JP3595682B2 - ディスク装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はディスク装置に係り、特にトレーに装着されたディスクを高速回転させてディスクの記録面に記録された情報を読み取るよう構成されたディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばデータベースやソフトウエアなどの情報を記憶させる記憶媒体として、レーザ式ピックアップにより再生されるコンパクトディスクが使用されている。そのため、薄型化されたノート型パソコン等にも組み込めるように、ノート型パソコンの筐体内に内蔵される内蔵形CD−ROMドライブ装置の開発が行われている。
【0003】
この種のディスク装置では、ディスクを装着されたトレーが前後方向に摺動自在に設けられており、手動操作によりトレーを摺動させる構成となっている。またトレーには、ディスクに記録された情報を光学的に検出するピックアップ部、及びディスクを保持(クランプ)するディスク保持機構が取り付けられている。このディスク保持機構は、スピンドルモータに接続されており、よってスピンドルモータが回転することによりディスク保持機構も回転し、これによりディスクを回転駆動する構成とされている。
【0004】
図10は、従来のディスク装置に設けられていたディスク保持機構1の一例を示している。同図に示されるように、ディスク保持機構1はターンテーブル2上に保持爪3を有した構成とされている。この保持爪3は、保持爪摺動室13に配設されたコイルスプリング4により図中矢印X1方向に弾性付勢されている。しかるに、ターンテーブル2に設けられたストッパ5と当接することにより、図示した位置より矢印X1方向には移動が規制された構成となっている。
【0005】
また、保持爪3の矢印X1方向先端部には、被駆動面7及びディスク押圧部8が形成されている。被駆動面7は図中矢印Z1方向に装着されるディスク10を案内するものであり、図中矢印θで示す傾斜角を有した傾斜面とされている。また、ディスク押圧部8は装着されたディスク10(装着されたディスク10を図中破線で示す)を押圧することにより保持するものであり、被駆動面7と逆方向に傾斜した傾斜面とされている。
【0006】
上記構成とされたディスク保持機構1における、ディスク装着時における各構成要素の動作について説明する。
ディスク10をディスク保持機構1に装着するには、ディスク10をディスク保持機構1に向け矢印Z1方向に挿入する。この操作により、先ずディスク10の中央に形成されているセンターホール11の下縁部12aが被駆動面7に当接する。前記したように、被駆動面7は傾斜面とされているため、ディスク10はこの被駆動面7上を摺動することにより案内され、矢印Z1方向に移動する。これに伴い、保持爪3は図中矢印X2方向に摺動する。
【0007】
そして、被駆動面7とディスク押圧部8が形成する頂部をセンターホール11の上縁部12bが越えると、保持爪3は矢印X1方向に変位しディスク押圧部8は上縁部12bを押圧し、これによりディスク10はターンテーブル2に向け押圧される。これにより、ディスク10はディスク保持機構1に保持された状態となる。
【0008】
また、この保持された状態において、ディスク保持機構1は図示しないスピンドルモータによりターンテーブル回転中心9を中心に回転し、これによりディスク10は回転駆動される。尚、この保持状態においてディスク10はフェルト材6と当接しているため、回転時における滑りが防止されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記したディスク保持機構1を具備するCD−ROMドライブ装置は、薄型化が要望されているノート型パソコン等に内蔵されるものである。このため、ディスク保持機構1においても薄型化を図る必要がある。ここで、ディスク保持機構1の薄型化を図るとは、ディスク保持機構1の図中矢印Z1,Z1方向の高さを小さくすることである。
【0010】
ディスク保持機構1を構成する各構成要素において、矢印Z1,Z1方向の高さが最も大きい部品は保持爪3である。よって、ディスク保持機構1の薄型化を図るには、保持爪3の高さを小さくする必要がある。これを実現するには、被駆動面7及びディスク押圧部8の矢印Z1,Z1方向の高さを小さくする必要がある。
【0011】
しかるに、ディスク押圧部8においては、ディスク10の厚さHは予め決まっており、またディスク10を確実に保持するためには、図中矢印αで示す部分は必ず必要となる。よって、ディスク押圧部8の高さを小さくすることは、困難である。
