明 細 書
非水電解質二次電池
技術分野
本発明は、 非水電解質二次電池に関する ものである。
背景技術
近年、 移動体通信機、 ノ ー ト プック型パ ソ コ ン、 パーム ト ップ型パソコ ン、 一体型ビデオカメ ラ、 ポータブル C D ( M D ) プレーヤー、 コー ドレス電話等の電子機器の小形化、 軽 量化を図る上で、 これらの電子機器の電源と して、 特に小型 で大容量の電池が求め られている。
これら電子機器の電源と して普及している電池と しては、 アルカ リ マン ン電池のよ う な一次電池や、 ニ ッケル力 ドミ ゥム電池、 鉛蓄電池等の二次電池が挙げられる。 その中でも 正極に リ チウム複合酸化物を用い、 負極に リ チウムイ オンを 吸蔵 · 放出でき る炭素質物 (黒鉛質材料または炭素質材料) を用いた非水電解質二次電池が、 小型軽量で単電池電圧が高 く 、 高エネルギー密度を得られる こ と から注目 されている。 負極においては、 炭素質物の代わり に、 リ チウムゃリ チウ ム合金を用いるこ と も可能である。 しかしなが ら、 その場合 には、 二次電池の充放電操作を繰り 返すこ と によ って、 リ チ ゥムの溶解 ' 析出が繰り 返され、 やがて針状に成長したいわ ゆるデン ドライ トが形成され、 そのデン ドライ トがセパレー タを貫通する こ と によ る内部短絡を生じる恐れがある等の問 題がある。 一方、 炭素質物を含む負極は、 リ チウムあるいは リ チウム合金を含む負極と比較 して、 デン ドライ トの形成を
抑えるこ と ができ る。
と ころで、 近年は、 上述 したよ う な正極と負極を含む電極 群を収納するための容器と して、 アルミ等の金属箔と樹脂を 貼り 合わせたラ ミネー ト フ ィ ルムを袋状あるいはカ ップ状等 に成型したものが用いられ、 これによ り 、 非水電解質二次電 池の更なる軽量化と小型化が可能と なった。
また、 非水電解質と しては、 プロ ピ レンカーボネー ト ( P C ) やエチ レンカーボネー ト ( E C ) のよ う な環状カーボネ 一 ト を主溶媒とする非水電解質が知 られている。
しかしながら、 P C及び E Cを含む非水溶媒を備える非水 電解質が用いられた非水電解質二次電池は、 初充電時に非水 溶媒が分解してガスを発生し、 このガスによ って充放電反応 が阻害されるため、 初期充放電効率が低いという 問題点があ る。 また、 このよ う な非水溶媒を用いる非水電解質二次電池 において、 柔軟性の高いラ ミネ一 ト フイルム製容器を用いる と、 初充電時のガス発生によって容器が大き く 変形する恐れ がある。 容器の膨れは、 電池が電子機器に納ま らなく なった り 、 電子機器が誤作動する等の不具合を招く 恐れがある。 発明の開示
本発明は、 初充電時のガス発生が抑制され、 初期充放電効 率が向上された非水電解質二次電池を提供するこ と を 目的と する。
また、 本発明は、 初充電時のガス発生量が低減され、 かつ 充電状態での高温長期保存特性が改善された非水電解質二次 電池を提供する こ と を目的とする。
さ らに、 本発明は、 充放電サイ クルを操り 返した際に電極 群が歪むの が抑制された非水電解質二次電池を提供する こ と を 目的とする。
本発明に係る第 1 の非水電解質二次電池は、 正極と、 リ チ ゥムイ オンを吸蔵 ·放出可能な炭素質物を含む負極と、 非水 溶媒を含む非水電解質と を具備 した非水電解質二次電池であ り 、
前記非水溶媒は、 少な く と もエ チ レ ンカーボネー ト ( E C ) 及びプロ ピ レンカーボネー ト ( P C ) を含む環状カーボ ネー ト と、 環内に少な く と も一つの二重結合を有するスル ト ン化合物と を含み、
前記非水溶媒全体積に対する E C、 P C及び前記スル ト ン 化合物の割合をそれぞれ X (体積% ) 、 y (体積% ) 、 z (体積% ) と した際、 前記 X、 前記 y及び前記 z はそれぞれ 1 5 ≤ ≤ 6 0 N 3 5 ≤ y ≤ 8 5 , 0 < z ≤ 1 0 を満たすこ と を特徴とする ものである。
本発明に係る第 2 の非水電解質二次電池は、 正極と、 リ チ ゥムイ オンを吸蔵 ·放出可能な炭素質物を含む負極と 、 非水 溶媒を含む非水電解質と を具備 した非水電解質二次電池であ り ヽ
前記非水溶媒は、 少な く と もエチレンカーボネー ト(E C ) 及びプロ ピレンカーボネー ト ( P C ) を含む環状力 ボネー ト と、 γ —プチ口 ラ タ ト ン ( G B L ) と、 環内に少な く と も 一つの二重結合を有するスル ト ン化合物と を含み、
前記非水溶媒全体積に対する E C、 P C、 G B L及び前記
ス ル ト ン化合物の割合をそれぞれ a (体積% ) 、 b (体 積% ) 、 c (体積% ) 、 d (体積%〉 と した際、 前記 a 、 前 記 b 、 前記 c および前記 d は、 それぞれ 1 5 ≤ a ≤ 5 0 、 2
0 < b ≤ 7 0、 1 0 < c ≤ 5 0 , 0 く d ^ l O を満たすこ と を特徴とする ものである。
本発明に係る第 3 の非水電解質二次電池は、 正極及び負極 がセパ レータを介して扁平形状に捲回された電極群と、 前記 正極と電気的に接続され、 前記電極群の渦巻面から突き出た 正極タブと 、 前記負極と電気的に接続され、 前記渦巻面から 突き出た負極タブと、 非水電解質と を具備する非水電解質二 次電池であって、
前記非水電解質は、 環内に少な く と も一つの二重結合を有 するスル ト ン化合物を含み、
前記正極タブと前記負極タ ブの最短距離を 6 m m〜 1 8 m mの範囲にする こ と を特徴とする ものである。
図面の簡単な説明
図 1 は、 本発明に係わる非水電解質二次電池の一例である 薄型非水電解質二次電池を示す斜視図。
図 2 は、 図 1 の薄型非水電解質二次電池を II一 II線に沿つ て切断した部分断面図。
図 3 は、 本発明に係る非水電解質二次電池の一例である角 形非水電解質二次電池を示す部分切欠斜視図。
図 4は、 本発明に係る非水電解質二次電池の一例である円 筒形非水電解質二次電池を示す部分切欠断面図。
図 5 は、 図 1 または図 3 の非水電解質二次電池に用いられ
る電極群の一例を示す横断面図。
図 6 は、 図 1 または図 3 の非水電解質二次電池に用い られ る電極群の別な例を示す横断面図。
図 7 は、 図 1 または図 3 の非水電解質二次電池に用い られ る電極群のさ らに別な例を示す横断面図。
図 8 は、 実施例 2 8 の非水電解質二次電池の非水電解質に 含まれる P R S についての 1 H N M R スぺク ト ルを示す特性 図。
発明を実施するための最良の形態
本発明に係る第 1 の非水電解質二次電池は、 容器と、 前記 容器内に収納される電極群と、 前記電極群に保持され、 非水 溶媒を含む非水電解質と を具備する。
前記非水溶媒は、 少な く と もエチ レ ンカーボネー ト ( E C ) 及びプロ ピ レ ンカーボネー ト ( P C ) を含む環状カーボ ネー ト と、 環内に少な く と も一つの二重結合を有するスル ト ン化合物と を含む。
前記電極群、 正極、 負極、 セパ レータ、 非水電解質及び容 器について説明する。
1 ) 電極群
こ の電極群は、 例えば、 ( i ) 正極及び負極をその間にセ パ レータ を介在させて偏平形状または渦巻き状に捲回するか
( ii ) 正極及ぴ負極をその間にセパ レータを介在させて渦巻 き状に捲回 した後、 径方向に圧縮するか、 (iii) 正極及び負 極をその間にセパ レータを介在させて 1 回以上折 り 曲げるか. あるいは ( iv) 正極と負極と をその間にセパ レータを介在さ
せながら積層する方法によ り 作製される。
電極群には、 プ レスを施さなく ても良いが、 正極、 負極及 びセパ レータの一体化強度を高めるためにプ レスを施 しても 良い。 また、 プ レス時に加熱を施すこ と も可能である。
電極群には、 正極、 負極及びセパ レータ の一体化強度を高 めるために、 接着性高分子を含有させる こ と ができ る。 前記 接着性を有する高分子は、 非水電解液を保持した状態で高い 接着性を維持でき る ものである こ とが望ま しい。 さ ら に、 か かる高分子は、 リ チウムイ オン伝導性が高い となお好ま しい 具体的には、 ポリ アク リ ロニ ト リ ル ( P A N ) 、 ポリ アタ リ レー ト ( P MMA) 、 ポ リ フ ツイ匕ビユ リ デン ( P V d F ) 、 ポリ 塩化ビュル ( P V C ) 、 またはポリ エチレンオキサイ ド ( P E O ) 等を挙げる こ と ができ る。
2 ) 正極
こ の正極は、 集電体と、 集電体の片面も し く は両面に担持 され、 活物質を含む正極層 と を含む。
前記正極層は、 正極活物質、 結着剤及び導電剤を含む。 前記正極活物質と しては、 種々 の酸化物、 例えば二酸化マ ンガン、 リ チウムマ ンガン複合酸化物、 リ チウム含有ニッケ ル酸化物、 リ チウム含有コ バル ト酸化物、 リ チウム含有ニッ ケルコバル ト酸化物、 リ チウム含有鉄酸化物、 リ チウムを含 むバナジウム酸化物や、 二硫化チタ ン、 二硫化モ リ ブデンな どのカルコゲン化合物などを挙げる こ とができる。 中でも、 リ チウム含有コ バル ト酸化物 (例えば、 L i C o O 2 ) 、 リ チウム含有ニ ッケルコバル ト酸化物 (例えば、 L i N i
0.8 C o 0.2 O 2 ) 、 リ チウムマンガン複合酸化物 (例えば L i M n 2 O 4 、 L i M n O 2 ) を用いる と 、 高電圧が得 られるために好ま しい。 なお、 正極活物質と しては、 1 種類 の酸化物を単独で使用 しても、 あるいは 2種類以上の酸化物 を混合して使用 しても良い。
前記導電剤と しては、 例えばアセチ レ ンブラ ック、 カーボ ンブラ ック、 黒鉛等を挙げる こ と ができ る。
前記結着剤は、 活物質を集電体に保持させ、 かつ活物質同 士をつなぐ機能を有する。 前記結着剤 と しては、 例えばポリ テ ト ラ フルォロ エチ レ ン ( P T F E ) 、 ポ リ フ ッ化ビ - リ デ ン ( P V d F ) 、 ポ リ エーテルサルフ ォ ン、 エチ レン一 プロ ピ レ ン一ジェン共重合体 ( E P D M) 、 ス チ レンーブタジェ ン ゴム ( S B R ) 等を用いる こ と ができ る。
前記正極活物質、 導電剤おょぴ結着剤の配合割合は、 正極 活物質 8 0 〜 9 5重量%、 導電剤 3 〜 2 0重量%、 結着剤 2 〜 7重量%の範囲にする こ とが好ま しい。
前記集電体と しては、 多孔質構造の導電性基板か、 あるい は無孔の導電性基板を用いる こ と ができ る。 これら導電性基 板は、 例えば、 アルミ ニウム、 ス テ ン レス 、 またはニ ッケル から形成するこ とができ る。
前記正極は、 例えば、 正極活物質に導電剤および結着剤を 適当な溶媒に懸濁し、 こ の懸濁物を集電体に塗布、 乾燥して 薄板状にする こ と によ り 作製される。
3 ) 負極
前記負極は、 集電体と、 集電体の片面も しく は両面に担持
される負極層と を含む。
前記負極層は、 リ チウムイ オンを吸蔵 ■ 放出する炭素質物 及び結着剤を含む。
前記炭素質物と しては、 例えば、 黒鉛、 コ ータ ス、 炭素繊 維、 球状炭素、 熱分解気相炭素質物、 樹脂焼成体などの黒鉛 質材料も し く は炭素質材料 ; 熱硬化性樹脂、 等方性ピッチ メ ソフェーズピッチ系炭素、 メ ソフェーズピッチ系炭素繊維 メ ソフェーズ小球体など (特に、 メ ソフェーズピッチ系炭素 繊維が容量ゃ充放電サイ クル特性が高く な り 好ま しい) に 5 0 0 〜 3 0 0 0 °Cで熱処理を施すこ と によ り 得られる黒鉛質 材料または炭素質材料 ; 等を挙げる こ とができ る。 中でも、 ( 0 0 2 ) 面の面間隔 d 002 が 0 . 3 4 n m以下である黒鉛 結晶を有する黒鉛質材料を用いるのが好ま しい。 この よ う な 黒鉛質材料を炭素質物と して含む負極を備えた非水電解質二 次電池は、 電池容量および大電流放電特性を大幅に向上する こ と ができ る。 前記面間隔 d は、 0 . 3 3 7 n m以下 である こ と が更に好ま しい。
前記結着剤と しては、 例えばポ リ テ ト ラ フルォロエチレン ( P T F E ) 、 ポ リ フ ッ化ビエ リ デン ( P V d F ) 、 ェチレ ンープロ ピ レン一ジェン共重合体 ( E P D M) 、 スチ レン一 ブタ ジエン ゴム ( S B R ) 、 カノレポキシメ チノレセノレロ ース ( C M C ) 等を用いる こ と ができ る。
前記炭素質物及び前記結着剤の配合割合は、 炭素質物 9 0 〜 9 8重量%、 結着剤 2 〜 2 0重量%の範囲である こ と が好 ま しい。
前記集電体と しては、 多孔質構造の導電性基板か、 あるい は無孔の導電性基板を用いる こ と ができ る。 これら導電性基 板は、 例えば、 銅、 ステンレス、 またはエ ッケルから形成す る こ と ができ る。
前記負極は、 例えば、 リ チウムイ オンを吸蔵 · 放出する炭 素質物と結着剤 と を溶媒の存在下で混練し、 得られた懸濁物 を集電体に塗布 し、 乾燥した後、 所望の圧力で 1 回プレス も しく は 2 ~ 5 回多段階プレスする こ と によ り 作製される。
4 ) セパレータ
このセパレータ と しては、 微多孔性の膜、 織布、 不織布、 これらの う ち同一材または異種材の積層物等を用いる こ とが でき る。 セパレータ を形成する材料と しては、 ポ リ エチ レン . ポ リ プロ ピ レン、 エチ レン一プロ ピレン共重合ポ リ マー、 ェ チレンープテン共重合ポリ マー等を挙げる こ とができ る。 セ パレータの形成材料と しては、 前述した種類の中から選ばれ る 1 種類または 2種類以上を用いるこ とができ る。
前記セパレータの厚さは、 3 0 // Hi以下にする こ とが好ま しく 、 さ らに好ま しい範囲は 2 5 以下である。 また、 厚 さの下限値は 5 / mにする こ と が好ま しく 、 さ らに好ま しい 下限値は 8 mである。
前記セパ レータ は、 1 2 0 °C、 1 時間での熱収縮率を 2 0 %以下である こ とが好ま しい。 前記熱収縮率は、 1 5 °/0以 下にする こ と力 Sよ り 好ま しい。
前記セパレータは、 多孔度が 3 0 〜 6 0 %の範囲である こ とが好ま しい。 多孔度のよ り 好ま しい範囲は、 3 5 〜 5 0 %
である。
前記セパ レータ は、 空気透過率が 6 0 0秒 Z l 0 0 c m 3 以下である こ と が好ま しい。 空気透過率は、 1 0 0 c m3 の 空気がセパ レータ を透過するのに要した時間 (秒) を意味す る。 空気透過率の上限値は 5 0 0 秒 Z l 0 0 c m 3 にする こ とがよ り 好ま しい。 また、 空気透過率の下限値は 5 0秒/
1 0 0 c m 3 にする こ と が好ま し く 、 さ ら に好ま しい下限 値は 8 0秒/ ^ 1 0 0 c m3 である。
セパレータの幅は、 正極と負極の幅に比べて広く する こ と が望ま しい。 このよ う な構成にする こ と によ り、 正極と負極 がセパレータを介さずに直接接触する のを防ぐこ とができる
5 ) 非水電解質
前記非水電解質には、 実質的に液状またはゲル状の形態を 有するものを使用する こ と ができ る。 ゲル状非水電解質は、 何らかの外力によ り 容器が破損した場合に、 非水電解質が外 部へ漏洩する恐れを小さ く する こ と ができ る。 一方、 液状非 水電解質は、 ゲル状非水電解質に比べてイ オン伝導度を高く する こ と ができ るため、 非水電解質二次電池の大電流放電特 性と低温放電特性を向上する こ とができ る。
前記非水電解質は、 例えば、 以下の ( I ) 〜 (IV) に説 明する方法で調製される。
( I ) 非水溶媒に電解質 (例えば、 リ チウム塩) を溶解さ せる こ と によ り 非水電解質を得る (液状非水電解質) 。
(II) 有機高分子化合物と、 リ チウム塩を溶媒に溶解させ ポリ マー溶液を調製する。 次いで、 このポリ マー溶液を電極
(正極及ぴ負極の う ちの少な く と も一方) か、 セパレータか または電極とセパレータの両方に塗布または含浸させ、 溶媒 を蒸発させてキャス トする。 次いで、 正極と負極をその間に セパレータ を介在させて電極群を得る。 これを容器に収容し 非水電解液を注液し、 これをキャス ト したポ リ マー膜に保持 させる こ と によ り 、 ゲル状非水電解質を備える二次電池を得 る。
( III) 前述した (Π) の方法において、 有機高分子化合物 の代わり に、 架橋ポ リ マーを用いても良い。 例えば、 ( a ) 架橋性の官能基を有する化合物と リ チウム塩と溶媒と からプ レポ リ マー溶液を調製し、 これを電極 (正極及び負極の う ち の少なく と も一方) か、 セパレータか、 または電極とセパレ ータ の両方に塗布または含浸させた後、 架橋性の官能基を有 する化合物を架橋させる。 次いで、 正極と負極の間にセパレ ータ を介在させて電極群を得る。 架橋工程は、 溶媒を揮発さ せる前に行っても後に行っても よ く 、 加熱によ り架橋させる 場合などは溶媒を揮発させつつ架橋させても よい。 あるいは ( b ) プレポリ マー溶液を電極 (正極及び負極の う ちの少な く と も一方) か、 セパレータか、 または電極とセパレータの 両方に塗布または含浸させた後、 正極と負極をその間にセパ レータを介在させて電極群を得る。 その後、 架橋工程を行う こ と も可能である。
架橋させる方法は特に限定されないが、 装置の簡便性およ びコス ト面から考えて、 加熱重合あるいは紫外線によ る光重 合が好ま しい。 なお、 加熱あるいは紫外線照射によ り架橋を
行う場合には、 重合方法に適した重合開始剤をプレボリ マー 溶液に添加してお く 必要がある。 また重合開始剤は、 1種類 に限られる も のではなく 、 2種以上を混合して用いても よい
