JPH1021617A - ディスク記録再生装置 - Google Patents

ディスク記録再生装置

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Publication number
JPH1021617A
JPH1021617A JP8195641A JP19564196A JPH1021617A JP H1021617 A JPH1021617 A JP H1021617A JP 8195641 A JP8195641 A JP 8195641A JP 19564196 A JP19564196 A JP 19564196A JP H1021617 A JPH1021617 A JP H1021617A
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JP
Japan
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disk
shutter
disc
insertion slot
recording
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JP8195641A
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English (en)
Inventor
Akira Tanaka
晃 田中
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Publication of JPH1021617A publication Critical patent/JPH1021617A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 円盤状記録媒体が装置本体に装着されている
か否かを使用者が一目瞭然に知ることができると共に、
ディスク装着時にはディスクディスク挿入スロットを完
全に閉じて更なるディスクの誤挿入を確実に防止できる
ようにする。 【解決手段】 フロントパネル2に設けられたディスク
挿入スロット3から挿入される光ディスクDをターンテ
ーブル15に装着するディスクローディング機構41
と、ディスク挿入スロット3を開閉可能なシャッタ73
を有し、ディスクローディング機構41の動作に連動さ
せてシャッタ73を移動することによりディスク挿入ス
ロット3を開閉するシャッタ開閉機構とを備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD(コンパクト
ディスク)やDVD(デジタルビデオディスク)等の円
盤状記録媒体を用いて情報の記録及び/又は再生を行う
ようにしたディスク記録再生装置に関し、特に、円盤状
記録媒体をディスク挿入スロットから装置本体内にダイ
レクトに挿入するようにしたスロットイン方式のディス
ク記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、CDやDVD等の円盤状
記録媒体を用いて情報の記録及び/又は再生を行うよう
にしたディスク記録再生装置としてのディスクプレーヤ
装置は、円盤状記録媒体であるCD等の光ディスクが装
着されるターンテーブルと、このターンテーブルに対し
て近接・離反可能に設けられた光学ピックアップとを備
えている。そして、スピンドルモータの回転軸に取り付
けられたターンテーブル上に光ディスクを水平に装着し
て回転駆動する一方、光学ピックアップの対物レンズに
よってレーザ光を光ディスクの情報記録面に垂直に照射
し、その対物レンズをディスクの中心から半径方向外側
に水平に移動させながら情報記録面に情報信号を記録し
たり、当該情報記録面に記録されている情報信号を再生
するようにしている。
【0003】このようなディスクプレーヤにおいて、円
盤状記録媒体を装置本体内にダイレクトに挿入する、い
わゆるスロットイン方式と呼ばれるディスク記録再生装
置は、2枚目の円盤状記録媒体の誤挿入を防止するため
に、1枚目の円盤状記録媒体が装置本体内に挿入されて
ローディング状態にセットされた後には、その円盤状記
録媒体の前方にストッパを突出させて更なる円盤状記録
媒体の挿入を阻止し、もって円盤状記録媒体の誤挿入を
防止するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のスロットイン方式のディスク記録再生装
置においては、異物や埃等が装置本体内に入り込むのを
防止するためのシールド部材が装置本体のディスク挿入
スロットに貼付固定されており、このシールド部材の後
方に誤挿入防止機構のストッパが配置される構成となっ
ていた。そのため、シールド部材に隠れてストッパが見
えないことから使用者がストッパの動作を直接目で確認
することができず、従って、装置本体に設けられたイン
ジケータ(例えば、LED等)によってディスクの有無
を間接的にしか知ることができないために、使用者に不
安感を抱かせることになって不便であるという課題があ
った。
【0005】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、円盤状記録媒体のローディング動
作に連動させてディスク挿入スロットを開閉できるよう
にして、円盤状記録媒体が装置本体に装着されているか
否かを使用者が一目瞭然に視認することができると共
に、ローディング時にはディスク挿入スロットを完全に
閉じて更なる円盤状記録媒体の誤挿入を確実に防止する
ことができるディスク記録再生装置を提供することを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述したよう
な課題等を解決し、上記目的を達成するために、装置本
体に設けられたディスク挿入スロットから挿入される円
盤状記録媒体をターンテーブルに装着するディスクロー
ディング機構と、ディスク挿入スロットを開閉可能なシ
ャッタを有し、ディスクローディング機構の動作に連動
させてシャッタを移動することによりディスク挿入スロ
ットを開閉するシャッタ開閉機構とを備えてなることを
特徴としている。
【0007】本発明は、上述のように構成したことによ
り、円盤状記録媒体のローディング動作に連動させてシ
ャッタでディスク挿入スロットを自動的に開閉すること
ができ、ローディング動作によって装置本体のディスク
挿入スロットを確実に開閉できると共に、更なる円盤状
記録媒体の誤挿入を確実に防止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図1〜図21は本発明の第1実施例を
示すもので、本発明のディスク記録再生装置を光ディス
