JPH1021660A - 記録媒体の情報機器 - Google Patents

記録媒体の情報機器

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Publication number
JPH1021660A
JPH1021660A JP17387796A JP17387796A JPH1021660A JP H1021660 A JPH1021660 A JP H1021660A JP 17387796 A JP17387796 A JP 17387796A JP 17387796 A JP17387796 A JP 17387796A JP H1021660 A JPH1021660 A JP H1021660A
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JP
Japan
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holder
state
rack
lever
head
Prior art date
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Application number
JP17387796A
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English (en)
Inventor
Yoshikado Taguchi
由門 田口
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Sony Group Corp
Original Assignee
Aiwa Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1021660A publication Critical patent/JPH1021660A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体の情報機器を小型とする。 【解決手段】 カムギヤ30がモータ20の回転力を待
機位置から再生位置までラック14,16に伝達する。
再生位置に位置するホルダ12内のMDがヘッド64,
ピックアップ66に対向する。再生位置からRec位置
に移行させるには、モータ20によって連動される係合
ピン31Cが作動板74と係合してヘッド64を下降さ
せる。従って、再生位置からRec位置に移行する際に
は、ラック14,16が移動せず、ラック14,16の
長さを短くできるので、奥行きが短くなり、MDのプレ
ーヤSが小型となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、記録媒
体としてのミニディスク(以下、「MD」という)をロ
ーディングまたはアンローディングする情報機器に関す
る。
【従来の技術】MDの情報機器では、MDをローディン
グして再生又は記録の処理を行い、また、MDをアンロ
ーディングさせて排出(イジェクト)している。この情
報機器の従来例を図31に示す。図31に示すように、
左側(矢印L方向)のラック板200には、一対の前後
対称のホルダ用溝202,204,及び1つのレバーピ
ン用溝206が形成されている。これらの溝202〜2
06は階段状にされており、レバーピン用溝206はホ
ルダ用溝204よりも後側(矢印BK方向)の位置から
形成されている。なお、図33に示す左側(矢印R方
向)のラック板201には、ホルダ用溝202,204
のみが形成されており、レバーピン用溝206は形成さ
れていない。MDを収納して移動させるためのホルダ2
08の側面にはピン210が突出しており、このピン2
10がホルダ208の左右に配置されるラック板200
(図31では左側のみを示す)のホルダ用溝202,2
04に挿入されている。ホルダ208はこのラック板2
00のホルダ用溝202,204に沿って移動される。
図32に示すように、ホルダ208の左後側の下板20
8Aにはレバー212が回転可能に取り付けられてお
り、レバー212の一端に進退可能に配されたレバーピ
ン214がホルダ208の切欠208Bから外側に突出
し、レバーピン214がラック板200のレバーピン用
溝206に挿入されている。ホルダ208の下板208
A後端にはレバー212の回転を規制するためのレバー
ストッパ206が突出されている。レバー212の他端
にはバネ218の一端が引掛けられており、バネ218
の他端はホルダ208の後板208Cに引掛けられてい
る。そのため、レバー212はバネ218により反時計
方向に付勢されており、常にはレバー212がレバース
トッパ206に当たることによって回転が規制されてい
る。図31に示すように、下板208Aの裏面にはギヤ
220が取り付けられ、このギヤ220がラック板20
0のラック207に噛合している。そして、図示しない
モータの回転駆動力がギヤ220に伝達されることによ
り、ホルダ208がラック板200によって移動され
る。また、図33に示すように、キャビネット222の
支持部222Aにはヘッド224が吊り下げられてお
り、このヘッド224の後側には曲げ部226が下側に
向けて形成されている。ヘッド224はバネ228で時
計方向(以下、図面中では「CW」と示す)に付勢され
ており、ローディングされるホルダ208と干渉しない
ようになっている。図34〜図38に基づき、待機状態
からプレイ状態、Rec状態への動作を説明する。図3
4は待機状態を示す。待機状態はイジェクト状態と同じ
であり、このときホルダ208のピン210はラック板
200のホルダ用溝202,204のA位置(図31参
照)に、レバーピン214はレバー用溝206のa位置
(図31参照)に位置する。図34の状態では、ホルダ
208のピン210がホルダ用溝202,204に沿っ
て移動されてA位置にあるが、レバーピン214はa位
置でその移動が止められており、レバー212の回転軸
がホルダ208と共に前進している。そのため、レバー
212はバネ218(図32参照)の付勢力に抗して回
転され、MDの後側を押し出した状態になっている。従
って、イジェクト時にはMDが突出しているので、MD
の取り出しがしやすくされている。MDをホルダ208
に押し込むと、ラック207によりホルダ208が後退
し、図34の状態から図35の状態にホルダ208が移
