WO2000029307A1

WO2000029307A1 - Boitier de rangement de cassettes

Info

Publication number: WO2000029307A1
Application number: PCT/JP1999/006276
Authority: WO
Inventors: Kiyoo Morita
Original assignee: Fuji Photo Film Co., Ltd.
Priority date: 1998-11-12
Filing date: 1999-11-11
Publication date: 2000-05-25
Also published as: US20030146127A1; JP3973782B2; CN1117017C; US20020063075A1; DE69926270D1; CN1477634A; EP1197444A1; EP1197444A4; US7097036B2; CN1326416A; DE69927616D1; EP1351243A1; CN1220210C; KR100427468B1; US20040045849A1; US6640972B2; DE69926270T2; EP1351243B1; DE69927616T2; KR20010089416A

Description

m 糸田カセット収納ケース技術分里予

本発明は、例えばカセットケース内に磁気テープが卷装された単一のリールを回転可能に収容してなる磁気テープカセット（磁気テープ力一卜リッジとも呼ばれる）等を収納するカセット収納ケースの構造に関するものである。

背景技術

近年、主としてコンビュ一夕メモリのバックアップとして機能する記録媒体として使用されているものには、磁気テープを巻装した単一のリールが、略正方形の平面形状を有する扁平なカセットケース内に回転可能に収納された磁気テープカセット、又は、円盤状のディスクが略正方形の平面形状を有する扁平なカセットケース内に回転可能に収納されたディスクカセット等のカセッ卜がある。

さて、これらのカセットは、メ一力一によって形態が異なるが、ライブラリー装置の互換性を保っために、近接した外形寸法を有する品種があり、異品種の力セットが混在して保管又は使用される場合がある。例えば、 L T Oカセットと D L Tカセットは略同一用途に使用され、この L T Oカセットと D L Tカセットとは、幅がほぼ同一で、挿入方向長さ及び高さが L T 0カセットの方が D L Tカセッ卜より小さくなつている。

通常、これらのカセットは、搬送時、保存時等の不使用時には専用のカセット収納ケースに収納される。また、上記カセットにはその記録内容を識別表示するためのバーコード、メモリチップ等の記録部材が配設され、カセット収納ケースに収納した状態でも上記バーコ一ド等の記録部材が読み取れるように、カセットを一定の方向でカセット収納ケースに収納するようにしている。

さらに、前記カセット及びカセット収納ケースには、その複数個が積み重ねられた状態で移動、輸送又は搬送が可能なように、下面に例えば凸部が設けられ、この凸部が積み重ね時に下方のカセット及び収納ケースの上面に形成された凹部に係合して、積み重ねたときの位置ずれを規制する構造が一般に採用されている c しかして、前述のカセットは外形の縦横寸法が近接したものが多く、収納ケ一スに縦横を判別して一定の方向に収納することは煩雑で、誤った方向にカセットを収納して前記記録部材の読み取りが不能となったりする問題がある。

また、カセットの誤った方向への収納を防止するために、カセット収納ケースに逆入れ防止リブ等の突起を設け、誤方向収納時にはこの突起によりカセッ卜が突出して収納ケースの蓋が閉まらないように設けることが考えられるが、使用者が収納方向の誤りに気付かずに無理に蓋を閉めるとカセット自体に損傷を与える恐れがある。

さらに、外形寸法が若干違うだけで形態が類似した異品種のカセッ卜が混在して使用されると、各カセットに対応した専用カセット収納ケースの識別が困難で、間違った収納ケースに収納し、カセット又は収納ケースに損傷が発生したり、保管が混乱する恐れもある。

本発明は上記点に鑑みなされたもので、カセット収納ケースへのカセッ卜の誤方向収納を防止すると共に、カセットに対応する専用カセット収納ケースの識別を、積み重ね時の位置ずれ防止機能を確保しつつ簡易に行えるようにしたカセッ卜収納ケースを提供することを第 1の目的とする。

また、 2種類の磁気テープカセット（磁気テープカートリッジとも呼ばれる）等を収納するカセット収納ケースを、個々の品種毎に製作してある場合、カセッ卜とカセット収納ケースとの対応を判別して各カセットをそれそれの専用収納ケースに収納することは煩雑で、作業性が低下する。

