JP2004348904A - ディスクローディング機構及びディスク装置 - Google Patents

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Kaneo Suzuki
謙夫 鈴木
Keiji Tokita
敬二 時田
Kazuya Tanaka
一哉 田中
Shiyouichiro Kokubo
祥一朗 小久保
Kakuji Seki
覚二 関
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Abstract

【課題】ディスクの収納及び排出を確実且つスムーズに行うことができるとともに、ディスクを収納する側に、ディスク取り込み及び押し出しのための部材や機構を設ける必要がなく、省スペース化及び小型化が可能であるディスクローディング機構及びこれを用いたディスク装置を提供する。
【解決手段】複数のディスクDを収納するディスクホルダ10と、ディスクDを再生するドライブユニット62と、ディスクを挿入及び排出するローディングローラ51を有し、ディスクホルダ10内におけるディスクDに接離する方向に移動可能に設けられたローディングブロック50とを備える。ディスクホルダ10内に収納されたディスクDに接しているローディングローラ51が、ディスクDから離れる方向に移動する際に、ローディングローラ51をディスク収納方向に回動させるローディングギア機構44及びモータM3を設ける。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスクを内部に収納可能なディスク装置に、ディスクを収納及び排出するためのディスクローディング機構及びこれを備えたディスク装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ディスクを収納したマガジンを装置に装着し、このマガジン内から引き出されたディスクを自動的に再生するタイプのディスク装置が広く普及している。このようなディスク装置は、ディスク再生の度に、ディスクを一枚づつ挿入・排出する操作を行う必要がない点で、操作性に優れている。
【0003】
しかしながら、装置に対して着脱されるマガジンには、外部に取り出された際に、それが保持する複数のディスクを保護するために、十分な強度が要求されるため、マガジン本体の壁はかなり厚くなり、その結果、マガジン及びこれを装着する装置全体が大型化する。また、マガジン内でディスクを保持するトレイ等を引き出すために、マガジン側壁の内面に、ガイド用の溝やレール部が設けられる。このような溝やレール部を形成すると、マガジン側壁の厚さがさらに増大すると共に、隣接するディスクホルダ間の間隔も広くなるため、マガジンの高さ寸法が増大し、これを装着する装置も大型化する。
【0004】
さらに、マガジンに収納されたディスクを引き出して再生するために、装置内に十分な空間を設ける必要があり、装置が大型化する。特に、車載用ディスク装置等のように、DINサイズと呼ばれる180×50(mm)、あるいはダブルDINサイズと呼ばれる180×100(mm)に収める必要がある場合には、小型化の要請が高い。
【0005】
これに対処するため、マガジンを分割式として、装置に装着されたマガジンを分割することによって形成されたスペースに、ディスク再生用のドライブユニットを振り込ませて、マガジンからディスクを引き出すことなく再生できるようにしたディスク装置が開発されている(特許文献1、特許文献2)。かかるディスク装置では、ディスクを引き出して再生するためのスペースが必要ないので、全体として装置の小型化を図ることができる。
【0006】
さらに、着脱型のマガジンを使用せずに、あらかじめ装置内に複数のディスクを収納可能なディスクホルダを積層状態で組み込み、このディスクホルダに対して、ディスク挿入口から挿入したディスクを自動的に収納すると共に、収納したディスクを自動的に排出できるディスク装置が提案されている。かかるディスク装置においては、マガジンの厚さやマガジン着脱のための開口及び機構等が不要となるため、装置の小型化を実現できる。特に、特許文献3に開示された発明は、上記の分割式のマガジンのようにディスクホルダを上下に分割可能に設け、分割されたディスクホルダ内にドライブユニットを挿入することによって、ディスクを引き出すことなく再生できるようにして、より一層の小型化を図ったものである。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−232753号公報
【特許文献2】
特開平11−306637号公報
【特許文献3】
特開2000−195134号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のように、ディスクマガジンを用いずに、装置内にあらかじめ設けられたディスクホルダ内にディスクを収納するタイプのディスク装置においては、ディスクを個別に挿入及び排出するためのディスクローディング機構が必要となる。かかるディスクローディング機構としては、一般的には、モータを駆動源とするローディングローラが用いられ、ディスク表面に接したローディングローラが、収納方向(正方向)若しくは排出方向(逆方向)に回動することによって、ディスクをディスクホルダから挿入及び排出することができる。
【0009】
しかし、かかるディスクローディング機構は、ディスクホルダに収納されたディスクや再生中のディスクにローディングローラが当たらないように、ディスクホルダと所定の間隔をおいた位置に配設されている。このため、ディスクを収納するディスクホルダ側には、ローディングローラから搬送されて来たディスクを取り込むための部材若しくは機構を設けたり、ローディングローラ側へディスクを押し出す部材若しくは機構を設ける必要がある。このような部材若しくは機構を設けることは、ディスクホルダの所要スペースが増大し、ディスク装置も大型化することになるので、ディスクマガジンを用いない利点が必ずしも十分に得られない。
【0010】
また、ディスク挿入時に、ディスクホルダ内へディスクを確実に収納及び保持するためには、ディスクを取り込むための部材を、強固且つ大型にする必要があるが、上下の所要スペースを極力少なくするためには、このような強固且つ大型の部材を用いることは困難である。さらに、ディスク排出時に、ディスクをディスクホルダからスムーズに排出できるようにするためには、ディスクが解放され易くする必要があるために、強固且つ大型の部材を用いることは望ましくない。
