WO2004005034A1

WO2004005034A1 - 画像形成装置及びその制御方法

Info

Publication number: WO2004005034A1
Application number: PCT/JP2003/008663
Authority: WO
Inventors: Yuji Yakura; Kenji Suzuki; Hiroshi Tokunaga; Shinichi Horii
Original assignee: Sony Corporation
Priority date: 2002-07-09
Filing date: 2003-07-08
Publication date: 2004-01-15
Also published as: US20080180472A1; EP1520705A1; KR101007493B1; CN1556755A; JP4033195B2; US20050062791A1; CN1309574C; EP1520705A4; KR20050016279A; US7997679B2; JPWO2004005034A1

Abstract

　本発明は、記録媒体上に画像形成を行う画像形成装置であり、インク吐出孔（１３）が設けられたインク吐出面（６）を有するプリントヘッド（４）を備え、インク吐出孔（１３）からインクを吐出させて記録紙上に画像形成を行う。インク吐出面（６）のインク吐出孔（１３）からのインクの吐出動作を制御する吐出制御部（４１）を備え、吐出制御部（４１）は、入力した画像信号に応じてインク吐出孔（１３）からインクを予備吐出する量を制御し、又はインク吐出孔（１３）を選択する。これにより、画像信号に応じてインク吐出孔（１３）の予備吐出量を制御し、又はインク予備吐出孔（１３）を選択して、インク吐出面（６）を傷つけずに、無駄なインク吐出量を低減し、インク吐出孔（１３）付近のクリーニング効果を図る。

Description

明細書画像形成装置及びその制御方法技術分野本発明は、インク吐出孔からインクを吐出させて記録媒体上に画像形成を行う画像形成装置及びその制御方法に関する。

本出願は、日本国において 2 002年 7月 9日に出願された日本特許出願番号 2002 - 200427, 日本特許出願番号 2002— 200428を基礎として優先権を i張するものであり、この出願は参照することにより、本出願に援用される。景技術インクジェット方式の画像形成装置、例えばィンクジヱヅトプリン夕は、ランニングコストが低く、プリント画像のカラ一化、装置の小型化が容易である等の点から広く普及している。このインクジェットプリンタは、プリントヘッドのィンク吐出面に設けられた微小なインク吐出孔から微量なインクを吐出させて画像記録を行うようになっており、長時間続けて印刷動作を行わず、ブリントヘッドのィンク吐出孔からィンクを吐出させていない場合には、前回の印刷動作によりィンク吐出面のィンク吐出孔付近に付着したィンクが蒸発乾燥して增粘、固化してしまうことがあり、正常なィンク吐出が困難となる。

このようなインクジエツトプリンタにおいては、記録媒体上に印刷をするために、あるインク吐出孔からインクを吐出し、その後数秒から数十秒間、そのインク吐出孔から次のィンクが吐出されないと、該ィンク吐出孔付近に付着したィンクが蒸究乾燥して增粘、固化してしまうことが知られている。このため、それ以前の印刷動作によって、ィンク吐出面のィンク吐出孔付近に付着したィンクが蒸発乾燥して增粘、固化してしまわないように、印刷動作を行わない時間においても、インク吐出孔からインクを予備吐出するようにしている。

また、インク吐出孔からの予備吐出動作においては、記録媒体のサイズにかかわらず、全てのィンク吐出孔で一定の予備吐出量で予備吐出を行うようにしている。

このような従来の技術では、インクジエツトプリン夕の予備吐出の動作において、インク吐出孔から直前に吐出されたインクの吐出量や、画像デ一夕、吐出ィンクの色に応じて該ィンク吐出孔からのィンクの予備吐出量、予備吐出するィンクの色などが制御されておらず、予備吐出によるィンクの消費量が多くなつていた。

このような従来の技術では、インクジエツトプリンタの予備吐出の動作において、任意のィンク吐出孔の予備吐出動作前における印刷動作時のィンク吐出位 H に応じて、該インク吐出孔からの予備吐出量を制御し、又はインク吐出孔を選択しておらず、予備吐出動作によるインクの消費量が多くなつていた。また、従来の予備吐出動作においては、記録媒体の大きさにかかわらず、全てのインク吐出孔において一定の予備吐出量で予備吐出を行っていたため、例えば、記録媒体上に印刷されないスペースがある場合であっても、インク吐出孔からの予備吐出が行われており、ィンクの予備吐出量に無駄が生じていた。

このような予備吐出によるィンクの消費量が増大しないように、ブレードを使用して、インク吐出孔をクリーニングする方法も考えられるが、かかるブレードによるワイビングだけでは依然としてィンク吐出孔付近にィンクが残ってしまうことが多く、十分なクリ一ニングができなかった。

なお、複数のブレードを回転軸に取り付けて回転させた場合でも、上記と同様、ィンク吐出面を傷つけてしまう場合があるとともに、ワイビング効果にのみ頼らざるを得ないため、ィンク吐出孔付近にィンクが残ってしまうという問題点があつた。発明の開示本発明の目的は、上述したような従来のィンクジエツトプリンタが有する問題点を解消することができる新規な画像形成装置及びその制御方法を提供することにある。

本発明の他の目的は、インク吐出面を傷つけずに、無駄なインク吐出量を低減し、ィンク吐出孔付近のクリーニング効果を図る画像形成装置及びその制御方法を提供することにある。

本発明に係る画像形成装置は、上述した目的を達成すべく、インク吐出孔が設けられたィンク吐出面を有するプリントへッドを備え、ィンク吐出孔からィンクを吐出させて記録媒体上に画像形成を行う画像形成装置であって、インク吐出面のィンク吐出孔からのィンクの吐出動作を制御する吐出制御手段を備える。吐出制御手段は、入力した画像信号に応じて一又は複数のィンク吐出孔からィンクを予備吐出する量を制御する。

本発明に係る他の画像形成装置は、上述した木邸を達成すべく、インク吐出孔が設けられたインク吐出面を有するプリントへッドを備え、ィンク吐出孔からィンクを吐出させて記録媒体上に画像形成を行う画像形成装置であって、インク吐出面のィンク吐出孔からのィンクの吐出動作を制御する吐出制御手段を備える。この吐出制御手段は、入力した画像信号に応じてィンクを予備吐出する一又は複数のィンク吐出孔を選択するようにした。

本発明に係る画像形成装置の制御方法は、上述した目的を達成すべく、インク吐出孔が設けられたィンク吐出面を有するプリントヘッドと、ィンク吐出面のィンク吐出孔からのィンクの吐出動作を制御する吐出制御手段とを備え、ィンク吐出孔からインクを吐出させて記録媒体上に画像形成を行う画像形成装置の制御方法であって、吐出制御手段は、入力した画像信号に応じて一又は複数のインク吐出孔からインクを予備吐出する量を制御するようにした。

本発明に係る他の画像形成装置の制御方法は、上述した課題を解決すべく、ィンク吐出孔が設けられたィンク吐出面を有するプリントヘッドと、ィンク吐出面のインク吐出孔からのィンクの吐出動作を制御する吐出制御手段とを備え、ィンク吐出孔からインクを吐出させて記録媒体上に画像形成を行う画像形成装置の制御方法であって、吐出制御手段は、入力した画像信号に応じてインクを予備吐出する一又は複数のィンク吐出孔を選択するように制御するようにした。本発明に係るさらに他の画像形成装置は、上述した課題を解決すべく、インク吐出孔が設けられたィンク吐出面を有するプリントへッドを備え、ィンク吐出孔からインクを吐出させて記録媒体上に画像形成を行う画像形成装置であって、ィンク吐出面のィンク吐出孔からのィンクの吐出動作を制御する吐出制御手段を備える。この吐出制御手段は、ィンク吐出孔の予備吐出動作前の印刷動作時における記録媒体の大きさに対応するィンク吐出位置に応じて、該ィンク吐出孔からィンクを予備吐出する量を制御する。

本発明にさらに他の画像形成装置は、上述した課題を解決すべく、インク吐出孔が設けられたィンク吐出面を有するプリントへッドを備え、ィンク吐出孔からィンクを吐出させて記録媒体上に画像形成を行う画像形成装置であって、ィンク吐出面のインク吐出孔からのインクの吐出動作を制御する吐出制御手段を備えるこの吐出制御手段は、ィンク吐出孔の予備吐出動作前の印刷動作時における記録媒体の大きさに対応するィンク吐出位置及び入力した画像信号に応じて、該ィンク吐出孔からィンクを予備吐出する量を制御する。

本発明に係るさらに他の画像形成装置は、上述した課题を解決すべく、インク吐出孔が設けられたィンク吐出面を有するプリントへッドを備え、ィンク吐出孔からィンクを吐出させて記録媒体上に画像形成を行う画像形成装置であって、ィンク吐出面のィンク吐出孔からのィンクの吐出動作を制御する吐出制御手段を備える。この吐出制御手段は、インク吐出孔の予備吐出動作前の印刷動作時における記録媒体の大きさに対応するィンク吐出位置に応じて、ィンクを予備吐出する一又は複数のィンク吐出孔を選択する。

本発明に係るさらに他の画像形成装置は、上述した課题を解決すべく、インク吐出孔が設けられたィンク吐出面を有するプリントへッドを備え、ィンク吐出孔からインクを吐出させて記録媒体上に画像形成を行う画像形成装置であって、ィンク吐出面のインク吐出孔からのインクの吐出動作を制御する吐出制御手段を備える。この吐出制御手段は、インク吐出孔の予備吐出動作前の印刷動作時における記録媒体の大きさに対応するインク吐出位置及び入力した画像信号に応じて、ィンクを予備吐出する一又は複数のィンク吐出孔を選択する。

本発明に係るさらに他の画像形成装置の制御方法は、上述した課題を解決すベく、インク吐出孔が設けられたインク吐出面を有するプリントヘッドと、インク吐出面のインク吐出孔からのインクの吐出動作を制御する吐出制御手段とを備え- インク吐出孔からインクを吐出させて記録媒体上に画像形成を行う画像形成装置の制御方法であって、吐出制御手段は、ィンク吐出孔の予備吐出動作前の印刷動作時における記録媒体の大きさに対応するィンク吐出位置に応じて、該ィンク吐出孔からインクを予備吐出する量を制御するようにした。

本発明に係るさらに他の画像形成装置の制御方法は、上述した課題を解決すベく、インク吐出孔が設けられたインク吐出面を有するプリントへッドと、インク吐出面のインク吐出孔からのインクの吐出動作を制御する吐出制御手段とを備え、ィンク吐出孔からィンクを吐出させて記録媒体上に画像形成を行う画像形成装置の制御方法であって、吐出制御手段は、インク吐出孔の予備吐出動作前の印刷動作時における記録媒体の大きさに対応するインク吐出位置及び入力した画像信号に応じて、該ィンク吐出孔からィンクを予備吐出する量を制御するようにした。本発明に係るさらに他の画像形成装置の制御方法は、上述した課題を解決すベく、インク吐出孔が設けられたインク吐出面を有するプリントヘッドと、インク吐出面のインク吐出孔からのインクの吐出動作を制御する吐出制御手段とを備え、インク吐出孔からインクを吐出させて記録媒体上に画像形成を行う画像形成装置の制御方法であって、吐出制御手段は、インク吐出孔の予備吐出動作前の印刷動作時における記録媒体の大きさに対応するィンク吐出位置に応じて、インクを予備吐出する一又は複数のィンク吐出孔を選択するように制御するようにした。本発明に係るさらに他の画像形成装置の制御方法は、上述した課題を解決すベく、インク吐出孔が設けられたインク吐出面を有するプリントヘッドと、インク吐出面のィンク吐出孔からのインクの吐出動作を制御する吐出制御手段とを備え、インク吐出孔からインクを吐出させて記録媒体上に画像形成を行う画像形成装置の制御方法であって、吐出制御手段は、インク吐出孔の予備吐出動作前の印刷動作時における記録媒体の大きさに対応するインク吐出位置及び入力した画像信号に応じて、ィンクを予備吐出する一又は複数のィンク吐出孔を選択するように制御するようにした。

本発明の更に他の目的、本発明によって得られる具体的な利点は、以下において図面を参照して説明される実施の形態の説明から一層明らかにされるであろう図面の簡単な説明図 1は、本発明に係る画像形成装置の一例としてのィンクジェットプリンタを示す斜視図である。

図 2は、図 1 に示すィンクジヱットへッドの拡大横断面図である。

図 3は、図 2に示すへッドキヤップ及びクリ一ニングロ一ラ並びにィンク受部の具体例を示す側面図である。

図 4は、ヘッドキヤヅプ及びクリーニングロ一ラ並びにィンク受部の具体例を示す平面図である。

図 5は、図 4の V— V線断面図である。

図 6 A〜図 6 Cは、クリ一ニングロ一ラによるプリントへッドのィンク吐出面のクリーニング作用を説明するための拡大断面図である。

図 7は、へヅドキャップがブリントへッドに対し相対的に移動する際に行われるィンク吐出孔からの予備吐出のタイミングを検出する手段を示す説明図である _c 図 8 A及び図 8 Bは、クリ一ニングローラの他の実施形態を示す概略説明図である。

図 9は、本発明に係る画像形成装置の制御を行う制御装置部の構成及び動作を説明するためのプロック図である。

図 1 0は、本発明に係る画像形成装置の制御方法を示すフローチャートであり、主としてィンクを予備吐出する動作の制御を示している。

図 1 1 A〜図 1 1 Hは、インクジェヅトへッドのへヅドキヤップ及びクリ一二ングローラによるクリーニング動作を示す説明図である。

図 1 2は、本発明に係る画像形成装置の一例としてのィンクジエツトプリンタを示す斜視図であり、インクジエツトへッドを装着した状態を示す図である。図 1 3は、インクジェットブリン夕を示す斜視図であり、ヘッドキヤップを閧いた状態を示す図である。

