WO2004030563A1 - 手術システム - Google Patents

Abstract

本発明の手術システムは、無線フットスイチの電源をオンしてペダルを踏み、かつ制御対象の医療機器の電源をオンしてペダルを踏んだ信号がIDコードと共に送信され、制御対象の医療機器がこの信号を受信して、そのIDコードを記憶して遠隔操作装置を識別できる状態となり、かつこの医療機器はそのIDコードを返信することにより、無線フットスイッチ側もそのIDコードによりそれを送信した医療機器を制御対象の医療機器として識別できるようにそのIDコードを記憶し、以後はペダルが踏まれた場合には制御対象の医療機器のIDコードを送信先として操作信号を送信することにより無線フットスイチと制御対象の医療機器とは専用のものでない場合にも確実に遠隔制御操作を可能にする。

Description

明 細 書 手 feシステム 技術分野

本発明は医療機器を用いて手術する手術システムに関する。 背景技術

従来例として例えば特開 2 0 0 0 - 2 8 7 9 8 9号公報に開示 された超音波手術装置において、 超音波出力の制御は、 有線で接 続されたフヅ トスィ ツチのオンオフによ り実施する方法が開示さ れている。

また、 特開平 1 1— 3 1 8 9 3 5号公報では、 複数の医療機器 を制御する複数のスィ ツチが一体化となった有線のフ ヅ トスィ ッ チにおいて、 使用者の足の位置を検出し、 有効なスィ ッチに該当 する医療機器を表示部に表示するとともに、 そのフッ トスィ ッチ をオンオフすることで、 該当医療機器を制御可能な方法が開示さ れている。

さらに特開平 1 1— 3 3 2 8 8 3号公報では、 複数の医療機器 を制御する 1つの有線のフッ トスィ ツチにおいて、 使用者の音声 によ り、 フッ トスィ ッチにて制御する医療機器を切替るとともに 、 その音声によ り選択された医療機器の情報を表示部に表示する 方法が開示されている。

フッ トスィ ッチは、 有線で医療機器に接続されているため、 手 術場に複数の医療機器が設置された場合には、 その数だけコー ド が床に配線されることになり、 使用者にとって足に引っ掛けたり 、 またぐ必要があるなど、 邪魔な存在であった。

この課題を解決するため、 近年、 コードが無い無線フ ッ トスィ ツチが開発されているが、 無線特有の問題である広範囲に電波が 伝播されるため、 特定の医療機器のみを制御することは困難であ つた。

このため、 医療機器、 及びフ ヅ トスイ ッチに固有の I Dを持た せ、 その医療機器のみを制御する方法があるが、 この場合、 この フ ッ トスィ ヅチは該当する医療機器専用のフ ヅ トスイ ッチにな り 、 複数の医療機器を使用する場合には、 複数のフッ トスイ ッチを 準備することに変わりなく、 手術場の床を占有してしまう問題は 解決されない。

また、 該当医療機器、 該当フッ トスイ ッチの片方が破損した場 合には、 機器固有の I Dを持っため、 この 2つの機器を修理に出 す必要があるといった保守性の問題もある。

また、 該当フッ トスイ ッチが見つからなかった場合に、 同一機 能の別の I Dのフ ヅ トスイ ッチを所有していたとしても、 その医 療機器自体を制御できないため、 手術が中断してしまう といった 問題もある。

本発明は、 フ ッ トスィ ツチ等の遠隔操作装置と医療機器とが特 定の識別情報を持つもの同士でないと使用できない問題点を改善 できる手術システムを提供することを目的とする。

また、 フ ッ トスィ ヅチ等の遠隔操作装置が特定の医療機器専用 に限定される事なく任意の医療機器を遠隔操作できる操作性等の 良い手術システムを提供することを目的とする。

発明の開示

本発明の手術システムは、 無線フ ヅ トスイチの電源をオンして ペダルを踏み、 かつ制御対象の医療機器の電源をオンしてペダル を踏んだ信号が I Dコー ドと共に送信され、 制御対象の医療機器 がこの信号を受信して、 その I Dコー ドを記憶して遠隔操作装置 を識別できる状態となり、 かっこの医療機器はその I Dコードを 返信することにより、 無線フ ヅ トスィ ヅチ側もその I Dコードに よ りそれを送信した医療機器を制御対象の医療機器として識別で きるようにその I Dコー ドを記憶し、 以後はペダルが踏まれた場 合には制御対象の医療機器の I Dコー ドを送信先として操作信号 を送信することにより無線フ ッ トスィチと制御対象の医療機器と は専用のものでない場合にも確実に遠隔制御操作を可能にする。

図面の簡単な説明

図 1 ： 本発明の第 1実施形態である電気手術システムの全体構 成図。

図 2 ： 上記第 1実施形態における無線フッ トスィ ツチの概略の 構成を示すブロック図。

図 3 ： 上記第 1実施形態における超音波手術装置の概略の構成 を示すブロック図。

図 4 ： 上記第 1実施形態におけるフッ トスイ ッチ切替装置の概 略の構成を示すブロヅク図。

図 5 ： 上記第 1実施形態における制御作用を示すフ口一チヤ一 h

図 6 ： 本発明の第 2実施形態における制御作用を示すフローチ ャ一 ト。

図 7 ： 本発明の第 3実施形態である電気手術システムの全体構 成図。

図 8 ： 本発明の第 3実施形態である電気手術システムの動作を 示す説明図。

図 9 ： 本発明の第 4実施形態である電気手術システムの全体構 成図。

図 1 0 ： 本発明の第 4実施形態である電気手術システムの動作 を示す説明図。 図 1 1 ： 本発明の第 4実施形態である電気手術システムの変形 例を示す全体構成図。

図 1 2 : 本発明の第 5実施形態である電気手術システムの全体 構成図。

図 1 3 : 本発明の第 5実施形態である電気手術システムの動作 を示す説明図。

図 1 4 : 本発明の第 6実施形態である電気手術システムの全体 構成図。

図 1 5 : 本発明の第 6実施形態である電気手術システムの動作 を示す説明図。

図 1 6 ： 本発明の第 7実施形態である電気手術システムの動作 を示す説明図。

発明を実施するための最良の形態

以下、 図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。

(第 1実施形態）

本発明の第 1実施形態は電気手術システムに関し、 1つの無線 フッ トスィ ッチと複数の医療機器とを有し、 当該無線フッ トスィ ツチのぺダルを踏む操作と一の医療機器における電源のオン · ォ フ動作とを対応させるものである。

図 1ないし図 5は本発明の第 1実施形態に係り、 図 1は本発明 の第 1実施形態の電気手術システムの全体構成を示し、 図 2は図 1の無線フ ヅ トスイ ッチの概略の構成を示し、 図 3は図 1の超音 波手術装置の概略の構成を示し、 図 4はフッ トスィ ッチ切替装置 の概略の構成を示し、 図 5は第 1実施形態における制御作用を示 す。

図 1 に示すように第 1実施形態の電気手術システム 1は、 複数 の医療機器、 例えば超音波手術を行う超音波処置具 2が接続され る超音波手術装置 3 と、 高周波電流を通電して手術を行う電気メ ス処置具 4が接続される電気メス （装置） 5 と、 これら超音波手 術装置 3及び電気メス 5の制御操作を無線で遠隔制御操作するこ とが可能となる遠隔操作装置としての無線フッ トスィ ツチ 6 と、 この無線フッ トスィ ッチ 6の切り替えを、 例えばマイク 7からの 音声で行う ことができるフヅ トスイ ッチ切替装置 8 とを有する。 なお、 第 1実施形態ではフッ トスイ ツチ切替装置 8におけるマイ ク 7は必要不可欠のものではなく、 このマイク 7については第 2 実施形態で説明する。

第 1実施形態では、 無線フッ トスィ ッチ 6は例えば左ペダル 9 及び右へダル 1 0 とを有し、 左ペダル 9及び右へダル 1 0を踏む ことによ り、 超音波手術装置 3或いは電気メス 5の出力オン/ォ フ等、 対応付けられた機能の制御を可能としている。