【0011】
本発明は、以上のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、ディスクの収納及び排出を確実且つスムーズに行うことができるとともに、ディスクを収納する側に、ディスク取り込み及び押し出しのための部材や機構を設ける必要がなく、省スペース化及び小型化が可能であるディスクローディング機構及びこれを用いたディスク装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
以上のような目的を達成するために、本発明は、ディスクを内部に収納可能なディスク装置に、ディスクを収納及び排出する方向に回動可能なローディングローラを備えたディスクローディング機構において、以下のような技術的特徴を有する。
【0013】
すなわち、請求項1記載の発明は、前記ローディングローラは、前記ディスク装置内におけるディスクに接離する方向に移動可能に設けられ、前記ディスク装置に収納されたディスクに接している前記ローディングローラが、ディスクから離れる方向に移動する際に、前記ローディングローラをディスク収納方向に回動させる回動機構を有することを特徴とする。
以上のような請求項1記載の発明では、ディスク装置内に収納されたディスクからローディングローラが離れる方向に移動する際には、ローディングローラがディスク収納方向に回動するので、ローディングローラの移動につられてディスクが移動してしまうことが防止される。また、ローディングローラがディスクに接離する方向に移動するので、ディスクを収納する側に、ディスクを取り込み若しくは押し出すための部材や機構を設ける必要がない。従って、省スペース化を実現し、装置全体の小型化が可能となる。
【0014】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のディスクローディング機構において、前記回動機構は、前記ローディングローラの移動に従って前記ローディングローラに係脱可能に設けられていることを特徴とする。
以上のような請求項2記載の発明では、回動機構が固定で、ローディングローラのみが移動するので、移動部分が必要最小限となり、移動のための確保スペースを少なくして、装置の小型化を実現できる。
【0015】
請求項3記載の発明は、内部にディスクを収納するディスクホルダと、所望のディスクを再生するドライブユニットとを備えたディスク装置において、請求項1又は2に記載のディスクローディング機構を備えたことを特徴とする。
以上のような請求項3記載の発明では、ディスクホルダに、ディスクを取り込み若しくは押し出すための部材や機構を設ける必要がない。従って、ディスクホルダ及びディスク装置の小型化が可能となる。
【0016】
請求項4記載の発明は、請求項3記載のディスク装置において、前記ディスクホルダは、複数のディスクを個別に保持する複数のディスク保持機構を有することを特徴とする。
以上のような請求項4記載の発明では、ディスクホルダ内に収納されたディスクからローディングローラが離れる方向に移動する際には、ローディングローラがディスク収納方向に回動するので、ローディングローラの移動に引きずられてディスクがディスク保持機構から外れてしまうことが防止される。従って、ディスク保持機構を大型化且つ強固にする必要がなく、ディスクホルダ及びディスク装置全体を小型化することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下には、本発明を適用した車載用のディスク装置の一つの実施の形態(以下、本実施形態とする)について、図面を参照して具体的に説明する。なお、以下の図面においては、ディスク装置の正面側を前方、背面側を後方とし、正面側から見て上側を上方、下側を下方、左側を左方、右側を右方とする。
【0018】
[構成]
まず、本実施形態の構成を、図面を参照して説明する。
[ディスクホルダ]
ディスクホルダ10は、図1に示すように、ディスク間を仕切る複数のホルダプレート11が、積層状態で昇降可能に設けられることによって、所望の位置で上下に分割可能(各ホルダプレート11間の間隔を変更可能)に構成されたものである。そして、各ホルダプレート11には、ディスクDのセンターホールの縁を把持することにより、個々のホルダプレート11の上部にディスクDを一枚づつ保持するディスク保持機構15が設けられている。
【0019】
このディスク保持機構15は、図2及び図3に示すように、ディスクDの半径方向にスライド移動可能に設けられたディスクホールドアーム16と、このディスクホールドアーム16の移動に従って、ディスクDのセンターホールに係脱する係合爪17a,18aを備えたディスクホールドリンク17,18によって構成されている。
【0020】
ディスクホールドアーム16は、図3に示すように、初期状態では、トーションスプリング16cによってディスク外縁側へ付勢されており、このときディスクホールドリンク17,18の係合爪17a,18aは互いに開いて(離れて)おり、ディスクDのセンターホールに係合する位置にある。そして、図2に示すように、ディスク保持機構のディスクホールドアーム16が、所定の部材に付勢されてディスクDの中心側にスライド移動すると、ディスクホールドリンク17,18が互いの係合爪17a,18aを閉じる(接近する)方向に回動して、ディスクDのセンターホールを解放するように構成されている。
【0021】
[ロワーシャーシユニット]
ロワーシャーシユニット20は、図1に示すように、その内底面に配設されたカムギア21を回動させることによって、ディスクホルダ10の分割、ディスクセンターホールの把持/解放、ディスクDの外縁の把持/解放、ローディングローラ51の前後動、ディスク挿入口31の開閉、ドライブベースユニット60の回動等を行うように構成されている。このカムギア21は、カムギア駆動モータM1を駆動源とするカムギア駆動ギア機構22aを介して、回動可能に設けられている。
【0022】