図 1 4は、図 1においてィンクジエツトへッドをプリンタ本体の所定箇所に矢印 H方向に挿入して収納した具体的な機構と動作を示す説明図である。

図 1 5は、インクジェットヘッドがへッド着脱機構でプリンタ本体の所定箇所に固定されると共に、へッドキャップが移動可能となった具体的な機構と動作を示す説明図である。

図 1 6は、インク力一トリヅジの底面側に装着されたへッドキヤヅプが矢印 A 方向に移動して開いた状態の具体的な機構と動作を示す説明図である。

図 1 7は、へッドキャップが移動軌跡 Pに従って矢印 A方向に順次移動する状態の具体的な機構と動作を示す説明図である。

図 1 8は、へッドキャップが移動軌跡 Pに従って矢印 A方向に一杯に移動して退避位置に収まった状態の具体的な機構と動作を示す説明図である。

図 1 9 A及び図 1 9 Bは、インクジエツトへヅドをトレイを介してプリンタ本体に装着する他の形式のィンクジエツトプリンタを示す概略説明図である。図 2 0は、本発明に係る他の例の画像形成装置の制御を行う制御装置部の構成及び動作を説明するためのプロック図である。

図 2 1は、本発明の他の例の画像形成装置の制御方法を示すフローチャートであり、主としてインクを予備吐出する動作の制御を示している。発明を実施するための最良の形態以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。

図 1は本発明に係る画像形成装置の一例としてのィンクジエツトプリンタを示す斜視図である。このインクジェットプリン夕は、インクジェットヘッド 1が独立した形態を有してプリン夕本体 2に直接装着される形式のものを示しており、ィンクジエツトへッド 1 を図中矢印 H方向に収納してプリン夕本体 2に固定状態でセットするように構成されている。

インクジェットヘッド 1は、液体インクを例えば電気熱変換式又は電気機械変換式などで微細に粒子化して吐出し、記録紙（記録媒体）上にインクドットを吹付けるもので、図 1及び図 2に示すように、インクカートリッジ 3と、プリントヘッド 4と、ヘッドキャップ 5とを備えてなる。インクカートリツジ 3は、内部に 1色又は複数色のィンクを収容するもので、その筐体が図 1 に示すプリン夕本体 2の幅方向、すなわち記録紙の幅方向に全幅にわたつて細長く伸びている。筐体の内部には、図示は省略したが、例えば 4つに分かれたインク室があり、イエロ一 Y、マゼン夕 Μ、シアン C、ブラックの 4色のインクが充填されている。なお、インクカートリッジ 3は、硬質樹脂等で形成されている。

インクカートリッジ 3の底面部には、図 2 (図 1 に示すインクジェットヘッド 1の拡大横断面図）に示すように、プリントへヅド 4が設けられている。このプリントへヅド 4は、インクカートリッジ 3から供給されるインクを微細に粒子化して吐出させるもので、微小な孔からなるィンク吐出孔がィンクカートリッジ 3 の長手方向に沿って記録紙の全幅に対応して設けられたィンク吐出面 6を有している。このインク吐出面 6は、例えばニッケル及びニッケルを含む材質でニッケル電銪法により薄いシ一ト状に形成され、インクカートリッジ 3の長手方向に伸び、イェロー Y、マゼンタ Μ、シアン C、ブラック Kの 4色のインク吐出孔の列がそれぞれ設けられており、 4色一体型のラインへッドとされている。

なお、図示は省略したが、インク吐出面 6の Y、 M、 C、 Kの各色のインク吐出孔の列のある部分と、該ィンク吐出孔を挟む両側にてへッド電極を樹脂で覆つた凸部が形成された部分とは、波打ち面状に形成されている。

インク力一トリヅジ 3の底面側には、へヅドキャップ 5が取り付けられている _c このへッドキヤヅプ 5は、後述のクリーニングロ一ラ 7を内部に収容すると共に、プリントヘッド 4のィンク吐出面 6を覆いィンク吐出孔の乾燥と目詰まりを防ぐために保護するキヤップ部材となるもので、インク力一トリッジ 3の筐体と同じ長さで細長く伸び、上面が閧口した浅い箱状に形成されており、該プリントへッド 4に対し相対的に移動し且つ着脱可能に装着されている。そして、ヘッドキヤップ 5は、プリントへッド 4のィンク吐出面 6の長手方向に直交する方向に図中矢印 A方向又は矢印 B方向にモータ等の移動手段により移動され、矢印 A方向に移動した状態でィンク力一トリッジ 3から外され、矢印 B方向に戻った状態で再びインク力一トリヅジ 3に装着される。なお、ヘッドキャップ 5は、硬質樹脂等で形成されている。ヘッドキャップ 5の内部には、クリーニングローラ 7が設けられている。このクリーニングローラ 7は、プリントへッド 4のインク吐出面 6をクリーニングするクリーニング部材となるもので、弾性を有する材料で円柱状に形成されており、へッドキヤップ 5内の一側部にて該へヅドキヤップ 5の長手方向に取り付けられている。したがって、プリントヘッド 4のインク吐出面 6の長手方向と平行となる。クリーニングローラ 7は、ヘッドキャップ 5と共に矢印 A方向に移動してプリントヘッド 4のィンク吐出面 6をクリ一ニングするようになっている。

同じくへッドキヤヅプ 5の内側には、インク受部 8が設けられている。このィンク受部 8は、プリントへッド 4のィンク吐出孔からの予備吐出ィンクを受けるもので、浅い箱状のへッドキャップ 5の底面の一部又は全体で予備吐出されたィンクを受けるように構成されている。

次に、ヘッドキャップ 5及びクリーニングローラ 7の具体例について、図 3〜図 5を参照して説明する。まず、図 4において、ヘッドキャップ 5は、図 1 に示すインクカートリッジ 3の幅と長さに合わせて細長状に形成され、図 3に示すように、下部に底面を有し全周囲に側壁が立ち上部が開口した浅い箱状に形成されている。前述のように、ヘッドキャップ 5はプリントヘッド 4のインク吐出面 6 の長手方向に直交する方向に図 2中矢印 A方向又は矢印 B方向に移動されるが、矢印 B方向に戻った状態で再びィンクカートリッジ 3に装着される際の位置決め手段として、図 3に示すように、クリーニングローラ 7 と反対側の側壁の上端部に位置決め爪 1 2が設けられている。この位置決め爪 1 2がインクカートリッジ 3の下部側縁部に係止してへヅドキャップ 5を位置決めするようになつている。へヅドキャップ 5のプリントへッド 4側にて長手方向の一側の側壁近傍には、プリン卜へッド 4のィンク吐出面 6の全長にわたって接触する円柱状に形成されたクリーニングローラ 7が着脱可能に保持されている。すなわち、クリーニングローラ 7の両端部には、図 4に示すようにピン 9が突出して設けられ、このピン 9が図 3に示すように略 U字状の形状で立ち上がる保持部材 1 0で保持されている。この保持部材 1 0の上部のビン受入れ部は弾性的に閧閉可能とされており、ピン 9を上方からピン受入れ部に押し付けることにより該ピン受入れ部が開いてピン 9を受け入れ、その後閉じて保持する。逆に、ピン 9を上方に持ち上げることにより、該ピン受入れ部が開いてビン 9を取り外すことができるようになっている。

なお、クリーニングローラ 7の円柱状の形状は、図 4及び図 5に示すように、その長手方向の中央部分が緩やかに太くなったいわゆるクラゥン形状に形成ざれている。これは、クリーニングローラ 7が長手方向の中央部分で下方に撓むことがあるので、その撓みによりィンク吐出面 6と非接触になることを防止するためである。

クリ一ニングロ一ラ 7のィンク吐出面 6に接触する部分は、弾性を有するゴム等の材質で形成されている。すなわち、クリーニングローラ 7の芯材は、例えば金属や硬質樹脂等で形成されているが、その芯材ょり外側の周面部分はゴム等の弾性部材で形成されている。なお、クリーニングローラ 7の全体がゴム等の弾性部材で形成されていてもよい。

クリーニングローラ 7をへヅドキヤヅプ 5に保持する部分には、図 3に示すように、フローティングスプリング 1 1が介在されている。このフローティングスプリング 1 1は、クリーニングローラ 7をプリントヘッド 4のインク吐出面 6側に付勢する手段となるもので、例えば側面視で略 U字状に形成された板パネから成り、保持部材 1 0の近傍にてピン 9の下方に揷入されている。そして、フローティングスプリング 1 1の付勢力が両端部のピン 9に働くことにより、クリ一二ングローラ 7をプリントヘッド 4のィンク吐出面 6に略均一な力で押圧する。これにより、図 2に示すように、インクカートリッジ 3の底面側にヘッドキヤップ 5が取り付けられた状態で、フローティングスプリング 1 1の付勢力と、クリーニングロ一ラ 7の弾性力と、クラウン形状とで、クリーニングローラ 7は、プリントヘッド 4のインク吐出面 6の全長にわたって接触するようになる。なお、フ口一ティングスプリング 1 1は、略 U字状の板パネに限られず、コイルスプリングであってもよい。

また、クリーニングローラ 7は、プリントヘッド 4のインク吐出面 6 との接触により従動回転する。したがって、図 2に示すように、ヘッドキャップ 5が矢印 A方向に移動することにより、クリーニングローラ 7はプリントへッド 4のインク吐出面 6の全長にわたって適度な圧力で密着しながら回転し、その回転移動によりィンク吐出面 6に付着しているィンクをクリーニングする。

ここで、クリーニングローラ 7によるプリントへッド 4のインク吐出面 6のクリーニング作用について、図 6 A〜図 6 Cを参照して説明する。なお、図 6 A〜図 6 Cでは、説明を分かり易くするため、インク吐出面 6とインク吐出孔 1 3 とクリーニングローラ 7 とを拡大した断面図で示している。まず、図 6 A〜図 6 C において、クリーニングローラ 7は、図 2に示すヘッドキャップ 5 と共に矢印 A 方向に移動しながら、ィンク吐出面 6との接触により矢印 C方向に従動回転する, そして、クリーニングローラ 7が、図 2に示すプリントヘッド 4のインク吐出面 6の或る列のインク吐出孔 1 3の位置を通過するとする。

図 6 Aは、矢印 C方向に従動回転しながら矢印 A方向に移動してきたクリー二ングローラ 7が、或る列のインク吐出孔 1 3の位置に差しかかった状態を示している。このとき、インク吐出孔 1 3の部位には、インク室 1 4からのインク 1 5 が充満されており、該ィンク吐出孔 1 3の内部にはィンク 1 5の表面の界面張力により凹状曲面のメニスカス 1 6が形成されている。図 6 Aに示すように、クリ一ニングロ一ラ 7が矢印 C方向に従動回転しながら矢印 A方向に移動することにより、インク吐出孔 1 3を一方側縁部から他方側縁部に向けて塞いで行き、その間にインク吐出孔 1 3内の空気が他方側縁部の隙間から矢印 Dのように押し出されて行く。

次に、図 6 Bに示すように、クリーニングローラ 7が更に矢印 C方向に従動回転しながら矢印 A方向に移動して、丁度インク吐出孔 1 3の位置に来ると、該ィンク吐出孔 1 3を完全に塞いだ状態になる。このとき、クリーニングローラ 7はインク吐出面 6に押圧して接触されているので、微視的には、クリーニングローラ 7の表面の一部がその弾性によりィンク吐出孔 1 3の一方側縁部と他方側縁部との間でィンク吐出孔 1 3内に少し入り込み、その分だけィンク吐出孔 1 3内の空気を押し出した状態でインク吐出孔 1 3の入口を塞ぎ、内部を密封している。その後、図 6 Cに示すように、クリーニングローラ 7が更に矢印 C方向に従動回転しながら矢印 A方向に移動して、インク吐出孔 1 3の他方側縁部を塞いだ状態で一方側縁部だけを閧いて行く。このとき、微視的には、インク吐出孔 1 3内に少し入り込んだクリ一ニングローラ 7の表面の一部がィンク吐出孔 1 3の一方側縁部から離れる際に、ィンク吐出孔 1 3内の密封された空気が引かれて一方側縁部の隙間から矢印 E方向に吸引される。

すなわち、図 6 Bに示すようにィンク吐出孔 1 3内の空気が少し押し出されて密封された状態（正圧）から、図 6 Cに示すようにインク吐出孔 1 3内の空気が引き出された際（負圧）のインク吐出孔 1 3内の圧力変化により、インク吐出孔 1 3内のィンクが吸引されるようになる。これにより、インク吐出孔 1 3内に残つたィンクが図 2においてプリントへッド 4の外側に引っ張られる吸引力が作用し、ィンク吐出孔 1 3内のィンクを吸引して確実に除去することができる。この場合、ゴム等の弾性を有する材料で円柱状に形成されたクリーニング口一ラ 7をインク吐出面 6上で移動させるので、該インク吐出面 6のへッド電極を樹脂で覆った状態の保護層を損傷させることなく、ィンク吐出面 6のクリーニングを行うことができる。

