JPH11167759A - 光ディスクドライブ装置 - Google Patents

光ディスクドライブ装置

Info

Publication number
JPH11167759A
JPH11167759A JP9334527A JP33452797A JPH11167759A JP H11167759 A JPH11167759 A JP H11167759A JP 9334527 A JP9334527 A JP 9334527A JP 33452797 A JP33452797 A JP 33452797A JP H11167759 A JPH11167759 A JP H11167759A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical disk
loading
disk
optical
drive mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9334527A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Omori
清 大森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP9334527A priority Critical patent/JPH11167759A/ja
Publication of JPH11167759A publication Critical patent/JPH11167759A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 非常用排出機構を操作する操作孔から装置内
に塵埃が進入することを防止する。 【解決手段】 光ディスク101a、101bを装置本
体105内に対してローディングするローディング駆動
機構106と、このローディング駆動機構106に対し
て連結及び連結解除可能に設けられて光ディスク101
a、101bの排出動作が不能とされた非常時にローデ
ィング駆動機構106を強制的に動作させる非常用排出
機構131と、この非常用排出機構131を操作するた
めの回動操作部材138が外部から挿通される操作孔1
39とを備える。非常用排出機構131は、回動操作部
材138によって操作される回動レバー136を有し、
ローディング駆動機構106が動作可能な通常時、ロー
ディング駆動機構106との連結が解除されているとと
もに回動レバー136の操作片195が操作孔139に
対向する位置に位置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクの記録
及び/又は再生を行う光ディスクドライブ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザ光を用いて情報信号の記録
及び/又は再生を可能となす光ディスクが知られてい
る。この種の光ディスクの記録及び/又は再生を行う光
ディスクドライブ装置は、光ディスクを装置本体内に対
して引き込む動作及び排出動作を行うローディング駆動
機構を備えている。
【0003】そして、光ディスクドライブ装置は、光デ
ィスクが装置本体内に装着された状態でローディング駆
動機構が動作不能とされて、装置本体内に装着された光
ディスクを排出すること不能とされた故障時等の非常時
に、装置本体内から光ディスクを強制的に排出するため
の非常用排出機構を備えている。
【0004】非常用排出機構は、回動可能に設けられて
ローディング駆動機構を強制的に駆動させる回動レバー
と、この回動レバーを回動操作する回動操作部材を装置
本体内に進入させるための操作孔とを備えている。
【0005】回動レバーは、支軸を介して回動自在に設
けられており、ローディング駆動機構が備えるギヤに噛
合されたギヤ部と、回動操作部材が当接する操作片とを
有している。したがって、非常用排出機構は、回動レバ
ーがローディング駆動機構に噛合されているため、ロー
ディング駆動機構の動作と連動している。操作孔は、光
ディスクドライブ装置の外筐に、回動レバーの操作片に
対向して設けられており、例えば針金等によって形成さ
れた回動操作部材が挿通される。また、回動レバーは、
ローディング駆動機構が光ディスクを装置本体内に装着
されている状態で回動操作が可能とされるように、ロー
ディング駆動機構によって操作片が操作孔に対向する位
置に移動されている。
【0006】そして、この非常用排出機構は、ローディ
ング駆動機構が何らかの異常により光ディスクの排出動
作を行うことが不能とされた非常時に、装置外部から回
動操作部材が操作孔に挿通されて、この回動操作部材の
先端部が回動レバーの操作片に当接されるとともに更に
押込み操作されて、手動によって回動レバーが回動され
る。回動レバーは、回動されることによって、ギヤ部を
介してローディング駆動機構を強制的に駆動させる。非
常用排出機構は、ローディング駆動機構を強制的に駆動
させることにより、光ディスクを装置本体内から排出可
能にする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の光デ
