明 細 書 ディスク装置 技術分野
本発明は、 ディスクを記録媒体とするディスク装置に関するものであり、 特に ディスクカートリッジをディスク装置内に装着する際の確実な装填機構を有する ディスク装置に関する。 背景技術
従来より、 光ディスクや光磁気ディスク等の記録ディスクがカートリッジに回 転可能に収納されて構成されたディスク力一トリッジが提案されている。 これら ディスクカートリッジには、 開口部が形成されており、 この開口部を介して光学 ピックァップ装置や磁気へッド装置が記録ディスクに対して臨むことが可能とな り、 情報信号の書き込み及び読み出しが可能となっている P
ここで、 これらディスクカートリッジにおける開口部は、 カートリッジにスラ ィド可能に取り付けられたシャツ夕部材により開閉可能となされている。 すなわ ち、 ディスク力一トリッジの非使用時においては、 シャツ夕部材が、 開口部を閉 蓋することにより、 カートリッジ内への塵挨ゃ手指の進入を防止し、 ディスク力 —トリッジ使用時においては前述のように、 シャツ夕部材がスライドして開口部 が形成される。
そして、 これら記録再生装置には、 ディスクカートリッジのこの記録再生装置 への挿入及び取り出しに応じてシャツ夕部材を開閉操作するためのシャツ夕開閉 機構が設けられている。
このシャツ夕開閉機構は、 通常、 力一トリッジに対してシャツ夕部材をスライ ドさせて開口部を開放させるシャッ夕開放爪と、 力一トリッジに対してシャツ夕
部材をスライドさせて開口部を閉蓋させるシャツ夕閉蓋爪とを有して構成されて おり、 特に近年は、 ディスク装置の小型、 軽量化に対する要望が強く、 シャツ夕 開閉機構についても簡単な構成で確実に機能が発揮できる高性能のものが求めら れているのが現状である。
かかるディスクカートリッジを使用した製品は、 世の趨勢に従い、 小型、 軽量 化が熱望されており、 特に車載用に適した製品に対する要望が高く、 係る製品の 場合、 収納スペースが限られているため、 特に製品外形寸法を所定内に納める必 要がある。
また、 上記のような円盤状記録媒体をカー卜リッジに収納した形態の商品は、 記録面が露出せず密閉されているため、 操作者から見れば取り扱いが簡単であり、 操作性の良さが遡及ボイン卜の一つとなっており、 その中の一つにカートリツジ のディスク装置への着脱時の操作性が挙げられる。 この点にポイントをおいた従 来技術としては, 例えば特公平 7— 7 5 5 4号公報が挙げられる。
以下、 同公報に記載された発明について説明する。
まず、 同公報に記載された発明は、 ディスクカートリツ がある程度挿入され ると、 そののちには自動的に所定位置までディスク力一トリッジを引き込むこと により、 オート口一ディングを可能にすることを目的とするものであり、 以下に 図面を用いて説明する。
図 2 5は、 当該発明に係るディスク装置に使用するディスクカートリッジ 3を 示す平面図であり、 図示の通り、 開口部 5 3 5が形成されており、 この開口部 5 3 5を介して光学ピックアップ装置や磁気へッド装置がディスク 5 3 0に対して 臨むことが可能となり、 情報信号の書き込み及び読み出しが可能となっている。 図 2 6は、 ディスクカートリッジ 5 0 3を挿入するディスク駆動装置 5 0 0の 概略の外観を示す斜視図であり、 ディスクカートリッジ 5 0 3をディスク装置前 面のディスクカートリッジ挿入口 5 4 6へ挿入すると、 ドア 5 4 7を押し開けて ディスクカートリッジ 5 0 3がホルダ 5 0 4内に進み、 ある程度挿入された時点
で、 ディスクカー卜リッジ 5 0 3はホルダ 5 0 4と一体的に駆動され、 枠体 5 0 1に形成された案内溝 5 1 9 , 5 2 0に沿って、 水平方向、 垂直方向に平行移動 される。
ディスクカートリッジを使用した製品は、 世の趨勢に従い、 小型、 軽量化が熱 望されており、 特に車載用に適した製品に対する要望が高く、 係る製品の場合、 収納スペースが限られているため、 特に製品外形寸法を所定内に納める必要があ り、 振動に対しても安定した記録、 再生性能が望まれている。 さらには特に車載 用のディスク装置の場合、 操作者による乱暴な取り扱いに対しても品質を確保し なければならず、 過酷な条件での品質の確保が望まれている。
円盤状記録媒体をカー卜リッジに収納した形態の商品は、 記録面が露出せず密 閉されているため、 操作者から見れば取り扱いが簡単であり、 また、 消費者の好 みの多様化に応じて、 力一トリッジ上のラベルエリアも様々な使い方がされるよ うになつているのが現状である。
かかる状況の中で、 まず、 ディスク装置の小型化に観点をおいた従来技術とし て、 例えば実公平 5— 1 0 0 6号公報が挙げられる。
以下、 同公報に記載された発明について説明する。
まず、 同公報に記載された発明は、 可動基台の移動制御を容易化すると共にコ ス卜の低減を図ることを目的としたものであり、 ディスクを収納したケースの装 着脱に際する移動方向を一方向とし、 かつ光ピックアップ、 スピンドルモ一夕等 が可動する構成とすることによりディスク装置の小型化を図ったものである。 以下同公報に記載された従来技術について説明する。
図 2 7において、 ディスクを収納したケース 6 1 0は図中 Y 1〜Y 2方向に駆 動され、 一方光ピックアップが搭載された可動べ一ス 6 0 3は固定ベース 6 0 2 に対して揺動可能に設けられており、 その一端に設けられたべ一スピン 6 4 2 a にて駆動される。
即ち、 図 2 8及び図 2 9は、 図 2 7を左方向からみた側面図を示すものである
が、 エレベータ部材 6 4 4が図中で左右方向に駆動されることにより、 その上に 装着された樹脂板 6 5 1 a及び 6 5 1 bに形成されたカム溝がベ一スピン 6 4 2 a、 6 4 2 bを上下方向に駆動し、 光ピックアツプが待機位置から演奏位置まで 移動されることになる。
簡単な構成のシャツタ開閉機構の従来技術として特開平 8— 4 5 1 5 9号公報 が挙げられる。
以下、 同公報に記載されたシャツ夕開閉機構について説明する。
図 3 0はディスクが回転可能に収納されたカートリッジ 7 0 5を示す。
ここで、 力一卜リッジ 7 0 5は上面側の主面部に、 ディスクの信号記録面の一 部を外方に臨ませるための磁気ヘッド用開口部 7 2 3を有しており、 下面側の主 面部の前記磁気へッド用開口部 7 2 3に対向する位置に光学ピックアップ用開口 部 7 2 2を有している。 この磁気へッド用開口部 7 2 3及び上記光学ピックアツ プ用開口部 7 2 2は、 シャツ夕部材 7 0 6に依って開閉可能となされており、 シ ャッタ部材 7 0 6は、 これら開口部 7 2 3 , 7 2 2に対応した互いに平行に相対 向された上側及び下側蓋板部と、 これら各蓋板部の一端側 士間を連結する被支 持板部とを有して、 薄い金属板材料により、 一体的に構成され、 前記被支持板部 を、 カートリッジ 7 0 5の一側部に前後方向に亘つて形成されたガイド溝部 7 0 7に沿って摺動可能に支持されている。
また、 図 3 1において、 回動部材 7 1 0は、 合成樹脂等で形成され、 支持孔 7 5 7を中心に反時計方向に付勢されている。 その前端側にはカートリッジ 7 0 5 内方側に向けてシャッ夕閉蓋爪 7 6 0が、 後端側には力一トリッジ 7 0 5内方側 に臨んだ回動操作片部 7 6 1がー体的に設けられている。
次に、 動作を説明する。
まず、 図 3 1中矢印 B 1の方向にカートリッジ 7 0 5が挿入操作された時、 シ ャッ夕閉蓋爪 7 6 0は、 カートリッジ 7 0 5右側面のシャツ夕部材 7 0 6より離 間した位置にある。 さらにカートリッジ 7 0 5が挿入されるとカートリッジ 7 0
5が回動操作片部 7 6 1に当接し、 回動部材 7 1 0は図 3 1中矢印 D方向に回動 してシャツ夕閉蓋爪 7 6 0が閉蓋操作孔 7 0 8に嵌入係合する。 さらにカートリ ッジ 7 0 5が挿入されるとシャツ夕開放爪 7 5 9が、 シャッ夕部材 7 0 6の被支 持板部の前端部に当接し、 シャツ夕部材 7 0 6の移動を阻止するため、 カートリ ッジ 7 0 5の進入に伴って、 開口部 7 2 2, 7 2 3が開放される。
次に、 カートリッジ 7 0 5をディスク装置から抜き取る時は、 シャツ夕閉蓋爪 7 6 0と閉篕操作孔 7 0 8との係合により、 シャツ夕部材 7 0 6の移動が阻止さ れ、 カートリッジ 7 0 5をディスク装置から抜き取るにともない、 開口部 7 2 2 , 7 2 3が閉蓋さる。
さらにカートリッジ 7 0 5がディスク装置から抜き取られるに従い、 開口部 7
2 2 , 7 2 3が閉蓋されるタイミングで、 力一卜リッジ 7 0 5の回動操作片部 7 6 1への当接が解除され、 回動部材 7 1 0は、 付勢力により回動し、 初期位置に 復帰される。
回動部材 Ί 1 0が初期位置に復帰することにより、 シャッ夕閉蓋爪 7 6 0と閉 蓋操作孔 7 0 8との係合も解除され、 カートリッジ 7 0 5 ディスク装置より抜 き取ることが可能となる。
しかし、 特公平 7— 7 5 5 4号公報に開示されたディスクカートリッジ駆動機 構においては、 以下の課題があった。
まず、 ホルダの移動軌跡が水平移動のみならず垂直移動をも含むことからディ スク装置全体の高さ寸法が大きくなり、 しかも、 係る経路を平行に引つかかるこ となく移動させる必要が有るため、 必然的に機構が複雑となり, 部品点数が多く なる。
力一トリッジをディスク装置に挿入する時にはカートリッジの外側面とディス ク装置側部材との摺動が発生するため、 力一卜リッジ外側面にバリ等の突起物が あれば、 たとえその突起物が小さいものであっても、 揷入時に引つかかりが発生 する可能性がある。
また実公平 5— 1 0 0 6号公報に開示された技術には以下の問題点があった。 まず、 可動ベース駆動手段たるエレべ一夕部材が大型であり、 その駆動方法も 複雑であり、 摺動箇所が多い為、 部品点数が多くなるだけでなく、 部品の摩耗等、 耐久性に課題があった。
可動ベースの位置決め精度は、 ベ一スピンの外径と樹脂板にもうけられたカム 溝の溝幅によって決まるが、 ここでピンの外径とカム溝の溝幅にはある程度のク リアランスが必要な為、 その分だけ可動べ一スの位置決め精度は悪くなる。
また、 上記公報に記載された以外の従来技術においても、 下記のごとき課題が あった。
ピックアップがディスクに対して演奏位置に配置された後に、 ディスクの半径 方向に移動する際のピックアップの位置決めに関しては非常に高い精度が要求さ れるため、 その保持方法としてはばね等による付勢手段を用いて、 ガ夕を吸収す るのが一般的であるが、 回転する円盤にデータを記録する夕ィプのデバイスにお いて、 C L V (Cons t ant L i near Vel oc i ty) 方式、 つまり線速度一定の方式にお いては、 内周 Z外周にかかわりなく, ヘッド (ピックアツ ) に対する記録面の 移動速度を一定にしてデータを読み書きするため、 へッドに対する記録面の移動 速度を一定に保っためには, へッドが内周を読み書きする場合には回転を速く, 逆に外周を読み書きする場合には回転を遅くしなければならない。
従って、 C L V方式のディスク装置に関しては、 ディスクの内周側と外周側と を比べた時、 ディスクの回転を原因とする振動は内周側の方が大きい。 そこで、 ピックァップの付勢力も内周側で大きくする方が望ましいと考えられるが、 従来 のディスク装置では、 考慮されていない。
力一卜リッジをディスク装置に挿入する時の叩き込みやカー卜リッジの誤挿入 等、 操作者の乱暴な取り扱いや誤操作に対する対策が十分ではない。
