WO2001041510A1 - Plaque de cuisson a induction - Google Patents

Description

明 細 書

誘導加熱調理器

技術分野

本発明は一般家庭で使用する誘導加熱調理器に関するものである。

背景技術

近年、 誘導加熱調理器は安全な加熱調理器として注目されている。 従来、 この 種の誘導加熱調理器の加熱状態を表示する方法として、 出力設定部の周辺に電球 あるいは半導体素子等を用いて点灯する表示部を設ける構成が一般的である。 ま た、 組込型の誘導加熱調理器などは、 出力設定部と調理部が視覚的に分離されて いるため調理部の前方にも同様の表示部を設けるものもある。 以下、 その構成に ついて図 3 6を参照しながら従来の誘導加熱調理器 3 6 0 0を説明する。

図 3 6に示すように、 誘導加熱調理器 3 6 0 0は、 本体を構成するケース 6 0

0 1と、 被加熱調理容器 6 0 0 2を載置する天板 6 0 0 3と、 天板 6 0 0 3の下 方に位置する加熱コイル 6 0 0 4と、 被加熱調理容器 6 0 0 2の温度を検知する 温度センサー 6 0 0 5と、 加熱コイル 6 0 0 4の出力を制御する出力制御部 6 0 0 6と、 出力制御部 6 0 0 6を冷却する送風機 6 0 0 7と、 電源の入 Z切を行う 電源スィッチ 6 0 0 8と、 電源スィッチ 6 0 0 8の入 切を表示する電源表示部 6 0 0 9と、 出力の設定を行う出力設定部 6 0 1 0と、 出力の設定を表示する出 力表示部 6 0 1 1と、 天板 6 0 0 3の前方部に位置する第 2の出力表示部 6 0 1 2と、 加熱を表示する加熱状態表示部 6 0 1 3にて構成される。

上記構成において、 電源スィッチ 6 0 0 8を動作させると電源表示部 6 0 0 9 が点灯し電源の入ノ切を表示する。 さらに調理物の入った被加熱調理容器 6 0 0 2を天板 6 0 0 3に載置し、 出力設定部 6 0 1 0を動作させると出力表示部 6 0 1 1が点灯し出力の設定を表示するとともに加熱が開始される。 また、 同時に第 2の出力表示部 6 0 1 2が点灯し出力の設定を表示する。 さらに温度センサー 6 0 0 5にて検知した温度状態に応じて加熱状態表示部 6 0 1 3が点灯し加熱状態 表示する。

従来この種の誘導加熱調理器は、 ガスレンジに比べて、 炎が出ず、 かつ熱効率 が高いため、 その需要が伸びてきている。 図 3 7は従来の一般的な誘導加熱調理 器 3 7 0 0の斜視図である。 図 3 7において、 6 1 0 1は本体ケース、 6 1 0 2 は被加熱調理器を載置する天板、 6 1 0 3および 6 1 0 4は定格出力の同一の誘 導加熱による加熱部で、 天板 6 1 0 2の下方に設けられた加熱コイル （図示せ ず） に対応している。 6 1 0 5はラジェントヒ一夕で誘導加熱では使えないアル ミ鍋や銅鍋で加熱するときに使用する。

以上のように構成された誘導加熱調理器 3 7 0 0で誘導加熱調理を行う場合、 誘導加熱のできる加熱調理容器を天板上の加熱部 6 1 0 3または 6 1 0 4に載置 して、 電源を入れることによりおこなつてきた。

誘導加熱調理器は加熱コイルに高周波電流を流し、 高周波磁界を発生させ、 加 熱コイルと磁気結合している鍋 （負荷） に渦電流によるジュール熱を発生させ、 鍋自体を発熱させて調理を行う調理器である。 そのため炎が見えるガス調理器や 加熱部が赤熱する電気ヒータと違い加熱部を視覚的に捉えることが出来ないとい う問題がぁづた。

この課題を解決するために、 例えば、 特許公報第 2 9 0 3 5 6 1号に記載され ているようなものがあった。 図 3 8を参照して従来の誘導加熱調理器 3 8 0 0を 説明する。 図 3 8において誘導加熱調理器 3 8 0 0は、 天板 6 2 0 1の下方に設 けられた被加熱鍋を誘導加熱により加熱する加熱コイル 6 2 0 2と、 この加熱コ ィル 6 2 0 2の周辺に配された電球 6 2 0 3から構成されている。 そして、 加熱 動作と同時に加熱コイル 6 2 0 2の周辺に配した電球 6 2 0 3が点灯し加熱範囲 を表示すること、 及び本体上面に設けた鉄板の下面に受光により発光する物質を 張り付け、 鍋を載置して加熱動作を開始すると加熱コイルの中央に設けた電球 6

2 0 3が発光し、 その光を受け前記物質が二次発光することにより天板上に図 3 9に示すような円 6 2 0 4を表示することが開示されている。

また、 特開平 7— 3 1 2 2 7 9号公報には加熱コイルの外周に環状に複数個の 加熱表示用の発光ダイォードとその外側近傍に火力表示用の発光ダイォードとを 設け、 加熱コイルに通電し加熱すると加熱表示用の発光ダイオードが光り加熱状 態が分かり、 その近傍の加熱表示用の発光ダイォードが光り火力が明確になると いうことが記載されている。

図 4 0において誘導加熱調理器 4 0 0 0は、 天板 6 3 0 1の下方に設けられた 被加熱鍋を誘導加熱により加熱する加熱コイル 6 3 0 2と、 この加熱コイル 6 3 0 2の周辺に配された電球 6 3 0 3とから構成されている。 そして、 加熱動作と 同時に加熱コイル 6 3 0 2の周辺に配した電球 6 3 0 3が点灯し加熱範囲を表示 する。

さらに図 4 1に示すように、 加熱コイルの下方に導光体片 6 3 0 4 aと光源 6 3 0 5とを 1ブロックとし、 これらのブロックを組み合わせて円環状の導光体 6

3 0 4を設ける構成が提案された。 この構成では円環状の中央部に複数の光源 6 3 0 5を配置し、 加熱コイルに通電し加熱するとこれらの光源 6 3 0 5が点灯し、 円環状の導光体 6 3 0 4の外周部で発光することにより加熱状態が分かるという ものである。

しかし図 3 6に示す様な従来の誘導加熱調理器 3 6 0 0の加熱状態を表示する 方法では、 実際に調理を行う部分と表示する部分が視覚的に分離されており、 加 熱状態の視覚的な把握がし難い。

特に、 炎が見えるガス調理器に比べて誘導加熱調理器は出力される交番磁束が 目に見えないため、 視覚的な把握がし難く、 使い勝手が悪いという課題があった。 誘導加熱調理器は加熱状態を視覚的に捉えることが出来ないため、 安全のため に電源を入れ加熱調理容器を天板に載置して火力設定してから加熱を開始するよ うに一般的にしている。 従来例に見られるように加熱を行っているかどうかを視 覚的に捉える方法はいろいろ提案されている。 しかしながら、 電源の入り切りの 状態に対してはあまり配慮されていない。 すなわち、 天板に加熱調理容器が載置 されていても電源が入りの状態であるか否かは不明である。 そのため一々電源表 示部を見て確認しなければならなかった。 ところが電源表示部の表示は小さくか つ加熱調理容器を加熱する加熱部より離れているため、 忙しいときや連続して調 理をするとき一々確認をするのは煩わしかった。

図 3 7に示す従来の誘導加熱調理器 3 7 0 0では複数の加熱部はすべて同じ定 格の加熱コイルを用いていた。 例えば図 3 7において加熱部 （加熱部 6 1 0 3お よび 6 1 0 4 ) は 2力所あり、 それに対応する加熱コイルの定格出力は 2 k Wで あった。

しかるに近年調理の多種多様化に伴い異なる出力の加熱部、 特に出力の大きい ものが望まれるようになつてきた。 そこで本発明では定格の異なる加熱コイルす なわち入出力の異なる加熱部を有する誘導加熱調理器を提供しょうとするもので ある。

しかるに加熱部の出力が違っても誘導加熱調理器ではその区別ができない。 従 来の誘導加熱調理器では加熱部の両方に被加熱調理容器を載置する場合はもちろ んどちらか一方を選択して載置する場合でもどの加熱部に載置してもよかった。 しかし、 加熱部の出力が異なる場合、 加熱部の選択を誤ると予定した調理時間 が狂るつたり、 温度が上昇しすぎで調理の仕上がりが悪くなつたりするという問 題があった。

図 3 8に示す従来の誘導加熱調理器 3 8 0 0の構成では加熱コイル 6 2 0 2の 周辺に発光手段、 例えば電球 6 2 0 3を配した形なので、 加熱コイル 6 2 0 2に 対応する加熱部を表示するのに複数個の電球が必要であった。 また、 電球の数を 限定すると点表示なので全体が分かりにくいという問題があつた。

さらに、 二次発光を利用した表示方法は円等の図形を比較的簡単に描くことが できるが、 二次発光の発光効率が悪く表示が薄くて見えにくい、 また加熱コイル の中央に配した電球 6 2 0 3の光を利用するため、 電球の指向性や取り付けばら つきのため、 はっきりした図形を描きにくい、 さらに二次発光物質が高温の天板 6 2 0 1の下に設けられるために安定性がよくないという問題があり、 いまだに 実用化されていない。

図 4 0および図 4 1に示す従来の構成ではいずれも複数の光源を用いているが、 いずれも各光源を直列に配線した 1系統であるため、 何らかの原因で一部でも故 障すると全体が点灯しないようになり、 加熱部を視覚的に捉えられないという問 題があった。

また、 表示パターンとしては点灯と点滅のパターンしかなくいろいろの表示が できないという問題があった。

本発明の目的は、 安全性の高い誘導加熱調理器の加熱状態をガス調理器に近い 感覚で表示することによって、 さらに使い勝手性の良い誘導加熱調理器として提 供することにある。

本発明の他の目的は、 電源の入り切りの状態を容易に確認することが出来るよ うにすると共に加熱の有無の状態をも容易に確認できる誘導加熱調理器を提供す ることにある。

本発明のさらに他の目的は、 簡単な構成で出力の違いを認識できる誘導加熱調 理器を提供することにある。

本発明のさらに他の目的は、 加熱コイルに対応する加熱部の加熱範囲周辺を数 少ない光源で明確に表示することができる誘導加熱調理器を提供することにある。 本発明のさらに他の目的は、 一部が故障しても全体が点灯しないようにならな いようにすることにより、 加熱部を視覚的に捉えることができるとともに多数の パターンを表示できるようにした誘導加熱調理器を提供することにある。 発明の開示 本発明に係る誘導加熱調理器は、 被加熱調理容器を載置する透光性の天板と、 前記被加熱調理容器を加熱する加熱コイルと、 光線を発光する発光手段と、 前記 発光手段により発光された前記光線を伝播する透光性の導光手段とを備え、 前記 光線は、 前記導光手段の外周部分を発光させ、 そのことにより上記目的が達成さ れる。

前記発光手段及び前記導光手段は、 前記加熱コイルに対して前記天板の反対側 に配置されてもよい。

前記導光手段は、 円板形状を有し、 前記導光手段は、 中央部に開口部を有し、 前記発光手段は、 前記開口部に配置されてもよい。

前記導光手段は、 内周側から外周側に向かって薄くなる肉厚を有し、 前記導光 手段は、 上面と下面とを有し、 前記上面と前記下面との少なくとも一方に設けら れ、 前記光線を反射する反射手段をさらに備えてもよい。

前記導光手段は、 前記導光手段の外周側の端部に形成され、 前記光線を前記天 板の方向に反射する照射面を有してもよい。

前記照射面と平行に設けられ前記光線を前記天板の方向に反射する反射手段を さらに備えてもよい。

前記導光手段は、 前記照射面に対して前記天板側に形成され、 前記光線を前記 天板へ案内する壁部をさらに有し、 前記壁部は、 前記天板と対向する上面部を有 し、 前記上面部は、 前記上面部に形成され前記光線を乱反射あるいは拡散する表 示手段を有してもよい。

本発明に係る他の誘導加熱調理器は、 被加熱調理容器を載置する透光性の天板 と、 前記被加熱調理容器を加熱する加熱コイルと、 光線を発光する発光手段と、 前記発光手段により発光された前記光線を伝播する透光性の導光手段とを備え、 前記導光手段は、 前記発光手段から発光された前記光線を入射する境界部分に形 成され、 前記発光手段に対して凹状に形成される曲面を有し、 そのことにより上 記目的が達成される。 本発明に係るさらに他の誘導加熱調理器は、 被加熱調理容器を載置する透光性 の天板と、 前記被加熱調理容器を加熱する加熱コイルと、 前記加熱コイルを固定 するコイルベースと、 光線を発光する発光手段と、 前記発光手段により発光され た前記光線を伝播する透光性の導光手段とを備え、 前記導光手段は、 前記コイル ベースに固定され、 そのことにより上記目的が達成される。

本発明に係るさらに他の誘導加熱調理器は、 被加熱調理容器を載置する透光性 の天板と、 前記被加熱調理容器を加熱する加熱コイルと、 光線を発光する発光手 段と、 前記発光手段により発光された前記光線を伝播する透光性の導光手段とを 備え、 前記加熱コイルは、 前記導光手段に固定され、 そのことにより上記目的が 達成される。

本発明に係るさらに他の誘導加熱調理器は、 被加熱調理容器を載置する透光性 の天板と、 前記被加熱調理容器を加熱する加熱コイルと、 光線を発光する発光手 段と、 前記発光手段により発光された前記光線を伝播する透光性の導光手段とを 備え、 前記発光手段は、 前記導光手段に固定され、 そのことにより上記目的が達 成される。

前記加熱コイルを固定するコイルべ一スをさらに備えてもよい。

本発明に係るさらに他の誘導加熱調理器は、 被加熱調理容器を載置する透光性 の天板と、 前記被加熱調理容器を加熱する加熱コイルと、 前記加熱コイルの出力 を制御する出力制御手段と、 前記出力制御手段を冷却する冷却風を発生する送風 手段と、 光線を発光する発光手段と、 前記発光手段により発光された前記光線を 伝播する透光性の導光手段とを備え、 前記冷却風は、 前記発光手段及び前記導光 手段を冷却し、 そのことにより上記目的が達成される。

