JPH08147851A - マルチディスクプレーヤ - Google Patents

マルチディスクプレーヤ

Info

Publication number
JPH08147851A
JPH08147851A JP6303121A JP30312194A JPH08147851A JP H08147851 A JPH08147851 A JP H08147851A JP 6303121 A JP6303121 A JP 6303121A JP 30312194 A JP30312194 A JP 30312194A JP H08147851 A JPH08147851 A JP H08147851A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magazine
hook
tray
recording
loading
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6303121A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3540399B2 (ja
Inventor
Tadanori Tamiya
忠典 民家
Takumi Ota
琢己 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Sanyo Electric Co Ltd
Tottori Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Sanyo Electric Co Ltd, Tottori Sanyo Electric Co Ltd, Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Tokyo Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP30312194A priority Critical patent/JP3540399B2/ja
Priority to TW084111864A priority patent/TW400515B/zh
Priority to US08/556,213 priority patent/US5854782A/en
Priority to EP95117799A priority patent/EP0712126B1/en
Priority to DE69523111T priority patent/DE69523111T2/de
Publication of JPH08147851A publication Critical patent/JPH08147851A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3540399B2 publication Critical patent/JP3540399B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B17/00Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor
    • G11B17/02Details
    • G11B17/04Feeding or guiding single record carrier to or from transducer unit
    • G11B17/05Feeding or guiding single record carrier to or from transducer unit specially adapted for discs not contained within cartridges
    • G11B17/053Indirect insertion, i.e. with external loading means
    • G11B17/056Indirect insertion, i.e. with external loading means with sliding loading means
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B17/00Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor
    • G11B17/22Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor from random access magazine of disc records
    • G11B17/221Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor from random access magazine of disc records with movable magazine
    • G11B17/223Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor from random access magazine of disc records with movable magazine in a vertical direction