また、 従来のディスク装置において、 記録媒体たるディスクを収納したカート リッジの搬送手段としては、 ホルダが使用され、 かかる場合のホルダとしては、
板金を折り曲げ加工したものがほとんどであり、 カートリッジの全面、 少なくと も両側面及び上面を覆う構成のものであった。
ここで、 前述したように、 カートリッジ上のラベルエリアは様々な使い方がさ れるようになっており、 特に需用者は各々の好みに応じてラベルを作成し、 ディ スク上に張り付けて使用する場合も多い。
かかる状況において、 上記従来の構成のホルダを用いたディスク装置において は、 需用者の作成したラベルが厚い場合、 複数枚のラベルを張り付けている場合、 或いはディスク装置内に長期間に渡り放置されたが為に、 ラベルが反つている場 合等が考えられ、 このような場合、 カートリッジをディスク装置外に取り出そう とした時にラベルがディスク装置開口部に引つかかり、 取り出せない場合、 ある いはラベルがディスク装置内に残ってしまう場合等が考えられる。
さらに、 特開平 8— 4 5 1 5 9号公報に開示されたシャツ夕開閉機構において は、 以下の課題があった。
まず、 カートリッジをディスク装置に挿入する時に、 回動操作片部とカートリ ッジの当接により回動部材が付勢力に抗して回動するタイ、ミングと、 シャツ夕閉 蓋爪と閉蓋操作孔が対向するタイミングを比較すると、 前者が後者よりも早い場 合は、 シャツ夕部材の孔が無い部分にシャツ夕閉蓋爪が当接してなお回動部材を 無理に変形させようとすることから過大負荷がかかることになる。 また、 後者が 前者よりも早い場合は、 シャツ夕開放爪の設置位置のばらつきにより、 同様に回 動部材を無理に変形させようとする過大負荷がかかることになる。
カートリッジをディスク装置から抜き取る時も同様で、 回動操作片部と力一卜 リッジの当接が解除されて回動部材が付勢力により元の位置に復帰するタイミン グと、 開口部が完全に閉蓋されるタイミングを比較すると、 前者が後者よりも早 い場合は、 開口部が閉蓋されない状態で力一トリッジがディスク装置外に排出さ れることとなり、 後者が前者よりも早い場合は、 カートリッジがディスク装置か ら取り出せなくなる。
さらに、 回動操作片部と当接して回動部材の回動動作を制御するのは、 カート リッジ側面の直線形状部ではなく、 カートリッジ角の円形形状部が支配的であり、 この形状についてはカートリッジの規格で詳細に決まっておらず、 製造メーカー による寸法ばらつきが十分考えられる。 つまり、 使用するカートリッジによって は、 上記課題が発生する可能性が十分考えられるのである。
また、 操作者による何らかの誤操作によってシャツ夕が少し開いた状態のまま カートリッジをディスク装置に挿入した場合、 上記構成のシャツ夕開閉機構では、 過大負荷がかかり、 スムーズに挿入操作が出来ないという課題があった。
本発明の目的は、 簡単な構成によって信頼性の高い力一トリッジ装填動作が実 現出来、 装填時の引つかかりが発生せず、 しかも誤操作に対しても部品の破損等 が発生せず確実に動作するディスク装填機構を有する小型のディスク装置を提供 することにある。
本発明の他の目的は、 需用者の作成したラベルが厚い場合、 複数枚のラベルを 張り付けている場合、 或いはディスク装置内に長期間に渡り放置されたが為に、 ラベルが反っている場合であっても、 ラベルがディスク装厚開口部に引つかかる ことなくディスクを取り出すことができるディスク装置を提供することにある。 本発明のさらに他の目的は、 簡単な構成で安価に実現出来、 信頼性が高く、 し かも誤操作に対しても確実に動作するシャツ夕開閉機構を備えたディスク装置を 提供することを目的とする。 発明の開示
本発明に係るディスク装置は、 ディスク状記録媒体を収納し、 シャツ夕部材に より開閉される開口部を有するカートリッジを装着するディスク装置であって、 口一ディングシャーシと、 前記ローディングシャーシに設けられ前記力一卜リッ ジを取り出し位置から演奏位置まで搬送するカートリッジ搬送部材と、 前記ディ スク状記録媒体に信号の記録または再生を行うピックァップを搭載したトラバー
スュニッ卜と、 前記ローデイングシャーシに設けられ前記トラバースュニッ卜を 待機位置から演奏位置まで搬送するトラバース搬送部材と、 前記ローディングシ ヤーシに設けられ前記力一トリッジ搬送部材と前記トラパース搬送部材とを駆動 する駆動手段とを備え、 前記力一トリッジ搬送部材と前記トラバース搬送部材と は、 前記カートリッジの搬送方向に摺動可能に設けられ、 前記カートリッジ搬送 部材と前記トラバース搬送部材とは、 積層して配置され、 前記カー卜リッジの装 填動作において、 前記駆動手段が前記カートリッジ搬送部材のみの駆動を開始し た後に、 前記カートリッジ搬送部材は前記トラバース搬送部材を駆動し、 前記力 ートリツジが演奏位置に到達した後は、 前記駆動手段は前記トラバース搬送部材 のみを駆動し、 そのことにより上記目的が達成される。
前記カートリッジ搬送部材は、 第 1のラックギア部を有し、 前記トラバース搬 送部材は、 第 2のラックギア部を有し、 前記駆動手段は、 前記カートリッジ搬送 部材と前記トラバース搬送部材とを駆動する駆動ギアを有し、 前記駆動ギアは、 前記力一トリッジ及び前記トラバースユニットを搬送するように前記第 1及び第 2のラックギア部に嚙合し, 前記駆動ギアが前記カートリ、ッジ及び前記トラバー スユニットを同時に駆動する際には、 前記第 1のラックギア部及び前記第 2のラ ックギア部は同位相をなして前記駆動ギアに嚙合してもよい。
前記カートリッジ搬送部材は第 1の係合部を有し、 前記トラバース搬送部材は 第 2の係合部を有し、 前記カートリッジの装填動作において、 前記駆動手段が前 記カートリッジ搬送部材のみの駆動を開始した後、 前記第 1の係合部は前記トラ パース搬送部材を駆動し、 前記カートリッジの排出動作において、 前記駆動手段 が前記卜ラバース搬送部材のみの駆動を開始した後、 前記第 2の係合部は前記力 —トリッジ搬送部材を駆動してもよい。
前記力一卜リッジの装填 Z排出動作に際し、 前記カートリッジ搬送部材及び前 記トラバース搬送部材のうち一方のみが前記駆動手段にて駆動されているときは、 他方の動きを規制する係合部材をさらに備えてもよい。
前記カートリッジの搬送動作の間、 前記カートリッジを搬送方向と実質的に垂 直な方向に付勢する付勢手段をさらに備えてもよい。
前記付勢手段は、 実質的に L字状の引き込みアームと、 前記引き込みアームと 前記カートリッジ搬送部材とを連結する弾性体とを備え、 前記引き込みアームは、 一端に形成され前記力一トリッジの側面に形成される孔部と係合する係止爪部と、 他端に形成され前記力一トリッジを押し出す押し出し部と、 前記ローディングシ ヤーシに形成されるカム溝と係合するボス部とを有し、 前記カー卜リッジの搬送 動作の間、 前記付勢手段は前記カム溝によりその動作を制御され、 前記係止爪部 は、 前記カー卜リッジが前記ディスク装置から抜け出すのを阻止するように前記 孔部に係合し、 前記カートリッジの排出動作終了時に前記押し出し部が前記カー トリッジに対して前記ディスク装置の外方向に付勢力を与えるように、 前記カム 溝は前記付勢手段の動作を制御してもよい。
前記付勢手段は、 前記カートリッジ搬送部材上に設けられたボス部と係合する U字状の溝部を有し、 前記カー卜リッジ搬送部材を基準に前記ディスク装置前面 側に付勢力が与えられるように前記カートリッジ搬送部材^と弾性部材で連結され ていてもよい。
前記カートリッジ上のシャツ夕部材の外側面の軌跡上であって前記カートリッ ジの外周面に接する位置に回転自在に設けられ、 前記カー卜リッジの搬送動作の 間、 前記カートリッジをガイドする複数のローラ部材をさらに備えてもよい。 本発明に係るディスク装置は、 ディスク状記録媒体を収納し、 シャツタ部材に より開閉される開口部を有するカートリッジを装着するディスク装置であって、 ローディングシャーシと、 前記ローディングシャーシに設けられ前記カートリッ ジを取り出し位置から演奏位置まで搬送するカートリッジ搬送部材と、 前記ディ スク状記録媒体に信号の記録または再生を行うピックアップを搭載した卜ラバー スユニットと、 前記ローデイングシャーシに設けられ前記トラバースユニットを 待機位置から演奏位置まで搬送するトラパース搬送部材と、 前記ローディングシ
ヤーシに設けられ前記カートリッジ搬送部材と前記卜ラバ一ス搬送部材とを駆動 する駆動手段とを備え、 前記力一トリッジ搬送部材と前記トラバース搬送部材と は、 前記カートリッジの搬送方向に摺動可能に設けられ、 前記カートリッジ搬送 部材と前記トラバース搬送部材とは、 積層して配置され、 前記ディスク装置は、 前記カートリッジの挿入を検出する検出 S Wと、 前記ローデイングシャーシ上に 摺動可能に設けられ、 前記力ートリツジ搬送部材の動きに連動して前記検出 S W の切換えを行うスィツチロッドとをさらに備え、 前記スィツチロッドは溝部を有 し、 前記カートリッジの装填時には、 前記力一トリッジ搬送部材は、 前記スイツ チロッドが装填方向へ摺動して前記検出 S Wを〇Nにするように、 前記溝部に係 合し、 前記カートリッジ搬送部材は前記スィッチロッドを乗り越えさらに装填方 向に移動を続け、 前記カートリッジの排出時には、 前記カートリッジ搬送部材は 排出方向に移動し、 前記スィッチロッドが排出方向に移動して前記検出 S Wを〇 F Fにするように、 前記溝部に再係合し、 前記検出 S Wが〇Nの時は、 前記検出 S Wから前記スィッチロッドに装填方向あるいは排出方向の反力が加わらず、 そ のことにより上記目的が達成される。
本発明に係るディスク装置は、 ディスク状記録媒体を収納し, シャツ夕部材に より開閉される開口部を有する力一トリッジを装着するディスク装置であって、 ローディングシャ一シと、 前記口一ディングシャーシに設けられ前記カートリッ ジを取り出し位置からカートリッジ演奏位置まで搬送する力一トリッジ搬送部材 と、 前記ディスク状記録媒体に信号の記録または再生を行うピックアップを搭載 したトラバースュニッ卜と、 前記口一ディングシャーシに設けられ前記トラパー スュニットを待機位置から演奏位置まで搬送するトラバース搬送部材と、 前記力 —トリツジが搬送されるカー卜リッジ搬送経路の両側に設けられた第 1及び第 2 のカートリッジガイド部材とを備え、 前記第 1及び第 2のカートリツジガイド部 材は、 前記カートリッジの主面上に設けられたラベルエリアを開放するように形 成され、 前記第 1及び第 2のカートリツジガイド部材は、 前記カートリッジ上面
の両端部を挟持し、 そのことにより上記目的が達成される。
前記ローディングシャーシは、 前記力一トリッジの下面を前記取り出し位置か ら前記カー卜リッジ演奏位置まで案内支持する案内面を備えてもよい。
前記第 1及び第 2の力一トリッジガイド部材及び前記口一ディングシャーシは カートリッジ挿入口部に傾斜部をそれぞれ有し、 前記トラバースユニットは前記 ローディングシャーシに対して揺動可能にその一端を吊着されてもよい。
前記カートリッジは、 前記カートリッジの側面部に設けられた溝を有し、 前記 第 1及び第 2の力一トリッジガイド部材は、 カートリツジ挿入口部の上端部に、 前記溝の溝幅より大なる寸法の防止片を有してもよい。
本発明に係るディスク装置は、 ディスク状記録媒体を収納しカートリッジを装 着するディスク装置であって、 ローデイングシャーシと、 前記口一ディングシャ ーシに設けられ前記カートリッジを押圧する力一トリッジ押圧部材と、 前記カー トリッジ押圧部材を水平方向に移送する水平移送手段とを備え、 前記ローディン グシャーシは、 一対の対面する傾斜したカム面を有し、 前記カートリッジ押圧部 材には、 前記カム面に対応した一対のカムフォロア部が形 され、 前記カートリ ッジ押圧部材の一端には、 前記力一トリッジの上端部を当接可能な舌片部が形成 され、 前記水平移送手段は、 前記カートリッジ押圧部材の他端部を弾性部材を介 して水平方向に移送し、 そのことにより上記目的が達成される。
