に構成されている。

Description

明細書

ディスク装置

技術分野

[0001] 本発明は、 CD、 DVD等のディスク状記録媒体の記録及び/又は再生を行うディスク装置に関し、特にディスク装置におけるディスク状記録媒体のディスクローデイング機構に関する。

背景技術

[0002] 近年、 CD、 DVD等のディスク状記録媒体 (以下、ディスクと略称する）を記録及び/ 又は再生するディスク装置は、小型化、薄型化及び軽量化されて携帯用又は車載用として使用されている。このようなディスク装置において、装置外部からの振動が記録再生中のディスクに対して直接的に伝わらないよう、ターンテーブルやスピンドルモータが実装されたブロックは、振動吸収部材により固定側フレームに保持されたフロ一ティング構造となっている。このようなフローティング構造のブロック（フローティングブロック）には、挿入されたディスクを記録再生位置に搬送し記録再生位置力ゝらデイスクを排出するディスク搬送駆動機構、記録再生位置のディスクを固定するディスク挟着機構、及び記録再生位置のディスクを記録再生するためのディスク記録再生機構等の多くの機構が設けられている (例えば、特許文献 1参照。 ) o

[0003] 特許文献 1のディスク装置において、ディスクをディスク挿入口より挿入すると、ディスクの周縁部にガイドピンが摺動してディスクを案内するとともに、ガイドピンと連動するマイクロスイッチがディスク検知信号を制御回路に出力するよう構成されている。このディスク検知信号が制御回路に入力されることにより、正逆回転モータが駆動され、ディスクの表面に当接している移送ローラが回転を始め、ディスクは搬送される。このとき、フローティングブロックに設けられているディスク挟着機構のクランパは持ち上がっており、ターンテーブルの上方はディスクの搬送空間として確保されている。また、このときフローティングブロックは、ガイドピンと連動したロック手段により固定側フレームに固定されてロック状態となっている。ターンテーブル上に案内されたディスクは、コイルパネの付勢力で回動したクランパにより挟着されるとともにディスクを挟着するフローティングブロックのロック手段は係合状態が外れる。この結果、フローティングフレームは、ロック手段力完全に解放され、フローティングブロックは振動吸収部材のみに支持されたフローティング状態となり、ディスクは記録再生可能な状態となる。

[0004] 上記のように構成されたディスク装置は、ディスクが直接装置内に挿入されて、そのディスクが装置内を搬送されて記録再生位置に配置されるスロットローデイング方式である。このようなスロットローデイング方式のディスク装置は小型化、薄型化及び軽量ィ匕を図ることが容易であるため、携帯用又は車載用のディスク装置として一般的に用いられていた。

この他の方式としては、トレイにディスクを載置してそのトレィを装置内を搬送して記録再生位置に配置するトレイローデイング方式がある。このようなトレイローデイング方式のディスク装置においては、ディスクが記録再生位置にあるときユーザが誤ってさらにディスクを 2重に装着しょうとしても、トレィを排出してディスクを載置する方式であるため、 2枚のディスクが同時に挿入されることはなぐまた、記録再生中のディスクに対してユーザが触れたり、他のディスクが接触することもなく好まヽ方式であった。しかし、トレイローデイング方式のディスク装置は、ディスクを載置したトレィを駆動制御する構成であるため、小型化、薄型化及び軽量ィ匕を図る上で好ましい方式ではなかった。

したがって、携帯用又は車載用としては、小型化、薄型化及び軽量ィ匕が可能で利便性が良、スロットローデイング方式のディスク装置が一般的に用いられてヽた。特許文献 1 :特開平 07— 320371号公報 (第 4頁、第 12図）

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0005] 上記のように構成された従来のスロットローデイング方式のディスク装置においては、携帯用又は車載用として小型化、薄型化及び軽量ィ匕を達成すべく各構成部品が小型に構成されている力スロットローデイング方式であるため、ディスクが記録再生位置にあるときユーザが誤ってさらにディスクを挿入することを防止する機構が必要であった。このようなディスクの 2重挿入防止機構としては、ディスクが記録再生位置にあるときディスク挿入口に 2重挿入防止ピンを配置するよう構成した従来例があったしかし、ディスクが記録再生位置にあるときに 2重挿入防止ピンを設ける構成は、機構が複雑になり、小型化、薄型化及び軽量ィ匕に逆行するものであった。また、デイスクを直接ディスク挿入口に挿入する従来の方式の場合には、記録再生位置のデイスクの記録面がディスク挿入口から見える位置にあり、ユーザが誤って 2枚目のディスクをディスク挿入口に挿入しょうとした場合には、 2重挿入防止ピンにより挿入は防止されるが、互いのディスクが縁部分若しくは縁周辺部分が接触する場合があった。このように、互、のディスクの縁部分若しくは縁周辺部分が接触することにより記録面が損傷するおそれがあり好ましいものではな力つた。