前記冷却風は、 前記出力制御手段'を冷却した後に前記発光手段及び前記導光手 段を冷却してもよい。

本発明に係るさらに他の誘導加熱調理器は、 被加熱調理容器を載置する透光性 の天板と、 前記被加熱調理容器を加熱する加熱コイルと、 光線を発光する複数の 発光手段と、 前記複数の発光手段により発光された前記光線を伝播する透光性の 導光手段とを備え、 前記導光手段は、 前記複数の発光手段に対応する導光体プロ ックを含み、 そのことにより上記目的が達成される。

本発明に係るさらに他の誘導加熱調理器は、 被加熱調理容器を載置する透光性 の天板と、 前記天板上に設けられ誘導加熱により前記被加熱調理容器を加熱する 1つ以上の加熱部と、 前記天板に対して前記被加熱調理容器の反対側において前 記加熱部に対応して設けられる加熱コイルと、 前記加熱部の使用状態を表示する 表示手段と、 前記表示手段を制御する制御手段とを備え、 前記制御手段は、 電源 が投入されると前記使用状態を前記表示手段により前記加熱部の近傍に表示し、 そのことにより上記目的が達成される。

前記制御手段は、 前記被加熱調理容器が載置され前記加熱コイルにより加熱さ れると、 前記加熱部の近傍に表示される表示の内容を変更してもよい。

前記電源が投入された後、 所定時間経過しても出力設定がなされないときは、 前記制御手段は前記電源を切りにしてもよい。

前記誘導加熱調理器は、 複数個の前記加熱部を備え、 前記電源が投入された後、 所定時間経過しても出力設定がなされない加熱部があるときは、 前記制御手段は その出力設定がなされない加熱部に対応する表示を消去してもよい。

前記誘導加熱調理器は、 複数個の前記加熱部を備え、 電源が投入されたとき、 少なくとも一つの加熱部の使用状態を前記少なくとも一つの加熱部の近傍に表示 してもよい。

前記制御手段は、 前記表示の内容が点滅点灯から点灯に変更されるように、 前 記加熱部の近傍に表示される前記表示の内容を変更してもよい。

前記制御手段は、 前記表示の色が変化するように、 前記加熱部の近傍に表示さ れる前記表示の内容を変更してもよい。

本発明に係るさらに他の誘導加熱調理器は、 被加熱調理容器を載置して誘導加 熱により加熱する天板上に設けられる複数の加熱部と、 前記天板に対して前記被 加熱調理容器の反対側において前記複数の加熱部に対応してそれぞれ設けられる 出力の異なる複数の加熱コイルと、 光線を発光する発光手段とを備え、 前記発光 手段は、 前記天板上に前記加熱コイルの前記出力の差異を視覚的に区別できるよ うな図形を表示し、 そのことにより上記目的が達成される。

前記出力は、 定格出力を含んでもよい。

前記出力は、 設定出力を含んでもよい。

前記出力の差異は、 前記図形の大小で表示されてもよい。

前記出力の差異は、 前記図形の巾の違いで表示されてもよい。

前記出力の差異は、 前記図形の数の違いで表示されてもよい。

前記出力の差異が相似図形の数の違いで表示される場合、 前記加熱コイルの一 方に対応する表示を一重とし前記加熱コイルの他方に対応する表示を二重または それ以上とするようにしてもよい。

前記出力の差異は、 前記図形の色の違いと前記図形の色の濃淡の違いとの少な くともひとつを用いて表示されてもよい。

前記出力の差異は、 点、 直線、 または多角形のうち少なくとも一つを用いて表 示されてもよい。

前記加熱コイルは、 2個であり、 前記発光手段は、 前記天板上に前記加熱コィ ルの前記出力の差異を視覚的に区別できるようにするために、 前記加熱コイルの 少なくとも一方に図形を表示してもよい。

前記発光手段は、 調理中点灯し、 調理終了後前記天板の温度が危険温度以下に なるまで点滅点灯してもよい。

本発明に係るさらに他の誘導加熱調理器は、 本体ケースの上面に設けられる透 光性の天板と、 前記天板上に設けられ被加熱調理容器を載置して誘導加熱により 加熱する加熱部と、 前記天板に対して前記被加熱調理容器の反対側において前記 加熱部に対応して設けられる加熱コイルと、 前記加熱コイルの外周部に対応する 位置に設けられる導光体と、 前記導光体に光線を発光する光源とを備え、 前記導 光体は前記光源により発光される前記光線を受け取り、 前記加熱コイルの前記外 周部の少なくとも一部に対応する位置から前記天板への方向に前記光線を発光し、 そのことにより上記目的が達成される。

前記導光体は、 前記天板に対向して形成される上面と前記上面に対して前記天 板の反対側に形成される下面とを有し、 前記下面は、 前記光源から離れるに従つ て、 前記上面と前記下面との間の間隔が狭くなるように形成される勾配を有して もよい。

前記導光体は、 前記下面に形成され前記光線を乱反射させる乱反射層を有して ちょい。

前記導光体は、 前記下面に形成され前記光線を鏡面反射させる鏡面反射層を有 してもよい。

前記導光体は、 前記下面に形成される鋸歯状のプリズムを有してもよい。

前記光線を発光する前記上面以外の面に形成され、 前記導光体より光の屈折率 の小さい層をさらに備えてもよい。

前記下面は、 前記光線の反射率が部分的に変わるように形成されてもよい。 前記導光体は、 ドーナツ状の形状を有してもよい。

本発明に係るさらに他の誘導加熱調理器は、 本体ケースの上面に設けた透光性 の天板と、 前記天板上に設けられた被加熱調理容器を載置して誘導加熱により加 熱する加熱部と、 前記天板に対して前記被加熱調理容器の反対側において前記加 熱部に対応して設けられる加熱コイルと、 光線を発光する複数の第 1光源および 複数の第 2光源と、 前記複数の第 1光源および複数の第 2光源により発光される 前記光線を導光し前記加熱コイルの外周部に対応する位置で前記光線を発光する 導光体とを備え、 前記複数の第 1光源および複数の第 2光源は、 互いに並列に配 線され、 そのことにより上記目的が達成される。

前記複数の第 1光源および複数の第 2光源は、 ブロック化して配線されてもよ い。 前記複数の第 1光源および複数の第 2光源は、 順番にくりかえされるように配 線されてもよい。

前記導光体は、 環状の形状を有し、 前記導光体の中央部に前記複数の第 1光源 および複数の第 2光源が環状に配列されてもよい。

前記導光体は、 複数個の導光体片を含み、 前記導光体片と少なくとも 2個の前 記光源とを 1つのブロックとし、 前記ブロックを組み合わせて用いられてもよい。 前記導光体は、 外周端部に、 前記天板に対して垂直方向に立ち上げた壁部を有 し、 前記壁部の上面から前記天板の方向に前記光線が発光されてもよい。

前記複数の第 1光源および複数の第 2光源は、 互いに交互に点滅してもよい。 前記光線を発光する複数の第 3光源をさらに備え、 前記複数の第 1光源、 複数 の第 2光源および複数の第 3光源が、 順次点滅してもよい。

前記複数の第 1光源を接続するリード部をさらに備え、 前記リード部は、 前記 導光体の中央部を中心として放射線状に配置されてもよい。

前記リ一ド部のそれぞれは、 ツイスト状に形成されてもよい。

本発明のある局面に従えば、 導光手段の外周部分を発光させることによって、 発光した光線が透光性の天板を透過し、 加熱状態を天板の上面側に表示すること ができる。 従って、 視覚的に分離されていた加熱状態の表示を調理部近傍で表現 することでき、 ガス調理器に近い感覚で使用することができる。

また導光手段及び発光手段を加熱コィルの下方に配置したことによって、 発光 手段の直上に光線が漏れることを防止することができる。 なお、 導光手段に樹脂 等を用いる場合、 被加熱調理容器等からの輻射、 伝導、 伝達による熱影響での変 色 ·変形等の防止することができる。 なお、 強磁界の影響による発光手段の誤動 作あるいは自己発熱での信頼性の低下等を防止することができる。 なお、 発光手 段の温度上昇にともなう光度の低下等を防止することができる。

また導光手段を円板状にて構成し、 中央部に開口を設け、 発光手段を導光手段 の開口部に配置することによって、 光度の均一な表示を得ることができる。 また導光手段の内周の肉厚を厚く、 外周に向かって薄くなるように構^し、 導 光手段の上面あるいは下面あるいは両面に、 反射手段を設けることによって、 光 線の入射時の損失を低減するとともに、 反射手段によって、 伝播中の光線の損失 を低減し、 より損失の少ない光度の高い表示を得ることができる。

また導光手段の外周端部に照射面 （例えば光の伝播する方向に対して 4 5 ° の 角度を持つ面） を設けて、 伝播してきた光線を全反射させることによって、 調理 面である天板方向に光線を案内することできる。

また導光手段の外周端部に設けた照射面と平行に、 反射手段を設けることによ つて全反射時の光線の損失を低減することができる。

また導光手段の外周端部に設けた照射面の上面に、 天板に対して垂直方向に立 ち上げた壁部を設け、 壁部の上面部に伝播された光線を乱反射あるいは拡散する 表示手段を設けたことによって、 より天板に近接した位置で表示することができ る。

また導光手段の境界部分に、 発光手段に対して凹状 （境界の性質として凸状の 場合光線を集め、 凹状の場合光線を拡げる性質がある。 ） の曲面を設けることに よって屈折角を大きくすることができ、 指向角度の小さい発光手段を使用しても、 光度の高い、 範囲の広い均一な表示を得ることができる。

また導光手段をコィルベースに固定することによって、 加熱領域と導光手段に よる表示との位置を規制することができる。

また発光手段を導光手段に固定することによって、 発光手段と導光手段の位置 を規制することができる。

また出力制御手段を冷却した後に、 発光手段及び導光手段を冷却するように構 成することによって、 発光手段の温度上昇による光度低下を防止し、 導光手段に 用いる樹脂等の変色、 変形等を防止することができる。

また導光手段をブロック化することによって、 故障したブロックのみを交換す ることで修理が迅速 ·簡単に行うことができる。 本発明の他の局面に従えば、 電源の入り切りの状態を加熱調理容器の近傍で容 易に確認できるとともに加熱の有無も確認でき使い勝手がよくなる。 そして、 電 源が投入されると、 投入されたことが加熱部の近傍に表示されるので、 電源が入 りであることを容易に視覚的に確認することができる。

前記制御手段は電源が投入されるとその状態を前記表示手段により前記加熱部 の近傍に表示し、 さらに被加熱調理容器が載置され加熱されると表示の内容を変 更するようにした。 そして、 被加熱調理容器の近傍で表示の内容が視覚的に変わ るので電源の入りの状態及び加熱状態を容易に確認できる。

また、 電源が投入された後、 所定時間経過しても出力設定がなされないときは、 制御手段は電源を切りにするようにした。 また、 誘導加熱により加熱する加熱部 が複数個ある誘導加熱調理器であって、 電源が投入された後、 所定時間経過して も出力設定がなされない加熱部があるときは、 制御手段はその加熱部の表示を消 去するようにした。 また、 誘導加熱により加熱する加熱部が複数個ある誘導加熱 調理器であって、 電源が投入されたとき、 その状態を少なくとも一つの加熱部の 近傍に表示するようにした。 そして、 加熱部の表示を必要最低限としたので電力 を節約することが出来る。 また、 表示の内容は点滅点灯から点灯の変更で行う構 成とした。 また、 表示の内容は色の変化で行う構成とした。 そして、 表示の内容 を点滅点灯と点灯、 並びに色の変化で行っているので視覚的に容易に捉えること が出来る。

本発明のさらに他の局面に従えば、 図形の差異により出力の差異を表示するこ とにより、 容易に加熱部を選択することができる。 具体的には、 定格出力の差異 を図形の大小の違い、 図形の巾の違い、 図形の数の違い、 図形の一重と二重また はそれ以上との違いを表示するようにした。 あるいは定格出力の差異を図形の色 の違い、 または色の濃淡の違いの少なくともひとつを用いて表示をするようにし た。

このような図形の違いによって加熱部の定格出力を視覚的に容易に区別するこ とができる。 また、 表示図形は点、 直線、 または多角形のうち少なくとも一つを 用いて表示するようにした。 そして、 図形は簡単であるため表示に必要な発光手 段の構成も簡単な構成にすることができる。 また、 2個の加熱コイルからなる場 合はどちらか一方のみ図形の表示をするようにした。 これにより容易に定格出力 の区別をすることが出来る。 また、 発光手段は調理中点灯し、 調理終了後天板の 温度が危険温度以下になるまで点滅点灯する構成とした。 この構成により調理の 進行状態を容易に把握することができる。

本発明のさらに他の局面に従えば、 全周にわたって発光するので天板上に加熱 部を明確に表示することができる。 天板上に連続した鮮明な図形を表示するので、 加熱状態を容易に確認することができる。 光源からの直進光が遠くまで届くので 導光体全体が均一に発光するようになる。 導光体下部からの反射光は一様に上部 に達するので、 表示がまだらになることがない。 光の漏洩による損失が少ないた め天板上に鮮明な図形を描くことができる。 天板上に濃淡の異なる図形を描くこ とができる。 円形の加熱コイルに対しては加熱部を明確に表示できる。

本発明のさらに他の局面に従えば、 光源を配線した一つの系統が故障しても他 の系統が故障していなければその系統は点灯し続ける。 また、 複数の系統がある ため表示のパターンもいろいろ組み合わせることができる。 光源を配線した一つ の系統が故障しても他の系統が故障していなければその系統は点灯をし続けるた め、 加熱部を視覚的に捉えることができる。 そのため安全性を高めることができ る。 さらに、 複数の系統があるため組み合わせの数が多くなり表示パターンも多 くすることができる。

例えば、 機器の機能あるいは機器の状態あるいは使用状態あるいは時間などに よって、 系統毎に光源の種類あるいは色あるいは大きさあるいは明るさなどを変 えたり、 点灯あるいは点滅あるいは消灯を系統毎に変えることは設計者が任意に 設定できるものである。

少なくとも 2つの系統の光源を系統ごとにブロック化して配線する構成とする と、 一つの系統が故障しても他の系統が故障していなければその系統はブロック として点灯をし続けるため、 加熱部を視覚的に捉えることが出来るとともに、 故 障していることを容易に認識できる。 少なくとも 2つの系統の光源を系統が順番 にくりかえされるように配線する構成とすると、 一つの系統が故障しても他の系 統が故障していなければその系統はブロックとして点灯をし続けるため、 加熱部 を視覚的に捉えることが出来るとともに、 光量が減少しているため故障している ことを容易に認識できる。

導光体を円環状とし、 その中央部に複数の光源を円環状に配列する構成とする と、 天板上の表示が連続的に表示されるので故障のため表示されない個所があつ たり、 光量が減少したりしたときは、 故障が発生していることを容易に認識でき る。

