JP3594370B2 - 情報記録ディスクの記録再生装置 - Google Patents

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JP3594370B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数枚の情報記録ディスクを収納するとともに選択的に1枚の情報記録ディスクの情報記録再生を行なう情報記録ディスクの記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数枚の情報記録ディスクを収納するとともに選択的に1枚の情報記録ディスクの情報記録再生を行なう情報記録ディスクの記録再生装置としては、例えば、コンパクトディスク(以下CDと呼ぶ)の再生を行なうCDチェンジャがある。
【0003】
このCDチェンジャでは、例えば特開平7−21660号公報に記載されているように、複数枚のCDを装着したホルダを有するマガジンをチェンジャ装置にセットすることにより、各ホルダの側部に突設された各選択ピンがチェンジャ装置側に立設された円柱カムの複数の各カム溝に係合する。円柱カムはカム溝が円周方向に沿って形成されており、この円筒カムの回動によりカム溝に沿って選択ピンが昇降し、各ホルダが1枚ずつ揺動して所定のローディング位置に移動する。ローディング位置のホルダからCDをチェンジャ装置内に引き出し、チェンジャ装置内でCDの再生を行なう。
【0004】
また、例えば特開平7−169168号公報に記載されているように、複数枚のCDを装着したホルダを有するマガジンをチェンジャ装置にセットすることにより、モータによって駆動されるギヤ連動機構を介してマガジンを開放するとともに任意のホルダを昇降させてCDの下側に空間を形成し、ギヤ連動機構を介して再生アームをマガジン方向へ移動させてCDの下側の空間に侵入させ、マガジン内でCDの再生を行なう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平7−21660号公報に記載されたチェンジャ装置では、ディスクの選択用の円柱カムを回転させる専用の駆動機構およびモータを必要とするとともに、CDを再生位置にローディングする専用の駆動機構およびモータを必要とし、チェンジャ装置内に多数の駆動機構およびモータが配置されるため、チェンジャ装置が大型化する問題がある。
【0006】
また、特開平7−169168号公報に記載されたチェンジャ装置では、1つのモータによりギヤ連動機構を介してディスクの選択とアームの移動を行なうようにしているが、非常に複雑なギヤ連動機構を用いており、このようにギヤ連動機構を用いたのでは簡素化が難しい問題がある。
【0007】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、情報記録ディスクの選択とアームの移動を1つの駆動機構によって行なえるとともに、カム機構の採用によって構造を簡単にできる情報記録ディスクの記録再生装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の情報記録ディスクの記録再生装置は、情報記録ディスクをそれぞれ着脱可能とするとともに選択ピンを設けた複数枚のホルダを有し、この各ホルダを情報記録ディスク面にほぼ垂直なディスク積層方向に移動可能に支持するマガジンと、このマガジンの各ホルダの選択ピンが係合する複数のカム溝を有し、スライド可能に設けられるとともにそのスライド量に応じた各ディスク選択位置への移動により各ホルダをディスク積層方向に順次移動させるディスク選択用カム板と、ディスク積層方向に移動可能とするとともにマガジン方向に進退移動可能に支持され、情報記録ディスクを回転させる駆動部および情報記録ディスクに対して記録再生を行なうヘッド部を有するアームと、このアームと係合する係合部を有するとともに前記ディスク選択用カム板に隣接配置されるカム板部を有し、ディスク選択用カム板のスライド方向にスライド可能に設けられるとともにその一定のスライド量でアームをマガジンに対して