WO2004108434A1 - 水圧転写方法及び水圧転写品 - Google Patents

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Abstract

 水圧転写すべき物品の装飾層を機械的及び化学的に保護することができる表面保護機能を装飾層の転写と同時に付与するため、転写フィルム(16)の乾燥された印刷パターン(12)上に無溶剤タイプの紫外線硬化樹脂組成物(20A)を塗布し、印刷パターンが紫外線硬化樹脂組成物中の非溶剤活性化成分によって活性化されて付着性が再現した状態で転写フィルムと共に、物品(10)を水中に押し入れ、それによって紫外線硬化樹脂組成物が浸透して渾然と一体化している印刷パターンが転写された物品に紫外線(22)を照射して紫外線硬化樹脂組成物を硬化する。                                    

Description

明 細 書
水圧転写方法及び水圧転写品
技術分野
[0001] 本発明は、水圧転写方法によって物品の表面に装飾層や表面保護層を施す際に
、この装飾層や表面保護層の表面特性を向上する水圧転写方法及びこの方法によ つて得られた水圧転写品に関するものである。
背景技術
[0002] 水圧転写方法は、一般には、水溶性フィルムの上に所定の非水溶性の印刷パター ンが施されている転写フィルムを転写槽内で流れる水面上に順次供給して浮かばせ 、この転写フィルムを水で湿潤し、この転写フィルムに接触させながら物品(被転写体 )を転写槽内の水に浸漬し、水圧を利用して転写フィルム上の印刷パターンを物品の 表面に転写して装飾層を形成する方法である。印刷パターンが乾燥して 、る場合に は、インクを印刷直後と同様の湿潤状態 (付着性を有する状態)にするために、印刷 パターンに活性剤類を塗布してインクを活性ィ匕する必要がある。また、このようにして 物品の表面に印刷パターンを転写して形成された装飾層に耐摩性、耐候性 (耐溶剤 性、耐薬品性等を含む)等を付与するために、装飾層の上に透明な表面保護層 (トツ プコート層)を形成する必要がある。
[0003] 1つの従来技術では、この表面保護層は、印刷パターンを転写し、物品表面上の 水溶性フィルムを除去し乾燥した後に、紫外線硬化型保護塗料をスプレー塗布し、こ の紫外線硬化型保護塗料に紫外線を照射して保護塗料を硬化して形成されていた
[0004] しかし、物品の表面に保護塗料をスプレー塗布する方法は、物品の表面全体に亘 つて表面保護層を均一に施すことが難しい上に、物品上に印刷パターンを転写し、 水洗、乾燥した後、保護塗料を塗布するので、この間に印刷パターンが転写されて 形成された装飾層の上にごみやほこりが付着し易く、更に保護塗料を塗布する領域 カゝら物品を排出した後に、保護塗料に紫外線を照射するので、この間に表面保護層 の上にごみやほこりが付着し易ぐ従って表面の外観を低下させる欠点があった。 [0005] 第 2の従来技術では、印刷パターンの水圧転写と表面保護層の形成とを同時に行 う方法が提案されている(特許文献 1参照)。この方法は、水溶性フィルム上に非水溶 性榭脂製の透明又は半透明な表面保護層と更にその上に非水溶性の印刷層とを施 して保護層付きの転写フィルムを形成し、この保護層付き転写フィルムを物品 (被転 写体)に水圧転写する方法である。
[0006] この方法によれば、水圧転写時に、水圧を利用して転写フィルムに物品の表面を 接触させると、水溶性フィルム上の表面保護層と印刷層とが物品の表面に同時に転 写されるので、上記の第 1の従来技術のように、転写工程後の保護塗料の塗布工程 及び硬化工程を必要としないし、装飾層と表面保護層との間にほこりが付着すること がな 、し、表面保護層の厚みが不均一になる虡がな 、。
[0007] このように、この方法は、印刷層の転写と同時に表面保護層が形成されるので、作 業工程が簡略ィ匕される上に装飾層の外観を悪くすることがないので有利であるが、 表面保護層は、ブチルメタタリレート重合体、ェチルメタタリレート重合体等の耐溶剤 性の低い保護剤力も成っているので、耐摩性等を付与して物品の印刷層の表面を機 械的に保護することはできるが、種々の薬品等に触れると溶解して表面保護機能を 低下し耐候性等が低ぐ化学的に保護に乏しい欠点があった。
[0008] この第 2の従来技術に類似しているが、第 2の従来技術の表面保護層に紫外線等 によって硬化する榭脂を用いた第 3の従来技術が提案されている (特許文献 2参照)
[0009] この第 3の従来技術では、表面保護層が紫外線等によって硬化する榭脂を用いて いるので、装飾層を機械的又は化学的に表面保護するのに有効であるが、後に述べ るように、転写フィルムの最表面にある印刷パターンの付着性を再現する際に好まし くない幾つかの欠点を有する。
[0010] 即ち、上記の第 1乃至第 3の従来技術に共通していることであるが、転写に際して は、転写フィルム上の印刷パターンや表面保護層(第 3の従来技術参照)に活性剤 やシンナー類を塗布して、印刷パターンや表面保護層の付着性を再現して!/、るが、 これに用いる活性剤やシンナー類は、その中に含まれて!/、る有機溶剤を利用して印 刷パターンや表面保護層の付着性を回復して 、るので、工程条件としてその溶剤成 分が揮発し終える迄の時間や乾燥条件を見込む必要があり、もし印刷パターンや表 面保護層に溶剤成分が残留していると、品質に悪影響を生じてくることがあり、更に 作業中に有機溶剤が大気中に放出されたり人体に吸入されたりするので、印刷バタ ーンゃ表面保護層の活性化に有機溶剤を用いることは、有機大気汚染や労働者の 健康阻害の元凶として今や早急に対処しなければならない問題となって 、る。
[0011] そこで、本出願人は、試みに、環境対応型の塗料でもあり上記の第 1の従来技術で も既に用いられて ヽた紫外線硬化型塗料を転写フィルム上の印刷パターンに直接塗 布してみたところ、印刷パターンのインクに一時的に付着性を再現することができた 力 それを水圧転写工程中の連続作業で行なおうとすると、転写時点においては印 刷パターンの付着性が低下するため転写不良となることが判明した。更に、同じ紫外 線硬化榭脂組成物であるところの紫外線硬化型インクで着色顔料の入って 、な 、も のを用いて同様に試してみたところ、印刷パターンのインクに付着性を再現すること ができ、し力も、転写時点においても付着性が低下することなく転写することができる ことを発見した。
[0012] 水圧転写の場合には、印刷パターンのインクだけを湿潤状態に戻して付着性を再 現すればょ 、のではなく、印刷パターンを支える水溶性フィルムも転写槽内の水で湿 潤して、物品が水中に押し入れられる際に、印刷パターンと水溶性フィルムの両方が 物品表面に付き回りする必要がある。従って、両者の湿潤状態の調和が得られたタイ ミングで物品を水中へ押し入れる必要があると共に、転写が完了するまで、物品への 付き回りにも適応する付着性を再現して 、る必要がある。
[0013] このため、これら試行の結果の違いは、同じ紫外線硬化榭脂組成物でありながら、 紫外線硬化型塗料と紫外線硬化型インクとの用途別製品としての組成の違いから生 じているのであろうと考え、紫外線硬化型塗料には低沸点溶剤が含まれるが、紫外 線硬化型インクには溶剤が含まれていないのが一般的であり、従って、印刷パターン に紫外線硬化型塗料を塗布した場合には、この塗料中の溶剤により当初の付着性を 再現するが、転写時点においてはこの溶剤が揮発してしまって付着性が低下し、他 方、紫外線硬化型インクには溶剤成分が含まれていないので、紫外線硬化型インク 中の何らか非溶剤成分により付着性が再現されるのであろうと推測し、その後も種々 の実験等を繰り返して、本発明を成し得たものである。
[0014] なお、水溶性フィルム上に保護塗料又は紫外線硬化榭脂組成物等の表面保護剤を 塗布し乾燥して表面保護層を形成した転写フィルムを用いて物品上に表面保護層を 水圧転写する方法が考えられるが、この水圧転写方法も、耐摩耗性、耐熱性及び耐 溶剤性の全ての面で優れた表面保護層を形成することが困難であり、また表面保護 層の付着性を再現する際に、印刷パターンを物品上に水圧転写して物品を加飾す る方法と同様の問題が生ずる。
[0015] 特許文献 1 :特開平 4 197699号公報
特許文献 2:特開 2003— 200698号公報
[0016] 本発明の 1つの目的は、物品上の装飾層そのものに、耐摩性、耐溶剤性、耐薬品性 、耐候性等の機械的及びィ匕学的な表面保護機能を、印刷パターンの転写と同時に 付与することができる水圧転写方法を提供することにある。
[0017] 本発明の他の目的は、物品の表面に耐摩性、耐溶剤性、耐薬品性、耐候性等の機 械的及びィ匕学的な表面保護特性を容易に付与することができる水圧転写方法を提 供することにある。
[0018] 本発明の他の目的は、有機溶剤を用いることなぐ転写フィルム上の印刷パターン たるインクや表面保護層に必要充分な付着性を再現させ、有機溶剤を用いること〖こ よって生ずる大気汚染や労働者の健康阻害の問題を回避することができる水圧転写 方法を提供することにある。
[0019] 本発明の更に他の目的は、物品の装飾層の上にほこりが付着することなぐ表面処 理を行うことができる水圧転写方法を提供することにある。
[0020] 本発明の更に他の目的は、物品の装飾層を機械的及びィ匕学的に保護することがで きる表面保護機能を装飾層の転写と同時に付与することによって得ることができる水 圧転写品を提供することにある。
[0021] 本発明の更に他の目的は、大気汚染や労働者の健康阻害の問題を生ずることの なぐ物品の装飾層そのものに機械的及びィ匕学的な表面保護機能を付与したりする ことができて、ほこり付着もない良質な水圧転写品を提供することにある。
[0022] 本発明の更に他の目的は、優れた表面保護特性を備えた表面保護層を有する水 圧転写品を提供することにある。
[0023] 本発明の更に他の目的は、大気汚染や労働者の健康阻害の問題を生ずることの なぐ物品の表面に優れた表面保護特性を付与することができる良質な水圧転写品 を提供することにある。
発明の開示
[0024] 本発明の第 1の特徴によれば、水溶性フィルム上に印刷パターンを施して形成され た転写フィルムの印刷パターンを物品の表面に水圧転写する方法において、転写フ イルムの印刷パターン上に紫外線硬化榭脂組成物を塗布する工程と、印刷パターン が紫外線硬化榭脂組成物によって付着性が再現した状態で物品の表面に紫外線硬 化榭脂組成物を含む印刷パターンを押し当てるように転写フィルムと共に水中に物 品を押し入れる工程と、それによつて紫外線硬化榭脂組成物を含む印刷パターンが 転写された物品に紫外線を照射して紫外線硬榭脂組成物を硬化する工程とを備え て!ヽる水圧転写方法が提供される。
[0025] 本発明の第 2の特徴によれば、水溶性フィルム上に印刷パターンを施して形成され た転写フィルムの印刷パターンを物品の表面に水圧転写する方法において、予め紫 外線硬化榭脂組成物が塗布されている水溶性フィルムの紫外線硬化榭脂組成物の 上に印刷パターンを施して転写フィルムを用意する工程と、印刷パターンの付着性 が維持されている状態で物品の表面に紫外線硬化榭脂組成物を含む印刷パターン を押し当てるように転写フィルムと共に水中に物品を押し入れる工程と、それによつて 紫外線硬化榭脂組成物を含む印刷パターンが転写された物品に紫外線を照射して 紫外線硬化榭脂組成物を硬化する工程とを備えている水圧転写方法が提供される。
[0026] 本発明のこれらの特徴にぉ 、て、紫外線を照射する工程は、転写フィルムの水溶 性フィルムが物品に巻き付いている間に行われるのが好ましぐ特に、物品が水中に ある間力、物品が水中から出た後であって水溶性フィルムを除去する水洗前に行わ れるのが好ましい。