光源の配線の系統を 2系統とし、 夫々の系統を交互に点滅する構成とすると、 常にどちらかの系統が点灯しているため安心感が得られる。 また、 系統ごとに発 光色を変えることにより視覚的認識を高めることができる。 また交互に点灯しな いときは故障が発生しているということを容易に認識できる。 光源の配線の系統 を少なくとも 3系統とし、 夫々の系統を点滅する構成とすると、 故障により視覚 的認識ができなくなることをさらに防ぐことができる。 また、 点滅を系統毎に順 次行うことにより点灯しないときは故障が発生しているということを容易に認識 できる。

光源のリード線をツイスト状とする構成とすると、 誘導加熱の磁界による誤動 作または発熱をさらに防ぐことができる。 図面の簡単な説明

図 1は、 本発明の実施の形態 1に係る誘導加熱調理器の断面図である。

図 2 ( a ) は、 本発明の実施の形態 1に係る誘導加熱調理器の天板の一つの状 態を示す図である。 図 2 (b) は、 本発明の実施の形態 1に係る誘導加熱調理器の天板の他の状態 を示す図である。

図 2 (c) は、 本発明の実施の形態 1に係る誘導加熱調理器の天板のさらに他 の状態を示す図である。

図 3は、 本発明の実施の形態 1に係る誘導加熱調理器の導光手段の斜視図であ る。

図 4は、 本発明の実施の形態 1に係る誘導加熱調理器の断面図である。

図 5は、 本発明の実施の形態 1に係る他の誘導加熱調理器の断面図である。 図 6は、 本発明の実施の形態 1に係るさらに他の誘導加熱調理器の断面図であ る。

図 7は、 本発明の実施の形態 1に係るさらに他の誘導加熱調理器の断面図であ る。

図 8 (a) は、 本発明の実施の形態 2に係る誘導加熱調理器の分解斜視図であ る。

図 8 (b) は、 同、 誘導加熱調理器の導光手段の部分拡大図である。

図 9 (a) は、 本発明の実施の形態 2に係る誘導加熱調理器の導光手段を示す 部分拡大図である。

図 9 (b) は、 同、 誘導加熱調理器の導光手段の他の形態を示す部分拡大図で ある。

図 10は、 本発明の実施の形態 3に係る誘導加熱調理器の断面図である。 図 11は、 本発明の実施の形態 3に係る誘導加熱調理器の断面図である。 図 12は、 本発明の実施の形態 3に係る誘導加熱調理器の導光手段を示す部分 拡大図である。

図 13は、 本発明の実施の形態 4に係る誘導加熱調理器の断面図である。 図 14 (a) は、 本発明の実施の形態 4に係る誘導加熱調理器の導光手段近傍 を示す部分拡大図である。 図 1 4 ( b ) は、 同、 誘導加熱調理器の導光手段近傍の他の形態を示す部分拡 大図である。

図 1 5は、 本発明の実施の形態 5を示す誘導加熱調理器の断面図である。

図 1 6は、 本発明の実施の形態 5を示す誘導加熱調理器の要部拡大図である。 図 1 7は、 本発明の実施の形態 4〜 6に係る誘導加熱調理器の斜視図である。 図 1 8は、 同誘導加熱調理器の断面図である。

図 1 9は、 同誘導加熱調理器の発光手段の斜視図である。

図 2 0は、 同誘導加熱調理器の他の発光手段の斜視図である。 .

図 2 1は、 本発明の実施の形態 7に係る誘導加熱調理器の斜視図である。

図 2 2は、 同実施の形態 8に係る誘導加熱調理器の要部平面図である。

図 2 3は、 同実施の形態 9に係る誘導加熱調理器の要部平面図である。

図 2 4は、 同実施の形態 1 0に係る誘導加熱調理器の発光手段の一例を示す図 である。

図 2 5は、 本発明の実施の形態 1 1に係る誘導加熱調理器の要部断面図である。 図 2 6は、 本発明の実施の形態 1 1に係る誘導加熱調理器の外観斜視図である。 図 2 7は、 本発明の実施の形態 1 1に係る誘導加熱調理器の発光手段の平面図 である。

図 2 8は、 本発明の実施の形態 1 1に係る誘導加熱調理器の導光体の展開図で ある。

図 2 9 ( a ) は、 本発明の実施の形態 1 2に係る誘導加熱調理器の光源の配線 図である。

図 2 9 ( b ) は、 同誘導加熱調理器の天板上に描かれた表示図形を示す図であ る。

図 3 0は、 本発明の実施の形態 1 2に係る誘導加熱調理器の外観斜視図である。 図 3 1は、 本発明の実施の形態 1 2に係る誘導加熱調理器の要部断面図である。 図 3 2は、 本発明の実施の形態 1 2に係る誘導加熱調理器の導光体と光源との 位置関係を示す図である。

図 3 3は、 本発明の実施の形態 1 2に係る誘導加熱調理器の他の導光体と光源 との位置関係を示す図である。

図 3 4は、 本発明の実施の形態 1 2に係る誘導加熱調理器の導光体片の 1例を 示す斜視図である。

図 3 5 ( a ) は、 本発明の実施の形態 1 3に係る誘導加熱調理器の光源の配線 図である。 図 3 5 ( b) は、 本発明の実施の形態 1 3に係る誘導加熱調理器の天板上に描 かれた表示図形を示す図である。

図 3 6は、 従来の誘導加熱調理器の斜視図である。

図 3 7は、 従来の他の誘導加熱調理器の斜視図である。

図 3 8は、 従来のさらに他の誘導加熱調理器の要部断面図である。

図 3 9は、 従来のさらに他の誘導加熱調理器の表示図形の例を示す図である。 図 4 0は、 従来のさらに他の誘導加熱調理器の断面図である。

図 4 1は、 従来のさらに他の誘導加熱調理器の導光体と光源との位置関係を示 す図である。

発明を実施するための最良の形態

(実施の形態 1 )

以下、 本発明の実施の形態 1について図 1〜図 7を参照しながら説明する。 図

1は、 本発明の実施の形態 1を示す誘導加熱調理器 1 0 0の概略図で、 本体を構 成するケース 1 0 1と、 被加熱調理容器 1 0 2を載置する透光性の耐熱ガラス等 から成る天板 1 0 3と、 天板 1 0 3の下方に位置し、 被加熱調理容器 1 0 2を加 熱する加熱コイル 1 0 4と、 加熱コイル 1 0 4への出力を制御する出力制御手段 1 0 5と、 加熱コイル 1 0 4の下方に位置し、 光線を発光する電球あるいは半導 体素子等から成る発光手段 1 0 6と、 加熱コイル 1 0 4の下方に位置し、 発光手 段 1 0 6の光線を伝播する透光性のガラスあるいは樹脂等から成る導光手段 1 0 7を有し、 発光手段 1 0 6を導光手段 1 0 7の外周端部より内側に設け、 矢印 A 1に示すように導光手段 1 0 7の略水平外周方向に向けて光線を伝播させ、 導光 手段 1 0 7の外周部分を発光させるように構成した誘導加熱調理器であり、 加熱 コイル 1 0 4と発光手段 1 0 6は出力制御手段 1 0 5とリード線等で接続されて いる。 天板 1 0 3側から見た導光手段 1 0 7の形状は、 任意の形状であり得る。 導光手段 1 0 7の形状は、 四角形の板状であり得る。 導光手段 1 0 7の形状は、 三角形の板状であってもよい。

以上のように構成された誘導加熱調理器 1 0 0について、 その作用を説明する。 天板 1 0 3に被加熱調理容器 1 0 2を載置し加熱を開始すると、 出力制御手段 1 0 5は加熱コイル 1 0 4に加熱を指示する信号を出力すると同時に発光手段 1 0 6に発光を指示する信号を出力する。 発光した光線は矢印 A 1に示すように導光 手段 1 0 7を伝播し、 外周部分を発光させる。 この発光した光線は、 例えば図 2 ( a ) 〜図 2 ( c ) に示すように、 透光性の耐熱ガラス等からなる天板 1 0 3を 透過し、 加熱状態を天板 1 0 3の上面側に表示するものである。

このように本発明の実施の形態 1によれば、 導光手段 1 0 7の外周端部を発光 することによって、 加熱状態を天板 1 0 3の上面側に表示することができる。 従 つて、 視覚的に分離されていた加熱状態の表示を調理部近傍で表現することでき、 ガス調理器に近い感覚で使用することができる。

また、 導光手段 1 0 7及び発光手段 1 0 6を加熱コイル 1 0 4の下方に設ける ことによって、 発光手段 1 0 6の直上に光線が漏れることを防止することができ る。 なお、 導光手段 1 0 7に樹脂等を用いる場合、 被加熱調理容器 1 0 2等から の輻射、 伝導、 伝達による熱影響での変色 ·変形等の防止することができる。 な ,お、 電球あるいは半導体発光素子等から成る発光手段 1 0 6においては、 強磁界 の影響による誤動作あるいは自己発熱での信頼性の低下等を防止することができ る。 なお、 発光手段 1 0 6に用いる半導体素子等の温度上昇にともなう光度の低 下等を防止することができる。

なお、 図 2 ( a ) 〜図 2 ( c ) に示すように本実施の形態 1では加熱状態の表 示の形態を円環状あるいは半円環状あるいは点線状としたが、 天板 1 0 3上に表 示するものであれば特に限定しない。 また、 天板 1 0 3は全面において透光性で ある必要はなく、 不透明な部分があっても同様な効果を得ることができる。 また、 他の実施の形態 1として図 3に示すように透光性のガラスあるいは樹脂 等から成る導光手段 1 0 7 Aを円板状にて構成し、 中央部に開口部を設け、 導光 手段 1 0 7 Aの開口部に発光手段 1 0 6を配置し、 導光手段の外周に向けて光線 を伝播させるものである。

以上のように構成された誘導加熱調理器について、 その作用を説明する。 発光 手段 1 0 6に用いる電球あるいは半導体素子等の点光源は、 通常ある指向角度を もって広がるものが大半であり、 例えば発光手段 1 0 6に対して平行平板状に写 し出された光線の光度は不均一となる。 これは、 光線各々の平行平板に対する直 線距離が異なるためである。

しかしながら、 本発明の実施の形態 1によれば、 発光手段 1 0 6から導光手段

1 0 7 Aの外周端部の直線距離は同一半径で一定となり、 光度の均一な表示を得 ることができる。

なお、 導光手段 1 0 7 Aの外周端部に拡散材を塗布あるいは表面を乱反射する ように処理するか、 別部材の受光材を一体あるいは固定しても同様の効果が得ら れるものである。 また、 発光手段 1 0 6の個数については設計者が任意に設定で きるものである。

図 4を参照してさらに他の実施の形態 1に係る誘導加熱調理器 4 0 0を説明す る。 図 1を参照して前述した誘導加熱調理器 1 0 0の構成要素と同一の構成要素 には同一の参照符号を付している。 これらについての詳細な説明は省略する。 図 4に示すように透光性のガラスあるいは樹脂等から成る導光手段 1 0 7 Bの内周 の肉厚を厚く、 外周に向かって薄くなるように構成し、 導光手段 1 0 7 Bの上面 あるいは下面あるいは両面に、 不透明な樹脂あるいは板金あるいは鏡体等から成 る反射手段 1 0 8を設けたものである。

以上のように構成された誘導加熱調理器 4 0 0について、 その作用を説明する。 前述したように発光手段 1 0 6に用いる電球あるいは半導体素子等の点光源は、 通常ある指向角度をもって広がるものが大半である。 したがって、 導光手段 1 0 7 Bの入射面 1 2 1は、 発光手段 1 0 6の指向角度に応じた肉厚が必要となる。 発光手段 1 0 6の指向角度に対して導光手段 1 0 7 Bの入射面の肉厚が薄い場合、 肉厚よりも外れた光線は全て損失することになる。 しかしながら、 発光手段 1 0 6の指向角度が広い場合に、 導光手段 1 0 7 Bの肉厚を全て均一に厚くすること は、 合理的ではなく、 光線を伝播する外周に向かって肉厚を薄くなるように構成 することが考えられる。 また、 光線は直進する性質を持っため、 肉厚を薄くする ために設けた傾斜面を突き抜けて光線を損失することになる。

しかしながら、 図 4に示すように透光性のガラスあるいは樹脂等から成る導光 手段 1 0 7 Bの内周の肉厚を厚く、 外周に向かって薄くなるように構成すること によって入射時の光線の損失を低減するとともに合理的な構成とすることができ る。 また、 導光手段 1 0 7 Bの上面あるいは下面あるいは両面に、 不透明な樹脂 あるいは板金あるいは鏡体等から成る反射手段 1 0 8を設けることによって、 伝 播中の光線の損失を低減し、 より損失の少ない光度の高い表示を得ることができ る。

図 5を参照してさらに他の実施の形態 1に係る誘導加熱調理器 5 0 0を説明す る。 図 1を参照して前述した誘導加熱調理器 1 0 0の構成要素と同一の構成要素 には同一の参照符号を付している。 これらについての詳細な説明は省略する。 図 5に示すように透光性のガラスあるいは樹脂等から成る導光手段 1 0 7 Cの外周 端部に照射面 1 2 2として Cカット （光の伝播する方向 （矢印 A 1 ) に対して 4 5 ° ) を設けて、 伝播してきた光線を全反射させるものである。

以上のように構成された誘導加熱調理器 5 0 0について、 その作用を説明する。 電球あるいは半導体素子等から成る発光手段 1 0 6の光線を透光性のガラスある いは樹脂等から成る導光手段 1 0 7 Cの端部より入射すると導光手段 1 0 7 Cを 伝播した光線は発光手段 1 0 6の反対側の端部で発光する。 この端部に照射面 1 2 2として Cカット （光の伝播する方向 （矢印 A 1 ) に対して 4 5 ° ) を構成し、 伝播してきた光線を全反射させることによって調理面である天板 1 0 3方向に光 線を案内することができる。

このように本発明の実施の形態 1によれば、 天板 1 0 3の上面側により明確な 表示を行うことができる。

図 6を参照してさらに他の実施の形態 1に係る誘導加熱調理器 6 0 0を説明す る。 図 1を参照して前述した誘導加熱調理器 1 0 0の構成要素と同一の構成要素 には同一の参照符号を付している。 これらについての詳細な説明は省略する。 図 6に示すように誘導加熱調理器 6 0 0は、 透光性のガラスあるいは樹脂等から成 る導光手段 1 0 7 Cの外周端部に設けた照射面 1 2 2 ( Cカツト） と平行に、 不 透明な樹脂あるいは板金あるいは鏡体等から成る反射手段 1 0 8を配置したもの である。