つまり、同一ユーザーが 2種類のカセットを同一場所で使用することが多くなり、同じライブラリーに保管する場合に、間違った収納ケースに無理に収納すると、カセット又は収納ケースに損傷が発生したり、保管が混乱する恐れがある。そこで、カセット収納ケースを共用して 2種類のカセットを同一のカセット収納ケースに収納できるようにすることが好適であるが、この収納ケースは基本的にサイズの大きいカセットを収納できる寸法に作ることになり、これにサイズの小さいカセットを収納すると内部で移動し易くなり、搬送時等の振動によって力セットが収納ケースとの間でこすれて、削れが発生する恐れがあり、サイズの小さいカセットについても内部で移動しないように収納する必要がある。また、力セット収納ケースに対して誤った方向にカセットを収納して前記記録部材の読み取りが不能とならないように構成することが望まれる。

さらに、上記カセット収納ケースへの収納のためだけにカセッ卜の形態を変更することなく、既存のカセットがそのまま収納できるようにする必要がある。本発明は上記点に鑑みなされたもので、 1個のカセット収納ケースに 2種類のカセットを内部で移動しないように収納できるようにしたカセット収納ケースを提供することを第 2の目的とするものである。

発明の開示

上記第 1の目的を達成する本発明のカセット収納ケースは、縦横の外形寸法が接近しているカセットを収納するについて、収納ケースの上面には前記カセットのデザインと近似した収納方向を表示する凹凸模様による表示部を設け、該収納ケースの下面には上記表示部の一部に係止して収納ケース同士の積み重ね時の位置ずれを規制する係止部を設けたことを特徴とするものである。

また、本発明の他のカセット収納ケースは、縦横の外形寸法が接近すると共にその上面及び下面にカセット同士の積み重ね時の位置ずれを規制する凹凸規制部が形成されているカセヅトを収納するについて、収納ケースの上面には前記カセッ卜のデザインと近似した収納方向を表示する表示部を設けると共に、該収納ケ —スの上面及び下面には、前記カセッ卜の凹凸規制部に対応する位置に該カセット又は収納ケース同士の積み重ね時に相互に係止して位置ずれを規制する凹凸係止部を設けたことを特徴とするものである。

上記のような本発明のセット収納ケースでは、収納ケースの上面にカセッ卜のデザインと近似した収納方向を表示する凹凸模様による表示部を設けたことにより、その収納ケースがどの品種のカセットのものかが一目で容易に識別でき、しかもカセット収納方向も判りやすく、縦横の外形寸法が接近しているカセッ卜でも誤方向収納が防止でき、積み重ね時の位置ずれ防止機能も有することで取り扱い性が良好となり作業性が向上する。

また、前記収納ケースの下面に、上面に設けたカセットのデザインと近似した収納方向を表示する凹凸模様による表示部の一部に係止してケース同士の積み重ね時の位置ずれを規制する係止部を設けたものでは、表示部と積み重ね位置ずれ防止構造とが兼用でき構成の簡素化が図れる。

一方、収納ケースの上面及び下面に、カセット同士の積み重ね時の位置ずれを規制する凹凸規制部と同様の凹凸係止部を設けたものでは、カセット又は収納ケ —ス同士の積み重ね時の位置ずれを規制することができ、収納ケース上にカセヅトをディスプレイ用等に載置する際の位置ずれも規制することができる。

上記の第 2の目的を解決する本発明のカセット収納ケースは、幅がほぼ同一で、挿入方向長さ及び高さが異なる第 1のカセッ卜と第 2のカセッ卜が収納可能であつて、前記収納ケースのカセット挿入方向の奥部壁面には、挿入方向長さの小さい第 1のカセッ卜の前端面に当接する当接端面を有すると共に、高さの低い第 1 のカセットの上面に当接する当接下面を有する突起を設け、さらに、該突起は挿入方向長さ及び高さが大きい第 2のカセットの前端面に形成された凹部内に挿入されて該第 2のカセットとは干渉しないことを特徴とするものである。

前記突起の当接下面が、第 1のカセットの誤方向挿入防止用の段部の上面に当接するように設けるのが好適である。また、前記当接端面と当接下面とは同一突起に設けるのが、突起数を低減することから好ましい。

上記の本発明の第 2の目的によるカセット収納ケースによれば、収納ケースのカセット挿入方向の奥部壁面には、第 1のカセッ卜と第 2のカセッ卜との挿入方向長さの差に相当して突出し、挿入方向長さの小さい第 1のカセットの前端面に当接する当接端面を有すると共に、高さの低い第 1のカセッ卜の上面に当接する当接下面を有する突起を設けたことにより、第 1のカセットを収納した際には上記突起によって挿入方向及び上下方向への移動を規制する一方、前記突起は挿入方向長さ及び高さが大きい第 2のカセッ卜の前端面に形成された凹部内に挿入されて該第 2のカセッ卜とは干渉しないことにより、第 2のカセッ卜が上記突起と関係なく移動しないように収納でき、幅がほぼ同一で、挿入方向長さ及び高さが異なる 2種類のカセットが共通のカセット収納ケースに収納できることで、専用収納ケースの判別が不要で取り扱い性が良好となり作業性が向上し、ライブラリ —の互換性も確保できる。

