JPH03275481A - テープカートリッジの収納ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ケース内部にハブの回り止め部材を備えて
いるテープカートリッジ用の収納ケースに関する。

〔従来の技術〕

例えば、フィリップス型のテープカートリッジや、これ
から派生したデータレコーダ用のテープカートリッジ等
を収納する収納ケースには、ハブの回り止め部材が設け
られている。この種の回り止め部材は、一般に収納ケー
スを構成する身の内面に一体成形されていた。

一方、収納ケースの中には、身と蓋を一体成形し、両部
材間に設けた一体成形ヒンジを介して身に蓋を開閉自在
に連結したものが、例えば実開昭５８−６０３７９号公
報のマイクロカセット用において公知である。この場合
も身の側に回り止め部材が一体に成形されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記のように従来の収納ケースでは、身の内面に回り止
め部材を一体にプラスチック成形する関係上、インデッ
クスカードやタイトルカード等の装填位置が蓋の内面側
に限られ、カードの装填位置を自由に選定できない不利
があった。尤も、身の外面にカードを装着することは不
可能ではないが、その場合はカードが傷付きやすく、紛
失しやすい不利を免れない。

身と蓋を一体成形した収納ケースでは、カードを装着す
るについて更に深刻な問題を生じる。蓋の内面にカード
を装着しようにも、従来の身と蓋とを個別に成形する収
納ケースとは異なり、蓋の内面にアンダーカットを生じ
ることなくポケットを成形し難いため、カードは蓋とテ
ープカートリッジとの間に単に挟み込む以外になく、テ
ープカートリッジの出し入れごとに、カードも同時に出
し入れしなければならないからである。

そこで本発明の目的は、回り止め部材が設けられる身の
内面にカードを収納することによって、カードの装着位
置を自由に選定できるようにし、表示形態の多様化が実
現できる収納ケースを得るにある。

本発明の他の目的は、身と蓋とがヒンジを介して一体に
成形された収納ケースにおいても、カードが容易には分
離されない状態で身の側に装填できるようにし、テープ
カートリッジの出し入れやカードの着脱を容易に行え、
取扱性に優れた収納ケースを得るにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、身２と蓋３とを有し、身２の内部に回り止め
部材５が設けられている収納ケースムこおいて、第１図
および第２図に示すごとく、回り止め部材５は、身２に
対して前後・左右方向の位置決めがされた状態で着脱可
能に装填されるベース２３と、このベース２３の上面に
突設された回り止め突起２４・２４とを含んで、身２と
は別体に形成されていること、この回り止め部材５と身
２との間に内容表示用のカート７が配置されていること
を要件とする。

対象の収納ケース１は身２と蓋３とが個別に成形されて
枢支連結された形態や、身２とＩ３とが一体成形ヒンジ
１０を介して一体にプラスチック成形された形態でもよ
い。

身２とベース２３との接合面壁のいずれか一方に突起３
１を設けることにより、身２とベース２３との間に前記
カード７を装填するための空間を確保することができる
。

〔作用〕

身２とは別体の回り止め部材５に回り止め突起２４を設
け、この回り止め部材５を身２に対して着脱可能に装填
するので、カード７を身２の内面に装着したのち、回り
止め部材５を身２に装着する。

〔発明の効果〕

従って本発明によれば、身２の内面にもカード７を装着
でき、カード７の装着位置を自由に選定でき、カード７
による表示形態を多様化して、例えば近位する型式のテ
ープカートリッジの識別や、他社製品との区別を明確に
できる。

回り止め部材５のベース２３と身２との間にカード７を
挟み込み装着するので、身２と蓋３とが一体成形された
収納ケース１においても、カード７は容易に分離しない
状態で確実に装着でき、カード７を出し入れする必要も
なくテープカートリッジ６のみを出し入れ可能として、
その取扱性を向上できる。