[0027] 本発明の第 1及び第 2の特徴によると、転写フィルムの印刷パターンの上又は下に 紫外線硬化榭脂組成物を塗布して物品の表面に転写するので、印刷パターンと紫 外線硬化榭脂組成物とが同時に物品の表面に転写され、印刷パターンによって形 成される装飾層の上に表面保護層を施す作業が不要となり、水圧転写の事後処理 が簡単となる。
[0028] 転写フィルムの印刷パターン上に紫外線硬化榭脂組成物を塗布する場合には、こ の紫外線硬化榭脂組成物は、乾燥状態にある印刷パターンの付着性を再現する活 性化作用を有するので、別途活性剤によって印刷パターンを活性ィ匕する作業が不要 となり、従って水圧転写とその後処理との全体的な工程が簡単となる。
[0029] 紫外線硬化榭脂組成物は、印刷パターンの内部に入り込んで、印刷パターンと混 在した状態で紫外線によって硬化されるので、物品上の装飾層自体に表面保護作 用が付与されて、印刷パターンは、機械的、化学的に優れた表面特性を有する。
[0030] 紫外線硬化榭脂組成物に紫外線を照射する工程が水中又は、水力ゝら出ても水溶 性フィルムを除去する水洗前に行われるので、印刷パターンにほこりが付着すること がなぐ外観の良好な装飾層を得ることができる。
[0031] 本発明の第 3の特徴によれば、水溶性フィルム上に紫外線硬化型保護剤を塗布し て紫外線硬化型表面保護層を有する表面保護層転写フィルムを形成する工程と、こ の表面保護層転写フィルムを水面に浮かばせて水溶性フィルムが湿潤した時に表面 保護層転写フィルムの紫外線硬化型表面保護層を物品に水圧転写する工程と、こ の物品に転写された紫外線硬化型表面保護層に紫外線を照射して表面保護層を硬 化する工程とを備えたことを特徴とする物品上に紫外線硬化型表面保護層を形成す る方法が提供される。
[0032] 本発明の第 3の特徴において、表面保護層転写フィルムは、水溶性フィルムに予め 紫外線硬化型保護剤を印刷、スプレーなどの適宜の手段で塗布して形成されるが、 この水溶性フィルムを水圧転写に用いられるべき水面に浮かばせた状態で水溶性フ イルムに紫外線硬化型保護剤を塗布する場合には、スプレーによって塗布される。い ずれの場合も、水溶性フィルムに紫外線硬化型保護剤を水溶性フィルムに塗布して 表面保護層を形成した後、この表面保護層が付着性を有する間に、水圧転写を行う
[0033] 本発明の第 3の特徴による方法に用いられる紫外線硬化型保護剤は、紫外線硬化 型塗料又は紫外線硬化型インクのいずれであってもよい。また、水溶性フィルム上の 紫外線硬化型表面保護層には加飾用の凹凸模様を適宜の手段によって形成するこ とができる。なお、物品が水圧転写などによって加飾されている場合には、この表面 保護層は、透明又は半透明であることが要求される。
[0034] 本発明の第 3の特徴によると、耐摩性等の機械的表面特性のみでなぐ耐薬品性 等の化学的表面特性にも優れた表面保護層を水圧転写技術を利用して施すことが できる。
[0035] 特に、この方法は、紫外線硬化型保護剤が塗布される水溶性フィルムは、平面的 であるため、紫外線硬化型保護剤は、グラビア印刷、スクリーン印刷などによって水 溶性フィルムの上面に均一に塗布することができるので、このようにして形成された表 面保護層転写フィルム力 物品上に転写された表面保護層は、物品の全表面に亘 つて均一に施すことができ、表面保護層によって物品の外観を悪化させることがない 良質の製品を得ることができる。
[0036] また、例えば、印刷パターンの水圧転写に続いて表面保護層を水圧転写すること ができるので、従来の別途のトップコート工法を必要とすることなぐ作業工程を簡略 化して表面保護層を安価に形成することができる。
[0037] 更に、紫外線硬化型表面保護層は、水圧転写後直ちに紫外線照射して硬化させ ることができるので、ごみ、ちり等の異物が表面保護層に付着することがなぐ外観の 良好な製品を得ることができる。
[0038] 本発明の第 4の特徴によれば、水溶性フィルム上に印刷パターンを施して形成され た転写フィルムの印刷パターンを物品の表面に水圧転写する方法において、転写フ イルムの印刷パターン上に無溶剤タイプの紫外線硬化榭脂組成物を塗布してこの紫 外線硬化榭脂組成物中の非溶剤活性化成分により印刷パターンの付着性を再現す る工程と、紫外線硬化榭脂組成物を含む印刷パターンに物品の表面を押し当てるよ うにして物品を転写フィルムと共に水中へ押し入れる工程と、それによつて紫外線硬 化榭脂組成物を含む印刷パターンが転写された物品に紫外線を照射して紫外線硬 化榭脂組成物と印刷パターンとを渾然一体化した状態で硬化して装飾層を形成する 工程とを備えて ヽる水圧転写方法が提供される。
[0039] 本発明の第 5の特徴によれば、水溶性フィルム上に印刷パターンを施して形成され た加飾用転写フィルムの印刷パターンを物品の表面に水圧転写する方法において、 加飾用転写フィルムの印刷パターン上に無溶剤タイプの紫外線硬化榭脂組成物を 塗布してこの紫外線硬化榭脂組成物中の非溶剤活性ィ匕成分により印刷パターンの 付着性を再現する工程と、紫外線硬化榭脂組成物を含む印刷パターンに物品の表 面を押し当てるようにしてこの物品を転写フィルムと共に水中へ押し入れる工程と、そ れによって紫外線硬化榭脂組成物を含む印刷パターンが転写された物品に紫外線 を照射して紫外線硬化榭脂組成物と印刷パターンとを渾然一体化した状態で硬化し て装飾層を形成する工程と、その後、水溶性フィルムに透明な紫外線硬化榭脂組成 物を無地塗りの状態で塗布して形成されたトップコート用転写フィルムの紫外線硬化 榭脂組成物の層を装飾層が形成された物品に水圧転写してこのトップコート用転写 フィルムの紫外線硬化榭脂組成物からトップコート層を形成する工程とを備えている ことを特徴とする水圧転写方法が提供される。
[0040] 本発明の第 4及び第 5の特徴において、印刷パターンの付着性を再現する紫外線 硬化榭脂組成物中の非溶剤活性化成分は、光重合性モノマーを含んで ヽるものと することができる。また、紫外線を硬化する工程は、転写フィルムの水溶性フィルムが 物品に巻き付いている間に行われるのが好ましい。更に、紫外線と紫外線硬化榭脂 組成物は、電子線と電子線にて硬化する電子線硬化榭脂組成物とすることができる
[0041] 本発明の第 4及び第 5の特徴によると、印刷パターンは、典型的には光重合性モノ マーであるのが好ま ヽ無溶剤タイプの紫外線硬化榭脂組成物中の非溶剤活性ィ匕 成分によって印刷直後と同様の必要充分な付着性が再現され、またこの付着性の再 現は、有機溶剤を用いることなく行うことができるので、有機溶剤を用いることによる大 気汚染や労働者の健康阻害の問題を生ずることがない。
[0042] また、光重合性モノマーの如き紫外線硬化榭脂組成物中の組成成分は、印刷バタ ーンのインク内部に入り込んで印刷パターンと混在した状態で、謂わば、紫外線硬化 榭脂組成物と印刷パターンとが渾然一体ィ匕して硬化されるので、物品上の装飾層そ のものに、耐摩性、耐溶剤性、耐薬品性、耐候性等の機械的及び化学的な表面保 護機能が付与されるようになる。これは、本発明の第 1及び第 2の特徴と同じ効果で ある。
[0043] 装飾層に付与された耐溶剤性等の表面保護機能が製品にとつて充分であれば、 装飾層そのものを物品の表面層として提供することができるが、更に高い表面保護を 必要とする場合には、第 5の特徴で述べられるような方法によって、装飾層が施され た物品の上に、水溶性フィルムの表面に施された無地塗り状態の透明な紫外線硬化 榭脂組成物をトップコート層として水圧転写技術によって施すことができ、このトップコ ート層によって物品の表面外観に深みが与えられると共に機械的及びィ匕学的な表面 保護が更に強化されるので好ましい。
[0044] また、紫外線硬化榭脂組成物に紫外線を照射する工程が水中で行われるか、水か ら出ても水溶性フィルムを除去する水洗前に行われるので、印刷パターンにほこりが 付着する機会は少なくなり、良品率が向上し、外観の良好な装飾層を有する製品を 得ることができる。
[0045] 本発明の第 6の特徴によれば、水溶性フィルムの上にトップコート用の保護層と加飾 用の印刷パターンとが順次施されて形成された転写フィルムの印刷パターンとトップ コート用の保護層とを物品の表面に水圧転写する方法において、転写フィルムの印 刷パターン上に無溶剤タイプの紫外線硬化樹脂組成物を塗布して紫外線硬化樹脂 組成物中の非溶剤活性ィ匕成分により印刷パターンの付着性を再現する工程と、紫外 線硬化榭脂組成物を含む印刷パターンに物品の表面を押し当てるようにして物品を 転写フィルムと共に水中へ押し入れる工程と、それによつて紫外線硬化榭脂組成物 を含む加飾用の印刷パターンとその上のトップコート用の保護層とが転写された物品 に紫外線を照射して紫外線硬化榭脂組成物と印刷パターン及び紫外線硬化榭脂成 分と保護層の少なくとも一部とを渾然一体化した状態で紫外線硬化榭脂組成物とを 硬化する工程とを備えている水圧転写方法が提供される。
[0046] 本発明の第 6の特徴において、印刷パターンの付着性を再現する紫外線硬化榭脂 組成物中の非溶剤活性ィ匕成分は、第 3及び第 4の特徴と同様に、光重合性モノマー を含んでいるものとすることができる。また、紫外線を照射する工程は、転写フィルム の水溶性フィルムが物品に巻き付いている間に行われるのが好ましい。更に、紫外 線と紫外線硬化榭脂組成物とは、電子線と電子線にて硬化する電子硬化榭脂組成 物であってもよい。
[0047] 本発明の第 6の特徴において、トップコート用の保護層は、透明インク又は紫外線 硬化榭脂組成物とすることができ、特に無溶剤タイプの紫外線硬化榭脂組成物であ るのが好ましい。
[0048] 本発明の第 6の特徴は、第 3及び第 4の特徴と同様に、印刷パターンを無溶剤タイ プの紫外線硬化榭脂組成物中の非溶剤活性化成分によって付着性を再現するので 、有機溶剤を用いることによる大気汚染や労働者の健康阻害の問題を生ずることが なぐまた同様に、紫外線硬化榭脂組成物と印刷パターンとが渾然一体化して硬化 されるので、物品上の装飾層そのものに、耐摩耗性、耐溶剤性、耐薬品性、耐候性 等の機械的及びィ匕学的な表面保護機能が付与されるようになる。
[0049] また、装飾層に付与された耐溶剤性等の表面保護機能と相俟って、この装飾層と 同時にその上に水圧転写されるトップコート層によって装飾層の表面を充分に保護 することができるが、付着性再現用の紫外線硬化榭脂組成物の一部がトップコート用 の保護層にも浸透してトップコートと装飾層との密着性を一層向上することができる。 特に、このトップコート層が紫外線硬化榭脂組成物であると、印刷パターンの付着性 を再現するため塗布されて装飾層に揮然と一体化された紫外線硬化榭脂組成物とト ップコート用の紫外線硬化榭脂組成物とが協働して装飾層の機械的及びィ匕学的な 表面保護が一層強化される。またこのトップコート層は、物品の表面外観に深みを付 与する。
[0050] 更に、付着性再現用の紫外線硬化榭脂組成物や転写フィルムのトップコート用の 紫外線硬化榭脂組成物に紫外線を照射する工程が水中で行われるか、水から出て も水溶性フィルムを除去する水洗前に行われるので、印刷パターンにほこりが付着す る機会がなくなり、良品率が向上し、外観の良好な装飾層を有する製品を得ることが できる。
[0051] 本発明の第 7の特徴によれば、水溶性フィルムの上に表面保護剤を塗布し乾燥し て表面保護層が形成された表面保護層転写フィルムの表面保護層を物品の表面に 水圧転写する方法であって、表面保護層転写フィルムの表面保護層に紫外線硬化 榭脂組成物を塗布して表面保護層の付着性を再現する工程と、紫外線硬化榭脂組 成物を含む表面保護層に物品の表面を押し当てるようにして物品を転写フィルムと 共に水中へ押し入れる工程と、それによつて紫外線硬化榭脂組成物を含む表面保 護層が転写された物品に紫外線を照射して紫外線硬化榭脂組成物と表面保護層と を渾然一体化した状態で紫外線硬化榭脂組成物を硬化する工程とを備えたことを特 徴とする水圧転写方法が提供される。