動する。この移動の間に、レバー212はバネ218の
付勢力により反時計方向(以下、図面中では「CCW」
と示す)に回転し、レバー212がレバーストッパ20
6に当たってその回転が停止する。なお、図示しない
が、図35に示す状態では、MDの側面に形成された凹
部がホルダ208にロックされ、ホルダ208によって
MDが一体的に移動される。また、図35の位置で図示
しないローディングスイッチが入り、以後モータによっ
てホルダ208が後退する。ギヤ220の回転によりホ
ルダ208がラック板200で移動されて後退し、図3
6に示すように、ホルダ208のピン206、レバーピ
ン214がそれぞれホルダ用溝202,204、レバー
ピン用溝206のB位置(図31参照)にきたときがプ
レイ状態とされる。図36のプレイ状態からラック板2
00により更にホルダ208が後退すると、図37に示
すように、ホルダ208の後側がヘッド224の曲げ部
226を押す。そのため、ヘッド224はバネ228の
付勢力に抗して反時計方向に回転し、図38の状態でホ
ルダ208のピン206、レバーピン214がそれぞれ
ホルダ用溝202,204、レバーピン用溝206のC
位置(図31参照)にきたところでホルダ208の移動
を停止し、Rec状態となる。ここで、待機状態(イジ
ェクト状態)、プレイ状態、Rec状態は、ラック板2
00のA〜C位置にそれぞれ対応する位置に配置された
検出スイッチ(例えばリミットスイッチ等の有接触形の
メカスイッチ)により検出される。
【発明が解決しようとする課題】ところで、図31に示
すMDの情報機器では、MDのイジェクト時の押し出し
用のレバー212の回転や、プレイ状態からRec状態
にするためにラック板200でホルダ208を移動させ
る方法が採られている。そのため、ラックの長さが長く
なるので、装置本体の奥行きがまし、装置本体が大きく
なってしまう問題があった。そこで、本発明は上記事実
を考慮し、奥行きが短く小型の記録媒体の情報機器を提
供することにある。
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
記録媒体の情報機器は、記録媒体を収納するホルダと、
前記ホルダと係合し、前記ホルダを移送させるラック
と、前記ラックを駆動させる駆動源と、係合部を備えた
ギヤ機構と、前記ホルダの移送後の前記記録媒体に対向
する位置に配置された再生部材及び記録部材と、前記ギ
ヤ機構の係合部と係合し、前記記録部材を昇降させる作
動部材とを有し、前記駆動源によって連動される前記係
合部が前記作動部材と係合して前記ヘッドを下降させる
ことを特徴としている。本発明の請求項2に係る記録媒
体の情報機器は、記録媒体を収納するホルダと、前記ホ
ルダと係合し、前記ホルダを移送させるラックと、前記
ラックを駆動させる駆動源と、係合部を備えたギヤ機構
と、前記ホルダの移送後の前記記録媒体に対向する位置
に配置された再生部材及び記録部材と、前記ギヤ機構の
係合部と係合し、前記記録部材を昇降させる作動部材と
を有し、前記駆動源で連動する前記ギヤ機構の駆動力を
前記ラックに伝達しない動作中に前記駆動源によって連
動される前記係合部が前記作動部材と係合して前記ヘッ
ドを下降させることを特徴としている。本発明の請求項
3に係る記録媒体の情報機器は、前記作動部材により常
には前記ヘッドを上昇する方向に付勢させてローディン
グ時またはアンローディング時に前記ヘッドを前記記録
媒体から退避させることを特徴としている。
【発明の実施の形態】図1はMD(直径68mmの光磁
気ディスクを収容したカートリッジのことをいう)をホ
ルダ12に挿入した状態を示すMDの情報機器(以下、
単に「プレーヤ」という)Sの要部を示す斜視図であ
り、図2はその分解斜視図である。なお、以下の各図面
中矢印Fは前側、矢印BKは後側、矢印Rは右側、矢印
Lは左側を示す。図1及び図2に示すように、装置本体
の一部を構成するキャビネット10の上面には、記録媒
体としてのMDを収納できるように枠状となっているホ
ルダ12が配されている。図2及び図3に示すように、
ホルダ12には4個の係合ピン12A,12Bが突設さ
れており、これらの係合ピン12A,12Bはラック1
4,16と係合し、ラック14,16が前後方向に移動
することによりホルダ12が移動する。そして、図1〜
図5に示すように、ホルダ12の上面には装置本体の一
部を構成する天板18が配されており、この天板18は
キャビネット10に固定されている。即ち、ホルダ12
は、天板18とキャビネット10との間に位置してい
る。 (ホルダ12の移送機構の構成についての説明)以下、
図1〜図7に基づき、ホルダ12の移送機構の構成につ
いて説明する。図1,図6,及び図7に示すように、キ
ャビネット10には駆動手段としてのモータ20が取付
けられており、モータ20のモータプーリ22とプーリ
24とにベルト26が巻き掛けられている。そして、モ
ータプーリ22の回転がベルト26を介してプーリ24
に伝達される。図6に示すように、プーリ24の下面に
は小径ギヤ24Aが連続して形成されており、この小径
ギヤ24Aの左側には中継ギヤ28が配置されている。
この中継ギヤ28は、その上側に小径ギヤ24Aと噛み
合う大径ギヤ28Aおよび下側に小径ギヤ28Bが一体
的に形成されている。そして、この小径ギヤ28Bは、
駆動手段としてのカムギヤ30の外周面に形成されたギ
ヤ30Aと噛み合っている。図7に示すように、カムギ
ヤ30のギヤ30Aは常に中継ギヤ28の小径ギヤ28
Bに噛み合っており、そのためプーリ24の回転が中継
ギヤ28を介してカムギヤ30に伝達される。以下、図
8〜図10に基づき、カムギヤ30の構成を説明する。
なお、図8はカムギヤ30の平面図、図9は底面図、図
10は図8の10−10線の断面図である。図8に示す
ように、カムギヤ30の上部には小径ギヤ30Bが形成
されており、この小径ギヤ30Bは所定の角範囲θ1
(本実施形態では228°)に亘ってのみ形成された間
欠ギヤとなっている。また、小径ギヤ30Bには所定の
角範囲θ2(本実施形態では132°)に亘って間欠部
30B’が形成されている。そして、小径ギヤ30Bは
ピニオン32に噛み合い、ピニオン32を間欠的に駆動
させ、再生状態とRec状態との間及びRec状態の間
はピニオン32が間欠部30B’に位置することにより
ピニオン32(ラック14,16)にモータ20の回転
