WO2003095008A1 - Dispositif d'injection de produit chimique en poudre pour cavite nasale - Google Patents

Description

明細 ΐ

技術分野

本発明は、 粉状の薬剤を鼻腔内に施薬するのに好適な、 鼻腔用粉状薬剤施薬装 置に関する。 背景技術

一般的に、 鼻炎や鼻アレルギー等の疾患を持つ患者に粉状薬剤を鼻腔に施薬す る治療方法が知られている。 この治療方法では、 専用の施薬装置を用いてカプセ ル内に充填した粉状の薬剤を鼻腔に施薬している。 この治療方法に用いられる施 薬装置としては、 特開昭 5 9— 3 4 2 6 7号公報 （以下、 従来技術という） に示 されるものが従来から案出されている。

この従来技術における装置では、 円筒部材の空気流入側にはポンプ部が設けら れ、 この円筒部材の空気流出側にはカプセルが挿入される凹形状部が形成され、 この凹形状部に先端部を嵌合することによってカプセル収容部を形成し、 この力 プセル収容部からポンプ部に向けて、 弁機構を持つ空気導入通路が形成されてい る。 '

また、 前記ポンプ部の他側にはもうひとつの弁機構が設けられ、 この弁機構と 空気導入通路内の弁機構により、 ポンプ部の押圧時にはカプセル収容部に空気導 入通路を介して空気が供給され、 ポンプ部の復帰時には外部から空気をポンプ部 内に吸い込むようになつている。

さらに、 前記円筒部材の先端部に嵌合するキャップを有し、 このキャップの内 側には軸方向に伸びる針を設け、 前記円筒部材の凹形状部と開口部を有する先端 部を嵌合させた状態でキャップをはめることにより、 カプセルの軸方向両側に穴 あけを行う構成となっている。 このように構成される従来技術では、 まずカプセルの穴あけには、 粉状薬剤が 充填されたカプセルを円筒部材の凹形状部に挿入した後に先端部を嵌合してカブ セルをカプセル収納部に挿着し、 固い樹脂でできた先端部にキャップをはめるこ とにより、 先端部にガイドされたキャップの内側に設けられた針により、 カプセ ルの軸方向両側先端部に穴をあける。

次に、 薬剤を投与するには、 円筒部材からキャップを外して先端部を使用者が 片方の鼻腔に挿入し、 ポンプ部を押圧することによりポンプ部からの空気が空気 導入通路を介してカプセル内に流れ、 カプセル内の薬剤を使用者の鼻腔に送達し て施薬する。 また両鼻腔への施薬は、 先端部の挿入以下の動作を繰返して行うこ とにより両鼻腔への施薬が行われる。

しかしながら、 上述した従来技術による装置では、 着脱可能なキャップに設け られた針によりカプセルの穴あけを行い、 次にポンプ部を押圧してカプセル内の 薬剤を使用者の鼻腔に送達して施薬するが、 流動性や分離性が良くない薬剤や、 力プセルに発生する静電気により力プセル内面に付着するような薬剤の場合は、 ポンプ部を何回も押圧してもカプセル内に薬剤が残ってしまい、 使用者に必要な 量の薬剤の施薬ができなくなるといった問題が発生する。

本発明は、 かかる問題点を解決した鼻腔用粉状薬剤施薬装置を提供することを 課題とする。 発明の開示

上述した課題を解決するために提供される、 本発明の鼻腔用粉状薬剤施薬装置 は、 粉状薬剤が充填されたカプセルを収容保持するカプセル収容保持部と、 カブ セル収容保持部に施薬用の空気を供給するために、 カプセル収容保持部に接続し て設けられたボンプ部と、 ボンプ部から力プセル収容保持部に設けられた空気流 通路を介して供給される空気により、 カプセル収容保持部のカプセル内の薬剤を 使用者の鼻腔に送達、 施薬するためにカプセル収容保持部に設けられた薬剤施薬 噴霧部と、 前記空気流通路にポンプ押圧時に、 そのカプセル側の端部がカプセル 内に入り込み、 力プセル内を流れる空気流を整流して力プセル内の薬剤を分離、 分散させるために、 スプリングにより開弁圧力を規定された一方向弁を設けて構 成したことにある。

すなわち、 本発明の鼻腔用粉状薬剤施薬装置にあっては、 カプセル収容保持部 に、 薬剤噴霧時に作動してカプセル内の薬剤を分離、 分散させるための可動部材 である一方向弁を備えたものであり、 かかる一方向弁によって穴あけ後に落下、 逆流する薬剤のポンプ部への落下、 逆流を完全に防止でき、 カプセル内に充填さ れた薬剤の規定量を確実に使用者の鼻腔に送達、 施薬できる点に特徴を有するも のである。 図面の簡単な説明