前記ディスク装置は、 前記ディスク状記録媒体に信号の記録または再生を行う ピックアップを搭載したトラバースユニットをさらに備え、 前記水平移送手段は、 前記トラバースュニットを待機位置から演奏位置まで搬送するトラパース搬送手 段を含んでもよい。
本発明に係るディスク装置は、 ローデイングシャーシと、 カートリッジ位置決 めピンを備えたトラバースシャーシと、 前記ローデイングシャ一シの斜め下に待 機しているトラバースシャーシを前記ローディングシャーシにおける所定の再生 位置まで移動させるように前記ローデイングシャーシに設けられた昇降駆動手段
と、 カートリッジの位置決め孔に近い第 1側面の上端を押圧する第一の押圧部材 と、 前記第 1側面と反対側の第 2側面の上端を押圧する第二の押圧部材とを備え、 前記カートリッジ位置決めピンが嵌入を開始した後に前記第一の押圧部材は前記 第 1側面の上端を押圧し、 前記昇降駆動手段が前記トラバースシャーシを前記再 生位置まで移動させた後に前記第二の押圧部材は前記第 2側面の上端を押圧し、 そのことにより上記目的が達成される。
本発明に係るディスク装置は、 力一トリッジ下面を摺動面としてを前後方向に 案内する案内面が設けられた口一ディングシャーシと、 前記口一ディングシャ一 シに固定され、 前後方向に移送された前記カートリッジのシャッタを開蓋可能な シャツ夕オーブナと、 前記カートリッジの前後方向の移送経路の両側に設けられ た第 1及び第 2のカー卜リッジガイド部材とを備え、 前記第 1及び第 2のカー卜 リッジガイド部材の少なくとも一方は、 前記力一トリッジガイド部材の前記シャ ッタオーブナ上部に位置する案内部を含み、 前記案内部は、 樹脂弾性材料により 形成され、 前記案内部は、 所定量上方に変形可能な切欠き形状を有し、 そのこと により上記目的が達成される。
本発明に係るディスク装置は、 ディスク状記録媒体に信号の記録または再生を 行うピックァップ及び前記ディスク状記録媒体を演奏時にはチャッキングし、 回 転させるスピンドルモ一夕を搭載したトラパースュニッ卜を備え、 前記ピックァ ップの一端は、 前記トラバースュニッ卜に対し揺動可能でかつ前記ディスク状記 録媒体の半径方向に平行移動可能な状態で装着され、 前記ピックアップの他端は、 前記トラパースュニットに遊嵌されかつ一方向に弾性部材で付勢され、 そのこと により上記目的が達成される。
前記弾性部材は、 薄板状の平板形状を有し、 前記弾性部材の片側端部は、 前記 トラバースユニットに固着され、 前記ピックアップに対する付勢力が、 前記ディ スク状記録媒体の半径方向によって異なってもよい。
本発明に係るディスク装置は、 ディスク状記録媒体を収納する力一トリッジを
装着するディスク装置であって、 前記カートリッジは、 開口部を有し、 前記カー トリッジは、 前記開口部を開閉するシャツ夕部材を含み、 前記ディスク装置は、 口一ディングシャーシと、 シャツ夕開蓋部材と、 シャツ夕閉蓋部材と、 前記シャ ッ夕閉蓋部材を一方向に付勢する第 1付勢手段とを備え、 前記シャツ夕閉蓋部材 は、 前記ローデイングシャーシ上に回動可能に設けられ 前記シャツ夕閉蓋部材 は、 その一端に設けられた第 1の回動制御部と、 他端に設けられたシャツ夕閉蓋 爪とを含み、 前記付勢手段は、 その一端に設けられた第 2の回動制御部を含み、 前記力一トリッジを装着する際に、 前記第 2の回動制御部と前記第 1の回転制御 部とは、 前記シャッタ閉蓋部材が回動して前記シャッ夕閉蓋爪が前記シャッ夕部 材上の孔に係合するように、 前記第 2の回動制御部、 前記第 1の回転制御部の順 に前記カートリッジと当接し、 さらに前記カートリッジの装着が進行するに従つ て、 前記シャツ夕開蓋部材は、 前記開口部が開口するように、 前記シャツ夕部材 と当接し、 そのことにより上記目的が達成される。
前記シャツタ閉蓋部材は、 第 1の回転制御部の近傍においてくびれ部を有して もよい。
前記シャツ夕閉蓋爪は, その装置前面側において、 前記シャツ夕閉蓋部材の回 動軌跡に対して実質的に接線方向の輪郭をなしてもよい。
前記第 1付勢手段は、 前記シャツ夕閉蓋部材に係着されており、 前記第 2の回 動制御部は、 弹性変形可能な梁構造を有してもよい。
前記第 1付勢手段は、 線ばねを含んでもよい。
前記ディスク装置は、 前記カートリッジを前記ディスク装置に装着する間に前 記力一トリッジを前記シャツ夕部材側に付勢する第 2付勢手段をさらに備えても よい。 図面の簡単な説明
図 1は、 本発明に係るディスク装置で用いるカートリッジの斜視図である。
図 2は、 本発明に係るディスク装置で用いるカートリッジの平面図である。 図 3は、 本発明に係るディスク装置の主要構成部材を示す斜視図である。 図 4は、 本発明に係るディスク装置の他の主要構成部材を示す斜視図である。 図 5は、 本発明に係るディスク装置の力一トリッジ周辺における主要構成部材 を示す斜視図である。
図 6 Aは、 本発明に係るディスク装置におけるトラバースュニット構成を示す 斜視図である。
図 6 Bは、 本発明に係るディスク装置におけるトラバースュニッ卜の構成を示 す側面図である。
図 6 Cは、 図 6 Bの拡大図である。
図 6 Dは、 本発明に係るディスク装置におけるトラバースュニッ卜の構成を示 す平面図である。
図 6 Eは、 本発明に係るディスク装置における右押圧レバ一ばねの作用を示す 側面図である。
図 6 Fは、 本発明に係るディスク装置における右押圧レ ーばねの作用を示す 側面図である。
図 7 Aは、 本発明に係るディスク装置におけるシャツ夕クローザの構成を示す 図である。
図 7 Bは、 本発明に係るディスク装置におけるカートリッジ排出位置の状態を 示す平面図である。
図 7 Cは、 本発明に係るディスク装置における開口部周辺の構成を示す斜視図 である。
図 8は、 本発明に係るディスク装置における引き込みアーム周辺の構成を示す 斜視図である。
図 9は、 図 8に示す引き込みアーム周辺の構成を裏側から見た斜視図である。 図 1 O Aは、 本発明に係るディスク装置におけるスィッチロッド周辺の構成を
示す平面図である。
図 1 0 Bは、 本発明に係るディスク装置におけるスィッチロッド周辺の構成を 示す側面図である。
図 1 1 Aは、 本発明に係るディスク装置におけるスィッチロッド周辺の構成を 示す平面図である。
図 1 1 Bは、 本発明に係るディスク装置におけるスィッチロッド周辺の構成を 示す側面図である。
図 1 2は、 本発明に係るディスク装置におけるスィッチロッド周辺の構成を示 す斜視図である。
図 1 3は、 本発明に係るディスク装置における昇降ラック周辺部材の構成を示 す平面図である。
図 1 4は、 本発明に係るディスク装置における昇降ラック周辺部材の動きを示 す平面図である。
図 1 5は、 本発明に係るディスク装置における昇降ラック周辺部材の動きを示 す平面図である。
図 1 6は、 本発明に係るディスク装置における昇降ラック周辺部材の動きを示 す平面図である。
図 1 7は、 本発明に係るディスク装置における開口部周辺の構成を示す斜視図 である。
図 1 8は、 本発明に係るディスク装置における上向き挿入防止対策の説明図で ある。
図 1 9は、 本発明に係るディスク装置における裏向き挿入防止対策の説明図で ある。
図 2 O Aは、 本発明に係るディスク装置におけるシャツ夕開閉動作開始位置で の主要構成部材を示す平面図である。
図 2 0 Bは、 本発明に係るディスク装置におけるカートリッジ演奏位置での主
要構成部材を示す平面図である。
図 2 0 Cは、 本発明に係るディスク装置における誤操作時でのシャツ夕クロー ザの機能を示す平面図である。
図 2 0 Dは、 本発明に係るディスク装置における誤操作時でのシャツ夕クロ一 ザのたわみを示す平面図である。
図 2 0 Eは、 本発明に係るディスク装置におけるシャツ夕部材近傍拡大図であ る。
図 2 1 A〜図 2 1 Dは、 本発明に係るディスク装置における左押圧レバーの動 作図である。
図 2 2は、 本発明に係るディスク装置におけるカートリッジ押さえ部を示す斜 視図である。
図 2 3 A〜図 2 3 Bは、 本発明に係るディスク装置におけるスライダ押さえ板 の形状を示す平面図である。
図 2 4は、 本発明に係る他のシャツ夕クロ一ザの構成を示す平面図である。 図 2 5は、 従来のディスク装置で用いるカートリッジの 面図である。
図 2 6は、 従来のディスク装置の斜視図である。
図 2 7〜図 2 9は、 従来の他のディスク装置の側面図である。
図 3 0は、 従来のさらに他のディスク装置で用いるカートリッジの斜視図であ る。
図 3 1は、 従来のさらに他のディスク装置のシャツ夕開閉機構においてデイス クカートリッジが挿入操作された状態を示す平面図である。
図 3 2は、 従来のさらに他のディスク装置のシャツ夕開閉機構の構成を示す平 面図である。 発明を実施するための最良の形態
(実施の形態 1 )
以下、 図面を用いて本願発明の実施の形態 1について説明する。
図 1は本願発明のディスク装置に装着されるディスクカートリッジの斜視図で あり、 図 1に示すように、 ディスク媒体を、 カートリッジ 1 0 5に回転可能に収 納して構成されたものである。
ここでカートリッジ 1 0 5は、 上ハーフ及び下ハーフが突き合わせ結合される ことにより、 一辺の長さがディスク媒体の直径に略々対応した矩形状の主面部を 有する薄い筐体状に構成されている。 このカートリッジ 1 0 5は、 図 1に示すよ うに、 上面側の主面部に、 ディスク媒体の信号記録面の一部を外方に臨ませるた めの磁気へッド用開口部 1 2 3を有している。 この磁気へッド用開口部 1 2 3は、 上ハーフの主面部の略々中央部分より、 この主面部の一側縁部近傍に亘つて, 長 方形状に形成されている。 また、 このカートリッジ 1 0 5は、 主面部の上記磁気 ヘッド用開口部 1 2 3に対向する下面側の位置に光学ピックアップ用開口部 1 2 2を有している。 カートリッジ 1 0 5は、 ディスク装置に対して、 図 1中矢印 B で示すように、 ディスク装置の前面から挿入されて装着される。 以降、 ディスク 装置を基準としてカートリッジ 1 0 5の挿入側を前方、 その反対側を後方と称す る。
また、 カートリッジ 1 0 5の上側の主面部には、 ラベル貼付領域 1 1 5が形成 されている。 このラベル貼付領域 1 1 5は、 貼付されるラベルの厚さに対応した 深さを有し、 ラベルの形状に対応した形状の凹部として形成されている。
尚、 ラベル貼付領域 1 1 5のラベル貼付後の高さは、 使用者の利便性を考慮し て力一トリッジ 1 0 5の両側面の高さより突出することが認められている。 従つ て、 ラベル自体の浮きや剥がれの発生も考慮する必要がある。
また、 カートリッジ 1 0 5において、 前記磁気ヘッド用開口部 1 2 3及び前記 光学ピックアップ用開口部 1 2 2は、 シャツタ部材 1 0 6に依って開閉可能とな されている。 このシャツ夕部材 1◦ 6は、 これら開口部 1 2 3 . 1 2 2に対応し た互いに平行に相対向された上側蓋板部 1 0 6 A及び下側蓋板部(図示せず) と、
これら各蓋板部の一端側同士間を連結する被支持板部 1 0 6 Bとを有して、 薄い 金属板材料又は樹脂材料により、 一体的に構成されている。 このシャツ夕部材 1 0 6は、 上記被支持板部 1 0 6 Bを、 カートリッジ 1 0 5の一側部に前後方向に 亘つて形成されたガイド溝部 1 0 7に沿って摺動可能に支持されている。 なお、 このガイド溝部 1 0 7は、 カー卜リッジ 1 0 5の挿入方向の前端面部にまで亘っ て形成され、 この前端面部に対し開放されている。