〔第１実施例〕 第２図ないし第５図は、本発明に係る収納ケースの第１
実施例を示す。

第２図において、収納ケース１は身２と蓋３とが一体に
プラスチック成形されたワンピース構造のケース本体４
と、身２の内部に装填される回り止め部材５とからなり
、データレコーダ用のテープカートリッジ６を収納対象
としている。

ケース本体４は、薄肉の一体成形ヒンジ１０を介して身
２と蓋３がつながっており、このヒンジ１０を介して蓋
３は身２の開口上面を開閉するよう揺動できる。収納ケ
ース１には、インデソクス用のカード７や取扱い説明書
８がテープカートリッジ６と共に収納される。

身２は左右に長い長方形状の底壁１１と、その後縁に連
続して立設される背壁１２と、底壁１１の前縁および左
右側縁の三方周縁より内側に立設された平面視でコ字形
の内周側壁１３とで構成する。

蓋３はこれを身２側に閉じた状態において、前記底壁１
１と対向する上壁１４と、同じく蓋閉じ状態において、
上壁１４の前縁および左右側縁の三方周縁より内側に突
設された平面視でコ字形の外周側壁１５とで構成する。

第３図において、内外の周側壁１３・１５は蓋閉じ状態
で内外に重なり合って接合し、接合相手壁の内または外
方向への変形を規制するよう、内外にずれた位置に設け
られている。外周側壁１５は背壁１２の内法高さ寸法に
一致して突設されているが、内周側壁１３は背壁１２寄
りの一部を除いて、外周側壁１５の半分以下の高さとし
、身２側に装填されるテープカートリッジ６の着脱の容
易化を図っている。

第３図および第４図において、内周側壁１３の左右部の
内面前後には、テープカートリッジ６の左右方向の装填
位置を規制する規制突起１６・１７を設ける。前方側の
規制突起１６は内周側壁１３の一部をケース内方に向か
ってコ字形に突出形成し、背壁１２寄りの規制突起１７
は内周側壁１３の内面に沿って突出するリブとして形成
した。

これら規制突起１６・１７は内周側壁１３の反り変形を
防ぐ補強を兼ねる。

同様に外周側壁１５の前壁部の内面の左右２個所と、左
右両側壁部の内面１個所との合計４個所に、外周側壁１
５の反り変形を防ぐ補強リブ１８を縦方向に突設した。

これら補強リブ１８は蓋閉じ状態において内周側壁１３
と接合する高さに設定しである。

蓋３を閉じ姿勢に維持するために、両開側壁１３・１５
の接合面間に蓋止め手段１９を有する。

この蓋止め手段１９は、第２図および第４図に示すごと
く内周側壁１３の左右外面の前端寄りに凹設の係合溝２
０と、この係合溝２０に対応して外周側壁１５の左右壁
の内面に突設の係合突起２１とで構成されている。

第２図および第４図において、回り止め部材５は身２の
底壁１１に対応して設けられるベース２３と、このベー
ス２３の上面に突設された左右−対の回り止め突起２４
・２４と、ベース２３の後縁から一体に立設された後壁
２５とを一体にプラスチック成形してなる。

ベース２３の左右側縁の前後には位置決め用の溝２６・
２７を切り欠き形成してあり、この溝２６・２７は身２
例の規制突起１６・１７と係合してベース２３の前後・
左右方向を位置決めし、対の回り止め突起２４が適正位
置にあるように規制する。

回り止め突起２４と後壁２５との間のベース面壁には、
テープカートリンシロのヘッド挿入端側の外面に突設し
た膨出壁６ａが納まる孔２８を貫通状に設けである。こ
の孔２８に膨出壁６ａが入り込んだ状態でテープカート
リッジ６を収納することにより、第３図に示すようにテ
ープカートリッジ６を水平姿勢に収納でき、しかもケー
ス本体４の内法高さ寸法を小さくできるようにした。

ベース２３の上面には、平面視でコ字形状のリブ２９・
３０が内外二重に突設されている。収納状態において、
テープカートリッジ６はこれらのリブ２９・３０で支持
される。