( IV ) 有機高分子化合物 と リ チウム塩と を直接非水電解 液に溶解させ、 ゲル状電解質を得る。 こ のゲル状電解質を電 極 (正極及び負極の う ちの少な く と も一方) か、 セパ レータ か、 または電極とセパ レータの両方に塗布または含浸させ、 ひきつづき、 正極と負極の間にセパレータ を介在させて電極 群を得て、 ゲル状非水電解質を備える二次電池を得る。
( V ) 前述 した (IV ) の方法において、 有機高分子化合 物の代わ り に架橋ポリ マーを用いる こ とができ る。 例えば、 架橋性の官能基を有する化合物と リ チウム塩と電解液と から プレゲル溶液を調製し、 これを電極 (正極及び負極の う ちの 少な く と も一方) か、 セノ、。 レータか、 または電極とセパ レー タの両方に塗布または含浸させたのち、 架橋性の官能基を有 する化合物を架橋させる。 こ の架橋工程は、 電極群を作製す る前に行っても作製後に行っても よい。
架橋させる方法は特に限定されないが、 装置の簡便性およ ぴコ ス ト面から考えて、 加熱重合あるいは紫外線によ る光重 合が好ま しい。 なお、 加熱あるいは紫外線照射によ り架橋を 行う 場合には、 重合方法に適した重合開始剤をプレゲル溶液 に添加しておく 必要がある。 また重合開始剤は、 1 種類に限 られる も のではなく 、 2種以上を混合して用いても よい。
( VI ) 正極と負極の間にセ パ レータ を介在させた電極群 を、 容器に収容する。 次いで、 前述 した (IV ) のゲル状非
水電解質を電極群に含浸させた後、 容器を密封し、 ゲル状非 水電解質を備える二次電池を得る。 あるいは、 ( V ) のプレ ゲル溶液を電極群に含浸させた後、 容器を封口する前か後に プレゲル溶液を架橋させ、 ゲル状非水電解質を備える二次電 池を得る。
前述した ( II ) と ( IV ) における有機高分子化合物には、 例えば、 ポ リ エチレンオキサイ ド、 ポリ プロ ピレンォキサイ ドな どのアルキ レ ンォキサイ ドまたはその誘導体を骨格とす るポ リ マー ; フ ツイ匕ビ- リ デン、 6 フ ッ化プロ ピ レ ン、 4 フ ッ化工チ レン、 パーフノレオ 口 ァノレキノレビニノレエーテノレ、 ま たはその共重合体 ; ポリ アク リ ロニ ト リ ルまたはポ リ アク リ ロ - ト リ ルを主成分と し、 ア ク リ ル酸メ チル、 ビュル ピ ロ リ ドン、 酢酸ビエルなどと の共重合体を骨格とするポ リ アク リ レー ト 系 ポ リ マー ; ポ リ エーテル系ポ リ マー ; ポ リ 力 ーボネー ト 系ポ リ マー ; ポ リ ア ク リ ロ ニ ト リ ル系ポ リ マ 一 ; ポ リ エチ レ ンテ レフ タ レー ト 、 ポ リ ブチ レ ンテ レ フ タ レー トまたはそれらの誘導体を骨格と し、 メ タク リル酸ェチ ル、 スチレン、 酢酸ビュルなどと の共重合体であるポ リ エス テル系ポ リ マー ; フ ッ素樹脂 ; ポリ オレフ イ ン系樹脂 ; ポリ エーテル系樹脂 ; およびこれらの 2種以上からなる共 重合体 ; 等が挙げられる。 また、 これらの高分子の前駆体と な るモ ノ マ ーやオ リ ゴマーからプレボ リ マー溶液 ( III〉 、 プレゲル溶液 ( V ) を作製でき る。
次いで、 液状非水電解質およびゲル状非水電解質に含まれ る非水溶媒および電解質について説明する。
非水溶媒を構成する各種溶媒について説明する。
a . 環状カーボネー ト
環状カーボネー ト には、 エチ レ ンカーボネー ト ( E C ) 及 ぴプロ ピレンカーボネー ト ( P C ) が必須成分と して含まれ ている。
E C及び P Cは、 初充電時のガス発生の要因である反面、 P C と E C と スル ト ン化合物と の共存下では、 負極表面に形 成される保護被膜の緻密性を高める役割をなす。
E Cの非水溶媒全体積に対する比率 ( X ) は、 1 5 〜 6 0 体積 °/0の範囲内にする こ とが望ま しい。 これは次のよ う な理 由 に よ る も のである。 E C の非水溶媒全体積に対する比率 ( X ) を 1 5 体積%未満にする と、 負極表面に形成される保 護被膜の緻密性が低下するため、 初充電時のガス発生量の低 減と初期充放電効率の向上と を図る こ とが困難になる。 一方、 E Cの比率 ( X ) が 6 0体積%を超える と、 非水電解質の粘 度が高く なつてイオン伝導度が低下するため、 初期充放電効 率と初期容量が低下する。
E Cの比率 ( X ) のよ り 好ま しい範囲は 2 0 〜 6 0体積0 /0 の範囲内で、 さ らに好ま しい比率 ( X ) は、 2 5 〜 5 5 体 積%の範囲内である。
P Cの比率 ( y〉 は、 3 5 〜 8 5体積%の範囲内にする こ とが望ま しい。 これは次のよ う な理由による ものである。 P Cの比率 ( y ) を 3 5 体積%未満にする と、 負極表面に形成 される保護被膜の緻密性を充分に高める こ とができないため、 初期充放電効率が低下する。 一方、 P Cの比率 ( y ) を 8 5
体積%よ り も多く する と、 初充電時において負極と P Cの反 応が支配的となるため、 E C と スル ト ン化合物の存在下であ つても、 ガス発生おょぴそれに伴 う 電池容器の膨れと初期充 放電効率の低下を抑制する こ とが難しく なる。
P C の よ り好ま しい比率 ( y ) の範囲は 4 0体積%以上、 8 0体積%以下で、 さ らに好ま しい範囲は 4 0体積。 /0以上、 7 5 体積%以下である。
b . 環内に少な く と も一つの二重結合を有するスル ト ン化 合物
こ こ で、 環内に少な く と も 1 つの二重結合を有するスル ト ン化合物と しては、 下記化 1 に示す一般式で表わされるスル ト ン化合物 Aか、 も し く はスル ト ン化合物 Aの少なく と も 1 つの Hが炭化水素基で置換されたスル ト ン化合物 B を用いる こ とができ る。 なお、 本願では、 スル ト ン化合物 Aまたはス ル ト ン化合物 B を単独で用いても、 スル ト ン化合物 A と スル ト ン化合物 Bの双方を使用 しても良い。
[化 1 ]
化 1 において、 C
m H
n は直鎖状の炭化水素基で、 mと n は、 2 m > nを満たす 2以上の整数である。
環内に二重結合を有するスル ト ン化合物は、 負極との還元 反応によ り 二重結合が開いて重合反応が起こ り 、 ガス発生を
伴う こ と なく 負極表面に保護被膜を形成する こ とができ る。 こ の際、 E C及ぴ P Cが存在している と、 リ チウムイオン透 過性に優れる緻密な保護被膜を形成する こ とができる。 こ の 保護被膜は、 E C及ぴ P Cの初充電時の分解反応を抑制する こ と ができ るため、 初充電時のガス発生量を抑えて初期充放 電効率を向上する こ と ができ る。
ス ル ト ン化合物の比率 ( Z ) は、 1 0体積%以下にする こ と が望ま しい。 これは、 ス ル ト ン化合物の比率 ( z ) 力 1 0 %体積を超える と 、 保護被膜の リ チウムイ オン透過性が低 下して負極のイ ン ピーダンス が増大し、 充分な容量ゃ充放電 効率を得られない可能性がある。 更に、 電極の設計容量を維 持し、 初期充放電効率を高く 保っためには、 スル ト ン化合物 の割合 ( z ) は 4 %体積以下である こ とが望ま しい。 また、 保護被膜の形成量を十分に確保するためには、 スル ト ン化合 物の比率 ( z ) を最低でも 0 . 0 1 体積%確保する こ と が望 ま しい。 更に、 スル ト ン化合物の比率 ( z ) が 0 . 1 体積0 /0 以上あれば、 保護被膜による初充電時のガス発生を抑制する などの保護機能を充分なものにする こ とができ る。
ス ル ト ン化合物の中でも好ま しいの は、 スル ト ン化合物 A の う ち m = 3、 n = 4 である化合物、 即ち 1 , 3 —プロペン スル ト ン ( P R S ) 、 または、 m = 4、 n = 6 であるィ匕合物 即ち 1 , 4 一プチレ ンスル ト ン ( B T S ) である。 これら化 合物に由来する保護被膜は、 初充電時の P C と E Cの分解反 応を抑制する効果が高いからである。 スル ト ン化合物と して は、 1, 3 —プロペンスル ト ン ( P R S ) あるいは 1, 4 一
プチレ ンス ル ト ン ( B T S ) を単独で用いても、 これら P R S と B T S を併用 しても良い。
c . γ —ブチロ ラタ ト ン ( G B L )
前記非水溶媒には G B Lが含まれている こ とが望ま しい。 G B Lを非水溶媒全体積に対する比率 ( V ) が 1 0体積%以 下で非水溶媒中に含有させる と、 非水電解質のイ オン導電率 が高く なるため、 初期充放電効率と二次電池の放電レー ト特 性を改善する こ とが可能である。 しかしなが ら、 G B Lの比 率 ( V ) が 1 0体積%を超える と、 特に高温時における負極 と G B L と の反応性が高く なるため、 放電状態で高温環境下 に貯蔵した後の容量回復率が低く なるか、 あるいは充放電サ イ タル寿命が短く なる可能性がある。 なお、 G B Lを添加し たこ とによ る効果を十分に得るためには、 非水溶媒全体積に 対する G B Lの比率 ( V ) の下限値を 0 . 1 体積%にする こ とが望ま しい。 G B L の比率 ( V ) の よ り 好ま しい範囲は 0 5〜 8体積%の範囲内である。
d . 副成分
非水溶媒中には、 E C、 P C、 前記ス ル ト ン化合物およ び G B L以外の他の溶媒を含有させる こ と ができ る。
副成分と しては、 例えば、 ビニ レンカーボネー ト ( V C ) ビュルエチレンカーボネー ト (V E C ) 、 フエ -ノレエチレン カーボネー ト ( p h E C ) 、 ジェチルカーボネー ト ( D E C ) 、 ジメ チルカーボネー ト ( D M C ) 、 ェチルメ チルカ一 ボネー ト ( E M C ) 、 γ —ノ レ口 ラタ ト ン ( V L ) 、 プロ ピ オン酸メ チル (M P ) 、 プロ ピオン酸ェチル ( E P ) 、 2—
メ チルフ ラ ン ( 2 M e - F ) 、 フ ラ ン ( F ) 、 チォフ ェ ン ( T I O P ) 、 カテコールカーボネー ト ( C A T C ) 、 ェチ レンサルフ ァイ ト ( E S ) 、 1 2 —ク ラ ウ ン一 4 ( C r o w n ) 、 テ ト ラエチレンダリ コーノレジメ チルエーテル ( E t h e r ) 、 1 , 3 —プロパンスル ト ン ( P S ) 等を挙げる こ と ができる。 副成分の種類は、 1種類も しく は 2種類以上にす る こ とができる。
中でも、 ビニレ ンカーボネー ト ( V C ) と ジェチノレカーボ ネー ト ( D E C ) の う ち少な く と も一方を含むものが好ま し い。 D E C を含む副成分は、 非水電解質のイ オン導電率を高 めて二次電池の放電レー ト特性を向上する こ とができ る。 一 方、 V Cを含む副成分は、 負極の リ チウムイ オン透過性を損 な う こ と な く 、 負極表面の保護被膜の緻密性を高める こ とが でき、 初充電時のガス発生量を大幅に低減させて初期充放電 効率をさ ら に向上する こ とができ る。 同時に、 V Cを含む副 成分は、 二次電池の放電レー ト特性を向上する こ とができ る 非水溶媒中の副成分の体積比率 ( w ) は、 1 0体積。 /。以下 の範囲内にする こ と が望ま しい。 これは、 副成分の体積比率 ( w ) を 1 0体積%よ り も多く する と 、 高温環境下において 副成分の自 己分解反応によってガスが発生する恐れがあるか らである。 副成分の体積比率 ( w ) のさ らに好ま しい範囲は 0 . 0 1〜 5体積0 /0である。
前記非水溶媒に溶解される電解質と しては、 例えば、 過塩 素酸 リ チウム ( L i C 1 04 ) 、 六フ ッ化 リ ン酸リ チ ウ ム ( L i P F 6 ) 、 四フ ッ化ホ ウ酸 リ チウム ( L i B F 4 )
六フ ッ化砒素 リ チウム ( L i A s F 6 ) 、 ト リ フルォロ メ タ スルホン酸 リ チウム ( L i C F 3 S O 3 ) 、 ビス ト リ フ ルォロ メ チルスルホ -ルイ ミ ド リ チウム [ ( L i N ( C F 3 S O 2 ) 2 ] 、 L i N ( C 2 F 5 S O 2) 2 などの リ チウム塩 を挙げる こ とができる。 使用する電解質の種類は、 1種類ま たは 2種類以上にする こ とができ る。
中でも、 L i P F 6 あるいは L i B F 4 を含むものが好ま しい。 また、 ( L i N ( C F 3 S O 2) 2 および L i N ( C 2 F 5 S O 2) 2 の う ち少な く と も一方からなるイ ミ ド塩と、 L i B F 4 及び L i P F 6 の う ち少なく と もいずれか一方から なる塩と を含有する混合塩 Aか、 あるいは L i B F 4 及び L i P F 6 を含有する混合塩 B を用いる と、 高温でのサイ クル 寿命をよ り 向上するこ と ができ る。 また、 電解質の熱安定性 が向上されるため、 高温環境下で貯蔵時の 自 己放電によ る電 圧低下を抑える こ とができ る。
前記電解質の前記非水溶媒に対する溶解量は、 0 . 5 〜 2 5 モル Z L とする こ とが望ま しい。 さ らに好ま しい範囲は、 0 . 8 〜 2 モル/ 1^でぁる。
前記液状非水電解質には、 セパ レータ と の濡れ性を良 く す るために、 ト リ オクチルフ ォ スフェー ト ( T O P ) のよ う な 界面活性剤を含有させる こ とが望ま しい。 界面活性剤の添加 量は、 3 %以下が好ま しく 、 さ ら には 0 . 1 〜 1 %の範囲内 にする こ と が好ま しい。
前記液状非水電解質の量は、 電池単位容量 l O O m A h 当 た り 0 . 2 〜 0 . 6 g にする こ と が好ま しい。 液状非水電解
質量のよ り 好ま しい範囲は、 0 . 2 5 〜 0 . 5 5 g / 0 0 m A hである。
6 ) 容器 (収納容器)
容器の形状は、 例えば、 有底円筒形、 有底矩形筒型、 袋状 カ ップ状等にする こ と ができ る。
こ の容器は、 例えば、 樹脂層を含むシー ト、 金属板、 金属 フ ィ ルム等から形成する こ とができ る。
前記シー トに含まれる樹脂層は、 例えば、 ポリ オレ フ イ ン (例えば、 ポ リ エチ レ ン、 ポ リ プロ ピ レン) 、 ポ リ ア ミ ド等 から形成する こ とができ る。 前記シー ト と しては、 金属層と 前記金属層の両面に配置された保護層 とが一体化されたシー ト を用いる こ とが望ま しい。 前記金属層は、 水分を遮断する 役割と容器の形状保持を担 う。 前記金属層は、 例えば、 アル ミ ニゥム、 ステ ン レス 、 鉄、 銅、 ニッケル等を挙げる こ とが でき る。 中でも、 軽量で、 水分を遮断する機能が高いアルミ -ゥムが好ま しい。 前記金属層は、 1 種類の金属から形成し ても良いが、 2種類以上の金属層を一体化させたものから形 成しても良い。 前記 2つの保護層の う ち、 外部と接する保護 層は前記金属層の損傷を防止する役割をなす。 こ の外部保護 層は、 1 種類の樹脂層、 も しく は 2種類以上の樹脂層から形 成される。 一方、 内部保護層は、 前記金属層が非水電解質に よ り腐食される のを防止する役割を担う。 こ の内部保護層は 1 種類の樹脂層、 も しく は 2種類以上の樹脂層から形成され る。 また、 かかる内部保護層の表面に、 容器をヒー ト シール によ り封止するための熱可塑性樹脂を配する こ とができ る。
前記金属板及び前記金属フィ ルムは、 例えば、 鉄、 ステン レス、 アルミ ニ ウム力 ら形成する こ と ができ る。
容器の厚さ (容器の壁の厚さ) は、 0 . 3 m m以下にする こ と が望ま しい。 これは、 厚さ力 S O . 3 m mよ り 厚いと 、 高 い重量エネルギー密度及ぴ体積エネルギー密度を得られ難く なるからである。 容器の厚さの好ま しい範囲は、 0 . 2 5 m m以下で、 更に好ま しい範囲は 0 . 1 5 m m以下で、 最も好 ま しい範囲は 0 . 1 2 mm以下である。 また、 厚さが 0 . 0 5 m mよ り 薄い と、 変形や破損 し易く なる こ と から、 容器の 厚さ の下限値は 0 . 0 5 m mにする こ と が好ま しい。
容器の厚さは、 以下に説明する方法で測定される。 すなわ ち、 容器の封止部を除く 領域において、 互いに l c m以上離 れて存在する 3 点を任意に選択し、 各点の厚さ を測定し、 平 均値を算出 し、 この値を容器の厚さ とする。 なお、 前記容器 の表面に異物 (例えば、 樹脂) が付着している場合、 こ の異 物を除去してから厚さ の測定を行う。 例えば、 前記容器の表 面に P V d Fが付着 している場合、 前記容器の表面をジメ チ ルホルムア ミ ド溶液で拭き取る こ と によ り P V d Fを除去し た後、 厚さの測定を行 う。
前記容器の表面の少なく と も一部に接着層を形成し、 前記 接着層によ り 前記電極群を前記容器の内面に接着する こ とが 望ま しい。 この よ う な構成にする と、 前記電極群の表面に前 記容器を固定するこ と ができるため、 電解液が電極群と容器 の間に浸透する のを抑える こ と ができ る。
本発明に係る非水電解質二次電池は、 薄型、 角形、 円筒形
コ イ ン型等の様々 な形態の非水電解質二次電池に適用する こ とができ る。 この う ちの薄型、 角形及び円筒形非水電解質二 次電池の一例を図 1 〜図 4 に示す。