以上のように構成された誘導加熱調理器 6 0 0について、 その作用を説明する。 導光手段 1 0 7 Cを伝播した光線は導光手段 1 0 7 Cの外周端部に設けた照射面 1 2 2 ( Cカット （光の伝播する方向に対して 4 5 ° ) ) にて、 伝播してきた光 線を全反射させる。 しかし、 ものづくりのばらつき等を考えると、 照射面 1 2 2 ( Cカット） から光線が損失することも考えられる。 したがって、 照射面 1 2 2

( Cカツト） と平行に不透明な樹脂あるいは板金あるいは鏡体等から成る反射手 段 1 0 8を配置し、 損失した光線を調理面である天板 1 0 3方向に光線を案内す る。

このように本発明の実施の形態 1によれば、 ものづくりのばらつき等によって 損失した光線も、 反射手段 1 0 8によって調理面である天板 1 0 3方向に光線を 案内することができ、 より明確な表示を行うことができる。 なお、 本実施の形態 1では反射手段 1 0 8を配置する構成としたが、 照射面 1 2 2 ( Cカット） に凹凸面をもうけて乱反射させる、 あるいは拡散材を塗布、 あ るいは別部材の受光材を一体あるいは固定しても同様の効果が得られるものであ る。

図 7を参照してさらに他の実施の形態 1に係る誘導加熱調理器 7 0 0を説明す る。 図 1を参照して前述した誘導加熱調理器 1 0 0の構成要素と同一の構成要素 には同一の参照符号を付している。 これらについての詳細な説明は省略する。 図 7に示すように誘導加熱調理器 7 0 0は、 透光性のガラスあるいは樹脂等から成 る導光手段 1 0 7 Dの外周端部に設けた照射面 1 2 2 ( Cカット） の上面に、 透 光性の耐熱ガラス等から成る天板 1 0 3に対して垂直方向に立ち上げた壁部 1 0 9を設け、 壁部 1 0 9の上面部に伝播された光線を乱反射あるいは拡散する表示 手段 1 1 0を設けたものである。

以上のように構成された誘導加熱調理器 7 0 0について、 その作用を説明する。 照射面 1 2 2 ( Cカット） による全反射にて天板 1 0 3方向に案内された光線は、 導光手段 1 0 7 Dが加熱コイル 1 0 4の下方に位置するため、 天板 1 0 3より奥 まったように見える。 しかしながら、 導光手段 1 0 7の上面に壁部 1 0 9を設け て天板 1 0 3の方向に光線を案内し、 壁部 1 0 9の上面部に光線を乱反射あるい は拡散させる表示手段 1 1 0を設けることによって、 より天板 1 0 3に近接した 位置で表示することができる。 表示手段 1 1 0は、 凹凸面を形成して乱反射させ る、 あるいは拡散材を塗布する、 あるいは別部材の受光材を一体あるいは固定す るものである。

このように本発明の実施の形態 1によれば、 より天板 1 0 3に近接した位置で 表示することができ、 視認性が向上する。

なお、 この壁部 1 0 9の上面位置は、 天板 1 0 3に密着しても同様の効果が得 られるものである。 また、 この壁部 1 0 9の上面の形状は傾斜を設けたり、 曲面 状にしたり設計者が任意に変えられるものである。 また、 天板 1 0 3の上面ある いは下面に同様の凹凸面あるいは拡散する処理を設けても同様の効果が得られる ものである。

(実施の形態 2 )

以下、 本発明の実施の形態 2について図 8 ( a ) 、 図 8 ( b ) 及び図 9 ( a ) 、 図 9 ( b ) を参照しながら説明する。 図 8 ( a ) は、 本発明の実施の形態 2を示 す誘導加熱調理器 8 0 0の概略図である。 誘導加熱調理器 8 0 0は、 本体を構成 するケース 2 0 1と、 被加熱調理容器 2 0 2を載置する透光性の耐熱ガラス等か ら成る天板 2 0 3と、 天板 2 0 3の下方に位置し、 被加熱調理容器 2 0 2を加熱 する加熱コイル 2 0 4と、 加熱コイル 2 0 4の下方に位置し、 光線を発光する電 球あるいは半導体素子等から成る発光手段 2 0 6と、 加熱コイル 2 0 4の下方に 位置し、 発光手 2 0 6の光線を伝播する透光性のガラスあるいは樹脂等から成 る導光手段 2 0 7を有する。 図 8 ( b ) は、 誘導加熱調理器 8 0 0の導光手段 2 0 7の部分拡大図である。 図 8 ( b ) に示すように、 発光手段 2 0 6の光線を入 射する導光手段 2 0 7の境界部分に、 発光手段 2 0 6に対して凹状の曲面 2 2 1 が形成される。

以上のように構成された誘導加熱調理器 8 0 0について、 その作用を説明する。 電球あるいは半導体素子等から成る発光手段 2 0 6による光線は、 通常ある指向 角度をもって広がるものが大半であり、 表示に用いる範囲はこの指向角度によつ て決まる。 例えば実施の形態 1に記載の発明のように円板状の導光手段を構成す る場合は、 全角 （3 6 0 ° ) Z指向角度によって表示範囲が決まるが、 その指向 角度において 9 0 ° を越えるものはまれであり、 複数個の発光手段 2 0 6が必要 となる。 しかし、 指向角度が大きい場合、 導光手段 2 0 7への入射時の光の損失 が大きくなる。 なお、 直接光を表示として用いるのではなく導光手段 2 0 7を用 いて光を伝播させる場合、 伝播の過程で光線を損失するため、 発光手段 2 0 6に 相当量の光度が必要となる。 しかし、 相当量の光度得るためには、 必然的に指向 角度は小さくなる。 また、 通常光線は 2つの媒質の境界を通過するとき光線の入 射する角度に対して屈折し、 入射する角度 （入射角） に対して負の性質 （屈折 角） を示すため、 さらに発光手段 2 0 6の数が増えることとなる。

このように、 入射時の光線の損失、 伝播過程での光線の損失、 表示するための 光度低下、 光線の屈折等を鑑みると、 光度の高い範囲の広い表示を得るためには 相当数の発光手段 2 0 6が必要となる。 しかしながら、 導光手段 2 0 7の境界部 分に、 発光手段 2 0 6に対して凹状 （境界の性質として凸状の場合光線を集め、 凹状の場合光線を拡げる性質がある。 ） の曲面 2 2 1を設けることによって入射 角に対して屈折角を大きくすることで、 指向角度の小さい発光手段 2 0 6を使用 しても、 光度の高い範囲の広い表示を得ることができる。 なお、 この凹状の曲面 2 2 1の半径は設計者が任意に設定できるものである。

なお、 図 8 ( b) では、 光線の伝播方向を導光手段の内周側から外周方向とし たが、 図 9 ( a ) のように導光手段 2 0 7の外周側に発光手段 2 0 6を設けて光 線の伝播方向を外周から内側とするか、 あるいは、 図 9 ( b ) のように導光手段 2 0 7の下方に発光手段 2 0 6を設けて光線の伝播方向を下方から上方としても 同様の効果が得られるものである。

(実施の形態 3 )

以下、 本発明の実施の形態 3について図 1 0、 図 1 1及び図 1 2を参照しなが ら説明する。

図 1 0は、 本発明の実施の形態 3を示す誘導加熱調理器 1 0 0 0の概略図で、 誘導加熱調理器 1 0 0 0は、 本体を構成するケース 3 0 1と、 被加熱調理容器 3 0 2を載置する透光性の耐熱ガラス等から成る天板 3 0 3と、 天板 3 0 3の下方 'に位置し、 被加熱調理容器 3 0 2を加熱する加熱コイル 3 0 4と、 加熱コイル 3 0 4を載置する耐熱樹脂等から成るコイルベース 3 1 1と、 加熱コイル 3 0 4の 下方に位置し、 光線を発光する電球あるいは半導体素子等から成る発光手段 3 0 6と、 加熱コイル 3 0 4の下方に位置し、 発光手段 3 0 6の光線を伝播する透光 性のガラスあるいは樹脂等から成る導光手段 3 0 7を有し、 導光手段 3 0 7をコ ィルベース 3 1 1にネジ 3 2 1でネジ止め、 または接着等にて固定している。 以上のように構成された誘導加熱調理器 1ひ 0 0について、 その作用を説明す る。 導光手段 3 0 7によって天板 3 0 3の上面側に誘導加熱調理器 1 0 0 0の加 熱状態を表示するものであり、 加熱領域と導光手段 3 0 7による表示位置との間 の関係が重要になってくる。 加熱領域と導光手段 3 0 7による表示位置との間の 位置関係がずれている場合、 加熱領域に対する被加熱調理容器 3 0 2の載置する 位置がずれ、 加熱効率が低くなつたり、 加熱分布の不均一といった不具合が予測 される。 しかしながら、 導光手段 3 0 7をコイルベース 3 0 9にネジ止め、 接着 等にて固定することによって、 加熱領域と導光手段 3 0 7による表示位置との間 の位置関係のずれを防止することができる。

また他の実施の形態として図 1 1に示す誘導加熱調理器 1 1 0 0のように、 加 熱コイル 3 0 4を載置するコイルベースを導光手段 3 0 7にて兼ねることが考え られる。

図 1 1に示す誘導加熱調理器 1 1 0 0の構成のように被加熱調理容器 3 0 2を 加熱する加熱コイル 3 0 4を直接、 導光手段 3 0 7に載置することによって、 加 熱領域と導光手段 3 0 7による表示位置との間の位置関係がずれることを防止す ることができるとともに、 構成を簡単にすることができる。 なお、 導光手段 3 0 7に樹脂等を用いる場合には、 加熱コイル 3 0 4の自己発熱あるいは被加熱調理 容器 3 0 2等からの輻射、 伝導、 伝達による熱影響で変色 ·変形等の不具合が予 測されるため、 図 1 2に示すように加熱コイル 3 0 4との接触面 3 2 2にリブ 3 2 3を形成して導光手段 3 0 7と加熱コイル 3 0 4との間の接触面積を減少し、 熱影響を緩和する構成を取ることも考えられる。 なおこのリブ 3 2 3は、 耐熱絶 縁材料等の別部材にて構成しても同様の効果が得られるものである。

(実施の形態 4 )

以下、 本発明の実施の形態 4について図 1 3、 図 1 4 ( a ) 及び図 1 4 ( b ) を参照しながら説明する。 図 1 3は、 本発明の実施の形態 4を示す誘導加熱調理 器 1 3 0 0の概略図で、 誘導加熱調理器 1 3 0 0は、 本体を構成するケース 4 0 1と、 被加熱調理容器 4 0 2を載置する透光性の耐熱ガラス等から成る天板 4 0 3と、 天板 4 0 3の下方に位置し、 被加熱調理容器 4 0 2を加熱する加熱コイル 4 0 4と、 加熱コイル 4 0 4を載置するコイルベース 4 1 1と、 加熱コイル 4 0 4の下方に位置し、 光線を発光する電球あるいは半導体素子等から成る発光手段 4 0 6と、 加熱コイル 4 0 4の下方に位置し、 発光手段 4 0 6の光線を伝播する 透光性のガラスあるいは樹脂等から成る導光手段 4 0 7を有し、 発光手段 4 0 6 を導光手段 4 0 7にネジ 4 2 1によりネジ止め、 または接着等にて固定した誘導 加熱調理器である。

以上のように構成された誘導加熱調理器 1 3 0 0について、 その作用を説明す る。 実施の形態 1でも述べたように電球あるいは半導体素子等から成る発光手段 4 0 6から発光された光線は、 通常ある指向角度をもって広がるものが大半であ り、 発光手段 4 0 6と導光手段 4 0 7との間の位置ずれによって、 入射時に光線 を損失し、 天板 4 0 3を介して表示を行う場合は光量が少なく表示が見ずらくな つたり、 光度の不均一によるムラができたりという不具合が予測される。 しかし ながら、 発光手段 4 0 6を導光手段 4 0 7にネジ止め、 または接着等にて固定す ることによって、 発光手段 4 0 6から発光された光線の導光手段 4 0 7への入射 位置を規制することができ、 入射時の光線の損失を最小限に押さえることができ る。

なお、 発光手段 4 0 6 ,の取付方向としては、 図 1 3に示すように導光手段 4 0

7に対して平行に発光手段 4 0 6の基板 4 2 2をネジ止め、 あるいは、 はめ込む 構成がものづくりの上で簡単ではあるが、 図 1 4 ( a ) に示すように発光手段 4 0 6の基板 4 2 2は導光手段 4 0 7に対して平行で電球あるいは半導体素子等の み、 導光手段 4 0 7の光線を伝播する方向と同一方向に構成するか、 あるいは図 1 4 ( b ) に示すように発光手段 4 0 6の基板 4 2 2は導光手段 4 0 7に対して 垂直で電球あるいは半導体素子等が、 導光手段 4 0 7の光線を伝播する方向と垂 直に構成することによって、 更に入射時の光線の損失を減少することができる。

(実施の形態 5 )

以下、 本発明の実施の形態 5について図 1 5を参照しながら説明する。 図 1 5 は、 本発明の実施の形態 5を示す誘導加熱調理器 1 5 0 0の概略図で、 誘導加熱 調理器 1 5 0 0は、 本体を構成するケース 5 0 1と、 被加熱調理容器 5 0 2を載 置する透光性の耐熱ガラス等から成る天板 5 0 3と、 天板 5 0 3の下方に位置し、 被加熱調理容器 5 0 2を加熱する加熱コイル 5 0 4と、 加熱コイル 5 0 4の出力 を制御する出力制御手段 5 0 5と、 出力制御手段 5 0 5を冷却するファン等から 成る送風手段 5 1 2と、 出力制御手段 5 0 5に送風する経路を構成したダクト 5 1 3と、 加熱コイル 5 0 4の下方に位置し、 光線を発光する電球あるいは半導体 素子等から成る発光手段 5 0 6と、 加熱コイル 5 0 4の下方に位置し、 発光手段 5 0 6の光線を伝播する透光性のガラスあるいは樹脂等から成る導光手段 5 0 7 を有し、 出力制御手段 5 0 5を冷却した後に、 発光手段 5 0 6及び導光手段 5 0 7を冷却するように構成している。