また、カムギア21には、図5〜7に示すように、ローディングブロック50を前後動させるためのローディングブロック駆動制御カム21eが形成されている。ローディングブロック駆動制御カム21eは、カムギア21と同心であって、回転径の異なる複数の円弧を連通させたものであり、カムに挿通されたピンがいずれの箇所に移動するかによって、ピンが設けられた制御対象の位置が決定されるように構成されている。つまり、ローディングローラ51をディスクDから解放するリリース位置(0)とする部分と、ローディングローラ51を後方に移動させてディスクDを保持可能なホールド位置(1)とする部分と、ローディングローラ51をさらに後方に移動させてディスクローディング及びアンローディング可能なホールド位置(2)とする部分とを有している。
【0023】
なお、カムギア21には、ディスクホルダ10を所望の位置で分割して、ドライブベースユニット60の振り込みスペースを形成するホルダ分割機構を制御するカム、ドライブベースユニット60を回動させて振り込みスペースへの振り込み及び振り出しを行うドライブユニット回動機構を制御するカム、ディスクDの保持/解放を制御するためのディスクストッパ駆動機構及びディスク保持機構を制御するカム等が形成されている。ディスクストッパ駆動機構は、ロワーシャーシユニット20に設けられたディスクストッパ25A,25B(図2、3)を回動させる機構であり、ディスクストッパ25A,25Bは、その回動によりディスクDの後縁に接離して、ディスクDを保持若しくは解放する。また、ディスクストッパ25Aは、その回動に従ってディスクホールドアーム16を付勢して、ディスクDのセンターホールを解放させるように構成されている。これらの機構及びカムの構成は、図示を省略するが、特定のものには限定されない。
【0024】
[右ローディングブロックスライドプレート]
ローディングブロック50を前後動させるための右ローディングブロックスライドプレート26は、図1及び図8(A)(B)に示すように、ロワーシャーシユニット20の外底に沿った水平部と、右側面に沿った垂直部とを有するプレートであり、その水平部がロワーシャーシユニット20の内底に前後にスライド移動可能に設けられている。右ローディングブロックスライドプレート26の垂直部には、図8に示すように、後述するローディングブロック50右端の突出部52に係合する穴26aが設けられている。
【0025】
この穴26aは、右ローディングブロックスライドプレート26の前後動に従ってローディングブロック50を前後動させるが、ドライブシャーシユニット40の上下動に従うローディングブロック50の昇降を許容するように、縦長の長方形状に形成されている。また、右ローディングブロックスライドプレート26には、カムギア21のローディングブロック駆動制御カム21eに挿通されたピン26bが設けられている。さらに、右ローディングブロックスライドプレート26には、後述するシャッタリンクプレート27を駆動するための斜め方向のカム穴26cが形成されている。
【0026】
[シャッタリンクプレート]
シャッタリンクプレート27は、図1、図4〜図7に示すように、ロワーシャーシユニット20の外底に沿った水平部と、前面に沿った垂直部を有するプレートであり、その水平部がロワーシャーシユニット20の外底に左右にスライド移動可能に設けられている。シャッタリンクプレート27の垂直部には、シャッタ開閉機構における回動プレート34に駆動力を伝達するための凹部27aが設けられている。また、シャッタリンクプレート27の水平部には、右ローディングブロックスライドプレート26のカム穴26cに挿通されたピン27bが設けられている。
【0027】
[アッパーシャーシユニット]
アッパーシャーシユニット30におけるディスク挿入口31は、図4に示すように、正面側のフロントプレート30aに設けられている。また、フロントプレート30aには、シャッタ開閉プレート33によって、ディスク挿入口31を開閉するシャッタ32が設けられている。このシャッタ32は、フロントプレート30aに上下にスライド移動可能に設けられている。そして、フロントプレート30aには、シャッタ開閉プレート33が、左右にスライド移動可能に設けられ、このシャッタ開閉プレート33に設けられた傾斜カム穴33aに、シャッタ32に設けられたピン32aが挿通されている。これにより、図9及び図10に示すように、シャッタ開閉プレート33の左右方向の移動に従って、傾斜カム穴33aが上方若しくは下方にピン32aを付勢するので、シャッタ32が上下動して、ディスク挿入口31が開閉するように構成されている。
【0028】
なお、初期状態でシャッタ32が閉位置となるように、シャッタ開閉プレート33は、スプリング33bによって右方向に付勢されている。また、フロントプレート30aには、回動プレート34が回動可能に設けられており、この回動プレート34の下端には、図4に示すように、シャッタリンクプレート27の凹部27aに係合したピン34aが設けられている。そして、この回動プレート34の回動に従って、後述するように、シャッタ開閉プレート33及び左ローディングブロックスライド機構35が作動するように構成されている。
【0029】
[左ローディングブロックスライド機構]
左ローディングブロックスライド機構35は、図1、図11及び図12に示すように、スライドリンク36、回動リンク37、左ローディングブロックスライドプレート38によって構成されている。スライドリンク36は、フロントプレート30aに左右にスライド移動可能に設けられ、その右端が、回動プレート34の上端に連結されている。また、スライドリンク36には、左方向へのスライド移動に応じて、シャッタ開閉プレート33の右端を付勢する押圧部36aが設けられている。回動リンク37は、アッパーシャーシユニット30の上面の左前隅に回動可能に設けられ、その一端がスライドリンク36の左端に連結されているので、スライドリンク36のスライド移動に従って回動するように構成されている。
【0030】
左ローディングブロックスライドプレート38は、アッパーシャーシユニット30の上面に沿った水平部と、左側面に沿った垂直部とを有するプレートであり、その水平部がアッパーシャーシユニット30の上面に、前後にスライド移動可能に設けられている。この左ローディングブロックスライドプレート38の水平部には、回動リンク37の他端が連結されているので、回動リンク37の回動に従ってスライド移動するように構成されている。左ローディングブロックスライドプレート38の垂直部には、図12に示すように、後述するローディングブロック50左端のピン53に係合する溝38aが設けられている。この溝38aは、左ローディングブロックスライドプレート38の前後動に従ってローディングブロック50を前後動させるが、ドライブシャーシユニット40の上下動に伴うローディングブロック50の昇降を許容するように、縦長に形成されている。