ィスクドライブ装置は、装置本体内に光ディスクが装着
されていないとき、非常用排出機構とローディング駆動
機構と連動しているため、非常用排出機構の回動レバー
の操作片が操作孔に対向する位置に位置されていない。
【0008】このため、従来の光ディスクドライブ装置
が備える非常用排出機構は、光ディスクドライブ装置本
体内に光ディスクが装着されていない状態で、操作孔か
ら進入する塵埃が回動レバーの操作片に遮られることな
く、装置本体内に容易に進入してしまうという問題があ
った。
【0009】そこで、本発明は、非常用排出機構を操作
する操作孔から装置内に塵埃が進入することを防止する
ことができる光ディスクドライブ装置を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を達成するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明に係る光ディスクドライブ装置は、ローデ
ィング駆動機構に対して連結及び連結解除可能に設けら
れて、ローディング駆動機構による光ディスクの排出動
作が不能とされた非常時にローディング駆動機構を強制
的に動作させる非常用排出機構を備える。そして、非常
用排出機構は、ローディング駆動機構が動作可能な通常
時、ローディング駆動機構との連結が解除されていると
ともに、操作部材が操作孔に対向する位置に位置されて
いる。
【0011】以上のように構成した光ディスクドライブ
装置は、通常時、非常用排出機構がローディング駆動機
構に対して連結が解除されており、非常用排出機構がロ
ーディング駆動機構の動作に伴って動作しない。そし
て、非常用排出機構は、通常時、操作孔に対向する位置
に操作部材が位置することにより、操作部材が操作孔か
ら装置内に進入する塵埃を遮断する。また、この非常用
排出機構は、非常時に操作孔に挿通された操作手段によ
って操作されて、ローディング駆動機構に連結される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
について、光ディスクドライブ装置を図面を参照して説
明する。
【0013】光ディスクドライブ装置は、直径を12c
mとなすCD(コンパクト ディスク)やCD−ROM
の如く標準の記録密度を有する第1の光ディスク101
aと、同じく直径を12cmとなされてCD−ROMに
比し記録密度を7〜8倍としたDVD(Digital Video
Disc)の如く高密度化を図った第2の光ディスク101
bを選択的に再生することを可能となすものである。
【0014】〔光ディスクドライブ装置の概要〕まず、
本発明に係る光ディスクドライブ装置の概要を説明す
る。
【0015】この光ディスクドライブ装置は、図1及び
図2に示すように、装置本体105の内外に亘って水平
方向に移動操作されるディスクトレイ102を備えてい
る。このディスクトレイ102は、上面に凹状をなすデ
ィスク保持部103が設けられている。この光ディスク
ドライブ装置によって再生される第1又は第2の光ディ
スク101a、101bは、ディスクトレイ102のデ
ィスク保持部103の底面上に載置されるように収納さ
れる。このディスク保持部103は、図2に示すよう
に、ディスクトレイ102が装置本体105の外方に引
き出されたとき、装置本体105の外方に臨み、第1又
は第2の光ディスク101a、101bの操脱を可能と
なす。
【0016】第1又は第2の光ディスク101a、10
1bのローディングを行うには、図2に示すように、デ
ィスクトレイ102を装置本体105の外方に引き出
し、ディスク保持部103に再生しようとする第1又は
第2の光ディスク101a、101bを保持する。この
装置本体105の外方に引き出されたディスクトレイ1
02の前面部102aを押圧し、装置本体105の内方
に向かって押し込むと、ディスクトレイ102が装置本
体105内に設けた図示しないローディングスイッチを
操作する。ローディングスイッチが操作されると、ディ
スクトレイ102は、後述するローディング駆動機構1
06、図1に示すように、装置本体105の前面パネル
107に設けたトレイ出入口104を介して装置本体1
05の内方に向かって水平に引き込まれる。ディスクト
レイ102が、図1に示すように、装置本体105内に
完全に収納されると、ディスク保持部3に保持された第
1又は第2の光ディスク101a又は101bは、後述
するように、スピンドルモータによって回転駆動される
ディスクテーブル上に水平に自動的にローディングされ
る。
【0017】そして、第1又は第2の光ディスク101
a、101bのローディングが行われた後、ホストコン
ピュータから再生指令信号が入力されると、スピンドル
モータが駆動を開始し、ディスクテーブル上に載置され
た第1又は第2の光ディスク101a、101bが、一
定線速度(CLV)又は一定角速度(CAV)によって
回転操作される。この第1又は第2の光ディスク101
a、101bの回転の開始とともに、光ピックアップが
駆動を開始する。光ピックアップは、半導体レーザ等の
光源から出射されるレーザ光によって第1又は第2の光