図 2は無線フ ッ トスイ ッチ 6の主要部の構成を示す。

無線フッ トスィ ッチ 6は、 左ペダル 9及び右へダル 1 0がそれ それ踏まれてオンされたか否かを検知する左ペダル検知部 1 1及 び右へダル検知部 1 2 と、 左ペダル検知部 1 1及び右へダル検知 部 1 2 による検知信号が入力され、 対応する制御を行う C P U 1 3 と、 この C P U 1 3 に接続され、 無線で情報を送信した り、 無 線の情報を受信する無線送受信部 1 4 と、 C P U 1 3 と接続され 、 この無線フ ヅ トスィ ツチ 6 の動作を制御する C P U 1 3 のプロ グラムを格納すると共に、 送信制御可能な医療機器の識別情報と なる I Dコ一 ド等の情報を記憶する記憶部 1 5 と、 この無線フ ヅ トスィ ヅチ 6 に固有の識別情報としての I Dコードを格納する I Dコー ド部 1 6 とを有する。

後述するように記憶部 1 5 には送信制御可能な医療機器の識別 情報となる I Dコー ドが記憶された状態となった後、 左ペダル 9 或いは右へダル 1 0を踏むと、 踏まれた左ペダル 9或いは右へダ ル 1 0の機能に対応した信号が該当する医療機器に、 該当する医 療機器 （を選択的に指定する） I Dコー ドと共に送信するように C P U 1 3は無線送受信部 1 4等を制御する。

そして、 無線で送信された情報を受け取り、 その情報内の I D コー ドと一致する I Dコードを持つ医療機器は踏まれた左ペダル 9或いは右へダル 1 0の機能に対応する動作を行うようになる。 このように無線フ ヅ トスイ ッチ 6の C P U 1 3は、 送信制御可 能な医療機器が設定されると、 無線フッ トスィ ッチ 6の主機能で ある左ぺダル 9、 及び右ペダル 1 0が踏まれたか否かを左ぺダル 検知部 1 1及び右へダル検知部 1 2からの検知信号で監視してい る。

例えば、 超音波手術装置 3が無線フ ッ トスイ ッチ 6で制御可能 に設定された場合には、 左ペダル 9は設定された超音波出力の為 のペダル機能となり、 右ペダル 1 0は最大出力で超音波を出力さ せる為のペダル機能に割当てられる。

一方、 電気メス 5が無線フッ トスィ ッチ 6で制御可能に設定さ れた場合には、 左ペダル 9は切開、 右ペダル 1 0は凝固に割当て られる。

なお、 これらが切替ったときの情報は、 フッ トスィ ッチ切替装 置 8の表示部 8 aにて表示される。

図 3は超音波手術装置 3の概略の構成を示す。

この超音波手術装置 3は、 超音波処置具 2の内部の図示しない 超音波発生部を超音波振動させる （高周波） 出力信号を出力する 出力部 2 1 と、 この出力部 2 1 と接続され、 この出力部 2 1を制 御する C P U 2 2 と、 この C P U 2 2に接続され、 無線で情報を 送信したり、 無線の情報を受信する無線送受信部 2 3 と、 この超 音波手術装置 3の動作を制御する C P U 2 2の動作プログラムを 格納すると共に、 この超音波手術装置 3を無線で制御する無線フ ッ トスィ ッチ 6の I Dコ一 ド等の情報を記憶する記憶部 2 4と、 この超音波手術装置 3に固有な識別情報としての I Dコー ドを格 納する I Dコー ド部 2 5 とを有する。

そして、 この超音波手術装置 3が無線フ ヅ トスイ ッチ 6 によ り 無線で制御操作が可能な状態に設定されると、 無線フッ トスイ ツ チ 6の左ペダル 9或いは右ペダル 1 0を踏む操作を行うことによ り、 その操作信号がこの超音波手術装置 3 を指定する I Dコード と共に送信されるので、 超音波手術装置 3 はこの送信された情報 における I Dコー ドからこの超音波手術装置 3を制御する信号で あると、 C P U 2 2が判断し、 かつ、 左ペダル 9或いは右ペダル 1 0の操作信号に対応する動作を行うように出力部 2 1 を制御す る。

また、 電気メス 5の内部構成については、 図 3 における出力部 2 1が高周波電流を出力する高周波出力部に変更された概略構成 となるので、 その構成図を省略する。

また、 図 4に示すようにフッ トスイ ッチ切替装置 8は、 マイク 7からの音声信号が入力される音声入力部 3 1 と、 この音声入力 部 3 1 と接続され、 音声入力部 3 1に入力された音声信号に対し て音声認識の処理や無線フッ トスィ ッチ 6から送信された情報を 解読して表示部 8 aで表示させる処理を行う C P U 3 2 と、 この C P U 3 2 に接続され、 無線で情報を送信したり、 無線の情報を 受信する無線送受信部 3 3 と、 このフ ッ トスィ ッチ切替装置 8の 動作を制御する C P U 3 2の動作プログラムを格納すると共に、 このフッ トスィ ツチ切替装置 8を無線で制御する無線フッ トスィ ツチ 6の I Dコ一 ド等の情報を記憶する記憶部 3 4 と、 このフッ トスィ ヅチ切替装置 8 に固有な識別情報としての I Dコー ドを格 納する I Dコー ド部 3 5 とを有する。

第 1実施形態においては、 フ ッ トスイ ツチ切替装置 8は無線フ ッ トスイ ッチ 6の無線で送信される情報を受信して、 表示部 8 a にその送信内容を表示する。 従って、 ユーザは表示部 8 aの表示 内容によ り、 制御対象の医療機器に設定されている医療機器等を 知るこ とができる。

また、 制御対象の医療機器に設定する場合に必要な情報を確認 するこ とができる。

次に、 本実施の形態の特徴となる無線フッ トスィ ッチ 6を制御 しょう とする医療機器の制御スィ ツチに設定する処理について図

5 を参照して説明する。 なお、 第 1の実施の形態では、 フ ヅ トス ィ ツチ切替装置 8は無線フ ッ トスィ ツチ 6及びこの無線フ ッ トス イ ッチ 6 と送受信する制御対象の医療機器との送受信する情報を 表示する機能を持つ。

図 5のステヅプ S 1 に示すよう に無線フ ヅ トスイ ッチ 6 の電源 を投入し、 どちらかのペダルを踏み、 制御対象となる医療機器、 例えば、 超音波手術装置 3 の電源を投入する （図 5等においては 、 簡単化のため、 フ ヅ トスィ ヅチを F S と略記） 。

そ して、 ステップ S 2〜 S 4の無線フ ヅ トスィ ツチ 6 と電源が 投入された医療機器とが相互に通信を行い、 無線フッ ト スイ ッチ

6 の操作に対応した動作を該当する医療機器が行う通信制御確立 の処理を行う。 この通信制御確立の処理は、 例えば以下のような 処理となる。

無線フッ トスィ ヅチ 6は、 どちらかのペダルが踏まれることに よ り、 ペダルが踏まれたことの検知信号が C P U 1 3 に送られ、 C P U 1 3は （記憶部 1 5に制御可能な医療機器の I Dコー ドが 記憶されていない） 初期状態の動作として、 ステップ S 2 に示す ようにこの無線フ ッ トスィ ツチ 6はペダルが踏まれた信号コ一 ド と共にその I Dコ一ド部 6の I Dコー ドをパケッ トデ一夕で送信 する。

このパケッ トデ一夕は、 例えば最初に送信元となる無線フ ッ ト スィ ッチ 6の I Dコード、 次に送信先の医療機器を特定する送信 先 I Dコー ド、 そして制御しょう とする制御コー ド （或いは操作 コー ド） 、 具体例として例えば操作されたペダルのコー ド或いは それに対応付けられたコー ドからなる。

この初期設定の場合には、 まだ無線フッ トスィ ッチ 6の記憶部 1 5 には制御対象の医療機器が設定されていないので、 送信先 I Dコー ドは設定されていないことを示す空白或いは 0 となってい る。

一方、 制御対象となる医療機器としての超音波手術装置 3は、 その内部の C P U 2 2は超音波手術装置 3 自身の制御プログラム を初期化した後に、 無線フッ トスィ ッチ 6から送信される情報を 受信し、 その情報から制御する医療機器の I Dコー ドが設定され ていないことから制御対象機器を設定する信号と認識する。 或い は制御コー ドの内容から制御対象の医療機器の設定を行う信号と 解読する。