図 1 は、 本発明に係わる非水電解質二次電池の一例である 薄型非水電解質二次電池を示す斜視図、 図 2 は図 1 の薄型非 水電解質二次電池を II一 II線に沿って切断した部分断面図で 図 3 は本発明に係る非水電解質二次電池の一例である角形非 水電解質二次電池を示す部分切欠斜視図、 図 4 は本発明に係 る非水電解質二次電池の一例である 円筒形非水電解質二次電 池を示す部分断面図である。
まず、 薄型非水電解質二次電池について説明する。
図 1 に示すよ う に、 矩形のカ ップ状をなす容器本体 1 内に は、 電極群 2が収納されている。 電極群 2 は、 正極 3 と、 負 極 4 と、 正極 3 と負極 4 の間に配置されるセパ レータ 5 を含 む積層物が偏平形状に捲回された構造を有する。 非水電解質 は、 電極群 2 に保持されている。 容器本体 1 の縁の一部は幅 広になってお り 、 蓋板 6 と して機能する。 容器本体 1 と蓋板 6 は、 それぞれ、 ラ ミネー ト フ ィ ルムか ら構成される。 こ の ラ ミネー ト フ ィ ルムは、 外部保護層 7 と、 熱可塑性樹脂を含 有する内部保護層 8 と、 外部保護層 7 と 内部保護層 8 の間に 配置される金属層 9 と を含む。 容器本体 1 には蓋体 6 が内部 保護層 8 の熱可塑性樹脂を用いてヒ ー トシールによって固定 され、 それによ り 容器内に電極群 2 が密封される。 正極 3 に は正極タブ 1 0 が電気的に接続され、 負極 4 には負極タブ 1 1 が電気的に接続され、 それぞれ容器の外部に引き出されて
正極端子及び負極端子の役割を果たす。
なお、 図 1 , 図 2 に例示される薄型非水電解質二次電池で は、 カ ップ状の容器を用いる例を説明 したが、 容器の形状は 特に限定されず、 例えば袋状等にする こ と ができ る。
次いで、 角形非水電解質二次電池について説明する。
図 3 に示すよ う に、 例えばアルミユウムの よ う な金属製の 有底矩形筒状容器 1 2 内には、 電極群 2 が収納されている。 電極群 2 は、 正極 3 、 セパレータ 5及び負極 4 がこの順序で 積層 され、 扁平状に捲回されたものである。 中央付近に開口 部を有するスぺーサ 1 3 は、 電極群 2 の上方に配置されてい る。
非水電解質は、 電極群 2 に保持されている。 防爆機構 1 4 を備え、 かつ中央付近に円形孔が開口 されている封口板 1 5 は、 容器 1 2 の開口部にレーザ溶接されている。 負極端子 1 6 は、 封口板 1 5 の円形孔にハーメチック シールを介して配 置されている。 負極 4 から引き出された負極タブ 1 1 は、 負 極端子 1 6 の下端に溶接されている。 一方、 正極タブ (図示 しない) は、 正極端子を兼ねる容器 1 2 に接続されている。 次いで、 円筒形非水電解質二次電池について説明する。 ステンレスからなる有底円筒状の容器 2 1 は、 底部に絶縁 体 2 2 が配置されている。 電極群 2 3 は、 前記容器 2 1 に収 納されている。 前記電極群 2 3 は、 正極 2 4 、 セノ、。レータ 2 5、 負極 2 6及びセパ レータ 2 5 を積層 した帯状物を前記セ パレータ 2 5 が外側に位置する よ う に渦卷き状に捲回 した構 造になっている。
前記容器 2 1 内には、 非水電解質が収容されている。 中央 部が開口 された絶緣紙 2 7 は、 前記容器 2 1 内の前記電極群 2 3 の上方に配置されている。 絶縁封口板 2 8 は、 前記容器 2 1 の上部開口部に配置され、 かつ前記上部開口部付近を内 側にかしめ加工する こ と によ り 前記封口板 2 8 は前記容器 2 1 に固定されている。 正極端子 2 9 は、 前記絶縁封口板 2 8 の中央に嵌合されている。 正極リ ー ド 3 0 の一端は、 前記正 極 2 4 に、 他端は前記正極端子 2 9 にそれぞれ接続されてい る。 前記負極 2 6 は、 図示しない負極 リ ー ドを介 して負極端 子である前記容器 2 1 に接続されている。
以上説明 した本発明に係る第 1 の非水電解質二次電池は、 正極と、 リ チウムイオンを吸蔵 ·放出可能な炭素質物を含む 負極と、 非水溶媒を含む非水電解質と を具備した非水電解質 二次電池であ り 、
前記非水溶媒は、 少な く と もエチ レ ンカーボネー ト ( E C ) 及びプロ ピ レ ンカーボネー ト ( P C ) を含む環状カーボ ネー ト と 、 環内に少なく と も一つの二重結合を有するスル ト ン化合物 と を含み、
前記非水溶媒全体積に対する E C、 P C及び前記スル ト ン 化合物の割合をそれぞれ X (体積% ) 、 y (体積% > 、 z (体積% ) と した際、 前記 X、 前記 y及び前記 z はそれぞれ 1 5 ≤ X ≤ 6 0 , 3 5 ≤ y ≤ 8 5 s 0 く z ≤ 1 0 を満たすこ と を特徴とする ものである。
このよ う な二次電池によれば、 ガス発生を伴う こ と なく 、 リ チウムイ オン透過性に優れる緻密な保護被膜を形成する こ
とができ る。 その結果、 初充電時に保護被膜形成と共に起こ る環状カーボネー ト の分解によ るガス発生を抑制する こ とが でき るため、 容量劣化する こ と な く 高い初期充放電効率を得 る こ とができる。 また、 高温貯蔵時及び初充電時のガス発生 量を少な く する こ と ができ るため、 電池容器の膨れを抑える こ と ができ る。
さ らに、 この保護被膜は、 リ チウムイ オン透過性が高いも のの、 他の溶媒分子 (環状カーボネー トや G B L等) の透過 性については低いため、 充放電時に起こ る負極 と他の溶媒 (環状カーボネー トや G B L等) と の反応を抑制する こ とが でき る。 従って、 充放電サイ クルの進行に伴 う ィ ンピーダン スの增加ゃ放電電気量の減少を抑制する こ と ができ るため、 充放電サイ クル寿命を向上する こ と ができ る。
と こ ろで、 前記スル ト ン化合物は、 負極表面全体を覆 う よ う に保護被膜を形成 しやすいため、 E C と P C と スル ト ン化 合物との相乗効果によ り形成される保護被膜の界面抵抗が高 く なる傾向がある。 一方、 ビニ レンカーボネー ト ( V C ) に よ る保護被膜は、 負極の端部 (エッジ) に選択的に形成され やすいため、 リ チウムイオン透過性に優れる ものの、 負極表 面の保護と いう 点では不十分である。 メ ソフェーズピッチ系 炭素材料または黒鉛材料のよ う な炭素質物を負極に用いる際 E C と P C と前記スル ト ン化合物と V C と を含む非水溶媒を 使用する こ と によって、 負極の界面抵抗を増大させる こ と な く 、 負極表面の保護被膜の緻密性をさ らに向上する こ と がで き るため、 二次電池の初期充放電効率と初期容量をさ らに向
上する こ とができ る。
次いで、 本発明に係る第 2 の非水電解質二次電池について 説明する。
本発明に係る第 2 の非水電解質二次電池は、 容器と、 前記 容器内に収納される電極群と、 前記電極群に保持され、 非水 溶媒を含む非水電解質と を具備する。
前記非水溶媒は、 少な く と もエチ レ ンカーボネー ト ( E C ) 及びプロ ピ レンカーボネー ト ( P C ) を含む環状カーボ ネー ト と 、 γ —プチ口 ラタ ト ン ( G B L ) と、 環内に少なく と も一つの二重結合を有するスル ト ン化合物とを含む。
本発明に係る第 2 の非水電解質二次電池の電極群、 正極、 負極、 セパレータ及ぴ容器については、 前述 した本発明に係 る第 1 の非水電解質二次電池において説明 したの と 同様なも のを挙げる こ と ができ る。 以下、 非水電解質について説明す る。
前記非水電解質には、 実質的に液状またはゲル状の形態を 有する ものを使用する こ と ができ る。 ゲル状非水電解質は、 何らかの外力によ り 容器が破損 した場合に、 非水電解質が外 部へ漏洩する恐れを小さ く する こ とができ る。 一方、 液状非 水電解質は、 ゲル状非水電解質に比べてイ オン伝導度を高く する こ と ができ るため、 非水電解質二次電池を大電流で放電 した際の容量と、 低温で放電した と きの容量を向上する こ と ができる。
前記非水電解質は、 例えば、 前述 した ( I ) 〜 (IV ) に 説明する方法で調製される。
次いで、 液状非水電解質およびゲル状非水電解質に含まれ る非水溶媒おょぴ電解質について説明する。
非水溶媒を構成する各種溶媒について説明する。
a . γ —ブチロ ラタ ト ン ( G B L )
G B Lは、 充電状態、 すなわち、 正極の電位が高い状態で の正極と の反応性が低いため、 充電状態における非水溶媒の 分解反応と発熱反応を抑える こ と ができ る。 G B L の比率 ( c ) は、 1 0 < c ≤ 5 0体積。 /0の範囲内にする こ と が望ま しい。 これは次のよ う な理由による ものである。 G B Lの比 率 ( c ) を 1 0 体積%以下にする と、 初充電時と充電状態で の高温長期保存におけるガス発生量が多く なる。 ガス発生量 の増大は、 初充放電効率の低下を招く 。 また、 ガス発生量が 多い と、 非水電解質二次電池の軽量化あるいは薄型化を図る ために、 容器と してラ ミネー ト フ ィ ルム製容器を用いるか、 あるいは容器の肉厚を薄く した際に、 容器が膨れて変形しや すく なる。 一方、 G B Lの比率 ( c ) が 5 0体積%を超える と、 特に高温時における負極表面と G B L との反応性が高く なるため、 充電状態で高温環境下に貯蔵した際の残存容量の 減少率が大き く なるか、 あるいは高温貯蔵後、 再充電を施し た際の回復容量が低下する。
G B Lの よ り 好ま しい比率 ( c ) は、 1 0 く c ^ 4 5 体 積%の範囲内で、 さ らに好ま しい比率 ( c ) は、 1 0 < c ≤ 4 0体積%の範囲内である。
b . 環状カーボネー ト
環状カーボネー ト には、 エチレンカーボネー ト ( E C ) と
プロ ピレンカーボネー ト ( P C ) が必須成分と して含まれて いる。 E C は、 G B Lの利点、 すなわち、 凝固点が低く て リ チウムイ オン伝導性が高く 、 かつ安全性に優れる とい う利点 を損な う こ となく 、 炭素質物中に吸蔵された リ チウムイ オン と G B L と の反応を抑える こ と ができ る。 P Cは、 負極表面 に形成される保護被膜の緻密性を高める こ と ができ る反面、 量が多く なる と初充電時の分解反応によって発生するガスで 電池容器が膨れる とい う 問題があるが、 後述する よ う な環内 に少なく と も一つの二重結合を有するスル ト ン化合物と G B Lが存在する こ と によって分解反応が抑え られる。 この結果 P C によ る保護被膜の緻密性を高める効果が有効に作用 し、 L i +と G B L と の反応並びに P Cの初充電時の分解反応を 抑える こ と ができ る。 よって、 E C単独の場合よ り さ らに充 電状態での高温長期保存特性を向上させる こ とができ る。
E Cの非水溶媒全体積に対する比率 ( a ) は、 1 5 〜 5 0 体積%の範囲内にする こ と が望ま しい。 E C の非水溶媒全体 積に対する比率 ( a ) を 1 5体積%未満にする と、 特に高温 環境下での負極と G B L と の反応を抑えられなく なる。 一方 E Cの比率 ( a ) が 5 0体積%を超える と 、 非水溶媒の粘度 が高く なつてイ オン伝導度が低下するため、 低温放電特性が 低下する。
E Cの比率 ( a ) の よ り 好ま しい範囲は 1 5 a ^ 4 5体 積%の範囲内で、 さ らに好ま しい比率 ( X > は、 2 0 ≤ a ≤ 4 5 体積%の範囲内である。
P Cの非水溶媒全体積に対する比率 ( b ) は、 2 0 < b ≤
7 0 体積%の範囲内にする こ とが望ま しい。 P C の非水溶媒 全体積に対する比率 ( b ) を 2 0体積%以下にする と 、 負極 表面に形成される保護被膜が緻密にな らず、 L i +と G B L と の反応並びに P Cの初充電時の分解反応を抑えるこ とが出 来な く な り 、 充電状態で高温長期保存後の残存容量および回 復容量が低下する。 一方、 P C の比率 ( b ) が 7 0体積%を 超える と、 初充電時において負極と P Cの反応が支配的と な るため、 初充電時のガス発生およびそれに伴 う電池容器の膨 れを抑制する こ とが難しく なる。
P Cの比率 ( b ) のよ り 好ま しい範囲は 2 5 ≤ b ≤ 6 5体 積%の範囲内で、 さ らに好ま しい比率 ( b ) は、 2 5 ≤ b ≤ 6 0体積%の範囲内である。
なお、 P Cは、 初充放電工程中に前記非水溶媒から前記負 極の表面へ移動 し、 前記負極の表面に付着する。 従って、 初 充放電工程が施された二次電池に存在する非水溶媒において は、 非水溶媒全体に対する P c の割合が二次電池組立て前よ り 減少する。 その減少率は、 P Cの添加量が少なく なる程、 大き く なる。
c . 環内に少なく と も一つの二重結合を有するスル ト ン化 合物
こ こ で、 環内に少なく と も 1 つの二重結合を有するスル ト ン化合物と しては、 前述した化 1 に示す一般式で表わされる スル ト ン化合物 Aか、 も しく はスル ト ン化合物 Aの少なく と も 1 つの Hが炭化水素基で置換されたスル ト ン化合物 B を用 いる こ とができ る。 なお、 本願では、 スル ト ン化合物 Aまた
はスル ト ン化合物 B を単独で用いても、 スル ト ン化合物 A と スル ト ン化合物 B の双方を使用 しても良い。
環内に二重結合を有するスル ト ン化合物は、 負極との還元 反応によ り 二重結合が開いて重合反応が起こ り 、 負極表面に 緻密な保護被膜を形成する こ と ができ る。 この保護被膜は、 リ チウムイ オン透過性が高いものの、 G B L分子の透過性に ついては低いため、 負極の炭素質物に吸蔵された リ チウムィ オン ( L i +) と G B L と の反応を抑制する こ と ができ る。 同時に、 この保護被膜は、 E C と P Cを含む環状カーボネー トの断続的な分解反応を抑制する こ と ができ る。 特に P Cの 分解反応への抑制効果が大きいため、 充電状態での高温長期 保存特性を高め るために P C添加量 b を 2 0 < b ≤ 7 0 体 積%に しても初充電時のガス発生量を少な く する こ とが可能 になる。
スル ト ン化合物の中でも好ま しいのは、 スル ト ン化合物 A の う ち m = 3、 n = 4 である化合物、 即ち 1 , 3 —プロペン スル ト ン ( P R S ) 、 または、 m = 4、 n = 6 である化合物 即ち 1 , 4 一プチレ ンスル ト ン ( B T S ) である。 これら化 合物に由来する保護被膜は、 L i +と G B L と の反応並びに E Cおよび P C を含む環状カーボネー ト の分解反応を抑制す る効果が最も高いからである。 スル ト ン化合物と しては、 1 3 —プロペンスル ト ン ( P R S ) あるいは 1 , 4 —プチレ ン スル ト ン ( B T S ) を単独で用いても、 これら P R S と B T S を併用 しても良い。
スル ト ン化合物の比率 ( d ) は、 1 0体積0 /0以下にする こ
と が望ま しい。 これは、 スル ト ン化合物の比率 ( d ) 力 S 1 0 %体積を超える と、 上記の保護被膜が極めて厚く なつて リ チウムイ オ ン透過性が低下し、 放電容量が低下するからであ る。 更には、 ス ル ト ン化合物が含まれる割合 ( d ) は 5 %体 積以下である こ と が望ま しい。 また、 保護被膜の形成量を+ 分に碓保するためには、 ス ル ト ン化合物の比率 ( d ) を最低 でも 0 . 0 1 体積0 /0確保する こ と が望ま しい。 更に、 ス ル ト ン化合物の比率 ( d ) が 0 . 1 体積%以上あれば、 高温域で の保護被膜によ る保護機能を充分に示すこ と ができ る。
d . 副成分
非水溶媒中には、 E C、 P C、 G B L、 ス ル ト ン化合物以 外の他の溶媒を含有させる こ とができ る。
副成分と しては、 例えば、 ビニレンカーボネー ト ( V C ) ビニノレエチ レンカーボネー ト ( V E C ) 、 フ エニノレエチレン カ ーボネー ト ( p h E C ) 、 ジェチルカ ーボネー ト ( D E C ) 、 ジメ チルカーポネー ト ( D M C ) 、 ェチルメ チルカ ー ポネー ト ( E M C ) 、 γ —バレロ ラ ク ト ン ( V L ) 、 プロ ピ オン酸メ チル (M P ) 、 プロ ピオン酸ェチル ( E P ) 、 2― メ チノレフ ラ ン ( 2 M e — F ) 、 フ ラ ン ( F ) 、 チォフ ェ ン ( T I O P ) 、 カテ コールカーボネー ト ( C A T C ) 、 ェチ レンサルフ ァイ ト ( E S ) 、 1 2 —ク ラ ウ ン一 4 ( C r o w n ) 、 テ ト ラエチレングリ コールジメ チルエーテル ( E t h e r ) 、 1 , 3 —プロパンス ル ト ン ( P S ) 等を挙げる こ と ができ 6。 副成分の種類は、 1種類も しく は 2種類以上にす る こ とができる。
中でも、 ビニ レ ンカーボネー ト を含む副成分は、 負極表面 の保護被膜の緻密性を高める こ と ができ るため、 P Cゃスル ト ン化合物と の相乗効果で、 充電状態での長期高温保存特性 をさ ら に改善する こ と が可能になる。
非水溶媒中の副成分の体積比率 ( w ) は、 1 0 体積%以下 の範囲内にする こ とが望ま しい。 これは、 副成分の体積比率
( w ) を 1 0体積%よ り も多く する と、 余剰な副成分が充電 状態での長期保存中に分解し、 電池容器の膨れを引き起こす 恐れがあるからである。 副成分の体積比率 ( w ) のさ らに好 ま しい範囲は、 0 . 0 1 〜 5体積%である。