Landscapes

  • Automatic Disk Changers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスクをマガジンの挿抜方向と同じ方向に
直進往復させて記録再生部へのディスクの装填及び記録
再生部からのディスクの取出ができるようにしたマルチ
ディスクプレーヤの提供を目的とする。 【構成】 ローディング機構6に、トレイ12に係脱さ
れるフック61と、このフック61をマガジン収納部2
へのマガジン挿抜時のトレイ移動空間外の待機位置から
マガジン収納部2に収納されたマガジン1内の選択され
たトレイ12に係脱される係脱位置を経てトレイ12が
記録再生部3内の所定の位置に位置するローディング位
置までの間で往復させるローディング駆動機構62が設
けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマルチディスクプレーヤ
に係り、特にディスクをマガジンの挿抜方向と同じ方向
に直進往復させて記録再生部へのディスクの装填及び記
録再生部からのディスクの取出ができるようにしたマル
チディスクプレーヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、マルチディスクプレーヤとは、
複数のディスクを備え、この複数のディスクの中から任
意の1枚を選択して記録及び/又は再生(以下、単に記
録再生という)ができるようにした記録再生装置のこと
をいい、例えば特開昭64−522513号公報に示す
ように、各々1枚のディスクを載せた複数のトレイを上
下多段に並べてケースに収納したマガジンから任意の1
枚を選択して記録再生できるようにしたものが提案され
ている。
【0003】この従来のマルチディスクプレーヤは、マ
ガジンが挿抜されるマガジン収納部と、このマガジン収
納部とマガジンの挿抜方向に並べて配置された記録再生
部(演奏手段)と、記録再生部に対してマガジン収納部
を昇降させるエレベータ機構と、マガジン収納部に収納
されたマガジンと記録再生部との間で選択されたディス
クを往復させるローディング機構とを備えている。
【0004】前記マガジンの各トレイはマガジンのケー
スの前左部(又は前右部)にピンを介して縦軸心回りに
回転可能に支持され、前記ローディング機構は、マガジ
ン収納部に収納されたマガジン内の選択されたトレイの
後部に後方から係脱されるフックと、このフックを約9
0°回転させる回転駆動装置とを備えている。
【0005】この従来のマルチディスクプレーヤでは、
マガジンをマガジン収納部に挿入した後、エレベータ機
構を作動させて記録再生部に対してマガジン収納部を昇
降させることにより任意に選択された1枚のトレイをフ
ックの高さに位置させることによりこの選択されたトレ
イにフックが係合される。
【0006】この後、フックを90°旋回させることに
よりトレイが90°旋回し、記録再生部内の所定の位置
に移動することになり、又、その位置からフックを逆方
向に90°移動させることによりトレイがマガジン内に
戻されることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、トレイを
90°旋回させている従来のマルチディスクプレーヤに
おいては、マガジンの横幅に比べてトレイの移動空間が
横方向に大きくなるという問題がある。
【0008】そこで、マルチディスクプレーヤ内でマガ
ジン収納部に収納されたマガジン内の選択されたトレイ
を前方の記録再生部に直進させてローディングし、記録
再生部から後方のマガジンへトレイを直進させてアンロ
ーディングすることにより、ディスクの移動空間、従っ
て、トレイの移動空間の幅を細くすることを考えたので
あるが、この場合には、次のような問題点があることが
分かった。
【0009】ディスクをマガジンの挿抜方向である前後
方向に移動させるためには、マルチディスクプレーヤ内
にトレイに前方及び後方から係合するフックを設け、ト
レイにはこのフックを後方及び前方から受け止める係合
部を設ける必要が生じるが、マガジンの挿入時にこのフ
ックが係合部の後面に当たってマガジンの挿入を妨害す
る。
【0010】この問題を解決するために、マガジンの挿
入時に係合部がフックを係合部の移動空間外に押し除
け、係合部がフックを乗り越えた後にフックを係合部の
移動空間内に例えば弾性体によって自動復帰させて、フ
ックが係合部を前方から受け止めるようにすればよい。
【0011】しかしながら、この場合には、マガジンを
マルチディスクプレーヤから取り出す時にフックに引っ
掛かっているトレイがマルチディスクプレーヤ内に残さ
れるという別の問題が生じてくる。
【0012】本発明は、上記の事情を考慮してなされた
ものであり、ディスクをマガジンの挿抜方向と同じ方向
に直進往復させて記録再生部へのディスクの装填及び記
録再生部からのディスクの取出ができるようにしたマル
チディスクプレーヤの提供を目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、各々1枚のデ
ィスクを載せた複数のトレイを上下多段に並べてケース
に収納したマガジンが挿抜されるマガジン収納部と、こ
のマガジン収納部とマガジンの挿抜方向に並べて配置さ
れた記録再生部と、記録再生部に対してマガジン収納部
を昇降させるエレベータ機構と、マガジン収納部に収納
されたマガジンと記録再生部との間で選択されたディス
クを往復させるローディング機構とを備えるマルチディ
スクプレーヤにおいて、上記の目的を達成するため、次
のような手段を講じている。
【0014】すなわち、本発明に係るマルチディスクプ
レーヤは、前記ローディング機構にマガジン収納部に収
納されたマガジン内の選択されたトレイに係脱されるフ
ックと、このフックをマガジン収納部に収納されたマガ
ジンの選択されたトレイに係脱される係脱位置とマガジ
ン収納部へのマガジン挿抜時のトレイ移動空間外の待機
位置とにわたって往復させる係脱駆動手段と、前記フッ
クを前記係脱位置とディスクが記録再生部の所定の位置
に位置するローディング位置とにわたって前後直進方向
に往復させる直進駆動手段とが設けられることを特徴と
するものである。
【0015】
【作用】マガジンをマガジン収納部に挿抜する時には、
係脱駆動手段によってフックをマガジン挿抜時のトレイ
移動空間外の待機位置に位置させることにより、マガジ
ンはフックにより妨害されることなくマガジン収納部に
挿入できる。
【0016】選択された任意のトレイをマガジン収納部
から記録再生部内の所定の位置に移動させる前に係脱駆
動手段によってフックを係脱位置に位置させることによ
り、フックとトレイとが係合され、フックが後方のロー
ディング位置まで移動することによりトレイがマガジン
から引き出され、記録再生部内の所定の位置に送り込ま
れる。
【0017】記録再生中及び記録再生部内の所定の位置
に在るトレイとフックとは係合されたままに保持され、
そのままローディング位置から係脱位置までフックを移
動させることにより、トレイが記録再生部内の所定の位
置からマガジン内に戻される、この後、係脱駆動手段に
よってフックをマガジン挿抜時のトレイ移動空間外の待
機位置に離脱させることにより、トレイがフックに引っ
掛かる恐れがなくなり、トレイはマガジンのケースと共
にマガジン挿入部から抜き取れる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係るマルチディス
クプレーヤを図面に基づいて具体的に説明するが、この
マルチディスクプレーヤを使用する上で重要な点とし
て、マガジンの装填、ディスクの選択、マガジンのエジ
ェクト、ディスクのローディング、記録再生動作、ディ
スクのアンローディングを取上げ、順にこれらの重要な
点に関連させて説明することにする。