そして、 この超音波手術装置 3は制御対象となる医療機器とし て設定されるように、 ステップ S 3 に示すようにこの超音波手術 装置 3 の I Dコードを送信元 I Dコードとし、 送信先コ一 ドとし ては無線フッ トスイ ッチ 6の I Dコードを指定し、 さらに制御コ — ドとしては設定を行う設定コードの情報を送信する。

ステヅプ S 4に示すように無線フッ トスィ ヅチ 6は制御対象の 医療機器、 この場合には超音波手術装置 3から送信された情報を 受信し、 超音波手術装置 3を制御対象の医療機器に設定するよう に、 C P U 1 3は記憶部 1 5に超音波手術装置 3 の I Dコードを 記憶する。

また、 さらにこの無線フッ トスイ ッチ 6が 2つのペダル 9， 1 0を有し、 ペダル 9， 1 0の操作に対して超音波手術装置 3のど の機能を割り当てるかの問い合わせ情報を超音波手術装置 3 に送 信し、 超音波手術装置 3からの返信を受けてその機能を割り当て る。

そして、 無線フ ッ トスィ ッチ 6 の C P U 1 3は超音波手術装置 3 に対して、 この超音波手術装置 3 を制御対象の医療機器として の設定の受付を完了したことを知らせる受付完了の情報を送信す る o

超音波手術装置 3はこの受付完了の情報を受け取り、 内部の C P U 2 2は記憶部 2 4 に無線フヅ トスィ ッチ 6の I Dコー ドを格 納する。

この場合の送受信の情報の内容はフッ トスイ ッチ切替装置 8の 表示部 8 aに表示される情報によ り確認できる。

このようにして通信確立がされた後、 ステップ S 5に示すよう に無線フ ヅ トスイ ッチ 6のペダルが踏まれたか （オン） を判断し 、 踏まれたペダルのペダルコードが制御対象の医療機器を指定す る I Dコー ドと共に送信されるので、 ステップ S 6 に示すように I Dコ一 ドで指定された制御対象の医療機器、 つま り超音波手術 装置 3は、 受信した情報からペダルコー ドを読み取り、 対応する 動作を行い、 ステップ S 5 に戻る。

例えば無線フッ トスイ ッチ 6の左ペダル 9には例えば設定出力 の機能が割り当てられ、 右ペダル 1 0には最大出力の機能が割り 当てられる。 従って、 術者が左ペダル 9 を踏むと、 超音波処置具 5から設定超音波出力が発生し、 右ペダル 1 0を踏むと、 超音波 処置具 5から最大超音波出力が発生し、 組織を処置できる。

また、 この場合には、 超音波手術装置 3を制御対象とする I D コードが送信されるので、 他の I Dコ一 ドを持つ他の医療機器は 、 該当無線フッ トスィ ッチ 6 による操作に対して他の機器が無線 フッ トスィ ッチ 6からの I Dコー ド含む操作コー ドを受信しても 、 その場合の I Dコー ドではじかれ誤動作しない。

一方、 ペダルが踏まれていないと、 ステップ S 7に示すように 該当する出力を停止して、 ステップ S 5に戻る。

最後に、 超音波手術装置 3の電源をオフすると、 該当する無線 フッ トスィ ッチ 6の情報が消去され、 該当する無線フッ トスイ ツ チ 6は他の医療機器のスィ ツチとして使用可能となる。 この場合、 超音波手術装置 3の電源をオフする操作を行った場 合、 超音波手術装置 3の電源オフによ り、 この超音波手術装置 3 を制御対象の医療機器に設定したことを解除する設定解除の信号 をこの超音波手術装置 3 の I Dコー ドと共に無線フ ッ トスイ ッチ 6 に送信し、 無線フッ トスィ ッチ 6から返信信号を受けた後、 超 音波手術装置 3の電源がオフになるようにしても良い。 また、 こ の場合、 無線フッ トスィ ッチ 6は超音波手術装置 3を制御対象の 医療機器に設定した場合に記憶部 1 5 に記憶した超音波手術装置 3 の I Dコー ドを消去する。

従って、 再び他の医療機器を制御対象の医療機器に設定するこ とができ、 例えば電気メス 5を制御対象の医療機器に設定するこ とができる。

この場合、 図 5 に示した上記一連の操作を、 無線フッ トスイ ツ チ 6及び電気メス 5 との間で実施することによ り超音波手術装置 3で説明した場合と同じような作用、 効果が得られる。

この場合、 左ペダル （切開ペダル） 9 を踏むと電気メス処置具 4から切開出力が発生し、 右ペダル （凝固ペダル） 1 0を踏むと 電気メス処置具 6から凝固出力が発生し、 組織を処置できる。

このように本実施の形態では、 制御対象の医療機器が特定のも のに限定されることなく、 初期設定等での操作によ り任意の医療 機器を制御対象の医療機器に設定して無線で遠隔制御操作ができ る。

従って、 ユーザによる操作性を向上できる し、 無線フッ トスィ ツチ 6が特定の医療機器専用のものとならないので、 専用の場合 における一方が故障したような場合にも他方も使えない或いは修 理に出す等の不便もかく、 保守性を向上することもできる。

また、 他の実施の形態としては、 上記では電源投入後の初期化 ステップで、 無線フ ヅ トスイ ッチ 6のぺダルが踏まれていた場合 には、 その電源を投入した医療機器の出力制御スィ ツチと認識す るが、 既に電源を投入した後の医療機器に対して認識させるため には、 再度、 電源を再投入する必要がある。

これを改善するため、 超音波手術装置 3、 又は、 電気メス 5 に 図示しないフ ッ トスィ ツチ選択ボタンを設け、 無線フ ヅ トスィ ヅ チ 6のペダルを踏んで、 この選択ボタンを押すことで、 無線フヅ トスイ ッチ 6 と制御される医療機器を関連付けても良いことは言 うまでもない。

上記実施の形態では、 最初に制御しょう とする医療機器の電源 を投入して、 その医療機器を制御対象の医療機器に設定した後は 、 他の医療機器の電源を投入してもその他の医療機器を誤動作さ せる事なく 、 無線フッ トスイ ッチ 6で制御対象の医療機器を確実 に遠隔制御操作できる場合で説明したが、 制御対象の医療機器の みを基本的に遠隔制御操作できるようにする場合には、 無線フッ トスイ ッチ 6側には送信手段、 制御対象の医療機器側に受信手段 を設けた構成でも良い。

この場合には、 制御対象の医療機器のみの電源を投入する状態 に設定すれば、 無線フッ トスイ ッチ 6 の送信信号を受信するのは 制御対象の医療機器のみとなるでの、 誤動作することなく遠隔制 御操作できる。 また、 この場合には、 制御対象の医療機器の電源 を O F Fにすれば、 制御対象の医療機器の設定を解除できる し、 新たに別の医療機器の電源を投入すれば、 その別の医療機器を遠 隔制御操作できる。

これに対して、 他の医療機器の電源を投入するような場合には 、 上述したように無線フ ッ トスィ ッチ 6側及び制御対象ともなる 各医療機器側にも送受信手段を設け、 かつそれそれ固有の I Dコ

― ド等を送信可能とすると共に、 （無線フ ッ ト スィ ッチ 6及び制 御対象となる医療機器同士で） 相手方の I D コ一 ドをそれそれ記 憶し、 送信された信号に対してその信号に付加された I Dコード によ り送信元、 送信先を特定するようにすると、 確実な動作を確 保できる。

従って、 本第 1実施形態によれば、 無線フ ッ トスィ ツチ及び、 医療機器の保守性、 操作性を向上できる。 また、 手術場の配線を 軽減でき、 小スペース化を実現することもできる。

上記実施形態は、 あく まで、 ひとつの無線フッ トスイ ッチ 6 に 対して、 1つの医療機器、 超音波手術装置 3、 又は電気メス 5を 設定することを想定しており、 切替制御もできるが、 操作性良く 、 かつ簡単に切替制御ができることが望まれる。

つま り、 実際の医療現場では、 手術中に複数の医療機器を制御 することもあるため、 無線フ ヅ トスイ ッチ 6 にて制御できる医療 機器を逐次、 切替えることも必要であり、 以下の第 2実施形態と して説明する。