本発明は、ディスク装置の小型化、薄型化及び軽量化を達成するとともに、簡単な構成でディスクの 2重挿入を確実に防止して、ディスク同士の接触のなヽ信頼性の高いディスク装置を提供することを目的としてなされたものである。

課題を解決するための手段

[0006] 本発明のディスク装置は、請求項 1に記載したように、装置外観となる筐体に固着され、ディスク状記録媒体が挿入及び排出されるディスク挿入排出用開口を有する固定フレーム、

前記固定フレームのディスク挿入排出用開口の近傍に回動可能に配設され、ディスク状記録媒体の挿入動作及び排出動作を案内するとともに前記ディスク挿入排出用開口の少なくとも一部を閉鎖可能に構成されたディスクガイド、及び

前記固定フレームに粘弾性部材を介して前記固定フレームの内部にフローテイング状態で配置され、ディスク状記録媒体の記録及び Z又は再生を行う機能を有するフローティングユニットを具備する。このように構成された本発明のディスク装置は、デイスク装置の小型化、薄型化及び軽量化を達成するとともに、簡単な構成でディスクの 2重挿入を確実に防止して、ディスク同士の接触のなヽ信頼性の高!、ディスク装置を提供することができる。

[0007] また、本発明のディスク装置は、請求項 2に記載したように、請求項 1のフローテイングユニットは、ディスク状記録媒体をディスクガイドに押し付けて自転し、当該ディスク状記録媒体を所望の位置に搬送するローラアームを有するディスク搬送部を有しており、前記ディスク搬送部がディスク状記録媒体を記録再生位置に搬送したとき、前記ローラアームが回動若しくは移動して、ディスクガイドによりディスク挿入排出用開口の少なくとも一部を閉鎖するよう構成されている。このように構成された本発明のデイスク装置は、簡単な構成でディスクの 2重挿入を確実に防止して、ディスク同士の接触のなヽ信頼性の高!、ディスク装置を提供することができる。

[0008] また、本発明のディスク装置は、請求項 3に記載したように、請求項 1のフローテイングユニットは、ディスク状記録媒体をディスクガイドに押し付けて自転し、当該ディスク状記録媒体を所望の位置に搬送するローラアームを持つディスク搬送部を有しており、前記ディスク搬送部がディスク状記録媒体を記録再生位置に搬送したとき、前記ディスクガイドの一部がディスク状記録媒体の移動軌跡と交差する方向に移動し、デイスクガイドによりディスク挿入排出用開口の少なくとも一部が閉鎖されるよう構成されている。このように構成された本発明のディスク装置は、ディスクの 2重挿入を確実に防止して、ディスク同士の接触のなヽ信頼性の高!、ディスク装置を提供することができる。

[0009] また、本発明のディスク装置は、請求項 4に記載したように、請求項 1の固定フレームが上フレームと下フレームで構成され、ディスクガイドが前記上フレームの裏面に所定角度回動可能に懸装されている。このように構成された本発明のディスク装置は、装置の小型化、薄型化及び軽量化を達成した装置を容易に構成することができる。

[0010] また、本発明のディスク装置は、請求項 5に記載したように、請求項 1のディスクガイドが 2段に折れ曲がる構成であり、ディスク状記録媒体の挿入動作及び排出動作を案内するとき収納されるよう構成されている。このように構成された本発明のディスク装置は、ディスクの 2重挿入を確実に防止して、ディスク同士の接触のない信頼性の高!、ディスク装置を提供することができる。

[0011] また、本発明のディスク装置は、請求項 6に記載したように、請求項 1のフローテイングユニットにおけるディスク挿入排出用開口を形成する位置に実質的に円弧状に突出したチンガードを有し、ディスクが記録再生位置にあるときディスクガイドが前記チンガードと当接するよう構成されている。このように構成された本発明のディスク装置は、簡単な構成でディスクの 2重挿入を確実に防止して、ディスク同士の接触のない信頼性の高、ディスク装置を提供することができる。