なお、クリーニングローラ 7は、以上の説明ではプリントヘッド 4のインク吐出面 6との接触により従動回転するものとしたが、ィンク吐出面 6 との接触状態で回転しないように固定されていてもよい。例えば、図 3において、クリ一ニングロ一ラ 7の両端部にピン 9を上下方向に 2本設け、この 2本のピン 9を保持部材 1 0の略 U字状の溝内に挿入することにより、クリーニングローラ 7は回転しないようにされる。この場合は、クリーニングローラ 7でインク吐出面 6を擦りつつ移動するので、インク吐出面 6に付着している液状インクは勿論のこと、固ィ匕してこびり付いたィンクもクリーニングできる。

クリーニングロ一ラ 7は、ブレーキ機構により回転を制限してプリントヘッド 4のィンク吐出面 6を擦りつつ回転するようにしたものでもよい。このブレーキ機構は、例えば図 3において、クリーニングローラ 7の両端部のピン 9を保持部材 1 0で保持する部分に、適宜の弾性体を介在させ、その弾性体に閧けられた孔にビン 9を圧入したり、クリーニングローラ 7の両端面を弾性体の側面に圧接する機構になっており、クリーニングローラ 7の回転時に適度なブレーキ力が発生するようになる。この場合は、クリーニングローラ 7がインク吐出面 6を擦りつつ少し回転するので、インク吐出面 6を損傷させることなく、付着している液状ィンクは勿論のこと、固化してこびり付いたインクもクリーニングできる。ヘッドキヤヅプ 5の内側のインク受部 8には、図 3〜図 5に示すように、その底面である受面にィンク吸収部材 8 aが敷設されている。このィンク吸収部材 8 aは、ブリントへッド 4から予備吐出されたィンクの跳ね返りを防止する手段となるもので、例えばスポンジ、ポリウレタン、発泡ポリウレタン等の多孔質の高分子物質からなり、図 4に示すように、インク受部 8の受面の略全面にわたって敷かれている。なお、図 5に示されるように、クラウン形状に形成されたクリ一ニングローラ 7の中央部の太径部分を逃げるために、その下方部分には敷設されていない。

上述のようにィンク吸収部材 8 aを敷設した場合は、図 2に示すプリントへッド 4から予備吐出されたィンクの跳ね返りを防止すると共に、そのィンクがインク受部 8に溜まらないように吸収することができる。したがって、予備吐出インクがィンク受部 8で跳ね返ってィンク吐出面 6に再付着するのが防止される。また、適宜の期間使用して、予備吐出されたインクを吸収したインク吸収部材 8 a をィンク受部 8から外して廃棄し、新しいィンク吸収部材 8 aを敷設することにより、予備吐出ィンクの清掃を簡単に行うことができる。

なお、図 3〜図 5に示す例では、ヘッドキャップ 5の底面の全体をインク受部 8とした例を示したが、本発明はこれに限らず、底面の一部をインク受部 8としてもよい。例えば、図 2において、クリーニングローラ 7を少し中央部寄りに移して、へッドキヤップ 5のクリーニングロ一ラ 7側の側壁と該クリーニングロ一ラ 7との間に仕切り板を設け、この仕切り板と側壁とで囲まれた室をィンク受部 8としてもよい。この場合は、プリントヘッド 4のインク吐出孔からの予備吐出ィンクを受ける場所を、ヘッドキャップ 5の特定位置に限定することができる。次に、プリントへヅド 4のィンク吐出孔からのィンクの予備吐出について説明する。インクの予備吐出は、前述のようにインク吐出孔内のインクが蒸発乾燥して粘度大又は固化して、正常なインク吐出が困難となるのを防止するために、印字、印画を行う前にィンク吐出孔内のィンクを例えば吸引して排出するものである。このインクの予備吐出は、クリーニングローラ 7によるインク吐出面 6のクリーニングの実施後に、インク吐出孔からへッドキャップ 5のインク受部 8に向けて行うようになつている。例えば、プリントへッド 4のィンク吐出孔から 1 0 k H z程度の周波数でインク滴を吐出し、これを数回繰り返して予備吐出を行う。図 2において、各色のィンク吐出面 6を一つのクリーニングローラ 7でクリーニングすることによる混色を避けるために、各色のインク吐出面 6のクリ一ニングの実施後にィンクの予備吐出を実行する場合は、ィンクを予備吐出するタイミングを制御する必要がある。

そのために、図 7に示すように、ヘッドキャップ 5に、該へッドキヤップ 5がブリントヘッド 4に対し相対的に移動する際にブリントヘッド 4のインク吐出孔からの予備吐出のタイミングを検出する手段が設けられている。なお、図 7においては、ヘッドキヤップ 5の移動方向を図 2とは反対側に動くものとして示している。

予備吐出のタイミングを検出する手段は、図 7において、ヘッドキャップ 5の下面側に設けられた位置検出シート 1 7 と、この位置検出シート 1 7に対向して図 1に示すプリン夕本体 2内に設けられた光電スィツチ 1 8とからなる。位置検出シ一ト 1 7は、へッドキャップ 5が矢印 A方向に移動して行くときのプリントへッド 4の各色のィンク吐出面 6 との対応位置を調べるためのもので、例えば Y、 M、 C、 Kのインク吐出面 6の配列ピッチに合わせて明暗のパターンが形成され、そのパターンの配列はインク吐出面 6の各色 Y、 M、 C、 Kの順とは逆方向とされている。また、ヘッドキャップ 5の移動の初期状態では、位置検出シート 1 7 側のパターン配列が、矢印 Α方向に対して後方へずれている。

光電スィツチ 1 8は、ヘッドキヤッブ 5 と共に移動する位置検出シ一ト 1 7の明暗のパターンを検出するもので、例えば発光ダイオード（L E D ) からなる発光部 1 8 aと、フォトダイォ一ドからなる受光検出部 1 8 bとを一体的に組み合わせてなる。位置検出シート 1つの明暗のパターンは、発光部 1 8 aから射出される光の波長に対して反射率が変化するものであり、受光検出部 1 8 bもその反射光の波長に対して敏感なものとされている。

このような構成により、ヘッドキャップ 5が図 7中矢印 A方向に移動して行くとき、ヘッドキヤヅブ 5の下面の位置検出シート 1 7が光電スィツチ 1 8の前を通過する際に、位置検出シート 1 7の明暗パターンを検出して Y、 M、 C、のインク吐出面 6 との対応位置を調べることができる。これにより、ヘッドキヤップ 5と共に移動するクリーニングロ一ラ 7の位置を知って、該クリーニング口一ラ 7による各色のィンク吐出面 6のクリーニングの実施直後に、順次各ィンク吐出孔からィンクの予備吐出を実行するようにタイミングを制御する。このとき、予備吐出されたィンクは、確実にィンク受部 8内に受け取られる。

図 8 A及び図 8 Bは、クリーニングロ一ラ 7の他の例を示す概略説明図である。この例は、クリーニングローラ 7を回転駆動機構により正方向或いは逆方向に回転するようにしたものである。すなわち、図 2において、クリーニングローラ 7 のピン 9に、プリンタ本体 2内に設けられたモータ（図示省略）の回転軸を適宜の減速比の歯車機構を介して結合し、クリーニングローラ 7を積極的に回転駆動するように構成されている。

モータによるクリーニングローラ 7の回転は、図 8 Aに示すように、図 7に示すへッドキャップ 5の矢印 Aの移動方向と同じ方向に回転されると共に、へッドキヤップ 5の移動速度 V！よりもクリーニングローラ 7の外周速度 V ₂の方が犬となるような回転数で回転される。この場合、ブリントヘッド 4のインク吐出面 6 とクリーニングローラ 7の外周面との間の速度差に基づく擦りが生じ、該ィンク吐出面 6が確実にクリーニングされる。また、ヘッドキャップ 5の移動速度 V ,の方を、クリーニングローラ 7の外周速度 V ₂よりも大となるような回転数でモ一夕を回転させる場合も、上記と同様にインク吐出面 6とクリーニングローラ 7の外周面との間に擦りが生じ、ィンク吐出面 6が確実にクリーニングされる。

或いは、図 8 Bに示すように、クリーニングローラ 7を図 7に示すヘッドキヤップ 5の矢印 Aの移動方向とは逆方向に回転させてもよい。この場合は、プリントへッド 4のィンク吐出面 6とクリーニングローラ 7の外周面との間の移動方向の相違による擦りが生じ、該インク吐出面 6が確実にクリーニングされる。このように、図 8 A及び図 8 Bに示す例の場合は、ブリントヘッド 4のインク吐出面 6は、クリ一ニングロ一ラ 7の積極的な回転により次々と繰り出される新たな外周面によりクリーニングされる。

図 9は、以上のように構成された画像形成装置の制御を行う制御装置部 4 0の構成及び動作を説明するためのブロック図である。この制御装置部 4 0は、タリ —ニングロ一ラ 7を内部に収容したへッドキヤッブ 5を移動させる移動手段の駆動を制御したり、プリントへッド 4のィンク吐出孔からのィンクの吐出動作を制御したりするもので、制御部 4 1 と、メ力駆動部 4 2 と、へッド駆動部 4 3とを備えてなる。

制御部 4 1は、へッドキャップ 5を閧閉させる後述のキヤヅブ開閉モータ 4 6 の駆動を制御する駆動制御手段、及びインク吐出孔からのインクの吐出動作を制御する吐出制御手段を構成するもので、その内部には各種の情報や制御プログラムを格納しておく R O M 4 4と、この R O M 4 4から読み出した制御プログラムに基づいて各種制御指令を送出する C P U 4 5 とを有し、後述のメカ駆動部 4 2 及びへッド駆動部 4 3の制御を司るようになつている。

この制御部 4 1は、インク吐出孔に対応する画素の色を示す信号、又はインクの吐出量を示す信号、又はィンク吐出孔を選択する信号が含まれた画像信号としてのプリント信号が入力されると、該プリント信号のうち、例えば直前に吐出された各インク吐出孔からのインク吐出量、画像信号、吐出インクの色の情報を検知する検知手段を有しており、この検知手段はこれらの情報をもとに各ィンク吐出孔からの予備吐出量、予備吐出するィンクの色、即ち予備吐出するィンク吐出孔を判断する。この制御部 4 1は、インクを充填する各インクタンク内の各色の電気熱変換手段 4 8〜 5 1 を駆動してィンク吐出を制御するための吐出制御手段を備えており、この吐出制御手段は検知手段の判断に応じた信号を後述のへッド駆動部 4 3に送信する。

メカ駆動部 4 2は、へッドキャップ 5を開閉させるためのキヤップ開閉モ一夕 4 6及び記録媒体としての紙を供給、排紙するための給排紙モータ 4 7を駆動させるものである。なお、キャップ開閉モータ 4 6は、クリーニングローラ 7の外周面とプリントへッド 4のィンク吐出面 6とを接触させた状態で該両者を相対的に移動させる移動手段となる。

さらに、ヘッド駆動部 4 3は、前記プリントヘッド 4のインク吐出面 6に設けられたィンク吐出孔からィンクを吐出する素子部を駆動するもので、例えば発熱抵抗体で構成されるイエロ一用電気熱変換手段 4 8 と、マゼン夕用電気熱変換手段 4 9 と、シアン用電気熱変換手段 5 0 と、ブラック用電気熱変換手段 5 1 とにそれそれ駆動信号を送出する。このように構成された制御装置部 4 0は、制御部 4 1が外部からの画像形成の動作を示すプリント信号を取り込むと共に、図 7に示す光電スィツチ 1 8からの各色のィンク吐出面 6との対応位置の検出信号を入力して、メ力駆動部 4 2及びへッド駆動部 4 3に駆動信号を送り、クリーニングローラ 7がインク吐出面 6上の通過した色のインク吐出孔の列から順に、イエロ一、マゼンタ、シアン、ブラックの順でィンクを前記へッドキヤッブ 5内に予備吐出させるように制御する。図 1 0は、以上のように構成された画像形成装置の制御方法を示すフローチヤ —トであり、主としてプリントヘッド 4のインク吐出孔からインクを予備吐出する動作の制御を示している。なお、この制御は、図 9に示す制御部 4 1 内の R 0 M 4 4に格納された制御プログラムに基づいて、 C P U 4 5からの指示により実行される。

まず、図 1 0のジョブがスタートし、ステップ S 1において、図 9に示す制御部 4 1 に画像形成の動作開始を示すプリント信号が入力すると、ステップ S 2において、該制御部 4 1はへッド駆動部 4 3に各色の電気熱変換手段 4 8〜 5 1 を駆動するための吐出トリガ一信号を送出して、該へッド駆動部 4 3が各色の電気熱変換手段 4 8〜 5 1に電気信号を送出することによりィンクの予備吐出動作を行う。なお、ステップ S 2は、プリント動作の開始前に予備吐出を行うためのものであり、省略してもよい。

ここで、インクの予備吐出は、前述のように、インク吐出孔内のインクが高粘度に增粘及び固化するのを防ぐために重要な働きをしている。すなわち、インクがィンク吐出孔内に溜まり、そのィンクが高粘度に增粘及び固化すると印刷時にスムースなインク吐出ができなくなり、その度合いが大きいときには、インク詰まりとなる。そのため、インクの予備吐出によるインク吐出孔内部のクリ一ニングは、図 6に示すクリーニングロ一ラ 7によるィンク吐出孔付近をクリ一ニングすると共に、インク詰まりを起こさないようにする役割を果たすものである。図 9に示す制御装置部 4 0において、画像形成の動作閧始を示すプリント信号が制御部 4 1に入力した後、ィンク吐出孔からィンクが予備吐出されることにより、前回までに使用したィンク吐出孔付近に残った高粘度に増粘したィンク增粘部、又は固化したインク固化部をインク吐出孔から外へ吹き飛ばす。この吹き飛ばす動作がィンク吐出孔のクリーニングとなり、高粘度に増粘又は固化したィンクによりィンク吐出孔が詰まることを防ぎ、その後スムースにィンク吐出孔からインクを吐出することができる。これにより、その後のブリント動作、即ちインク吐出を効率良く行うことができる。