以上のように構成された誘導加熱調理器 1 5 0 0について、 その作用を説明す る。 送風手段 5 1 2によって発生した冷却風は、 ダクト 5 1 3を経由して出力制 御手段 5 0 5を冷却する。 図 1 5に示すようにダクト 5 1 3の出口部 5 1 3 Aの 形状を発光手段 5 0 6及び導光手段 5 0 7の方向に向けることによって、 冷却風 の流れを示す矢印 5 2 1、 矢印 5 2 2および矢印 5 2 3に示すように、 出力制御 手段 5 0 5を冷却した後、 発光手段 5 0 6を冷却し、 導光手段 5 0 7と加熱コィ ル 5 0 4の間を通って天板 5 0 3の方向に流れる。 したがって、 被加熱調理容器 5 0 2等からの輻射、 伝導、 伝達によって伝わる熱影響あるいは、 加熱コイル 5 0 4の自己発熱による熱影響等によって、 発光手段 5 0 6に用いる半導体発光素 子の光度低下、 導光手段 5 0 7に用いる樹脂の変色、 変形等を防止することがで きる。

(実施の形態 6 ) 以下、 本発明の実施の形態 6について図 1 6を参照しながら説明する。 図 1 6 は、 光線を発光する電球あるいは半導体素子等から成る発光手段 6 0 6と、 発光 手段 6 0 6の光線を伝播する透光性のガラスあるいは樹脂等から成る導光手段 6 0 7とを示す。 導光手段 6 0 7は、 複数の発光手段 6 0 6に対応する導光体プロ ック 6 2 2を含む。 導光体ブロック 6 2 2は、 導光手段 6 0 7をブロック化した ものである。

以上のように構成された発光手段 6 0 6および導光手段 6 0 7を備える誘導加 熱調理器について、 その作用を説明する。 導光手段 6 0 7は、 発光手段 6 0 6の 指向角度に応じて、 ブロック化された導光体ブロック 6 2 2を含む。 ブロック化 された導光体プロック 6 2 2を複数組み合わせた場合、 図 1 6のように空間 6 2 1を確保することができる。 実施の形態 5でも述べたように、 この空間 6 2 1は 冷却の際に非常に有利であり冷却性能を向上させることができる。

また、 導光手段 6 0 7をブロック化することによって、 導光手段 6 0 7の一部 が故障しても、 導光体ブロック 6 2 2のみを交換することで修理が迅速 ·簡単に 行うことができる。

(実施の形態 7 )

本発明の実施の形態 7 ~ 9の説明にあたっては誘導加熱による加熱部が 2ケ所 あるいわゆる二ロコン口の場合につき説明する。 図 1 7は本実施の形態 7〜9に 係る誘導加熱調理器 1 7 0 0の斜視図、 図 1 8は、 誘導加熱調理器 1 7 0 0の断 面図である。

図 1 7及び図 1 8に示すように誘導加熱調理器 1 7 0 0は、 本体を構成するケ —ス 2 0 0 1とケース 2 0 0 1の上面に設けた透光性の天板 2 0 0 2と、 この天 板 2 0 0 2上に設けた被加熱調理容器を載置して誘導加熱により加熱する加熱部 2 0 0 3と、 加熱部 2 0 0 3に対応して天板 2 0 0 2の下部に設けられ加熱部 2 0 0 3を加熱する加熱コイル 2 0 0 4と、 加熱コイル 2 0 0 4と表示の内容とを 制御する制御部 2 0 0 5と加熱部 2 0 0 3の温度を検知する温度センサ 2 0 0 6 と、 天板 2 0 0 2上に使用状態を表示するための発光手段 2 0 0 7と、 電源の入 り切りを行う電源スィッチ 2 0 0 8と電源スィッチ 2 0 0 8の入り切りを表示す る電源表示部 2 0 0 9と、 出力の設定を行う出力設定部 2 0 1 0と、 出力の設定 を表示する出力表示部 2 0 1 1と、 天板 2 0 0 2の前方部に第 2の出力表示部 2 0 1 2が設けられた構成である。 また、 2 0 1 3はラジェントヒ一夕で誘導加熱 では使えないアルミ鍋や銅鍋で加熱するときに使用する。 以下、 具体的な実施の 形態 7について説明する。

本実施の形態 7は電源の入りと同時に加熱部 2 0 0 3に電源が投入されたこと を視覚的に捉えることの出来る表示の内容とすることである。 本実施の形態 7で は表示の内容を図形として表示した。 前記構成において、 電源スィッチ 2 0 0 8 を入り動作させると電源表示部 2 0 0 9が点灯すると同時に発光手段 2 0 0 7が 発光し、 その光は透光性の天板 2 0 0 2を透光し、 天板 2 0 0 2上の加熱部 2 0 0 3の近傍に電源が投入されたことを示す図形を表示する。 図形の形状としては 視覚的に捉えやすいものであればよいため、 加熱コイル 2 0 0 4の半径程度の棒 状形状であってもよいが、 加熱コイル 2 0 0 4の周辺の一部または全体を囲うよ うな図形、 例えば円状、 四角形などの多角形の一部または全部にすると図形が大 きいために視覚的に捉えやすくなる。 また、 加熱調理容器を載置する場所が明確 に示されるので利便性がよくなる。

図形の表示形態としては点灯または点滅点灯の方法でもよいし、 色として赤、 青等のいろいろの色を用いることが考えられる。 また、 本実施の形態 7のように 誘導加熱による加熱部 2 0 0 3が 2力所ある場合はそれぞれの加熱部 2 0 0 3の 表示形態を変えてもよい。 例えば揚げ物用の加熱部は点滅点灯で表示し、 鍋物用 の加熱部は点灯表示するようにする。 また、 加熱部の出力の違いで色を変えたり してもよい。

なお、 本実施の形態 7では透光性の天板 2 0 0 2を用いているが、 天板 2 0 0

2の全面が透光性である必要はなく図形を表示するのに必要な部分が透光性で他 の部分が不透光性であってもよい。

つぎに発光手段 2 0 0 7について説明する。 棒状の図形の表示の場合は棒状発 光体や、 電球や L E Dのような半導体発光素子などを線状に並べる方法がある。 また、 加熱部 2 0 0 3の一部または全部を囲うような表示の場合は、 環状発光体 または電球や半導体光発光素子を並べる方法でもよいがコスト高になる恐れがあ るので、 発光手段 2 0 0 7として導光板を用いる方式が実用的である。

図 1 9は発光手段 2 0 0 7としてドーナツ状の導光体 2 0 1 4とその中心に電 球または半導体発光素子からなる光源 2 0 1 5を設けた構成を示す。 電源スイツ チ 2 0 0 8の入りに伴い中心部にある光源 2 0 1 5が点灯し、 この光が導光体 2 0 1 4に導かれ導光体 2 0 1 4の周辺部で発光するようにしたものである。 そし て周辺部で発光した光は天板 2 0 0 2上に図形、 本実施の形態 7では円を表示す る。 この場合、 導光体 2 0 1 4の直径を加熱コイル 2 0 0 4の直径よりもやや大 きくしておくと加熱部 2 0 0 3の周辺に円を表示することが出来る。

また、 図 2 0は図 1 9の導光体 2 0 1 4を分割し扇状の導光体 2 0 1 6 Aとし たもので、 この扇状の導光体 2 0 1 6 Aとそのかなめ部に設けた光源 2 0 1 7と で 1ブロックとして、 このブロックを組み合わせることにより、 半円等の図形を 表示することができる。

以上、 発光手段 2 0 0 7として円系の場合について説明したが、 円系以外の四 角形などの種々の形を導光板と光源とを組み合わせることにより得られるのはも ちろんである。

以上説明したように本実施の形態 7によれば、 電源の入りの状態を容易に確認 することができる。 しかし電源を入りの状態とし実際には使用しない場合がある。 このような場合は以下に示すような方法とすればよい。

すなわち、 電源スィッチ 2 0 0 8が投入されてから所定時間の間、 例えば 5分 ぐらいの間に出力設定部 2 0 1 0が設定されない場合、 制御部 2 0 0 5は電源ス イッチ 2 0 0 8を自動的に切りとする方法である。 また、 加熱部 2 0 0 3が 2力所ある場合は、 電源スィッチ 2 0 0 8の投入時は 2力所とも図形が表示されるが、 一方だけしか使用されず他方がそのままになつ ている場合は、 所定時間経過後使用していない方の加熱部を表示しないようにす る。 このとき、 一方の加熱部が表示されていれば他方の加熱部の電源スィッチも 同様に入りの状態であることをユーザは認識することができる。

さらに、 加熱部が 2力所ある場合で電源スィッチ 2 0 0 8の投入により、 一方 の加熱部に対応する図形しか表示されないようにしてもよい。 この場合も一方が 表示されていたら他方も電源が入りの状態にあることをユーザは認識することが できる。

そして、 電源スィッチ 2 0 0 8が入りの状態では加熱部の図形の表示はせず、 使用する加熱部の出力設定部 （各加熱部別スィッチ） 2 0 1 0を入りにした際に のみ図形を表示すると、 使用中の加熱部を明確にすることができる。

このようにすることにより電力の節約ができる。

以上述べたように本実施の形態 7によれば容易に視覚的に電源の入り切り状態 を確認することができるので、 電源の入り切りを確認しなければならないという 煩わしさをなくすことができる。

(実施の形態 8 )

本実施の形態 8は実施の形態 7に引き続いて図 1 7に示す誘導加熱調理器 1 7 0 0で加熱調理をするために出力設定部 2 0 1 0で出力を設定したとき、 天板 2 0 0 2上の図形の表示が電源入りの状態の表示と違う表示をするようにしたこと を特徴としている。

すなわち、 電源スィッチ 2 0 0 8を投入し、 電源入りの状態からさらに使用状 態が進んで出力を設定し加熱状態になったとき、 天板 2 0 0 2上の表示が使用状 態に応じて変わるようにしたものである。 具体的には、 例えば表示が天板 2 0 0 2上に円で表示される場合、 電源スィッチ 2 0 0 8が投入され入りの状態になる と、 円が点滅で表示され、 さらに加熱されると円が点滅から点灯に変わるように することである。 このようにすることで、 電源が入りになったこと、 さらに加熱 が開始されたことを視覚的に容易に確認することができる。

また、 表示の変更方法としては、 電源入りになるとは胄系の色となり加熱され ると赤系の色に変更するというように色の変化で識別できるようにしてもよい。 さらに、 電源が入りになると淡赤色となり、 加熱されると濃赤色に変更すると いうように色の濃淡の変化で識別できるようにしてもよい。 さらに、 点灯 Z点滅 、 色の種類、 色の組み合わせにより使用状態の変更に応じた表示の変更をしても よい。

また、 電源が入りになると青色で点灯し、 加熱されると赤色で点灯し、 加熱が 終了すると赤の点滅点灯となるように使用状態の変化をいろいろの組み合わせで 表示してもよい。

なお色の違いの表示は色光源の異なるものを一組とし制御部 2 0 0 5により制 御するようにしてもよいし、 適宜フィルターを使用するようにしてもよい。 また 色の濃淡の表示は制御部 2 0 0 5により光源への出力を変えれば容易に行うこと ができる。

(実施の形態 9 )

本実施の形態 9は、 天板 2 0 0 2の前方部に設けた第 2の出力表示部 2 0 1 2 を利用する方法である。 電源スィッチ 2 0 0 8が投入され電源が入りの状態にな ると出力表示部 2 0 1 2が点滅点灯し、 出力が設定されると出力表示部 2 0 1 2 が点灯するようにした。 通常第 2の出力表示部 2 0 1 2は出力の大きさを表すた めに数段階に区分されている。 したがって、 最大出力の場合は点灯範囲が広いが 最低出力の場合は点灯範囲が狭くなるので、 この場合でも視覚的に容易に確認で きるようにやや大きめにするとよい。 また、 点滅点灯は最大出力の表示で行えば 確認しやすい。

なお、 実施の形態 8の場合と同様に加熱終了の状態で、 電源入りが点灯ならば その色を点滅させることで調理の進行状態を確認できるようにしてもよい。 前述 のように組み合わせでいろいろな表示が可能である。

以上のように実施の形態 9によれば調理の進行状態を容易に確認できる。

なお、 実施の形態 7〜 9では誘導加熱部が 2ケ所ある場合につき説明したが誘 導加熱部が 1つしかない場合、 あるは 3力所以上ある場合についても本実施の形 態 7〜 9に準じて行えば容易に実施することができる。

(実施の形態 1 0 )

以下、 発明の実施の形態 1 0について図面を参照して説明する。

なお、 本発明に用いる天板は透光性であっても不透光性であってもよい。 ただ し、 不透光性の場合は、 天板状の図形に相当する部分は透光性にしなければなら ない。 その方法としては、 天板を構成する透光性のガラスなどの下面に黒色系の 無機塗料を塗布し、 透光性を必要とする部分だけ前記無機塗料を塗布しないとい う方法で目的を達成できる。 以下、 実施の形態 1 0においては透光性の天板を用 いた場合につき説明する。

また、 実施の形態 1 0では定格出力の異なる複数の加熱コイルの一例として、 定格出力が 2 k Wと 3 k Wの 2つの加熱コイルからなる場合で、 説明にあたって は左側に 2 k W、 右側に 3 k Wの加熱コイルを配した場合として説明する。

また、 実施の形態 1 0の誘導加熱調理器の構成と図 3 7に示す従来の誘導加熱 調理器 3 7 0 0の構成は主たる部分でほぼ同様であり、 特に異なる点は、 天板上 に表示される加熱部の表示方法である。 したがって、 実施の形態 1 0の構成と従 来の構成と同じ構成には同じ符号を付し説明を省略する。

また、 天板への表示は天板の下方に設けた発光手段により発光した光を透過性 の天板上より見るもの （天板上の表示手段） であり、 図形は発光手段の構成とほ ぼ一致する。 しかし、 実施の形態 1 0は表示の差異を明確にすることを目的とし たものであるため、 発光手段の説明は概要にとどめる。

図 2 1は本実施の形態 1 0の誘導加熱調理器 2 1 0 0の斜視図である。 図 2 1 において、 左側が定格出力 2 k Wの加熱コイルに対応した加熱部 3 0 0 6であり、 右側が定格出力 3 k Wの加熱コイルに対応した加熱部 3 0 0 7である。 本実施の 形態 1 0では定格出力の差異を図形の大小で表示したもので、 図形として加熱部 を囲う円で示している。 定格出力 2 k Wに対応する円の半径よりも定格出力 3 k Wに対応する円の方を大きくした。 これによりどちらの出力が大きいかを視覚的 に容易に判断することができる。