さらに、いずれのカセッ卜についても誤った方向に収納しようとした場合には、前記突起との干渉により収納を不能として、誤方向収納が防止可能となり、ライブラリ内での方向を一定とすることができる。

図面の簡単な説明

図 1 A、 1 Cは、本発明の第 1の実施の形態によるカセット収納ケースの上面側斜視図

図 1 Bは、本発明の第 1の実施の形態によるカセット収納ケースの下面側斜視図

図 2は、図 1のカセット収納ケースにカセットを収納し蓋を開いた状態の斜視図

図 3は、図 1のカセット収納ケースを積み重ねた状態の要部断面図

図 4 Aは、本発明の第 2の実施の形態によるカセット収納ケースの上面側斜視図

図 4 Bは、本発明の第 2の実施の形態によるカセット収納ケースの下面側斜視図

図 5は、図 4のカセット収納ケース上にカセットを載置した状態の斜視図図 6は、図 4のカセット収納ケースとカセットを積み重ねた状態の要部断面図図 7は、本発明の第 3の実施の形態によるカセット収納ケースの蓋を開いた状態の斜視図

図 8は、図 7の第 1及び第 2の突起の拡大斜視図

図 9は、第 1のカセットの斜視図

図 1 0は、第 2のカセッ卜の斜視図

図 1 1 Aは、図 7のカセット収納ケースに第 1のカセットを収納した状態の第 1の突起部分の概略断面図

図 1 1 Bは、図 7のカセット収納ケースに第 2のカセットを収納した状態の第 1の突起部分の概略断面図

図 1 2 Aは、図 7のカセット収納ケースに第 1のカセットを収納した状態の第 2の突起部分の概略断面図

図 1 2 Bは、図 7のカセット収納ケースに第 2のカセットを収納した状態の第 2の突起部分の概略断面図発明を実施するための最良の形態以下、前述の本発明の第 1の目的を達成するための第 1、 2の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。

<第 1の実施の形態〉

図 1 Aは第 1の実施の形態におけるカセット収納ケースの上面側の斜視図、図 1 Bは第 1の実施の形態におけるカセッ卜収納ケースの下面側斜視図、図 2は磁気テープカセットを収納し蓋を開いた状態の斜視図、図 3はカセット収納ケースを積み重ねた状態の要部断面図である。

カセット収納ケース 1は、下側のケース本体 1 1と一端の薄肉連結部 1 3を介して開閉回動自在に連接された上側の蓋部材 1 2とからなり、内部に図 2に示すカセット 5 (磁気テープカセット）を収納する。

上記ケース本体 1 1は平板状の底板 1 l aの奥部に縦壁 1 l bが立設され、左右には側端部より内側に側壁 1 1 cが手前側になるに従って低くなるように立設され、手前側の端部には前壁 1 1 dが低く形成されている。これらの壁 1 l b〜 1 1 dの内部空間がカセット 5の収納空間となる。また、底板 1 1 aの手前側端部の中央部には指掛け部 1 1 eが突出形成されている。

一方、前記蓋部材 1 2は、平板状の上板 1 2 aの一端部が前記ケース本体 1 1 の縦壁 1 1 bの縁部に薄肉連結部 1 3を介して起伏回動自在に連結され、上板 1 2 aの両側部に側壁 1 2 cが、薄肉連結部 1 3と反対側端部に前壁 1 2 dが立設されている。蓋部材 1 2の側壁 1 2 c及び前壁 1 2 dはケース本体 1 1の側壁 1 l c及び前壁 1 I dより外側に嵌合し、蓋部材 1 2の側壁 1 2 cの下端部が底板 1 1 aの上面に当接し、蓋部材 1 2の閉状態において底板 1 1 aと上板 1 2 aとが平行となるように寸法が設定されている。また、蓋部材 1 2の前壁 1 2 dの下端中央部は、ケース本体 1 1の指掛け部 1 1 eに対応する部分が凹状に除去されて切欠き部 1 2 eが設けられ、この切欠き部 1 2 eに向けて前壁 1 2 dの前面がテーパー状に除去され、蓋部材 1 2の閉状態においてはテーパー面下端の切欠き部 1 2 eに指掛け部 1 1 eの先端が嵌合露出するようになっている。

なお、蓋部材 1 2の閉状態を維持するために、ケース本体 1 1の側壁 1 1 cと蓋部材 1 2の側壁 1 2 cとの間、又はケース本体 1 1の前壁 1 I dと蓋部材 1 2 の前壁 1 2 dとの間には、閉状態で嵌合する突起と凹部による係合構造（図示省略）が設けられている。

