JP4150366B2 - ディスク収納体および情報提供体 - Google Patents
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Description
このような光ディスクのケースとしては、例えば、ディスクを収納する収納部と、この収納部のディスク収納用の開口を塞ぐ蓋部とを一体成形し、収納部に可撓性の係合片を形成し、この係合片に光ディスクのセンター孔を装着するケースが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ケースから光ディスクを取り出す際には、係合片を押圧して変形させると、光ディスクを係合片から取り外すことができる。
また、ケースにディスクを囲む壁や凹部を設け、この部分に光ディスクを装着して動きを防止するような方法も考えられるが、ケース内で光ディスクが動かないようにするには、クリアランスを小さくしなければならず、光ディスクをケースから取り出しにくいという問題がある。
また、前記支持突起は、前記ディスクの一端側が収納部底面に向かって押圧されたとき、ディスクの他端側が前記収納部底面から突出する方向にディスクが傾くように配置されていることが好ましい。
本発明によれば、起立壁と係止爪とにより、ディスクが押さえつけられた状態で収納部内に固定されるため、搬送中に動くこともなく、梱包材を別途用意することなく、光ディスクをディスク収納体内で動かないように収納することができる。一方、ディスクを収納部から取り出す際には、ディスクの一端側を上から押せば、テコの原理によってディスクの他端側が起きあがり、係止爪での係合が外れて簡単に収納体からディスクを取り出すことができる。
本発明によれば、ディスクの一端側を収納部底面に向かって押圧すると、ディスクの他端側が収納部底面から突出する方向にディスクが傾く。このとき、一対の係止爪によってディスクの直径方向両端が弾性的に挟持されているため、つまり、一対の係止爪の挟持力によってディスクがディスク収納体に保持されているから、例えば、ディスク収納体を傾いた姿勢に保ったまま、ディスクを収納部から取り出す際にも、ディスクがディスク収納体から落下するのを防止できる。
本発明によれば、突条が係止爪同士を結ぶ線に沿って延びているので、突条以外のディスクの外周部分のどこを押しても、係止爪の係合を外す力を作用させることができ、一層簡単に収納体からディスクを取り外すことが可能となる。
本発明によれば、突条が一対の係止爪を結ぶ線を中心として略対称な位置に形成されることにより、係止爪により装着されたディスクを押さえつける力を、2つの突条が均等に分散して支持することができるため、ディスクを収納部内に一層確実に固定することができる。
本発明によれば、係止爪による押圧固定だけでなく、係止部によりディスクが挟持固定されるため、収納部に対するディスクの固定度が向上し、輸送時等にディスクが脱落することを一層確実に防止することができる。
本発明によれば、当接面が傾斜面とされることにより、ディスクの筐体の厚さに誤差があっても、筐体上面に係止爪を当接させることができるため、収納部にディスクを確実に固定することができる。
本発明によれば、ディスクを収納部に収納すると、移動規制部によって筐体内のディスク本体が動かなくなるので、ディスク収納体にディスクを収納した状態で振ってもディスク本体が内部で動いて騒音等が生じることもない。
ここで、プログラムの進行状態を保存する記録媒体としては、フラッシュメモリ等の小型のストレージを採用することができる。
本発明によれば、記録媒体装着部が設けられることにより、ディスクがゲームプログラム等の場合、ゲームの進行状態を記録媒体に記録し、この記録媒体を記録媒体装着部にしておけば、ゲームに応じた記録媒体として取り扱いできるため、便利である。
本発明によれば、係止爪が蛇行して形成されていることにより、ディスクを収納部の収納する際に、係止爪が撓んで、ディスクに適度な圧力をかけて係合するので、ディスクを確実に、かつ、安定して保持することができる。また、ディスクを収納体から取り出す際に、係止爪とディスクとの係合が外れると、係止爪の撓みが解消されて、ディスクが起き上がるので、より簡単に収納体からディスクを取り出すことができる。
本発明によれば、蓋部が収納部のディスク収納用の開口を塞いだ状態において、仮に、係止爪とディスクとの係合が外れ、ディスクが浮き上がった場合でも、押さえ部の延出部がディスクに当接してディスクの脱落を防止できる。また、挟持部と蓋部底面との間に冊子などを挟持することができる。
ここで、支持突起は、ディスクの外周寸法より小さく形成されているので、収納部に収納されたディスクを取り出す際に、該ディスク端面に指をかけやすくすることができる。
すなわち、ディスクを収納部から取り出す際には、ディスク端面からディスク底面にかけて指がかかることとなるので、ディスクを上方に向かって持ち上げやすくすることができる。従って、収納部からのディスクの取り出しを一層容易にすることができる。
また、可撓性を有する係止爪により、収納部に収納されるディスクは、収納部底面に向かう押圧力と、ディスクに対して内向きの付勢力とが作用するので、収納部に安定してディスクを収納することができる。
本発明によれば、第1円弧状部側および第2円弧状部側のそれぞれに2箇所ずつ係止爪が設けられているので、ディスクには、それぞれの係止爪から該ディスクの内向きの付勢力が作用することとなる。これによれば、ディスクに作用する付勢力を該ディスクの略中央に集中させることができるので、ディスクを一層安定して収納することができる。
また、これら係止爪は、前述のように第1円弧状部および第2円弧状部の中央を結ぶ線に対して対称に配置されているので、それぞれの係止爪から、ディスクに対して均等に付勢力を加えることができる。これにより、一層安定して収納部にディスクを収納することができる。