進退させるアーム移動用カム板と、前記ディスク選択用カム板およびアーム移動用カム板のカム板部に係合可能とする駆動ピンを有し、この駆動ピンが任意のディスク選択位置に移動するスライド量分を移動させるとともにアーム移動用カム板の一定のスライド量分を移動させる駆動機構と、この駆動機構の駆動ピンが任意のディスク選択位置に移動するときは駆動ピンとディスク選択用カム板を係合させるとともに駆動ピンとアーム移動用カム板を非係合とし、かつ、駆動ピンがアーム移動用カム板の一定のスライド量分を移動するときは駆動ピンとディスク選択用カム板を非係合とするとともに駆動ピンとアーム移動用カム板を係合させる係合手段とを具備していることを特徴とする。そして、駆動機構の駆動力を係合手段によりディスク選択用カム板およびアーム移動用カム板に対して選択的に伝達し、ディスクの選択とアームの移動を1つの駆動機構によって行なう。
【0009】
請求項2記載の情報記録ディスクの記録再生装置は、請求項1記載の情報記録ディスクの記録再生装置において、マガジンは、各ホルダをそれぞれディスク積層方向に移動可能に連結する複数のリンク体を備えていることを特徴とする。そして、リンク体を介して各ホルダ間を開放することにより、情報記録ディスクの着脱を行なえ、かつ、ディスク選択用カム板の各ディスク選択位置への移動により、リンク体を介してホルダをディスク積層方向に移動させる。
【0010】
請求項3記載の情報記録ディスクの記録再生装置は、請求項1または2記載の情報記録ディスクの記録再生装置において、係合手段は、ディスク選択用カム板のスライド方向と直交する一方方向の縁部に、スライド方向に移動する駆動ピンが係合するとともに非係合時に一方方向に係脱可能とする係合溝を設け、アーム移動用カム板に前記係合溝に係合する駆動ピンの移動を許容するピン移動溝部を設けるとともに、このピン移動溝部の一方方向の縁部に各ディスク選択位置に対応して駆動ピンを受け入れるピン係合溝部を設け、前記駆動ピンを揺動可能に設けるとともに一方方向に付勢したことを特徴とする。そして、ディスク選択用カム板に係合溝を設け、アーム移動用カム板にピン移動溝部およびピン係合溝部を設け、駆動ピンを揺動付勢することにより、係合手段を実現させる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の情報記録ディスクの記録再生装置の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0012】
この実施の形態では、情報記録ディスクとして再生専用のコンパクトディスク(以下CDと呼ぶ)を取り扱うCDチェンジャについて説明する。
【0013】
CDチェンジャは、図2および図3に示すように、本体部1を有し、この本体部1上に複数(この実施の形態では3枚)のCDを収納するマガジン2が取り付けられた一体構造に形成されている。
【0014】
なお、CDチェンジャは、図2下側および図3左側を前面、図2上側および図3右側を後面とし、図2右側を右側面、左側を左側面とし、図3上側を上面、下側を下面とする。
【0015】
本体部1は、ほぼ正方形状のベース板11を有し、このベース板11の後縁に後面板12が上方に折曲形成されているとともに、ベース板11の左右縁に左側面板13および右側面板14が上方に折曲形成されている。後面板12の両端縁部には前方へ向けて支持片15が折曲形成されている。
【0016】
マガジン2は、図6および図7に示すように、ホルダ体21、2枚のホルダ22a ,22b 、2枚のリンク体23a ,23b を備え、CD面にほぼ垂直なディスク積層方向に3枚のCDを積層収納可能とする。
【0017】
ホルダ体21は、平板状のホルダ板部24およびこのホルダ板部24の後縁部から下方へ突出する後縁部25を有し、ホルダ板部24の下面にはCDを収納するほぼ円形の凹部26が形成され、この凹部26の中心に開口される開口部27の縁部にCDの中心孔に着脱自在に係合する2つの爪部28が突出形成されている。ホルダ板部24の前縁部は左右方向に直線状に切欠され、凹部26に収納されたCDの前縁側がホルダ体21から突出するように構成されている。後縁部25の両端部には連結部29が形成され、図3に示すように、連結部29の下部が支持片15の内側に嵌合されて支軸30により回動可能に軸支されている。