ディスク101a又は101bの信号記録領域を走査す
ることによって、この第1又は第2の光ディスク101
a、101bに記録されたデータの読み出しを行う。
【0018】そして、第1又は第2の光ディスク101
a又は101bに記録された所望のデータの再生が行わ
れた後、ホストコンピュータから入力されるイジェクト
指令信号又は前面パネル107に設けたイジェクト釦1
08を押圧すると、ディスク移動操作機構が駆動され、
ディスクトレイ102はトレイ出入口104から装置本
体105の外方に向かうイジェクト方向に移動される。
このイジェクト操作は、図2に示すように、ディスク保
持部103が装置本体105の外方に引き出された状態
で完了する。
【0019】〔ディスクトレイ及びローディング駆動機
構〕次に、ディスクトレイ102及びこのディスクトレ
イ102を装置本体105の内外に亘って移動操作する
ディスクトレイ102のローディング駆動機構106を
説明する。
【0020】このローディング駆動機構106によって
装置本体105の内外に亘って移動操作されるディスク
トレイ102は、合成樹脂材料を成形して形成されてな
るものであって、図2に示すように、ディスク保持部1
03の中央部から装置本体105の内方側に位置する後
端部側に亘って長穴状の底面開口102bが形成されて
いる。そして、ディスクトレイ102が装置本体105
内の再生位置に移動されたとき、この底面開口部102
bを介してディスク駆動部を構成するディスクテーブル
及び光ピックアップが臨む。
【0021】ディスク保持部103は、直径を12cm
となす第1及び第2の光ディスク1a,1bを保持する
に足る大きさに形成されているが、その内方側には、こ
のディスク保持部103と中心を一致させて、小径の、
例えば直径を8cmとなす光ディスクを保持するための
補助ディスク保持部103aが設けられている。この補
助ディスク保持部103aは、ディスク保持部103の
底面部に凹部を設けることによって形成されている。
【0022】また、ディスクトレイ102の移動方向と
平行な相対向する両側には、左右一対のガイドレール1
09が一体に形成されている。そして、このディスクト
レイ102の底面側の一側部には、ローディング駆動機
構106のトレイ送りギヤ118と噛合するラックギヤ
110が設けられている。
【0023】そして、装置本体105内には、薄い金属
板を打ち抜き折曲して形成したシャーシ114が配設さ
れている。ディスクトレイ102は、図2に示すよう
に、シャーシ114の相対向する左右の側板114a、
114aの内側に取り付けた合成樹からなる複数のトレ
イガイド部115に左右一対のガイドレール109を支
持され、これらトレイガイド部115に案内されて装置
本体105の内外に亘る方向に移動する。
【0024】そして、ディスクトレイ102を装置本体
105の内外に亘って移動操作させるローディング駆動
機構106は、図2及び図3に示すように、装置本体1
05内に配設されたシャーシ114のトレイ出入口10
4側に位置する前面側に配設されている。このローディ
ング駆動機構106は、図3及び図4に示すように、シ
ャーシ114の前面側の底面に取り付けられたローディ
ングモータ116と、このローディングモータ116の
駆動軸に取り付けられた駆動ギア117に噛合し、ロー
ディングモータ116によって回転操作されるトレイ送
りギヤ118を備えている。駆動ギヤ117は、トレイ
送りギヤ118に一体に形成された第1の連結ギヤ11
8aに噛合して、ローディングモータ116の駆動力を
トレイ送りギヤ118に伝達している。トレイ送りギヤ
118は、このギア118に一体に設けられた最も大径
の第2の連結ギヤ118bをラックギヤ110に噛合さ
せてディスクトレイ102に連結されている。したがっ
て、ディスクトレイ102は、ローディングモータ11
6が駆動することにより、トレイ送りギヤ118を介し
て装置本体105の内外に亘って送り操作される。
【0025】また、ローディング駆動機構106は、後
述するように、シャーシ114に取り付けられるディス
ク駆動部140を構成するスピンドルモータを昇降操作
する昇降操作板121を移動操作する首振りギヤ122
が設けられている。この首振りギヤ122は、トレイ送
りギヤ118の支軸119に中途部を支持させ、この支
軸119を中心に回転する首振りレバー123の一端側
に回転可能に取り付けられている。首振りギヤ122
は、この首振りギヤ122に一体に設けた小径の連結ギ
ヤ124を、トレイ送りギヤ118に一体に設けた第3
の連結ギヤ118cに噛合させることによって、トレイ
送りギヤ118に連結させている。そして、ローディン
グモータ116が駆動され、トレイ送りギヤ118が回
転されると、首振りギヤ122は、トレイ送りギヤ11
8の回転方向に応じて、トレイ送りギヤ118の外周囲
を回転し、首振りレバー123をトレイ送りギヤ118
の支軸119を中心に、図3中矢印R1方向又は矢印R2
方向に回転させられる。
【0026】そして、首振りレバー123の中途部の一
側には、昇降操作板121の基端部側の一側に設けたラ
ックギヤ111に噛合する扇形ギヤ125が設けられて