次に、図 1 0に示すステツプ S 2に示すィンクの予備吐出動作が行われた後、ステップ S 3において、プリント動作、すなわち、インク吐出孔からのインク吐出動作が行われ、ステップ S 4に進む。図 9に示す光電スィッチ 1 8がプリント動作終了信号を検知するまでは、ステップ S 4は "No" 側に進み、各インク吐出孔はプリント信号に基づいてインク吐出動作を続ける。ここで、図 9に示す光電スィッチ 1 8がプリント動作終了信号を検知すると、ステップ S 4は "Yes" 側に進み、光電スィツチ 1 8から制御部 4 1にプリント終了信号が送出される。

そして、図 1 0に示すステップ S 5において、制御部 4 1に備えられたインクの予備吐出量を計算する手段、又はインクを予備吐出するインク吐出孔を決定する手段によって、プリント信号により各ィンク吐出孔からィンクを予備吐出する量を制御し、又はプリント信号により予備吐出するインク吐出孔を選択し、この選択されたインク吐出孔に、各インクの予備吐出量を示す信号を送信し、各インク吐出孔が予備吐出動作を行う。ステップ S 5において、インクの予備吐出動作が終了すると、ジョブが終了する。

以上の説明において、プリント信号は制御部 4 1で検知されるものとして説明したが、本究明はこれに限られず、ヘッド駆動部 4 3において検知してもよい。この場合、へッド駆動部 4 3は、プリント信号により予備吐出量を計算する手段、又は該プリント信号により予備吐出するィンク吐出孔を決定する手段を備えており、これらの手段は、ブリント信号により各インク吐出孔の予備吐出量を制御し、又はプリント信号により予備吐出するィンク吐出孔を選択し、この選択されたィンク吐出孔に、各インクの予備吐出量を示す信号を送信し、各インク吐出孔が予備吐出を行うようになつている。

また、プリント信号にィンクの吐出量ゃィンクの色を識別できる識別子を設けることができる。この場合、ブリント信号には、インク吐出孔に対応する画素の色を示す信号、又はインクの吐出量を示す信号、又はインク吐出孔を選択する信号が含まれている。これにより、図 1 0のステップ S 5において、プリント信号により予備吐出量を制御して、あるいはプリント信号により予備吐出孔を選択して予備吐出動作を行うことができる。

以上の説明において、図 1 0に示すステップ S 5は、インク吐出孔の予備吐出の直前に出力されるプリント信号について記載されているが、本発明はこれに限られず、過去のブリント動作のときに吐出したインクの吐出量に応じて、次に開始されるインク吐出孔からの予備吐出量を制御することもできる。このような画像形成装置及びその制御方法によれば、例えば、過去数回のプリント動作又はィンク吐出動作によりインク吐出孔から吐出された各色のインク吐出総量が検出できるため、各色のィンク吐出総量に基づいて計算された各色のィンク吐出孔からの予備吐出量を決定し、この決定された各色のィンク吐出孔の予備吐出量を示す信号を、図 9に示す制御部 4 1又はヘッド駆動部 4 3に備えられた吐出制御手段に送信することができる。この制御部 4 1に送信された各色インク吐出孔の予備吐出量を示す信号は、へッド駆動部 4 3へ送信される。各色ィンク吐出孔の予備吐出量を示す信号は、へッド駆動部 4 3から各色の電気熱変換手段 4 8〜 5 1に送信され、過去数回のィンク吐出孔から吐出された各色のィンク吐出総量に基づいた予備吐出量で予儲吐出が行われる。

また、図 1 0に示すステップ S 5において、図 9に示す制御部 4 1内の吐出制御手段となる C P U 4 5から出力される予備吐出用の信号は、直前に吐出してからの時間に応じて設定されてもよい。この場合、制御部 4 1に備えられた時間信号検知手段が直前に入力された画像信号のうち、最後に吐出された各色の電気熱変換手段 4 8〜 5 1への電気パルス送信時間を示す信号を検知する。時間信号検知手段は、最も現在に近い時間に各ィンク吐出孔が印刷のため吐出された時間を検知し、それと現在の時間との差を算出し、現在との時間差が大きいインク吐出孔ほど予備吐出時間を長く、又は予備吐出量を多く設定する。これにより、最近、使用されない時間が長かったィンク吐出孔ほど、吐出したィンクが高粘度に増粘したィンク增粘部又は固化したィンク固化部が残っている可能性が高く、効率よく予備吐出をして、ィンク增粘部又は固化部を吹き飛ばすことができる。

さらに、図 1 0に示すステップ S 5において、予備吐出動作におけるインクの予備吐出量の制御は、ィンクを充填するィンクタンク内の電気熱変換手段に流す電気パルスの回数により決定することができる。この電気パルスは、例えば、図 9に示す制御部 4 1に備えられた電気パルス発生手段により発生し、ヘッド駆動部 4 3に送信され、各色インク予備吐出のための各色の電気熱変換手段 4 8〜 5 1 に送出される。電気パルス発生手段は、予備吐出だけのためということではなく、プリント動作時にィンクの吐出を行うために用いられる電気パルス発生手段と同一のものであってもよい。これにより、電気パルス発生手段を印刷のための吐出用と予備吐出用の二つを備える必要がなくなり、集積回路部の面積の効率化を図ることができる。

さらにまた、図 1 0に示すステップ S 5において、図 1に示すィンクジエツトヘッド 1は、そのインク吐出面のインク吐出孔からイエロ一、マゼン夕、シアン、ブラックを含む各色のィンクをそれそれ吐出するものであって、前述の吐出制御手段は、ィンク吐出孔から吐出されるィンクの色に応じて予備吐出量を制御するものとしてもよい。これにより、乾燥性のよいインクと乾燥性のわるいインクに応じて予備吐出量、又は予備吐出時間を可変することができ、効率的に予備吐出をして、ィンク增粘部又は固化部を吹き飛ばすことができる。

特に、このときの予備吐出量は、ブラックのインクが他のインクより多く予備吐出されるように設定することが好ましい。ブラックのインクは、他の色のイエ口一、マゼン夕、シアンなどのカラ T ンクに比べ、添加する染料の量が多く、更に、染料の分子量が大きく、粘度が高くなるという性質をもつ。このため、ブラックのィンク吐出孔の予備吐出量を多く、又は予備吐出時間を長くとらなければならないからである。なお、予備吐出時間が長いほど、予備吐出量が多くなることはいうまでもない。また、イエロ一、マゼン夕、シアンなどのカラ一インクにおいて、染料の含有量及び染料の分子量によって、乾燥特性に違いがあり、予備吐出量又は予備吐出時間について、乾燥特性を考慮すれば、効率的な予備吐出動作を行うことができる。

本究明による画像形成装置は、図 2に示す弾性を有する材料で円柱状に形成されたクリ一ニングロ一ラ 7を内部に収容すると供にプリントヘッド 4のインク吐出面 6を保護するへッドキャップ 5を設け、このクリーニングローラ 7とプリントへッド 4とを相対的に移動させる移動手段となるメカ駆動部 4 2 (図 9参照）を備えたものでもよい。これにより、ヘッドキャップ 5でクリーニングローラ 7 を内部に収容すると供に、プリントヘッド 4のインク吐出面を保護し、該ヘッドキャップ 5の開く動作によりクリーニングローラ 7 とィンク吐出面とを相対的に移動させることができる。この移動する際のクリ一ニングローラ 7の弾性変形によりィンク吐出孔内の增粘したィンクを吸引して除去することができる。

このとき、クリーニングローラ 7によるインク吐出孔のクリーニングは、インクの予備吐出動作の前又は後に行われるように設定されている。特に、クリ一二ングローラ 7によるィンク吐出孔のクリーニングがィンク予備吐出動作の直後に行われるように設定されていれば、予備吐出によりィンク吐出孔付近に残ったィンクを該クリーニングローラ 7によってクリーニングできるため、効率よくインク吐出面 6をクリーニングできる。クリ一ニングロ一ラ 7によるィンク吐出孔のクリーニングがインク予備吐出動作の直前に行われるように設定されていれば、ィンク吐出孔内に残っていたィンク増粘部又は固化部がクリ一ニングされ、その後の予備吐出を円滑に行うことができる。

そして、図 1 0に示すステップ S 5において、クリーニングローラ 7によるクリーニングを図 9に示す光電スィツチ 1 8が検知し、この光電スィツチ 1 8から制御部 4 1 に検知したことを示す信号が送信された場合、制御部 4 1に備えられた吐出制御手段が、送信された信号のうち、クリーニングローラ 7によってクリ —ニングされた時間と、入力したプリント信号により各ィンク吐出孔が直前又は過去に吐出した時間とを考慮して、ィンクの予備吐出量又はィンクの予備吐出時間を制御し、又は予備吐出するインク吐出孔を選択することができる。例えば、ステツプ S 5において、ィンクの予備吐出動作の直前ではない過去にクリーニングロ一ラ 7によるクリ一ニングをした時間が現在の時刻に近い場合には、各ィンク吐出孔からの予備吐出量を少なくしたり、あるいは予備吐出時間を短く設定したりすることができる。これらにより、効率よく予備吐出をすることが可能である。

以上の説明において、クリーニングローラ 7によるクリーニング動作は、プリントへッド 4のィンク吐出面 6のクリーニングの実施後にィンクの予備吐出動作を行うものとしたが、ィンク吐出面 6に接触するクリ一ニングロ一ラ 7による混色の虞がない場合は、クリーニングローラ 7によるインク吐出面 6のタリーニングの実施前にインクの予備吐出を行ってもよい。この場合は、図 9に示す光電スイッチ 1 8等による Y、 M、 C、 Kの各色のインク吐出孔からの予備吐出のタイミングを制御する必要はない。

次に、以上のように構成された画像形成装置による一連のクリーニング動作について、図 1 1 八〜図 1 1 Hを参照して説明する。ここでは、図 2に示すインクジェットヘッド 1において、矢印 Α方向にへヅドキャップ 5が移動し、プリントへッド 4のィンク吐出面 6のクリーニングを行い、その実施後にィンクの予備吐出を行うものとする。

まず、図 1 1 Aは、インクカートリッジ 3に対してへヅドキャップ 5が閉じた初期状態を示している。そして、この状態で図 1 において、インクジェットへッド 1はプリンタ本体 2に収納されてセットされる。次に、プリン夕本体 2にセッ卜された状態で、ヘッドキャップ開信号により、図 1 1 Bに示すように、ヘッドキャップ 5がインクカートリッジ 3に対して相対的に矢印 A方向に移動される。すると、インクカートリッジ 3に対してヘッドキャップ 5と共にクリーニング口ーラ 7が矢印 A方向に移動し、ブリントへッド 4のィンク吐出面 6に押圧接触した状態で該ィンク吐出面 6との接触状態で従動回転し、或いは固定又はブレーキ機構により回転が制限され、又はモータにより正方向或いは逆方向に回転されて移動する。

この状態で、図 2において、ブリントヘッド 4のインク吐出面 6のうち、イエ口一 Yのインク吐出面 6がクリーニングされたとする。すると、ヘッドキャップ 5の下面側に設けられた位置検出シート 1 7 (図 7参照）のイエロ一 Yに対応する部分が光電スィツチ 1 8の検出位置に移動してきて、イェロー Yのインク吐出面 6のクリーニングが終了したことを検出する。これにより、図 9に示す制御部 4 1からへッド駆動部 4 3に対し予備吐出開始信号が送出される。すなわち、ィエロ一 Yのインク吐出面 6のィンク吐出孔の列（イエロ一用電気熱変換手段 4 8 ) に対し予備吐出闢始信号が送出される。

次に、図 1 1 Cに示すように、イェロー Yのインク吐出面 6のインク吐出孔から予備吐出インク 5 2が噴射される。その後、イェロー Yのインク吐出面 6のィンク吐出孔に対し予備吐出停止信号が送られ、予備吐出インク 5 2の噴射が停止される。以後同様にして、図 2において、順次 M、 C、 Kのインク吐出面 6のクリーニングロ一ラ 7によるクリ一ニングが終わる都度、当該ィンク吐出面 6のクリーニング終了を光電スィツチ 1 8で検出して、制御部 4 1からそれそれのィンク吐出孔の列に対し予備吐出開始信号及び予備吐出停止信号が送られる。これにより、図 1 1 D、図 1 1 E、図 1 1 Fに示すように、各色のィンク吐出孔の列からの予備吐出のタイミングが制御され、 M、 C、 Kの順で予備吐出インク 5 2の噴射が順次実行される。

このようにして、各色のィンク吐出面 6のクリ一ニングと予備吐出が終了すると、図 1 1 Gに示すように、ヘッドキャップ 5は、矢印 Α方向に一杯に移動してやや上方に移り、退避位置に収まる。この状態で、記録紙に印字、印画を行う。次に、所要の頁数の印字、印画が終了すると、ヘッドキャップ閉信号が送られ、へッドキャップ 5は上記の退避位置から、図 1 1 Hに示すように、インクカートリッジ 3に対して相対的に矢印 B方向に移動される。すると、インク力一トリヅジ 3に対してへッドキヤップ 5 と共にクリーニングロ一ラ 7が矢印 B方向に移動して閉じた状態となり初期状態に戻る。なお、このクリーニングローラ 7が矢印 B方向に戻る際は、クリーニングローラ 7はインク吐出面 6には接触せず、そのインク吐出面 6のクリーニングは行わない。その後、次の印字、印画の指示を待つ。

