JPH051006A - アゾベンゼン系化合物 - Google Patents

アゾベンゼン系化合物

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Publication number
JPH051006A
JPH051006A JP3153156A JP15315691A JPH051006A JP H051006 A JPH051006 A JP H051006A JP 3153156 A JP3153156 A JP 3153156A JP 15315691 A JP15315691 A JP 15315691A JP H051006 A JPH051006 A JP H051006A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
azobenzene compound
group
fluoroaniline
azobenzene
Prior art date
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Pending
Application number
JP3153156A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiko Katsuura
喜子 勝浦
Masamitsu Uehara
正光 上原
Makoto Taniguchi
谷口  誠
Kazuhiko Kitamura
和彦 北村
Isao Ishii
勲 石井
Isao Mizuma
功 水間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Publication of JPH051006A publication Critical patent/JPH051006A/ja
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  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規なアゾベンゼン系化合物を合成しその光
異性化反応を利用する。 【構成】 本発明のアゾベンゼン系化合物は化学式1
(式中、置換基X1、X2は、同一または異なっていても
よく、オルト、メタのいずれかまたは両方に位置し、ハ
ロゲン化物を表すもので、置換基R1はアミノ基を有す
る基または、該基を介したポリマーを表す。)で表され
る物質であることを特徴とする。また、望ましくは置換
基X1、X2がフッ化物であり、更に望ましくは置換基R
1が−NHーR2であるアミノアゾベンゼン系化合物であ
ることを特徴とする。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規アゾベンゼン系化
合物に関するものである。詳細には、ある種の波長を持
った光照射に伴い可逆的な構造的変化が生じる、いわゆ
る、フォトクロミック特性を持つアゾベンゼン系化合
物、および、それを利用した光記憶材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフォトクロミック材料には、光異
性化反応において可逆性に乏しい物質であったり、異性
化反応に時間がかかったりするものが多く、吸収波長の
変化も小さなものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来のフォトク
ロミック材料では、光記憶材料として使用するには信用
性に欠けるものであり、応用範囲も狭いものであるとい
う問題点を有する。そこで本発明はこのような問題点を
解決するもので、その目的とするところは、光異性化反
応において良好な可逆性を持ち、異性化反応速度が速
く、しかも吸収波長の変化も大きな、新規なアゾベンゼ
ン系化合物を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、化学式1で示
される、置換基にハロゲン化物を有するアゾベンゼン系
化合物であり、望ましくは置換基X1、X2がフッ化物で
あり、更に望ましくは置換基R1が−NHーR2であるア
ミノアゾベンゼン系化合物を製造することである。
【0005】
【作用】本発明の構成によれば、合成したアゾベンゼン
系化合物は、下記の化学式3で示すように、トランス構
造Aにある特定波長の光hν1を照射することにより、
その異性体であるシス構造Bに変化する。また構造Bに
別の特定波長hν2を当てると、元の構造Aに戻る。こ
の間に、これら両物質間には分子量変化はなく、構造変
化が生じ吸収波長が変化する。これらの化合物は構造的
に安定である。
【0006】
【化3】
【0007】
【実施例】本発明による化学式1で表される化合物は、
新規物質であり以下の方法によって製造することができ
る。
【0008】[実施例1] 2、2ージフルオロー4ー
アミノアゾベンゼン(DFAA)の製造法 o−フルオロアニリン11.1g(0.10mol)を
2N塩酸150mlに溶解後、冷却(ー2〜−2.5゜
C)し、亜硝酸ナトリウム7.18g(0.104mo
l)の水30ml溶液を45分かけて滴下した。40分
後、m−フルオロアニリン11.1g(0.10mo
l)の2N塩酸50ml溶液を加えた。10分攪拌後、
炭酸ナトリウム溶液を加え、pH3に調整した。さら
に、1.5時間かけpH6まで上げた。2日間放置後、
析出した固体を、濾取し、1N塩酸、水、炭酸ナトリウ
ム水溶液、水の順で洗浄、乾燥し、褐色粉末18.67
gを得た。この固体をシリカゲルクロマト(nーヘキサ
ン:酢酸エチル=5:1〜4:1)にて精製し、シクロ
ヘキサンから2回再結晶することにより褐色針状晶とし
て化学式4のようなDFAAを得た。
【0009】
【化4】
【0010】カップリング剤は必ずしも塩酸塩とはしな
くとも、例えばメタノール/水系で、m−フルオロアニ
リンを溶解させ、ジアゾ化溶液中へ添加することも可能
である。
【0011】収率33% (1)融点 127〜128.5゜C (2)赤外吸収スペクトル(cmー1) 3330、3200、1610(NH)、1580、1
500、1480、1455、1410、1350、1
315、1240(CーF)、1210、1160、1
120、955、838、755 (3)元素分析値(C H N %として) C1293