[0052] 本発明の第 7の特徴において、表面保護剤は、透明インク又は乾燥硬化性塗料と することができる。
[0053] 本発明の第 8の特徴によれば、第 1乃至第 7の特徴による水圧転写方法のいずれか によって得られた水圧転写品を提供することにある。
[0054] 本発明の第 1、第 2及び第 4乃至第 6の特徴による方法によって得られた水圧転写 品の装飾層及び第 3及び第 7の特徴によって得られた水圧転写品の表面保護層は、 10枚重ねのガーゼにキシレンを含ませたものを擦りつけつつ 8往復ワイビングしてな される耐溶剤性テストで汚損されることな 、ものであるのが好ま 、。
図面の簡単な説明
[0055] [図 1]本発明に用いられる水圧転写方法の概略を示す概略図である。
[図 2]本発明の水圧転写方法の第 1の形態を工程順に示し、図 2Aは、転写フィルム の断面図、図 2Bは、転写フィルムに紫外線硬化榭脂組成物の一例として紫外線硬 化型塗料を塗布した状態の断面図、図 2Cは、図 2Bの転写フィルムを水面に浮かば せた状態の断面図、図 2Dは、水圧転写すべき物品を水中に押し込む直前の状態の 断面図、図 2Eは、水圧転写後紫外線を照射する状態の断面図、図 2Fは、物品から 水溶性フィルムを水洗する状態の断面図、図 2Gは、物品の表面を乾燥する状態の 断面図である。
[図 3]本発明の方法によって得られた製品の拡大断面図である。
[図 4]本発明の第 2の形態による水圧転写方法を示し、図 4Aは、転写フィルムとなる べき水溶性フィルムに紫外線硬化型塗料が塗膜された状態の断面図、図 4Bは、図 4
Aのフィルムに印刷パターンが印刷された状態の断面図である。
[図 5]本発明の第 3の形態によって物品上に紫外線硬化型表面保護層を形成する方 法の 1つの形態を工程順に示し、図 5Aは、印刷によって塗布された紫外線硬化型表 面保護層を有する転写フィルムの断面図、図 5Bは、表面保護層を有する転写フィル ムを水面に浮かばせた状態の断面図、図 5Cは、水圧転写すべき物品を水中に途中 まで押し込んだ状態の概略図、図 5Dは、図 5Cの状態に引き続いて物品物品の全 表面が水に漬カつた状態の概略図、図 5Eは、水圧転写後紫外線を照射している状 態の断面図、図 5Fは、物品から水溶性フィルムを水洗する状態の断面図、図 5Gは、 物品の表面を乾燥する状態の断面図である。
[図 6]図 5の方法によって得られた製品の拡大断面図である。
[図 7]図 5の方法に用いられる表面保護層転写フィルムの異なる形態の断面図である 圆 8]本発明の第 4の実施の形態による水圧転写方法を工程順に示し、図 8Aは、転 写フィルムの断面図、図 8Bは、転写フィルムに無溶剤タイプの紫外線硬化榭脂組成 物を塗布した状態の断面図、図 8Cは、図 8Bの転写フィルムを水面に浮かばせた状 態の断面図、図 8Dは、水圧転写すべき物品を水中に押し込む直前の状態の断面図 、図 8Eは、水圧転写後紫外線を照射する状態の断面図、図 8Fは、物品から水溶性 フィルムを水洗する状態の断面図、図 8Gは、物品の表面を乾燥する状態の断面図 である。
[図 9]図 8の方法によって得られた製品の拡大断面図である。
圆 10]本発明の第 5の実施の形態により図 9の製品に更に水圧転写技術を用いてト ップコート層を施す工程の一部を示し、図 10Aは、トップコート層用転写フィルムの断 面図、図 10Bは、図 10Aの転写フィルムを用いて図 3の製品にトップコートを施すた めに物品を水中に押し込む直前の状態の断面図である。
圆 11]図 10の工程を用いて得られたトップコート付き製品の拡大断面図である。 圆 12]本発明の第 6の実施の形態による水圧転写方法の概略を示す概略図である。
[図 13]図 12の水圧転写方法の 1つの形態を工程順に示し、図 13Aは、転写フィルム の断面図、図 13Bは、転写フィルムに紫外線硬化榭脂組成物を塗布した状態の断 面図、図 13Cは、図 2Bの転写フィルムを水面に浮かばせた状態の断面図、図 13D は、水圧転写すべき物品を水中に押し込む直前の状態の断面図、図 13Eは、水圧 転写後紫外線を照射する状態の断面図、図 13Fは、物品から水溶性フィルムを水洗 する状態の断面図、図 13Gは、物品の表面を乾燥する状態の断面図である。
[図 14]図 13の方法によって得られた製品の拡大断面図である。
[図 15]本発明の第 7の形態による表面保護層の水圧転写方法の 1つの形態を工程 順に示し、図 15Aは、表面保護層転写フィルムの断面図、図 15Bは、転写フィルムの 表面保護層に紫外線硬化榭脂組成物を塗布した状態の断面図、図 15Cは、図 15B の転写フィルムを水面に浮かばせた状態の断面図、図 15Dは、水圧転写すべきカロ 飾されていない物品を水中に押し込む直前の状態の断面図、図 15Eは、水圧転写 後紫外線を照射する状態の断面図、図 15Fは、物品から水溶性フィルムを水洗する 状態の断面図、図 15Gは、物品の表面を乾燥する状態の断面図である。
[図 16]図 15の方法によって得られた製品の拡大断面図である。
[図 17]図 15の方法と同様の方法である力 加飾されている物品に水圧転写によって 表面保護層が施された製品の拡大断面図である。
発明を実施するための最良の形態
[0056] 本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に述べると、図 1は、本発明の第 1の形 態による水圧転写方法を概略的に示し、この水圧転写方法は、印刷パターン 12が施 された水溶性フィルム 14力も成る転写フィルム 16を印刷パターン 12が上面となるよう にして図示しない転写槽内の水 18上に供給して浮かばせ、水圧転写すべき物品 10 をこの転写フィルム 16を介して水 18の中に押し込んで水圧転写する方法である。
[0057] 水溶性フィルム 14は、水を吸収して湿潤し軟化する例えばポリビニールアルコール を主成分とする水溶性材料力も成っている。この水溶性フィルム 14は、水圧転写時 に、転写槽内の水に触れて軟ィ匕し加飾されるべき物品に付き回って、水圧転写を行 うことができるようにする。印刷パターン 12は、一般的な水圧転写の場合には、水溶 性フィルム 14の上にグラビア印刷等によって予め施されている。なお、この印刷パタ ーン 12は厳密な意味での模様の他に無地 (無模様)の印刷層も含む。
[0058] 本発明の第 1の形態による方法は、物品に水圧転写する前に、転写フィルム 16の 印刷パターン 12に紫外線硬化榭脂組成物を塗布して浸透することにあり、以下の例 では、紫外線硬化榭脂組成物として紫外線硬化型塗料を用いているが、紫外線硬 化型インクを用いてもょ 、。本発明の水圧転写方法の具体的な工程の一例が図 2に 示されており、この図 2の形態では、水溶性フィルム 14の上に予め印刷パターン 12を 印刷してこの印刷パターン 12が乾燥された状態にある転写フィルム 16から作業を開 始する例である (図 2A参照)。図示していないが、実際には、この転写フィルム 16は、 長尺の水溶性フィルム 14に印刷パターン 12を予め印刷し、乾燥してロール状に巻か れており、転写フィルムは、このフィルムロール力 連続的に繰り出されながら又は適 当長さでカットしながら用いられる。
[0059] 図 2の形態では、図 2Aの転写フィルム 16の乾燥された印刷パターン 12上に紫外 線硬化型塗料 20を塗布し(図 2B参照)、印刷パターン 12が紫外線硬化型塗料 20に よって活性ィ匕されて付着性が再現した状態で転写フィルム 16を転写槽内の水 18に 浮かばせ(図 2C参照)、次いで、物品 10の表面 10Sに紫外線硬化型塗料 20を含む 印刷パターン 12を押し当てるように転写フィルム 16と共に物品 10を水中に押し入れ (図 2D参照)、それによつて紫外線硬化型塗料 20を含む印刷パターン 12が転写さ れた物品 10に紫外線 22を照射して紫外線硬化型塗料 20を硬化する(図 2E参照)。 なお、図示しないが、実際には、物品 10は逆三角状のコンペャで搬送されたりロボッ トアームにより支持されたりしながら水中に押し入れられ、また、場合によっては、印 刷パターン 12上に紫外線硬化型塗料 20を塗布する工程 (図 2B参照)と水に浮かば せる工程(図 2C参照)との工程順序を逆にして、水に浮かばせた転写フィルムの印 刷パターン上に紫外線硬化型塗料 20をスプレー塗布して印刷パターンの付着性の 再現を行ってもよい。
[0060] 紫外線硬化型塗料 20は、転写フィルム 16の乾燥した印刷パターン 12を適正に活 性化する作用を有する紫外線硬化榭脂組成物であり、これは、例えば、次の組成を 有する成分から成っている。
(1)オリゴマー 30— 50重量0 /0
(2)多官能性アタリレート 10— 30重量%
(3)単官能性アタリレート 10— 40重量%
(4)非反応添加物 1一 20重量%
(5)光開始剤 0. 5— 5重量%
(6)溶剤 残部 [0061] オリゴマーは、塗料の付着性や物性に影響を与える成分であるが、所望の特性に 応じてアクリル系オリゴマー、ポリエステル系オリゴマー、エポキシアタリレート系オリゴ マー、ウレタンアタリレート系オリゴマー等のいずれかを単独又は任意に組み合わせ て使用することができる。
[0062] 単官能性アタリレートモノマーは、反応性の希釈剤であり、これは、乾燥した印刷パ ターン 12を活性ィ匕してその付着性を再現する機能を有する。また多官能性アタリレ ートモノマーは、架橋成分であり、紫外線硬化後に、塗料に化学的、機械的に優れ た特性を付与して印刷パターン 12に耐候性と強度とを付与し、更に、単官能性アタリ レートモノマーと同様に、乾燥した印刷パターン 12を活性ィ匕してその付着性を再現 する機能を有する。
[0063] ポリアクリル酸メチルなどのポリアタリレートは、架橋成分による塗膜の収縮作用を緩 和する目的で使用される。塗膜の収縮力が高くなると、塗膜の付着性を低下するの で、これを防止するのに役立つ。
[0064] 光開始剤としてはァセトフエノン、ベンゾフエノンなどの公知のものを使用することが でき、また溶剤としては、酢酸ェチル、酢酸ブチル、プロピレングリコールモノメチルァ ルコールアセテート、アノン、トルエン、キシレン等を用いることができる。
[0065] 紫外線硬化型塗料 20を塗布する工程は、グラビアロール、ミヤバ一又はスプレー のいずれかの方法で行うことができる力 スプレー塗布方法は、多量の塗料を浪費す るので、グラビアロール塗布方法又はミヤバ一塗布方法が好ま 、。
[0066] 印刷パターン 12の上に紫外線硬化型塗料 20を塗布すると、紫外線硬化型塗料 20 中の単官能性アタリレートモノマーや多官能性アタリレートモノマー、場合によっては それらに更に溶剤等も協働して印刷パターン 12の乾燥したインクを活性ィ匕してインク に付着性を再現して乾燥前のインクの状態を復元する。従って、紫外線硬化型塗料 20は、従来カゝら乾燥インクの上に塗布されていた活性剤と同等の機能を発揮するこ とができ、活性剤の塗布を省略することができる。
[0067] また、紫外線硬化型塗料 20を印刷パターン 12の上に塗布すると、塗料成分は、印 刷パターン 12の中に浸透しインク成分と塗料成分とが混在して両者が一体ィ匕した状 態となり、従って、後にこの塗料成分が混在する印刷パターン 12が物品 10に転写さ れた後に、紫外線 22を照射して塗料成分を硬化すると、印刷パターン 12に機械的 強度と耐熱性、耐候性等の化学的特性とを付与する。なお、図 2B、図 2Cでは、印刷 パターン 12のインク成分と紫外線硬化型塗料 20とが混然と一体化した状態では示さ れていないが、これは、図面上そのように表現すると、両者が区別できなくなるため、 便宜的に層状に記載されていることを理解すべきである。