前記非水溶媒に溶解される電解質と しては、 例えば、 過塩 素酸 リ チ ウ ム ( L i C 1 04 ) 、 六フ ッ化 リ ン酸 リ チ ウ ム
( L i P F 6 ) 、 四 フ ッ化ホ ウ酸 リ チ ウ ム ( L i B F 4 ) 六フ ッ 化砒素 リ チ ウ ム ( L i A s F 6 ) 、 ト リ フ ルォロ メ タ スルホ ン酸 リ チ ウ ム ( L i C F 3 S O 3 ) 、 ビス ト リ フ ルォロ メ チルスルホエノレイ ミ ド リ チ ウ ム [ ( L i N ( C F 3 S O 2 ) 2 ] 、 L i N ( C 2 F 5 S O 2) 2 な どの リ チウム塩 を挙げる こ とができ る。 使用する電解質の種類は、 1 種類ま たは 2種類以上にする こ とができ る。
中でも、 L i P F 6 あるいは L i B F 4 を含むものが好ま しい。 また、 ( L i N ( C F 3 S O 2) 2 および L i N ( C 2 F 5 S O 2) 2 の う ち少なく と も一方からなるイ ミ ド塩と、 L i B F 4 及び L i P F 6 の う ち少なく と もいずれか一方から なる塩と を含有する混合塩 Aか、 あるいは L i B F 4 及ぴ L i P F 6 を含有する混合塩 B を用いる と、 電解質の熱安定性
が向上されるため、 高温環境下で貯蔵時の 自 己放電によ る電 圧低下を抑える こ と ができ る。 特に、 L i P F 6 よ り も L i B F 4 が好ま しい。 これは、 L i B F 4 含む リ チウム塩は、 L i P F 6 からなる リ チウム塩に比較して G B L との反応性 を低く する こ とができ るカゝらである。
前記電解質の前記非水溶媒に対する溶解量は、 0 . 5 〜 2 5 モル Z L とする こ とが望ま しい。 さ らに好ま しい範囲は、 1 〜 2 . 5 モノレ Z Lである。
前記液状非水電解質には、 セパ レータ と の濡れ性を良く す るために、 ト リ オクチルフ ォスフェー ト ( T O P ) のよ う な 界面活性剤を含有させる こ とが望ま しい。 界面活性剤の添加 量は、 3 %以下が好ま しく 、 さ らには 0 . 1 〜 1 %の範囲内 にする こ と が好ま しい。
前記液状非水電解質の量は、 電池単位容量 1 0 O m A h 当 た り 0 . 2 〜 0 . 6 g にする こ と が好ま しい。 液状非水電解 質量のよ り 好ま しい範囲は、 0 . 2 5 〜 0 . 5 5 g // l O O m A hである。
本発明に係る第 2 の非水電解質二次電池の形態は、 特に限 定される も のではな く 、 例えば、 図 1 , 図 2 に例示される薄 型、 図 3 に例示される角形、 図 4 に例示される円筒形、 コィ ン型等にする こ と ができる。
以上説明 した本発明に係る第 2 の非水電解質二次電池は、 正極と、 リ チウムイ オンを吸蔵 ·放出可能な炭素質物を含む 負極と、 非水溶媒を含む非水電解質と を具備した非水電解質 二次電池であ り 、 前記非水溶媒は、 少なく と もエチレンカー
ポネー ト(E C )及びプ ロ ピ レ ンカーボネー ト ( P C ) を含む 環状カーボネー ト と、 γ —プチ口 ラタ ト ン ( G B L ) と、 環 内に少な く と も一つの二重結合を有するスル ト ン化合物と を 含み、 前記非水溶媒全体積に対する E C、 P C、 G B L及び 前記スル ト ン化合物の割合をそれぞれ a (体積% ) 、 b (体 積% ) 、 c (体積% ) 、 d (体積% ) と した際、 前記 a 、 前 記 b 、 前記 c および前記 d は、 それぞれ 1 5 ≤ a ≤ 5 0 、 2 0 < b ≤ 7 0 N 1 0 < c ≤ 5 0 s 0 < d ≤ 1 0 を満たすこ と を特徴とする ものである。
このよ う な二次電池によれば、 E C、 P C及び前記スル ト ン化合物に由来する保護被膜を負極表面に形成する こ と がで き る。 この保護被膜は、 リ チウムイオン透過性に優れる もの の、 G B L分子の透過性については低いため、 二次電池の放 電容量を損な う こ と な く 、 負極の炭素質物に吸蔵された リ チ ゥムイオン ( L i +) と G B L と の反応を抑制する こ と がで き る。 その結果、 6 5 °Cのよ う な高温貯蔵時のガス発生によ る電池膨れと、 高温貯蔵時の残存容量の減少と を抑制する こ とができ、 同時に高温貯蔵後、 再充電時の回復容量を向上す る こ とができ る。
また、 この保護被膜は、 E C と P C を含む環状カーボネー トの断続的な分解反応を抑制する こ と ができ るため、 初充電 時のガス発生量を少な く する こ とができ る。
従って、 初充電時のガス発生量が低減され、 高容量で、 か つ 6 5 °Cの よ う な高温貯蔵特性が改善された非水電解質二次 電池を実現する こ とができ る。
と ころで、 前記スル ト ン化合物は、 炭素質物表面全体を覆 う よ う に被膜を形成 しやすい。 一方、 ビニ レ ンカーボネー ト ( V C ) は、 炭素質物の端面 (エッジ) に被膜を形成し易い メ ソフ ェーズピッチ系炭素材料または黒鉛材料のよ う な炭素 質物を負極に用いる際、 E C と P C と G B L と前記スル ト ン 化合物と V C と を含む非水溶媒を使用する こ と に よ って、 負 極の界面抵抗を増大させる こ と な く 、 負極表面の保護被膜の 緻密性を向上する こ と ができ、 二次電池の高温貯蔵時の残存 容量と回復容量をさ らに向上する こ とができ る。
以下、 本発明に係る第 3 の非水電解質二次電池について説 明する。
こ の第 3 の非水電解質二次電池は、 正極及ぴ負極がセパ レ ータを介 して扁平形状に捲回された電極群と、 前記正極と電 気的に接続され、 前記電極群の渦巻面から突き出た正極タブ と、 前記負極と電気的に接続され、 前記渦巻面から突き出た 負極タブと、 非水電解質と を具備する非水電解質二次電池で あって、
前記非水電解質は、 環内に少な く と も一つの二重結合を有 するスル ト ン化合物を含み、
前記正極タブと前記負極タブの最短距離を 6 m n!〜 1 8 m mの範囲にする こ と を特徴とする も のであ る 。
本発明に係る第 3 の非水電解質二次電池の形態は、 図 1及 び図 2 に例示される薄型、 図 3 に例示される角形等にする こ とができ る。 この二次電池に用い られる扁平形電極群の一例 を図 5 〜図 7 に示す。 この図 5 〜図 7 では、 正極と負極の位
置関係をわか り やすく するためにセパ レータ を省略している 図 5 は、 正極タブ 1 0及ぴ負極タブ 1 1 の双方が電極群の 中心付近に位置する内内タブの例である。 電極群 2 は、 例え ば、 正極 3 と負極 4 の間にセパ レータ を介在させて扁平形状 に捲回する こ と によ り 作製される。 この際、 負極 4 を正極 3 に先行させて捲回行な う。 また、 電極群 2 の最外周は、 正極 3 とする。 負極 4 の負極集電体 3 0 の捲き始め部には、 負極 層が担持されておらず、 内側の面に帯状の負極タブ 1 1 が溶 接されている。 正極 3 の正極集電体 3 1 の捲き始め部は、 負 極 4 の捲き始め部とセパレータ (図示 しない) を介して対向 している。 なお、 この捲き始め部には正極層が担持されてい ない。 正極タプ 1 0 は、 正極集電体 3 1 の捲き始め部の内面 に溶接されている。
負極 4では、 捲き始め部から 1周 目 までは負極集電体 3 0 の片面のみに負極層 3 2が形成されてお り 、 それ以降は負極 集電体 3 0 の両面に負極層 3 2 が形成されている。 一方、 正 極 3 では、 電極群 2 の最外周を構成する部分では正極集電体 3 1 の片面のみに正極層 3 3 が形成されてお り 、 それよ り 内 側では捲き始め部を除いて正極集電体 3 1 の両面に正極層 3 3 が形成されている。
正極タブによる短絡を防止するための保護テープ 3 4 は、 正極集電体 3 1 に溶接された正極タブ 1 0 を被覆し、 かっこ の溶接箇所の裏側に貼り付けられている。 電極群 2 の捲き止 めテープ 3 5 は、 電極群の捲き終わり 端部を電極群の最外周 に固定している。 なお、 保護テープ 3 4 と捲き止めテープ 3
5 は、 なく ても構わない。
なお、 前述した図 5 では、 タブを電極の捲き始め部に取り つけた例を説明 したが、 内内タブの構成にする場合のタブの 取付け位置はこれに限らない。 正極タブ 1 0 は、 捲き始め部 よ り も外側で、 かつ正極 3 の中で最も外側に位置する周よ り も内側の周における任意の箇所に配置する こ とができ る。 一 方、 負極タブ 1 1 は、 捲き始め部よ り も外側で、 かつ負極 4 の中で最も外側に位置する周よ り も内側の周における任意の 箇所に配置する こ と ができる。
図 6 , 図 7 は、 正極タブ 1 0 が電極群の最外周に配置され 負極タブ 1 1 が電極群の中心付近に位置する内外タブの例で ある。
図 6 では、 負極 4 の捲き始め部と これと対向する正極 3 の 捲き始め部は、 それぞれ、 電極層が無担持の集電体から形成 されている。 負極 4 では、 捲き始め部から 1 周分を除き、 負 極集電体 3 0 の両面に負極層 3 2 が形成されている。 一方、 正極 3 では、 正極集電体 3 1 の捲き始め部を除いて正極層が 担持されているが、 最外周では正極集電体 3 1 の片面のみに 正極層 3 3 が形成されており 、 最外周 よ り 内側で正極集電体 3 1 の両面に正極層 3 3 が形成されている。 帯状の正極タブ 1 0 は、 正極集電体 3 1 の捲き終わ り 部の内面に溶接されて いる。 一方、 帯状の負極タブ 1 1 は、 負極集電体 3 0 の捲き 始め部の内面に溶接されている。 図 6 は、 左卷き · 偶数層の 例であるが、 図 6 よ り も捲回数を半周多く した左卷き ' 奇数 層の一例が図 7 である。
図 7 においては、 正極集電体 3 1 の捲き終わり 端部と負極 集電体 3 0 の捲き終わり 端部が、 図 6 よ り も半周分だけ後方 に位置している。 こ の正極集電体 3 1 の捲き終わ り 部の内面 に帯状の正極タブ 1 0 が溶接されている。 一方、 負極集電体 3 0 の捲き始め部の内面に帯状の負極タブ 1 1 が溶接されて いる。
なお、 図 6、 図 7 においては、 電極群の最外周を正極に し た例を説明 したが、 電極群の最外周を負極と L、 負極タブ 1 1 を負極 4 の捲き終わり 部に配置し、 かつ正極タブ 1 0 を正 極 3 の捲き始め部に配置しても良い。 また、 電極群の最外周 を正極または負極にする代わり にセパ レータ と しても良い。
図 6 、 図 7 においては、 一方の電極のタブをその電極の捲 き終わり 部に配置し、 他方の電極のタブをその電極の捲き始 め部に配置 した例を説明 したが、 内外タブを構成するための タブ配置はこれに限定されない。 例えば、 一方の電極のタブ をその電極の中で最も外側に位置する周に配置し、 かつ他方 の電極のタ プをその電極の中で最も外側に位置する周よ り も 内側の周に配置する こ とができる。
前述した図 5 〜図 7 においては、 正極タブ 1 0及ぴ負極タ プ 1 1 を正極集電体 3 1 と負極集電体 3 0、 それぞれに溶接す る例を説明 したが、 これに限らず、 正極集電体 3 1 の一部を 延長したも のを正極タブと して使用 した り 、 負極集電体 3 0 の一部を延長したものを負極タブと して使用する こ と ができ る。
前述した図 5 〜図 7 においては、 内内タブ構造と内外タブ
構造について説明したが、 本願発明はこれに限定されない。 例えば、 電極群の最外周を正極と し、 正極の捲き終わ り 部に タブを配置 し、 この正極とセパレータ を介して対向する負極 を卷き終わ り端部が正極の巻き終わり 端部から突出する よ う に延ばし、 この負極の巻き終わ り 端部に負極タブを配置する 外外タブ構造に しても良い。 また、 外外タブ構造においては 電極群の最外周を負極と し、 負極の巻き終わ り端部に負極タ プを配置し、 かつ最外周の負極と対向する正極の卷き終わ り 端部に正極タブを配置する こ と も可能である。
正極タブ 1 0 は、 例えば、 アルミ ニウムから形成する こ と ができ る。 一方、 負極タブ 1 1 は、 例えば、 エッケルから形 成する こ と ができる。
正極タブ 1 0 と負極タブ 1 1 と の最短距離 Dは、 6 m n!〜 1 8 m mの範囲にする こ とが望ま しい。 これは以下に説明す る理由によ る ものである。 最短距離 Dを 6 m m未満にする と 電極群の中心付近に正極タブと負極タブが寄るため、 充放電 反応に伴う 膨張 · 収縮で生じた応力が外向きの方向に拡散し よ う とするが、 電極群の外形は容器等によ り 一定形状に規制 されている こ と から応力拡散が不十分にな り 、 電極群の一方 の端部と他方の端部が互い違いにずれる よ う な変形を生じる 一方、 最短距離 Dが 1 8 m mを超える と、 電極群の両端に正 極タブと負極タブが寄るため、 充放電反応に伴う膨張 ' 収縮 で生じた応力が内向きの方向に拡散する。 その結果、 電極群 の中心付近の正極と負極が上下に横滑 り を生じ、 電極群の中 心付近がよれる。 最短距離 Dのさ らに好ま しい範囲は 8 m m
〜 1 7 m mで、 最も好ま しい範囲は 1 O m m ~ l 6 m mであ る。
正極タ ブ 1 0 の幅 (短辺側の幅) と 、 負極タ ブ 1 1 の幅 (短辺側の幅) は、 それぞれ、 2 m II!〜 5 m mの範囲にする こ と が望ま しい。 また、 正極タブ 1 0 を正極集電体 3 1 と は 別に設けてこれらを溶接等によ り 一体化する場合、 正極タブ 1 0 の厚さは 5 0 μ ιη〜 1 5 Ο μ πιの範囲にする こ と ができ る。 正極集電体 3 1 の一部を正極タブ 1 0 と して使用する場 合、 正極タブ 1 0 の厚さは当然のこ と なが ら正極集電体 3 1 の厚さ に等しく なる。 正極集電体 3 1 の厚さ は、 例えば、 5 z m〜 2 O ii mの範囲にする こ と 力 Sでき る。
一方、 負極タブ 1 1 を負極集電体 3 0 と は別に設けてこれ らを溶接等によ り 一体化する場合、 負極タブ 1 1 の厚さは 5 0 /z m〜 l 5 O /x mの範囲にする こ と ができ る。 負極集電体 3 0 の一部を負極タブ 1 1 と して使用する場合、 負極タブ 1 1 の厚さ は当然のこ となが ら負極集電体 3 0 の厚さに等 しく なる。 負極集電体 3 0 の厚さは、 例えば、 5 μ η!〜 2 0 // m の範囲にする こ と ができる。
この第 3 の非水電解質二次電池では、 正極、 負極、 セパレ ータ及び容器と して、 前述 した第 1 の非水電解質二次電池で 説明 したの と 同様なものを挙げる こ とができ る。 以下、 非水 電解質について説明する。
前記非水電解質には、 実質的に液状またはゲル状の形態を 有する ものを使用する こ と ができ る。
前記非水電解質は、 例えば、 前述 した ( I ) 〜 (IV) に
説明する方法で調製される。
次いで、 液状非水電解質およびゲル状非水電解質に含まれ る非水溶媒および電解質について説明する。
非水溶媒は、 環内に少な く と も一つの二重結合を有するス ル ト ン化合物を含む。
こ こ で、 環内に少なく と も 1 つの二重結合を有するスル ト ン化合物と しては、 前述した化 1 に示す一般式で表わされる スル ト ン化合物 Aか、 も しく はスル ト ン化合物 Aの少なく と も 1 つの Hが炭化水素基で置換されたスル ト ン化合物 B を用 いる こ とができ る。 なお、 本願では、 スル ト ン化合物 Aまた はスル ト ン化合物 B を単独で用いて も 、 スル ト ン化合物 A と スル ト ン化合物 Bの双方を使用 して も良い。
環内に少な く と も一つの二重結合を有するスル ト ン化合物 は、 負極と の反応によ り 二重結合が開いて重合反応が起こる ため、 負極表面に リ チウムイオン透過性の保護被膜を形成す る こ とができ る。 スル ト ン化合物の中でも好ま しいのは、 ス ル ト ン化合物 Aの う ち m = 3、 n = 4 である化合物、 即ち 1 3 —プロペンスル ト ン ( P R S ) 、 または、 m = 4、 n = 6 である化合物、 即ち 1 , 4 一プチレ ンスル ト ン ( B T S ) で あ る 。 スル ト ン化合物と しては、 1 , 3 — プロ ペンス ル ト ン ( P R S ) あるいは 1 , 4 —プチレンスル ト ン ( B T S ) を 単独で用いても、 これら P R S と B T S を併用 しても良い。
スル ト ン化合物の比率は、 1 0体積0 /0以下にする こ と が望 ま しい。 これは、 スル ト ン化合物の比率が 1 0 %体積を超え る と、 電極とセパ レー タ の密着力が高い分、 充放電に伴う膨
張 · 収縮で生じた応力の拡散が妨げられるため、 電極群のよ れが大き く なる恐れがあるからである。 更に、 長期の充放電 サイ クルに亘つて電極群のよれを防止するためには、 スノレ ト ン化合物が含まれる割合は 4 %体積以下である こ とが望ま し い。 また、 保護被膜の形成量を十分に確保するためには、 ス ル ト ン化合物の比率を最低でも 0 . 0 1 体積%確保する こ と が望ま しい。 更に、 スル ト ン化合物の比率が 0 . 1 体積%以 上あれば、 例えば 6 5 °C等の更に高い温度でも保護被膜によ る保護機能を充分に示すこ とができる。
非水溶媒には、 さ らにエチレンカーボネー ト ( E C ) が含 まれている こ と が望ま しい。 非水溶媒中の E Cの含有量は、 2 5 体積。/。〜 5 0体積%の範囲内にする こ とが望ま しい。 こ れによ り 、 導電率が高く 、 かつ適度な粘性を有する非水電解 質が得られる。 さ らに好ま しい E C含有量は、 2 5体積%〜 4 5 体積%の範囲内である。
