JP4150366B2 - ディスク収納体および情報提供体 - Google Patents

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    • G11B33/0416Single disc boxes for disc cartridges

Description

本発明は、筐体内にディスク本体を内装したディスクが収納される収納部と、この収納部のディスク収納用の開口を塞ぐ蓋部とを備えたディスク収納体、および、このディスク収納体を備えた情報提供体に関する。
近年、音声情報、映像情報や、ゲーム等のソフトウェアを記録する記録媒体として、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)等の光ディスクが多用され、これらの音声情報、映像情報等を記録した光ディスクは、ケース等に梱包されビデオテープ代替の商品として広く流通している。
このような光ディスクのケースとしては、例えば、ディスクを収納する収納部と、この収納部のディスク収納用の開口を塞ぐ蓋部とを一体成形し、収納部に可撓性の係合片を形成し、この係合片に光ディスクのセンター孔を装着するケースが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ケースから光ディスクを取り出す際には、係合片を押圧して変形させると、光ディスクを係合片から取り外すことができる。
特開2001−58689号公報(図1、要約書)
ところで、このような光ディスクには、ディスク本体そのままではなく、光磁気ディスクのようにディスク本体が内装される筐体を備えているものがある。このような筐体を備えた光ディスクを収納する場合、ディスク本体のセンター孔に係合片を装着することができず、単にケースに収納した場合、搬送等に際し内部で光ディスクが動くことがある。これを防止するには、ケース内部にパッキン等を入れる必要があり、梱包手間がかかる上、光ディスクの開封後に残材が出てしまうという問題がある。
また、ケースにディスクを囲む壁や凹部を設け、この部分に光ディスクを装着して動きを防止するような方法も考えられるが、ケース内で光ディスクが動かないようにするには、クリアランスを小さくしなければならず、光ディスクをケースから取り出しにくいという問題がある。
本発明の目的は、ディスク本体が内装される筐体を備えたディスクを、梱包手間をかけずに収納でき、かつケースからディスクを取り出し易いディスク収納体、および、情報提供体を提供することにある。
本発明のディスク収納体は、筐体内にディスク本体を内装したディスクが収納される収納部と、この収納部のディスク収納用の開口を塞ぐ蓋部とを備えたディスク収納体であって、前記収納部は、前記ディスク本体の外周の少なくとも一部を囲み、前記収納部底面から立ち上がる起立壁と、この起立壁の壁側面から前記ディスクを挟んで互いに対向して突出形成され、収納された前記ディスクを前記収納部の開口側から該収納部の底面側に押圧固定する一対の係止爪と、この一対の係止爪を結ぶ線とは離れた位置に形成され、前記ディスクの底面の一部を支持する複数の支持突起とを備えていることを特徴とする。
ここで、ディスク本体は、CD、CD−ROM、CD−R、CD−RWおよびDVD−ROM、DVD−R、DVD−RW、DVD+R、DVD+RW、DVD−RAM等の光ディスク、MOディスク(光磁気ディスク)、磁気ディスクおよびレコード等を挙げることができる。
また、前記支持突起は、前記ディスクの一端側が収納部底面に向かって押圧されたとき、ディスクの他端側が前記収納部底面から突出する方向にディスクが傾くように配置されていることが好ましい。
本発明によれば、起立壁と係止爪とにより、ディスクが押さえつけられた状態で収納部内に固定されるため、搬送中に動くこともなく、梱包材を別途用意することなく、光ディスクをディスク収納体内で動かないように収納することができる。一方、ディスクを収納部から取り出す際には、ディスクの一端側を上から押せば、テコの原理によってディスクの他端側が起きあがり、係止爪での係合が外れて簡単に収納体からディスクを取り出すことができる。
本発明では、前記一対の係止爪は、収納されるディスクの直径方向両端を押圧固定する位置に突設され、かつ、前記ディスクの一端側が収納部底面に向かって押圧され、ディスクの押圧側とは反対側が前記収納部底面から突出する方向にディスクが傾いたとき、ディスクの直径方向両側面を弾性的に挟持可能な高さ位置に配置されていることが好ましい。
本発明によれば、ディスクの一端側を収納部底面に向かって押圧すると、ディスクの他端側が収納部底面から突出する方向にディスクが傾く。このとき、一対の係止爪によってディスクの直径方向両端が弾性的に挟持されているため、つまり、一対の係止爪の挟持力によってディスクがディスク収納体に保持されているから、例えば、ディスク収納体を傾いた姿勢に保ったまま、ディスクを収納部から取り出す際にも、ディスクがディスク収納体から落下するのを防止できる。
本発明では、一対の係止爪は、収納されるディスクの直径方向両端を押圧固定する位置に突設され、前述の複数の突起のそれぞれは、一対の係止爪を結ぶ線に沿って延びる突条であるのが好ましい。
本発明によれば、突条が係止爪同士を結ぶ線に沿って延びているので、突条以外のディスクの外周部分のどこを押しても、係止爪の係合を外す力を作用させることができ、一層簡単に収納体からディスクを取り外すことが可能となる。
本発明では、一対の係止爪が収納されるディスクのディスク本体の直径方向両端を押圧固定する位置に突設されている場合、前述の突条は、一対の係止爪を結ぶ線を中心として略対称な位置に形成されているのが好ましい。
本発明によれば、突条が一対の係止爪を結ぶ線を中心として略対称な位置に形成されることにより、係止爪により装着されたディスクを押さえつける力を、2つの突条が均等に分散して支持することができるため、ディスクを収納部内に一層確実に固定することができる。
本発明では、前述の一対の係止爪は、収納されるディスクの筐体端縁近傍に形成され、この筐体と向き合う他の筐体端縁には、該筐体を厚さ方向で挟持する係止部が設けられているのが好ましい。
本発明によれば、係止爪による押圧固定だけでなく、係止部によりディスクが挟持固定されるため、収納部に対するディスクの固定度が向上し、輸送時等にディスクが脱落することを一層確実に防止することができる。
本発明では、前述の係止爪のディスクとの当接面は、ディスク外側に向かうに従って、収納部底面に接近する傾斜面とされているのが好ましい。
本発明によれば、当接面が傾斜面とされることにより、ディスクの筐体の厚さに誤差があっても、筐体上面に係止爪を当接させることができるため、収納部にディスクを確実に固定することができる。
本発明では、収納部底面に、ディスク本体の回転中心に応じた位置に面外方向に突出し、ディスクが一対の係止爪に取り付けられると、ディスク本体を面外方向に付勢して筐体内でディスク本体が移動するのを規制する移動規制部が設けられているのが好ましい。
本発明によれば、ディスクを収納部に収納すると、移動規制部によって筐体内のディスク本体が動かなくなるので、ディスク収納体にディスクを収納した状態で振ってもディスク本体が内部で動いて騒音等が生じることもない。
本発明では、前述のディスクに電子機器により実行可能なプログラムが記録され、このプログラムの進行状態が別の記録媒体により保存可能とされる場合、収納部にディスクが収納される位置とは別の位置に、記録媒体を装着する記録媒体装着部が設けられているのが好ましい。
ここで、プログラムの進行状態を保存する記録媒体としては、フラッシュメモリ等の小型のストレージを採用することができる。
本発明によれば、記録媒体装着部が設けられることにより、ディスクがゲームプログラム等の場合、ゲームの進行状態を記録媒体に記録し、この記録媒体を記録媒体装着部にしておけば、ゲームに応じた記録媒体として取り扱いできるため、便利である。
本発明では、前記係止爪は、前記収納部の底面から立ち上がる起立部と、前記ディスクの筐体に当接する爪部と、前記起立部及び爪部の間に形成され、前記起立部から蛇行しながら前記ディスク側面に向かう蛇行部とを備え、この蛇行部の先端は、前記起立壁よりも収納部内側に突出していることが好ましい。
本発明によれば、係止爪が蛇行して形成されていることにより、ディスクを収納部の収納する際に、係止爪が撓んで、ディスクに適度な圧力をかけて係合するので、ディスクを確実に、かつ、安定して保持することができる。また、ディスクを収納体から取り出す際に、係止爪とディスクとの係合が外れると、係止爪の撓みが解消されて、ディスクが起き上がるので、より簡単に収納体からディスクを取り出すことができる。
本発明では、前記蓋部には、該蓋部が収納部のディスク収納用の開口を塞いだ状態において、収納部に収納されたディスクが脱落するのを防止する押さえ部が設けられ、この押さえ部は、前記蓋部底面から起立する起立部と、この起立部の先端から蓋部底面と略平行に延出された延出部と、この延出部の先端から延出部基端側へ向かってかつ蓋部底面に向かって延出する挟持部とを備えることが好ましい。
本発明によれば、蓋部が収納部のディスク収納用の開口を塞いだ状態において、仮に、係止爪とディスクとの係合が外れ、ディスクが浮き上がった場合でも、押さえ部の延出部がディスクに当接してディスクの脱落を防止できる。また、挟持部と蓋部底面との間に冊子などを挟持することができる。
本発明のディスク収納体は、筐体内にディスク本体を内装したディスクが収納される収納部と、この収納部のディスク収納用の開口を塞ぐ蓋部とを備えたディスク収納体であって、前記収納部は、前記ディスクの筐体の外周形状に沿って、前記収納部底面から起立し、該ディスクを支持する支持突起と、この支持突起の外側に該収納部底面から起立して形成され、該収納部に収納された前記ディスクを、該収納部の開口側から底面側に押圧固定し、かつ、該ディスクに対して内向きの付勢力を作用させる可撓性の複数の係止爪と備え、前記支持突起は、略平行な一対の直線部と、各直線部の同じ側の一方の端部同士を連結し、該一対の直線部間を直径とする略半円形状の第1円弧状部と、この第1円弧状部の直径となる前記直線部間の中心から該第1円弧状部の端縁略中央を通る直線上で、かつ、該第1円弧状部の外側の一点を中心とする円弧状に構成され、前記一対の直線部の他方の端部同士を連結する第2円弧状部とを備え、これら直線部、第1円弧状部および第2円弧状部は、前記ディスクの外周寸法より小さく形成され、前記複数の係止爪は、前記第1円弧状部および第2円弧状部のそれぞれの端縁略中央を結ぶ線を中心として互いに略対称に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、ディスク収納体の収納部に収納されるディスクは、該ディスクの外周形状に沿って形成された支持突起によって支持され、かつ、係止爪によって収納部底面側に向かって押圧固定される。これによれば、係止爪が設けられた箇所を除いた収納部のどこからでも、ディスク端面に指をかけることができるので、収納部に収納されたディスクの取り出しを容易にすることができる。
ここで、支持突起は、ディスクの外周寸法より小さく形成されているので、収納部に収納されたディスクを取り出す際に、該ディスク端面に指をかけやすくすることができる。
すなわち、ディスクを収納部から取り出す際には、ディスク端面からディスク底面にかけて指がかかることとなるので、ディスクを上方に向かって持ち上げやすくすることができる。従って、収納部からのディスクの取り出しを一層容易にすることができる。
また、可撓性を有する係止爪により、収納部に収納されるディスクは、収納部底面に向かう押圧力と、ディスクに対して内向きの付勢力とが作用するので、収納部に安定してディスクを収納することができる。
また、それぞれの係止爪は、第1および第2円弧状部それぞれの端縁略中央を結ぶ線を中心として略対称に配置されるので、係止爪によって、収納部に収納されるディスクが挟まれるように係止され、ディスクを安定して収納部に収納することができる。従って、前述のような非対称形状のディスクであっても、安定して収納することができる。
本発明では、前記係止爪は、前記第1円弧状部側および第2円弧状部側に、それぞれ2箇所ずつ設けられていることが好ましい。
本発明によれば、第1円弧状部側および第2円弧状部側のそれぞれに2箇所ずつ係止爪が設けられているので、ディスクには、それぞれの係止爪から該ディスクの内向きの付勢力が作用することとなる。これによれば、ディスクに作用する付勢力を該ディスクの略中央に集中させることができるので、ディスクを一層安定して収納することができる。
また、これら係止爪は、前述のように第1円弧状部および第2円弧状部の中央を結ぶ線に対して対称に配置されているので、それぞれの係止爪から、ディスクに対して均等に付勢力を加えることができる。これにより、一層安定して収納部にディスクを収納することができる。