実施の形態 1 0では図形として円を用いたが、 これ以外に加熱部全体を囲う四 角形などの多角形であってもよいし、 円や多角形の一部であってもよい。

また、 図形の大きさは定格出力の差異が判別できるくらいの差異があればよい ので、 その大きさは必ずしも加熱部を囲うほどの大きさである必要はないが、 加 熱部を囲う程度の大きさであれば加熱調理容器を、 天板に載置後あるいは加熱中 または調理中でも定格出力の差異を判別できるので好ましい。

また、 図形として加熱部の周囲を囲う形としたが、 コスト高になるので、 線を 用い線の長さの長短で区別するようにしてもよいし、 さらに電球の大小を使用し 点として表示するようにしてもよい。 ただし、 線または点で表示すると、 円など の加熱部周囲を囲んだ場合に比べ判別しにくくなる。

(実施の形態 1 1 )

図 2 2は本実施の形態 1 1の誘導加熱調器の要部である加熱部 3 0 0 8および 3 0 0 9のみを示した平面図である。 図 2 2において定格出力 2 k Wの加熱コィ ルに対応した加熱部 3 0 0 8の円周の幅は 3 k Wの加熱コイルに対応した加熱部 3 0 0 9の円周の幅に比べて細くしてある。 これにより出力の違いを容易に判別 できる。

また、 実施の形態 1 0と同様に図形としては円に限定されるものではない。 線 で表示する場合でも線幅の太い細いで判別できる。 また点で表示する場合でもそ の大きさの大少で判別することができるようにすることができる。 また、 実施の 形態 1 0の図形表示の考え方に実施の形態 1 1の図形表示の考え方を加味しても よいのはもちろんである。 (実施の形態 1 2 )

図 2 3は本実施の形態 1 2の誘導加熱調理器の要部である加熱部 3 0 1 0およ び 3 0 1 1の平面図である。 図 2 3において定格出力 2 k Wに対応した加熱部 3 0 1 0の図形は一つの円で表示し定格出力 3 k Wに対応した加熱部 3 0 1 1の図 形は同心円からなる 2つの円で示している。 これにより出力の違いを視覚的に容 易に判別できる。 同様に多角形で加熱部を囲う場合、 一方をひとつで他方を大小 の異なる相似図形を同心的に配置するとよい。 また、 線や点を用いて表示する場 合は線の本数や点の数を変えることで判別できるようになる。

さらに、 本実施の形態 1 2の図形表示の考え方に実施の形態 1 0または およ び実施の形態 1 1の図形表示の考え方を加味してもよいのはもちろんである。

(実施の形態 1 3 )

前述の実施の形態 1 0ないし実施の形態 1 2では定格出力の違いを図形の違い として表示してきた。

実施の形態 1 3では図形の色の違いにより、 定格出力を判別しょうとするもの である。 例えば、 異なる定格出力に対応する加熱部を同じ大きさの円で表示し、 定格出力 2 k Wの加熱部を青色、 定格出力 3 k Wの加熱部を赤色で表示する方法 である。 また、 同じ色を使い定格出力 2 k Wの加熱部を淡い赤色で表示し、 定格 出力 3キロワットの加熱部を濃赤色で表示するというように色の濃淡を利用して もよい。

また、 表示に色をつける方法としては、 電球や蛍光灯のような棒状発熱体の外 被に色をつけた色光源の使用あるいはフィルターを使用すれば好みの色および色 の濃淡を選択することができる。

また、 円のように加熱部を囲う表示に色をつける方法としては、 図 2 4に示す ように蛍光灯のような環状発光手段の外被に色をつけた色光源をドウナツ状の導 光板 3 0 1 2の中心に発光手段 3 0 1 3として設け、 この発光手段 3 0 1 3の光 を導光板 3 0 1 2で導光しその周辺で環状に発光させ、 天板上に円を表示しても よい。 このとき、 光源として色光源を使えばよい。 あるいは導光板 3 0 1 2に力 ラー導光板を使用してもよい。 また、 天板の下にあらかじめ光の照射を受け発光 する発光塗料を塗布しておきこの発光塗料を光らせる方法もある。

(実施の形態 1 4 )

実施の形態 1 0ないし 1 3では定格出力の異なる加熱部に加熱部ごとに図形を 表示する場合につき述べたが、 実施の形態 1 4では誘導加熱部が 2力所の場合、 一方を表示する。 なお図形の表示は実施の形態 1 0ないし 1 3に準じて行えばよ い。

以上、 実施の形態 1 0ないし 1 4で述べたように図形の形や種々の色により定 格出力の違いを表示することができる。 勿論表示は前記実施の形態 1 0ないし 1 4に限定されるものではなく、 点、 直線、 円、 多角形または、 円や多角形の一部 なちびに種々の色の組み合わせにより適宜表示の形を変えることができる。 例え ば、 定格出力 2 k Wの加熱部の円表示に対し、 定格出力 3 k Wの円の半径を大き く、 幅広く、 色を変えて表示する等も行うことができる。 この場合、 加熱部内側 を面として利用し、 面発光の差異で区別するようにすることもできる。

以上説明したように本発明では天板の下に発光手段を設け、 この発光手段の発 光を天板に表示するようにしたものであるが、 これ以外に天板に図形を表示し、 これにより区別する方法もある。 ただし、 天板の下側に図形を描いた場合は上面 から入射した光の反射光を見ることになり、 天板の板厚が厚いため見にくいとい う問題がある。 また、 天板上に図形を描く場合は被加熱調理容器との摩擦による 摩耗を考慮しなければならない。

なお、 本実施の形態では加熱部が 2ケ所ある場合につき説明したが、 2ケ所以 上であってもよいのはもちろんであり、 加熱部の数が多く加熱コイルの定格出力 の違いが多いほど本発明の効果は増大する。

また、 定格出力が 2 k Wおよび 3 k Wの場合につき説明したがこれに限定され るものではなく、 より小さいまたはより大きい定格出力であってもよいし、 出力 の大きい加熱部を左側に出力の小さい加熱部を右側に設けてもよいのは勿論であ る。

なお誘導加熱調理器では一般に温度検知手段、 制御手段を有しているのでこれ を利用し、 本発明の図形を調理中は点灯し、 調理終了後天板の温度が危険温度以 下になるまで点滅点灯したり、 「鍋無し状態時」 ， 「揚げ物調理時」 等の機能別 に表示方法を変えるようにしてもよい。

(実施の形態 1 4 )

以下、 本発明の実施の形態 1 4について図面を用いて説明する。

なお本発明でいう加熱コィルの外周部とは投影面で導光体が加熱コィルの外周 にあることを意味するものであって、 高さ方向の位置関係を指定したものではな いが、 実施の形態 1 4では導光体は加熱コイルの下方にあるとして説明する。 図 2 6は実施の形態 1 4に係る誘導加熱調理器 2 5 0 0の斜視図である。 図 2 5に示すように本体ケース 4 0 0 5の上面に透光性の天板 4 0 0 6が設けられて いる。 この天板 4 0 0 6には誘導加熱によって鍋を加熱し被調理物を調理する加 熱部 4 0 0 7と誘導加熱では使えない鍋を用いて調理するラジェントヒータ 4 0 0 8とが設けられている。 また本体ケース 4 0 0 5の前方側面には焙焼器 4 0 0 9と操作部 4 0 1 0とが設けられている。

図 2 5は図 2 6の加熱コイル 4 0 0 7のどちらか一方の断面を示す要部断面図 である。 図 2 5において天板 4 0 0 6の加熱部 4 0 0 7 (図 2 6 ) 上に調理鍋 4 0 1 1が載置される。 この調理鍋 4 0 1 1を加熱するために天板 4 0 0 6の下部 の加熱部 4 0 0 7 (図 2 6 ) すなわち調理鍋に対応する位置に加熱コイル 4 0 1 2を設けている。 さらに加熱コイル 4 0 1 2の下方に導光体 4 0 1 3を設けてい る。 そして、 この導光体 4 0 1 3の大きさを加熱コイル 4 0 1 2の外周部を囲う 程度の大きさにすることにより導光体 4 0 1 3よりの発光が加熱コイル 4 0 1 2 に妨げられることなく天板 4 0 0 6に達し、 天板 4 0 0 6上に加熱部 4 0 0 7の 範囲を明確に表示するようにすることができる。 導光体 4 0 1 3としては、 ァク リル樹脂、 ポリカーボネィ卜樹脂やガラスなど光の透過性能のよい材料を用いる。

4 0 1 4は電球や L E D (半導体発光素子） などからなる光源で、 この光源 4 0 1 4から発した光が導光体 4 0 1 3を伝播する。 1 5は制御部で調理にあたって の火力の調節や光源 4 0 1 4の点滅などの制御を行う。

図 3は本発明の特徴である一つの導光体と一つの光源とを一組とした発光手段 の構成を示す平面図である。

図 3において、 導光体 4 0 1 3は円形の加熱コイル 4 0 1 2 (図 2 5 ) に対応 しドーナツ状の円形とし、 導光体 4 0 1 3の内径は加熱コイル 4 0 1 2の外形よ りやや大きくしてある。 なお、 導光体 4 0 1 3の光路に対する直角方向に対する 断面は円形、 四角形またはそれに準ずる形状であればよい。 そして、 このような 導光体 4 0 1 3は一般的には樹脂成型により容易に得られる。

導光体 4 0 1 3の光の入力位置には光源室 4 0 1 6を設け、 そこに本実施の形 態 1 4では光源 4 0 1 4として 1個の電球を設置している。 光源室 4 0 1 6は導 光体 4 0 1 3への方向以外には光が放射しないように反射板で囲んでいる。 光源 4 0 1 4から発した光は矢印 4 0 2 1に示すように導光体 4 0 1 3の内部を直進 または反射を繰り返しながら伝播していく。 この伝播していく過程で天板 4 0 0 6への方向に光を放射しその強度は減衰していく。 このように光は導光体 4 0 1 3を伝播しながら天板 4 0 0 6方向に光を放射していくので天板 4 0 0 6には導 光体 4 0 1 3の上面形状と同じ形状の図形が表示される。 図 2 7においては円が 表示されることになる。

光の伝播中に光が天板 4 0 0 6への方向以外の方向に放射されると、 その強度 が減衰するので、 それを抑えるために、 導光体 4 0 1 3上部の天板 4 0 0 6への 方向への発光部分以外の部分には反射層を設けている。 この反射層としては、 ァ ルミ二ゥム、 ステンレスなどの金属箔または板を用いてもよいし、 金属や金属酸 化物の蒸着またはスパッタを用いて形成してもよい。 さらに塗装や化学的方法に より反射膜を作る方法もある。 いずれにせよ反射膜を設けることにより天板 4 0 0 6の方向への光の減衰を抑えることができる。

図 2 8は天板 4 0 0 6方向への発光を均一にするための導光体の構成を説明す るための樹脂成型により得られた導光体 4 0 1 3の展開図であり、 例えば図 2 7 はこのような形状の導光体 4 0 1 3を丸めて円形にしたものである。 図 2 8に示 すように導光体 4 0 1 3は発光する上部 4 0 1 3 aを水平とし光を反射する下部 1 3 bに勾配を設けた形状としている。 すなわち図 2 8に示すように、 光を反射 する下部 4 0 1 3 bと、 発光する上部 4 0 1 3 aとの間の間隔が光源 4 0 1 4よ り離れるにしたがい短くなつている。 これにより、 上部 4 0 1 3 aからの間隔が 短い点 Pから入射した光は光源 1 4より距離 L 2離れた位置 4 0 2 2で下部 4 0 1 3 bにぶつかり反射し上部 4 0 1 3 aに向かう。 また、 上部 4 0 1 3 aからの 間隔がより長い位置点 qから入射した光は光源 4 0 1 4により近い距離 L 1離れ た位置 4 0 2 3で下部 4 0 1 3 bにぶつかり反射し上部 4 0 1 3 aへ向かう。 こ のようにすることにより導光体 4 0 1 3の上部 4 0 1 3 aから均一に発光するこ とができ、 天板 4 0 0 6上に光強度が均一の図形を描くことができる。

次に導光体の下部 4 0 1 3 bに反射層を設ける方法について述べる。 反射層の うち乱反射層の設け方としては、 下部 4 0 1 3 bの表面を機械的に研磨し凹凸を 設ける。 あるいは化学的にエッチングしてもよい。 このときエッチングにより凹 凸面が得にくいときはマスキングを併用して行うとよい。 また導光体 4 0 1 3を 樹脂成型で行う時下部 4 0 1 3 bに微細な凹凸ができるようにしてもよい。 さら に下部 4 0 1 3 bの表面に同種または異種の物質を吹き付けなどにより付着させ 凹凸を設けてもよい。 このようにして得られた凹凸面に金属粉等を付着させると 乱反射層が得られる。 この乱反射層に光が入射すると四囲に拡散反射するので発 光の均一性が得られやすい。

また、 鏡面反射層の設け方としては導光体下部 4 0 1 3 bに前述したように蒸 着、 スッパタまたは塗装により金属紛による層を設ける方法あるいは金属箔また は板を貼り付けるなどの方法により得ることができる。 このような鏡面反射層は 下部 4 0 1 3 bに勾配が設けられている場合特に有効で上部 4 0 1 3 aからの発 光を均一にすることができる。

また、 下部 4 0 1 3 bに勾配がある場合樹脂成型時に下部 4 0 1 3 bの面に锯 歯状に多数の連続したプリズムを設け、 このプリズムにより入射光を反射して上 部 4 0 1 3 aから発光するようにしても均一に発光することができる。

さらに、 光の反射層を設ける方法としては導光体 4 0 1 3の光の屈折率よりも 屈折率の小さい物質で導光体 4 0 1 3を覆い、 両者の界面で全反射させるように してもよい。

実施の形態 1 4では光源 4 0 1 4より入射した光を導光体 4 0 1 3全体にわた つて均一に発光させることを目的とした場合について説明したが、 天板 4 0 0 6 上に濃淡のある図形を表示したい場合は導光体 4 0 1 3の下部 4 0 1 3 bの反射 率を部分的に変えるために下部 4 0 1 3 bの粗面度を部分的に変えたり、 下部 4

0 1 3 bに勾配のある場合は勾配を部分的に変えたりして反射率を部分的に変え、 濃淡のある図形を表示することができる。

また加熱コイルの外周が長く、 一つの光源では光源から離れた位置で光源から 発光された光の強度が低くなつてしまう場合は光源と半円状の導光体とを 1組と し、 2組用いるようにすればよい。 必要に応じてこの組数を増やしていけばよい。 以上述べた実施の形態 1 4では導光体の外形としては円形の場合につき述べた が先にも述べたように四角形、 または円や四角形に準じる形であればよいのは勿 論である。 ただし、 加熱コイルは一般的には円形であるため導光体も円形とする と加熱コイルの位置すなわち加熱部の位置もはつきりとし、 しかも安定感に優れ ているので好ましい。