なお、図 1 1 八〜図 1 1 Hに示す動作の説明では、ヘッドキャップ 5が矢印 A 方向に移動する際にクリーニングロ一ラ 7がインク吐出面 6に接触して該インク吐出面 6のクリーニングを行い、へッドキャップ 5が矢印 B方向に戻る際にはクリ一ニングロ一ラ 7はィンク吐出面 6に接触しないものとしたが、本発明はこれに限らず、クリーニングロ一ラ 7がィンク吐出面 6に接触しない状態でへッドキヤップ 5が矢印 A、 B方向に移動する場合もある。この場合は、クリーニング口 —ラ 7でインク吐出面 6のクリーニングを行わず、へッドキャップ 5内に向けてインクの予備吐出だけを行う。このとき、図 1 1 Gに示すヘッドキャップ 5の退避位置から、図 1 1 Hに示す位置に戻ったところでインクの予備吐出を行い、再び図 1 1 Gに示す位置に退避するシーケンスもある。

また、図 1 1 Gに示すヘッドキャップ 5が退避位置にある状態でヘッドキヤップ 5の開閉動作に関係なく、したがってクリ一ニングロ一ラ 7によるィンク吐出面 6のクリーニングを行わずに、インクの予備吐出を行う場合もある。

次に、以上説明した画像形成装置、例えばインクジエツトブリン夕の全体構成及びその動作について、図 1及び図 1 2〜図 1 8を参照して説明する。このインクジエツトプリンタは、インクジエツトへッドからインクを微細に粒子化して吐出し、記録紙上にインクドットを吹付けて印刷するもので、図 1に示すように、インクジェットヘッド 1 と、プリン夕本体 2と、ヘッド着脱機構 1 9 と、ヘッドキャップ開閉機構 2 0とを ( えてなる。なお、このインクジェットプリンタは、ィンクジエツトヘッド 1 をプリン夕本体 2に直接装着する形式のものを示している。

インクジエツトへッド 1は、液体ィンクを例えば電気熱変換式又は電気機械変換式などで微細に粒子化して吐出し、記録紙上にインクドットを吹付けるもので、前述の図 1〜図 1 1において説明したものと同様に構成されている。

プリンタ本体 2は、インクジヱットヘッド 1 を所定箇所に装着してインクジェットプリンタとしての機能を発揮するためのもので、記録紙トレイ、記録紙の搬送系、動作駆動系、全体の制御回路部等を備えている。なお、図 1において、符号 2 1は、記録紙を供給する給紙カートリッジ及び印刷後に排紙される排紙受けを示している。

へッド着脱機構 1 9は、インクジヱヅトヘッド 1 をプリンタ本体 2の所定箇所に装着して固定すると共にその固定を解除するもので、例えばプリンタ本体 2の中央部に設けられた凹所からなる所定箇所にィンクジエツトへッド 1 を挿入してその上面部を押さえるように構成された横長のバー部材からなる。すなわち、プリンタ本体 2の全幅方向に伸び、例えば垂直方向と水平方向とに起倒するように構成されている。そして、図 1に示すようにバ一部材が垂直方向に起立した状態でインクジェットヘッド 1 を矢印 H方向に収納して装着し、図 1 2に示すようにバ一部材が水平方向に倒された状態でィンクジエツトへッド 1 を所定箇所に固定するように構成されている。へヅドキヤヅプ開閉機構 2 0は、インクジエツトへッド 1がプリンタ本体 2の所定箇所に固定される状態でへッドキャップ 5をプリントへッド 4 (図 2参照）に対して相対的に移動しインク吐出面 6 (図 2参照）を解放すると共に、印刷終了後にへッドキャップ 5を閉じるもので、例えばプリンタ本体 2の側面に設けられたラック 2 2 と、ピニオン 2 3 との嚙み合わせからなる。なお、ラック 2 2の内側の側面にはビン状の突起があり、これがへッドキャップ 5の対応する外側面に形成された凹部に嵌合している。

そして、図 1 2に示すように、インクジェットヘッド 1 をへッド着脱機構 1 9 でプリンタ本体 2の所定箇所に固定した状態で、ビニオン 2 3を図示省略のモー夕で所定方向に回転することにより、図 1 3に示すようにラック 2 2が矢印 A方向に移動し、これと共に図 1に示すへッドキヤップ 5を矢印 A方向に移動して閧き、退避位置に収めるようになつている。

なお、ヘッドキヤップ開閉機構 2 0は、上述のラック 2 2とビニオン 2 3 との嚙み合わせに限られず、例えばゴムローラをへッドキャップ 5の両側面に押し当て、このゴムローラの回転軸にモータを結合し、該モータを回転してゴムローラの摩擦によりへッドキヤッブ 5を矢印 A方向に移動して開くようにしてもよい。次に、図 1に示すブリン夕本体 2の所定箇所にインクジェットヘッド 1を固定してヘッドキャップ 5をプリントヘッド 4 (図 2参照）に対して相対的に移動しインク吐出面 6 (図 2参照）を解放する具体的な機構と動作について、図 1 4〜図 1 8を参照して説明する。

まず、図 1 4は、図 1においてインクジェットヘッド 1 をプリンタ本体 2の所定箇所に矢印 H方向に挿入して収納した状態を示す。この状態では、インクジェットヘッド 1内でその両側端部に設けられたキヤップロックフック 2 4の下端部、つる巻きバネ 2 5の弹性力によりへッドキャップ 5の両側部の係止片部 2 6 に係合している。これにより、ヘッドキャップ 5はインクカートリッジ 3に対して一体的に装着されている。

この状態で、図 1 4において、ヘッド着脱機構 1 9を矢印 J方向に押し下げて固定する。すると、ヘッド着脱機構 1 9の下辺部に設けられたキャップロック解除片 2 7でキヤップロックフック 2 4の上端部 2 8を押し下げて回動させ、図 1 5に示すように、キャップロックフック 2 4の下端部を持ち上げ、ヘッドキヤップ 5の両側部の係止片部 2 6との係合を解除する。これにより、図 1 2に示すように、インクジェットへヅド 1がヘッド着脱機構 1 9でプリンタ本体 2の所定簡所に固定されると共に、へッドキヤップ 5が移動可能となる。

次に、図 1 2に示すヘッドキャップ開閉機構 2 0を動作させ、ピニオン 2 3を図示省略のモータで回転させてラック 2 2を矢印 A方向に移動させる。すると、図 1 6に示すように、インクカートリッジ 3の底面側に装着されたへッドキヤップ 5がラック 2 2 と共に矢印 A方向に移動して閧く。そして、図 2に示すようにインクカートリッジ 3の底面に設けられたプリントへッド 4のインク吐出面 6を、フローティングスプリング 1 1で付勢されたクリーニングローラ 7でクリ一ニングを閧始する。なお、図 1 6において、符号 Pはへッドキャップ 5の移動の軌跡を示す。

その後、ヘッドキャップ 5は、図 1 7に示すように、移動軌跡 Pに従って矢印 A方向に順次移動する。このとき、ヘッドキャップ 5に取り付けられたクリ一二ングローラ 7により、図 2に示す Y、 M、 C、 Kの各色のインク吐出面 6を順次クリーニングすると共に、そのクリ一ニングの実施後にィンクの予備吐出を行う ₍ 各色のィンク吐出面 6のクリ一二ングと予備吐出が終了すると、図 1 8に示すように、ヘッドキャップ 5は、移動軌跡 Ρに従って矢印 Α方向に一杯に移動してやや上方に移り、図 1 3に示すように退避位置に収まる。この状態で、記録紙に印字、印画を行う。このとき、ヘッドキャップ 5は、図 1 8に示すようにやや上方に移ることから、その収納時のスペースを小さくすることができる。また、図 1 8において、インク力一トリッジ 3の底面に設けられたプリントへッド 4の下方を記録紙が通過するが、へッドキャップ 5の下面で記録紙の通過の案内をしてもよい。この場合、ヘッドキャップ 5の下面側には、記録紙の案内のためのリブを設けてもよい。また、記録紙に印刷された状態のインクが付かないように撥水処理をしてもよい。

この状態で、所要の頁数の印字、印画が終了すると、ヘッドキャップ 5は、図 1 8に示す退避位置から上記の逆順の動作により矢印 B方向に移動し、図 1 5に示すように、へヅドキャップ 5がインクカートリッジ 3の底面側に戻つた初期状態となる。

そして、図 1 4において、へッド着脱機構 1 9を矢印 Jと反対方向に開くことにより、キャップロックフック 2 4がつる卷きバネ 2 5の弾性力によりへヅドキヤップ 5の両側部の係止片部 2 6に係合し、へヅドキヤヅプ 5がインクカートリヅジ 3に対して一体的に装着される。この状態で、図 1 に示すように、インクジエツトヘッド 1 をプリンタ本体 2から取り外すことができる。

なお、ヘッドキャップ 5が図 1 8に示す退避位置にある状態で、何等かの原因でプリンタの電源を遮断した場合は、へッドキヤップ 5は上述した退避位置に残つたままの状態となる。この状態で、図 1 4に示すように、ヘッド着脱機構 1 9 を矢印 Jと反対方向に開くと、へ、 J、ドキヤップ 5を上記の退避位置に残したままインクカートリッジ 3だけを取り外してしまうこととなる。そこで、これを防止するため、何等かの原因でプリンタの電源が遮断された場合は退避位置にあるへッドキャップ 5が図 1 4に示す初期状態の位置に自動的に戻るようにする、或いは、へッドキャップ 5が図 1 4に示す初期状態の位置に戻っていない場合はへッド着脱機構 1 9を矢印 Jと反対方向に開くことができないようにする、というィンタ一ロック機構を設けてもよい。

以上の図 1及び図 1 2〜図 1 8で説明したィンクジエツトプリンタは、ィンクジエツトヘッド 1 をプリンタ本体 2に直接装着する形式のものを示したが、本発明はこれに限らず、インクジエツトへヅド 1 をトレイを介してプリン夕本体 2に装着する形式のものにも同様に適用できる。以下、他の形式のインクジェットプリン夕の概要について、図 1 9 A及び図 1 9 Bを参照して説明する。

まず、図 1 9 Aに示すように、インクカートリッジ 3にヘッドキャップ 5がー体的に装着されたィンクジエツトヘッド 1 を、プリンタ本体 2に対し進退可能に設けられたトレィ 2 9の内側の所定位置に矢印 Qのように装着する。その後、トレイ 2 9を矢印 R方向に移動させてプリンタ本体 2内にセットする。このとき、図 1 9 Bに示すように、ヘッドキャップ 5はトレイ 2 9の矢印 R方向の移動の途中で、ブリン夕本体 2内に設けられた適宜の係止手段に係止されて停止する。なお、トレィ 2 9は、インクジェットヘッド 1 をプリンタ本体 2内にセットしたり、交換したりするためのものである。その後、トレィ 2 9は矢印 R方向にそのまま移動することにより、インク力一トリッジ 3がへッドキヤップ 5に対して相対的に矢印 R方向に移動し、その結果、ヘッドキャップ 5が開く。それと同時に、インクカートリッジ 3に対してヘッドキャップ 5が相対的に矢印 Rと反対方向に移動する際に、図 1 1で示すと同様の動作により、プリントヘッド 4のインク吐出面 6をクリーニングすると共に、ィンクの予備吐出が行われる。その後、記録紙に対し印字、印画が行われる。なお、図 1 9 A及び図 1 9 Bにおいて、符号 3 0は記録紙トレイを示し、符号 3 1は記録紙を示し、符号 3 2は送りローラを示し、符号 3 3は送りベルトを示し、符号 3 4は排紙トレィを示し、符号 Sは記録紙の排紙方向を示している。

なお、以上の説明では、画像形成装置として例えばラインヘッド型のインクジエツトプリンタに適用したものとしたが、本発明はこれに限らず、シリアル型のインクジエツトプリン夕に適用することも可能である。また、インクジェットプリンタに限らず、記録方式がィンクジエツト方式のファクシミリ装置や複写機等の画像形成装置としても実施可能である。

以上のように本発明の他の例によれば、プリントへッドのィンク吐出面に設けられたィンク吐出孔からィンクを吐出する動作を制御する吐出制御手段によって、入力した画像信号に応じて一又は複数のィンク吐出孔からィンクを予備吐出する量を制御することができる。

したがって、インク吐出面を傷つけずに、無駄なインク吐出量を低減し、インク吐出孔付近のクリーニング効果を図ることができる。

また、プリントヘッドのィンク吐出面に設けられたィンク吐出孔からィンクを吐出する動作を制御する吐出制御手段によって、入力した画像信号に応じてインクを予備吐出する一又は複数のィンク吐出孔を選択することができる。したがつて、インク吐出面を傷つけずに、無駄なインク吐出量を低減し、インク吐出孔付近のクリーニング効果を図ることができる。