[0068] 印刷パターン 12が転写された紫外線 22を照射した後、図 2Fに示すように、転写フ イルム 16の水溶性フィルム 14に水シャワー 24を噴射して水溶性フィルム 14を水洗し 、物品 10の表面力も水溶性フィルム 14を除去する。その後、図 2Gに示すように、紫 外線硬化型塗料 20を含む印刷パターン 12が付着された物品 10の表面に熱風 26を 照射して物品 10の表面を乾燥して装飾層 30を有する製品 10'を完成する(図 3参照
) o
[0069] 紫外線 22の照射は、紫外線硬化型塗料 20を含む印刷パターン 12が転写された 物品 10に転写フィルム 16の水溶性フィルム 14が巻き付!/、ている間に行われるのが 好ましぐ従って紫外線照射工程は、物品 10がまだ水中にある力、物品 10が水中か ら出た後であって水溶性フィルム 14を除去する水洗前に行われるのが好ましい。な お、紫外線 22は、高圧水銀ランプ、メタルノヽライドランプの如き光源ランプと照射器( ランプハウス)を含む公知の紫外線硬化装置によって照射される。紫外線 22は、水 中を透過するので、物品 10が水中にある間でも物品 10に照射することができる。
[0070] このように、水溶性フィルム 14が物品 10に巻き付いている間に紫外線 22を照射す ると、印刷パターン 12が完全に乾く前にごみ等が付着して固着したままとなるようなこ と力 Sなく、水溶性フィルム 14が除去された時点では印刷パターン 12は硬化している ので、ごみ付着の可能性を低減することができ、外観の良好な装飾層 30を容易に得 ることができる。なお、紫外線 22の照射は、物品 10がクリーンルームのようなトンネル 等の如きごみや埃のない環境下で行なわれる場合には、物品 10から水溶性フィルム 14が洗 、流された後に行ってもょ 、ことは勿論である。
[0071] (実施例 1)
本発明の第 1の形態による具体的実施例 (実施例 1)では、紫外線硬化型塗料 20と して藤倉化成株式会社から市販されているフジハード HH9986U— N7を主成分とす るものを使用し、図 2A乃至図 2Gに示す工程順に処理した。紫外線硬化型塗料 20 は、転写フィルム 16を転写槽内に導入する直前にグラビア塗布方法によって転写フ イルム 16の印刷パターン 12上に塗布し、このようにして塗料が塗布された転写フィル ム 16を転写槽の水面上に浮かばせ、その印刷パターン 12がこの紫外線硬化型塗料 20によって活性ィ匕して充分な付着性を回復した後に、図 2Dに示すように、転写フィ ルム 16を介して物品 10を水中に押し込んだ。転写後、物品 10を水中力も取り出した 後、紫外線を照射し、水洗、乾燥を行って図 3に示すような水圧転写品 10'を得た。
[0072] このようにして得られた装飾層を有する水圧転写品 (A)の装飾層の密着性を碁盤 目テープ法(1mm碁盤目クロス 100升)でテストしたところ、トップコートを有しな 、水 圧転写品 (B)や従来のアクリル系榭脂を装飾層の上に塗布したトップコート付き水圧 転写品(C)と同様の密着性を有することが確認された。一方、イソプロピルアルコー ルを含有したウェスを任意の負荷で 30往復ワイビングして耐溶剤性のテストをしたと ころ、従来のトップコート付き水圧転写品(C)に比べて遙かに良好な耐溶剤性を有す ることが確認された。トップコートなしの水圧転写品(B)は、耐溶剤性を全く有しない ことはもちろんである。従って、本発明の第 1の実施の形態の具体例による水圧転写 品は、装飾層内に浸透して ヽる紫外線硬化型塗料によって高!ヽ機械的強度を有す るのはもちろん、良好な耐候性を有することが解る。
[0073] 上記の図 2の第 1の実施の形態では、乾燥した印刷パターン 12を有する転写フィ ルム 16を用いて転写作業を行う例であった力 図 4に示す第 2の実施の形態では、 水溶性フィルム 14に紫外線硬化型塗料 20を塗布した後、その上にインクジェットな どの非接触式の印刷手段によって印刷パターン 12を印刷し、印刷パターン 12が乾 燥する前に、転写フィルム 16を転写槽内に導入して転写作業を行ってもよい。
[0074] この場合には、印刷パターン 12のインク成分が付着性を維持しているので、紫外線 硬化型塗料 20はインクの活性ィ匕作用を必要としな 、が、印刷パターン 12の印刷によ つてそのインク成分の中に塗料が浸透して図 2の実施の形態と同様に、紫外線硬化 型塗料 20とインク成分とがー体ィ匕した状態となり、水圧転写品の装飾層も図 3の形態 と同様となる。
[0075] 本発明の第 1及び第 2の実施の形態によれば、転写フィルム 16の印刷パターン 12 の上又は下に紫外線硬化型塗料 20を施して物品 10の表面を水圧転写するので、 印刷パターン 12と紫外線硬化榭脂組成物とが同時に物品の表面に転写されるため 、印刷パターン 12によって形成される装飾層の上に表面保護層を施す作業が不要と なり、水圧転写の事後処理が簡単となることが解る。
[0076] 紫外線硬化型塗料 20は、乾燥状態にある印刷パターン 12の付着性を再現する活 性作用を有するので、別途活性剤によって印刷パターン 12を活性ィ匕する作業が不 要となり、従って水圧転写とその後処理との全体的な工程が簡単となる。
[0077] 紫外線硬化型塗料 20は、印刷パターン 12の内部に浸透して印刷パターン 12と混 在した状態で紫外線によって硬化されるので、物品上の装飾層自体に表面保護作 用が付与されて、印刷パターンは、機械的、化学的に優れた表面特性を有する。
[0078] 紫外線硬化型塗料 20に紫外線を照射する工程が水中、又は水から出ても水溶性 フィルムを除去する水洗前に行われるので、印刷パターン 12にほこり、ちり等が付着 することがなぐ外観の良好な装飾層を得ることができる。
[0079] なお、既に述べたように、紫外線硬化型塗料 20に代えて紫外線硬化型インクを用 Vヽても同様の効果を達成することができる。
[0080] 本発明の第 3の実施の形態による水圧転写方法 (表面保護層を形成する方法)が図 5に示されており、この方法は、典型的には、図 2の水圧転写法によって加飾された 物品 10の表面を保護する目的でこの水圧転写による加飾に引き続いて物品の表面 に適用することができる力 この本発明の方法は、他の適宜の手段で表面が加飾さ れた物品や何らの加飾も施されていない物品(無加飾物品)の表面にも同様にして 適用することができるのはもちろんである。
[0081] 本発明の方法においては、まず、図 5に示すように、水溶性フィルム 214上に紫外 線硬化型保護剤 (紫外線硬化榭脂組成物)を塗布して紫外線硬化型表面保護層 24 0を有する表面保護層転写フィルム 216を形成する(図 5A参照)。水溶性フィルム 21 4は、第 1の実施の形態で用 ヽられる転写フィルム 16の水溶性フィルム 14と同様に、 水を吸収して湿潤し軟ィ匕する例えばポリビニールアルコールを主成分とする水溶性 材料から成っている。
[0082] 紫外線硬化型保護剤は、物品 10が水圧転写等によって加飾されている場合には、 紫外線硬化型透明塗料であり、この塗料は、例えば、次の組成を有する成分から成 つており、これは、第 1及び第 2の実施の形態に用いられる紫外線硬化型塗料と同じ 成分であるので、その詳細な説明は省略する。
(1)オリゴマー 30— 50重量0 /0
(2)多官能性アタリレート 10— 30重量%
(3)単官能性アタリレート 10— 40重量%
(4)非反応添加物 1一 20重量%
(5)光開始剤 0. 5— 5重量%
(6)溶剤 残部
[0083] このようにして表面保護層転写フィルム 216を形成した後、この転写フィルム 216は、 その表面保護層 240が上面となるようにして転写槽内の水 218の表面に浮かばせ( 図 5B参照)、転写フィルム 216の水溶性フィルム 214が水 218によって充分に湿潤し た時に、表面が保護されるべき物品 10を表面保護層転写フィルム 216を介して水 21 8内に押し込んで紫外線硬化型表面保護層 240を物品 10に水圧転写する(図 5C及 び図 5D参照)。
[0084] その後、物品 10に転写された紫外線硬化型表面保護層 240に紫外線 222を照射 して表面保護層 240を硬化し(図 5E参照)、物品 10の表面に洗浄水 224をシャヮリ ングすることによって水溶性フィルム 214を除去し (図 5F参照)、最後に熱風 226を吹 き付けて物品 10の表面を乾燥し (図 5G参照)、これによつて紫外線硬化された表面 保護層 240'によって保護された製品 210'を完成する(図 6参照)。なお、図 5D及び 図 5Eでは、転写フィルム 216の水溶性フィルム 214と表面保護層 240とは区別して 表示していない。
[0085] 図 2の加飾のための水圧転写と同様に、紫外線 220の照射は、物品 10に転写フィ ルム 216の水溶性フィルム 214が巻き付いている間に行われるのが好ましぐこのよう にすると、紫外線硬化型塗料から成る表面保護層 240にごみ、ちり等が付着すること なぐ紫外線硬化型塗料を硬化することができ、従って、ごみ、ちりの付着のない外観 の良好な表面保護層 240'を形成することができる。
[0086] (実施例 2) 本発明の第 3の実施の形態における具体的実施例 (実施例 2)では、紫外線硬化型 透明塗料として藤倉化成株式会社から市販されているフジノヽード ΉΗ99861Ι-Ν7を 使用し、図 5A乃至図 5Fに示す工程順に処理した。紫外線硬化型透明塗料は、転 写フィルムを転写槽内に導入する直前にグラビア塗布方法によって水溶性フィルム 上に塗布し、このようにして塗料が塗布されて表面保護層を形成した転写フィルムを この表面保護層が上面となるように転写槽の水面上に浮かばせ、その後、表面保護 層転写フィルムを介して物品を水中に押し込んだ。このようにして、表面保護層を物 品の表面に転写した後、この物品を水中力 取り出し、表面保護層に紫外線を照射 し、最後に、物品を水洗し、乾燥し、図 6に示すような紫外線硬化された表面保護層 2 40'を有する製品 210'を得た。
[0087] このようにして得られた透明な表面保護層によって保護された水圧転写品 (製品) ( D)の表面保護層の密着性を lmm碁盤目クロス 100升でテストしたところ、トップコー トを有しない水圧転写品(B)や従来のアクリル系榭脂を装飾層の上に塗布したトップ コート付き水圧転写品 (C)と同様の密着性を有することが確認された。一方、イソプロ ピルアルコールを含有したウェスを任意の負荷で 30往復ワイビングして耐溶剤性の テストをしたところ、従来のトップコート付き水圧転写品(C)に比べて遙かに良好な耐 溶剤性を有することが確認された。トップコートなしの水圧転写品(B)は、耐溶剤性を 全く有しないことはもちろんである。従って、本発明の具体例による水圧転写品は、 紫外線硬化型塗料によって高い機械的強度を有するのはもちろん、良好な耐候性を 有することが解る。
[0088] 上記実施の形態では、紫外線硬化型保護剤として透明塗料を用いたが、半透明の 塗料を用いてもよぐまた塗料ではなぐ紫外線硬化型インクを用いてこの表面保護 層自体で物品を加飾してもよい。紫外線硬化型インクを用いると、表面保護層が加飾 機能と表面保護機能とを 2つの機能を備えることになる。
[0089] また、図 7に示すように、水溶性フィルム 214上に紫外線硬化型保護剤を塗布して 表面保護層 240を形成した後、この表面保護層 240にシボ加工又はブラスト加工等 によって木目模様その他の適宜の凹凸模様 240aを形成することができる。
[0090] 本発明の第 4の実施の形態による水圧転写方法が図 8に示されており、この方法は 、物品に水圧転写する前に、転写フィルム 16の印刷パターン 12に塗布される材料が 第 1の実施の形態による溶剤を含んだ紫外線硬化型塗料 20ではなぐ無溶剤タイプ の紫外線硬化榭脂組成物 20Aであることを除いて第 1の実施の形態による方法と実 質的に同じであり、この方法も第 1の実施の形態における図 2に示されるのと同様の 工程を経て実施される (図 8A乃至図 8G参照)。