【0019】(マガジンの装填)図1に示すように、この
マルチディスクプレーヤの前部には、使用可能な任意の
マガジン1をユーザーが前方から挿抜するマガジン収納
部2が設けられ、ユーザーがマガジン1を十分に深くマ
ガジン収納部2に挿入すると、マガジン1は同図に仮想
線で示す装填位置に固定されるようになっている。
【0020】前記マガジン収納部2の収納部本体21は
前面及び後面が開放された偏平な角筒状に形成され、そ
の上壁21aの左側部上に縦長板状の縦スライダ22が
前後方向に進退可能に支持される。
【0021】図2に示すように、この縦スライダ22は
エジェクトスプリング23によって前方に付勢され、上
壁21aの左後端部から折り上げたストッパ21bによ
ってその前方への移動を制限される。
【0022】更に、この縦スライダ22の左後端縁を下
方に折り曲げて、前方から収納部本体21内の所定の深
さまで挿入されたマガジン1の左後部を受け止める受部
22aが形成され、マガジン1はその左後部がこの受部
22aに受け止められた後、更にエジェクトスプリング
23に抗して装填位置まで押し込まれる。
【0023】図1に示すように、前記収納部本体21の
後部上に横長板状の横スライダ24を左右方向に摺動可
能に支持させ、この横スライダ24をロックスプリング
25で左方に付勢している。
【0024】図2に示すように、前記縦スライダ22の
後右側縁には後方で右方に段上がり状に張り出す2段カ
ム22bが形成され、横スライダ24の左端部の下面に
はこの2段カム22bに受け止められるピン24aが突
設されている。
【0025】又、この横スライダ24の左端部の下面に
は収納部本体21の上壁21aよりも下方に突出する係
止部24bが固定してある。
【0026】図3及び図4に示すように、前記マガジン
1は各々1枚のディスク11を載せた複数のトレイ12
と、後方に開放された直方体箱状に形成され、内部にこ
れらトレイ12を上下多段に並べて、かつ、前後方向に
摺動可能に収納するケース13とからなる。
【0027】上記ケース13の上面には平面視において
後縁から前方に伸びる縦溝14aと、この縦溝14aの
前端に連続して左方向に伸びる横溝14bとからなる係
止溝14が形成され、マガジン1を前方からマガジン収
納部2に挿入する際に、マガジン収納部2の係止部24
bがこの係止溝14の縦溝14aに後方から突入するよ
うにしている。
【0028】縦溝14aに後方から突入した係止部24
bが縦溝14a内を前進する間は横スライダ24が左右
方向に移動することができないが、係止部24bが縦溝
14aの前端部に到達すると、係止部24bと縦溝14
aとの係合による係止部24bの左方移動に対する制限
が解除され、係止部24bが横溝14bに沿って左方に
移動できるようになる。
【0029】図2に示すように、上記縦スライダ22の
2段カム22bは係止部24bが縦溝14a内を移動す
ると同時に後退し、同図に仮想線で示すように、右方に
張り出す右段部22cが横スライダ24のピン24aの
後方に外れ、係止部24bが縦溝14aの前端部に到達
するまでに左方に控える左段部22dが前記ピン24a
から離れて対向するようになる。
【0030】従って、係止部24bが縦溝14aの前端
部に到達して係止部24bが横溝14bに沿って左方に
移動できるようになると同時にロックスプリング25が
横スライダ24を左方に移動させ、横溝14bと係止部
24bとの噛み合いによってマガジン1がマガジン収納
部2内で前後方向に位置決めされる。
【0031】なお、マガジン1はマガジン収納部2内
で、マガジン1の底面に後縁から前方に伸びるように形
成された案内溝15と、この案内溝15に対応してマガ
ジン収納部2の底壁上面に設けた案内突条との噛み合い
及び収納部本体21の左右両側壁によって左右方向に位
置決めされ、収納部本体21の上壁21aと下両壁とに
よって上下方向に位置決めされる。
【0032】(ディスクの選択)ユーザーはマガジン1を
マガジン収納部2に装填する前または後に記録再生する
ディスク11あるいは記録再生する記録エリアを指定す
る選択指示を与えることができる。
【0033】この選択指示とマガジン1がマガジン収納
部2内に装填された状態とが共に確認されると、この選
択指示に従ってエレベータ機構4が作動し、マガジン1
及びマガジン収納部2を必要に応じて昇降させ、選択さ
れたディスク11を所定の高さに位置させることにより
記録再生するディスク11が選択される。
【0034】ここで、エレベータ機構4は、マガジン収
納部2を所定の範囲内で昇降させ、その範囲内の所定の
位置で停止させるように構成してあればよく、例えばモ
ータで駆動されるスクリュージャッキ、パンタグラフ機
構、レバーないしリンク機構、カム、ソレノイド、リニ
アモータなどを用いることが可能である。
【0035】この実施例では、小型化及び構成の簡単化
を図る上で有利になるカム板を用いたエレベータ機構4
を採用している。
【0036】すなわち、図1に示すように、前記エレベ
ータ機構4はシャーシ5の左右両外側にそれぞれ前後方
向に摺動可能に支持された左右各スライドカム板41・
42と、左右両スライドカム板41・42を互いに進退
方向が逆になるように連動させる連動ビーム43と、エ
レベータ兼エジェクトモータ44と、このエレベータ兼
エジェクトモータ44に左スライドカム板41を連動さ
せる減速伝動機構45とを備えている。
【0037】前記エレベータ兼エジェクトモータ44と
しては通常のモータが用いられるが、ステッピングモー
タなど回転位相の精密制御ができるものを用いることも
可能である。
【0038】また、前記減速伝動機構45は左スライド
カム板41をエレベータ兼エジェクトモータ44に連動
させるさせるように構成してあればよく、例えばベルト
式伝動機構、摩擦車式伝動機構などの摩擦伝動機構、チ
ェーン式伝動機構、ギヤ式伝動機構(ギヤトレイン)な
どの種々の公知の伝動機構を採用することが可能であ
る。
【0039】この実施例では、占有空間の小型化、機械
効率の高度化、制御精度の高度化などを図る観点から最
も有利になるように、左スライドカム板41の前後方向
中間部から後方にわたる所定の範囲の上縁部を右方に折
り曲げ、この折曲部41cの右側縁に形成したラックギ
ヤ45aとエレベータ兼エジェクトモータ44に直結し
たスクリューギヤ45bとの間の減速ギヤトレインで伝
動機構45を構成している。
【0040】図5及び図7に示すように、前記左スライ
ドカム板41には、それぞれ前後方向に長い長孔からな
る3条の摺動案内溝41aと、前方に向かって階段状に
高くなる1条のカム溝41bが透設されている。
【0041】各摺動案内溝41aにはシャーシ5の左側
壁部51に固定されたガイドピン52が摺動可能に挿通
され、これにより、左スライドカム板41が上下に移動
することなく前後に移動できるようにしている。
【0042】カム溝41bにはマガジン収納部2の収納
部本体21の左端面から左方に突出させ、シャーシ5の
左側壁部51に形成された縦長の長孔からなる昇降案内
溝53に摺動可能に挿通された連結ピン29が摺動可能
に挿通される。
【0043】これにより、左スライドカム板41を図5
に実線で示す初期位置から同図に仮想線で示す最前進位
置まで移動させると、マガジン収納部2が破線及び実線
で示す初期位置から前後方向に移動することなく仮想線
で示す最下段位置まで下降し、マガジン1内の最上段の
ディスク11が選択される。
【0044】また、初期位置と最前進位置との中間の中
段位置に左スライドカム板41を移動させると連結ピン
29は昇降案内溝53の中間の高さに移動し、マガジン
収納部2が初期位置と最下段位置との中間の中段位置に
位置し、中段のディスク11が選択される。
【0045】更に、左スライドカム板41が初期位置に