第 1図は、 本発明の鼻腔用粉状薬剤施薬装置の一実施例を示す側面図である。 第 2図は、 本発明の鼻腔用粉状薬剤施薬装置の一実施例を示す断面図である。 第 3図は、 第 2図の部分詳細図である。

第 4図は、 上記の一実施例における、 カプセル入出部を引き出してカプセルを 置いた状態を示す図である。

第 5図は、 上記の一実施例における、 カプセルを置いたカプセル入出部をカブ セル収容保持部に入れ込む途中の状態で、 刃具がカプセル端部を切断しつつある 状態を示す断面図である。

第 6図は、 上記の一実施例における、 カプセル端部が刃具により切断され、 穴 あけが完了してカプセル内の薬剤がポンプ部方向へ落下、 逆流している状態を示 す断面図である。

第 7図は、 上記の一実施例における、 ポンプ部を押圧することによりカプセル 内の薬剤を送達、 施薬している状態を示す断面図である。

第 8図は、 第 7図の部分詳細図である。

各符号は、 以下の意味を有する。

1 0 · · P0305924

4

20 · · •薬剤施薬噴霧部

21 · · •薬剤通路

22 · · •ノズル

30 · · •カプセル収容保持部

31 · · •空気流通路

33 · · •一方向弁

34 · · •スプリング

35 · · •空気流通入口

36 · · •当接面

37 · · •凸部

38 · · •カプセル収容保持部下部

40 · · •カプセル入出部

41 · · •カプセル着脱用凹部

42 A, 42 B · · ·カプセル切端;

44 · · •引出端部

45 · · •入出部凸部

46 · · •カプセル入出部端面

50 · · •ポンプ部

51 · · •取付部

52 · · •底部

53 · · -押圧部

o 4 · ·

55 · · •空気取入穴

56 · · •取入弁体

6 OA, 60 B · · '刃具

71 · · •一方向弁端部

72 · · •整流面 7 3 弁小径部

K · カプセル

KA， K B · · ·カプセル端部 発明を実施するための最良の形態

以下に、 本発明の鼻腔用粉状薬剤施薬装置の詳細について、 具体的実施例を示 した第 1図ないし第 8図に基づき説明する。

第 1図は、 本発明の鼻腔用粉状薬剤施薬装置について、 その一実施例に基づく 側面図を示し、 第 2図は、 本実施例に示す鼻腔用粉状薬剤施薬装置の側面図の断 面図であり、 また第 3図は第 2図の部分詳細図である。

本発明が提供する鼻腔用粉状薬剤施薬装置 1 0は、 薬剤施薬噴霧部 2 0と共に カプセル Kを収納保持するカプセル収納保持部 3 0と、 カプセル収納保持部 3 0 に引出し式に設けられたカプセル入出部 4 0と、 カプセル収納保持部 3 0の空気 流入側に位置して設けられカプセル Kに向けて空気を供給するポンプ部 5 0と、 前記カプセル収納保持部 3 0のカプセル入出部 4 0のカプセル Kの軸方向両側に 位置してカプセル入出部 4 0の入出動作によりカプセル Kの軸方向両側に穴をあ けるための刃具 6 O A, 6 0 Bとから大略構成されている。

薬剤施薬噴霧部 2 0において、 カプセル収容保持部 3 0のカプセル Kの軸方向 上側 （空気流出側） には、 薬剤通路 2 1が設けられ、 薬剤通路 2 1の先端部は可 撓性をもつチューブでできたノズル 2 2が形成される。

カプセル収容保持部 3 0のカプセル Kの軸方向下側 （空気流入側） の空気流通 路 3 1には、 カプセル Kからの粉状薬剤のポンプ部 5 0への落下、 逆流を防止す る一方向弁 3 3が設けられ、 この一方向弁 3 3はスプリング 3 4によりポンプ部 5 0からの空気圧力が規定圧力以上になった時に開弁するように、 またポンプ部 5 0の空気圧力が規定圧力より低い場合には空気流通入口 3 5を閉止して空気の 逆流を防止するようになっている。

また、 一方向弁 3 3のカプセル K側の端部である一方向弁端部 7 1は、 一方向 弁 3 3が開弁している場合には刃具 6 0 Bとカプセル Kが接する面より下側 （ポ ンプ部 5 0側） にあり、 カプセル入出部 4 0およびカプセル Kの入出動作と干渉 することはなく、 後述する施薬時にポンプ部 5 0を押圧して一方向弁 3 3が開弁 している場合は、 カプセル Kの内側まで入り込む構成となっている。

カプセル入出部 4 0は、 カプセル Kを着脱する位置にカプセル着脱用凹部 4 1 を持ち、 カプセル収容保持部 3 0へカプセル Kの軸方向に対して横方向に引出し 式に出入りできるようになつており、 カプセル収容保持部 3 0に設けられた凸部 3 7にカプセル入出部 4 0の引出端部 4 4が当接することにより、 引出し開端が 規制される構成となっている。