(第 2実施形態）

本発明の第 2実施形態は、 基本的には上述した第 1実施形態と 同様の構成をなすが、 上記フッ トスィ ッチ切替装置に音声等の選 択手段を設け、 この音声による選択手段により一の無線フ ッ トス ィ ツチに対応する医療機器を設定するものである。

以下、 この第 2実施形態について、 図 4及び図 6 を参照して説 明する、

フ ヅ トスィ ヅチ切替装置 8は、 図 4で上述したようにマイク 7 が接続され、 このマイク 7により術者等による使用者の音声情報 を読み取ることが可能である。

また、 記憶部 3 4には、 必要とされる音声データが登録されて おり、 音声情報が入力された場合、 登録していた音声データ と比 較して、 登録された音声デ一夕に該当すると判断した場合には、 その音声データに対応する制御動作を行うようにしている。

例えば、 術者が 「超音波手術装置」 と音声で入力し、 その音声 が超音波手術装置と認識された場合には、 フ ッ トスィ ツチ切替装 置 8は、 無線フ ッ トスィ ッチ 6及び超音波手術装置 3 に対して、 (超音波手術装置 3が制御対象の医療機器として） 選択された旨 の情報を送信する。

この場合、 第 1実施形態で説明したように送信先の機器を特定 する I Dコー ドを付加した信号を送信するようにすると、 確実に 無線フ ッ トスィ ッチ 6及び超音波手術装置 3 を特定できる。

この後、 無線フ ヅ トスイ ッチ 6のペダルを踏むと、 そのペダル に該当する出力が、 超音波処置具 5から発生する。 このとき、 電 気メス 5は、 選択されるまで、 出力待機状態を維持し、 誤って出 力が発生しない処理を行う。

上記と同様に、 「電気メス」 と入力、 及び、 認識された場合に は、 フ ヅ トスィ ツチ切替装置 4よ り無線: ヅ トスイ ッチ 6、 及び 、 電気メス 3 に対して、 選択された旨を送信する。

この後、 無線フ ヅ トスィ ヅチ 6 を踏むと該当ペダルの出力が、 電気メス処置具 6から発生する。

このとき、 超音波手術装置 3は、 再度選択されるまで、 出力待 機状態を維持し、 誤って出力が発生しない処理を行う。

上記のような構成をとることで、 容易に医療機器を選択、 切替 えることが可能となり、 1つの無線フ ヅ トスィ ツチ 6によ り各医 療機器の出力制御が可能となる。

図 6は本第 2実施形態の動作を示したフ ローチヤ— トである。 図 6 に示すように各装置の電源が投入されると、 フッ トスイ ツ チ切替装置 8の C P U 3 2は、 ステップ S 1 1 に示すように音声 入力が有るか否かの判断を行い、 音声入力があるのを待つ。

そして、 音声入力があると判断すると、 ステップ S 1 2 に示す ようにその音声入力が超音波手術装置であるか否かを登録デ一夕 との比較によ り判断し、 超音波手術装置であると判断した場合に は、 ステップ S 1 3 に示すようにフ ヅ トスィ ヅチ切替装置 8の C P U 3 2は、 無線送受信部 3 3から無線フッ トスィ ッチ 6及び超 音波手術装置 3 に対して、 超音波手術装置 3が制御対象の医療機 器として選択された旨の情報をそれぞれ I Dコードを付加して送 信する。

そして、 それぞれからその情報を受信したことを示す返信信号 を受け、 さらに無線フッ トスィ ッチ 6及び超音波手術装置 3に対 して、 超音波手術装置 3が制御対象の医療機器として選択された ことを完了した信号をそれそれに送信し、 超音波手術装置 3が制 御対象の医療機器として選択設定される。

また、 表示部 8 aには超音波手術装置 3が制御対象の医療機器 として選択設定されたことを表示する。 そして、 ステップ S 1 4 に示すように無線フッ トスイ ッチ 6のペダルの操作により、 その ペダルに対応して超音波手術装置 3は超音波出力の制御を行うよ うになる。

一方、 ステ ップ S 1 2 において、 超音波手術装置 3でないと判 断された場合には、 ステ ッ プ S 1 5 に移り、 登録デ一夕 との比較 により電気メスかの判断が行われる。 この電気メスと判断された 場合には、 （ステップ S 1 3の場合と同様の処理により） ステ ヅ プ S 1 6 に示すように電気メス 5が制御対象の医療機器として選 択設定される。

また、 表示部 8 aには電気メス 5が制御対象の医療機器として 選択設定されたことを表示する。 そして、 ステップ S 1 7に示す ように無線フッ トスィ ツチ 6のペダルの操作により、 そのペダル に対応して電気メス 5は電気メス出力の制御を行うようになる。 その後のステップ S 1 8では、 フ ヅ トスィ ツチ切替装置 8は音 声入力の有無を判断し、 音声入力がないと、 ステップ S 1 7に戻 り、 音声入力があるとステ ッ プ S 1 9に進み、 音声入力が超音波 手術装置かの判断を行う。

超音波装置と判断した場合には、 ステ ッ プ S 1 3 に移り、 超音 波手術装置 3が制御対象の医療機器として選択設定される。 一方 、 音声入力が超音波手術装置 3でないと判断した場合にはステツ プ S 1 8に戻る。

このように制御対象の医療機器として電気メス 5 に設定した後 も、 超音波手術装置 3 と音声入力をすることによ り、 制御対象の 医療機器を電気メス 5から超音波手術装置 3 に変更することがで ぎる。

また、 同様にステップ S 1 4の後においても、 ステップ S 2 0 によ り音声入力の有無が判断され、 音声入力がないとステップ S 1 4に戻り、 音声入力があり と判断されると、 ステップ S 2 1 に 示すようにその音声入力が電気メス 5かの判断が行われ、 電気メ ス 5 と判断されない場合にはステップ S 2 0に戻り、 電気メス 5 と判断された場合にはステップ S 1 6 に移り、 電気メス 5が制御 対象の医療機器に設定されるようになる。

このように本第 2実施形態によれば、 音声によ り制御対象の医 療機器の切替を簡単に行う ことができ、 操作性を向上できる。 そ の他、 第 1実施形態と同様に保守性も向上できる し、 小スペース 化の効果も有する。

なお、 第 2実施形態では、 フッ トスィ ツチの切替入力手段とし て、 音声を用いたが、 選択用のスィ ッチを用いることで同様の作 用、 効果が得られることは言うまでもない。

又、 第 2実施形態では、 出力制御手段としてフ ヅ トスィ ツチで 説明したが、 ハン ドスイ ッチでも同様の構成を取る事で、 同様の 作用、 効果が得られることは言うまでもない。

なお、 上述の説明では 1つの無線フ ヅ トスィ ヅチ 6 を採用して 手術を行う場合で説明したが、 例えば複数の術者が同時に手術を 行うような場合においても、 上述のように送信先の I Dコードを 付加して送信を行う ようにすれば、 複数の無線フッ トスィ ッチ 6 等のワイヤレスの遠隔操作装置を用いた場合にも、 それそれ独立 して複数の遠隔操作装置と制御対象となる複数の医療機器間で遠 隔操作を行うことができる。 (第 3実施形態）

図 7は、 本発明の第 3実施形態である電気手術システムの全体 構成図であり、 図 8は本発明の第 3実施形態である電気手術シス テムの動作を示す説明図である。

この第 3実施形態は、 上記第 1実施形態の電気手術システムに 対して、 フ ッ トスィ ッチは一つのみであり、 医療機器に設定機能 を集中させることを特徴とするものである。

無線フッ トスィ ヅチ 6の電源をオンにすると、 当該無線フヅ ト スイ ッチは、 イニシャルモー ド （ # 1 ) に移行して、 自己の認識 符号を継続的に送信する （# 2 ) 。

又、 医療機器 （例えば超音波手術装置 3 ) も、 電源投入後はィ 二シャルモー ドに移行する （# 1 0 1 ) 。 この状態では、 未だ当 該フッ トスィ ツチが制御する医療機器は設定されておらず電源投 入されている複数の医療機器が当該フッ トスイ ッチの IDコー ドを 受信可能である。