位置する時には、マガジン収納部2が最も高い初期位置
に位置し、最下段のディスク11が選択される。
【0046】図6及び図8に示すように、右スライドカ
ム板42には、それぞれ前後方向に長い長孔からなる3
条の摺動案内溝42aと、それぞれ後方に向かって階段
状に高くなる2条のカム溝42bが透設されている。
【0047】各摺動案内溝42aにはシャーシ5の右側
壁部54に固定されたガイドピン55が摺動可能に挿通
され、これにより、左スライドカム板42が上下に移動
することなく前後に移動できるようにしている。
【0048】各カム溝42bにはマガジン収納部2の右
端面から右方に突出させた連結ピン29が挿通され、
又、各連結ピン29はそれぞれシャーシ5の右側壁部5
4に形成された縦長の長孔からなる昇降案内溝56に摺
動可能に挿通される。
【0049】これにより、左スライドカム板42を図6
に実線で示す初期位置から、同図に仮想線で示す最後退
位置まで後退させると、マガジン収納部2が破線及び実
線で示す初期位置から前後方向に移動することなく仮想
線で示す最下段位置まで下降し、最上段のディスク11
が選択される。
【0050】又、初期位置と最前進位置との中間の中段
位置に右スライドカム板42を移動させると連結ピン2
9は昇降案内溝55の中間の高さに移動し、マガジン収
納部2が初期位置と最下段位置との中間の中段位置に位
置し、中段のディスク11が選択される。
【0051】更に、右スライドカム板42が初期位置に
位置する時には、マガジン収納部2が最も高い初期位置
に位置し、最下段のディスク11が選択される。
【0052】そして、左右スライドカム板41・42を
連動ビーム43で互いに進退方向が逆になるように連動
させることにより、マガジン収納部2が左右で同期して
昇降し、このマガジン収納部2に装填されたマガジン1
内の各ディスク11及び各トレイ12が水平に保持され
た状態で昇降するようにしている。
【0053】なお、ディスク11の選択が終了した後、
自動的にローディング指示が与えられ、このローディン
グ指示によって後述するローディング機構6が始動して
選択されたディスク11及びこれを支持するトレイ12
がマガジン1内から記録再生部3内の所定のローディン
グ位置まで送り込まれる。
【0054】なお、このエレベータ機構4の場合、前記
左右両スライドカム板41・42の位置を検出するホト
インタラプタ型の位置センサが記録再生部3の上後部に
設けられ、この位置センサの光路を開閉するスリット板
41dが左スライドカム板41の後端部の上縁から連出
されている。
【0055】そして、この位置センサが出力する位置デ
ータに基づいて前記左スライドカム板41の位置をフィ
ードバック制御するすることにより、前記左右両スライ
ドカム板41・42の位置制御を行うようになってい
る。
【0056】又、この実施例において、左右両スライド
カム板41・42とマガジン収納部2とを3本の連結ピ
ン29によって連動させているのは、マガジン収納部2
が左右軸心回りに回転することを防止するためであり、
マガジン収納部2の左右軸心回りの回転を防止する他の
手段が講じてある場合には、左右スライドカム板41・
42とマガジン収納部2とをそれぞれ1本、合計2本の
連結ピン29で連動させてもよい。
【0057】又、マガジン収納部2の左右両側にそれぞ
れ2本以上の連結ピン29を前後方向と上下方向との一
方または両方に適当な間隔を置いて設け、左右各スライ
ドカム板41・42にそれぞれ連結ピン29と同数のカ
ム溝41b・42bを形成し、更に、シャーシ5の左右
両側壁部51・54にそれぞれ連結ピン29と同数の昇
降案内溝53・56を設けるようにしてもよい。
【0058】又、この実施例では、左右各スライドカム
板41・42に3条の摺動案内溝41a・42aが形成
され、それぞれ3本のガイドピン52・55を介してシ
ャーシ5の左右両側壁51・54に支持させているが、
摺動案内溝41a・42a及びガイドピン52・55の
数は左右各スライドカム板41・42が左右軸心回りに
回転することを防止するために複数本設けてあればよ
い。
【0059】つまり、左右各スライドカム板41・42
に2条の摺動案内溝41a・42aが形成され、左右各
スライドカム板41・42をそれぞれ2本のガイドピン
52・55を介してシャーシ5の左右両側壁51・54
に支持させるようにしてもよい。
【0060】又、左右各スライドカム板41・42に4
条以上の摺動案内溝41a・42aが形成され、左右各
スライドカム板41・42をそれぞれ4本以上のガイド
ピン52・55を介してシャーシ5の左右両側壁51・
54に支持させるようにしてもよい。
【0061】又、この実施例では、ディスク11の枚数
が少ないのでマガジン1及びマガジン収納部2を昇降さ
せてディスク11を選択しているが、ディスク11の数
が多い場合(例えば、マガジン1に収納されるディスク
11及びトレイ12が5枚以上の場合)には、ディスク
11を選択するために、上記エレベータ機構4と同様に
構成されたエレベータ機構によって記録再生部3を昇降
させてもよい。
【0062】(マガジンのエジェクト)マガジン1がマガ
ジン収納部2内に装填されている任意の時点でユーザー
はマガジン1を取り出すためにエジェクト指示を与える
ことができる。
【0063】このエジェクト指示が与えられると、記録
再生中のディスク11が在る場合にはその記録再生を終
了し、後述するローディング機構6によりそのディスク
11及びそのディスク11を支持するトレイ12を記録
再生部3からマガジン1内に戻す。
【0064】そして、この後、または記録再生中のディ
スク11が無い場合には全てのディスク11及びトレイ
12がマガジン1内に収納されていることを確認した後
に、必要に応じてエレベータ機構4を作動させてマガジ
ン1及びマガジン収納部2を初期位置に復帰させる。
【0065】更に、マガジン1及びマガジン収納部2が
初期位置に復帰していることが確認されてから、エレベ
ータ兼エジェクトモータ44で横スライダ24を右方に
移動させてその係止部24bとケース13の横溝14b
との係合を解除すると、エジェクスプリング23の張力
でマガジン1がマガジン収納部2の前方にエジェクトさ
れる。
【0066】すなわち、左スライドカム板41のカム溝
41bの前端部は前方に所定の長さにわたって延長して
あり、これにより、左スライドカム板41を図7に実線
で示す初期位置よりも同図に仮想線で示す後方のエジェ
クト位置まで移動できるようにしている。
【0067】また、右スライドカム板42の各カム溝4
2bの後端部は後方に所定の長さにわたって延長してあ
り、これにより、右スライドカム板41を図8に実線で
示す初期位置よりも同図に仮想線で示す前方のエジェク
ト位置まで移動できるようにしている。
【0068】前記マガジン収納部2の上壁21a上の右
後側部にはL字形のアンロックレバー26が配置され、
このアンロックレバー26の屈曲部が上壁21aに支持
された支点ピン26aを中心に縦軸心回りに回転可能に
外嵌される。
【0069】このアンロックレバー26の屈曲部から右
方に伸びる一方のアームの先端部には右スライドカム板
42の前後方向中間部の上縁から右方に折り曲げられた
エジェクト爪42cに前方から対向する力点部26bが
設けられ、屈曲部から前方に伸びる他方のアームの先端
部には横スライダ24の右端部に形成した前後方向に長
い長孔からなる係合溝24cに摺動可能に、かつ、回転
可能に内嵌される作用ピン26cが設けられる。
【0070】そして、マガジン1をマガジン収納部2か
ら取り出す時には、全てのディスク11及びトレイ12
がマガジン1のケース13内に収納されていることと、
マガジン1及びマガジン収納部2が初期位置に位置して
いることとを確認した後、エレベータモータ44を作動
させて左右両スライドカム板41・42を初期位置から