第４図および第５図において、ベース２３から後壁２５
に至る左右側縁の下面および背面には、突起３１がリブ
状に連続して突設する。この突起３１によって、ベース
２３および後壁２５と、身２の底壁１１および背壁１２
との間に断面り字状の空間を確保してあり、その内部に
カード７および取扱い説明書８を収納することができる
。

因みに、図示するデータレコーダ用のテープカートリッ
ジ６は、フィリップス型のオーディオ用のそれと実質的
に同一構造であるが、テープの全幅を同時に使用して磁
気信号の記録を一方向にのみ行う点、反転使用しない点
が異なる。そのため、第３図に示すごとく上面側の駆動
軸挿入孔３３は、上ハーフ６ｂに貼付した金属製の銘板
３４で塞がれている。また、図示していないが、キャプ
スタン軸用あるいは位置決めピン用の孔も、下面側の膨
出壁６ａに限って開口されている。

第２図において符号３５はタイトルシール、３６は信号
記録方向を識別するための凹部、第３図において３７は
テープ、３８はテープ３７が巻かれるハブである。

カード７はデータ内容やデータ取得時の試験条件等を記
入するための第１紙面７ａと、タイトルあるいは試験内
容のコード番号など記入するための第２紙面７ｂとを有
する。このカード７の左右幅は、身２に設けた規制突起
１６・１７の左右間隔より僅かに小さく寸法設定してお
く。

使用時にはカード７および取扱い説明書８を身２に装着
し、次いで回り止め部材５を身２内に装着する。このと
きカード７の第２紙面７ｂは、第１紙面７ａに対して直
角の上向きに折り曲げておき、身２の背壁１２と回り止
め部材５の後壁２５との間に位置させる。テープカート
リッジ６は、第３図に示すごとくその膨出壁６がヘース
２３の孔２８内に嵌まり込み、しかも銘板３４が上面に
位置する状態で身２に装填する。これにより、各回り止
め突起２４がテープカートリフシロの各駆動軸挿入孔３
３介してハーフ内に入り込み、各ハブ３８に嵌係合して
回り止めを図る。

上記の収納状態において、第３図に示すごとく銘板３４
とタイトルシール３５をケース本体４の外面から見通す
ために、Ｍ３の上壁１４に透明板部４０が配置されてい
る。同様に、カード７をケース本体４の外面から見通す
ために、身２の底壁１１と背壁１２とにわたって透明板
部４１が配置されている。これらの透明板部４０・４１
は二色成形法によって、あるいは別途成形した各透明板
部４０・４１を蓋３および身２に溶着して一体化する。

もとより、身２および蓋３を透明プラスチック材で成形
するときは、透明板部４０・４１を鏡面状に、他の部分
の表面を粗面化して不透明ないし半透明状にすることも
できる。

以上のように、身２とＭ３とが一体に成形された収納ケ
ース１において、回り止め部材５を身２とは別体に形成
すると、カード７を両部材２・５間に装着した状態に確
実に維持することができる。

しかも、蓋とテープカートリッジとの間にカードを装填
せざるを得なかった従来の収納ケースとは異なり、テー
プカートリッジ６の出し入れを行うときに、いちいちカ
ード７を取り出したり再装着する必要がない。カード７
に必要事項を記入したり、カード７を交換する場合には
、回り止め部材５を取り外すだけでカード７を身２から
簡単に取り出し、次に再装着できる。

〔第２実施例〕 第６図は本発明をフィリップス型のテープカートリッジ
６の収納ケース１に適用した第２実施例を示す。この場
合の収納ケースｌは、それぞれ透明プラスチック材で個
別に成形された身２と蓋３、および身２とは別体に成形
された回り止め部材５の三者で構成されている。

身２は底壁４３と前壁４４と左右側壁４５・４６とから
なる。底壁４３の後部は後述するポケット４９に対応し
て切り欠かれている。Ｍ３は上壁４７と前壁４８および
、これら両壁４７・４８に連続してポケット４９を形成
するポケット壁５０とからなる。身２の左右側壁４５・
４６の後端寄りに設けた軸部５１を介して、Ｍ３は身２
に揺動開閉自在に枢結されている。

回り止め部材５は、そのヘース２３が身２の底壁４３と
ほぼ同じ大きさに形成される以外は、第１実施例で説明
した回り止め部材５と実質的に同様である。第６図中の
符号７Ａは身２と回り止め部材５との間に装着されるカ
ード、７Ｂ！、を蓋３の内面からポケット壁５０に沿っ
て装着されるカードである。

これでは、蓋３の上壁４７から背壁４８を経て身２の底
壁４３にわたるケース内面にカード７Ａ・７Ｂを装着で
きるので、カード７Ａ・７Ｂの装着位置を必要に応じで
選定し、あるいは前記各壁４３・４７・４８の内面の全
てにカード７Ａ・７Ｂを装着でき、その表示形態を多様
化できる。

〔別実施態様例〕 第１実施例において、カード７を第１紙面７ａのみで形
成する場合には、回り止め部材５の後壁２５を省略でき
る。

回り止め部材５は身２に対して抜は止め状に係合装着で
きる。例えば、身２の内周側壁１３の内面下部に数個の
微小突起を形成しておき、これにベース２３を押し込み
係合して、組付状態を維持することができる。

ベース２３は回り止め突起２４を有すること、身２に対
して前後・左右方向に位置決めした状態で着脱可能に装
填できることが満足できれば、その平面形状は自由に設
定できる。

突起３１は身２の側に設けてもよく、この場合はベース
２３を平板状に形成できる。この突起３１は連続する線
状に形成されることを要さず、分断状でもよい。

身２と蓋３の呼称は、収納ケース１の使用形態やヒンジ
１０の形成位置によって変わり得る。例えば、第２図に
おける収納ケースの上下を反転して背壁１２を含む側を
蓋と称してもよく、こうした場合も本発明に含まれる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の内容を原理的に示す断面図である。 第２図ないし第５図は本発明に係る収納ケースの第１実
施例を示しており、 第２図は主要構成部材の斜視図、 第３図はテープカートリッジを収納した状態での縦断側
面図、 第４図は内部の横断平面図、 第５図は第４図におけるＡ−Ａ線断面図である。 第６図は本発明に係る収納ケースの第２実施例を示す斜
視図である。 １・・・・・収納ケース、 ２・・・・・身、 ３・・・・・蓋、 ５・・・・・回り止め部材、 ７　・　・　・　・　・カード、 １０・・・・一体成形ヒンジ、 ２３・・・・ベース、 ２４・・・・回り止め突起、 ３１・・・・突起。 第２図 明 者天 池　　　俊 幸

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. １．身（２）と蓋（３）を有し、身（２）の内部に回り
   止め部材（５）が設けられているテープカートリッジの
   収納ケースであって、 回り止め部材（５）は、身（２）に対して前後・左右方
   向に位置決めがされた状態で着脱可能に装填されるベー
   ス（２３）と、このベース（２３）の上面に突設された
   回り止め突起（２４・２４）とを含んで、身（２）とは
   別体に形成されており、 身（２）と回り止め部材（５）との間に、内容表示用の
   カード（７）が配置されているテープカートリッジの収
   納ケース。
2. ２．身（２）と蓋（３）とが、一体成形ヒンジ（１０）
   を介して一体に成形されている請求項１記載のテープカ
   ートリッジの収納ケース。
3. ３．身（２）とベース（２３）との接合面壁の少なくと
   も一方に突起（３１）を設けることにより、身（２）と
   ベース（２３）との間にカード（７）を装填するための
   空間が確保されている請求項１又は２記載のテープカー
   トリッジの収納ケース。