医療機器は、 自己の固定された医療機器 IDコー ドを持ち、 かつ 、 電源投入後は前記フ ッ トスィ ツチから継続的に送信される当該 フッ トスィ ッチ IDコー ドを送受信部を経由して受信する。 この受 信されたフ ッ トスイ ッチ IDコ一 ドは、 記憶部に記憶される （ # 1 0 3 ) 。 又、 当該医療機器において表示されるようにしても良い なお、 この医療機器は、 フッ トスィ ッチ設定スィ ッチ 1 0 1を 備え、 このスイ ッチ 1 0 1をオンにすると （# 1 0 2 ) 、 当該医 療機器は、 このフッ トスィ ツチの制御を受けることを設定登録し 、 前記医療機器 IDコードと前記記憶部に記憶されたフッ トスイ ツ チ IDコー ドが前記医療機器設定イニシャルモ一 ドにある無線フ ヅ トスイ ッチに送信される （# 1 0 4 ) 。

当該無線フ ヅ トスィ ヅチは受信したフ ヅ トスィ ヅチ IDコー ドが 自己のフ ッ トスイ ッチ IDコー ドと一致するときは、 同じく受信し た前記医療機器 IDコー ドを記憶部に記憶する （ # 4 ) 。 その後、 当該無線フッ トスィ ッチは、 フッ トスィ ッチ IDコ一 ドと前記記憶 部に記憶された医療機器 IDコ一ドが前記医療機器に送信し （ # 5 ) 、 その後、 当該無線フッ トスィ ッチは動作モー ドに移行する （ # 6 ) 。

当該フッ トスィ ッチは、 動作モードを終了しない限り、 他の医 療機器の IDコ一 ドを受信しても当該医療機器の IDコ一ドは拒絶さ れ、 制御する医療機器 IDが置き換わることはない。 無線フッ トス ィ ヅチはイニシャルモー ド中、 自己の無線フ ヅ トスィ ヅチ IDを継 続的に送信するが、 動作モー ドに移行した後は前記継続的な自己 の無線フ ッ トスイ ッチ IDの送信を中止する （ # 3 ) 。

前記医療機器は、 受信した医療機器 IDコ一 ドが自己の医療機器 IDコー ドが一致し、 かつ、 受信した無線フ ヅ ト スイ ッチ IDコード が前記記憶部に記憶された無線フッ トスイ ッチ IDコードと一致す るときは （ # 1 0 5 ) 、 その後、 この医療機器は、 動作モ一 ドに 移行する （ # 1 0 6 ) 。

# 1 0 5 において、 コードが一致しないときは、 イニシャルモ ―ドを継続し （ # 1 1 0 ) 、 医療機器の記憶部に記憶された無線 フ ヅ トスィ ヅチの I Dを リセヅ トする （ # 1 1 1 ) 。

動作モー ドを終了しない限り、 他のフ ヅ トスィ ヅチの IDコ一 ド を受信しても当該フ ヅ トスイ ッチの IDコ一ドは拒絶され、 制御さ れるフヅ トスィ ツチ IDが置き換わることはない。

無線フ ッ トスィ ツチ及び医療機器の双方が動作モー ドにあると きに限り、 無線フッ トスイ ッチのペダルを踏んだときに、 該当す る医療機器 （例えば超音波手術装置） が出力するようになる。 こ の場合において、 前記無線フ トスィ ツチが複数のペダルを有す る場合には、 それぞれのペダルに対応する出力制御は、 固有のぺ ダル IDによって管理される。

ぺダルが踏まれたときに無線フッ トスイ ッチからどのぺダルが 踏まれたかという前記固有のペダル IDが制御対象の医療機器 ID、 当該無線フッ トスィ ツチ IDと供に制御対象の医療機器に送信され る （ # 7 ) 。 上記情報を受信した医療機器は、 前記ペダル I Dに 対応した出力を行う。

動作モー ドにある医療機器は、 電源をオフにすること （ # 1 0 7 ) で動作モー ドを終了する。 その次に、 当該医療機器の電源を 投入したときには （ # 1 0 8 ) 、 イニシャルモードが立ち上がり ( # 1 0 9 ) 、 前記継続的な自己の無線フ ッ トスィ ツチの IDコ一 ドの受信が可能になる。

又、 動作モ一 ドにある前記無線フッ トスイ ッチも、 同様に電源 をオフにすること （ # 8 ) で動作モー ドを終了する。 次に当該無 線フッ トスィ ッチの電源が投入されたときに （ # 9 ) 、 ィニシャ ルモー ドが立ち上がり （ # 1 0 ) 、 継続的な自己の無線フ ヅ トス ィ ツチの IDコー ドの送信が行われる。

(第 4実施形態）

図 9は、 本発明の第 4実施形態である電気手術システムの全体 構成図であ り、 図 1 0は本発明の第 4実施形態である電気手術シ ステムの動作を示す説明図である。 また、 図 1 1は本発明の第 4 実施形態である電気手術システムの変形例を示す全体構成図であ る。

前記第 3実施形態が医療機器に設定機能を集中させる例である ことに対して本第 4実施形態は、 無線フッ トスィ ツチが手術室内 に複数存在し、 かつ、 使用するフッ トスィ ッチが複数ある場合に 、 各医療機器に個別のフッ トスィ ヅチを割り当てる例を示すもの である。 なお、 変形例として、 システム下に使用するフッ トスィ ツチが複数ある場合において、 使用する無線フ ッ トスィ ッチを一 つに制限しても良い。

本第 4実施形態においては、 まず、 システム内の一の医療機器 の電源が投入された時点で、 複数のフ ヅ トスイ ッチがイニシャル モー ドにあ り （# 2 1 ) 、 継続的に当該無線フヅ トスィ ツチ IDを 送信しているとする （# 2 2 ) 。 この場合に複数の無線フッ トス ィ ツチが信号を多重化しないべ一スパン ド方式を採用していた場 合には、 複数の無線フ ヅ トスィ ヅチ IDが競合することになるが、 CSMA/GD ( Carrier Sense Multiple Access/Collision Detection ) などのアクセス制御で複数の競合する無線フ ヅ トスィ ツチに先 着順序を付ける事ができる。 CSMA/CD (Carrier Sense Multiple Access/Collision Detection) とは、 キャ リアを検出して使用中 でないことをチヱヅクし、 空いていたら送信するという ものであ る。 各無線フ ッ トスィ ツチがそれぞれにチェックを行なうため、 タイ ミ ングが重なると送信が衝突してしまう （コ リジョ ン） 。 そ こで、 送信中も信号をモニタ して、 衝突を検出したら全部最初か ら仕切りなおす （ランダムな時間待機して再送） という ものであ る。

前記 CSMA/CD方式等のアクセス制御で複数の無線フッ トスイ ツ チは継続的に自己の無線フッ トスイ ッチ IDを送信するこ とが出来 、 各医療機器は、 当該無線フッ トスィ ッチ IDを記憶部に記憶する (# 1 2 3 ) 。 又、 当該医療機器において表示されるようにして も良い。

この医療機器には、 フ ッ ト スィ ッチ設定スィ ッチ 1 0 1を備え る。 このスィ ヅチをオンにすると （# 1 2 2 ) 、 当該医療機器は 、 このフッ トスィ ッチの制御を受ける事を設定登録し、 前記医療 機器 IDコー ドと前記記憶部に記憶されたフッ トスィ ッチ IDコ一 ド が前記医療機器設定ィ二シャルモードにある無線フッ トスィ ツチ に送信される （# 1 2 4 ) 。

当該無線フ ヅ トスィ ヅチは受信したフ ヅ トスィ ヅチ IDコー ドが 自己のフ ヅ トスィ ヅチ IDコー ドと一致するときは、 同じく受信し た前記医療機器 IDコ一ドを記憶部に記憶する （# 2 4 ) 。 その後 、 当該無線フ ッ トスィ ッチは、 フ ッ トスィ ッチ IDコードと前記記 憶部に記憶された医療機器 IDコ一 ドが前記医療機器に送信し （ # 2 5 ) 、 その後、 当該無線フ ヅ トスィ ヅチは動作モー ドに移行す る （# 2 6 ) 。