ここで、プリントへッドのィンク吐出面に設けられたィンク吐出孔に対応する画素の色を示す信号、又はインクの吐出量を示す信号、又はインク吐出孔を選択する信号が含まれている画像信号によって、インクの予備吐出量を制御して、あるいは画像信号により予備吐出孔を選択して予備吐出動作を行うことができる。また、ィンク吐出孔から直前に吐出されたィンクの吐出量に応じて予備吐出を制御する画像信号によって、予備吐出動作を制御することができる。したがって. インク吐出面を傷つけずに、無駄なインク吐出量を低減し、インク吐出孔付近のクリーニング効果を図ることができる。

さらに、ィンクを予備吐出する量を直前にィンクを吐出してからの経過時間に応じて設定することができる。これにより、最近、使用されない時間が長かったインク吐出孔ほど、効率よく予備吐出をして、インク固化部を吹き飛ばすことができる。したがって、インク吐出面を傷つけずに、無駄なインク吐出量を低減し、インク吐出孔付近のクリ一ニング効果を図ることができる。

さらにまた、インクを予備吐出する量を、インクを充填するインクタンク内の電気熱変換手段に流す電気パルスの回数によって制御することができる。これにより、乾燥性のよいィンクと乾燥性のわるいィンクに応じてィンクを予備吐出する量、又はインクを予備吐出する時間を可変することができ、効率的に予備吐出をして、インク固化部を吹き飛ばすことができる。したがって、インク吐出面を傷つけずに、無駄なインク吐出量を低減し、インク吐出孔付近のクリーニング効果を図ることができる。

また、インク吐出面のインク吐出孔からイエロ一、マゼン夕、シアン、ブラックを含む各色のィンクを吐出するプリントへッドにおいて、インク吐出孔から吐出されるインクの色に応じてインクを予備吐出する量を制御することができる。これにより、乾燥性のよいィンクと乾燥性のわるいィンクに応じて予備吐出量、又は予備吐出時間を可変することができ、効率的にインクを予備吐出して、インク固化部を吹き飛ばすことができる。したがって、インク吐出面を傷つけずに、無駄なィンク吐出量を低減し、ィンク吐出孔付近のクリ一ニング効果を図ることができる。

さらに、ィンクを予備吐出する量をブラックのィンクが他のィンクより多く吐出されるようにすることができる。これにより、染料の含有量及び染料の分子量による乾燥特性に違いを考慮して、予備吐出量又は予備吐出時間を制御し、効率的な予備吐出動作を行うことができる。したがって、インク吐出面を傷つけずに、無駄なィンク吐出量を低減し、ィンク吐出孔付近のクリーニング効果を図ることができる。

さらにまた、弾性を有する材料で円柱状に形成されたクリーニング部材を内部に収容すると供にプリントへッドのィンク吐出面を保護するキヤップ部材を設け、このクリーニング部材とプリントへッドとを相対的に移動させる移動手段を備えたものでもよい。これにより、キャップ部材でクリーニング部材を内部に収容すると供にプリントへッドのインク吐出面を保護し、該キヤップ部材の開く動作によりクリーニング部材とィンク吐出面とを相対的に移動させることができる。この移動する際のクリーニング部材の弾性変形によりィンク吐出孔内のィンクを吸引して除去することができる。したがって、インク吐出面を傷つけずに、無駄なィンク吐出量を低減し、ィンク吐出孔付近のクリーニング効果を図ることができる。

そして、クリーニング部材によるインク吐出孔のクリーニングは、インクの予備吐出動作の前又は後に行うことができる。これにより、クリーニング部材によるィンク吐出孔のクリーニングがィンク予備吐出動作の直後に行われるときには、予備吐出によりィンク吐出孔付近に残ったィンクをクリ一ニング部材によってクリーニングできるため、効率よくインク吐出面をクリーニングできる。また、クリーニング部材によるィンク吐出孔のクリーニングがィンク予備吐出動作の直前に行われるときには、ィンク吐出孔内に残っていたィンク固化部がクリーニングされ、その後の予備吐出を円滑に行うことができる。したがって、インク吐出面を傷つけずに、無駄なインク吐出量を低減し、インク吐出孔付近のクリーニング効果を図ることができる。

続いて、図 2 0及び図 2 1を用いて他の実施形態による画像形成装置の制御を行う制御装置部の構成及び制御動作について説明する。なお、図 2 0中上述した実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付して説明は省略する。また、図 2 0に示す構成及び図 2 1に示す制御動作以外の構成及び動作は上述した実施形態と同一であり、説明は省略する。

図 2 0に示す制御部 4 1は、後述の用紙サイズ検知部 5 3から出力される記録媒体の大きさを示す信号を入力し、この信号を基にィンクの予備吐出動作を行うようになつている。この用紙サイズ検知部 5 3は、例えば印刷用紙やシール紙などの記録媒体の大きさを検知する記録媒体検知手段となるもので、図示省略したが、例えば図 1 に示すプリンタ本体 2側又は給紙カートリッジ 2 1侧に設けられている。そして、給紙力一トリッジ 2 1 に所定の大きさの印刷用紙がセッ卜されると、用紙サイズ検知部 5 3でその大きさを検知し、この検知信号を制御部 4 1に出力するようになっている。

図 2 0は、上記のように構成された画像形成装置の制御方法を示すフローチヤ —トであり、主としてプリントヘッド 4のインク吐出孔からインクを予備吐出する動作の制御を示している。なお、この制御は、図 2 0に示す制御部 4 1内の R O M 4 4に格納された制御プログラムに基づいて、 C P U 4 5からの指示により実行される。

まず、図 2 0のジョブがスター卜し、ステップ S 1 0 1において、図 2 0に示す制御部 4 1に画像形成の動作開始を示すプリント信号が入力すると、ステップ S 1 0 2において、制御部 4 1はへッド駆動部 4 3に各色の電気熱変換手段 4 8 〜 5 1 を駆動するための吐出トリガ一信号を送出して、へッド駆動部 4 3が各色の電気熱変換手段 4 8〜 5 1に電気信号を送出することによりィンクの予備吐出動作を行う。なお、ステップ S 1 0 2は、プリント動作の開始前に予備吐出を行うためのものであり省略してもよい。

ここで、インクの予備吐出は、前述のように、インク吐出孔内のインクが高粘度に增粘又は固化するのを防ぐために重要な働きをしている。すなわち、インクがィンク吐出孔内に溜まり、そのィンクが高粘度に増粘又は固化すると印刷時にスムースなインク吐出ができなくなり、その度合いが大きいときには、インク詰まりとなる。そのため、インクの予備吐出によるインク吐出孔内部のタリ一ニングは、図 6に示すクリーニングローラ 7によるィンク吐出孔付近をクリーニングすると共に、インク詰まりを起こさないようにする役割を果たすものである。図 2 0に示す制御装置部 4 0において、画像形成の動作開始を示すプリント信号が制御部 4 1に入力した後、インク吐出孔からインクが予備吐出されることにより、前回までに使用したインク吐出孔付近に残った高粘度に増粘したィンク增粘部、又は固化したインク固化部をインク吐出孔から外へ吹き飛ばす。この吹き飛ばす動作がィンク吐出孔のクリ一ニングとなり、高粘度に増粘又は固化したィンクによりィンク吐出孔が詰まることを防ぎ、その後スムースにィンク吐出孔からインクを吐出することができる。これにより、その後のプリント動作、即ちィンク吐出を効率良く行うことができる。

次に、図 2 1に示すステップ S 1 0 2に示すィンクの予備吐出動作が行われた後、ステップ S 1 ◦ 3において、プリント動作、すなわち、インク吐出孔からのインク吐出動作が行われ、ステップ S 1 0 4に進む。図 2 0に示す光電スィッチ 1 8がブリント動作終了信号を検知するまでは、ステップ S 1 0 4は "No" 側に進み、各インク吐出孔はプリント信号に基づいてインク吐出動作を続ける。ここで、図 2 0に示す光電スィッチ 1 8がプリント動作終了信号を検知すると、ステップ S 1 0 4は "Yes" 側に進み、光電スィッチ 1 8から制御部 4 1 にプリント終了信号が送出される。

そして、図 2 1に示すステツプ S 1 0 5において、制御部 4 1に備えられたィンク吐出位置を検知する手段、又は予備吐出するィンク吐出孔を決定する手段によって、任意のインク吐出孔が予備吐出する動作の前のブリント動作時（ステツプ S 1 0 4 ) におけるインク吐出位置を検知し、その検知した結果に応じて該ィンク吐出孔からの予備吐出量が制御され、又は、一又は複数のインク吐出孔が選択される。次に、ステップ S 1 0 6において、この選択されたインク吐出孔に各ィンクの予備吐出量を示す信号を送信し、各ィンク吐出孔がィンクの予備吐出動作を行う。

このステップ S 1 0 6において、インクの予備吐出動作が終了すると、ジョブが終了する。

ここで、記録媒体となる印刷用紙のサイズとしては通常、例えば A 3、 B 4、 A 4、 B 5などが使用される。かかる印刷用紙のサイズに応じて、図 1に示す画像形成装置の給紙カートリッジ 2 1 に予め印刷用紙をセットしておく。この給紙カートリッジ 2 1は、例えば、右寄せ、左寄せなどの片側基準や両側基準などの形状があり、印刷用紙を印刷するために、インク吐出孔が吐出しながら動作する範囲まで自動的に該印刷用紙が送られる位置に設置される。これにより、印刷用紙のサイズ、又は給紙カートリッジ 2 1の形状が図 2 0に示す用紙サイズ検知部 5 3で検知される。

また、制御部 4 1 にプリント信号が入力すると、ィンク吐出孔を備えたィンク面の動作する範 Hが設定され、かかるインク面の動作範囲に対して、プリント信号が送られるィンク吐出孔と送られないィンク吐出孔が決定される。このプリント信号が送られないインク吐出孔に対応するスペースは、印刷がされない印刷用紙上のスペースに相当し、かかるスペースがプリント信号に含まれている場合は、そのスペース内には各色のィンク吐出孔からィンクが吐出されず、その各色のィンク吐出孔は乾きやすい状態となる。

このような場合に、プリント動作終了の信号を検知した後における各色のィンク吐出孔からの予備吐出量を多く設定しておけば、ィンク吐出孔に残ったィンクの固化部が効率的に除去することができる。すなわち、印刷用紙のサイズ、又は給紙力一トリッジ 2 1の形状により、各色のィンク予備吐出量ゃィンク吐出孔を設定すれば、無駄な予備吐出をすることなくすることができる。

以上の説明において、インク吐出孔の予備吐出動作前の印刷動作時における記録媒体の大きさに対応するインク吐出位匿は、図 2 0に示す制御部 4 1で検知されるものとして説明したが、本発明はこれに限られず、ヘッド駆動部 4 3において検知されるものでもよい。この場合、ヘッド駆動部 4 3は、吐出したインク吐出位 ffiを検知する手段、又は予備吐出するィンク吐出孔を決定する手段を備えており、これらの手段は、任意のインク吐出孔の予備吐出動作前の印刷動作時におけるインク吐出位置を検知して、前記インク吐出孔の予備吐出量を制御し、あるいは、一又は複数のインク吐出孔を選択し、この選択されたインク吐出孔に各ィンクの予備吐出量を示す信号を送信し、各ィンク吐出孔が予備吐出を行うようになっている。また、任意のインク吐出孔が予備吐出動作を行う前の印刷動作における記録媒体の大きさに対応するインク吐出位置を識別できる識別子をプリント信号に設けることができる。

以上の説明において、図 2 1に示すステップ S 1 0 5は、インク吐出孔の予備吐出の直前に出力されるプリント信号について記載されているが、本発明はこれに限られず、過去のプリント動作のときに吐出した記録媒体の大きさに対応するィンク吐出位置に応じて、次に開始されるィンク吐出孔からの予備吐出量を制御することもできる。このような画像形成装置及びその制御方法によれば、例えば、過去数回のプリント動作又はィンク吐出動作によりインク吐出孔から吐出した記録媒体の大きさに対応するィンク吐出位置を検出し、各色のィンク吐出総量が検出できるため、各色のィンク吐出総量に基づいて計算された各色のィンク吐出孔からの予備吐出量を決定し、この決定された各色のィンク吐出孔の予備吐出量を示す信号を、図 2 0に示す制御部 4 1又はへッド駆動部 4 3に備えられた吐出制御手段に送信することができる。

この制御部 4 1に送信された各色インク吐出孔の予備吐出量を示す信号は、へッド駆動部 4 3へ送信される。そして、各色インク吐出孔の予備吐出量を示す信号は、へッド駆動部 4 3から各色の電気熱変換手段 4 8〜 5 1に送信され、過去数回のインク吐出孔から吐出された各色のインク吐出総量に基づいた予備吐出量で予備吐出が行われる。

図 2 1に示すステツプ S 1 0 5において、図 2 0に示す制御部 4 1 内の吐出制御手段となる C P U 4 5から出力される予備吐出用の信号は、直前に吐出してからの時間に応じて設定されてもよい。この場合、制御部 4 1に備えられた時間信号検知手段が直前に入力された画像信号のうち、最後に吐出された各色の電気熱変換手段 4 8〜 5 1への電気パルス送信時間を示す信号を検知する。時間信号検知手段は、最も現在に近い時間に各ィンク吐出孔が印刷のため吐出された時間を検知し、それと現在の時間との差を算出し、現在との時間差が大きいインク吐出孔ほど予備吐出時間を長く、又は予備吐出量を多く設定する。

これにより、最近、使用されない時間が長かったインク吐出孔ほど、吐出したィンクが高粘度に増粘したィンク増粘部、又は固化したィンク固化部が残っている可能性が高く、効率よく予備吐出をして、インク增粘部又は固化部を吹き飛ばすことができる。