エジェクト位置に移動させる。
【0071】右スライドカム板42を初期位置からエジ
ェクト位置に移動させると、エジェクト爪42cがアン
ロックレバー26の力点部26bを図1に仮想線で示す
ロック位置から同図に実線で示す後方のロック解除位置
に移動させて、横スライダ24を図1に仮想線で示すロ
ック位置から同図に実線で示すロック解除位置まで右方
に移動させ、係止部24bをケース13の横溝14bの
奥から縦溝14aと横溝14bとの接続点まで移動させ
る。
【0072】これにより、係止部24bと横溝14bと
の係合によるマガジン1の前方への移動に対する制限が
解除され、マガジン1は縦スライダ22の受部22aを
介してエジェクトスプリング23によって前方に弾き出
され、同時に2段カム22bの右段部22cが横スライ
ダ24のピン24aを受け止めるようになる。
【0073】なお、この実施例では、上壁21aの左後
側縁部の一部分を折り起こしてストッパ21bを形成
し、エジェクト時の縦スライダ22の前方への移動を制
限すると共に、上壁21上にロータリ型のオイルダンパ
27が設けられ、縦スライダ22の前右側縁部に形成し
たラックギヤ22eとこのオイルダンパ27に直結した
ピニオンギヤ28とを噛み合わさせて、縦スライダ22
がストッパ21bに打撃音を生じない程度にソフトに受
け止められるようにしている。
【0074】マガジン1がマガジン収納部2の前方にエ
ジェクトされた直後に左右両スライドカム板41・42
は初期位置に戻され、これにより、アンロックレバー2
6の力点部26bの後方移動に対する制限が実質的に解
除される。
【0075】このアンロックレバー26の力点部26b
の後方移動に対する制限が実質的に解除される時には、
2段カム22bの右段部22cが横スライダ24のピン
24aを受け止めているので、横スライダ24及びアン
ロックレバー26はロック解除位置に保持され、次のマ
ガジン1の装填を待機することになる。
【0076】この後に任意のマガジン1を装填した場合
には、横スライダ24がロック解除位置からロック位置
に移動するのに伴ってアンロックレバー26がロック解
除位置からロック位置に移動することが加わることを除
けば、マガジン収納部2の各部分動作は先に説明したマ
ガジンの装填の場合と同じであるので、重複を避けるた
めに省略する。
【0077】(ディスクのローディング)ところで、シャ
ーシ5の底壁部57(図9に示している)は記録再生部
3の下側の部分がマガジン収納部2の下側の部分よりも
段上がり状に高く形成され、この底壁部57の段上部5
7aに図9ないし図13に示すローディング機構6が支
持される。
【0078】このローディング機構6は、マガジン収納
部2に収納されたマガジン1内の複数のディスク11の
中から任意に選択された1枚のディスク11を載せたト
レイ12をマガジン1のケース13から、マガジン1の
挿抜方向に取り出し、マガジン1の挿抜方向に直進させ
て記録再生部3内の所定のローディング位置まで移動さ
せ、更に、そのディスク11をローディング位置におい
てトレイ12から持ち上げて記録再生部3のターンテー
ブル31と図示しない押さえリングとの間にディスク1
1をクランプするローディング動作と、記録再生終了後
にディスク11を下ろしてローディング位置に待機して
いるトレイ12に載せ、記録再生部3からそのディスク
11を載せたトレイ12をマガジン1の挿抜方向に取り
出し、マガジン1の挿抜方向に直進させてマガジン1内
の元の位置に収納するアンローディング動作とを行える
ように構成される。
【0079】ここで、ディスク11をマガジン1の挿抜
方向である前後方向に移動させるためには、マルチディ
スクプレーヤ内にトレイ12に前方及び後方から係合し
て前後方向に移動するフックを設け、トレイ12にはこ
のフックを後方及び前方から受け止める係合部を設ける
必要が生じるが、マガジン1の挿入時にこのフックがト
レイ12の係合部の後面に当たってマガジンの挿入を妨
害する。
【0080】この問題を解決するために、マガジン1の
挿入時にトレイ12の係合部がフックを係合部の移動空
間外に押し除け、係合部がフックを乗り越えた後にフッ
クを係合部の移動空間内に例えば弾性体によって自動復
帰させて、フックが係合部を前方から受け止めるように
すればよい。
【0081】しかしながら、この場合には、マガジン1
をマルチディスクプレーヤから取り出す時にフックに引
っ掛かっているトレイ12がマルチディスクプレーヤ内
に残されるという別の問題が生じてくる。
【0082】この実施例では、これらの問題を解決する
ために、ローディング機構6に、マガジン収納部2に収
納されたマガジン1内の選択されたトレイ12に係脱さ
れるフック61と、このフック61をマガジン収納部2
に収納されたマガジン1の選択されたトレイ12に係脱
される係脱位置とマガジン収納部2へのマガジン挿抜時
のトレイ移動空間外の待機位置とにわたって往復させる
係脱駆動手段と、前記フック61を前記係脱位置とディ
スク11が記録再生部3内の所定の位置に位置するロー
ディング位置とにわたって前後直進方向に往復させる直
進駆動手段とが設けられている。
【0083】上記待機位置はマガジン収納部2へのマガ
ジン挿抜時のトレイ移動空間外であればよく、例えばマ
ガジン1の上方又は下方に配置することも可能である
が、この場合には、マルチディスクプレーヤの上下高さ
を低くする上で不利になる。
【0084】そこで、この実施例では、後述するように
待機位置を係脱位置の左右方向外側に配置して、マルチ
ディスクプレーヤの上下高さを低くするようにしてい
る。
【0085】また、待機位置を係脱位置の左右方向外側
に配置する場合には、フックを係脱位置の左右方向外側
に平行移動させる方式と、フックをその基端部を中心に
回転させる方式とが考えられるが、この実施例では待機
位置を係脱位置とが部分的に重複し、フックの移動空間
を小さくできる後者の方式を採用している。
【0086】又、係脱駆動手段を構成部品からみれば、
スクリュー軸を用いるもの、レバーないしリンク機構を
用いるもの、カムを用いるもの、これらのうちの2つ以
上を複合的に用いるものなどが考えられるが、係脱駆動
手段の動作速度を高めるという観点からはレバーまたは
リンク機構を用いるもの、カムを用いるものあるいはこ
れらを複合的に用いるものが有利である。
【0087】前記直進駆動手段としては、構成部品から
みてスクリュー軸を用いるもの、レバーまたはリンク機
構を用いるもの、カムを用いるもの、これらのうちの2
つ以上を複合的に用いるものなどが考えられるが、これ
らの中では、直進駆動手段の動作速度を高めるという観
点からは、レバーまたはリンク機構を用いるもの、カム
を用いるものあるいはこれらを複合的に用いる方式が有
利である。
【0088】前記係脱駆動手段と直進駆動手段とは互い
に独立して設けることも可能であるが、この実施例で
は、全体としての部品点数を削減すると共に構成を簡単
にしてコストダウンを図るため、係脱駆動手段の機能と
直進駆動手段の機能と、更に記録再生部3において記録
再生のためにディスク11をターンテーブル31と押さ
えリングとの間にクランプするクランプ機構63を駆動
するクランプ駆動手段の機能を併有するローディング駆
動機構6が設けられる。
【0089】すなわち、まず、前記段上部57aの左側
部には前後方向に延びるスリット状の前後直進案内溝5
7bと、図10に拡大して示すように、この前後直進案
内溝57bの前端に連続して左外側に外反する外反溝5
7cとが形成される。
【0090】図9ないし図13に示すように、前記ロー
ディング機構6には、まず、トレイ12に係脱されるフ
ック61が設けられ、このフック61は段上部57aに
載置されるフック本体61aと、このフック本体61a
の下面から前記前後直進案内溝57bに摺動可能に突入