[0012] また、本発明のディスク装置は、請求項 7に記載したように、請求項 1のディスクガイドのディスク挿入排出用開口を閉鎖する部分が凹部形状を有している。このように構成された本発明のディスク装置は、簡単な構成でディスクの 2重挿入を確実に防止して、ディスク同士の接触のなヽ信頼性の高、ディスク装置を提供することができる。発明の効果

[0013] 本発明によれば、ディスク装置の小型化、薄型化及び軽量化を達成するとともに、簡単な構成でディスクの 2重挿入を確実に防止して、ディスク同士が接触することのなヽ信頼性の高ヽディスク装置を提供することが可能となる。

図面の簡単な説明

[0014] [図 1]図 1は本発明に係る実施の形態 1のディスク装置における外観筐体を取り除いた状態を示す斜視図である。

[図 2]図 2は図 1に示したディスク装置に対してディスク状記録媒体の挿入途中状態を示す斜視図である。

[図 3]図 3は図 1に示したディスク装置の内部構成を示す斜視図である。

[図 4]図 4は実施の形態 1における上フレーム 1を示す分解斜視図である。

[図 5]図 5は実施の形態 1におけるクランパ部 3を示す斜視図である。

[図 6]図 6は実施の形態 1のディスク装置におけるフローティングユニット 10の搬送部

4、ディスク搬送駆動部 5、及びトラバースシャーシ 6を示す斜視図である。

[図 7]図 7は実施の形態 1のディスク装置におけるディスク記録再生駆動部 7とプリント基板 8、及びトラバースシャーシ 6をダンパーパネ 90により保持する下フレーム 90を示す分解斜視図である。

[図 8]図 8はディスク搬送部 4とディスクガイド 2との係合関係を示す斜視図である。

[図 9]図 9は図 11に示したディスク搬送部 4における装置前面から見た右側部分を示す斜視図である。

[図 10]図 10は実施の形態 1のディスク装置の裏面の一部を拡大して示した斜視図であり、ローラアーム 40の係合爪 40cと下フレーム 9の凹部 9aとの係合動作を示す部分図である。 [図 11]図 11は実施の形態 1のディスク装置におけるディスク 101が装着されていない状態を示す拡大斜視図 (a)、及びディスク 101が装着されたときの状態を示す拡大斜視図（b)である。

符号の説明

1 上フレーム

la 係合孔

2 ディスクガイド

2a 突起

2b 爪

2c 凹面部

2d 孔

2e 補強部

3 クランパ部

4 ディスク搬送部

5 ディスク搬送駆動部

6 トラバースシャーシ

7 ディスク記録再生駆動部

8 プリント基板

9 下フレーム

9a 凹部

10 フローティングユニット

11 ディスク挿入排出口

30 クランノ

31 クランパ保持部

32 クランパアーム

33 クランパベース

40 ローラアーム

40a 搬送ローラ 40b 凹咅

40c 係合爪

41 ディスク検出レバー

42 イジェクト検出レバー

50 モータ

51 制御スライダ

52 トリガーレバー

53 ギヤ列

55 ローラ制御アーム

61 チンガード

70 ターンテープノレ

71 スピンドノレモータ

72 光ピック部

73 モータ

81 検出スィッチ

90 ダンパーパネ

101 ディスク

発明を実施するための最良の形態

[0016] 以下、本発明に係るディスク装置の好適な実施の形態について添付の図面を参照して説明する。

[0017] 《実施の形態 1》

図 1は実施の形態 1のディスク装置における外観となる筐体を取り除いた状態を示す斜視図である。図 2は図 1に示したディスク装置に対してディスク状記録媒体であるディスクが挿入された状態を示す斜視図である。図 3は図 1に示したディスク装置の内部構成を示す分解斜視図である。

図 1から図 3に示す実施の形態 1のディスク装置は、ディスク状記録媒体 (以下、デイスクと略称する） 101、例えば、 CD、 DVD等を記録及び再生する機能を有しており

、ディスク 101がその直径方向に挿入されて記録再生位置に装着され、当該ディスク 101の記録又は再生が行われる。

[0018] 実施の形態 1のディスク装置において、外観となる筐体に固定された固定側フレームは上フレーム 1と下フレーム 9に 2分割されている。固定側フレームの内部には粘弹性体で形成された複数のダンパーパネ 90により支持され、フローティング状態のフロ一ティングユニット 10が設けられている。ただし、フローティングユニット 10のフローテイング状態は、ディスクの記録再生状態のときであり、その他の状態のときにはフローティングユニット 10が固定側フレームにロック機構により固定されるよう構成されている。このロック機構の詳細については後述する。