【0018】
各ホルダ22a ,22b は、CDの直径より少し大きい直径のほぼ円板状に形成され、その下面にCDを収納するほぼ円形の凹部31が形成され、この凹部31の中心に開口される開口部32の縁部にCDの中心孔に着脱自在に係合する2つの爪部33が突出形成されている。ホルダ22a ,22b の両側部にはリンク体23a ,23b が回動自在に連結される連結突部34が突出形成されている。ホルダ22a ,22b の後縁部にはリンク体23a ,23b の下面に嵌合当接する当接部35(図2および図3に示す)が形成されている。ホルダ22a ,22b の前縁部は左右方向に直線状に切欠され、凹部31に収納されたCDの前縁側がホルダ22a ,22b から突出するように構成されている。
【0019】
各リンク体23a ,23b は、薄板状のリンク板36およびこのリンク板36の両側縁の前後端部から下方へ折曲された連結片部37,38を有し、前端の連結片部37が連結ピン39によってホルダ22a ,22b の連結突部34の側面に回動自在に軸支され、後端の連結片部38が連結ピン40によってホルダ体21の連結部29の側面に回動自在に軸支されている。前端の連結片部37には選択ピン41a ,41b が突設されている。
【0020】
そして、マガジン2は、図6に示すように、CDの着脱時にホルダ体21を本体部1に対して上方へ開放回動させることにより、このホルダ体21と各ホルダ22a ,22b が扇状に開かれる。ホルダ体21を本体部1に閉じることにより、ホルダ体21および各ホルダ22a ,22b がディスク積層方向に重ね合わされて本体部1の上部側に収納される。CDの再生時には、例えば、図3および図7に示すように、再生を行なうCDより下側のリンク体23a が下方へ揺動され、ホルダ22a およびCDがほぼ水平に本体部1の下部側に下降され、再生を行なうCDの下側に再生用の空間部Aが形成される。
【0021】
なお、下側のホルダ22a に装着されるCDを第1枚目のCD、中間のホルダ22b に装着されるCDを第2枚目のCD、上側のホルダ体21に装着されるCDを第3枚目のCDとする。
【0022】
図2に示すように、本体部1の前側には、アーム51が配設されている。このアーム51は、右端基部の支軸52を支点として揺動可能とし、図中実線で示すマガジン2からの退避位置と図中2点鎖線で示すマガジン2内に進出した再生位置(進出位置)の範囲で移動可能としている。アーム51の先端部にはCDを載せてCDの中心孔をクランプするターンテーブル53およびこのターンテーブル53を回転させる駆動部としてのモータ54が配設され、アーム51上にはヘッド部としてのレーザピックアップ55がアーム51に沿って移動可能に配設されている。そして、図示しない昇降機構によってアーム51が選択されたCDの高さ位置に合わせて昇降されるとともに、図示しないピックアップ移動機構によってレーザピックアップ55がアーム51に沿って送られる。これら昇降機構およびピックアップ移動機構としては、例えば一般的な送り機構が用いられる。
【0023】
また、図2に示すように、本体部1の右側面板14の内側には、ディスク選択用カム板61が前後方向にスライド可能に取り付けられている。このディスク選択用カム板61は、図4および図5に示すように、カム板部62およびこのカム板部62の前端下部から前方へ突出するレバー板部63を有し、外側面にカム板部62およびレバー板部63とほぼ同形状のサイドプレート64が取り付けられている。
【0024】
カム板部62には、後部側に上面に開口する導入溝65が上下方向に沿って開口形成され、この導入溝65から2本のカム溝66a ,66b が前側に向けて形成されている。各カム溝66a ,66b は、導入溝65から前方へ向けて水平に形成された上側水平溝部67、この上側水平溝部67から前方へ向けて下がり傾斜する傾斜溝部68、傾斜溝部68の下端から前方へ向けて水平に形成された下側水平溝部69を備えている。下側のカム溝66a の傾斜溝部68は上側のカム溝66b の傾斜溝部68より後側に位置している。