また、 カプセル入出部 4 0をカプセル収容保持部 3 0に入れ込むときには、 力 プセル入出部 4 0の入出部凸部 4 5がカプセル収容保持部 3 0の当接面 3 6に当 接することで入れ込み端が規制される。

ポンプ部 5 0は、 ゴム弾性をもつ材料により取付部 5 1、 底部 5 2および周面 が押圧部 5 3となった有底円筒状に形成され、 取付部 5 1はカプセル収容保持部 3 0のカプセル収容保持部下部 3 8の円筒状の外周面に気密に装着され、 底部 5 2の中央部には空気取入弁 5 4が取り付けられている。

空気取入弁 5 4は、 ゴム弾性を持つ材料で形成され、 空気取入穴 5 5と取入弁 体 5 6とから構成され、 ポンプ部 5 0が押圧された時には閉弁し、 ポンプ部 5 0 が押圧後に復帰する時には開弁して外部からポンプ部 5 0に空気を供給する。 本実施例による鼻腔用粉状薬剤施薬装置 1 0は、 上述したように構成されてい るが、 次に第 4図ないし第 6図に基づいて力プセルの穴あけ時の動作について説 明する。 '

まず、 第 4図に示すように、 カプセル Kをカプセル入出部 4 0のカプセル着脱 用凹部 4 1に置き、 カプセル入出部 4 0のカプセル入出部端面 4 6を押し、 カブ セル入出部 4 0がカプセル収容保持部 3 0に入り込むようにする。

そして、 第 5図のように、 カプセル入出部 4 0のカプセル着脱用凹部 4 1に置 かれたカプセル Kがカプセル収容保持部 3 0に入り込むにしたがい、 カプセル収 容保持部 3 0にカプセル Kの軸方向に対して横方向にカプセル Kの軸方向両側に 位置して設けられた刃具 6 0 A、 6 0 Bがカプセル Kの軸方向両側端部 KA、 K Bを切断することにより、 力プセル Kの軸方向両側に穴があけられる。

さらに、 カプセル入出部 4 0のカプセル入出部端面 4 6を押し、 入出部凸部 4 5がカプセル収容保持部 3 0の当接面 3 6に当接させることにより、 すでに軸方 向両側に穴があけられたカプセル Kは薬剤施薬噴霧部 2 0の薬剤通路 2 1および カプセル収容保持部 3 0の空気流通路 3 1と連通し、 施薬の準備ができる。

このとき、 第 6図のように、 軸方向両側に穴があけられたカプセル K内の薬剤 が、 空気流通路 3 1に向けて落下するが、 一方向弁 3 3がスプリング 3 4の働き で閉じていることにより、 ポンプ部 5 0への落下、 逆流が防止される。

このように、 本実施例によるに鼻腔用粉状薬剤施薬装置 1 0の穴あけ時におい ては、 カプセル Kを鼻腔用粉状薬剤施薬装置 1 0に収納する動作のみでカプセル Kの軸方向両側に容易に穴があけられると共に、 一方向弁 3 3によって穴あけ後 に落下、 逆流する薬剤のポンプ部への落下、 逆流を完全に防止できる。

次に、 カプセル Kに穴あけを行った後に使用者に施薬する施薬時の作動につい て第 Ί図およびその部分詳細図である第 8図に基づいて説明する。

まず、 薬剤施薬噴霧部 2 0のノズル 2 2を使用者の鼻腔に挿入し、 第 7図に示 すようにポンプ部 5 0の押圧部 5 3を矢示 P方向に押圧することにより、 一方向 弁 3 3に負荷される空気の圧力が高まり、 規定の圧力に達すると一方向弁 3 3が 開弁しポンプ部 5 0から一方向弁 3 3および空気流通路 3 1を通りカプセル Kに 向けて空気が供給される。

これにより、 ポンプ部 5 0からの空気はカプセル K内から薬剤通路 2 1および ノズル 2 2を介して使用者の鼻腔に流入する。

このとき、 一方向弁端部 7 1は、 空気流通路 3 1から外れてカプセル K内に入 り込む位置にあり、.弁小径部 7 2が空気流通路 3 1内にあることにより空気の流 通を阻害しない。

空気流通路 3 1を通過する空気の一部は、 弁小径部 7 3に続く整流面 7 2にぶ つかり、 カプセル Kの内面に沿う空気流や、 カプセル Κ内を撹拌する空気流を発 生し、 カプセル Κ内に凝集した薬剤やカプセル Κの内面に付着した薬剤を分離、 分散させて、 他の空気や薬剤と共に使用者の鼻腔に送達、 施薬される。

