JP4508689B2 - 経口粉末投与具 - Google Patents

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Description

本発明は、粉末薬剤や粉末サプリメント等の経口粉末を口腔から投与する経口粉末投与具に関する。
喘息等の疾患を持つ患者の肺に施薬する方法の一つとして、カプセルに入った一定量の粉末薬剤をそのカプセルに穴を開けて吸引する方法が知られており、この施薬方法に用いる器具としては、例えば図8及び図9に示すような吸入式投薬器が提案されている(特許文献1参照)。
この投薬器は、粉状薬剤が入ったカプセルCを装填するボディ80と、該ボディ80に装填するカプセルCを保持するカプセルホルダー81と、該カプセルホルダー81に保持してボディ80内に装填されたカプセルCの胴部に貫通穴を開ける一対のピン83、83を設けた穴開け具82とで構成されており、カプセルCに入った粉状薬剤を口腔から肺へ投与する際は、まず、ボディ80に設けられた円筒形のホルダー収容部84に円柱形のカプセルホルダー81を嵌め入れて、該カプセルホルダー81の中心軸に沿って形成されたカプセル収容穴85にカプセルCを差し込んで装填させると共に、ホルダー収容部84の周壁に形成された一対のピン挿入穴86、86と、カプセルホルダー81の周壁を貫通するように形成された一対のピン挿入穴87、87とを互いに連通させるように位置合せし、次いで、穴開け具82のピン83、83をホルダー収容部84のピン挿入穴86、86からカプセルホルダー81のピン挿入穴87、87へと差し込んで、カプセルホルダー81のカプセル収容穴85に保持されたカプセルCの胴部に計4個の貫通穴を開ける。そして、穴開け具82のピン83、83をピン挿入穴87、87から抜き出してピン挿入穴86、86のみに差し込んだ状態とし、その状態で、ボディ80のホルダー収容部84と一体的に形成された吸引ピース88の吸い口89を口に銜えて吸引する。
これにより、カプセルホルダー81のピン挿入穴87、87と直交するようにカプセル収容穴85を挟んで互いに平行に形成された一対の通気路90、90を通って吸引ピース88内に空気が吸い込まれると同時に、通気路90、90を通る空気の一部が胴部に穴が開けられたカプセルC内を流通して該カプセルC内から粉末薬剤が吸い出され、その粉末薬剤が吸引ピース88の吸い口89から口腔内に吸い込まれて肺へ投与される。
そして、使用済みとなったカプセルCをカプセルホルダー81のカプセル収容穴85から排出させる場合は、まず、カプセルホルダー81をボディ80のホルダー収容部84から抜き出し、次に、カプセルホルダー81のカプセル収容穴85の穴奥に開口形成された小穴91からカプセル収容穴85内に針を差し込んで、カプセル収容穴85内に保持されたカプセルCを押し出すようになっている。
特許第3372105号公報
しかしながら、上記投薬器は、構造が非常に複雑で部品点数も多いため、製造加工コストが著しく嵩むという欠点がある。また、これを使用する際の操作も非常に煩雑であり、カプセルCに穴を開けるときは、ボディ80のホルダー収容部84に形成されたピン挿入穴86、86と、そのホルダー収容部84に嵌め込むカプセルホルダー81に形成されたピン挿入穴87、87とを互いに連通させるように位置合せし、それらピン挿入穴86、86及び87、87に穴開け具82のピン83、83を差し込むという面倒な操作を行わなければならない。
更に、カプセルCに穴を開けた後は、穴開け具82のピン83、83をピン挿入穴87、87から抜き出して、そのピン83、83で塞がれていたカプセルCの穴と通気路90、90を夫々開放すると共に、ピン挿入穴87、87を介して通気路90に通ずるピン挿入穴86、86を開放しないように、そのピン挿入穴86、86にピン83、83の先端部を差し込んだ状態としなければならず、この一連の操作を怠ると、カプセルC内の粉末薬剤を吸い出すことができないし、ピン83、83をピン挿入穴87、87から完全に抜き出さなかったり、操作を誤って、ピン83、83をピン挿入穴86、86から抜き出したりすると、カプセルC内の粉末薬剤を吸引することが困難となる。