# 1 2 5において、 コー ドが一致しないときは、 イニシャルモ — ドを継続し （# 1 2 0 ) 、 無線フ ッ トスィ ッチ設定スィ ッチを オフに戻すと共に、 医療機器の記憶部に記憶された無線フッ トス イ ッチの I Dをリセヅ トする （# 1 2 1 ) 。

当該フッ トスイ ッチは、 動作モー ドを終了しない限り、 他の医 療機器の IDコ一 ドを受信しても当該医療機器の IDコ一ドは拒絶さ れ、 制御する医療機器 IDが置き換わることはない。 無線フッ トス ィ ツチはイニシャルモード中、 自己の無線フ ヅ トスィ ツチ IDを継 続的に送信するが、 動作モー ドに移行した後は前記継続的な自己 の無線フヅ トスィ ッチ IDの送信を中止する （# 2 3 ) 。

前記医療機器は、 受信した医療機器 IDコー ドが自己の医療機器 IDコー ドが一致し、 かつ、 受信した無線フッ トスイ ッチ IDコ一 ド が前記記憶部に記憶された無線フッ トスィ ッチ IDコ一 ドと一致す るときは （# 1 2 5 ) 、 その後、 この医療機器は、 動作モー ドに 移行する （# 1 2 6 ) 。 動作モードを終了しない限り、 他のフ ヅ ト スィ ヅチの IDコ一 ドを受信しても当該フ ヅ トスィ ツチの IDコ一 ドは拒絶され、 制御されるフ ッ トスイ ッチ IDが置き換わることは ない。

また、 前記医療機器を制御する為の無線フッ トスィ ッチが、 同 時に他の医療機器にも記憶される場合も考えられる。 この場合に は、 同じ無線フッ トスィ ツチ IDを記憶した複数の医療機器のうち 当該無線フ ッ トスィ ツチへの当該無線フ ッ トスィ ッヂ ID及び自己 の医療機器 IDの送信が先に当該無線フッ トスィ ツチに記憶された 方に優先権が与えられる。 その後、 当該無線フッ トスイ ッチは、 無線フッ ト スィ ツチ IDコ一 ドと前記記憶部に記憶された医療機器 IDコー ドを前記医療機器に送信し、 その後、 当該無線フ ッ トスィ ツチは動作モー ドに移行する。 一方、 後着となった医療機器は、 一定時間の中で再送信を繰り返し、 無線フ ッ トスイ ッチからの無 線フ ッ トスィ ッチ IDコー ド と自己の医療機器 IDコ一 ドの送信を受 信できない為タイムァゥ ト となり、 も とのイニシャルモー ドに戻 り、 他の無線フッ トスイ ツチの受信状態になる。

尚、 本システムにおいて使用する無線フッ トスィ ツチの個数を

1個に制限する場合には （図 1 1参照） 、 タイムアウ トになった 医療機器は、 当該無線フ ッ トスィ ツチ IDコードを記憶しておき、 その他の無線フ ヅ トスイ ッチ IDコー ドを受け付けないように制御 すれば良い。

無線フ ッ トスィ ツチ及び医療機器の双方が動作モー ドにある時 に限り、 無線フッ トスィ ッチのペダルを踏んだ時に、 該当する医 療機器 （例えば超音波手術装置） が出力するようになる。 この場 合において、 前記無線フ ッ トスイ ッチが複数のペダルを有する場 合には、 それそれのペダルに対応する出力制御は、 固有のペダル

IDによって管理される。 ペダルが踏まれたときに無線フ ッ トスィ ツチからどのペダルが踏まれたかという前記固有のペダル IDが制 御対象の医療機器 ID、 当該無線フッ トスィ ヅチ IDと供に制御対象 の医療機器に送信される （# 2 7 ) 。 上記情報を受信した医療機 器は、 前記ペダル I Dに対応した出力を行う。

動作モ一 ドにある医療機器は、 電源をオフにすること （# 1 2 7 ) で動作モー ドを終了する。 その次に、 当該医療機器の電源を 投入したときには （# 1 2 8 ) 、 イニシャルモー ドが立ち上がり (# 1 2 9 ) 、 前記継続的な自己の無線フ ヅ トスイ ッチの IDコ一 ドの受信が可能になる。

又、 動作モー ドにある前記無線フ ッ トスィ ッチも、 同様に電源 をオフにすること （# 2 8 ) で動作モードを終了する。 次に当該 無線フ ヅ トスイ ッチの電源が投入されたときに （# 2 9 ) 、 ィニ シャルモー ドが立ち上がり （# 3 0 ) 、 継続的な自己の無線フ ヅ トスィ ヅチの IDコ一 ドの送信が行われる。

(第 5実施形態）

図 1 2は本発明の第 5実施形態である電気手術システムの全体 構成図であり、 図 1 3は本発明の第 5実施形態である電気手術シ ステムの動作を示す説明図である。

本第 5実施形態は、 複数の無線フ ヅ トスイ ツチと医療機器とに それそれア ドレス入力手段 （フッ トスイ ッチア ドレス入力手段 3 0 1、 医療機器ァ ド レ ス入力手段 2 0 1 ) を設けて、 複数の無線 フ ッ トスィ ツチのうちの所定の無線フ ヅ トスィ ツチと所定の医療 機器とを一対一に結びつけることを特徴とする。 なお、 図示はし ないが本第 5実施形態においても、 前記第 3実施形態と同様に、 各医療機器はフッ トスィ ツチ設定スィ ツチを有するものとする。

本第 5実施形態は、 前記第 3実施形態における # 2 において、 ア ドレスを指定して I Dコー ドを送信する （ # 4 2 ) 。 これに対 して医用機器側は、 フ ッ トスイ ッチ設定スイ ッチを上記のァ ドレ スに合わせた後、 設定スイ ッチをオンにし、 その他のア ドレスは 拒絶すると共に、 該当する設定ア ドレスを受信した場合には、 そ のア ドレスを記憶する （ # 1 4 2 ) 。

その他の動作については前記第 3実施形態と同様である。

本第 5実施形態においては、 無線フ ッ ト スィ ツチ及び医療機器 に一定の範囲の ID設定機能を持たせることができるので、 無線フ ッ トスィ ツチ及び医療機器の IDの桁数を増やすこと無く、 複数の 無線フ ヅ トスィ ツチ及び医療機器によってシステムを構成するこ とが可能となる。 また、 無線フッ トスィ ッチ、 又は、 医療機器の ID設定機能は一定の範囲で共通化することが可能となるので、 無 線フ ッ トスイ ッチ、 医療機器の交換、 又は、 システムの組替えが 容易である。 通信イ ン夕一フェースとしては、 GP- IBなどが考え られる。

(第 6実施形態） 図 1 4は本発明の第 6実施形態である電気手術システムの概略 構成を示したブロック図であり、 図 1 5は本発明の第 6実施形態 である電気手術システムの動作を示す説明図である。

なお、 本第 6実施形態は、 その基本的な構成は前記第 2実施形 態と同様であるが （図 1参照） 、 複数の無線フ ヅ トスイ ッチが用 意され、 これら複数の無線フッ トスィ ッチを入れ替えて用いるこ とも可能とするものである。 また、 所定の無線フッ トスィ ッチと 医用機器とを対応付けた後、 両者が動作モー ドに移行した際、 制 御信号を両者間の信号の送受信に完結させることを特徴とする。

医療機器及び無線フ ヅ トスィ ツチは電源を投入されるとィニシ ャルモー ドに移行する （ # 6 1， # 1 6 1 ) 。 イニシャルモ一 ド では、 医療機器又は、 無線フッ トスィ ッチは継続的に自己の医療 機器 IDをフッ トスィ ツチ切替装置に継続的に送信する。

フ ヅ トスィ ツチ切替装置も電源投入するとイニシャルモー ドに 移行する （ # 2 6 1 ) 。 フッ トスイ ッチ切替装置は、 所定の N個 の医療機器の IDが収容可能な医療機器 ID記憶部と、 所定の M個の 無線フッ トスィ ツチ IDが収容可能な用記憶部を有する。 この場合 に複数の無線フッ トスィ ヅチが信号を多重化しないベースバン ド 方式を採用していた場合には、 複数の無線フッ トスィ ツチ IDが競 合することになるが、 前述と同じく、 CSMA/CD ( Carrier Sense Multipl e Access/Co l l i s ion Detection) などのアクセス制御で 同一ベースバン ドでのアクセスが制御可能である。 システム内の 医療機器が上記所定の N個以上、 又は、 システム内の医療機器が 上記所定の M個以上であった場合には、 所定の個数以上の IDは、 一定時間内の再送信を繰り返した後タイムアウ ト となる。