させた前後2つの突起61b・61cとを有する。
【0091】また、ローディング駆動機構62は、段上
部57aの下面右側部に支持されたローディングモータ
62aと、このローディングモータ62aに例えば減速
ギヤトレインからなる減速伝動機構62bを介して連動
されたカム板62cと、このカム板62cの下面に突設
したピン62dに係脱されて所定の角度範囲内で縦軸心
回りに回転するフック駆動レバー62eとを備える。
【0092】そして、このフック駆動レバー62eの先
端に形成されたレバー軸心方向に長い長孔からなるフッ
ク係合孔62fにフック61の後方の突起61cを摺動
可能に、かつ、回転可能に内嵌させることにより、フッ
ク61をローディングモータ62aで、減速伝動機構6
2b、カム板62c及びフック駆動レバー62eを介し
て、前後直進案内溝57b及び外反溝57cに案内させ
て、前後方向に駆動するようにしている。
【0093】このフック駆動レバー62eは図9に実線
及び破線で示す初期位置から図12及び図13に実線で
示すローディング位置の間にわたって揺動し、初期位置
ではフック61の前方の突起61bを外反溝57cに進
入させてフック61をマガジン挿抜時のトレイ11の移
動空間外の待機位置に位置させる。
【0094】このようにフック61を待機位置に位置さ
せてマガジン1をマガジン収納部2に差し込むと、フッ
ク61がトレイ11の後退を妨げることがないので、マ
ガジン1を円滑にマガジン収納部2内の所定の位置まで
装填できる。
【0095】実際には、フック61がマガジン1の装填
を妨害することを排除するために、前回のマガジン1の
エジェクト終了時からマガジン1の装填によりローディ
ング機構6が始動されるまでの間は、ローディング機構
6を作動させる必要がないので、ローディング機構6を
停止させてフック61を待機位置に保持している。
【0096】ローディング機構6が始動され、フック駆
動レバー62e及びカム板62cを初期位置からローデ
ィング位置に向かって移動し始めると、この移動の初期
の間にフック61の前方の突起61bが外反溝57cか
ら前後直進案内溝57bに引き込まれ、図9及び図12
に仮想線で示すように、フック61が選択されたトレイ
12の右後部に設けられた係合爪12a(図10に示し
ている)に右外側から係合される。
【0097】このフック61がトレイ12の係合爪12
aに係合する係脱位置から更にフック駆動レバー62e
をローディング位置側に移動させるとフック61の前後
両突起61b・61cが共に前後直進案内溝57bに案
内されてフック61とトレイ12の係合爪12aとが係
合された状態を保ったまま後退し、やがて、フック6
1、トレイ12及びこのトレイ12に載置されたディス
ク11が図12及び図13に実線及び破線で示す記録再
生部3内の所定のローディング位置に到達する。
【0098】前記カム板62cはローディング位置から
更に左方の図13に仮想線で示すクランプ位置まで駆動
されるが、このローディング位置からクランプ位置まで
の間はピン62dがフック駆動レバー62eのカム係合
溝62gから離脱し、フック駆動レバー62eをローデ
ィング位置に残したままカム板62cだけがローディン
グ位置からクランプ位置に進む。
【0099】前記段上部57aの中央部には記録再生部
3のターンテーブル31が上下に通過する挿通孔57d
が形成され、前記段上部57aの左端部にクランプ機構
63のクランプレバー63aの基端部が枢支軸63bを
介して前後軸心回りに回転可能に支持され、このクラン
プレバー63aの先端部に前記ターンテーブル31が縦
軸心回りに回転可能に支持されている。
【0100】また、このクランプレバー63aは前記枢
支軸63bに支持させたねじりコイルバネからなるクラ
ンプスプリング63cによって先端部が上昇する方向に
付勢される。
【0101】更に、クランプレバー63aの前縁の中間
部には、図11に示すように上面が右方で低くなるクラ
ンプカム63dが連設され、このクランプカム63dを
ローディング駆動機構62のカム板62cで駆動される
クランブ駆動レバー62hの下面に固定した制限具62
iで受け止めている。
【0102】そして、図11及び図13に示すように、
カム板62cがローディング位置に位置する時にはこの
制限具62iがクランプカム63dの上段部63eに対
向し、クランプ位置に位置する時にはこの制限具62i
がクランプカム63dの下段部63fに対向するように
している。
【0103】ここで、クランプレバー63aは、その枢
支軸63bに巻き付けたクランプスプリング63cによ
ってターンテーブル31を上昇させる方向に付勢してあ
るので、クランプカム63dはこのクランプスプリング
63cによってレバー62hの制限具62iに押し付け
られることになる。
【0104】したがって、カム板62cがローディング
位置に位置する時には、クランプレバー63a及びター
ンテーブル31は図11に実線で示すようにターンテー
ブル31が段上部57aよりも低く沈むアンクランプ位
置に押し下げられ、カム板62cがクランプ位置に位置
する時には同図に仮想線で示すようにターンテーブル3
1が段上部57aよりも高く浮上するクランプ位置まで
クランプレバー63a及びターンテーブル31が上昇す
る。
【0105】そして、ターンテーブル31がアンクラン
プ位置からクランプ位置に上昇する間にディスク11の
中心孔にターンテーブル31の中央部が内嵌され、ター
ンテーブル31の周縁部にディスク11の中心非記録領
域の下面が受け止められ、トレイ12から所定の高さま
で持ち上げられ、ディスク11の中心非記録領域が図示
しない押さえリングとターンテーブル31とによってク
ランプされる
【0106】なお、この実施例では、ターンテーブル3
1と押さえリングとの間にクランプされたディスク11
の高さを高精度に制御するとともに、ディスク11とタ
ーンテーブル31との間の摩擦伝動効率を高めるため、
カム板62cに連動して、押さえリングを昇降させるよ
うにしている。
【0107】すなわち、シャーシ5の後壁部59に左右
方向に摺動可能に押さえ駆動兼センサ駆動用のスライダ
62jを左右方向に摺動可能に支持させ、図示しない戻
しバネによって右方に付勢する。カム板62cの後縁か
ら後方にスライド駆動部62kを連出し、カム板62c
がローディング位置とクランプ位置とにわたって移動す
る間、このスライダ62jをスライド駆動部62kで左
方から受け止めるようにしている。
【0108】そして、このスライダ62jにサブシャー
シ58に支持させた連動機構62m(図11示してい
る)を介して前記押さえリングを連動させ、カム板62
cがローディング位置に位置する時には連動機構62m
に設けた戻しバネで押さえリングをローディング位置で
トレイ12に載置されているディスク11の上面よりも
高く位置させ、カム板62cをこのローディング位置か
らローディング位置に移動させる時に、前記戻しバネに
抗して押さえリングを所定の高さまで下降させ、記録再
生時のディスク11の高さを高精度に規制すると共に、
クランプスプリング63cでディスク11にターンテー
ブル31を押圧する力を高めるようにしている。
【0109】なお、図示はしていないが、トレイ12の
記録再生部3内での前後動を安定させるために、シャー
シ5の段上部57a、後述するサブシャーシ58、及び
左右両側壁部51・54に囲まれる空間の左右両側部に
トレイ12の前後動を案内するガイドが設けられる。
【0110】(記録再生動作)段上部57aの上側に
は、図1に示すように、記録再生部3のスピンドルモー
タ32、光学ヘッド33及びトラッキングサーボ機構3
4を支持するサブシャーシ58が設けられ、クランプ位
置まで上昇したターンテーブル31の中心にスピンドル
モータ32の軸が嵌合されると共に、サブシャーシ58
