WO2002032802A1

WO2002032802A1 - Trottoir roulant

Info

Publication number: WO2002032802A1
Application number: PCT/JP2001/009021
Authority: WO
Inventors: Kazuhira Ojima; Chyuichi Saito; Hiroyasu Ogawa; Tetsuya Takahashi
Original assignee: Hitachi, Ltd.; Hitachi Mito Engineering Co., Ltd.
Priority date: 2000-10-18
Filing date: 2001-10-12
Publication date: 2002-04-25
Also published as: JPWO2002032802A1; AU2001295930A1; CN1248953C; TW590977B; JP3873024B2; HK1060554A1; CN1827515A; CN1469839A; CN100497150C

Description

明細書

乗客コンベア技術分野

本発明は、エスカレ一夕一や電動道路等の乗客コンベアに係り、特に、狭域な場所に設置されるのに好適な乗客コンベアに関する。背景技術

従来、乗客コンベアの幅寸法を狭くするために、踏段を駆動する駆動軸周囲に電動機を設置して駆動軸を直接駆動する構成（例えば特開昭 56— 108683 号公報）や、踏段の往路の間において、踏段駆動チェーンを直接駆動する構成（例えば特開昭 55—40185号公報）などが既に提案されている。

上記従来の技術は、踏段や踏段チェーンを直接電動機で駆動することで、動力伝達用の余分な駆動チェ一ンゃ駆動スプロケットが省略できる分、幅寸法を狭くできる利点がある。

しかし、上記構成は、電動機や減速機構等の駆動機械装置が無端状に連結された踏段の往復通路間、即ち、踏段移動軌跡の内側に配置されるので、組立時においては踏段を踏段チェーンに取付ける前に駆動機械装置を組込まなければならず、また、保守点検時には踏段を踏段チェーンから取外してから作業を行わねばならず、しかも狭域での作業となるので、これら作業に多大な時間を費やしていた。

本発明の目的は、駆動機械装置の組立や保守点検作業が容易で、しかも幅寸法を縮小できる乗客コンペァを提供することにある。発明の開示

本発明は上記目的を達成するために、複数の踏板を無端状に連結した踏段チェーンを駆動する駆動軸の軸受の垂直投影を、前記駆動軸に設けられ前記踏段チヱーンを駆動する駆動スプロケットの歯部と重ねるか、この歯部よりも前記駆動軸の中間部寄りに位置させて主枠に固定するようにしたのである上記構成のうち、軸受の垂直投影を駆動スプロケヅトの歯部と重ねることで、駆動軸上に夫々間隔を空けて設けられていた駆動スプロケットの歯部と軸受とが軸方向に重なるので、その分駆動軸を短縮することができるのである。また、軸受を駆動スプロケットの歯部よりも駆動軸の中間部寄りに変位させることで、駆動スプロケットを駆動軸端に位置させることができ、その結果、駆動スプロケットを、主枠を構成する左右一対の側枠に垂直投影が重なるように設置することができ、その分前記駆動軸の長さを短縮できるのでめる。

加えて、駆動機械装置が踏板の移動軌跡の長手方向外側に設置されていることで、駆動機械装置の組立や保守点検作業の際には、無端状に連結された踏板に左右されずに上記作業を行うことができるので、容易になる。図面の簡単な説明

図 1は、本発明による第 1の実施の形態を示すエスカレ一夕一の図 2の I —I線に沿う縦断面図。

図 2は、本発明による第 1の実施の形態を示すエスカレ一夕一の階段への設置状態を示す概略側面図。

図 3は、 02のエスカレ一夕一の上階付近を示す平面図。

図 4は、図 2のエスカレ一夕一の上階付近内部を示す側面図。

図 5は、図 4の平面図。

図 6は、本発明による第 2の実施の形態を示すエスカレ一夕一の図 1相当図。

図 7は、本発明による第 3の実施の形態を示すエス力レー夕一の図 1相当図である。発明を実施するための最良の形態

以下本発明による第 1の実施の形態を図 1〜図 5に示すエスカレ一夕一に基づいて説明する。一般にエスカレ一夕一 1は、建築物の上階 2と下階 3に跨って設置された主枠 4をベースに構成されている。主枠 4は、図 1に示すように、左右一対の側枠 5 A, 5 Bと、これら左右の側枠 5 A， 5 Bを連結する底板 6や横桁（図示せず）から構成され、さらに前記側枠 5 A, 5 Bは、エスカレ一夕一の長手方向に延在する上弦材 7と、下弦材 8と、これら上弦材 7と下弦材 8とを連結する縦部材 9とから構成されている。

上記構成の主枠 4の上階 2側には上部機械室となる上部水平部 1 0が形成され、下階 3側には下部機械室となる下部水平部; I 1が形成され、上部水平部 1 0と下部水平部 1 1とは傾斜部 1 2によって連結されている。一般的に、上部水平部 1 0の上部と下部水平部 1 1の上部は、夫々乗客が乗り降りするための乗降床で塞がれている。