一方、被駆動面7の高さを小さくしようとした場合、傾斜角θを小さくすることが考えられる。このように傾斜角θを小さくした場合、被駆動面7の高さは小さくなり、これに伴い保持爪3の薄型化を図ることができる。しかるに、傾斜角θを小さくすると、被駆動面7の本来の機能であるディスク装着時におけるディスク10の装着案内機能が低下してしまい、ディスク保持機構1に対しディスク10が適正に装着できなくなるおそれがある。
【0012】
更に、近年ではCD−ROMドライブ装置は、高速処理化のために例えば6倍速,12倍速等の高速回転を行う傾向にある。このように高速で回転するディスク10を確実に保持するためには、保持爪3をディスク10に強く押圧させる必要があり、よってコイルスプリング4の弾性力を増大させる必要がある。
ところが、弾性力を増大させたコイルスプリング4を用い、かつ薄型化のために傾斜角θを小さくすると、保持爪3を矢印X2方向に移動させるのに要する力(ディスク挿入負荷)が大きくなってしまい、ディスク10の装着性が悪くなってしまうという問題点も生じる。
【0013】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、装置の薄型化及びディスク装着性の向上を共に図りうるディスク装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では、
付勢手段により装着されるディスクの径方向に付勢されると共に前記ディスク中央に設けられた中央孔の周縁と係合する保持爪を有し、この保持爪によりディスクをターンテーブル上に保持して回転させるディスク保持機構を具備してなるディスク装置であって、
水平または前記ディスクの装着を案内する方向に傾斜した案内面と、前記ディスクの中心に向け突出するスプリング取付部と、前記案内面の形成位置とは反対側の端部近傍に前記ターンテーブルに向け突出形成される揺動突起部とを前記保持爪に形成し、
該スプリング取付部にコイルバネを挿通することにより、前記保持爪を前記ディスクの装着方向に揺動可能な構成とし、
前記保持爪の前記揺動突起部を除く部分が前記ターンテーブルの上面に対し離間した構成とし、
かつ、装着される前記ディスクに付勢されて前記揺動用突起部を中心として前記保持爪が揺動することにより、揺動状態における前記ターンテーブル面に対する前記案内面の実質的な傾斜角度が、非揺動状態における前記案内面の傾斜角度に対して大きくなるよう構成したことを特徴とするものである
ディスク装置を上記構成とすることにより、保持爪はディスクの装着方向に揺動可能な構成とされているため、ディスクが装着されることにより保持爪はディスクに付勢されることにより、ディスク装着方向に揺動する。
【0015】
また、保持爪には水平またはディスクの装着を案内する方向に傾斜した案内面が形成されており、保持爪が揺動することにより案内面のターンテーブル面に対する傾斜角度は変化する。
この際、上記構成とされたディスク装置は、揺動状態におけるターンテーブル面に対する案内面の実質的な傾斜角度が、非揺動状態における案内面の傾斜角度に対して大きくなるよう構成していることを特徴としている。これにより、ディスクが挿入されない非揺動状態においては、案内面の傾斜角度は小さくなっているため、ディスク保持装置(即ち、ディスク装置)の薄型化を図ることができる。
【0016】
また、ディスク装着時である揺動状態においては、ディスクに付勢されて保持爪は揺動し、ターンテーブル面に対する案内面の実質的な角度は大きくなるため、ディスク挿入負荷は低減する。よって、仮に付勢手段の付勢力が大きくても、容易にディスクをディスク保持機構に装着することができ、操作性の向上を図ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態ついて図面と共に説明する。
図1乃至図3及び図7乃至図9は本発明の一実施例であるディスク装置20に設けられるディスク保持機構50を示しており、図4乃至図6は本発明の一実施例であるディスク装置20を示している。尚、以下の説明では、ディスク装置20としてCD−ROMドライブ装置を例に挙げて説明するものとする。
【0018】
先ず、ディスク装置20の構成について、図4乃至図6を用いて説明する。このディスク装置20(CD−ROMドライブ装置)は、例えばノート型パソコン(図示せず)の筐体に内蔵されるものである。
図4は、ディスク装置20の外観を示している。このディスク装置20は、記録媒体であるディスク21が装着されるトレー22を有しており、このトレー22はシャーシ28に前後方向(図中矢印A,B方向)に摺動自在に設けられている。トレー22は、ディスク装着時にはB方向に摺動してディスク装置20内に収納された状態で係止される。また、トレー22の前面ベゼル25には、横方向に延在する長方形の取付孔25aが設けられている。
【0019】
