JPH11124516A - 凹版転写印刷用紫外線硬化型保護コート剤 - Google Patents

凹版転写印刷用紫外線硬化型保護コート剤

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Publication number
JPH11124516A
JPH11124516A JP30942697A JP30942697A JPH11124516A JP H11124516 A JPH11124516 A JP H11124516A JP 30942697 A JP30942697 A JP 30942697A JP 30942697 A JP30942697 A JP 30942697A JP H11124516 A JPH11124516 A JP H11124516A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protective coating
acrylate monomer
transfer printing
intaglio transfer
coating agent
Prior art date
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Pending
Application number
JP30942697A
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English (en)
Inventor
Mikio Akutsu
幹夫 阿久津
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Cashew KK
Original Assignee
Cashew KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 凹版転写印刷に使用しうる粘度及び固形分に
調整可能で、10μ前後の形成コート層が耐摩耗性及び
耐衝撃性に優れた紫外線硬化型の保護コート剤を提供す
る。 【解決手段】 アクリレート系モノマーと、光重合開始
剤と、場合により、粘度調整剤と、溶剤とを含有する凹
版転写印刷用の紫外線硬化型保護コート剤である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、凹版転写印刷した
文字、記号、模様等を耐久性よく保護するため、凹版転
写印刷に使用する紫外線硬化型のコート剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、凹版転写印刷された文字、記号、
模様等の保護には、印刷面全体に高硬度のウレタン系塗
料やUV硬化型塗料を塗布する方法が知られていた。し
かし、この方法では印刷部分が僅かの場合にも印刷面全
体を塗布しなければならないため、塗布方法として塗料
の付着保護効率の極めて悪いスプレー塗装しか適当な方
法がない。このため、高コストの塗料を大量に使用しな
ければならず、塗装製品全体が高コストになるという重
大な欠点を有していた。そこで、この点を改善すると共
に、耐摩耗性、加飾効果、接触感、文字等の鮮明度等を
改良するため、熱可塑性合成樹脂基材の表面に文字、模
様等を凹版転写印刷し、この層上及びその近辺のみに紫
外線硬化インキで凹版印刷する合成樹脂釦の製造方法が
提案されている。この紫外線硬化インキは、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、シリカ系のマット剤を2〜10%
含有するインキである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来公
知の紫外線硬化インキを使用して形成した保護コート層
の耐摩耗性は充分に満足できるものではなく、また、そ
の耐衝撃性等も実用上不十分であった。実用的な凹版転
写印刷の保護コート層は、次の〜の条件をすべて具
備するものでなければならない。 凹版転写印刷で印刷できる膜厚は10μ前後であ
り、この様な薄膜でも下層の印刷を十分保護できる極め
て優れた耐摩耗性及び耐衝撃性の保護コート層を形成し
うること。 保護コート剤を凹版転写印刷に適当な粘度に調整し
うること。 保護コート層の膜厚を厚くするため、保護コート剤
の固形分がなるべく高いこと。
【0004】本発明は、凹版転写印刷に使用しうる粘度
及び固形分に調整可能で、10μ前後の形成コート層が
耐摩耗性及び耐衝撃性に優れた紫外線硬化型の保護コー
ト剤を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、アクリレート系モノマーと、光重合開始
剤とを含有すること、を特徴とする凹版転写印刷用紫外
線硬化型保護コート剤である。
【0006】本発明は、アクリレート系モノマーと、光
重合開始剤と、粘度調整剤と、溶剤とを含有すること、
を特徴とする凹版転写印刷用紫外線硬化型保護コート剤
である。
【0007】本発明は、前記凹版転写印刷用紫外線硬化
型保護コート剤において、粘度調整剤が非多孔質の球状
シリカである。
【0008】また本発明は、前記の各凹版転写印刷用紫
外線硬化型保護コート剤において、前記アクリレート系
モノマーが、分子内に2以上の二重結合を有するアクリ
レート系モノマー単独、あるいは分子内に2以上の二重
結合を有するアクリレート系モノマーとこれ以外のアク
リレート系モノマーとの混合物である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明におけるアクリレート系モ
ノマーのうち、分子内に2以上の二重結合を有するアク
リレート系モノマーとしては、形成保護コート層に高い
耐摩耗性及び耐衝撃性を確保するため、ジペンタエリス
リトールヘキサアクリレート、ペンタエリスリトールテ
トラアクリレート、イソシアヌール酸エチレンオキサイ
ド変性トリアクリレート、イソシアヌール酸プロピレン