[0091] 紫外線硬化樹脂とは、紫外線の化学的作用によって比較的短時間に硬化する榭脂 であり、用途に応じて、紫外線硬化型塗料、紫外線硬化型インク、紫外線硬化型接 着剤などの形態を採るが、これらは、基本的には、(1)光重合性プレボリマー、(2)光 重合性モノマー、 (3)光開始剤を必須成分とするものである。本発明の第 1の実施の 形態で用いられて ヽる紫外線硬化型塗料として市販されて ヽるものは、一般にシン ナーなどの溶剤が添加されており、紫外線硬化型インクの場合には、アルコール等 の溶剤が添加されているものもあるが、一般的な紫外線硬化型インクは、溶剤を含ま ず、光重合性モノマーを希釈剤として機能させるベく配合されている。本発明の第 4 の実施の形態で対象とする「紫外線硬化榭脂組成物」は、紫外線硬化樹脂の用途別 の形態に拘わらず、光重合性プレボリマー、光重合性モノマー、光開始剤を必須成 分として配合され、且つ溶剤が添加されていないで紫外線照射により硬化する前の 液体状態のものである。
[0092] このように、本発明の第 4の実施の形態で用いられる「紫外線硬化榭脂組成物」は、 溶剤を含むタイプの紫外線硬化榭脂組成物を除 、ており、溶剤を添加しな 、無溶剤 タイプの紫外線硬化榭脂組成物に限定される。その理由は、転写フィルムの印刷パ ターンの付着性を再現させるのは、無溶剤タイプの紫外線硬化榭脂組成物中の非 溶剤活性化成分、典型的には光重合性モノマーに因ろうとするからである。本発明 の第 4の実施の形態に適用できる紫外線硬化榭脂組成物は、例えば、次の組成を有 する成分から成っている。
(1)オリゴマー(光重合性プレボリマー) 30— 50重量0 /0
(2)多官能性アタリレート(光重合性モノマー) 10— 30重量0 /0
(3)単官能性アタリレート(光重合性モノマー) 10— 40重量%
(4)光開始剤 0. 5— 5重量% (5)非反応添加物 1一 20重量%
[0093] 光重合性プレボリマーは、光化学作用によって更に硬化し得るポリマーであって、 光重合性不飽和ポリマーと呼ばれたり、ベースレジンや光重合性オリゴマーと呼ばれ たりしている。そして、これは、硬化後の塗膜としての基本的な諸物性に影響を与える 基本成分であり、所望特性に応じて、アクリル系オリゴマー、ポリエステル系オリゴマ 一、エポキシアタリレート系オリゴマー、ウレタンアタリレート系オリゴマー等の何れか を単独又は任意に組み合わせて使用することができる。なお、光重合性プレボリマー は、最終的なポリマー程に重合度は高くないが、モノマーでもなぐある程度重合した ものであるので、相応の粘度を有しており、使用時の作業性を考慮して希釈剤が必 要とされる。
[0094] 光重合性モノマーは、光重合性プレボリマーの希釈剤の役割を果たして、榭脂組 成物の実用上の作業性を確保すると共に、紫外線が照射された際には、それ自身が 重合に関与するものであり、官能基が一つある単官能性モノマーと、官能基が二つ 以上ある多官能性モノマーとがある。単官能性モノマーは、物品との密着性を向上さ せたり、硬化後の塗膜に柔軟性を付与したりする機能を有し、また多官能性モノマー は、プレボリマー分子間を橋渡しする架橋剤の役割をも有する。例えば、ポリアクリル 酸メチル等のポリアタリレートは、架橋による塗膜の収縮作用を緩和する目的で使用さ れる。塗膜の収縮力が高くなると、塗膜の付着性を低下するので、ポリアタリレートは 、これを防止するのに役立つ。これら光重合性モノマーは、紫外線硬化榭脂組成物 の粘度調整用の希釈剤として機能するのであるが、本発明においては、乾燥状態に ある印刷パターンの付着性を再現する機能成分 (活性ィ匕成分)としても働くことになる
[0095] 光開始剤は、紫外線を吸収して重合反応を開始させるもので、光重合開始剤とも 呼ばれ、紫外線硬化反応がラジカル反応である場合にはァセトフエノン、ベンゾフエ ノン等を使用することができ、紫外線硬化反応力 オン反応である場合にはジァゾィ匕 合物等を使用することができる。
[0096] 紫外線硬化榭脂組成物には、この他、必要に応じて、増感剤、充填材、不活性有 機ポリマー、レべリング剤、チキソトロピー付与剤、熱重合禁止剤等が添加されていて ちょい。
[0097] 印刷パターン 12の上に無溶剤タイプの紫外線硬化榭脂組成物 20Aを塗布すると、 無溶剤タイプの紫外線硬化榭脂組成物 20A中の光重合性モノマーが印刷パターン 12の乾燥したインクに浸透し、これを溶解して、印刷パターンに印刷直後と同様な湿 潤状態である付着性を再現する。従って、無溶剤タイプの紫外線硬化榭脂組成物 2 OAは、従来カゝら用いられていた活性剤と同等の機能を発揮することができ、活性剤 やシンナー等の塗布を省略することができるのは勿論、光重合性モノマーを始めとす る紫外線硬化榭脂組成物中の各成分は、一般に、溶剤等と比べて遥かに揮発性が 低!、ので、再現した付着性の度合がその後に変動したり低下したりすることが少なく、 印刷パターンに対して今迄以上に安定した活性ィ匕が望めることとなる。
[0098] また、この印刷パターン 12を物品 10に転写して、紫外線 22を照射すると、光重合 性モノマー等の紫外線硬化榭脂組成物 20Aの各成分が印刷パターン 12のインク中 に浸透して両者が渾然一体となった状態にて硬化されることとなり、装飾層そのもの に耐摩性等の機械的、耐溶剤性、耐薬品性等の化学的な表面保護機能が付与され ることとなる。これは、第 1の実施の形態と同じである。紫外線照射後、光重合性モノ マーは、自身自らが重合に参加するので、これが遊離して、その後に悪さを生ずるこ ともない。
[0099] 上記のように、第 1の実施の形態で用いられる市販の一般の紫外線硬化型塗料の ように溶剤が添加されて 、る紫外線硬化榭脂組成物でも、第 4の実施の形態で用い られる無溶剤タイプの紫外線硬化榭脂組成物でも、これらの成分が印刷パターン 12 に渾然一体となって印刷パターン自体に表面保護機能を付与することで共通するが 、溶剤が添加されて 、る紫外線硬化榭脂組成物よりも無溶剤タイプの紫外線硬化榭 脂組成物の方が好ましぐその理由は、次の通りである。
[0100] 即ち、紫外線硬化榭脂は、紫外線照射により短時間で硬化されるので、添加されて いる溶剤が揮発性の高い低沸点溶剤であると、物品が水中へ押し入れられる時に揮 発してしまっていて付着性の不足による転写不良を起こしてしまい、また逆に揮発し 難い高沸点溶剤が添加されていると、物品が水中へ押し入れられる時に付着性不足 の問題は回避できるが、紫外線照射作業は、溶剤が完全に揮発するまで待たなけれ ばならな!、し、溶剤の揮発が不充分な状態で紫外線照射して溶剤を内包した状態で 紫外線硬化型榭脂成分を硬化させると、その後において表面荒れ等の欠陥を生ず る事態となる。このように、低沸点溶剤であれ、高沸点溶剤であれ、溶剤が添加され た紫外線硬化榭脂組成物を用いると、大気汚染や人体吸引による健康阻害を生ず る他に、工程処理上又は品質上の数々の問題を生ずる虞がある。
[0101] これに対して、既に部分的に述べたように、無溶剤タイプの紫外線硬化榭脂組成 物を用いると、粘度調整の目的で光重合性モノマーが希釈剤としても機能させること ができるために、溶剤含有タイプのものに比べて多く調合されるので、無溶剤タイプ の紫外線硬化榭脂組成物中の非溶剤活性化成分、典型的には光重合性モノマー による作用だけで必要且つ充分で安定した付着性を再現することができ、更には、 紫外線硬化榭脂組成物 20Aと印刷パターン 12とが渾然一体化して硬化して、従来 技術で用 、られて 、る溶剤に相当する機能を有する光重合性モノマー自身が重合 に参加するので、その後、この光重合性モノマーが遊離等して悪さをすることがない
[0102] 本発明の第 5の実施の形態では、図 10の工程を用いて紫外線硬化榭脂組成物 20 Aで活性ィ匕した印刷パターン 12を水圧転写して得られた装飾層をオーバーコートす るように、別個の水圧転写作業によって紫外線硬化樹脂のトップコート層を装飾層の 上に形成する。この水圧転写によるトップコート塗布作業は、図 10に示すように、無 垢な水溶性フィルム 114上の全面に透明な紫外線硬化榭脂組成物 120Aを無地の 状態 (無模様の状態)で塗布し形成されたトップコート用転写フィルム 116を用いて行 う。この転写フィルム 116は、紫外線硬化榭脂組成物 120Aの塗布後直ちに水面上 に浮かばせ、水溶性フィルム 120Aの湿潤が適性となったタイミングで装飾層を施し た物品 10'をこの転写フィルム 116と共に水 118の中に押し入れる。その後は、水圧 転写による加飾作業で行われる図 8E以降の工程と同様にして紫外線照射、水洗、 乾燥を行って、紫外線硬化樹脂のトップコート層 130でオーバーコートされたトップコ ート層付きの水圧転写製品 110'を得る(図 11参照)。
[0103] このような水圧転写によるトップコート塗布作業を行う場合、水面に浮かばせる直前に 紫外線硬化榭脂組成物を無地の状態で塗布するのではなぐ予め、無垢な水溶性 フィルム 14上に紫外線硬化榭脂組成物を無地 (無模様)の状態で塗布した後、この 紫外線硬化榭脂組成物をブロッキングを起こさない程度に予備硬化させて形成した 転写フィルムを用いてもよい。この場合には、加飾用水圧転写作業と同様に、水面に 浮かばせる前に無溶剤タイプの紫外線硬化榭脂組成物又は光重合性モノマー成分 を塗布して、無地塗りの紫外線硬化樹脂の付着性を再現させた後、図 8C以下とほぼ 同様の処理を行う。
[0104] このようにして、装飾層 30の上にトップコート層 130を施すと、装飾層 30の外観に深 みが与えられる上に、装飾層 30に対する機械的及びィ匕学的な表面保護が更に強化 されることとなる。
[0105] 本発明の第 4及び第 5の実施の形態は、無溶剤タイプの紫外線硬化榭脂組成物を 用いて種々の利点を得ることができるが、本発明で言う無溶剤タイプの紫外線硬化 榭脂組成物における「無溶剤タイプ」とは、「溶剤成分」が絶対零と ヽぅ意味ではなぐ 紫外線硬化榭脂組成物における非溶剤活性化成分、典型的には光重合性モノマー による印刷パターンの再付着化機能を必要且つ充分に得ることができればよぐ本発 明を回避する目的で溶剤成分が添加したり、モノマーやプレボリマーを製造する際に 用いた溶剤成分が残留していたりするのを排除するものではない。また、同様に、「 無溶剤タイプ」は、光重合性モノマー等の「揮発性」が絶対零と言うのではなぐ溶剤 ほど高くはな 、と 、う意味であり、実用上無視できる程度の揮発性を有して 、てもよ いことは勿論である。更に、水圧転写作業には設備投資や安全管理が求められるが 、光重合性プレボリマー、光重合性モノマーを必須成分とし、より高いエネルギーの 電子線を照射して硬化させることによって光開始剤を省略することができる電子線硬 化榭脂組成物は、光重合性モノマーが活性化機能を有し、またこの光重合性モノマ 一自体が重合に参加して、光開始剤を含む本来の紫外線硬化榭脂組成物と同様に 作用することができるので、本発明における紫外線硬化榭脂組成物の概念には、こ のような電子線硬化榭脂組成物も含むことを理解すべきである。
[0106] (実施例 3)
本発明の第 4の実施の形態による具体的実施例 (実施例 3)では、帝国インキ製造株 式会社から UV型スクリーンインキの商品名で「UV MAT— 000 メジユウム」として 市販されている紫外線硬化型インクである無溶剤タイプの紫外線硬化榭脂組成物を 使用し、図 8A乃至図 8Gに示す工程順で処理した。この無溶剤タイプの紫外線硬化 榭脂組成物は、転写フィルムを転写槽内に導入する直前にミヤバ一塗布方法によつ て転写フィルムの印刷パターン上に塗布し、このようにして塗布された無溶剤タイプ の紫外線硬化榭脂組成物を有する転写フィルムを転写槽の水面上に浮かばせ、そ の印刷パターンがこの紫外線硬化榭脂組成物によって付着性を再現させた後に、図 8Dに示すように、転写フィルムを介して物品を水中に押し込んだ。転写後、物品を水 中から取り出した後、紫外線を照射し、水洗、乾燥を行って図 9に示すような水圧転 写品 (製品) 10'を得た。