取付孔25aにはイジェクト操作用つまみ24が設けられており、取付孔25aに沿って図中矢印C,D方向に摺動自在に取り付けられている。このイジェクト操作用つまみ24は、通常D方向に附勢されており、トレー22をイジェクトする際にC方向に摺動操作される。
イジェクト操作用つまみ24は、摺動操作される構成であるので、例えば操作者がノート型パソコンのキーボード(図示せず)を操作する際、誤ってイジェクト操作用つまみ24に触れたとしてもイジェクト操作用つまみ24をC方向に摺動させることはできず、トレー22をイジェクトすることはできない。
【0020】
図5は、ディスク装置20の内部構成を示す分解斜視図である。ディスク装置20は、大略するとトレー22と、このトレー22の下面に固定された駆動ユニット26と、トレー22の摺動動作をガイドするトレーガイド機構27と、トレー22を支持するシャーシ28と、装着されたトレー22の上方を覆うようにシャーシ28に固定される天板29と、本発明の要部となるディスク保持機構50等を有した構成とされている。
【0021】
トレー22は、ディスク(図示せず)の一部がトレー22からはみ出るようにディスク外径よりも横幅寸法が小さくなるように形成されており、手動操作により図中矢印A,B方向に摺動してディスク交換位置又はディスク装着位置に移動する構成となっている。このため、ディスク装置20には、トレー22を図中矢印A,B方向に移動させるための駆動機構(モータ及び伝達機構等)を設ける必要はなく、よってその分部品点数が減少しているため、小型化,薄型化,及び低コスト化が図られている。
【0022】
また、トレー22の下面前部には、イジェクト操作用つまみ24のスライド操作により動作するイジェクト機構30が設けられ、トレー22の下面後部には、トレー22をイジェクト方向(図中、矢印A方向)に押圧する押圧機構31が設けられている。
駆動ユニット26は、トレー22の下面に固定されるベース32と、ベース32に取り付けられたピックアップ部33と、ピックアップ部33をディスク半径方向に移動させるピックアップ駆動部34と、スピンドルモータ35により回転駆動されるターンテーブル36と、ピックアップ部33とスピンドルモータ35の基板37とを接続するフレキシブル配線板38とよりなる。後述するディスク保持機構50は、スピンドルモータ35に接続されており、このスピンドルモータ35に駆動されて回転する。
【0023】
トレーガイド機構27は、上記トレー22の両側面に設けられた係合部39,40に摺動自在に係合するスライドレール41,42と、シャーシ28の側面内壁に固定されスライドレール41,42を摺動自在に保持するガイド部材43,44とを有する。
このトレーガイド機構27は、トレー22が図中矢印A方向に引き出されると共にスライドレール41,42も同方向にスライドする構成となっている。よって、図6に示すように、イジェクト操作により引き出されたトレー22は、スライドレール41,42を介してガイド部材43,44に保持されながらイジェクト位置に移動する。
【0024】
続いて、本発明の要部となるディスク保持機構50について説明する。
先ず、図1、図7及び図8を用いてディスク保持機構50の構成について説明する。このディスク保持機構50は装着されるディスク21を保持し、接続されたスピンドルモータ35により回転駆動されることにより、ディスク21を所定の回転数で回転させる機能を奏するものである。
【0025】
各図に示されるように、ディスク保持機構50は、大略するとターンテーブル36,保持爪51,及びコイルスプリング52等により構成されている。
ターンテーブル36は円盤状の部材であり、その下部にスピンドルモータ35が同軸的に配設されている。そして、スピンドルモータ35の回転軸(図示せず)は、ターンテーブル36に接続されており、これによりディスク保持機構50は、スピンドルモータ35に駆動されて回転する構成となっている。
【0026】
また、ターンテーブル36の外周近傍位置にはフェルト材53が張りつけられている。このフェルト材53は、ディスク21が装着された状態(以下、装着状態という)においてディスク21と当接し、回転時におけるターンテーブル36とディスク21との間におけるずれの発生を防止する。更に、ターンテーブル36の内周所定位置には、環状に起立した壁部36aが形成されている。
【0027】
保持爪51及びコイルスプリング52は、トップクランパ55に図中矢印X1,X2方向に移動可能に組み込まれている。そして、このトップクランパ55をターンテーブル36に取り付けることにより、保持爪51及びコイルスプリング52もターンテーブル36に取り付けられた構成となる。