力が伝達されないようになっている。そのため、間欠部
30B’とギヤ部14Aとが対応している間は、モータ
20によりカムギヤ30が回転してもラック14,16
(ホルダ12)は移動しない。さらに、図8及び図10
に示すように、カムギヤ30の上面には、その小径ギヤ
30Bの軸心側に係合ピン30Cが突設されている。こ
の係合ピン30Cは、図14に示すように、後述する録
音ヘッド(以下、単に「ヘッド」という)64の作動板
74と係合可能となっている。そして、係合ピン30C
が作動板74を押圧(図24,図25参照)することに
より、ヘッド64が下降し図19に示すプレイ状態から
図23に示す録音モードとなる。また、図9及び図10
に示すように、カムギヤ30の下面には、その略中央に
突設されたカム壁30Dと、カム壁30Dの両端から若
干膨らみながらカムギヤ30の外周側に向かって形成さ
れたカム壁30Eとが環状に形成されている。カム壁3
0D,30Eの外周面には後述するストッパ29(図7
参照)の係合ピン29Aが常に当接し、ストッパ29の
回転位置を制御する。図10に示すように、カム壁30
Eには、さらに下方に向かって突設されたカム部30F
及び30Gが形成されている。カム部30Gはカム部3
0Fよりも若干短くなっており、これらのカム部30G
と30Fとの壁部31Aは後述するようにカムギヤ30
が録音モードの位置に位置するか否かを判断する部位で
ある。また、カム部30Gには、壁部31Bが形成され
ている。この壁部31Bは、後述するように初期位置に
位置するカムギヤ30が回転しローディングが開始され
たか否かを判断する部位である。さらに、カム壁30E
には、壁部31Cが形成されている。この壁部31C
は、後述するようにカムギヤ30がプレイ状態の位置に
位置するか否かを判断する部位である。なお、図7及び
図20に示すように、壁部31B及び31Cがキャビネ
ット10に形成された図示しないストッパに当接するこ
とによりカムギヤ30の回転が停止される。図7に示す
ように、ストッパ29はカムギヤ30の左側に回転可能
に軸支されており、ストッパ29の下端には係合ピン2
9Aが形成されている。この係合ピン29Aはカムギヤ
30のカム壁30D及び30Eと当接(係合)し、スト
ッパ29がカム壁30D及び30Eに規制されて回転す
る。また、ストッパ29の上端には係合突部29Bが係
合ピン29Aに対し所定の角度をもって突設されてお
り、この係合突部29Bに対応するキャビネット10の
部位には長孔10Dが形成されている(図2参照)。そ
して、この長孔10Dから係合突部29Bが突出可能と
なっており、図7に示す係合ピン29Aがカム壁30E
に位置する場合(図20に示すプレイ状態および図24
に示すRec状態の場合)には係合突部29Bが長孔1
0Dから突出し後述するラック14の係合凹部15F
(図7参照)に嵌合するようになっている。即ち、本実
施形態では、プレイ状態およびRec状態において、ラ
ック14の移動を制限させることができ、図20及び図
24に示す停止位置に確実に停止させることができる。
さらに、ストッパ29には図示しないコイルバネが配さ
れており、このコイルバネによってストッパ29は常に
反時計方向(図7では矢印CCW方向)に付勢され係合
ピン29Aがカム壁30E,30Dに押圧されている。
カムギヤ30が時計方向に回転して、ラック14がプレ
イ状態の位置(図7の想像線に示す位置)からイジェク
ト状態の位置(図7の実線に示す位置)に移動すると、
係合ピン29Aがカム壁30Eから30Dに移動する。
従って、コイルバネ(図示省略)の付勢力によりストッ
パ29は時計方向に回転し図7の実線の位置(初期位
置)に復帰し、係合突部29Bがラック14の係合凹部
15Fから離間するので、ラック14は前進でき、アン
ローディングが可能となる。図7に示すように、ピニオ
ン32はカムギヤ30の小径ギヤ30Bとラック14と
の間に配されており、後述するラック14のギヤ部14
Bと噛み合っている。以下、ラック14,16の構成を
説明する。図1及び図2に示すように、ラック14,1
6は、キャビネット10の左右両側に形成されたレール
10A,10B(図4参照)に嵌合し、レール10A,
10Bに沿って前後方向にスライド可能となっている。
右側のラック16は、左側のラック14のギヤ部14A
及び係合凹部15Fが形成されていない他は左右対称の
形状となっている。従って、右側のラック16の説明
は、省略する。また、左右対称のラック12,14は図
1に示す連結部材37によって連結されており、ラック
12がピニオン32によって駆動されるとラック12,
14が一体的に移動する。なお、図11〜図13は左側
のラック14の構成を示すものであり、図11は右側面
図、図12は図11の12−12線の断面図、図13は
図11の13−13線の断面図である。図11に示すよ
うに、ラック14は側面形状が略長方形をしており、そ
の下側にはギヤ部14Aが前後方向に沿って形成されて
いる。そして、このギヤ部14Aは、図7に示すよう
に、ピニオン32と噛み合い、ピニオン32が回転する
ことによりラック14が前後方向に移動する。さらに、
ラック14には2本のレール15A及び15Cが上下に
並列して形成されている。レール15A,15Cは、そ
の長手方向が前後方向に沿っている。レール15Aは、
図2及び図5に示すキャビネット10に形成された複数
(本実施形態では4個)の突部10Cと係合し、ラック
14の上下方向の移動(上方向への抜け)を制限してい
る。なお、突部10Cは、所定の間隔で前後方向に沿っ
て同一の高さの位置に形成されている。図2に示すよう
に、レール15Cはホルダ12の係合ピン12Bと係合
し、ホルダ12後部の昇降を制御する。図11に示すよ
うに、レール15Cは、レール15Aと平行となってお
り、その後部にL字状で上下方向に沿った直線部15E
が形成されている。そして、係合ピン12Bが直線部1
5Eを摺動することにより、ホルダ12の後部が昇降す
る。さらに、図11及至図13に示すように、ラック1
4のレール部15Aを形成している部位には、レール1
5Aの略中央に係合凹部15Fが形成されている。この
係合凹部15Fは略弧状(図12参照)になっており、
図7に示すストッパ29の係合部29Bを係止すること
によりラック14の動きを禁止し、ホルダ12の移動が
制御される。図2に示すように、キャビネット10の前
後方向の略中央及び後側には、上下方向に沿った長孔3