また、使用済みのカプセルCをカプセルホルダー81のカプセル収容穴85から排出させる際も、そのカプセル収容穴85の穴奥に開口形成された小穴91から針を差し込んでカプセルCを押し出すという面倒な操作を行わなければならない。
また、上記投薬器は、ボディ80、カプセルホルダー81、穴開け具82等の各部品が互いに分離する構成となっているため、それら部品のいずれかを紛失して使用不能となるおそれもある。また、穴開け具82のピン83、83をカプセルCに突き刺して穴を開けるので、その穴の周囲にピン83で突き破られたカプセルCの残片が突出してカプセルC内を流通する空気の流れが阻害され、更に、吸引ピース88の吸い口89を口に銜えて吸引したときにカプセルC内を流通する空気は、通気路90、90と直交するピン挿入穴87、87を介して流入出するので大きな流量・流速を得ることができない。このため、カプセルC内の粉状薬剤が全量排出されずにカプセルC内に残存して必要量の薬剤が肺へ投与されないという不具合や、粉状薬剤の粉粒を分離・分散させた状態で投与することができないという不具合を生ずるおそれがある。
また、カプセルC内の粉状薬剤が、カプセルCに開けた穴から自重でこぼれ出てピン挿入穴87、87内へ散逸し、該ピン挿入穴87、87と繋がる通気路90、90を通って外部に漏出するおそれがある。また、誤って吸引ピース88の吸い口89から息を吹き込むと、カプセルC内の粉状薬剤が外部に流出するという欠点がある。
ところで、近時は、栄養補助食品を粉末化してアミノ酸、プロテイン、抗酸化物質、各種ビタミン、ミネラル等の成分を摂取しやすくした粉末サプリメントが種々販売されている。これらにはビン入りのものやカプセル入りのものがあるが、サプリメントは、体のバランスを整えたり、体質を改善するために一定量ずつ継続的に摂取することが好ましいので、ビン入りの粉末サプリメントは、さじ等で摂取量を計り、カプセル入りの粉末サプリメントは、そのカプセル数によって摂取量を計っている。
しかしながら、ビン入りの粉末サプリメントは、携帯に不便であるし、さじで一々摂取量を計って服用するのも面倒である。また、カプセル入りの粉末サプリメントは、携帯に便利であるが、カプセルごと服用して摂取するので、カプセルを飲み込むのが苦手な人には不向きである。
本発明は、粉末薬剤や粉末サプリメント等の経口粉末が入ったカプセルに簡単な操作で穴を開けて、その穴からカプセル内の経口粉末を残すところなく吸い出して口腔から投与することができ、また、製造加工コストが嵩まない簡易な構造で使用方法も簡単な経口粉末投与具を提供することを主たる技術的課題としている。
上記の課題を解決するために、本発明は、口腔から一定量の経口粉末を投与する経口粉末投与具であって、経口粉末が入ったカプセルを保持してボディ内に装填するカプセルホルダーが、該カプセルホルダーに保持されたカプセルの長さ方向と直交する方向からボディ内に対して進退可能に取り付けられ、ボディには、カプセルホルダーに保持されてボディ内へ進出するカプセルの両端を押し切りしてその両端に穴を開けるカッターが設けられると共に、そのカプセルがボディ内に装填されたときに該カプセルの片端側に開けられた穴と連通する接続口を有した第一の通気路と、該カプセルの他端側に開けられた穴と連通する接続口を有した第二の通気路が形成され、第一の通気路が有する接続口と第二の通気路が有する接続口との間の間隔が、前記カッターで両端が押し切りされたカプセルの長さより短く設定されて、その間に装填したカプセルの両端が前記両接続口の周縁部によって押圧されるように構成されると共に、前記カッターでカプセルの両端に開ける穴の径が、その穴と連通する前記各接続口の開口径と略同一もしくはそれ以上の大きさに設定され、第一の通気路には、カプセル内の経口粉末を吸引するための吸い口が設けられ、第二の通気路には、前記吸い口からの吸引力により開弁してカプセル内に空気を導入させる吸気弁が設けられていることを特徴とする。
本発明に係る経口粉末投与具は、カプセルホルダーをボディ内へ進出させて該カプセルホルダーに保持された経口粉末入りのカプセルをボディ内に装填するだけの簡単な操作によって、該カプセルの両端がカッターで押し切りされてその両端に穴が開けられると同時に、その両端に開けられた穴が、ボディに形成された第一の通気路の接続口と第二の通気路の接続口に各々連通せられた状態となり、この状態で、第一の通気路に設けられた吸い口を口で吸うと、その吸引力で第二の通気路に設けられた吸気弁が開弁してカプセル内に空気が導入されると同時に、カプセル内の経口粉末が吸い口から口腔内へと吸い出される。このようにしてカプセル内の経口粉末を口腔から投与した後は、カプセルホルダーをボディ内から後退させるだけで、該カプセルホルダーに保持された使用済みカプセルを簡単に排出することができる。