また、第1円弧状部側に設けられた2つの係止爪、および、第2円弧状部側に設けられた2つの係止爪は、第1円弧状部の端縁略中央と、第2円弧状部の端縁略中央とを結ぶ中心線に対して略対称に設けられている。すなわち、第1および第2円弧状部側に設けられたそれぞれ一対の係止爪は、中心線から略等距離に配置されている。これによれば、第1円弧状部側または第2円弧状部側のディスク端部を持ち上げて該ディスクを取り出す際に、持ち上げられる端部側の一対の係止爪によるディスクの係止が、略同時に解除されることとなる。このため、係止爪とディスクとの係合が1つずつ解除される場合に比べ、ディスクに対する局所的な負荷の増大を抑え、係止爪とディスクとの係合が解除される際の作用力を、係合が解除される2つの係止爪に対応するディスク端縁近傍に分散させることができる。従って、ディスクに対する局所的な負荷がかかることを抑えることができるとともに、ディスクの取り出しを容易に行うことができる。
さらに、第1円弧状部側に設けられた一対の係止爪の間の距離が、第2円弧状部側に設けられた一対の係止爪の間の距離と略同じ場合では、中心線に対する略直交方向のディスク両端縁に指をかけ、一方の端縁を持ち上げる場合でも、第1および第2円弧状部側にそれぞれ設けられた2つの係止爪のうち、該端縁近傍に設けられた2つの係止爪と、ディスクとの係合が同時に解除されることとなる。これによれば、いずれの方向からディスクを取り出す場合でも、ディスクに対する局所的な負荷の増大を抑えることができる。従って、ディスクの取出時の該ディスクに対する負荷を分散させて、該ディスクにかかる負荷を抑えることができるとともに、ディスクの取り出しを容易に行うことができる。
本発明では、前記第1円弧状部側に設けられた一対の係止爪との間の距離は、前記第2円弧状部側に設けられた一対の係止爪との間の距離より小さいことが好ましい。
本発明によれば、第2円弧状部側に設けられた一対の係止爪は、第1円弧状部側に設けられた一対の係止爪より、ディスクの中心線に対して外側に配置される。これによれば、ディスクを半円形状に形成された端縁部分の略中央と、円弧状に形成された端縁部分の略中央を結ぶ直線に直交し、かつ、該ディスクの中央を通る直線で該ディスクを2つの領域に分けた場合に、半円形状部分より面積の大きくなる円弧状部部分を、該第2円弧状部側に設けられた一対の係止爪が、安定して押圧固定することができる。すなわち、前述の中心線に対する直交方向を中心とした場合に、ディスクの半円形状部分と円弧状部分とは、それぞれ非対称であり、円弧状部分は、半円形状部分より面積が大きくなる。これに対し、第2円弧状部側に設けた一対の係止爪間の距離を、第1円弧状部側に設けた一対の係止爪間の距離より大きくすることにより、第1円弧状部側の係止爪間の距離より小さくした場合に比べ、ディスクの円弧状部分における中心線に直交する方向の端部近傍を係止することができ、ディスクを安定して押圧固定することができる。
本発明では、前記第1円弧状部側に設けられた一対の係止爪は、各係止爪と、該係止爪に装着される前記ディスクの回転中心とを結ぶ線が互いに略90°をなす位置に配置されていることが好ましい。
本発明によれば、第1円弧状部側の2箇所に設けられた係止爪のそれぞれから、ディスクの中央に向かって付勢力を作用させることができる。ここで、第1円弧状部側に設けられた2つの係止爪が、支持突起の第1円弧状部の端縁中央寄りの位置に配置されている場合では、第1および第2円弧状部の中央を結ぶ線に直交する方向のディスクの動きを抑制する力が弱くなる。また、これら係止爪が、第1円弧状部の端縁両端寄りの位置に配置されている場合では、第1および第2円弧状部の中央を結ぶ線に平行な方向のディスクの動きを抑制する力が弱くなる。一方、本発明のように、係止爪からディスクの回転中心まで結ぶ直線が、略90°となる位置に、それぞれの係止爪を設けることにより、直交方向および平行方向のディスクの動きを抑制することができ、安定してディスクを収納部に収納することができる。
また、第1円弧状部側の一対の係止爪が、中心に対して90°をなす位置に配置され、第2円弧状部側の一対の係止爪のそれぞれが、第1円弧状部側の一対の係止爪間の距離より大きい距離となる位置に配置されている場合、それぞれの係止爪間の距離を広げることができる。これによれば、前述のディスクの中心線に対して平行および直交する方向のいずれからでもディスクを取り出しやすくすることができる。従って、収納部からのディスクの取り出しを容易に行うことができる。
本発明では、前記それぞれの係止爪は、該係止爪による前記ディスクの係止箇所の接線に対して略平行に配置されていることが好ましい。
本発明によれば、係止爪は、接線に対して略平行に配置されるので、ディスク端面と、それぞれの係止爪が係止するディスク端面に対向する該係止爪の面とは正対することとなる。これによれば、係止爪の係止力がディスク端縁に対して、効果的に作用することとなるので、一層安定してディスクを押圧固定することができる。
また、ディスクを係止する係止爪が、支持突起の第1円弧状部側および第2円弧状部側に、それぞれ2つずつ設けられ、第1円弧状部の端縁略中央と、第2円弧状部の端縁略中央とを結ぶ中心線に対して、第2円弧状部側に設けられた係止爪が、第1円弧状部側に設けられた係止爪より離れた位置に配置されている場合には、収納部に収納され、中心線を中心として対称で、かつ、この中心線に直交する線を中心として非対称なディスクを、より安定して係止することができる。また、この場合では、中心線に直交する方向のディスク端部を持ち上げて、該ディスクを収納部から取り出す際には、該ディスク端部近傍に配置され、該ディスク端面の接線に対して略平行に設けられた2つの係止爪と該ディスクとの係合が、それぞれ時間的なずれをもって解除されることとなる。これによれば、ディスクに対して外れやすい向きに設けられた一方の係止爪との係合を解除しつつ、ディスクの傾け具合に応じて、他方の係止爪との係合を解除することにより該ディスクを取り出すことができるので、小さい力で円滑にディスクをディスク収納部から取り出すことができる。従って、ディスクの取り出しを一層容易に行うことができる。
本発明では、前記収納部底面には、前記一対の直線部に沿って前記支持突起の外側に前記収納部底面から起立し、前記ディスクを案内する一対のディスク案内部が設けられていることが好ましい。
本発明によれば、収納部にディスクを収納する際に、該ディスクはディスク案内部により案内されることとなるので、ディスクの収納動作を簡便に行うことができる。
また、本発明の情報提供体は、情報処理装置に情報を提供するための情報提供体であって、情報処理装置に提供するための情報を記録したディスクと、このディスクを収容するディスク収納体とを備え、前記ディスク収納体は、前述のディスク収納体であり、前記ディスクは、前記収納部に収納されていることを特徴とする。
本発明によれば、前述のディスク収納体と略同様の効果を奏することができる。すなわち、ディスク収納体の収納部に収納されるディスクは、該ディスクの外周寸法より小さく形成された支持突起に載置された状態で、係止爪によって押圧固定されるので、係止爪が設けられた箇所以外の収納部のどこからでも、ディスクの端部を持ち上げやすくすることができるので、ディスクの取り出しを容易に行うことができる。
また、このような情報提供体により、ディスクと、このディスクが収納され、該ディスクの取り出しを容易に行うことのできるディスク収納体とを1つの梱包によって、使用者等に提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<1.第1実施形態>
第1実施形態を図1〜図6に示す。図1には、第1実施形態に係るディスク収納体としてのディスクケースが示されている。このディスクケースは、ゲームプログラムを記録した光ディスクや、映像情報を記録した光ディスクを収納するものである。
ディスクケースは、光ディスクDが収納される収納部1と、この収納部1のディスク収納用の開口を塞ぐ蓋部2とを備え、収納部1及び蓋部2は略中央部分の帯状部3によって連結されている。帯状部3と収納部1及び蓋部2の境界線の部分は、ヒンジ構造となっていて、帯状部3を回動支点として、蓋部2を収納部1側に回転させて、蓋部2で収納部1を塞ぐことができる。
収納部1の帯状部3の連結部とは反対側の内側端縁には、2箇所の係合溝4が形成されており、蓋部2の帯状部3の連結部とは反対側の端縁には、係合突起5が形成されていて、蓋部2で収納部1を塞ぐ際には、係合溝4に係合突起5を差し込んで両者を係合させることにより、ディスクケースを閉じることができる。
また、蓋部2の係合突起5が形成される端縁に沿った端部近傍の内面には、側面L字状の爪6が2箇所に突設されており、この爪6には、ゲームプログラムの操作説明書や、映画等の冊子を挟み込めるようになっている。
収納部1は、光ディスクDを収納する部分であり、該光ディスクDが嵌め込まれるディスク収納部10、及び外部メモリMを収納する外部メモリ収納部20を備えて構成される。
光ディスクDは、図示は略したが、平面視盾型状の合成樹脂製の筐体を有し、内部に円形状のディスク本体が収納されている。内部に収納されるディスク本体は、円形状の光読取方式のディスクであり、このディスク本体には、ゲームプログラムや、映画等の種々の画像情報等を記録することができるようになっている。図示を略したが、合成樹脂製の筐体には盾の側縁部分にシャッタが設けられており、光ディスクDが電子機器に装着されると、このシャッタ部分が開放されてディスク本体に記録された情報を光学的に読み取ることができる。
ディスク収納部10は、図1に示すように、光ディスクDの筐体形状に応じた盾型の収納空間を有し、盾型の収納空間の外周側縁を囲むように一対の起立壁11が形成されている。この起立壁11は、光ディスクDの盾型形状の側縁部分に沿って延び、一方の端部が盾型形状の下側の円弧部分に一部かかり、他方の端部は盾型形状の上端縁に一部がかかるように曲折している。
このような起立壁11は、収納部1の合成樹脂製の底面部の一部を面外方向に盛り上げたようにして構成することができ、ディスクケースを射出成形等により成形する際に、射出成形型で一体的に形成される。
一対の起立壁11の略中央部には、各起立壁11の壁側面から、収納される光ディスクDを挟んで互いに対向して一対の係止爪12が突出形成され、この一対の係止爪12を結ぶ線Aは、収納されるディスクDのディスク本体の回転中心(後述する移動規制部14の略中央)に沿って延びている。
係止爪12は、収納された光ディスクDを収納部1の開口側から底面側に押圧固定する部分であり、図2(A)に示すように、ディスク収納部10の底面10Aから立ち上がる基部121と、この基部121の先端を曲折した爪部122とを備えて構成されている。爪部122の光ディスクDとの当接面は、図2(B)に示すように、爪部122の先端から基部121側に向かって次第に下方、すなわち収納部1の底面側に接近する傾斜面とされている。
図1に示されるように、前記の係止爪12同士を結ぶ線Aを挟んで互いに離れた位置には、支持突起としての支持突条部13が収納部1の底面と一体的に形成されている。
この支持突条部13は、ディスク収納部10内に収納される光ディスクDの筐体下面に当接して、光ディスクDをディスク収納部10の底面から浮上した状態で支持する部分であり、前記線Aに沿って延び、この線Aを中心として互いに線対称となるような位置に形成されている。また、この支持突条部13は、光ディスクDの線Aに直交する方向の寸法を略1/3ずつに分割するような位置に形成されている。このような支持突条部13もディスクケースの射出成形において一体形成されるものである。
前記線Aが通る光ディスクDの回転中心に応じた位置には、図3に示されるように、ディスク収納部10の底面10Aから立ち上がる移動規制部14が形成されている。この移動規制部14は、ディスク収納部10の底面10Aの一部を切り欠いて、面外方向に突出させることにより形成される。
具体的には、移動規制部14は、図4に示されるように、ディスク収納部10の底面10Aから斜め上方に立ち上がる腕部141と、この腕部141の先端から略水平状に延びる当接部142とを備えて構成される。
腕部141は、ディスク収納部10の底面10Aの一部を切り欠いて面外方向に起立させて構成され、底面10Aよりも薄肉の合成樹脂であり、当接部142の面外方向の力に対して弾性的に撓むようになっている。
当接部142は、光ディスクDがディスク収納部10に装着されると、筐体内部に収納されたディスク本体のセンターホール部分が当接する部分である。当接部142がディスク本体のセンターホールに当接すると、腕部141が底面10A側に撓み、撓んだ腕部141の弾性力によってディスク本体は上側に付勢され、光ディスクDの筐体内面に当接することにより、ディスク本体の動きが規制される。