非水溶媒には、 スル ト ン化合物と E C と併せて、 他の溶媒 を使用する こ と ができ る。 他の溶媒と しては、 例えば、 鎖状 カーボネー ト {例えば、 メ チルェチルカーボネー ト (M E C ) 、 ジェチノレカーボネー ト ( D E C ) 、 ジメ チノレカーポネ ー ト ( D M C ) など } 、 ビニ レ ンカーボネー ト ( V C ) 、 ビ 二 7レエチ レ ンカーボネー ト ( V E C ) 、 フ エ ニノレエチ レ ン力 ーポネー ト ( p h E C ) 、 プロ ピ レンカーボネー ト ( P C ) γ —ブチロ ラ タ ト ン ( G B L ) 、 γ — バ レ ロ ラ タ ト ン ( V L ) 、 プロ ピオン酸メ チル (M P ) 、 プロ ピオン酸ェチル ( E P ) 、 2 — メ チルフ ラ ン ( 2 M e — F ) 、 フ ラ ン ( F )
チォフ ェ ン ( T I O P ) 、 カテコールカーボネー ト ( C A T C ) 、 エチレンサ /レフ アイ ト ( E S ) 、 1 2 —ク ラ ウ ン一 4
( C r o w n ) 、 テ ト ラエチレング リ コールジメ チルエーテ ル ( E t h e r ) 、 1 , 3 —プロノヽ。ンスル ト ン ( P S ) 等を 挙げるこ とができ る。 他の溶媒の種類は、 1 種類も しく は 2 種類以上にする こ と ができ る。
前記非水溶媒に溶解される電解質と しては、 例えば、 過塩 素酸 リ チ ウ ム ( L i C 1 04 ) 、 六フ ッ化 リ ン酸 リ チ ウ ム
( L i P F 6 ) 、 四フ ッ化ホ ウ酸 リ チウム ( L i B F 4 ) 六フ ッ化砒素 リ チ ウ ム ( L i A s F 6 ) 、 ト リ フルォロ メ タ スルホ ン酸 リ チ ウ ム ( L i C F 3 S O 3 ) 、 ビス ト リ フ ノレオ ロ メ チノレス ルホ ニルイ ミ ド リ チウム [ ( L i N ( C F 3 S O 2 ) 2 ] 、 L i N ( C 2 F 5 S O 2) 2 な どの リ チ ウム塩 を挙げる こ とができ る。 使用する電解質の種類は、 1 種類ま たは 2種類以上にする こ と ができ る。
前記電解質の前記非水溶媒に対する溶解量は、 0 . 5 〜 2 5 モル Z L とする こ とが望ま しい。 さ らに好ま しい範囲は、 0 . 8〜 2 モノレ/ Lである。
前記液状非水電解質には、 セパ レータ と の濡れ性を良く す る ために、 ト リ オク チルフ ォス フ ェー ト ( T O P ) の よ う な 界面活性剤を含有させる こ とが望ま しい。 界面活性剤の添加 量は、 3 %以下が好ま しく 、 さ らには 0 . 1 〜 1 °/0の範囲内 にするこ とが好ま しい。
前記液状非水電解質の量は、 電池単位容量 l O O m A h 当 た り 0 . 2〜 0 . 6 g にするこ とが好ま しい。 液状非水電解
質量のよ り 好ま しい範囲は、 0 . 2 5 〜 0 . 5 5 g / l 0 0 m A hである。
以上説明 した本発明に係る第 3 の非水電解質二次電池では 環内に少な く と も一つの二重結合を有するス ル ト ン化合物を 含有する非水電解質を備えているため、 電極表面に保護皮膜 を形成して正極と負極とセパレータ と の密着性を向上するこ とができ る。 その結果、 充放電を繰り 返し行っても正極と負 極の極間距離が広が らず一定に保つこ とができるため、 充放 電斑を少な く する こ と ができ る。 また、 正極タブと負極タブ の最短距離を 6 〜 1 8 m mに しているため、 充放電に伴 う膨 張 · 収縮で生じた応力を電極群に均等に拡散させる こ と がで き、 電極群に歪が生 じるのを抑制する こ と ができ る。 このた め、 電極群が歪に変形して電池厚みが増加するのを抑える こ とができ る。 その結果、 本発明によれば、 充放電サイ クル寿 命の長い非水電解質二次電池を提供する こ と ができる。
特に、 非水電解質を前述した第 1 または第 2 の非水電解質 二次電池で用いる ものにする こ と によ って、 初充電時のガス 発生量を少な く する こ とができ るため、 電極とセパレータ間 に存在するガスによ る電極間距離の拡大と電極群の変形と を 回避する こ と ができ る。 初充電時の電極群の変形が少な く な つた分、 充放電サイ クルを繰り 返した際の電極群の歪みがさ らに抑えられるため、 充放電サイ クル寿命をよ り 向上する こ とができ る。
以下、 本発明の実施例を前述 した図面を参照 して詳細に説 明する。
(実施例 1 )
<正極の作製 >
まず、 リ チウムコバル ト酸化物 ( L i xC o O 2 ; 伹し、 X は 0 < X ≤ 1 である) 粉末 9 0重量0 /0に、 アセチ レンブラ ッ ク 5 重量0 /0 と、 ポリ フ ッ化ビニ リ デン ( P V d F ) 5 重量0 /0 のジメチルフオルムア ミ ド ( D M F ) 溶液と を加えて混合し スラ リーを調製した。 前記ス ラ リ ーを厚さが 1 5 μ πιのアル ミ ニゥム箔からなる集電体の両面に塗布した後、 乾燥し、 プ レスする こ と によ り 、 正極層が集電体の両面に担持された構 造の正極を作製した。 なお、 正極層の厚さ は、 片面当 り 6 0 μ mであつ に。
<負極の作製 >
炭素質材料と して 3 0 0 0 °Cで熱処理したメ ソ フ ェ ーズ ピ ツチ系炭素繊維 (粉末 X線回折によ り 求め られる ( 0 0 2 ) 面の面間隔 ( d 002 ) 力 S 0 . 3 3 6 n m ) の粉末を 9 5 重 量0 /0 と、 ポ リ フ ツイ匕ビニ リ デン ( P V d F ) 5重量0 /0のジメ チルフオルムア ミ ド (D M F ) 溶液と を混合し、 スラ リ ーを 調製した。 前記スラ リ ーを厚さが 1 2 x mの銅箔からなる集 電体の両面に塗布し、 乾燥し、 プレスする こ とによ り 、 負極 層が集電体に担持された構造の負極を作製した。 なお、 負極 層の厚さ は、 片面当 り 5 5 x mであった。
なお、 炭素質物の ( 0 0 2 ) 面の面間隔 d 002 は、 粉末 X 線回折スぺク トルから半値幅中点法によ り それぞれ求めた。 こ の際、 ロー レ ンツ散乱等の散乱補正は、 行わなかった。
く セパ レータ >
厚さが 2 5 mの微多孔性ポ リ エチレン膜からなるセパレ ータ を用意 した。
<非水電解液の調製 >
エチレンカーボネー ト ( E C ) 、 プロ ピレンカーボネー ト ( P C ) および 1, 3 —プロペンスル ト ン ( P R S ) を体積 比率 ( E C : P C : P R S ) 力 S 4 9 : 4 9 : 2 になる よ う に 混合して非水溶媒を調製した。 得られた非水溶媒に六フ ッ化 リ ン酸リ チ ウ ム ( L i P F 6 ) をその濃度が 1 . 0 モル Z
Lになる よ う に溶解させて、 液状非水電解質を調製した。
ぐ電極群の作製 >
前記正極の集電体に帯状アルミ ニ ウ ム箔 (厚さ 1 0 0 m ) からなる正極リ ー ドを超音波溶接 し、 前記負極の集電体 に帯状ニッケル箔 (厚さ l O O ni) からなる負極リ ー ドを 超音波溶接した後、 前記正極及び前記負極をその間に前記セ パレータ を介して渦卷き状に捲回 した後、 偏平状に成形し、 電極群を作製した。
アルミ ニウム箔の両面をポ リ エチレンで覆った厚さ 1 0 0
/x mのラ ミ ネー ト フ ィ ルムを、 プレス機によ り 矩形のカ ップ 状に成形し、 得られた容器内に前記電極群を収納 した。
次いで、 容器内の電極群に 8 0 °Cで真空乾燥を 1 2時間施 すこ と によ り 電極群及びラ ミネー ト フ ィ ルムに含まれる水分 を除去した。
容器内の電極群に前記液状非水電解質を電池容量 1 A h当 た り の量が 4 . 8 g と なる よ う に注入し、 ヒー ト シールによ り封止する こ と によって、 前述 した図 1 、 2 に示す構造を有
し、 厚さ 力 S 3 . 6 m m、 幅力 S 3 5 mm、 高さが 6 2 mmの薄 型非水電解質二次電池を組み立てた。
(実施例 2 〜 3 3 )
非水溶媒の組成、 電解質の種類および電解質濃度を下記表 1 〜表 3 に示すよ う に設定する こ と以外は、 前述 した実施例 1 で説明 したの と 同様に して薄型非水電解質二次電池を製造 した。
(実施例 3 4 )
実施例 1 で説明 したの と 同様な組成の非水溶媒に、 四フ ッ ィ匕ホ ウ酸 リ チウ ム ( L i B F 4 ) と六フ ッ化 リ ン酸リ チ ウ ム ( L i P F 6 ) をそれぞれの濃度が 0 . 2 モル/ L ( L i B F 4) 、 1 . 0モル Z L ( L i P F 6) になる よ う に溶解 させて、 液状非水電解質を調製した。
かかる液状非水電解質を用いる こ と以外は、 前述した実施 例 1 と 同様に して非水電解質二次電池を製造した。
(実施例 3 5 )
実施例 1 0 で説明 したの と同様な組成の非水溶媒に、 四フ ッ化ホ ウ酸 リ チ ウム ( L i B F 4 ) と 六フ ッ化 リ ン酸 リ チ ゥ ム ( L i P F 6 ) をそれぞれの濃度が 0 . 2 モ ル
( L i B F 4〉 、 1 - 0モル/ L ( L i P F 6) になる よ う に 溶解させて、 液状非水電解質を調製した。
かかる液状非水電解質を用いる こ と以外は、 前述した実施 例 1 と 同様に して非水電解質二次電池を製造した。
(実施例 3 6 )
実施例 1 で説明 したの と 同様な組成の非水溶媒に、 L i P
F 6 と L i N ( C 2F 5 S O 2) 2をそれぞれの濃度が 1 . 0モ ル Z L ( L i P F 6) 、 0 . 2 モル/ L { L i N ( C 2F 5 S o2) 2} になる よ う に溶解させて、 液状非水電解質を調製し た。
かかる液状非水電解質を用いる こ と以外は、 前述した実施 例 1 と同様に して非水電解質二次電池を製造した。
(実施例 3 7 )
実施例 1 0 で説明 したの と 同様な組成の非水溶媒に、 L i P F 6 と L i N ( C 2F 5 S O 2) 2 をそれぞれの濃度が 1 . 0 モル/ L ( L i P F 6) 、 0 . 2 モル/ L { L i N ( C 2 F 5 S O 2) 2 } になる よ う に溶解させて、 液状非水電解質を調製 した。
かかる液状非水電解質を用いる こ と以外は、 前述した実施 例 1 と同様に して非水電解質二次電池を製造した。
(比較例 1 〜 7 )
非水溶媒の組成、 電解質の種類および電解質濃度を下記表 4 に示すよ う に設定する こ と以外は、 前述した実施例 1 で説 明 したの と 同様に して薄型非水電解質二次電池を製造した。
(比較例 8 )
負極活物質と して炭素質物の代わり に金属 リ チウムを用い る と共に、 非水溶媒の組成、 電解質の種類および電解質濃度 を下記表 4 に示すよ う に設定する こ と以外は、 前述した実施 例 1 で説明 したのと 同様に して薄型非水電解質二次電池を製 造した。
(比較例 9 )
負極活物質と して炭素質物の代わり に金属 リ チウムを用い る こ と以外は、 前述 した実施例 1 で説明 したの と 同様に して 薄型非水電解質二次電池を製造した。
得られた実施例 1 〜 3 7及び比較例 1 〜 9 の二次電池につ いて、 以下に説明する方法で初期充放電効率、 初期容量、 初 充電時の膨れ率を測定し、 その結果を下記表 1 〜表 4 に示す (初期充放電効率と初期容量)
前述した方法で組み立て られた非水電解質二次電池に対し 室温で 0 . 2 C ( 1 3 0 m A) で 4 . 2 Vまで定電流 ' 定電 圧充電を 1 5 時間行 う こ と によ り 初充電を施した n この時の 初充電容量を X ( m A h ) とする。 その後、 室温で 0 . 2 C で 3 . 0 Vまで放電した。
このよ う な初充放電後、 室温で 1 C ( 6 5 0 m A) で 4 . 2 Vまで定電流 · 定電圧充電を 3 時間行った後、 室温で 0 . 2 Cで 3 . 0 Vまで放電し、 初期容量 Y ( m A h ) を得た。 得られた初充電容量 X (m A h ) と初期容量 Y ( m A h ) を 用いて下記 ( 1 ) 式に従って初期充放電効率を算出し、 その 結果を下記表 1 〜表 4 に併記する。 また、 表 1 〜表 4 には、 初期容量 Y (m A h ) を併記する。
初期充放電効率 (% ) = ( Y / X) X 1 0 0 ( 1 )
(初充電時の厚み増加率)
組み立て後の非水電解質二次電池に対し、 室温で 0 . 2 C ( 1 3 O m A ) で 4 . 2 Vまで定電流 * 定電圧充電を 1 5 時 間行 う こ と によ り初充電を施した。 初充電工程後、 1 時間後 の電池容器の厚みを測定し、 下記 ( 2 ) 式よ り 初充電時の厚
み増加率を求めた。
初充電時の厚み増加率 r/ -i T ToVTo xioo ( 2 ) 但し、 τ 0 は充電直前の電池容器厚みで、 は充電後 1 時間後の電池容器厚みを表わす。
こ こ で、 1 C と は公称容量 (A h ) を 1 時間で放電するた めに必要な電流値である。 よ って、 0. 2 C は、 公称容量 (A h ) を 5時間で放電するために必要な電流値である。 なお、 表 1 〜表 4 中、 B T S は 1 , 4 —ブチ レ ンスル ト ン V Cはビニレ ンカーボネー ト、 D E Cはジェチルカーボネー ト、 G B Lは γ —プチ口 ラ タ ト ン、 P S はプロノヽ。 ンスル ト ン M E Cはメ チルェチルカーボネー ト を示す。
3C放電 非水溶媒の組成
電解質,气解質濃度 容量 (Ah) 初期充放電 初充電時 レート特性 (0/ ) (%は体積%を示す) 効率 (%) 膨れ (%) 実施例 1 49%EG、49°/flPG、2%PRS LiPF6 / 1.0mol /し 0. 65 91 9 77 実施例 2 49%EG、49%PG、2%PRS LiBF4/ 1.5mol/L 0. 65 91 9 55 実施例 3 32.6%EG、 65.4%PC、 2 PRS LiPF6/ 1.0mol/L 0. 65 91 11 73 実施例 4 20%EG、 78%PG、 2%PRS LiPF6 / 1.0mol/L 0. 63 88 13 67 実施例 5 60%EG、38。/flPG、2°/。PRS LiPF6/ 1.0mol/L 0. 64 89 9 73 実施例 6 47.5%EG、 47.5%PG、 5%PRS LiPF6 / 1.0mol/L 0. 63 88 9 65 実施例 7 45¾EG、45%PG、10%PRS LiPF6/1.0mol/L 0. 62 87 9 50 実施例 8 50%EG、 49.99%PG、 0.01 %PRS LiPF6 / 1.0mol/L 0. 62 87 14 47 実施例 9 49.95%EG、 49.95%PG、 0.1%PRS LiPF6 / 1.0mol/L 0. 63 88 13 52 実施例 10 49%EC、49%PG、2%BTS LiPFg / 1.0mol/L 0. 65 90 9 75 実施例" 49%EC、49¾PG、2%BTS LiBF4/ 1.5mol/L 0. 65 90 9 53 実施例 12 32.6%EG、 65.4%PG、 2%BTS LiPF6 / 1.0mol/L 0. 65 91 11 71 実施例 13 20%EG、78%PC、 2%BTS LiPF6 / 1.0mol/L 0. 64 89 13 65 実施例 14 60%EG、38%PG、2%BTS LiPF6 / 1.0mol/L 0. 64 90 9 70 実施例 15 47.5%EG、 47.5%PG、 5%BTS LiPF6 / 1.0mol/L 0. 63 87 9 63
t
表 3
非水溶媒の組成 初期充放電 初充電時 3C放電 容量 (Ah)
(%は体積%を示す) 効率 (%) 膨れ (%) レ-ト特性 (%) 実施例 31 48%EG、 49%PG、 2%BTS、 2%DEC LiPF
6 / 1.0mol/L 0. 6 5 9 1 1 1 79 実施例 32 47%EG、 47%PG、 2%PRS、 3%GBし 1 %VC LiPF
6/ 1.0mol/L 0. 6 5 9 1 10 8 9 夹 ®例 ό
I 1 L ilP「F「c / / 1■ . Oリm1■ 1oリl 1//I L_ り. D O Q 1 8 6
LiPF6/ 1.0mol/L 86 実施例 34 49%EG、49%PG、2%PRS 0. 6 5 9 1 9
LiBF4 / 0.2mol/L
LiPF6 / 1.0mol/L 8 3 実施例 35 49%EG、49%PG、2%BTS 0. 6 5 9 1 9
LiPF6 / 1.0mol/L 8 7 実施例 36 49%EG、49%PG、2%PRS 0. 6 5 9 1 9
LiN(C2F5S02)2 / 0.2mol/L
LiPFg / 1.0mol/L 8 5 実施例 37 49%EG、49%PG、2%BTS 0. 6 5 9 1 9
Li (C2F5S02)2 / 0.2mol/L
表 4
非水溶媒の組成 初期充放電 初充電時 電解質 電解 度 容量 (Ah)
(%は体積%を示す) z 質濃
効率 (%) 膨れ (%) 比較例 1 50%EG、 50%PG、 Li rg / 1.umoi/L 0. 3 5 10 248 比較例 2 42%EG、 42%PG、 16%PRS LiPF6 / 1.0mol/L 0. 45 60 9 比較例 3 48.5 EC 48.5%PG、 3%GBL LiPF6/ 1.0mol/L 0. 42 5 6 2 3 比較例 4 49%EC、49%PG、2%PS LiPF6 / 1.0mol/L 0. 56 80 23 比較例 5 33.3%EC,66.7%MEC LiPF6 / 1.0mol/L 0. 6 5 8 9 3 1 比較例 6 98%PC, 2%PRS LiPF6/ 1.0mol/L 0. 1 0 5 100 比較例 7 49%EG、49%PG、2%VG LiPFg/ 1.0mol/L 0. 45 50 6 3 比較例 8