したがって、本発明の投与具は、カプセルを装填・排出する操作やカプセルに穴を開ける操作をワンタッチで行うことができ、使用方法も極めて簡単であるから操作を誤るおそれがない。また、カプセルを保持するカプセルホルダーは、ボディ内に対して進退可能に取り付けられ、カプセルに穴を開けるカッターも、ボディに設けられているので、これらカプセルホルダー、ボディ及びカッターのいずれかを紛失して投与具が使用不能となるおそれもない。
また、本発明の投与具は、上記のような従来の投薬器に比べて構造が著しく簡略化されているので、製造加工コストを大幅に低減することができる。更に、吸い口を設けた第一の通気路と、両端に穴を開けたカプセル内と、吸気弁を設けた第二の通気路とが、直列的に接続されるので、吸い口からの吸引力でカプセル内の経口粉末を効率的に吸い出すことができると同時に、吸気弁によってカプセル内の経口粉末がボディ外へ散逸することが防止されるので、その経口粉末を無駄なく瞬時に投与することができる。
本発明に係る経口粉末投与具の最良の実施形態は、口腔から投与する経口粉末が入ったカプセルを長さ方向にスライド可能に保持してボディ内に装填するカプセルホルダーが、該カプセルホルダーに保持されたカプセルの長さ方向と直交する方向からボディ内に対して進退可能に取り付けられ、ボディには、カプセルホルダーに保持されてボディ内へ進出するカプセルの両端を押し切りしてその両端に穴を開けるカッターと、前記カプセルを長さ方向にスライドさせて前記カッターで押し切りするカプセルの両端が定位置に来るようにその両端を案内する位置決めガイドとが設けられると共に、そのカプセルがボディ内に装填されたときに該カプセルの片端側に開けられた穴と連通する接続口を有した第一の通気路と、該カプセルの他端側に開けられた穴と連通する接続口を有した第二の通気路が形成され、第一の通気路には、カプセル内の経口粉末を吸引するための吸い口が設けられ、第二の通気路には、前記吸い口からの吸引力により開弁してカプセル内に空気を導入させる吸気弁が設けられている。
また、前記第一の通気路が有する接続口と前記第二の通気路が有する接続口との間の間隔は、前記カッターで両端が押し切りされたカプセルの長さより短く設定されて、その間に装填したカプセルの両端が前記両接続口の周縁部によって押圧されるように構成されると共に、前記カッターでカプセルの両端に開ける穴の径は、その穴と連通する前記各接続口の開口径と略同一もしくはそれ以上の大きさに設定されている。また、前記吸気弁は、これを開弁したときに、前記第二の通気路の接続口に連通したカプセルの穴からそのカプセル内に円盤状の頭部が進出して第二の通気路からカプセル内に導入される空気をカプセルの穴の周囲に沿って均等に高流速で流入させるポペットを有している。
また、前記カッターは、前記カプセルホルダーに保持されてボディ内へ進出するカプセルの進出方向と相対する方向に刃先を向けて互いに平行に固設された一対の刃具で成り、前記位置決めガイドは、一対の突起で成ると共に、前記刃具とその手前に設けられた前記突起との間に、前記刃具で切り落とされたカプセルの切れ端を排出するポケット部が形成されている。また、前記第一の通気路には、該通気路に設けられた前記吸い口から吸引する空気に乱流を生じさせてその空気と共にカプセル内から吸引される経口粉末の粉粒を分離・分散させるミキサ室が形成されている。
図1は本発明に係る経口粉末投与具の一例を示す外観図、図2はその断面図、図3はその部分拡大図、図4はカッターでカプセルの両端に穴が開けられるときの断面図、図5はカプセルをボディ内に装填して吸い口から吸引したときの断面図、図6はその部分拡大図である。
