JP4322873B2 - スロットイン型ディスク装置 - Google Patents
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Description
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載のスロットイン型ディスク装置において、前記エジェクトレバーガイドローラを、エジェクトガイドシャフトによってエジェクトガイドホルダーに回動自在に設けたことを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1に記載のスロットイン型ディスク装置において、前記ターンテーブルの外周上面部にはディスクラバーが貼り付けられ、前記エジェクトレバーガイドローラは前記ディスクラバー面を摺動することを特徴とする。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態によるスロットイン型ディスク装置において、エジェクトレバーガイドローラを、エジェクトガイドシャフトによってエジェクトガイドホルダーに回動自在に設けたものである。本実施の形態によれば、エジェクトレバーガイドローラが回動自在であるため、ターンテーブル面を傷めることが少ない。
本発明の第3の実施の形態は、第1の実施の形態によるスロットイン型ディスク装置において、ターンテーブルの外周上面部にはディスクラバーが貼り付けられ、エジェクトレバーガイドローラはディスクラバー面を摺動するものである。本実施の形態によれば、エジェクトレバーガイドローラをディスクラバー面で摺動させることで、ターンテーブル面を傷めることが少ない。
図1は本実施例によるディスク装置のベース本体の平面図、図2は同ディスク装置の要部断面図、図3は同装置における排出レバーの分解平面図である。
本実施例によるディスク装置は、ベース本体と蓋体とからシャーシ外装が構成され、このシャーシ外装のフロント面にベゼルが装着される。また本実施例によるディスク装置は、ベゼルに設けたディスク挿入口からディスクを直接挿入するスロットイン型ディスク装置である。
図1に示すように、ディスクへの記録再生機能やディスクのローディング機能を行う各部品は、ベース本体10に装着される。
ベース本体10は、深底部10Aと浅底部10Bが形成され、浅底部10Bによってフロント面からリア面に至るウイング部が形成されている。
ベース本体10のフロント側にはディスクを直接挿入するディスク挿入口11を形成し、ベース本体10のリア面の端部にはコネクタ12を配設している。ベース本体10のディスク挿入口11側にはトラバースベース30が配置され、ベース本体10のコネクタ12側にはリアベース13が配置されている。トラバースベース30とリアベース13とは互いが重ならないように配置されている。リアベース13のベース本体10面側にはプリント基板14が設けられている。
トラバースベース30において、スピンドルモータ31がベース本体10の中央部に位置し、またピックアップ32の往復動範囲がスピンドルモータ31よりもディスク挿入口11側に位置し、またピックアップ32の往復移動方向がディスクの挿入方向と異なるように配設されている。ここで、ピックアップ32の往復移動方向とディスクの挿入方向とは、35〜55度の角度としている。
トラバースベース30は、一対のインシュレータ34A、34Bによってベース本体10に支持されている。また、トラバースベース30の蓋体側にはトラバースベースカバー30Aが設けられている。トラバースベースカバー30Aの一部には、開口部30Bが形成されている。
一対のインシュレータ34A、34Bは、スピンドルモータ31の位置よりもピックアップ32の静止位置側に配設している。本実施例では、インシュレータ34Aはディスク挿入口11の内側近傍の一端側に、インシュレータ34Bはディスク挿入口11の内側近傍の中央部に設けている。インシュレータ34A、34Bは、弾性材料からなるダンパー機構を備えている。トラバースベース30は、インシュレータ34A、34Bを支点として、スピンドルモータ31側をベース本体10と近接離間させるように動作する。
スピンドルモータ31は、その中心部にディスクを装着するセンターハブ31Aを備える。このセンターハブ31Aの外周部はターンテーブル31Bが構成され、ターンテーブル31Bの外周上面部にはディスクラバー31Cが貼り付けられている。
トラバースベース30を変位させるカム機構は、第1のカム機構41と第2のカム機構51によって構成される。第1のカム機構41は、メインスライダー40のスピンドルモータ31側の面に、第2のカム機構51は、サブスライダー50のスピンドルモータ31側の面にそれぞれ設けられている。