6A及び36Bが形成されている。そして、図21に示
すように、キャビネット10と天板18とで形成された
レール部36にホルダ12の係合ピン12A及び12B
が係合し案内され、係合ピン12A及び12Bが長孔3
6A及び36Bに沿って下方に移動すると、ホルダ12
は下降する(図20参照)。なお、アンローディング時
では、上記とは逆に、ホルダ12の係合ピン12A及び
12Bが長孔36A及び36Bに沿って上昇し、ホルダ
12が上昇する。 (ホルダ12に関する構成の説明)以下、ホルダ12に
関する構成について説明する。図2及び図3に示すよう
に、ホルダ12には、その両側面の前後方向に係合ピン
12A,12Bが突設されている。また、ホルダ12の
上面左側には略ヘ字状の排出レバー38が支軸38Aを
中心に回転可能に軸支されている。排出レバー38の右
端の下面には係合ピン40が突設されており、この係合
ピン40に対応するホルダ12の部位には弧状の長孔1
2Cが形成されている。そして、係合ピン40が長孔1
2Cに挿入されホルダ12に収納されるMDに対向する
ようになっている。排出レバー38の左端上面には係合
部としての係合ピン42が突設されており、この係合ピ
ン42は天板18に軸支された後述する操作レバー44
の被係合部としてのリブ46に係合可能となっている。
天板18にはストッパ18Bが下方に向けて突出してお
り、排出レバー38が反時計方向に回転したときに係合
ピン42がこのストッパ18Bに当接して排出レバー3
8の回転を抑止するようになっている(図3参照)。図
2に示すように、ホルダ12にはMDのシャッタMDS
に設けられた凹部(図示省略)と係合し、シャッタMD
SをスライドさせMDの窓MDWを開放させる係合部1
2Dが形成されている。また、MDに形成された図示し
ない凹部に嵌合しホルダ12内でのMDの位置決めをす
る従来周知の位置決めレバー(図示省略)が回転可能に
配置されている。また、図1〜図3に示すように、ホル
ダ12にはホルダ12に収納されるMDの窓MDW(図
3参照)が対応する部位に開口部58が形成されてお
り、この開口部58を介して後述するヘッド64がMD
のディスクD(図2参照)に対向するようになってい
る。さらに、ホルダ12の前端には、スプリング52の
前端が引掛けられている。このスプリング52の後端
は、レバー54に形成された切起し片54Aに引掛けら
れており、レバー54は前後方向にスライドする。天板
18には係合片56が折曲げられており、待機状態から
イジェクト状態に移行する際にこの係合片56に切起し
片54Aが係合する。図2及び図3に示すように、天板
18の前部には操作レバー44が支軸44Aを中心に回
転可能に軸支されている。また、操作レバー44の後右
側にはスプリング60の一端が引掛けられており、スプ
リング60の他端は天板18の引掛部18Aに引掛けら
れている。操作レバー44はスプリング60の付勢力に
より常に時計方向(図3ではCW方向)に付勢されてい
る。操作レバー44の右側面に対応する天板18の部位
には、操作レバー44の時計方向の回転を制限するため
のストッパ62が形成されており、このストッパ62に
より操作レバー44は図3に示す位置から時計方向に回
転せず位置決めされる。さらに、操作レバー44の裏面
にはリブ46が突設されており、このリブ46に排出レ
バー38の係合ピン40が係合する。リブ46は、レバ
ー38の係合ピン42と当接して係合ピン42をガイド
するものである。図2,図18に示すように、リブ46
の前側にはMDの移送方向(前後方向)に沿った直線部
46Aが形成されており、壁面47A,47Bを有す
る。リブ46には直線部46Aに連続して右側に向かっ
ているテーパ部46Bが形成されており、壁面47C,
47Dを有する。操作レバー44のリブ46と排出レバ
ー38の係合ピン42との係合状態については、動作の
説明で詳述するが、図18に示すように、ローディング
時では、係合ピン42が壁面47Cを押す力F1’によ
り操作レバー44を反時計方向に回転させ、ホルダ12
が後退できるにようになっている。また、図27に示す
ように、アンローディング時では、壁面47Dを押圧す
る係合ピン42の力F3,F3’が操作レバー44の支
軸44Aに向うようにテーパ部46Bが形成されている
ので、係合ピン42が壁面47Dを押圧しても操作レバ
ー44には回転する力が作用せず、操作レバー44は回
転しない。従って、係合ピン42がリブ46の壁面47
Dを押圧する力F3の反力F2により排出レバー38が
時計方向に回転してMDを前方に押出しイジェクトさせ
る。 (ヘッド64及びピックアップ66の構成の説明)図2
に基づき、ヘッド64及びピックアップ66に関する構
成について説明する。ヘッド64及びピックアップ66
はベース67に連結されており、このベース67はメカ
シャーシ68に配置されている。ベース67は図15に
示す送りモータ98によって左右方向に移動する。ま
た、図2及び図14に示すように、ヘッド64は、支軸
64Aに軸支されており、この支軸64Aを中心に回転
(昇降)する。そのため、ヘッド64は、MD内のディ
スクDに対向又は離間する(図14及び図25参照)。
図2及び図14に示すように、メカシャーシ68には制
御レバー70が支軸72を介して取付けられており、こ
の制御レバー70にはヘッド64と当接すると共にMD
の上面と当接する係合部70Aが左右方向に亘って形成
されている。そして、図14に示すように、制御レバー
70が時計方向に回転すると係合部74Aにヘッド64
が押上げられてヘッド64は上昇し、図25に示す制御
レバー70が反時計方向に回転するとヘッド64は下降
する。図6及び図14に示すように、制御レバー70の
後側略中央には当接片70Bが形成されており、この当
接片70Bは後述する作動板74の延設部74Aに係合
する。図14に示すように、制御レバー70の後側には
作動板74が支軸76に軸支されており、この作動板7
4が回転することにより反制御レバー70が回転する。
そして、作動板74は常にバネ75により反時計方向へ
付勢されており、バネ75の付勢力により作動板74の
延設部74Aが当接片70Bを時計方向に押して制御レ
バー70を時計方向に付勢しヘッド64を上昇させてい
る。従って、常にはヘッド64は、その自重により反時
計方向に回転せず、ヘッド64はホルダ12に衝突しな
い。図6及び図14に示すように、作動板74には、制