オキサイド変性トリアクリレート、イソシアヌール酸エ
チレンオキサイド変性ジアクリレート、又はイソシアヌ
ール酸プロピレンオキサイド変性ジアクリレート、ある
いはこれらの2種以上の混合物が好適である。
【0010】また、前記の分子内に2以上の二重結合を
有するアクリレート系モノマーに併用しうるこれ以外の
アクリレート系モノマーとしては、ウレタンアクリレー
ト系オリゴマーを好適に例示することができる。
【0011】前記の分子内に2以上の二重結合を有する
アクリレート系モノマーは、全アクリレート系モノマー
中で50〜90重量%の範囲であることが好ましい。分
子内に2以上の二重結合を有するアクリレート系モノマ
ーの含有量が50重量%未満の場合には、形成保護コー
ト層の耐摩耗性が不十分となりやすく、90重量%を越
えると、形成保護コート層が硬くなりすぎて脆くなり割
れやすくなるため、耐衝撃性に問題がある。
【0012】本発明において使用される光重合開始剤
は、光照射によってアクリレート系モノマーを付加重合
させ得るものであり、増感作用のある化合物を含む。具
体的には例えば、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニ
ルケトンを挙げることができる。本発明の凹版転写印刷
用紫外線硬化型保護コート剤に併用することのできる粘
度調整剤としては、多孔質の不定形シリカ、非多孔質の
球状シリカなどのシリカ系粘度調整剤を例示することが
できる。凹版転写印刷に適したコート剤の粘度は10〜
25Pa・Sであり、粘度調整剤はコート剤の粘度をこ
の範囲に調整するために使用するのが好ましい。このシ
リカ系粘度調整剤のうち、非多孔質の球状シリカは粘度
調整だけでなく、形成保護コート層の耐摩耗性の向上に
も優れており、これを1〜10重量%配合することによ
り透明な保護コート層を形成することができる。多孔質
の不定形シリカを使用した場合には、半透明の保護コー
ト層が形成される。
【0013】本発明の保護コート剤は、通常、溶剤を使
用して固形分70〜85重量%に調整し、例えば凹版転
写印刷した文字、記号、模様などの層上及びその付近
(のみ)に凹版転写印刷して、保護コート層を形成す
る。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。実施例1〜14、比較例1、2 表1及び2に示す成分をよく混合して保護コート剤を調
製した。別に、熱可塑性樹脂基材上に、カラー分解して
得た転写凹版を用いて熱乾燥タンポの印刷インキにより
印刷し、60℃で30分間乾燥して、転写層を形成し
た。この転写層上及びその周辺のみに、前記保護コート
剤を凹版転写印刷したのち60℃で3分間乾燥し、強度
80W/cmの高圧水銀灯で10秒間照射して、厚さ1
0μの保護コート層を形成した。形成保護コート層の耐
摩耗性及び耐衝撃性を以下の試験方法により測定し、そ
の結果をまとめて表1及び2に示す。
【0015】[性能試験方法] (1)耐摩耗性 ライオン砂消しゴム#510を使い、荷重1kg/cm
2 で形成保護コート層の表面を擦り(往復)、形成保護
コート層が削れ下地転写層が露出した時点の回数を測定
した。なお、500回(往復)毎に砂消しゴムの表面を
サンドペーパー#600でリフォームした。 (2)耐衝撃性 ギターで使用するピックアップで、荷重200gで20
0回/分で形成保護コート層表面を叩き、形成保護コー
ト層が削れて下地転写層が露出した時点の回数を測定し
た。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の保護コート
剤を使用し凹版転写印刷して形成した保護コート層は耐
摩耗性及び耐衝撃性に優れているので、凹版転写印刷し
た文字、記号、模様などを実用的に耐久性よく保護する
ことができる。その結果、本発明の保護コート剤は、電
子機器の押しキーや化粧品容器等の印刷の保護などに広
く使用することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリレート系モノマーと、光重合開始
    剤とを含有すること、を特徴とする凹版転写印刷用紫外
    線硬化型保護コート剤。
  2. 【請求項2】 アクリレート系モノマーと、光重合開始
    剤と、粘度調整剤と、溶剤とを含有すること、を特徴と
    する凹版転写印刷用紫外線硬化型保護コート剤。
  3. 【請求項3】 粘度調整剤が非多孔質の球状シリカであ
    る、請求項2に記載の凹版転写印刷用紫外線硬化型保護
    コート剤。
  4. 【請求項4】 前記アクリレート系モノマーが、分子内
    に2以上の二重結合を有するアクリレート系モノマー単
    独、あるいは分子内に2以上の二重結合を有するアクリ
    レート系モノマーとこれ以外のアクリレート系モノマー
    との混合物である、請求項1又は2に記載の凹版転写印
    刷用紫外線硬化型保護コート剤。
JP30942697A 1997-10-23 1997-10-23 凹版転写印刷用紫外線硬化型保護コート剤 Pending JPH11124516A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011037916A (ja) * 2009-08-06 2011-02-24 Dnp Fine Chemicals Co Ltd マットニス
CN107652764A (zh) * 2017-11-15 2018-02-02 江门市鸿叶化工有限公司 一种碱退led固化保护油墨的制备方法

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JP2011037916A (ja) * 2009-08-06 2011-02-24 Dnp Fine Chemicals Co Ltd マットニス
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