【0031】
[ドライブシャーシユニット]
ドライブシャーシユニット40は、ディスクホルダ10の分割位置に合わせて、昇降可能に設けられている。そして、ドライブシャーシユニット40の右前部には、ローディングローラ51を回動させるローディングモータM3及びこれを駆動源とするローディングギア機構44が設けられている。このドライブシャーシユニット40には、ローディングブロック50、ディスクガイド42、及びドライブベースユニット60が設けられている。以下、これらを詳述する。
【0032】
[ローディングブロック]
ローディングブロック50は、ドライブシャーシユニット40の前部に、前後にスライド移動可能に設けられており、ディスク挿入口31からディスクDを挿排する手段として、ディスク挿入口31に平行に配置されたローディングローラ51を備えている。ローディングローラ51は、ローディングブロック50が後方に移動したとき、ローディングローラ51の軸端に設けられたローラギア51aが、前述のローディングギア機構44に係合することによって、ローディングモータM3を駆動源として、ディスク挿入方向(正方向)若しくは排出方向(逆方向)に回動するように構成されている。
【0033】
ローディングブロック50は、図16〜図20に示すように、上下のローディングプレート50a,50bを組み合わせた長方形状のフレームであり、その右端に設けられた突出部52が、図1に示すように、ドライブシャーシユニット40の右側面に形成された前後方向のスリット40bに、スライド移動可能に挿通されている。また、ローディングブロック50の左端に設けられたピン53は、図13に示すように、ドライブシャーシユニット40の左側面に形成された前後方向のスリット40cに、スライド移動可能に挿通されている。
【0034】
そして、上述の図5〜図8に示すように、突出部52は右ローディングブロックスライドプレート26の穴26aに係合し、図12に示すように、ピン53は左ローディングブロックスライドプレート38の溝38aに係合している。このため、ローディングブロック50は、左右のローディングブロックスライドプレート26,28の移動に従って、前後にスライド移動するように構成されている。
【0035】
また、ローディングブロック50が後方に移動すると、図22及び図23に示すように、ローラギア51aがローディングギア機構44のギア44aに係合するが、このとき、ローラギア51aとギア44aとを、バックラッシュをキープしつつ噛み合わせるために、ローディングローラ51の右端には、ローラギア51aと同中心のローラスリーブ51bが設けられ、ローディングギア機構44には、ギア44aと同中心のストッパプレート44bが設けられている。
【0036】
そして、図15に示すように、ローディングブロック50における上方のローディングプレート50aの下面は、ローディングローラ51との間でディスクDを挟持するローラガイドとなっている。さらに、図17及び図18に示すように、ローディングブロック50には、ディスクホルダ10からディスクDが引き出される際に、ディスクの縁に当接してディスクDを左方に付勢する付勢ガイド55が設けられている。この付勢ガイド55は、水平方向に回動可能に設けられ、図示しないスプリングによって、図中反時計方向に付勢されている。
【0037】
[ディスクガイド]
ディスクガイド42は、図14に示すように、ドライブシャーシユニット40内の左部に設けられ、ディスクホルダ10内へのディスクDの搬入の際に、ディスクDの左縁が当接するように構成されている。ディスク搬入時に、ディスク挿入口31からローディングローラ51に直交する方向に挿入されたディスクDは、その左縁がディスクガイド42の傾斜面42aに当接することによって進路を変え、平面方向から見て斜め右上方向に案内される。また、ディスク搬出時には、平面方向から見て斜め左下方向に引き出されたディスクDは、その左縁が傾斜面42aに当接することによって、ローディングローラ51に直交する方向に進路を変えて、ディスク挿入口31から排出される。従って、図14に示すように、平面方向から見て、ディスクホルダ10の中心C1が、ディスク挿入口31におけるディスクDのセンターホールから右側にずれていても、ディスクDは、ディスクホルダ10に対して正確に搬入、搬出される。
【0038】
[ドライブベースユニット]
ドライブベースユニット60は、軸40dを中心に回動することにより分割されたディスクホルダ10内に振り込まれるドライブベース61と、このドライブベース61上に設けられたドライブユニット62を備えている。ドライブユニット62には、図1、図14、図15、図24に示すように、ディスクが載置されるターンテーブル63、ターンテーブルを回転させるスピンドルモータM5、ターンテーブル63上にディスクを押さえるクランパリング64aを備えたクランパアーム64b、ディスクの信号を読み取るピックアップユニット65a、ピックアップユニット65aを移動させるスレッドモータM4、ギア機構65c及び送りねじ65d等、ディスクの再生に必要な部材が配設されている。
【0039】
クランパリング64aは、図15に示すように、一端がドライブユニット62に回動可能に設けられたクランパアーム64bの他端に、ターンテーブル63上のディスクと同軸に回転可能に取り付けられている。クランパアーム64bは、図示しないバネによって、クランパリング64aがターンテーブル63に圧着する方向に付勢されている。そして、クランパアーム64bには、図1及び図14に示すように、初期状態において、押上部69cに当接することによって、クランパアーム64bを回動させて、クランパリング64aをバネに抗して上方に退避させておく付勢ローラ64cが設けられている。
【0040】
なお、上記のように、ドライブベース61の前端は、平面方向から見て、ローディングブロック50の下部に位置しているが、ディスクDの搬入搬出時には、図15に示すように、上方に退避したクランパリング64aとターンテーブル63との間に、ローディングブロック50の一部が入り、ここをディスクDが通過するように設定されている。