このようなディスク収納部10に隣接して形成されるメモリ収納部20は、図1及び図5に示すように、台座21及び係合部22を備えて構成され、メモリ収納部20に装着されるメモリMは、フラッシュメモリ等が実装された回路基板を、平面視矩形状のカバーケースで覆った構成であり、電子機器との接続用の端縁は、カバーケースのコーナー部が面取りされており、誤挿入を防止するようになっている。
台座21は、収納部1の底面を面外方向に膨出させて構成され、装着されるメモリMの外形よりも一回り小さな支持面211を備えている。尚、この支持面211には、メモリMの装着方向を表す矢印記号が形成されている。
係合部22は、図1に示すように、装着されるメモリMの四隅近傍にメモリMのカバーケースの角隅部の形状に倣うようにL字状に形成され、収納部1の底面から立ち上がる壁状に構成されている。
この係合部22は、図5に示すように、収納部1の底面から立ち上がる起立片221と、各起立片221においてメモリMの長手方向に当接する面の上端に形成される係止爪222とを備えている。
このようなメモリ収納部20にメモリMを装着する場合、メモリMの先端側を矢印記号212に沿ってスライドさせ、続けてメモリMの基端側を台座21の支持面211側に押さえつけると、メモリMの該側面が係止爪222の部分と干渉するが、起立片221が外側に撓んで拡がり、メモリMが係止爪222を乗り越えると、元の位置に復元し、これによりメモリ収納部20にメモリMが装着保持される。
次に、第1実施形態に係るディスクケースの作用について説明する。
まず、ディスク収納部10に光ディスクDを装着する場合、盾型状の筐体の円弧状部分をディスク収納部10内に挿入し、そのままスライドさせて係止爪12に光ディスクDの筐体の側縁を嵌め込み、固定する。
ディスク収納部10から光ディスクDを取り外す場合、図6に示すように、光ディスクDの盾型の上端縁部分を面外方向からディスク収納部10の底面10A側に押さえつけるような力を作用させる。
この際、光ディスクDには、支持突条部13の上端面を支点として回転する力が作用し、係止爪12の係止部分に起き上がるような力が生じ、これにより、光ディスクDが係止爪12から外れると、移動規制部14の上方への付勢力により光ディスクDの先端部分が起立壁11の上端縁より上方に起き上がる。また、この時、光ディスクDの側縁が係止爪12に保持された状態で光ディスクDの先端が上方に起き上がるようにしてもよい。この場合、係止爪12と支持突条部13とディスク収納部10の一端が一直線に並ぶように構成すればよい。
そして、光ディスクDの起き上がった部分をつまんでディスク収納部10から光ディスクDを取り外す。尚、光ディスクDの取り出しに際しては、円弧状部分の端縁を面外方向からディスク収納部10の底面10Aに向かって押さえつけても、係止爪12同士を結ぶ線Aを中心として対称な位置にも支持突条部13が形成されているので、同様の手順により光ディスクDを取り外すことができる。
前述のような本実施形態によれば、次のような効果がある。
起立壁11と係止爪12とにより、光ディスクDが押さえつけられた状態でディスク収納部10内に固定されるため、搬送中に動くこともなく、梱包材を別途用意することなく、光ディスクDをディスクケース内で動かないように収納することができる。一方、光ディスクDがディスク収納部10の底面10Aから突出する支持突条部13により支持され、この支持突条部13が係止爪12同士を結ぶ線から離れた位置にあるため、光ディスクDをディスク収納部10から取り出す際には、光ディスクDの端縁を押さえつければ、テコの原理によって係止爪12部分の係合が外れて簡単に取り外すことができる。
支持突条部13が係止爪12同士を結ぶ線Aに沿って延びるように構成されているので、光ディスクDの線Aに直交する方向の端部のどこを押しても、係止爪12を外す力を作用させることができ、一層簡単にディスク収納部10から光ディスクDを取り外すことができる。
支持突条部13が係止爪12同士を結ぶ線Aを中心として略対称な位置に形成されていることにより、係止爪12により装着された光ディスクDを底面10A側に押さえつける力を、2つの支持突条部13によって均等に分散して支持することができるため、光ディスクDをディスク収納部10内に一層確実に固定することができる。
係止爪12の爪部122と光ディスクDの筐体との当接面が、光ディスクDの外側、すなわち、基部121に向かうに従って、ディスク収納部10の底面10Aに接近するような傾斜面とされているので、光ディスクDの筐体の厚さ寸法にバラツキが生じたとしても、筐体上面に爪部122を当接させることができ、ディスク収納部10に光ディスクDを確実に固定することができる。
ディスク収納部10が移動規制部14を備えていることにより、光ディスクDをディスク収納部10に装着すると、移動規制部14によって、ディスク本体が筐体内面に付勢力によって押さえつけられるようになり、ディスク本体が筐体内で動くことを防止することができるため、収納状態でディスクケースを振っても、ディスク本体が動いて騒音となることがない。
ディスクケースの収納部1にメモリ収納部20が形成されていることにより、光ディスクDがゲームプログラム等のソフトウェアの場合、ゲームの進行状態をメモリMに記録しておき、記録したメモリMをメモリ収納部20に装着しておけば、再度ゲームを実行する際、メモリ収納部20に装着したメモリMを用いて、簡単にゲームを再開することができ、便利である。
<2.第2実施形態>
第2実施形態を図7に示す。図7の説明にあたって、前述した構成要素と同一構成要素については、同一符号を付して、その説明を簡略又は省略する。
第1実施形態に係るディスクケースでは、ディスク収納部10は、盾型状の光ディスクDの側端縁に沿って延びる一対の起立壁11を備えていた。
また、前記第1実施形態に係るディスクケースの移動規制部14は、平面視略円形状の当接部142を腕部141が片持ち支持するような構成であった。
これに対して、第2実施形態に係るディスクケースは、図7に示すように、起立壁31が光ディスクDの略全周を囲むように構成されている点が相違する。
また、第2実施形態に係るディスクケースの移動規制部34は、当接部342が半円形状となっていて、その各々が腕部341によってディスク収納部10の底面10Aから面外方向に突出している点が相違する。
以下、これらの相違点について詳述する。
起立壁31は、図7に示されるように、係止爪12が突設される部分を除いて光ディスクDの筐体形状に応じた略盾型状に突出形成されている。
この起立壁31の上端縁は、光ディスクDが収納されると、光ディスクDの上面が下側となるような高さ寸法に設定されていて、一対の係止爪12を結ぶ線Aに直交する方向の起立壁31の端部には、この高さ寸法よりも突出高さの少ない凹部311が形成されている。この凹部311は、光ディスクDの側面が露出するような高さ寸法とされている。
移動規制部34は、係止爪12同士を結ぶ線に沿って、互いに向き合うように斜め上方に突出形成される一対の腕部341と、各腕部341の先端部分に設けられる半円形状の当接部342とを備えている。それぞれの当接部342の間には隙間が形成されており、光ディスクDが挿入されて当接部342が下方に変形しても、それぞれの当接部342が干渉しないようになっている。
そして、光ディスクDをディスク収納部10から取り出す際には、起立壁31の凹部311に応じた位置で光ディスクDの端部を押さえつけ、第1実施形態の場合と同様に、支持突条部13を支点として光ディスクDを回転させて取り出すことができる。
このような第2実施形態に係るディスクケースによれば、前述した第1実施形態で述べた効果に加えて次のような効果がある。
すなわち、起立壁31が光ディスクDの略全周を囲むように構成されているため、ディスク収納部10が補強され、収納部1全体の強度が向上し、収納後、ディスクケースに外力が作用しても変形が起こりにくくなり、内部の光ディスクDを強固に保護することができる。
また、起立壁31の一部に凹部311が形成されていることにより、光ディスクDが挿入された状態において、光ディスクDを取り外そうとした際、どこを押せば取り外せるのか明瞭に把握できるため、取り扱いの利便性が向上する。
<3.第3実施形態>
第3実施形態を図8に示す。
第2実施形態に係るディスクケースでは、ケース1つに光ディスクDを1枚収納するように構成されていた。
これに対して、第3実施形態に係るディスクケースは、図8に示すように、光ディスクDを2枚収納できるような構成とされている点が相違する。
すなわち、第3実施形態に係るディスクケースは、2つのディスク収納部10と、1つのメモリ収納部20とを備えて構成されている。
ディスク収納部10は、それぞれが、第2実施形態と同様な光ディスクDの略全周を囲むように形成された起立壁41を備えて構成され、収納部1の略中央部分でそれぞれの起立壁41同士が連結されている。
この起立壁41のディスク収納部10の底面からの突出寸法は、第2実施形態の場合と略同じであるが、凹部411の形成位置が第2実施形態の場合とは異なり、盾型形状の四隅部近傍に形成されている点が相違する。尚、凹部のディスク収納部10の底面からの突出寸法は、第2実施形態の場合と同様であり、光ディスクDを装着すると、光ディスクDの筐体側面が露出するような構成となっている。
このような第3実施形態に係るディスクケースによれば、前述した第1実施形態及び第2実施形態で述べた効果に加えて、次のような効果がある。
すなわち、1つのディスクケースに2枚の光ディスクDを収納するように構成したため、複数枚の光ディスクDで構成される映画等を記録したものや、ゲームプログラムを効率的に収納することができる。
また、開閉構造は1枚収納用のディスクケースと何ら異なることがないため、光ディスク収納用のラック等にディスクケース毎収納するに際しても、ディスクケースの厚み等が異なって収納できない等の不具合が生じることもない。
<4.第4実施形態>
第4実施形態を図9および図10に示す。
第1実施形態に係るディスクケースでは、光ディスクDは、起立壁11の略中央に設けられる係止爪12によって、該光ディスクDの中央部分でディスク収納部10の底面10A側に付勢されることにより、ディスクケース内に固定されていた。
これに対して、第4実施形態に係るディスクケースは、図9に示されるように、ディスク収納部10の四隅近傍に設けられる係止爪52と、光ディスクDを挟持する係止クリップ53によってディスク収納部10内に固定されている点が相違する。
また、前記第1実施形態に係るディスクケースでは、メモリ収納部20は、メモリMの四隅部分を囲む係合部22を備え、この係合部22を構成する起立片221のそれぞれに設けられ、メモリMの側縁部分を台座21側に押圧固定する係止爪222によって固定されていた。
これに対して、第4実施形態に係るディスクケースのメモリ収納部60は、台座21の略全周を囲む起立片621と、この起立片621の上端から内側に突出する係止爪622、623とを備えている点が相違する。
以下、これらの相違点について詳述する。
第4実施形態に係るディスクケースのディスク収納部10には、図9に示されるように、収納される光ディスクDの略4隅部分を囲むように配置される係止爪52及び係止クリップ53がそれぞれ2つずつ設けられている。
係止爪52は、収納される光ディスクDの盾型状の上端縁の端部近傍2箇所に設けられている。この係止爪52は、図10に示されるように、ディスク収納部10の底面10Aから立ち上がる基部521と、この基部521の先端をディスク収納部10側に曲折した爪部522とを備えている。尚、この係止爪52は、第1実施形態に係る係止爪12と同様に、ディスクケースの射出成形時に一体的に形成される。
係止クリップ53は、図9に示されるように光ディスクDの盾型状の下側円弧状部分の両端近傍2箇所に設けられている。
この係止クリップ53は、図10に示されるように、光ディスクDを挟持するクリップ本体部531と、このクリップ本体部531とディスク収納部10の底面10Aとを連結する連結部532とを備えて構成される。
クリップ本体部531は、対向配置される一対の挟持片531A、531Bを備え、ディスク収納部10の底面10Aに軸部531Cによって回動自在に軸支されている。
上側の挟持片531Aの先端は、他の挟持片531Aに向かって膨出しており、下側の挟持片531Bの先端は上側の挟持片531Aの先端よりも延出方向に突出している。
そして、一対の挟持片531A、531B間の距離は、光ディスクDの厚さ寸法よりも若干大きくなっているが、挟持片531Aの先端膨出部分は光ディスクDの厚さ寸法よりも若干小さくなっている。
これにより、光ディスクDをこのクリップ本体部531に装着する際には、挟持片531Bが光ディスクDの厚さ方向に撓み、膨出部分が光ディスクDの上面に当接して挟持状態を維持できるようになる。
連結部532は、下側の挟持片531Bの基端と連結される板状部532Aを備え、この板状部532Aは、挟持片531Bと第1ヒンジ部532B、底面10Aと第2ヒンジ部532Cによって挟持片531B及び底面10A間を連結している。