御レバー70の当接片70Bに対応する部位に上方向に
延設された延設部74Aが形成されている。また、図1
4に示すように、作動板74には、カムギヤ30の係合
ピン31Cに対応する部位に下方向に延設された係合部
74Bが形成されている。図24に示すプレイ状態から
カムギヤ30が反時計方向に回転して図25に示すRe
c状態に移行する場合は、係合ピン31Cが作動板74
の係合部74Bと係合(当接)して係合部74Bが反時
計方向に回転し、図25に示すように、作動板74はバ
ネ75の付勢力に抗して時計方向に回転する。そのた
め、延設部74Aが当接片70Bと離間するので、制御
レバー70はヘッド64の自重により反時計方向に回転
し、ヘッド64がディスクDに対向する。一方、Rec
状態からプレイ状態に移行する場合は、カムギヤ30が
時計方向に回転し係合ピン31Cが係合部74Bと離間
すると、図14に示すように、作動板74はバネ75の
付勢力により反時計方向に回転し、制御レバー70は時
計方向に回転する。そのため、ヘッド64はMD(ディ
スクD)から離間し、図25に示すRec状態から図1
4に示すプレイ状態となる。図2に示すように、ピック
アップ66には、対物レンズ76が配されている。ま
た、メカシャーシ68にはターンテーブル78が取付け
られており、ターンテーブル78は図15に示す後述す
るスピンドルモータ90により回転駆動される。そし
て、ローディングにおいて、MDを収納したホルダ12
が下降すると、MD内のディスクDがターンテーブル7
8に載置される。 (位置検出部材による各モードを検出方法の説明)図7
に示すように、キャビネット10には、ローディングの
開始を検出するローディング位置検出部材80,カムギ
ヤ30がプレイ状態に位置するか否かを検出する再生位
置検出部材82,及びカムギヤ30がRec状態に位置
するか否かを検出するRec位置検出部材84が取付け
られている。位置検出部材80及び84はリミットスイ
ッチ等の有接触形のメカスイッチであり、位置検出部材
82は光検出センサである。ローディング位置検出部材
80は、その図示しない操作子が待機状態(図7に示す
状態)においてカムギヤ30の壁部31Bに対応するよ
うにピニオン32寄りに配されており、操作子が壁部3
1Bに押圧されてオンになる。そして、待機状態からカ
ムギヤ30が反時計方向に回転し始めると、ローディン
グ位置検出部材80の操作子が壁部31Bと離間しオフ
となり、ローディングが開始したことを検出する。図7
に示すように、再生位置検出部材(以下、単に「プレイ
センサ」という)82は、中継ギヤ28寄りに配されて
おり、カム壁30D〜30G(図9及び図10参照)に
干渉しないような溝(図示省略)が形成されている。プ
レイセンサ82は図示しない発光素子と受光素子とが対
向し、壁部31Cがプレイセンサ82に位置する場合に
オフとなる。即ち、待機状態からカムギヤ30が反時計
方向に回転し、カムギヤ30がプレイ状態(図20に示
す状態)の位置まで回転すると、発光素子から放出され
る光が壁部31Cによってさえぎられて受光素子に達し
なくなりプレイセンサ82がオフとなることにより迅速
に、プレイ状態に達したことを検出する。Rec位置検
出部材84は、ストッパ29の係合突部29B寄りに配
されており、Rec位置検出部材84の図示しない操作
子が壁部31Cに押圧されるとオンになる。そして、プ
レイ状態からカムギヤ30が反時計方向に回転し、カム
ギヤ30がRec状態(図24に示す状態)の位置まで
回転すると、Rec位置検出部材84の操作子が壁部3
1Cに押圧されRec位置検出部材84がオンとなり、
Rec状態であることを検出する。即ち、図7に示す待
機状態において、ローディング位置検出部材80の操作
子は図10に示す矢印Aの壁部31Cに押圧されてオン
となる。ローディングが開始されてカムギヤ30が反時
計方向に回転すると、ローディング位置検出部材80が
オフとなり、後述するシステムコントローラ110がロ
ーディングを開始したことを判断する。カムギヤ30の
壁部31Cがプレイセンサ82の位置即ち図10に示す
矢印Cの位置まで回転すると、プレイセンサ82はオフ
となる。そして、システムコントローラ110は、プレ
イ状態であることを判断し、再生処理を行う。カムギヤ
30の壁部31AがRec位置検出部材84の位置即ち
図10に示す矢印Bの位置まで回転すると、Rec位置
検出部材84はオンとなる。そして、システムコントロ
ーラ110は、Rec状態であることを判断し、記録処
理を行う。また、キャビネット10に形成された、カム
ギヤ30のカム壁30D〜30Gの挿入される溝部(図
示省略)には、カムギヤ30がRec状態に回転したと
きに壁部31Cに当接してカムギヤ30のそれ以上の反
時計方向への回転を禁止し、かつカムギヤ30が待機状
態に回転したときに、壁部31Bに当接してカムギヤ3
0のそれ以上の時計方向への回転を禁止するように1つ
の支切りが形成されている。従って、待機状態とRec
状態は、カムギヤ30の位置検出部材の精度がそれ程よ
くなくても機械的にその位置は定まる。一方、プレイ状
態は、待機状態とRec状態との間であるため機械的に
止めることは困難である。また、プレイ状態では正確に
カムギヤ30を停止させないと、例えば反時計方向に回
転しすぎてRec状態に移行する途中で再生が始まる
と、ヘッド64のバイアスによりデータを書き換えてし
まう等のおそれがある。そのため、このプレイ状態の検
出部材を高価な光センサで構成している。なお、プレイ
センサ82の他に、ローディング位置検出部材80又は
Rec位置検出部材84を光センサとすれば、より正確
にカムギヤ30の位置決めをすることができる。 (プレーヤSの制御系の説明)図15に本実施形態のプ
レーヤSの制御系の一例を示す。同図において、90は
スピンドルモータ(以下、単に「モータ」という)であ
り、スピンドルモータ90は図2に示すターンテーブル
78を回転駆動する。EFM変調したデジタル再生信号
のTmax、つまり最大反転間隔の時間長を常に測定
し、常に線速度を一定にMDのディスクDを回転させる
ようにモータ90の回転が制御されている。非接触式の
ピックアップ66からの出力は、RFアンプ94で増幅
した後、サーボ回路96へ供給されてフォーカス誤差信
号およびトラッキング誤差信号等のサーボ信号が形成さ
れる。そして、それぞれのサーボ信号がピックアップ6