【0025】
そして、導入溝65にはホルダ体21が本体部1に閉じられた際に各ホルダ22a ,22b の選択ピン41a ,41b が進入する。導入溝65に開口する各カム溝66a ,66b の上側水平溝部67は導入溝65に進入した各選択ピン41a ,41b の高さ位置とほぼ一致し、ディスク選択用カム板61の後方へのスライド時に各カム溝66a ,66b の上側水平溝部67に各選択ピン41a ,41b が進入可能になっている。ディスク選択用カム板61の後方へのスライドに伴って、まず、下側のホルダ22a の選択ピン41a が傾斜溝部68に沿って下降した後、中間のホルダ22b の選択ピン41b が傾斜溝部68に沿って下降する。すなわち、各ホルダ22a ,22b の選択ピン41a ,41b が各上側水平溝部67の高さにある位置、下側のホルダ22a の選択ピン41a が傾斜溝部68に沿って下降した位置、中間のホルダ22b が選択ピン41b が傾斜溝部68に沿って下降した位置を、ディスク選択用カム板61のスライド量に応じた1枚目、2枚目、3枚目の各CDのディスク選択位置P1 ,P2 ,P3 とする。
【0026】
レバー板部63の前端側には後述する駆動ピン100 が係合可能とする前後方向に長溝状の係合溝70が形成され、この係合溝70の前後縁部には駆動ピン100 が係合した状態でその係合状態を保つように円弧状の係合縁71が形成され、中間部が上方に開口されている。
【0027】
また、図2に示すように、本体部1の右前側部には、アーム移動用カム板81が前後方向に沿ってスライド可能に配設されている。このアーム移動用カム板81は、ベース板11上に配置される作動板部82、およびこの作動板部82の右縁部から上方へ折曲されてディスク選択用カム板61のレバー板部63の左隣に配置されるカム板部83を有している。
【0028】
作動板部82は、ほぼL字状に形成され、その先端側はアーム51の基部の下側に配置され、その先端側にアーム51から突設された係合ピン51a が係合する係合部としての係合溝84が形成されている。この係合溝84の形状は、アーム移動用カム板81が前方へ移動した位置でアーム51を退避位置に移動させるとともにアーム移動用カム板81が後方へ移動した位置でアーム51を再生位置に移動させるのに対応した形状に形成されている。すなわち、アーム移動用カム板81の一定のスライド量Wでアーム51をマガジン2に対して進退移動させる。
【0029】
カム板部83には、図4に示すように、ディスク選択用カム板61の係合溝70の高さ位置に対応して駆動ピン100 の前後方向への移動を許容するピン移動溝部85が前後方向に沿って形成され、このピン移動溝部85の上縁部にディスク選択用カム板61の各ディスク選択位置P1 ,P2 ,P3 に対応して駆動ピン100 を受入可能とする3つのピン係合溝部86a ,86b ,86c が形成されている。各ピン係合溝部86a ,86b ,86c は後方へ向かって上り傾斜する形状に形成され、その前縁には傾斜ガイド87が形成されている。
【0030】
また、図2に示すように、本体部1の右前端部には、ディスク選択用カム板61およびアーム移動用カム板81を駆動する駆動機構91が配設されている。この駆動機構91は、ベース板11上に前後方向に沿ってスライド可能に取り付けられたラック体92を有し、このラック体92には前後方向に沿ってラックギヤ93が形成され、このラックギヤ93にピニオンギヤ94が噛合されている。ピニオンギヤ94にはラック体92の上方に配設されるモータ95からの回転駆動力が図示しない複数のギヤを介して伝達され、このピニオンギヤ94の正逆回転によってラック体92が前後方向に移動される。なお、モータ95の正転時にラック体92が後方へ移動し、逆転時に前方へ移動するものとする。
【0031】