さらに、図 2 1に示すステップ S 1 0 5において、予備吐出動作におけるインクの予備吐出量の制御は、ィンクを充填するィンクタンク内の電気熱変換手段に流す電気パルスの回数により決定することができる。この電気パルスは、例えば、図 2 0に示す制御部 4 1に備えられた電気パルス究生手段により ¾生し、へッド駆動部 4 3に送信され、各色ィンク予備吐出のための各色の電気熱変換手段 4 8 〜 5 1に送出される。電気パルス発生手段は、予備吐出だけのためということではなく、プリント動作時にィンクの吐出を行うために用いられる電気パルス発生手段と同一のものであってもよい。これにより、電気パルス発生手段を印刷のための吐出用と予備吐出用の二つを備える必要がなくなり、集積回路部の面積の効率化を図ることができる。

さらにまた、図 2 1に示すステップ S 1 0 5において、図 1 に示すインクジェットヘッド 1は、そのインク吐出面のインク吐出孔からイエロ一、マゼン夕、シアン、ブラックを含む各色のインクをそれそれ吐出するものであって、前述の吐出制御手段は、ィンク吐出孔から吐出されるィンクの色に応じて予備吐出量を制御するものとしてもよい。これにより、乾燥性のよいインクと乾燥性のわるいィンクに応じて予備吐出量、又は予備吐出時間を可変することができ、効率的に予備吐出をして、ィンク增粘部又は固化部を吹き飛ばすことができる。

特に、このときの予備吐出量は、ブラックのインクが他のインクより多く予備吐出されるように設定することが好ましい。ブラックのインクは、他の色のイエ口一、マゼンタ、シアンなどのカラ一インクに比べ、添加する染料の量が多く、更に、染料の分子量が大きく、粘度が高くなるという性質をもつ。このため、ブラックのィンク吐出孔の予備吐出量を多く、又は予備吐出時間を長くとらなければならないからである。なお、予備吐出時問が長いほど、予備吐出量が多くなることはいうまでもない。また、イェロー、マゼンタ、シアンなどのカラ一インクにおいて、染料の含有量及び染料の分子量によって、乾燥特性に違いがあり、予備吐出量又は予備吐出時間について、乾燥特性を考慮すれば、効率的な予備吐出動作を行うことができる。

また、本発明による画像形成装置は、図 2に示す弾性を有する材料で円柱状に形成されたクリーニングローラ 7を内部に収容すると供にプリントへヅド 4のィンク吐出面 6を保護するへッドキャップ 5を設け、このクリーニングローラ 7とブリントヘッド 4とを相対的に移動させる移動手段となるメカ駆動部 4 2 (図 9 参照）を備えたものでもよい。これにより、ヘッドキャップ 5でクリーニング口ーラ 7を内部に収容すると供に、プリントヘッド 4のインク吐出面を保護し、該へッドキヤップ 5の開く動作によりクリーニングローラ 7とィンク吐出面とを相対的に移動させることができる。この移動する際のクリ一ニングローラ 7の弾性変形によりインク吐出孔内の增粘したインクを吸引して除去することができる。このとき、クリーニングローラ 7によるインク吐出孔のクリーニングは、インクの予備吐出動作の前又は後に行われるように設定されている。特に、クリ一二ングロ一ラ 7によるィンク吐出孔のクリーニングがィンク予備吐出動作の直後に行われるように設定されていれば、予備吐出によりィンク吐出孔付近に残ったィンクをクリーニングローラ 7によってクリーニングできるため、効率よくインク吐出面 6をクリーニングできる。

また、クリーニングローラ 7によるインク吐出孔のクリーニングがインク予備吐出動作の直前に行われるように設定されていれば、ィンク吐出孔内に残っていたィンク増粘部又は固化部がクリーニングされ、その後の予備吐出を円滑に行うことができる。

そして、図 2 1に示すステップ S 1 0 5において、クリーニングローラ 7によるクリーニングを図 2 0に示す光電スィツチ 1 8が検知し、この光電スィツチ 1 8から制御部 4 1に検知したことを示す信号が送信された場合、制御部 4 1 に備えられた吐出制御手段が、送信された信号のうち、クリーニングローラ 7によつてクリーニングされた時間と、入力したプリント信号により各ィンク吐出孔が直前又は過去に吐出した時間とを考慮して、ィンクの予備吐出量又はィンクの予備吐出時間を制御し、又は予備吐出するィンク吐出孔を選択することができる。例えば、ステップ S 1 0 5において、インクの予備吐出動作の直前ではない過去にクリ一ニングロ一ラ 7によるクリ一ニングをした時間が現在の時刻に近い場合には、各インク吐出孔からの予備吐出量を少なくしたり、あるいは予備吐出時間を短く設定したりすることができる。これらにより、効率よく予備吐出をすることが可能である。

以上の説明において、クリーニングローラ 7によるクリーニング動作は、プリントへヅド 4のィンク吐出面 6のクリ一ニングの実施後にィンクの予備吐出動作を行うものとしたが、ィンク吐出面 6に接触するクリ一ニングロ一ラ 7による混色の虞がない場合は、クリーニングローラ 7によるィンク吐出面 6のクリーニングの実施前にインクの予備吐出を行ってもよい。この場合は、図 2 0に示す光電スィッチ 1 8等による Y、 M、 C、 Kの各色のインク吐出孔からの予備吐出の夕ィミングを制御する必要はない。

以上のように本発明によれば、プリン卜へッドのィンク吐出面に設けられたィンク吐出孔からのインクの吐出動作を制御する吐出制御手段によって、インク吐出孔の予備吐出動作前の印刷動作時における記録媒体の大きさに対応するインク吐出位置に応じて、ィンク吐出孔からィンクを予備吐出する量を制御することができる。したがって、インク吐出面を傷つけずに、無駄なインク吐出量を低減し、ィンク吐出孔付近のクリーニング効果を図ることができる。

また、プリントへッドのインク吐出面に設けられたィンク吐出孔からのィンクの吐出動作を制御する吐出制御手段によって、ィンク吐出孔の予備吐出動作前の印刷動作時における記録媒体の大きさに対応するインク吐出位置及び入力した画像信号に応じて、ィンク吐出孔からィンクを予備吐出する量を制御することができる。したがって、インク吐出面を傷つけずに、無駄なインク吐出量を低減し、ィンク吐出孔付近のクリーニング効果を図ることができる。

さらに、プリントへッドのィンク吐出面に設けられたィンク吐出孔からのィンクの吐出動作を制御する吐出制御手段によって、インク吐出孔の予備吐出動作前の印刷動作時における記録媒体の大きさに対応するインク吐出位置に応じて、一又は複数のインク吐出孔を選択することができる。したがって、インク吐出面を傷つけずに、無駄なインク吐出量を低減し、インク吐出孔付近のクリーニング効果を図ることができる。

さらにまた、本発明に係る画像形成装置によれば、プリントヘッドのインク吐出面に設けられたインク吐出孔からのインクの吐出動作を制御する吐出制御手段によって、ィンク吐出孔の予備吐出動作前の印刷動作時における記録媒体の大きさに対応するィンク吐出位置及び入力した画像信号に応じて、一又は複数のィンク吐出孔を選択することができる。したがって、インク吐出面を傷つけずに、無駄なィンク吐出量を低減し、ィンク吐出孔付近のクリーニング効果を図ることができる。

ここで、ィンク吐出孔から直前に吐出されたィンクの吐出量に応じて予備吐出を制御する画像信号によって、予備吐出動作を制御することができる。したがつて、インク吐出面を傷つけずに、無駄なインク吐出量を低減し、インク吐出孔付近のクリーニング効果を図ることができる。

また、インクを予備吐出する量を、直前にインクを吐出してからの経過時間に応じて設定することができる。これにより、最近、使用されない時間が長かったインク吐出孔ほど、効率よく予備吐出をして、インク增粘部又は固化部を吹き飛ばすことができる。したがって、インク吐出面を傷つけずに、無駄なインク吐出量を低減し、ィンク吐出孔付近のクリーニング効果を図ることができる。

さらにまた、インクを予備吐出する量を、インクを充填するインクタンク内の電気熱変換手段に流す電気パルスの回数によって制御することができる。これにより、乾燥性のよいインクと乾燥性のわるいインクに応じて予備吐出量、又は予備吐出時間を可変することができ、効率的に予備吐出をして、インク固化部を吹き飛ばすことができる。したがって、インク吐出面を傷つけずに、無駄なインク吐出量を低減し、ィンク吐出孔付近のクリーニング効果を図ることができる。インク吐出面のインク吐出孔からイエロ一、マゼン夕、シアン、ブラックを含む各色のィンクを吐出するプリントへッドにおいて、ィンク吐出孔から吐出されるィンクの色に応じてィンクを予備吐出する量を制御することができる。これにより、乾燥性のよいインクと乾燥性のわるいインクに応じて予備吐出量、又は予備吐出時間を可変することができ、効率的に予備吐出をして、インク增粘部又は固化部を吹き飛ばすことができる。したがって、インク吐出面を傷つけずに、無駄なィンク吐出量を低減し、ィンク吐出孔付近のクリ一ニング効果を図ることができる。

さらに、インクを予備吐出する量を、ブラックのインクが他のインクより多く吐出されるようにすることができる。これにより、染料の含有量及び染料の分子量による乾燥特性に違いを考慮して、予備吐出量又は予備吐出時間を制御し、効率的な予備吐出動作を行うことができる。したがって、インク吐出面を傷つけずに、無駄なインク吐出量を低減し、インク吐出孔付近のクリーニング効果を図ることができる。

さらにまた、弾性を有する材料で円柱状に形成されたクリ一ニング部材を内部に収容すると供にプリントへッドのィンク吐出面を保護するキヤップ部材を設け、このクリ一ニング部材とプリントヘッドとを相対的に移動させる移動手段を備えたものでもよい。これにより、キャップ部材でクリーニング部材を内部に収容すると供にプリントへヅドのィンク吐出面を保護し、該キヤヅプ部材の閧く動作によりクリーニング部材とィンク吐出面とを相対的に移動させることができる。この移動する際のクリーニング部材の弾性変形によりィンク吐出孔内のィンクを吸引して除去することができる。したがって、インク吐出面を傷つけずに、無駄なィンク吐出量を低減し、ィンク吐出孔付近のクリ一ニング効果を図ることができる。

そして、クリーニング部材によるインク吐出孔のクリーニングは、インクの予備吐出動作の前又は後に行うことができる。これにより、クリーニング部材によるィンク吐出孔のクリ一ニングがィンク予備吐出動作の直後に行われるときには、予備吐出によりィンク吐出孔付近に残ったィンクをクリーニング部材によってクリ一ニングできるため、効率よくインク吐出面をクリーニングできる。また、クリ一ニング部材によるィンク吐出孔のクリ一ニングがィンク予備吐出動作の直前に行われるときには、ィンク吐出孔内に残っていたィンク增粘部又は固化部がクリーニングされ、その後の予備吐出を円滑に行うことができる。したがって、ィンク吐出面を傷つけずに、無駄なインク吐出量を低減し、インク吐出孔付近のクリーニング効果を図ることができる。

なお、本発明は、上述の例に限定されるものではなく、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な変更、置換又はその同等のものを行うことができることは当業者にとって明らかである。産業上の利用可能性本発明に係る画像形成装置及びその制御方法は、ランニングコストが低く、プリント画像のカラ一化、装置の小型化が容易である等の点から広く普及されているインクジェットプリン夕等に利用することができる。

Claims

請求の範囲

1 . インク吐出孔が設けられたインク吐出面を有するプリントヘッドを備え、上記ィンク吐出孔からインクを吐出させて記録媒体上に画像形成を行う画像形成装置であって、

上記ィンク吐出面のィンク吐出孔からのィンクの吐出動作を制御する吐出制御手段を備え、

上記吐出制御手段は、入力した画像信号に応じて一又は複数のィンク吐出孔からインクを予備吐出する量を制御することを特徴とする画像形成装置。

2 . インク吐出孔が設けられたインク吐出面を有するブリントヘッドを備え、上記ィンク吐出孔からィンクを吐出させて記録媒体上に画像形成を行う画像形成装置であって、

上記吐出制御手段は、入力した画像信号に応じてィンクを予備吐出する一又は複数のィンク吐出孔を選択することを特徴とする画像形成装置。

3 . 上記画像信号は、上記インク吐出孔に対応する画素の色を示す信号、又はィンクの吐出量を示す信号、又は上記ィンク吐出孔を選択する信号が含まれていることを特徴とする請求の範囲第 1項又は第 2項記載の画像形成装置。

4 . 上記画像信号は、上記ィンク吐出孔から直前に吐出されたィンクの吐出量に応じて予備吐出を制御するものであることを特徴とする請求の範囲第 1項又は第 2項記載の画像形成装置。

5 . 上記インクを予備吐出する量は、直前にインクを吐出してからの経過時間に応じて設定されることを特徴とする請求の範囲第 1項又は第 2項記載の画像形成装置。

6 . 上記インクを予備吐出する量は、インクを充填するインクタンク内の電気熱変換手段に流す電気パルスの回数によって制御されることを特徴とする請求の範囲第 1項又は第 2項記載の画像形成装置。

7 . 上記プリントヘッドは、そのインク吐出面のインク吐出孔からイエロ一、マゼンタ、シアン、ブラックを含む各色のインクを吐出するものであって、上記吐出制御手段は、上記ィンク吐出孔から吐出されるィンクの色に応じてィンクを予備吐出する量を制御することを特徴とする請求の範囲第 1項又は第 2項記載の画像形成装置。