前記フッ トスィ ヅチ切替装置は、 上記無線フ ヅ トスィ ツチ用記 憶部に記憶された IDの個数が N個以下、 若しくは、 医療機器用記 憶部に記憶された IDの個数が M個以下であ り、 かつ、 所定時間内 に新たに受信される IDがない場合、 若しくは、 既に前記記憶部に 記憶された無線フ ッ トスイ ッチ用記憶部に記憶された IDが N個、 又は、 医療機器用記憶部に記憶された I Dの個数が M個に達し場合 には、 前記フ ッ トスィ ッチ切替装置は、 動作モー ドに移行する （ # 2 6 4 ) 。

動作モー ドに移行した後は、 フ ッ トスィ ッチ切替装置 8は外部 のマイ クを通した音声認識、 若しくは、 切り替えスィ ッチによつ て無線フッ トスィ ッチによって、 制御対象の医療機器、 又は、 制 御する無線フ ッ トスィ ッチの選択を行う。 そして、 当該無線フ ッ トスィ ツチは、 選択した医療機器に対して対応する医療機器 ID、 若しくは、 選択した無線フ ッ トスィ ツチに対応する無線フ ッ トス ィ ツチ IDを送信する。

無線フ ッ トスィ ッチのぺダルが踏まれると、 当該無線フ ッ トス ィ ヅチの無線フ ッ トスィ ッチ I D、 ペダル ID、 駆動命令、 がフッ ト スイ ッチ切替装置に送信される。 それらの情報を受け取ったフッ トスイ ッチ切替装置は、 当該制御対象の医療機器に対して、 選択 している医療機器の医療機器 IDと供にペダル IDと駆動命令を当該 医療機器に送信する。 転送された医療機器は、 対応する出力制御 を行う。

この制御は、 選択した医療機器、 無線フッ トスィ ッチの情報を 前記医療機器、 無線フ ッ トスィ ッチの両者に相互に認識させ、 無 線フ ヅ トスィ ヅチから無線フ ヅ トスィ ヅチ I D、 ぺダル I D、 医 療機器 I Dを含む制御信号を対応する医療機器に直接送信するも のである。

又、 選択された医療機器及び無線フッ トスィ ツチ間で相互に医 療機器 I D、 無線フヅ トスイ ッチ I Dを送信し、 記憶することで 、 その後の医療機器 IDと駆動命令をフ ッ トスィ ッチ切替装置経由 せずに、 直接選択された無線フッ トスィ ッチ及び選択された医療 機器間で駆動制御するシステムも可能である。

本実施形態において、 無線フッ トスィ ッチ又は、 一の医療機器 を交換するときには、 フッ トスイ ツチ切替装置の電源をオフにし 、 更に、 各医療機器の電源をオフにする。

フ ッ トスィ ヅチ切替装置、 医療機器、 無線フ ッ トスィ ツチの記 憶部の記憶は電源オフにより リセッ トされる。 次にフッ トスィ ヅ チ切替装置の電源を投入すると、 フ ッ トスィ ッチ切替装置はィニ シャルモー ドから立ち上がり、 継続的に送信される各医療機器の 医療機器 IDコ一ド及び無線フッ トスイ ッチ IDコードを前記要領で 受信設定する。

(第 7実施形態）

図 1 6は本発明の第 7実施形態である電気手術システムの動作 を示す説明図である。

第 7実施形態は、 その構成は前記第 6実施形態と同様であるが 、 第 6実施形態に比して、 フ ッ トスィ ツチ切替装置にて出力する 医療機器を切り替えるシステムにおいて、 システム立ち上がり時 に医療機器又は、 無線フッ トスィ ツチをフッ トスィ ツチ切替装置 に登録し、 無線フ ッ トスイ ッチの出力制御 （オン · オフ） をフ ヅ トスィ ツチ切替装置経由にすることを特徴とするものである。 本第 Ί実施形態は、 上記第 6実施形態においてフ ッ 卜スィ ッチ 切替装置にて使用する医療機器又は、 無線フ ッ トスィ ッチの交換 を想定し、 システムの組替えを可能とするものである。

第 6実施形態において、 システム構成中の医療機器又は、 無線 フ ヅ トスィ ヅチを交換可能にするには、 システム構成中の医療機 器又は、 無線フッ トスィ ツチの交換後に少なく ともフッ トスィ ッ チ切替装置が新しい医療機器又は、 フ ッ トスィ ッチ切替装置の I D を認識する必要がある。 本第 7実施形態は、 その仕組み、 構成を 明らかにするものである。

第 7実施形態においては、 まず、 医療機器、 無線フッ トスイ ツ チ、 フ ッ トスィ ツチ切替装置の電源を投入する。 特にどの装置か ら電源を投入しなければならないということは無く、 どの装置か ら電源を投入しても良い。

医療機器又は、 無線フ ッ トスィ ツチは電源を投入されるとィニ シャルモー ドに移行する。 イニシャルモー ドでは、 医療機器又は 、 無線フ ヅ ト スィ ツチは継続的に自己の医療機器 IDをフ ヅ ト スィ ツチ切替装置に継続的に送信する。 フ ッ トスィ ッチ切替装置も電 源投入するとイニシャルモードに移行する。 フッ トスイ ッチ切替 装置は、 所定の N個の医療機器の IDが収容可能な医療機器 ID記憶 部と、 所定の M個の無線フヅ トスィ ツチ IDが収容可能な用記憶部 を有する。 この場合に複数の無線フ ヅ トスイ ッチが信号を多重化 しないべ一スバン ド方式を採用していた場合には、 複数の無線フ ヅ トスィ ヅチ IDが競合することになるが、 +前述と同じく、

CSMA/CD ( Carrier Sense Multi le Access/Collision Detection ) などのアクセス制御で同一べ一スバン ドでのアクセスが制御可 能である。 システム内の医療機器が上記所定の N個以上、 又は、 システム内の医療機器が上記所定の M個以上であつた場合には、 所定の個数以上の IDは、 一定時間内の再送信を繰り返した後夕ィ ムアウ ト となる。

前記フ ッ ト スィ ツチ切替装置は、 上記無線フ ッ ト スィ ツチ用記 憶部に記憶された IDの個数が N個以下、 若しくは、 医療機器用記 憶部に記憶された IDの個数が M個以下であり、 かつ、 所定時間内 に新たに受信される IDがない場合、 若しくは、 既に前記記憶部に 記憶された無線フッ トスィ ツチ用記憶部に記憶された IDが N個、 又は、 医療機器用記憶部に記憶された IDの個数が M個に達し場合 には、 前記フッ トスィ ツチ切替装置は、 動作モー ドに移行する。 動作モー ドに移行した後は、 フッ トスィ ッチ切替装置は外部の マイクを通した音声認識、 若しくは、 切り替えスィ ッチによって 無線フッ トスィ ッチによって、 制御対象の医療機器、 又は、 制御 する無線フ ッ トスイ ッチの選択を行う。 当該無線フッ トスイ ッチ は、 選択した医療機器に対して対応する医療機器 ID、 若しくは、 選択した無線フ ッ トスィ ツチに対応する無線フ ッ トスィ ツチ IDを 送信する。

無線フッ トスィ ッチのペダルが踏まれると、 当該無線フッ トス イ ッチの無線フッ トスイ ッチ ID、 ペダル ID、 駆動命令、 がフッ ト スィ ッチ切替装置に送信される。 それらの情報を受け取ったフ ヅ トスイ ッチ切替装置は、 当該制御対象の医療機器に対して、 選択 している医療機器の医療機器 IDと供にペダル IDと駆動命令を当該 医療機器に送信する。 転送された医療機器は、 対応する出力制御 を行う。 この制御は選択した医療機器、 無線フ ッ トスィ ッチの情 報をフッ トスィ ツチ切替装置で集中的に管理制御するものであり 、 その対応関係をつける為に、 無線フッ トスイ ッチのペダルのォ ン ' オフ情報をフ ヅ トスイ ッチに送信し、 フ ヅ トスイ ッチに記憶 されている対応情報によ り、 対応する医療機器にペダル IDと駆動 命令を送るものである。