シャッ夕部材 1 0 6には、 被支持板部 1 0 6 Bの略々中央位置に、 側方側に向 けて、 閉蓋操作孔 1 0 8が開設されている。 この閉蓋操作孔 1 0 8は、 ディスク 装置においてシャツ夕部材 1 0 6を閉蓋操作するためのシャツ夕閉蓋爪が嵌入係 合するための透孔である。
カートリッジ 1 0 5内には、 前方側の一側側部分に位置して、 図 2に示すよう に、 ロック部材 1 2 5が配設されている。 このロック部材 1 2 5は、 支軸部 1 2 5 Aと、 の支軸部 1 2 5 Aより突出形成された支持腕部 1 2 5 B及びロック腕 部 1 2 5 Cとを有して、 合成樹脂材料により、 一体的に形成されている。 この口 ック部材 1 2 5は、 上記支軸部 1 2 5 Aを、 カートリッジ、1 0 5内の嵌合凹部に 嵌合させて配設されている。 そして、 このロック部材 1 2 5は、 上記支持腕部 1 2 5 Bをカートリッジ 1 0 5内に突設された壁部 (図示せず)に当接させて上記 支軸部 1 2 5 A回りの回動を阻止された状態で、 上記ロック腕部 1 2 5 Cを上記 ガイド溝部 1 0 7内に内側側より臨ませている。 このロック腕部 1 2 5 Cは、 上 記口ック部材 1 2 5の弹性力により、 外方側 (矢印 A 1方向) に弾性付勢されて いる。
前記ロック腕部 1 2 5 Cは, シャツ夕部材 1 0 6が閉蓋位置にあるときに、 こ のシャツ夕部材 1 0 6に係合し、 シャツ夕部材 1 0 6の移動を阻止する。
また、 ロック腕部 1 2 5 Cは、 ロック部材 1 2 5の弹性力に抗して内方側 (矢 印 A 2方向) に変位されると、 上記シャツタ部材 1 0 6への係合を解除し、 シャ ッタ部材 1 0 6が後方側 (矢印 A l 1方向) へ移動することが可能となる。 また、
ロック腕部 1 2 5 Cは、 シャツ夕部材 1 0 6が閉蓋位置に戻ると、 付勢力により、 シャツ夕部材 1 0 6に係合する。
また図 2においてカートリッジ 1 0 5は左側側面に係合部 1 2 6を有し、 ロー ディング時に引き込み部材と係合することによって、 ディスク装置外部に抜ける ことなく挿入されることが可能となっている。
また、 上記各カートリッジ 1 0 5の下側主面部には、 対をなす前方側及び後方 側位置決め穴 1 0 9 , 1 1 0が形成されている。 上記前方側位置決め穴 1 0 9は、 上記光学ピックアップ用開口部 1 2 2の前方側の主面部の縁部近傍に位置してお り、 長径方向が前後方向となされた長円形に形成されている。 また、 上記後方側 位置決め穴 1 1 0は、 上記光学ピックァップ用開口部 1 2 2の後方側の主面部の 縁部近傍に位置しており、 円形に形成されている。
また、 図 3は本発明のディスク装置 1 0 0の右側の主要構成部材を示す斜視図、 図 4は左側の主要構成部材を示す斜視図であり、 図 5はカートリッジ 1 0 5周辺 の構成部材を示す斜視図である。
図 3において、 2 0 0はローデイングシャーシであり、 .4 0は卜ラバ一スュニ ットで、 T Rシャーシ回動ばね板によってローディングシャーシ 2 0 0の裏面に 揺動可能にその一端を吊着されている。
また図 6 Aはトラパースュニット 4 0の構成を示す斜視図であり、 トラバース シャーシ 4 0 0上にはピックアップュニット 4 5が装着され、 一対のカートリッ ジ位置決めボス 4 1及び 4 2が配置され、 またその側面には制御ボス 4 3を有す る。
カートリッジ位置決めボス 4 1及び 4 2はカートリッジ 1 0 5の位置決め六 1 0 9及び 1 1 0 (図 2 )に係合することにより演奏時のカートリッジ 1 0 5の位置 決めを行うものであり、 制御ボス 4 3は後述する昇降ラック 3 0 (図 4 )上の T R制御カム 3 2に係合することにより、 トラパースユニット 4 0の口一ディング シャーシ 2 0 0に対する揺動動作を制御する。
図 6 Aを参照して、 ピックァップュニット 4 5はその一端をピックアツプガイ ドシャフト 4 7によって図中矢印 A方向に移動可能なように支持され、 他端はト ラバ一スシャーシ 4 0 0とスライダ押さえ板 4 6で挟持されている。
図 6 Bは、 トラバースユニット 4 0の構成を示す側面図である。 図 6 Bにおけ る C部拡大図を図 6 Cに示す。
図 6 Cに示すように、 ピックアップべ一ス 4 5 aはその端部に形成された T R 溝 4 5 bをその溝幅より寸法の小さい、 トラバースシャーシ 4 0 0上の T Rレ一 ル 4 0 0 aにはめあわされている。 そして、 ピックアップべ一ス 4 5 aはトラバ —スシャーシ 4 0 0に固定されたスライダ押さえ板 4 6によってディスク装置下 方に付勢されている。
図 6 Dは、 トラバースュニッ卜 4 0をディスク装置表側からみた平面図であり、 4 9はピックアップ駆動モー夕、 4 8はピックアップ駆動シャフト、 4 0 aはス ピンドルモータである。 図 6 Dにおいて、 ピックアップユニット 4 5はピックァ ップ駆動モー夕 4 9がギアを介してピックアップ駆動シャフト 4 8を回転させる ことにより、 その一端をピックアップガイドシャフト 4 7 ガイドされながら図 中矢印 F方向に駆動され、 他端はトラバースシャーシ 4 0 0上の T Rレール 4 0 0 a (図 6 C )に沿って、 スライダ押さえ板 4 6によってディスク装置下方に付勢 されつつ駆動される。
図 3を参照して、 5 0は右押圧レバーで、 その一端を押圧レバ一固定片 5 0 a とローデイングシャーシ 2 0 0によって挟持され、 口一ディングシャーシ 2 0 0 に対して揺動可能に装着されている。 シャツ夕クローザ 1は口一ディングシヤー シ 2 0 0上に回動自在に設けられる。
また、 5 2は右押圧レバーばねであり、 トラバースユニット 4 0と右押圧レバ 一 5 0とは、 右押圧レバーばね 5 2で連結されており、 相互の距離が中立点より も近い時は相互に引き寄せられる方向に、 また、 相互の距離が中立点よりも遠い 時は相互に離れる方向に付勢されている。 このときの動作の詳細を示したのが図
6 Eおよび図 6 Fである。
図 6 Eは、 トラバースュニット 4 0と右押圧レバー 5 0の距離が中立点より遠 い場合であり、 この場合、 図示したように、 トラバースユニット 4 0には矢印 G 2の力が, 右押圧レバ一 5 0には矢印 G 1方向の力が右押圧レバーばね 5 2より力 Π わることとなり、 トラバースユニット 4 0と右押圧レバー 5 0とは相互に離れる 方向に付勢される。
図 6 Fは、 トラバースュニット 4 0と右押圧レバ一 5 0の距離が中立点より近 い場合であり、 この場合、 図示したように、 トラバースユニット 4 0には矢印 H 1の力が、 右押圧レバ一 5 0には矢印 H2方向の力が右押圧レバーばね 5 2よりカロ わることとなり、 トラバースユニット 4 0と右押圧レバー 5 0とは相互に引き寄 せられる方向に付勢される。
図 7 Aを参照して、 シャッタークロ一ザ 1にはクローザ爪 1 1及び回動制御部 1 3が設けられている。 クローザ爪 1 1はその一端に傾斜部 1 2が形成され、 他 端に防護壁 1 6が形成される。 シャツ夕クローザばね 2はシャツ夕クロ一ザ 1の 回動中心となるボス 1 Aの周りに装着されており、 そのー がローデイングシャ ーシ 2 0 0上に設けられた係止ボス 1 0 1に係止され、 他端は折り曲げ部 2 1を 経て長孔 1 4に係止されており、 シャツ夕クローザ 1を反時計方向に付勢し、 口 一ディングシャーシ 2 0 0上のストッパー 1 0 2で止められている。
さらにシャツタク口一ザばね 2は、 シャツ夕クローザ 1上の図中破線で示すク ローザばね係合部 1 7にも係止されているため、 折り曲げ部 2 1に矢印 D方向の 外力が加わった場合、 シャツ夕クローザばね 2からクローザばね係合部 1 7に時 計方向のモーメントが作用し、 シャツ夕クロ一ザばね 2は長孔 1 4におけるシャ ッ夕クロ一ザ 1との係止を解除されることなく、 時計方向に回動する。
この場合、 ばね係止ボス 1 5とシャツ夕クローザばね 2の接点からの反力によ つて、 時計方向の付勢力を得る。 尚、 シャツ夕クロ一ザばね 2は線ばねで構成さ れており、 板ばねに比べて安価であり表面硬度も高く摩耗に強いという特徵があ
る上に、 摩擦係数も低いため、 板ばねでよく使用される潤滑性向上のための表面 コーティング処理が不要である。
図 7 Bを参照して、 カートリッジ 1 0 5の左側については、 引き込みラック 7
(図 4 ) がローデイングシャーシ上で前後方向に摺動可能に設けられており、 図 示しない駆動手段により駆動される。 引き込みラック 7上には、 引き込みアーム
6がアーム戻しばね 8により、 反時計方向に付勢されている。 また、 引き込みァ
—ム 6の端部には引き込み爪 6 1が設けられており、 力一トリッジ 1 0 5左側の 係合部 1 2 6に係合することによりカートリッジ 1 0 5を確実にディスク装置内 に引き込む構成となっている。
さらに引き込み爪 6 1の近傍にはカートリッジ押さえ部 6 2を有しており、 口
—デイング途中においてカートリッジ 1 0 5をディスク装置右側、 即ちシャツ夕 部材側に付勢する役割を果たしている。
図 5を参照して、 引き込みアーム 6上にはボス 6 3が設けられ、 ローデイング シャーシ上の部材に設けられたカム溝 9 1によって制御される。 尚、 当該部材に ついては複雑となるのをさけるため、 カム溝 9 1のみを図示し、 その輪郭形状は 示していない。
図 3を参照して、 シャツ夕オーブナ 3は、 シャツ夕クロ一ザ 1に覆い被さるよ うに口一ディングシャ一シ 2 0 0上に固定され、 その上には第 1受動口一ラ 5を 回転自在に設けている。 また、 ローデイングシャーシ 2 0 0上にはシャツタク口 一ザ 1の前方側に第 2受動ローラ 4が回転自在に設けられている。
図 3における 1 0は右カートリッジガイドであり、 図 7 Cに示すごとく、 カー トリッジ 1 0 5の装填時に、 カートリッジ 1 0 5の右端部を口一ディングシヤー シ 2 0 0とともに挟み込み、 ガイドする構成となっている。 また力一卜リッジ 1 0 5挿入部には右傾斜部 1 0 a及び右上面傾斜部 1 0 bを有し、 またローディン グシャーシ 2 0 0にも下傾斜部 2 0 0 dが設けられている。
ローディングシャーシ 2 0 0の左側については、 図 4に示す。
図 4を参照して、 3 0は昇降ラックであり、 トラバースユニット 4 0の制御ボ ス 4 3 (図 3 )に係合することによってトラバースュニット 4 0の動きを制御する T R制御カム 3 2を有し、 その反対側側面にはギア 3 O Aを有し、 更にその中央 部には係止カム 3 4を有している。
6は引き込みアーム、 7は引き込みラックであり、 引き込みアーム 6はアーム 戻しばね 8によって引き込みラック 7上に装着され、 引き込みラック 7はローデ ィングシャーシ 2 0 0上で前後方向に摺動可能に設けられている。
引き込みアーム 6と引き込みラック 7との詳細斜視図を図 8に、 さらに裏側か らみた斜視図を図 9に示す。 図 8及び図 9を参照して、 引き込みアーム 6は裏面 に U字溝 6 5を有し、 引き込みラック 7上の引き込みボス 7 3を中心にアーム戻 しばね 8で、 ディスク装置上方からみた時の反時計方向に付勢される。