[0019] 図 3の分解斜視図に示すように、フローティングユニット 10には挿入されたディスク 101をターンテーブル 70との間で挟着するクランパ部 3と、ディスク 101を搬送するデイスク搬送部 4と、このディスク搬送部 4の駆動源であるモータ 50等を有するディスク搬送駆動部 5と、ディスク 101を所望の記録再生位置に配置するトラバースシャーシ 6と、ディスク 101を回転駆動してデータの記録又は再生を行うディスク記録再生駆動部 7と、トラバースシャーシ 6の裏面 (ディスク載置面と反対の面）に配設されフローティングユニット 10内の各機構を駆動制御する電気回路を有するプリント基板 8とが設けられている。

[0020] 図 4は固定側フレームの上フレーム 1を示す分解斜視図である。図 4に示すように、上フレーム 1の裏面には、 2箇所で回動可能に懸装されたディスクガイド 2が設けられている。ディスクガイド 2の装置奥側に形成された 2つの突起 2a、 2aが上フレーム 1に形成された係合孔 la, laのそれぞれに係合して、ディスクガイド 2は上フレーム 1〖こ対してその係合部分を中心に装置前面側が所定角度回動するよう構成されている。ディスクガイド 2はその両側に爪 2bが形成されており、この爪 2bがディスク排出完了時 (ディスクローデイング完了時）に後述するローラアーム 40と係合するよう構成されている。ディスクガイド 2の前面側は凹面状の凹面部 2cが形成されており、この凹面部 2cの近傍には複数のリブが形成された補強部 2eとなっている。また、ディスクガイド 2の中央部分には、細長い円弧状の孔 2dが形成されており、 2重挿入されようとしたディスク 101と当接してそれ以上の挿入を防止し、ディスクガイド 2の軽量ィ匕が図られている。 [0021] 図 5は記録再生位置のディスク 101を挟着するためのクランパ部 3を示す斜視図である。図 5に示すように、クランパ部 3は挿入されたディスク 101を押圧するクランパ 30 と、クランパ 30を遊動可能に保持するクランパ保持部 31と、クランパ保持部 31をクランパアーム 32を介してトラバースシャーシ 6に固定するクランパベース 33とを有している。クランパベース 33とクランパ保持部 31とを機械的に接続するクランパアーム 32 は、弾性部材、例えば薄い金属板で構成されており、クランパ 30によるディスク挟着時の押圧力を規制して、る。クランパ 30はその中心部分にぉヽてクランパ保持部 31 により回転可能な係合状態で保持されている。

[0022] 上記のように構成されたクランパ部 3のクランパ 30は、ディスク 101が挿入されて搬送されているとき、ターンテーブル 70の上方、即ちターンテーブル 70から離間する位置に配置されて、上フレーム 1に当接している。クランパ部 3はクランパベース 33がフローティングユニット 10のトラバースシャーシ 6に軸止されており、その軸に設けた付勢手段（図示省略)、例えばパネやクランク機構やカム機構によりクランパ 30がターンテーブル 70の方向に常に付勢されている。し力し、ディスク 101が記録再生位置以外のときには、クランパ 30は係止手段により上フレーム 1に当接して、クランパ 3 0がターンテーブル 70から離間した位置に配置される。そして、挿入されたディスク 1 01がターンテーブル 70上の位置 (記録再生位置）に搬送されたとき、前記係止手段が外れてパネの付勢力やクランク機構やカム機構によりクランパ 30がディスク 101を間にしてターンテーブル 70を押圧する。この結果、ディスク 101はターンテーブル 70 上に確実に配置され記録再生可能な状態となる。

[0023] 図 6は、実施の形態 1のディスク装置のフローティングユニット 10における、ディスク搬送部 4、ディスク搬送駆動部 5、及びトラバースシャーシ 6を示す斜視図である。ディスク搬送部 4は、装置内に挿入されたディスク 101をディスクガイド 2に押圧しつつ自転することにより装置内の所定方向に搬送する搬送ローラ 40aを持つローラァーム 40を有している。