なお、メインスライダー40とトラバースベース30との間にはベース部材15が設けられ、サブスライダー50とトラバースベース30との間にはベース部材16が設けられている。ここでベース部材15とベース部材16はベース本体10に固定され、ベース部材15に設けた縦溝によってトラバースベース30のカムピンを位置規制し、ベース部材16に設けた縦溝によってトラバースベース30のカムピンを位置規制している。
このローディングモータ60の駆動によってメインスライダー40を長手方向に摺動させることができる。またメインスライダー40は、カムレバー70によってサブスライダー50と連結している。
カムレバー70は、回動支点71、ピン72、ピン73、及びピン74を有している。ピン72、73はメインスライダー40の上面に設けたカム溝と係合し、ピン74はサブスライダー50の上面に設けたカム溝と係合し、カムレバー70は、回動支点71を軸として回動する。
深底部10Aのディスク挿入口11近傍の一端側には、所定長さの第1のディスクガイド17が設けられている。この第1のディスクガイド17は、ディスク挿入側から見た断面が、「コ」の字状の溝を有している。この溝によってディスクは支持される。
一方、ディスク挿入口11側の浅底部10Bには、引き込みレバー80が設けられ、この引き込みレバー80の可動側端部に第2のディスクガイド81を備えている。第2のディスクガイド81は、円筒状のローラで構成され、引き込みレバー80の可動側端部に回動自在に設けられている。また、第2のディスクガイド81のローラ外周には溝が形成され、この溝によってディスクは支持される。
引き込みレバー80は、可動側端部が固定側端部よりもディスク挿入口11側で動作するように配置され、固定側端部に回動支点を有している。
サブレバー90は、可動側の一端に凸部を備え、他端側に回動支点92を備えている。サブレバー90の凸部は、引き込みレバー80の長溝内を摺動する。また、サブレバー90の回動支点92は、メインスライダー40上に位置している。なお、回動支点92は、メインスライダー40とは連動せず、ベース本体10に固定されている。またサブレバー90の回動支点92よりも凸部側の下面には、ピン93を備えている。このピン93は、メインスライダー40の上面に設けられたカム溝内を摺動する。従って、サブレバー90は、メインスライダー40の移動にともなって角度が変更され、このサブレバー90の角度の変更によって引き込みレバー80の旋回角度を変更する。すなわち、サブレバー90の動作によって、引き込みレバー80の第2のディスクガイド81がスピンドルモータ31に近接離間するように動作する。
なお、ディスクラバー31C上にエジェクトレバーガイドローラ100Aが位置する状態で、ガイド101によるディスクガイド面の高さを、センターハブ31Aよりも高く設定している。このようにガイド101の高さを、エジェクトレバーガイドローラ100Aとディスクラバー31Cとによって設定することで、ターンテーブルよりも高い位置にあるセンターハブ31Aにディスクが当たることを回避できる。また、ディスクラバー31C上ではエジェクトレバーガイドローラ100Aが回動するため、ディスクラバー31Cにダメージを与えることがない。なお、排出レバー100は、スピンドルモータ31内のディスクラバー31Cで位置決めされるため、センターハブ31Aとディスクの隙間確保も精度よく行うことができる。
また、排出レバー100と同じ側のベース本体10の側部には、ガイドレバー180が設けられている。ガイドレバー180は、リア面側を回動支点181とし、可動側にガイド182を備えている。このガイドレバー180は、弾性体183によってガイド182側がディスク側に突出するように付勢されている。また、このガイドレバー180は、リンクアーム105と排出スライダー106を介してメインスライダー40と連動し、このメインスライダー40の動きに応じて、ガイド182側がディスクから離間するように動作する。
また、ベース本体10のフロント側には、フロントガイダー21が設けられている。フロントガイダー21は、ディスク挿入口11の一端側であって、引き込みレバー80とディスク挿入口11との間に配置されている。またこのフロントガイダー21は、ローディングモータ60や歯車機構、メインスライダー40の一部を覆うように、これらの部材よりも蓋体側に設けられている。
ピン73がメインスライダー40のカム溝と係合している間は、カムレバー70は回動しない。この状態はスタンバイ状態である。ディスクがローディングされた後にもしばらくはこの状態であり、トラバースベース30はベース本体10に近接した状態にある。
ディスクの中心がスピンドルモータ31の上方に位置したタイミングで、ピン73はメインスライダー40のカム溝から外れ、カムレバー70は回動を始める。
メインスライダー40に設けられた、第1のカム機構41は、メインスライダー40と同一の方向に移動する。メインスライダー40は、カムレバー70のピン72が摺動する溝を有し、カムレバー70の回動によって、サブスライダー50を移動させ、サブスライダー50を移動させることによって第2のカム機構51を動作させる。
すなわち、メインスライダー40の移動によって、第1のカム機構41は、所定の距離だけ移動し、カムレバー70の回動によって、及び第2のカム機構51は、所定距離だけ移動して、トラバースベース30が変位動作する。
そしてチャッキング動作が終了した段階で、カムレバー70の回動は終了する。
図4は、ディスクを外部からの力によって押し込み、ディスクがガイド101に当接した状態を示している。
ディスクが挿入されると、ディスクは、まず第1のディスクガイド17と第2のディスクガイド81とで支持される。そしてディスクが所定の位置まで挿入されると、図4に示すように、ディスクはガイド101によって支持される。
図5は、図4の状態から更にディスクを押し込んだ状態を示している。
図5に示すように、ディスクの挿入によって排出レバー100は、回動支点102を中心として回動し始める。そして、排出レバー100がスピンドルモータ31に近接すると、図示のようにエジェクトレバーガイドローラ100Aは、ディスクラバー31C面に乗り上がる。そして、エジェクトレバーガイドローラ100Aは、ディスクラバー31C面で回動することで、ディスクラバー31C面を通過する。
図5に示す状態で、ディスクはセンターハブ31Aに接近し、その後センターハブ31A上を通過するが、エジェクトレバーガイドローラ100Aとディスクラバー31Cとの接触によって排出レバー100の高さが設定されているため、ディスクがセンターハブ31Aに接触することはない。
図6は、規制レバー110にディスクが当接し、モータ60の駆動がスタートして、ディスクを引き込みレバー80で引き込んでいる状態を示している。ディスクの挿入を検知し、ローディングモータ60が駆動することでメインスライダー40がリア面側に摺動する。
特に本実施例のように、排出レバー100の可動側端部にエジェクトレバーガイドローラ100Aを設け、エジェクトレバーガイドローラ100Aとディスクラバー31C面との接触によって排出レバー100の高さを設定するため、ディスクとセンターハブ31Aとの隙間を正確に確保することができる。
また本実施例によれば、エジェクトレバーガイドローラ100Aを、エジェクトガイドシャフト100Cによってエジェクトガイドホルダー100Bに回動自在に設け、エジェクトレバーガイドローラ100Aが回動自在であるため、ターンテーブル31を傷めることが少ない。
更に本実施例のように、エジェクトレバーガイドローラ100Aをディスクラバー31C面で摺動させることで、ディスクラバー31C面を傷めることが少ない。
11 ディスク挿入口
30A トラバースベースカバー
31 スピンドルモータ
31A センターハブ
31B ターンテーブル
31C ディスクラバー
100 排出レバー
100A エジェクトレバーガイドローラ
Claims (3)
- ベース本体と蓋体とから構成されたシャーシ外装と、
前記シャーシ外装のフロント面に形成されたディスクを直接挿入するディスク挿入口と、
前記ベース本体のフロント面側に配置されたトラバースベースと、
前記ベース本体の中心部に配置され、前記トラバースベースに保持されたスピンドルモータと、
前記スピンドルモータに設けられ、ディスクを装着するセンターハブとターンテーブルと、
前記トラバースベースに設けられたトラバースベースカバーと、
前記トラバースベースカバー上を可動範囲の一部として設けられた排出レバーと、
前記排出レバーの可動側端部に設けられ、ディスクを保持するガイドと、を備え、
前記排出レバーの可動側端部にエジェクトレバーガイドローラを設け、前記トラバースベースカバーに対する前記排出レバーの高さ設定を、前記エジェクトレバーガイドローラを前記ターンテーブル面に摺動させて行うことを特徴とするスロットイン型ディスク装置。 - 前記エジェクトレバーガイドローラを、エジェクトガイドシャフトによってエジェクトガイドホルダーに回動自在に設けたことを特徴とする請求項1に記載のスロットイン型ディスク装置。
- 前記ターンテーブルの外周上面部にはディスクラバーが貼り付けられ、前記エジェクトレバーガイドローラは前記ディスクラバー面を摺動することを特徴とする請求項1に記載のスロットイン型ディスク装置。
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