本例の経口粉末投与具は、口腔から投与する粉末薬剤や粉末サプリメント等の経口粉末Pが入ったカプセルCをボディ1内に装填するカプセルホルダー2が、該カプセルホルダー2に保持されたカプセルCの長さ方向と直交する方向からボディ1内に対して進退可能に取り付けられている。また、カプセルホルダー2は、カプセルCを装填するボディ1内の空間3に出し入れする抽斗式のプレート4で成り、該プレート4の表面側に、カプセルCの両端をプレート4の端縁部から突出させて該カプセルCを長さ方向にスライド可能に保持する凹溝5が形成され、プレート4の裏面側には、該プレート4がボディ1から抜け落ちないようにするため、ボディ1内の空間3の入口側に設けたストッパ用突起6に係止される突起7が形成されると共に、ストッパ用突起6と嵌合してプレート4をボディ1内の空間3に出し入れする方向にスライド可能に案内支持するガイド溝8が形成されている。
ボディ1には、カプセルホルダー2に保持されてボディ1内へ進出するカプセルCの両端を押し切りしてその両端に穴9a、9bを開けるカッター10a、10bが設けられると共に、該カッター10a、10bの手前側に、カプセルホルダー2の凹溝5内に保持されてボディ1内へ進出するカプセルCをその長さ方向にスライドさせてカッター10a、10bで押し切りするカプセルCの両端が定位置に来るようにその両端を案内する位置決めガイド11a、11bが設けられている。なお、カッター10a、10bは、カプセルホルダー2に保持されてボディ1内へ進出するカプセルCの進出方向と相対する方向に刃先を向けて互いに平行に固設された一対の刃具で形成され、位置決めガイド11a、11bは、一対の突起で形成されている。また、カッター10a、10bを形成する刃具とその手前に設けられた位置決めガイド11a、11bを形成する突起との間には、刃具で切り落とされたカプセルCの切れ端を排出するポケット部12a、12bが形成されている。
また、ボディ1には、カプセルCがカプセルホルダー2に保持されてボディ1内に装填されたときにそのカプセルCの片端側に開けられた穴9aと連通する接続口13aを有した第一の通気路14と、カプセルCの他端側に開けられた穴9bと連通する接続口13bを有した第二の通気路15が形成され、第一の通気路14には、カプセルC内の経口粉末Pを吸引するための吸い口16が設けられ、第二の通気路15には、吸い口16からの吸引力により開弁してカプセルC内に空気を導入させる吸気弁17が設けられている。なお、吸気弁17は、その弁体18がスプリング20によって閉弁方向に付勢され、吸い口16を口で吸ったときの吸引力によりスプリング20の付勢力に抗して開弁されるようになっており、また、これを開弁したときに、第二の通気路15が有する接続口13bから突出して該接続口13bに連通したカプセルCの穴9bからそのカプセルC内に円盤状の頭部19tが進出して第二の通気路15からカプセルC内に導入される空気をカプセルCの穴9bの周囲に沿って均等に流入させるポペット19を有している。
位置決めガイド11a及び11b間の間隔は、カプセル製造時にバラツキを生ずるカプセル長の中で最も短い長さに相当する間隔に設定されている。また、カッター10a、10bは、位置決めガイド11a、11bによって定位置に位置決めされたカプセルCの両端を成す球面の頂上部を一定の面積だけ切除して、そのカプセルCの両端に接続口13a及び13bの開口径と略同一もしくはそれより若干大きい径を有した穴9a及び9bを開けることができる位置に配置されている。つまり、カッター10a、10bでカプセルCの両端に開けられる穴9a、9bの径が、その穴9a、9bと連通する接続口13a、13bの開口径と略同一もしくはそれ以上の大きさに設定されている。
また、接続口13aと接続口13bとの間の間隔Mは、カプセルCの両端を切除するカッター10a、10bの刃先間の間隔Lよりも小さく設定されている。すなわち、接続口13a及び13b間の間隔Mが、カッター10a、10bで両端が押し切りされたカプセルCの長さより短く設定されて、その接続口13a及び13b間に装填したカプセルCの両端が両接続口13a及び13bの周縁部21a及び21bによって押圧されるように構成されている。
以上が図1〜図6に示す経口粉末投与具の構成であり、次にその投与具の使用方法と作用について説明する。まず、図1〜図3に示す如く抽斗式のプレート4をボディ1内の空間3から引き出すようにカプセルホルダー2をボディ1内から後退させ、次に、プレート4の凹溝5内に一定量の経口粉末Pが入ったカプセルCを保持させて、そのプレート4をボディ1内の空間3に押し込むようにカプセルホルダー2をボディ1内に進出させるだけの極めて簡単な操作を行うだけで、カプセルC内の経口粉末Pをボディ1の吸い口16から吸引することが可能となる。