このように構成された主枠 4の上部水平部 1 0と下部水平部 1 1の乗降床下には、夫々一対の主スプロケヅト 1 3と従スプロケヅト 1 4とが軸支されている。一対の主スプロケヅト 1 3は、駆動軸 1 5に固定され、この駆動軸 1 5は端部を軸受 1 6によって回転自在に保持されている。この軸受 1 6は前記側枠 5 A, 5 Bの縦部材 9に固定され、その垂直投影は側枠 5 A, 5 B の幅 h内にある。

前記主スプロケヅト 1 3と従スプロケヅト 1 4には無端状の踏段チェ一ン 1 7が卷掛けられており、この踏段チェーン 1 7に、踏段 1 8に固定され端部に前輪を軸支した前輪軸 1 9が連結されて、多数の踏段 1 8を無端状に形成している。

また、前記側枠 5 A， 5 Bには、夫々欄干 2 0が立設されており、この欄干 2 0の周縁には移動手摺 2 1が案内されている。この移動手摺 2 1は、欄干 2 0の内部に設置された手摺駆動装置 2 2によって駆動される。この手摺駆動装置 2 2は、前記駆動軸 1 5の主スプロケット 1 3に取付けた手摺駆動スプロケット 2 3に卷掛けた手摺駆動チェーン 2 4を、転向ローラ 2 5を介して導いて動力としている。ここで、前記手摺駆動スプロケヅト 2 3は、踏段 1 8の前輪と垂直投影が重なるように、前輪が駆動軸 1 5の周りを移動する半径よりも小径をなしている。

一方、前記駆動軸 1 5の一端側で、前記手摺駆動スプロケット 2 3の反踏段 1 8側には駆動スプロケヅト 2 6が固定されている。この駆動スプロケヅト 2 6は、皿状に形成され、駆動軸 1 5への固定側は前記手摺駆動スプロケット 2 3よりも反踏段 1 8側にあり、外周に形成された歯部は、前記主枠 4 の側枠 5 Bの幅 h内に臨ませて、その垂直投影が側枠 5 Bと重なるようにしている。このため、駆動スプロケヅト 2 6の歯部と、前記軸受 1 6と、前記主枠 4の側枠 5 Bとの 3つの垂直投影は、互いに重なり、前記側枠 5 Bの幅 h内に位置することになる。

そして、前記駆動スプロケット 2 6の歯部には動力伝達チェーン 2 7が卷掛けられ、この動力伝達チェーン 2 7は前記踏段 1 8の往復通路の外側に設置された駆動機械装置 2 8のスプロケット 2 9に卷掛けられている。駆動機械装置 2 8は電動機 3 0と減速機 3 1と制動機 3 2等からなるが、減速機 3 1は必ずしも必要とするものではない。

上記のように構成したので、本来なら駆動スプロケット 2 6の歯部が軸受 1 6と手摺駆動スプロケット 2 3との間に位置していたことにより必要としていたスペース及び主枠 4や欄干 2 0の設置バランスを考慮して反駆動スプロケット 2 6側にも必要としていた同等のスペースを不要とすることができ、その結果、主枠 4の全幅 Wfを縮小することができ、エスカレ一夕一 1の設置幅寸法 W oを狭めることができる。加えて、踏段 1 7の前輪の垂直投影を手摺駆動スプロケット 2 3と重ねることによつても駆動軸 1 5の軸方向長さを縮めることができる。

上言 3のような幅狭のエスカレ一夕一 1を建築物の狭域な場所、例えば駅舎の既設階段等に設置する場合、通常、図 2及び図 3に示すように、階段 4 0 の一方の壁 4 1側に寄せてエスカレ一夕一 1を設置し、エスカレ一ター 1の反壁 4 1側の欄干 2 0を階段 4 0とエスカレ一夕一 1との仕切壁としている。このように設置幅寸法 Woのエスカレ一夕一 1を全幅 W sの階段 4 0に設置した場合、 P皆段 4 0の歩行者に利用される幅寸法は W uとなって狭くなるが、エスカレ一夕一 1の設置幅寸法 W oは、上述のように狭幅となっているので、 P皆段 4 0の利用幅寸法 Wuの減幅を必要最小限にすることができる。

ところで、上記第 1の実施の形態において、エスカレ一夕一 1の駆動機械装置 2 8の組立や保守点検作業は、駆動機械装置 2 8が踏段； L 8及び踏段チエーン 1 7の移動軌跡に対し、エスカレ一夕一の長手方向の外側で、上部機械室となる上部水平部 1 0に設置されているので、従来と同様に、上部を塞いでいる乗降床を取外して上部水平部 1 0を開放することにより容易に行うことができる。

