JPH1021618A - 円盤状記録媒体搬送装置 - Google Patents

円盤状記録媒体搬送装置

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JPH1021618A
JPH1021618A JP8195642A JP19564296A JPH1021618A JP H1021618 A JPH1021618 A JP H1021618A JP 8195642 A JP8195642 A JP 8195642A JP 19564296 A JP19564296 A JP 19564296A JP H1021618 A JPH1021618 A JP H1021618A
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JP
Japan
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disk
recording medium
disc
shaped recording
chassis
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Application number
JP8195642A
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English (en)
Inventor
Akira Tanaka
晃 田中
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication of JPH1021618A publication Critical patent/JPH1021618A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置本体を縦置きにして円盤状記録媒体が垂
直となるような姿勢でディスク挿入スロットから排出す
る場合において、円盤状記録媒体の中央部近傍までがデ
ィスク挿入スロットから露出されたときにも、その円盤
状記録媒体を保持し、円盤状記録媒体がディスク挿入ス
ロットから抜け出して装置外に落下するのを確実に防止
できるようにする。 【解決手段】 光ディスクDを出し入れするために装置
本体に設けられたディスク挿入スロット3の近傍に配設
される一対の傾斜面と、一対の傾斜面と対向されて回転
可能に設けられたガイドローラと、ガイドローラ及び一
対の傾斜面の一方を他方に付勢する付勢部材とを備え、
ガイドローラと一対の傾斜面とで円盤状記録媒体を挟持
して搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD(コンパクト
ディスク)やDVD(デジタルビデオディスク)等の円
盤状記録媒体を用いて情報の記録及び/又は再生を行う
ようにしたディスク記録再生装置に関し、特に、円盤状
記録媒体をディスク挿入スロットからダイレクトに装置
本体内に挿入するようにしたスロットイン方式の円盤状
記録媒体搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、CDやDVD等の円盤状
記録媒体を用いて情報の記録及び/又は再生を行うよう
にしたディスク記録再生装置としてのディスクプレーヤ
は、円盤状記録媒体が装着されるターンテーブルと、こ
のターンテーブルに対して近接・離反可能に設けられた
光学ピックアップとを備えている。そして、スピンドル
モータの回転軸に取り付けられたターンテーブル上に円
盤状記録媒体を水平に装着して回転駆動する一方、光学
ピックアップの対物レンズによってレーザ光を円盤状記
録媒体の情報記録面に垂直に照射し、その対物レンズを
ディスクの中心から半径方向外側に水平に移動させなが
ら情報記録面に情報信号を記録したり、当該情報記録面
に記録されている情報信号を再生するようにしている。
【0003】このようなディスクプレーヤのディスク装
填方式としては、円盤状記録媒体をディスク挿入スロッ
トから装置本体内にダイレクトに挿入する、いわゆるス
ロットイン方式と呼ばれるものがある。このスロットイ
ン方式のディスク記録再生装置は、主として車載用CD
プレーヤとして使用されているが、その使用環境上、自
ずから円盤状記録媒体の挿入姿勢は水平に限定されてい
た。
【0004】このようなディスク記録再生装置をパーソ
ナルコンピュータのCD−ROMドライブ用として使用
する場合、マイクロコンピュータ(CPU)が搭載され
たプリント基板が縦置きに設置されることがあり、その
ようなときには円盤状記録媒体の挿入姿勢も垂直にな
る。従って、この種のディスク記録再生装置において
は、円盤状記録媒体の挿入姿勢が垂直になるような状態
での動作も考慮する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のスロットイン方式のディスク記録再生装
置においては、円盤状記録媒体の挿入姿勢が垂直になる
使用状態が考慮されておらず、垂直姿勢で円盤状記録媒
体を排出させたときに、その円盤状記録媒体が装置本体
のディスク挿入スロットから転がって抜け出し、装置本
体外に落下するおそれがあるという課題があった。
【0006】例えば、従来のオートローディングプレー
ヤにおいては、ディスクの搬入及び搬出動作時、そのデ
ィスクに径方向の力を加えて挟持することによりディス
クを保持する方法が一般的である。ところが、ディスク
挟持手段がバネ等で付勢されているものにおいては、デ
ィスクの外周を一対の挟持部材で挟持して保持するため
に、ディスクの排出動作の際にディスク中心孔がディス
ク挿入スロットを通過すると、一対の挟持部材の挟持力
がディスクを押し出すように作用し、その力によってデ
ィスクがディスク挿入スロットから弾き出されることに
なる。
【0007】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、装置本体を縦置きにして円盤状記
録媒体が垂直となるような姿勢でディスク挿入スロット
から排出する場合において、円盤状記録媒体の中央部近
傍までがディスク挿入スロットから露出されたときに