本発明によれば、第2円弧状部側に設けられた一対の係止爪は、第1円弧状部側に設けられた一対の係止爪より、ディスクの中心線に対して外側に配置される。これによれば、ディスクを半円形状に形成された端縁部分の略中央と、円弧状に形成された端縁部分の略中央を結ぶ直線に直交し、かつ、該ディスクの中央を通る直線で該ディスクを2つの領域に分けた場合に、半円形状部分より面積の大きくなる円弧状部部分を、該第2円弧状部側に設けられた一対の係止爪が、安定して押圧固定することができる。すなわち、前述の中心線に対する直交方向を中心とした場合に、ディスクの半円形状部分と円弧状部分とは、それぞれ非対称であり、円弧状部分は、半円形状部分より面積が大きくなる。これに対し、第2円弧状部側に設けた一対の係止爪間の距離を、第1円弧状部側に設けた一対の係止爪間の距離より大きくすることにより、第1円弧状部側の係止爪間の距離より小さくした場合に比べ、ディスクの円弧状部分における中心線に直交する方向の端部近傍を係止することができ、ディスクを安定して押圧固定することができる。
本発明によれば、第1円弧状部側の2箇所に設けられた係止爪のそれぞれから、ディスクの中央に向かって付勢力を作用させることができる。ここで、第1円弧状部側に設けられた2つの係止爪が、支持突起の第1円弧状部の端縁中央寄りの位置に配置されている場合では、第1および第2円弧状部の中央を結ぶ線に直交する方向のディスクの動きを抑制する力が弱くなる。また、これら係止爪が、第1円弧状部の端縁両端寄りの位置に配置されている場合では、第1および第2円弧状部の中央を結ぶ線に平行な方向のディスクの動きを抑制する力が弱くなる。一方、本発明のように、係止爪からディスクの回転中心まで結ぶ直線が、略90°となる位置に、それぞれの係止爪を設けることにより、直交方向および平行方向のディスクの動きを抑制することができ、安定してディスクを収納部に収納することができる。
本発明によれば、係止爪は、接線に対して略平行に配置されるので、ディスク端面と、それぞれの係止爪が係止するディスク端面に対向する該係止爪の面とは正対することとなる。これによれば、係止爪の係止力がディスク端縁に対して、効果的に作用することとなるので、一層安定してディスクを押圧固定することができる。
本発明によれば、収納部にディスクを収納する際に、該ディスクはディスク案内部により案内されることとなるので、ディスクの収納動作を簡便に行うことができる。
また、このような情報提供体により、ディスクと、このディスクが収納され、該ディスクの取り出しを容易に行うことのできるディスク収納体とを1つの梱包によって、使用者等に提供することができる。
<1.第1実施形態>
第1実施形態を図1〜図6に示す。図1には、第1実施形態に係るディスク収納体としてのディスクケースが示されている。このディスクケースは、ゲームプログラムを記録した光ディスクや、映像情報を記録した光ディスクを収納するものである。
ディスクケースは、光ディスクDが収納される収納部1と、この収納部1のディスク収納用の開口を塞ぐ蓋部2とを備え、収納部1及び蓋部2は略中央部分の帯状部3によって連結されている。帯状部3と収納部1及び蓋部2の境界線の部分は、ヒンジ構造となっていて、帯状部3を回動支点として、蓋部2を収納部1側に回転させて、蓋部2で収納部1を塞ぐことができる。
また、蓋部2の係合突起5が形成される端縁に沿った端部近傍の内面には、側面L字状の爪6が2箇所に突設されており、この爪6には、ゲームプログラムの操作説明書や、映画等の冊子を挟み込めるようになっている。
光ディスクDは、図示は略したが、平面視盾型状の合成樹脂製の筐体を有し、内部に円形状のディスク本体が収納されている。内部に収納されるディスク本体は、円形状の光読取方式のディスクであり、このディスク本体には、ゲームプログラムや、映画等の種々の画像情報等を記録することができるようになっている。図示を略したが、合成樹脂製の筐体には盾の側縁部分にシャッタが設けられており、光ディスクDが電子機器に装着されると、このシャッタ部分が開放されてディスク本体に記録された情報を光学的に読み取ることができる。
このような起立壁11は、収納部1の合成樹脂製の底面部の一部を面外方向に盛り上げたようにして構成することができ、ディスクケースを射出成形等により成形する際に、射出成形型で一体的に形成される。
係止爪12は、収納された光ディスクDを収納部1の開口側から底面側に押圧固定する部分であり、図2(A)に示すように、ディスク収納部10の底面10Aから立ち上がる基部121と、この基部121の先端を曲折した爪部122とを備えて構成されている。爪部122の光ディスクDとの当接面は、図2(B)に示すように、爪部122の先端から基部121側に向かって次第に下方、すなわち収納部1の底面側に接近する傾斜面とされている。
この支持突条部13は、ディスク収納部10内に収納される光ディスクDの筐体下面に当接して、光ディスクDをディスク収納部10の底面から浮上した状態で支持する部分であり、前記線Aに沿って延び、この線Aを中心として互いに線対称となるような位置に形成されている。また、この支持突条部13は、光ディスクDの線Aに直交する方向の寸法を略1/3ずつに分割するような位置に形成されている。このような支持突条部13もディスクケースの射出成形において一体形成されるものである。
具体的には、移動規制部14は、図4に示されるように、ディスク収納部10の底面10Aから斜め上方に立ち上がる腕部141と、この腕部141の先端から略水平状に延びる当接部142とを備えて構成される。
当接部142は、光ディスクDがディスク収納部10に装着されると、筐体内部に収納されたディスク本体のセンターホール部分が当接する部分である。当接部142がディスク本体のセンターホールに当接すると、腕部141が底面10A側に撓み、撓んだ腕部141の弾性力によってディスク本体は上側に付勢され、光ディスクDの筐体内面に当接することにより、ディスク本体の動きが規制される。
台座21は、収納部1の底面を面外方向に膨出させて構成され、装着されるメモリMの外形よりも一回り小さな支持面211を備えている。尚、この支持面211には、メモリMの装着方向を表す矢印記号が形成されている。
この係合部22は、図5に示すように、収納部1の底面から立ち上がる起立片221と、各起立片221においてメモリMの長手方向に当接する面の上端に形成される係止爪222とを備えている。
このようなメモリ収納部20にメモリMを装着する場合、メモリMの先端側を矢印記号212に沿ってスライドさせ、続けてメモリMの基端側を台座21の支持面211側に押さえつけると、メモリMの該側面が係止爪222の部分と干渉するが、起立片221が外側に撓んで拡がり、メモリMが係止爪222を乗り越えると、元の位置に復元し、これによりメモリ収納部20にメモリMが装着保持される。
