JP3541533B2 - ディスクカートリッジ収納ケース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスク、光磁気ディスク等の円盤状記録媒体を収納したディスクカートリッジを収納するディスクカートリッジ収納ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ディスク又は光磁気ディスク等の円盤状記録媒体は、その保管時において、記録及び/又は再生面の記録領域に塵、若しくは埃が付着し、又は傷等が生ずることを防止するため、ディスクカートリッジに回転自在に収納されている。このように構成されたディスクカートリッジは、記録及び/又は再生装置に装填されるとディスクカートリッジに設けられた記録及び/又は再生開口部を閉蓋するシャッタ部材が開蓋されて、収納されたディスクを外方に臨ませる。そして、ディスクカートリッジは、記録及び/又は再生装置側のディスクテーブルにマグネットチャッキングされて、内部に収納されたディスクを回転可能な状態とさせ、記録及び/又は再生の可能な状態とさせる。
【0003】
このようにディスクカートリッジは、ディスクがカートリッジに収納された状態で、記録及び/又は再生装置に装填されることから、通常、非使用時には、ディスクカートリッジを保護するためディスクカートリッジ収納ケースに収納されて保管されている。
【0004】
ここに、ディスクカートリッジを複数所有する場合、ディスクカートリッジは、外形形状が同じく形成されており、外形形状の色彩のみを異にして形成されている。したがって、ディスクカートリッジは、この内部に収納されているディスクの記録されている内容を識別することが困難となる。そこで、通常、ディスクカートリッジは、ディスクカートリッジの記録内容が記載された表示ラベルと共に、収納ケースに収納される。
【0005】
このようなディスクカートリッジ収納ケースに収納されるディスクカートリッジ100は、例えば図7に示すように、一対の略浅皿状に形成された上ハーフ101と下ハーフ102を突き合わせて接合して形成されるカートリッジ本体103にディスクを回転自在に収納して構成されている。
【0006】
カートリッジ本体103には、内部にディスクの外径寸法よりやや大径であって、且つ上記ディスクの厚さ寸法よりやや大とされた円弧状の立上がり壁によって構成されるディスク収納部が形成されている。このディスク収納部には、上記ディスクが回転自在に収納されている。
【0007】
また、上記カートリッジ本体103には、上下面に中央部から前面側に亘って左右方向略中央に位置して記録及び/又は再生開口部が開設されている。この記録及び/又は再生開口部は、カートリッジ本体103に収納されたディスクの記録領域の一部を外方に臨まさせている。
【0008】
記録及び/又は再生開口部には、記録及び/又は再生開口部を閉蓋するに足る大きさを有する一対のシャッタ部105とこのシャッタ部105を連結する連結部106とから構成される全体として断面略コ字状を呈したシャッタ部材104がスライド自在に組み付けられている。このシャッタ部材104は、記録及び/又は再生装置に装着される際に限って、記録及び/又は再生開口部を開放し、非使用時には、記録及び/又は再生開口部を閉蓋する状態とされている。したがって、シャッタ部材104は、非使用時には、カートリッジ本体103内に塵或いは埃等が進入することを防止し、また、ディスクの記録領域に手、指等が触れるのを防止している。
【0009】
また、カートリッジ本体103には、ディスクカートリッジ100を記録及び/又は再生装置に挿入する方向を示す矢印107が設けられている。
【0010】
カートリッジ本体103に収納されるディスクは、合成樹脂材料により成形されるディスク基板と、このディスク基板の中心部に取り付けられる記録及び/又は再生装置側のセンタスピンドルが係合する中心穴を有するハブとにより構成されている。そして、このディスク基板は、中央領域に情報信号が記録されない非記録領域が形成され、この非記録領域の外周部に情報信号が記録される記録領域が形成されている。また、ハブは、合成樹脂材料から形成されるリング部材の一方の側に磁気吸着性を有する金属板を一体に取り付けて構成されている。そして、ハブは、ディスク基板の中央で、且つ上記非記録領域に取り付けられる。
【0011】
以上のようなディスクカートリッジ100が収納される収納ケースは、一般に次のものが提案されている。
【0012】
例えば、第1の収納ケース110は、図7に示すように、ディスクカートリッジ100よりやや大とされた寸法を有する上側ハーフ111と、ディスクカートリッジ100が配置される下側ハーフ112とにより構成され、上記上側ハーフ111と下側ハーフ112とが結合された状態において、一方の側面部にディスクカートリッジ100が挿入されるディスクカートリッジ挿入開口部113が形成されている。
【0013】
上側ハーフ111は、全体として収納されるディスクカートリッジ100の上面よりやや大とされた大きさを呈して形成されている。そして、この上側ハーフ111は、ディスクカートリッジ100の収納時に、外部から収納されているディスクカートリッジ100を目視できるように透明な合成樹脂材料によって形成されている。
【0014】
下側ハーフ112は、ディスクカートリッジ100が配置されることから、全体としてディスクカートリッジ100の下面よりやや大とされた大きさを呈して形成されている。そして、これら上側ハーフ111と下側ハーフ112は、これらを組合せ接合することにより、収納ケース110を構成する。
【0015】
このように構成される収納ケース110は、内部にディスクカートリッジ100が収納されるディスクカートリッジ収納空間部114が形成されている。そして、収納ケース110は、このディスクカートリッジ収納空間部114にディスクカートリッジ100が収納されるように、一方の側面部にディスクカートリッジ挿入開口部113が開口されている。したがって、ディスクカートリッジ収納空間部114は、ディスクカートリッジ100の全体形状よりやや大とされた大きさを呈して形成され、また、ディスクカートリッジ挿入開口部113は、ディスクカートリッジ100の一方の側面部よりやや大とされた開口寸法を呈して形成されている。
【0016】
また、上側ハーフ111及び下側ハーフ112には、ディスクカートリッジ挿入開口部113を構成する側縁に、ディスクカートリッジ100の挿脱を容易にするために、取出し凹部116が切り欠き形成されている。したがって、ディスクカートリッジ100は、収納ケース110に収納された際には、この取出し凹部116対応する部位が外方に臨まされている。
【0017】
このように構成された収納ケース110は、ディスクカートリッジ100が挿入される際にスライド動作をさせて、ディスクカートリッジ挿入開口部113よりディスクカートリッジ収納空間部114内に収納する。この際、ディスクカートリッジ100は、上述した記録及び/又は再生装置に挿入する際の挿入方向を示す矢印107と同じ方向に挿入される。
【0018】
また、ディスクカートリッジ100は、収納ケース110の取出し凹部116より外方に臨まされる部位を持って、スライド動作させることによって収納ケース110より取り出される。
【0019】
また、ディスクカートリッジ100の収納ケースとして、次のような第2の収納ケース120が提案されている。
【0020】
すなわち、収納ケース120は、図8に示すように、ディスクカートリッジ挿入開口部129を有するディスクカートリッジ100が収納される下側収納体121と、一方の側面部に開閉自在に取り付けられる蓋体128とから構成されている。
【0021】
下側収納体121は、ディスクカートリッジ100が配置される底面部122と、この底面部122の三方の側縁部からディスクカートリッジ100の厚さ寸法よりやや大とされた立上がり壁123(123A、123B、123C)が連接して立設されてると共に、上面がディスクカートリッジ挿入されるディスクカートリッジ挿入開口部129として形成され、全体として略皿上を呈して形成されている。そして、収納ケース120の内部は、ディスクカートリッジ収納空間部124として構成されている。
【0022】
また、この底面部122には、中央領域にディスクカートリッジ100が取り外し可能な状態で固定されるように、配置されるディスクカートリッジ100の各コーナ部に対応する部位に係止部125(125A、125B、125C、125D)が立設され、ディスクカートリッジ配置位置126を構成している。したがって、ディスクカートリッジ100は、下側収納体121のディスクカートリッジ配置位置126に収納されると、この係止部125に係止されて、取り外し可能な状態で固定される。
【0023】
また、このディスクカートリッジ配置位置126の外周領域であって、立上がり壁123との間にクリアランス127が構成されている。このクリアランス127は、ディスクカートリッジ100の挿脱の際に、ディスクカートリッジ100を支持するために指を挿入するために設けられている。
【0024】
蓋体128は、上記ディスクカートリッジ挿入開口部129とほぼ等しくする主面130と、この主面130の相対向する側縁から立設された一対の支持片131と、下側収納体121の立上がり壁が形成されない側縁を閉蓋する側面132とから構成されている。
【0025】
主面130は、上記ディスクカートリッジ挿入開口部129とほぼ等しくする外形寸法を有し、全体として矩形形状を呈して形成されている。そして、この主面130には、相対向する側縁から支持片131が立設されている。
【0026】
この支持片131には、凸部が形成され、下側収納体121の相対向する立上がり壁123A、123Cの後方に設けられた凹部に嵌合され、蓋体128を開閉自在に支持している。
【0027】
このように構成された収納ケース120は、ディスクカートリッジ100を収納する際には、蓋体128が開蓋された状態で、ディスクカートリッジ挿入開口部129より、ディスクカートリッジ収納部124に収納され、上記係止部125に係止されて固定され、この後、蓋体128が閉蓋されて収納される。
【0028】
一方、収納ケース120は、ディスクカートリッジ100を取り出す際には、蓋体128が開蓋された状態で、係止部125に係止された状態のディスクカートリッジ100を係止状態を解除させてディスクカートリッジ挿入開口部129より取り出させる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記ディスクカートリッジ100が収納される第1の収納ケース110及び第2の収納ケース120は、次のようにディスクカートリッジ100に収納されたディスクの記録された内容が記載される表示ラベルが収納される。
【0030】
すなわち、第1の収納ケース110には、表示ラベルが上記ディスクカートリッジ収納空間部114収納されたディスクカートリッジ100と上側ハーフ111との間に生じる隙間に収納される。ここに、この第1の収納ケース110に収納される表示ラベルは、ディスクカートリッジ収納空間部114に収納されるように、上側ハーフ111の外形寸法よりやや小とされた大きさで形成されている。
【0031】
したがって、ディスクカートリッジ100と共に表示ラベルが第1の収納ケース110内に収納された場合に、この第1の収納ケース110が持ち運び等の際に傾けられると、この表示ラベルは、ディスクカートリッジ収納空間部114内の一方に偏ることになってしまう。第1の収納ケース110は、上述の通り外部から収納されているディスクカートリッジ100を目視できるように透明な合成樹脂材料によって形成されていることから、上記表示ラベルが偏った状態が目視されることから、外観意匠を害することになる。
【0032】
また、この表示ラベルは、上記上側ハーフ111と収納されたディスクカートリッジ100との間に生じる隙間に収納されることから、ディスクカートリッジ100を取り出す際に、表示ラベルについても共に取り出されてしまうことがある。そのため、第1の収納ケース110にあっては、ディスクカートリッジ100及び表示ラベルの挿脱の際の取扱いが煩雑となる。
【0033】
さらに、この第1の収納ケース110に収納される表示ラベルが張り付け可能となるようにシール状に形成されている場合、この表示ラベルが上記ディスクカートリッジ収納空間部114に収納することができない大きさで形成されていると、ディスクカートリッジ収納空間部114に収納できるように折り曲げる必要がある。しかしながら、このような場合には、表示ラベルは、シール状に形成されていることから、折り曲げることができず、ディスクカートリッジ収納空間部114内に収納できなくなる。
【0034】
さらにまた、第2の収納ケース120にあっては、通常、ディスクカートリッジ収納空間部124に配置されたディスクカートリッジ100の上面に配置される。したがって、第2の収納ケース120は、ディスクカートリッジ100の挿脱の際には、必ず表示ラベルについても挿脱しなければならず、取扱いが煩雑となる。
【0035】
また、第2の収納ケース120についても、蓋体128は、上記第上側ハーフ111と同様に、透明な合成樹脂材料により形成されている。したがって、第2の収納ケース120は、持ち運び等の際に傾けられると、この状態が目視でき、外観意匠を害することになる。
【0036】
そこで、本発明は、ディスクカートリッジの挿脱操作とは別に表示ラベルの挿脱操作ができ、且つ着実に表示ラベルが支持されるディスクカートリッジ収納ケースを提供することを目的とする。
【0037】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るディスクカートリッジ収納ケースは、上述のような課題を解決すべく、ディスクカートリッジが配置される底面部と、この底面部の相対向する側縁からディスクカートリッジの厚さ寸法よりやや大とされた一対の第1の立上がり壁とから構成され、この一対の第1の立上がり壁により構成される上側開口部及び前面側開口部とを有する下側収納体と、下側収納体にディスクカートリッジの挿入方向とは対向する側に開閉自在に支持され、上側開口部を閉蓋する主面と、前面側開口部を閉蓋する主面の一側縁から立設された第2の立上がり壁と、この第2の立上がり壁と隣り合うと共に上側開口部を閉蓋する主面の相対向する両側縁から立設された一対の第3の立上がり壁とを有する蓋体とを備
え、底面部には、一対の位置規制壁が立設され、この位置規制壁の一方にはその付け根とは対向する端部に係合凸部が設けられ、第2の立上がり壁と対向する側に略コ字状の立上がり壁が立設され、この立上がり壁には蓋体主面に平行して支持面が設けられて構成される。そして、第3の立上がり壁には、底面部と平行であって、ディスクカートリッジの外周部に当接する位置にディスクカートリッジの収録内容を表示する表示ラベルを支持する支持部が設けられ、この支持部は、蓋体が閉蓋された際に、下側収納体の底面部からディスクカートリッジの厚さ寸法と等しくなる位置に形成されていることを特徴とする。
【0038】
以上のように構成されたディスクカートリッジ収納ケースは、蓋体が開蓋された状態において、ディスクカートリッジの挿脱操作とは別に表示ラベルの挿脱操作が行われる。また、ディスクカートリッジ収納ケースは、ディスクカートリッジ及び表示ラベルが収納され閉蓋された状態において、表示ラベルを支持部材により支持していることから、持ち運び等の際に傾けられても、確実に表示ラベルを所定の位置に支持する。
さらにまた、表示ラベルを支持する支持部は蓋体が閉蓋された際に、下側収納体の底面部からディスクカートリッジの厚さ寸法と等しくなる位置に形成されていることから、表示ラベルを支持することと同時に、ディスクカートリッジの高さ方向のズレを防止する。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るディスクカートリッジ1の収納ケース20について、図面を用いて詳細に説明する。
【0040】
このディスクカートリッジ収納ケース20は、光磁気ディスク等の円盤状記録媒体が回転自在に収納されたディスクカートリッジ1を保護するため、記録及び/又は再生装置に装着されない保管時等の非使用時において、収納すると共に、光磁気ディスク等に記録された内容を表示する表示ラベルを収納する。
【0041】
すなわち、ディスクカートリッジ1は、例えば図1及び図2に示すように、合成樹脂材料によって形成された略浅皿方形の上ハーフ2と下ハーフ3とを組み合わせてカートリッジ本体4を構成し、このカートリッジ本体4に光磁気ディスクが回転自在に収納されている。上ハーフ2及び下ハーフ3には、それぞれ周回りに立上がり周壁5(5A、5B)が立設されている。これら立上がり周壁5は、上ハーフ2と下ハーフ3とを組み合わせた状態において、互いに突き合わされてカートリッジ本体4の外周壁6を構成する。
【0042】
上ハーフ2及び下ハーフ3には、相対向する内面に、立ち上がり周壁5に内接してそれぞれ同一円周上に位置する図示しない複数個の円弧壁からなるディスク収納壁が形成されている。これらディスク収納壁は、上ハーフ2と下ハーフ3とを組み合わせた状態において、互いに突き合わされて図示しないディスク収納部を形成している。したがって、上ハーフ2と下ハーフ3は、ディスク収納壁とを互いに組み合わせるように組み立てると共に、これらを超音波溶着等することにより一体化し、カートリッジ本体4を構成している。
【0043】
下ハーフ3には、下ハーフ3の略中央部に位置して円形のディスクテーブル進入用開口部7が設けられている。このディスクテーブル進入用開口部7には、ディスクカートリッジ1を記録及び/又は再生装置に装着したとき、ディスク収納部に収納された光磁気ディスクを駆動する記録及び/又は再生装置側のディスクテーブルが進入する。このディスクテーブル進入用開口部7は、具体的には、ディスク収納部に収納された光磁気ディスクのセンタ穴を閉蓋して設けられるマグネットクランプ用の磁性板材料によって形成されたハブ14を外方に臨ませる。
【0044】
上ハーフ2と下ハーフ3には、ディスク収納部に回転自在に収納された光磁気ディスクの少なくとも信号記録部の一部を内外周に亘って外方に臨ませる記録及び/又は再生用開口部8(8A、8B)が相対向して開設されている。これら記録及び/又は再生用開口部8は、ディスクテーブル進入開口部7に近接する位置から上ハーフ2及び下ハーフ3の前面側に亘って左右方向の略中央に位置して方形に形成されている。
【0045】
上ハーフ2と下ハーフ3とによって構成されるカートリッジ本体4には、記録及び/又は再生用開口部8からディスク収納部に塵や埃等が進入して収納した光磁気ディスクに付着することを防止するために、これら記録及び/又は再生用開口部8を閉蓋するシャッタ部材9が組み付けられている。シャッタ部材9は、薄い金属板をプレス加工して形成したものであり、記録及び/又は再生用開口部8をそれぞれ閉蓋するに足る長さ寸法を有する全体コ字状を呈した外形形状に形成される。
【0046】
以上のように構成されるシャッタ部材9は、カートリッジ本体4に挟み込むと共に図示しないシャッタ部材9側のシャッタガイド部材が、図示しないカートリッジ本体4側のシャッタガイド溝に係合されることによってカートリッジ本体4に組み付けられる。シャッタ部材9は、通常、図示しないシャッタスプリングによって図1に示すA方向に付勢され、第1の位置の記録及び/又は再生用開口部8を閉蓋した状態に保持される。
【0047】
また、シャッタ部材9は、ディスクカートリッジ1を記録及び/又は再生装置に装填すると、この記録及び/又は再生装置側のシャッタ駆動部材によって、図1に示すB方向へ移動することにより、記録及び/又は再生用開口部8を閉蓋した第1の位置から記録及び/又は再生用開口部8を開蓋した第2の位置へと移動される。
【0048】
ディスクカートリッジ1には、光磁気ディスクに記録された情報信号が誤って消去されることを防止する誤記録防止機構10が備えられている。この誤記録防止機構10は、下ハーフ3の側面コーナ部に位置して配設された誤記録防止部材11Aと誤記録検出孔12と操作開口部13とにより構成される。誤記録防止部材11Aは、下ハーフ3の背面コーナ部に位置し、カートリッジ本体4内に配設される。そして、誤記録防止部材11Aは、誤記録検出孔12を閉蓋するに足る大きさを有している。また、誤記録検出孔12は、下ハーフ3の背面コーナ部に設けられている。さらに、上ハーフ2と下ハーフ3には、誤記録防止部材11の操作部11Bに対応して立上がり周壁5Bに操作開口部13が設けられている。
【0049】
誤記録防止機構10は、誤記録防止部材11Aが誤記録検出孔12を閉蓋する第1の位置に設定された状態においては、記録及び/又は再生装置側の誤記録検出手段の誤記録検出孔12への進入を阻止し、ディスク収納部に収納された光磁気ディスクに対する情報信号の記録を可能な状態とする。また、誤記録防止機構10は、操作開口部13を介して切り換え操作されて、誤記録防止部材11Aが誤記録検出孔12を開蓋する第2の位置に設定された状態においては、記録及び/又は再生装置側の誤記録検出手段の誤記録検出孔12への進入を許可し、ディスク収納部に収納された光磁気ディスクに対する情報信号の記録を不能な状態とする。
【0050】
また、ディスクカートリッジ1には、下ハーフ3側の前面側のコーナ部に後述する収納ケース20側の第1の係合凸部30と係止される第1の係合凹部16が凹設されている。この第1の係合凹部16は、外方が開口されて、その周囲が円弧状の立上がり壁5により構成されている。また、ディスクカートリッジ1には、記録及び/又は再生装置に挿入する方向と対向する側の側面に、後述するディスクカートリッジ収納ケース20の底面部22に立設された位置規制壁31に設けられた第2の係合凸部33に係合する第2の係合凹部17が凹設されている。これら第1の係合凹部16及び第2の係合凹部17は、ディスクカートリッジ収納ケース20に収納された際に、ディスクカートリッジ1の位置決めを行う。
【0051】
ディスクカートリッジ1に回転自在に収納された光磁気ディスクは、ディスク基板と、このディスク基板のセンタ穴に組み立てられたハブ14とから構成されている。このディスク基板は、ガラス板或いは透明な合成樹脂、例えばポリカーボネート樹脂によって円盤状に形成された透明なディスク基板によって構成されている。
【0052】
このカートリッジ本体4に収納される光磁気ディスクは、中央領域に情報信号が記録されない非記録領域とこの外周領域に情報信号が記録される記録領域が形成されたディスク基板と、このディスク基板の中央領域に取り付けられる記録及び/又は再生装置側のセンタスピンドルが係合される中心穴15を有するハブ14とから構成される。
【0053】
ディスク基板は、全体として円盤状を呈して、ポリカーボネート樹脂等の合成樹脂材料によって成形されている。そして、上記ディスク基板は、外周領域に情報信号の記録領域が形成されると共に、上記記録領域上にアルミニウム(Al)等の反射層が形成され、さらには、上記反射層を保護する合成樹脂材料が被覆されて構成される。
【0054】
そして、ディスク基板には、中央領域に記録及び/又は再生装置側のセンタスピンドルが係合される中心穴15を有するハブ14が取り付けられている。このハブ14は、合成樹脂材料から形成されるリング部材の一方の両側に磁気吸着性を有する金属板が取り付けられて構成されている。
【0055】
ディスクカートリッジ1は、記録及び/又は再生装置に装着されると、ハブ14の中心穴15にセンタスピンドルが係合し、そして上記ディスクが上記マグネットにマグネットチャッキングされ、ディスクテーブルと一体に回転可能な状態とされる。
【0056】
以上のようなディスクカートリッジ1が収納されるディスクカートリッジ収納ケース20は、例えば図3乃至図6に示すように、下側収納体21と蓋体45とから構成されている。
【0057】
そして、上記下側収納体21は、合成樹脂材料により成形され、ディスクカートリッジ1が配置される底面部22と、この底面部22の相対向する側縁からディスクカートリッジ1の厚さ寸法よりやや大とされた高さ寸法であるC寸法を有する一対の第1の立上がり壁23(23A、23B)とが形成され、この一対の第1の立上がり壁23により構成される上側開口部24及び前面側開口部25とを有して構成されている。そして、これら第1の立上がり壁23は、ディスクカートリッジ1が収納された際の、幅方向のズレを規制している。
【0058】
底面部22は、ディスクカートリッジ1の横方向のA寸法とほぼ等しい横寸法Cと、ディスクカートリッジ1の縦方向のB寸法よりやや大とされた縦寸法Dとを有し、全体として矩形形状を呈して形成されている。そして、この底面部22には、その相対向する側縁からディスクカートリッジ1の厚み寸法よりやや大とされた第1の立上がり壁23が立設されている。そして、これら第1の立上がり壁23は、上面に上側開口部24と、前面側に前面側開口部25を構成している。
【0059】
この上側開口部24は、底面部22と同様な寸法であるC寸法、D寸法を有して開口されている。そして、この上側開口部24は、ディスクカートリッジ1の上方向からの挿脱を可能としている。このように、下側収納体21内には、一対の第1の立上がり壁23とにより収納部26が構成されている。
【0060】
また、前面側開口部25は、上記上側開口部24と隣り合って、ディスクカートリッジ1の厚さ寸法よりやや大とされた図5に示す高さ寸法であるE寸法と、ディスクカートリッジ1のA寸法とほぼ等しくするC寸法とを有して開口されている。そして、この前面側開口部25は、ディスクカートリッジ1の前面側からの挿脱を可能としている。
【0061】
また、底面部22には、図4に示すように、ディスクカートリッジ1が挿脱される上記前面側開口部25の近傍に係止片27が設けられている。この係止片27は、底面部22を形成する合成樹脂材料と同じくする合成樹脂材料により形成されており、この係止片27の周囲が略U字状に切り欠かれて切欠き部28が形成され、一方の端部の根本部29が底面部22と一体に形成されて支持されている。そして、この他方の端部には、上述したディスクカートリッジ1の下ハーフ3側における前面側のコーナ部に凹設された第1の係合凹部16に係合される第1の係合凸部30が一体に形成されている。また、この係止片27は、一方の端部が底面部22に一体に形成されていることから、この根本部29を支点として弾性変位するように形成されている。
【0062】
また、この底面部22には、奥方向に一対の位置規制壁31(31A、31B)が立設されている。この位置規制壁31は、前面側開口部25からディスクカートリッジ1のB寸法分だけ奥方向に立設され、前面側開口部25よりF寸法を有して立設されている。この位置規制壁31は、ディスクカートリッジ1が収納部26に配置されると、記録及び/又は再生装置に挿入する方向と対向する側の側面に突き当てられ、配置位置が規制される。また、この位置規制壁31は、その間にクリアランス32を設けて立設されている。このクリアランス32は、ディスクカートリッジ1が収納部26に配置された時に、ディスクカートリッジ1を取り出す際に指等を入れることを可能とし、ディスクカートリッジ1の取り出しを容易としている。
【0063】
このように構成された位置規制壁31の一方の位置規制壁31Aには、その付け根とは対向する端部にディスクカートリッジ1の記録及び/又は再生装置に挿入する方向と対向する側の側面に設けられた第2の係合凹部17と係合する第2の係合凸部33が設けられている。そして、この第2の係合凸部33は、上記第2の係合凹部17と係合することにより、ディスクカートリッジ1の高さ方向のズレを規制する。
【0064】
なお、底面部22には、この第2の係合凸部33を成形金型により成形するため、成型時に生じる型抜き穴34が開口されている。
【0065】
また、下側収納体21には、上記前面側開口部25と対向する側の底面部22に空間部40が設けられている。この空間部40は、後述する蓋体45が開閉される際に、その端部が上記位置規制壁31に当たらないようにするために、設けられている。また、この空間部40は、ディスクカートリッジ1を取り出す際に、指等を入れることを可能としディスクカートリッジ1の取り出し操作を容易としている。
【0066】
また、底面部22には、図3及び図4に示すように、ディスクカートリッジ1の挿入方向を示す表示部35が設けられている。この表示部35は、矢印36と、ディスクカートリッジ1の上面から見た外観図37が凹凸をもって形成されている。したがって、この表示部35は、ディスクカートリッジ1収納ケース20にディスクカートリッジ1を挿入する際に、目視するだけで挿入方向を容易に識別させる。
【0067】
この表示部35は、下側収納体21を成形金型により成形する際に、成形金型内に成形された下側収納体21の表示部35に対応する部位に同様な表示部35の凹凸が形成されることにより成形される。すなわち、この表示部35は、下側収納体21の成形金型による成形と同時に成形される。したがって、この表示部35を設けるに際しては、改めて別の製造工程を経ることが無いことから、下側収納体21の製造効率の向上が図られる。
【0068】
なお、この表示部35には、蛍光材料等を塗布することにより、ディスクカートリッジ1の挿入方向を一層識別し易くしても良い。また、この表示部35は、上述の通り成形金型により下側収納体21の成形と同時成形する場合について説明したが、PAD印刷等の印刷により設けても良いのは勿論である。また、この表示部35は、その挿入方法を矢印36及び外観図37を用いて説明したが、これらの表示方法に限定されるものではない。
【0069】
また、底面部22から立設される一対の第1の立上がり壁23の内方には、ディスクカートリッジ1が配置される底面部22からディスクカートリッジ1の厚さ寸法と等しい部位に底面部22と平行に一対の位置規制凸部38(38A、38B)が設けられている。
【0070】
この位置規制凸部38は、ディスクカートリッジ1が底面部22にディスクカートリッジ1が配置された際に、ディスクカートリッジ1の上方向での挿脱を不可能にしない程度で、且つディスクカートリッジ1の外周側縁部に当接するように、突出して成形されている。したがって、この位置規制凸部38は、ディスクカートリッジ1が底面部22に配置された際には、ディスクカートリッジ1が下側収納体21に収納された際の高さ方向でのズレを規制する。
【0071】
さらには、この第1の立上がり壁23には、ヒンジ機構として、前面側開口部25と対向する側の内方に、蓋体45の第3の立上がり壁に凹設された凹部と嵌合する凸部が設けられている。この凸部は、上記凹部と嵌合されることにより、蓋体45を開閉自在に支持する。
【0072】
これら第1の立上がり壁23には、その内方にそれぞれ突部39(39A、39B)が形成されている。この突部39は、後述する蓋体45の第3の立上がり壁に凹設された凹部と係合することにより蓋体45が閉蓋された際に係止され蓋体45が開蓋することを防止する。
【0073】