上記のように、ローラアーム 40は搬送ローラ 40aを有しており、この搬送ローラ 40a の形状は、その中心部分の直径力、さく両側へ行くほど直径が太くなる 2つの円錐形で構成されて、る。搬送ローラ 40aにおけるディスク 101との接触部分はゴム材で構成されている。このように構成されたローラアーム 40は、ディスク搬送時において搬送ローラ 40aに対してディスク 101の外周縁のみが接触し、ディスク記録面が保護されている。ローラアーム 40の搬送ローラ 40aは、ディスク 101が記録再生位置以外の時、パネの付勢力によりディスクガイド 2に押し付けられており、ディスク搬送が完了してディスク 101が記録再生位置に到達したとき、搬送ローラ 40aは下方（上フレーム 1 力も離間する方向）に移動するよう構成されている。

[0024] 図 6に示すディスク搬送駆動部 5は、ディスク搬送時 (ディスクローデイング時とディスクアンローデイング時）にローラアーム 40の搬送ローラ 40aを回転駆動する前述のモータ 50と、ディスク挿入前及びディスク排出完了時 (ディスクアンローデイング完了時）にトラバースシャーシ 6を固定側フレームに固定する等の機能を持つ制御スライダ 51と、ディスクローデイングが完了したときのディスク 101の記録再生位置の到達を検知するトリガーレバー 52と、モータ 50の回転をローラアーム 40や制御スライダ 51 等に伝動するギヤ列 53と有している。なお、図 6においては、トリガーレバー 52がトラバースシャーシ 6内の後方位置に配置して示した力トリガーレバー 52の一端は制御スライダ 51の後方端部に接触するよう構成されており、トリガーレバー 52の移動により制御スライダ 51が連動するよう構成されている。トリガーレバー 52の他端であるトラバースシャーシ 6内の端部は、ディスク 101が記録再生位置の上方に到達したときディスク 101の縁部と当接する位置に配置されて！、る。

上記のように構成されたディスク搬送部 4とディスク搬送駆動部 5とが装着されたトラバースシャーシ 6には、ディスク記録再生駆動部 7とプリント基板 8が取り付けられている。このトラバースシャーシ 6の前面には、ディスク挿入排出口 11の近傍に配置されディスク 101が装置内に挿入されたことを検出するディスク検出レバー 41と、ディスク検出レバー 41の後方に配置され、ディスク 101の排出を検出するイジェクト検出レバ一 42が設けられている。ディスク揷入検知レバー 41とイジェクト検出レバー 42は、ノネの付勢力により常に上方向へ付勢されており、ディスク 101が挿入されて、ないとき、上方の所定位置に配置されている。

[0025] 図 6に示すように、ディスク検出レバー 41は、ディスク挿入排出口 11の両側近傍に配設されており、両側に広がりその両端が少し持ち上がった羽根形状を有している。ディスク 101がディスク挿入排出口 11から挿入されたとき、ディスク 101の外縁部分が両側に配置されたディスク検出レバー 41の、ずれか一方若しくはそれぞれの検出面（図 6における上面) 41aを押し下げて、検出レバー 41に形成された突起 41bがマイクロスイッチである検出スィッチ 81を押圧する。この検出スィッチ 81が押圧されることにより、正逆回転するモータ 50が所望の方向への回転を始動し、ギヤ列 53を介してローラアーム 40の搬送ローラ 40aを回転駆動する。この結果、挿入されたディスク 1 01はローラアーム 40の搬送ローラ 40aの回転駆動によりトラバースシャーシ 6における記録再生位置に搬送される。

[0026] なお、ディスク 101の排出動作時においては、モータ 50が挿入動作時と逆の方向に回転してディスク 101を記録再生位置力ディスク挿入排出口 11へ搬送ローラ 40 aの回転駆動により搬送される。ディスク 101がディスク挿入排出口 11から排出されたことはイジェクト検出レバー 42により検出される。イジェクト検出レバー 42はディスク検出レバー 41と同様の形状を有しており、上面が検出面 42aとなっている。この検出面 42aがディスク 101の外周面との接触カゝら外れることによりディスク 101の排出動作の完了を検知する。

[0027] 図 7はディスク記録再生駆動部 7、プリント基板 8、及び下フレーム 9を示す分解斜視図である。ディスク 101が記録再生位置にあるとき下フレーム 9はフローティングュニット 10をダンパーパネ 90によりフローティング状態で保持している。

