JP2000105961A - 記録媒体の情報機器 - Google Patents

記録媒体の情報機器

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JP2000105961A
JP2000105961A JP10275403A JP27540398A JP2000105961A JP 2000105961 A JP2000105961 A JP 2000105961A JP 10275403 A JP10275403 A JP 10275403A JP 27540398 A JP27540398 A JP 27540398A JP 2000105961 A JP2000105961 A JP 2000105961A
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JP10275403A
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English (en)
Inventor
Yoshikado Taguchi
由門 田口
Hiroshi Miyauchi
洋 宮内
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Sony Group Corp
Original Assignee
Aiwa Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体とホルダとの相対関係を適切に維持
させる記録媒体の情報機器を提供する。 【解決手段】 ステップ100でミニディスクの再度押
し出し処理を行い、ステップ102でエレベータ機構に
よりプレーヤの位置決め処理を行う。即ち、プレーヤの
昇降に先立って再度ミニディスクを押し出す処理を設け
たので、プレーヤが昇降する直前にはミニディスクがイ
ジェクトプレートから離間しかつホルダから完全に排出
された状態となる。従って、プレーヤを昇降させる直前
でもミニディスクとホルダとの相対関係が適切に維持さ
れるので、何らかの原因でミニディスクがホルダ側に押
し込まれた場合でもプレーヤの昇降が妨げられず円滑か
つ確実に作動できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、記録媒体を円滑
かつ確実にイジェクトさせるミニディスクのプレーヤ等
の記録媒体の情報機器に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスクをカートリッジに収容したミニ
ディスク等の記録媒体に対し情報を入出力する情報機器
の中には、モータで作動されるローディング機構が配置
されているものがある。そして、このローディング機構
は、ミニディスクを情報機器内にローディングさせた
り、またはアンローディングさせてイジェクトする。
【0003】一方、ミニディスクを情報機器内からロー
ディング機構を介してイジェクトさせると、ミニディス
クの一部が情報機器のホルダ内に残った状態でミニディ
スクが情報機器の装置本体の外部へ突出する。このイジ
ェクト状態において、ユーザはミニディスクを装置本体
から取り出す。
【0004】また、情報機器の中には、ミニディスクを
ローディングして装填する際にミニディスクで例えばカ
ム等を押し込んで検出スイッチ(例えば、リミットスイ
ッチ等)をオンとしてモータを起動させることで、ロー
ディング機構を作動させミニディスクを装填するように
なっているものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、複数のスロ
ット部を有するストッカを備えると共に各々のスロット
部内に収納される複数のミニディスクに対し並行に配置
されかつホルダがスロット部に対し相対的に移動して連
続的に再生または記録が可能なオートチェンジャ装置を
製作するに当たり、イジェクト状態においてミニディス
クの一部がホルダ内に残されていると、昇降時のホルダ
がミニディスクに引っ掛かりホルダをストッカに対し相
対的に移動させることが不可能となる。
【0006】これを解決するためには、ミニディスクを
通常のイジェクト位置即ちミニディスクの一部がホルダ
内に残された状態からさらに外部へ排出させる必要があ
る。例えば専用のローラを用いて強制的にミニディスク
を排出させる機構等が考えられるが、この場合には構成
が複雑となる。
【0007】また、上記機構において、手から出た汗等
がミニディスクに付着しミニディスクが滑り易くなって
いる場合にはローラがミニディスクに対し空回りして円
滑かつ確実にミニディスクをホルダから排出させること
ができなくなるおそれ等がある。
【0008】一方、イジェクトプレートを用いてミニデ
ィスクをホルダから押し出すことも考えられるが、この
場合には押し出し後のイジェクトプレートをホルダ内に
戻す必要がある。このイジェクトプレートをホルダ内に
戻す手段としてはイジェクトプレートを駆動させるモー
タの回転方向を逆転させること等が考えられる。しか
し、上記構成とした場合には、イジェクトプレートの位
置がミニディスクの排出途中なのか排出完了後なのか等
を検出するための検出スイッチを設ける必要が生じ、構
成が複雑となる。
【0009】さらに、何らかの原因(例えば、物等が不
意にミニディスクに当った場合)でミニディスクがイジ
ェクト位置からローディング方向へ移動した(即ち、ミ
ニディスクがホルダ内に押し込まれた)場合には、ホル
ダがミニディスクに引っ掛かって拘束され昇降できなく
なる。即ち、ホルダに対してミニディスクを入れ換えチ
ェンジ(ディスクチェンジ)するにはホルダを昇降させ
る必要があるが、上記の場合にはホルダがミニディスク
に拘束され正常に動作できなくなる。
【0010】そこで、本発明は上記事実を考慮し、記録
媒体とホルダとの相対関係を適切に維持させる記録媒体
の情報機器を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
記録媒体の情報機器は、記録媒体を収納するホルダと、
前記ホルダに対し前記記録媒体をローディングまたはア
ンローディングさせるローディング手段と、前記ローデ
ィング手段が前記記録媒体を前記ホルダから押し出すア
ンローディング動作の一連の動作として前記記録媒体が
前記ホルダから完全に排出されたイジェクト後に前記ロ
ーディング手段を前記ホルダ側に引き戻す引戻し手段
と、前記引戻し手段により前記ローディング手段が前記
ホルダ側に引き戻された後のアンローディング完了状態
において前記ローディング手段が前記記録媒体を押し出
す動作及び前記ローディング手段を前記ホルダ側に引き