なお、 本発明では加熱コイルの全周に対応する位置にわたって図形を描く場合 について説明したが必要に応じて半周などの加熱コイルの一部に図形を描いても よい。

以上のように、 実施の形態 1 4に拠れば天板上に点や線でなく全体にわたって 連続した鮮明な図形を描くことができる。 しかも光源の使用数も最低限なのでコ スト的にも安価にできる。

(実施の形態 1 5 )

以下、 本発明の実施の形態 1 5について図面を用いて説明する。

図 3 0は本発明の実施の形態 1 5に用いる誘導加熱調理器 3 0 0 0の斜視図で ある。 図 3 0に示すように本体ケース 5 0 0 6の上面に透光性の天板 5 0 0 7が 設けられている。 この天板 5 0 0 7には誘導加熱によって鍋を加熱し被調理物を 調理する加熱部 5 0 0 8と誘導加熱では使えない鍋を用いて調理するラジェント ヒータ 5 0 0 9とが設けられている。 また本体ケース 5 0 0 6の前方側面には焙 焼器 5 0 1 0と操作部 5 0 1 1とが設けられている。

図 3 1は図 3 0の加熱部 5 0 0 8のどちらか一方の断面を示す要部断面図であ る。 図 3 1において天板 5 0 0 7の加熱部 5 0 0 8 (図 3 0 ) 上に調理鍋 5 0 1 2が載置される。 この調理鍋 5 0 1 2を加熱するために天板 5 0 0 7の下部の加 熱部 5 0 0 8すなわち調理鍋に対応する位置に加熱コイル 5 0 1 3を設けている。 さらに加熱コイル 5 0 1 3の下方に導光体 5 0 1 4を設けている。 そして、 この 導光体 5 0 1 4の大きさを加熱コイル 5 0 1 3の外周部を囲う程度の大きさにす ることにより導光体 5 0 1 4よりの発光が加熱コイル 5 0 1 3に妨げられること なく天板 5 0 0 7に達し、 天板 5 0 0 7上に加熱部 5 0 0 8の範囲を明確に表示 するようにすることができる。 導光体 5 0 1 4としては、 アクリル樹脂、 ポリ力 一ポネィト樹脂やガラスなど光の透過性能のよい材料を用いる。 5 0 1 5は電球 や L E D (半導体発光素子） などからなる光源で、 この光源 5 0 1 4力 ^ら発した 光は矢印 5 0 3 1で示したように導光体 5 0 1 4を伝播しその外周部で天板 5 0 0 7方向に発光する。 5 0 1 6は制御部で調理にあたっての火力の調節や光源 5 0 1 5の点滅などの制御を行う。

図 2 9 ( a ) は本発明の特徴である複数の光源の系統として 2系統の場合を示 した配線図である。 図 2 9 ( a ) は 2系統の配線図で 6個の光源 5 0 1 5 aとそ の電源 5 0 1 7 aからなる系統 5 0 1 8 Aと、 6個の光源 5 0 1 5 bとその電源 5 0 1 7 bからなる系統 5 0 1 8 Bとからなっている。 なお、 光源の電源として は直流であっても交流であってもよい。 図 2 9 ( b ) は光源 5 0 1 5 a及び光源 5 0 1 5 bにより天板 7にそれぞれ描かれる図形の 1例を表示したもので、 系統 5 0 1 8 Aにより図形 5 0 1 9 aが、 系統 5 0 1 8 Bにより図形 5 0 1 9 bが表 示される。 なお、 図 2 9 ( b ) において、 系統 5 0 1 8 Aと系統 5 0 1 8 Bとの 間に明確な境界 5 0 3 2が設けられているが、 これは設計の問題で境界 5 0 3 2 を設けてもよいし重ね合うようにしてもよい。

図 2 9において、 例えば光源 5 0 1 5 aの 1個が故障すると、 系統 5 0 1 8 A は消灯する。 この状態で使用者は系統 5 0 1 8 Aが故障していることを認識でき るとともに、 系統 5 0 1 8 Bが点灯しているため加熱状態であることを視覚的に 捉えることができる。 また、 系統 5 0 1 8 Aおよび系統 5 0 1 8 Bを同時にまた は交互に点滅させることによりさらに容易に加熱状態であることを視覚的に捉え ることができる。

図 3 2を参照して、 導光体 5 0 1 4と光源 5 0 1 5との関係について説明する。 図 3 2は導光体 5 0 1 4を円環状とし、 その中央部に複数の光源 5 0 1 5き円環 状に配列する構成としたものである。 図 3 2では 1 2個の光源 5 0 1 5を用い、 そのうち左側の 6個の光源を直列に配線し系統 5 0 1 8 Aとし、 右側の 6個の光 源を直列に配線し系統 5 0 1 8 Bとし、 夫々の系統をブロックとし配置した場合 を示す。 このように複数の光源を配置することにより円環状の導光体 5 0 1 4の 外周から光が一様に発光する。 そして、 天板上に円形の図形を表示する。

なお、 光源 5 0 1 4のリード部 5 0 2 0の接続方法は特に限定されるものでは ないが、 図 3 2においては、 光源のリード部 5 0 2 0は円の中心部を中心として 放射状に配線している。 これは誘導加熱時の磁界による誤動作および発熱を少な くするためである。 この光源 5 0 1 5のリード部 5 0 2 0は、 リード線あるいは 基板上のパターンであっても良い。 また、 図 3 3は導光体 5 0 1 4と光源 5 0 1 5との関係を示す他の例である。 図 3 3では導光体 5 0 1 4を複数個の導光体片 5 0 1 4 aに分割し、 前記分割し た導光体片 5 0 1 4 aと少なくとも 2個の光源 5 0 1 5とを 1ブロックとし、 前 記ブロックを組み合わせて用いる構成とした。 図 3 3は 6ブロックで円環を作成 したものである。 このように導光体片 5 0 1 4 aと光源 5 0 1 5とを組み合わせ ることによりいろいろな形状の図形とすることができる。 なお、 図 3 3では、 光 源 5 0 1 5は 1 2個用いその配線は図 3 2と同じである。 光源 5 0 1 5のリード 部 5 0 2 1は円の中心部を中心として放射状に配線している。 図 3 2と異なる点 は各光源 5 0 1 5のリード部 5 0 2 1をッイスト状にしてある点である。 このよ うにすることにより図 3 2よりもさらに磁界の影響を減らすことができる。 この 光源 5 0 1 5のリード部 5 0 2 1は、 リード線あるいは基板上のパターンであつ ても良い。

なお、 リード部を放射状に配したり、 ツイスト状にして放射状に配したりする ことと導光体の形状とは全く関係ない。 例えば図 3 2においてツイスト状にして もよい。 リード部をこのように配するのは前記のように誘導加熱時の磁界の影響 を防ぐことを目的としたものであり、 この目的のためにはどの誘導加熱調理器に 用いてもよい。

図 3 3および図 3 4では、 導光体 5 0 1 4を円環状とした例を挙げて説明した が本発明はこれに限定されない。 導光体 5 0 1 4は環状であればよい。

図 3 4は導光体片 5 0 1 4 bの他の形状を示したものである。 導光体片 5 0 1

4 bの外周に天板 5 0 0 7 (図 3 0 ) に垂直方向に壁 5 0 2 2を設けている。 こ れにより天板 5 0 0 7への光の強さを増すことができる。

(実施の形態 1 6 )

以下、 本発明の実施の形態 1 6について図 3 5 ( a ) および図 3 5 ( b ) を用 いて説明する。 実施の形態 1 6が実施の形態 1 5と異なる点は複数の光源の配線 が異なる点であり、 他の構成は実施の形態 1 5と同じであるので説明は省略する。 図 35 (a) は実施の形態 16における複数の光源の配線図である。 実施の形 態 15と異なる点は系統 5018 Aの光源 5015 aと系統 5018Bの光源 5 015 bとを交互に配列し各系統とも光源を 6個ずつ用いた点である。 そして図 35 (b) は光源 5015 aおよび光源 5015 bにより天板 5007に描かれ る図形の 1例を示したもので、 図 35 (a) の左側の光源部 5022 aにより図 35 (b) の左側の図形 5023 aが表示される。 また右側の光源部 5022 b により図 35 (b) の右側の図形 5023 bが表示される。 なお、 図形 5023 aと 5023 bとの境界は設計により明確になるようにしてもよいし、 重ね合う ようにしてもよいのは勿論である。

図 35 (a) および図 35 (b) において、 例えば光源 5015 aの 1個が故 障すると、 系統 5018 Aは消灯する。 この状態で使用者は表示が薄くなるので 故障が発生していることを認識することができる。 そして、 系統 5018Bが点 灯しているため表示は薄くなるが加熱状態であることを視覚的に捉えることがで さる。

また、 系統 5018 Aおよび系統 5018 Bを同時にまたは交互に点滅させる ことによりさらに容易に加熱状態であることを視覚的に捉えることができる。 さ らに、 光源 5015 aと 5015 bとの発光色を変える、 例えば青と赤にするこ とにより火力の違いを表示したりすることができる。 また、 加熱初期段階はどち らか一方の系統を点灯し、 加熱が進むにつれ両方の系統を点灯するようにしても よい。 さらに点滅パターンを加えることにより前記以外のさまざまなパターンの 表示ができる。

次に、 導光体 5014と光源 5015との関係について説明する。 実施の形態 16においても実施の形態 15と同様の関係となる。 図 32および図 33におい て光源 5015を一つ置きに接続すればよい。

なお、 実施の形態 15または 16においては光源を 2系統とした場合について 説明したが、 3系統以上にしてもよいのは勿論である。 特に 3系統以上とし、 各 系統を順次点滅していくようにすると発光が流れるように移動するので見栄えが よい。 しかし、 実用的には系統の数が多くなると配線が複雑になるし、 また、 光 源を多数用いるとコスト面でも問題となるので、 3系統位までが限度である。

産業上の利用可能性

上記実施の形態から明らかなように、 本発明によれば、 天板上面側に加熱状態 を発光させる表示を得ることができる。 したがって、 視覚的に分離されていた加 熱状態の表示を調理部近傍で表現することができ、 ガス調理器に近い感覚で使用 することができる。

また本発明によれば、 導光手段及び発光手段を加熱コイルの下方に設けたこと によって、 被加熱調理容器等からの輻射、 伝導、 伝達による熱影響での導光手段 の変色 ·変形等の防止することができる。 また、 電球あるいは半導体発光素子等 から成る発光手段においては、 強磁界の影響による誤動作あるいは自己発熱での 信頼性の低下等を防止することができる。 また、 発光手段に用いる半導体素子等 の温度上昇にともなう光度の低下等を防止することができる。 また発光手段から 直上への光線の漏れを加熱コイルで防止することができる。

さらに本発明によれば、 導光手段を円板状に構成し、 中央部に開口部を設け、 導光手段の開口部に、 発光手段を配置することによって、 光度の均一な表示を得 ることができる。 また、 通常、 円状の加熱領域及び円筒状の被加熱調理容器に類 似した形態にて表示することによって視覚認識効果はさらに向上する。

さらに本発明によれば、 導光手段の内周の肉厚を厚く、 外周に向かって薄くな るように構成し、 導光手段の上面あるいは下面あるいは両面に、 反射手段を設け ることによって、 光線の入射時の損失を低減するとともに、 反射板によって、 伝 播中の光線の損失を低減し、 より損失の少ない光度の高い表示を得ることができ る。 また、 合理的な構成とすることができる。

さらに本発明によれば、 導光手段の外周端部に照射面を構成することによって、 伝播してきた光線を全反射させることで、 調理面である天板方向に光線を案内す ることでき、 視認性を向上させることができる。

さらに本発明によれば、 導光手段の外周端部に設けた照射面と平行に、 反射手 段を設けることによって、 ものづくりのばらつき等による全反射時の光線の損失 を低減することができる。

さらに本発明によれば、 導光手段の上面に壁部を設けて天板方向に光線を案内 し、 壁部の上面部に光線を乱反射あるいは拡散させることによって、 より天板に 近接した位置で表示することができ、 視認性が向上する。 また、 乱反射させるこ とによって、 いろいろな角度からでも視覚認識ができるようになる。

さらに本発明によれば、 発光手段の光線を入射する導光手段の境界部分に、 発 光手段に対して凹状の曲面を設けたことによって、 入射角よりも屈折角を大きく することができ、 指向角度の小さい発光手段を使用しても、 光度の高い範囲の広 い表示を得ることができる。 さらに発光手段の数を減少させることができ、 安価 な機器を提供することができる。 また、 発光手段の発光する光線を導光手段の外 周端部より内側から外周へと伝播することによって光度の均一な表示を得ること ができる。

さらに本発明によれば、 導光手段をコイルベースに固定することによって、 加 熱領域と導光手段による表示との位置を規制することができ、 熱効率の低下、 加 熱分布の不均一を防止することができる。 また、 発光手段の発光する光線を導光 手段の外周端部より内側から外周へと伝播することによって光度の均一な表示を 得ることができる。

さらに本発明によれば、 コイルベースを導光手段にて兼ねることによって、 カロ 熱領域と導光手段による表示との位置を規制することができるとともに、 構成を 簡単にすることができる。 また、 発光手段の発光する光線を導光手段の外周端部 より内側から外周へと伝播することによつて光度の均一な表示を得ることができ る。 さらに本発明によれば、 発光手段を導光手段に固定することによって、 導光手 段への入射位置を規制することができ、 入射時の光線の損失を最小限に押さえる ことができる。 発光手段を導光手段の光線を伝播する方向と同一方向に構成する ことによって、 更に入射時の光線の損失を減少することができる。 また、 発光手 段の発光する光線を導光手段にて中心から外周へと伝播することによって光度の 均一な表示を得ることができる。

さらに本発明によれば、 被加熱調理容器等からの輻射、 伝導、 伝達によって伝 わる熱影響あるいは、 加熱コイルの自己発熱による熱影響等によって、 発光手段 に用いる半導体発光素子の光度低下、 導光手段に用いる樹脂の変色、 変形等を防 止することができる。 また、 発光手段の発光する光線を導光手段にて中心から外 周へと伝播することによって光度の均一な表示を得ることができる。