次に、上記収納ケース 1内に収納する前記カセット 5は、図 2のように、ブラスチック製の上ハーフと下ハーフとからなる縦横の外形寸法が接近した略正方形のカセットケース 5 1内に、磁気テープを巻装した単一のリール（図示せず）が回転可能に収容されており、カセットケース 5 1は平坦な上面及び下面を備えている。カセットケース 5 1の一側面には磁気テープの一端を引き出すための開口部 5 2が形成され、スライドドア 5 3によって開閉される。また、手前側の端面には、バーコ一ドラベル等の貼付領域 5 4が浅い凹状に形成されている。

上記カセット 5の上面には、外部の記録再生装置に対する挿入方向を示す矢印表示 5 aが凹部形状で形成されると共に、挿入方向に対して手前側のカセットケース 5 1の上面に、挿入及び取り出し操作時の保持部分となる凹凸模様 5 b (図示の場合には全体として山型湾曲模様）が形成されたデザインに設けられているまた、カセットケース 5 1の上面には、前端部及び後端部の左右に、カセット 5 を複数個積み重ねたときの位置ずれを規制するための 4個の凹規制部 5 5が形成されている。一方、カセットケース 5 1の下面には、上記上面の凹規制部 5 5に対応する同一位置に凸規制部 5 6 (後述の図 6参照）が形成され、カセット 5を積み重ねたときに下方のカセット 5の上面の凹規制部 5 5に上方のカセット 5の下面の凸規制部 5 6が嵌合して、前後左右方向の位置ずれの規制を行うようになつている。

上記のようなカセット 5は前記カセッ卜収納ケース 1に対して、カセット 5の挿入先端が奥部側（薄肉連結部 1 3側）となるような収納方向で収納されるものであり、このカセッ卜収納ケース 1は、少なくとも蓋部材 1 2の前壁 1 2 dの部分が透明に形成され、カセット 5の貼付領域 5 4のバ一コードラベル等が読み取り可能である。

そして、前記収納ケース 1は、蓋部材 1 2の上面 1 aに前記カセット 5のデザインと近似した収納方向を表示する凹凸模様による表示部 1 5が設けられている (図 1 A参照）。すなわち、収納ケース 1の上面 1 aは周囲の枠部を残して中央部が浅い凹部 1 5 cに形成され、この凹部 1 5 cの薄肉連結部 1 3側に前記カセット 5の上面における挿入方向を示す矢印表示 5 aと相似の矢印表示 1 5 aが凸部模様で形成され、手前側には前記カセット 5の保持部分となる凹凸模様 5 と相似の凹凸模様 1 5 bが形成されている。上記表示部 1 5により、収納ケース 1 に対するカセット 5の正規の収納方向が認識できるようになつている。

また、上記収納ケース 1の上面 1 aの表示部 1 5における凹部 1 5 cの 4隅の直角状角部が、積み重ね時の位置ずれを規制する凹係止部 1 6に設けられている c 一方、収納ケース 1の下面 l b (図 I B参照）には、上記上面 l aの凹係止部 1 6に相当する位置に、この凹係止部 1 6の直角状角部内に嵌合して縦横辺に係止する 4個の鍵状の凸係止部 1 7が設けられ、収納ケース 1同士の積み重ね時の位置ずれを規制する。

図 1 Cにおいて、収納ケース 1の上面に凹係止部 1 6 aが形成され、これが嵌合するぼ凸係止部（図示せず）が収納ケース 1の下面に形成されている。

この収納ケース 1の積み重ね状態は図 3に示すように、上方の収納ケース 1の下面 1 bの凸係止部 1 7が下方の収納ケース 1の上面 1 aの表示部 1 5の一部である凹係止部 1 6に嵌合され、凸係止部 1 7の突出高さが凹係止部 1 6の深さより低い場合に、上方の収納ケース 1の下面 1 bと下方の収納ケース 1の上面 1 a とが接触した状態で積み重なって、凹係止部 1 6の縦横辺に係止して上方の収納ケース 1の前後左右方向への位置ずれが規制され、積み重ね状態が維持される。なお、上記凸係止部 1 7の突出量が凹係止部 1 6の深さより高い場合には、上方の収納ケース 1の下面 1 bと下方の収納ケース 1の上面 1 aとの間に隙間が形成された状態で積み重ねられる。また、その凹凸形状は上記と逆に収納ケース 1 の上面 l aで凸、下面 1 bで凹に設けてもよい。