クに記録された情報を再生するディスクプレーヤ装置に
適用した例である。また、図22は本発明の第2実施例
を示すもので、ディスクプレーヤ装置のフロントパネル
及び揺動部材であるエレベータアームを示す斜視図であ
る。
【0009】円盤状記録媒体の一具体例を示す光ディス
クDは、ポリカーボネートのような合成樹脂材料によっ
て直径が例えば120mm程度の円盤状に形成されたデ
ィスク基板を有し、このディスク基板の中央部には、直
径が例えば15mm程度のチャッキング孔dが穿設され
ている。
【0010】このディスク基板の一方の面である主面部
は情報が記録される信号記録面とされており、このディ
スク基板が射出成形手段で成形されるときに、主面部に
微細な凹凸、即ち、ピットが形成される。この信号記録
面のピットは、光ディスクDに記録されるディジタル信
号化された情報信号に対応したものとなっている。そし
て、この信号記録面上には、アルミニウムのような金属
材料よりなる反射層が被着形成されている。
【0011】このような構成を有する光ディスクDは、
光学ピックアップ装置を用いて他方の主面部である信号
読取り面側よりレーザ光を照射し、ディスク基板を透し
て信号記録面に集光された光束を当てると共に信号記録
面よりの反射光を検出することにより、情報信号の読取
りが行えるように構成されている。
【0012】本実施例のディスクプレーヤ装置は、光デ
ィスクDのスロットイン方式であって、本装置の外観
は、図2に示すように、後述するディスク駆動読取り機
構、ディスクローディング機構及びシャッタ開閉機構を
内蔵できる大きさで前面側が開放された外筐体1と、こ
の外筐体1の前面側開放部に取り付けられるフロントパ
ネル2とを有し、この外筐体1とフロントパネル2とで
装置本体が構成されている。
【0013】この外筐体1は、上面部に連続して両側面
部及び後面部を一体に形成した覆板部と底板部とから形
成されている。また、フロントパネル2には、ディスク
挿入スロット3が水平方向に延在するように設けられて
いる。このディスク挿入スロット3は、横幅寸法が光デ
ィスクDの直径寸法より若干大で、上下の間隔を両側端
部から中央方向に向けて漸次大にした形状とされてお
り、例えば、上面側3aは下向きの凹、下面側3bは上
向きの凹となるように円弧形状に形成されている。この
ような形状とすることにより、光ディスクDをディスク
挿入スロット3に挿入するときに、その内面側にはディ
スク周縁部のみが摺接してそのディスク周縁部より内側
に位置する信号記録面は摺接しないようにして、信号記
録面が損傷を受けることがないように考慮している。
【0014】更に、フロントパネル2には、イジェクト
操作するための操作釦4と、停電時等においてイジェク
ト操作部材を手動で操作するためにドライバ等の工具が
挿入される挿入孔5が設けられている。尚、外筐体1は
板金により形成され、フロントパネル2は合成樹脂材料
により形成されるが、外筐体1を合成樹脂材料により形
成してもよく、また、フロントパネル2を板金により形
成してもよい。
【0015】このディスクプレーヤ装置は、図4に示す
ように構成されるディスク駆動読取り機構11を備えて
いる。このディスク駆動読取り機構11のベースシャー
シ12は、ポリアセタール等の機械的強度が大きなエン
ジニアリングプラスチックによって略中央部が開放され
た四辺形枠状に成形されている。このベースシャーシ1
2の開放部、即ち、開口部12aにはベースシャーシ1
2と同材料により成形されるサブシャーシ13が昇降動
作可能に嵌合されている。このサブシャーシ13には、
金属板により形成されるメカシャーシ16が振動の伝達
を防止するダンピング部材であるインシュレータ17を
介して取り付けられている。そして、メカシャーシ16
には、光学ピックアップ装置14とターンテーブル15
とが搭載されている。
【0016】ターンテーブル15は、スピンドルモータ
18の駆動軸の先端側に取り付けられて、メカシャーシ
16の前部側に位置されている。一方、光学ピックップ
装置14は、ターンテーブル15の後方側に配置され、
メカシャーシ16に配設された左右一対のガイド軸19
a,19bに沿って前後方向、即ち、ターンテーブル1
5に対して接離方向に移動される支持体20に取り付け
られている。この支持体20の移動は、メカシャーシ1
6に搭載されている移動用モータ21の駆動により行わ
れる。
【0017】このように、光学ピックップ装置14とタ
ーンテーブル15が搭載されたメカシャーシ16を取り
付けたサブシャーシ13には、前後面に突片13a,1
3bが突設されていると共に、各突片13a,13bに
は上下方向に延びるガイド孔13a1,13b1が穿設され
ている。更に、サブシャーシ13の両側面には、前後方
向に所定間隔あけてボス13c1,13c2及び13d1,1
3d2が横方向に突設されている。
【0018】また、ベースシャーシ12には、開口部1
2aの前後にサブシャーシ13の突片13a,13bに
対応して上下方向の凹部12b,12cが形成されてお
り、この凹部12b,12cの下面側から上方へガイド
ボス12b1,12c1が突設されている。そして、ベース
シャーシ12の開口部12aの両側部には、エレベータ
部材22,23が前後方向へ平行に摺動可能に配設され
ている。
【0019】図7に示すように、エレベータ部材22,
23は横断面略逆L字状で、その垂直辺部22a,23
aはそれぞれ開口部12aの両側部の内面側に対応して
おり、この垂直辺部22aと23aには、前後方向にサ
ブシャーシ13の側面ボス13c1,13c2と13d1,1
3d2の間隔と略等しい間隔で傾斜ガイド孔22a1,22
a2と23a1,23a2を互いに逆方向へ傾斜させて形成し
ている。即ち、一方のエレベータ部材22においては、
傾斜ガイド孔22a1,22a2は後方へ低く傾斜し、他方
のエレベータ部材23においては、傾斜ガイド孔23
a1,23a2は前方へ低く傾斜して形成されている。
【0020】更に、エレベータ部材22,23の水平辺
部22b,23bには、前後部に前後方向に長い直線ガ
イド孔22b1,22b2と23b1,23b2が形成されて、
ベースシャーシ12の上面側に突設された係合突子12
d1,12d2と12e1,12e2に係合されている。これに
より、エレベータ部材22と23は、ベースシャーシ1
2に対して前後方向へ平行に摺動可能に支持されてい
る。このエレベータ部材22と23には、前端部上面に
ピン22cと23cが突設されており、このピン22c
と23cは、ベースシャーシ12の上面前部においてエ
レベータアーム24の両端に係合されている。そして、
エレベータアーム24は、その中央下面側に突出する軸