戻す引戻し動作を再度させる制御手段と、を有すること
を特徴としている。
【0012】本発明の請求項1に係る記録媒体の情報機
器において、ローディング手段がホルダ側に引き戻され
た後のアンローディング完了状態において、制御手段に
よりローディング手段が記録媒体を押し出す動作及びロ
ーディング手段をホルダ側に引き戻す引戻し動作が再度
行われる。
【0013】本発明の請求項1に係る記録媒体の情報機
器によれば、引戻し手段によりローディング手段がホル
ダ内に引き戻された後のアンローディング完了状態にお
いて再度記録媒体を押し出す処理を設けたので、記録媒
体がローディング手段から離間しかつホルダから完全に
排出された状態にさせることができる。即ち、本発明に
よれば、何らかの原因で記録媒体がホルダ内に押し込ま
れた場合でも、再度記録媒体が押し出されるので、記録
媒体の交換の際に記録媒体とホルダとの相対関係が適切
に維持される。
【0014】本発明の請求項2に係る記録媒体の情報機
器は、記録媒体を収納するホルダと、前記ホルダに対し
前記記録媒体をローディングまたはアンローディングさ
せるローディング手段と、前記ローディング手段が前記
記録媒体を前記ホルダから押し出すアンローディング動
作の一連の動作として前記記録媒体が前記ホルダから完
全に排出されたイジェクト後に前記ローディング手段を
前記ホルダ側に引き戻す引戻し手段と、前記引戻し手段
により前記ローディング手段が前記ホルダ側に引き戻さ
れた後のアンローディング完了状態において前記ローデ
ィング手段が前記記録媒体を前記ホルダ内へ引き込むロ
ーディング動作及び前記アンローディング動作並びに前
記ローディング手段を前記ホルダ側に引き戻す引戻し動
作を再度させる制御手段と、を有することを特徴として
いる。
【0015】本発明の請求項3に係る記録媒体の情報機
器は、記録媒体を重なり合うように挿入し保持する複数
のスロット部が配設される保持手段と、前記ホルダに対
し前記記録媒体をローディングまたはアンローディング
させるローディング手段と、前記保持手段の各スロット
部に対応する範囲で前記ホルダを移動可能に支持する移
動手段と、前記ローディング手段が前記記録媒体を前記
ホルダから押し出すアンローディング動作の一連の動作
として前記記録媒体が前記ホルダから完全に排出された
イジェクト後に前記ローディング手段を前記ホルダ側に
引き戻す引戻し手段と、前記引戻し手段により前記ロー
ディング手段が前記ホルダ側に引き戻された後のアンロ
ーディング完了状態でかつ前記ホルダが前記移動手段に
より移動される直前に前記ローディング手段が前記記録
媒体を前記ホルダ内へ引き込むローディング動作及び前
記アンローディング動作並びに前記ローディング手段を
前記ホルダ側に引き戻す引戻し動作を再度させる制御手
段と、を有することを特徴としている。
【0016】本発明の請求項3に係る記録媒体の情報機
器によれば、複数の記録媒体が保持手段に積み重ねられ
て保持されかつホルダが複数の記録媒体に対応して昇降
する機構のものでも、ホルダの移動時には記録媒体がホ
ルダから離間しているので、ホルダの昇降を妨げず円滑
かつ確実に作動できる。
【0017】本発明の請求項4に係る記録媒体の情報機
器は、請求項2または3に記載の発明において、前記制
御手段で前記ローディング動作を再度させる場合におい
て、前記記録媒体のイジェクト後に前記ローディング手
段が前記引戻し手段で引き戻された移動量を時間で換算
し、少なくともこの時間に亘って前記ローディング動作
させることを特徴としている。
【0018】本発明の請求項4に係る記録媒体の情報機
器によれば、ローディング手段による記録媒体の押し出
しの有無をローディング動作の時間で行っているので、
上記押し出しの有無を検出する検出手段(センサ等)が
不要で、かつ記録媒体の再度の押し出しを迅速に行うこ
とができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1〜図17には、本発明の一実
施形態に係る記録媒体の情報機器としてのオートチェン
ジャー装置が示されている。このオートチェンジャー装
置は、記録媒体としてのミニディスクの再生及び記録の
両方を行う録再用の情報機器である。なお、図1は本実
施形態に係るオートチェンジャー装置の概略した全体斜
視図、図3はその分解斜視図である。また、図中矢印B
は後側を、矢印Rは右側を、矢印UPは上側を示す。
【0020】(オートチェンジャー装置の全体構成)図
1に示すように、オートチェンジャー装置の装置本体1
0には、ミニディスク12を複数収納して保持する保持
手段としてのストッカ14と,このストッカ14に保持
されるミニディスク12をストッカ14から引き込み収
納するホルダ42と,このホルダ42を一体的に備えか
つミニディスク12に対し情報を入出力して記録再生す
るプレーヤ18とが配置されている。なお、プレーヤ1
8は、メインフレーム16をベースとしてスライダ3
2,ホルダ42,図3に示すローディング手段の一部を
構成するイジェクトプレート60及びメカシャーシ25
等から構成されている。
【0021】図1に示すように、ストッカ14は、ミニ
ディスク12を3段に積み重ねるような状態で挿入し収
納できる階段状の構成となっている。即ち、ストッカ1
4には上下方向に沿ったスロット部20〜24が上側か
ら下側へ行くに従って徐々に前側へ突出するように形成
されており、これらのスロット部20〜24はミニディ
スク12を挿通できる大きさとなっている。また、スト
ッカ14にはミニディスク12をスロット部20〜24
内に保持するための図示しないストッパが配置されてお
り、ストッパがミニディスク12のノッチ12A(図2
参照)と係合することによりミニディスク12がストッ
カ14に位置決めされる。
【0022】ストッカ14は、スロット部20〜24に
保持されているミニディスク12のうち、録音または再
生のために選択されたミニディスク12がプレーヤ18
内へローディングされると共に、録音または再生の終了
後にミニディスク12がアンローディングされストッカ
14に押し出され保持されるように構成されている。即
ち、装置本体10には、ミニディスク12をストッカ1
4に対するイジェクト位置(図14参照)にローディン
グまたはアンローディングさせるためのローディング手
段(イジェクトプレート60の他に、後述する係合レバ
ー70等を含む機構)が配置されている。
【0023】図1に示すように、オートチェンジャー装
置には、プレーヤ18が装置本体10に対し階段状に昇
降しスロット部20〜24にそれぞれ対応した位置まで
移動させる移動手段としてのエレベータ機構(例えば、
図示しない駆動部となるモータ,ピニオン,及びラック
等と,プレーヤ18と昇降部となるラックとを連結する