このように構成される下側収納体21に開閉自在に取り付けられる蓋体45は、上記上側開口部24を閉蓋する主面46と、上記前面側開口部25を閉蓋する第2の立上がり壁47と、上記主面46と相対向する両側縁から立設されると共に隣り合って形成される第3の立上がり壁48(48A、48B)とから構成されている。そして、この蓋体45は、下側収納体21に収納されたディスクカートリッジ1又はディスクカートリッジ1の記録内容等が記載された表示ラベル44が目視できるように透明な合成樹脂材料により形成されている。
【0074】
主面46は、上記上側開口部24を閉蓋することから、この上側開口部24と同一の寸法、すなわち図4に示すC寸法とD寸法とを有し、全体として矩形形状を有して形成されている。また、この主面46には、この一側縁から第2の立上がり壁47が立設されている。
【0075】
この第2の立上がり壁47は、前面側開口部25を閉蓋することから、上記前面側開口部25と同一の寸法、すなわち図4に示すC寸法とE寸法を有して形成されている。また、この第2の立上がり壁47には、図3に示すように、略中央領域に開蓋する方向を示す矢印49が形成されている。この矢印49は、上述した下側収納体21の表示部35と同様に、凹凸をもって成形されている。すなわち、この矢印49は、蓋体45を成形金型により成形する際に、成形金型内に成形された蓋体45の矢印49に対応する部位に同様な矢印49の凹凸が形成された成形金型を用いて成形される。すなわち、この矢印49は、下側収納体21の成形金型による成形と同時に成形される。したがって、この矢印49を設けるに際しては、改めて別の製造工程を経ることが無いことから、蓋体45の製造効率の向上が図られる。
【0076】
上記主面46及び第2の立上がり壁47の側縁により構成されるコーナ部には、表示ラベル44の挿入される位置を規制する位置規制リブ50(50A、50B)が設けられている。この位置規制リブ50は、具体的には、第2の立上がり壁47と第3の立上がり壁48の側縁により構成されるコーナ部に沿って円弧状に成形される。このように成形される位置規制リブ50は、主面46の内面に上記表示ラベル44が収納された際に、この収納位置が横方向で規制されると共に、主面46と第2の立上がり壁47の接合状態を補助し、強固としている。
【0077】
この位置規制リブ50は、厚さ寸法が後述する第3の立上がり壁48に突出して形成された表示ラベル44に収納される位置を規制する規制凸部53の内方に突出された寸法、すなわちG寸法と等しく形成されている。
【0078】
また、第3の立上がり壁48は、上記第2の立上がり壁47が立設される側縁の隣り合う側縁に立設されている。この第3の立上がり壁48は、上記第2の立上がり壁47が立設される側とは対向する側から半分程度立設されており、その側縁は、立ち下がって形成されている。
【0079】
このように成形される第3の立上がり壁48には、その側縁に底面部22と平行に、表示ラベル44を挿脱自在に支持する支持部51(51A、51B)が一体に成形されている。そして、この支持部51は、第3の立上がり壁48からその内方に向かって成形されている。
【0080】
この支持部51は、ディスクカートリッジ1が収納された状態で蓋体45が閉蓋された際に、ディスクカートリッジ1の外周部を当接するように成形されている。すなわち、この支持部51は、蓋体45が閉蓋された際に、上記下側収納体21の底面部22からディスクカートリッジ1の厚さ寸法と等しくなる位置に形成される。したがって、このように構成される支持部51は、蓋体45が閉蓋された状態にあっては、下側収納体21に収納されたディスクカートリッジ1の外周部に当接され、高さ方向のズレを防止する。
【0081】
また、この支持部51は、上述の通り、閉蓋された状態において、ディスクカートリッジ1の高さ方向のズレを防止するのと同時に、ディスクに記録された記録内容を表示する表示ラベル44が支持される。すなわち、この支持部51は、上記主面46の内方に表示ラベル44が収納される際に、この表示ラベル44を掛け止めて支持する。したがって、表示ラベル44は、蓋体46が開蓋された際においても、この支持部51に支持されていることから、従来のようにディスクカートリッジ1の挿脱操作と共に、取り出されてしまうことも無い。
【0082】
表示ラベル44は、ディスクカートリッジ1に収納された光磁気ディスクに収録された内容が表示されるものであって、全体として上記主面46と略同一の矩形形状を有している。具体的に、この表示ラベル44には、例えば音楽等の音声信号が光磁気ディスクに記録されている場合には、その記録された音楽の歌詞等の内容が記載され、また、ユーザが他のディスクカートリッジとを識別するための記載等がなされる。そして、この表示ラベル44は、一枚の用紙、複数の用紙、冊子、又はこれらが組み合わされたもの等がある。
【0083】
このように構成される支持部51は、蓋体45を成形金型により成形する際に同時に成形される。そして、第3の立上がり壁48には、支持部51を成形するために、支持部51に対応する部位に開口する型抜き穴52(52A、52B)が形成される。したがって、この型抜き穴52は、下側収納体21内に塵又は埃が進入する虞を生じさせる。しかしながら、この型抜き穴52は、この型抜き穴52が形成される第3の立上がり壁48が蓋体45が閉蓋された状態において、下側収納体21の第1の立上がり壁23の内方に収納されることから、塵又は埃等が下側収納体21内に進入させることも無い。
【0084】
また、この第3の立上がり壁48には、上記支持部51の近傍に表示ラベル44の横方向のズレを規制する一対の規制凸部53(53A、53B)が一体に突出して形成されている。この規制凸部53は、全体として半円弧状を呈して形成され、第3の立上がり壁48の内方向に形成されている。この規制凸部53は、内方に突出する寸法が上記位置規制リブ50の厚さ寸法と等しくなるように成形されている。すなわち、規制凸部53の突出する寸法及び位置規制リブ50の厚さ寸法は、図4に示すように、G寸法で形成されている。したがって、この蓋体45に表示ラベル44が収納された場合には、上記位置規制リブ50の厚さ寸法と上記規制凸部53の内方に突出された寸法とが等しく形成されていることから、表示ラベル44の横方向のズレを防止している。
【0085】