24aによってベースシャーシ12に回動可能に枢支さ
れており、このエレベータアーム24を介して両エレベ
ータ部材22,23が連結されて、互いに逆方向へ摺動
可能に構成されている。
【0021】また、一方のエレベータ部材22の上面
側、即ち、水平辺部22aの後端部には係合ピン22d
が突設され、中央部の後方寄りには、前方へ低く傾斜す
る支持突部22eが形成されている。尚、この支持突部
22eは、後述するように省略することもできる。更
に、エレベータ部材22,23は、図示の例において
は、垂直辺部22a,23aは水平辺部22b,23b
の上面側に突出した形状に形成されているが、水平辺部
22b,23bの上面側は全体にわたって偏平状、即
ち、垂直辺部22a,23aと水平辺部22b,23b
が直角に接合された形状に形成してもよい。
【0022】このように、ベースシャーシ12に形成さ
れ、エレベータ部材22,23が配設された開口部12
aに前述したメカシャーシ16を取り付けたサブシャー
シ13を、その前後面の突片13a,13bに穿設され
たガイド孔13a1,13b1をベースシャーシ12側の凹
部12b,12cに突設されたガイドボス12b1,12
c1に嵌挿すると共に、両側面のボス13c1,13c2と1
3d1,13d2をエレベータ部材22と23の傾斜ガイド
孔22a1,22a2と23a1,23a2に嵌挿係合させて嵌
合する。
【0023】この状態でエレベータ部材22,23をベ
ースシャーシ12に対して前後方向へ摺動することによ
り、図9及び図10に示すように、サブシャーシ13は
ボス13c1,13c2と13d1,13d2に傾斜ガイド孔2
2a1,22a2と23a1,23a2に沿って押し上げ、押し
下げ力が作用し、昇降動作される。このエレベータ部材
22,23の摺動動作は、ベースシャーシ12の後部に
備えた操作駆動機構25によって操作される。
【0024】この操作駆動機構25は、一方のエレベー
タ部材22の後端部に対応して軸支される操作カムギア
26と、操作モータ27と、このモータ軸に軸着された
ウォーム28と、このウォーム28に噛み合うウォーム
ホイール29と、このウォームホイール29の回転を操
作カムギア26に伝達する中間ギア30とから構成され
ている。
【0025】図11〜図13に示すように、操作駆動機
構25の操作カムギア26は、下面側に前述した一方の
エレベータ部材22の係合ピン22dが係合されるカム
溝26aが形成されており、この操作カムギア26の正
逆回転により、一方のエレベータ部材22は前後方向に
摺動動作される。この一方のエレベータ部材22の摺動
動作は、揺動部材としてのエレベータアーム24を介し
て他方のエレベータ部材23に伝達されるが、エレベー
タアーム24が中央の軸24aを中心に回転することに
より他方のエレベータ部材23は、一方のエレベータ部
材22と相反する方向に摺動される。この一対のエレベ
ータ部材22,23の互いに相反する方向の摺動によ
り、サブシャーシ13が前述したように昇降動作され
る。
【0026】また、操作カムギア26の下面には、ベー
スシャーシ12の後部上面に操作カムギア26の下面に
位置して具えられて操作モータ27の駆動回路を制御す
るリーフスイッチを一方側、即ち、サブシャーシ13の
上昇状態で操作する操作ピンが突設されている。そし
て、操作カムギア26の上面には、後述するディスクロ
ーディング機構を操作するローディングカム26cと、
イジェクトピン26dが突設されている。更に、操作カ
ムギア26には、ディスクローディング機構の初期動作
時に操作されるトリガー部材32が所定範囲内で移動可
能に取り付けられている。そして、付勢部材33により
トリガー部材32が一方向へ弾性付勢されて、操作カム
ギア26の回転によりリーフスイッチに対応するように
なっている。
【0027】このトリガー部材32は小ブロック状に形
成されて、上面側にイジェクト部材の突当てピン32a
が突設され、下面側にリーフスイッチの操作ピンが突設
されている。このトリガー部材32は、操作カムギア2
6に形成されたガイド溝26eに移動可能に嵌挿され、
付勢部材33としての圧縮コイルスプリングにより一方
向、即ち、前述した操作ピン26bから離反する方向へ
付勢されている。
【0028】このように構成されてベースシャーシ12
に軸支されている操作カムギア26を停電や故障等の非
常時に手動により回転操作できるように、ベースシャー
シ12には、手動操作部材34が具えられている。この
手動操作部材34は、操作カムギア26に噛み合う平歯
車部35aと、この平歯車部35aと一体の傘歯車部3
5bからなる連動ギア35をベースシャーシ12に軸支
している。そして、連動ギア35の傘歯車部35bに噛
み合う傘歯車36aを後端に取り付け、先端に回転操作
子36bを取り付けた操作軸36をベースシャーシ12
に前後方向へ摺動可能に軸支すると共に、前端部側に
は、操作軸36を常時傘歯車36aが連動ギア35の傘
歯車部35bから離反するように付勢する付勢部材37
としての圧縮コイルスプリングを介装して構成されてい
る。
【0029】更に、ベースシャーシ12の上面前端部の
両側部には、ディスク受け部12f,12gが一体に突
設され、このディスク受け部12f,12gは前述した
フロントパネル2のディスク挿入スロット3の下面側3
bの両側部の傾斜と略等しい傾斜面に形成されて、不織
布等の摩擦抵抗の小さい柔軟なシート37a,37bが
貼着されている。そして、ベースシャーシ12の上面後
端部の両角部には、後述するトップシャーシの取付け脚
部12h,12iが突設されている。
【0030】また、ディスクプレーヤ装置には、前述し
たディスク駆動読取り機構11に対応して、このディス
ク駆動読取り機構11に光ディスクDを充填、排出する
ディスクローディング機構41が備えられている。この
ディスクローディング機構41は、ベースシャーシ12
の上面側に取り付けられるトップシャーシ42の内面側
に配設されており、このトップシャーシ42は板金によ
り形成れている。尚、トップシャーシ42もベースシャ
ーシ12と同様にポリアセタール等の機械的強度の大き
なエンジニアリングプラスチックにより成形することが
できる。
【0031】このトップシャーシ42は、図3、図5及
び図6に示すように、平面から見てベースシャーシ12
と略同大の平板状をなしており、先端部からやや後方寄
りの両側の内面側には、断面L字状の支持部42a,4
2bがベースシャーシ12の取付け脚部12h,12i
と略等しい高さで対向して形成されている。このトップ
シャーシ42の内面側に備えられるディスクローディン
グ機構41は、左右一対のクランプアーム43,44
と、イジェクトアーム45と、イジェクトレバー46