図 7に示すように、ディスク記録再生駆動部 7はディスク 101を載置して回転駆動するターンテーブル 70、このターンテーブル 70を回転するスピンドルモータ 71、デイスク 101の記録再生を行う光ピック部 72、及び光ピック部 72をディスク 101の径方向に駆動する光ピック駆動モータ 73を有している。プリント基板 8はトラバースシャーシ 6の裏面に取りつけられており、トラバースシャーシ 6に設けられた各機構を駆動制御する電気回路が形成されてヽる。

[0028] 上記のように構成されたトラバースシャーシ 6は、筐体に取り付けられた固定側フレームである下フレーム 9により粘弾性機能を有するダンパーパネ 90により保持されている。ディスク挿入前の状態において、トラバースシャーシ 6は制御スライダ 51とローラアーム 40のディスクガイド 2への押し付け動作により上フレーム 1と下フレーム 9によるフレーム内部において下方位置にある。この状態において、ディスク 101が挿入されると、ディスク 101がローラアーム 40とディスクガイド 2との間に入り記録再生位置に搬送される。ディスク 101が記録再生位置に到達すると、トラバースシャーシ 6はフロ一ティング状態となり上昇して、ディスク 101はターンテーブル 70とクランパ 30により挟着される。

次に、ディスク 101の排出動作においては、ローラアーム 40のディスクガイド 2への押し付け動作と制御スライダ 51により、ダンパーパネ 90が圧縮されてトラバースシャーシ 6が下降して固定側フレーム内部の下方位置となる。

[0029] 前述のように、実施の形態 1のディスク装置において、ディスク 101がディスクローデイング完了時、すなわち記録再生位置にあるとき、ローラアーム 40の搬送ローラ 40a は上フレーム 1から離間する方向（下方向）に移動する。ディスク 101が記録再生装置に配置されたとき、ディスク 101の縁部がトリガーレバー 52を押圧する。トリガーレバー 52の一端がディスク 101により押圧されると、トリガーレバー 52の他端が制御スライダ 51を装置前方へ摺動させる（図 6参照)。制御スライダ 51が装置前方へ摺動すると、ローラ制御アーム 55がローラアーム 40を下方の所定位置まで回動される。この結果、ローラアーム 40の搬送ローラ 40aが接触して!/、るガイドプレート 2は上フレーム 1力も垂れ下がった状態となり、トラバースシャーシ 6のチンガード 61に当接して、ディスク挿入排出口 11を閉鎖状態とする。これにより、挿入されたディスク 101が記録再生位置にあるとき、ディスク挿入排出口 11からは 2枚目のディスク 101の挿入が確実に禁止される。

[0030] また、トリガーレバー 52の一端がディスク 101に押圧され、制御スライダ 51が装置前方へ摺動すると、制御スライダ 51が上フレーム 1の裏面を押圧する当接状態が外れてフローティングユニット 10をロック状態力も解放し、フローティング状態とする。このようにディスク 101が記録再生位置に配置されたとき、フローティングユニット 10はフローティング状態となり記録再生可能な状態となる。

フローティング状態のフローティングユニット 10の上下方向（装置の幅方向）のレべル位置は、ローラアーム 40の搬送ローラ 40aがディスク 101をガイドプレート 2に押し付けて搬送する搬送動作 (ローデイング動作)のときのレベル位置より上方となって、る。これは、フローティングユニット 10に設けたローラアーム 40が固定側フレーム（上フレーム 1)に設けたガイドプレート 2に対して押し付け動作を行うためである。したがつて、フローティングユニット 10はディスク搬送時には下方に位置してディスク搬送空間を確保し、ディスクが記録再生位置に配置されたとき上昇してディスクを確実に挟着するよう構成されている。

[0031] 次に、記録再生位置のディスク 101に対する排出指令が生じたとき、ローラアーム 4 0はガイドプレート 2とともにローラ制御アーム 55により上方へ回動される。このとき、口ーラアーム 40の搬送ローラ 40aはディスク 101を排出する方向への自転動作を開始し、排出すべきディスク 101をガイドプレート 2へ押し付けつつ排出する。またこのとき、制御スライダ 51は装置後方へ摺動して、制御スライダ 51と固定側フレームである上フレーム 1とが当接状態となり、制御スライダ 51が設けられたフローティングユニット 1 0をロック状態とする。このロック状態において、フローティングユニット 10と下フレーム 9との間のダンパーパネ 90は圧縮された状態である。