50%EC、50%PG、 LiPF6 / 1.0mol/L 0. 20 10 14 (金属 L i)
比較例 9
49%EC、49%PG、2%PRS LiPF6 / 1.0mol/L 0. 3 5 1 8 1 1 (金属 L i)
表 1 〜表 4力 ら明 ら力 なよ う に、 1 5 〜 6 0体積0 /0 の E C と 3 5 〜 8 5体積%の P C と 1 0体積%以下の P R S と を含 む非水溶媒を備えた実施例 1 〜 9 の二次電池は、 スル ト ン化 合物が無添加の比較例 1 に比べて、 初充電時の電池容器の膨 れ率が小さ く 、 かつ初期充放電効率と初期容量が高いこ とが わかる。 一方、 P R S を 1 6 体積。 /0含む比較例 2 によ る と、 初充電時の膨れ率は実施例 1 と 同程度である も のの、 初期充 放電効率と初期容量については低く なる。
また、 P R S の添加量については、 0 . 1 4体積 %の範 囲内にする と、 高い初充放電効率が得られる と が表 1 〜 4 力 らゎ力 る。
さ らに、 この表 1 〜 4カゝら明 らかなよ う に P R S の代わ り に B T S を用いるか、 あるいは B T S と P R S の混合物を 用いる実施例 1 0〜 2 1 においても、 P R S単独の場合と同 様な効果が得られる。
これに対 し、 E C と P C と G B Lまたは V C と の三成分か らなる非水溶媒を備えた比較例 3 、 7 の二次電池は、 初期充 放電効率が 5 0 %前後と低く 、 初期容量が 0 . 4 A h程度と 低く 、 その う え初充電時の膨れが大きい。 また、 プロノ、。ンス ル ト ン ( P S ) の よ う に二重結合を持たないスル ト ン化合物 を用いる比較例 4 の二次電池と、 E C と M E Cの二成分から なる非水溶媒を備えた比較例 5 の二次電池は、 高い初期充放 電効率を得られるものの、 初充電時の膨れが大き く なる。 さ らに、 P C と P R S の二成分からなる非水溶媒を備えた比較 例 6 の二次電池による と、 初期充放電効率が著しく 低く なる
と ころで、 金属 リ チウムからなる負極を用いる比較例 9 の 二次電池の非水溶媒には、 スル ト ン化合物が添加されている が、 初期充放電効率が 1 8 %と極めて低く なる。 これは、 金 属 リ チウムからなる負極の方が、 炭素質物を含む負極に比べ て、 G B Lに対する反応性が著しく 高いため、 E C と P C と スル ト ン化合物由来の保護被膜では負極と P C , E C と の反 応を +分に抑える こ と ができないためである と推測される。
次いで、 実施例 1 〜 3 7 の二次電池について、 以下に説明 する方法で 3 C放電レー ト特性を測定し、 その結果を表 1 〜 3 に併記する。
実施例 1 〜 3 7 の二次電池について、 2 0 で 1 〇 ( 6 5 O m A ) で 4 . 2 Vまで定電流 ' 定電圧充電を 3 時間行った 後、 1 C で 3 . O Vまで定電流放電 した際の放電容量を M ( m A h ) を測定し、 その後、 再度 1 Cで 4 . 2 Vまで定電 流 · 定電圧充電を 3 時間行った後、 3 C ( 1 9 5 0 m A ) で 3 . O Vまで定電流放電した際の放電容量 N (m A h ) を測 定した。 得られた 1 C放電容量 M ( m A h ) と 3 C放電容量 N ( m A h ) と を用いて下記 ( 3 ) 式に従って 3 C レー ト容 量維持率を算出 し、 その結果を下記表 1 〜表 3 に併記する。
3 C レー ト容量維持率(%) = (N/M)xlOO ( 3 )
この結果から、 以下のこ とがわかった。
a ) E C、 P Cおよび P R S カゝらなる実施例 1 〜 7 の非水 溶媒においては、 P R S添加量が 5体積%以下である実施例 1 ~ 6 の方が、 P R S添加量が 1 0体積%である実施例 7 に 比較して 3 C放電レー ト特性が高く なる。 また、 P R S添加
量が同 じ場合、 電解質と して し i P F 6 を用いる実施例 1 の 方が、 L i B F 4 を用いる実施例 2 に比較 して 3 C放電レー ト特性が高く なる。
b ) 実施例 2 の二次電池に比較 して実施例 2 4 の二次電池 の方が高い放電レー ト特性が得られている こ とからも明 らか なよ う に、 E C と、 P C と、 P R S または B T S と を含む非 水溶媒に、 G B Lか、 V Cか、 D E Cを添加する と、 3 C放 電レー ト特性が高く なる。 特に、 V C と G B Lの双方を添加 した実施例 3 2 の二次電池は、 V Cまたは G B L を添加した 実施例 2 2 、 2 8 に比較して高い 3 C放電レー ト特性が得ら れる。 実施例 3 3 と実施例 2 3 , 2 9 と を比較しても、 同様 の傾向が見られる。 また、 放電レー ト特性を向上させるため には、 電解質と して L i P F 6 を用い、 また、 スル ト ン化合 物と して P R S を用いる こ とが望ま しい。
G ) 前述した混合塩 Aまたは混合塩 B を用いる実施例 3 4 〜 3 7 に よる と、 8 0 %以上の 3 C放電レー ト特性が得られ る。
(実施例 3 8 )
ポ リ エチレング リ コールジァク リ レー ト (分子量 1 0 0 0 } と、 前述した実施例 1 で説明 したのと 同様な液状非水電 解質とを重量比 1 : 1 0 の割合で混合し、 さ らにこれに熱重 合開始剤 と して t 一へキシルパーォキシピパ レー ト を 5 0 0 0 p p m添加する こ と によ り 、 プレゲル溶液を調製した。 前述した実施例 1 で説明 したの と 同様に して電極群を作製 し、 こ の電極群を容器内に収納し、 真空乾燥を施した後、 プ
レゲル溶液を電池容量 1 A h あた り 5 . 2 g の量で注液した 次いで、 ヒー ト シールによ り封止した後、 6 0 °Cで 3 時間加 熱する こ と によ り プ レゲル溶液を重合 · 架橋 してゲル状非水 電解質と し.、 薄型非水電解質二次電池を得た。
(実施例 3 9 )
実施例 1 で説明 したの と同様な液状非水電解質の代わ り に 実施例 3 で説明 したの と 同様な液状非水電解質を用いる こ と 以外は、 前述した実施例 3 8 で説明 したの と 同様にして薄型 非水電解質二次電池を得た。
(比較例 1 0、 1 1 )
プレゲル溶液中に 1 , 3 —プロペンスル ト ンを添加 しない こ と以外は前述した実施例 3 8、 3 9 と同様に して非水電解 質二次電池を製造した。
得られた実施例 3 8、 3 9及び比較例 1 0、 1 1 の二次電 池について、 初期容量、 初期充放電効率おょぴ初充電時の膨 れを前述 した実施例 1 で説明 したのと 同様な条件で評価 し、 その結果を下記表 5 に示す。
表 5
非水溶媒の組成 初期充放電 初充電時 電解質/電解質濃度容量 (Ah)
(%は体積%を示す) 効率 (%) 膨れ (%) 実施例 38 49%EG、49%PG、2%PRS LiPF6 / 1.0mol/L 0. 64 8 9 8 比較例 10 50%EG、50%PG、 LiPF6 / 1.0mol/L 0. 3 9 25 25
32.6%EG、65.4%PG、
実施例 39 LiPF6 / 1.0mol/L 0. 6 3 8 8 9
2%PRS
比較例 11 33.3%EC、66.7%EG LiPF6/ 1.0mol/L 0. 30 20 30
表 5 力 ら明 らかなよ う に、 実施例 3 8 と比較例 1 0 では、 実施例 1 と 比較例 1 で見られたよ う な特性差が生じてお り 、 P R S の よ う な二重結合を有するスル ト ン化合物の添加効果 はゲル状非水電解質でも現れる こ とがわかる。 同様のこ とが 実施例 3 9 と比較例 1 1 についても言える。
( P R S と V Cの検出方法)
また、 実施例 2 8 の二次電池について、 前記初充放電工程 後、 5時間以上回路を開放して十分に電位を落ち着かせた後 . A r 濃度が 9 9 . 9 %以上、 かつ露点が一 5 0 °C以下のグロ ープボック ス內で分解し、 電極群を取り 出 した。 前記電極群 を遠沈管につめ、 ジメ チルスルホキシ ド ( D M S O ) - d 6 を加えて密封し、 前記グローブボックスよ り 取り 出 し、 遠心 分離を行った。 その後、 前記グローブボックス内で、 前記遠 沈管から前記電解液と前記 D M S O— d 6 の混合溶液を採取 した。 前記混合溶媒を 5 πι ιη φ の NM R用試料管に 0 . 5 m 1 程度入れ、 N M R測定を行った。 前記 N M R測定に用いた 装置は 0本電子株式会社製 J N M— L A 4 0 O W Bであ り 、 観測核は 1 H、 観測周波数は 4 0 0 M H Z 、 ジメチルスルホ キシ ド ( D M S O ) - d 6 中に僅かに含まれる残余プロ ト ン 信号を内部基準と して利用 した ( 2 . 5 p p m) 。 測定温度 は 2 5 °Cと した。 1 H N M Rスぺク ト ルでは E Cに対応する ピーク力 S 4 . 5 p p m付近、 V Cに対応する ピーク力 S 7 . 7 p p m付近に観測された。 一方、 P R S に対応する ピークが , 図 8 に示すスペク ト ルのよ う に 5 . l p p m付近 ( P i) 、 7 . 0 5 p p m付近 ( P 2) 及び 7 . 2 p p m付近 ( P 3) に
観測された。 これらの結果から、 初充放電工程後の実施例 2 8 の二次電池に存在する非水溶媒中に V C と P R Sが含まれ ている こ と を確認できた。
また、 観測周波数を 1 0 0 M H z と し、 ジメ チルスルホキ シ ド ( D M S O ) - d 6 ( 3 9 . 5 p p m ) を内部基準物質 と して 13 C N M R測定を行った と ころ、 E C に対応する ピ ーク カ 6 6 p p m付近、 V Cに対応する ピーク力 S 1 3 3 p p m付近、 P R S に対応する ピーク 力 4 p p m付近と 1 2 4 p p m付近と 1 4 0 p p m付近に観測され、 この結果力 ら も 初充放電工程後の実施例 2 8 の二次電池に存在する非水溶媒 中に V C と P R Sが含まれている こ と を確認できた。
さ らに、 iH N M Rス ぺタ ト ノレにおいて、 E C の N M R積 分強度に対する V Cの N M R積分強度の比と、 E Cの N M R 積分強度に対する P R S の NM R積分強度の比を求めた と こ ろ、 非水溶媒全体に対する V C の割合、 P R S の割合がいず れも二次電池組立て前よ り 減少 している こ と を確認する こ と ができた。
(実施例 4 0 )
ぐ正極の作製 >
まず、 リ チウムコ ノ ル ト酸化物 ( L i xC o 02 ; 伹し、 X は 0 く X≤ 1 である) 粉末 9 0重量%に、 アセチ レンブラ ッ ク 5 重量0 /0 と、 ポリ フ ッ化ビニ リ デン ( P V d F ) 5重量0 /0 のジメ チルフオルムア ミ ド (D M F ) 溶液と を加えて混合し ス ラ リ ーを調製した。 前記ス ラ リ ーを厚さが 1 5 z mのアル ミ ニゥム箔からなる集電体の両面に塗布した後、 乾燥し、 プ
レスする こ と によ り 、 正極層が集電体の両面に担持された構 造の正極を作製した。 なお、 正極層の厚さ は、 片面当 り 6 0 μ mでめ っ た。
<負極の作製 >
炭素質材料と して 3 0 0 0 °Cで熱処理したメ ソフェーズピ ツチ系炭素繊維 (粉末 X線回折によ り 求め られる ( 0 0 2 ) 面の面間隔 ( d 002 ) 力 S 0 . 3 3 6 n m ) の粉末を 9 5 重 量0 /0 と、 ポリ フ ッ化ビエ リ デン ( P V d F ) 5重量0 /0のジメ チルフ オノレムア ミ ド ( D M F ) 溶液と を混合 し、 ス ラ リ ーを 調製した。 前記ス ラ リ ーを厚さが 1 2 111の銅箔からなる集 電体の両面に塗布し、 乾燥し、 プレスする こ と によ り 、 負極 層が集電体に担持された構造の負極を作製した。 なお、 負極 層の厚さ は、 片面当 り 5 5 μ ΐτιであった。
なお、 炭素質物の ( 0 0 2 ) 面の面間隔 d 002 は、 粉末 X 線回折ス ぺク トルから半値幅中点法によ り それぞれ求めた。 こ の際、 ロー レンツ散乱等の散乱補正は、 行わなかった。
く セノ レータ >
厚さが 2 5 μ mの微多孔性ポリ エチレン膜からなるセパレ ータ を用意した。
<非水電解液の調製 >
エチレンカーボネー ト ( E C ) 、 プロ ピレンカーボネー ト ( P C ) 、 γ —プチ口 ラタ ト ン ( G B L ) および 1 , 3 —プ 口 ペ ンス ル ト ン ( P R S ) を体積比率 ( E C : P C : G B L : P R S ) 力 3 3 : 3 3 : 3 3 : 1 になる よ う に混合して 非水溶媒を調製した。 得られた非水溶媒に四フ ッ化ホウ酸リ
チウム ( L i B F 4 ) をその濃度が 1 . 5 モルノ L にな る よ う に溶解させて、 液状非水電解質を調製した。
ぐ電極群の作製 >
前記正極の集電体に帯状アルミ ニ ウム箔 (厚 さ Ι Ο Ο μ m) からなる正極リ ー ドを超音波溶接し、 前記負極の集電体 に帯状ニ ッケル箔 (厚さ Ι Ο Ο μ πι) からなる負極リ ー ドを 超音波溶接した後、 前記正極及び前記負極をその間に前記セ パレータ を介して渦卷き状に捲回 した後、 偏平状に成形し、 電極群を作製した。
アルミ ニウム箔の両面をポリ エチレンで覆った厚さ 1 0 0 μ πιのラ ミ ネ一 ト フ イ ルムを、 プレス機に よ り 矩形のカ ップ 状に成形し、 得られた容器内に前記電極群を収納 した。
次いで、 容器内の電極群に 8 0 °Cで真空乾燥を 1 2時間施 すこ と によ り 電極群及びラ ミネー ト フ ィルムに含まれる水分 を除去した。
容器内の電極群に前記液状非水電解質を電池容量 l A h 当 た り の量力 S 4 . 8 g と なる よ う に注入し、 ヒー ト シールによ り 封止 した後、 前述 した図 1、 2 に示す構造を有し、 厚さが 3 . 6 m m、 幅力 S 3 5 m m、 高さが 6 2 m mの薄型非水電解 質二次電池を組み立てた。
この非水電解質二次電池に対し、 初充放電工程と して以下 の処置を施した。 まず、 室温で 1 0 8 m Aで 4 . 2 Vまで定 電流 · 定電圧充電を 1 5 時間行った。 その後、 室温で 1 0 8 m Aで 3 . 0 Vまで放電し、 非水電解質二次電池を製造した (実施例 4 1〜 4 4 )
非水溶媒中の E C含有量、 P C含有量および G B L含有量 を下記表 6 に示すよ う に変更する こ と以外は、 前述した実施 例 4 0 と同様に して非水電解質二次電池を製造した。
(実施例 4 5〜 4 9 )
非水溶媒中の E C含有量、 P C含有量、 G B L含有量およ ぴ P R S含有量を下記表 6 に示すよ う に変更する以外は、 前 述 した実施例 4 0 と 同様に して非水電解質二次電池を製造し た。
(実施例 5 0〜 5 3 )
P R Sの代わ り に、 1, 4 一プチレ ンスノレ ト ン ( B T S ) を用い、 非水溶媒中の E C含有量、 P C含有量、 G B L含有 量および B T S含有量を下記表 6 に示すよ う に変更する こ と 以外は、 前述した実施例 4 0 と 同様に して非水電解質二次電 池を製造した。
(実施例 5 4〜 5 7 )
スル ト ン化合物と して P R S と B T S を用い、 非水溶媒中 の E C含有量、 P C含有量、 G B L含有量、 P R S含有量お よび B T S含有量を下記表 6 に示すよ う に変更する こ と以外 は、 前述した実施例 4 0 と 同様に して非水電解質二次電池を 製造した。
(実施例 5 8〜 5 9 )
エチレンカーボネー ト ( E C ) 、 プロ ピレンカーボネー ト ( P C ) 、 y —プチロ ラク ト ン ( G B L ) 、 ビニ レンカーボ ネー ト ( V C ) 、 及び 1, 3 —プロペンスル ト ン ( P R S ) を体積比率が表 6 に示すよ う な比率になる よ う に混合して非
水溶媒を調製した。 得られた非水溶媒に四フ ッ化ホウ酸リ チ ゥ ム ( L i B F 4 ) をその濃度が 1 . 5 モル/ L になる よ う に溶解させて、 液状非水電解質を調製した。
かかる液状非水電解質を用いる こ と以外は、 前述した実施 例 4 0 と 同様に して非水電解質二次電池を製造した。
(実施例 6 0 )
エチレンカーボネー ト ( E C ) 、 プロ ピレンカーボネー ト ( P C ) 、 γ —プチ口 ラ タ ト ン ( G B L ) 、 ビニ レンカーボ ネー ト ( V C ) 、 及び 1 , 4 ーブチ レ ンスル ト ン ( B T S ) を体積比率が表 6 に示すよ う な比率になる よ う に混合して非 水溶媒を調製した。 得られた非水溶媒に四フ ッ化ホウ酸リ チ ゥム ( L i B F 4 ) をその濃度が 1 . 5 モル/ L になる よ う に溶解させて、 液状非水電解質を調製した。
かかる液状非水電解質を用いる こ と以外は、 前述した実施 例 4 0 と 同様に して非水電解質二次電池を製造した。
(実施例 6 1 〜 6 2 )