ラック体92の右側面には前後方向に細長い板状のレバー96の前端が固定され、図5に示すように、このレバー96の後端側には支点軸97が取り付けられるとともに、この支点軸97の位置より後側に支点軸97を中心とする円弧形状の長溝孔98が形成されている。レバー96の後端の左側面にはリンク99の前端が支点軸97によって回動自在に軸支され、このリンク99の後端右側面にはレバー96の長溝孔98内に係合する駆動ピン100 が突設され、この駆動ピン100 がアーム移動用カム板81のピン移動溝部85(またはピン係合溝部86a ,86b ,86c )を貫通してディスク選択用カム板61の係合溝70に係合可能とする領域まで突出している。リンク99の駆動ピン100 側は図示しないスプリングによって上方へ回動付勢されている。
【0032】
そして、ディスク選択用カム板61の係合溝70、アーム移動用カム板81のピン移動溝部85およびピン係合溝部86a ,86b ,86c 、駆動ピン100 などによって係合手段101 を構成し、この係合手段101 では、詳細は後述するが、駆動ピン100 が任意のディスク選択位置P1 ,P2 ,P3 に移動するときは駆動ピン100 とディスク選択用カム板61を係合させるとともに駆動ピン100 とアーム移動用カム板81を非係合とし、かつ、駆動ピン100 がアーム移動用カム板81の一定のスライド量W分を移動するときは駆動ピン100 とディスク選択用カム板61を非係合とするとともに駆動ピン100 とアーム移動用カム板81を係合させるように機能する。
【0033】
また、図2および図5に示すように、ディスク選択用カム板61のレバー板部63の上方域には、本体部1の右側面板14に駆動ピン100 の移動をガイドするガイド板111 が取り付けられている。このガイド板111 の左側面には、駆動ピン100 がアーム移動用カム板81のピン移動溝部85に沿って前後方向に移動するのをガイドする下側ガイド溝部112 、駆動ピン100 がアーム移動用カム板81のピン係合溝部86a ,86b ,86c に移動するのをガイドする縦ガイド溝部113a,113b,113c、駆動ピン100 がピン係合溝部86a ,86b ,86c に嵌合して前後方向に移動するのをガイドする上側ガイド溝部114 が形成されている。
【0034】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0035】
まず、CDの装着時には、図6に示すように、ホルダ体21を本体部1に対して上方へ開放回動させることにより、このホルダ体21および各ホルダ22a ,22b が扇状に開かれる。開かれたホルダ体21および各ホルダ22a ,22b の開放部分からCDを挿入し、CDの中心孔を各爪部28,33に係合させながら、ホルダ体21および各ホルダ22a ,22b の凹部26,31にそれぞれ収納する。CDの収納後、ホルダ体21を本体部1に閉じることにより、ホルダ体21および各ホルダ22a ,22b がディスク積層方向に重ね合わされて本体部1の上部側に収納される。また、CDの取出時には、装着時とは逆の操作で取り出すことができる。
【0036】
このCDの着脱時には、CDチェンジャは待機状態とされる。待機状態では、駆動機構91のラック体92が最も前側に移動した待機位置にあり、これに対応して、図4および図5に示すように、駆動ピン100 が最も前側に移動した待機位置P0 にある。駆動ピン100 が待機位置P0 にあるときは、駆動ピン100 が、ディスク選択用カム板61の係合溝70に係合し、アーム移動用カム板81のピン移動溝部85の前端部およびガイド板111 の下側ガイド溝部112 の前端部に位置する。したがって、ディスク選択用カム板61が最も前側に移動した待機位置にあり、導入溝65に対してホルダ22a ,22b の選択ピン41a ,41b が上下方向に挿脱可能とする。さらに、アーム移動用カム板81が最も前側に移動した待機位置にあり、アーム51をマガジン2からの退避位置に移動させている。
【0037】
次に、中間のホルダ22b に装着された2枚目のCDの再生を行なう場合について説明する。
【0038】