6、ピックアップ用の送りモータ98およびモータ90
に供給される。RFアンプ94で出力される主信号はそ
のまま信号処理系100に供給されて従来周知の種々の
処理が施された後、デジタルオーディオ信号がD/Aコ
ンバータ102に供給される。そして、このデジタルオ
ーディオ信号がD/Aコンバータ102にによってアナ
ログオーディオ信号に変換されて出力端子104に供給
される。また、入力端子106からアナログオーディオ
信号から入力されると、A/Dコンバータ108によっ
てデジタルオーディオ信号が変換されて信号処理系10
0に供給される。この後、ヘッド64に記録信号が供給
され、MDのディスクDに記録される。110はシステ
ムコントローラであり、このシステムコントローラ11
0は入力キー112が操作されることによってプレーヤ
Sに所定の動作をさせるものである。つまり、システム
コントローラ110は、入力キー112の操作信号に基
づいて信号処理系100およびサーボ回路98の動作を
制御している。入力キー112には、プレイキー,Re
cキー,ストッパキー,イジェクトキー等が配置されて
いる。また、システムコントローラ110にはローディ
ング位置検出部材80,プレイセンサ82,及び記録検
出部材84が接続されており、これらの位置検出部材8
0〜84の検出信号がシステムコントローラ110に入
力される。これらの検出信号に基づいて信号処理系10
0等が制御される。なお、システムコントローラ110
は、サブコードから読み取った再生の累積時間およびプ
ログラムナンバー等を表示部114に表示させる。次
に、本実施形態のプレーヤSにおける待機状態,MDの
ローディング動作,プレイ状態,Rec状態,MDのア
ンローディング動作,及びイジェクト状態について説明
する。 (待機状態の説明)図1,及び図4〜図7にその状態を
示している。すなわち、図7に示すように、ピニオン3
2がラック14の最後端に噛み合っていると共に、図5
に示すように、ホルダ12の係合ピン12Aはレール部
36の最前端に位置している。即ち、図1,図3,及び
図5に示すように、ホルダ12は上昇した状態でキャビ
ネット10から突出しており、MDの挿入を待つ待機状
態となっている。なお、待機状態では、天板18の係合
片56と切起こし片54Aが係合してスプリング52の
付勢力に抗してホルダ12が前進した位置にあり、ピニ
オン32とラック14との噛み合いによってホルダ12
は図1に示す位置に保持されている。また、図14に示
す作動板74がバネ75の付勢力により時計方向へ付勢
されており、制御レバー70が時計方向に回転した位置
に保持されてヘッド64が上昇している(図1,図6参
照)。また、待機状態では、図7に示すように、ローデ
ィング位置検出部材80の図示しない操作子がカムギヤ
が30の壁部31Bに押圧されて、オンになっている。
そのため、図15に示すシステムコントローラ110は
待機状態であることを判断している。 (待機状態からプレイ状態に移行するローディング動作
及びプレイ状態の説明)待機状態において、ユーザがM
Dを図1の想像線の状態からホルダ12に挿入し図1の
実線の状態とすると図16に示しすように排出レバー3
8の係合ピン40がMDに押圧されて反時計方向に回転
して係合ピン42がストッパ18Bに当接した位置で回
転が停止する。なお、MDをホルダ12に挿入する際
に、MDのシャッタMDSが係合部12Dと係合し、停
止したホルダ12に対してMDが後方に移動することに
より、窓MDWが開放され、この状態に維持される。そ
して、ユーザが図15に示す入力キー(EJECT/L
OADINGキー、プレイキー又はRecキー等)11
2を操作すると、図7に示す待機状態からモータ20が
反時計方向(矢印CCW方向)に回転してカムギヤ30
が時計方向に回転する。すると、ラック14,16が後
退することによって図16に示すようにホルダ12はス
プリング52の付勢力により後退する。このとき、係合
ピン12Bがラック14,16の直線部15Eの上端に
位置するので、ラック14,16が後退すると、ホルダ
12はラック14,16と共に移動する。なお、入力キ
ー(プレイキー等)112が操作されなくとも、ホルダ
12が所定距離押し込まれることによりラック14,1
6が後退してカムギヤ30を回転させると、ローディン
グ位置検出部材80がオンからオフになる。このオフ信
号によりシステムコントローラ110からの指令により
モータ20が回転し、以後モータ20によってホルダ1
2が後退する。カムギヤ30が時計方向に回転してラッ
ク14,16が図16の状態からさらに後退し、図17
に示す状態になると排出レバー38の係合ピン42が操
作レバー44のリブ46に沿って摺動する。そのため、
排出レバー38が長孔12Cの後端に当接するまで反時
計方向に回転する。即ち、図18に示すように、係合ピ
ン42がリブ46のテーパ部46Bの壁面47Cに沿っ
て摺動すると、係合ピン42の後退する力により操作レ
バー44には反時計方向に回転する力がかかるが、スプ
リング60が操作レバー44を時計方向に付勢する力の
方が強く、そのため、係合ピン42の壁面47Cに対す
る反力F1のY方向成分によって排出レバー38が反時
計方向に回転する。また、排出レバー38が回転して長
孔12Cの後端に達すると、排出レバー38はこれ以上
回転できないため、係合ピン42の合力F’のZ方向成
分により壁面47Cが押圧され、操作レバー44がスプ
リング60の付勢力に抗して支軸44Aを中心に反時計
方向に回転する。図21に示すように、プレイ状態で
は、ホルダ12の係合ピン12Aがレール部36の長孔
36Aに位置すると共に、係合ピン12Bがレール部3
6の長孔36Bに位置する。そのため、図21及び図2
2に示すように、ホルダ12が下降してメカシャーシ6
8に当接する状態となり、図22に示すターンテーブル
78にMDのディスクDが載置される。このとき、カム
ギヤ30が図24に示す状態となり、ピニオン32がカ
ムギヤ30の間欠部30B’に対向するためカムギヤ3
0がさらに時計方向に回転しても、ピニオン32が回転
しないので、その回転はラック14には伝わらない。つ
まり、プレイ状態とRec状態及びその移動途中ではラ
ック14は前後に摺動可能な状態となってしまう。しか
し、カムギヤ30がさらに時計方向に回転してストッパ
29の係合ピン29Aがカム部30Eと係合すると、ス
トッパ29は図示しない付勢手段の付勢力に抗して時計