引き込みラック 7には、 その裏面にガイド溝 7 4が形成してあり、 口一ディン グシャーシ 2 0 0上のボス 2 0 0 a、 2 0 0 b , 2 0 0 c (図 4 )に係合すること によりディスク装置前後方向に摺動可能に装着される。 また、 引き込みラック 7 のギア部 7 Aにはラック移送ギア 8 5が嚙合し、 ディスク 置前後方向に駆動さ れる。
また、 引き込みアーム 6はその上に引き込み爪 6 1、 カートリッジ押さえ部 6 2、 ボス 6 3及びカートリッジ押し出し部 6 4を有し、 引き込み爪 6 1は前記し たカートリッジ 1 0 5の係合部 1 2 6 (図 2 )に装填時に係合してカートリッジ 1 0 5の装填中の抜けを防止する。
力一卜リッジ押さえ部 6 2は、 カートリッジ 1 0 5を装填中に、 ァ一ム戻しば ね 8の力によってカートリッジ 1 0 5をディスク装置右側に付勢し、 信頼性の高 い装填動作を実現する。
ボス 6 3は、 ローディングシャーシ 2 0 0に固着される左カートリッジガイド 9 (図 4 )の裏面に形成されたアーム制御カム(図 5に示すカム溝 9 1 ) に係合し、 カートリッジ 1 0 5装填時における引き込みアーム 6の動きを制御する。
カートリツジ押し出し部 6 4は力一トリッジ 1 0 5の排出動作終了時にさらに カートリッジ 1 0 5をディスク装置前方に押し出すことにより、 カートリッジ 1 0 5をディスク装置から取り出しやすくするものである。
ここで、 引き込みアーム 6と引き込みラック 7を U字溝 6 5で係合させている のは、 外力として図 9中矢印 M方向の衝撃力が加わった場合、 引き込みアーム 6 のみが M方向に逃げるようにするためであり、 係る場合の引き込みラック 7のギ ァ部 Ί A等の破損を防止することが出来る。
図 4を参照して、 1 5はスィッチロッドであり、 ローデイングシャーシ 2 0 0 上の溝部の側面に設けられたボス 2 1 5 a及び 2 1 5 bに装着される。 スィッチ ロッド 1 5の構成を図 1 0 A、 図 1 0 B及び図 1 1 A、 図 1 1 Bに、 またスィッ チロッド 1 5の斜視図を図 1 2に示す。 図 1 0 A、 図 1 O Bに示すように、 引き 込みアーム 6はその裏面にロッド駆動部 6 6を有する。 引き込みアーム 6がディ スク装置後方に移動すれば、 図 1 0 A、 図 1 O Bから図 1 1 A、 図 1 1 Bの状態 へと変化し、 スィッチロッド 1 5はそのカム部 1 5 A、 1 5 Bとボス 2 1 5 a及 び 2 1 5 bとの係合に従い、 所定の位置までディスク装置伊方に移動し挿入検出 S W 1 5 1を O Nにした後に、 下側に沈み込んでカム部が引き込みアーム 6の軌 道から離脱する構成となっている。
図 4、 図 1 3〜図 1 6を参照して、 1 6は係止アームであり、 その中央に設け られた孔 1 6 Aがローデイングシャーシ 2 0 0の裏面に設けられたボス (図示せ ず) に回動可能に装着され、 その一端に裏側に凸の方向で設けられたボスが、 前 記昇降ラック 3 0上の係止カム 3 4に係合することにより係止アーム 1 6の動き を制御され、 また他端には引き込みカム 1 6 bを有し、 引き込みラック 7 (図 4 ) の動きを制御する。
ここで左カートリッジカイド 9の前端部には図 1 7に示すようにカートリッジ 1 0 5の装填時に、 カートリッジ 1 0 5の左端部をローデイングシャーシ 2 0 0 とともに挟み込み、 ガイドする構成となっている。 またカートリッジ 1 0 5挿入
部には左傾斜部 9 a及び左上面傾斜部 9 bを有する構成となっている。
図 4を参照して、 昇降ラック 3 0は、 その上の昇降ラックボス 3 0 a、 3 0 (図 1 3〜図 1 6 )がローデイングシャーシ 2 0 0の裏面に構成された溝 (図示せ ず)にはまりこむことによりディスク装置前後方向に摺動可能に装着される。 同 様に引き込みラック 7はガイド溝 7 4 (図 9 )がローデイングシャーシ 2 0 0上 のボス 2 0 0 a、 2 0 0 b , 2 0 0 cに係合することによりディスク装置前後方 向に摺動可能に装着される。
図 4、 図 9および図 1 4を参照して、 8 5はラック移送ギアであり、 昇降ラッ ク 3 0及び引き込みラック 7 (図 4 )のギア部 7 A (図 9 )と嚙合することによって 昇降ラック 3 0をディスク装置前後方向に摺動させる。
図 4、 図 1 0〜図 1 2を参照して、 1 5 0は検出 S Wユニットであり、 その上 には挿入検出 S W 1 5 1及び装着完了検出 S W 1 5 2を有し、 挿入検出 S W 1 5 1については、 スィッチロッド 1 5の先端が押圧することにより O N状態となり、 装着完了検出 S W 1 5 2については昇降ラック 3 0の S W押圧部 3 5 (図 1 5 )が 押圧することにより〇N状態となる。
次に、 以上のように構成されたディスク装置 1 0 0について、 その動作につい て説明する。
まず、 ディスク装置全面からカートリッジ 1 0 5を挿入するに際して、 図 7 C および図 1 7を参照して、 前述したように力一トリッジ挿入部には右傾斜部 1 0 a及び右上面傾斜部 1 0 b、 左傾斜部 9 a及び左上面傾斜部 9 b、 また下傾斜部 2 0 0 dが設けられており、 力一トリッジ 1 0 5はこれら傾斜部に案内されてス ムーズにディスク装置に挿入する事が出来る。
図 7 Bを参照して、 カートリッジ 1 0 5の排出位置において、 引き込みアーム 6はカム溝 9 1の制御によりアーム戻しばね 8の付勢力に抗して時計方向に回転 した状態、 つまり、 図中破線で示す引き込み爪 6 1が力一トリッジ 1 0 5の左外 側に待避した状態となっており、 引き込みアーム 6のロッド駆動部 6 6はスイツ
チロッド 1 5の溝部 1 5 Cに配置されている。 (図 1 0 A, 図 1 0 B参照) また、 シャツタクローザ 1は反時計方向に付勢されており、 クローザ爪 1 1が力一トリ ッジ 1 0 5の右外側に待避した状態となっている。
ここで、 ディスク装置前面のカートリッジ 1 0 5保持部は、 図 7 C及び図 1 7 に示すごとく、 右カートリッジガイド 1 0及び左カートリッジガイド 9がカート リッジ 1 0 5の上方でつながつていない構成となっているため、 カートリッジラ ベルの浮き■剥がれ等による排出時のトラプルが発生しにくい。 高さ寸法上も、 寸法規格上ラベル面より低い両端部のみを保持するためディスク装置の高さ構成 を低く抑えることができる。
図 1 8を参照して、 カートリッジ 1 0 5がディスク装置に対して傾いて挿入さ れた場合、 左右どちらか一方についてはカートリッジ 1 0 5が上側にずれて挿入 されることとなるが、 例えば右上がりの姿勢で挿入された場合には、 カートリツ ジ 1 0 5の前端部と右カートリッジガイド 1 0上の右防止片 1 0 cが当接するこ とによりカートリッジ 1 0 5はディスク装置内へ進入出来ない。 つまり、 右防止 片 1 0 cは、 カートリッジ 1 0 5のガイド溝部 1 0 7には り込めない寸法で構 成されており、 誤挿入防止の機能を有する。 左上がりの場合は、 左カートリッジ ガイド 9にも同様に左防止片 9 cが設けられており(図 1 7 )、 同様の機能を有す る。 カートリッジ 1 0 5が水平の姿勢を保ったまま上方にずれて挿入された場合 は、 上記左右の機能がともに働くことにより誤挿入を防止できる。
図 7 Bを参照して、 力一トリッジ 1 0 5が挿入されると、 力一トリッジ 1 0 5 の進行方向前方の外側面に押圧されて引き込みアーム 6がアーム戻しばね 8を引 き伸ばしながらアーム制御カム 9 1の制御により反時計方向に回動し、 引き込み 爪 6 1とカートリッジ 1 0 5の係合部 1 2 6 (図 2 ) とが係合する。
この時、 図 4および図 1 1 Aに示す駆動手段の挿入検出スィッチ 1 5 1が入り、 以降の動作は駆動手段により引き込み爪 6 1を介してカートリッジ 1 0 5がディ スク装置後方に駆動されることとなる。
またこの時、 弓 Iき込みアーム 6はアーム戻しばね 8により反時計方向に付勢さ れているため、 カートリッジ 1 0 5はカートリッジ押さえ部 6 2によってデイス ク装置右方向に付勢されるが、 カー卜リッジ 1 0 5の右側面は第 2受動ローラ 4 と当接しており、 第 2受動ローラ 4は力一トリッジ 1 0 5の動きと連動して回転 し、 カートリッジ 1 0 5はスムーズにディスク装置後方へ移送される。 かかる構 成により、 カートリッジ 1 0 5がディスク装置に対して片寄せ付勢され、 シャツ 夕部材 1 0 6の通過位置が安定し、 シャツ夕開閉機構が誤動作することなく確実 に口一ディング動作がなされるものである。
ここで、 引き込みアーム 6上のボス 6 3はカム溝 9 1のどちらの壁面にも当接 していない状態となっている。 またこの時、 シャツ夕オーブナ 3はカー卜リッジ 1 0 5右側面のガイド溝部 1 0 7の内部に入り込んだ状態となっている。
シャツ夕オーブナ 3とガイド溝部 1 0 7との係合により、 以降の動作における カートリッジ 1 0 5のディスク装置前方への抜けは防止される。 この時点では引 き込みラック 7は排出位置に留まったままである。
図 9を参照して、 操作者が力一卜リッジ 1 0 5をディスク装置内にたたき込む ように挿入した場合、 引き込みラック 7は駆動手段から連結されているラック移 送ギア 8 5に止められ、 動かないが、 引き込みアーム 6は引き込みラック 7と U 字状溝にて係合しているため、 図中矢印 M方向に逃げることができ、 部品の破損 等は生じない。
図 1 O A、 図 1 0 Bおよび図 1 1八、 図 1 1 Bを参照して、 引き込みアーム 6 のロッド駆動部 6 6がスィツチロッド 1 5の溝部 1 5 Cをディスク装置後方に押 し、 図 1 0 A、 図 1 0 Bおよび図 1 1 A、 図 1 1 Bに示すようにスィッチロッド 1 5はカム 1 5 A、 1 5 Bにより軌跡を制御されながらディスク装置後方に向か つて矢印 A 3方向に沈み込むように移動し、 スィッチロッド 1 5は挿入検出 S W 1 5 1を ONにする。 図 1 1 A、 図 1 1 Bは挿入検出 S W 1 5 1が O Nの状態を 示すが、 このときスィツチロッド 1 5は挿入検出 S W 1 5 1全体を覆っており、
挿入検出 S W l 5 1が矢印 E方向に復帰しょうとする力は略直交方向の壁面に当 接されたスィッチロッド 1 5により阻止され O N状態を維持される。
また、 この動作以降は、 スィッチロッド 1 5が引き込みアーム 6よりも下方に 存在するため、 引き込みアーム 6はスィツチロッド 1 5に引つかかることなくデ イスク装置後方に進入を続ける。
スィッチロッド 1 5は下方に沈み込んだ位置で移動を終え、 引き込みアーム 6 からも離脱されているため矢印 E方向の位置規制がなくなるが、 前述した挿入検 出 S W 1 5 1の復帰しょうとする力は矢印 F方向と略直交方向に作用するため、 スィッチロッド 1 5の矢印 F方向の分力はほとんど発生せず、 その復帰力により スィッチロッド 1 5自身を摩擦力で仮保持する役割を果たしている。
挿入検出 S W 1 5 1は、 矢印 E方向にァクチユエ一夕部 1 5 1 Aが突出してい る(図 1 O A) 。 図 1 1 Aに示すように、 スィツチロッド 1 5はァクチユエ一夕 部 1 5 1 Aを完全に押して、 ァクチユエ一夕部 1 5 1 Aの復帰をさえぎつている。 スィッチロッド 1 5は、 F方向のみ自由度が与えられている。 F方向に直交する 方向からスィッチロッド 1 5の側面にァクチユエ一夕部 5 1 Aの反力が作用す る。 ァクチユエ一夕部 1 5 1 Aの押圧によりァクチユエ一夕部 1 5 1 Aとスィッ チロッド 1 5との間の接触部に生じる摩擦力によって、 スィツチロッド 1 5自身 の位置が仮保持される。