まず、ディスク収納部10に光ディスクDを装着する場合、盾型状の筐体の円弧状部分をディスク収納部10内に挿入し、そのままスライドさせて係止爪12に光ディスクDの筐体の側縁を嵌め込み、固定する。
ディスク収納部10から光ディスクDを取り外す場合、図6に示すように、光ディスクDの盾型の上端縁部分を面外方向からディスク収納部10の底面10A側に押さえつけるような力を作用させる。
この際、光ディスクDには、支持突条部13の上端面を支点として回転する力が作用し、係止爪12の係止部分に起き上がるような力が生じ、これにより、光ディスクDが係止爪12から外れると、移動規制部14の上方への付勢力により光ディスクDの先端部分が起立壁11の上端縁より上方に起き上がる。また、この時、光ディスクDの側縁が係止爪12に保持された状態で光ディスクDの先端が上方に起き上がるようにしてもよい。この場合、係止爪12と支持突条部13とディスク収納部10の一端が一直線に並ぶように構成すればよい。
そして、光ディスクDの起き上がった部分をつまんでディスク収納部10から光ディスクDを取り外す。尚、光ディスクDの取り出しに際しては、円弧状部分の端縁を面外方向からディスク収納部10の底面10Aに向かって押さえつけても、係止爪12同士を結ぶ線Aを中心として対称な位置にも支持突条部13が形成されているので、同様の手順により光ディスクDを取り外すことができる。
起立壁11と係止爪12とにより、光ディスクDが押さえつけられた状態でディスク収納部10内に固定されるため、搬送中に動くこともなく、梱包材を別途用意することなく、光ディスクDをディスクケース内で動かないように収納することができる。一方、光ディスクDがディスク収納部10の底面10Aから突出する支持突条部13により支持され、この支持突条部13が係止爪12同士を結ぶ線から離れた位置にあるため、光ディスクDをディスク収納部10から取り出す際には、光ディスクDの端縁を押さえつければ、テコの原理によって係止爪12部分の係合が外れて簡単に取り外すことができる。
支持突条部13が係止爪12同士を結ぶ線Aを中心として略対称な位置に形成されていることにより、係止爪12により装着された光ディスクDを底面10A側に押さえつける力を、2つの支持突条部13によって均等に分散して支持することができるため、光ディスクDをディスク収納部10内に一層確実に固定することができる。
係止爪12の爪部122と光ディスクDの筐体との当接面が、光ディスクDの外側、すなわち、基部121に向かうに従って、ディスク収納部10の底面10Aに接近するような傾斜面とされているので、光ディスクDの筐体の厚さ寸法にバラツキが生じたとしても、筐体上面に爪部122を当接させることができ、ディスク収納部10に光ディスクDを確実に固定することができる。
ディスクケースの収納部1にメモリ収納部20が形成されていることにより、光ディスクDがゲームプログラム等のソフトウェアの場合、ゲームの進行状態をメモリMに記録しておき、記録したメモリMをメモリ収納部20に装着しておけば、再度ゲームを実行する際、メモリ収納部20に装着したメモリMを用いて、簡単にゲームを再開することができ、便利である。
第2実施形態を図7に示す。図7の説明にあたって、前述した構成要素と同一構成要素については、同一符号を付して、その説明を簡略又は省略する。
第1実施形態に係るディスクケースでは、ディスク収納部10は、盾型状の光ディスクDの側端縁に沿って延びる一対の起立壁11を備えていた。
また、前記第1実施形態に係るディスクケースの移動規制部14は、平面視略円形状の当接部142を腕部141が片持ち支持するような構成であった。
これに対して、第2実施形態に係るディスクケースは、図7に示すように、起立壁31が光ディスクDの略全周を囲むように構成されている点が相違する。
また、第2実施形態に係るディスクケースの移動規制部34は、当接部342が半円形状となっていて、その各々が腕部341によってディスク収納部10の底面10Aから面外方向に突出している点が相違する。
以下、これらの相違点について詳述する。
この起立壁31の上端縁は、光ディスクDが収納されると、光ディスクDの上面が下側となるような高さ寸法に設定されていて、一対の係止爪12を結ぶ線Aに直交する方向の起立壁31の端部には、この高さ寸法よりも突出高さの少ない凹部311が形成されている。この凹部311は、光ディスクDの側面が露出するような高さ寸法とされている。
そして、光ディスクDをディスク収納部10から取り出す際には、起立壁31の凹部311に応じた位置で光ディスクDの端部を押さえつけ、第1実施形態の場合と同様に、支持突条部13を支点として光ディスクDを回転させて取り出すことができる。
すなわち、起立壁31が光ディスクDの略全周を囲むように構成されているため、ディスク収納部10が補強され、収納部1全体の強度が向上し、収納後、ディスクケースに外力が作用しても変形が起こりにくくなり、内部の光ディスクDを強固に保護することができる。
また、起立壁31の一部に凹部311が形成されていることにより、光ディスクDが挿入された状態において、光ディスクDを取り外そうとした際、どこを押せば取り外せるのか明瞭に把握できるため、取り扱いの利便性が向上する。
第3実施形態を図8に示す。
第2実施形態に係るディスクケースでは、ケース1つに光ディスクDを1枚収納するように構成されていた。
これに対して、第3実施形態に係るディスクケースは、図8に示すように、光ディスクDを2枚収納できるような構成とされている点が相違する。
すなわち、第3実施形態に係るディスクケースは、2つのディスク収納部10と、1つのメモリ収納部20とを備えて構成されている。
この起立壁41のディスク収納部10の底面からの突出寸法は、第2実施形態の場合と略同じであるが、凹部411の形成位置が第2実施形態の場合とは異なり、盾型形状の四隅部近傍に形成されている点が相違する。尚、凹部のディスク収納部10の底面からの突出寸法は、第2実施形態の場合と同様であり、光ディスクDを装着すると、光ディスクDの筐体側面が露出するような構成となっている。