さらに本発明によれば、 ブロック化したものを複数組み合わせたことにより、 空間を確保することができ、 冷却性能を向上させることができる。 また、 導光手 段と発光手段を組合せ毎に、 ブロック化することによって、 故障したブロックの みを交換することで修理が迅速 '簡単に行えるとともに、 修理費用等も安価で済 み、 サービス性の向上を図ることができる。 また、 発光手段の発光する光線を導 光手段にて中心から外周へと伝播することによつて光度の均一な表示を得ること ができる。

さらに本発明によれば電源が入りの状態になると、 天板上の加熱部周辺に図形 が表示されるため、 電源が入りであることを容易に視覚的に確認できる。 また、 電源入りで天板上に表示された図形表示が、 加熱が開始されるとさらに別の形で 表示されるので、 電源入りの状態と加熱状態との区別が容易にできるようになる。 さらに本発明によれば、 加熱コイルの定格出力の違いを発光手段により天板上 の加熱部に図形で表示しているので、 定格出力の差異を容易に視覚的に区別する ことが出来るので、 調理の種類または量によって加熱部の選択ができるため、 適 切に調理を行うことができる。 さらに本発明によれば光源と、 その光源の光を受け加熱コイル外周の一部また は全体にわたって発行する導光体より構成しているので、 天板上に連続、した鮮明 な図形を表示することができ加熱状態を容易に視覚的に捉えることができる。 し かも光源の数を最小限としているので、 生産性及びコス卜の面で優れたものとす ることができる。

さらに本発明によれば複数の光源を少なくとも 2つの系統に分割し、 各系統を 並列に配線しているので、 一つの系統が故障しても他の系統により加熱状態であ ることを視覚的に捕らえることができる。 また、 点滅などによる表示の組み合わ せの自由度が大きくなる。

Claims

請求の範囲

1 . 被加熱調理容器を載置する透光性の天板と、

前記被加熱調理容器を加熱する加熱コイルと、

光線を発光する発光手段と、

前記発光手段により発光された前記光線を伝播する透光性の導光手段とを備え、 前記光線は、 前記導光手段の外周部分を発光させる誘導加熱調理器。

2 . 前記発光手段及び前記導光手段は、 前記加熱コイルに対して前記天板の反対 側に配置される、 請求の範囲 1記載の誘導加熱調理器。

3 . 前記導光手段は、 円板形状を有し、

前記導光手段は、 中央部に開口部を有し、

前記発光手段は、 前記開口部に配置される、 請求の範囲 1記載の誘導加熱調理 器。

4 . 前記導光手段は、 内周側から外周側に向かって薄くなる肉厚を有し、

前記導光手段は、 上面と下面とを有し、

前記上面と前記下面との少なくとも一方に設けられ、 前記光線を反射する反射 手段をさらに備える、 請求の範囲 1記載の誘導加熱調理器。

5 . 前記導光手段は、 前記導光手段の外周側の端部に形成され、 前記光線を前記 天板の方向に反射する照射面を有する、 請求の範囲 1記載の誘導加熱調理器。

6 . 前記照射面と平行に設けられ前記光線を前記天板の方向に反射する反射手段 をさらに備える、 請求の範囲 5記載の誘導加熱調理器。

7 . 前記導光手段は、 前記照射面に対して前記天板側に形成され、 前記光線を前 記天板へ案内する壁部をさらに有し、

前記壁部は、 前記天板と対向する上面部を有し、

前記上面部は、 前記上面部に形成され前記光線を乱反射あるいは拡散する表示 手段を有する、 請求の範囲 5記載の誘導加熱調理器。

8 . 被加熱調理容器を載置する透光性の天板と、

前記被加熱調理容器を加熱する加熱コイルと、

光線を発光する発光手段と、

前記発光手段により発光された前記光線を伝播する透光性の導光手段とを備え、 前記導光手段は、 前記発光手段から発光された前記光線を入射する境界部分に 形成され、 前記発光手段に対して凹状に形成される曲面を有する誘導加熱調理器。 9 . 被加熱調理容器を載置する透光性の天板と、

前記被加熱調理容器を加熱する加熱コィルと、

前記加熱コイルを固定するコイルベースと、

光線を発光する発光手段と、

前記発光手段により発光された前記光線を伝播する透光性の導光手段とを備え、 前記導光手段は、 前記コイルベースに固定される誘導加熱調理器。

1 0 . 被加熱調理容器を載置する透光性の天板と、

前記被加熱調理容器を加熱する加熱コィルと、

光線を発光する発光手段と、

前記発光手段により発光された前記光線を伝播する透光性の導光手段とを備え、 前記加熱コイルは、 前記導光手段に固定される誘導加熱調理器。

1 1 . 被加熱調理容器を載置する透光性の天板と、

前記被加熱調理容器を加熱する加熱コイルと、

光線を発光する発光手段と、

前記発光手段により発光された前記光線を伝播する透光性の導光手段とを備え、 前記発光手段は、 前記導光手段に固定される誘導加熱調理器。

1 2 . 前記加熱コイルを固定するコイルベースをさらに備える、 請求の範囲 1 1 記載の誘導加熱調理器。

1 3 . 被加熱調理容器を載置する透光性の天板と、

前記被加熱調理容器を加熱する加熱コイルと、

前記加熱コイルの出力を制御する出力制御手段と、

前記出力制御手段を冷却する冷却風を発生する送風手段と、

光線を発光する発光手段と、

前記発光手段により発光された前記光線を伝播する透光性の導光手段とを備え、 前記冷却風は、 前記発光手段及び前記導光手段を冷却する誘導加熱調理器。

1 4. 前記冷却風は、 前記出力制御手段を冷却した後に前記発光手段及び前記導 光手段を冷却する、 請求の範囲 1 3記載の誘導加熱調理器。

1 5 . 被加熱調理容器を載置する透光性の天板と、

前記被加熱調理容器を加熱する加熱コィルと、

光線を発光する複数の発光手段と、

前記複数の発光手段により発光された前記光線を伝播する透光性の導光手段と を備え、 前記導光手段は、 前記複数の発光手段に対応する導光体プロックを含む誘導加 熱調理器。

1 6 . 被加熱調理容器を載置する透光性の天板と、

前記天板上に設けられ誘導加熱により前記被加熱調理容器を加熱する 1つ以上 の加熱部と、

前記天板に対して前記被加熱調理容器の反対側において前記加熱部に対応して 設けられる加熱コイルと、

前記加熱部の使用状態を表示する表示手段と、

前記表示手段を制御する制御手段とを備え、

前記制御手段は、 電源が投入されると前記使用状態を前記表示手段により前記 加熱部の近傍に表示する誘導加熱調理器。

1 7 . 前記制御手段は、 前記被加熱調理容器が載置され前記加熱コイルにより加 熱されると、 前記加熱部の近傍に表示される表示の内容を変更する、 請求の範囲 1 6記載の誘導加熱調理器。

1 8 . 前記電源が投入された後、 所定時間経過しても出力設定がなされないとき は、 前記制御手段は前記電源を切りにする、 請求の範囲 1 6記載の誘導加熱調理

1 9 . 前記誘導加熱調理器は、 複数個の前記加熱部を備え、

前記電源が投入された後、 所定時間経過しても出力設定がなされない加熱部が あるときは、 前記制御手段はその出力設定がなされない加熱部に対応する表示を 消去する、 請求の範囲 1 6記載の誘導加熱調理器。

2 0 . 前記誘導加熱調理器は、 複数個の前記加熱部を備え、

電源が投入されたとき、 少なくとも一つの加熱部の使用状態を前記少なくとも 一つの加熱部の近傍に表示する、 請求の範囲 1 6記載の誘導加熱調理器。 2 1 . 前記制御手段は、 前記表示の内容が点滅点灯から点灯に変更されるように、 前記加熱部の近傍に表示される前記表示の内容を変更する、 請求の範囲 1 7に記 載の誘導加熱調理器。

2 2 . 前記制御手段は、 前記表示の色が変化するように、 前記加熱部の近傍に表 示される前記表示の内容を変更する、 請求の範囲 1 7に記載の誘導加熱調理器。

2 3 . 被加熱調理容器を載置して誘導加熱により加熱する天板上に設けられる複 数の加熱部と、

前記天板に対して前記被加熱調理容器の反対側において前記複数の加熱部に対 応してそれぞれ設けられる出力の異なる複数の加熱コイルと、

光線を発光する発光手段とを備え、

前記発光手段は、 前記天板上に前記加熱コイルの前記出力の差異を視覚的に区 別できるような図形を表示する誘導加熱調理器。 2 4 . 前記出力は、 定格出力を含む、 請求の範囲 2 3に記載の誘導加熱調理器。

2 5 . 前記出力は、 設定出力を含む、 請求の範囲 2 3に記載の誘導加熱調理器。

2 6 . 前記出力の差異は、 前記図形の大小で表示される、 請求の範囲 2 3に記載 の誘導加熱調理器。

2 7 . 前記出力の差異は、 前記図形の巾の違いで表示される、 請求の範囲 2 3記 載の誘導加熱調理器。

2 8 . 前記出力の差異は、 前記図形の数の違いで表示される、 請求の範囲 2 3記 載の誘導加熱調理器。

2 9 . 前記出力の差異が相似図形の数の違いで表示される場合、 前記加熱コイル の一方に対応する表示を一重とし前記加熱コイルの他方に対応する表示を二重ま たはそれ以上とするようにした、 請求の範囲 2 8に記載の誘導加熱調理器。

3 0 . 前記出力の差異は、 前記図形の色の違いと前記図形の色の濃淡の違いとの 少なくともひとつを用いて表示される、 請求の範囲 2 3記載の誘導加熱調理器。

3 1 . 前記出力の差異は、 点、 直線、 または多角形のうち少なくとも一つを用い て表示される、 請求の範囲 2 3記載の誘導加熱調理器。

3 2 . 前記加熱コイルは、 2個であり、

前記発光手段は、 前記天板上に前記加熱コイルの前記出力の差異を視覚的に区 別できるようにするために、 前記加熱コイルの少なくとも一方に図形を表示する、 請求の範囲 2 3記載の誘導加熱調理器。

3 3 . 前記発光手段は、 調理中点灯し、 調理終了後前記天板の温度が危険温度以 下になるまで点滅点灯する、 請求の範囲 2 3記載の誘導加熱調理器。 3 4 . 本体ケースの上面に設けられる透光性の天板と、

前記天板上に設けられ被加熱調理容器を載置して誘導加熱により加熱する加熱 部と、

前記天板に対して前記被加熱調理容器の反対側において前記加熱部に対応して 設けられる加熱コイルと、

前記加熱コイルの外周部に対応する位置に設けられる導光体と、

前記導光体に光線を発光する光源とを備え、

前記導光体は前記光源により発光される前記光線を受け取り、 前記加熱コイル の前記外周部の少なくとも一部に対応する位置から前記天板への方向に前記光線 を発光する誘導加熱調理器。 3 5 . 前記導光体は、 前記天板に対向して形成される上面と前記上面に対して前 記天板の反対側に形成される下面とを有し、

前記下面は、 前記光源から離れるに従って、 前記上面と前記下面との間の間隔 が狭くなるように形成される勾配を有する、 請求の範囲 3 4に記載の誘導加熱調 理器。

3 6 . 前記導光体は、 前記下面に形成され前記光線を乱反射させる乱反射層を有 する、 請求の範囲 3 5記載の誘導加熱調理器。

3 7 . 前記導光体は、 前記下面に形成され前記光線を鏡面反射させる鏡面反射層 を有する、 請求の範囲 3 5記載の誘導加熱調理器。

3 8 . 前記導光体は、 前記下面に形成される鋸歯状のプリズムを有する、 請求の 範囲 3 5記載の誘導加熱調理器。 3 9 . 前記光線を発光する前記上面以外の面に形成され、 前記導光体より光の屈 折率の小さい層をさらに備える、 請求の範囲 3 5記載の誘導加熱調理器。 4ひ. 前記下面は、 前記光線の反射率が部分的に変わるように形成される、 請求 の範囲 3 5記載の誘導加熱調理器。 4 1 . 前記導光体は、 ドーナツ状の形状を有する、 請求の範囲 3 4記載の誘導加 熱調理器。

4 2 . 本体ケースの上面に設けた透光性の天板と、

前記天板上に設けられた被加熱調理容器を載置して誘導加熱により加熱する加 熱部と、

前記天板に対して前記被加熱調理容器の反対側において前記加熱部に対応して 設けられる加熱コイルと、

光線を発光する複数の第 1光源および複数の第 2光源と、

前記複数の第 1光源および複数の第 2光源により発光される前記光線を導光し 前記加熱コイルの外周部に対応する位置で前記光線を発光する導光体とを備え、 前記複数の第 1光源および複数の第 2光源は、 互いに並列に配線される誘導加 熱調理器。

4 3 . 前記複数の第 1光源および複数の第 2光源は、 ブロック化して配線される、 請求の範囲 4 2に記載の誘導加熱調理器。

4 4. 前記複数の第 1光源および複数の第 2光源は、 順番にくりかえされるよう に配線される、 請求の範囲 4 2に記載の誘導加熱調理器。 4 5 . 前記導光体は、 環状の形状を有し、

前記導光体の中央部に前記複数の第 1光源および複数の第 2光源が環状に配列 される、 請求の範囲 4 2記載の誘導加熱調理器。

4 6 . 前記導光体は、 複数個の導光体片を含み、

前記導光体片と少なくとも 2個の前記光源とを 1つのブロックとし、 前記プロ ックを組み合わせて用いられる、 請求の範囲 4 2記載の誘導加熱調理器。

4 7 . 前記導光体は、 外周端部に、 前記天板に対して垂直方向に立ち上げた壁部 を有し、

前記壁部の上面から前記天板の方向に前記光線が発光される、 請求の範囲 4 2 記載の誘導加熱調理器。

4 8 . 前記複数の第 1光源および複数の第 2光源は、 互いに交互に点滅する、 請 求の範囲 4 2記載の誘導加熱調理器。

4 9 . 前記光線を発光する複数の第 3光源をさらに備え、

前記複数の第 1光源、 複数の第 2光源および複数の第 3光源が、 順次点滅する、 請求の範囲 4 2記載の誘導加熱調理器。

5 0 . 前記複数の第 1光源を接続するリード部をさらに備え、

前記リード部は、 前記導光体の中央部を中心として放射線状に配置される、 請 求の範囲 4 2記載の誘導加熱調理器。

5 1 . 前記リード部のそれぞれは、 ツイスト状に形成される、 請求の範囲 5 0記 載の誘導加熱調理器。