図 1 4を参照して、 挿入検出 S W 1 5 1が O Nされた時点で図示しない駆動モ —夕が動作を開始し、 この後はモータによりラック移送ギア 8 5が駆動され、 移 送ギア 8 5と嚙合状態にあった引き込みラック 7のギア部 7 A (図 9 )から引き込 みアーム 6を介して力一トリッジ 1 0 5の装着動作が進行する。
図 1 3を参照して、 この時点では昇降ラック 3 0のギア部 3 O Aはラック移送 ギア 8 5から離合した位置にある。 図 1 4を参照して、 昇降ラック 3 0は係止ァ ーム 1 6上のポス ] 6 Aから係止カム 3 4により仮保持されている。
図 1 5および図 1 7を参照して、 引き込みアーム 6はボス 6 3を介して左カー
卜リッジガイド 9 (図 4 )上のアーム制御カム 9 1により制御されるが、 ここでの アーム制御カム 9 1は幅を広く設定してあり、 ボス 6 3はアーム制御カム 9 1の どちらの壁面にも当接していない状態となっている為、 アーム戻しばね 8による 図 Sにおける反時計方向の付勢力により、 カートリッジ 1 0 5は力一卜リッジ押 さえ部 6 2によってディスク装置右方向に付勢される。
図 5および図 7 Bを参照して、 この時、 カートリッジ 1 0 5の右側面は第 2受 動ローラ 4と当接しており、 第 2受動ローラ 4はカートリッジ 1 0 5の動きと連 動して回転し、 カートリッジ 1 0 5はスムーズにディスク装置後方へ移送される。 またこの時、 シャツ夕オーブナ 3はカートリッジ 1 0 5右側面のガイド溝部 1 0 7 (図 1 )の内部に入り込んだ状態となっている。
ここで、 もし操作者が誤ってカートリッジ 1 0 5を裏向きに挿入した場合、 ま ず裏向きでかつ左右も逆の場合、 カートリッジ 1 0 5左側にもガイド溝部 1 0 7 のような溝が存在するため、 その溝の内部をシャツ夕オーブナ 3が通過してしま う場合が考えられる。 この時、 当該溝の位置はカートリッジ 1 0 5の高さ方向中 央よりも上方にあるため、 裏返した場合は高さ方向中央よ >りも下方に存在するこ ととなり、 ディスク装置内に進入するに従って、 カートリッジ 1 0 5は上方に軌 跡を反らしてゆく。
力一トリッジ 1 0 5右上端部は右カートリッジガイド 1 0で規制されるため、 このように力一トリッジ 1 0 5がシャッタオーブナ 3と右力一トリッジガイド 1 0の間に無理に進入した場合、 部品が破損したり、 或いはこの位置ではカートリ ッジ 1 0 5が完全にディスク装置内に入っているため、 ディスク装置の駆動手段 の駆動力ではカートリッジ 1 0 5をディスク装置外に排出出来なくなることも考 えられる。 そこで、 本発明は図 7 Cに示したように右カートリッジガイド 1 0に 切り欠き部 1 0 dをもうけることにより、 カートリッジ 1 0 5の無理な挿入に対 して、 欠き部 1 0 dが弹性的にたわむことにより部品は破損しない。
また、 欠き部 1 0 dが弹性的にたわんでカートリッジ 1 0 5を挟み込んでいる
力は弱い為、 ディスク装置の駆動手段の駆動力でカートリッジ 1 0 5をディスク 装置外に排出することが出来る。
このとき、 上記誤った位置のままカートリッジ 1 0 5が進入を続けた場合は、 図 1 9に示すように、 右押圧レバ一 5 0端面とカートリッジ 1 0 5端面が引つか かり、 それ以上進入出来なくなる。 また、 ここまでカートリッジ 1 0 5が進入す れば、 完全にディスク装置内に入り込んでいる為、 操作者の無理な力を受ける事 もない。
また、 カートリッジ 1 0 5の姿勢が裏向きで前後方向が逆の場合は、 カートリ ッジ 1 0 5の右側には、 後方に解放されたガイド溝部 1 0 7に 当する溝が存在 しないため、 カートリッジ 1 0 5はシャツ夕オーブナ 3に引つかかり、 それ以上 ディスク装置後方へは進入出来ない。
図 2 0 Aおよび図 2を参照して、 力一トリッジ 1 0 5がさらにディスク装置後 方へ移送されると、 シャツタォ一プナ 3がガイド溝部 1 0 7内に内側より臨ませ て構成されるロック部材 1 2 5 (図 2 )のロック腕部 1 2 5 C (図 2 )に当接し、 そ の付勢力に抗してロック腕部 1 2 5 Cはカートリッジ 1 0 内側に向けて弾性変 形し、 シャツ夕部材 1 0 6のロックが解除される。 次にシャツ夕オーブナ 3はシ ャッ夕部材 1 0 6の被支持板部 1 0 6 B (図 1 )に当接し、 力一卜リッジ 1 0 5が さらにディスク装置後方へ移送されてもシャツ夕部材 1 0 6は移動を阻止される ため、 開口部 1 2 2 , 1 2 3が開放される。 開口部 1 2 2 , 1 2 3の開放動作の 開始状態を図 2 O Aに示す。
図 2 O Aを参照して、 さらにカートリッジ 1 0 5がディスク装置後方に移送さ れると、 カートリッジ 1 0 5の進行方向先端右側とシャツタク口一ザばね 2の折 り曲げ部 2 1とが当接を開始し、 シャツ夕クローザ 1はシャツ夕クロ一ザばね 2 の付勢力に抗して時計方向に回動を開始し、 シャツ夕クロ一ザ 1のクロ一ザ爪 1 1がシャッ夕部材 1 0 6上の閉蓋操作孔 1 0 8 (図 1 )に嵌入を開始する。
図 7 Aを参照して、 この時、 シャツ夕クロ一ザ 1は、 通常はばね係止孔 1 4に
シャツタクローザばね 2が係止していることにより反時計方向に付勢されている のに対し、 図 2 O Aに示すように、 折り曲げ部 2 1にカートリッジ 1 0 5が当接 した場合には、 ばね係止ボス 1 5とシャッタクローザばね 2との接点において、 シャツタク口一ザばね 2からの反力としての時計方向のモーメントを受ける為、 折り曲げ部 2 1と一体的に回動を行うものである。
この時、 もし誤って、 シャツ夕部材 1 0 6が完全に開放しきった状態のカート リッジ 1 0 5が装着されようとすれば、 クロ一ザ爪 1 1のディスク装置前面の防 護壁 1 6が、 シャツタクローザ 1の回動軌跡に沿った形状となっているため、 図 2 0 Cに示すごとく、 シャツ夕部材 1 0 6と防護壁 1 6がひつかかり、 装着でき ない構成となっている。 ここで、 図 2 0 Cに示す前面パネル位置からもわかるよ うに、 シャッ夕部材 1 0 6と防護壁 1 6がひつかかるのは力一トリッジ 1 0 5が 完全にディスク装置内部に入ってからであり、 操作者の強制的な挿入力による破 壞を防止することが出来る。 尚、 ディスク装置内部の駆動手段の駆動力程度では、 シャツ夕クローザ 1をはじめとする各部材は破壊しないだけの強度が確保されて いる。
図 2 0 Bを参照して、 その後、 カートリッジ 1 0 5はさらにディスク装置後方 へ移送され、 その側面が回動制御部 1 3に当接することにより、 クローザ爪 1 1 が確実に閉蓋操作孔 1 0 8 (図 1 )へ嵌入した状態を確保しつつ、 力一トリッジ 1 0 5の左側からのカートリッジ押さえ部 6 2の付勢力に対して、 右側の第 1受動 ローラ 5及び第 2受動ローラ 4によりガイドされることによりローラ外周面を基 準とした軌跡に沿って、 過大な負荷なくスムーズに進入を続け、 開口部 1 2 2 . 1 2 3は徐徐に開口部を大きくしていく。
力一卜リッジ 1 0 5が演奏位置に達した時は開ロ咅 15 1 2 2 , 1 2 3が完全に開 放された状態となる。
尚、 上記挿入操作の中で、 誤操作により、 シャツタ部材 1 0 6が少し開いた状 態, つまり開口部 1 2 3, 1 2 2が開いた状態でカートリッジ 1 0 5が挿入され
た場合、 クロ一ザ爪 1 1が閉蓋操作孔 1 0 8に嵌入していない状態のままでカー 卜リッジ 1 0 5が回動制御部 1 3と当接することになるが、 かかる場合、 図 7 A のようにシャツ夕クローザ 1にくびれ部 1 7を設けているため、 図 2 0 Dに示す ようにシャツ夕クロ一ザ 1自身が弾性変形し、 部品が破損することもない。
図 2 0 Eを参照して、 このとき、 力一卜リッジ 1 0 5の右側外周は第 1受動口 ーラ 5及び第 2受動ローラ 4の外周面にのみ接しながらディスク装置へ進入する。 つまり、 第 1受動ローラ 5及び第 2受動ローラ 4の外周面よりもカートリッジ 1 0 5の装填軌跡に対して内側に進入する部材はない構成としている。 図 2 0 Eで は、 第 1受動ローラ 5及び第 2受動ローラ 4の外周面でガイドされる力一トリッ ジ 1 0 5の装填軌跡から右カートリッジガイド 1 0は寸法 eだけ離れている構成 となっている。 かかる構成により、 カートリッジ 1 0 5のシャツ夕部材 1 0 6の 外周面にばり等が有った場合でも、 当該ばり部分と当接するディスク装置側部材 は第 1受動ローラ 5及び第 2受動ローラ 4のみとなり、 引つかかりなく装填動作 が進行することとなる。
図 2 0 Bを参照して、 カートリッジ 1 0 5が演奏位置に した時は開口部 1 2
2 , 1 2 3が完全に開放された状態となる。
図 1 4を参照して、 さらに引き込みラック 7 (図 4 )がディスク装置後方に移送 されると、 引き込みラック 7上のラックロード爪 7 1が昇降ラック 3 0上のラッ ク駆動ボス 3 3にディスク装置前方から当接し、 昇降ラック 3 0をディスク装置 後方に移送することとなる。 昇降ラック 3 0と係合されている係止アーム 1 6は 時計方向に強制的に回動し樹脂弾性による仮保持が解除さる。 この時、 引き込み ラック 7のギア部 7 A (図 9 )及び昇降ラック 3 0のギア部 3 O Aは同位相となつ ており、 今まで離合状態にあった昇降ラック 3 0のギア部 3 O Aも嚙合開始され、 この時以降は同一のラック移送ギア 8 5にて移送されることとなる。
図 1 5を参照して、 さらに引き込みラック 7及び昇降ラック 3 0がディスク装 置後方に移送され, カートリッジ 1 0 5が演奏位置に到達した時点で引き込みラ
ック 7のギア部 7 Aとラック移送ギア 8 5との嚙合がはずれ、 以降はギア部 3 0 Aとラック移送ギア 8 5との嚙合により昇降ラック 3 0のみがさらにディスク装 置後方に移送され続け、 図 1 5の状態に至ることとなる。
また、 この時点において、 引き込みアーム 6のボス 6 3は図 1 5に示す制御力 ム 9 1のディスク装置後端部、 即ち、 溝幅が狭くなつている部分に係合している。 今まで制御カム 9 1の規制を受けずにアーム戻しばね 8の力に従いカートリッジ 押さえ部 6 2を介してカートリッジ 1 0 5を右側に付勢していた力が発生しなく なる。 即ち、 右側のローラ 4、 5の外周面を基準に装着軌跡を移送されてきた力 ートリッジ 1 0 5に対する付勢力がなくなるので、 力一トリッジ 1 0 5は左右に がたつきを持つた状態となっていることを示す。
図 1 5および図 1 6を参照して、 さらに昇降ラック 3 0がディスク装置後方に 移送されると、 昇降ラック 3 0上の係止カム 3 4と係止アーム 1 6との係合状態 が図 1 5から図 1 6のように変化し、 係止アーム 1 6が反時計方向に回動し、 引 き込みカム 1 6 bが引き込みラック 7のラックロード爪 7 1に引つかかった状態 となるため、 ディスク装置に衝撃等の外力が加わっても引 >き込みラック 7はディ スク装置前方への移動を阻止されることとなる。