[0107] (実施例 4)
実施例 4では、同じく帝国インキ製造株式会社から UV型スクリーンインキの商品名で 「UV PAL-000 メジユウム」として市販されている紫外線硬化型インクである無溶 剤タイプの紫外線硬化榭脂組成物を使用した以外は、実施例 3と同様に処理した。
[0108] 各実施例における転写時の状況は、市販品をそのまま使用したために粘度が高め で転写フィルムへ塗布する作業が若干やり難力つたことを除けば、何れの実施例でも 従来とほぼ同様に水圧転写することができた。
[0109] また、実施例 3、 4で得られた各水圧転写品 (E)の装飾層の密着性を碁盤目テープ 法(lmm碁盤目クロス 100升)でテストしたところ、何れの実施例も、従来の活性剤を 用いて活性ィ匕した印刷パターンを転写してトップコートを施さな力つた従来の水圧転 写品(B)やその上に従来のアクリル系榭脂のトップコートを施した従来のトップコート 層付き水圧転写品 (C)と同等の密着性を有することが確認された。
[0110] 一方、耐溶剤性のテストとして 10枚重ねのガーゼにキシレンを含ませたものを製品の 表面に擦りつけつつ 8往復ワイビングしてみたところ、何れの実施例も、従来のトップ コート層付き水圧転写品 (C)ほどではないが、装飾層の損傷がほとんどなぐ従来の 水圧転写品(C)に匹敵する程度の良好な耐溶剤性を示すことが確認された。従来の 活性剤を用いて活性ィ匕してトップコートを施すことなく得られた従来の水圧転写品 (B )では、当然予想されたことであるが、耐溶剤性が非常に劣っていた。
[0111] これらの結果から、精緻な本来の転写には適正な組成に調整される必要があるが、 無溶剤タイプの紫外線硬化榭脂組成物を用いると、その非溶剤活性化成分、典型的 には光重合性モノマーにより転写フィルム上の印刷パターンを転写可能な状態まで 活性ィ匕することができ、また、紫外線照射後は、紫外線硬化榭脂組成物と印刷バタ 一ンとを渾然一体化して硬化することができ、得られた装飾層には耐耗性ゃ耐溶剤 性等の機械的及びィ匕学的な表面保護機能を付与することができることが確認された
[0112] 本発明の第 6の実施の形態による水圧転写方法が図 12に示されており、この水圧 転写方法は、水溶性フィルム 14上にトップコート用の保護層 40と加飾用の印刷バタ ーン 12とが施されて形成された転写フィルム 16を印刷パターン 12が上面となるよう にして図示しない転写槽内の水 18上に供給して浮かばせ、水圧転写すべき物品 10 をこの転写フィルム 16を介して水 18の中に押し込んで水圧転写する方法である。水 溶性フィルム 12は、第 1及び第 2、第 4及び第 5の実施の形態で用いられるものと同じ である。
[0113] トップコート用の保護層 40は、耐摩性、耐薬品性を有する適宜の乾燥硬化性塗料 その他の組成物とすることができるが、透明インク、紫外線硬化榭脂組成物が好まし ぐ特に、後に述べるように、印刷パターン 16に付着性を再現するための材料と同じ 無溶剤タイプの紫外線硬化榭脂組成物から成って 、るのが好ま ヽ。この保護層 40 は、水溶性フィルム 14の全面上に、適宜の塗布手段によって塗布される。印刷パタ ーン 12は、一般的な水圧転写の場合には、水溶性フィルム 14上の保護層 40上にグ ラビア印刷その他適宜の手段によって施される。なお、この印刷パターン 12は厳密 な意味での模様の他に無地 (無模様)の印刷層も含む。トップコート用の保護層 40が 紫外線硬化榭脂組成物から成っている場合には、この保護層 40は、予備乾燥状態 でその上に印刷パターン 12が施されるので、印刷パターン 12は、インクジェット方式 によって印刷されるのが望まし 、。
[0114] 第 6の実施の形態でも、転写フィルム 16の印刷パターン 12に付着性を再現するた めに、無溶剤タイプの紫外線硬化榭脂組成物を塗布する。この第 6の実施の形態に よる水圧転写方法の具体的な工程の一例が図 13に示されており、水溶性フィルム 1 4上に施された保護層 40及び印刷パターン 12が乾燥された状態にある(図 13A参 照)。
[0115] 水圧転写を行う際には、転写フィルム 16の乾燥された状態にある印刷パターン 12 上に無溶剤タイプの紫外線硬化榭脂組成物 20Aを塗布し(図 13B参照)、この無溶 剤タイプの紫外線硬化榭脂組成物 20Aによって印刷パターン 12の付着性が再現し た状態で転写フィルム 16を転写槽内の水 18に浮かばせ(図 13C参照)、次いで、物 品 10の表面 10Sに紫外線硬化榭脂組成物 20Aを含む印刷パターン 12を押し当て るように転写フィルム 16と共に物品 10を水中に押し入れ(図 13D参照)、それによつ て紫外線硬化榭脂組成物 20を含む印刷パターン 12とその上のトップコート用の保 護層 40とが転写された物品 10に紫外線 22を照射して紫外線硬化榭脂組成物 20A と印刷パターン 12とを硬化する(図 13E参照)。保護層 40が紫外線硬化榭脂組成物 力 成っている場合には、この紫外線照射工程によって付着性再現用の紫外線硬化 榭脂組成物 20Aと共に保護層 40である紫外線硬化榭脂組成物も完全硬化される。 なお、紫外線照射工程で付着再現用の紫外線硬化榭脂組成物と共に保護層 40が 紫外線硬化する状態を合わせて説明するために、保護層 40が紫外線硬化榭脂組成 物から成って 、るものにっ 、て以下に説明する。
[0116] 図示していないが、実際には、物品 10は、逆三角状のコンペャで搬送されたりロボッ トアームにより支持されたりしながら水中に押し入れられ、また、場合によっては、印 刷パターン 12上に無溶剤タイプの紫外線硬化榭脂組成物 20Aを塗布する工程(図 13B参照)と水 18に浮かばせる工程(図 13C参照)との工程順序を逆にして、水に浮 かばせた転写フィルム 16の印刷パターン 12上に無溶剤タイプの紫外線硬化榭脂組 成物 20Aをスプレー塗布して印刷パターンの付着性の再現を行ってもよい。
[0117] 「紫外線硬化榭脂組成物」は、第 4及び第 5の実施の形態に用いられるものと同様 に、溶剤を含むタイプの紫外線硬化榭脂組成物を除いており、溶剤を添加しない無 溶剤タイプの紫外線硬化榭脂組成物に限定される。その理由は、転写フィルムの印 刷パターンとトップコート用保護層の付着性を再現させるのは、無溶剤タイプの紫外 線硬化榭脂組成物中の非溶剤活性化成分、典型的には光重合性モノマーに因ろう とするからである。本発明に適用できる紫外線硬化榭脂組成物は、例えば、次の組 成を有する成分から成っている。この成分は、第 4及び第 5の実施の形態に用いられ るものと同じであるので、その詳細な説明は省略する。
(1)オリゴマー(光重合性プレボリマー) 30— 50重量0 /0
(2)多官能性アタリレート(光重合性モノマー) 10— 30重量0 /0
(3)単官能性アタリレート(光重合性モノマー) 10— 40重量%
(4)光開始剤 0. 5— 5重量%
(5)非反応添加物 1一 20重量%
[0118] 印刷パターン 12の上に無溶剤タイプの紫外線硬化榭脂組成物 20Aを塗布すると、 無溶剤タイプの紫外線硬化榭脂組成物 20A中の非溶剤活性化成分である光重合 性モノマーが印刷パターン 12の乾燥したインクとトップコート用の保護層 40の少なく とも一部とに浸透し、これらを溶解して、印刷パターン 12と保護層 40とに印刷パター ン 12の印刷後や保護層 40の塗布後と同様な湿潤状態である付着性を再現する。第 4及び第 5の実施の形態で既に述べたように、従来力 用いられていた活性剤と同等 の機能を発揮することができ、活性剤やシンナー等の塗布を省略することができるの は勿論、光重合性モノマーを始めとする紫外線硬化榭脂組成物中の各成分は、一 般に、溶剤等と比べて遥かに揮発性が低いので、再現した付着性の度合がその後 に変動したり低下したりすることが少なぐ印刷パターンに対して一層安定した活性ィ匕 が望めることとなる。
[0119] 印刷パターン 12を物品 10に転写した後、紫外線 24を照射すると、光重合性モノマ 一等の紫外線硬化榭脂組成物 20Aの各成分が印刷パターン 12のインク及びトップ コート用の保護層 40の成分中に浸透して紫外線硬化榭脂組成物 20Aと印刷パター ン 14のインク及び紫外線硬化榭脂組成物 20Aとトップコート用の保護層 40の少なく とも一部とが渾然一体となった状態にて硬化されることとなり、装飾層そのものに耐摩 性等の機械的、耐溶剤性、耐薬品性等の化学的な表面保護機能が付与される上に 、トップコート用の保護層 40と装飾層となる印刷パターン 12との密着性が一層向上 する。紫外線硬化榭脂組成物 20Aの紫外線硬化と同時に、保護層 40の紫外線硬化 榭脂組成物も硬化する。なお、図 13B、図 13Cでは、印刷パターン 12のインク成分 及びトップコート用の保護層 40の成分と紫外線硬化榭脂組成物 20Aとが渾然一体 化した状態では示されていないが、これは、図面上そのように表現すると、両者が区 別できなくなるため、便宜的に層状に記載されていることを理解すべきである。また、 既に述べたように、紫外線照射後、光重合性モノマーは、自身自らが重合に参加す るので、これが遊離して、その後に悪さを生ずることもない。
[0120] その後、図 13Fに示すように、水シャワー 24を噴射して物品 10を水洗し、物品 10上 を覆った状態となっている転写フィルム 16の水溶性フィルム 14を除去する。次いで、 図 13Gに示すように、紫外線硬化榭脂組成物 20Aを含む印刷パターン 12とトップコ ート用の保護層 40が転写された物品 10に熱風 26を当てて物品 10の表面を乾燥し、 装飾層 30とトップコート層 32とを有する製品 10'を完成する(図 14参照)。
[0121] このようにして、装飾層 30とトップコート層 32とを施すと、トップコート層 32は、装飾層 30の外観に深みを付与し、また装飾層 30に対する機械的及びィ匕学的な表面保護を 更に強化することとなる。
[0122] (実施例 5)
本発明の第 6の実施の形態による具体的実施例 (実施例 5)では、ポリビニールアル コールを主成分とする無垢の水溶性フィルム上に、トップコ一ト用の保護層としてザ · インクテック株式会社製の商品名 KLCF改 3メジユウムと酢酸ェチルとを 1: 1で混合し たものを直径 12mm、線番 # 8のミヤバ一を用いて全面均一に塗布し、常温雰囲気 下で 10分間自然乾燥した後、この上に、ザ'インテック株式会社製のアルキッド榭脂 及び硝化綿系の商品名 KLCF改 3茶と称する茶色インクを筆先に浸けて任意の手書 き模様を描き、これを常温雰囲気下で 20分間自然乾燥して、トップコート用の保護層 と加飾用のインクパターン (印刷パターンに相当するもの)とが積層された転写フィル ムを得た。この転写フィルムを用いて図 13A乃至図 13Gに示す工程順で水圧転写し た力 この際、転写フィルムの加飾用インクパターンに塗布してインクに付着性を再 現するために、帝国インキ製造株式会社から UV型スクリーンインキの商品名で「UV
PAL— 000 メジユウム」として市販されて 、る紫外線硬化型インクである無溶剤タイ プの紫外線硬化榭脂組成物を使用した。この無溶剤タイプの紫外線硬化榭脂組成 物は、転写フィルムを転写槽内に導入する直前にミヤバ一塗布方法によって転写フ イルムのインクパターン (印刷パターン)上に塗布し、このようにして塗布された無溶剤 タイプの紫外線硬化榭脂組成物を有する転写フィルムを転写槽の水面上に浮かば せ、そのインクパターン力 Sこの紫外線硬化榭脂組成物によって付着性を再現させた 後に、図 13Dに示すように、転写フィルムを介して物品を水中に押し込んだ。このよう にしてインクパターンとトップコート用の保護層とを転写した後、物品を水中から取り 出した後、紫外線を照射し、水洗、乾燥を行って図 14に示すような水圧転写品 (製品 ) 10,を得た。