具体的には、前記したターンテーブル36に形成された壁部36aには係合凹部57が形成されており、またトップクランパ55の内周には係合凸部56が形成されている。そして、筒状のトップクランパ55を、同じく筒状の壁部36aに挿入し、係合凸部56と係合凹部57とを係合させることにより、トップクランパ55はターンテーブル36に位置決めされた状態で固定される。これに伴い、トップクランパ55に取り付けられている保持爪51及びコイルスプリング52も、所定位置に位置決めされた状態でターンテーブル36に取り付けられた状態となる。
【0028】
保持爪51は、トップクランパ55内において図中矢印X1,X2方向に移動可能な構成とされており、またコイルスプリング52により図中矢印X1方向に弾性付勢された構成とされている。また、保持爪51の先端部は、トップクランパ55に形成された孔部63から外側に向け突出しうる構成となっている。
更に、前記のように保持爪51はコイルスプリング52により矢印X1方向に付勢されているが、図7に示すように、保持爪51の両側部には鍔状のストッパー54が形成されており、このストッパー54がトップクランパ55と当接することにより、それ以上に矢印X1方向に移動しないよう構成されている。また、この保持爪51は押圧されることにより、コイルスプリング52の弾性付勢力に抗して矢印X2方向に移動する。
【0029】
ところで、後に詳述するように、ディスク21がディスク保持機構50に装着された状態において、保持爪51はディスク21と係合してこれを保持する。この際、保持爪51によるディスク21の保持力は、コイルスプリング52の弾性付勢力により決定される。本実施例で対象としているディスク装置20は、例えばディスク21を32倍速等の高速回転で回転させるものである。
【0030】
よって、ディスク21を確実に回転させるためには、ディスク保持機構50がディスク21を確実に保持する必要がある。そこで、本実施例で用いているコイルスプリング52は、従来のコイルスプリング4(図10参照)の弾性付勢力に比べて強い弾性力を発生するものを用いている。
一方、保持爪51の矢印X1方向先端部には、ディスク案内用傾斜面58(以下、単に傾斜面という)及びディスク押圧部59が形成されている。傾斜面58は、図中矢印Z1方向に装着されるディスク21を案内するものであり、ターンテーブル36の上面(水平面)に対し図中矢印θ1で示す傾斜角を有している。この傾斜角θ1は、図10に示した従来の保護爪3に設けられた被駆動面7の傾斜角θに対して小さく設定されている(θ1<θ)。
【0031】
このように、傾斜角θ1を小さく設定することにより、傾斜面58の矢印Z1,Z2方向の高さ(図中、矢印Lで示す)を小さくすることができ、よってディスク保持機構50の薄型化を図ることができる。これに伴い、ディスク保持機構50が装着されるディスク装置20の薄型化も図ることができる。
尚、図1に示されるように、ディスク21が装着される前の状態(以下、装着前状態という)において、保持爪51の上端部(符号51aで示す)の高さは、トップクランパ55の高さと同一或いは、それよりも低くなるよう構成されている。
【0032】
一方、ディスク押圧部59は傾斜面58の下部に形成されており、図9に示すように、装着されたディスク21の上縁部23bを押圧することによりこれを保持する機能を奏するものである。このディスク押圧部59は、傾斜面58と逆方向に湾曲状に傾斜した面とされている。従って、傾斜面58とディスク押圧部59との境界部には頂部64が形成されている。
【0033】
また、保持爪51の上部には、前記したコイルスプリング52が装着されるスプリング取付部61が形成されると共に、下部には揺動用突部60が下方(Z1方向)に向け突出形成されている。この揺動用突部60は、保持爪51の図中矢印X2方向端部の近傍にその形成位置が選定されており、かつターンテーブル36の上面に摺動可能な構成とされている。
【0034】
また、揺動用突部60を設けることにより、図1に示されるように装着前状態においては、保持爪51の揺動用突部60を除く部分はターンテーブル36の上面に対し離間した状態となっている(図1に矢印ΔLで示す寸法だけ離間している)。従って、保持爪51は、揺動用突部60を中心として図中矢印D1,D2で示す方向に揺動可能な構成となっている。
【0035】
よって、この保持爪51に下方向(図中矢印Z1方向)に力が作用すると、保持爪51は揺動用突部60を中心として矢印D1方向に揺動する(以下、この状態を揺動状態という)。また、この矢印D1方向への揺動はコイルスプリング52の弾性変形を伴うため、下方向への力を解除することによりコイルスプリング52は弾性復元し、よって保持爪51は再び図1に示す揺動していない状態(以下、この状態を非揺動状態という)に戻る。
【0036】