【0041】
[検出手段]
以上のようなディスク装置における各構成部材の動作は、図示しない制御回路によってカムギア駆動モータM1、ローディングモータM3等の作動を制御することによって行われる。特に、制御回路は、ディスクDの挿入排出時には、ローディングモータM3が、ローディングローラ51をディスク収納方向若しくはディスク排出方向に回動させるように設定されているが、さらに、本実施形態においては、ディスクDを挟持したローディングローラ51をディスクDから離れる方向に移動させる際に、ディスク収納方向に回動させるように設定されている。そして、これらの制御回路による制御は、装置内の各部に配置されたスイッチやセンサ等の検出手段による検出結果に基づいて行われるが、これらの検出手段については、以下の動作に必要な場合に限り説明し、図示は省略する。
【0042】
[作用]
上述したような本実施形態の作用を、ディスクローディング(ディスク挿入及び収納)動作、ディスク再生動作、ディスクアンローディング(ディスクの排出)動作の順に説明する。
【0043】
[ディスクローディング時]
まず、ディスクをディスクホルダ10内に収納する際の動作を説明する。まず、ホルダ分割機構により、所望のホルダプレート11の上下にディスクD及びローディングブロック50を挿入可能な隙間が形成される。そして、図5に示す初期位置から、カムギア21がローディング方向に回動すると、図7に示すように、ローディングブロック駆動制御カム21eにおけるピン26bが、リリース位置(0)から、ホールド位置(2)に入るので、右ローディングブロックスライドプレート26が後方に移動する。一方、右ローディングブロックスライドプレート26の移動に従って、カム穴26cに挿通されたピン27bが右側に付勢されるので、シャッタリンクプレート27が右にスライド移動する。すると、図4に示すように、シャッタリンクプレート27の凹部27aにピン34aが係合した回動プレート34が回動するので、スライドリンク36が左方に付勢されてスライド移動する。
【0044】
スライドリンク36は、図10に示すように、シャッタ開閉プレート33を左方に付勢するので、シャッタ開閉プレート33が左方へスライド移動することにより、傾斜カム穴33aに挿通されたピン32aが上方に付勢される。従って、ピン32aが設けられたシャッタ32が上昇してディスク挿入口31が開く。同時に、スライドリンク36は、左方へ移動することにより回動リンク37を回動させ、これに連結された左ローディングブロックスライドプレート38を後方にスライド移動させる。
【0045】
以上のように、右ローディングブロックスライドプレート26及び左ローディングブロックスライドプレート38が後方に移動すると、ローディングブロック50は、その右端の突出部52が右ローディングブロックスライドプレート26の穴26aに係合し、左端のピン53が左ローディングブロックスライドプレート38の溝38aに係合しているので、図2及び図21に示すように、後方にスライド移動する。これにより、図23に示すように、ローディングローラ51は、そのローラギア51aがローディングギア機構44のギア44aに係合し、ローディングモータM3によって回動可能な状態となる。
【0046】
以上の状態から、センサによって、ディスク挿入口31からディスクDが挿入されたことが検出されると、ローディングローラ51がディスク収納方向(ディスクをディスクホルダ10側に付勢する方向)に回転し、ディスクDが装置内部に引き込まれる。このように引き込まれる過程で、ディスクDは、図15に示すように、上方に退避したクランパリング64aと、その下方のターンテーブル63との間を通過する。
【0047】
そして、ディスクDは、その右縁が付勢ガイド55によって付勢されながら、図14に示すように、その左縁がディスクガイド42の傾斜面42aに当接することによって進路を変え、平面方向から見て斜め右上方向に案内される。その後、図2に示すように、ディスクDがディスクホルダ10内に収納されたことがセンサによって検出されると、ローディングローラ51が停止する。このようにディスクホルダ10の内部に収納されたディスクDのセンターホールに対して、ディスクストッパ25Aの回動により作動したディスクホールドアーム16によって、ディスクホールドリンク17,18が回動し、その係合爪17a,18aが係合して、ディスクDがホルダプレート11上に保持される。
【0048】
次に、カムギア21の再生方向への回転により、図5に示すように、ローディングブロック駆動制御カム21eにおけるピン26bが、ホールド位置(2)から、リリース位置(0)に入るので、右ローディングブロックスライドプレート26が前方に移動するとともに、スライドリンク36が上記と逆に動作することによって、シャッタ32が下降してディスク挿入口31が閉じる。同時に、スライドリンク36の移動に従って、上記のローディング時とは逆に、左ローディングブロックスライドプレート38が前方にスライド移動する。以上のように、右ローディングブロックスライドプレート26及び左ローディングブロックスライドプレート38が前方に移動することによって、ローディングブロック50が、前方にスライド移動して、ディスクDから離れる。
【0049】
このように、ローディングローラ51がディスクDから離れる方向に移動する際には、ローディングモータM3が作動して、ローディングローラ51をディスク収納方向に回動させる。これにより、ローディングローラ51の圧着力のためにディスクが引っ張られて、ディスクDのセンターホールから係合爪17a,18aが外れてしまうことが防止される。なお、このようなローディングローラ51の回動は、カムギア21が再生方向へ回転を開始してから、ローラギア51aとローディングギア機構44のギア44aとの係合が外れるまで行われる。
【0050】
[ディスク再生時]
次に、ディスク再生時における各部の動作を説明する。まず、ホルダ分割機構によって、所望のホルダプレート11にセットされたディスクDの上下に、ローディングブロック50を挿入可能な隙間が形成される。この状態で、カムギア21を再生方向に回動させると、図6に示すように、ローディングブロック駆動制御カム21eにおけるピン26bが、リリース位置(0)から、ホールド位置(1)に入るので、右ローディングブロックスライドプレート26が後方に移動する。一方、右ローディングブロックスライドプレート26の移動に従って、カム穴26cに挿通されたピン27bが右側に付勢されるので、シャッタリンクプレート27が右にスライド移動する。