の下側に配置された押さえリングでディスク11の中心
非記録領域の上面が回転可能に摺接される。
【0111】この後、スピンドルモータ32を回転させ
ると、摩擦伝動によってターンテーブル31が回転し、
更に摩擦伝動によってディスク11が回転する。そし
て、ディスク11を回転させながらトラッキングサーボ
機構34によって光学ヘッド33をディスク11の径方
向に移動させることによりディスク11の記録面の読取
(ディスク11が追記型または書替可能な場合には、読
取またはこの記録面への記録)が行われる。
【0112】更に、この実施例では、必要に応じて、記
録再生中であることを検出するために、前記スライダ6
2jによって駆動され、このスライダ62jがクランプ
位置に位置することを検出するマイクロスイッチからな
るプレーセンサ7が設けられている。
【0113】(ディスクのアンローディング)ディスク
11の読取(あるいは記録)が終了すると、逆の動作に
よってターンテーブル31がアンクランプ位置に下降
し、ディスク11はローディング位置で待機していたト
レイ12に下ろされた後、このトレイ12と共にローデ
ィング位置から係脱位置に移動される。
【0114】カム板62cのピン62dはローディング
位置に復帰した時にフック駆動レバー62eのカム係合
溝62gに係合し、フック駆動レバー62eをローディ
ング位置から係脱位置に移動させ、ディスク11及びト
レイ12をマガジン収納部2内のマガジン1の元の位置
に収納させた後、引続きフック駆動レバー62eを初期
位置まで移動させる。
【0115】これにより、フック61は係脱位置に位置
するトレイ12の係合爪12aから待機位置に離脱し、
マガジン1内のトレイ12がフック61に引っ掛かるこ
となく、円滑にマジガン収納部2からケース13及びデ
ィスクと共に抜き取れるようになる。
【0116】また、この実施例では、必要に応じて、ロ
ーディング機構6のカム板62cが初期位置に移動する
と、このカム板62cの後端部に係合されたセンサ駆動
レバー62nでマイクロスイッチからなる待機センサ8
を駆動して、記録再生部3からディスク11及びトレイ
12が排除され、ローディング機構6が初期状態に戻っ
たことを検出できるようにしている。
【0117】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のマルチ
ディスクプレーヤは、マガジン収納部に収納されたマガ
ジンと記録再生部との間で選択されたディスクを往復さ
せるローディング機構に、マガジン収納部に収納された
マガジン内の選択されたトレイに係脱されるフックと、
このフックをマガジン収納部に収納されたマガジンの選
択されたトレイに係脱される係脱位置とマガジン収納部
へのマガジン挿抜時のトレイ移動空間外の待機位置とに
わたって往復させる係脱駆動手段と、前記フックを前記
係脱位置とディスクが記録再生部の所定の位置に位置す
るローディング位置とにわたって前後直進方向に往復さ
せる直進駆動手段とを備えている。
【0118】従って、マガジンをマガジン収納部に挿抜
する時には、係脱駆動手段によってフックをマガジン挿
抜時のトレイ移動空間外の待機位置に位置させることに
より、マガジンはフックにより妨害されることなくマガ
ジン収納部に挿入できる。
【0119】又、選択された任意のトレイをマガジン収
納部から記録再生部内の所定の位置に移動させる前に係
脱駆動手段によってフックを係脱位置に位置させること
により、フックとトレイとが係合され、フックが後方の
ローディング位置まで移動することによりトレイがマガ
ジンから引き出され、記録再生部内の所定の位置に送り
込まれる。
【0120】記録再生中及び記録再生部内の所定の位置
に在るトレイとフックとは係合されたままに保持され、
記録再生の終了後、そのままローディング位置から係脱
位置までフックを移動させることにより、トレイが記録
再生部内の所定の位置からマガジン内に戻される、この
後、係脱駆動手段によってフックをマガジン挿抜時のト
レイ移動空間外の待機位置に離脱させることにより、ト
レイがフックに引っ掛かる恐れがなくなり、トレイはマ
ガジンのケースと共にマガジン挿入部から抜き取れる。
【0121】そして、このように、ディスク及びトレイ
をマガジンの挿抜方向と同方向に直進移動させることに
よりマガジンと記録再生部との間のディスク及びトレイ
の移動空間の横幅を、ディスク及びトレイを約90°旋
回させる従来のマルチディスクプレーヤに比べて小さく
することができ、マルチディスクプレーヤを細幅にでき
る効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の平面図である。
【図2】本発明のマガジン収納部の要部の平面図であ
る。
【図3】本発明に用いるマガジンの平面図である。
【図4】本発明に用いるマガジンの左側面図である。
【図5】本発明の左側面図である。
【図6】本発明の右側面図である。
【図7】本発明の左側面図である。
【図8】本発明の右側面図である。
【図9】本発明の底面図である。
【図10】本発明のシャーシ底壁部の要部の拡大底面図
である。
【図11】本発明のローディング機構の正面図である。
【図12】本発明の底面図である。
【図13】本発明の底面図である。
【符号の説明】
1 マガジン 2 マガジン収納部 3 記録再生部 4 エレベータ機構 6 ローディング機構 11 ディスク 12 トレイ 13 ケース 61 フック 62 ローディング駆動機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々1枚のディスクを載せた複数のトレ
    イを上下多段に並べてケースに収納したマガジンが挿抜
    されるマガジン収納部と、このマガジン収納部とマガジ
    ンの挿抜方向に並べて配置された記録再生部と、記録再
    生部に対してマガジン収納部を昇降させるエレベータ機
    構と、マガジン収納部に収納されたマガジンと記録再生
    部との間で選択されたディスクを往復させるローディン
    グ機構とを備えるマルチディスクプレーヤにおいて、 前記ローディング機構に、 マガジン収納部に収納されたマガジン内の選択されたト
    レイに係脱されるフックと、 このフックをマガジン収納部に収納されたマガジンの選
    択されたトレイに係脱される係脱位置とマガジン収納部
    へのマガジン挿抜時のトレイ移動空間外の待機位置とに
    わたって往復させる係脱駆動手段と、 前記フックを前記係脱位置とディスクが記録再生部の所
    定の位置に位置するローディング位置とにわたって前後
    直進方向に往復させる直進駆動手段とが設けられること
    を特徴とするマルチディスクプレーヤ。
JP30312194A 1994-11-12 1994-11-12 マルチディスクプレーヤ Expired - Fee Related JP3540399B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30312194A JP3540399B2 (ja) 1994-11-12 1994-11-12 マルチディスクプレーヤ
TW084111864A TW400515B (en) 1994-11-12 1995-11-09 Multi disc player
US08/556,213 US5854782A (en) 1994-11-12 1995-11-09 Multi-disk player
EP95117799A EP0712126B1 (en) 1994-11-12 1995-11-10 Multi-disk player
DE69523111T DE69523111T2 (de) 1994-11-12 1995-11-10 Mehrplattenspieler