本第 1の実施形態では、表示部 1 5の一部を利用して積み重ね時の位置ずれを規制する構造を設けたもので、統一的なデザィンとなっている。

く第 2の実施の形態 >

図 4 Aは第 2の実施の形態におけるカセット収納ケースの上面側斜視図、図 4 Bは第 2の実施の形態におけるカセット収納ケースの下面側斜視図、図 5は磁気テープカセットを収納ケース上に載置した状態の斜視図、図 6は磁気テープカセット及びカセット収納ケースを積み重ねた状態の要部断面図である。本例のカセッ卜収納ケース 1のケース本体 1 1と蓋部材 1 2の上面 1 a及び下面 1 bの形態を除く基本的構造並びに磁気テープカセット 5は、前例と同様であり、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。

そして、前記収納ケース 1における蓋部材 1 2の上面 1 aには、前記カセット 5のデザインと近似した収納方向を表示する凹凸模様による表示部 2 5が設けられている。この例の表示部 2 5は、上面 1 aが略平坦に形成され、その前部側に前記カセッ卜 5の上面における挿入方向を示す矢印表示 5 aと相似の矢印表示 2 5 aが凹部模様で形成され、手前側には前記カセット 5の保持部分となる凹凸模様 1 5 bと相似の凹部模様 2 5 bが形成されている。上記表示部 2 5により、収納ケース 1に対するカセット 5の正規の収納方向が認識できるようになつている _c また、収納ケース 1の上面 1 aには、前記カセット 5の上面におけるカセット 5同士の積み重ね時の位置ずれを規制する 4ケ所の凹規制部 5 5と対応する位置に、 4個の凹係止部 2 6が設けられ、一方、収納ケース 1の下面 1 bには、上記した上面 1 aの凹係止部 2 6に対応する位置に嵌合可能な 4個の凸係止部 2 7が設けられている。これにより、カセット 5又は収納ケース 1同士の積み重ね時に相互に係止して位置ずれを規制するようになっている。

この収納ケース 1にカセット 5を載置した状態は図 3及び図 4 A、図 4 Bに示すように、カセット 5の下面の凸規制部 5 6が収納ケース 1の上面 1 aの凹係止部 2 6に係合して位置ずれの規制が行えると共に、収納ケース 1同士の積み重ねにおいては、上方の収納ケース 1の下面 1 bの凸係止部 2 7が下方の収納ケース 1の凹係止部 2 6に嵌合され、上方の収納ケース 1の前後左右方向への位置ずれが規制され、積み重ね状態が維持される。

本第 2の実施形態では、収納ケース 1上に一時的に又はディスプレイ用に載置したカセット 5の位置ずれを規制する構造を、収納ケース 1同士の積み重ね時の位置ずれを規制する構造としている。

上記のような第 1、 2の実施の形態によれば、収納ケース 1の蓋部材 1 2上面にカセット 5の収納方向に対応するデザイン（矢印表示 5 a、凹凸模様 5 b ) に相似した形状を有する表示部 1 5 , 2 5を形成したことにより、この収納ケース 1に収納すべき種類のカセット 5との対応の認識が容易に一目で行え、しかもその収納方向についてもデザイン的に一致する向きに合わせることで簡易に認識でき、誤った方向への収納が防止でき、異なる収納ケース 1への収納又は誤った方向への収納に伴うカセッ卜 5及び収納ケース 1の損傷が防止できる。

また、収納ケース 1からカセット 5を取り出す際には、一方の手を指掛け部 1 1 eに掛けて下方に押さえ、他方の手で蓋部材 1 2を上方に持ち上げることで開操作が行え、一方の手でケース本体 1 1の底部の両側を保持する必要がないことで、開閉操作がやりやすくなつている。

なお、収納ケース 1の上面 1 aに設ける表示部 1 5， 2 5としては、矢印表示 1 5 a , 2 5 a又は凹凸模様 1 5 b， 2 5 bの何れか一方であってもよい。

また、指掛け部 1 1 eは中央でなく両側部側の前部に形成するようにしてもよく、その場合に、蓋部材 1 2の前壁 1 2 dの中央の下方に延びる部材の下端部に、ケース本体 1 1の底板 1 1 aの前端に係合して蓋部材 1 2の閉状態を保持する係合構造を設けるのが好適である。