と、クランプアーム43,44を付勢する付勢部材47
と、イジェクトレバー46を付勢する付勢部材48とを
有している。
【0032】クランプアーム43,44は平面視略L字
状をなしていて、一方のクランプアーム43の前後方向
の垂直辺部43aは、他方のクランプアーム44の前後
方向の垂直辺部44aより長尺に形成されて、後端部が
前述した操作カムギア26の上面側に対向されるように
なっており、他方のクランプアーム44の垂直辺部44
aは、一方のクランプアーム43の垂直辺部43aの略
半分の長さに形成されている。更に、一方のクランプア
ーム43の横方向の水平辺部43bは、垂直辺部43a
の前端より所要間隔の後方位置から直角方向に延設さ
れ、他方のクランプアーム44の横方向の水平辺部44
bは、垂直辺部44aの前端から直角方向に延設されて
いる。
【0033】このクランプアーム43と44は、トップ
シャーシ42の内面側に水平辺部43bと44bが前後
方向に所要間隔をおいて対向して互いに横方向へ摺動可
能に配されるもので、両クランプアーム43,44の垂
直辺部43a,44aの前端部には、内面側に前後方向
に所要長さのガイド溝49a,50aが形成されたディ
スククランパ49,50が互いに横方向に対向して取り
付けられている。この前端部側のディスククランパ(以
下「前側クランパ」という。)49,50のガイド溝4
9a,50aの前後端部は、アール形状の前端ガイド部
49a1,50a1と、後端ガイド部49a2,50a2として
形成され、また、このガイド溝49a,50aの上下面
の縁部はテーパ面に形成されている。
【0034】また、クランプアーム43,44の垂直辺
部43a,44aの後部側、即ち、一方のクランプアー
ム43においては略中間位置に、他方のクランプアーム
44においては後端部に円形ガイド溝51a,52aが
形成されたディスククランパ51,52が、それぞれ前
述した前側クランパ49,50に対して光ディスクDの
直径より小さい寸法の間隔をおいて取り付けられてい
る。そして、後部側のディスククランパ(以下「後側ク
ランパ」という。)51,52も円形ガイド溝51a,
52aの上下面の縁部はテーパ面に形成されている。
【0035】更に、クランプアーム43,44の水平辺
部43b,44bの略中央部の互いに対向する縁部、即
ち、一方のクランプアーム43の水平辺部43bにおい
ては前縁部、他方のクランプアーム44の水平辺部44
bにおいては後縁部に、それぞれラック部43c,44
cが形成されている。そして、一方のクランプアーム4
3の垂直辺部43aの前端部の内縁側と他方のクランプ
アーム44の水平辺部44bの先端部には、互いに対向
する突当部43dと44dを折曲形成し、他方のクラン
プアーム44の突当部44dには不織布等の緩衝片53
を貼着してあり、一方のクランプアーム43の垂直辺部
43aの後端には、前述した操作カムギア26のローデ
ィングカム26cに当接する作動ピン43eが突設さ
れ、他方のクランプアーム44の垂直辺部44aの後端
部には、後側クランパ52の前側に位置して係止爪片4
4eが突出形成されている。
【0036】このように構成されるクランプアーム4
3,44は、トップシャーシ42の内面側に、垂直辺部
43a,44aに形成された支持爪片43f,44f
と、水平辺部43b,44bの元部と先端部に突設され
た支持ピン43g,44gをトップシャーシ42に形成
した横長のガイド係合孔42b,42cと42d,42
eに嵌挿係合して、互いに対向して横方向に摺動可能に
取り付けられている。そして、前後方向に所要間隔をお
いて対向する水平辺部43b,44bのラック部43
c,44c間には、トップシャーシ42に植設された軸
ピン54に軸支されたバランスギア55としてのピニオ
ンが噛み合わされている。更に、このクランプアーム4
3,44は、前部間には付勢部材47としての引張コイ
ルスプリングが張架され、この付勢力により常時内側向
きに付勢されて前述した突当部43dと44dが緩衝片
53を介して突き当てられており、この状態で前側クラ
ンパ49,50は光ディスクDの直径より狭い間隔で対
向している。
【0037】また、ディスクイジェクト操作部材のイジ
ェクトアーム45は、トップシャーシ42の内面側に、
その基端部に設けた軸ピン58によって回動可能に軸支
されている。このイジェクトアーム45の先端部にはデ
ィスク排出ピン57が取り付けられており、そのディス
ク排出ピン57が、前述した他方のクランプアーム44
の後側クランパ52に対して前後方向へ移動できるよう
になされている。このイジェクトアーム45は、前方へ
の回動において、トップシャーシ42の内面側に前述し
たクランプアーム43,44間に位置して取り付けられ
るディスクチャッキング部材を逃げるように後方へ湾曲
する形状に形成されている。そして、ディスク排出ピン
57には、前述した後側クランパ52の円形ガイド溝5
2aと同高さでディスクガイド溝57aが形成され、こ
のディスクガイド溝57aも上下面の縁部はテーパ面に
形成されている。
【0038】更に、イジェクトアーム45の基端部側に
は、後述するイジェクトレバー46の係合孔に係合する
係合ピン59が突設され、先端部寄りには係合支持ピン
60が突設されている。この係合支持ピン60は、トッ
プシャーシ42にイジェクトレバー46の軸支部を中心
として形成された円弧状ガイド孔42fに嵌挿係合し
て、イジェクトアーム45が安定して回動されるように
なっている。このイジェクトアーム45の回動による排
出ピン57の移動軌跡上に前述した他方のクランプアー
ム44の係止爪片44eが、このクランプアーム44の
内側への摺動状態において臨むようになっている。
【0039】また、ディスクイジェクト操作部材のイジ
ェクトレバー46は、後端部46aが前述した操舵カム
ギア26の上面側においてリーフスイッチ31に対応さ
れ、前端部46bが前後したイジェクトアーム45と交
差する長さに形成されている。このイジェクトレバー4
6の後端部46aは、弾性を保有する傾斜面に形成され
て後端縁が垂直面に形成され、前端部46bには、イジ
ェクトアーム45の係合ピン60が係合される鉤形係合
孔、即ち、横長孔部と前方向孔とからなる係合孔46c
が形成されている。尚、イジェクトレバー46は、ばね
機能を持たせるために本例ではばね特性の良いステンレ
ス薄鋼板(SUS材)により形成されている。
【0040】このように形成されるイジェクトレバー4
6は、係合孔46cをイジェクトアーム45の係合ピン
60に係合すると共に、前端と後部寄りに突設された係
合支持ピン61と62をトップシャーシ42に形成され
た前後方向の直線状ガイド孔42g,42hに嵌挿係合
することにより、トップシャーシ42に対して前後方向