第1ヒンジ部532B及び第2ヒンジ部532Cは、底面10Aから挟持片531Bに至る板状体を部分的に薄肉部とすることにより構成することができ、これら第1ヒンジ部532B及び第2ヒンジ部532Cによって、板状部532Aは底面10Aの面外方向に姿勢を変形することができるようになっている。
このような係止爪52及び係止クリップ53によって光ディスクDを装着固定する場合、スキー板におけるビンディング構造のような形で固定され、具体的には次のような手順
(1)まず、光ディスクDの先端部分を係止爪52の下方に斜め上方から装着し、係止爪52の基部521の壁面に押し当てる(図10(A))。
(2)この状態で光ディスクDの基端部分をディスク収納部10の底面側に下降させ、係止クリップ53の下側の挟持片531Bの上面に光ディスクDの下面を当接させる(図10(B))。
(3)さらに、光ディスクDを底面10A側に押し込むと、クリップ本体部531は、軸部531Cを中心に回転しながら、第1挟持片531A及び第2挟持片531Bの間に光ディスクDを挟持して、ディスク収納部10内に光ディスクDが装着固定される(図10(C))。
次に、装着固定された光ディスクDを取り外す際には、クリップ本体部531の第1挟持片531Aを、軸部531Cの外側(光ディスクDを挟持する部分とは反対側)を底面10A側に押して、軸部531Cを中心にクリップ本体部531を回動させると、係止爪52側の支持突条部13の上面を支点として光ディスクDが回動して、取り外すことが可能となる。
図9に戻って、メモリ収納部60は、台座21と、係合部62とを備えて構成され、係合部62内部にメモリが収納されるようになっている。
係合部62は、長方形状のメモリの短辺の一部が切り欠かれて開口され、他の部分は台座21を囲むように連続する起立片621と、この起立片621の上端に突出形成される係止爪622、623とを備えている。
係止爪622は、開口されていない起立片621の短辺部分に形成され、メモリの先端部分を押さえつける部分である。
係止爪623は、長方形状のメモリの長辺側縁部分を押さえつける部分であり、起立片621の長辺側に互いに向き合うように、2箇所設けられている。
このような係合部62にメモリを装着する場合、まずメモリの先端部分を係止爪622に挿入した後、メモリを台座21側に押し付けると、係止爪623は起立片621の可撓性によって押し拡げられ、メモリを台座21上に当接させた後、係止爪623が復元してメモリを押圧固定する。
このような第4実施形態によれば、前述した各実施形態で述べた効果に加えて、次のような効果がある。
すなわち、光ディスクDが2箇所の係止爪52及び2箇所の係止クリップ53によってディスク収納部10内に装着固定されるため、ディスク収納部10内での固定度が向上し、輸送時等に光ディスクDがディスク収納部10から脱落することを一層確実に防止することができる。
また、係止クリップ53のクリップ本体部531を回動させるだけで、光ディスクDの着脱を行うことができるため、光ディスクDの着脱を一層簡単に行うことができる上、光ディスクDを面外方向から押すことなく、取り外せるため、光ディスクDの保護の点からも好ましい。
<5.第5実施形態>
第5実施形態を図11〜図14に示す。
第1実施形態に係るディスクケースでは、係止爪12は、光ディスクDの形状に合わせて盾状に形成されたディスク収納部10のそれぞれの側縁部分略中央に設けられ、これら係止爪12によって、光ディスクDはディスクケース内に固定されていた。
これに対して、第5実施形態に係るディスクケースでは、図11に示されるように、ディスク収納部10の上端縁部分中央および円弧状部分中央に設けられる係止爪12Aによって、光ディスクDがディスク収納部10内に固定される点が相違する。また、蓋部2の略中央には、ディスクケースが閉じられた場合に、ディスク収納部10に収納された光ディスクDが該ディスク収納部10から脱落するのを押さえる押さえ部61が形成されている点が相違する。また、本実施形態では、メモリ収納部は、第4実施形態のディスクケースで示したメモリ収納部60が採用されている。
以下、これらの相違点について詳述する。
係止爪12Aは、前述の係止爪12と同様に、収納された光ディスクDを収納部1の開口側から底面側に押圧固定する部分である。係止爪12Aは、図11に示されるように、ディスク収納部10の盾型状の上端縁部分中央と、円弧状部分中央とに、それぞれが対向するように設けられている。すなわち、係止爪12Aは、盾型状に形成された光ディスクDを線対称に区分する中心線上で、かつ、該光ディスクD端部と係合する位置に設けられている。また、支持突条部13は、これら係止爪12同士を結ぶ線に平行に設けられている。さらに、凹部311は、係止爪12同士を結ぶ線と、ディスク収納部10の中央で直交する線と起立壁31とが交差する部分に形成されている。
係止爪12Aは、図12に示されるように、ディスク収納部10の底面10Aから立ち上がる起立部12A1と、光ディスクDに当接される爪部12A2と、これら起立部12A1および爪部12A2との間に曲折して形成された蛇行部12A3とを備えて構成されている。このうち、爪部12A2の光ディスクDとの当接面は、前述の係止爪12の爪部122と同様に、爪部12A2の先端から蛇行部12A2側に向かって次第に下方、すなわち収納部1の底面側に接近する傾斜面とされている。
係止爪12Aの蛇行部12A3は、起立部12A1から爪部12A2にかけて断面略S字状に蛇行して形成されている。すなわち、この蛇行部12A3は、光ディスクDがディスク収納部10に収納された場合に、光ディスクDの直径方向外側に向かって、ばね様に撓むように形成されている。また、この蛇行部12A3の先端は、起立壁31よりもディスク収納部10の中心に近い位置に突出しており、爪部12A2が光ディスクDと係合できるように形成されている。尚、この係止爪12は、第1実施形態に係る係止爪12と同様に、ディスクケースの射出成形時に一体的に形成される。
押さえ部61は、図11および図13に示されるように、蓋部2の係合突起5が形成される端縁に沿った端部近傍の内面で、かつ、前述の爪6に挟まれた位置に、側面L字状に形成されている。この押さえ部61は、該押さえ部61の蓋部2底面と対向する面と該蓋部2底面との距離が、爪6の蓋部2底面と対向する面と該蓋部2底面との距離よりも大きくなるように形成されている。この押さえ部61は、爪6と同様に、該押さえ部61と蓋部2の底面との間に挿入された操作説明書等の冊子を保持する。また、押さえ部61は、蓋部2で収納部1を塞いだ状態で、起立壁31によって規定されるディスク収納部10に収納された光ディスクDが、該ディスク収納部10から脱落しないように、ディスク収納部10を部分的に塞ぐ。具体的には、蓋部2の底面に対向する押さえ部61の面とは反対側の面61Aが、ディスク収納部10を部分的に覆うことにより、ディスクケース搬送時等において、光ディスクDと係止爪12Aとの係合が外れ、光ディスクDが起立壁31上方に飛び出してディスク収納部10から脱落しようとしても、面61Aがディスク収納部10上方を部分的に覆っているので、起立壁31によって形成され、かつ、面61Aによって覆われるディスク収納部10の空間から、該光ディスクDが脱落するのが防がれる。また、図14に示されるように、面61Aが、ディスクケース閉塞時に、ディスク収納部10に収納された光ディスクDの上面に当接される場合には、光ディスクDをディスク収納部10の底面10Aに向かって押さえる。尚、この押さえ部61は、ディスクケースの射出成形時に一体的に形成される。
このような第5実施形態に係るディスクケースによれば、前述の第1実施形態および第4実施形態で述べた効果に加えて、次のような効果がある。
すなわち、ディスク収納部10に対向するように設けられた一対の係止爪12Aが光ディスクDに係合して、該光ディスクDをディスク収納部10に収納する際に、係止爪12Aの蛇行部12A3が、係合する光ディスクDの直径方向外側に、ばね様に撓むこととなる。これによれば、光ディスクDに対して、底面10A側への付勢だけでなく、該光ディスクDの直径方向内側に適度な圧力を加えることとなるので、該光ディスクDを確実に、かつ、安定して固定することができる。
また、押さえ部61の面61Aが、ディスクケースを閉塞した状態で、ディスク収納部10に収納された光ディスクDの上面を部分的に覆うこととなるので、光ディスクDと係止爪12Aとの係合が外れた場合に、ディスク収納部10から該光ディスクDが脱落するのを防ぐことができる。すなわち、ディスクケースを閉塞した場合に、押さえ部61の面61Aがディスク収納部10上方を部分的に覆うので、起立壁31によって規定されるディスク収納部10の空間内に光ディスクDを保持することができる。また、ディスクケース閉塞時に、面61Aが光ディスクDの上面に当接される場合には、押さえ部61により、該光ディスクDが底面10Aに向かって押さえられることとなるので、ディスク収納部10において光ディスクDが不要に動くこと、および、ディスク収納部10から光ディスクDが脱落することを防ぐことができる。
ここで、押さえ部61は、該押さえ部61の蓋部2底面に対向する面と該蓋部2底面との距離が、爪6の蓋部2底面に対向する面と該蓋部2底面との距離よりも大きくなるように形成されているので、押さえ部61は、前述のように、光ディスクDの脱落防止および冊子の脱落防止を図りつつ、冊子の挟み込みの際に、爪6の邪魔にならないようにすることができる。
さらに、係止爪12Aが、ディスク収納部10を形成する起立壁31の上端縁部分中央および円弧状部分中央に配置されたことにより、係止爪12Aが光ディスクDの上端縁部分中央および円弧状部分中央と係合して、該光ディスクDを保持できるので、光ディスクDを確実に保持・固定することができる。すなわち、盾型状に形成された光ディスクDを線対称に区画する中心線上の該光ディスクDの端部と係止爪12Aとが係合する位置に、該係止爪12Aが配置されたことにより、それぞれの係止爪12Aが、光ディスクDの中心を保持・固定することができるので、確実に、かつ、安定して光ディスクDを保持・固定することができる。
加えて、係止爪12Aが起立壁31の上端縁部分中央および円弧状部分中央に配置され、これら係止爪12A同士を結ぶ線に平行に、すなわち、図11における上下方向に、2つの支持突条部13が形成されている。これによれば、光ディスクDをディスク収納部10から取り出す際には、光ディスクDは、支持突条部13の上端面を支点として回動することとなるので、光ディスクDの回動方向を、帯状部3を回動支点とした収納部1に対する蓋部2の回動方向と、同じまたは逆にすることができる。このため、係止爪12Aが、ディスク収納部10の側端縁部分中央に設けられている場合に比べ、閉塞されたディスクケースから光ディスクDを取り出す際の手の動きを小さくすることができる。従って、ディスクケースからの光ディスクDの取り出しを容易にすることができ、使い勝手の良いディスクケースを構成することができる。
<6.第6実施形態>
第6実施形態を図15〜図18に示す。
前述の第5実施形態に係るディスクケースでは、ケース1つに光ディスクDを1枚収納できるように構成されていた。また、これに伴い、押さえ部61は、蓋部2に1つ設けられる構成とされていた。
これに対して、第6実施形態に係るディスクケースは、図15に示されるように、前述の第5実施形態に係るディスクケースのディスク収納部10が2つ形成され、光ディスクDを2枚収納できるように構成されている。また、この第6実施形態に係るディスクケースには、前述の爪6および押さえ部61の機能を具備する押さえ爪7が蓋部2に形成されている点が、第5実施形態に係るディスクケースと相違する。
以下、これらの相違点について詳述する。
押さえ爪7は、図16および図17に示されるように、蓋部2の係合突起5が形成される端縁に沿った端部近傍の内面で、かつ、蓋部2で収納部1を閉塞した際に、ディスク収納部10に対応する位置に2つ形成されている。これら押さえ爪7は、図15〜図17に示されるように、蓋部2底面から起立する側面略L字状の押さえ部71と、同じく蓋部2底面から起立し、その先端で押さえ部71の水平方向を囲むように平面略U字状に形成された押さえ部72とを備えている。
押さえ部71は、図17に示されるように、蓋部2底面から起立する起立部711と、この起立部711先端から下方に向かって弧を描きながら帯状部3に向かって延出する曲折部712とを有し、全体として側面略L字状に形成されている。この曲折部712の蓋部2の底面と対向する面には、操作説明書等の冊子に当接される当接部712Aが形成されている。また、曲折部712は可撓性を有しており、冊子の厚さに応じて撓むことにより、確実に冊子を保持できる。