<第 3の実施の形態〉

以下、前述の本発明の第 2の目的を達成する第 3の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図 7はこの第 3の実施の形態におけるカセット収納ケースの蓋を開いた状態の斜視図、図 8は突起の拡大斜視図、図 9は第 1のカセットの斜視図、図 1 0は第 2のカセットの斜視図である。この第 3の実施の形態は外形寸法の異なる 2種類のカセット 1 0 5、 1 0 6を収納するカセット収納ケース 1 0 1であり、これらのカセヅトが内部で移動できないように収納する構造である。カセット収納ケース 1 0 1は、下側のケース本体 1 1 1と一端の薄肉連結部 1 1 3を介して開閉回動自在に連接された上側の蓋部材 1 1 2とからなり、内部に図 9及び図 1 0に示す第 1及び第 2のカセット 1 0 5， 1 0 6 (磁気テープカセット）が収納可能である。

上記ケース本体 1 1は平板状の底板 1 1 l aの奥部に縦壁 1 1 l bが立設され、左右には側端部より内側に側壁 1 1 1 cが手前側になるに従って低くなるように立設され、手前側の端部には前壁 1 1 1 dが低く形成されている。これらの壁 1 1 1 b〜 1 1 1 dの内部空間がカセット 1 0 5， 1 0 6の収納空間となる。また、底板 1 1 1 aの手前側端部には中央部を除いて両側に指掛け部 1 1 1 eが突出形成されている。

一方、前記蓋部材 1 1 2は、平板状の上板 1 1 2 aの一端部が前記ケース本体 1 1 1の縦壁 1 1 l bの縁部に薄肉連結部 1 1 3を介して起伏回動自在に連結され、上板 1 1 2 aの両側部に側壁 1 1 2 cが、薄肉連結部 1 1 3と反対側端部に前壁 1 1 2 dが立設されている。蓋部材 1 1 2の側壁 1 1 2 c及び前壁 1 1 2 d はケース本体 1 1 1の側壁 1 1 l c及び前壁 1 1 I dより外側に嵌合し、この側壁 1 1 2 c及び前壁 1 1 2 dの下端部が底板 1 1 1 aの上面に当接し、蓋部材 1 1 2の閉状態において底板 1 1 1 &と上板 1 1 2 aとが平行となるように寸法が設定されている。

また、蓋部材 1 1 2の前壁 1 1 2 dの下端中央部には、ケース本体 1 1 1の指掛け部 1 1 1 eの間に対応する部分が延長されて係合片 1 1 2 eが突設され、この係合片 1 1 2 eの内面にはテーパー状の係合突起 1 1 2 f が設けられ、蓋部材 1 1 2の閉状態においては前記指掛け部 1 1 1 eの間に係合片 1 1 2 eが挿入し、係合突起 1 1 2 f がケース本体 1 1 1の前端に係合して蓋部材 1 1 2の閉状態を維持すると共に、前壁 1 1 2 dより指掛け部 1 1 1 eの先端が露出するようになつている。

そして、前記ケース本体 1 1 1へのカセット挿入方向（底板 1 1 1 aに矢印模様 1 7で表示されている）の奥部の縦壁 1 1 1 bの内壁面には、左右に第 1の突起 1 1 5と第 2の突起 1 1 6が挿入方向に延びて突設されている。図 8に示すように、第 1の突起 1 1 5は縦長形状で、下部前面に縦壁 1 1 1 bから長さ d 1だけ突出した位置に当接端面 1 1 5 aを有すると共に、その上方にはさらに挿入方向に縦壁 1 1 l bから長さ d 2だけ突出した部分の下面に当接下面 1 1 5 bを有している。また、第 2の突起 1 1 6は横長形状で、前面に縦壁 1 1 1 bから長さ d 1だけ突出した位置に当接端面 1 1 6 aを有している。

次に、上記収納ケース 1内に収納する第 1のカセヅト 5は L T 0カセットであり、図 9のように、プラスチック製の上ハーフと下ハーフとからなる略正方形のカセットケース 1 5 1内に、磁気テープを卷装した単一のリール（図示せず）が回転可能に収容されており、カセットケース 1 5 1は平坦な上面及び下面を備えている。この第 1のカセット 5の外形寸法は、例えば、幅 Wが 1 0 5 . 4匪、揷入方向長さ L Iが 1 0 2 . 0龍、高さ H I (厚み）が 2 1 . 5腿である。上記力セットケース 1 5 1の挿入方向 Dの前端面 1 0 5 aは略平坦に形成され、一方 (挿入方向 Dで左側）の端部には上面が段状に低く形成された誤方向挿入防止用の段部 1 5 2が設けられ、他方（右側）の側面には磁気テープの一端を引き出すための開口部（図示せず）が形成され、挿入方向 Dに摺動するスライドドア 1 5 3によって開閉される。なお、上記段部 5 2はカセット 5をコンピュータのドラィブ装置に誤った姿勢で挿入されるのを防止するために設けられている。