支持台15(図2参照),装置本体10に形成された階
段状のガイド孔11,支持台15に配置されかつガイド
孔11に挿通される図1に示す連結ピン19等から構成
される機構)が配置されている。
【0024】なお、図3に示すように、イジェクトプレ
ート60の下側に配置されるメカシャーシ25には、ミ
ニディスク12のディスク13(図2参照)を載置する
ターンテーブル26,このターンテーブル26に載置さ
れたディスク13から信号を読み取るためのピックアッ
プ27,及びディスク13に情報を書き込むヘッド28
(図2参照)等が配置されている。
【0025】また、図2に示すように、メインフレーム
16には、ミニディスク12のシャッタ12Bに対応す
る部位に図示しないシャッタ開放レバーが配置されてい
る。そして、ミニディスク12がプレーヤ18内に挿入
されていくと、シャッタ開放レバーがシャッタ12Bに
形成された凹部12Cに係合しシャッタ12Bを開放さ
せる。一方、ミニディスク12を取り出す場合には、シ
ャッタ12Bがシャッタ開放レバーにより閉止される。
【0026】(ローディング機構の全体構成)図3に示
すように、メインフレーム16と回路基板110との間
には、その後右側にモータ29が配置される。モータ2
9は、正転または反転可能に構成されており、図17に
示す制御手段としてのシステムコントローラ120(例
えば、マイクロコンピュータ等)に接続されている。
【0027】そして、モータ29は、システムコントロ
ーラ120の制御信号に基づき駆動が制御されると共
に、その回転方向も制御される。ミニディスク12をホ
ルダ42内にローディングさせるモータ29の回転方向
は、反転(図3ではCCW方向)となっている。一方、
ミニディスク12をホルダ42外にアンローディングさ
せるモータ29の回転方向は、正転(図3ではCCW方
向とは逆方向)となっている。
【0028】また、メインフレーム16と回路基板11
0との間には、図15に示すように、その後左側に操作
部材112が配置されている。図3に示すように、この
操作部材112の支軸112Aは、メインフレーム16
及び回路基板110に形成された孔16A及び110A
に挿通され軸支される。操作部材112には、ホルダ4
2の下面から突設された軸42Aに対応する部位に長孔
112Bが形成されている。この長孔112Bに軸42
Aが挿通され、ホルダ42が前後方向へスライドするこ
とにより操作部材112が支軸112Aを中心に回転す
る。
【0029】操作部材112には、その支軸112Aを
中心にした円弧状のカム部112Cが下方へ向かって突
設されている。回路基板110のカム部112Cに対向
する部位には、検出手段としてのロードスイッチ114
が配置されている。このロードスイッチ114は、イジ
ェクトプレート60がミニディスク12をホルダ42外
へ押し出すアンローディング完了状態(図15参照)で
あるか否かを検出するものである。即ち、ロードスイッ
チ114の操作子114Aが突出している状態(図15
に示す状態)ではオフとなっており、操作子114Aが
カム部112Cに対向し押圧されている状態(図16に
示す状態)ではオンとなっている。
【0030】図17に示すように、スイッチ114はシ
ステムコントローラ120に接続されており、スイッチ
114からのオンまたはオフの検出信号がシステムコン
トローラ120に入力される。そして、システムコント
ローラ120は、スイッチ114の検出信号に基づき図
3に示すイジェクトプレート60等がアンローディング
完了状態であるか否かを検出する。
【0031】なお、モータ29の駆動力は図7に示す複
数のギヤ30を介してカムギヤ31に伝達される。この
カムギヤ31は、メインフレーム16とスライダ32と
の間に配置されており、かつメインフレーム16に立設
された支持ピン40Bに軸支されている。
【0032】カムギヤ31には、その上面に図3に示す
ような略の字状のカム溝31Aが形成されていると共
に、図5に示すように、下面に略ハート形のカム溝31
Bが形成されている。
【0033】即ち、カム溝31Aはカムギヤ31の外周
に沿って略一周する溝がカムギヤ31の中心寄りで終わ
るような形状となっており、カム溝31Bはリング状の
溝の一部がカムギヤ31の中心に寄るような形状となっ
ている。
【0034】図3に示すように、カム溝31Aに対応す
るスライダ32の部位には係合ピン33が突設されてお
り、この係合ピン33がカム溝31Aに挿入される。そ
して、カムギヤ31が回転すると、スライダ32はカム
ギヤ31の略直径分だけ前後方向にスライドする。
【0035】ここで、図1に示すように、スライダ32
はメインフレーム16を覆い隠すようにプレーヤ18に
配置されており、このスライダ32の下側にメインフレ
ーム16が配置されている。なお、メインフレーム16
及びスライダ32は、装置本体10に対し前後方向へス
ライド可能となっている。
【0036】図3に示すように、スライダ32の両側板
には、その前後方向に延びる側面ガイド孔34が複数形
成されている。これらの側面ガイド孔34にはメインフ
レーム16及びメカシャーシ25に配置されたガイドピ
ン25A及び37がそれぞれ嵌め込まれ、スライダ32
がメインフレーム16に対して前後方向に相対的に移動
するようになっている。
【0037】なお、メカシャーシ25には、メインフレ
ーム16の両側板の後側に形成された支持孔17に対応
する部位に支軸25Bが外方へ向かってそれぞれ突設さ
れている。また、支軸25Bが支持孔17に回転可能に
軸支されていると共にガイドピン25Aがメインフレー
ム16の前下側に形成された側面ガイド孔34に挿通さ
れているため、メカシャーシ25の前側と後側との高さ
が変位できるように連結されている。
【0038】即ち、ガイドピン25Aが挿通される側面
ガイド孔34は、その後側が斜め下側へ向かって傾斜す
るような形状となっている。そのため、スライダ32の
前後方向への移動に伴って側面ガイド孔34の前側と後
側との間でガイドピン25Aが相対的に移動する。従っ
て、メカシャーシ25は、メインフレーム16及びスラ
イダ32等に対してガイドピン25B廻りに回転する。
【0039】スライダ32の天板には前後方向に延びる
一対の上面ガイド孔36が前側及び後側に形成されてお
り、これらの上面ガイド孔36は前後方向に沿って直線
上に位置している。また、メインフレーム16には上面
ガイド孔36に対応する部位に一対の支持ピン40A及
び40Bが立設されており、これらの支持ピン40A及
び40Bが上面ガイド孔36にそれぞれ嵌め込まれてい
る。そして、メインフレーム16に対してスライダ32
が前後方向に相対的に移動する場合には、ガイドピン2