さらに、 穴あけ時に一方向弁 3 3まで落下、 逆流した薬剤はポンプ部 5 0から の空気により送り出され、 カプセル Κ内の薬剤と共に使用者の鼻腔に送達、 施薬 される。 この結果、 カプセル Κ内に充填された薬剤の規定 »を確実に使用者の鼻 腔に送達、 施薬できる。

また、 ポンプ部 5 0の押圧が終了する直前には、 一方向弁 3 3に負荷される空 気の圧力が弱まり一方向弁 3 3が開弁する規定の圧力より低くなると、 一方向弁 3 3は閉弁するが、 一方向弁 3 3が閉弁する直前までポンプ部 5 0からカプセル Κに向かって空気は流れている。 これによりカプセル Κ内や空気流通路 3 1の薬 剤はポンプ部 5 0へ落下、 逆流することなくポンプ部 5 0への薬剤の落下、 逆流 を確実に防止できる。

さらに、 ポンプ部 5 0の押圧が終了し押圧を解除すると、 ゴム弾性をもつボン プ部 5 0の押圧部 5 3が矢示 R方向に戻り、 ポンプ部 5 0内に負圧を生じさせる ことにより空気取入弁 5 4の取入弁体 5 6が外部の空気の圧力により開いて空気 取入穴 5 5を介し外部からポンプ部 5 0内に空気が流入することで、 ポンプ部 5 0の押圧部を二点鎖線で示すように元の状態に復帰する。

本実施例による鼻腔用粉状薬剤施薬装置 1 0においては、 カプセル収容保持部 3 0には空気流通路 3 1にカプセル Κから落下、 逆流してくる粉状薬剤のポンプ 部 5 0への落下、 逆流を防止する一方向弁 3 3が設けられている。 この一方向弁 3 3はポンプ部 5 0からの空気圧力が規定圧力以上になったときに開弁し、 この とき一方向弁端部 7 1が空気流通路 3 1から外れてカプセル内に入り込み、 弁小 径部 7 3が空気流通路 3 1内にあることにより、 空気の流通を阻害しない。 そし て、 空気流通路 3 1を通過する空気は、 弁小径部 Ί 3に続く整流面 7 2にぶつか り、 カプセル Κの内面に沿う空気流、 あるいはカプセル Κ内を撹拌する空気流を 発生させる。 したがって、 流動性や分離性が良くない薬剤や、 カプセル Κに発生 する静電気によりカプセル Kの内面に付着するような薬剤であっても、 また、 力 プセル Κ内に凝集した薬剤や、 カプセル Κの内面に付着した薬剤を分離、 分散し て一方向弁まで落下、 逆流した薬剤までをも含み、 空気と共に使用者の鼻腔に力 プセル Κ内に充填された規定量の薬剤を確実に送達、 施薬でき、 従来技術の問題 が解消できる。 産業上の利用可能性

以上のように、 本発明は、 カプセル収容保持部とポンプ部の間に、 穴あけ後の カプセルから落下、 逆流してくる薬剤のポンプ部への落下、 逆流を防止し、 ボン プ部の作動によりカプセル内の薬剤と共に施薬するようにスプリングにより開弁 圧力を規定した一方向弁のカプセル側端部に一方向弁端部を設けたことから、 施 薬時にポンプ部からの空気によつて一方向弁が開弁したときに、 空気流通路を通 過する空気が弁小径部に続く一方向弁の整流面にぶっかり、 カプセル内面に沿う 空気流やカプセル内を撹拌する空気流を発生させ、 カプセル内面に付着した薬剤 や、 カプセル内で凝集した薬剤を分離、 分散させて一方向弁まで落下、 逆流した 薬剤を含み空気と共に使用者の鼻腔に送達、 施薬できる。

したがって、 従来技術では解消が困難であった、 流動性や分離性が良くない薬 剤や、 カプセルに発生する静電気によりカプセルの内面に付着するような薬剤の 場合における、 カプセル内への薬剤の残りの発生という問題を解消することがで き、 カプセル内に充填された規定量の薬剤を、 確実に使用者の鼻腔に送達、 施薬 できる利点を有している。 '

Claims

請求の範囲

. 粉状薬剤が充填されたカプセルを収容保持するカプセル収容保持部と、 カブ セル収容保持部に施薬用の空気を供給するために、 カプセル収容保持部に接続 して設けられたボンプ部と、 ボンプ部から力プセル内の薬剤を使用者の鼻腔に 送達、 施薬するために設けられた薬剤施薬噴霧部とからなる鼻腔用粉状薬剤施 薬装置において、 前記カプセル収容保持部に、 薬剤施薬噴射時に作動してカブ セル内の薬剤を分離、 分散させるための可動部材を備えたことを特徴とする鼻 腔用粉状薬剤施薬装置。