へ摺動可能に支持されている。このイジェクトレバー4
6は、この内側縁の略中央部とトップシャーシ42の後
部との間に付勢部材48としての引張コイルスプリング
が張架されて、この付勢力により常時後方へ摺動付勢さ
れている。このイジェクトレバー46を付勢する付勢部
材48の付勢力は、前述した操作カムギア26に具えら
れたトリガー部材32の付勢部材33の付勢力より小さ
く設定されている。
【0041】また、トップシャーシ42の内面側に前述
したクランプアーム43,44間に位置して取り付けら
れるチャッキング部材63は、下面側中央部にマグネッ
ト64を埋設したチャッキングプーリ65を枠体66の
後中部に形成した円形開口66aに内面側から出没及び
回転可能に嵌挿して構成されている。このチャッキング
部材63のチャッキングプーリ65は、上縁にはフラン
ジ65aが形成され、下面側周縁部にはテーパ面65b
が形成されている。
【0042】このチャッキング部材63は、トップシャ
ーシ42の内面側の所定位置、即ち、チャッキングプー
リ65がベースシャーシ12側のターンテーブル15と
対向する位置に枠体66において固定されている。この
枠体66の下面側の前中部に前方へ低くなる傾斜面66
bを形成して光ディスクDが挿入、排出時に接触されな
いようになっている。
【0043】更に、トップシャーシ42の前端部内面側
には、ディスクガイドローラ部材67が具えられてい
る。このディスクガイドローラ部材67は、ローラ軸6
8に一対のガイドローラ69,70がディスク直径より
も若干小なる間隔で固定されており、このローラ軸68
をトップシャーシ42に一対の付勢軸受部材71,72
を介して取り付けられている。このディスクガイドロー
ラ部材67のガイドローラ69,70はゴム、弾性プラ
スチック材等の摩擦弾性材で形成されてローラ軸68に
嵌挿固定されて、このローラ軸68と一体的に回転され
るようになっている。
【0044】このガイドローラ69,70を固定したロ
ーラ軸68を軸支する付勢軸受部材71,72は、本例
では板ばねを略L字状に折曲し、垂直辺部に軸受孔を穿
設して形成してある。そして、この軸受孔にローラ軸6
8の端部を回転可能に挿通して水平辺部をトップシャー
シ42の外面側に表出させてその端部において固定する
ことにより、ローラ軸68を弾性的に支持するようにな
っている。更に、前述したフロントパネル2の内面側に
は、ディスク挿入スロット3を光ディスクDの挿入装填
状態で閉塞するシャッタ73が具えられており、このシ
ャッタ73によって光ディスクDの誤挿入を防止すると
共に、ディスクの装填有無状態を視認できるようになっ
ている。
【0045】このシャッタ73は、図14〜図21に示
すように、フロントパネル2の背面に隠れる大きさの、
例えば薄い板金によって形成されるシャッタ本体82
と、このシャッタ本体82に貼着される、例えば不織布
によって形成されるシールド部材83とから構成されて
いる。更に、シャッタ本体82は、このシャッタ本体8
2をフロントパネル2にスライド可能に保持するための
摺動保持部82aと、ディスク挿入スロット3を閉じる
閉鎖部82bと、ディスク挿入スロット3の大きさと見
合うように若干大きく形成された細長形状の開口部84
を有する通過部82cとを有し、通過部82cを挟んで
上側に閉鎖部82bが設けられ、下側に摺動保持部82
aが設けられている。
【0046】シールド部材83は、開口部84の大きさ
と見合うように若干大きく形成されたリボン状の部材か
らなり、例えば接着剤等の固着手段で四辺をシャッタ本
体82の背面に貼着固定することによって一体的に構成
されている。このシールド部材83には、出し入れされ
る光ディスクDの大きさに見合った幅及び長さを有する
挿入溝85が設けられている。従って、シャッタ本体8
2の開口部84はシールド部材83によって全体が覆わ
れており、その開口部84の中央に挿入溝85が開口さ
れている。
【0047】更に、シャッタ本体82の摺動保持部82
aには、斜め方向に延びる傾斜ガイド孔86が長手方向
に所定間隔あけて一対設けられている。一対の傾斜ガイ
ド孔86には、フロントパネル2に固定されたガイドピ
ン87がそれぞれ摺動可能に挿通されていると共に、各
ガイドピン87の先端を拡径させることによってシャッ
タ本体82の脱落が防止されている。傾斜ガイド孔86
の段差は、閉鎖部82bの中心と通過部82cの中心と
の中心間距離に対応しており、この傾斜ガイド孔86の
段差分だけシャッタ73がフロントパネル2の幅方向
(上下方向)に移動することができる。そして、傾斜ガ
イド孔86の一側に連続する水平ガイド孔86aにガイ
ドピン87が入り込むことにより、閉鎖部82bによっ
てディスク挿入スロット3が閉じられると共に、シャッ
タ73がロックされて上下方向への移動が阻止される。
【0048】また、一対の傾斜ガイド孔86間には、背
面側に突出する前述した係合ピン76が固定されてい
る。そして、フロントパネル3との間に掛け渡された付
勢部材の一具体例を示す引張コイルバネ88によってシ
ャッタ73が、フロントパネル2の長手方向の一方に常
時付勢されている。この引張コイルバネ88の一端はシ
ャッタ本体82に設けたバネ受け片82dに係止され、
その他端はフロントパネル2の背面に設けられたバネ受
けピン2aに係止されている。
【0049】かくして、コイルバネ88が縮んでいる場
合には、図14〜図17に示すように、コイルバネ88
のばね力でシャッタ73が引き寄せられてガイドピン8
7が傾斜ガイド孔86の下端部に位置している。このと
き、フロントパネル2のディスク挿入スロット3にはシ
ャッタ73の中央に設けられた通過部82cが対向設置
され、ディスク挿入スロット3がシールド部材83によ
って閉じられるが、その中央部には挿入溝85が開口さ
れることになる。
【0050】これに対して、コイルバネ88が伸びてい
る場合には、図18〜図21に示すように、コイルバネ
88のばね力に抗してシャッタ73が押されてガイドピ
ン87が傾斜ガイド孔86の上端部に連続する水平ガイ
ド孔86aに位置することになる。このとき、フロント
パネル2のディスク挿入スロット3にはシャッタ73の
上部に設けられた閉鎖部82bが対向設置され、この閉
鎖部82bによってディスク挿入スロット3が完全に閉
じられる。
【0051】このような構成を有するシャッタ73は、
前述したエレベータアーム24の揺動動作に基づいてフ
ロントパネル2の背面で長手方向斜めに往復動作され
る。このエレベータアーム24はディスクローディング
機構41の一部をなしており、このディスクローディン
グ機構41のローディング動作に連動してシャッタ73
が開閉動作される。そして、エレベータアーム24の左