押さえ部72は、蓋部2底面から起立する起立部721と、この起立部721の先端から、押さえ部71の水平方向の周囲を囲むように平面略U字状に形成されたカバー部722とを備えている。このカバー部722は、押さえ部71の当接部712Aとともに、押さえ爪7と蓋部2の底面との間に挿入された冊子を保持する部分である。また、蓋部2の底面に対向する面とは反対側のカバー部722の面722Aは、収納部1が蓋部2で塞がれた際に、光ディスクDをディスク収納部10から脱落しないように、該ディスク収納部10上方を部分的に塞ぐ面である。尚、押さえ部72は、該押さえ部72の蓋部2底面に対向する面と該蓋部2底面との距離は、押さえ部71の当接部712Aの蓋部2底面に対向する面と該蓋部2底面との距離よりも大きくなるように形成されている。これにより、押さえ部71に冊子を挟み込む際に、押さえ部72が邪魔にならないようにすることができる。
すなわち、押さえ部72のカバー部722に形成された面722Aは、前述の押さえ部61と同様に、ディスクケースが閉塞された状態では、起立壁31によって規定されるディスク収納部10の上方を部分的に覆うことにより、係止爪12Aと光ディスクDとの係合が外れ、光ディスクDが浮き上がった場合に、該光ディスクDを起立壁31によって規定されるディスク収納部10の空間内に留める。また、図18に示されるように、ディスクケースが閉塞された状態で、ディスク収納部10に収納された光ディスクDの上面に、カバー部722の面722Aが当接される場合には、該光ディスクDをディスク収納部10の底面10Aに向かって押さえつける。
尚、これら押さえ部71,72から構成される押さえ爪7は、ディスクケースの射出成形時に一体的に形成される。
このような第6実施形態に係るディスクケースによれば、前述の第5実施形態で述べた効果に加えて、次のような効果がある。
すなわち、収納部1に形成された2つのディスク収納部10の上方を塞ぐ位置に対応する蓋部2のそれぞれの位置に、冊子等を保持する押さえ部71と、冊子等を保持するとともに、収納部1が蓋部2で閉塞された際に、光ディスクDをディスク収納部10の空間内に留める押さえ部72とを備える押さえ爪7を設けたことにより、蓋部2の構成を簡素化できる。すなわち、押さえ部71および押さえ部72をそれぞれ別に設けた場合、収納部1に形成されたディスク収納部10の数に応じて押さえ部72を設ける必要があるので、この押さえ部72とは別に設けられる押さえ部71とともに、蓋部2の構成要素が多くなる。これに対して、これら押さえ部71,72を一体化した押さえ爪7を設けることにより、蓋部2の構成要素が少なくなり、蓋部2の構成を簡素化することができる。
<7.第7実施形態>
第7実施形態を図19〜図25に示す。
第7実施形態では、第5実施形態のディスクケース(図11〜図14)に対して、次の点が異なる。
(7-1)メモリ収納部60が省略され、その分、ディスク収納部10が収納部1の中央部に設けられている。
(7-2)ディスク収納部10の外周に設けられる起立壁31の上端面が、ディスク収納部10に収納された光ディスクDの上面より低く形成されている。
(7-3)ディスク収納部10の中心に設けられる移動規制部84の構造。
(7-4)蓋部2側に設けられる押さえ部62の構造。
(7-1)ディスク収納部10は、図19に示すように、縦長矩形状(長方形状)に成形された収納部1の略中央位置、つまり、収納部1の長辺および短辺の略中央位置に設けられている。
(7-2)ディスク収納部10の外周に設けられる起立壁31の上端面は、図20に示すように、ディスク収納部10に収納された光ディスクDの上面よりも、低く形成されている。これにより、指などで、ディスク収納部10に収納された光ディスクDの外周縁をディスク収納部10の底面10A側に押圧すると、その指からの押圧力が最初に光ディスクDに作用するため、光ディスクDは支持突条部13を支点として傾けられる(図21参照)。従って、ディスクの押圧側とは反対側がディスク収納部10の底面10Aから離れる方向へ傾くので、掴みやすい。従って、ディスクの取り出し作業をより容易に行うことができる。
更に、押圧していくと、押圧している指が起立壁31の上端面にも当たるため、それ以上の押圧が規制される。このとき、一対の係止爪12A,12Aによってディスクの直径方向両端が弾性的に挟持されているため、つまり、一対の係止爪12A,12Aの挟持力によってディスクがディスク収納体に保持されているから、例えば、ディスク収納体を傾いた姿勢に保ったまま、ディスクをディスク収納部10から取り出す際にも、ディスクがディスク収納体から落下するのを防止できる。
(7-3)ディスク収納部10の中心に設けられる移動規制部84は、図22および図24に示すように、底面10Aに略U字状の切り欠き84Aを形成し、この内側部分を底面10Aの面外方向に突出させて形成されている。この移動規制部84は、底面10Aから斜め上方に立ち上がる腕部841と、腕部841の先端から略水平状に延びる当接部842とを備える。
腕部841は、図23に示すように、底面10Aよりも肉薄に形成され、当接部842の面外方向の力、すなわち、ディスク収納部10の底面10Aに向かう力に対して弾性的に撓むようになっている。また、この腕部141の中央には、切り欠き84Bが形成されている。この切り欠き84Bの幅方向の大きさ、すなわち、図22における左右方向の大きさにより、腕部841の幅方向の寸法が変わるので、腕部841の弾性力を変えることができる。このため、この切り欠き84Bの大きさを調整して腕部841の幅方向の寸法を変えることにより、底面10Aと当接部842との距離、すなわち、当接部842の高さを変えることなく、当接部842の面外方向への付勢力を調整することができる。
当接部842は、光ディスクDがディスク収納部10に装着されると、筐体内部に収納されたディスク本体のセンターホール部分が当接する部分である。当接部842がディスク本体のセンターホールに当接すると、腕部841が底面10A側に撓み、撓んだ腕部841の弾性力によってディスク本体は上側に付勢され、光ディスクDの筐体内面に当接することにより、ディスク本体の動きが規制される。
(7-4)蓋部2側に設けられる押さえ部62は、冊子を挟み込むものであり、これとともに、蓋部2により収納部1のディスク収納用開口を閉塞した場合に、ディスク収納部10を部分的に覆い、該ディスク収納部10から光ディスクDが脱落するのを防ぐものである。
この押さえ部62は、図24に示すように、蓋部2底面から起立する起立部621と、この起立部621の先端から蓋部2底面と略平行に帯状部3に向かって延出する延出部622とを備えており、側面視略L字状に形成されている。また、延出部622の略中央には、帯状部3側の端部から略U字状の切込みが形成され、この切り込みの内側部分が、帯状部3とは反対側に延出するとともに、蓋部2底面に向かって延出した後、その先端部分が底面の面外方向に向かって緩やかに曲折する挟持部623が設けられている。このような押さえ部62は、蓋部2と一体的に形成されている。
延出部622は、可撓性を有し、蓋部2により収納部1のディスク収納用開口が閉塞された状態で、図25に示すように、ディスク収納部10の上方を部分的に覆うように延出して形成されている。このディスクケースの閉塞状態で、底面10Aに対向する延出部622の面622Aと、光ディスクDの上面との間には、図25におけるクリアランスEが生じている。
このような延出部622により、ディスクケースの閉塞状態で、係止爪12Aと光ディスクDとの係合が外れ、光ディスクDが浮き上がった場合に、延出部622の面622Aと、光ディスクDの上面とが当接されるので、該光ディスクDをディスク収納部10の領域内に留めることができる。また、延出部622の面622Aと、光ディスクDの上面との間にはクリアランスが生じているため、延出部622が光ディスクDの上面を損傷することを防ぐことができる。さらに、光ディスクDの厚さ寸法が大きく形成され、延出部622の面622Aが光ディスクDの上面に当接し、延出部622が図25における上方に撓むことにより、該光ディスクDをディスク収納部10の底面10Aに向かって付勢する。これにより、光ディスクDがディスク収納部10に押さえられるので、光ディスクDを安定してディスク収納部10に収納することができる。
挟持部623は、蓋部2底面と、この底面に対向する挟持部623の面623Aとの間に挟み込まれた冊子を挟持するための部分であり、図19に示すように、延出部622の略中央に形成された平面視略U字状部分である。この挟持部623は、図24に示すように、帯状部3側の端部(延出部622の先端)から、帯状部3とは反対側に向かって(延出部622の基端側に向かって)、かつ、蓋部2の底面に向かって緩やかに延出し、該挟持部623の蓋部2底面に対向する面が、該底面と同一平面上に位置した部分から、該底面の面外方向に向かって曲折するように形成されている。
この挟持部623は、可撓性を有しており、挟持される冊子の厚さ寸法に応じて、挟持部623の帯状部3側の端部を中心として矢印F方向に回動し、冊子に対して、矢印F方向とは反対方向の付勢力を作用させる。これにより、蓋部2底面および挟持部623の面623Aとの間に、冊子を確実に挟持することができる。
この挟持部623は、蓋部2底面と、この底面に対向する延出部622の面622Bとの間の寸法と略一致する厚さ寸法までの冊子を挟持することが可能である。この場合、図24における二点鎖線で示すように、挟持部623の面623Aは、蓋部2底面に対向する延出部622の面622Bと同一平面上に位置することとなる。また、この場合、挟持部623の延出方向先端部分は、延出部622の面622Aと同一の平面からわずかに突出する。
ここで、ディスクケースを閉塞した状態では、図25に示すように、挟持部623によって挟持できる最大の厚さ寸法を有する冊子が、該挟持部623に挟持された場合でも、挟持部623の先端部分の突出がディスクケース内の部材によって妨げられることがない。逆に言えば、挟持部623の先端部分が延出部622の面622Aと同一の平面から突出しても、他の部材に当接することがない。従って、このような挟持部623を備えた押さえ部62を、ディスクケースに設けることにより、挟持できる冊子の厚さ寸法が、ディスクケース内の部材によって制限されることのないディスクケースを構成することができ、ディスクケース内の空間を有効活用することができる。
<第8実施形態>
第8実施形態を図26に示す。
第8実施形態は、第7実施形態のディスクケース(図19〜図25)に対して、ディスク収納部10が収納部1に2つ配置され、これに対応して、押さえ部62も蓋部2に2つ配置されている点が異なる。これらの構成(ディスク収納部10の数や押さえ部62の数)以外については、第7実施形態のディスクケースと同じである。
<第1〜第8実施形態に対する変形例>
前記第1〜第8実施形態では、支持突起を一対の係止爪12に沿って延びる支持突条部13として構成したが本発明はこれに限られない。すなわち、例えば、点状の支持突起を光ディスクDの外周近傍に4箇所程度設けるような構成としてもよく、図1を参照すれば、一対の係止爪12を結ぶ線Aに沿って延びる複数の点状の突起として構成してもよい。
<第9実施形態>
第9実施形態を図27〜図30に示す。
図27には、第9実施形態に係るディスクケースA1が示されている。
ディスクケースA1は、ゲームプログラム、映像情報、音声情報等を記録した光ディスクを収納するディスク収納体である。このディスクケースA1は、内部に収納される光ディスクDとともに、情報提供体を構成しており、このような情報提供体により、これらディスクケースA1および光ディスクDを1つの梱包により流通させることができる。
このディスクケースA1は、光ディスクDが収納される断面略凹状の収納部A2と、この収納部A2のディスク収納用の開口を塞ぐ、同じく断面略凹状の蓋部A3とを備え、収納部A2および蓋部A3は、略中央部分の帯状部A4によって連結されている。この帯状部A4と、収納部A2および蓋部A3との境界部分は、ヒンジ構造となっており、帯状部A4を回動支点として、蓋部A3を収納部2側に回動させて、蓋部A3で収納部A2を塞ぐことができる。
収納部A2における帯状部A4との連結部とは反対側の端縁には、一対の挟持片A5が、図27における上下2箇所に、収納部A2と一体的に形成されている。また、蓋部A3における帯状部A4との連結部とは反対側の端縁には、先端が帯状部A4とは反対方向に鉤状に曲折した係合突起A6が、図27における上下2箇所に突設されている。そして、蓋部A3で収納部A2を塞ぐ際には、挟持片A5の間に、対応する位置に形成された係合突起A6を差し込むことにより、係合突起A6が挟持片A5に挟持され、ディスクケースA1を閉じることができる。
また、蓋部A3の係合突起A6が形成される端縁に沿った端部略中央の底面には、前記押さえ部62が、蓋部A3と一体的に形成されており、この押さえ部62には、ゲームプログラムの操作説明書や、映画等の冊子を挟み込めるようになっている。なお、この押さえ部62の構造については、第7実施形態で説明した押さえ部62の構造と同じであるので説明を省略する。
収納部A2には、光ディスクDを収納するディスク収納部A10が形成されている。
ここで、光ディスクDについて説明すると、詳しい図示を省略するが、光ディスクDは、合成樹脂製の筐体と、この筐体内に収納される略円形状の光ディスク本体とを備えている。