続いて、上記構成とされたディスク保持機構50のディスク21を装着する時の動作について、主に図1乃至図3を用いて説明する。尚、図2及び図3においては、図示の便宜上、コイルスプリング52はその中心軸を一点鎖線で示すものとする。
図1は、前記のように装着前状態のディスク保持機構50を示している。この装着前状態では、コイルスプリング52は直線状に伸長した状態であり、よって保持爪51は矢印X1方向限位置(即ち、図7に示すようにストッパ54がトップクランパ55の内壁と当接する位置)まで移動した状態となっている。よって、保持爪51の先端部はトップクランパ55の外周壁から突出した状態となっており、また保持爪51は揺動していない(非揺動状態)。
【0037】
ディスク保持機構50に対しディスク21を装着するには、センターホール23の縁部23a,23bと保持爪51とを概略的に位置決めした上で、ディスク21をディスク保持機構50に向け矢印Z1方向に挿入する。この操作により、先ずディスク21の中央に形成されているセンターホール23の下縁部23aが傾斜面58に当接する。
【0038】
前記したように、傾斜面58の傾斜角θ1は小さな角度に設定されており、かつコイルスプリング52の弾性力は強く設定されているため、保持爪51を図中矢印X2方向に変位させるのに要する力(以下、これをディスク挿入負荷という)は大きい。このため、ディスク装着によりディスク21が傾斜面58を押圧しても、非揺動状態の保持爪51は図中矢印X2方向には移動しない。
【0039】
よって、ディスク装着によりディスク21が傾斜面58を押圧する力は、保持爪51を図中矢印D1方向に揺動させる力として作用する。従って、ディスク21がディスク保持機構50に向け挿入されることにより、図2に示されるように、先ず保持爪51は揺動用突部60を中心として矢印D1方向に揺動変位する(揺動状態となる)。
【0040】
この際、保持爪51はターンテーブル36に向かう方向(矢印D1方向)に揺動するため、揺動状態となっても保持爪51の上端部51aがトップクランパ55の高さより高くなるようなことはない。従って、揺動状態においても、ディスク保持機構50の薄型化された状態は維持されている。
ここで、揺動状態における傾斜面58のターンテーブル36の上面(水平面)に対する傾斜角θ2に注目すると、前記のように揺動用突部60が揺動することにより、ターンテーブル36の上面(水平面)に対する実質的な傾斜角θ2は、非揺動状態における傾斜面58の傾斜角度θ1より大きくなっている(θ2>θ1)。このように、傾斜面58の実質的な傾斜角度θ2が大きくなることによりディスク挿入負荷は小さくなり、よってディスク21の下方への挿入力により、保持爪51は図中矢印X2方向への移動を開始する。
【0041】
また、保持爪51が揺動しディスク挿入負荷が小さくなることにより、ディスク21をディスク保持機構50に装着するのに要する挿入力(押圧力)も軽減される。よって、軽い力で装着操作ができるため、ディスク21の装着操作性を向上させることができる。
上記のように、保持爪51が矢印X2方向に向け移動を開始することにより、ディスク21の下縁部23aは傾斜面58に案内された状態で下動してゆく。図3は、ディスク21の下縁部23aが、保持爪51に形成された頂部64まで摺動した状態を示している。
【0042】
ディスク21の下縁部23aが頂部64を越えて下方に移動した時点において、保持爪51に対する下方向への付勢力がなくなるため、保持爪51はコイルスプリング52の弾性復元力により図中矢印D2方向に摺動して非揺動状態になる。
更にディスク21が下方へ挿入されると、頂部64はディスク21の下縁部23aと上縁部23bとの間の壁部を摺動してゆく。そして、ディスク21の上縁部23bが保持爪51のディスク押圧部59と対向し図中矢印X1方向に移動する。
【0043】
これにより、図9(A)に示すように、湾曲状の傾斜面を有したディスク押圧部59はディスク21の上縁部23bと係合し、ディスク21を下方向(矢印Z1方向)に向け押圧する。従って、ディスク21は、ディスク保持機構50によりターンテーブル36に確実に保持された状態(装着状態)となる。
この装着状態においてスピンドルモータ35が駆動し、よってディスク保持機構50及びターンテーブル36が回転すると、ディスク21はディスク保持機構50に保持された状態を維持しつつ所定の回転数で回転する。この際、上記のようにコイルスプリング52の弾性力は強く設定されているため、32倍速等の高速回転を行ってもディスク21が所定位置からずれるようなことはない。
【0044】