右に突出したアーム部の各先端には長孔24bがそれぞ
れ設けられており、各長孔24bには、前述したエレベ
ータ部材22,23の各先端に設けられたピン22c,
23cがそれぞれ摺動可能に係合されている。
【0052】このようなシャッタ73が取り付けられる
フロントパネル2及びエレベータアーム24の材質とし
ては、それぞれ適当な剛性を有する合成樹脂(例えば、
ABS樹脂,POM等)が好適であるが、金属材料を用
いることもできる。また、図18に示すように、シャッ
タ73の閉鎖部82bの前面には、フロントパネル2の
ディスク挿入スロット3と重なり合う部分に色彩(例え
ば、赤色、黄色、緑色、青色等)を付すことによってデ
ィスクローディング状態を表した色彩表示部89を設け
ることができる。このような色彩表示部89をシャッタ
73に設ける場合には、ディスクがローディング状態に
あるか否かを色彩によって明確に認識することができ、
ディスク装着時における更なるディスクの誤挿入を確実
に防止することができる。
【0053】上記エレベータアーム24とシャッタ73
と引張コイルバネ88とによってシャッタ開閉機構が構
成されている。
【0054】このような構成を有するディスク記録再生
装置の作用は、例えば、次のようなものである。このデ
ィスク記録再生装置の装置本体内には、図2に示すよう
に、円盤状の光ディスクDが、ディスクカートリッジ等
の容器に収容されることなく裸の状態のままでディスク
挿入スロット7から挿入される。
【0055】このディスク記録再生装置に光ディスクD
が装着される前は、図14〜図17に示すような状態で
あり、シャッタ73は引張コイルバネ88のばね力で引
っ張られてバネ受けピン2aに近づいた状態にある。そ
のため、傾斜ガイド孔86に係合しているガイドピン8
7は、シャッタ本体82の一側部にある閉鎖部82bと
最も離れた部分に位置しており、フロントパネル2のデ
ィスク挿入スロット3の背面には通過部82cが位置し
ている。従って、ディスク挿入スロット3の中央には、
このディスク挿入スロット3と同方向に延びる挿入溝8
5が臨まれている。
【0056】この状態から、ディスク挿入スロット3の
中央に開口している挿入溝85に光ディスクDを挿入す
ると、フロントパネル2のディスク挿入スロット3及び
シールド部材83の挿入溝85を通過して装置本体内に
挿入される。この場合、最初は使用者が手で光ディスク
Dを挿入する必要があるが、その直径の2/3程度まで
光ディスクDを手で押し込んでやると、これ以後はディ
スク駆動読取り機構11が働いて、自動的に光ディスク
Dを引き込む。この際、挿入溝85が設けられているシ
ールド部材83は不織布で形成されているため、光ディ
スクDに接触してもこれに傷を付けるおそれがなく、そ
の光ディスクDをスムーズに引き込むことができる。
【0057】このディスク駆動読取り機構11によって
光ディスクDが所定位置まで引き込まれると、これに連
動してディスクローディング機構41が作動する。これ
により、操作モータ27が回転駆動され、その回転力が
前述したようにして一方のエレベータ部材22に伝達さ
れると共に、エレベータアーム24を介して他方のエレ
ベータ部材23に伝達される。その結果、一方のエレベ
ータ部材22が装置の背面側に引っ張られると共に、そ
のエレベータ部材22の動きがエレベータアーム24を
介して他方のエレベータ部材23に伝達され、そのエレ
ベータ部材23が正面側に押し出される。
【0058】これにより、図9乃至図13に示すよう
に、左右のエレベータ部材22,23の作動を介してサ
ブシャーシ13が持ち上げられ、このサブシャーシ13
を介してメカシャーシ16に支持されているターンテー
ブル15が一体に上昇して光ディスクDを支える。これ
と同時に、トップシャーシ42にある範囲内で軸方向及
び直径方向に移動可能に支持されているチャッキング部
材63が、これに内蔵されたマグネット64の磁力によ
ってターンテーブル15側に吸引され、これにより光デ
ィスクDがターンテーブル15にローディングされる。
【0059】このローディング時、エレベータアーム2
4の揺動による操作ピン80の移動によって係合ピン7
6が押されることにより、シャッタ73が引張コイルバ
ネ88のばね力に抗してフロントパネル2の長手方向の
一方にスライド移動する。このとき、シャッタ73の傾
斜ガイド孔86にはフロントパネル2に固定されたガイ
ドピン87が摺動可能に係合されているため、このガイ
ドピン87にガイドされてシャッタ73が斜め下方へ移
動する。そして、傾斜ガイド孔86の一端から他端まで
ガイドピン87が相対的に移動すると、その段差の分だ
けシャッタ73が下方へ移動することになる。
【0060】これにより、シャッタ73が図18乃至図
21に示すような状態に変化し、それまでディスク挿入
スロット3に位置していた通過部82cが下方に下が
り、その上方に位置していた閉鎖部82bがディスク挿
入スロット3と重なり合う位置に移動する。その結果、
フロントパネル2のディスク挿入スロット3がシャッタ
73の閉鎖部82bによって完全に閉じられ、挿入溝8
5のような通路のない状態となるため、この閉鎖状態に
おいては、更なる光ディスクDの誤挿入を確実に防ぐこ
とができると共に、ディスク挿入スロット3を通って装
置本体内に異物やホコリ等が入り込むのを確実に防止す
ることができる。
【0061】そして、装置本体内に光ディスクDが装着
されていない時には、ディスク挿入スロット3内にシー
ルド部材83が露出した状態となり、その後、装置本体
内に光ディスクDが装着された時には、ディスク挿入ス
ロット3内にシャッタ本体82が露出した状態となるた
め、ディスク挿入スロット3の開閉状態を使用者が一目
瞭然で知ることができる。しかも、シャッタ73の閉鎖
部82bの前面に色彩表示部89を設けることにより、
色彩によって光ディスクDの装着の有無を認識すること
ができ、ディスク装着時における更なるディスクの誤挿
入をより確実に防止することができる。
【0062】次に、光ディスクDを装置本体内から排出
する場合には、上述した動作と逆の動作が行われる。こ
の排出動作は、使用者が操作釦4をオンすることによっ
て開始される。まず、使用者が操作釦4をオンすると、
ディスクローディング機構の操作モータ27が逆方向に
回転駆動され、操作カムギア26等の逆方向への回転駆
動を介して一方のエレベータ部材22が押し出される一
方、エレベータアーム24を介して他方のエレベータ部
材23が引き込まれる。その結果、サブシャーシ13が
引き下げられて、光ディスクDを介して吸着されている
ターンテーブル15がチャッキング部材63から引き離
され、これにより光ディスクDのローディングが解除さ
れる。