次に、本発明による第 2の実施の形態を図 6に基づいて説明する。図 6に示す実施の形態は、駆動スプロケヅト 4 2が皿状でなく、円盤状をしており、駆動スプロケヅト 4 2全体が主枠 4を構成する側枠 5 Bの幅 h内に位置している点で第 1の実施の形態と異なる。しかし、駆動スプロケット 4 2の歯部と、前記軸受 1 6と、前記主枠 4の側枠 5 Bのと垂直投影が、互いに重なる点，主枠の幅寸法を縮小できる点及び駆動機械装置の設置について第 1の実施の形態と同じである。

本実施の形態によれば、駆動スプロケット 4 2が皿状でないので、形成が容易である点で上記実施の形態よりも優れている。

図 7は、第 3の実施の形態を示すもので、本実施の形態と第 1及び第 2の実施の形態とでは、駆動軸 1 5を支持する軸受の設置位置が異なっている。即ち、本実施の形態においては、軸受 4 4が踏段 1 8の往路と復路との間に位置し、図示しないブラケット等を介して側枠 5 A (図示せず）， 5 Bの縦部材 9に支持され、かつ駆動軸 1 5の端部に主スプロケット 4 5 , 手摺駆動スプロケット 4 6 , 駆動スプロケヅト 4 7が固定されており、その配列は、第 1及び第 2の実施の形態と同じ様に、踏段 1 8側に主スプロケット 4 5 , この主スプロケット 4 5の反踏段 1 8側に手摺駆動スプロケット 4 6 , —番外側に駆動スプロケット 4 7が配置されている。

そして、一番外側の駆動スプロケット 4 7は、円盤状をなしている点、側枠 5 Bの幅 h内に位置している点及び作用効果の点で上記第 2の実施の形態と同じである。

尚、以上の各実施の形態は、乗客コンベアとしてエスカレ一夕一を説明したが、エスカレ一夕一に限らず、踏板間に段差が生じない電動道路にも適用することができる。この場合、各請求項の踏段を踏板と読替えることが必要である。さらに、狭域な場所の一例として駅舎の既設階段について説明したが、駅舎用既設階段に限らず、一般の建築物及び平坦通路に省スペース乗客コンペァとして使用することができる。

以上説明したように本発明によれば、駆動機械装置の組立や保守点検作業が容易で、しかも幅寸法を縮小できる乗客コンベアを得ることができる。

Claims

請求の範囲

1 . 複数の踏板を連結して駆動する無端状の踏段チェ一ンと、この踏段チェ一ンを両乗降口の乗降床下近傍で卷掛ける主スプロケヅトと従スプロケヅトと、主スプロケットが固定された駆動軸に設けられた駆動スプロケットと、この駆動スプロケットに回転力を伝達し前記踏段の移動軌跡より長手方向外側に設置された駆動機械装置と、これらを支持し左右一対の側枠を有する主枠とを備えた乗客コンペァにおいて、前記駆動軸を支持する軸受の垂直投影を、前記駆動スプロケットの歯部と重ねるか、この歯部よりも前記駆動軸の中間部寄りに位置させたことを特徴とする乗客コンベア。

2 . 複数の踏板を連結して駆動する無端状の踏段チェーンと、この踏段チェ一ンを両乗降口の乗降床下近傍で卷掛ける主スプロケヅトと従スプロケヅトと、主スプロケヅトが固定された駆動軸に設けられた駆動スプロケットと、この駆動スプロケットに回転力を伝達し前記踏段の移動軌跡より長手方向外側に設置された駆動機械装置と、これらを支持し左右一対の側枠を有する主枠とを備えた乗客コンベアにおいて、前記駆動軸を支持する軸受と前記駆動スプロケットの歯部と前記側枠の垂直投影を重ねたことを特徴とする乗客コンペア。

3 . 複数の踏板を連結して駆動する無端状の踏段チェーンと、この踏段チェ一ンを両乗降口の乗降床下近傍で卷掛ける主スプロケットと従スプロケットと、主スプロケットが固定された駆動軸に設けられた駆動スプロケットと、この駆動スプロケットに回転力を伝達し前記踏段の移動軌跡より長手方向外側に設置された駆動機械装置と、これらを支持し左右一対の側枠を有する主枠とを備えた乗客コンベアにおいて、前記駆動スプロケットを前記駆動軸端に位置させて前記駆動スプロケヅトと前記側枠の垂直投影を重ね、かつ前記駆動軸の軸受を駆動軸中間寄りに位置させたことを特徴とする乗客コンペァ。

4 . 駆動軸には、前記主スプロケットと手摺駆動スプロケットと駆動スプロケヅトとが固定され、前記手摺駆動スプロケヅトは前記主スプロケヅトの反踏板側に位置し、前記駆動スプロケヅトは前記手摺駆動スプロケットより反踏板側に位置することを特徴とする請求項 1， 2又は 3記載の乗客コンべァ。

5 . 前記踏板は、前記主スプロケットに卷掛けられた踏段チェーンに連結され端部に前輪を軸支した前輪軸を有し、前記手摺駆動スプロケヅトと前記前輪との垂直投影が重ねられていることを特徴とする請求項 1 , 2 , 3又は 4記載の乗客コンベア。