【0051】
すると、上記と同様に、回動プレート34が回動し、スライドリンク36が左方にスライド移動するので、回動リンク37を介して、左ローディングブロックスライドプレート38が後方にスライド移動する。以上のように、右ローディングブロックスライドプレート26及び左ローディングブロックスライドプレート38が後方に移動すると、上記と同様に、ローディングブロック50が後方にスライド移動して、ローディングローラ51がディスクDを挟持する。
【0052】
また、ディスクストッパ25A,25Bが回動して、ディスクDの後縁を把持する。このとき、ディスクストッパ25A,25Bの回動により作動したディスクホールドアーム16によって、ディスクホールドリンク17,18が回動し、その係合爪17a,18aが外れることによって、ディスクDがホルダプレート11から解放される。そして、ディスクホルダ10が開くことによって、ディスクDからホルダプレート11が退避する。
【0053】
さらに、ドライブユニット回動機構によってドライブベース61を回動させて、ディスクホルダ10が開いて生じた空間にドライブユニット62を振り込ませる。このとき、クランパリング64aはディスクDのセンターホールの上部に、ターンテーブル63はディスクDのセンターホールの下部に対応する位置に来る。そして、クランパリング64aを閉じることによって、ディスクDをターンテーブル63上にチャッキングする。
【0054】
このように、ディスクDがターンテーブル63上にチャッキングされた状態で、カムギア21が初期位置へ回動すると、図5に示すように、ローディングブロック駆動制御カム21eにおけるピン26bが、ホールド位置(1)から、リリース位置(0)に入るので、右ローディングブロックスライドプレート26が前方に移動する。同時に、上記のように、左ローディングブロックスライドプレート38も前方にスライド移動するので、ローディングブロック50が前方にスライド移動して、ディスクDを解放する。同時に、ディスクストッパ25A,25Bが回動して、ディスクDの後縁を解放する。
【0055】
このように、ディスクDがターンテーブル63上にセットされ、その周囲が解放された後、ピックアップユニット65aをディスク内周まで移動させ、ターンテーブル63を回転させる。そして、ディスク径方向にピックアップユニット65aを移動させながら、ディスクDの信号を読み取る。
【0056】
[ディスク再生終了時]
次に、ディスク再生終了時において、ディスクDをディスクホルダ10内に戻す際の各部の動作を説明する。すなわち、ホルダ分割機構によってディスクDから退避していたホルダプレート11がディスクDに接する方向に移動する。そして、ディスクストッパ25A,25Bが回動して、ディスクDの後縁を把持する。
【0057】
また、カムギア21のローディング方向への回動により、図7に示すように、ローディングブロック駆動制御カム21eにおけるピン26bが、リリース位置(0)からホールド位置(2)に入るので、右ローディングブロックスライドプレート26が後方に移動する。一方、右ローディングブロックスライドプレート26の移動に従って、カム穴26cに挿通されたピン27bが右側に付勢されるので、シャッタリンクプレート27が右にスライド移動する。すると、上記と同様に、回動プレート34が回動し、スライドリンク36が左方にスライド移動するので、回動リンク37を介して、左ローディングブロックスライドプレート38が後方にスライド移動する。以上のように、右ローディングブロックスライドプレート26及び左ローディングブロックスライドプレート38が後方に移動すると、上記と同様に、ローディングブロック50が後方にスライド移動して、ローディングローラ51がディスクDを挟持する。
【0058】
次に、クランパリング64aを開くことによって、ディスクDに対するチャッキングを解放し、ドライブユニット回動機構によってドライブベース61を回動させてドライブユニット62をディスクホルダ10から振り出させ、ホルダ分割機構によって、ディスクDの下部のホルダプレート11を、ディスクDに接する方向に上昇させる。
【0059】
そして、ディスクストッパ25Aの回動により作動したディスクホールドアーム16によって、ディスクホールドリンク17,18を回動させ、ホルダプレート11上のディスクDのセンターホールに対して、その係合爪17a,18aを係合させることによって、ディスクDをホルダプレート11上に保持する。
【0060】
さらに、カムギア21が初期位置に回動することにより、図5に示すように、ローディングブロック駆動制御カム21eにおけるピン26bが、ホールド位置(2)から、リリース位置(1)に入ると、右ローディングブロックスライドプレート26が前方に移動する。同時に、上記と同様に、スライドリンク36の移動に従って、左ローディングブロックスライドプレート38が前方に移動する。これにより、ローディングブロック50が前方にスライド移動して、ディスクDを解放する。このとき、上記と同様に、ローディングローラ51を、ディスク収納方向に回動させることにより、ローディングローラ51の圧着力のためにディスクが引っ張られてディスクホルダ10内の把持が外れてしまうことが防止される。
【0061】
[ディスクアンローディング時]
さらに、ディスクDを装置から排出する際の各部の動作を説明する。まず、ホルダ分割機構によって、所望のホルダプレート11にセットされたディスクDの上下に、ローディングブロック50を挿入可能な隙間が形成される。この状態で、カムギア21をローディング方向に回動させると、図7に示すように、ローディングブロック駆動制御カム21eにおけるピン26bが、リリース位置(0)から、ホールド位置(2)に入るので、右ローディングブロックスライドプレート26が後方に移動する。一方、右ローディングブロックスライドプレート26の移動に従ってシャッタリンクプレート27が右にスライド移動するので、上記のように、回動プレート34、スライドリンク36を介して、シャッタ開閉プレート33が左方に移動する。
【0062】