2 C H N 計算値 61.80 3.89 18.02 測定値 61.89 3.85 18.19 (4)NMRスペクトル1 Hー及び13CーNMRにより、アミノ基のo−位ある
いはp−位のベンゼン環プロトンに由来するものであ
り、また隣接する炭素に結合したFとの間のカップリン
グによるピークが観測されたことより、構造を確認。図
1に1H−NMR測定結果のスペクトル、図2にピーク
の拡大スペクトルを示し、図2においてスペクトルの帰
属を示してある。
【0012】[実施例2] 3’ーフルオロー4’ー
[(2ーフルオロフェニル)アゾ]アクリルアニリド
(FFAA)の合成 実施例1で合成したDFAAを用いて、化学式2のR2
を、ーCO−CH=CH2としたFFAAを合成した。
以下に合成方法を示す。
【0013】実施例1で得たDFAA10.00g
(0.043mol)を、クロロホルム(100ml)
に溶解し、この溶液に95%塩化アクリロイル4.16
g(0.043mol)を20゜Cにて滴下した。滴下終
了後、20゜Cで1時間攪拌し、更に50゜Cで3時間攪拌
し反応を終了させた。
【0014】反応終了後、ロータリーエバポレーターに
てクロロホルムを除去し、得られた粗FFAAをシクロ
ヘキサンにて再結晶精製し、その後減圧乾燥してFFA
Aを7.6g得た。(収率30%) 元素分析値(C H N %として):C151123 C H N 計算値 66.40 4.10 15.49 測定値 66.42 4.13 15.40 次に、標題化合物に化学式3のように、光hν1、hν
2を照射するとそれぞれ構造A、構造Bのように可逆的
に変化するが、その吸収スペクトルを測定した結果を図
3に示す。
【0015】図3と化学式3において、構造Aの時の吸
収波長はスペクトル1であり、光hν1を照射すると、
構造Bに変化し、吸収波長もスペクトル2へと変化す
る。また、構造Bの該化合物に光hν2を照射すると、
逆反応により構造A及びスペクトル1へと戻る。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によるフォト
クロミック特性を持つアゾベンゼン系化合物は、良好な
可逆性を持ち、異性化反応速度が速く、吸収波長の変化
も大きく光記憶材料として有効であるという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の化学式4の構造におけるNMRスペ
クトル図である。
【図2】実施例1の化学式4の構造におけるNMRスペ
クトル図の拡大図である。
【図3】実施例の異性化反応式3の構造A、Bにおける
吸収スペクトル図である。
【符号の説明】
1 化4の構造Aの状態における吸収スペクトル 2 化4の構造Bの状態における吸収スペクトル hν1 ある特定波長を持った光 hν2 ある別の特定波長を持った光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北村 和彦 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 石井 勲 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 水間 功 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学式1で示される、置換基X1、X2
    ハロゲン化物を有することを特徴とするアゾベンゼン系
    化合物。 【化1】 (式中、置換基X1、X2は、ハロゲン化物であり、同一
    または異なっていてもよく、オルト、メタのいずれかま
    たは両方に位置する。また、置換基R1はアミノ基を有
    する基または、該基を介したポリマーを表す。)
  2. 【請求項2】 請求項1の置換基X1、X2が、フッ化物
    であることを特徴とするアゾベンゼン系化合物。
  3. 【請求項3】 請求項1の置換基R1が−NHーR2であ
    ることを特徴とするアゾベンゼン系化合物。 【化2】
JP3153156A 1991-06-25 1991-06-25 アゾベンゼン系化合物 Pending JPH051006A (ja)

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JP3153156A JPH051006A (ja) 1991-06-25 1991-06-25 アゾベンゼン系化合物

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001021637A1 (fr) * 1999-09-20 2001-03-29 Makoto Komiyama Oligonucleotide sensible a la lumiere
US6321652B1 (en) 1997-02-06 2001-11-27 Star Micronics Co., Ltd. Image forming and plate making method and apparatus
US6782547B1 (en) 1998-07-02 2004-08-24 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Disk drive with slider pressure plate

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6782547B1 (en) 1998-07-02 2004-08-24 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Disk drive with slider pressure plate
US7162726B2 (en) 1998-07-02 2007-01-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Disk apparatus
WO2001021637A1 (fr) * 1999-09-20 2001-03-29 Makoto Komiyama Oligonucleotide sensible a la lumiere

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