このうち、光ディスク本体は、光読取方式の光ディスクであり、この光ディスク本体には、ゲームプログラム、映画等の種々の画像情報、および音楽等の音声情報等を記録することができるようになっている。
筐体は、図27における二点鎖線Dで示すように、平面視略盾型形状に形成されてい。すなわち、筐体の外周形状は、平行な一対の直線部分と、それぞれの直線部分の一方の同じ側の端部同士を連結し、それぞれの端部間を直径とする半円形状部分と、この半円形状部分の直径の中心から半円形状部分の端縁略中央を通る直線上で、かつ、円形状部分の外側にある一点を中心として円弧状に構成され、一対の直線部分の他方の端部同士を連結する円弧状部分とを備えて構成されている。この半円形状部分の直径の中心は、ディスク本体の中心であり、かつ、筐体の中心である。
この筐体の底面には、光ディスク本体を部分的に露出させる開口が形成され、この開口を開閉するシャッタが設けられている。これら開口およびシャッタは、光ディスク本体が収納される筐体の位置に設けられ、光ディスクDが電子機器に装着されると、このシャッタが移動して開口が開放され、この開口を介して、光ディスク本体に記録された情報を光学的に読み取ることができるように構成されている。
図28には、ディスクケースA1の図27におけるXXVIII−XXVIII 線断面図が示されている。
ディスク収納部A10は、光ディスクDの筐体形状に応じた略盾型の収納空間とされており、この収納空間内に光ディスクDが収納される。このディスク収納部A10は、図27および図28に示すように、光ディスクDを支持する支持突起A12と、この支持突起A12の外周部分に配置された4つの係止爪A13と、ディスク収納部A10の中心に配置された移動規制部84(第7実施形態と同じ移動規制部84)と、光ディスクDを収納する際に、該光ディスクDを案内するガイド部としての起立壁A15とを備えている。
なお、このディスク収納部A10は、収納部A2の略中央に形成され、収納部A2の中央に移動規制部84が配置されている。
支持突起A12は、光ディスクDの外周形状に沿って形成されている。詳述すると、支持突起A12は、光ディスクDの盾型の筐体の外周寸法より少し小さい形状で、ディスク収納部A10の底面A10Aから起立して形成されている。
この支持突起A12は、光ディスクDの外周形状に合わせて略盾型形状とされ、第1円弧状部A121と、直線部A122と、第2円弧状部A123とから構成されている。詳述すると、第1円弧状部A121は、前述の光ディスクDの筐体の半円形状部分に対応して半円形状に形成された部分である。直線部A122は、光ディスクDの筐体の直線部分に対応する部分であり、第1円弧状部A121の両端部から第1円弧状部A121とは反対側にそれぞれ平行に延出した一対の直線部分である。第2円弧状部A123は、光ディスクDの筐体の円弧状部分に対応する。具体的に、第2円弧状部A123は、第1円弧状部A121とは反対側の直線部A122の端部間を連結し、一対の直線部A122の第1円弧状部A121側の端部間の中心、すなわち、第1円弧状部A121の直径の中心から第1円弧状部A121の端縁中央を通る直線で、かつ、第1円弧状部A121の外側の点Xを中心として円弧状に形成された部分である。
光ディスクDは、この支持突起A12の上面部分に載置され、これにより、図28に示すように、ディスク収納部A10において、該光ディスクDの端縁部分が浮き上がるように支持される。
係止爪1A3は、図27に示すように、ディスク収納部A10に4つ設けられている。詳述すると、係止爪A13は、支持突起A12の外側で、かつ、該支持突起A12の第1円弧状部A121側および第2円弧状部A123側に、それぞれ2つずつ設けられている。これら係止爪A13は、ディスク収納部A10に収納された略盾型形状の光ディスクDの端縁と係合する場合に、その係合位置における光ディスクDの円弧の接線に対して略平行に設けられている。これにより、各係止爪A13と光ディスクDとが係合する面積が拡大し、かつ、係止爪A13によって係止される光ディスクDの端面と、この端面に対向する係止爪A13の面とが正対するので、各係止爪A13のディスクに対する係止力を効果的に作用させることができる。従って、係止爪A13による光ディスクDの係止を確実に行うことができ、光ディスクDをディスク収納部A10により確実かつ安定して留めることができる。
第1円弧状部A121側に設けられた2つの係止爪A13Aは、光ディスクDの半円形状部分の端縁に当接され、該光ディスクDを、ディスク収納部A10の底面A10Aに向かって押圧固定する。
また、第2円弧状部A123側に設けられた2つの係止爪A13Bは、光ディスクDの円弧状部分の端縁に当接され、該光ディスクDを、ディスク収納部A10の底面A10Aに向かって押圧固定する。
これら係止爪A13A,A13Bは可撓性を有し、ディスク収納部A10に光ディスクDが収納されると、ディスク収納部A10の外側に撓み、該光ディスクDに対して内向きの付勢力を作用させる。これにより、光ディスクDを安定してディスク収納部A10に収納することができる。
ここで、係止爪A13Aは、それぞれの係止爪A13Aの中央からディスク収納部A10の中央、すなわち、ディスク収納部A10に収納される光ディスクDの光ディスク本体の中央に向かう直線Aが互いに直交する位置に配置される。また、これら係止爪A13Aは、支持突起A12の第1円弧状部A121および第2円弧状部A123のそれぞれの中央を結び、ディスク収納部A10の中央を通過する中心線となる直線Bから等距離となる位置に配置される。このため、ディスク収納部A10に収納された光ディスクDの半円形状部分を持ち上げるようにして該光ディスクDを取り出す際には、それぞれの係止爪A13Aと光ディスクDとの係合が同時に解除されることとなる。これによれば、光ディスクD取出時に、一方の係止爪A13Aの係止が解除され、他方の係止爪A13Aとの係止が解除されずに、光ディスクDがねじれるなどして、該光ディスクDに不要な負荷がかかることを防ぐことができる。
なお、光ディスクDの取り出し時の操作については、後に詳述する。
図29には、係止爪A13Aの図27におけるIXXX−IXXX線断面図が示されている。
係止爪A13Aは、収納部A2の底面から起立する起立部A131と、この起立部A131の先端で、ディスク収納部A10の略中央に向かって突出し、ディスク収納部A10に収納された光ディスクDを係止する係止部A132とを備え、これらが収納部A2に一体的に形成されている。この係止爪A13Aは、突出方向の寸法が、光ディスクDの厚さ寸法より大きく形成されている。
起立部A131は、ディスク収納部A10の中央に向かって若干傾斜して形成されている。このため、ディスク収納部A10に光ディスクDを収納した場合では、起立部A131は、外側に撓むこととなり、光ディスクDに付勢力を作用させる。
係止部A132は、ディスク収納部A10の底面A10Aからの位置が、ディスク収納部A10に収納された光ディスクDの上面より高い位置に形成されている。この係止部A132には、上端部分が上端に向かうにしたがってディスク収納部A10から遠ざかるように傾斜した上方傾斜部A132Aと、下端部分が下端に向かうにしたがってディスク収納部A10から遠ざかるように傾斜した下方傾斜部A132Bとが形成されている。このうち、下方傾斜部A132Bは、ディスク収納部A10に収納された光ディスクDの端縁に当接され、該光ディスクDをディスク収納部A10の底面A10Aに向かって、すなわち、図29における下方に向かって押圧固定する。これにより、光ディスクDが係止され、該光ディスクDの揺動が抑制される。
前述のように、係止爪A13Aは、可撓性を有し、起立部A131がディスク収納部A10に向かって傾斜して形成されているので、該係止爪A13Aは、ディスク収納部A10に光ディスクDを収納する際に、ディスク収納部A10の外側に向かって撓むこととなる。このため、係止爪A13Aは、該光ディスクDがディスク収納部A10に収納されると、係止爪A13Aの形成位置から外側に撓んだ状態で形態が維持される。これにより、光ディスクDに対して内向きの付勢力が作用することとなるので、光ディスクDを安定してディスク収納部A10に収納することができる。
また、係止部A132の下端部分に形成された下方傾斜部A132Bは、下方に向かうにしたがって、ディスク収納部A10から遠ざかるように傾斜して形成されている。これによれば、ディスク収納部A10に収納される光ディスクDの厚さ寸法に多少のばらつきがあっても、下方傾斜部A132Bに光ディスクDの端部が当接された場合に、下方傾斜部A132Bの傾斜に応じて係止爪A13Aがディスク収納部A10の外側に向かって撓むことにより、該光ディスクDの端縁に、確実に押圧力および付勢力を作用させることができる。従って、一層確実に光ディスクDを係止することができる。
第2円弧状部A123側に配置されたそれぞれの係止爪A13Bは、前述の直線Bから等距離となる位置に配置されている。また、それぞれの係止爪A13Bから直線Bまでの距離は、第1円弧状部A121側に配置された係止爪A13Aから直線Bまでの距離より大きいとされている。詳述すると、図27に示すように、直線Bと平行で、かつ、係止爪A13Bと光ディスクDとの係合箇所の中心を通る直線C1と、同じく直線Bと平行で、かつ、係止爪A13Aと光ディスクDとの当接箇所の中心を通る直線C2との間には、図27中Yで示す間隔が生じるように、係止爪A13Bは、係止爪A13Aより直線Bから離れた位置に配置されている。これによれば、直線Bに直交し、光ディスクDの中心を通る直線C3を中心として非対称な光ディスクDを確実に係止することができる。すなわち、係止爪A13Aより直線Bから離れた位置に係止爪A13Bを配置し、これら係止爪A13Bが、光ディスクDの直線Bの直交方向両端部近傍を係止することにより、光ディスクDの円弧状部分の直線C3に平行な方向の両端部が安定化するので、光ディスクDを安定して係止することができる。
なお、係止爪A13Bは、係止爪A13Aと同様の構造であるので、説明を省略する。
このような係止爪A13A,A13Bの配置位置によれば、それぞれの係止爪A13A,A13Bが光ディスクDの四隅近傍に配置されることとなるので、該光ディスクDを四隅以外の部分で係止する場合に比べ、小さな押圧力および付勢力で、該光ディスクDを確実に、かつ、安定して係止することができる。
また、2つの係止爪A13Bは、直線Bに対してそれぞれ等距離に配置されているので、ディスク収納部A10に収納された光ディスクDの円弧状部分の中央を持ち上げるようにして該光ディスクDを取り出す場合、該光ディスクDの円弧状部分に当接される2つの係止爪13Bと該光ディスクDとの係合が同時に解除されることとなる。このため、前述の係止爪13Aの場合と同様に、光ディスクDの取出時に該光ディスクDに不要な負荷がかかることを防ぐことができる。
さらに、それぞれの係止爪A13Aがディスク収納部A10の中心に対して90°の角度となるようにされているので、一対の係止爪A13Aの間には、光ディスクDの外周のおよそ1/4の間隔があいている。また、それぞれの係止爪A13Bと直線Bとの距離は、それぞれの係止爪A13Aと直線Bとの距離より大きいとされているので、係止爪A13Bの間および係止爪A13A,A13Bの間についても、光ディスクDの外周のおよそ1/4の間隔があくこととなる。これによれば、どの方向からも光ディスクDをディスク収納部A10から容易に取り出すことができる。従って、光ディスクDの取り出しを一層容易に行うことができる。
起立壁A15は、ディスク収納部A10に光ディスクDを収納する際に、該光ディスクDをディスク収納部A10に案内するディスク案内部であり、収納される光ディスクDの直線部分の端面に当接する位置に設けられている。この起立壁A15は、収納部A2の底面から起立して形成されている。また、光ディスクDに対向する起立壁A15の面は、先端部分から基端部分に向かうにしたがって、ディスク収納部A10の中央に近づくように傾斜して形成されている。これにより、光ディスクDを起立壁A15の傾斜に沿ってディスク収納部A10に収納できるので、光ディスクDの収納操作を容易にすることができる。また、起立壁A15は、可撓性を有しており、ディスク収納部A10に光ディスクDが収納される際に、光ディスクDの直線部に当接し、ディスク収納部A10外側に撓むこととなる。これにより、起立壁A15は、光ディスクDに対して、該光デイスクDの内向きの付勢力を作用させるので、ディスク収納部A10に収納された光ディスクDの揺動を抑えることができる。