また、第 2のカセット 1 0 6は D T Lカセットであり、図 1 0のように、ブラスチック製の上ハーフと下ハーフとからなる略正方形のカセヅトケース 1 6 1内に、磁気テープを卷装した単一のリール（図示せず）が回転可能に収容されており、カセットケース 1 6 1は平坦な上面及び下面を備えている。この第 2のカセット 1 0 6の外形寸法は、例えば、幅 Wが 1 0 5 . 4 mm, 挿入方向長さ L 2が 1 0 5 . 8蘭、高さ H 2 (厚み）が 2 5 . 4腿である。カセットケース 1 6 1の挿入方向 Dの前端面 1 0 6 aは略平坦に形成され、その一方（挿入方向 Dで左側）の端部には磁気テープを引き出すための開口を回動して開閉するドア 1 6 2が設けられ、このドア 1 6 2の支持端部には前端面 1 0 6 aから内方に凹んだ第 1凹部 6 3が形成され、反対側（右側）の前端面 1 0 6 aにはケース 1 6 1に穴状に開口した第 2凹部 1 6 4が形成されている。上記のように第 1カセット 1 0 5 と第 2のカセット 1 0 6の外形寸法は、幅 Wが同じで、挿入方向長さ L及び高さ Hが第 1のカセット 1 0 5の方が小さく設けられ、前記カセット収納ケース 1 0 1の収納空間は第 2のカセット 1 0 6の外形に沿った大きさに形成され、第 1のカセット 1 0 5を収納した際に、挿入方向及び高さ方向に空間が形成されるが、前記第 1及び第 2の突起 1 1 5 , 1 1 6によりその移動が規制される。

つまり、前記第 1及び第 2の突起 1 1 5 , 1 1 6の当接端面 1 1 5 a， 1 1 6 aの突出長さ d 1は、前記第 1のカセット 1 0 5と第 2のカセット 1 0 6との挿入方向長さの差 L 2— L 1に形成され、この当接端面 1 1 5 a , 1 1 6 aが第 1 のカセヅト 1 0 5の前端面 1 0 5 aに当接する。また、第 1の突起 1 1 5は第 1 のカセット 1 0 5の段部 1 5 2及び第 2のカセット 1 0 6の前端面 1 0 6 aの第 1凹部 1 6 3に対応する位置に設けられ、この当接下面 1 1 5 bの高さが第 1のカセット 5の段部 5 2の上面高さに相当する位置に配設されて、該当接下面 1 5 bが第 1のカセット 1 0 5の上面に当接する。さらに、第 1の突起 1 1 5の全体の突出長さ d 2は第 2のカセット 1 0 6の第 1凹部 1 6 3の内部に没入する寸法に設けられ、また、第 2の突起 1 1 6の幅方向の位置及び高さは第 2のカセット 1 0 6の前端面 6 aの第 2凹部 1 6 4に没入可能な位置に設けられ、両突起 1 1 5 , 1 1 6が第 2のカセット 1 0 6とは干渉しないようになっている。

そして、上記のような構造により、カセット収納ケース 1の第 1の突起 1 1 5 は、第 1のカセット 1 0 5を収納した状態を図 1 1 Aに示すように、その当接端面 1 1 5 aが第 1のカセット 1 0 5の段部 1 5 2の前端面 1 0 5 aに当接し、当接下面 1 1 5 bは段部 1 5 2の上面に当接して、第 1のカセット 1 0 5はその前端面 1 0 5 aが縦壁 1 1 1 bから離れた位置で挿入方向 Dへの移動が規制されると共に、上部に空間を有する位置で上下方向への移動が規制される。また、第 2 のカセット 1 0 6を収納した状態を図 1 1 Bに示すように、前記第 1の突起 1 1 5は第 2のカセット 1 0 6の第 1凹部 1 6 3に没入して、第 2のカセヅト 1 0 6 は前端面 1 0 6 aが縦壁 1 1 1 bに上面が上板 1 1 2 aに接近した状態で収納される。

また、第 2の突起 1 1 6は、第 1のカセット 1 0 5を収納した状態を図 1 2 A に示すように、その当接端面 1 1 6 aが第 1のカセット 1 0 5の前端面 1 0 5 a に当接し、第 1のカセット 1 0 5がその前端面 1 0 5 aが縦壁 1 1 1 bから離れた位置で挿入方向 Dへの移動が規制される。また、第 2のカセット 1 0 6を収納した状態を図 1 2 Bに示すように、第 2の突起 1 1 6は第 2のカセット 1 0 6の第 2凹部 1 6 4に没入して、第 2のカセット 1 0 6は前端面 1 0 6 aが縦壁 1 1 1 bに上面が上板 1 1 2 aに接近した状態で収納される。これにより、カセット収納ケース 1 0 1に外形寸法の異なる第 1のカセット 1 0 5及び第 2のカセヅト 1 0 6がそれそれ内部で移動しないように収納できる。