すなわち、1つのディスクケースに2枚の光ディスクDを収納するように構成したため、複数枚の光ディスクDで構成される映画等を記録したものや、ゲームプログラムを効率的に収納することができる。
また、開閉構造は1枚収納用のディスクケースと何ら異なることがないため、光ディスク収納用のラック等にディスクケース毎収納するに際しても、ディスクケースの厚み等が異なって収納できない等の不具合が生じることもない。
第4実施形態を図9および図10に示す。
第1実施形態に係るディスクケースでは、光ディスクDは、起立壁11の略中央に設けられる係止爪12によって、該光ディスクDの中央部分でディスク収納部10の底面10A側に付勢されることにより、ディスクケース内に固定されていた。
これに対して、第4実施形態に係るディスクケースは、図9に示されるように、ディスク収納部10の四隅近傍に設けられる係止爪52と、光ディスクDを挟持する係止クリップ53によってディスク収納部10内に固定されている点が相違する。
これに対して、第4実施形態に係るディスクケースのメモリ収納部60は、台座21の略全周を囲む起立片621と、この起立片621の上端から内側に突出する係止爪622、623とを備えている点が相違する。
以下、これらの相違点について詳述する。
係止爪52は、収納される光ディスクDの盾型状の上端縁の端部近傍2箇所に設けられている。この係止爪52は、図10に示されるように、ディスク収納部10の底面10Aから立ち上がる基部521と、この基部521の先端をディスク収納部10側に曲折した爪部522とを備えている。尚、この係止爪52は、第1実施形態に係る係止爪12と同様に、ディスクケースの射出成形時に一体的に形成される。
この係止クリップ53は、図10に示されるように、光ディスクDを挟持するクリップ本体部531と、このクリップ本体部531とディスク収納部10の底面10Aとを連結する連結部532とを備えて構成される。
クリップ本体部531は、対向配置される一対の挟持片531A、531Bを備え、ディスク収納部10の底面10Aに軸部531Cによって回動自在に軸支されている。
そして、一対の挟持片531A、531B間の距離は、光ディスクDの厚さ寸法よりも若干大きくなっているが、挟持片531Aの先端膨出部分は光ディスクDの厚さ寸法よりも若干小さくなっている。
これにより、光ディスクDをこのクリップ本体部531に装着する際には、挟持片531Bが光ディスクDの厚さ方向に撓み、膨出部分が光ディスクDの上面に当接して挟持状態を維持できるようになる。
第1ヒンジ部532B及び第2ヒンジ部532Cは、底面10Aから挟持片531Bに至る板状体を部分的に薄肉部とすることにより構成することができ、これら第1ヒンジ部532B及び第2ヒンジ部532Cによって、板状部532Aは底面10Aの面外方向に姿勢を変形することができるようになっている。
(1)まず、光ディスクDの先端部分を係止爪52の下方に斜め上方から装着し、係止爪52の基部521の壁面に押し当てる(図10(A))。
(2)この状態で光ディスクDの基端部分をディスク収納部10の底面側に下降させ、係止クリップ53の下側の挟持片531Bの上面に光ディスクDの下面を当接させる(図10(B))。
次に、装着固定された光ディスクDを取り外す際には、クリップ本体部531の第1挟持片531Aを、軸部531Cの外側(光ディスクDを挟持する部分とは反対側)を底面10A側に押して、軸部531Cを中心にクリップ本体部531を回動させると、係止爪52側の支持突条部13の上面を支点として光ディスクDが回動して、取り外すことが可能となる。
係合部62は、長方形状のメモリの短辺の一部が切り欠かれて開口され、他の部分は台座21を囲むように連続する起立片621と、この起立片621の上端に突出形成される係止爪622、623とを備えている。
係止爪622は、開口されていない起立片621の短辺部分に形成され、メモリの先端部分を押さえつける部分である。
このような係合部62にメモリを装着する場合、まずメモリの先端部分を係止爪622に挿入した後、メモリを台座21側に押し付けると、係止爪623は起立片621の可撓性によって押し拡げられ、メモリを台座21上に当接させた後、係止爪623が復元してメモリを押圧固定する。
すなわち、光ディスクDが2箇所の係止爪52及び2箇所の係止クリップ53によってディスク収納部10内に装着固定されるため、ディスク収納部10内での固定度が向上し、輸送時等に光ディスクDがディスク収納部10から脱落することを一層確実に防止することができる。
また、係止クリップ53のクリップ本体部531を回動させるだけで、光ディスクDの着脱を行うことができるため、光ディスクDの着脱を一層簡単に行うことができる上、光ディスクDを面外方向から押すことなく、取り外せるため、光ディスクDの保護の点からも好ましい。
第5実施形態を図11〜図14に示す。
第1実施形態に係るディスクケースでは、係止爪12は、光ディスクDの形状に合わせて盾状に形成されたディスク収納部10のそれぞれの側縁部分略中央に設けられ、これら係止爪12によって、光ディスクDはディスクケース内に固定されていた。
これに対して、第5実施形態に係るディスクケースでは、図11に示されるように、ディスク収納部10の上端縁部分中央および円弧状部分中央に設けられる係止爪12Aによって、光ディスクDがディスク収納部10内に固定される点が相違する。また、蓋部2の略中央には、ディスクケースが閉じられた場合に、ディスク収納部10に収納された光ディスクDが該ディスク収納部10から脱落するのを押さえる押さえ部61が形成されている点が相違する。また、本実施形態では、メモリ収納部は、第4実施形態のディスクケースで示したメモリ収納部60が採用されている。
以下、これらの相違点について詳述する。
すなわち、ディスク収納部10に対向するように設けられた一対の係止爪12Aが光ディスクDに係合して、該光ディスクDをディスク収納部10に収納する際に、係止爪12Aの蛇行部12A3が、係合する光ディスクDの直径方向外側に、ばね様に撓むこととなる。これによれば、光ディスクDに対して、底面10A側への付勢だけでなく、該光ディスクDの直径方向内側に適度な圧力を加えることとなるので、該光ディスクDを確実に、かつ、安定して固定することができる。