又、 選択された医療機器及び無線フッ トスィ ッチ間で相互に医 療機器 I D、 無線フッ トスイ ッチ I Dを送信し、 記憶することで 、 その後の医療機器 IDと駆動命令をフッ トスィ ツチ切替装置経由 せずに、 直接選択された無線フッ トスィ ツチ及び選択された医療 機器間で駆動制御するシステムも可能である。

本実施例において、 無線フ ッ トスイ ッチ又は、 一の医療機器を 交換するときには、 フッ トスィ ッチ切替装置の電源をオフにし、 更に、 各医療機器の電源をオフにする。 フッ トスィ ッチ切替装置 、 医療機器、 無線フッ トスィ ッチの記憶部の記憶は電源オフによ り リセッ トされる。 次にフッ トスイ ツチ切替装置の電源を投入す ると、 フッ トスイ ッチ切替装置はイニシャルモー ドから立ち上が り、 継続的に送信される各医療機器の医療機器 IDコ一 ド及び無線 フ ッ トスィ ツチ IDコードを前記要領で受信設定する。

なお、 本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、 本発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可 能であることは'勿論である。 産業上の利用可能性

以上説明したように本発明によれば、 複数の医療機器を容易に 制御することができる。 関連出願へのクロスリ フ ァ レ ンス

本出願は、 2 0 0 2年 1 0月 2日に日本国に出願された特願 2 0 0 2 - 2 9 0 4 1 1号を優先権主張の基礎として出願するもの であり、 上記の開示内容は、 本願明細書、 請求の範囲、 図面に引 用されたものとする。

Claims

請求の範囲

1 . 医療機器と前記医療機器を遠隔操作する遠隔操作装置を有す る手術システムは以下を含む ；

前記医療機器と通信可能な送受信部と、

前記送受信部を経由して前記医療機器から受信した医療機器の 識別符号を記憶し、 又は、 出力する記億部と、

前記遠隔装置の識別符号を出力する出力回路と、

前記送受信部を通じて前記医療機器に、 前記医療機器の識別符 号及び前記遠隔操作装置の識別符号と合わせて駆動制御指令を送 信する制御手段と、

上記機能を演算制御する演算制御部と、

を有する遠隔操作装置と、

前記遠隔操作装置と送受信する送受信部と、

前記送受信部を経由して前記遠隔操作装置から受信した遠隔操 作装置識別符号を記憶し、 又は、 出力する記憶部と、

前記医療機器の識別符号を出力する出力回路と、

前記送受信部を経由して受信した前記駆動指令に伴った前記遠 隔操作装置の識別符号が前記記憶部に記憶された遠隔操作装置の 識別符号と一致し、 かつ、 前記送受信部を経由して受信した前記 駆動指令に伴った前記医療機器の識別符号と前記医療機器の識別 符号を出力する出力回路が出力する前記医療機器の識別符号と一 致した場合に前記医療機器を駆動させる制御手段と、

上記情報を演算制御する演算制御部と、

を有する医療機器。

2 . ク レーム 1 の手術システムにおいて、

記憶部に記憶された前記送受信部を経由して前記医療機器から 受信した医療機器識別符号、 又は、 記憶部に記憶された前記送受 信部を経由して前記遠隔操作装置から受信した遠隔操作装置識別 符号のうち少なく とも 1つが新しい医療機器識別符号、 又は、 新 しい遠隔操作装置識別符号と置換可能なものであることを特徴と する。

3 . ク レーム 1 の手術システムにおいて、

前記遠隔操作装置は、 前記医療機器を操作可能なスィ ツチの操 作により、 自己の識別符号を前記手術システムに含まれる全ての 前記医療機器に受信可能に送信し、

前記医療機器は、 電源投入後に、 前医療機器の前記送受信部を 経由して前記医療機器から受信した遠隔操作装置識別符号を記憶 し、 又は、 出力する記憶部に記憶し、

前記医療機器は、 前記遠隔装置の識別符号と当該医療機器の識 別符号を前記送信部を通じて、 前記遠隔操作装置に送信すること を特徴とする。

4 . クレーム 1の手術システムは、 医療機器切替装置を備え、 前記医療機器切替装置は、 前記遠隔操作装置が遠隔操作する医 療機器に選択情報を送信することを特徴とする。

5 . ク レーム 4の手術システムは、

音声によって、 選択する医療機器を選択することができること を可能とする医療機器切り換え装置を有する。

6 . クレーム 4の手術システムは、

切り換えスィ ツチによって、 選択する医療機器を選択すること ができることを可能とする医療機器切り換え装置を有する。

7 . 医療機器を遠隔操作可能なスィ ッチを有する遠隔操作装置は 以下を含む ；

遠隔操作する医療機器と通信可能な送受信部と、

前記送受信部を経由して前記医療機器から受信した医療機器識 別符号を記憶し、 又は、 出力する記憶部と、

前記遠隔装置の識別符号を出力する出力回路と、 前記送受信部 を通じて前記医療機器に、 前記医療機器の識別符号及び前記遠隔 操作装置の識別符号と合わせて駆動制御指令を送信する制御手段 と、

上記機能を演算制御する演算制御部。

8クレーム 7の遠隔操作装置において、

前記記憶部に記憶された遠隔操作される医療機器の医療機器識 別符号は、 置換可能なものであることを特徴とする。

9 . クレーム 7の遠隔操作装置において、

操作部の操作によって、 遠隔操作する医療機器と通信可能な送 受信部は、 前記遠隔操作装置に対する遠隔操作装置識別符号、 又 は、 遠隔操作する医療機器に対する医療機器識別符号の中の少な く とも 1つの情報を送信するものであることを特徴とする。

1 0 . 遠隔操作装置により遠隔操作可能な医療機器は以下を含む 前記医療機器と通信可能な送受信部と、

前記送受信部を経由して前記医療機器から受信した医療機器の 識別符号を記憶し、 又は、 出力する記憶部と、

前記遠隔装置の識別符号を出力する出力回路と、

前記送受信部を通じて前記医療機器に、 前記医療機器の識別符号 及び前記遠隔操作装置の識別符号と合わせて駆動制御指令を送信 する制御手段と、

上記機能を演算制御する演算制御部。

1 1 . ク レーム 1 0の医療機器において、

前記記憶部に記憶された医療機器識別符号は新しい医療機器き 別符号と置換可能なものであることを特徴とする。

1 2 . ク レーム 1 0の医療機器において、

遠隔操作する医療機器と通信可能な送受信部は、 少なく とも、 前記遠隔操作装置に対する識別符号、 又は、 遠隔操作する医療機 器に対する識別符号の情報を送信するものであることを特徴とす る。

1 3 . 医療機器と前記医療機器を遠隔操作する遠隔操作装置を有 する手術システムは以下を含む ；

前記医療機器と通信可能な送受信手段と、

前記送受信手段を経由して前記医療機器から受信した医療機器 の識別符号を記憶し、 又は、 出力する記憶手段と、 前記遠隔装置の識別符号を出力する出力手段と、 前記送受信手段を通じて前記医療機器に、 前記医療機器の識別符 号及び前記遠隔操作装置の識別符号と合わせて駆動制御指令を送 信する手段と、

上記機能を演算制御する演算制御部と、

を有する遠隔操作装置と、

前記遠隔操作装置と送受信する送受信手段と、

前記送受信手段を経由して前記遠隔操作装置から受信した遠隔 操作装置識別符号を記憶し、 又は、 出力する記憶手段と、

前記医療機器の識別符号を出力する出力手段と、

前記送受信手段を経由して受信した前記駆動指令に伴った前記 遠隔操作装置の識別符号が前記記憶手段に記憶された遠隔操作装 置の識別符号と一致し、 かつ、 前記送受信手段を経由して受信し た前記駆動指令に伴った前記医療機器の識別符号と前記医療機器 の識別符号を出力する出力回路が出力する前記医療機器の識別符 号と一致した場合に前記医療機器を駆動させる手段と、

上記情報を演算制御する演算制御部と、

を有する医療機器。