尚、現在提供されているディスクのディスク厚は一様ではなく、図9(A)乃至(C)に矢印H1〜H3(H1=1.2mm,H2=0.8mm,H2=1.5mm ) で示すように種々の厚さを有したディスク21,21A,21Bが提供されている。しかるに、本実施例に係るディスク保持機構50によれば、ディスク押圧面59が湾曲形状を有しているため、何れの厚さを有するディスク21,21A,21Bに対しても、確実に保持を行うことができる。
【0045】
尚、保持爪の形状に係り、ディスク案内用傾斜面58の傾斜角θ1を非揺動状態ではゼロとなるよう構成してもよい。
また、本発明は上記実施例のようなCD−ROMドライブ装置に限定されるものではなく、他のディスク状記録媒体、例えば、CD、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク等についても適用可能なものである。
【0046】
また、本発明のディスク装置は、ノート形パソコンの筐体内に収納される構成を一例として説明したが、これに限らず、デスクトップ形パソコン等の他の電子機器は勿論、電子機器とは別体の外部機器として使用される構成の装置にも適用可能なものである。
更に、上記実施例では、トレーを手動操作により移動操作する構成例を例に挙げて説明したが、本発明がモータ等の駆動手段によりトレーを移動させる構成の装置にも適用できることは勿論である。
【0047】
【発明の効果】
上述の如く、本発明によれば、ディスクが挿入されない非揺動状態においては、案内面の傾斜角度は小さくなっているため、ディスク保持装置(即ち、ディスク装置)の薄型化を図ることができる。
また、ディスク装着時である揺動状態においては、ディスクに付勢されて保持爪は揺動することによりディスク挿入負荷は低減し、よって仮に付勢手段の付勢力が大きくても、容易にディスクをディスク保持機構に装着することができ操作性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるディスク装置に設けられるディスク保持機構のディスク装着前状態を拡大して示す図である。
【図2】本発明の一実施例であるディスク装置に設けられるディスク保持機構のディスク装途中前状態を拡大して示す図である(その1)。
【図3】本発明の一実施例であるディスク装置に設けられるディスク保持機構のディスク装途中前状態を拡大して示す図である(その2)。
【図4】本発明の一実施例であるディスク装置の外観図である。
【図5】本発明の一実施例であるディスク装置の分解斜視図である。
【図6】本発明の一実施例であるディスク装置のトレーが引き出された状態を示す斜視図である。
【図7】本発明の一実施例であるディスク装置に設けられるディスク保持機構の平面図である。
【図8】本発明の一実施例であるディスク装置に設けられるディスク保持機構の正面図である。
【図9】本発明の一実施例であるディスク装置に設けられるディスク保持機構の各種厚さを有したディスクの装着状態を拡大して示す図である。
【図10】従来のディスク装置に設けられているディスク保持機構の一例を拡大して示す図である。
【符号の説明】
20 装置(CD−ROMドライブ装置)
21,21A,21B ディスク
22 トレー
23 センターホール
23a 下縁部
23b 上縁部
25 全面ベゼル
26 駆動ユニット
27 トレーガイド機構
28 シャーシ
33 ピックアップ部
36 ターンテーブル
50 ディスク保持機構
51 保持爪
52 コイルスプリング
53 フェルト材
54 ストッパ
55 トップクランパ
58 傾斜面
59 ディスク押圧部
60 揺動突起
61 スプリング取付部
62 ターンテーブル回転中心

Claims (1)

  1. 付勢手段により装着されるディスクの径方向に付勢されると共に前記ディスク中央に設けられた中央孔の周縁と係合する保持爪を有し、該保持爪により該ディスクをターンテーブル上に保持して回転させるディスク保持機構を具備してなるディスク装置であって、
    水平または前記ディスクの装着を案内する方向に傾斜した案内面と、前記ディスクの中心に向け突出するスプリング取付部と、前記案内面の形成位置とは反対側の端部近傍に前記ターンテーブルに向け突出形成される揺動突起部とを前記保持爪に形成し、
    該スプリング取付部にコイルバネを挿通することにより、前記保持爪を前記ディスクの装着方向に揺動可能な構成とし、
    前記保持爪の前記揺動突起部を除く部分が前記ターンテーブルの上面に対し離間した構成とし、
    かつ、装着される前記ディスクに付勢されて前記揺動用突起部を中心として前記保持爪が揺動することにより、揺動状態における前記ターンテーブル面に対する前記案内面の実質的な傾斜角度が、非揺動状態における前記案内面の傾斜角度に対して大きくなるよう構成したことを特徴とするディスク装置。
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