駆動機構91のモータ95が正転され、ピンオンギヤ94およびラックギヤ93の噛合を介してラック体92が後方へ移動するとともに、レバー96およびリンク99を介して駆動ピン100 が後方へ移動し、図4において、駆動ピン100 が係合溝70の後側の係合縁71に当接して係合状態を保ったまま、ディスク選択用カム板61を後方へ移動させる。このとき、駆動ピン100 はアーム移動用カム板81のピン移動溝部85内を移動するため、アーム移動用カム板81は、移動せず、待機位置のままに保たれる。
【0039】
図1(a) に示すように、ディスク選択用カム板61の後方への移動により、選択ピン41a ,41b が各カム溝66a ,66b の上側水平溝部67に進入した後、下側の選択ピン41a のみが傾斜溝部68に進入し、この選択ピン41a が傾斜溝部68に沿って下降する。
【0040】
下側の選択ピン41a の下降により、図3および図7に示すように、下側のホルダ22a およびCDがリンク体23a の揺動によりほぼ平行に下降し、中間のホルダ22b に装着された第2枚目のCDの下側に再生用の空間部Aを形成する。
【0041】
図1(a) に示すように、駆動ピン100 が待機位置P0 から距離L2 を移動し、第2枚目のCDのディスク選択位置P2 まで移動すると、モータ95が停止される。このとき、下側の選択ピン41a は下側水平溝部69に達し、上側の選択ピン41b は上側水平溝部67に位置している。
【0042】
その後、モータ95がわずかに逆転され、図1(b) に示すように、駆動ピン100 がわずかに前方へ移動し、駆動ピン100 と係合溝70の前側の係合縁71との係合が解除され、リンク99に対する回動付勢によって駆動ピン100 が上方へ移動して、係合溝70の上方へ外れるとともにピン係合溝部86b に係合する。
【0043】
その後、モータ95が正転され、図1(c) に示すように、駆動ピン100 が後方へ移動し、駆動ピン100 がピン係合溝部86b の後縁に当接してアーム移動用カム板81を後方へ移動させる。このとき、駆動ピン100 はディスク選択用カム板61のレバー板部63の上方域を移動するため、ディスク選択用カム板61は、移動せず、第2枚目のディスク選択位置P2 に保たれる。
【0044】
アーム移動用カム板81の後方への移動により、係合溝84と係合ピン51a との係合を介してアーム51がマガジン2の方向へ向けて揺動し、先端側が第2枚目のCDの下側の再生用の空間部Aに進入し、再生位置で揺動が停止する。なお、アーム51は予め第2枚目のCDの高さ位置に対応して昇降移動されている。
【0045】
駆動ピン100 が一定のスライド量W分だけ後方へ移動したら、モータ95が停止される。
【0046】
そして、アーム51の先端のターンテーブル53上に第2枚目のCDを載せてチャックし、そのCDをホルダ22b の爪部33から外し、モータ54の駆動によりターンテーブル53とCDが回転し、レーザピックアップ55がアーム51上を移動してCDに記録された信号の読取再生を行なう。
【0047】
次に、第2枚目のCDの再生後は、別のCDの再生を行なう場合でも、一旦は初期の待機状態に戻される。
【0048】
すなわち、まずは、ターンテーブル53上のCDをホルダ22b の爪部33に係止させてチャックを解除する。
【0049】
その後、駆動機構91のモータ95が逆転され、駆動ピン100 が前方へ移動し、駆動ピン100 がピン係合溝部86b の前縁の傾斜ガイド87に当接してアーム移動用カム板81を前方へ移動させる。このとき、駆動ピン100 は傾斜ガイド87との当接によって下方へ向かう作用を受けるがディスク選択用カム板61のレバー板部63の上縁に当接するため、駆動ピン100 とピン係合溝部86b との係合状態が保たれる。
【0050】
アーム移動用カム板81の前方への移動により、係合溝84と係合ピン51a との係合を介してアーム51がマガジン2から前方へ揺動し、第2枚目のCDの下側の再生用の空間部Aから退避し、退避位置で揺動が停止する。
【0051】
駆動ピン100 が一定のスライド量W分だけ前方へ移動すると、図1(d) に示すように、アーム移動用カム板81が待機位置に復帰して前方への移動が規制され、ピン係合溝部86b がディスク選択用カム板61の係合溝70上に連通する状態となる。