5A及び37と相まって、スライダ36が確実に前後方
向へ移動できるようにしている。
【0040】図4に示すように、カムギヤ31とメイン
フレーム16との間には、平面形状が略コ字状のカムレ
バー38が配置されている。図5に示すように、このカ
ムレバー38の一端側の上面には係合ピン38Aが立設
されており、この係合ピン38Aはカムギヤ31のカム
溝31Bに挿入される。
【0041】カムレバー38の他端側の下面には係合ピ
ン38Bが突設されており、この係合ピン38Bが図4
に示すメインフレーム16の左側に形成されたガイド孔
80に挿入される。なお、このガイド孔80は、左右方
向に沿った直線形状となっている。
【0042】カムレバー38の一端側端縁には係合孔3
8Cが形成されており、この係合孔38Cにホルダ42
の係合ピン43が挿入される。そして、ホルダ42がス
ライドすることにより、カムレバー38が旋回する。図
5に示すように、カムレバー38の係合ピン38Aの下
部にはギヤ39が配置されていると共に、このギヤ39
に対応するカムギヤ31の部位にはセレクタギヤ31C
が形成されている。
【0043】そして、カムギヤ31が回転すると、その
係合ピン38Bがガイド孔80に案内されながらカムレ
バー38が旋回する。この旋回時に一時的にギヤ39が
セレクタギヤ31Cに噛み合いカムレバー38の旋回を
補助するようになっている。なお、ギヤ39及びセレク
タギヤ31Cの歯数は、適宜変更することができる。
【0044】なお、カムレバー38の旋回に伴い係合ピ
ン43がガイド孔81に案内されながら移動するが、こ
の際には係合ピン38Bがガイド孔80に沿って往復動
するので係合ピン43の移動を妨げない。
【0045】図3に示すように、ホルダ42の右後側に
はホルダピン43が立設されており、このホルダピン4
3はメインフレーム16の前後方向に沿って形成された
ガイド孔81を貫通しカムレバー38の係合孔38Cに
嵌め込まれる。
【0046】メインフレーム16の下側にはホルダ42
が配置されており、このホルダ42には前後方向に延び
るガイド孔44〜46が3本形成されている。即ち、ガ
イド孔44〜46は、右ガイド孔44,左ガイド孔4
5,及び右ガイド孔44と左ガイド孔45との間に形成
された中ガイド孔46で構成されている。なお、ガイド
孔44〜46は、その前後方向の長さが同一となってい
る。
【0047】ホルダ42には、その左ガイド孔45と中
ガイド孔46との間でかつホルダ42の前後方向略中央
に円弧状のガイド孔48が形成されている。このガイド
孔48の中心は、ホルダ42の前側に位置している。
【0048】また、ホルダ42の下面には、そのガイド
孔48の中心にピン52が突設されている。このピン5
2に対応する部位には引戻し手段の一部を構成する連結
レバー54が配置されており、この連結レバー54のピ
ン52に対応する部位には丸孔54Aが形成されてい
る。そして、この丸孔54Aにピン54が挿入され連結
レバー54が回転するようになっている。なお、連結レ
バー54は、その平面形状が略ジグザグ状の屈曲した形
状となっている。
【0049】連結レバー54のガイド孔48に対応する
部位には連結ピン56が上方へ向かって突設されている
と共に、図6に示すように、連結ピン56の反対側の端
部には連結ピン58が下方へ向かって突設されている。
この連結ピン56は、ガイド孔48に挿入されている。
【0050】また、図7に示すように、連結ピン56及
び58のピン52に対する距離について、連結ピン56
からピン52までの距離を「1」とすると,上記「1」
の距離と連結ピン58からピン52までの距離の比は略
1:3となっている。即ち、テコの原理に基づき、イジ
ェクトプレート60をスライドさせる。
【0051】さらに、連結ピン56とピン52とを結ぶ
直線と連結ピン58とピン52とを結ぶ直線との角度
は、略120度となっている。そのため、図9に示すよ
うに、連結ピン56とピン52とを結ぶ直線がホルダ4
2のスライド方向(前後方向)に略沿う場合には、連結
ピン58はピン52より前側に位置する。
【0052】同様に、図10に示すように、連結ピン5
8が設けられた連結レバー54の直線部分がホルダ42
のスライド方向に略沿う状態では、ピン52に対する連
結ピン58の前後方向の距離はさらに拡大する。
【0053】即ち、連結レバー54が後述する傾斜部9
0B及び90Cに沿ってガイドされながら回転すると、
イジェクトプレート60のスライド量が大幅に伸びる。
なお、上記距離の比及び角度は、記録媒体の種類等によ
って任意に変更できる。そして、連結レバー54は、そ
の連結ピン56がガイド孔48に沿ってガイドされなが
らピン52を中心に回転する。ホルダ42の上面には、
その左前側に円柱状のホルダピン50が立設されている
と共に、ホルダピン43の正面にホルダピン51が立設
されている。
【0054】図3に示すように、これらのホルダピン5
0及び51に対応するメインフレーム16の部位には、
前後方向に延びるように形成されたガイド孔82及び8
3が形成されている。また、メインフレーム16には、
ガイド孔82と83との間でかつイジェクトプレート6
0のガイドピン69Aに対応する部位にガイド孔84が
前後方向に延びるように形成されている。
【0055】そして、このガイド孔84にガイドピン6
9Aが挿通されると共にガイド孔81〜83にホルダピ
ン43,50,及び51が挿通される構成となってい
る。そのため、ホルダ42及びイジェクトプレート60
がメインフレーム16に対し相対的に前後方向へ移動す
る。
【0056】また、図4に示すように、メインフレーム
16には、そのガイド孔82と84との間でかつガイド
孔80の前側にカム部としてのカム孔90が略前後方向
に延びるように形成されている。図12に示すように、
このカム孔90は、ガイド孔82の略後側に配置される
前後方向に沿う直線部90Aと,この直線部90Aに対
し斜め右側に傾斜する連続部としての傾斜部90Bと,
この傾斜部90Bよりも傾斜角度が小さくなっている連
続部としての傾斜部90Cと,直線部90Aと同様に前
後方向に沿う直線部90Dと,この直線部90Dに対し
斜め左側に傾斜する引戻し手段の一部を構成する傾斜部
90Eとで連続した線状に構成されている。そして、こ
のカム孔90に連結レバー54の連結ピン56が挿入さ
れる。
【0057】なお、傾斜部90Eの前側は、イジェクト
プレート60を後側に移動させるためのものである。ま
た、図9に示すように、ピン52の前後方向の位置は、
傾斜部90B及び90Cとの連結部分に対応するように
配置され、この連結部分を中心にして連結レバー54が
回転する。
【0058】図3に示すように、ホルダ42の下側に