8 . 上記インクを予備吐出する量は、ブラックのインクが他のインクより多く吐出されるようにしたことを特徴とする請求の範囲第 7項記載の画像形成装置。

9 . 弾性を有する材料で円柱状に形成されたクリーニング部材を内部に収容すると供に上記プリントへッドのィンク吐出面を保護するキヤップ部材を設け、このクリーニング部材と上記プリントへツドとを相対的に移動させる移動手段を ίιΐίίえたことを特徴とする請求の範囲第 1項又は第 2項記載の画像形成装置。

1 0 . 上記クリーニング部材によるインク吐出孔のクリーニングは、インクの予備吐出動作の前又は後に行われるようにしたことを特徴とする請求の範囲第 9項記載の画像形成装置。

1 1 . インク吐出孔が設けられたインク吐出面を有するプリントヘッドと、上記インク吐出面のィンク吐出孔からのィンクの吐出動作を制御する吐出制御手段とを備え、上記ィンク吐出孔からィンクを吐出させて記録媒体上に画像形成を行う画像形成装置の制御方法であって、

上記吐出制御手段は、入力した画像信号に応じて一又は複数のィンク吐出孔からインクを予備吐出する量を制御することを特徴とする画像形成装置の制御方法。

1 2 . インク吐出孔が設けられたインク吐出面を有するプリントヘッドと、上記インク吐出面のィンク吐出孔からのィンクの吐出動作を制御する吐出制御手段とを備え、上記ィンク吐出孔からィンクを吐出させて記録媒体上に画像形成を行う画像形成装置の制御方法であって、

上記吐出制御手段は、入力した画像信号に応じてィンクを予備吐出する一又は複数のィンク吐出孔を選択するように制御することを特徴とする画像形成装置の制御方法。

1 3 . 上記画像信号は、上記インク吐出孔に対応する画素の色を示す信号、又はィンクの吐出量を示す信号、又は上記ィンク吐出孔を選択する信号が含まれていることを特徴とする請求の範囲第 1 1項又は第 1 2項記載の画像形成装置の制御方法。

1 4 . 上記画像信号は、上記インク吐出孔から直前に吐出されたインクの吐出量に応じて予備吐出を制御するものであることを特徴とする請求の範囲第 1 1項又は第 1 2項記載の画像形成装置の制御方法。

1 5 . 上記インクを予備吐出する量は、直前にインクを吐出してからの経過時間に応じて設定されることを特徴とする請求の範囲第 1 1項又は第 1 2項記載の画像形成装置の制御方法。

1 6 . 上記インクを予備吐出する量は、インクを充填するインクタンク内の電気熱変換手段に流す電気パルスの回数によって制御されることを特徴とする請求の範囲第 1 1項又は第 1 2項記載の画像形成装置の制御方法。

1 7 . 上記プリントヘッドは、そのインク吐出面のインク吐出孔からイェロー、マゼン夕、シアン、ブラックを含む各色のインクを吐出するものであって、上記吐出制御手段は、上記ィンク吐出孔から吐出されるィンクの色に応じてィンクを予備吐出する量を制御することを特徴とする請求の範囲第 1 1項又は第 1 2項記載の画像形成装置の制御方法。

1 8 . 上記インクを予備吐出する量は、ブラックのィンクが他のィンクより多く吐出されるようにしたことを特徴とする請求項 1 7記載の画像形成装置の制御方法。

1 9 . 弾性を有する材料で円柱状に形成されたクリーニング部材を内部に収容すると供に上記プリントへッドのィンク吐出面を保護するキヤッブ部材を設け、このクリーニング部材と上記プリントへッドとを相対的に移動させる移動手段を備えたことを特徴とする請求の範囲第 1 1項又は第 1 2項記載の画像形成装置の制御方法。

2 0 . 上記クリーニング部材によるインク吐出孔のクリーニングは、インクの予備吐出動作の前又は後に行われるようにしたことを特徴とする請求の範囲第 1 9 項記載の画像形成装置の制御方法。

2 1 . ィンク吐出孔が設けられたィンク吐出面を有するプリントへッドを備え、上記インク吐出孔からインクを吐出させて記録媒体上に画像形成を行う画像形成装置であって、上記ィンク吐出面のィンク吐出孔からのィンクの吐出動作を制御する吐出制御手段を備え、

上記吐出制御手段は、上記インク吐出孔の予備吐出動作前の印刷動作時における記録媒体の大きさに対応するィンク吐出位置に応じて、該ィンク吐出孔からィンクを予備吐出する量を制御することを特徴とする画像形成装置。

2 2 . ィンク吐出孔が設けられたィンク吐出面を有するブリントヘッドを備え、上記インク吐出孔からインクを吐出させて記録媒体上に画像形成を行う画像形成装 Hであって、

上記吐出制御手段は、上記インク吐出孔の予備吐出動作前の印刷動作時における記録媒体の大きさに対応するインク吐出位置及び入力した画像信号に応じて、該ィンク吐出孔からィンクを予備吐出する量を制御することを特徴とする画像形成装置。

2 3 . ィンク吐出孔が設けられたィンク吐出面を有するプリントへッドを備え、上記インク吐出孔からインクを吐出させて記録媒体上に画像形成を行う画像形成装置であって、

上記ィンク吐出面のインク吐出孔からのィンクの吐出動作を制御する吐出制御手段を備え、

上記吐出制御手段は、上記インク吐出孔の予備吐出動作前の印刷動作時における記録媒体の大きさに対応するィンク吐出位置に応じて、ィンクを予備吐出する一又は複数のィンク吐出孔を選択することを特徴とする画像形成装置。

2 4 . ィンク吐出孔が設けられたィンク吐出面を有するプリントへッドを備え、上記インク吐出孔からインクを吐出させて記録媒体上に画像形成を行う画像形成装置であって、

上記インク吐出面のインク吐出孔からのインクの吐出動作を制御する吐出制御手段を備え、

上記吐出制御手段は、上記インク吐出孔の予備吐出動作前の印刷動作時における記録媒体の大きさに対応するインク吐出位置及び入力した画像信号に応じて、ィンクを予備吐出する一又は複数のィンク吐出孔を選択することを特徴とする画像形成装置。

2 5 . 上記記録媒体の大きさを示す信号は、上記吐出制御手段に入力する画像信号に含まれていることを特徴とする請求の範囲第 2 1項〜第 2 4項のいずれか 1 項に記載の画像形成装置。

2 6 . 上記記録媒体の大きさを示す信号は、上記吐出制御手段に入力する記録媒体検知手段からの検知信号に含まれていることを特徴とする請求の範囲第 2 1項〜第 2 4項のいずれか 1項に記載の画像形成装置。

2 7 . 上記画像信号は、上記インク吐出孔から直前に吐出されたインクの吐出量に応じて予備吐出を制御するものであることを特徴とする請求の範囲第 2 1項〜第 2 4項のいずれか 1項に記載の画像形成装置。

2 8 . 上記ィンクを予備吐出する量は、直前にィンクを吐出してからの経過時間に応じて設定されることを特徴とする請求の範囲第 2 1項〜第 2 4項のいずれか 1項に記載の画像形成装置。

2 9 . 上記インクを予備吐出する量は、ィンクを充填するィンクタンク内の電気熱変換手段に流す電気パルスの回数によって制御されることを特徴とする請求の範囲第 2 1項〜第 2 4項のいずれか 1項に記載の画像形成装置。

3 0 . 上記プリントへヅドは、そのィンク吐出面のィンク吐出孔からイェロー、マゼン夕、シアン、ブラックを含む各色のインクを吐出するものであって、上記吐出制御手段は、上記ィンク吐出孔から吐出されるィンクの色に応じてィンクを予備吐出する量を制御することを特徴とする請求の範囲第 2 1項〜第 2 4 項のいずれか 1項に記載の画像形成装置。

3 1 . 上記ィンクを予備吐出する量は、ブラックのィンクが他のィンクより多く吐出されるようにしたことを特徴とする請求の範囲第 3 0項記載の画像形成装置。

3 2 . 弾性を有する材料で円柱状に形成されたクリーニング部材を内部に収容すると供に上記プリントへヅドのィンク吐出面を保護するキヤッブ部材を設け、このクリーニング部材と上記プリントへッドとを相対的に移動させる移動手段を備えたことを特徴とする請求の範囲第 2 1項〜第 2 4項のいずれか 1項に記載の画像形成装置。

3 3 . 上記タリ一ニング部材によるインク吐出孔のクリ一ニングは、インクの予備吐出動作の前又は後に行われるようにしたことを特徴とする請求の範囲第 3 2 項記載の画像形成装置。

3 4 . インク吐出孔が設けられたインク吐出面を有するプリントヘッドと、上記インク吐出面のィンク吐出孔からのインクの吐出動作を制御する吐出制御手段とを備え、上記ィンク吐出孔からィンクを吐出させて記録媒体上に画像形成を行う画像形成装置の制御方法であって、

上記吐出制御手段は、上記インク吐出孔の予備吐出動作前の印刷動作時における記録媒体の大きさに対応するィンク吐出位置に応じて、該ィンク吐出孔からィンクを予備吐出する量を制御することを特徴とする画像形成装置の制御方法。

3 5 . インク吐出孔が設けられたインク吐出面を有するプリントヘッドと、上記インク吐出面のインク吐出孔からのインクの吐出動作を制御する吐出制御手段とを備え、上記ィンク吐出孔からィンクを吐出させて記録媒体上に画像形成を行う画像形成装置の制御方法であって、

上記吐出制御手段は、上記インク吐出孔の予 (1吐出動作前の印刷動作時における記録媒体の大きさに対応するインク吐出位置及び入力した画像信号に応じて、該ィンク吐出孔からィンクを予備吐出する量を制御することを特徴とする画像形成装置の制御方法。

3 6 . インク吐出孔が設けられたインク吐出面を有するプリントヘッドと、上記ィンク吐出面のィンク吐出孔からのィンクの吐出動作を制御する吐出制御手段とを備え、上記ィンク吐出孔からィンクを吐出させて記録媒体上に画像形成を行う画像形成装置の制御方法であって、

上記吐出制御手段は、上記インク吐出孔の予備吐出動作前の印刷動作時における記録媒体の大きさに対応するィンク吐出位置に応じて、ィンクを予備吐出する一又は複数のィンク吐出孔を選択するように制御することを特徴とする画像形成装置の制御方法。

3 7 . インク吐出孔が設けられたインク吐出面を有するプリントヘッドと、上記インク吐出面のィンク吐出孔からのィンクの吐出動作を制御する吐出制御手段とを備え、上記ィンク吐出孔からィンクを吐出させて記録媒体上に画像形成を行う画像形成装置の制御方法であって、

上記吐出制御手段は、上記インク吐出孔の予備吐出動作前の印刷動作時における記録媒体の大きさに対応するインク吐出位置及び入力した画像信号に応じて、インクを予備吐出する一又は複数のインク吐出孔を選択するように制御することを特徴とする画像形成装置の制御方法。

3 8 . 上記記録媒体の大きさを示す信号は、上記吐出制御手段に入力する画像信号に含まれていることを特徴とする請求の範囲第 3 4項〜第 3 7項のいずれか 1 項に記載の画像形成装置の制御方法。

3 9 . 上記記録媒体の大きさを示す信号は、上記吐出制御手段に入力する記録媒体検知手段からの検知信号に含まれていることを特徴とする請求の範囲第 3 4項〜第 3 7項のいずれか 1項に記載の画像形成装の制御方法。

4 0 . 上記画像信号は、上記インク吐出孔から直前に吐出されたインクの吐出量に応じて予備吐出を制御するものであることを特徴とする請求の範囲第 3 4項〜第 3 7項のいずれか 1項に記載の画像形成装置の制御方法。

4 1 . 上記インクを予備吐出する量は、直前にインクを吐出してからの経過時間に応じて設定されることを特徴とする請求の範囲第 3 4項〜第 3 7項のいずれか 1項に記載の画像形成装 Sの制御方法。

4 2 . 上記インクを予備吐出する量は、インクを充填するインクタンク内の電気熱変換手段に流す電気パルスの回数によって制御されることを特徴とする請求の範囲第 3 4項〜第 3 7項のいずれか 1項に記載の画像形成装置の制御方法。

4 3 . 上記プリントヘッドは、そのインク吐出面のインク吐出孔からイエロ一、マゼン夕、シアン、ブラックを含む各色のインクを吐出するものであって、上記吐出制御手段は、上記ィンク吐出孔から吐出されるィンクの色に応じてィンクを予備吐出する量を制御することを特徴とする請求の範囲第 3 4項〜第 3 7 項のいずれか 1項に記載の画像形成装置の制御方法。

4 4 . 上記インクを予備吐出する量は、ブラックのインクが他のインクより多く吐出されるようにしたことを特徴とする請求の範囲第 4 3項記載の画像形成装置の制御方法。

4 5 . 弾性を有する材料で円柱状に形成されたクリ一ニング部材を内部に収容すると供に上記プリントへヅドのィンク吐出面を保護するキヤップ部材を設け、このクリーニング部材と上記プリントへッドとを相対的に移動させる移動手段を備えたことを特徴とする請求の範囲第 3 4項〜第 3 7項のいずれか 1項に記載の画像形成装置の制御方法。

4 6 . 上記クリーニング部材によるインク吐出孔のクリーニングは、インクの予備吐出動作の前又は後に行われるようにしたことを特徴とする請求の範囲第 4 5 項記載の画像形成装置の制御方法。