【0052】
その後も、駆動ピン100 の前方への移動が継続され、駆動ピン100 がピン係合溝部86b の傾斜ガイド87に沿って付勢に抗して下方へ移動し、ピン係合溝部86b から外れるとともにディスク選択用カム板61の係合溝70に進入し、係合溝70の前側の係合縁71に当接して係合状態を保ったまま、ディスク選択用カム板61を前方へ移動させる。このとき、駆動ピン100 はアーム移動用カム板81のピン移動溝部85内を移動するため、アーム移動用カム板81は、移動せず、待機位置のままに保たれる。
【0053】
そして、駆動ピン100 が待機位置P0 に復帰すると、モータ95が停止され、再生前の待機状態に復帰する。
【0054】
また、下側のホルダ22a の第1枚目のCDを再生する場合には、駆動ピン100 が待機位置P0 から距離L1 を移動し、ディスク選択用カム板61を第1枚目のCDのディスク選択位置P1 まで移動させ(各ホルダ22a ,22b は下降しない)、その後、アーム移動用カム板81のみを一定のスライド量W分移動させて、アーム51を第1枚目のCDの下側の再生用の空間部Aに進入させ、第1枚目のCDの再生を行なう。
【0055】
また、上側のホルダ体21の第3枚目のCDを再生する場合には、駆動ピン100 が待機位置P0 から距離L3 を移動し、ディスク選択用カム板61を第3枚目のCDのディスク選択位置P3 まで移動させて、2枚のホルダ22a ,22b および各CDを下降させ、その後、アーム移動用カム板81のみを一定のスライド量W分移動させて、アーム51を第3枚目のCDの下側の再生用の空間部Aに進入させ、第3枚目のCDの再生を行なう。
【0056】
以上のように、CDを着脱自在に装着する各ホルダ22a ,22b をそれぞれディスク積層方向に移動可能に複数の各リンク体23a ,23b にて連結したため、リンク体23a ,23b を介して両ホルダ22a ,22b 間およびホルダ22b とホルダ体21間を扇状に開放することにより、CDの着脱を行なえ、かつ、リンク体23a ,23b を介して任意のホルダ22a ,22b をディスク積層方向に移動させることにより、アーム51が挿入される空間部Aを形成することができ、マガジン2の構造を簡単にできる。しかも、このマガジン2を使用するCDチェンジャの簡素化に寄与できる。
【0057】
また、駆動機構91の駆動力を係合手段101 によりディスク選択用カム板61およびアーム移動用カム板81に対して選択的に伝達することにより、CDの選択とアーム51の移動を1つの駆動機構91によって行なうことができ、かつ、カム機構の採用によって構造を簡単にできる。
【0058】
なお、情報記録ディスクには、再生専用、記録と再生の両方が含まれる。したがって、情報記録ディスクとしては、コンパクトディスクに限らず、ビデオディスク、記録再生可能とする光磁気ディスク、磁気ディスクなどが含まれる。
【0059】
【発明の効果】
請求項1記載の情報記録ディスクの記録再生装置によれば、駆動機構の駆動力を係合手段によりディスク選択用カム板およびアーム移動用カム板に対して選択的に伝達することにより、情報記録ディスクの選択とアームの移動を1つの駆動機構によって行なうことができ、かつ、カム機構の採用によって構造を簡単にできる。
【0060】
請求項2記載の情報記録ディスクの記録再生装置によれば、請求項1記載の情報記録ディスクの記録再生装置の効果に加えて、リンク体を介して各ホルダ間を開放することにより、情報記録ディスクの着脱を行なえ、かつ、ディスク選択用カム板の各ディスク選択位置への移動により、リンク体を介してホルダをディスク積層方向に移動させることができ、マガジンおよび装置の構造を簡単にできる。
【0061】