も、その円盤状記録媒体を保持してディスク挿入スロッ
トから抜け出して装置外に落下するのを確実に防止する
ことができる円盤状記録媒体搬送装置を提供することを
目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述したよう
な課題等を解決し、上記目的を達成するために、円盤状
記録媒体を出し入れするために装置本体に設けられたデ
ィスク挿入スロットの近傍に配設される一対の傾斜面
と、一対の傾斜面と対向されて回転可能に設けられたガ
イドローラと、ガイドローラ及び一対の傾斜面の一方を
他方に付勢する付勢部材とを備え、ガイドローラと一対
の傾斜面とで円盤状記録媒体を挟持して搬送することを
特徴としている。
【0009】本発明は、上述のように構成したことによ
り、一対の傾斜面とガイドローラとで円盤状記録媒体を
厚み方向に挟んで保持し、この挟持状態で円盤状記録媒
体を搬送するために、装置本体を縦置きにして円盤状記
録媒体が垂直となるような姿勢でディスク挿入スロット
から排出する場合において、円盤状記録媒体が中央部近
傍までディスク挿入スロットから露出されたときにも、
その円盤状記録媒体がディスク挿入スロットから転がり
出て装置外に落下するのを確実に防止することができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図1〜図19は本発明の第1実施例を
示すもので、本発明のディスク記録再生装置を光ディス
クに記録された情報を再生するディスクプレーヤ装置に
適用した例である。また、図20は本発明の第2実施例
を示すもので、ディスクプレーヤ装置のディスクローデ
ィング機構を示す説明図である。
【0011】円盤状記録媒体の一具体例を示す光ディス
クDは、ポリカーボネートのような合成樹脂材料によっ
て直径が例えば120mm程度の円盤状に形成されたデ
ィスク基板を有し、このディスク基板の中央部には、直
径が例えば15mm程度のチャッキング孔dが穿設され
ている。
【0012】このディスク基板の一方の面である主面部
は情報が記録される信号記録面とされており、このディ
スク基板が射出成形手段で成形されるときに、主面部に
微細な凹凸、即ち、ピットが形成される。この信号記録
面のピットは、光ディスクDに記録されるディジタル信
号化された情報信号に対応したものとなっている。そし
て、この信号記録面上には、アルミニウムのような金属
材料よりなる反射層が被着形成されている。
【0013】このような構成を有する光ディスクDは、
光学ピックアップ装置を用いて他方の主面部である信号
読取り面側よりレーザ光を照射し、ディスク基板を透し
て信号記録面に集光された光束を当てると共に信号記録
面よりの反射光を検出することにより、情報信号の読取
りが行えるように構成されている。
【0014】本実施例のディスクプレーヤ装置は、光デ
ィスクDのスロットイン方式であって、本装置の外観
は、図2に示すように、後述するディスク駆動読取り機
構、ディスクローディング機構及びシャッタ開閉機構を
内蔵できる大きさで前面側が開放された外筐体1と、こ
の外筐体1の前面側開放部に取り付けられるフロントパ
ネル2とを有し、この外筐体1とフロントパネル2とで
装置本体が構成されている。
【0015】この外筐体1は、上面部に連続して両側面
部及び後面部を一体に形成した覆板部と底板部とから形
成されている。また、フロントパネル2には、ディスク
挿入スロット3が水平方向に延在するように設けられて
いる。このディスク挿入スロット3は、横幅寸法が光デ
ィスクDの直径寸法より若干大で、上下の間隔を両側端
部から中央方向に向けて漸次大にした形状とされてお
り、例えば、上面側3aは下向きの凹、下面側3bは上
向きの凹となるように円弧形状に形成されている。この
ような形状とすることにより、光ディスクDをディスク
挿入スロット3に挿入するときに、その内面側にはディ
スク周縁部のみが摺接してそのディスク周縁部より内側
に位置する信号記録面は摺接しないようにして、信号記
録面が損傷を受けることがないように考慮している。
【0016】更に、フロントパネル2には、イジェクト
操作するための操作釦4と、停電時等においてイジェク
ト操作部材を手動で操作するためにドライバ等の工具が
挿入される挿入孔5が設けられている。尚、外筐体1は
板金により形成され、フロントパネル2は合成樹脂材料
により形成されるが、外筐体1を合成樹脂材料により形
成してもよく、また、フロントパネル2を板金により形
成してもよい。
【0017】このディスクプレーヤ装置は、図4に示す
ように構成されるディスク駆動読取り機構11を備えて
いる。このディスク駆動読取り機構11のベースシャー
シ12は、ポリアセタール等の機械的強度が大きなエン
ジニアリングプラスチックによって略中央部が開放され
た四辺形枠状に成形されている。このベースシャーシ1
2の開放部、即ち、開口部12aにはベースシャーシ1
2と同材料により成形されるサブシャーシ13が昇降動
作可能に嵌合されている。このサブシャーシ13には、
金属板により形成されるメカシャーシ16が振動の伝達
を防止するダンピング部材であるインシュレータ17を
介して取り付けられている。そして、メカシャーシ16
には、光学ピックアップ装置14とターンテーブル15
とが搭載されている。
【0018】ターンテーブル15は、スピンドルモータ
18の駆動軸の先端側に取り付けられて、メカシャーシ
16の前部側に位置されている。一方、光学ピックップ
装置14は、ターンテーブル15の後方側に配置され、
メカシャーシ16に配設された左右一対のガイド軸19
a,19bに沿って前後方向、即ち、ターンテーブル1
5に対して接離方向に移動される支持体20に取り付け
られている。この支持体20の移動は、メカシャーシ1
6に搭載されている移動用モータ21の駆動により行わ
れる。
【0019】このように、光学ピックップ装置14とタ
ーンテーブル15が搭載されたメカシャーシ16を取り
付けたサブシャーシ13には、前後面に突片13a,1
3bが突設されていると共に、各突片13a,13bに
は上下方向に延びるガイド孔13a1,13b1が穿設され
ている。更に、サブシャーシ13の両側面には、前後方
向に所定間隔あけてボス13c1,13c2及び13d1,1
3d2が横方向に突設されている。
【0020】また、ベースシャーシ12には、開口部1
2aの前後にサブシャーシ13の突片13a,13bに
対応して上下方向の凹部12b,12cが形成されてお
り、この凹部12b,12cの下面側から上方へガイド
ボス12b1,12c1が突設されている。そして、ベース
シャーシ12の開口部12aの両側部には、エレベータ
部材22,23が前後方向へ平行に摺動可能に配設され
ている。
【0021】図7に示すように、エレベータ部材22,
23は横断面略逆L字状で、その垂直辺部22a,23
aはそれぞれ開口部12aの両側部の内面側に対応して
おり、この垂直辺部22aと23aには、前後方向にサ
ブシャーシ13の側面ボス13c1,13c2と13d1,1
3d2の間隔と略等しい間隔で傾斜ガイド孔22a1,22
a2と23a1,23a2を互いに逆方向へ傾斜させて形成し
ている。即ち、一方のエレベータ部材22においては、
傾斜ガイド孔22a1,22a2は後方へ低く傾斜し、他方
のエレベータ部材23においては、傾斜ガイド孔23
a1,23a2は前方へ低く傾斜して形成されている。
【0022】更に、エレベータ部材22,23の水平辺
部22b,23bには、前後部に前後方向に長い直線ガ
イド孔22b1,22b2と23b1,23b2が形成されて、
ベースシャーシ12の上面側に突設された係合突子12
d1,12d2と12e1,12e2に係合されている。これに
より、エレベータ部材22と23は、ベースシャーシ1
2に対して前後方向へ平行に摺動可能に支持されてい
る。このエレベータ部材22と23には、前端部上面に
ピン22cと23cが突設されており、このピン22c
と23cは、ベースシャーシ12の上面前部においてエ
レベータアーム24の両端に係合されている。そして、
エレベータアーム24は、その中央下面側に突出する軸
24aによってベースシャーシ12に回動可能に枢支さ
れており、このエレベータアーム24を介して両エレベ
ータ部材22,23が連結されて、互いに逆方向へ摺動
可能に構成されている。
【0023】また、一方のエレベータ部材22の上面
側、即ち、水平辺部22aの後端部には係合ピン22d
が突設され、中央部の後方寄りには、前方へ低く傾斜す
る支持突部22eが形成されている。尚、この支持突部
22eは、後述するように省略することもできる。更
に、エレベータ部材22,23は、図示の例において
は、垂直辺部22a,23aは水平辺部22b,23b
の上面側に突出した形状に形成されているが、水平辺部
22b,23bの上面側は全体にわたって偏平状、即
ち、垂直辺部22a,23aと水平辺部22b,23b
が直角に接合された形状に形成してもよい。
【0024】このように、ベースシャーシ12に形成さ
れ、エレベータ部材22,23が配設された開口部12
aに前述したメカシャーシ16を取り付けたサブシャー
シ13を、その前後面の突片13a,13bに穿設され
たガイド孔13a1,13b1をベースシャーシ12側の凹
部12b,12cに突設されたガイドボス12b1,12
c1に嵌挿すると共に、両側面のボス13c1,13c2と1
3d1,13d2をエレベータ部材22と23の傾斜ガイド
孔22a1,22a2と23a1,23a2に嵌挿係合させて嵌
合する。
【0025】この状態でエレベータ部材22,23をベ
ースシャーシ12に対して前後方向へ摺動することによ
り、図9及び図10に示すように、サブシャーシ13は
ボス13c1,13c2と13d1,13d2に傾斜ガイド孔2
2a1,22a2と23a1,23a2に沿って押し上げ、押し
下げ力が作用し、昇降動作される。このエレベータ部材
22,23の摺動動作は、ベースシャーシ12の後部に
備えた操作駆動機構25によって操作される。
【0026】この操作駆動機構25は、一方のエレベー
タ部材22の後端部に対応して軸支される操作カムギア
26と、操作モータ27と、このモータ軸に軸着された
ウォーム28と、このウォーム28に噛み合うウォーム
ホイール29と、このウォームホイール29の回転を操
作カムギア26に伝達する中間ギア30とから構成され
ている。
【0027】図11〜図13に示すように、操作駆動機
構25の操作カムギア26は、下面側に前述した一方の
エレベータ部材22の係合ピン22dが係合されるカム
溝26aが形成されており、この操作カムギア26の正
逆回転により、一方のエレベータ部材22は前後方向に
摺動動作される。この一方のエレベータ部材22の摺動
動作は、揺動部材としてのエレベータアーム24を介し
て他方のエレベータ部材23に伝達されるが、エレベー
タアーム24が中央の軸24aを中心に回転することに
より他方のエレベータ部材23は、一方のエレベータ部
材22と相反する方向に摺動される。この一対のエレベ
ータ部材22,23の互いに相反する方向の摺動によ
り、サブシャーシ13が前述したように昇降動作され
る。
【0028】また、操作カムギア26の下面には、ベー
スシャーシ12の後部上面に操作カムギア26の下面に
位置して具えられて操作モータ27の駆動回路を制御す
るリーフスイッチを一方側、即ち、サブシャーシ13の
上昇状態で操作する操作ピンが突設されている。そし
て、操作カムギア26の上面には、後述するディスクロ
ーディング機構を操作するローディングカム26cと、
イジェクトピン26dが突設されている。更に、操作カ
ムギア26には、ディスクローディング機構の初期動作
時に操作されるトリガー部材32が所定範囲内で移動可
能に取り付けられている。そして、付勢部材33により
トリガー部材32が一方向へ弾性付勢されて、操作カム
ギア26の回転によりリーフスイッチに対応するように
なっている。
【0029】このトリガー部材32は小ブロック状に形
成されて、上面側にイジェクト部材の突当てピン32a
が突設され、下面側にリーフスイッチの操作ピンが突設
されている。このトリガー部材32は、操作カムギア2
6に形成されたガイド溝26eに移動可能に嵌挿され、
付勢部材33としての圧縮コイルスプリングにより一方
向、即ち、前述した操作ピン26bから離反する方向へ
付勢されている。
【0030】このように構成されてベースシャーシ12
に軸支されている操作カムギア26を停電や故障等の非
常時に手動により回転操作できるように、ベースシャー
シ12には、手動操作部材34が具えられている。この
手動操作部材34は、操作カムギア26に噛み合う平歯
車部35aと、この平歯車部35aと一体の傘歯車部3
5bからなる連動ギア35をベースシャーシ12に軸支
している。そして、連動ギア35の傘歯車部35bに噛
み合う傘歯車36aを後端に取り付け、先端に回転操作
子36bを取り付けた操作軸36をベースシャーシ12
に前後方向へ摺動可能に軸支すると共に、前端部側に
は、操作軸36を常時傘歯車36aが連動ギア35の傘
歯車部35bから離反するように付勢する付勢部材37
としての圧縮コイルスプリングを介装して構成されてい
る。
【0031】更に、ベースシャーシ12の上面前端部の
両側部には、ディスク受け部12f,12gが一体に突
設され、このディスク受け部12f,12gは前述した
フロントパネル2のディスク挿入スロット3の下面側3
bの両側部の傾斜と略等しい傾斜面に形成されて、不織
布等の摩擦抵抗の小さい柔軟なシート37a,37bが
貼着されている。そして、ベースシャーシ12の上面後
端部の両角部には、後述するトップシャーシの取付け脚
部12h,12iが突設されている。
【0032】また、ディスクプレーヤ装置には、前述し
たディスク駆動読取り機構11に対応して、このディス
ク駆動読取り機構11に光ディスクDを充填、排出する
ディスクローディング機構41が備えられている。この
ディスクローディング機構41は、ベースシャーシ12
の上面側に取り付けられるトップシャーシ42の内面側
に配設されており、このトップシャーシ42は板金によ
り形成れている。尚、トップシャーシ42もベースシャ
ーシ12と同様にポリアセタール等の機械的強度の大き
なエンジニアリングプラスチックにより成形することが
できる。
【0033】このトップシャーシ42は、図3、図5及
び図6に示すように、平面から見てベースシャーシ12
と略同大の平板状をなしており、先端部からやや後方寄
りの両側の内面側には、断面L字状の支持部42a,4
2bがベースシャーシ12の取付け脚部12h,12i
と略等しい高さで対向して形成されている。このトップ
シャーシ42の内面側に備えられるディスクローディン
グ機構41は、左右一対のクランプアーム43,44
と、イジェクトアーム45と、イジェクトレバー46
と、クランプアーム43,44を付勢する付勢部材47
と、イジェクトレバー46を付勢する付勢部材48とを
有している。
【0034】クランプアーム43,44は平面視略L字
状をなしていて、一方のクランプアーム43の前後方向
の垂直辺部43aは、他方のクランプアーム44の前後
方向の垂直辺部44aより長尺に形成されて、後端部が
前述した操作カムギア26の上面側に対向されるように
なっており、他方のクランプアーム44の垂直辺部44
aは、一方のクランプアーム43の垂直辺部43aの略
半分の長さに形成されている。更に、一方のクランプア
ーム43の横方向の水平辺部43bは、垂直辺部43a
の前端より所要間隔の後方位置から直角方向に延設さ
れ、他方のクランプアーム44の横方向の水平辺部44
bは、垂直辺部44aの前端から直角方向に延設されて
いる。
【0035】このクランプアーム43と44は、トップ
シャーシ42の内面側に水平辺部43bと44bが前後
方向に所要間隔をおいて対向して互いに横方向へ摺動可
能に配されるもので、両クランプアーム43,44の垂
直辺部43a,44aの前端部には、内面側に前後方向
に所要長さのガイド溝49a,50aが形成されたディ
スククランパ49,50が互いに横方向に対向して取り
付けられている。この前端部側のディスククランパ(以
下「前側クランパ」という。)49,50のガイド溝4
9a,50aの前後端部は、アール形状の前端ガイド部
49a1,50a1と、後端ガイド部49a2,50a2として
形成され、また、このガイド溝49a,50aの上下面
の縁部はテーパ面に形成されている。
【0036】また、クランプアーム43,44の垂直辺
部43a,44aの後部側、即ち、一方のクランプアー
ム43においては略中間位置に、他方のクランプアーム
44においては後端部に円形ガイド溝51a,52aが
形成されたディスククランパ51,52が、それぞれ前
述した前側クランパ49,50に対して光ディスクDの
直径より小さい寸法の間隔をおいて取り付けられてい
る。そして、後部側のディスククランパ(以下「後側ク
ランパ」という。)51,52も円形ガイド溝51a,
52aの上下面の縁部はテーパ面に形成されている。
【0037】更に、クランプアーム43,44の水平辺
部43b,44bの略中央部の互いに対向する縁部、即
ち、一方のクランプアーム43の水平辺部43bにおい
ては前縁部、他方のクランプアーム44の水平辺部44
bにおいては後縁部に、それぞれラック部43c,44
cが形成されている。そして、一方のクランプアーム4
3の垂直辺部43aの前端部の内縁側と他方のクランプ
アーム44の水平辺部44bの先端部には、互いに対向
する突当部43dと44dを折曲形成し、他方のクラン
プアーム44の突当部44dには不織布等の緩衝片53
を貼着してあり、一方のクランプアーム43の垂直辺部
43aの後端には、前述した操作カムギア26のローデ
ィングカム26cに当接する作動ピン43eが突設さ
れ、他方のクランプアーム44の垂直辺部44aの後端
部には、後側クランパ52の前側に位置して係止爪片4
4eが突出形成されている。
【0038】このように構成されるクランプアーム4
3,44は、トップシャーシ42の内面側に、垂直辺部
43a,44aに形成された支持爪片43f,44f
と、水平辺部43b,44bの元部と先端部に突設され
た支持ピン43g,44gをトップシャーシ42に形成
した横長のガイド係合孔42b,42cと42d,42
eに嵌挿係合して、互いに対向して横方向に摺動可能に
取り付けられている。そして、前後方向に所要間隔をお
いて対向する水平辺部43b,44bのラック部43
c,44c間には、トップシャーシ42に植設された軸
ピン54に軸支されたバランスギア55としてのピニオ
ンが噛み合わされている。更に、このクランプアーム4
3,44は、前部間には付勢部材47としての引張コイ
ルスプリングが張架され、この付勢力により常時内側向
きに付勢されて前述した突当部43dと44dが緩衝片
53を介して突き当てられており、この状態で前側クラ
ンパ49,50は光ディスクDの直径より狭い間隔で対
向している。
【0039】また、ディスクイジェクト操作部材のイジ
ェクトアーム45は、トップシャーシ42の内面側に、
その基端部に設けた軸ピン58によって回動可能に軸支
されている。このイジェクトアーム45の先端部にはデ
ィスク排出ピン57が取り付けられており、そのディス
ク排出ピン57が、前述した他方のクランプアーム44
の後側クランパ52に対して前後方向へ移動できるよう
になされている。このイジェクトアーム45は、前方へ
の回動において、トップシャーシ42の内面側に前述し
たクランプアーム43,44間に位置して取り付けられ
るディスクチャッキング部材を逃げるように後方へ湾曲
する形状に形成されている。そして、ディスク排出ピン
57には、前述した後側クランパ52の円形ガイド溝5
2aと同高さでディスクガイド溝57aが形成され、こ
のディスクガイド溝57aも上下面の縁部はテーパ面に
形成されている。
【0040】更に、イジェクトアーム45の基端部側に
は、後述するイジェクトレバー46の係合孔に係合する
係合ピン59が突設され、先端部寄りには係合支持ピン
60が突設されている。この係合支持ピン60は、トッ
プシャーシ42にイジェクトレバー46の軸支部を中心
として形成された円弧状ガイド孔42fに嵌挿係合し
て、イジェクトアーム45が安定して回動されるように
なっている。このイジェクトアーム45の回動による排
出ピン57の移動軌跡上に前述した他方のクランプアー
ム44の係止爪片44eが、このクランプアーム44の
内側への摺動状態において臨むようになっている。
【0041】また、ディスクイジェクト操作部材のイジ
ェクトレバー46は、後端部46aが前述した操舵カム
ギア26の上面側においてリーフスイッチ31に対応さ
れ、前端部46bが前後したイジェクトアーム45と交
差する長さに形成されている。このイジェクトレバー4
6の後端部46aは、弾性を保有する傾斜面に形成され
て後端縁が垂直面に形成され、前端部46bには、イジ
ェクトアーム45の係合ピン60が係合される鉤形係合
孔、即ち、横長孔部と前方向孔とからなる係合孔46c
が形成されている。尚、イジェクトレバー46は、ばね
機能を持たせるために本例ではばね特性の良いステンレ
ス薄鋼板(SUS材)により形成されている。
【0042】このように形成されるイジェクトレバー4
6は、係合孔46cをイジェクトアーム45の係合ピン
60に係合すると共に、前端と後部寄りに突設された係
合支持ピン61と62をトップシャーシ42に形成され
た前後方向の直線状ガイド孔42g,42hに嵌挿係合
することにより、トップシャーシ42に対して前後方向
へ摺動可能に支持されている。このイジェクトレバー4
6は、この内側縁の略中央部とトップシャーシ42の後
部との間に付勢部材48としての引張コイルスプリング
が張架されて、この付勢力により常時後方へ摺動付勢さ
れている。このイジェクトレバー46を付勢する付勢部
材48の付勢力は、前述した操作カムギア26に具えら
れたトリガー部材32の付勢部材33の付勢力より小さ
く設定されている。
【0043】また、トップシャーシ42の内面側に前述
したクランプアーム43,44間に位置して取り付けら
れるチャッキング部材63は、下面側中央部にマグネッ
ト64を埋設したチャッキングプーリ65を枠体66の
後中部に形成した円形開口66aに内面側から出没及び
回転可能に嵌挿して構成されている。このチャッキング
部材63のチャッキングプーリ65は、上縁にはフラン
ジ65aが形成され、下面側周縁部にはテーパ面65b
が形成されている。
【0044】このチャッキング部材63は、トップシャ
ーシ42の内面側の所定位置、即ち、チャッキングプー
リ65がベースシャーシ12側のターンテーブル15と
対向する位置に枠体66において固定されている。この
枠体66の下面側の前中部に前方へ低くなる傾斜面66
bを形成して光ディスクDが挿入、排出時に接触されな
いようになっている。
【0045】更に、トップシャーシ42の前端部内面側
には、ディスクガイドローラ部材67が具えられてい
る。このディスクガイドローラ部材67は、ローラ軸6
8に一対のガイドローラ69,70がディスク直径より
も若干小なる間隔で固定されており、このローラ軸68
をトップシャーシ42に一対の付勢軸受部材71,72
を介して取り付けられている。このディスクガイドロー
ラ部材67のガイドローラ69,70はゴム、弾性プラ
スチック材等の摩擦弾性材で形成されてローラ軸68に
嵌挿固定されて、このローラ軸68と一体的に回転され
るようになっている。
【0046】このガイドローラ69,70を固定したロ
ーラ軸68を軸支する付勢軸受部材71,72は、本例
では板ばねを略L字状に折曲し、垂直辺部に軸受孔を穿
設して形成してある。そして、この軸受孔にローラ軸6
8の端部を回転可能に挿通して水平辺部をトップシャー
シ42の外面側に表出させてその端部において固定する
ことにより、ローラ軸68を弾性的に支持するようにな
っている。更に、前述したフロントパネル2の内面側に
は、ディスク挿入スロット3を光ディスクDの挿入装填
状態で閉塞するシャッタ73が具えられており、このシ
ャッタ73によって光ディスクDの誤挿入を防止すると
共に、ディスクの装填有無状態を視認できるようになっ
ている。
【0047】このシャッタ73は板状で、左右一対の同
方向に傾斜する傾斜ガイド孔74,75が形成され、内
面側の略中央には係合ピン76が内方に向けて水平に突
出されている。このシャッタ73は、本例においては板
金により形成されているが、機械的強度が大のプラスチ
ック材により形成してもよく、このシャッタ73の外面
側はフロントパネル2の色彩と異なる色彩により着色し
てもよい。
【0048】このシャッタ73は、フロントパネル2の
内面側に配して両傾斜ガイド孔74,75をフロントパ
ネル2の内面側のディスク挿入スロット3の下側に突設
された係合支持ピン77,78に係合し、この係合支持
ピン77,78に対して両傾斜ガイド孔74,75が上
端側において係合している状態でディスク挿入スロット
3の下側に位置、即ち、ディスク挿入スロット3を開放
する部位に位置するようになっており、この状態を常時
保持するように付勢部材79としての引張コイルスプリ
ングにより付勢されている。
【0049】そして、シャッタ73の係合ピン76に
は、前述したベースシャーシ12側のエレベータ部材2
2と23を連動するようにその前端部において連結する
エレベータアーム24の前部に垂直に突設された操作ピ
ン80がシャッタ73の付勢部材79による付勢側から
当接させてある。この構成により、エレベータ部材2
2,23が前述したサブシャーシ13を下降させている
状態から上昇させる動作におけるエレベータアーム24
の回転に伴い操作ピン80がシャッタ73の係合ピン7
6を押圧してシャッタ73を付勢部材79の付勢力に抗
して摺動させる。
【0050】このシャッタ73は、傾斜ガイド孔74,
75が係合支持ピン77,78に沿って摺動されること
により、摺動されながら上昇し、サブシャーシ13が上
限まで上昇された状態、即ち、後述するディスクチャッ
キング状態になるとシャッタ73も上限まで上昇され
て、ディスク挿入スロット3を閉塞する。この状態で
は、エレベータ部材22,23の動作が停止されてエレ
ベータアーム24も停止されることにより、シャッタ7
3は閉塞状態で保持される。
【0051】また、この状態からエレベータ部材22,
23がサブシャーシ13を下降動作すると、エレベータ
アーム24が逆回転されて操作ピン80によるシャッタ
73の係合ピン76の押圧を解除することになって、シ
ャッタ73は付勢部材79の付勢力により前述の場合と
逆に摺動しながら下降されてディスク挿入スロット3を
開放することになる。
【0052】このようなシャッタ73が取り付けられる
フロントパネル2及びエレベータアーム24の材質とし
ては、それぞれ適当な剛性を有する合成樹脂(例えば、
ABS樹脂,POM等)が好適であるが、金属材料を用
いることもできる。
【0053】このような構成を有するディスク記録再生
装置の円盤状記録媒体搬送装置の作用は、例えば、次の
ようなものである。このディスク記録再生装置の装置本
体には、図2に示すように、円盤状の光ディスクDが、
ディスクカートリッジ等の容器に収容されることなく裸
の状態のままでディスク挿入スロット3から装置本体内
に挿入される。
【0054】この装置本体のディスク挿入スロット3の
内側には、図1に示すように、ベースシャーシ12に設
けられた左右一対の傾斜面に貼付された摩擦部材からな
るシート37a,37bと、このシート37a,37b
の上方に対向するようトップシャーシ42に回転自在に
支持された左右一対の摩擦部材からなるガイドローラ6
9,70とが設けられている。そして、一対のガイドロ
ーラ69,70は、光ディスクDの直径よりも若干小さ
な間隔をあけてローラ軸68に一体に固定されていると
共に、このローラ軸68を支持する付勢軸受部材71,
72によってシート37a,37b側に付勢されてい
る。
【0055】この状態から、ディスク挿入スロット3に
光ディスクDを挿入すると、フロントパネル2のディス
ク挿入スロット3を通過して光ディスクDが装置本体内
に挿入される。この場合、最初は使用者が手で光ディス
クDを挿入する必要があるが、その直径の2/3程度ま
で光ディスクDを手で押し込んでやると、これ以後はデ
ィスク搬送機構によって自動的に光ディスクDが引き込
まれることになる。
【0056】このディスク搬送機構によって光ディスク
Dが所定位置まで引き込まれると、ディスク搬送機構の
作動が停止する一方、これに連動してディスクローディ
ング機構41が作動する。これにより、操作モータ27
が回転駆動され、その回転力がギア列を介して操作カム
ギア26に伝達される。その結果、一方のエレベータ部
材22が装置の背面側に引っ張られると共に、そのエレ
ベータ部材22の動きがエレベータアーム24を介して
他方のエレベータ部材23に伝達され、そのエレベータ
部材23が正面側に押し出される。
【0057】これにより、図11乃至図13に示すよう
に、左右のエレベータ部材22,23の作動を介してサ
ブシャーシ13が持ち上げられ、このサブシャーシ13
に支持されているターンテーブル15が上昇して光ディ
スクDを支える。これと同時に、トップシャーシ42に
ある範囲内で軸方向及び径方向に移動可能に支持されて
いるチャッキング部材63が、これに内蔵されたマグネ
ット64の磁力によってターンテーブル15側に吸引さ
れ、これにより光ディスクDがターンテーブル15にロ
ーディングされる。
【0058】このローディング時、エレベータアーム2
4の揺動による操作ピン80の移動によって係合ピン7
6が押されることにより、シャッタ73が引張コイルバ
ネ88のばね力に抗してフロントパネル2の長手方向の
一方にスライド移動する。このとき、シャッタ73の傾
斜ガイド孔86に摺動可能に係合されているガイドピン
87にガイドされてシャッタ73が斜め上方へ移動す
る。そして、傾斜ガイド孔86の一端から他端までガイ
ドピン87が相対的に移動すると、その段差の分だけシ
ャッタ73が上方へ移動することになる。
【0059】その結果、フロントパネル2のディスク挿
入スロット3がシャッタ73の閉鎖部82bによって完
全に閉じられる。従って、このディスク挿入スロット3
の閉鎖状態においては、更なる光ディスクDの誤挿入を
確実に防ぐことができると共に、ディスク挿入スロット
3を通って装置本体内に異物やホコリ等が入り込むのを
確実に防止することができる。
【0060】次に、光ディスクDを装置本体内から排出
する場合には、上述した動作と逆の動作が行われる。こ
の排出動作は、使用者が操作釦4をオンすることによっ
て開始される。まず、使用者が操作釦4をオンすると、
ディスクローディング機構の操作モータ27が逆方向に
回転駆動され、ギア列及び操作カムギア26の逆方向へ
の回転駆動を介して一方のエレベータ部材22が押し出
される一方、エレベータアーム24を介して他方のエレ
ベータ部材23が引き込まれる。その結果、サブシャー
シ13が引き下げられて、光ディスクDを介して吸着さ
れているチャッキング部材63からターンテーブル15
が引き離され、これにより光ディスクDのローディング
が解除される。
【0061】これと同時に、エレベータアーム24の逆
方向への揺動によって操作ピン80による押付力が解除
されるため、引張コイルバネ88のばね力によってシャ
ッタ73が引き戻される。そして、傾斜ガイド孔86に
係合するガイドピン87にガイドされてシャッタ73
が、フロントパネル2の長手方向を後退しながら斜め下
方にスライド移動する。その結果、それまでディスク挿
入スロット3を閉鎖していたシャッタ73の閉鎖部82
bがディスク挿入スロット3の下方に引き込むことにな
り、ディスク挿入スロット3が完全に開放される。
【0062】次に、図17及び図18に示すように、デ
ィスク搬送機構によって光ディスクDがディスク排出完
了位置まで移動すると、光ディスクDの下面周縁部が左
右の傾斜面上のシート37a,37bに当接すると共
に、光ディスクDの上面両端近傍がガイドローラ69,
70によって圧接され、このようにガイドローラ69,
70とシート37a,37bとで上下から挟まれた状態
で保持される。この場合、光ディスクDの向きは、シー
ト側が情報信号の記録面で、ローラ側がラベル貼付面で
あることが望ましい。
【0063】ここで、本実施例に係るディスク記録再生
装置を縦置き、即ち、ディスク挿入スロット3の長手方
向を上下方向に向けて光ディスクDの姿勢を垂直にした
場合を考える。図19において、矢印Xで示すように、
光ディスクDを平行移動させて取り出そうとする場合に
は、上下のガイドローラ69,70が同じように回転す
るためローラ軸68を回転することができる。従って、
各ガイドローラ69,70と光ディスクDとの間には摩
擦力を生ずることがなく、僅かな抵抗力に抗して軽い力
で光ディスクDを取り出すことができる。
【0064】これに対して、図19において、矢印Yで
示すように、光ディスクDがディスク挿入スロット3か
ら脱落する方向にころがり移動しようとする場合には、
上側のガイドローラ70に対するディスク移動量が下側
のガイドローラ69に対する移動量よりも大きくなる一
方、上下のガイドローラ69,70は共にローラ軸68
と一体に構成されていて別個独立に回転することができ
ないため、ローラ軸68を回転できないことになる。
【0065】従って、上下のガイドローラ69,70
は、光ディスクDの回転移動に対して共に摩擦力を生じ
させることになり、光ディスクDの回転移動を阻止する
ように作用する。その結果、光ディスクDの中心孔dが
ディスク挿入スロット3から露出され、光ディスクDの
1/2以上がディスク挿入スロット3から外に露出した
ような状態においても、光ディスクDが脱落することな
く、これを確実に保持することができる。
【0066】図20に示す本発明の第2実施例は、鼓状
のローラ体によってガイドローラ97を構成したもので
ある。このガイドローラ97は中央部が径小で両側部方
向に移るに従って漸次径大となる双曲線回転面を有し、
両端部は上記第1実施例における一対のガイドローラ6
9,70と略同一位置となるように形成されている。
尚、ガイドローラの形状としては、この実施例の他に
も、例えば2つの円錐体の径小側を突き合わせたような
形状とすることもできる。他の構成は上記第1実施例と
同様であり、かかる構成とすることによっても同様の効
果を得ることができる。
【0067】以上説明したが、本発明は上記実施例に限
定されるものではなく、例えば、上記実施例において
は、CDやDVD等の光ディスクを円盤状記録媒体とし
て用いた例について説明したが、MO等の光磁気ディス
クを円盤状記録媒体とし用いて、情報記録の記録及び/
又は再生する各種の光磁気ディスク記録再生装置に適用
することができる。更に、上記実施例では、光ディスク
Dに記録された情報の再生(読み取り)を行うスロット
イン方式のディスク記録再生装置について説明したが、
情報の記録のみを行う記録専用装置に適用できることは
勿論のこと、情報の記録及び再生の両方を行うことがで
きる光ディスク装置に適用することができる。
【0068】また、上記実施例においては、ガイドロー
ラ69,70と一体のローラ軸68の両端を板バネ状の
付勢軸受部材71,72によって弾性支持し、ガイドロ
ーラ69,70及び97を傾斜面側に付勢した例につい
て説明したが、これとは逆にガイドローラをトップシャ
ーシ42に回転自在にのみ固定支持し、傾斜面をベース
シャーシ12と別個独立の部材で形成して傾斜面側を弾
性体でガイドローラ側に付勢する構成とすることもでき
る。
【0069】更に、傾斜面上のシート37a,37b
は、光ディスクDとの間の摩擦力を十分に大きく確保す
ると共に傾斜面の摩耗防止を図り、更に光ディスクDの
情報信号記録面に悪影響を与えないようにするために設
けられたものである。従って、傾斜面のシートは本願発
明の必須の構成要素ではなく、光ディスクDが傾斜面に
当接した場合に、その傾斜面によって光ディスクDが悪
影響を受けない特性を満足する材料であればクッション
は不要とされるものである。このように、本発明は、そ
の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できるものである。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
傾斜面とガイドローラと付勢部材とを備え、ガイドロー
ラと傾斜面とで円盤状記録媒体を挟持して搬送する構成
としたため、本装置が横置きにして使用される場合は勿
論のこと、本装置を縦置きにして円盤状記録媒体が垂直
となる姿勢でディスク挿入スロットから排出する場合に
おいて、円盤状記録媒体を平行移動させて取り出そうと
するときには、上下のガイドローラと円盤状記録媒体と
の間には摩擦力を生ずることなく軽い力で円盤状記録媒
体を容易に取り出すことができる一方、円盤状記録媒体
がディスク挿入スロットから脱落する方向にころがり移
動しようとするときには、上下ガイドローラの回転を阻
止して円盤状記録媒体を保持し、円盤状記録媒体の脱落
を確実に防止することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の円盤状記録媒体搬送装置の第1実施例
を示す正面図である。
【図2】本発明の円盤状記録媒体搬送装置が用いられた
ディスク記録再生装置の外観斜視図である。
【図3】本発明の円盤状記録媒体搬送装置が用いられた
ディスク記録再生装置のベースシャーシにトップシャー
シを重ね合わせた状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の円盤状記録媒体搬送装置が用いられた
ディスク記録再生装置のメインシャーシ上面を示す斜視
図である。
【図5】本発明の円盤状記録媒体搬送装置が用いられた
ディスク記録再生装置のトップシャーシ下面を示す斜視
図である。
【図6】本発明の円盤状記録媒体搬送装置が用いられた
ディスク記録再生装置のベースシャーシにトップシャー
シを重ね合わせた状態の一部を断面して示す側面図であ
る。
【図7】本発明の円盤状記録媒体搬送装置が用いられた
ディスク記録再生装置のエレベータ部材とエレベータア
ームを示す斜視図である。
【図8】本発明の円盤状記録媒体搬送装置が用いられた
ディスク記録再生装置のベースシャーシの要部とフロン
トパネルの一部を断面して示す平面図である。
【図9】本発明の円盤状記録媒体搬送装置が用いられた
ディスク記録再生装置のディスクローディング機構のア
ンローディング状態を示す断面図である。
【図10】本発明の円盤状記録媒体搬送装置が用いられ
たディスク記録再生装置のディスクローディング機構の
ローディング状態を示す断面図である。
【図11】本発明の円盤状記録媒体搬送装置が用いられ
たディスク記録再生装置のエレベータの作用を説明する
もので、サブシャーシが下端に下降した状態の説明図で
ある。
【図12】本発明の円盤状記録媒体搬送装置が用いられ
たディスク記録再生装置のエレベータの作用を説明する
もので、サブシャーシが中間に持ち上げられた状態の説
明図である。
【図13】本発明の円盤状記録媒体搬送装置が用いられ
たディスク記録再生装置のエレベータの作用を説明する
もので、サブシャーシが上端に上昇した状態の説明図で
ある。
【図14】本発明の円盤状記録媒体搬送装置が用いられ
たディスク記録再生装置のフロントパネルの背面側を示
す斜視図である。
【図15】本発明の円盤状記録媒体搬送装置が用いられ
たディスク記録再生装置のフロントパネルとシャッタと
エレベータアームの断面図である。
【図16】本発明の円盤状記録媒体搬送装置を示すもの
で、ディスク挿入スロット内に円盤状記録媒体が挿入さ
れた状態の平面図である。
【図17】本発明の円盤状記録媒体搬送装置を示すもの
で、ディスク挿入スロットから円盤状記録媒体が1/2
程度飛び出した状態の平面図である。
【図18】本発明の円盤状記録媒体搬送装置を示すもの
で、ディスク挿入スロットから円盤状記録媒体が1/2
程度飛び出した状態の側面断面図である。
【図19】本発明の円盤状記録媒体搬送装置を示すもの
で、本装置を縦置きにした状態の本装置の作用を説明す
る説明図である。
【図20】本発明の円盤状記録媒体搬送装置の第2実施
例を示す正面図である。
【符号の説明】 1 外筐体、 2 フロントパネル、 3 ディスク挿
入スロット、 12ベースシャーシ、 13 サブシャ
ーシ、 14 光学ピックアップ装置、 15 ターン
テーブル、 16 メカシャーシ、 22,23 エレ
ベータ部材、24 エレベータアーム、 25 操作駆
動機構、 41 ディスクローディング機構、 42
トップシャーシ、 63 チャッキング部材、 66b
傾斜面、 67 ディスクガイドローラ部材、 68
ローラ軸、 69,70ガイドローラ、 71,72
付勢軸受部材、 73 シャッタ、 76 係合ピ
ン、 80 操作ピン、 D 光ディスク(円盤状記録
媒体)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状記録媒体を出し入れするために装
    置本体に設けられたディスク挿入スロットの近傍に配設
    される一対の傾斜面と、 上記傾斜面と対向されて回転可能に設けられたガイドロ
    ーラと、 上記ガイドローラ及び上記傾斜面の一方を他方に付勢す
    る付勢部材とを備え、 上記ガイドローラと上記傾斜面とで上記円盤状記録媒体
    を挟持して搬送することを特徴とする円盤状記録媒体搬
    送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の円盤状記録媒体搬送装置
    において、 上記ガイドローラは、上記傾斜面間の間隔に対応させて
    軸方向に所定間隔隔てて設けられた一対の算盤玉状のロ
    ーラ体からなることを特徴とする円盤状記録媒体搬送装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の円盤状記録媒体搬送装置
    において、 上記ガイドローラは、上記傾斜面間の長さに見合う軸方
    向長さの双曲線回転面を有する鼓状のローラ体からなる
    ことを特徴とする円盤状記録媒体搬送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の円盤状記録媒体搬送装置
    において、 上記傾斜面には摩擦部材を設けたことを特徴とする円盤
    状記録媒体搬送装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100425792B1 (ko) * 2000-06-06 2004-04-03 티아크 가부시키가이샤 디스크 로딩 장치
JP2007149178A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Hitachi Ltd 光ディスク装置

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