は、略正方形に形成された押出部材としてのイジェクト
プレート60が配置されている。イジェクトプレート6
0の前側には当接壁62が直立に折曲げられており、こ
の当接壁62がミニディスク12に当接する(図11参
照)。
【0059】また、イジェクトプレート60の上面には
L字状のガイド溝64が形成されており、このガイド溝
64の長手方向は左右方向に沿っている。そして、ガイ
ド溝64内に連結レバー54の連結ピン58が挿入さ
れ、連結レバー54が回転することによってイジェクト
プレート60がホルダ42に対し前後方向へ相対移動す
る。
【0060】さらに、イジェクトプレート60の左前側
にはピン66が立設されており、このピン66に対応す
る部位に係合レバー70が配置されている。即ち、この
係合レバー70はホルダ42とイジェクトプレート60
との間に配置されている。
【0061】係合レバー70のピン66に対応する部位
には、筒状のピン受け部72が形成されている。そし
て、このピン受け部72にピン66が挿通されることに
より、係合レバー70がピン66を中心に回転する。
【0062】係合レバー70には、その一端に図2に示
すミニディスク12のノッチ12Aに嵌まる円弧状の係
合部74が突設されている。なお、イジェクトプレート
60には、ピン66の前後方向における直線上の後側に
ガイドピン68が立設されている。そして、ガイドピン
68に付勢手段としてのバネ78が挿通され、このバネ
78によって係合レバー70が常に時計方向(図12で
は矢印CW方向)へ付勢されている。
【0063】なお、図6に示すように、イジェクトプレ
ート60の上面にはガイド孔44及び46に対応する部
位にガイドピン69A及び69Bがそれぞれ立設されて
おり、これらのガイドピン69A,69B及びバネ78
を挿通したガイドピン68はホルダ42のガイド孔44
〜46内に挿通されている。そのため、イジェクトプレ
ート60は、ホルダ42に対し前後方向へ相対移動す
る。
【0064】図3に示すように、メインフレーム16と
スライダ32との間には、平面形状が略T字状のスライ
ドレバー92及びこのスライドレバー92のスライドに
よって操作される平面形状が略L字状の解除レバー96
が配置されている。図4に示すように、これらのレバー
92及び96は、メインフレーム16の前側に配置され
ており、左右方向へスライドするように構成されてい
る。なお、解除レバー96は、スライドレバー92の下
側に配置されている。
【0065】スライドレバー92は、左右辺92Aと,
この左右辺92Aの略真ん中から後側へ突設された前後
辺92Bと,左右辺92Aの左右両端に形成された当接
片92Cで一体形成されている。これらの当接片92C
は、前側に突出するように折曲げられている。当接片9
2Cはストッカ14の図示しないストッパと当接し、ミ
ニディスク12をプレーヤ18にローディングする際に
ストッパとミニディスク12のノッチ12Aとの係合を
解除する。
【0066】スライドレバー92にはガイド孔94が略
前後方向に沿って形成されており、このガイド孔94は
等脚台形の底辺がない形状となっている。即ち、図4に
示すように、ガイド孔94は、前後方向に沿う直線部9
4Aと,この直線部94Aに対し略ハ字状に形成される
傾斜部94B及び94Cとで構成されている。なお、傾
斜部94Bは直線部94Aの前側に連続して形成され、
傾斜部94Cは直線部94Aの後側に連続して形成され
ており、かつ傾斜部94B及び94Cは直線部94Aか
ら右方に向かって傾斜している。そして、ガイド孔94
には、ホルダ42のホルダピン51が挿入される。
【0067】また、図3に示すように、メインフレーム
16の前側左右両端には一対のガイドピン88が立設さ
れており、これらのガイドピン88がスライドレバー9
2の左右辺92Aの左右両端に形成されたガイド孔95
に挿通される。そのため、スライドレバー92は、メイ
ンフレーム16に対し左右方向へ相対移動する。
【0068】解除レバー96には左側のガイドピン88
に対応する部位に左右方向に沿うガイド孔97が形成さ
れており、このガイド孔97にガイドピン88が挿通さ
れる。また、解除レバー96には、スライドレバー92
の左側のガイド孔95に対応する部位に支持ピン98が
立設されている。そして、この支持ピン98がガイド孔
95に挿通される。そのため、解除レバー96は、メイ
ンフレーム16及びスライドレバー92に対し左右方向
へ相対移動する。
【0069】さらに、解除レバー96には、係合レバー
70の係合部74に形成された当接部76に対応する部
位に引掛片100が下側へ向かって折曲げられている。
そして、係合レバー70は、解除レバー96がスライド
することによってピン66を中心に回転する。
【0070】スライドレバー92及び解除レバー96に
は引掛部93及び96Aが形成されており、これらの引
掛部93及び96Aにバネ102が引掛けられている。
解除レバー96は、バネ102の付勢力によって常に右
側へ付勢されている。
【0071】なお、図17に示すシステムコントローラ
120には、ミニディスク12に対して信号を入出力す
る信号処理部(例えば、RFアンプ,サーボ回路,コン
バータ等を含む)122が接続されている。この信号処
理部122を経てミニディスク12に信号が入力されま
たはミニディスク12に記録されている信号が出力され
る。また、図17に示すように、システムコントローラ
120には、プレイキー,レコードキー,ストップキ
ー,イジェクトキー等の入力キー124が接続されてい
る。そして、入力キー124が操作されると、この操作
信号がシステムコントローラ150に入力されオートチ
ェンジャ装置が所定の動作をする。
【0072】次に、本実施形態に係るオートチェンジャ
ー装置の動作及び作用について説明する。まず、ミニデ
ィスク12がホルダ42から排出されるアンローディン
グの動作について説明する。図17に示す入力キー12
4の一つを構成するイジェクトキーが操作されると、モ
ータ29が時計方向(図7では矢印CW方向)へ回転す
る。
【0073】そのため、図7に示すカムギヤ31が時計
方向(図7では矢印CW方向)へ回転するので、スライ
ダ32(なお、図7以降においては、図示を省略してい
る),ホルダ42,及びイジェクトプレート60が前側
へスライドする(図8参照)。これにより、イジェクト
プレート60の当接壁62(図3参照)と当接するミニ
ディスク12が前側へスライドする。
【0074】この図7から図8へ移動する動作では、連
結レバー54の連結ピン56がメインフレーム16のカ
ム孔90の直線部90Aを通過するものであり、この際
には連結レバー54が回転することなくイジェクトプレ
ート60でミニディスク12を若干押し出す。