請求項3記載の情報記録ディスクの記録再生装置によれば、請求項1または2記載の情報記録ディスクの記録再生装置の効果に加えて、ディスク選択用カム板に係合溝を設け、アーム移動用カム板にピン移動溝部およびピン係合溝部を設け、駆動ピンを揺動付勢することにより、簡単な構造によって係合手段を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報記録ディスクの記録再生装置の一実施の形態を示すディスク選択用カム板およびアーム移動用カム板の一部の側面図を示し、(a) はディスク選択位置への移動状態、(b) は駆動ピンの切換移動状態、(c) はアーム移動用カム板の移動状態、(d) はアーム移動用カム板の復帰移動状態である。
【図2】同上実施の形態のCDチェンジャの平面図である。
【図3】同上実施の形態のCDチェンジャの断面図である。
【図4】同上実施の形態の係合手段の側面図である。
【図5】同上実施の形態のディスク選択用カム板およびアーム移動用カム板の一部の側面図である。
【図6】同上実施の形態のマガジンのディスク着脱時の斜視図である。
【図7】同上実施の形態のマガジンのディスク選択時の斜視図である。
【符号の説明】
2 マガジン
22a ,22b ホルダ
23a ,23b リンク体
41a ,41b 選択ピン
51 アーム
54 駆動部としてのモータ
55 ヘッド部としてのレーザピックアップ
61 ディスク選択用カム板
66a ,66b カム溝
70 係合溝
81 アーム移動用カム板
83 カム板部
84 係合部としての係合溝
85 ピン移動溝部
86a ,86b ,86c ピン係合溝部
91 駆動機構
100 駆動ピン
101 係合手段
CD 情報記録ディスクとしてのコンパクトディスク

Claims (3)

  1. 情報記録ディスクをそれぞれ着脱可能とするとともに選択ピンを設けた複数枚のホルダを有し、この各ホルダを情報記録ディスク面にほぼ垂直なディスク積層方向に移動可能に支持するマガジンと、
    このマガジンの各ホルダの選択ピンが係合する複数のカム溝を有し、スライド可能に設けられるとともにそのスライド量に応じた各ディスク選択位置への移動により各ホルダをディスク積層方向に順次移動させるディスク選択用カム板と、ディスク積層方向に移動可能とするとともにマガジン方向に進退移動可能に支持され、情報記録ディスクを回転させる駆動部および情報記録ディスクに対して記録再生を行なうヘッド部を有するアームと、
    このアームと係合する係合部を有するとともに前記ディスク選択用カム板に隣接配置されるカム板部を有し、ディスク選択用カム板のスライド方向にスライド可能に設けられるとともにその一定のスライド量でアームをマガジンに対して進退させるアーム移動用カム板と、
    前記ディスク選択用カム板およびアーム移動用カム板のカム板部に係合可能とする駆動ピンを有し、この駆動ピンが任意のディスク選択位置に移動するスライド量分を移動させるとともにアーム移動用カム板の一定のスライド量分を移動させる駆動機構と、
    この駆動機構の駆動ピンが任意のディスク選択位置に移動するときは駆動ピンとディスク選択用カム板を係合させるとともに駆動ピンとアーム移動用カム板を非係合とし、かつ、駆動ピンがアーム移動用カム板の一定のスライド量分を移動するときは駆動ピンとディスク選択用カム板を非係合とするとともに駆動ピンとアーム移動用カム板を係合させる係合手段と
    を具備していることを特徴とする情報記録ディスクの記録再生装置。
  2. マガジンは、各ホルダをそれぞれディスク積層方向に移動可能に連結する複数のリンク体を備えていることを特徴とする請求項1記載の情報記録ディスクの記録再生装置。
  3. 係合手段は、ディスク選択用カム板のスライド方向と直交する一方方向の縁部に、スライド方向に移動する駆動ピンが係合するとともに非係合時に一方方向に係脱可能とする係合溝を設け、アーム移動用カム板に前記係合溝に係合する駆動ピンの移動を許容するピン移動溝部を設けるとともに、このピン移動溝部の一方方向の縁部に各ディスク選択位置に対応して駆動ピンを受け入れるピン係合溝部を設け、前記駆動ピンを揺動可能に設けるとともに一方方向に付勢したことを特徴とする請求項1または2記載の情報記録ディスクの記録再生装置。
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