ディスク排出検出レバー 42がディスク 101の排出を検知したあと、ディスク 101をュ一ザ一により取り出されると、ローラアーム 40はパネの付勢力により上フレーム 1の方向へ上昇し、上フレーム 1に当接しているディスクガイド 2に形成された爪 2bとローラアーム 40の係合部 40bが係合する。図 8はディスクガイド 2に形成された爪 2bとローラアーム 40の係合部 40bとが係合した状態を示す斜視図である。図 9は装置前面から見た右側におけるディスクガイド 2に形成された爪 2bとローラアーム 40の係合部 40 bとが係合した状態を示す斜視図である。

[0032] 実施の形態 1のディスク装置においては、ディスク 101の排出が完了すると、上記のように、ローラアーム 40がパネの付勢力により上フレーム 1の方向へ上昇し、ディスクガイド 2の爪 2bとローラアーム 40の係合部 40bが係合するとともに、ローラアーム 40 に形成された係合爪 40cが固定側フレームの下フレーム 9に形成された凹部 9aと係合してその回動が規制されている。図 10は実施の形態 1のディスク装置の裏面の一部を拡大して示した斜視図であり、ローラアーム 40の係合爪 40cと下フレーム 9の凹部 9aとの係合動作を示す部分図である。図 10の（a)は記録再生状態のときのローラアーム 40の係合爪 40cと下フレーム 9の凹部 9aとを示し、 (b)は排出完了時のローラアーム 40の係合爪 40cと下フレーム 9の凹部 9aとの係合状態を示している。

[0033] 以上のように、実施の形態 1のディスク装置において、ディスク 101の排出が完了した後において、制御スライダ 51と上フレーム 1とが当接状態になるとともに、ディスクガイド 2の爪 2bとローラアーム 40の係合部 40bが係合（図 8及び図 9参照）し、ローラアーム 40の係合爪 40cと下フレーム 9の凹部 9aが係合（図 10の（b) )する。この結果、実施の形態 1のディスク装置は、ディスク 101の排出完了後においてはフローテイングユニット 10が確実に固定側フレームに固定された状態となる。

[0034] 図 11は実施の形態 1のディスク装置におけるディスク挿入排出口 11の近傍を拡大して示した斜視図である。図 11の（a)はディスク 101が装着されていない状態のディスク装置を示し、図 11の（b)はディスク 101が装着されたときの状態を示している。図 11の（a)に示すように、ディスク 101が装着されていないとき、ディスクガイド 2が持ち上がった状態であり、ディスク挿入排出口 11が開口状態である。図 11の (b)に示すように、ディスク 101がローデイングが完了し装着されると、ディスクガイド 2は回動してその先端が下降し、チンガード 61に当接する。この結果、ディスク挿入排出口 11の一部は閉鎖されてさらなるディスク 101の挿入が防止される。なお、実施の形態 1においては、ディスクガイド 2の回動角度が約 3度に設定されている。この回動角度は、ディスクガイド 2の形状及び上フレーム 1との係合位置等により異なるものであり、ディスクガイド 2がチンガード 61に当接して、ディスク 101の 2重挿入を防止できる角度であれば問題はない。

[0035] 実施の形態 1のディスク装置において、ディスクガイド 2の先端部分に凹面部 2cが形成されている。これは、ディスク 101が既に装着されている状態においてユーザが 2枚目のディスクを挿入しょうとしたとき、ディスク挿入排出口 11を塞、で、るディスクガイド 2をユーザが容易に 2枚目のディスクにより跳ね上げられないよう構成したものである。

また、実施の形態 1のディスク装置においては、装着されたディスク 101がチンガード 61の内側に配置されて、るため、記録再生動作中のディスク 101に対して他のデイスクが直接接触できないよう構成されており、特にディスク 101の記録面への接触は完全に防止されている。 [0036] なお、実施の形態 1のディスク装置におけるディスクガイド 2は平板な 1枚の板により構成した例で説明したが、先端部分と本体部分とを有する 2段に折れ曲がる構成で、その先端部分が本体部分と重なるように収納される構成のディスクガイドを設けることも可能である。このような構成のディスクガイドは、ディスクを案内しているときは先端部分が本体部分に収納され、ディスクが記録再生位置に配置されディスクガイドが回動して先端が下降したとき、そのときの重力により先端部分が突出してディスク挿入排出口を塞ぐよう構成することも可能である。