【0075】引き続き、連結ピン56がカム孔90の傾
斜部90Bを通過する際には、連結レバー54がホルダ
42のピン52を中心に時計方向(図8及び図9では矢
印CW方向)へ回転する。即ち、連結レバー54は、そ
の連結ピン56がホルダ42のガイド孔48にガイドさ
れて回転し、図9に示すように連結ピン58が前側へ移
動する。
【0076】そのため、イジェクトプレート60は、ホ
ルダ42のガイド孔44〜46に沿って前側へスライド
する。即ち、連結ピン56が傾斜部90Bを通過する際
には連結レバー54が回転し、回転中心のピン52から
連結レバー54の他端に配置された連結ピン58がイジ
ェクトプレート60をさらに前側へスライドさせスライ
ド量を増大させる。
【0077】なお、連結レバー54の回転時には、連結
ピン58がイジェクトプレート60のガイド溝64に対
し右側へスライドし連結レバー54の回転時の左右方向
の力を逃がしている(図8及び図9参照)。従って、イ
ジェクトプレート60は、前後方向にのみスライドす
る。
【0078】さらに、連結ピン56がカム孔90の傾斜
部90Cを通過する際には、連結レバー54の連結ピン
56がホルダ42のガイド孔48にガイドされながらさ
らに時計方向(図9では矢印CW方向)へ回転すると共
に、連結ピン58がガイド溝64を左側へスライドす
る。そのため、イジェクトプレート60はさらに前側へ
スライドし、ミニディスク12をさらに押し出す。
【0079】引き続き、図11に示すように、カムギヤ
31がさらに回転すると、カムレバー38が係合ピン3
8Aを中心に旋回し係合孔38Cに挿通される係合ピン
43がガイド孔81にガイドされ前側へスライドする。
そのため、ホルダ42及びイジェクトプレート60は連
動しながら前進し、ミニディスク12をプレーヤ18か
ら完全に排出するイジェクト位置まで移動させる。
【0080】図11の状態では、ホルダ42のホルダピ
ン51がスライドレバー92のガイド孔94の傾斜部9
4Bと直線部94Aとの交点に位置している。そして、
カムギヤ31がさらに回転しホルダ42がさらに前進す
ると、ホルダピン51が傾斜部94Bを通過する(図1
2参照)。
【0081】図12に示すように、スライドレバー92
は左側へスライドし、このスライドによって係合レバー
70が時計方向(図12では矢印CW方向)へ回転す
る。即ち、スライドレバー92が左側へスライドするこ
とにより、解除レバー96がバネ102(図3参照)の
付勢力に抗して左側へスライドする。そのため、解除レ
バー96の引掛片100が係合レバー70の当接部76
と当接し、係合レバー70がピン66を中心に回転す
る。
【0082】一方、連結レバー54は、その連結ピン5
6がカム孔90の傾斜部90Eにガイドされながらガイ
ド孔48に沿って反時計方向(図12では矢印CCW方
向)へ回転する。そのため、連結レバー54は、その連
結ピン58がイジェクトプレート60のガイド溝64に
沿って左側へ移動し、空転する。即ち、ホルダ42は前
進するが、イジェクトプレート60は図11の状態のま
ま停止している。
【0083】図13に示すように、アンローディング完
了状態では、連結レバー54の連結ピン56がカム孔9
0の傾斜部90Eを通過する。この状態における連結レ
バー54は、その連結ピン58がガイド溝64に沿って
右側へ逃げ、連結ピン58がガイド孔48に沿って反時
計方向(図13では矢印CCW方向)へ回転する。
【0084】そのため、イジェクトプレート60は後側
にスライドし、係合レバー70の係合部74とミニディ
スク12のノッチ12Aとの係合が解除された状態でミ
ニディスク12から離間する。即ち、イジェクトプレー
ト60が後側にスライドすることにより、係合レバー7
0も後側にスライドする。
【0085】本実施形態においては、ミニディスク12
をイジェクト位置まで排出させた後においても、カムギ
ヤ31を時計方向(図7では矢印CW方向)へ回転させ
ることによってイジェクトプレート60を後側にスライ
ドさせることができるので、イジェクトプレート60が
イジェクト位置のミニディスク12から離間する。
【0086】本実施形態によれば、図1及び図14に示
すようなオートチェンジャー装置のように複数のミニデ
ィスク12がストッカ14に積み重ねられて保持されか
つプレーヤ18が装置本体10に対し昇降する場合で
も、プレーヤ18の昇降時にミニディスク12が離間し
ているので、プレーヤ18の昇降を妨げず円滑に作動で
きる。従って、本実施形態によれば、アンローディング
時においてカムギヤ31即ちモータ29を逆方向へ回転
させなくても良いので、制御が簡易となる。
【0087】アンローディング完了状態では、図15に
示すように、ホルダ42が前進し操作部材112が反時
計方向(図15では矢印CCW方向)へ回転する。その
ため、操作部材112のカム部112Cがロードスイッ
チ114の操作子114Aから離間し、ロードスイッチ
114の検出信号はオフとなる。
【0088】次に、ミニディスク12がホルダ42に挿
入されていない待機状態からローディング,及びプレイ
状態(録音または再生を含む)に至る動作について簡単
に説明する。
【0089】図1に示すように、ミニディスク12をス
トッカ14のスロット部20〜24に挿入すると、スト
ッカ14に配置された図示しないストッパがミニディス
ク12のノッチ12A(図2参照)と係合しミニディス
ク12がストッカ14に保持され待機状態となる。
【0090】ユーザが録音または再生のために選択した
ミニディスク12に対応するように、移動手段の支持台
15(図2参照)が介してプレーヤ18が昇降する(図
4参照)。そして、プレーヤ18が図12に示す状態か
らカムギヤ31が反時計方向(図12では矢印CCW方
向)に回転すると、ミニディスク12がイジェクトプレ
ート60の当接壁62に当接すると共に、スライドレバ
ー92が左側にスライドしスライドレバー92の当接片
92Cがストッカ14の図示しないストッパと当接す
る。
【0091】これにより、ストッパとミニディスク12
のノッチ12Aとの係合が解除され、ミニディスク12
がローディングされる。即ち、図11に示すようにスラ
イドレバー92が右側にスライドし係合レバー70の係
合部74がノッチ12Aに係合すると共に、イジェクト
プレート60が後側へスライドする(図10参照)。
【0092】図10に示すように、ローディングが開始
されると、ホルダ42が後進し操作部材112が時計方
向(図16では矢印CW方向)へ回転する。そのため、
操作部材112のカム部112Cがロードスイッチ11
4の操作子114Aを押圧し、ロードスイッチ114の
検出信号はオンとなる(図16参照)。即ち、ロードス