【0063】これと同時に、エレベータアーム24の逆
方向への揺動によって操作ピン80による押付力が解除
されるため、引張コイルバネ88のばね力によってシャ
ッタ73が引き戻される。その結果、傾斜ガイド孔86
に係合するガイドピン87にガイドされてシャッタ73
が、フロントパネル2の長手方向を後退しながら斜め上
方にスライド移動する。
【0064】これにより、図18〜図21に示す状態か
ら図14〜図17に示すような状態に変化し、それまで
ディスク挿入スロット3に位置していた閉鎖部82bが
ディスク挿入スロット3の上方に上がり、その下方に位
置していた通過部82cがディスク挿入スロット3と重
なり合う位置に移動する。その結果、フロントパネル2
のディスク挿入スロット3にシャッタ73の通過部82
cが位置することになり、挿入溝85が中央に位置する
状態となる。従って、このディスクの通過を許容する状
態においては、光ディスクDの挿入を安全に行うことが
できると共に、ディスク挿入スロット3はシールド部材
83によって覆われているため装置本体内に異物やホコ
リ等が入り込むのを極力少なくすることができる。
【0065】図22に示す第2実施例は、フロントパネ
ル2のディスク挿入スロット3を開閉するシャッタ93
をシャッタ本体のみで構成し、第1実施例におけるシャ
ッタ本体82の通過部82c及びシールド部材83をな
くしたものである。そのため、シャッタ本体には、第1
実施例における摺動保持部82aと閉鎖部82bに対応
する摺動保持部93aと閉鎖部93bのみが設けられて
いて、ディスク挿入スロット3の内側にシャッタ93が
配置されている。そして、同じく引張コイルばね88に
よって長手方向の一側に常時付勢されている。
【0066】この引張コイルばね88のばね力に抗して
シャッタ93を長手方向の他側に移動させながら幅方向
外側に移動させることにより、シャッタ93の閉鎖部9
3bによってディスク挿入スロット3を閉じることがで
きる。そのため、シャッタ93の摺動保持部93aに
は、上記第1実施例とは逆方向に傾斜する一対の傾斜ガ
イド孔94が設けられている。その他、エレベータアー
ム95の形状が若干異なるのみであって、他の構成は上
記第1実施例と同様である。
【0067】かくして、この第2実施例によれば、ロー
ディング時、エレベータアーム95の揺動による操作ピ
ン80の移動によって係合ピン76が押されると、シャ
ッタ93が引張コイルバネ88のばね力に抗してフロン
トパネル2の長手方向の一方にスライド移動する。この
とき、シャッタ93の傾斜ガイド孔94にはフロントパ
ネル2に固定されたガイドピン87が摺動可能に係合さ
れているため、このガイドピン87にガイドされてシャ
ッタ93が斜め上方へ移動する。
【0068】そして、傾斜ガイド孔94の一端から他端
までガイドピン87が相対的に移動すると、その段差の
分だけシャッタ93が上方へ移動して、ディスク挿入ス
ロット3を完全に閉じることになる。その結果、ディス
ク挿入スロット3がシャッタ93の閉鎖部93bによっ
て完全に閉じられるため、更なる光ディスクDの誤挿入
を確実に防止することができると共に、ディスク挿入ス
ロット3を通って装置本体内に異物やホコリ等が入り込
むのを防ぐことができる。
【0069】これに対して、エレベータアーム94の逆
方向への揺動によって操作ピン80による押付力が解除
されると、引張コイルバネ88のばね力によってシャッ
タ93が引き戻される。これにより、傾斜ガイド孔94
に係合するガイドピン87にガイドされてシャッタ93
が、フロントパネル2の長手方向を後退しながら斜め下
方にスライド移動する。その結果、ディスク挿入スロッ
ト3がシャッタ93の閉鎖部93bから開放されるた
め、新たな光ディスクDの挿入を確実に実行することが
できる。
【0070】以上説明したが、本発明は上記実施例に限
定されるものではなく、例えば、上記実施例において
は、CDやDVD等の光ディスクを円盤状記録媒体とし
て用いた例について説明したが、MO等の光磁気ディス
クを円盤状記録媒体とし用いて、情報記録の記録及び/
又は再生する各種の光磁気ディスク記録再生装置に適用
することができる。更に、上記実施例では、光ディスク
Dに記録された情報の再生(読み取り)を行うスロット
イン方式のディスク記録再生装置について説明したが、
情報の記録のみを行う記録専用装置に適用できることは
勿論のこと、情報の記録及び再生の両方を行うことがで
きる光ディスク装置に適用することができる。
【0071】また、上記実施例においては、シャッタ7
3の閉鎖部82bに印刷インキを塗布して色彩表示部8
9を設ける例について説明したが、紙やビニールシート
等に所望の色彩を印刷したものを閉鎖部82bに貼付す
る構造とすることもできる。更に、上記実施例では、フ
ロントパネルにディスク挿入スロット3を設けた例につ
いて説明したが、外筐体1にディスク挿入スロットを設
ける構成とすることもできる。このように、本発明は、
その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できるものであ
る。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ディスクローディング機構とシャッタ開閉機構とを備
え、ディスクローディング機構の作動にシャッタ開閉機
構を連動させてシャッタの移動によりディスク挿入スロ
ットを開閉する構成としたため、ディスク挿入スロット
の状態を目で見ることによって円盤状記録媒体のローデ
ィング状態を一目瞭然に知ることができ、更なる円盤状
記録媒体の誤挿入を確実に防止できると共に、防塵効果
を向上させることができる。しかも、円盤状記録媒体の
ローディング状態を表示するためのLED等のインジケ
ータ表示も不要とすることができるため、使用する電気
回路の構成を平易なものとすることができ、回路構成の
複雑化を防止してコストダウンを図ることができると共
に、使用者の利便性を増すことができるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク記録再生装置に係るフロント
パネルとエレベータアームの第1実施例を示す斜視図で
ある。
【図2】本発明のディスク記録再生装置の第1実施例を
示す外観斜視図である。
【図3】本発明のディスク記録再生装置に係るベースシ
ャーシにトップシャーシを重ね合わせた状態を示す斜視
図である。
【図4】本発明のディスク記録再生装置に係るメインシ
ャーシの上面を示す斜視図である。
【図5】本発明のディスク記録再生装置に係るトップシ
ャーシの下面を示す斜視図である。
【図6】本発明のディスク記録再生装置に係るベースシ
ャーシにトップシャーシを重ね合わせた状態の一部を断