なお、カセット収納ケース 1 0 1に第 1のカセット 1 0 5が、前後又は表裏で誤った方向に挿入されると、第 1の突起 1 1 5に対応する位置に段部 5 2がないことで、第 1の突起 1 1 5の先端が挿入端面に当接して収納不能となり、また、横方向に挿入されると、幅 Wが挿入方向長さ L 1より大きいことで、挿入端面に第 1及び第 2の突起 1 1 5 , 1 1 6が当接して収納不能となり、誤方向収納が防止される。同様に、第 2のカセット 1 0 6が、前後、表裏で誤った方向に又は横方向に挿入されると、第 1及び第 2の突起 1 1 5 , 1 1 6に対応する位置に凹部 1 6 3 , 1 6 4がないことで、この突起 1 1 5 , 1 1 6の先端が第 2のカセット 1 0 6の挿入先端に当接して収納不能となり、誤方向収納が防止される。

また、カセット収納ケース 1からカセット 1 0 5 , 1 0 6を取り出す際には、一方の手を指掛け部 1 1 1 eに掛けて下方に押さえ、他方の手で係合片 1 1 2 e の係合を外しつつ蓋部材 1 1 2を上方に持ち上げることで開操作が行え、一方の手でケース本体 1 1 1の底部の両側を保持する必要がないことで、開閉操作がやりやすくなつている。

なお、前記第 1の突起 1 1 5には、当接端面 1 1 5 aと当接下面 1 1 5 bとを一体に設けているが、両者を分離して別々の突起に形成するようにしてもよい。また、指掛け部 1 1 1 eは両側部でなく中央に形成してもよく、その場合に、蓋部材 1 1 2の前壁 1 1 2 dの中央下端には指掛け部を露出させる切欠き部を設けるのが好適である。

以上説明したように、本発明の第 3の実施の形態によるカセット収納ケースは、幅がほぼ同一で、揷入方向長さ及び高さが小さい第 1のカセット 1 0 5とこの寸法が大きい第 2のカセット 1 0 6が収納可能で、カセット揷入方向の奥部壁面 1 1 l b には、第 1のカセット 1 0 5の前端面 1 0 5 aに当接する当接端面 1 1 5 aを有すると共に、第 1のカセット 1 0 5の上面に当接する当接下面 1 1 5 bを有する突起 1 1 5 、 1 1 6を設け、さらに、突起 1 1 5、 1 1 6は第 2のカセット 1 0 6の前端面 1 0 6 aに形成された凹部 1 6 3、 1 6 4内に挿入されて第 2 のカセット 1 0 6の前端面 1 0 6 aとは干渉しない位置に設けてある。

Claims

言胄求の範囲

1 . 縦横の外形寸法が接近しているカセットを収納するカセッ卜収納ケースであって、

前記収納ケースの上面には、前記カセッ卜のデザインと近似した収納方向を表示する凹凸模様による表示部を設け、該収納ケースの下面には、上記表示部の一部に係止して収納ケース同士の積み重ね時の位置ずれを規制する係止部を設けたことを特徴とするカセット収納ケース。

2 . 縦横の外形寸法が接近すると共にその上面及び下面にカセット同士の積み重ね時の位置ずれを規制する凹凸規制部が形成されているカセットを収納するカセット収納ケースであって、

前記収納ケースの上面には前記カセットのデザインと近似した収納方向を表示する表示部を設けると共に、該収納ケースの上面及び下面には、前記カセットの凹凸規制部に対応する位置に該カセット又は収納ケース同士の積み重ね時に相互に係止して位置ずれを規制する凹凸係止部を設けたことを特徴とするカセット収納ケース。

3 . 幅がほぼ同一で、挿入方向長さ及び高さが異なる第 1のカセットと第 2 のカセッ卜が収納可能なカセット収納ケースであって、

前記収納ケースのカセット挿入方向の奥部壁面には、挿入方向長さの小さい第 1のカセッ卜の前端面に当接する当接端面を有すると共に、高さの低い第 1の力セットの上面に当接する当接下面を有する突起を設け、さらに、該突起は挿入方向長さ及び高さが大きい第 2のカセットの前端面に形成された凹部内に挿入されて該第 2のカセットとは干渉しないことを特徴とするカセット収納ケース。

4 . 前記突起の当接下面が、第 1のカセットの誤方向挿入防止用の段部の上面に当接することを特徴とする請求項 3に記載のカセット収納ケース。