ここで、押さえ部61は、該押さえ部61の蓋部2底面に対向する面と該蓋部2底面との距離が、爪6の蓋部2底面に対向する面と該蓋部2底面との距離よりも大きくなるように形成されているので、押さえ部61は、前述のように、光ディスクDの脱落防止および冊子の脱落防止を図りつつ、冊子の挟み込みの際に、爪6の邪魔にならないようにすることができる。
第6実施形態を図15〜図18に示す。
前述の第5実施形態に係るディスクケースでは、ケース1つに光ディスクDを1枚収納できるように構成されていた。また、これに伴い、押さえ部61は、蓋部2に1つ設けられる構成とされていた。
これに対して、第6実施形態に係るディスクケースは、図15に示されるように、前述の第5実施形態に係るディスクケースのディスク収納部10が2つ形成され、光ディスクDを2枚収納できるように構成されている。また、この第6実施形態に係るディスクケースには、前述の爪6および押さえ部61の機能を具備する押さえ爪7が蓋部2に形成されている点が、第5実施形態に係るディスクケースと相違する。
以下、これらの相違点について詳述する。
尚、これら押さえ部71,72から構成される押さえ爪7は、ディスクケースの射出成形時に一体的に形成される。
すなわち、収納部1に形成された2つのディスク収納部10の上方を塞ぐ位置に対応する蓋部2のそれぞれの位置に、冊子等を保持する押さえ部71と、冊子等を保持するとともに、収納部1が蓋部2で閉塞された際に、光ディスクDをディスク収納部10の空間内に留める押さえ部72とを備える押さえ爪7を設けたことにより、蓋部2の構成を簡素化できる。すなわち、押さえ部71および押さえ部72をそれぞれ別に設けた場合、収納部1に形成されたディスク収納部10の数に応じて押さえ部72を設ける必要があるので、この押さえ部72とは別に設けられる押さえ部71とともに、蓋部2の構成要素が多くなる。これに対して、これら押さえ部71,72を一体化した押さえ爪7を設けることにより、蓋部2の構成要素が少なくなり、蓋部2の構成を簡素化することができる。
第7実施形態を図19〜図25に示す。
第7実施形態では、第5実施形態のディスクケース(図11〜図14)に対して、次の点が異なる。
(7-1)メモリ収納部60が省略され、その分、ディスク収納部10が収納部1の中央部に設けられている。
(7-2)ディスク収納部10の外周に設けられる起立壁31の上端面が、ディスク収納部10に収納された光ディスクDの上面より低く形成されている。
(7-3)ディスク収納部10の中心に設けられる移動規制部84の構造。
(7-4)蓋部2側に設けられる押さえ部62の構造。
更に、押圧していくと、押圧している指が起立壁31の上端面にも当たるため、それ以上の押圧が規制される。このとき、一対の係止爪12A,12Aによってディスクの直径方向両端が弾性的に挟持されているため、つまり、一対の係止爪12A,12Aの挟持力によってディスクがディスク収納体に保持されているから、例えば、ディスク収納体を傾いた姿勢に保ったまま、ディスクをディスク収納部10から取り出す際にも、ディスクがディスク収納体から落下するのを防止できる。
腕部841は、図23に示すように、底面10Aよりも肉薄に形成され、当接部842の面外方向の力、すなわち、ディスク収納部10の底面10Aに向かう力に対して弾性的に撓むようになっている。また、この腕部141の中央には、切り欠き84Bが形成されている。この切り欠き84Bの幅方向の大きさ、すなわち、図22における左右方向の大きさにより、腕部841の幅方向の寸法が変わるので、腕部841の弾性力を変えることができる。このため、この切り欠き84Bの大きさを調整して腕部841の幅方向の寸法を変えることにより、底面10Aと当接部842との距離、すなわち、当接部842の高さを変えることなく、当接部842の面外方向への付勢力を調整することができる。
この押さえ部62は、図24に示すように、蓋部2底面から起立する起立部621と、この起立部621の先端から蓋部2底面と略平行に帯状部3に向かって延出する延出部622とを備えており、側面視略L字状に形成されている。また、延出部622の略中央には、帯状部3側の端部から略U字状の切込みが形成され、この切り込みの内側部分が、帯状部3とは反対側に延出するとともに、蓋部2底面に向かって延出した後、その先端部分が底面の面外方向に向かって緩やかに曲折する挟持部623が設けられている。このような押さえ部62は、蓋部2と一体的に形成されている。
ここで、ディスクケースを閉塞した状態では、図25に示すように、挟持部623によって挟持できる最大の厚さ寸法を有する冊子が、該挟持部623に挟持された場合でも、挟持部623の先端部分の突出がディスクケース内の部材によって妨げられることがない。逆に言えば、挟持部623の先端部分が延出部622の面622Aと同一の平面から突出しても、他の部材に当接することがない。従って、このような挟持部623を備えた押さえ部62を、ディスクケースに設けることにより、挟持できる冊子の厚さ寸法が、ディスクケース内の部材によって制限されることのないディスクケースを構成することができ、ディスクケース内の空間を有効活用することができる。
第8実施形態を図26に示す。
第8実施形態は、第7実施形態のディスクケース(図19〜図25)に対して、ディスク収納部10が収納部1に2つ配置され、これに対応して、押さえ部62も蓋部2に2つ配置されている点が異なる。これらの構成(ディスク収納部10の数や押さえ部62の数)以外については、第7実施形態のディスクケースと同じである。
前記第1〜第8実施形態では、支持突起を一対の係止爪12に沿って延びる支持突条部13として構成したが本発明はこれに限られない。すなわち、例えば、点状の支持突起を光ディスクDの外周近傍に4箇所程度設けるような構成としてもよく、図1を参照すれば、一対の係止爪12を結ぶ線Aに沿って延びる複数の点状の突起として構成してもよい。
第9実施形態を図27〜図30に示す。
図27には、第9実施形態に係るディスクケースA1が示されている。
ディスクケースA1は、ゲームプログラム、映像情報、音声情報等を記録した光ディスクを収納するディスク収納体である。このディスクケースA1は、内部に収納される光ディスクDとともに、情報提供体を構成しており、このような情報提供体により、これらディスクケースA1および光ディスクDを1つの梱包により流通させることができる。