エチレンカーボネー ト ( E C ) 、 プロ ピレンカーボネー ト ( P C ) 、 y —プチ口 ラ タ ト ン ( G B L ) 、 ェチルメチルカ ーポネー ト ( E M C ) 、 及び 1 , 3 —プロペンスル ト ン ( P R S ) を体積比率が表 6 に示すよ う な比率になる よ う に混合 して非水溶媒を調製した。 得られた非水溶媒に四フ ッ化ホウ 酸リ チウム ( L i B F 4 ) をその濃度が 1 . 5 モル/し に なる よ う に溶解させて、 液状非水電解質を調製した。
かかる液状非水電解質を用いる こ と以外は、 前述した実施 例 4 0 と 同様に して非水電解質二次電池を製造した。
(実施例 6 3 )
エチレンカーボネー ト ( E C ) 、 プロ ピレンカーボネー ト ( P C ) 、 γ —プチ口 ラタ ト ン ( G B L ) 、 ェチルメ チルカ ポネー ト ( E M C ) 、 及ぴ 1 , 4 一プチレンスル ト ン ( Β T S ) を体積比率が表 6 に示すよ う な比率になる よ う に混合 して非水溶媒を調製した。 得られた非水溶媒に四フ ッ化ホウ 酸 リ チウム ( L i B F 4 ) をその濃度が 1 . 5 モル Z L に なる よ う に溶解させて、 液状非水電解質を調製した。
かかる液状非水電解質を用いる こ と以外は、 前述した実施 例 4 0 と 同様に して非水電解質二次電池を製造した。
(実施例 6 4 )
実施例 4 0 で説明 したの と 同様な組成の非水溶媒に、 四フ ッ化ホ ウ酸 リ チウム ( L i B F 4 ) と六フ ッ化 リ ン酸リ チ ゥ ム ( L i P F 6 ) をそれぞれの濃度が 1 . 5 モ ル Z L ( L i B F 4) 、 0 . 1モル Z L ( L i P F 6) になる よ う に 溶解させて、 液状非水電解質を調製した。
かかる液状非水電解質を用いる こ と以外は、 前述した実施 例 4 0 と 同様に して非水電解質二次電池を製造した。
(実施例 6 5 )
実施例 4 0で説明 したの と 同様な組成の非水溶媒に、 L i B F 4 と L i N ( C 2F 5 S O 2) 2 をそれぞれの濃度カS l . 5 モル/ L ( L i B F 4) 、 0 . 1 モル/ L { L i N ( C 2F 5 s o2) 2} になる よ う に溶解させて、 液状非水電解質を調製 した。
かかる液状非水電解質を用いる こ と以外は、 前述した実施
例 4 0 と 同様に して非水電解質二次電池を製造した。
(比較例 1 2 )
非水溶媒にスル ト ン化合物を添加しないこ と以外は、 前述 した実施例 4 0 と同様に して非水電解質二次電池を製造した (比較例 1 3 )
非水溶媒中の P R S の体積比率を下記表 7 に示すよ う に設 定する こ と以外は、 前述した実施例 4 0 と 同様に して非水電 解質二次電池を製造した。
(比較例 1 4 ~ 1 7 )
非水溶媒中のエチレンカーボネー ト ( E C ) 、 プロ ピ レン カーボネー ト ( P C ) 、 一ブチロ ラ タ ト ン ( G B L ) 、 及 び 1 , 3 _プロペンス ル ト ン ( P R S ) の体積比を下記表 7 に示すよ う に変更する こ と以外は、 前述した実施例 4 0 と同 様に して非水電解質二次電池を製造した。
(比較例 1 8 )
非水溶媒中に P R S の替わ り に下記表 7 に示す体積比率で
1 , 4 一プチレ ンスル ト ン ( B T S ) を添加する こ と以外は 前述 した比較例 1 3 と 同様に して非水電解質二次電池を製造 した。
(比較例 1 9 )
非水溶媒中に P R S の替わ り に下記表 7 に示す体積比率で P R S と B T S を添加する こ と以外は、 前述した比較例 1 3 と 同様に して非水電解質二次電池を製造した。
(比較例 2 0 )
負極と して金属リ チウムを用いる こ と以外は、 前述 した比
較例 1 2 と 同様に して非水電解質二次電池を製造した。
(比較例 2 1 )
負極と して金属 リ チウムを用いる こ と以外は、 前述した実 施例 4 0 と 同様に して非水電解質二次電池を製造した。
(比較例 2 2 )
P R S の代わ り に、 プロノヽ。ンス ル ト ン ( P S ) を用いる こ と以外は、 前述 した実施例 4 0 と 同様に して非水電解質二次 電池を製造した。
得られた実施例 4 0 〜 6 5および比較例 1 2 〜 2 2 の二次 電池について、 初充電時の厚み増加率、 高温保存特性を下記 に説明する条件で評価し、 その結果を下記表 6 〜 7 に示す。
(初充電時の厚み増加率)
各二次電池において、 実施例 4 0 でも説明 したよ う に室温 で 1 0 8 m Aの電流値で 4 . 2 Vまで定電流 · 定電圧充電を 1 5 時間行なった。 充電後 1 時間後の電池容器の厚みを測定 し、 ( 4〉 式よ り 初充電時の厚み増加率 (% ) を求めた。
{ ( T ! - T 0) / T 0} X 1 0 0 ( % ) ( 4 ) 但し、 前記 T 0 は、 充電直前の電池容器厚さ で、 前記 は、 充電後 1 時間後の電池容器厚さ を示す。
(高温保存前容量)
各二次電池において、 実施例 4 0 で説明 した初充放電工程 後、 5 4 O mAの電流値で 4 . 2 Vまで定電流 . 定電圧充電 を 3 時間行なった後に、 5 4 0 m Aの電流値で 3 . 0 Vまで 放電した時の放電容量を測定し、 これを高温保存前容量と し た。
(高温保存特性)
各二次電池について、 5 4 O m Aの電流値で 4 . 2 Vまで 定電流 · 定電圧充電を 3 時間行なった後、 充電状態で温度 6 5 °Cの環境中に 3 0 日間保存した。 保管後 1 時間後の電池容 器の厚みを測定し、 ( 5 ) 式よ り 保存中の電池容器の厚み変 化率を求めた。
{ ( t ! - t 0) t 0} X 1 0 0 ( % ) ( 5 ) 伹し、 前記 t 0 は、 保存直前の電池容器厚さで、 前記 t i は、 保存 1 時間後の電池容器厚さ を示す。
その後、 5 4 O m Aの電流値で終止電圧 3 . 0 Vま での放 電を行ない、 残存容量を求め、 高温保存直前の 5 4 O m A放 電での容量を 1 0 0 %と して前記残存容量を表わ し、 その結 果を 6 5 °C保存時の容量維持率と して下記表 6 〜 7 に示す。
残存容量確認後、 5 4 O m Aの電流値で 4 . 2 Vまで定電 流 ■ 定電圧充電を 3 時間行った後、 5 4 0 m Aの電流値で終 止電圧 3 . 0 Vまで放電したと きの容量を測定した。 得られ た高温保存後の 5 4 O m Aでの放電容量を、 高温保存直前の 5 4 O m A放電での容量を 1 0 0 %と し 表わし、 その結果 を 6 5 °C保存後の容量回復率と した。
表 6
実 EC PC GBし スル卜ン - 電解質 初充電時の高温保存前充電状態にて 65°C、 30日保存後 施 比率 比率 比率 副成分 化合物種 電解質
は vol% 濃度 厚み増加率 容量 電池容器の厚'容量維持 容量回 例 (voI%) (vol%) (vol%) (%は vol%を示す) 種類 (mol/L) (%) (mAh) み変化率 ( 率 (%) 復率》)
40 33 33 33 PRS 1% LiBF4 1.5 8.0 539 1.4 83 Θ0
41 19 51 29 PRS 1% UBF4 1.5 8.2 537 1.7 82 89
42 40 23 36 PRS 1% LiBF4 1.5 8.3 535 1.7 82 90
43 26 27 46 PRS 1% UBF4 1.5 8.2 537 1.6 81 90
44 33 50 16 一 PRS 1% UBF4 1.5 8.1 536 1.6 83 89
45 33 32 33 PRS 2% LiBF4 1.5 8.1 535 1.5 89 94
46 31 32 32 PRS 5% UBF4 1.5 8.0 533 1.3 87 93
47 30 30 30 PRS 10% LiBF4 1.5 8.0 531 1.3 85 83
48 34 33 32.99 PRS 0.01% L1BF4 1.5 8.4 537 1.6 80 87
49 33 32.9 34 PRS 0.1% LiBF4 1.5 8.3 537 1.6 82 88
50 33 32.9 34 BTS 0.1% UBF4 1.5 8.3 534 1.7 81 87
51 33 33 33 BTS 1% UBF4 1.5 8.2 538 1.6 83 89
52 31 32 32 — BTS 5% 1JBF4 1.5 8.1 533 1.5 88 86
53 30 30 30 BTS 10% LiBF4 1.5 8.1 532 1.3 84 81
54 33 32.9 34 PRS 0.05%+BTS 0.05% LiBF4 1.5 8.3 538 1.6 83 88
55 33 33 33 PRS 0.5%+BTS 0.5% LiBF4 1.5 8.2 538 1.7 85 90
56 31 32 32 ― PRS 2.5%+BTS 2.5% UBF4 1.5 8.1 536 1.4 87 92
57 30 30 30 PRS 5%+BTS 5% UBF4 1.5 8.1 532 1.4 84 82
58 33 33 32.5 VC 0.5% PRS 1% IJBF4 1.5 8.1 534 1.9 92 96
59 33 32 30 VC5% PRS 1% UBF4 1.5 8.4 532 1.9 90 94 リ 33 3ク S v w 。 BTS w 1 % 8響 2 536 1.9 92 95
61 33 33 32 EMC 1% PRS 1% LiBF4 1.5 8.2 537 1.8 88 93
62 33 32 30 E C5% PRS 1% LiBF4 1.5 8.5 531 1.9 84 90
63 33 33 32 EMC 1% BTS 1% IJBF4 1.5 8.2 535 1.7 88 93
64 33 33 33 PRS 1% IJBF4 1.5 8.1 534 1.6 85 89
LiPF6 0.1
65 33 33 33 PRS 1% L1BF4 1.5 8.2 535 1.6 84 91
LiN(C '2F5SO: ύ2 0.1
表 7
如亦雷 B# 充電状態にて 65°C、 30日保存後
EC PC GBL スノレ卜ン 高温保存目 IJ
電解質 の厚み 電池容器 容量 容
比率 比率 比率 化合物種 容量
百カ U半 の厚み
(vol%) (vol%) (vol%) (vol%) (mol/L) (mAh) 維持率 回復率
(%) 変化率 (%) (%) (%)
比較例 12 33.3 33.4 33.3 、、ゝ L1BF4 1.5 11.4 523 10.1 54 70
比較例 13 28.3 28.3 28.4 PRS15vol% UBF4 1.5 8.3 505 2.0 81 60
比較例 14 11 55 33 PRS 1vol% UBF4 1.5 8.7 520 8.9 71 74
比較例 15 45 10 44 PRS 1vol% UBF4 1.5 8.9 524 6.4 68 73
比較例 16 21 23 55 PRS 1vol% UBF4 1.5 9 520 8.5 61 70 -4 比較例 17 13 82 4 PRS 1vol% L1BF4 1.5 51.6 423 評価不可 評価不可評価不可
比較例 18 28.3 28.3 28.4 BTS15voi% UBF4 1.5 8.5 506 2.1 80 61
PRS 7.5vol%+
比較例 19 28.3 28.3 28.4 UBF4 1.5
BTS 7.5vol% 8.4 507 2.1 79 63
比較例 20
33.3 33.4 33.3 ハ、、 UBF4 1.5
(金属 Li) 13.5 510 21.9 49 64
比較例 21
33 33 33 PRS 1vol% L1BF4 1.5
(金属 Li) 11.4 506 19.8 56 69
比較例 22 33 33 33 PS 1vol% UBF4 1.5 9.6 529 20.2 50 62
表 6およぴ表 7 の実施例 4 0 〜 6 5 と比較例 1 2〜 2 2か ら、 以下のこ とがわかる。
実施例 4 0 に対して P R Sが無添加の比較例 1 2では、 負 極で緻密な保護被膜が形成さ れないため、 充電状態にて 6
5 °Cで 3 0 日 間保存した際の容量維持率な らぴに容量回復率 が低下する。 P R S添加量が 1 0体積%を超えている比較例 1 3 では、 保護皮膜が強固にな り 過ぎるため、 充電状態にて
6 5 °Cで 3 0 日 間保存中に抵抗が増大 し、 保存後の容量回復 率が低下する。
実施例 4 0〜 4 9 は、 E C、 P C、 G B L、 P R S の体積 比率が規定範囲内にあるため、 初充電時の電池容器の厚み変 化が抑えられ、 さ らに充電状態にて 6 5 °Cで 3 0 日間保存し た際の特性が携帯機器の電源と して用いるのにふさわ しいも のになつてレヽる。 一方、 E C、 P C、 G B Lいずれかが規定 範囲外にある比較例 1 4〜 1 6 では、 P R Sが添加されてい ても形成される保護被膜が十分な特性を持たないため、 充電 状態にて 6 5 °Cで 3 0 日間保存した時の特性が低下する。 ま た、 E C、 P C、 G B L全てが規定範囲外にある比較例 1 7 では、 P R Sが添加されていても初充電時の P C と負極の反 応を抑える こ とが困難にな り 、 ガス発生が起こ り 電池容器が 大き く 膨れて しま う。
実施例 5 0 〜 5 7 は、 スル ト ン化合物と して B T S、 また は P R S と B T S の両方を用いているが、 実施例 4 0 , 4 6 4 7 , 4 9 と比較しても同等の特性を示してお り 、 スル ト ン 化合物と して、 P R Sおよび B T S を単独または同時に用い
ても同等の効果が得られる こ と がわかる。 一方、 B T S また は P R S と B T S の体積比率が 1 0体積%を超える比較例 1 8 , 1 9 では、 比較例 1 3 と 同様にスル ト ン化合物によ る保 護皮膜が強固にな り過ぎるため、 充電状態にて 6 5 °Cで 3 0 日 間保存中に抵抗が増大 し、 保存後の容量回復率が低下する 実施例 5 8 〜 6 3 は、 E C、 P C、 P R S (または B T S ) および G B Lの他にビニレンカーボネー ト ( V C ) また はェチルメ チルカーボネー ト ( E M C ) を副成分と して 1 0 体積0 /o以下の割合で含んでいるため、 P Cや P R S、 B T S といったスル ト ン化合物と の相乗効果で負極の保護被膜の緻 密性を高める こ とができ る。 このため、 充電状態にて 6 5 °C で 3 0 3 間保存後の容量維持率な らびに容量回復率が改善さ れる。 但し、 V Cまたは E M Cの添加量を増加させる と 、 充 電状態にて 6 5 °Cで保存中に、 余分な V Cまたは E M Cの分 解によ るガス発生量が多く なる傾向が見られた。
実施例 6 4 は、 電解質と して四フ ッ化ホウ酸リ チウム ( L i B F 4) と 六フ ッ化 リ ン酸リ チウム ( L i P F 6 ) を、 実 施例 6 5 は電解質と して L i B F 4 と { L i N ( C 2F 5 S O 2) l) を用いているが、 L i B F 4 を単独で用いている実施 例 4 0 の評価結果と同等の特性を有している。
比較例 2 0 , 2 1 では金属 リ チウムからなる負極を用いて いるが、 金属リ チウムからなる負極を用いる場合には、 非水 溶媒中のスル ト ン化合物の添加の有無の関わらず、 充電状態 にて 6 5 °Cで保存中に電池容器が膨れ、 保存後の容量維持率 な らびに容量回復率に大きな差が見られず、 また実施例 4 0
に示したよ う な炭素質物を含む負極を用いた場合よ り 特性が 大き く 低下 している こ とがわかる。 これは、 金属 リ チウムか らなる負極の方が、 炭素質物を含む負極に比べて、 G B Lに 対する反応性が著しく 高いため、 スル ト ン化合物由来の保護 被膜では負極と G B L との反応を十分に抑えるこ と ができな いためである と推測される。
比較例 2 2では、 プロ ノ、。 ンスル ト ン ( P S ) を用いている が、 同量の P R S を用いる実施例 4 0 と比較 して充電状態に て 6 5 °Cで保存中に電池容器が膨れ、 保存後の容量維持率な らぴに容量回復率も大き く 低下している。 P Sは、 二重結合 を持たないため、 二重結合を有し、 負極と の反応時に二重結 合を開いて重合反応を起こす P R S に比較して、 負極上に形 成される保護被膜の緻密性や強度が低く なるためである。
(実施例 6 6 )
まず、 エチ レンカーボネー ト ( E C ) 、 プ ロ ピ レ ンカーボ ネー ト ( P C ) 、 γ —ブチロ ラク ト ン ( G B L ) および 1 , 3 —プロペンスル ト ン ( P R S ) を体積比率 ( E C : P C : G B L : P R S ) 力 S 3 3 : 3 3 : 3 3 : 1 になる よ う に混合 して非水溶媒を調製した。 得られた非水溶媒に四フ ッ化ホウ 酸リ チウム ( L i B F 4) をその濃度が 1 . 5 モル Z Lにな る よ う に溶解させて、 液状非水電解質を調製した。
ポ リ エチ レ ンダ リ コ ールジァク リ レー ト (分子量 1 0 0
0 ) と、 液状非水電解質と を重量比 1 : 1 0 の割合で混合し さ らにこれに熱重合開始剤 と して t —へキシルパーォキシピ バレー ト を 5 0 0 0 p p m添加する こ と によ り 、 プレゲル溶
液を調製した。
前述した実施例 4 0 で説明 したの と 同様に して電極群を作 製し、 こ の電極群を容器内に収納し、 真空乾燥を施した後、 プ レゲル溶液を電池容量 1 A h あた り 5 . 2 g の量で注液し た。 次いで、 ヒ ー ト シールによ り封止 した後、 6 0 °Cで 1 時 間加熱する こ と によ り プレゲル溶液'を重合 · 架橋してゲル状 非水電解質と し、 薄型非水電解質二次電池を得た。