[0037] 本発明のディスク装置は、実施の形態 1において詳細に説明したように、装置内のディスク 101の搬送を案内するガイドプレート 2が固定側フレームに設けられており、このガイドプレートが記録再生状態にお、てディスク 101の 2重挿入を防止する機能を有しており、信頼性の高いディスク装置となる。

また本発明のディスク装置は、ディスク搬送のためのディスクガイド 2が固定側フレームである上フレーム 1に設けられているため、ディスクガイドがフローティングュ-ットに設けられた場合に比べて装置の薄型化及び小型化が可能となる。ディスクガイドがフローティングユニットに設けられた場合には、フローティングユニットをフローティング状態とするためにディスクガイドと固定側フレームとの間に保持空間を必要とする。しかし、本発明に係る実施の形態 1のディスク装置においては、ディスクガイド 2が固定側フレームに設けられておりその間には保持空間を必要としない構成である。また、本発明に係る実施の形態 1のディスク装置においては、ディスクガイド 2とフローティングユニット 10との間の空間は、ディスクを搬送するための搬送空間であるとともにフローティングユニット 10をフローティング状態で保持するための保持空間となつている。さらに、本発明のディスク装置においては、ディスク搬送時にローラアーム 40 がディスクガイド 2へ押し付け動作を行うことにより、所望の大きさの搬送空間を形成し、記録再生時にローラアーム 40が回動しクランパ部 3が挟着動作を行うことにより、フローテイングユニット 10が固定側フレームに対して所望の保持空間を有してフローテイング状態となる。以上のように、本発明のディスク装置は小型化、薄型化及び軽量化を達成しつつ所望の搬送空間及び保持空間を確保することが可能となる。

なお、上記の実施の形態においては、記録及び再生が可能なディスク装置について説明したが、本発明はこのような装置に限定されるものではなぐディスク状記録媒体の記録装置又は再生装置等のディスク装置においても適用可能である。

産業上の利用可能性

本発明は、 CD、 DVD等のディスク状記録媒体の記録又は再生を行う小型のデイスク装置に特に有用であり、装置に挿入されたディスクを確実に挟着できる薄型のディスク装置を提供できる。

Claims

請求の範囲

[1] ディスク状記録媒体が挿入及び排出されるディスク挿入排出用開口を有する固定フレーム、

前記固定フレームに弾性部材を介して前記固定フレームの内部にフローティング状態で配置され、ディスク状記録媒体の記録及び Z又は再生を行う機能を有するフローテイングユニットを具備することを特徴とするディスク装置。

[2] フローティングユニットは、ディスク状記録媒体をディスクガイドに押し付けて自転し、当該ディスク状記録媒体を所望の位置に搬送するローラアームを有するディスク搬送部を有しており、前記ディスク搬送部がディスク状記録媒体を記録再生位置に搬送したとき、前記ローラアームが回動若しくは移動して、ディスクガイドによりディスク挿入排出用開口の少なくとも一部を閉鎖するよう構成された請求項 1に記載のデイス

[3] フローティングユニットは、ディスク状記録媒体をディスクガイドに押し付けて自転し、当該ディスク状記録媒体を所望の位置に搬送するローラアームを持つディスク搬送部を有しており、前記ディスク搬送部がディスク状記録媒体を記録再生位置に搬送したとき、前記ディスクガイドの一部がディスク状記録媒体の移動軌跡と交差する方向に移動し、ディスクガイドによりディスク挿入排出用開口の少なくとも一部が閉鎖されるよう構成された請求項 1に記載のディスク装置。

[4] 固定フレームが上フレームと下フレームで構成され、ディスクガイドが前記上フレームの裏面に所定角度回動可能に懸装された請求項 1に記載のディスク装置。

[5] ディスクガイドが 2段に折れ曲がる構成であり、ディスク状記録媒体の挿入動作及び排出動作を案内するとき収納されるよう構成された請求項 1に記載のディスク装置。

[6] フローティングユニットにおけるディスク挿入排出用開口を形成する位置に実質的に円弧状に突出したチンガードを有し、ディスクが記録再生位置にあるときディスクガイドが前記チンガードと当接するよう構成された請求項 1に記載のディスク装置。 [7] ディスクガイドのディスク挿入排出用開口を閉鎖する部分が凹部形状を有して、る請求項 1に記載のディスク装置。