このようなシャッタ開閉プレート33の移動により、図10に示すように、シャッタ32が上昇してディスク挿入口31を開く。同時に、スライドリンク36は、回動リンク37を介して、左ローディングブロックスライドプレート38を後方にスライド移動させる。以上のように、右ローディングブロックスライドプレート26及び左ローディングブロックスライドプレート38が後方に移動することにより、ローディングブロック50が後方にスライド移動して、ローディングローラ51がディスクDを挟持する。同時に、ローディングローラ51は、ローディングモータM3によって回動可能な状態となる。なお、付勢ガイド55の端部は、図2及び図14に示すように、ディスクDの右縁に当接する。
【0063】
また、ディスクストッパ25A,25Bが回動して、ディスクDの後縁を把持する。このとき、ディスクストッパ25A,25Bの回動により作動したディスクホールドアーム16によって、ディスクホールドリンク17,18が回動し、その係合爪17a,18aが外れることによって、ディスクDがホルダプレート11から解放される。そして、ディスクホルダ10が開くことによって、ディスクDからホルダプレート11が退避する。
【0064】
以上のように、ホルダプレート11からディスクが解放された状態で、ローディングローラ51がディスク排出方向に回転すると、ディスクDがディスクホルダ10から排出される方向に移動を開始する。この過程で、ディスクDは、その右縁が付勢ガイド55によって付勢されながら、図14に示すように、平面方向から見て斜め左下方向に案内されるが、その左縁がディスクガイド42の傾斜面42aに当接することによって、ローディングローラ51に直交する方向に進路を変え、図15に示すように、上方に退避したクランパリング64aと、その下方のターンテーブル63との間を通過する。さらに、ディスクDは、シャッタ32の上昇により開かれたディスク挿入口31から排出され、装置から突出したディスクDを手で引き出すことによって、ディスクDを完全に取り出すことができる。
【0065】
[効果]
以上のような本実施形態によれば、前後動可能なローディングローラ51がディスクDから離れる方向に移動する際に、ディスク収納方向(ディスクDがディスクホルダ10側に押し込まれる方向)に回動するので、ローディングローラ51の移動に引きずられてディスクDのセンターホールの保持が外れてしまうことが防止される。従って、ディスクホールドリンク17,18を大型化してディスクDの保持を強固にしたり、ローディングローラ51を開閉可能にして退避方向移動時にはディスクDから離すという複雑な構造を採用しなくとも、ディスクDをディスクホルダ10内に確実に収納することができる。
【0066】
また、ディスクDのセンターホールを、小型のディスクホールドリンク17,18から解放すれば、ディスクDを挟持したローディングローラ51をディスク排出方向に回動させることによって、ディスクDをディスクホルダ10から引き出すことができるので、ディスクDの排出をスムーズに行うことができる。
【0067】
また、上記のように移動するローディングローラ51によって、ディスクDの挿入、排出を行うことができるので、ディスクホルダ10における個々のホルダプレート11には、ローディングローラ51から搬入されてきたディスクDを取り込むために、また、ローディングローラ51へディスクDを押し出すために、特別な部材や機構を設ける必要がない。従って、ディスクホルダ10を小型化して所要スペースを節約し、ディスク装置全体を小型化することができる。特に、ディスクホルダ10内のディスクDは、薄型のディスクホールドリンク17,18によって保持すればよいので、ディスクホルダ10の上下スペースを小さくすることができる。さらに、ディスクDの再生時には、ローディングローラ51をディスクDから退避させるので、振動の際の変位を許容する防振ストロークを確保して、ディスクDとの衝突を防止できる。
【0068】
また、ローディングモータM3及びローディングギア機構44が固定されており、ローディングローラ51のみが移動するので、移動部分が必要最小限となり、移動のための確保スペースを少なくして、ディスク装置の小型化を実現できる。そして、ローディングローラ51を用いているので、ディスクDの表面に対する接触長が長い。このため、ディスクDの挿排のためにディスクDにローディングローラ51を接離させる際には、単純に前後にスライド移動させればよく、高い精度は要求されない。さらに、ローディングモータM3とローディングローラ51との接続及び切り離しは、ローディングギア機構44とローラギア51aとの係脱という簡単な方法によって行うことができるので、構造の簡素化と動作の信頼性確保を実現できる。
【0069】
また、ドライブユニット62を振り込ませるために、所望のディスクDの上下に空間を形成する際に、ローディングローラ51によって所望のディスクDを把持しておくことができるので、所望のディスクDを保持したホルダプレート11をターンテーブル63に圧着させる等の複雑な動作は不要となり、ホルダプレート11の退避をスムーズに行うことができる。
【0070】
[他の実施形態]
本発明は、上記のような実施形態に限定されるものではない。例えば、ローディングローラを回動させる機構及びディスクに接離する方向に移動させる機構の具体的構成は、上記の実施形態で例示したものには限定されない。例えば、カムギア及びカムの形状や回転方向は上記の実施形態に示したものには限定されない。また、ローディングローラを前後動させるための機構としては、公知のあらゆる機構を採用可能であり、カムギア等を用いない構成としてもよい。
【0071】
また、上記の実施形態においては、ローディングローラとローディングプレートとの間でディスクを挟持しているが、上下に配置した一対のローディングローラによって挟持する構成としてもよい。また、ローディングローラとこれを回転させる機構とを係脱可能に設けるのではなく、常時係合しており、一体的に前後動する構成とすることもできる。かかる構成にすれば、ローディングローラがディスクから離れる方向に移動する間、継続してディスク収納方向に回動させることができる。
【0072】