これら位置規制リブ50及び規制凸部53は、一方の位置規制リブ50A及び規制凸部53Aと他方の位置規制リブ50B及び規制凸部53Bの間隔が表示ラベル44の幅寸法と等しくなるように形成されている。したがって、表示ラベル44は、収納ケース20が持ち運び等の際に傾けられた際にも、表示ラベル44が一方にズレるといった不都合は無い。
【0086】
また、第3の立上がり壁48には、図5に示すように、その外方であって上記規制凸部53の近傍に上記下側収納体21側に形成された突部39と係合する凹部54が形成されている。この凹部54は、蓋体45が閉蓋された際には、上記突部39と係合し、蓋体45が開蓋することを防止し、収納部26に収納されたディスクカートリッジ1が外方に飛び出すことを防止する。
【0087】
また、第3の立上がり壁48には、外方であって第2の立上がり壁47とは対向する側にヒンジ機構である凹部55が形成されている。この凹部55は、上記下側収納体21の第1の立上がり壁23に設けられた上記凸部と回転自在に嵌合される。したがって、蓋体45は、下側収納体21の上側開口部24及び前面側開口部25を開閉自在に下側収納体21に取り付けられる。
【0088】
また、上記主面46には、上記第2の立上がり壁47と対向する側に略コ字状の立上がり壁56が立設されている。この立上がり壁56には、上記主面46に平行して支持面57が立設されている。このように構成される立上がり壁56は、表示ラベル44が主面46の内側に収納された際には、この立上がり壁56内に構成される空間部58に表示ラベル44の一部が収納され、表示ラベル44の収納位置を規制する。
【0089】
このように構成されるディスクカートリッジ収納ケース20は、図5に示すように、K方向に操作されることにより、蓋体45が閉蓋された状態から開蓋された状態とされる。また、ディスクカートリッジ収納ケース20は、J方向に操作されることにより、蓋体45が開蓋した状態から閉蓋した状態とされる。
【0090】
このように構成されるディスクカートリッジ収納ケース20は、上記上側開口部24及び前面側開口部25が開蓋された状態において、ディスクカートリッジ1が下側収納体21の収納部26に収納される。収納ケース20は、上側開口部24及び前面側開口部25が開口されていることから、ディスクカートリッジ1がそれぞれの上側開口部24又は前面側開口部25から挿入される。すなわち、収納ケース20は、蓋体45が開蓋された状態において、上側開口部24からディスクカートリッジ1が収納部26に収納される場合には、図5に示すように、下側収納体21の上側からディスクカートリッジ1の第2の係合凹部18が形成された側を下側収納体21の位置規制壁31に突き当てるようにして収納操作される。
【0091】
また、収納ケース20は、蓋体45が開蓋された状態において、前面側開口部25からディスクカートリッジ1が収納部26に収納される場合には、図4に示すように、I方向に前面側開口部25より底面部22に沿ってディスクカートリッジ1をスライド操作させて、上記位置規制壁31にディスクカートリッジ1の第1の係合凹部16が形成された側を下側収納体21の位置規制壁31に突き当てるようにして収納操作される。
【0092】
このように下側収納体21の収納部26に収納されたディスクカートリッジ1は、上記位置規制壁31に突き当てられた状態で底面部22に配置される。この際、ディスクカートリッジ1は、その側面に凹設された第2の係合凹部17に位置規制壁31の第2の係合凸部33が係合される。また、ディスクカートリッジ1は、上記下側収納体21の底面部22に設けられた係止片27の第1の係合凸部30がディスクカートリッジ1側の第1の係合凹部16に係止される。したがって、ディスクカートリッジ1は、縦方向のズレが防止される。また、ディスクカートリッジ1は、第1の立上がり壁23に設けられた位置規制凸部38に高さ方向のズレが防止される。
【0093】
ディスクカートリッジ1は、上記蓋体45が閉蓋されると、図6に示すように、上記蓋体45側の支持部51が収納されたディスクカートリッジ1の外周部に当接される。したがって、ディスクカートリッジ1は、この支持部51によっても、蓋体45が閉蓋された状態において、高さ方向のズレが防止される。
【0094】
一方、収納ケース20の蓋体45には、ディスクカートリッジ1の記録内容等が記載された表示ラベル44が上記支持部51に掛け止められて、蓋体45の主面46の内面に収納される。この際、蓋体45の位置規制リブ50及び規制凸部53は、上記位置規制リブ50の厚さ寸法と上記規制凸部53の内方に突出された寸法とが等しく形成されていることから、表示ラベル44が横方向にズレのを防止する。
【0095】
一方、ディスクカートリッジ1は、蓋体45が開蓋された状態において、収納ケース20より次のようにして取り出される。
【0096】
すなわち、ディスクカートリッジ1は、収納ケース20の蓋体45が開蓋された状態において、上記位置規制壁31に突き当てられると共に、上記第2の係合凸部33に第2の係合凹部17係合された状態にある。また、ディスクカートリッジ1は、第1の係合凹部16に下側収納体21側の係止片27の第1の係合凸部30に係止された状態にある。さらには、ディスクカートリッジ1は、第1の立上がり壁23に形成された位置規制凸部38に外周部が当接された状態にある。
【0097】
このように配置されているディスクカートリッジ1は、先ず、前面側開口部25より取り出す場合には、上記クリアランス32及び空間部40に指等が挿入されて、クリアランス32より押圧することにより前面側開口部25の方向、すなわち図4に示すH方向にスライド操作されて、取り出される。この際、下側収納体21の係止片27は、根本部29を支点としてディスクカートリッジ1の第1の係合凹部16を構成する立上がり壁5に押圧されて下方向に弾性変位し、ディスクカートリッジ1を前面側開口部25より取り出させるようにする。
【0098】
また、ディスクカートリッジ1は、上側開口部24より取り出す場合には、図5に示すように、上記クリアランス32及び空間部40に指等が挿入されて、一方、上記前面側開口部25側のディスクカートリッジ1の側面とクリアランス32から臨まされるディスクカートリッジ1の側面とを指等に支持されて上方向に取り出される。この際、下側収納体21の第1の立上がり壁23に設けられる位置規制凸部38は、ディスクカートリッジ1の上方向での挿脱を不可能にしない程度で、且つディスクカートリッジ1の外周側縁部に当接するように形成されていることから、ディスクカートリッジ1を、容易に上方向に取り出し操作される。
【0099】
以上のように構成されたディスクカートリッジ収納ケース20は、上述の通り表示ラベル44が支持部51に支持されていることから、蓋体45が開蓋された際にも、表示ラベル44が収納されているディスクカートリッジ1の上面に落下することも無く、ディスクカートリッジ1の挿脱操作とは別に表示ラベル44の挿脱操作を行うことができる。また、この支持部51は、蓋体45が閉蓋された際に、上記下側収納体21の底面部22からディスクカートリッジ1の厚さ寸法と等しくなる位置に形成されていることから、表示ラベル44を支持することと同時に、ディスクカートリッジ1の高さ方向のズレを防止する。更には、ディスクカートリッジ収納ケース20は、上述の通り、上記位置規制リブ50の厚さ寸法と上記規制凸部53の内方に突出された寸法とが等しく形成されていることから、表示ラベル44が幅方向に着実に規制される。
【0100】
【発明の効果】
本発明に係るディスクカートリッジ収納ケースによれば、表示ラベルは、蓋体側の支持部に支持され、かつ、立上がり壁内に構成された空間部にその一部が収納されて表示ラベルの収納位置が規制されることから、蓋体が開蓋された状態において、ディスクカートリッジの挿脱操作と表示ラベルの挿脱操作を別に行うことができ、ディスクカートリッジ収納ケースの取扱いを容易とさせる。また、ディスクカートリッジ収納ケースは、ディスクカートリッジ及び表示ラベルが収納され閉蓋された状態において、表示ラベルが支持部により支持され、かつ、立上がり壁内に構成された空間部にその一部が収納されることから、持ち運び等の際に傾けられた際にも、確実に表示ラベルを所定の位置に支持することができる。
さらに、表示ラベルを支持する支持部がディスクカートリッジの外周部に当接する位置に設けられ、かつ、その支持部は蓋体が閉蓋された際に、下側収納体の底面部からディスクカートリッジの厚さ寸法と等しくなる位置に形成されていることから、表示ラベルを支持すると共にディスクカートリッジの外周部に当接してディスクカートリッジの高さ方向のズレを防止することができる。
さらにまた、位置規制壁の係合凸部をディスクカートリッジの縦方向のズレを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスクカートリッジ収納ケースに収納されるディスクカートリッジの上方向から見た外観斜視図である。
【図2】同ディスクカートリッジ収納ケースに収納されるディスクカートリッジの底面から見た外観斜視図である。
【図3】同ディスクカートリッジ収納ケースと表示ラベルの外観斜視図である。
【図4】表示ラベルが収納された蓋体が開蓋されたディスクカートリッジ収納ケースと収納されるディスクカートリッジの上面図である。
【図5】ディスクカートリッジの挿脱状態を示すディスクカートリッジ収納ケースの断面図である。
【図6】ディスクカートリッジ収納ケースにディスクカートリッジと表示ラベルが収納され、蓋体が閉蓋された状態を示すディスクカートリッジ収納ケースの断面図である。
【図7】従来のディスクカートリッジ収納ケースの一つの例を示す外観斜視図である。
【図8】従来のディスクカートリッジ収納ケースの他の例を示す外観斜視図である。
【符号の説明】
1 ディスクカートリッジ
16 第1の係合凹部
18 第2の係合凹部
20 収納ケース
21 下側収納体
22 底面部
23 第1の立上がり壁
24 上側開口部
25 前面側開口部
26 収納部
27 係止片
30 第1の係合凸部
31 位置規制壁
35 表示部
38 位置規制凸部
44 表示ラベル
45 蓋体
46 主面
47 第2の立上がり壁
48 第3の立上がり壁
50 位置規制リブ
51 支持部
53 規制凸部
Claims (4)
- ディスクカートリッジが配置される底面部と、この底面部の相対向する側縁からディスクカートリッジの厚さ寸法よりやや大とされた一対の第1の立上がり壁とから構成され、この一対の第1の立上がり壁により構成される上側開口部及び前面側開口部とを有する下側収納体と、下側収納体にディスクカートリッジの挿入方向とは対向する側に開閉自在に支持され、上記上側開口部を閉蓋する主面と、前面側開口部を閉蓋する上記主面の一側縁から立設された第2の立上がり壁と、この第2の立上がり壁と隣り合うと共に上記上側開口部を閉蓋する主面の相対向する両側縁から立設された一対の第3の立上がり壁とを有する蓋体とを備え、
上記底面部には、一対の位置規制壁が立設され、該位置規制壁の一方にはその付け根とは対向する端部に係合凸部が設けられ、
上記第2の立上がり壁と対向する側に略コ字状の立上がり壁が立設され、該立上がり壁には蓋体主面に平行して支持面が設けられ、
上記第3の立上がり壁には、上記底面部と平行であって、ディスクカートリッジの外周部に当接する位置にディスクカートリッジの収録内容を表示する表示ラベルを支持する支持部が設けられ、
上記支持部は、蓋体が閉蓋された際に、上記下側収納体の底面部からディスクカートリッジの厚さ寸法と等しくなる位置に形成されてなることを特徴とするディスクカートリッジ収納ケース。 - 上記第3の立上がり壁には、表示ラベルの挿入される位置を規制する一対の規制凸部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載のディスクカートリッジ収納ケース。
- 上記主面及び第2の立上がり壁の側縁により構成されるコーナ部には、表示ラベルの挿入される位置を規制する円弧状に形成された一対の位置規制リブが設けられたことを特徴とする請求項2に記載のディスクカートリッジ収納ケース。
- 上記規制凸部の突出された寸法及び上記位置規制リブの厚さ寸法が等しくなるように形成されると共に、一方の規制凸部及び位置規制リブと他方の規制凸部及び位置規制リブとの間隔が上記表示ラベルの幅寸法と等しくなるように成形されたことを特徴とする請求項3に記載のディスクカートリッジ収納ケース。
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