図 3および図 4を参照して、 さらに昇降ラック 3 0がディスク装置後方に移送 されると今度はトラバースュニッ卜 4 0の制御ボス 4 3が昇降ラック 3 0上の T R制御カム 3 2に制御されて、 トラバースユニット 4 0はディスク装置上方 (矢 印 A 4方向) に移動を開始する。 この時、 T Rシャーシ回動ばね板によって口一 デイングシャーシ 2 0 0に揺動可能となされたトラパースュニット 4 0は右押圧 レパ一ばね 5 2によって右押圧レバー 5 0と連結され、 最初はローデイングシャ —シ 2 0 0下方 (矢印 A 5方向) に付勢されているが、 中立点を過ぎると右押圧 レパーばね 5 2によってローデイングシャーシ 2 0 0上方に付勢されることとな る。 この状態の移行を示したのが前述した図 6 Eおよび図 6 Fである。
この中立点に到達するタイミングは、 トラバースュニット 4 0がディスク装置
に対して上昇し、 カートリツジ位置決めボス 4 1及び 4 2が力一トリッジ 1 0 5 の前後の位置決め穴 1 0 9, 1 1 0 (図 2 )にはまりこむタイミングにあわせるの が望ましく, そうすることによって、 カートリッジ 1 0 5力 S位置決めされた後に 右押圧レバー 5 0にディスク装置下方 (矢印 A 5方向) への付勢力が加わり、 力 —卜リッジ 1 0 5がローデイングシャーシ 2 0 0に押しつけられ、 カートリッジ 1 0 5内のディスクがスピンドルモータ 4 6によりチヤッキングされることとな る。 このタイミングの設定は右押圧レバーばね 5 2を装着する孔の配置によって 適宜行うことが出来る。
さらに昇降ラック 3 0がディスク装置後方に移送されるとトラバースュニッ卜 4 0は右押圧レバーばね 5 2の付勢力及び T R制御カム 3 2による制御に従い上 方 (矢印 A 4方向) に移動し、 カートリッジ 1 0 5は演奏位置で口一ディングシ ヤーシ 2 0 0と右押圧レバ一 5 0により挟持される。
図 1 6を参照して、 さらに昇降ラック 3 0がディスク装置後方に移送されると、 図 1 6に示すごとく、 昇降ラック 3 0のばね押さえ部 3 6が左押圧レバ一ばね 5 3の一端をディスク装置後方に押さえることにより左押圧レバー 5 1がディスク 装置後方に移動し、 さらに昇降ラック 3 0がディスク装置後方に移動することに より、 左押圧レバ一ばね 5 3に付勢力がチャージされる。 この動作と同時に昇降 ラック 3 0のディスク装置後方側にあるラック S W押圧部 3 5が装着完了検出 S W 1 5 2を図 1 5から図 1 6へと移行する際に O Nすることにより演奏可能状態 となる。
さらにこの時、 図 1 4のように昇降ラック 3 0の長孔 3 7の内側面がスィツチ ロッド 1 5のディスク装置前方側端面近傍に位置しており、 外的衝撃等によって もスィッチロッド 1 5,がディスク装置前方に移動することがなく、 不用意に挿入 検出 S W 1 5 1が O F Fになることがない。
図 2 1 A、 図 2 1 B、 図 2 1 Cおよび図 2 1 Dを参照して、 左押圧レバ一 5 1 はその軌跡を口一ディングシャーシ 2 0 0上に設けられた一対の左押圧レバー力
ム 2 0 1 a、 2 0 1 bによって制御されており、 図示のようにディスク装置前端 側の状態を図 2 1 Cおよび図 2 1 Dに示すが、 この時はディスク装置上方に配置 され、 カートリッジ 1 0 5とディスク装置の間には隙間がある状態である。 これ に対し、 ディスク装置後端側の状態を図 2 1 A、 図 2 I Bに示すが、 この時はデ イスク装置下方に配置され、 カートリッジ 1 0 5をディスク装置に対して押さえ つけるようになつているため、 上記動作において左押圧レバ一 5 1は左押圧レパ 一ばね 5 3によりディスク装置下方に付勢された状態となっており、 カートリツ ジ 1 0 5を口一ディングシャーシ 2 0 0に押しつけることとなる。
このときのカートリッジ 1 0 5の保持状態を示したのが図 2 2であり、 以上に 説明した通り、 力一トリッジ 1 0 5はその装填動作の中で、 一対のカートリッジ 位置決めボスによって平面的に位置決めをされた後、 高さ方向にはやゃガ夕のあ る状態から、 図 2 2でのポイント I、 ポイント Jの順で下方への押さえつけ力を 与えられることになる。 このことは力一トリッジ位置決めボスの一つの位置が I の近傍であることから望ましい順序であるといえる。
次に、 演奏時の動作について説明する。
カートリッジ 1 0 5の装填が完了し、 挿入検出 S W 1 5 1が O Nになつた状態 で演奏可能となり、 演奏 S Wが〇Nされると、 図 6 Dにおけるスピンドルモ一夕 4 0 aが回転を開始し、 ディスク状記録媒体上のどの位置に信号を記録または再 生するかによって, ピックアップ 4 5 cは F方向に駆動され、 ディスク上への信 号の記録または再生を行う。
ここで、 図 6 Cで説明したように、 ピックアップベース 4 5 aはその端部に形 成された T R溝 4 5 bをその溝幅より寸法の小さい、 トラバースシャーシ 4 0 0 上の T Rレール 4 0 0 aにはめあわされ、 ピックアップベース 4 5 aはトラバー スシャーシ 4 0 0に固定されたスライダ押さえ板 4 6によってディスク装置下方 に付勢されている。
この時、 前述したように、 C L V方式においてはヘッドが内周を読み書きする
場合には回転が速く, 逆に外周を読み書きする場合には回転が遅くなる。 このこ とより、 内周側の記録、 再生を行っている時の方がディスク回転の影響が大きい と考えられ、 ピックアップべ一ス 4 5 を押さえるスライダ押さえ板 4 6による 付勢力をディスク半径方向で変化させることが考えられる。
以上のようにピックアップベース 4 5 aの押さえ力をディスク半径方向に応じ て変化させるのは、 スライダ押さえ板 4 6の形状を適宜変化させることにより容 易に実現出来る。
図 2 3 Aおよび図 2 3 Bはスライダ押さえ板 4 6の形状を示したものであり、 図 2 3 A及び図 2 3 Bはともにピックアップベース 4 5 aがスピンドルモータ 4 0 aから遠ざかるにつれてスライダ押さえ板 4 6の押さえ力が弱まる形状として いる。 このことは図中 a〜 f の寸法を任意に設定することにより容易に設定可能 である。
尚、 ディスク外径にあっては、 回転速度は遅いものの、 ディスクの面ブレ等は 大きい為、 場合によっては、 外周近傍の方がスライダ押さえ板 4 6の押さえ力を 強くする方が望ましい場合も考えられる。
図 1 6を参照して、 さらにこの時、 昇降ラック 3 0の長孔 3 7の内側面がスィ ツチロッド 1 5のディスク装置前方側端面近傍に位置しており、 外的衝撃等によ つてもスィッチロッド 1 5がディスク装置前方に移動することがなく、 不用意に 挿入検出 S W 1 5 1が O F Fになることがない。
図 2 1 A、 図 2 1 B、 図 2 1 Cおよび図 2 1 Dを参照して、 このような一対の 左押圧レバーカム 2 0 1 a、 2 0 1 bに対し左押圧レバー 5 1の制御を行うこと で、 くさびに食い込ませるような効果が得られ、 カートリッジ 1 0 5が上方に浮 き上がろうとしてもカム面との摩擦力が作用し、 少ないばね荷重で確実な押圧を 行うことができる。
次に, カートリッジ 1 0 5取り出し時の動作について説明する。
図 1 6を参照して、 まず、 取り出しボタンが押されることにより、 ラック移送
ギア 8 5が装填時とは反対方向に回転し、 昇降ラック 3 0がディスク装置前方に 移送を開始される。 するとまず、 左押圧レバーばね 5 3にチャージされた付勢力 が解除され、 昇降ラック 3 0の S W押圧部 3 5がディスク装置前方に移動し、 装 着完了検出 S W 1 5 2が O F F状態となる。
図 3および図 4を参照して、 さらに昇降ラック 3 0がディスク装置前方に移送 されると T R制御カム 3 2に従って、 制御ボス 4 3がディスク装置下方 (矢印 A 5方向)に移動する。 そして、 トラバースユニット 4 0上のカートリッジ位置決 めボス 4 1及び 4 2がカートリッジ 1 0 5との係合を解除するのに相前後して右 押圧レバーばね 5 2の中立点に達し、 右押圧レバー 5 0は今度はディスク装置上 方向 (矢印 A 4方向)に付勢され、 カートリッジ 1 0 5に対する下方向 (矢印 A 5方向)の付勢力は解除される。
図 1 6および図 1 5を参照して、 この時、 昇降ラック 3 0の係止カム 3 4と係 止アーム 1 6上の係止アームボス 1 6 aの係合状態は図 1 6から図 1 5に示す状 態へと移行し、 これによつて引き込みラック 7上のラック口一ド爪 7 1と引き込 みカム 1 6 bの係合が図示したように解除され、 引き込み 4ラック 7はディスク装 置前方に移動可能な状態となる。
次に昇降ラック 3 0がディスク装置前方に移送されると昇降ラック 3 0上のラ ック駆動ボス 3 3がラックロード爪 7 1に当接し、 引き込みラック 7をディスク 装置前方へ移送を開始する。 この時点での昇降ラック 3 0のギア部 3 O A及び引 き込みラック 7のギア部 7 Aの位相は同一であり、 この動作以降は昇降ラック 3 0及び引き込みラック 7はラック移送ギア 8 5によりともにディスク装置前方に 移送されることとなる。 ここで、 引き込みラック 7から引き込みアーム 6を介し て力一トリッジ 1 0 5は演奏位置からディスク装置前方に向けて移送される。 図 2 0 Bを参照して、 この時、 クロ一ザ爪 1 1は閉蓋操作孔 1 0 8に嵌入した 状態であり、 力一トリッジ 1 0 5は移送されてもシャッ夕部材 1 0 6は移送を阻 止される。 つまり、 開口部 1 2 3、 1 2 2の閉蓋動作が開始される。
図 1 4を参照して、 昇降ラック 3 0がさらにディスク装置前方に移送されると 昇降ラック 3 0のばね押さえ部 3 8が左押圧レバーばね 5 3の一端をディスク装 置前面に押し出し、 これにより左押圧レバ一 5 1がディスク装置前面に移動する。 この時点で昇降ラック 3 0のギア部 3 O Aとラック移送ギア 8 5との間の嚙合が はずれ, この動作以降は、 引き込みラック 7のみが、 ラック移送ギア 8 5により ディスク装置前面に向けて移送される。
この時係止アーム 1 6は一端に形成された樹脂ばね部の反力によって反時計方 向に回動付勢されている。 他端に設けられたボス 1 6 Aが昇降ラック 3 0の係止 カム 3 4と係合する。 昇降ラック 3 0は係止カム 3 4とボス 1 6 Aとにより嚙み あい離脱位置に仮保持される。
引き込みラック 7から引き込みアーム 6を介してカートリッジ 1 0 5がデイス ク装置前方に移送されると、 シャツ夕クローザ 1上の回動制御部 1 3と力一トリ ッジ 1 0 5の当接が解除される。 この時、 シャツ夕クロ一ザばね 2の折り曲げ部 2 1とカートリッジ 1 0 5とはまだ当接しているため、 クロ一ザ爪 1 1は閉蓋操 作孔 1 0 8に嵌入した状態のままである。
図 2 O Aおよび図 7 Bを参照して、 さらに引き込みラック 7がディスク装置前 方に移送されると、 カートリッジ 1 0 5の開口部 1 2 3 , 1 2 2が完全に閉じた 状態になるのと相前後して、 シャツ夕オーブナ 3とロック部材 1 2 5 (図 2 )の当 接は解除され、 ロック腕部 1 2 5 Cは自身の弾性力により元の位置に戻り、 シャ ッタ部材 1 0 6は再びロックされる。
次に、 シャツタクローザばね 2の折り曲げ部 2 1と力一トリッジ 1 0 5との当 接は解除され、 シャツ夕クローザ 1は付勢力に従い、 反時計方向に回動し、 クロ 一ザ爪 1 1はカートリッジ 1 0 5の側面外側まで待避する。