[0123] (実施例 6)
転写フィルムのトップコート用保護層として武蔵塗料株式会社製の商品名「プラエ ース」と称されるアクリルラッカーと酢酸ェチルとを 1: 1で混合させたものを用いたこと を除いては、実施例 5と同様にして水圧転写を行なった。
[0124] (実施例 7)
転写フィルムのトップコート用保護層として、水圧転写用フィルムの付着性再現 (活 性化)の目的で塗布したのと同じ帝国インキ製造株式会社製の商品名「UV PAL— 000メジユウム」と称する紫外線硬化型インクを塗布した後、この組成物の本来の硬 化に必要な照射量の 1%以下の極めて微弱な紫外線照射を行なって指触乾燥の直 前で硬化を止め、この上に、セイコーエプソン株式ィ匕会社製の大型インクジェットプリ ンター MAXARTシリーズの MC— 10000とこのプリンターの専用品である 顔料系 油性インク 6色を用いて、ペイント系のソフトで作成した適宜な絵柄をインクジェットプ リントし、これを常温雰囲気下で 30分乾燥して、トップコート層とインクパターン (印刷 パターンに相当)とが積層された転写フィルムを得た以外は、上記実施例 5及び 6と同 様にして水圧転写を行なった。
[0125] 実施例 5乃至 7のいずれの場合でも、インクパターンとトップコート用保護層との 2つ の層を溶解するので、インクパターンのみを有する転写フィルムで転写する場合に比 ベて、インクパターンの付着性を再現するまでに若干多くの時間を要する力 特に色 の濃 、部分の周囲にお 、て模様の皺の消失が遅れ気味となることを除けば、 、ずれ の実施例も良好に水圧転写を行うことができた。また、これらの実施例で得られた水 圧転写品(G)は、転写と同時にトップコート層が装飾層の全面に施される力 実施例 5による水圧転写品は、実施例 6及び 7による水圧転写品に比べて光沢感が若干低 V、ものの、無溶剤タイプの紫外線硬化榭脂組成物によって付着性を再現してこの榭 脂組成物が浸透される印刷パターンを転写して得られたトップコート層なしの水圧転 写品 (E) (実施例 4参照)に比べて遥かに良好な光沢感が発揮される上に、装飾層 の外観に深みが付与されることが確認された。
[0126] また、各実施例で得られた水圧転写品の装飾層とトップコート層との密着性を碁盤目 テープ法(lmm碁盤目クロス 100升)でテストしたところ、いずれの実施例も、従来の 活性剤を用いて活性ィ匕して印刷パターンが転写されたトップコートなしの従来の水圧 転写品(B)やその上にアクリル系榭脂のトップコートを施した従来のトップコート付き 水圧転写品(C)、あるいは実施例 4、 5の水圧転写品と同等の密着性を有することが 確認された。
[0127] 一方、耐溶剤性のテストとして 10枚重ねのガーゼにキシレンを含ませたものを製品の 表面に手で擦りつけつつ 8往復ワイビングしてみたところ、いずれの実施例も、紫外 線硬化型塗料によるトップコート付きの他の従来の水圧転写品(F)と同等で良好な 耐溶剤性を示すことが確認された。
[0128] なお、上記実施例 5乃至 7では、トップコート用の保護層と加飾用のインクパターン( 印刷パターン)とが積層された転写フィルムを用い、そのインクパターンを紫外線硬 化榭脂組成物の塗布によって活性ィ匕した後、水圧転写行なわれるが、いずれの実施 例も、インクパターン(印刷パターン)とトップコート用の保護層との付着性の再現、水 圧によるインクパターンとトップコート用保護層との被転写体 (物品)へのつきまわり性
、並びに紫外線照射により被転写体上にて紫外線硬化榭脂組成物とインクパターン とトップコート層とを渾然一体ィ匕して硬化することができるかの確認を主眼としたもの であったので、表面光沢感ゃ表面平滑性等の面では改善の余地も残され、トップコ ート層として用いられる塗料やインク、紫外線硬化榭脂組成物、これらの種類やその 組成成分を吟味することで、更に優れた表面光沢、機械的強度、耐溶剤性等を付与 することがでさることは理解されるべさである。
[0129] 本発明の第 7の実施の形態による水圧転写方法が図 15に示されており、この水圧 転写方法は、水溶性フィルム 314上に物品の表面を保護すべき表面保護層 340が 施されて形成された表面保護層転写フィルム 316を表面保護層 340が上面となるよ うにして図示しない転写槽内の水 318上に供給して浮かばせ、水圧転写すべき物品 10をこの転写フィルム 316を介して水 318の中に押し込んで水圧転写する方法であ る。水溶性フィルム 312は、第 1乃至第 5の実施の形態で用いられるものと同じである
[0130] 表面保護層 340は、耐摩性、耐薬品性を有する乾燥硬化性塗料、透明インク等の 適宜の組成物とすることができる。この表面保護層 340は、水溶性フィルム 314の全 面上に、グラビア塗装等の適宜の塗布手段によって塗布される。なお、表面保護層 3 40は、紫外線硬化榭脂組成物から成って!/、てもよ!/、。
[0131] この第 7の実施の形態による水圧転写方法は、第 3の実施の形態の表面保護層 240 のように未乾燥状態ではなく、水溶性フィルム 314上に施された表面保護層 340力 S 乾燥された状態にある(図 15 A参照)。
[0132] 水圧転写を行う際には、転写フィルム 316の乾燥された状態にある表面保護層 34 0上に紫外線硬化榭脂組成物 320Aを塗布し (図 15B参照)、この紫外線硬化榭脂 組成物 320Aによって表面保護層 340の付着性が再現した状態で転写フィルム 316 を表面保護層 340を上面にして転写槽内の水 18に浮かばせ (図 15C参照)、次、で 、加飾されていない物品(無加飾物品) 10の表面 10Sに紫外線硬化榭脂組成物 32 OAを含む表面保護層 340を押し当てるように転写フィルム 316と共に物品 10を水中 に押し入れ (図 15D参照)、それによつて紫外線硬化榭脂組成物 20を含む表面保護 層 340が転写された物品 10に紫外線 322を照射して紫外線硬化榭脂組成物 320A と表面保護層 340とを硬化する(図 15E参照)。
[0133] 他の形態に関連して既に述べたように、物品 10は、逆三角状のコンペャで搬送され たりロボットアームにより支持されたりしながら水中に押し入れられ、また、同様に、表 面保護層 340上に紫外線硬化榭脂組成物 320Aを塗布する工程 (図 15B参照)と水 318に浮かばせる工程(図 15C参照)との工程順序を逆にして、紫外線硬化榭脂組 成物 320Aをスプレー塗布して保護層 340の付着性の再現を行ってもよい。
[0134] 転写フィルム 316の表面保護層 340に付着性を再現するために表面保護層 340に 塗布される紫外線硬化榭脂組成物 320Aは、転写フィルム 316の乾燥した表面保護 層 340を適正に活性ィ匕して付着性を再現するものであり、本発明の第 1又は第 2の形 態で使用されたのと同様の溶剤含有タイプの紫外線硬化榭脂組成物であってもよい し、第 4乃至第 6の形態で使用されたのと同様の無溶剤タイプの紫外線硬化榭脂組 成物であってもよぐ溶剤含有タイプの紫外線硬榭脂組成物の一例と無溶剤タイプ の紫外線硬化榭脂組成物の一例とを下記に掲げる。
[0135] (溶剤含有タイプの紫外線硬化榭脂組成物)
(1)オリゴマー 30— 50重量0 /0
(2)多官能性アタリレート 10— 30重量%
(3)単官能性アタリレート 10— 40重量%
(4)非反応添加物 1一 20重量%
(5)光開始剤 0. 5— 5重量%
(6)溶剤 残部
[0136] (溶剤含有タイプの紫外線硬化榭脂組成物)
(1)オリゴマー(光重合性プレボリマー) 30— 50重量0 /0
(2)多官能性アタリレート(光重合性モノマー) 10— 30重量0 /0
(3)単官能性アタリレート(光重合性モノマー) 10— 40重量%
(4)光開始剤 0. 5— 5重量%
(5)非反応添加物 1一 20重量%
[0137] これらの紫外線硬化榭脂組成物 320Aの活性化成分が表面保護層 340の付着性 を再現するメカニズムは、第 1乃至第 3の形態及び第 4乃至第 6の形態の付着性再現 用紫外線硬化榭脂組成物と同じであるので、個々の組成成分の機能に関する詳細 な説明は省略する。従って、他の実施の形態と同様に紫外線硬化榭脂組成物 320 Aが表面保護層 340に浸透してこれらが渾然一体化するが、図 15では図面上これを 表現しょうとすると、両者が区別できなくなるため、便宜的に層状に記載されているこ とを理解すべきである。
[0138] その後、図 15Fに示すように、水シャワー 324を噴射して物品 310を水洗し、物品 10 上を覆った状態となっている転写フィルム 316の水溶性フィルム 314を除去する。次 いで、図 15Gに示すように、紫外線硬化榭脂組成物 320Aを含む表面保護層 340が 転写された物品に熱風 326を当てて物品の表面を乾燥し、表面保護層 340が転写さ れた物品 310を完成する(図 16参照)。 [0139] このようにして、表面保護層 340'を施すと、物品 310の表面に対する機械的及びィ匕 学的な保護を強化することができるが、特に、表面保護層 340に付着性再現用の紫 外線硬化榭脂組成物が浸透して表面保護層 340と紫外線硬化榭脂組成物が渾然 一体化して硬化するので、第 5の実施の形態と同様に表面保護層の密着性ゃ耐溶 剤性を向上することができる。また、表面保護層 340'は、水圧転写によって施される ので表面に乱れがなぐ高い光沢感が付与される。
[0140] なお、第 7の形態による方法では、物品 10は、加飾されていないものであつたが、 水圧転写又は他の適宜の手段によって装飾層 30'が施された物品 10' (実施例 3に よる図 9の製品等)に上記と同様の方法で表面保護層 340を水圧転写してもよい。図 17は、このようにして表面保護された加飾物品 310を示す。
[0141] また、第 4乃至第 6の形態に関連して述べたように、表面保護層 340の付着性再現用 の紫外線硬化榭脂組成物 320Aは、活性化成分の揮発性の好ましくな!/、揮発性を 少なくし、付着性再現を向上し、作業環境の悪化を防止する上から、溶剤含有タイプ の紫外線硬化榭脂組成物よりも無溶剤タイプの紫外線硬化榭脂組成物の方が好ま しい。
[0142] (実施例 8)
本発明の第 7の実施の形態による具体的実施例 (実施例 8)では、ポリビニールアル コールを主成分とする無垢の水溶性フィルム上に、物品の表面保護層としてザ ·イン クテック株式会社製の商品名 KLCF改 3メジユウムと酢酸ェチルとを 1: 1で混合したも のを # 100メッシュ— 60 の全面塗布用の版胴を用いたグラビア塗布方法によって 全面均一に塗布し、常温の風を数秒間吹き付けて乾燥して表面保護層転写フィルム を得た。この転写フィルムを用いて無加飾物品の表面に、図 15A乃至図 15Gに示す 工程順で表面保護層を水圧転写した。この際、転写フィルムの表面保護層に塗布し て表面保護層に付着性を再現するために、藤倉化成株式会社からフジノヽード ΉΗ9 986U— N7の商品名で市販されて!、る紫外線硬化型塗料である紫外線硬化榭脂組 成物を主成分として使用した。この紫外線硬化型塗料は、転写フィルムを転写槽内 に導入する直前に実施例 5のミヤバ一塗布方法と同一の方法によって転写フィルム の表面保護層上に塗布し、このようにして塗布された紫外線硬化型塗料を有する転 写フィルムを転写槽の水面上に浮かばせ、その表面保護層がこの紫外線硬化型塗 料によって付着性を再現させた後に、転写フィルムを介して物品を水中に押し込ん だ。このようにして物品の表面に表面保護層を転写した後、物品を水中から取り出し