イッチ114は、ローディングが開始されると同時にオ
ンとなる。
【0093】さらにカムギヤ31が回転すると、図7に
示すように、ミニディスク12がホルダ42(即ち、プ
レーヤ18)内にローディングされ図2に示すディスク
13が図3に示すターンテーブル26に載置される。こ
の後、ピックアップ27またはヘッド28がディスク1
3に対向する装填位置(図7に示す位置)に移動され、
プレイ状態となる。このプレイ状態において、図17に
示す入力キー124の一つを構成するプレイキーが操作
されると、ディスク13に対する情報処理が行われる。
【0094】次に、図18及び図19のフローチャート
に基づき、プレーヤ18に対してミニディスク12を入
れ換えチェンジ(以下、「ディスクチェンジ」という)
する直前即ちプレーヤ18の昇降に先立って再度ミニデ
ィスク12を押し出す処理について説明する。図18に
はディスクチェンジの処理のメインルーチンが示され、
図19にはミニディスク12を再度押し出す処理のサブ
ルーチンが示されている。
【0095】まず、メインルーチンの処理を、図18に
基づき説明する。ステップ100でミニディスク12の
再度押し出し処理を行い、ステップ102でエレベータ
機構(図2に示す支持台15,ガイド孔11等から構成
される機構)によりプレーヤ18の位置決め処理を行
う。即ち、図14に示すプレーヤ18を選択されたミニ
ディスク12のスロット部20〜24に対応するように
エレベータ機構で昇降させ、位置決めして停止させる。
【0096】次に、ディスクチェンジの初期処理として
のミニディスク12の再度押し出し処理について説明す
る。以下、図19に従って説明する。ステップ104に
おいて、ミニディスク12のローディング(即ち、図1
7に示すモータ29の駆動)を開始させる。ここで、ロ
ーディング動作を行うのは、イジェクトプレート60を
前側にスライドさせるためである。即ち、ミニディスク
12をイジェクトプレート60で押し出すためには、イ
ジェクトプレート60等のローディング手段をローディ
ング動作させる必要があるからである。
【0097】そして、ステップ106で所定時間(例え
ば、150ms)が経過したか否かが判断され、肯定の
場合にはステップ108でモータ29を停止させる。な
お、ステップ106の処理は、所定時間が経過するまで
続けられる。ここで、本実施形態では、イジェクトプレ
ート60を図13に示す状態から図12に示す状態へ押
し出す移動量を時間で換算している。この時間が上述し
た所定時間で、所定時間は上記押し出しが確実に行われ
るように余裕を持って換算され設定されている。
【0098】本実施形態によれば、イジェクトプレート
60によるミニディスク12の押し出しの有無をローデ
ィング動作の時間で行っているので、上記押し出しの有
無を検出する検出手段(センサ等)が不要で、かつミニ
ディスク12の再度の押し出しを迅速に行うことができ
る。
【0099】ステップ110において、ミニディスク1
2のアンローディング(即ち、モータ29の駆動)を開
始させる。この処理は、何らかの原因でミニディスク1
2がホルダ42側に押し込まれた場合(ミニディスク1
2が図15の1点鎖線で示される状態の場合)に、ホル
ダ42が拘束され昇降できなくなるのを回避するための
ものである。即ち、プレーヤ18の昇降に先立って再度
アンローディング動作をさせ、図13に示すようにイジ
ェクトプレート60でミニディスク12を押し出した後
にイジェクトプレート60をイジェクト位置のミニディ
スク12から離間させる。従って、プレーヤ18が昇降
する直前では、ミニディスク12がイジェクトプレート
60から離間しかつホルダ42から完全に排出される状
態となる。
【0100】そして、ステップ112で所定時間が経過
したか否かが判断され、肯定の場合にはステップ114
でモータ29を停止させる。なお、ステップ112の処
理は、所定時間が経過するまで続けられる。また、ステ
ップ114の処理が終了した後は、図18のメインルー
チンへリターンし、ステップ102の処理が行われる。
さらに、アンローディングが完了したか否かは、図15
に示すロードスイッチ114の検出信号がオフからオン
に切り換わることをシステムコントローラ120が検出
することにより行われる。
【0101】本実施形態においては、図18に示すよう
にプレーヤ18の昇降に先立って再度ミニディスク12
を押し出す処理(図19に示すサブルーチンの処理)を
設けたので、プレーヤ18が昇降する直前にはミニディ
スク12がイジェクトプレート60から離間しかつホル
ダ42から完全に排出された状態となる。従って、本実
施形態によれば、プレーヤ18を昇降させる直前でも
(例えばミニディスク12の交換の際に)ミニディスク
12とホルダ42との相対関係が適切に維持されるの
で、何らかの原因でミニディスクがホルダ42側に押し
込まれた場合でもプレーヤ18の昇降が妨げられず円滑
かつ確実に作動できる。
【0102】なお、本実施形態のストッカ14は上から
下の段へ行くのに従って手前にせり出すように構成した
ものについて説明したが、本発明の保持手段では上から
下の段へ行くのに従って後退するように構成しても良
く、さらに垂直に上下するように構成しても良い。
【0103】また、上記実施形態のオートチェンジャー
装置ではプレーヤ18を階段状に昇降させる構成とした
ものであるが、本発明の記録媒体の情報機器として上下
方向に一直線上に移動するように構成するものであって
も良く、またはストッカ14の段数は任意に変更でき
る。
【0104】さらに、本発明の記録媒体の情報機器は、
オートチェンジャー装置以外のポータブル用等のミニデ
ィスクプレーヤにも同様に適用できる。また、上記実施
形態では記録媒体をミニディスクとしたものであるが、
本発明はDAT,DVD等のものであっても同様に適用
できる。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、引
戻し手段によりローディング手段がホルダ内に引き戻さ
れた後のアンローディング完了状態において再度記録媒
体を押し出す処理を設けたので、記録媒体がローディン
グ手段から離間しかつホルダから完全に排出された状態
にさせることができる。即ち、本発明によれば、何らか
の原因で記録媒体がホルダ内に押し込まれた場合でも、
再度記録媒体が押し出されるので、記録媒体の交換の際
に記録媒体とホルダとの相対関係が適切に維持される。
【0106】また、本発明によれば、複数の記録媒体が
保持手段に積み重ねられて保持されかつホルダが複数の
記録媒体に対応して昇降する機構のものでも、ホルダの
移動時には記録媒体がホルダから離間しているので、ホ