また、各部材及びその配置間隔、動作距離等の具体的な数値についても、自由である。また、本発明は、CDやDVD等を扱うディスク装置に適しているが、これに限定されるものではなく、平板状の記録媒体に広く適用可能である。さらに、本発明は、車載用のディスク装置に適しているが、これに限定されるものではなく、据置型、ポータブル型等、種々のディスク装置に適用可能である。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ディスクの収納及び排出を確実且つスムーズに行うことができるとともに、ディスクを収納する側に、ディスク取り込み及び押し出しのための部材や機構を設ける必要がなく、省スペース化及び小型化が可能であるディスクローディング機構及びこれを用いたディスク装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク装置の一実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】図1の実施形態におけるディスクローディング時を示す透視平面図である。
【図3】図1の実施形態におけるディスクホルダへのディスク収納状態を示す透視平面図である。
【図4】図1の実施形態の正面図である。
【図5】ローディングブロックがディスクリリース位置にある場合のカムギアを示す平面図である。
【図6】ローディングブロックがディスクホールド位置(1)にある場合のカムギアを示す平面図である。
【図7】ローディングブロックがディスクホールド位置(2)にある場合のカムギアを示す平面図である。
【図8】右ローディングブロックスライドプレートを示す平面図(A)及び右側面図(B)である。
【図9】アッパーシャーシユニットのシャッタ閉鎖時を示す正面図である。
【図10】アッパーシャーシユニットのシャッタ開放時を示す正面図である。
【図11】アッパーシャーシユニットを示す平面図である。
【図12】アッパーシャーシユニットを示す左側面図である。
【図13】ドライブシャーシユニットの左側面図である。
【図14】図1の実施形態におけるディスクの挿排経路を示す平面図である。
【図15】図1の実施形態におけるディスクの挿排時のドライブユニットとローディングブロックとの位置関係を示す側面図である。
【図16】図1のドライブシャーシユニットにおけるローディングブロックを示す正面図である。
【図17】図16のローディングブロックの平面図である。
【図18】図16のローディングブロックにおける上側のローディングプレートを示す平面図である。
【図19】図16のローディングブロックにおける下側のローディングプレートを示す平面図である。
【図20】図19のローディングプレートの正面図である。
【図21】図16のローディグブロックにおけるローディングローラの移動を示す平面図である。
【図22】図16のローディングブロックにおけるローラギアとローディングギア機構とが離れた状態を示す透視側面図である。
【図23】図16のローディングブロックにおけるローラギアとローディングギア機構とが係合した状態を示す透視側面図である。
【図24】ドライブシャーシユニットにおけるドライブユニットを示す斜視図である。
【符号の説明】
10…ディスクホルダ
11…ホルダプレート
15…ディスク保持機構
16…ディスクホールドアーム
16c…トーションスプリング
17…ディスクホールドリンク
17a…係合爪
20…ロワーシャーシユニット
21…カムギア
21e…ローディングブロック駆動制御カム
22a…カムギア駆動ギア機構
25A…ディスクストッパ
26…右ローディングブロックスライドプレート
26a…穴
26b…ピン
26c…カム穴
27…シャッタリンクプレート
27a…凹部
27b…ピン
30…アッパーシャーシユニット
30a…フロントプレート
31…ディスク挿入口
32…シャッタ
32a…ピン
33…シャッタ開閉プレート
33a…傾斜カム穴
33b…スプリング
34…回動プレート
34a…ピン
35…左ローディングブロックスライド機構
36…スライドリンク
36a…押圧部
37…回動リンク
38…左ローディングブロックスライドプレート
38a…溝
40…ドライブシャーシユニット
40b…スリット
40c…スリット
40d…軸
42…ディスクガイド
42a…傾斜面
44…ローディングギア機構
44a…ギア
44b…ストッパプレート
50…ローディングブロック
50a…ローディングプレート
51…ローディングローラ
51a…ローラギア
51b…ローラスリーブ
52…突出部
53…ピン
55…付勢ガイド
60…ドライブベースユニット
61…ドライブベース
62…ドライブユニット
63…ターンテーブル
64a…クランパリング
64b…クランパアーム
64c…付勢ローラ
65a…ピックアップユニット
65c…ギア機構
69c…押上部

Claims (4)

  1. ディスクを内部に収納可能なディスク装置に、ディスクを収納及び排出する方向に回動可能なローディングローラを備えたディスクローディング機構において、
    前記ローディングローラは、前記ディスク装置内におけるディスクに接離する方向に移動可能に設けられ、
    前記ディスク装置に収納されたディスクに接している前記ローディングローラが、ディスクから離れる方向に移動する際に、前記ローディングローラをディスク収納方向に回動させる回動機構を有することを特徴とするディスクローディング機構。
  2. 前記回動機構は、前記ローディングローラの移動に従って前記ローディングローラに係脱可能に設けられていることを特徴とする請求項1記載のディスクローディング機構。
  3. 内部にディスクを収納するディスクホルダと、所望のディスクを再生するドライブユニットとを備えたディスク装置において、
    請求項1又は2に記載のディスクローディング機構を備えたことを特徴とするディスク装置。
  4. 前記ディスクホルダは、複数のディスクを個別に保持する複数のディスク保持機構を有することを特徴とする請求項3記載のディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010518542A (ja) * 2007-02-08 2010-05-27 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ ディスク・ローディング機構

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