、紫外線を照射し、水洗、乾燥を行って図 16に示すような表面保護層 340'を有する 水圧転写品 (製品) 310を得た。
[0143] (実施例 9)
本発明の第 7の実施の形態による他の具体的実施例 (実施例 9)として、ポリビニー ルアルコールを主成分とする無垢の水溶性フィルム上に、表面保護層として武蔵塗 料株式会社製の商品名「ブラエース」と称されるアクリルラッカーと酢酸ェチルとを 1: 1で混合させたものを実施例 8と同様の方法で塗布し、乾燥して表面保護層転写フィ ルムを得た。この転写フィルムを用いて、水圧転写によって加飾したがその上にトップ コートが施されていない水圧転写品に図 15A乃至図 15Gと同じ方法で水圧転写して 図 17に示す水圧転写品 310を得た。この実施例は、転写フィルムの表面保護層に 塗布してこの表面保護層に付着性を再現するために、帝国インキ製造株式会社から UV型スクリーンインキの商品名で「UV PAL— 000 メジユウム」として市販されてい る紫外線硬化型インクである無溶剤タイプの紫外線硬化榭脂組成物を使用したこと を除いて実施例 8と同じである。
[0144] 実施例 8及び 9のいずれも表面保護層 340を良好に水圧転写することができ、この 表面表面層 340は、表面の乱れ (凹凸)ほとんどがなく均一な膜厚を有し、良好な光 沢感を有していた。実施例 9で得られた水圧転写品(H)は、実施例 5乃至 7によって トップコート用の表面保護層と加飾用の印刷パターンとを一度の水圧転写によって同 時に形成した水圧転写品(G)に比べて、表面の乱れがより少ない均一な膜厚を有し て良好な光沢感カ Sもたらされて高級感がある深みが付与されることが確認された。こ れは、従来のスプレー塗装手法によって装飾層の上にアクリル系榭脂を塗布、乾燥 して形成されたトップコート付き水圧転写品(C)と同等の光沢感であった。
[0145] また、実施例 8、 9で得られた水圧転写品の表面保護層の密着性を碁盤目テープ法
(lmm碁盤目クロス 100升)でテストしたところ、いずれの実施例も、物品の表面 (無 加飾成形品の表面又は加飾成形品の装飾層)に対する密着性は、実施例 3及び 4の 水圧転写品と同等であることが確認された。
[0146] 一方、耐溶剤性のテストとして 10枚重ねのガーゼにキシレンを含ませたものを製品( 水圧転写品)の表面に手で擦りつけつつ 8往復ワイビングしてみたところ、実施例 8及 び 9のいずれも、他の実施例の製品と同等で良好な耐溶剤性を示すことが確認され た。
[0147] 実施例 8では、射出成形等によって成形された物品(成形品)の表面に必要に応じて 適宜の表面処理を施した上で、表面保護層を形成している力 これは、例えば、スプ レーガンを備えた塗装ロボットによって表面保護層を形成した場合と同等の表面仕 上がり(膜厚が均一で光沢感が整った仕上がり)を有し、スプレーガンによる塗装が多 少不慣れな作業者が行う場合よりも遙かに均一で光沢感が整った表面保護層を得る ことができた。
また、実施例 9は、実施例 4の水圧転写によって得られた物品 10'の装飾層 30の上 に、透明インク又は透明塗料を全面一様に塗布して得られた無地印刷層を水圧転写 すると 、う同様な工程を繰り返す作業の例であると 、うことができる。
産業上の利用可能性
[0148] 本発明の水圧転写方法によれば、物品に転写される転写フィルム上の印刷パター ン及び Z又は表面保護層に紫外線硬化榭脂組成物を塗布して印刷パターンのイン クの付着性を再現すると共に、紫外線硬化榭脂組成物が印刷パターンに浸透するの で、紫外線硬化後に、印刷パターンの転写によって形成される装飾層に表面保護機 能が付与され、産業上の利用性が著しく向上する。

Claims

請求の範囲
[1] 水溶性フィルム (14)上に印刷パターン (12)を施して形成された転写フィルム (16)の前 記印刷パターンを物品 (10)の表面に水圧転写する方法において、前記転写フィルム の印刷パターン上に紫外線硬化榭脂組成物 (20)を塗布する工程と、前記印刷バタ ーンが前記紫外線硬化榭脂組成物によって付着性が再現した状態で前記物品の表 面に前記紫外線硬榭脂組成物を含む前記印刷パターンを押し当てるように前記転 写フィルムと共に水 (18)中に前記物品を押し入れる工程と、それによつて前記紫外 線硬化榭脂組成物を含む前記印刷パターンが転写された物品に紫外線を照射して 前記紫外線硬化榭脂組成物を硬化する工程とを備えたことを特徴とする水圧転写方 法。
[2] 水溶性フィルム上に印刷パターンを施して形成された転写フィルムの前記印刷パタ ーンを物品の表面に水圧転写する方法にぉ ヽて、予め紫外線硬榭脂組成物 (20A) が塗布されている水溶性フィルムの前記紫外線硬榭脂組成物の上に印刷パターン を施して転写フィルムを用意する工程と、前記印刷パターンの付着性が維持されて いる状態で前記物品の表面に前紫外線硬榭脂組成物を含む前記印刷パターンを押 し当てるように前記転写フィルムと共に水中に前記物品を押し入れる工程と、それに よって前記紫外線硬化榭脂組成物を含む前記印刷パターンが転写された物品に紫 外線を照射して前記紫外線硬榭脂組成物を硬化する工程とを備えたことを特徴とす る水圧転写方法。
[3] 水溶性フィルム (214)上に紫外線硬化型保護剤を塗布して紫外線硬化型表面保護 層 (240)を有する表面保護層転写フィルム (216)を形成する工程と、前記表面保護層 転写フィルムを水面に浮かばせて前記水溶性フィルムが湿潤した時に前記表面保護 層転写フィルムの前記紫外線硬化型表面保護層を物品に水圧転写する工程と、前 記物品に転写された紫外線硬化型表面保護層に紫外線を照射して前記表面保護 層を硬化する工程とを備えたことを特徴とする水圧転写方法。
[4] 請求項 3に記載の水圧転写方法であって、前記紫外線硬化型保護剤は、紫外線硬 化型インクであることを特徴とする水圧転写方法。
[5] 請求項 3又は 4に記載の水圧転写方法であって、前記水溶性フィルム上の紫外線硬 化型表面保護層に加飾用の凹凸を形成する工程を更に備えていることを特徴とする 水圧転写方法。
[6] 水溶性フィルム上に印刷パターンを施して形成された転写フィルムの前記印刷パタ ーンを物品の表面に水圧転写する方法において、前記転写フィルムの前記印刷バタ ーン上に無溶剤タイプの紫外線硬化榭脂組成物を塗布して前記紫外線硬化榭脂組 成物中の非溶剤活性化成分により前記印刷パターンの付着性を再現する工程と、前 記紫外線硬化榭脂組成物を含む前記印刷パターンに前記物品の表面を押し当てる ようにして前記物品を前記転写フィルムと共に水中へ押し入れる工程と、それによつ て前記紫外線硬化榭脂組成物を含む前記印刷パターンが転写された物品に紫外線 を照射して前記紫外線硬化榭脂組成物と前記印刷パターンとを渾然一体ィ匕した状 態で硬化する工程とを備えていることを特徴とする水圧転写方法。
[7] 水溶性フィルム上に印刷パターンを施して形成された加飾用転写フィルムの前記印 刷パターンを物品の表面に水圧転写する方法において、前記加飾用転写フィルムの 前記印刷パターン上に無溶剤タイプの紫外線硬化榭脂組成物を塗布して前記紫外 線硬化榭脂組成物中の非溶剤活性化成分により前記印刷パターンの付着性を再現 する工程と、前記紫外線硬化榭脂組成物を含む前記印刷パターンに前記物品の表 面を押し当てるようにして前記物品を前記加飾用転写フィルムと共に水中へ押し入 れる工程と、それによつて前記紫外線硬化榭脂組成物を含む前記印刷パターンが 転写された物品に紫外線を照射して前記紫外線硬化榭脂組成物と前記印刷パター ンとを渾然一体ィ匕した状態で硬化して前記物品の表面に装飾層を形成する工程と、 その後、水溶性フィルムに透明な紫外線硬化榭脂組成物を無地塗りの状態で塗布し て形成されたトップコート用転写フィルムの前記紫外線硬化榭脂組成物の層を前記 装飾層が形成された物品に水圧転写して前記トップコート用転写フィルムの紫外線 硬化榭脂組成物からトップコート層を形成する工程とを備えていることを特徴とする水 圧転写方法。
[8] 水溶性フィルムの上にトップコート用の表面保護層と加飾用の印刷パターンとが順次 施されて形成された転写フィルムの前記印刷パターンを物品の表面に水圧転写する 方法にお 、て、前記転写フィルムの前記印刷パターン上に無溶剤タイプの紫外線硬 化榭脂組成物を塗布して前記紫外線硬化榭脂組成物中の非溶剤活性化成分により 前記印刷パターンの付着性を再現する工程と、前記紫外線硬化榭脂組成物を含む 前記印刷パターンに前記物品の表面を押し当てるようにして前記物品を前記転写フ イルムと共に水中へ押し入れる工程と、それによつて前記紫外線硬化榭脂組成物を 含む加飾用の前記印刷パターンとその上のトップコート用の保護層とが転写された 物品に紫外線を照射して前記紫外線硬化榭脂組成物と前記印刷パターン及び前記 紫外線硬化榭脂組成物と前記保護層の少なくとも一部とを渾然一体化した状態で前 記紫外線硬化榭脂組成物を硬化する工程とを備えていることを特徴とする水圧転写 方法。
[9] 請求項 6、 7又は 8に記載の水圧転写方法であって、前記印刷パターンの付着性を 再現する紫外線硬化榭脂組成物中の非溶剤活性化成分は、光重合性モノマーを含 むことを特徴とする水圧転写方法。
[10] 請求項 8に記載の水圧転写方法であって、前記トップコート用の表面保護層は、透 明インクから成って!/ヽることを特徴とする水圧転写方法。
[11] 請求項 8に記載の水圧転写方法であって、前記トップコート用の保護層は、紫外線 硬化榭脂組成物から成っていることを特徴とする水圧転写方法。
[12] 請求項 11に記載の水圧転写方法であって、前記トップコート用の表面保護層である 紫外線硬化榭脂組成物は、無溶剤タイプのものであることを特徴とする水圧転写方 法。
[13] 水溶性フィルム (314)の上に表面保護剤を塗布し乾燥して表面保護層(340)が形 成された表面保護層転写フィルムの前記表面保護層を物品の表面に水圧転写する 方法であって、前記表面保護層転写フィルム (316)の前記表面保護層(340)に紫外 線硬化榭脂組成物 (320A)を塗布して前記表面保護層の付着性を再現する工程と 、前記紫外線硬化榭脂組成物を含む前記表面保護層に前記物品の表面を押し当て るようにして前記物品を前記転写フィルムと共に水中へ押し入れる工程と、それによ つて前記紫外線硬化榭脂組成物を含む表面保護層が転写された物品に紫外線を 照射して前記紫外線硬化榭脂組成物と前記表面保護層とを渾然一体化した状態で 前記紫外線硬化榭脂組成物を硬化する工程とを備えたことを特徴とする水圧転写方 法。
[14] 請求項 13に記載の水圧転写方法であって、前記表面保護剤は、透明インク又は乾 燥硬化性塗料であることを特徴とする水圧転写方法。
[15] 請求項 13又は 14に記載の水圧転写方法であって、前記紫外線硬化榭脂組成物は
、無溶剤タイプであることを特徴とする水圧転写方法。
[16] 請求項 1乃至 15のいずれかに記載の水圧転写方法であって、前記紫外線を照射す る工程は、前記転写フィルムの水溶性フィルムが前記物品に巻き付 ヽて 、る間に行 われることを特徴とする水圧転写方法。
[17] 請求項 1乃至 16のいずれかに記載の水圧転写方法であって、前記紫外線と前記付 着性を再現する紫外線硬化榭脂組成物とは、電子線と電子線にて硬化する電子線 硬化榭脂組成物であることを特徴とする水圧転写方法。
[18] 請求項 1乃至 17のいずれかに記載の水圧転写方法によって得られたことを特徴とす る水圧転写品。
[19] 請求項 1乃至 8及び 13のいずれかに記載の水圧転写方法によって形成された装飾 層又は表面保護層を有し、前記装飾層又は表面保護層は、 10枚重ねのガーゼにキ シレンを含ませたものを手で擦りつけつつ 8往復ワイビングしてなされる耐溶剤性テス トで汚損されることないものであることを特徴とする水圧転写品。
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