ルダの昇降を妨げず円滑かつ確実に作動できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るオートチェンジャー
装置の概略した全体斜視図である。
【図2】図1に示すオートチェンジャー装置に係るプレ
ーヤの概略した全体斜視図である。
【図3】図2に示すプレーヤの分解斜視図である。
【図4】図3に示すメインフレーム及びスライダに各部
品を組立けた状態を示す斜視図である。
【図5】図4に示すカムギヤ及びカムレバーを下方から
見た状態の斜視図である。
【図6】図3に示すホルダ及びイジェクトプレートに各
部品を組立けた状態を示す斜視図である。
【図7】図2に示すプレーヤの装填位置にミニディスク
が位置する平面図である。
【図8】図7に示すミニディスクが若干アンローディン
グされた状態を示す平面図である。
【図9】図8に示すミニディスクのアンローディングが
増速された状態を示す平面図である。
【図10】図9に示すミニディスクのアンローディング
がさらに増速された状態を示す平面図である。
【図11】図10に示すミニディスクがプレーヤから完
全に排出された状態を示す平面図である。
【図12】図11に示す係合レバーとミニディスクとの
係合が解除された状態を示す平面図である。
【図13】図12に示すイジェクトプレートが後退しミ
ニディスクから離間した状態を示す平面図である。
【図14】図1に示すオートチェンジャー装置に係るプ
レーヤの概略した側面図である。
【図15】図13に示すイジェクトプレート等のアンロ
ーディング完了状態の概略した平面図である。
【図16】図7に示すミニディスクのローディング状態
の概略した平面図である。
【図17】図1に示すオートチェンジャ装置の制御系の
ブロック図である。
【図18】図14に示すミニディスクのディスクチェン
ジに関するメインルーチンである。
【図19】図18に示すミニディスクの再度押し出し処
理のサブルーチンである。
【符号の説明】
11 ガイド孔(移動手段) 12 ミニディスク(記録媒体) 14 ストッカ(保持手段) 15 支持台(移動部材) 20〜24 ストッカのスロット部 42 ホルダ 54 連結レバー(引戻し手段) 60 イジェクトプレート(ローディング手
段) 70 係合レバー(ローディング手段) 114 ロードスイッチ(検出手段) 150 システムコントローラ(制御手段) 90E カム孔の傾斜部(引戻し手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D046 BA12 CB11 CC02 CD01 FA04 FA06 FA08 GA02 GA04 HA08 5D057 AA22 AA23 BA01 BB26 BB28 BF02 CB02 EB02 EB04 EB17 5D066 BA02 BA03 BA05 BA06 5D072 AB22 AB23 BA01 BG10 EB02 EB04 EB18 EB20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を収納するホルダと、 前記ホルダに対し前記記録媒体をローディングまたはア
    ンローディングさせるローディング手段と、 前記ローディング手段が前記記録媒体を前記ホルダから
    押し出すアンローディング動作の一連の動作として前記
    記録媒体が前記ホルダから完全に排出されたイジェクト
    後に前記ローディング手段を前記ホルダ側に引き戻す引
    戻し手段と、 前記引戻し手段により前記ローディング手段が前記ホル
    ダ側に引き戻された後のアンローディング完了状態にお
    いて前記ローディング手段が前記記録媒体を押し出す動
    作及び前記ローディング手段を前記ホルダ側に引き戻す
    引戻し動作を再度させる制御手段と、 を有することを特徴とする記録媒体の情報機器。
  2. 【請求項2】 記録媒体を収納するホルダと、 前記ホルダに対し前記記録媒体をローディングまたはア
    ンローディングさせるローディング手段と、 前記ローディング手段が前記記録媒体を前記ホルダから
    押し出すアンローディング動作の一連の動作として前記
    記録媒体が前記ホルダから完全に排出されたイジェクト
    後に前記ローディング手段を前記ホルダ側に引き戻す引
    戻し手段と、 前記引戻し手段により前記ローディング手段が前記ホル
    ダ側に引き戻された後のアンローディング完了状態にお
    いて前記ローディング手段が前記記録媒体を前記ホルダ
    内へ引き込むローディング動作及び前記アンローディン
    グ動作並びに前記ローディング手段を前記ホルダ側に引
    き戻す引戻し動作を再度させる制御手段と、 を有することを特徴とする記録媒体の情報機器。
  3. 【請求項3】 記録媒体を重なり合うように挿入し保持
    する複数のスロット部が配設される保持手段と、 前記ホルダに対し前記記録媒体をローディングまたはア
    ンローディングさせるローディング手段と、 前記保持手段の各スロット部に対応する範囲で前記ホル
    ダを移動可能に支持する移動手段と、 前記ローディング手段が前記記録媒体を前記ホルダから
    押し出すアンローディング動作の一連の動作として前記
    記録媒体が前記ホルダから完全に排出されたイジェクト
    後に前記ローディング手段を前記ホルダ側に引き戻す引
    戻し手段と、 前記引戻し手段により前記ローディング手段が前記ホル
    ダ側に引き戻された後のアンローディング完了状態でか
    つ前記ホルダが前記移動手段により移動される直前に前
    記ローディング手段が前記記録媒体を前記ホルダ内へ引
    き込むローディング動作及び前記アンローディング動作
    並びに前記ローディング手段を前記ホルダ側に引き戻す
    引戻し動作を再度させる制御手段と、 を有することを特徴とする記録媒体の情報機器。
  4. 【請求項4】 前記制御手段で前記ローディング動作を
    再度させる場合において、前記記録媒体のイジェクト後
    に前記ローディング手段が前記引戻し手段で引き戻され
    た移動量を時間で換算し、少なくともこの時間に亘って
    前記ローディング動作させることを特徴とする請求項2
    または3に記載の記録媒体の情報機器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006192034A (ja) * 2005-01-12 2006-07-27 Toshiba Electric Appliance Co Ltd 飲料抽出装置

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