以下に、ディスク収納部A10から光ディスクDを取り出す際の操作について詳述する。 ディスク収納部A10に収納された光ディスクDを取り出す際には、まず、光ディスクDの中央を中心として略対称位置の両端縁に、親指と、人差指または中指とをかける。この状態から、一方の端縁を、ディスク収納部A10の底面A10Aの面外方向に持ち上げると、他方の端縁近傍の支持突起A12を支点として光ディスクDが回動する。これにより、係止爪A13A,A13Bと光ディスクDとの係合が解除され、該光ディスクDをディスク収納部A10から取り出すことができる。ここで、支持突起A12は、該支持突起によって支持される光ディスクDの外周形状よりも小さく形成されているので、光ディスクDの端縁は、ディスク収納部A10の底面A10Aから浮いた状態となっている。これによれば、光ディスクDの端面および底面に指をかけやすくすることができるので、ディスク収納部A10から光ディスクDを容易に取り出すことができる。
以上のような、本発明のディスクケースA1によれば、以下のような効果を奏することができる。
(9-1)ディスクケースA1に形成されたディスク収納部A10に光ディスクDを収納する際には、光ディスクDは、該光ディスクDの外周形状と相似し、かつ、該光ディスクDの外周寸法より小さく形成された支持突起A12に載置され、該支持突起A12によって支持される。これによれば、支持突起A12が光ディスクDの外周形状に対して相似形に形成されているので、光ディスクDをディスク収納部A10に収納する場合、該光ディスクDの収納方向、すなわち、図27に示すディスク収納部A10における該光ディスクDの上下方向を、使用者に容易に認識させることができ、光ディスクDの収納方向を間違えにくくすることができる。
(9-2)光ディスクDは、該光ディスクDの半円形状部分および円弧状部分の端縁に当接される係止爪A13(A13A,A13B)によって、ディスク収納部A10に係止される。これによれば、係止爪A13が当接される端縁以外の光ディスクDの端縁に指をかけて、該光ディスクDをディスク収納部A10から取り出すことができる。ここで、支持突起A12は、光ディスクDの外周寸法より小さく形成され、この支持突起A12に光ディスクDは載置されるので、該支持突起A12により、光ディスクDの端縁部分は、ディスク収納部A10の底面A10Aから浮き上がるように支持される。これによれば、光ディスクDを取り出す際には、該光ディスクDの端面から底面にかけて指をかけることができるので、光ディスクDをディスク収納部A10の底面A10Aの面外方向に持ち上げやすくすることができる。従って、ディスク収納部A10からの光ディスクDの取り出しを容易に行うことができる。
(9-3)光ディスクDを係止する係止爪A13(A13A,A13B)は可撓性を有するので、光ディスクDがディスク収納部A10に収納される際には、該ディスク収納部A10の外側に撓むことにより、光ディスクDに内向きの付勢力を作用させることができる。これによれば、係止爪A13に形成された下方傾斜部A132Bによるディスク収納部A10の底面A10Aに向かって作用する押圧力だけでなく、内向きの付勢力を光ディスクに作用させることができる。従って、光ディスクDを安定してディスク収納部A10に収納することができる。
(9-4)支持突起A12の第1円弧状部A121および第2円弧状部A123の外側には、それぞれ2つの係止爪A13A,A13Bが設けられている。これによれば、それぞれの係止爪A13A,A13Bから光ディスクDの略中央に向かって内向きの付勢力を作用させることができるので、光ディスクDを安定してディスク収納部A10に収納することができる。
(9-5)支持突起A12の第1円弧状部A121側に配置された一対の係止爪A13Aと第2円弧状部A123側に配置された一対の係止爪A13Bは、該支持突起A12の第1円弧状部A121および第2円弧状部A123のそれぞれの中央を結ぶ直線Bから、それぞれ等距離に配置されている。すなわち、第1円弧状部A121側に設けられた2つの係止爪A13Aは、それぞれ直線Bから等距離に位置し、また、第2円弧状部分A123側に設けられた2つの係止爪A13Bは、それぞれ直線Bから等距離に位置している。これによれば、光ディスクDの半円形状部分および円弧状部分のいずれかの端部を持ち上げて、該光ディスクDをディスク収納部A10から取り出す際に、該端部近傍に設けられた一対の係止爪A13Aまたは係止爪A13Bと光ディスクDとの係合が、同時に解除されることとなるので、光ディスクDに局所的な負荷がかかることを抑えることができるとともに、該光ディスクDの取り出しを容易に行うことができる。また、それぞれの係止爪A13A,A13Bから、光ディスクDの半円形状部分および円弧状部分に均等に係止力を作用させることができるので、安定して光ディスクDを収納することができる。
(9-6)第2円弧状部A123側の一対の係止爪A13Bは、第1円弧状部A121側の一対の係止爪A13Aより、中心線となる直線Bから離れた位置に配置されている。これによれば、一対の係止爪A13Bは、直線C3を中心として非対称に形成された光ディスクDの円弧状部分の両端部を係止することとなるので、光ディスクDを一層安定して押圧固定することができる。
(9-7)ディスク収納部A10の第1円弧状部A121に設けられた2つの係止爪A13Aは、それぞれの係止爪A13Aの中央と、ディスク収納部A10の中央、すなわち、収納される光ディスクDのディスク本体の回転中心とを結ぶ直線Aが、互いに直交する位置に設けられている。これによれば、係止爪A13Aからの押圧力および付勢力を、光ディスクDに効率良く作用させることができる。従って、ディスク収納部A10に収納された光ディスクDの揺動を抑制して、該光ディスクDを安定して収納することができる。
(9-8)また、係止爪A13Aは、ディスク収納部A10の中心に対して互いに90°をなす第1円弧状部A121側に配置されており、また、第2円弧状部A123側に配置された係止爪A13Bは、直線Bに対して、係止爪A13Aより離れた位置に配置されている。これによれば、各係止爪A13A,A13Bは、光ディスクDの四隅部分を係止することとなるので、ディスク収納部A10における光ディスクDの揺動を効果的に抑えることができ、光ディスクDを一層安定してディスク収納部A10に収納することができる。
また、それぞれの係止爪A13A,A13Bの光ディスクDの外周における間隔は、光ディスクDの全体に対するおよそ1/4ずつとなるので、光ディスクDをいずれの方向からも容易に取り出すことができる。
さらに、このような係止爪A13A,A13Bの配置位置により、光ディスクDの向きを逆にして、係止爪A13Aが光ディスクDの円弧状部分を係止し、係止爪A13Bが該光ディスクDの半円形状部分を係止するように光ディスクDをディスク収納部A10に配置した場合では、光ディスクDの外周形状と係止爪A13A,A13Bの配置位置が合致しないため、該光ディスクDを係止しないようにすることができる。従って、光ディスクDが誤って逆向きにディスク収納部A10に収納されないようにすることができる。
(9-9)係止爪A13A,A13Bは、各係止爪A13A,A13Bと光ディスクDとの係合箇所における接線と平行に配置されている。これによれば、各係止爪A13A,A13Bと、光ディスクD端面とは正対することとなるので、各係止爪A13A,A13Bによる係止力を光ディスクD端面に効率良く作用させることができる。従って、光ディスクDを一層安定して押圧固定することができる。
(9-10)ディスク収納部A10には、支持突起12の直線部A122の外側で、かつ、収納される光ディスクの直線部に対向する位置に、収納部A2底面から起立する起立壁A15が形成されている。また、この起立壁A15は、ディスク収納部A10側の面が、先端から基端に向かうにしたがって、ディスク収納部A10に近づくように傾斜して形成されている。これによれば、ディスク収納部A10に光ディスクDを収納する際に、該光ディスクDは起立壁A15によって、ディスク収納部A10に案内されることとなるので、光ディスクDの収納動作を簡便に行うことができる。
また、起立壁A15は、支持突起A12の直線部A122の外側に、該直線部A122の形成方向に沿って形成されているので、この支持突起A12に載置される光ディスクDの方向、すなわち、光ディスクDのディスク収納部A10における方向を、使用者に一層認識させやすくすることができる。
さらに、起立壁A15は、光ディスクDの端面に当接されるので、光ディスクDのディスク収納部A10における揺動を抑えることができる。従って、より一層安定して光ディスクDをディスク収納部A10に収納することができる。
(9-11)ディスクケースA1および光ディスクDは、情報提供体を構成している。これによれば、光ディスクDと、この光ディスクDの外周形状に応じて形成された支持突起A12等により構成され、該光ディスクDの収納に好適なディスクケースA1とを、1つの情報提供として流通させることができ、この情報提供体を使用者等に提供することができる。
<第9実施形態に対する変形例>
第9実施形態では、ディスクケースA1には、1つのディスク収納部A10が形成されるとしたが、本発明はこれに限らず、1つのディスクケースに複数のディスク収納部A10を設け、それらに対応する数の光ディスクDを収納できるように構成してもよい。
図31には、2つのディスク収納部A10が形成されたディスクケースA1Aが示されている。
ディスクケースA1Aは、収納部A2の中心に対して対称位置に2つのディスク収納部A10が形成され、2つの光ディスクDを収納可能に形成されている。また、ディスクケースA1Aの閉塞時に、ディスク収納部A10を部分的に覆う押さえ部62が、該ディスク収納部A10に対応する蓋部A3の端縁の位置に、2つ形成されている。
なお、ディスクケースA1Aの支持突起A12は、それぞれ、図31における上方に第1円弧状部A121を形成し、下方に第2円弧状部A123を形成したが、一方をこれとは反対向きに形成してもよく、両方を反対向きにしてもよい。
このようなディスクケースA1Aによれば、1つのディスクケースA1Aで2枚の光ディスクDを収納できる。これにより、収納する光ディスクDの枚数に対するディスクケースの数の割合が小さくすることができ、複数枚の光ディスクDで構成される映画等を記録したものや、ゲームプログラムを効率的に収納することができる。また、ディスクケースA1Aは、ディスクケースA1と比べて、形状、大きさ、および開閉構造に変化が無いので、ディスクケース内の空間を有効に利用することができる。
前記実施形態では、係止爪A13Aは、それぞれの係止爪A13Aの中央から、ディスク収納部A10の中央、すなわち、該ディスク収納部A10に収納される光ディスクDのディスク本体の回転中心までの直線Aが直交する位置に配置され、係止爪A13Bは、係止爪A13Aより、支持突起A12の第1および第2円弧状部A121,A123の端縁中央を結ぶ直線Bから離れた位置に配置されるとしたが、本発明はこれに限らない。例えば、係止爪A13Aと直線Bとの距離が、係止爪A13Bと直線Bとの距離が一致する位置に、それぞれ係止爪A13A,A13Bを配置してもよい。このような場合では、光ディスクDをディスク収納部A10のいずれの方向から取り外す場合であっても、持ち上げられる端部近傍に配置された2つの係止爪A13A,A13Bと光ディスクDとの係合が同時に解除されることとなる。従って、光ディスクの形状によっては、光ディスクに局所的な負荷がかかることを抑えることができるとともに、容易に光ディスクをディスク収納部から取り出すことができる。
また、係止爪A13Aのそれぞれから、ディスク収納部A10中央に向かう直線Aの交差角は、90°より小さくても大きくてもよい。また、ディスク収納部A10における支持突起A12の第1円弧状部A121側の中央と、第2円弧状部A123側の中央に1つずつ設けてもよい。
なお、前記実施形態の位置に係止爪A13A,A13Bを配置すれば、それぞれの係止爪A13A,A13Bからの付勢力が、光ディスクDに対して効率的に作用するので、安定して光ディスクDをディスク収納部A10に収納することができるほか、該ディスク収納部A10からの光ディスクDの取り出しを容易に行うことができる。
前記実施形態では、係止爪A13(A13A,A13B)は、収納部A2から傾斜して起立する構成としたが、本発明はこれに限らず、光ディスクDを係止可能な構成であればよい。例えば、係止爪A13A,A13Bの代わりに、図32に示すように、起立部A131と係止部A132とを側面視略S字状の可撓性を有する蛇行部A133により連結した係止爪A13Cを採用してもよい。このような係止爪A13Cによれば、蛇行部A133がばね様に撓むことにより、光ディスクDに対する付勢力が、適度な圧力で作用することとなるので、光ディスクDを確実に、かつ、安定して固定することができる。
なお、係止爪12Aに設けられた蛇行部12A3は、断面略S字状に形成したが、この蛇行回数に限らず、複数回蛇行した蛇行部を備える構成としてもよい。
<第1〜第9実施形態に対する変形例>