つまり、プレート4の凹溝5内にカプセルCを保持したカプセルホルダー2をボディ1内に進出させると、カプセルCは、その両端が位置決めガイド11a、11bに案内されて定位置までスライドし、その定位置で両端が図4の如くカッター10a、10bで押し切りされて、その両端に接続口13a、13bの開口径と略同一もしくはそれより若干大きい径を有した穴9a、9bが精度良く開けられた状態でボディ1内の接続口13a及び13b間に装填され、該接続口13a、13bとカプセルCの両端に開けられた穴9a、9bとが互いに連通せられると同時に、カプセルCの両端が接続口13a、13bの周周縁部21a、21bで押圧されてその周縁部21a、21bに対して強く密着せられた状態となる。
この状態で、吸い口16から空気を吸い込むと、その吸引力で図5及び図6の如く第二の通気路15に設けられた吸気弁17が開弁してカプセルCの穴9bからそのカプセルC内に空気が導入されると同時に、カプセルC内の経口粉末PがカプセルCの穴9aから第一の通気路14を通じて吸い口16へと吸い出され、その吸い口16に当てた口腔から体内に投与されることとなる。
この際、接続口13a、13bに連通させるカプセルCの穴9a、9bの径が接続口13a、13bの開口径と略同一もしくはそれ以上の大きさを有していれば、第二の通気路15から導入される空気がカプセルC内を淀みなく円滑に通り抜けて第一の通気路14へと流通するので、その空気流によってカプセルC内の経口粉末Pを残すところなく吸い口16へ運ぶことができる。加えて、第二の通気路15からカプセルC内に空気を導入させる吸気弁17を開弁したときに、図5及び図6の如くポペット19の円盤状の頭部19tがカプセルCの穴9bからカプセルC内に進出して、第二の通気路15からカプセルC内に導入される空気を矢印で示すようにカプセルCの穴9bの周囲に沿って均等に高流速で流入させるので、カプセルC内の経口粉末Pを万遍なく吸い出すことができる。
また、接続口13a、13b間に装填されたカプセルCの両端は、両接続口13a、13bの周縁部21a、21bで押圧されてその周縁部21a、21bに対して強く密着せられているので、カプセルC内の経口粉末PがカプセルCの両端に開けられた穴9a、9bから漏れ出てボディ1内へ散逸することが防止される。また、誤って吸い口16から息を吹き込んだときは、第二の通気路15に設けた吸気弁17は開弁しないので、カプセルC内の経口粉末Pが第二の通気路15を通じて外部に流出するおそれがないうえ、吸い口16から息を吹き込むことによりカプセルCの内圧が高まって、カプセルCの両端をその内側から接続口13a、13bの周縁部21a、21bに圧し当てる力が作用し、カプセルCの両端と周縁部21a、21bとの間の密着力がより高められて、その間が気密に保持されるので、カプセルC内の経口粉末Pがボディ1内へ散逸することも確実に防止される。したがって、経口粉末Pが喘息等の疾患を持つ患者の肺に投与する粉末薬剤等である場合は、治療に必要な一定量の粉末薬剤を確実に投与することができる。また、経口粉末Pが吸い出されて空になったカプセルCは、そのカプセルCを保持するカプセルホルダー2を図1〜図3のようにボディ1内から後退させるだけで簡単に排出することができる。
図7は本発明に係る経口粉末投与具の他の例を示す断面図であって、本例の投与具は、第一の通気路14に、吸い口16から吸引する空気に乱流を生じさせることによってその空気と共にカプセルC内から吸引される経口粉末Pの粉粒を分離・分散させるミキサ室22が形成されている。なお、その他の構成は、図1〜図6に示す投与具と共通するので詳細な説明は省略し、共通部分に同一符号を付すのみにとどめる。
口腔から肺へ投与する粉末薬剤は、呼気と共に気管支を通じて肺へ運ばれるように微粉末となっているが、その粉粒の分離・分散性が良くないと、呼気によって肺まで運ばれる量が減少して、必要量の粉末薬剤を投与することができないという不具合が生ずる。そこで、図7の経口粉末投与具は、カプセルC内から吸い出された経口粉末Pの粉粒を分離・分散させるミキサ室22を第一の通気路14内に設けて、肺へ投与する粉末薬剤が呼気によって確実に肺まで運ばれるようにしたものである。なお、図7の経口粉末投与具は、粉末薬剤に限らず、カプセルに入った粉末サプリメント等の粉末食品や粉末飲料を口腔から投与する用途にも使用することができる。