面して示す側面図である。
【図7】本発明のディスク記録再生装置に係るエレベー
タ部材とエレベータアームを示す斜視図である。
【図8】本発明のディスク記録再生装置に係るベースシ
ャーシの要部とフロントパネルの一部を断面して示す平
面図である。
【図9】本発明のディスク記録再生装置に係るディスク
ローディング機構のアンローディング状態を示す断面図
である。
【図10】本発明のディスク記録再生装置に係るディス
クローディング機構のローディング状態を示す断面図で
ある。
【図11】本発明のディスク記録再生装置に係るエレベ
ータ部材の作用を説明するもので、サブシャーシが下端
に下降した状態の説明図である。
【図12】本発明のディスク記録再生装置に係るエレベ
ータ部材の作用を説明するもので、サブシャーシが中間
に持ち上げられた状態の説明図である。
【図13】本発明のディスク記録再生装置に係るエレベ
ータ部材の作用を説明するもので、サブシャーシが上端
に上昇した状態の説明図である。
【図14】本発明のディスク記録再生装置に係るフロン
トパネルを示すもので、ディスク挿入スロットにシャッ
タの通過部を臨ませた状態の正面図である。
【図15】本発明のディスク記録再生装置に係るフロン
トパネルを示すもので、ディスク挿入スロットにシャッ
タの通過部を臨ませた状態の背面図である。
【図16】本発明のディスク記録再生装置に係るフロン
トパネルを示すもので、ディスク挿入スロットにシャッ
タの通過部を臨ませた状態の平面図である。
【図17】本発明のディスク記録再生装置に係るフロン
トパネルを示すもので、図16のA−A線部分の拡大断
面図である。
【図18】本発明のディスク記録再生装置に係るフロン
トパネルを示すもので、ディスク挿入スロットにシャッ
タの閉鎖部を臨ませた状態の正面図である。
【図19】本発明のディスク記録再生装置に係るフロン
トパネルを示すもので、ディスク挿入スロットにシャッ
タの閉鎖部を臨ませた状態の背面図である。
【図20】本発明のディスク記録再生装置に係るフロン
トパネルを示すもので、ディスク挿入スロットにシャッ
タの閉鎖部を臨ませた状態の平面図である。
【図21】本発明のディスク記録再生装置に係るフロン
トパネルを示すもので、図20のB−B線部分の拡大断
面図である。
【図22】本発明のディスク記録再生装置に係るフロン
トパネルとエレベータアームの第2実施例を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 外筐体、 2 フロントパネル、 3 ディスク挿
入スロット、 11ディスク駆動読取り機構、 12
ベースシャーシ、 13 サブシャーシ、14 光学ピ
ックアップ装置、 15 ターンテーブル、 16 メ
カシャーシ、 22,23 エレベータ部材、 24,
95 エレベータアーム、 25操作駆動機構、 41
ディスクローディング機構、 42 トップシャー
シ、 63 チャッキング部材、 73,93 シャッ
タ、 74,75 傾斜ガイド孔、 76 係合ピン、
80 操作ピン、 82 シャッタ本体、 82a,
93a 摺動保持部、 82b,93b 閉鎖部、 8
2c 通過部、 83 シールド部材、 84 開口
部、 88 引張コイルバネ(付勢部材)、89 色彩
表示部、 D 光ディスク(円盤状記録媒体)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体に設けられたディスク挿入スロ
    ットから出し入れされる円盤状記録媒体をターンテーブ
    ルに装着するディスクローディング機構と、 上記ディスク挿入スロットを開閉可能なシャッタを有
    し、上記ディスクローディング機構の動作に連動させて
    上記シャッタを移動することにより上記ディスク挿入ス
    ロットを開閉するシャッタ開閉機構とを備えてなること
    を特徴とするディスク記録再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のディスク記録再生装置に
    おいて、 上記シャッタ開閉機構は、上記ディスクローディング機
    構の動作に連動して揺動する揺動部材と、上記揺動部材
    の動作によって上記揺動方向と交差する方向に移動する
    上記シャッタとを有することを特徴とするディスク記録
    再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のディスク記録再生装置に
    おいて、 上記シャッタは、上記ディスク挿入スロットを閉じる閉
    鎖部と上記円盤状記録媒体の通過を許容する挿入溝を設
    けた通過部とを有し、上記ディスクローディング機構の
    動作に連動させて上記シャッタを移動することにより上
    記閉鎖部と上記通過部とで上記ディスク挿入スロットを
    開閉することを特徴とするディスク記録再生装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のディスク記録再生装置に
    おいて、 上記シャッタの通過部には、上記装置本体のディスク挿
    入スロットに見合う大きさの開口部と、上記開口部を覆
    うように取り付けられ且つ中央部に上記挿入溝を有する
    シールド部材とを設けたことを特徴とするディスク記録
    再生装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のディスク記録再生装置に
    おいて、 上記シャッタの閉鎖部には、上記装置本体のディスク挿
    入スロットと重なり合う部分に色彩を付すことによりデ
    ィスクローディング状態を表した色彩表示部を設けたこ
    とを特徴とするディスク記録再生装置。
JP8195641A 1996-07-05 1996-07-05 ディスク記録再生装置 Pending JPH1021617A (ja)

Priority Applications (1)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008135107A (ja) * 2006-11-28 2008-06-12 Alpine Electronics Inc 記録媒体駆動装置
JP2009211769A (ja) * 2008-03-04 2009-09-17 Sony Corp ディスク記録及び/又は再生装置
JP2009266314A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Teac Corp ディスク装置

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