前記各実施形態では、光ディスクDのディスク本体の回転中心部分に移動規制部14、34、84を設ける構成としていたが、本発明はこれに限られず、移動規制部14、34、84がないものであってもよい。但し、移動規制部はディスク本体を上側に付勢し、係止爪はディスクの筐体を下側に付勢しているため、両者が相まってディスクの固定度を上げているという点では、移動規制部を設けておいた方が好ましい。
また、一対の係止爪12,12Aの起立壁11,31が、それぞれの係止爪12,12Aが対向するように配置されるのであれば、これら一対の係止爪12,12Aの形成位置は問わない。また、係止爪52および係止クリップ53についても同様である。また、これに伴い、支持突条部13の形成方向および起立壁31の凹部311の形成位置についても適宜決めてよい。
また、押さえ部61、62および押さえ爪7は、蓋部2の係合突起5が形成される端縁近傍に沿った端部近傍の面に形成されるとしたが、本発明はこれに限られず、他の場所であってもよい。すなわち、蓋部2の底面で、かつ、収納部1を蓋部2が塞ぐ際に、押さえ部61、62および押さえ爪7の押さえ部72が、ディスク収納部10に収納された光ディスクDの少なくとも一部を覆う位置であれば、押さえ部61、62および押さえ爪7の形成位置は問わない。例えば、帯状部3に近接する蓋部2の端部近傍に、これら押さえ部61、62および押さえ爪7が形成されていてもよい。さらに、押さえ部61、62および押さえ爪7の形状についても、本発明の形状に限定されず、適宜変更してもよい。
さらに、押さえ部61、62の面61A、62Aおよび押さえ爪7に形成された押さえ部72の面722Aは、ディスクケースが閉塞された状態で、すなわち、収納部1が蓋部2で閉塞された状態で、ディスク収納部10に収納された光ディスクDに当接される場合があるとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、これら面61A,62A,722Aは、必ずしも光ディスクDに当接されなくともよく、光ディスクDと係止爪12Aとの係合が外れた場合に、該光ディスクDが起立壁31により規定されるディスク収納部10から脱落しない程度に、ディスク収納部10の上方を覆うように形成されていればよい。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造及び形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
前記実施形態では、光ディスクDは、略盾型形状を有するとしたが、他の形状を有しているものでもよい。例えば、円形状および矩形状の光ディスクでもよい。また、光ディスクに限らず、光磁気ディスク、磁気ディスク、レコード等を収納するケースとして、本発明を採用してもよい。
本発明は、映画等を記録した映像記録媒体や、ゲームプログラム等を記録した記録媒体において、光磁気記録形式の記録媒体を収納するケースとして好適に用いることができる。
本発明の第1実施形態に係るディスク収納体の構造を表す平面図。 前記実施形態における図1のII−II線断面図、及び要部断面図。 前記実施形態における図1のIII−III線断面図。 前記実施形態における図3の要部断面図。 前記実施形態における図3の要部断面図。 前記実施形態における作用を説明するための断面図。 本発明の第2実施形態に係るディスク収納体の構造を表す平面図。 本発明の第3実施形態に係るディスク収納体の構造を表す平面図。 本発明の第4実施形態に係るディスク収納体の構造を表す平面図。 前記実施形態におけるディスクの取り付け構造を表す断面図。 本発明の第5実施形態に係るディスク収納体の構造を表す平面図。 前記実施形態における図11のXII−XII線断面図。 前記実施形態における図11のXIII−XIII線断面図。 前記実施形態における閉塞されたディスクケースの図11のXIII−XIII線断面図。 本発明の第6実施形態に係るディスク収納体の構造を示す平面図。 前記実施形態における図15のXVI−XVI線断面図。 前記実施形態における図16の部分拡大図。 前記実施形態における閉塞されたディスクケースの図15のXVI−XVI線断面図。 本発明の第7実施形態に係るディスク収納体の構造を表す平面図。 前記実施形態における図19のXX−XX線断面図。 前記実施形態において、ディスクケースを取り出す際の様子を示す断面図。 前記実施形態における移動規制部を示す拡大図。 前記実施形態における図22のXXIII−XXIII 線断面図。 前記実施形態における押さえ部の部分拡大図。 前記実施形態における閉塞されたディスクケースの断面図。 本発明の第8実施形態に係るディスクケースの構造を表す平面図。 本発明の第9実施形態に係るディスクケースの構造を表す平面図。 前記実施形態における図27のXXVIII−XXVIII 線断面図。 前記実施形態における図27のIXXX−IXXX 線断面図。 前記実施形態における閉塞されたディスクケースの断面図。 前記実施形態におけるディスクケースの変形を示す平面図。 前記実施形態における係止爪の変形を示す断面図。
符号の説明
1…収納部、2…蓋部、11、31、41…起立壁、12、12A…係止爪、12A1…起立部、12A2…爪部、12A3…蛇行部、13…支持突条部(支持突起)、14、34…移動規制部、20…メモリ収納部(記録媒体装着部)。
A1…ディスクケース(ディスク収納体)、A2…収納部、A3…蓋部、A12…支持突起、A121…第1円弧状部、A122…直線部、A123…第2円弧状部、A13(A13A,A13B)…係止爪、A15…起立壁(ディスク案内部)、D…光ディスク(ディスク)。
62…押さえ部、621…起立部、622…延出部、623…挟持部。

Claims (18)

  1. 筐体内にディスク本体を内装したディスクが収納される収納部と、この収納部のディスク収納用の開口を塞ぐ蓋部とを備えたディスク収納体であって、
    前記収納部は、
    前記ディスクの外周の少なくとも一部を囲み、前記収納部底面から立ち上がる起立壁と、
    この起立壁の壁側面から前記ディスクを挟んで互いに対向して突出形成され、収納された前記ディスクを前記収納部の開口側から該収納部の底面側に押圧固定する一対の係止爪と、
    この一対の係止爪を結ぶ線とは離れた位置に形成され、前記ディスクの底面の一部を支持する複数の支持突起とを備えていることを特徴とするディスク収納体。
  2. 請求項1に記載のディスク収納体において、
    前記支持突起は、前記ディスクの一端側が収納部底面に向かって押圧されたとき、ディスクの他端側が前記収納部底面から突出する方向にディスクが傾くように配置されていることを特徴とするディスク収納体。
  3. 請求項に記載のディスク収納体において、
    前記一対の係止爪は、収納されるディスクの直径方向両端を押圧固定する位置に突設され、かつ、前記ディスクの一端側が収納部底面に向かって押圧され、ディスクの他端側が前記収納部底面から突出する方向にディスクが傾いたとき、ディスクの直径方向両端を弾性的に挟持可能な高さ位置に配置されていることを特徴とするディスク収納体。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のディスク収納体において、
    前記一対の係止爪は、収納されるディスクのディスク本体の直径方向両端を押圧固定する位置に突設され、
    前記複数の支持突起のそれぞれは、前記一対の係止爪を結ぶ線に沿って延びる突条であることを特徴とするディスク収納体。
  5. 請求項に記載のディスク収納体において、
    前記突条は、前記一対の係止爪を結ぶ線を中心として略対称な位置に形成されていることを特徴とするディスク収納体。
  6. 請求項に記載のディスク収納体において、
    前記一対の係止爪は、収納されるディスクの筐体端縁近傍に形成され、
    この筐体端縁と向き合う他の筐体端縁には、該筐体を厚さ方向で挟持する係止部が設けられていることを特徴とするディスク収納体。
  7. 請求項〜請求項のいずれかに記載のディスク収納体において、
    前記係止爪の前記ディスクとの当接面は、該ディスク外側に向かうに従って、前記収納部底面に接近する傾斜面とされていることを特徴とするディスク収納体。
  8. 請求項〜請求項のいずれかに記載のディスク収納体において、
    前記収納部底面には、前記ディスク本体の回転中心に応じた位置に面外方向に突出し、前記ディスクが前記一対の係止爪に取り付けられると、該ディスク本体を面外方向に付勢して前記筐体内で前記ディスク本体が移動するのを規制する移動規制部が設けられていることを特徴とするディスク収納体。
  9. 請求項1〜請求項のいずれかに記載のディスク収納体において、
    前記ディスクには、電子機器により実行可能なプログラムが記録され、
    このプログラムの進行状態は、別の記録媒体により保存可能とされ、
    前記収納部には、前記ディスクが収納される位置とは別な位置に、前記記録媒体を装着する記録媒体装着部が設けられていることを特徴とするディスク収納体。
  10. 請求項1〜請求項のいずれかに記載のディスク収納体において、
    前記係止爪は、前記収納部の底面から立ち上がる起立部と、前記ディスクの筐体に当接する爪部と、前記起立部及び爪部の間に形成され、前記起立部から蛇行しながら前記ディスク側面に向かう蛇行部とを備え、
    この蛇行部の先端は、前記起立壁よりも前記収納部内側に突出していることを特徴とするディスク収納体。
  11. 請求項1〜請求項10のいずれかに記載のディスク収納体において、
    前記蓋部には、該蓋部が収納部のディスク収納用の開口を塞いだ状態において、収納部に収納されたディスクが脱落するのを防止する押さえ部が設けられ、
    この押さえ部は、前記蓋部底面から起立する起立部と、この起立部の先端から蓋部底面と略平行に延出された延出部と、この延出部の先端から延出部基端側へ向かってかつ蓋部底面に向かって延出する挟持部とを備えることを特徴とするディスク収納体。
  12. 筐体内にディスク本体を内装したディスクが収納される収納部と、この収納部のディスク収納用の開口を塞ぐ蓋部とを備えたディスク収納体であって、
    前記収納部は、
    前記ディスクの筐体の外周形状に沿って、前記収納部底面から起立し、該ディスクを支持する支持突起と、
    この支持突起の外側に該収納部底面から起立して形成され、該収納部に収納された前記ディスクを、該収納部の開口側から底面側に押圧固定し、かつ、該ディスクに対して内向きの付勢力を作用させる可撓性の複数の係止爪と備え、
    前記支持突起は、略平行な一対の直線部と、各直線部の同じ側の一方の端部同士を連結し、該一対の直線部間を直径とする略半円形状の第1円弧状部と、この第1円弧状部の直径となる前記直線部間の中心から該第1円弧状部の端縁略中央を通る直線上で、かつ、該第1円弧状部の外側の一点を中心とする円弧状に構成され、前記一対の直線部の他方の端部同士を連結する第2円弧状部とを備え、これら直線部、第1円弧状部および第2円弧状部は、前記ディスクの外周寸法より小さく形成され、
    前記複数の係止爪は、前記第1円弧状部および第2円弧状部のそれぞれの端縁略中央を結ぶ線を中心として互いに略対称に配置されていることを特徴とするディスク収納体。
  13. 請求項12に記載のディスク収納体において、
    前記係止爪は、前記第1円弧状部側および第2円弧状部側に、それぞれ2箇所ずつ設けられていることを特徴とするディスク収納体。
  14. 請求項13に記載のディスク収納体において、
    前記第1円弧状部側に設けられた一対の係止爪の間の距離は、前記第2円弧状部側に設けられた一対の係止爪の間の距離より小さいことを特徴とするディスク収納体。
  15. 請求項13または請求項14に記載のディスク収納体において、
    前記第1円弧状部側に設けられた一対の係止爪は、各係止爪と、該係止爪に装着される前記ディスクの回転中心とを結ぶ線が互いに略90°をなす位置に配置されていることを特徴とするディスク収納体。
  16. 請求項12〜請求項15のいずれかに記載のディスク収納体において、
    前記それぞれの係止爪は、該係止爪による前記ディスクの係合箇所の接線に対して略平行に配置されていることを特徴とするディスク収納体。
  17. 請求項12〜請求項16のいずれかに記載のディスク収納体において、
    前記収納部底面には、前記一対の直線部に沿って前記支持突起の外側に前記収納部底面から起立し、前記ディスクを案内する一対のディスク案内部が設けられていることを特徴とするディスク収納体。
  18. 情報処理装置に情報を提供するための情報提供体であって、
    情報処理装置に提供するための情報を記録したディスクと、このディスクを収容するディスク収納体とを備え、
    前記ディスク収納体は、請求項から請求項17のいずれかに記載のディスク収納体であり、
    前記ディスクは、前記収納部に収納されていることを特徴とする情報提供体。
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