方向に回転する。そのため、係合突部29Bがラック1
4の係合凹部15Fと嵌合してラック14(16)の移
動を制限する。従って、本実施形態によれば、係合ピン
29Aによりラック14が押さえられているため、ラッ
ク14,16がプレイ状態で不用意に移動することがな
く、プレイ状態を確実に維持することができる。なお、
図14及び図21に示すように、プレイ状態では、カム
ギヤ30の係合ピン30Cが作動板74の係合部74B
と離間している。また、プレイ状態では、壁部31Cが
プレイセンサ82に位置しプレイセンサ82がオフにな
る。そのため、図15に示すシステムコントローラ11
0がプレイ状態であることを判断し、その後の再生処理
の指令を出す。即ち、本実施形態によれば、プレイセン
サ82を光センサとしたので、精度を要求するプレイ位
置を瞬時に検出でき、正規の位置で確実にモータ20を
停止できる。なお、再生動作は、従来周知のように、図
15に示す送りモータ98がピックアップ66をディス
クDの内周から外周に向かって移動することにより行
う。 (プレイ状態からRec状態に移行する動作及びRec
状態の説明)図23に示すプレイ状態から、モータ20
がさらに反時計方向に回転しカムギヤ30が時計方向に
回転すると、係合ピン30Cが作動板74の係合部74
Bと係合して作動板74を時計方向に回転させる。その
ため、延設部74Aが当接片70Bと離間し、制御レバ
ー70はヘッド64の自重により反時計方向に回転す
る。従って、図22の想像線及び図25の実線に示すよ
うに、ヘッド64はディスクDに対向し、記録処理が行
える状態になる。また、図20に示すプレイ状態以降、
図24に示すストッパ29の係合ピン29Aがカムギヤ
30のカム部31Eと係合しているので、係合ピン29
Aがラック14の係合凹部15Fに嵌合しラック14
(16)の移動を制限している。従って、本実施形態に
よれば、ラック14,16がRec状態で不用意に移動
することがなく、Rec状態を確実に維持することがで
きる。このように、再生状態とRec状態との間及びR
ec状態ではカムギヤ30の間欠部30B’がピニオン
32に対向しているので、モータ20の反時計方向に回
転しても、ピニオン32が回転しない。即ち、本実施形
態によれば、再生状態とRec状態との間のヘッド64
を昇降させる動作においてラック14,16を移動させ
ない構成としたので、キャビネット10の奥行きを短く
することができ、プレーヤSを小型にできる。また、R
ec状態では、図24に示すように、Rec位置検出部
材84の図示しない操作子が壁部31Cに押圧されてオ
ンになっているので、図15に示すシステムコントロー
ラ110がRec状態であることを判断する。 (Rec状態からイジェクト状態に移行するアンローデ
ィング動作の説明)ユーザが図15に示す入力キー(ス
トップキー又はイジェクトキー等)112を操作する
と、上述したローディング動作と略逆の動作によりMD
がイジェクトされる。即ち、図24及び図25に示すR
ec状態からモータ20が時計方向に回転してカムギヤ
30が反時計方向に回転すると、係合ピン30Cが係合
部74Bから離間する。そのため、図23に示すよう
に、作動板74は図示しない付勢手段の付勢力によって
反時計方向に回転するので、図14に示す制御レバー7
0はヘッド64を時計方向に回転させる。従って、図1
4に示すように、ヘッド64はMDから離間し、アンロ
ーディングが行える状態になる。カムギヤ30が反時計
方向にさらに回転すると、カムギヤ30の小径ギヤ30
Bとピニオン32が再び噛み合うと共に、ストッパ29
の係合ピン29Aがカム部30Dに当接するようにな
り、係合突部29Bがラック14の係合凹部15Fから
離間するため、ラック14が前進可能になる。この状態
からさらにカムギヤ30が反時計方向に回転すると、ラ
ック14,16が前進するので、ホルダ14も前進す
る。そして、図26に示すように、排出レバー38の係
合ピン42が操作レバー44のリブ46のテーパ部46
Bの壁面47Dに当接しながらホルダ12が前進する。
そして、図27に示すように、壁面47Dを押圧する係
合ピン42の力F3,F3’が操作レバー44の支軸4
4Aに向うようにテーパ部46Bが形成されているの
で、係合ピン42が壁面47Dを押圧しても操作レバー
44には回転する力が作用せず、操作レバー44は回転
しない。そのため、係合ピン42がリブ46の壁面47
Dを押圧する力のF3の反力F2により排出レバー38
が時計方向に回転してMDを前方に押し出す。なお、図
29の状態までアンローディングさせると、排出レバー
38が時計方向に回転してMDを後ろから前に押し出す
ため、ホルダ12からMDが徐々に突出し、そのとき係
合部12DによってMDのシャッタMDSが移動され、
窓MDWが徐々に閉鎖される。図29の状態からさらに
アンローディングさせると、係合ピン42がリブ46の
直線部46Aの壁面47Bから離間する。この際には、
図30に示すように、MDは図29の状態よりも距離L
W分前に突出しイジェクト状態となる。従って、本実施
形態によれば、係合ピン42とリブ46(テーパ部46
B)とを係合させローディング時及びアンローディング
時に排出レバー38を回転させると共に、操作レバー4
4をローディング時には回転させアンローディング時に
は回転を規制させることにより、MDの押出しをラック
14,16を用いずに行わせることができるので、キャ
ビネット10の奥行きを短くすることができ、プレーヤ
Sを小型にできる。なお、この発明は、記録媒体を再生
又は記録する記録・再生装置であれば、MDのプレーヤ
に限らず、コンパクトディスク,MO,カセットテー
プ,DVD等の記録再生装置又は記録専用又は再生専用
の装置にも、同様に適用できる。
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、駆
動源で連動するギヤ機構の駆動力をラックに伝達しない
動作中に駆動源によって連動される係合部が作動部材と
係合してヘッドを下降させる構成としたので、奥行きを
短くすることができ、情報機器を小型にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプレーヤを示す斜視図である。
【図2】図1に示すプレーヤの分解斜視図である。
【図3】図1に示す状態(待機状態)の平面図である。
【図4】図3の状態を示す正面図である。