このディスクケースA1は、光ディスクDが収納される断面略凹状の収納部A2と、この収納部A2のディスク収納用の開口を塞ぐ、同じく断面略凹状の蓋部A3とを備え、収納部A2および蓋部A3は、略中央部分の帯状部A4によって連結されている。この帯状部A4と、収納部A2および蓋部A3との境界部分は、ヒンジ構造となっており、帯状部A4を回動支点として、蓋部A3を収納部2側に回動させて、蓋部A3で収納部A2を塞ぐことができる。
また、蓋部A3の係合突起A6が形成される端縁に沿った端部略中央の底面には、前記押さえ部62が、蓋部A3と一体的に形成されており、この押さえ部62には、ゲームプログラムの操作説明書や、映画等の冊子を挟み込めるようになっている。なお、この押さえ部62の構造については、第7実施形態で説明した押さえ部62の構造と同じであるので説明を省略する。
ここで、光ディスクDについて説明すると、詳しい図示を省略するが、光ディスクDは、合成樹脂製の筐体と、この筐体内に収納される略円形状の光ディスク本体とを備えている。
このうち、光ディスク本体は、光読取方式の光ディスクであり、この光ディスク本体には、ゲームプログラム、映画等の種々の画像情報、および音楽等の音声情報等を記録することができるようになっている。
この筐体の底面には、光ディスク本体を部分的に露出させる開口が形成され、この開口を開閉するシャッタが設けられている。これら開口およびシャッタは、光ディスク本体が収納される筐体の位置に設けられ、光ディスクDが電子機器に装着されると、このシャッタが移動して開口が開放され、この開口を介して、光ディスク本体に記録された情報を光学的に読み取ることができるように構成されている。
ディスク収納部A10は、光ディスクDの筐体形状に応じた略盾型の収納空間とされており、この収納空間内に光ディスクDが収納される。このディスク収納部A10は、図27および図28に示すように、光ディスクDを支持する支持突起A12と、この支持突起A12の外周部分に配置された4つの係止爪A13と、ディスク収納部A10の中心に配置された移動規制部84(第7実施形態と同じ移動規制部84)と、光ディスクDを収納する際に、該光ディスクDを案内するガイド部としての起立壁A15とを備えている。
なお、このディスク収納部A10は、収納部A2の略中央に形成され、収納部A2の中央に移動規制部84が配置されている。
この支持突起A12は、光ディスクDの外周形状に合わせて略盾型形状とされ、第1円弧状部A121と、直線部A122と、第2円弧状部A123とから構成されている。詳述すると、第1円弧状部A121は、前述の光ディスクDの筐体の半円形状部分に対応して半円形状に形成された部分である。直線部A122は、光ディスクDの筐体の直線部分に対応する部分であり、第1円弧状部A121の両端部から第1円弧状部A121とは反対側にそれぞれ平行に延出した一対の直線部分である。第2円弧状部A123は、光ディスクDの筐体の円弧状部分に対応する。具体的に、第2円弧状部A123は、第1円弧状部A121とは反対側の直線部A122の端部間を連結し、一対の直線部A122の第1円弧状部A121側の端部間の中心、すなわち、第1円弧状部A121の直径の中心から第1円弧状部A121の端縁中央を通る直線で、かつ、第1円弧状部A121の外側の点Xを中心として円弧状に形成された部分である。
光ディスクDは、この支持突起A12の上面部分に載置され、これにより、図28に示すように、ディスク収納部A10において、該光ディスクDの端縁部分が浮き上がるように支持される。
また、第2円弧状部A123側に設けられた2つの係止爪A13Bは、光ディスクDの円弧状部分の端縁に当接され、該光ディスクDを、ディスク収納部A10の底面A10Aに向かって押圧固定する。
これら係止爪A13A,A13Bは可撓性を有し、ディスク収納部A10に光ディスクDが収納されると、ディスク収納部A10の外側に撓み、該光ディスクDに対して内向きの付勢力を作用させる。これにより、光ディスクDを安定してディスク収納部A10に収納することができる。
なお、光ディスクDの取り出し時の操作については、後に詳述する。
係止爪A13Aは、収納部A2の底面から起立する起立部A131と、この起立部A131の先端で、ディスク収納部A10の略中央に向かって突出し、ディスク収納部A10に収納された光ディスクDを係止する係止部A132とを備え、これらが収納部A2に一体的に形成されている。この係止爪A13Aは、突出方向の寸法が、光ディスクDの厚さ寸法より大きく形成されている。
係止部A132は、ディスク収納部A10の底面A10Aからの位置が、ディスク収納部A10に収納された光ディスクDの上面より高い位置に形成されている。この係止部A132には、上端部分が上端に向かうにしたがってディスク収納部A10から遠ざかるように傾斜した上方傾斜部A132Aと、下端部分が下端に向かうにしたがってディスク収納部A10から遠ざかるように傾斜した下方傾斜部A132Bとが形成されている。このうち、下方傾斜部A132Bは、ディスク収納部A10に収納された光ディスクDの端縁に当接され、該光ディスクDをディスク収納部A10の底面A10Aに向かって、すなわち、図29における下方に向かって押圧固定する。これにより、光ディスクDが係止され、該光ディスクDの揺動が抑制される。
また、係止部A132の下端部分に形成された下方傾斜部A132Bは、下方に向かうにしたがって、ディスク収納部A10から遠ざかるように傾斜して形成されている。これによれば、ディスク収納部A10に収納される光ディスクDの厚さ寸法に多少のばらつきがあっても、下方傾斜部A132Bに光ディスクDの端部が当接された場合に、下方傾斜部A132Bの傾斜に応じて係止爪A13Aがディスク収納部A10の外側に向かって撓むことにより、該光ディスクDの端縁に、確実に押圧力および付勢力を作用させることができる。従って、一層確実に光ディスクDを係止することができる。
なお、係止爪A13Bは、係止爪A13Aと同様の構造であるので、説明を省略する。