本発明に係る経口粉末投与具の一例を示す外観図 図1の断面図 図2の部分拡大図 カッターでカプセルの両端に穴が開けられるときの断面図 カプセルをボディ内に装填して吸い口から吸引したときの断面図 図5の部分拡大図 本発明に係る経口粉末投与具の他の例を示す断面図 従来例の外観図 従来例の断面図
符号の説明
C カプセル
P 経口粉末
1 ボディ
2 カプセルホルダー
9a 穴
9b 穴
10a カッター
10b カッター
11a 位置決めガイド
11b 位置決めガイド
12a ポケット部
12b ポケット部
13a 接続口
13b 接続口
14 第一の通気路
15 第二の通気路
16 吸い口
17 吸気弁
19 ポペット
21a 接続口の周縁部
21b 接続口の周縁部
22 ミキサ室

Claims (5)

  1. 口腔から一定量の経口粉末を投与する経口粉末投与具であって、経口粉末が入ったカプセル(C)を保持してボディ(1)内に装填するカプセルホルダー(2)が、該カプセルホルダーに保持されたカプセルの長さ方向と直交する方向からボディ内に対して進退可能に取り付けられ、ボディには、カプセルホルダーに保持されてボディ内へ進出するカプセルの両端を押し切りしてその両端に穴を開けるカッター(10a、10b)が設けられると共に、そのカプセルがボディ内に装填されたときに該カプセルの片端側に開けられた穴(9a)と連通する接続口(13a)を有した第一の通気路(14)と、該カプセルの他端側に開けられた穴(9b)と連通する接続口(13b)を有した第二の通気路(15)が形成され、第一の通気路(14)が有する接続口(13a)と第二の通気路(15)が有する接続口(13b)との間の間隔(L)が、前記カッターで両端が押し切りされたカプセルの長さ(M)より短く設定されて、その間に装填したカプセルの両端が前記両接続口の周縁部(21a、21b)によって押圧されるように構成されると共に、前記カッターでカプセルの両端に開ける穴の径が、その穴と連通する前記各接続口の開口径と略同一もしくはそれ以上の大きさに設定され、第一の通気路には、カプセル内の経口粉末を吸引するための吸い口(16)が設けられ、第二の通気路には、前記吸い口からの吸引力により開弁してカプセル内に空気を導入させる吸気弁(17)が設けられていることを特徴とする経口粉末投与具。
  2. 前記カプセルホルダー(2)にカプセル(C)が長さ方向にスライド可能に保持されると共に、そのカプセルホルダーに保持されてボディ内へ進出するカプセルを長さ方向にスライドさせて前記カッターで押し切りするカプセルの両端が定位置に来るようにその両端を案内する位置決めガイド(11a、11b)が設けられている請求項1記載の経口粉末投与具。
  3. 前記カッター(10a、10b)が、前記カプセルホルダーに保持されてボディ内へ進出するカプセルの進出方向と相対する方向に刃先を向けて互いに平行に固設された一対の刃具で成り、前記位置決めガイドが、一対の突起で成ると共に、前記刃具とその手前に設けられた前記突起との間に、前記刃具で切り落とされたカプセルの切れ端を排出するポケット部(12a、12b)が形成されている請求項1又は2記載の経口粉末投与具。
  4. 前記吸気弁(17)は、その弁体(18)がスプリング(20)によって閉弁方向に付勢され、前記吸い口(16)からの吸引力により前記スプリングの付勢力に抗して開弁されるように構成されると共に、これを開弁したときに円盤状の頭部(19t)が前記第二の通気路(15)の接続口(13b)から突出して該接続口に連通したカプセル(C)の穴(9b)からそのカプセル内に進出するポペット(19)を有している請求項1、2又は3記載の経口粉末投与具。
  5. 前記第一の通気路(14)に、前記吸い口から吸引する空気に乱流を生じさせてその空気と共にカプセル内から吸引される経口粉末の粉粒を分離・分散させるミキサ室(22)が形成されている請求項1、2、3又は4記載の経口粉末投与具。
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