【図5】図3の状態を示す右側面図である。
【図6】図3の状態を示す背面図である。
【図7】図6に示すラックの駆動機構を示す平面図であ
る。
【図8】図7に示すカムギヤの平面図である。
【図9】図8に示すカムギヤを底面から見た状態の斜視
図である。
【図10】図8の10−10線の断面図である。
【図11】図7に示すラックの右側面図である。
【図12】図11の12−12線の断面図である。
【図13】図11の13−13線の断面図である。
【図14】図1に示すプレーヤのヘッドの要部を示すプ
レイ状態での断面図である。
【図15】図1に示すプレーヤのブロック図である。
【図16】図3に示すカートリッジをホルダ内に完全に
挿入し、このホルダが若干ローディングされた状態の平
面図である。
【図17】図16に示すホルダが若干ローディングされ
た状態の平面図である。
【図18】ローディング時の係合ピンとリブとの係合状
態を示す図である。
【図19】図17に示すホルダが若干ローディングされ
た状態の平面図である。
【図20】図16に示すホルダが最後端にまで移動した
状態(プレイ状態)の平面図である。
【図21】プレイ状態を示す右側面図である。
【図22】図21の状態を示す正面図である。
【図23】図21のラックに関する駆動機構の状態に示
す平面図である。
【図24】図23のプレイ状態からRec状態となる駆
動機構の状態を示す平面図である。
【図25】図24のヘッドの状態を示す右側面図であ
る。
【図26】図24のプレイ状態からアンローディングす
る状態を示す平面図である。
【図27】アンローディング時の係合ピンとリブとの係
合状態を示す図である。
【図28】図26のアンローディングから若干前進した
状態を示す平面図である。
【図29】図28のアンローディングからさらに若干前
進した状態を示す平面図である。
【図30】図28のアンローディングからイジョクト状
態(MDの押出し状態)を示す平面図である。
【図31】従来例に係るディスク装置の要部を示す斜視
図である。
【図32】図31に示すレバー機構の要部を示す斜視図
である。
【図33】図31に示すディスク装置の側面図である。
【図34】図31に示すディスク装置の待機状態を示す
平面図である。
【図35】図34に示す待機状態からホルダがローディ
ングされているローディング状態を示す平面図である。
【図36】図35に示すローディング状態から移行して
プレイモードとなったプレイ状態を示す平面図である。
【図37】図36に示すプレイ状態から移行してRec
モードとなったRec状態を示す側面図である。
【図38】図37の平面図である。
【符号の説明】
10 キャビネット 12 ホルダ 14,16 ラック 20 モータ(駆動源) 30 カムギヤ(ギヤ機構) 30B 小径ギヤ(ギヤ機構) 30B’ 間欠部(ギヤ機構) 30C 係合ピン(係合部) 32 ピニオン(ギヤ機構) 64 ヘッド(記録部材) 66 ピックアップ(再生部材) 74 作動板(作動部材) 74B 係合部 MD ミニディスク(記録媒体) S MDのプレーヤ(情報機器)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を収納するホルダと、 前記ホルダと係合し、前記ホルダを移送させるラック
    と、 前記ラックを駆動させる駆動源と、 係合部を備えたギヤ機構と、 前記ホルダの移送後の前記記録媒体に対向する位置に配
    置された再生部材及び記録部材と、 前記ギヤ機構の係合部と係合し、前記記録部材を昇降さ
    せる作動部材とを有し、 前記駆動源によって連動される前記係合部が前記作動部
    材と係合して前記ヘッドを下降させることを特徴とする
    記録媒体の情報機器。
  2. 【請求項2】 記録媒体を収納するホルダと、 前記ホルダと係合し、前記ホルダを移送させるラック
    と、 前記ラックを駆動させる駆動源と、 係合部を備えたギヤ機構と、 前記ホルダの移送後の前記記録媒体に対向する位置に配
    置された再生部材及び記録部材と、 前記ギヤ機構の係合部と係合し、前記記録部材を昇降さ
    せる作動部材とを有し、 前記駆動源で連動する前記ギヤ機構の駆動力を前記ラッ
    クに伝達しない動作中に前記駆動源によって連動される
    前記係合部が前記作動部材と係合して前記ヘッドを下降
    させることを特徴とする記録媒体の情報機器。
  3. 【請求項3】 前記作動部材により常には前記ヘッドを
    上昇する方向に付勢させてローディング時またはアンロ
    ーディング時に前記ヘッドを前記記録媒体から退避させ
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録媒体の
    情報機器。
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JP17387796A Pending JPH1021660A (ja) 1996-07-03 1996-07-03 記録媒体の情報機器

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JP (1) JPH1021660A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6782547B1 (en) * 1998-07-02 2004-08-24 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Disk drive with slider pressure plate

Cited By (2)

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US6782547B1 (en) * 1998-07-02 2004-08-24 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Disk drive with slider pressure plate
US7162726B2 (en) 1998-07-02 2007-01-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Disk apparatus

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