また、2つの係止爪A13Bは、直線Bに対してそれぞれ等距離に配置されているので、ディスク収納部A10に収納された光ディスクDの円弧状部分の中央を持ち上げるようにして該光ディスクDを取り出す場合、該光ディスクDの円弧状部分に当接される2つの係止爪13Bと該光ディスクDとの係合が同時に解除されることとなる。このため、前述の係止爪13Aの場合と同様に、光ディスクDの取出時に該光ディスクDに不要な負荷がかかることを防ぐことができる。
(9-1)ディスクケースA1に形成されたディスク収納部A10に光ディスクDを収納する際には、光ディスクDは、該光ディスクDの外周形状と相似し、かつ、該光ディスクDの外周寸法より小さく形成された支持突起A12に載置され、該支持突起A12によって支持される。これによれば、支持突起A12が光ディスクDの外周形状に対して相似形に形成されているので、光ディスクDをディスク収納部A10に収納する場合、該光ディスクDの収納方向、すなわち、図27に示すディスク収納部A10における該光ディスクDの上下方向を、使用者に容易に認識させることができ、光ディスクDの収納方向を間違えにくくすることができる。
また、それぞれの係止爪A13A,A13Bの光ディスクDの外周における間隔は、光ディスクDの全体に対するおよそ1/4ずつとなるので、光ディスクDをいずれの方向からも容易に取り出すことができる。
さらに、このような係止爪A13A,A13Bの配置位置により、光ディスクDの向きを逆にして、係止爪A13Aが光ディスクDの円弧状部分を係止し、係止爪A13Bが該光ディスクDの半円形状部分を係止するように光ディスクDをディスク収納部A10に配置した場合では、光ディスクDの外周形状と係止爪A13A,A13Bの配置位置が合致しないため、該光ディスクDを係止しないようにすることができる。従って、光ディスクDが誤って逆向きにディスク収納部A10に収納されないようにすることができる。
また、起立壁A15は、支持突起A12の直線部A122の外側に、該直線部A122の形成方向に沿って形成されているので、この支持突起A12に載置される光ディスクDの方向、すなわち、光ディスクDのディスク収納部A10における方向を、使用者に一層認識させやすくすることができる。
さらに、起立壁A15は、光ディスクDの端面に当接されるので、光ディスクDのディスク収納部A10における揺動を抑えることができる。従って、より一層安定して光ディスクDをディスク収納部A10に収納することができる。
第9実施形態では、ディスクケースA1には、1つのディスク収納部A10が形成されるとしたが、本発明はこれに限らず、1つのディスクケースに複数のディスク収納部A10を設け、それらに対応する数の光ディスクDを収納できるように構成してもよい。
ディスクケースA1Aは、収納部A2の中心に対して対称位置に2つのディスク収納部A10が形成され、2つの光ディスクDを収納可能に形成されている。また、ディスクケースA1Aの閉塞時に、ディスク収納部A10を部分的に覆う押さえ部62が、該ディスク収納部A10に対応する蓋部A3の端縁の位置に、2つ形成されている。
なお、ディスクケースA1Aの支持突起A12は、それぞれ、図31における上方に第1円弧状部A121を形成し、下方に第2円弧状部A123を形成したが、一方をこれとは反対向きに形成してもよく、両方を反対向きにしてもよい。
なお、前記実施形態の位置に係止爪A13A,A13Bを配置すれば、それぞれの係止爪A13A,A13Bからの付勢力が、光ディスクDに対して効率的に作用するので、安定して光ディスクDをディスク収納部A10に収納することができるほか、該ディスク収納部A10からの光ディスクDの取り出しを容易に行うことができる。
なお、係止爪12Aに設けられた蛇行部12A3は、断面略S字状に形成したが、この蛇行回数に限らず、複数回蛇行した蛇行部を備える構成としてもよい。
前記各実施形態では、光ディスクDのディスク本体の回転中心部分に移動規制部14、34、84を設ける構成としていたが、本発明はこれに限られず、移動規制部14、34、84がないものであってもよい。但し、移動規制部はディスク本体を上側に付勢し、係止爪はディスクの筐体を下側に付勢しているため、両者が相まってディスクの固定度を上げているという点では、移動規制部を設けておいた方が好ましい。
また、押さえ部61、62および押さえ爪7は、蓋部2の係合突起5が形成される端縁近傍に沿った端部近傍の面に形成されるとしたが、本発明はこれに限られず、他の場所であってもよい。すなわち、蓋部2の底面で、かつ、収納部1を蓋部2が塞ぐ際に、押さえ部61、62および押さえ爪7の押さえ部72が、ディスク収納部10に収納された光ディスクDの少なくとも一部を覆う位置であれば、押さえ部61、62および押さえ爪7の形成位置は問わない。例えば、帯状部3に近接する蓋部2の端部近傍に、これら押さえ部61、62および押さえ爪7が形成されていてもよい。さらに、押さえ部61、62および押さえ爪7の形状についても、本発明の形状に限定されず、適宜変更してもよい。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造及び形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
A1…ディスクケース(ディスク収納体)、A2…収納部、A3…蓋部、A12…支持突起、A121…第1円弧状部、A122…直線部、A123…第2円弧状部、A13(A13A,A13B)…係止爪、A15…起立壁(ディスク案内部)、D…光ディスク(ディスク)。
62…押さえ部、621…起立部、622…延出部、623…挟持部。
Claims (18)
- 筐体内にディスク本体を内装したディスクが収納される収納部と、この収納部のディスク収納用の開口を塞ぐ蓋部とを備えたディスク収納体であって、
前記収納部は、
前記ディスクの外周の少なくとも一部を囲み、前記収納部底面から立ち上がる起立壁と、
この起立壁の壁側面から前記ディスクを挟んで互いに対向して突出形成され、収納された前記ディスクを前記収納部の開口側から該収納部の底面側に押圧固定する一対の係止爪と、
この一対の係止爪を結ぶ線とは離れた位置に形成され、前記ディスクの底面の一部を支持する複数の支持突起とを備えていることを特徴とするディスク収納体。 - 請求項1に記載のディスク収納体において、