(比較例 2 3 )
プレゲル溶液中に 1 , 3 _プロペンスル ト ンを添加 しない こ と以外は前述した実施例 6 6 と 同様に して非水電解質二次 電池を製造した。
得られた実施例 6 6 および比較例 2 3 の二次電池について . 初充電時の厚み増加率、 高温保存特性を前述 した実施例 4 0 で説明 したのと 同様な条件で評価し、 その結果を下記表 8 に 示す。
表 8 (ゲル状非水電解質)
EC PC GBL スノレ卜ン 電解質 咼温保存前 充電状態にて 65°C、 30日保存後
比率 比率 比率 電解質 初充電時の厚
化合物種 濃度 容量 電池容器の厚 容" 容量
(vol%) (vol%) (voI%) (vol%) 種類 (mol/L) み増加率 (%) (mAh) み変化率 ( 維持率 (%) 回復率 (%)
O
実施例 66 33 33 33 PRS 1vol% LiBF4 1.5 8.6 530 1.5 84 90
比較例 23 33.3 33.4 33.3 '、ゝ、 LiBF4 1.5 8.8 520 7.5 55 68
表 8カゝら明らカゝなよ う に、 実施例 6 6 と比較例 2 3 では、 実施例 4 0 と比較例 1 2 で見られたよ う な特性差が生 じてお り 、 P R S の よ う な二重結合を有するスル ト ン化合物の添加 効果はゲル状非水電解質でも現れる こ とがわかる。
( P R S と V Cの検出方法)
また、 実施例 5 8 の二次電池について、 前記初充放電工程 後、 5時間以上回路を開放して十分に電位を落ち着かせた後 A r 濃度が 9 9 . 9 ° /。以上、 かつ露点が一 5 0 °C以下のグロ ープボック ス内で分解し、 電極群を取り 出 した。 前記電極群 を遠沈管につめ、 ジメ チルスルホキシ ド ( D M S O ) - d 6 を加えて密封し、 前記グローブボック ス よ り 取り 出 し、 遠心 分離を行った。 その後、 前記グローブボッ ク ス内で、 前記遠 沈管から前記電解液と前記 D M S O— d 6 の混合溶液を採取 した。 前記混合溶媒を 5 πι ιη φ の N M R用試料管に 0 . 5 m 1 程度入れ、 N M R測定を行った。 前記 N M R測定に用いた 装置は日本電子株式会社製 J NM— L A 4 0 0 W Bであ り 、 観測核は 1 H、 観測周波数は 4 0 0 M H z 、 ジメ チルスルホ キシ ド ( D M S O ) - d 6 中に僅かに含まれる残余プロ ト ン 信号を内部基準と して利用 した ( 2 . 5 p p m) 。 測定温度 は 2 5 °C と した。 1H N M Rスぺク ト ルでは E C に対応する ピークが 4 . 5 p p m付近、 V Cに対応する ピーク力 S 7 . 7 p p m付近に観測された。 一方、 P R S に対応する ピークが 前述 した図 8 に示すス ぺ ク ト ルの よ う に 5 . 1 p m付近 ( P !) 、 7 . 0 5 p p m付近 ( P 2) 及ぴ 7 . 2 p p m付近 ( P 3 ) に観測された。 これらの結果から、 初充放電工程後
の実施例 5 8 の二次電池に存在する非水溶媒中に V C と P R Sが含まれている こ と を確認できた。
また、 観測周波数を 1 0 0 M H z と し、 ジメ チルスルホキ シ ド ( D M S O ) - d 6 ( 3 9 . 5 p p m ) を内部基準物質 と して 13 C N M R測定を行った と こ ろ、 E C に対応する ピ 一タ カ S 6 6 p p m付近、 V Cに対応する ピーク力 3 3 p p m付近、 P R S に対応する ピーク; ^ 7 4 p p m付近と 1 2 4 p 付近と 1 4 0 p 付近に観測され、 この結果カゝら も 初充放電工程後の実施例 5 8 の二次電池に存在する非水溶媒 中に V C と P R Sが含まれている こ と を確認できた。
さ らに、 i H N M R スペク ト ルにおいて、 E C の N M R積 分強度に対する V Cの NM R積分強度の比と、 E Cの N M R 積分強度に対する P R Sの NM R積分強度の比を求めた と こ ろ、 非水溶媒全体に対する V C の割合、 P R S の割合がいず れも二次電池組立て前よ り減少 している こ と を確認する こ と ができた。
(実施例 6 7 )
ぐ正極の作製 >
まず、 リ チウムコバル ト酸化物 ( L i xC o 02 ; 伹し、 X は 0 < X ≤ 1 である) 粉末 9 0重量%に、 アセチ レンブラ ッ ク 5 重量0 /0 と、 ポリ フ ッ化ビニ リ デン ( P V d F ) 5重量% のジメチルフオルムア ミ ド (D M F ) 溶液と を加えて混合し ス ラ リ ーを調製した。 前記ス ラ リ ーを厚さが 1 5 z mの アル ミ ニゥム箔からなる集電体の両面に正極タブ溶接箇所を除い て塗布した後、 乾燥し、 プレスする こ と によ り 、 正極層が集
電体の両面に担持された構造の正極を作製した。 なお、 正極 層の厚さ は、 片面当 り 6 0 /i mであった。
ぐ負極の作製 >
炭素質材料と して 3 0 0 0 °Cで熱処理したメ ソフェーズピ ツチ系炭素繊維 (粉末 X線回折によ り 求め られる ( 0 0 2 ) 面 の面間隔 ( d ) 力 S 0 . 3 3 6 n m ) の粉末を 9 5 重 量0 /0 と、 ポ リ フ ッ化 ビニ リ デン ( P V d F ) 5重量0 /0のジメ チルフ オノレムア ミ ド ( D M F ) 溶液と を混合し、 ス ラ リ ーを 調製した。 前記ス ラ リ ーを厚さが の銅箔からなる集 電体の両面に負極タブ溶接箇所を除いて塗布し、 乾燥し、 プ レスする こ と によ り 、 負極層が集電体に担持された構造の負 極を作製 した。 なお、 負極層の厚さは、 片面当 り 5 5 mで あつ 7こ。
なお、 炭素質物の ( 0 0 2 ) 面の面間隔 d 002 は、 粉末 X 線回折スぺク トルから半値幅中点法によ り それぞれ求めた。 こ の際、 ロ ー レン ツ散乱等の散乱補正は、 行わなかった。
< セノヽ。 レータ >
厚さが 2 5 ^ mの微多孔性ポ リ エチ レン膜からなるセパ レ ータ を用意した。
ぐ非水電解液の調製 >
エチレンカーボネー ト ( E C ) 、 メチノレエチルカーボネー ト (M E C ) および 1 , 3 —プロペンスル ト ン ( P R S ) を 体積比率 ( E C : M E C : P R S ) 力 S 3 3 : 6 6 : 1 になる よ う に混合して非水溶媒を調製した。 得られた非水溶媒に六 フ ッ化 リ ン酸 リ チ ウム ( L i P F 6 ) をその濃度が 1 モル
/ Lになる よ う に溶解させて、 液状非水電解質を調製した。 ぐ電極群の作製 >
前記正極の集電体の未塗工部に帯状アルミ ニ ウム箔 (厚さ 1 0 0 m、 短辺側の幅 4 m m ) からなる正極タブを超音波 溶接し、 前記負極の集電体の未塗工部に帯状ニッケル箔 (厚 さ 1 0 0 /x m、 短辺側の幅 4 m m ) からなる負極タブを超音 波溶接した後、 前記正極及び前記負極をその間に前記セパ レ ータ を介して渦捲き状に捲回 した後、 偏平状に成形し、 前述 した図 5 に示すよ う な内内タブ構造を有する電極群を作製し た。 得られた電極群において、 正極タブと負極タブの最短距 離 Dは 1 4 m mであった。
アルミ エゥム箔の両面をポ リ エチレンで覆った厚さ 1 0 0 μ πιのラ ミ ネ一 ト フ イ ルムを、 プレス機に よ り 矩形のカ ップ 状に成形し、 得られた容器内に前記電極群を収納 した。
次いで、 容器内の電極群に 8 0 °Cで真空乾燥を 1 2時間施 すこ と によ り 電極群及ぴラ ミネ一 トフイ ルムに含まれる水分 を除去した。
容器内の電極群に前記液状非水電解質を電池容量 l A h 当 た り の量が 4 . 8 g と なる よ う に注入し、 ヒー ト シールによ り封止する こ と によって、 前述 した図 1、 2 に示す構造を有 し、 厚さ力 S 3 . 6 mm、 幅が 3 5 mm、 高さが 6 2 m mの薄 型非水電解質二次電池を組み立てた。
(実施例 6 8〜 8 6 )
非水溶媒の組成と、 電解質の種類及び濃度と、 スル ト ン化 合物の種類及び配合比と、 正極タブと負極タブの最短距離 D
と を下記表 9 〜 1 0 に示すよ う に設定する こ と以外は、 前述 した実施例 6 7 で説明 したの と 同様に して薄型非水電解質二 次電池を組み立てた。
(実施例 8 7 )
前述した図 6 に示すよ う に、 正極タブを正極の捲き終わり 部に配置 し、 かつ負極タブを負極の捲き始め部に配置する こ と以外は、 前述した実施例 7 0 で説明 したの と同様に して薄 型非水電解質二次電池を組み立てた。
(実施例 8 8 )
前述した図 7 に示すよ う に、 正極タブを正極の捲き終わり 部に配置 し、 負極タブを負極の捲き始め部に配置し、 かつ捲 回数を実施例 8 7 よ り も半周分多く する こ と以外は、 前述し た実施例 7 0 で説明 したの と 同様に して薄型非水電解質二次 電池を組み立てた。
(実施例 8 9 )
実施例 4 0 で使用 したの と 同様な種類の非水電解液を使用 する こ と以外は、 前述した実施例 6 7 で説明 したのと 同様に して薄型非水電解質二次電池を組み立てた。
(実施例 9 0 )
実施例 5 8 で使用 したの と 同様な種類の非水電解液を使用 する こ と以外は、 前述 した実施例 6 7 で説明 したのと 同様に して薄型非水電解質二次電池を組み立てた。
(実施例 9 1 )
実施例 2 2 で使用 したの と 同様な種類の非水電解液を使用 する こ と以外は、 前述した実施例 6 7 で説明 したのと 同様に
して薄型非水電解質二次電池を組み立てた。
(実施例 9 2 )
実施例 2 8 で使用 したの と同様な種類の非水電解液を使用 する こ と以外は、 前述した実施例 6 7 で説明 したのと 同様に して薄型非水電解質二次電池を組み立てた。
(実施例 9 3 )
実施例 3 2 で使用 したの と 同様な種類の非水電解液を使用 する こ と以外は、 前述した実施例 6 7 で説明 したのと 同様に して薄型非水電解質二次電池を組み立てた。
(実施例 9 4 )
厚さ力 S 3 0 0 mのアルミ ェゥムシ一 ト を厚さ;^ 5 m m、 幅が 3 0 m m、 高さが 4 8 m mの直方体の缶に成形した。 前 述した実施例 6 7で説明 したの と 同様な種類の電極群を得ら れた容器内に収納した。
次いで、 容器内の電極群に 8 0 °Cで真空乾燥を 1 2 時間施 すこ と によ り 電極群及びアルミ ニゥム缶に吸着している水分 を除去した。
容器内の電極群に前述した実施例 6 7 で説明 したの と 同様 な種類の液状非水電解質を電池容量 1 A h 当た り の量が 3 . 4 g と なる よ う に注入し、 封止する こ と によって、 前述 した 図 3 に示す構造を有し、 厚さが 5 m m、 幅が 3 0 m m、 高さ が 4 8 m mの角形非水電解質二次電池を組み立てた。
(比較例 2 4 ~ 3 0 )
非水溶媒の組成と、 電解質の種類及ぴ濃度と、 スル ト ン化 合物の種類及び配合比と、 正極タブと負極タブの最短距離 D
と を下記表 1 0 に示すよ う に設定する こ と以外は、 前述 した 実施例 6 7 で説明 したの と 同様に して薄型非水電解質二次電 池を組み立てた。
(比較例 3 1 )
正極タブと負極タブの最短距離を 5 πιπιにする こ と以外は 前述した実施例 9 4 で説明 したの と同様な構成の角形非水電 解質二次電池を組み立てた。
得られた実施例 6 7 〜 9 4及び比較例 2 4 〜 3 1 の二次電 池について、 5 0 0サイ クル後の電池容器の膨れと 5 0 0 サ イ タル時の容量維持率を以下に説明する方法で測定し、 その 結果を下記表 9 〜 1 0 に示す。
( 5 0 0 サイ クル後の電池容器の膨れと容量維持率) 各二次電池について、 初充放電工程と して、 室温で 0 . 2 C ( 1 3 O m A ) で 4 . 2 Vまで定電流 ' 定電圧充電を 1 5 時間行い、 その後、 室温で 0 . 2 Cで 3 . 0 Vまで放電した 次に、 室温で 1 . O C ( 6 5 O mA ) で 4 . 2 Vまで定電 流 · 定電圧充電を 3 時間行い、 その後、 室温で 1 . 0 Cで 3 0 Vまで放電した。 その後、 電池容器の厚み t o を測定した 次に前述の充放電レー ト 1 C、 充電終止電圧 4 . 2 V、 放 電終止電圧 3 . O Vの充放電を 5 0 0 回繰り 返した後、 放電 状態で電池容器の厚み を測定し、 下記 ( 6 ) 式よ り サイ クル後の電池容器の厚み変化率を求めた。 また、 5 0 0 サイ クル時の放電容量を測定し、 1 サイ クノレ 目 の放電容量を 1 0 0 %と して 5 0 0サイ クル時の容量維持率を算出 し、 その結 果を下記表 9 〜 1 0 に示す。
( ( t ! - t 0) / t 0) X 1 0 0 ( % ) ( 6 ) ただし、 前記 t o はサイ クル試験前の電池容器の厚さで、 前記 は、 5 0 0 サイ クル後の電池容器の厚さ を示す。
なお、 表 9 〜表 1 0 中、 B T S は 1, 4 一プチレ ンスル ト ン、 D E C はジェチルカーボネー ト、 G B L は γ —プチロ ラ ク ト ン、 P Cはプロ ピレンカーボネー ト 、 V Cはビニ レン力 ーボネー ト を示す。
表 9
500サイクル時
?† 7Jk、价iSの v TFJHi A f# スルトン化合物の 離 電池容器の
電解質/電解質濃度 厚み変化率 (%)容量維持率 (%)
(O/Oは体積 を示す) 種類と配合比 (mm)
\J リリ LiPFg / 1moL/L PRS-1体積% 14 10 80 偷 1 fii¾ LiPFg / 1 moL/し PRS-1体難 14 8 83 宝" ftfe " RQ ΛΟ TOC ΛΟ ,ΠΠΙ し iBF4 / 15moし/し 11 * Aτ 9 85
Jlli ΡΊΙ fyj Q WFC 4Q 5%PG LiPFg / 1moL/L PRS-1体積% 8 83
奪偷例 1 33%FC 66%MEC LiPFg / 1moL/L BTS - 1体積% 14 11 78 宝偷 179 LiPFfi / 1moL/L BTS-1体積0/ n 8 81 宝" fife* 173 LiBFi / 15moL/L BTS-1体積% Λ 1Α
τ* 10 80
AQ TOC Ο 59ί Π UPFR / 1 moL/L 1Α
Η" 9 82 00 夫观 wリ 10 0 F Rfi^MFP MP「F« / 1 moリL/L PRS-1体積0/。 Ό 14 75 宝 17fi UPFR / 1 moL/L PRS-1体積0 /0 R
Ό 13 77
177 UPFR / 1moL/L PRS-1体積0 /0 Ο Q 13 78
例 78 495%FC 495%PC LiPFg / 1 moL/L PRS-1体積0 /0 11 79
実施例 79 33%EG 66 MEC LiPF6/ 1moL/L PRS-1体積0 /0 10 11 79
刀
実施例 80 49.5¾EG 49.5%PG LiPF6 / 1moL/L PRS-1体積0 /0 10 9 82
実施例 81 33%EG 66霞 C LiPF6/1moL/L PRS-1体積% 16 12 80
実施例 82 49.5%EG 49,5%PG LiPF6/1moL/L PRS-1体積0/。 16 10 80
実施例 83 33%EC,66% EC LiPF6 / 1moL/L PRS-1体積0 /0 17 14 78
実施例 84 49.5%EC,49.5%PC LiPF6/1moL/L PRS-1体積0 /0 17 13 77
表 9〜 1 0 から明 らかなよ う に、 正極タブと負極タブの最 短距離が 6 〜 1 8 m mである実施例 6 7〜 9 4 の二次電池は 5 0 0サイ クル時の電池厚さ変化率が、 最短距離が前記範囲 を外れる比較例 2 4〜 2 9 , 3 1 の二次電池と、 P R Sが無 添加の比較例 3 0 の二次電池に比較して小さいこ とが理解で さ る。
実施例 6 7 , 7 0 , 7 5 〜 8 6 を比較する こ と によって、 電池厚さ変化率を小さ く するには最短距離を 8 〜 1 7 m m、 よ り 好ま し く は 1 0〜 1 6 mmにする こ とが望ま しいこ とが わかる。
また、 実施例 6 7 , 8 7 , 8 8 の結果から、 内内タブの時 だけでな く 内外タブの場合にも正極タブと負極タブの最短距 離が 6〜 1 8 mmであれば、 5 0 0 サイ クル時の電池厚さ変 化率を小さ く でき る こ とがわかる。
さ らに、 実施例 8 9 〜 9 3 の結果力 ら、 1 5 ~ 5 0体積% の E C と 2 0体積%よ り 多く 7 0体積%以下の P C と 1 0体 積0 /0よ り 多く 5 0体積0 /0以下の G B L と 1 0 体積0 /0以下のス ル ト ン化合物と を含む非水電解質を備えた実施例 8 9 〜 9 0 の二次電池と、 1 5 〜 6 0 体積%の E C と 3 5 〜 8 5 体積% の P C と 1 0体積0 /0以下の G B L と 1 0体積%以下のスル ト ン化合物を含む非水電解質を備えた実施例 9 1 〜 9 3 の二次 電池は、 5 0 ◦サイ クル時の容量維持率を高く でき る こ とが わ力 る。
産業上の利用可能性
本発明によれば、 初充電時のガス発生量が低減され、 初期
充放電効率が向上された非水電解質二次電池を提供する こ と ができる。 また、 本発明によれば、 初充電時のガス発生量が 少なく 、 かつ充電状態における高温長期保存特性が改善され た非水電解質二次電池を提供する こ とができ る。 さ ら に、 本 発明によれば、 充放電サイ クルを繰り 返した際の電極群の歪 みが低減された非水電解質二次電池を提供する こ とができる