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30312194A JP3540399B2 (ja) 1994-11-12 1994-11-12 マルチディスクプレーヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08147851A true JPH08147851A (ja) 1996-06-07
JP3540399B2 JP3540399B2 (ja) 2004-07-07

Family

ID=17917137

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30312194A Expired - Fee Related JP3540399B2 (ja) 1994-11-12 1994-11-12 マルチディスクプレーヤ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5854782A (ja)
EP (1) EP0712126B1 (ja)
JP (1) JP3540399B2 (ja)
DE (1) DE69523111T2 (ja)
TW (1) TW400515B (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3751706B2 (ja) * 1997-03-31 2006-03-01 クラリオン株式会社 ディスク再生装置
JP3890661B2 (ja) * 1997-04-08 2007-03-07 ソニー株式会社 ディスク記録及び/又は再生装置
EP1435616A1 (en) * 2003-01-06 2004-07-07 Thomson Licensing S.A. Medium changer with compact loading mechanism
US7433150B2 (en) * 2003-10-31 2008-10-07 Tandberg Data Asa Data cartridge magazine and method of operation thereof
JP4415012B2 (ja) * 2004-03-31 2010-02-17 パイオニア株式会社 記録媒体再生装置
US20060001657A1 (en) * 2004-07-02 2006-01-05 Logitech Europe S.A. Scrolling device
TWI254915B (en) * 2004-08-06 2006-05-11 Lite On It Corp Disc changer
EP1666748B1 (de) * 2004-11-19 2007-03-21 TAS Schäfer GmbH Reibschlüssige Drehverbindung

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2521338Y2 (ja) * 1986-06-02 1996-12-25 日本ビクター株式会社 デイスク再生装置
CA1307587C (en) * 1987-03-04 1992-09-15 Yukiyasu Tsuruta Disc player
JPS6452251A (en) 1987-08-22 1989-02-28 Pioneer Electronic Corp Vibration-resistance multi-disk player
US5046059A (en) 1987-08-22 1991-09-03 Pioneer Electronic Corporation Multiple disc player with mechanism for changing of discs
JPS6466862A (en) * 1987-09-07 1989-03-13 Toshiba Corp Disk auto-changer device
US5247500A (en) * 1987-12-09 1993-09-21 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Elevating and lowering system in a multi-disk player
JPH0197448U (ja) * 1987-12-21 1989-06-28
DE3922721A1 (de) * 1988-10-19 1990-04-26 Nsm Apparatebau Gmbh Kg Plattenabspielgeraet
US5025338A (en) * 1990-04-27 1991-06-18 Car Mate Mfg. Co., Ltd. Automatic disc carrying and playing device
US5123000A (en) * 1990-10-24 1992-06-16 International Data Engineering, Inc. Optical disk cartridge handling apparatus
DE4101693A1 (de) * 1991-01-22 1992-07-23 Nsm Ag Plattenabspielgeraet
JP2616512B2 (ja) * 1991-06-06 1997-06-04 松下電器産業株式会社 ディスクチェンジャー装置
EP0575665B1 (en) * 1992-06-25 1998-11-11 Sanyo Electric Co., Ltd. Disk player
DE580043T1 (de) * 1992-07-14 1994-10-06 Kenwood Corp Mehrplattenspielermechanismus.
JPH06259864A (ja) * 1993-03-05 1994-09-16 Nakamichi Corp ディスク再生装置
JP2590361Y2 (ja) * 1993-03-10 1999-02-10 アルパイン株式会社 ディスク装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP0712126A2 (en) 1996-05-15
DE69523111T2 (de) 2002-07-11
DE69523111D1 (de) 2001-11-15
US5854782A (en) 1998-12-29
EP0712126B1 (en) 2001-10-10
JP3540399B2 (ja) 2004-07-07
EP0712126A3 (en) 1997-01-22
TW400515B (en) 2000-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20050201217A1 (en) Recording medium driving device
US6031811A (en) Arrangement of subtrays in a main tray of an optical disc drive apparatus
JP3540399B2 (ja) マルチディスクプレーヤ
JP3667140B2 (ja) ディスクチェンジャ装置
US6760283B2 (en) Disk recording and/or reproducing device with starting and ejection control means
US5987001A (en) Optical disc drive apparatus with disc changer
JP3553425B2 (ja) ディスクチェンジャー装置
JP3276875B2 (ja) ディスクローディング装置
JP3330627B2 (ja) ディスク演奏装置
JP3078219B2 (ja) ディスク移送装置
JPH0718051Y2 (ja) マルチディスクプレーヤのトレイローディング装置
JP3970252B2 (ja) ディスクチェンジャー装置
JP3816277B2 (ja) ディスクチェンジャ
JP2942492B2 (ja) ディスク移送装置
JP2942493B2 (ja) ディスク移送装置
JP3594370B2 (ja) 情報記録ディスクの記録再生装置
JP3474996B2 (ja) ディスク装置
JP3078218B2 (ja) ディスク移送装置
JP2559209Y2 (ja) ディスク交換式プレーヤ
JP2865490B2 (ja) コンパクトディスクプレーヤ
JP2571153B2 (ja) ディスク交換式プレーヤ
JP3489914B2 (ja) ディスクチェンジャ装置
JP3442802B2 (ja) ディスク装置
JP2001101760A (ja) ディスクの記録及び/又は再生装置
JP2000105961A (ja) 記録媒体の情報機器

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040316

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040325

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090402

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090402

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees