JP3522235B2 - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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JP3522235B2
JP3522235B2 JP2001156231A JP2001156231A JP3522235B2 JP 3522235 B2 JP3522235 B2 JP 3522235B2 JP 2001156231 A JP2001156231 A JP 2001156231A JP 2001156231 A JP2001156231 A JP 2001156231A JP 3522235 B2 JP3522235 B2 JP 3522235B2
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disk
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDやDVDなど
のディスク状の記録媒体への記録、または再生を行うデ
ィスク装置に関し、特に外部からディスクを直接挿入
し、または直接排出できる、いわゆるスロットイン方式
のディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のディスク装置は、トレイまたはタ
ーンテーブル上にディスクを載置し、このトレイやター
ンテーブルを装置本体内に装着するローディング方式が
多く採用されている。しかし、このようなローディング
方式では、トレイやターンテーブルが必要な分、ディス
ク装置本体を薄型化するには限度がある。一方、スロッ
トイン方式のディスク装置としては、ディスク面に搬送
ローラを当接させてディスクを引き込む方式が提案され
ている(例えば特開平7−220353号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、例えば特開平
7−220353号公報で提案されているようなスロッ
トイン方式では、ディスク直径より長い搬送ローラを用
いるために、装置幅を広くしなければならず、さらにこ
の搬送ローラによって厚みも増してしまう。従って、こ
のようなスロットイン方式のディスク装置では、ディス
ク装置本体の薄型化や小型化を図ることは困難である。
【0004】そこで本発明は、薄型化と小型化を図るこ
とができるディスク装置を提供することを目的とする。
特に本発明は、プリント基板とトラバースの配置構成に
よって薄型化と小型化を図ることができるディスク装置
を提供することを目的とする。また本発明は、シャーシ
外装の外形寸法を拡大することなく、ピックアップの移
動距離を最大限に確保することができるディスク装置を
提供することを目的とする。また本発明は、トラバース
をベース本体に近づけることで、シャーシ外装の薄型化
を図ることができるディスク装置を提供することを目的
とする。また本発明は、シャーシ外装を薄型化しても、
ずれが生じることなくトラバースの動作を確実に行うこ
とができるディスク装置を提供することを目的とする。
また本発明は、ローディングモータが異常停止した場合
であっても、ディスクを取り出せ、トラブル対処ができ
るディスク装置を提供することを目的とする。また本発
明は、ローディングモータとディスク移動空間との間隔
を狭めることで、シャーシ外装の薄型化を図ることがで
きるディスク装置を提供することを目的とする。また本
発明は、少ない部品で確実な動作を確保することで、シ
ャーシ外装の小型化を図ることができるディスク装置を
提供することを目的とする。また本発明は、サブスライ
ダーの高さを低くすることでシャーシ外装の薄型化を図
ることができるディスク装置を提供することを目的とす
る。また本発明は、シャーシ外装を薄型化してもディス
クの再生、記録時のトラバースのがたつきを防止するこ
とができるディスク装置を提供することを目的とする。
また本発明は、引き込みレバーの回動支点をスピンドル
モータ側に近づけてもレバー先端の旋回範囲を大きくと
ることができ、結果としてシャーシ外装の外形寸法を拡
大することなく構成することができるディスク装置を提
供することを目的とする。また本発明は、ディスク排出
時に、引き込みレバーによってディスクの排出が妨げら
れることを確実に防止することができるディスク装置を
提供することを目的とする。また本発明は、スピンドル
モータへのディスクの保持動作を確実に行うことができ
るディスク装置を提供することを目的とする。また本発
明は、ディスク引き込み時のディスクのガイドを確実に
行うことができるとともに、引き込みレバーの強度を確
保することができるディスク装置を提供することを目的
とする。また本発明は、ディスク阻止レバーを平板で構
成することも可能となり、シャーシ外装の小型化を図る
ことができるディスク装置を提供することを目的とす
る。また本発明は、ディスクの排出が妨げられることを
防止することができるディスク装置を提供することを目
的とする。また本発明は、ディスク移動空間を狭く構成
することで、シャーシ外装の薄型化を図ることができる
ディスク装置を提供することを目的とする。また本発明
は、例えば蓋体を利用してディスクのスピンドルモータ
への装着を行う場合であっても、蓋体の変形を防止して
確実な装着を行わせることができるディスク装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
ディスク装置は、ベース本体と蓋体とからシャーシ外装
を構成し、前記シャーシ外装のフロント面にディスクを
直接挿入するディスク挿入口を形成するとともに前記ベ
ース本体にトラバースを設け、スピンドルモータとピッ
クアップと前記ピックアップを移動させる駆動手段とを
前記トラバースによって保持するディスク装置であっ
、前記スピンドルモータが前記ベース本体の中央部に
位置し、また前記ピックアップの往復動範囲が前記スピ
ンドルモータよりも前記ディスク挿入口側に位置するよ
うに前記トラバースを配設し、前記トラバースを前記ベ
ース本体に支持する一対のインシュレータを、前記スピ
ンドルモータの位置よりも前記ピックアップの静止位置
側に配設し、前記スピンドルモータが前記ベース本体側
または前記蓋体側に近接するように前記トラバースを変
位させる第1のカム機構と第2のカム機構を、メインス
ライダーとサブスライダーにそれぞれ設け、前記メイン
スライダーを、前記トラバースの側方であって、一端が
前記シャーシ本体のフロント面側、他端が前記シャーシ
本体のリア面側となる方向に配設し、前記サブスライダ
ーを、前記メインスライダーと直交する方向に配設し、
前記メインスライダーの一端側にローディングモータを
配設し、前記メインスライダーの一端側と前記ローディ
ングモータの駆動軸とをギアを介して連結し、前記ロー
ディングモータの駆動によって前記メインスライダーを
長手方向に摺動させることを特徴とする。請求項2記
の本発明は、請求項1に記載のディスク装置において、
前記ローディングモータの駆動軸に、複数のリブを備え
た回転体を設け、前記シャーシ外装のフロント面に、棒
状体を挿入可能な開口部を設け、前記棒状体を前記開口
部から挿入して前記リブを押圧することで前記駆動軸を
回動させることができることを特徴とする。請求項3記
載の本発明は、請求項1に記載のディスク装置におい
て、前記ローディングモータを、前記駆動軸が前記ディ
スク挿入口の中央部よりも端部側に位置するように配設
し、前記ローディングモータの本体の前記駆動軸側が前
記ディスク挿入口に挿入されるディスクに近接するよう
に前記ローディングモータの本体を傾けるか、又は前記
ローディングモータの本体の前記ディスク挿入口側が前
記ディスクに近接するように前記ローディングモータの
本体を傾けたことを特徴とする。請求項4記載の本発明
のディスク装置は、ベース本体と蓋体とからシャーシ外
装を構成し、前記シャーシ外装のフロント面にディスク
を直接挿入するディスク挿入口を形成するとともに前記
ベース本体にトラバースを設け、スピンドルモータとピ
ックアップと前記ピックアップを移動させる駆動手段と
を前記トラバースによって保持するディスク装置であっ
て、前記スピンドルモータが前記ベース本体の中央部に
位置し、また前記ピックアップの往復動範囲が前記ス
ンドルモータよりも前記ディスク挿入口側に位置するよ
うに前記トラバースを配設し、前記トラバースを前記ベ
ース本体に支持する一対のインシュレータを、前記スピ
ンドルモータの位置よりも前記ピックアップの静止位置
側に配設し、前記スピンドルモータが前記ベース本体側
または前記蓋体側に近接するように前記トラバースを変
位させる第1のカム機構と第2のカム機構を、メインス
ライダーとサブスライダーにそれぞれ設け、前記メイン
スライダーを、前記トラバースの側方であって、一端が
前記シャーシ本体のフロント面側、他端が前記シャーシ
本体のリア面側となる方向に配設し、前記サブスライダ
ーを、前記メインスライダーと直交する方向に配設し、
前記メインスライダーと前記サブスライダーとをカムレ
バーによって連結し、前記メインスライダーの前記第1
のカム機構によって前記トラバースを変位させるタイミ
ングで、前記カムレバーによって前記サブスライダーを
移動させ、前記サブスライダーの移動によって前記サブ
スライダーの前記第2のカム機構を動作させて前記トラ
バースを変位させることを特徴とする。請求項5記載の
本発明のディスク装置は、ベース本体と蓋体とからシャ
ーシ外装を構成し、前記シャーシ外装のフロント面にデ
ィスクを直接挿入するディスク挿入口を形成するととも
に前記ベース本体にトラバースを設け、スピンドルモー
タとピックアップと前記ピックアップを移動させる駆動
手段とを前記トラバースによって保持するディスク装置
であって、前記スピンドルモータが前記ベース本体の中
央部に位置し、また前記ピックアップの往復動範囲が前
記スピンドルモータよりも前記ディスク挿入口側に位置
するように前記トラバースを配設し、前記トラバースを
前記ベース本体に支持する一対のインシュレータを、前
記スピンドルモータの位置よりも前記ピックアップの静
止位置側に配設し、前記スピンドルモータが前記ベース
本体側または前記蓋体側に近接するように前記トラバー
スを変位させる第1のカム機構と第2のカム機構を、メ
インスライダーとサブスライダーにそれぞれ設け、前記
メインスライダーを、前記トラバースの側方であって、
一端が前記シャーシ本体のフロント面側、他端が前記シ
ャーシ本体のリア面側となる方向に配設し、前記サブス
ライダーを、前記メインスライダーと直交する方向に配
設し、前記ベース本体に固定したベース部材と前記サブ
スライダーとを第3のカム機構によって連結し、前記第
3のカム機構によって前記サブスライダーが前記ベース
本体に対して離間する方向に移動するときに、前記第2
のカム機構によって前記トラバースを前記ベース本体に
対して離間する方向に移動させることを特徴とする。
求項6記載の本発明は、請求項5に記載のディスク装置
において、前記スピンドルモータが駆動動作する時の前
記トラバースの位置では、前記第2のカム機構を構成す
るピンと前記第3のカム機構を構成するピンとを固定す
る弾性体がそれぞれのカム溝に設けられていることを特
徴とする。請求項7記載の本発明は、請求項1、請求項
4、又は請求項5に記載のディスク装置において、前
ディスク挿入口の一端側の前記シャーシ外装内には、所
定長さの第1のディスクガイドを設け、前記ディスク挿
入口の他端側の前記シャーシ外装内には、可動側端部に
第2のディスクガイドを有する引き込みレバーを設け、
前記引き込みレバーを、前記可動側端部が固定側端部よ
りも前記ディスク挿入口側で動作するように配置し、前
記引き込みレバーの前記可動側端部と前記固定側端部と
の間には長溝が設けられ、前記長溝内を摺動する凸部を
一端に有するサブレバーを設け、前記サブレバーの動作
によって、前記引き込みレバーの前記可動側端部が前記
スピンドルモータに近接離間するように動作することを
特徴とする。請求項8記載の本発明は、請求項7に記載
のディスク装置において、前記トラバース上に挿入され
たディスクを前記ディスク挿入口側に押し出す排出レバ
ーを設け、前記ディスクが前記ディスク挿入口に挿入さ
れる時には、前記ディスクが前記第2のディスクガイド
に当接する位置に前記引き込みレバーが配置され、前記
ディスクが前記排出レバーによって前記ディスク挿入口
側に押し出される時には、前記ディスクが前記第2のデ
ィスクガイドに当接しない位置に前記引き込みレバーが
配置されることを特徴とする。請求項9記載の本発明
は、請求項7に記載のディスク装置において、前記可動
側端部に近い側の前記長溝端部には、前記サブレバーの
移動方向に向けた溝が設けられていることを特徴とす
る。請求項10記載の本発明は、請求項7に記載のディ
スク装置において、前記引き込みレバーの前記可動側端
部と前記固定側端部との間には所定長さの第3のディス
クガイドが設けられていることを特徴とする。請求項1
1記載の本発明は、請求項1、請求項4、又は請求項5
に記載のディスク装置において、ディスクがシャーシ外
装内に装着された状態での前記ディスク挿入口からの他
のディスクの挿入を阻止するディスク阻止レバーを前記
ディスク挿入口よりも前記シャーシ外装内側に設け、前
記ディスク阻止レバーの一端側に、当該ディスク阻止レ
バーを動作させる回動軸を設け、前記ディスク阻止レバ
ーの他端側にガイド部材を設け、前記ガイド部材は、前
記ディスク阻止レバーの動作によって回動するように軸
支されていることを特徴とする。請求項12記載の本発
明は、請求項11に記載のディスク装置において、前記
ディスク阻止レバーの他端側の端部を、前記回動軸側の
幅を先端側の幅よりも狭く形成していることを特徴とす
る。請求項13記載の本発明は、請求項1、請求項4、
又は請求項5に記載のディスク装置において、シャーシ
外装のフロント面に、ベゼルによってディスクの挿入口
を形成し、前記ベゼルの前記シャーシ外装側の面には、
前記挿入口に沿って切り込みが設けられたフェルトが貼
着され、前記ベゼルの外側面での挿入口の面積より、前
記ベゼルの内側面での挿入口の面積を広くしたことを特
徴とする。請求項14記載の本発明は、請求項13に
載のディスク装置において、前記ベゼルの外側面におけ
る前記挿入口の幅が中央部より両端部が狭く構成されて
いるディスク装置であって、前記ベゼルの内側面におけ
る前記挿入口の両端部の幅が、前記ベゼルの外側面にお
ける前記挿入口の両端部の幅より広く形成されているこ
とを特徴とする。請求項15記載の本発明は、請求項
1、請求項4、又は請求項5に記載のディスク装置にお
いて、前記スピンドルモータにディスクが装着された状
態での当該ディスクの外周端よりも外方に位置するとと
もに前記ディスク挿入口側に位置する前記蓋体面の内面
に凸状ガイドを設け、前記凸状ガイドによって、前記デ
ィスク挿入口から挿入されるディスクをガイドすること
を特徴とする。請求項16記載の本発明は、請求項15
記載のディスク装置において、前記凸状ガイドを絞り
によって形成することを特徴とする。請求項17記載の
本発明は、請求項15に記載のディスク装置において、
複数の絞りによって前記凸状ガイドを形成することを特
徴とする。請求項18記載の本発明は、請求項15に
載のディスク装置において、前記ベース本体の側部を折
り曲げることで前記蓋体に対する深底部と浅底部が形成
され、前記浅底部によって前記シャーシ外装のフロント
面からリア面に至るウイング部が形成されたディスク装
置であって、前記深底部を形成する前記ベース本体のフ
ロント面側に舌片を設け、前記舌片と前記ウイング部と
を接続したことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態による
ディスク装置は、スピンドルモータがベース本体の中央
部に位置し、またピックアップの往復動範囲がスピンド
ルモータよりもディスク挿入口側に位置するようにトラ
バースを配設し、トラバースをベース本体に支持する一
対のインシュレータを、スピンドルモータの位置よりも
ピックアップの静止位置側に配設し、スピンドルモータ
がベース本体側または蓋体側に近接するようにトラバー
スを変位させる第1のカム機構と第2のカム機構を、メ
インスライダーとサブスライダーにそれぞれ設け、メイ
ンスライダーを、トラバースの側方であって、一端がシ
ャーシ本体のフロント面側、他端がシャーシ本体のリア
面側となる方向に配設し、サブスライダーを、メインス
ライダーと直交する方向に配設し、メインスライダーの
一端側にローディングモータを配設し、メインスライダ
ーの一端側とローディングモータの駆動軸とをギアを介
して連結し、ローディングモータの駆動によってメイン
スライダーを長手方向に摺動させるものである。本実施
の形態によれば、トラバースを、ずれが生じることなく
確実に動作させることができるとともに、シャーシ外装
の薄型化を図ることができ、更に外形寸法を拡大するこ
となくピックアップの移動距離を最大限に確保すること
ができる。また本実施の形態によれば、ローディングモ
ータによって、メインスライダーやサブスライダーを動
作させることができるとともに、ローディングモータを
フロント側に配置したことにより、ローディングモータ
が異常停止した場合には前面からの操作によってメイン
スライダーを動作させることができる。
【0007】本発明の第2の実施の形態は、第1の実施
の形態によるディスク装置において、ローディングモー
タの駆動軸に、複数のリブを備えた回転体を設け、シャ
ーシ外装のフロント面に、棒状体を挿入可能な開口部を
設け、棒状体を開口部から挿入してリブを押圧すること
で駆動軸を回動させることができるものである。本実施
の形態によれば、フロント側から手動にてローディング
モータを回転させることができるため、ローディングモ
ータが異常停止した場合であっても、ディスクを取り出
せ、トラブル対処ができる。
【0008】本発明の第3の実施の形態は、第1の実施
の形態によるディスク装置において、ローディングモー
タを、駆動軸がディスク挿入口の中央部よりも端部側に
位置するように配設し、ローディングモータの本体の駆
動軸側がディスク挿入口に挿入されるディスクに近接す
るようにローディングモータの本体を傾けるか、又はロ
ーディングモータの本体のディスク挿入口側がディスク
に近接するようにローディングモータの本体を傾けたも
のである。本実施の形態によれば、ディスクの取り出し
時にディスクに傾きが生じたとしても、ディスク外周端
がローディングモータの本体にあたることになり、ディ
スク内周面がローディングモータの本体にあたることを
防止することができる。従って、ディスクとローディン
グモータとの接触が生じた場合にもディスクの記録面へ
の損傷を防止することができるため、ローディングモー
タとディスク移動空間との間隔を狭めることができ、シ
ャーシ外装の薄型化を図ることができる。
【0009】本発明の第4の実施の形態によるディスク
装置は、スピンドルモータがベース本体の中央部に位置
し、またピックアップの往復動範囲がスピンドルモータ
よりもディスク挿入口側に位置するようにトラバースを
配設し、トラバースをベース本体に支持する一対のイン
シュレータを、スピンドルモータの位置よりもピックア
ップの静止位置側に配設し、スピンドルモータがベース
本体側または蓋体側に近接するようにトラバースを変位
させる第1のカム機構と第2のカム機構を、メインスラ
イダーとサブスライダーにそれぞれ設け、メインスライ
ダーを、トラバースの側方であって、一端がシャーシ本
体のフロント面側、他端がシャーシ本体のリア面側とな
る方向に配設し、サブスライダーを、メインスライダー
と直交する方向に配設し、メインスライダーとサブスラ
イダーとをカムレバーによって連結し、メインスライダ
ーの第1のカム機構によってトラバースを変位させるタ
イミングで、カムレバーによってサブスライダーを移動
させ、サブスライダーの移動によってサブスライダーの
第2のカム機構を動作させてトラバースを変位させるも
のである。本実施の形態によれば、一つのローディング
モータでメインスライダーとサブスライダーを動作さ
せ、さらにトラバースの変位をメインスライダーとサブ
スライダーで行うため、少ない部品で確実な動作を確保
することができる。
【0010】本発明の第5の実施の形態によるディスク
置は、スピンドルモータがベース 本体の中央部に位置
し、またピックアップの往復動範囲がスピンドルモータ
よりもディスク挿入口側に位置するようにトラバースを
配設し、トラバースをベース本体に支持する一対のイン
シュレータを、スピンドルモータの位置よりもピックア
ップの静止位置側に配設し、スピンドルモータがベース
本体側または蓋体側に近接するようにトラバースを変位
させる第1のカム機構と第2のカム機構を、メインスラ
イダーとサブスライダーにそれぞれ設け、メインスライ
ダーを、トラバースの側方であって、一端がシャーシ本
体のフロント面側、他端がシャーシ本体のリア面側とな
る方向に配設し、サブスライダーを、メインスライダー
と直交する方向に配設し、ベース本体に固定したベース
部材とサブスライダーとを第3のカム機構によって連結
し、第3のカム機構によってサブスライダーがベース本
体に対して離間する方向に移動するときに、第2のカム
機構によってトラバースをベース本体に対して離間する
方向に移動させるものである。本実施の形態によれば、
トラバースの移動を、サブスライダー自身の移動とサブ
スライダーに対するトラバースの移動によって行うた
め、トラバースの移動を、サブスライダーに対するトラ
バースの移動だけで行う場合と比較して、サブスライダ
ーに設けるカム高さを低くすることができる。従って、
サブスライダーの高さを低くすることができるため、シ
ャーシ外装の薄型化を図ることができる。
【0011】本発明の第6の実施の形態は、第5の実施
の形態によるディスク装置において、スピンドルモータ
が駆動動作する時のトラバースの位置では、第2のカム
機構を構成するピンと第3のカム機構を構成するピンと
を固定する弾性体がそれぞれのカム溝に設けられている
ものである。本実施の形態によれば、ディスクの再生、
記録時のトラバースのがたつきを防止することができ
る。
【0012】本発明の第7の実施の形態は、第1、第
4、又は第5の実施の形態によるディスク装置におい
て、ディスク挿入口の一端側のシャーシ外装内には、所
定長さの第1のディスクガイドを設け、ディスク挿入口
の他端側のシャーシ外装内には、可動側端部に第2のデ
ィスクガイドを有する引き込みレバーを設け、引き込み
レバーを、可動側端部が固定側端部よりもディスク挿入
口側で動作するように配置し、引き込みレバーの可動側
端部と固定側端部との間には長溝が設けられ、長溝内を
摺動する凸部を一端に有するサブレバーを設け、サブレ
バーの動作によって、引き込みレバーの可動側端部がス
ピンドルモータに近接離間するように動作するものであ
る。本実施の形態によれば、ディスクを引き込むための
レバーを、引き込みレバーとサブレバーの2つの部材に
よって行うことで、一つの引き込みレバーで構成する場
合と比較して、レバーの回動支点をスピンドルモータ側
に近づけてもレバー先端の旋回範囲を大きくとることが
でき、結果としてシャーシ外装の外形寸法を拡大するこ
となく構成することができる。
【0013】本発明の第8の実施の形態は、第7の実施
の形態によるディスク装置において、トラバース上に挿
入されたディスクをディスク挿入口側に押し出す排出レ
バーを設け、ディスクがディスク挿入口に挿入される時
には、ディスクが第2のディスクガイドに当接する位置
に引き込みレバーが配置され、ディスクが排出レバーに
よってディスク挿入口側に押し出される時には、ディス
クが第2のディスクガイドに当接しない位置に引き込み
レバーが配置されるものである。本実施の形態によれ
ば、ディスク排出時に、引き込みレバーによってディス
クの排出が妨げられることを確実に防止することができ
る。
【0014】本発明の第9の実施の形態は、第7の実
の形態によるディスク装置において、可動側端部に近い
側の長溝端部には、サブレバーの移動方向に向けた溝が
設けられているものである。本実施の形態によれば、最
大限にディスクを引き込んだ位置での引き込みレバーの
位置のばらつきが発生することを防止できる。従って、
ディスクを最大限に引き込んだ位置で行われる、スピン
ドルモータへのディスクの保持動作を確実に行うことが
できる。
【0015】本発明の第10の実施の形態は、第7の実
施の形態によるディスク装置において、引き込みレバー
の可動側端部と固定側端部との間には所定長さの第3の
ディスクガイドが設けられているものである。本実施の
形態によれば、ディスク引き込み時のディスクのガイド
を確実に行うことができるとともに、この第3のディス
クガイドによって引き込みレバーの強度を確保すること
ができる。
【0016】本発明の第11の実施の形態は、第1、第
4、又は第5の実施の形態によるディスク装置おいて、
ィスクがシャーシ外装内に装着された状態でのディス
ク挿入口からの他のディスクの挿入を阻止するディスク
阻止レバーをディスク挿入口よりもシャーシ外装内側に
設け、ディスク阻止レバーの一端側に、当該ディスク阻
止レバーを動作させる回動軸を設け、ディスク阻止レバ
ーの他端側にガイド部材を設け、ガイド部材は、ディス
ク阻止レバーの動作によって回動するように軸支されて
いるものである。本実施の形態によれば、ディスク阻止
レバーの可動側にガイド部材を設けることで、ディスク
の挿入によってディスク阻止レバーが変形することを防
止することができる。従って、ディスク阻止レバーを平
板で構成することも可能となり、シャーシ外装の小型化
を図ることができる。
【0017】本発明の第12の実施の形態は、第11の
施の形態によるディスク装置において、ディスク阻止
レバーの他端側の端部を、回動軸側の幅を先端側の幅よ
りも狭く形成したものである。本実施の形態によれば、
ディスク阻止レバーの他端側の端部は、回動軸側が狭ま
っているため、端部がディスクと接触した場合、ディス
クからの力は、端部を先端側に押圧する方向に作用す
る。従ってディスク挿入時に、ディスク阻止レバーは退
避する方向に力が作用しないため確実にディスクの挿入
を阻止することができる。
【0018】本発明の第13の実施の形態は、第1、第
4、又は第5の実施の形態によるディスク装置おいて、
ゼルのシャーシ外装側の面には、挿入口に沿って切り
込みが設けられたフェルトが貼着され、ベゼルの外側面
での挿入口の面積より、ベゼルの内側面での挿入口の面
積を広くしたものである。本実施の形態によれば、ベゼ
ルの内側面での挿入口の面積を広くすることで、ディス
ク排出時のフェルトのディスク挿入口側への折れ曲がり
力を小さくすることができるとともに、フェルトが折れ
曲がって開口部と平行になった時ディスクとフェルト面
との摩擦力が極端に大きくなることを防止でき、ディス
クの排出が妨げられることを防止することができる。
【0019】本発明の第14の実施の形態は、第13実
施の形態によるディスク装置において、ベゼルの内側面
における挿入口の両端部の幅が、ベゼルの外側面におけ
る挿入口の両端部の幅より広く形成されているものであ
る。本実施の形態によれば、ディスク排出時のフェルト
の挿入口側への折れ曲がり力が大きくなる両端部の幅を
広くすることで、ディスク排出時のフェルトのディスク
挿入口側への折れ曲がり力を小さくすることができると
ともに、フェルトが折れ曲がって開口部と平行になった
時ディスクとフェルト面との摩擦力が極端に大きくなる
ことを防止でき、ディスクの排出が妨げられることを防
止することができる。
【0020】本発明の第15の実施の形態は、第1、第
4、又は第5の実施の形態によるディスク装置おいて、
ピンドルモータにディスクが装着された状態での当該
ディスクの外周端よりも外方に位置するとともにディス
ク挿入口側に位置する蓋体面の内面に凸状ガイドを設
け、凸状ガイドによって、ディスク挿入口から挿入され
るディスクをガイドするものである。本実施の形態によ
れば、挿入されるディスクの傾きを有効に防止すること
ができる。従って、ディスク移動空間を狭く構成するこ
とができるため、シャーシ外装の薄型化を図ることがで
きる。
【0021】本発明の第16の実施の形態は、第15の
実施の形態によるディスク装置において、凸状ガイドを
絞りによって形成するものである。本実施の形態によれ
ば、絞りを形成することで蓋体の強度を向上することが
できる。従って、例えば蓋体を利用してディスクのスピ
ンドルモータへの装着を行う場合であっても、蓋体の変
形を防止して確実な装着を行わせることができる。
【0022】本発明の第17の実施の形態は、第15の
実施の形態によるディスク装置において、複数の絞りに
よって凸状ガイドを形成するものである。本実施の形態
によれば、蓋体の強度を更に高めることができる。
【0023】本発明の第18の実施の形態は、第15の
実施の形態によるディスク装置において、深底部を形成
するベース本体のフロント面側に舌片を設け、舌片とウ
イング部とを接続したものである。本実施の形態によれ
ば、ウイング部の強度を向上させ、ウイング部の変形を
防止することができる。従って、例えば蓋体を利用して
ディスクのスピンドルモータへの装着を行う場合であっ
ても、ウイング部の変形にともなう蓋体の変形を防止し
て確実な装着を行わせることができる。
【0024】
【実施例】以下本発明の一実施例によるディスク装置に
ついて説明する。図1は本実施例によるディスク装置の
ベース本体の平面図、図2は同ディスク装置の蓋体の平
面図、図3は同ディスク装置のシャーシ外装のフロント
面に装着されるベゼルの正面図、図4は同ベゼルの要部
拡大側断面図である。本実施例によるディスク装置は、
ベース本体と蓋体とからシャーシ外装が構成され、この
シャーシ外装のフロント面にベゼルが装着される。また
本実施例によるディスク装置は、図3に示すベゼルに設
けたディスク挿入口からディスクを直接挿入するスロッ
トイン方式のディスク装置である。図1に示すように、
ディスクへの記録再生機能やディスクのローディング機
能を行う各部品は、ベース本体10に装着される。ベー
ス本体10は、蓋体に対する深底部10Aと浅底部10
Bが形成され、浅底部10Bによってフロント面からリ
ア面に至るウイング部が形成されている。ベース本体1
0のフロント側にはディスクを直接挿入するディスク挿
入口11を形成し、ベース本体10のリア面の端部には
コネクタ12を配設している。ベース本体10のディス
ク挿入口11側にはトラバース30が配置され、ベース
本体10のコネクタ12側にはリアベース13が配置さ
れている。トラバース30とリアベース13とは互いが
重ならないように配置されている。リアベース13のベ
ース本体10面側にはプリント基板14が設けられてい
る。
【0025】トラバース30は、スピンドルモータ31
とピックアップ32とピックアップ32を移動させる駆
動手段33とを保持している。スピンドルモータ31は
トラバース30の一端側に設けられ、ピックアップ32
はトラバース30の一端側から他端側までを移動可能に
設けられている。またピックアップ32は停止時にはト
ラバース30の他端側に配置される。駆動手段33は、
駆動モータと、ピックアップ32を摺動させる一対のレ
ールと、駆動モータの駆動をピックアップ32に伝達す
る歯車機構とを有し、一対のレールはトラバース30の
一端側と他端側とを連接するように両側部に配置されて
いる。駆動モータはディスク挿入口11側のレールの外
方に、駆動軸がレールと平行になるように配置されてい
る。歯車機構は、この駆動モータとディスク挿入口11
側のレールとの間の空間に配置されている。
【0026】トラバース30は、スピンドルモータ31
がベース本体10の中央部に位置し、またピックアップ
32の往復動範囲がスピンドルモータ31よりもディス
ク挿入口11側に位置し、またピックアップ32の往復
移動方向がディスクの挿入方向と異なるように配設され
ている。ここで、ピックアップ32の往復移動方向とデ
ィスクの挿入方向とは、45度の角度としている。トラ
バース30は、一対のインシュレータ34A、34Bに
よってベース本体10に支持されている。一対のインシ
ュレータ34A、34Bは、スピンドルモータ31の位
置よりもピックアップ32の静止位置側に配設し、ピッ
クアップ32の静止位置よりもディスク挿入口11側の
位置に配設することが好ましい。本実施例では、インシ
ュレータ34Aはディスク挿入口11の内側近傍の一端
側に、インシュレータ34Bはディスク挿入口11の内
側近傍の中央部に設けている。インシュレータ34A、
34Bは、弾性材料からなるダンパー機構を備えてい
る。インシュレータ34A、34Bは、このダンパー機
構によって、トラバース30がベース本体10から離間
する方向に変位することができる。
【0027】トラバース30のベース本体10側の面に
はリブ35を設けている。このリブ35は、ディスク挿
入口11と反対のレールの外方であって、ピックアップ
32の静止位置側に設けている。またこのリブ35は、
トラバース30をベース本体10側に近接させた時に、
ベース本体10に当接することで、インシュレータ34
A、34Bの位置でトラバース30をベース本体10か
ら離間する方向に変位させるに十分な高さを有してい
る。なお、本実施例では、リブ35をトラバース30の
ベース本体10側の面に設けた場合で説明したが、ベー
ス本体10のトラバース30側の面に設けてもよい。ま
たトラバース30のベース本体10側の面と、ベース本
体10のトラバース30側の面の双方に設けてもよい。
また本実施例ではトラバース30のベース本体10側へ
の近接動作を利用して、インシュレータ34A、34B
側のトラバース30を上昇させる構成としたが、インシ
ュレータ34A、34Bの位置でのトラバース30の高
さを変更する他の手段、例えばインシュレータ34A、
34Bの高さを変更する手段によって実現することもで
きる。なお、トラバース30は、インシュレータ34
A、34Bを支点として、スピンドルモータ31をベー
ス本体10と近接離間させるように動作する。
【0028】以下に、このトラバース30を動作させる
カム機構を備えたメインスライダー40とサブスライダ
ー50について説明する。トラバース30を変位させる
カム機構は、メインスライダー40とサブスライダー5
0にそれぞれ設けている。ここで、メインスライダー4
0とサブスライダー50とは、スピンドルモータ31の
側方に位置するように配設されている。メインスライダ
ー40は、その一端がシャーシ本体10のフロント面
側、その他端がシャーシ本体10のリア面側となる方向
に配設されている。また、サブスライダー50は、トラ
バース30とリアベース13との間に、メインスライダ
ー40と直交する方向に配設されている。トラバース3
0を変位させるカム機構は、第1のカム機構41と第2
のカム機構51によって構成される。第1のカム機構4
1は、メインスライダー40のスピンドルモータ31側
の面に、第2のカム機構51は、サブスライダー50の
スピンドルモータ31側の面にそれぞれ設けられてい
る。なお、メインスライダー40とトラバース30との
間にはベース部材15が設けられ、サブスライダー50
とトラバース30との間にはベース部材16が設けられ
ている。ここでベース部材15とベース部材16はベー
ス本体10に固定され、ベース部材15に設けた縦溝に
よってトラバース30のカムピン36を位置規制し、ベ
ース部材16に設けた縦溝によってトラバース30のカ
ムピン37を位置規制している。
【0029】ここで、ベース部材16とサブスライダー
50とは、第3のカム機構(図1では図示せず)によっ
て連結している。そしてこの第3のカム機構は、第2の
カム機構51によってトラバース30をベース本体10
に対して離間する方向に移動させる時に、サブスライダ
ー50をベース本体10に対して離間する方向に移動さ
せる機能を備えている。
【0030】メインスライダー40の一端側にはローデ
ィングモータ60が配設されている。ローディングモー
タ60の駆動軸61とメインスライダー40の一端側と
は歯車機構を介して連結されている。なお、ローディン
グモータ60の駆動軸61には歯車機構を構成するウオ
ームギア62が設けられている。そして、このウオーム
ギア62のローディングモータ60本体側には、複数の
リブを備えた回転体63を形成している。なお、図示は
しないが、シャーシ外装のフロント面またはバゼルに
は、棒状体を挿入可能な開口部を設けている。そして棒
状体をこの開口部から挿入することで回転体63のリブ
を押圧することができるように構成されている。このよ
うに回転体63は、駆動軸61を棒状体を用いて手動で
回動させるためのものである。ローディングモータ60
は、その本体がディスク挿入口11の中央部に、駆動軸
61がディスク挿入口11の端部側に、それぞれが位置
するように配設されている。そして、ローディングモー
タ60は、その駆動軸61側がディスク挿入口11に挿
入されるディスクに近接するように傾けてあり、ローデ
ィングモータ60本体のディスク挿入口11側がディス
クに近接するように傾けて設けている。すなわち、ロー
ディングモータ60は、図1に示す「A」の位置が、最
も蓋体側に突出した状態となるように設けられている。
このようにローディングモータ60を傾斜させて設置す
ることで、ディスクの取り出し時にディスク面に傾きが
生じたとしても、ディスク外周端がローディングモータ
60本体の「A」の箇所にあたることになり、ディスク
内周面がローディングモータ60本体にあたることを防
止することができる。なお、ローディングモータ60
は、その駆動軸61側がディスク挿入口11に挿入され
るディスクに近接するように傾けるか、又はローディン
グモータ60本体のディスク挿入口11側がディスクに
近接するように傾けるか、いずれか一方の傾きでも効果
はある。
【0031】このローディングモータ60の駆動によっ
てメインスライダー40を長手方向に摺動させることが
できる。またメインスライダー40は、カムレバー70
によってサブスライダー50と連結している。カムレバ
ー70は回動支点71を有し、ピン72及びピン73で
メインスライダー40の上面に設けたカム溝と係合し、
ピン74でサブスライダー50の上面に設けたカム溝と
係合している。このカムレバー70は、メインスライダ
ー40の第1のカム機構41によってトラバース30を
変位させるタイミングで、サブスライダー50を移動さ
せ、サブスライダー50の移動によって第2のカム機構
51を動作させてトラバース30を変位させる機能を有
する。
【0032】以上説明した、コネクタ12、トラバース
30、リアベース13、プリント基板14、インシュレ
ータ34A、34B、メインスライダー40、サブスラ
イダー50、ベース部材15、ベース部材16、及びロ
ーディングモータ60は、ベース本体10の深底部10
Aに設けられ、これらの部材と蓋体との間に、ディスク
挿入空間を形成する。
【0033】次に、ディスクを挿入するときにディスク
を支持するガイド部材と、ディスクを挿入するときに動
作するレバー部材について説明する。深底部10Aのデ
ィスク挿入口11近傍の一端側には、所定長さの第1の
ディスクガイド17が設けられている。この第1のディ
スクガイド17は、ディスク挿入側から見た断面が、
「コ」の字状の溝を有している。この溝によってディス
クは支持される。一方、ディスク挿入口11の他端側の
ベース本体10内には、引き込みレバー80が設けら
れ、この引き込みレバー80の可動側端部に第2のディ
スクガイド81を備えている。第2のディスクガイド8
1は、円筒状のローラで構成され、引き込みレバー80
の可動側端部に回動自在に設けられている。また、第2
のディスクガイド81のローラ外周には溝が形成され、
この溝によってディスクは支持される。引き込みレバー
80は、可動側端部が固定側端部よりもディスク挿入口
11側で動作するように配置され、固定側端部に回動支
点82を有している。また、引き込みレバー80の裏面
(ベース本体10側の面)の可動側端部と固定側端部と
の間には長溝83が設けられている。一方、引き込みレ
バー80の表面の可動側端部と固定側端部との間には所
定長さの第3のディスクガイド84が設けられている。
【0034】引き込みレバー80は、サブレバー90に
よって動作する。サブレバー90は、可動側の一端に凸
部91を備え、他端側に回動支点92を備えている。サ
ブレバー90の凸部91は、引き込みレバー80の長溝
83内を摺動する。また、サブレバー90の回動支点9
2は、メインスライダー40上に位置している。なお、
回動支点92は、メインスライダー40とは連動せず、
ベース本体10にベース部材15を介して固定されてい
る。またサブレバー90の回動支点92よりも凸部91
側の下面には、ピン93を備えている。このピン93
は、メインスライダー40の上面に設けられたカム溝内
を摺動する。従って、サブレバー90は、メインスライ
ダー40の移動にともなって角度が変更され、このサブ
レバー90の角度の変更によって引き込みレバー80の
旋回角度を変更する。すなわち、サブレバー90の動作
によって、引き込みレバー80の第2のディスクガイド
81がスピンドルモータ31に近接離間するように動作
する。なお、引き込みレバー80の可動側端部に近い側
の長溝83の端部には、サブレバー90の旋回方向に延
びる溝83Aが設けられている。この溝83Aによっ
て、第2のディスクガイド81がディスクを最も引き込
んだ時に、サブレバー90の旋回角度にばらつきが発生
しても、引き込みレバー80の旋回角度にはばらつきが
発生せず、ディスク引き込み量を安定させることができ
る。
【0035】ベース本体10の引き込みレバー80と異
なる側部には、排出レバー100が設けられている。こ
の排出レバー100の一端側の可動側端部にはガイド1
01が設けられている。また、排出レバー100の他端
側には、回動支点102が設けられている。また、排出
レバー100の可動側端部には、ガイド101よりもリ
ア面側に当接部103が設けられている。また、排出レ
バー100には、弾性体104が設けられている。この
弾性体104の一端は排出レバー100に固定されてお
り、他端はリアベース13に固定されている。当接部1
03は、弾性体104によってリア面側に引き込まれた
場合に、リアベース13の当接部13Aと当接する。ま
た排出レバー100は、弾性体104の弾性力によって
ディスク挿入口11側に引き出される。なお、排出レバ
ー100は、リンクアーム105と排出スライダー10
6を介してメインスライダー40の動きと連動して動作
する。ここでリンクアーム105は、メインスライダー
40と排出スライダー106とを連接し、排出レバー1
00はカムピンによって排出スライダー106のカム溝
と係合している。ベース本体10のリア面側には規制レ
バー110が設けられている。この規制レバー110は
リア面側端部を回動支点111とし、可動側端部にガイ
ド112を備えている。この規制レバー110は、弾性
体113によってガイド112側が常にフロント側に突
出するように付勢されている。また、この規制レバー1
10は所定位置でリミットスイッチを動作させる。すな
わち、ディスクが所定位置まで挿入されると、リミット
スイッチがオフし、ローディングモータ60を駆動す
る。このローディングモータ60の駆動によって、メイ
ンスライダー40が摺動する。また、排出レバー100
と同じ側のベース本体10の側部には、ガイドレバー1
80が設けられている。ガイドレバー180は、リア面
側を回動支点181とし、可動側にガイド182を備え
ている。このガイドレバー180は、弾性体183によ
ってガイド182側がディスク側に突出するように付勢
されている。また、このガイドレバー180は、リンク
アーム105と排出スライダー106を介してメインス
ライダー40と連動し、このメインスライダー40の動
きに応じて、ガイド182側がディスクから離間するよ
うに動作する。なお、ディスク挿入口11の内側には、
プロテクト機構120が設けられている。このプロテク
ト機構120は、ディスクがシャーシ外装内に既に装着
された状態の時に、ディスク挿入口11からの他のディ
スクの挿入を阻止する。このプロテクト機構120につ
いては後で詳述する。またスピンドルモータ31の近傍
のトラバース30には開口部を備え、この開口部には、
ベース本体10から蓋体に向かって突出したピン18を
設けている。このピン18は、トラバース30が最もベ
ース本体10側に移動した状態では、スピンドルモータ
31のハブよりも蓋体側に突出する高さであり、またト
ラバース30がスピンドルモータ31の駆動状態(再生
録音可能な作動状態)では、スピンドルモータ31のハ
ブよりもベース本体10側に引き込んだ高さである。ピ
ン18は、スピンドルモータ31に装着されるディスク
の中心部の非記録面に対応する位置であって、スピンド
ルモータ31よりもインシュレータ34から離れた位置
に設けることが好ましい。また、ベース本体10のフロ
ント側には、フロントガイダー21とトラバースフェル
ト22が設けられている。フロントガイダー21は、デ
ィスク挿入口11の一端側であって、引き込みレバー8
0とディスク挿入口11との間に配置されている。また
このフロントガイダー21は、ローディングモータ60
や歯車機構、メインスライダー40の一部を覆うよう
に、これらの部材よりも蓋体側に設けられている。この
フロントガイダー21は、挿入されるディスクの記録面
全面が接触しないように周囲にテーパーが設けられ、表
面がウレタンフッ素コーティングされている。一方、ト
ラバースフェルト22は、ディスク挿入口11の他端側
であって、トラバース30のディスク挿入口11側を一
部覆うように、トラバース30よりも蓋体側に設けられ
ている。このトラバースフェルト22は、挿入されるデ
ィスクの記録面全面が接触しないように中央部が凸状に
なっており、フェルト材で構成されている。フロントガ
イダー21とトラバースフェルト22は、第1のディス
クガイド17や第2のディスクガイド81では十分にデ
ィスクを支持できない場合に、ディスクの面方向への傾
きによって記録面に傷が付くのを防止することができ
る。なお、フロントガイダー21をフェルト材で構成
し、トラバースフェルト22をウレタンフッ素コーティ
ングしたものを用いてもよい。
【0036】次に、図2を用いて同ディスク装置の蓋体
について説明する。蓋体130の外縁部には、複数のビ
ス孔131が設けられ、蓋体130は、ビスによってベ
ース本体10に取り付けられる。蓋体130の中央部に
は、開口部132が設けられている。この開口部132
は、ディスクの中心孔よりも大きな半径の円形開口であ
る。従って、ディスクの中心孔に嵌合するスピンドルモ
ータ31のハブよりも大きな開口である。開口部132
の外周部には、ベース本体10側に突出させた絞り部1
33が形成されている。また開口部132には、絞り部
133からディスク挿入口11側に向かって先細り形状
をした絞り部134が設けられている。この絞り部13
4によって、ベース本体10側に凸状ガイドを形成す
る。また蓋体130には、複数の絞り部135A、13
5B、135C、135Dが形成され、これらの絞り部
135A、135B、135C、135Dによってベー
ス本体10側に凸状ガイドを形成している。これらの絞
り部135A、135B、135C、135Dは、スピ
ンドルモータ31に装着された状態でのディスク1Cの
外周端よりも外方で、開口部132よりもディスク挿入
口11側に設けている。これらの絞り部135A、13
5B、135C、135Dによって形成される凸状ガイ
ドによって、ディスク挿入口11から挿入されるディス
ク1A、1Bがガイドされる。またこれら絞り部13
3、134、135A、135B、135C、135D
によって蓋体130の強度を高めている。なお、絞り部
135Aと絞り部135C、または絞り部135Bと絞
り部135Dとは連続した一つの絞りでもよいが、複数
に分割することで蓋体130の強度を更に高めることが
できる。
【0037】次に図3と図4を用いてベゼルについて説
明する。ベゼル140には挿入口141が設けられ、挿
入口141は中央部が最も幅が広く両端部にいくに従っ
て幅が狭くなるように形成されている。ベゼル140の
シャーシ外装側の面には、挿入口141に沿って、切り
込みが設けられたフェルト142が貼着されている。図
4に示すように、ディスクを挿入口141から装着する
とき、または挿入口141から排出するときには、フェ
ルト142はディスクの進行方向に折り曲げられる。こ
のときディスクを装着するときには、多少の抵抗があっ
ても押し込むことによって装着は可能であり、ディスク
の位置決めのためには挿入口141が狭く、またフェル
ト142によって更に位置規制を受けることが好まし
い。しかしディスクを排出する時には、フェルト142
の挿入口141側への折れ曲がり力が大きくなるととも
に、フェルト142が折れ曲がって挿入口141と平行
になった時ディスクとフェルト142面との摩擦力が極
端に大きくなり、ディスクが排出されないなどのトラブ
ルを生じてしまう。従って、ディスク排出時のトラブル
を防止する上で、ディスクの排出時には、フェルト14
2による抵抗が小さい方が好ましい。そこで、ベゼル1
40の外側面での挿入口141の面積より、ベゼル14
0の内側面での挿入口141の面積を広く構成すること
が好ましい。また、ベゼル140の外側面における挿入
口141の幅が中央部より両端部が狭く構成されている
本実施例の場合にあっては、ベゼル140の内側面にお
ける挿入口141の両端部の幅が、ベゼル140の外側
面における挿入口141の両端部の幅より広く形成され
ていることが好ましい。また、ベゼル140の外側面に
おける挿入口141の幅は、ディスク厚さよりも広く、
ディスク厚さにフェルト厚さを加えた厚さよりも狭く
し、ベゼル140の内側面における挿入口141の幅
は、ディスク厚さにフェルト厚さを加えた厚さよりも広
く形成されていることが好ましい。
【0038】次に、図1に示すプロテクト機構120に
ついて図5及び図6を用いて説明する。図5は本実施例
によるプロテクト機構を示す要部正面図、図6は同プロ
テクト機構を示す要部側面図である。プロテクト機構1
20は、ディスク阻止レバー121とガイド部材122
とから構成される。ディスク阻止レバー121の一端側
には、このディスク阻止レバー121を動作させる回動
軸123を設けている。また、ディスク阻止レバー12
1の他端側には、ガイド部材122が回転軸124によ
って設けられている。また、ディスク阻止レバー121
の他端側の端部を、回動軸123側の幅を先端側の幅よ
りも狭く形成している。すなわち図5に示すように、回
動軸123から遠い側辺部(図示の左側)は、先端側
(図示の上側)を回転軸123側(図示の下側)よりも
外側(図示の左側)に延出させた形状とし、回動軸12
3に近い側辺部(図示の右側)は、先端側(図示の上
側)を回転軸123側(図示の下側)よりも外側(図示
の右側)に延出させた形状としている。ここで、回動軸
123に近い側辺部(図示の右側)は、回動軸123を
旋回中心とした旋回半径が、先端側(図示の上側)を回
転軸123側(図示の下側)よりも小さくなるように形
成している。ガイド部材122は、ディスク阻止レバー
121の動作によって回動するように回動支点125に
よって基台126に軸支されている。基台126はベー
ス本体10に固定されている。図示のように、ディスク
1Cが装着された状態では、ディスク阻止レバー121
の他端側は挿入口141を塞ぐ位置まで回転軸123を
中心として回動している。従って、他のディスク1を挿
入しようとしても、このディスク阻止レバー121によ
って挿入が妨げられる。また、ディスク1を無理に押し
込むことでディスク阻止レバー121に負荷が加わって
も、ガイド部材122によってディスク阻止レバー12
1が押し曲げられることがない。従って、ディスク1が
無理に押し込められることによるディスク阻止レバー1
21の変形を防止できるため、ディスク阻止レバー12
1の動作空間を狭く設定できる。また、ディスク阻止レ
バー121のディスク挿入方向に厚みを設けて、ディス
ク阻止レバー121自体の強度を高める構成も必要な
く、限られたスペースを有効に利用することができる。
また、ディスク阻止レバー121の他端側の端部は、回
動軸123側が狭まっているため、端部がディスクと接
触した場合、ディスクからの力は、端部を先端側に押圧
する方向に作用する。従ってディスク挿入時に、ディス
ク阻止レバー121は退避する方向に力が作用しないた
め確実にディスクの挿入を阻止することができる。
【0039】以下に、図7から図13を用いてディスク
の挿入時における各部材の動きについて説明する。図7
はディスク挿入時の初期段階を示すディスク装置のベー
ス本体の平面図であり、図2に示すディスク1Aの状態
である。なお、ディスク1が挿入されていない状態での
引き込みレバー80は、スピンドルモータ31側に所定
角度回動した状態で待機している。この状態では、サブ
レバー90の凸部91は、溝83Aまで至らない長溝8
3の可動側端部に位置する。また、ガイド17と第2の
ディスクガイド81との間隔は、ディスク1の直径より
狭くなっている。ディスク1挿入時の初期段階において
は、ディスク1Aは、まずガイド17と第2のディスク
ガイド81とに当接し、ガイド17と第2のディスクガ
イド81によって支持され位置規制される。ディスク1
Aを更に押し込むと、この挿入動作にともなって第2の
ディスクガイド81は、スピンドルモータ31から離れ
る方向に旋回動作する。この第2のディスクガイド81
の旋回動作にともない、サブレバー90の凸部91は長
溝83内を固定側端部に向かって摺動する。従ってサブ
レバー90も回動支点を中心に旋回動作する。ディスク
1Aの挿入動作を更に続けると、ディスク1Aは排出レ
バー100のガイド101に当接する。図7はこの状態
を図示している。なお図7に示す状態では、ローディン
グモータ60は動作せず、従って、メインスライダー4
0やサブレバー50も動作しない。
【0040】図8はディスク挿入途中段階を示すディス
ク装置のベース本体の平面図であり、図2に示すディス
ク1Bの状態である。図7に示す状態から更にディスク
1を挿入すると、ディスクの一端側はガイド17に支持
された状態で、他端側は第3のディスクガイド84に支
持される。引き込みレバー80はスピンドルモータ31
から最も離間した状態となる。この状態では、サブレバ
ー90の凸部91は、長溝83の固定側端部に位置す
る。また、ガイド17と第2のディスクガイド81との
間隔は、ディスク1の直径とほぼ同じ寸法となってい
る。一方、排出レバー100は、ディスク1Bによって
ガイド101が押されるため、ディスクの挿入動作とと
もに回動を続ける。図8の状態から更にディスク1Bを
押し込むと、この挿入動作にともなって第2のディスク
ガイド81は、今度はスピンドルモータ31に近接する
方向に移動する。この第2のディスクガイド81の旋回
動作にともない、サブレバー90の凸部91は長溝83
内を固定側端部から可動側端部に向かって摺動する。従
ってサブレバー90も回動支点92を中心に旋回動作す
る。一方、上記の動作過程において、ディスク1Bは規
制レバー110のガイド112に当接し、規制レバー1
10が回動動作を行う。第2のディスクガイド81がス
ピンドルモータ31に近接する方向に所定角度回動した
時、ディスク1Bによって規制レバー110も所定角度
回動する。そして、規制レバー110が所定角度回動す
ることで、リミットスイッチが動作し、ローディングモ
ータ60の駆動が開始される。なお、ガイドレバー18
0のガイド182はディスク1B側に突出した状態にあ
り、ディスク1Bは、このガイド182によっても支持
されて摺動する。このローディングモータ60の駆動に
よって、メインスライダー40はリア面側に摺動を開始
する。そしてメインスライダー40の動作によって、サ
ブレバー90のピン93が、対応するメインスライダー
40に設けられたカム溝に沿って移動する。このとき、
ピン93は、対応するカム溝によってスピンドルモータ
31側に移動する。このピン93の移動によってサブレ
バー90は、引き込みレバー80をその可動側端部がス
ピンドルモータ31側に旋回移動する方向に付勢する。
従って、引き込みレバー80はディスク1Bを挿入方向
に付勢する。この引き込みレバー80の付勢力によっ
て、ディスクは人為的な操作を離れ更に押し込まれる。
【0041】図9はディスク挿入完了段階を示すディス
ク装置のベース本体の平面図であり、図2に示すディス
ク1Cの状態である。ディスク1Cは、第2のディスク
ガイド81、ガイドレバー180のガイド182、及び
規制レバー110のガイド112の3点で支持され、デ
ィスク1Cの中心孔がスピンドルモータ31と対応する
位置に規制される。一方、ローディングモータ60は駆
動し続け、メインスライダー40も摺動動作を継続して
いる。図9に示す状態から所定時間、メインスライダー
40は移動するが、サブレバー90のピン93に対応す
るカム溝が移動方向と平行に形成されているため、サブ
レバー90は動作しない。この状態では、サブレバー9
0の凸部91は溝83Aに位置している。なお、引き込
みレバー80も動作せず、ディスク1Cを支持した状態
を継続している。一方、カムレバー70についても、図
9に示す状態からの所定時間は、依然として動作しな
い。すなわちカムレバー70のピン72、73に対応す
るカム溝が、メインスライダー40の移動方向と平行に
形成されている。図10は、図9に示す状態から、上記
所定時間経過した段階を示すディスク装置のベース本体
の平面図である。図10に示す状態から、トラバース3
0の動作が開始する。すなわちトラバース30は、スピ
ンドルモータ31側が蓋体130に近接する方向に動作
を開始する。
【0042】このトラバース30の動作メカニズムにつ
いて、図11から図13を用いて説明する。図11は、
トラバース30を、スピンドルモータ31側が蓋体13
0に最も近接する方向に動作させた状態を示すディスク
装置のベース本体の平面図である。図10の状態から、
更にローディングモータ60を駆動し、メインスライダ
ー40を移動すると、カムレバー70は、ピン72によ
って回動支点71を中心として回動する。このカムレバ
ー70の回動によって、サブスライダー50は、メイン
スライダー40から離間する方向に摺動する。このよう
に、図10の状態からのメインスライダー40とサブス
ライダー50の摺動動作によってトラバース30が動作
する。なお、引き込みレバー80は、ディスク1Cの保
持を継続する。
【0043】図12は第1のカム機構を示すメインスラ
イダーの側面図、図13は第2のカム機構と第3のカム
機構を示すサブスライダーの側面図である。図12に示
すように、メインスライダー40には第1のカム機構4
1を構成する長溝が設けられており、この長溝にトラバ
ース30に固定されたカムピン36が摺動自在に設けら
れている。ここで第1のカム機構41は、長溝とカムピ
ン36によって構成されている。一方、図13に示すよ
うに、サブスライダー50には第2のカム機構51を構
成する長溝が設けられており、この長溝にトラバース3
0に固定されたカムピン37が摺動自在に設けられてい
る。ここで第2のカム機構51は、長溝とカムピン37
によって構成されている。また、サブスライダー50の
両端には第3のカム機構52を構成する2つの同一形状
からなる長溝が設けられており、これらの長溝にベース
部材16に固定されたカムピン53が摺動自在に設けら
れている。ここで第3のカム機構52は、長溝とカムピ
ン53によって構成されている。
【0044】図12におけるカムピン36A、図13に
おけるカムピン37A及びカムピン53Aは、トラバー
ス30が動作する前の図10の状態を示している。ま
た、図12におけるカムピン36B、図13におけるカ
ムピン37B及びカムピン53Bは、トラバース30
を、スピンドルモータ31側が蓋体130に最も近接す
る方向に動作させた状態である図11の状態を示してい
る。なお、図12、図13に示す矢印は、それぞれメイ
ンスライダー40とサブスライダー50の移動方向を示
している。図12に示すように、カムピン36は、カム
ピン36Aの位置からカムピン36Bの位置に移動する
ことによってトラバース30を動作させる。従って、ト
ラバース30のカムピン36の位置では、トラバース3
0をベース本体10に対して、カムピン36Aの位置か
らカムピン36Bの位置までのY軸方向移動距離だけ移
動する。一方、図13に示すように、カムピン37は、
カムピン37Aの位置からカムピン37Bの位置に移動
することによって、サブスライダー50に対してトラバ
ース30を動作させる。従って、トラバース30のカム
ピン36の位置では、トラバース30をサブスライダー
50に対して、カムピン36Aの位置からカムピン36
Bの位置までのY軸方向移動距離だけ移動する。また、
カムピン53は、カムピン53Aの位置からカムピン5
3Bの位置に移動することによって、ベース本体10に
対してサブスライダー50を動作させる。従って、トラ
バース30のカムピン36の位置では、サブスライダー
50をベース本体10に対して、カムピン53Aの位置
からカムピン53Bの位置までのY軸方向移動距離だけ
移動する。このように、サブスライダー50側では、ト
ラバース30は、カムピン36Aの位置からカムピン3
6Bの位置までのY軸方向移動距離と、カムピン53A
の位置からカムピン53Bの位置までのY軸方向移動距
離とを合わせた移動距離だけ、ベース本体10に対して
Y軸方向に移動する。本実施例では、図12に示すカム
ピン36Aの位置からカムピン36Bの位置までのY軸
方向移動距離は、図13に示すカムピン37Aの位置か
らカムピン37Bの位置までのY軸方向移動距離と、カ
ムピン53Aの位置からカムピン53Bの位置までのY
軸方向移動距離とを合わせた移動距離と同じとしてい
る。
【0045】以上のように動作させ、トラバース30
を、スピンドルモータ31側が蓋体130に最も近接す
る方向に動作させた状態では、ディスク1は、蓋体13
0に当接し、スピンドルモータ31と蓋体130とによ
って押圧される。この押圧力によってディスク1の中心
孔にスピンドルモータ31のハブが嵌合し、チャッキン
グが完了する。チャッキングが完了すると、トラバース
30は、スピンドルモータ31側が蓋体130から離間
する方向に動作する。この動作は、更にローディングモ
ータ60を駆動し、メインスライダー40を移動するこ
とによって行われる。チャッキング完了からスピンドル
モータ31が再生録音可能な作動状態(駆動状態)まで
の動作は、メインスライダー40では、カムピン36が
カムピン36Bの位置からカムピン36Cの位置に移動
することにより、サブスライダー50では、カムピン3
7がカムピン37Bの位置からカムピン37Cの位置に
移動することにより、またカムピン53がカムピン53
Bの位置からカムピン53Cの位置に移動することによ
り行われる。そして、スピンドルモータ31が再生録音
可能な作動状態(駆動状態)にある時には、ディスク1
は、引き込みレバー80の第2のディスクガイド81、
規制レバーのガイド101、及びガイドレバー180の
ガイド182からの支持が解除され、スピンドルモータ
31のハブによってのみ保持された状態にある。ここ
で、引き込みレバー80の第2のディスクガイド81、
規制レバーのガイド101、及びガイドレバー180の
ガイド182は、メインスライダー40の移動動作によ
って作動する。
【0046】ここで図13に示すように、サブスライダ
ー50の第2のカム機構51には、例えば板ばねからな
る弾性体55が、第3のカム機構52にも、例えば板ば
ねからなる弾性体56が設けられている。ここで弾性体
55と弾性体56とは、弾性体55のカムピン37に対
する付勢方向と、弾性体56のカムピン53に対する付
勢方向とが異なるように設けている。なお、弾性体55
と弾性体56との付勢方向は逆方向であることが好まし
い。また、装着されたディスク1を排出する時には、ロ
ーディングモータ60を駆動し、メインスライダー40
を移動することにより行われ、基本的には上記の動作が
逆に行われる。
【0047】以下に、装着されているディスクが排出さ
れるまでを簡単に説明する。まず、エジェクト指示に基
づき、ローディングモータ60が駆動され、メインスラ
イダー40がディスク挿入口11側に移動する。従っ
て、メインスライダー40では、カムピン36がカムピ
ン36Cの位置からカムピン36Bの位置を経由してカ
ムピン36Aの位置に移動し、サブスライダー50で
は、カムピン37がカムピン37Cの位置からカムピン
37Bの位置を経由してカムピン37Aの位置に移動
し、またカムピン53がカムピン53Cの位置からカム
ピン53Bの位置を経由してカムピン53Aの位置に移
動にする。上記のように、それぞれのカム機構が動作す
ることにより、ディスク1は、一旦蓋体130側に移動
した後に、ベース本体10側に移動する。ディスク1
は、ベース本体10側に移動する時に、ディスク1の外
周側で、第2のディスクガイド81、ガイド181、1
12に当接し、ディスク1の内周側でピン18に当接す
る。従って、トラバース30のベース本体10側への移
動にともなって、ディスク1には、第2のディスクガイ
ド81、ガイド101、112及びピン18から蓋体1
30側への力が加わり、ディスク1はスピンドルモータ
31のハブから解除される。なお、本実施例のように、
ピン18をスピンドルモータ31の外周位置であって、
スピンドルモータ31よりもインシュレータ34から離
れた位置に設けることで、第2のディスクガイド81、
ガイド181、112の作用が働かなくてもディスク1
のスピンドルモータ31のハブからの解除を行うことが
できる。その後、排出レバー100は、メインスライダ
ー40の動作によってロックが解除され、弾性体104
の弾性力により、可動側端部がディスク挿入口11側に
回動する。従って、スピンドルモータ31のハブから外
されたディスク1は、排出レバー100によってディス
ク挿入口11側に押し出される。なお、排出レバー10
0が動作する状態では、引き込みレバー80は、その可
動側端部がスピンドルモータ31から最も離間する方向
に移動した状態に保持されている。なお、引き込みレバ
ー80の位置は、第2のディスクガイド81がディスク
1に接触しない位置であればよい。このようにディスク
排出時に、ディスク1が第2のディスクガイド81に当
接しない位置に引き込みレバー80を配置することで、
ディスク排出時のトラブルを防止することができる。本
実施例のディスク装置は、表示手段と入力手段と演算処
理手段などを一体化した、いわゆるノート型パソコン本
体に内蔵、または一体的にセットされるディスク装置と
して特に有用である。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、ディスク装置の薄型化
と小型化を図ることができる。特に本発明は、プリント
基板とトラバースの配置構成によって薄型化と小型化を
図ることができる。また本発明は、シャーシ外装の外形
寸法を拡大することなく、ピックアップの移動距離を最
大限に確保することができる。また本発明は、トラバー
スをベース本体に近づけることで、シャーシ外装の薄型
化を図ることができる。また本発明は、シャーシ外装を
薄型化しても、ずれが生じることなくトラバースの動作
を確実に行うことができる。また本発明は、ローディン
グモータが異常停止した場合であっても、ディスクを取
り出せ、トラブル対処を容易にできる。また本発明は、
ローディングモータとディスク移動空間との間隔を狭め
ることで、シャーシ外装の薄型化を図ることができる。
また本発明は、少ない部品で確実な動作を確保すること
で、シャーシ外装の小型化を図ることができる。また本
発明は、サブスライダーの高さを低くすることで、シャ
ーシ外装の薄型化を図ることができる。また本発明は、
シャーシ外装を薄型化してもディスクの再生、記録時の
トラバースのがたつきを防止することができる。また本
発明は、引き込みレバーの回動支点をスピンドルモータ
側に近づけても、レバー先端の旋回範囲を大きくとるこ
とができ、結果としてシャーシ外装の外形寸法を拡大す
ることなく構成することができる。また本発明は、ディ
スク排出時に、引き込みレバーによってディスクの排出
が妨げられることを確実に防止することができる。また
本発明は、スピンドルモータへのディスクの保持動作を
確実に行うことができる。また本発明は、ディスク引き
込み時のディスクのガイドを確実に行うことができると
ともに、引き込みレバーの強度を確保することができ
る。また本発明は、ディスク阻止レバーを平板で構成す
ることも可能となり、シャーシ外装の小型化を図ること
ができる。また本発明は、ディスクの排出が妨げられる
ことを防止することができる。また本発明は、ディスク
移動空間を狭く構成することで、シャーシ外装の薄型化
を図ることができる。また本発明は、例えば蓋体を利用
してディスクのスピンドルモータへの装着を行う場合で
あっても、蓋体の変形を防止して確実な装着を行わせる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるディスク装置のベース
本体の平面図
【図2】同ディスク装置の蓋体の平面図
【図3】同ディスク装置のシャーシ外装のフロント面に
装着されるベゼルの正面図
【図4】同ベゼルの要部拡大側断面図
【図5】本実施例によるプロテクト機構を示す要部正面
【図6】同プロテクト機構を示す要部側面図
【図7】本実施例によるディスク挿入時の初期段階を示
すディスク装置のベース本体の平面図
【図8】本実施例によるディスク挿入途中段階を示すデ
ィスク装置のベース本体の平面図
【図9】本実施例によるディスク挿入完了段階を示すデ
ィスク装置のベース本体の平面図
【図10】図9に示す状態から、上記所定時間経過した
段階を示すディスク装置のベース本体の平面図
【図11】トラバースを、スピンドルモータ側が蓋体に
最も近接する方向に動作させた状態を示すディスク装置
のベース本体の平面図
【図12】本実施例による第1のカム機構を示すメイン
スライダーの側面図
【図13】本実施例による第2のカム機構と第3のカム
機構を示すサブスライダーの側面図
【符号の説明】
10 ベース本体 11 ディスク挿入口 12 コネクタ 13 リアベース 14 プリント基板 15 ベース部材 16 ベース部材 17 ガイド 30 トラバース 31 スピンドルモータ 32 ピックアップ 40 メインスライダー 41 第1のカム機構 50 サブスライダー 51 第2のカム機構 52 第3のカム機構 60 ローディングモータ 70 カムレバー 80 引き込みレバー 81 第2のディスクガイド 83 長溝 90 サブレバー 100 排出レバー 130 蓋体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G11B 17/04 G11B 17/04 313K 313V 21/02 610 21/02 610C 25/04 101 25/04 101L 101P (72)発明者 稲田 真寛 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−128696(JP,A) 特開 平11−328797(JP,A) 特開 平11−66681(JP,A) 特開2000−123453(JP,A) 特開2000−207802(JP,A) 特開2000−23272(JP,A) 特開2001−23272(JP,A) 特開2001−351295(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 17/04 313 G11B 21/02 610 G11B 25/04 101 G11B 33/12 313

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース本体と蓋体とからシャーシ外装を
    構成し、前記シャーシ外装のフロント面にディスクを直
    接挿入するディスク挿入口を形成するとともに前記ベー
    ス本体にトラバースを設け、スピンドルモータとピック
    アップと前記ピックアップを移動させる駆動手段とを前
    記トラバースによって保持するディスク装置であって 記スピンドルモータが前記ベース本体の中央部に位置
    し、また前記ピックアップの往復動範囲が前記スピンド
    ルモータよりも前記ディスク挿入口側に位置するように
    前記トラバースを配設し、 前記トラバースを前記ベース本体に支持する一対のイン
    シュレータを、前記スピンドルモータの位置よりも前記
    ピックアップの静止位置側に配設し、 前記スピンドルモータが前記ベース本体側または前記蓋
    体側に近接するように前記トラバースを変位させる第1
    のカム機構と第2のカム機構を、メインスライダーとサ
    ブスライダーにそれぞれ設け、 前記メインスライダーを、前記トラバースの側方であっ
    て、一端が前記シャーシ本体のフロント面側、他端が前
    記シャーシ本体のリア面側となる方向に配設し、前記サ
    ブスライダーを、前記メインスライダーと直交する方向
    に配設し、 記メインスライダーの一端側にローディングモータを
    配設し、前記メインスライダーの一端側と前記ローディ
    ングモータの駆動軸とをギアを介して連結し、前記ロー
    ディングモータの駆動によって前記メインスライダーを
    長手方向に摺動させることを特徴とするディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記ローディングモータの駆動軸に、複
    数のリブを備えた回転体を設け、前記シャーシ外装のフ
    ロント面に、棒状体を挿入可能な開口部を設け、前記棒
    状体を前記開口部から挿入して前記リブを押圧すること
    で前記駆動軸を回動させることができることを特徴とす
    請求項1に記載のディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記ローディングモータを、前記駆動軸
    が前記ディスク挿入口の中央部よりも端部側に位置する
    ように配設し、前記ローディングモータの本体の前記駆
    動軸側が前記ディスク挿入口に挿入されるディスクに近
    接するように前記ローディングモータの本体を傾ける
    か、又は前記ローディングモータの本体の前記ディスク
    挿入口側が前記ディスクに近接するように前記ローディ
    ングモータの本体を傾けたことを特徴とする請求項1に
    記載のディスク装置。
  4. 【請求項4】 ベース本体と蓋体とからシャーシ外装を
    構成し、前記シャーシ外装のフロント面にディスクを直
    接挿入するディスク挿入口を形成するとともに前記ベー
    ス本体にトラバースを設け、スピンドルモータとピック
    アップと前記ピックアップを移動させる駆動手段とを前
    記トラバースによって保持するディスク装置であって、 前記スピンドルモータが前記ベース本体の中央部に位置
    し、また前記ピックアップの往復動範囲が前記スピンド
    ルモータよりも前記ディスク挿入口側に位置するように
    前記トラバースを配設し、 前記トラバースを前記ベース本体に支持する一対のイン
    シュレータを、前記スピンドルモータの位置よりも前記
    ピックアップの静止位置側に配設し、 前記スピンドルモータが前記ベース本体側または前記蓋
    体側に近接するように 前記トラバースを変位させる第1
    のカム機構と第2のカム機構を、メインスライダーとサ
    ブスライダーにそれぞれ設け、前記メインスライダーを、前記トラバースの側方であっ
    て、一端が前記シャーシ本体のフロント面側、他端が前
    記シャーシ本体のリア面側となる方向に配設し、前記サ
    ブスライダーを、前記メインスライダーと直交する方向
    に配設し、 記メインスライダーと前記サブスライダーとをカムレ
    バーによって連結し、前記メインスライダーの前記第1
    のカム機構によって前記トラバースを変位させるタイミ
    ングで、前記カムレバーによって前記サブスライダーを
    移動させ、前記サブスライダーの移動によって前記サブ
    スライダーの前記第2のカム機構を動作させて前記トラ
    バースを変位させることを特徴とするディスク装置。
  5. 【請求項5】 ベース本体と蓋体とからシャーシ外装を
    構成し、前記シャーシ外装のフロント面にディスクを直
    接挿入するディスク挿入口を形成するとともに前記ベー
    ス本体にトラバースを設け、スピンドルモータとピック
    アップと前記ピックアップを移動させる駆動手段とを前
    記トラバースによって保持するディス ク装置であって、 前記スピンドルモータが前記ベース本体の中央部に位置
    し、また前記ピックアップの往復動範囲が前記スピンド
    ルモータよりも前記ディスク挿入口側に位置するように
    前記トラバースを配設し、 前記トラバースを前記ベース本体に支持する一対のイン
    シュレータを、前記スピンドルモータの位置よりも前記
    ピックアップの静止位置側に配設し、 前記スピンドルモータが前記ベース本体側または前記蓋
    体側に近接するように前記トラバースを変位させる第1
    のカム機構と第2のカム機構を、メインスライダーとサ
    ブスライダーにそれぞれ設け、 前記メインスライダーを、前記トラバースの側方であっ
    て、一端が前記シャーシ本体のフロント面側、他端が前
    記シャーシ本体のリア面側となる方向に配設し、前記サ
    ブスライダーを、前記メインスライダーと直交する方向
    に配設し、 記ベース本体に固定したベース部材と前記サブスライ
    ダーとを第3のカム機構によって連結し、前記第3のカ
    ム機構によって前記サブスライダーが前記ベース本体に
    対して離間する方向に移動するときに、前記第2のカム
    機構によって前記トラバースを前記ベース本体に対して
    離間する方向に移動させることを特徴とするディスク装
    置。
  6. 【請求項6】 前記スピンドルモータが駆動動作する時
    の前記トラバースの位置では、前記第2のカム機構を構
    成するピンと前記第3のカム機構を構成するピンとを固
    定する弾性体がそれぞれのカム溝に設けられていること
    を特徴とする請求項5に記載のディスク装置。
  7. 【請求項7】 記ディスク挿入口の一端側の前記シャ
    ーシ外装内には、所定長さの第1のディスクガイドを設
    け、 前記ディスク挿入口の他端側の前記シャーシ外装内に
    は、可動側端部に第2のディスクガイドを有する引き込
    みレバーを設け、 前記引き込みレバーを、前記可動側端部が固定側端部よ
    りも前記ディスク挿入口側で動作するように配置し、 前記引き込みレバーの前記可動側端部と前記固定側端部
    との間には長溝が設けられ、 前記長溝内を摺動する凸部を一端に有するサブレバーを
    設け、 前記サブレバーの動作によって、前記引き込みレバーの
    前記可動側端部が前記スピンドルモータに近接離間する
    ように動作することを特徴とする請求項1、請求項4、
    又は請求項5に記載のディスク装置。
  8. 【請求項8】 前記トラバース上に挿入されたディスク
    を前記ディスク挿入口側に押し出す排出レバーを設け、
    前記ディスクが前記ディスク挿入口に挿入される時に
    は、前記ディスクが前記第2のディスクガイドに当接す
    る位置に前記引き込みレバーが配置され、前記ディスク
    が前記排出レバーによって前記ディスク挿入口側に押し
    出される時には、前記ディスクが前記第2のディスクガ
    イドに当接しない位置に前記引き込みレバーが配置され
    ることを特徴とする請求項7に記載のディスク装置。
  9. 【請求項9】 前記可動側端部に近い側の前記長溝端部
    には、前記サブレバーの移動方向に向けた溝が設けられ
    ていることを特徴とする請求項7に記載のディスク装
    置。
  10. 【請求項10】 前記引き込みレバーの前記可動側端部
    と前記固定側端部との間には所定長さの第3のディスク
    ガイドが設けられていることを特徴とする請求項7に
    載のディスク装置。
  11. 【請求項11】 ィスクがシャーシ外装内に装着され
    た状態での前記ディスク挿入口からの他のディスクの挿
    入を阻止するディスク阻止レバーを前記ディスク挿入口
    よりも前記シャーシ外装内側に設け、 前記ディスク阻止レバーの一端側に、当該ディスク阻止
    レバーを動作させる回動軸を設け、 前記ディスク阻止レバーの他端側にガイド部材を設け、 前記ガイド部材は、前記ディスク阻止レバーの動作によ
    って回動するように軸支されていることを特徴とする請
    求項1、請求項4、又は請求項5に記載のディスク装
    置。
  12. 【請求項12】 前記ディスク阻止レバーの他端側の端
    部を、前記回動軸側の幅を先端側の幅よりも狭く形成し
    ていることを特徴とする請求項11に記載のディスク装
    置。
  13. 【請求項13】 シャーシ外装のフロント面に、ベゼル
    によってディスクの挿入口を形成し 記ベゼルの前記シャーシ外装側の面には、前記挿入口
    に沿って切り込みが設けられたフェルトが貼着され、 前記ベゼルの外側面での挿入口の面積より、前記ベゼル
    の内側面での挿入口の面積を広くしたことを特徴とす
    請求項1、請求項4、又は請求項5に記載のディスク
    置。
  14. 【請求項14】 前記ベゼルの外側面における前記挿入
    口の幅が中央部より両端部が狭く構成されているディス
    ク装置であって、前記ベゼルの内側面における前記挿入
    口の両端部の幅が、前記ベゼルの外側面における前記挿
    入口の両端部の幅より広く形成されていることを特徴と
    する請求項13に記載のディスク装置。
  15. 【請求項15】 記スピンドルモータにディスクが装
    着された状態での当該ディスクの外周端よりも外方に位
    置するとともに前記ディスク挿入口側に位置する前記蓋
    体面の内面に凸状ガイドを設け、 前記凸状ガイドによって、前記ディスク挿入口から挿入
    されるディスクをガイドすることを特徴とする請求項
    1、請求項4、又は請求項5に記載のディスク装置。
  16. 【請求項16】 前記凸状ガイドを絞りによって形成す
    ることを特徴とする請求項15に記載のディスク装置。
  17. 【請求項17】 複数の絞りによって前記凸状ガイドを
    形成することを特徴とする請求項15に記載のディスク
    装置。
  18. 【請求項18】 前記ベース本体の側部を折り曲げるこ
    とで前記蓋体に対する深底部と浅底部が形成され、前記
    浅底部によって前記シャーシ外装のフロント面からリア
    面に至るウイング部が形成されたディスク装置であっ
    て、前記深底部を形成する前記ベース本体のフロント面
    側に舌片を設け、前記舌片と前記ウイング部とを接続し
    たことを特徴とする請求項15に記載のディスク装置。
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