前記支持突起は、前記ディスクの一端側が収納部底面に向かって押圧されたとき、ディスクの他端側が前記収納部底面から突出する方向にディスクが傾くように配置されていることを特徴とするディスク収納体。 - 請求項2に記載のディスク収納体において、
前記一対の係止爪は、収納されるディスクの直径方向両端を押圧固定する位置に突設され、かつ、前記ディスクの一端側が収納部底面に向かって押圧され、ディスクの他端側が前記収納部底面から突出する方向にディスクが傾いたとき、ディスクの直径方向両端を弾性的に挟持可能な高さ位置に配置されていることを特徴とするディスク収納体。 - 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のディスク収納体において、
前記一対の係止爪は、収納されるディスクのディスク本体の直径方向両端を押圧固定する位置に突設され、
前記複数の支持突起のそれぞれは、前記一対の係止爪を結ぶ線に沿って延びる突条であることを特徴とするディスク収納体。 - 請求項4に記載のディスク収納体において、
前記突条は、前記一対の係止爪を結ぶ線を中心として略対称な位置に形成されていることを特徴とするディスク収納体。 - 請求項5に記載のディスク収納体において、
前記一対の係止爪は、収納されるディスクの筐体端縁近傍に形成され、
この筐体端縁と向き合う他の筐体端縁には、該筐体を厚さ方向で挟持する係止部が設けられていることを特徴とするディスク収納体。 - 請求項1〜請求項6のいずれかに記載のディスク収納体において、
前記係止爪の前記ディスクとの当接面は、該ディスク外側に向かうに従って、前記収納部底面に接近する傾斜面とされていることを特徴とするディスク収納体。 - 請求項1〜請求項7のいずれかに記載のディスク収納体において、
前記収納部底面には、前記ディスク本体の回転中心に応じた位置に面外方向に突出し、前記ディスクが前記一対の係止爪に取り付けられると、該ディスク本体を面外方向に付勢して前記筐体内で前記ディスク本体が移動するのを規制する移動規制部が設けられていることを特徴とするディスク収納体。 - 請求項1〜請求項8のいずれかに記載のディスク収納体において、
前記ディスクには、電子機器により実行可能なプログラムが記録され、
このプログラムの進行状態は、別の記録媒体により保存可能とされ、
前記収納部には、前記ディスクが収納される位置とは別な位置に、前記記録媒体を装着する記録媒体装着部が設けられていることを特徴とするディスク収納体。 - 請求項1〜請求項9のいずれかに記載のディスク収納体において、
前記係止爪は、前記収納部の底面から立ち上がる起立部と、前記ディスクの筐体に当接する爪部と、前記起立部及び爪部の間に形成され、前記起立部から蛇行しながら前記ディスク側面に向かう蛇行部とを備え、
この蛇行部の先端は、前記起立壁よりも前記収納部内側に突出していることを特徴とするディスク収納体。 - 請求項1〜請求項10のいずれかに記載のディスク収納体において、
前記蓋部には、該蓋部が収納部のディスク収納用の開口を塞いだ状態において、収納部に収納されたディスクが脱落するのを防止する押さえ部が設けられ、
この押さえ部は、前記蓋部底面から起立する起立部と、この起立部の先端から蓋部底面と略平行に延出された延出部と、この延出部の先端から延出部基端側へ向かってかつ蓋部底面に向かって延出する挟持部とを備えることを特徴とするディスク収納体。 - 筐体内にディスク本体を内装したディスクが収納される収納部と、この収納部のディスク収納用の開口を塞ぐ蓋部とを備えたディスク収納体であって、
前記収納部は、
前記ディスクの筐体の外周形状に沿って、前記収納部底面から起立し、該ディスクを支持する支持突起と、
この支持突起の外側に該収納部底面から起立して形成され、該収納部に収納された前記ディスクを、該収納部の開口側から底面側に押圧固定し、かつ、該ディスクに対して内向きの付勢力を作用させる可撓性の複数の係止爪と備え、
前記支持突起は、略平行な一対の直線部と、各直線部の同じ側の一方の端部同士を連結し、該一対の直線部間を直径とする略半円形状の第1円弧状部と、この第1円弧状部の直径となる前記直線部間の中心から該第1円弧状部の端縁略中央を通る直線上で、かつ、該第1円弧状部の外側の一点を中心とする円弧状に構成され、前記一対の直線部の他方の端部同士を連結する第2円弧状部とを備え、これら直線部、第1円弧状部および第2円弧状部は、前記ディスクの外周寸法より小さく形成され、
前記複数の係止爪は、前記第1円弧状部および第2円弧状部のそれぞれの端縁略中央を結ぶ線を中心として互いに略対称に配置されていることを特徴とするディスク収納体。 - 請求項12に記載のディスク収納体において、
前記係止爪は、前記第1円弧状部側および第2円弧状部側に、それぞれ2箇所ずつ設けられていることを特徴とするディスク収納体。 - 請求項13に記載のディスク収納体において、
前記第1円弧状部側に設けられた一対の係止爪の間の距離は、前記第2円弧状部側に設けられた一対の係止爪の間の距離より小さいことを特徴とするディスク収納体。 - 請求項13または請求項14に記載のディスク収納体において、
前記第1円弧状部側に設けられた一対の係止爪は、各係止爪と、該係止爪に装着される前記ディスクの回転中心とを結ぶ線が互いに略90°をなす位置に配置されていることを特徴とするディスク収納体。 - 請求項12〜請求項15のいずれかに記載のディスク収納体において、
前記それぞれの係止爪は、該係止爪による前記ディスクの係合箇所の接線に対して略平行に配置されていることを特徴とするディスク収納体。 - 請求項12〜請求項16のいずれかに記載のディスク収納体において、
前記収納部底面には、前記一対の直線部に沿って前記支持突起の外側に前記収納部底面から起立し、前記ディスクを案内する一対のディスク案内部が設けられていることを特徴とするディスク収納体。 - 情報処理装置に情報を提供するための情報提供体であって、
情報処理装置に提供するための情報を記録したディスクと、このディスクを収容するディスク収納体とを備え、
前記ディスク収納体は、請求項1から請求項17のいずれかに記載のディスク収納体であり、
前記ディスクは、前記収納部に収納されていることを特徴とする情報提供体。
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