尚、 ここで、 折り曲げ部 2 1とカートリッジ 1 0 5との当接の解除については、 折り曲げ部 2 1の傾斜部とカートリッジ 1 0 5の円形状角部の当接状態が、 カー 卜リッジ 1 0 5の移動に伴い連続的に変化するものであり、 カートリッジ 1 0 5
のディスク装置前方への移送に伴い、 シャツ夕クローザ 1は徐徐に反時計方向へ の回動を行い、 クローザ爪 1 1は閉蓋操作孔 1 0 8への嵌入位置からカートリッ ジ 1 0 5外側の待避位置まで移動する。
図 7 Aおよび図 7 Bを参照して、 開口部 1 2 3 , 1 2 2が完全に閉じた時点で、 クロ一ザ爪 1 1の閉蓋操作孔 1 0 8への嵌入度合いは、 各部材の寸法ばらつきや カートリッジ 1 0 5角部の形状の差違により異なる。 この嵌入度合いが小さい場 合、 カートリッジ 1 0 5はスムーズにディスク装置前方へ移送され、 また嵌入度 合いが大きい場合でも、 クローザ爪 1 1には傾斜部 1 2が設けてあるため、 力一 トリッジ 1 0 5がディスク装置前方へ移送されるのに伴い、 シャツ夕クローザば ね 2をたわませながらシャツタクローザ 1は反時計方向に回動し、 クロ一ザ爪 1 1は閉蓋操作孔 1 0 8から待避する。
図 1 3を参照して、 その後、 さらに引き込みラック 7がディスク装置前方に移 送されると、 カートリッジ 1 0 5は引き込みアーム 6によってさらにディスク装 置前方へ移送され、 排出位置近傍まで移送された時点で引き込みアーム 6がカム 溝 9 1によってボス 6 3を介し、 時計方向に回動制御され 。 このとき、 スイツ チロッド 1 5に対して、 引き込みアーム 6のロッド駆動部 6 6はディスク装置前 面に移送されながら図 1 1 Aおよび図 1 1 Bに示すスィッチロッド 1 5の溝端面 1 5 aに当接することにより、 スィツチロッド 1 5はディスク装置前方に浮上し、 検出 SW 1 5 1は矢印 E方向に復帰し、 O F F状態となる。
図 7 Bを参照して、 引き込みアーム 6がディスク装置前面に移送されながら時 計方向に回動することによりカートリッジ押し出し部 6 4の排出ストロークを拡 犬しながら、 図 7 Bに示すごとく、 引き込み爪 6 1とカートリッジ 1 0 5左側面 の係合部 1 2 6 (図 2 )との係合が解除され、 カートリッジ 1 0 5はカートリツジ 押し出し部 6 4によりさらにディスク装置全面に押し出され、 ディスク装置外部 に取り出し可能となる。
図 1 3を参照して、 引き込みラック 7が排出位置に移送完了すると、 図 1 3に
示すように引き込みラック 7上のラック戻り規制爪 7 2が昇降ラック 3 0のボス 3 3を規制することで、 駆動途中は係止アーム 1 6による仮保持状態であった昇 降ラック 3 0の規制を更に強固なものとして、 輸送中や待機状態に加わる衝撃や 振動により嚙みあい位置にずれ込むことを防止している。
次に、 図 7 Aおよび図 7 Bに示すシャツ夕クロ一ザ 1 1の動作を中心にカート リッジ 1 0 5取り出し時の動作を説明する。
まず、 図 2 0 Bを参照して、 取り出しボタンが押されることにより、 図示しな い駆動手段が引き込みラック 7をディスク装置前方に移送を開始し、 引き込みァ —ム 6を介して力一トリッジ 1 0 5は演奏位置からディスク装置前方に向けて移 送される。 この時、 クローザ爪 1 1は閉蓋操作孔 1 0 8に嵌入した状態であり、 回動制御部 1 3がカートリッジ 1 0 5と係合しているため、 シャツタクローザ 1 1は回動できず、 カートリッジ 1 0 5は移送されてもシャツ夕部材 1 0 6は移送 を阻止される。
図 2 0 Cを参照して、 続いてカートリッジ 1 0 5がディスク装置前方に移送さ れると, シャツタクローザ 1上の回動制御部 1 3とカート >リッジ 1 0 5の当接が 解除される。 この時、 シャツ夕クローザばね 2の折り曲げ部 2 1とカートリッジ 1 0 5とはまだ当接しているため、 クロ一ザ爪 1 1は閉蓋操作孔 1 0 8に嵌入し た状態のままである。
図 2 O Aを参照して、 さらに力一トリッジ 1 0 5がディスク装置前方に移送さ れ、 開口部 1 2 3 , 1 2 2が完全に閉じた状態になるのと相前後して、 シャツ夕 オーブナ 3とロック部材 1 2 5の当接は解除され、 ロック腕部は自身の弹性力に より元の位置に戻り、 シャツタ部材 1 0 6は再びロックされる。
図 7 Bを参照して、 次に、 シャツ夕クロ一ザばね 2の折り曲げ部 2 1とカート リッジ 1 0 5との当接は解除され、 シャツ夕クロ一ザ 1は付勢力に従い、 反時計 方向に回動し、 クロ一ザ爪 1 1はカートリッジ 1 0 5の側面外側まで待避する。 尚、 ここで、 折り曲げ部 2 1とカートリッジ 1 0 5との当接の解除については、
折り曲げ部 2 1の傾斜部と力一卜リッジ 1 0 5の円形状角部の当接状態が、 カー トリッジ 1 0 5の移動に伴い連続的に変化するものであり、 カートリッジ 1 0 5 のディスク装置前方への移送に伴い、 シャツ夕クローザ 1は徐徐に反時計方向へ の回動を行い、 クローザ爪 1 1は閉蓋操作孔 1 0 8への嵌入位置からカートリツ ジ 1 0 5外側の待避位置まで移動する。
従って、 開口部 1 2 3 , 1 2 2が完全に閉じた時点で、 クローザ爪 1 1の閉蓋 操作孔 1 0 8への嵌入度合いは、 各部材の寸法ばらつきやカートリッジ 1 0 5角 部の形状の差違により異なる。 この嵌入度合いが小さい場合、 カートリッジ 1 0 5はスムーズにディスク装置前方へ移送され、 また嵌入度合いが大きい場合でも、 クロ一ザ爪 1 1には傾斜部 1 2が設けてあるため、 カートリッジ 1 0 5がデイス ク装置前方へ移送されるのに伴い、 シャッ夕クローザばね 2をたわませながらシ ャッ夕クローザ 1は反時計方向に回動し、 クローザ爪 1 1は閉蓋操作孔 1 0 8か ら待避する。
図 7 Bに示す通り、 その後、 カートリッジ 1 ϋ 5は引き込みアーム 6によって さらにディスク装置前方へ移送され、 排出位置近傍まで移^!された時点で引き込 みアーム 6がボス 6 3を介してカム溝 9 1により時計方向に回動制御されること により、 引き込み爪 6 1とカートリッジ 1 0 5左側面の係合部 1 2 6との係合が 解除され、 カートリッジ押し出し部 6 4によりさらにディスク装置全面に押し出 され、 ディスク装置外部に取り出し可能となる。
(実施の形態 2 )
シャツタクローザの他の例を説明する。 図 2 4は実施の形態 2におけるシャツ 夕クローザ 1 Η及びシャッ夕クローザばね 2の構成をしめす平面図である。
実施の形態 1で前述したシャツ夕クローザ 1との相違点は、 ク口一ザ爪 1 1が シャツタクローザばね 2の折り曲げで構成されている点及び、 シャツ夕クローザ ばね 2に第 2の回動制御部としての折り曲げ部 2 1が構成されていない点である。 以下、 シャツ夕クローザ 1 Ηについて、 その動作を説明する。
シャツ夕オーブナ 3が、 シャツ夕部材 1 0 6のロックを解除するところまでは 実施の形態 1と同様である。
さらにカートリッジ 1 0 5がディスク装置後方に移送されると、 カートリッジ 1 0 5の進行方向先端右側と回動制御部 1 3が当接することにより、 シャツタク ローザ 1はシャツ夕クロ一ザばね 2の付勢力に抗して時計方向に回動を開始し、 シャツ夕クローザ 1のクローザ爪 1 1がシャツ夕部材 1 0 6に当接を開始し、 力 ートリッジ 1 0 5がさらにディスク装置後方に進入するに伴いシャツ夕クロ一ザ 1はさらに時計方向に回動され、 シャツ夕クロ一ザばね 2は弾性変形し、 閉蓋操 作孔 1 0 8がクロ一ザ爪 1 1に相対する位置まで来たときにクロ一ザ爪 1 1は閉 蓋操作孔 1 0 8に嵌入する。
その後、 カートリッジ 1 0 5はさらにディスク装置後方へ移送され、 実施の形 態 1と同様、 力一卜リッジ 1 0 5の左側からのカートリツジ押さえ部 6 2の付勢 力に対して、 右側の第 1受動ローラ 5及び第 2受動ローラ 4によりガイドされ、 過大な負荷なくスムーズに進入を続け, 力一トリッジ 1 0 5が演奏位置に達した 時は開口部 1 2 2 , 1 2 3が完全に開放された状態となる。
尚、 上記挿入操作の中で、 誤操作により、 シャツタ部材 1 0 6が少し開いた状 態、 つまり開口部 1 2 3 , 1 2 2が開いた状態でカートリッジ 1 0 5が挿入され た場合、 クローザ爪 1 1が閉蓋操作孔 1 0 8に嵌入していない状態のままでカー トリッジ 1 0 5が回動制御部 1 3と当接することになるが、 かかる場合、 シャツ 夕クローザばね 2が大きく弾性変形し、 部品が破損することもない。
次に、 カートリッジ 1 0 5取り出し時の動作について説明する。
まず、 取り出しボタンが押されることにより、 カートリッジ 1 0 5がディスク 装置前方に移送され、 シャツ夕クローザ 1上の回動制御部 1 3とカートリッジ 1 0 5の当接が解除し始める時までは実施の形態 1と同様である。
この時、 シャツタクローザばね 2上のクロ一ザ爪 1 1は閉蓋操作孔 1 0 8に嵌 入した状態のままであり、 さらにカートリッジ 1 0 5がディスク装置前方に移送
されることにより、 開口部 1 2 3 , 1 2 2が完全に閉じた状態になると、 閉蓋操 作孔 1 0 8が力一卜リッジ 1 0 5とともにディスク装置前方に移動する力 クロ 一ザ爪 1 1には傾斜部 1 2が設けてあるため、 シャツタク口一ザばね 2をたわま せながらクロ一ザ爪 1 1は閉蓋操作孔 1 0 8から待避してゆく。
開口部 1 2 3, 1 2 2が完全に閉じた状態になるのと相前後して、 シャツ夕ォ 一ブナ 3とロック部材 1 2 5の当接は解除され、 シャツ夕部材 1 0 6は再びロッ クされる。
その後、 力一トリッジ 1 0 5は引き込みアーム 6によってさらにディスク装置 前方へ移送され、 排出位置近傍まで移送された時点で引き込みアーム 6がボス 6 3を介してカム溝 9 1により時計方向に回動制御されることにより、 引き込み爪
6 1とカートリッジ 1 0 5左側面の係合部 1 2 6との係合が解除され、 カートリ ッジ押し出し部 6 4によりさらにディスク装置全面に押し出され、 ディスク装置 外部に取り出し可能となる。
以上のように、 実施の形態 2においては、 カートリッジ 1 0 5の閉蓋操作孔 1 0 8に嵌入するクローザ爪 1 1が線ばねによって形成され iているため、 耐摩耗性、 摺動性に優れ、 金属等で構成されるシャツ夕部材 1 0 6に仮にバリや傷等が発生 していてもそれに抗することができ、 クローザ爪に傷が生じることもなく、 性能 を確保出来る。 産業上の利用可能性
以上のように、 本発明のディスク装置によれば、 ディスクカートリッジのシャ ッタ開閉機構に関して、 簡単な構成で安価に実現出来、 信頼性が高く、 しかも誤 操作に対しても確実に動作するシャツ夕開閉機構を備えたディスク装置を提供す ることが出来るものである。
また、 本発明のディスク装置によれば、 ディスク装置の薄型化が可能となり、 ラベルの浮き、 剥がれ等による排出時のトラブルが発生しにくく、 装填時のカー
トリッジの動きが単純なため、 排出不良などの不具合が発生しにくく、 さらには 操作者の誤操作、 強制的操作に対しても破損の生じることがなく、 確実に動作す るディスク装置を提供することが出来るものである。
さらに、 本発明のディスク装置によれば、 ディスクカートリッジのシャツ夕開 閉機構に関して、 簡単な構成で安価に実現出来、 信頼性が高く、 しかも誤操作に 対しても確実に動作するシャッ夕開閉機構を備えたディスク装置を提供すること が出来るものである。