いる。したがって、昇降操作板121は、首振りギヤ1
22が図3中矢印R1方向又は矢印R2方向に回転される
ことにより、その回転方向に応じて、図3中矢印S1
向又は矢印S2方向に移動操作される。
【0027】昇降操作板121のシャーシ114の底面
に垂直に立ち上がり形成された立ち上がり片121aに
は、図4に示すように、傾斜カム溝126が穿設されて
いる。この傾斜カム溝126には、ディスク駆動部14
0に設けた昇降操作ピン127が係合されている。した
がって、昇降操作板121が、図3中矢印S1方向又は
矢印S2方向に移動することにより、昇降操作ピン12
7が傾斜カム溝126に沿って移動し、ディスク駆動部
140側のスピンドルモータがシャーシ114上を移動
するディスクトレイ102に対し近接離間する方向の上
下方向に移動される。
【0028】ところで、ディスク駆動部140側のスピ
ンドルモータの昇降操作は、ディスクトレイ102が装
置本体105内に収納された状態で行われる。すなわ
ち、ディスクトレイ102が移動する途中でスピンドル
モータがディスクトレイ102側に移動することによっ
てディスクトレイ102との衝突を回避するためであ
る。そこで、昇降操作板121を移動操作する首振りレ
バー123は、ディスクトレイ102の移動位置に応じ
て回動操作が規制される。この首振りレバー123の回
動の規制は、ディスクトレイ102によって回動操作さ
れるロックレバー128によって行われる。このロック
レバー128は、図3に示すように、シャーシ114に
植立した支軸129に支持され、この支軸129を中心
に回転可能に取り付けられている。ロックレバー128
は、支軸129に巻回され、このロックレバー128と
シャーシ114との間にアーム部を係止させた捻りコイ
ルバネ130により、先端のロック部128aが首振り
レバー123の他端側に設けた係止部123aに係合す
る方向に回動付勢されている。
【0029】そして、ロックレバー128は、ディスク
トレイ102が装置本体105の内方のローディング位
置まで移動されると、図6に示すように、このディスク
トレイ102の底面側の一側の前面側に設けた押圧部1
32により、基端側に植立した押圧ピン128bが押圧
され、捻りコイルバネ130の付勢力に抗して回動さ
れ、首振りレバー123の係止部123aに係合してい
るロック部128aのロックを解除させる。
【0030】このように、ディスクトレイ102が装置
本体105内に移動され、ロックレバー128によるロ
ックが解除されると、首振りレバー123は、トレイ送
りギヤ118の回転により回動操作され、昇降操作板1
21を移動操作する。この昇降操作板121が移動操作
されると、昇降操作ピン127が昇降カム溝126に沿
って、図4に示す降下位置と図6に示す上昇位置との間
に亘って移動する。
【0031】また、シャーシ114上には、ディスクト
レイ102が、装置本体105内のローディング位置に
移動されたことを検出し、ローディングモータ116の
駆動を停止させるローディング検出スイッチ133及び
昇降操作板121の移動位置を検出する昇降操作板検出
スイッチ134が配設されている。
【0032】〔非常用排出機構〕第1又は第2の光ディ
スク101a又は101bが載置されたディスクトレイ
102が、装置本体105内の再生位置に移動された状
態で動作不能とされたときに、装置本体105内からこ
の光ディスク101a又は101bを強制的に排出され
るための非常用排出機構131を以下説明する。
【0033】図1及び図3、図5に示すように、非常用
排出機構131は、ローディング駆動機構106の昇降
操作板121を移動する駆動ギヤ135と、この駆動ギ
ヤ135を回動する回動レバー136と、回動レバー1
36を図 中矢印 方向に付勢する捻りコイルバネ13
7と、回動レバー136を操作する回動操作部材138
が挿通される操作孔139とを備えて構成されている。
【0034】ローディング駆動機構106の昇降操作板
121には、図3及び図5に示すように、前端部側の一
側に、移動方向に亘ってラックギヤ113が形成されて
いる。駆動ギヤ135は、シャーシ114上に立設され
た支軸192に回動自在に支持されており、昇降操作板
121のラックギヤ113に噛合されている。したがっ
て、駆動ギヤ135は、昇降操作板121が図3中矢印
1方向又は矢印S2方向に移動されることに伴って回動
される。
【0035】回動レバー136は、シャーシ114上に
立設された支軸193に回動可能に支持されており、支
軸193の軸回り方向に亘って扇形ギヤ194が形成さ
れている。この扇形ギヤ194は、回動レバー136が
支軸193の軸回り方向に回動した際に、駆動ギヤ13
5に噛合可能とされる位置に形成されている。
【0036】回動レバー136には、回動操作部材13
8によって回動操作される略く字状の操作片195が主
面に略直交して形成されている。操作片195には、回
動操作部材138の先端が当接する当接面195aが形
成されている。当接面195aは、回動レバー136が
回動する所定の回転角度と略等しい角度に折曲された2
つの平面を有している。
【0037】また、回動レバー136には、捻りコイル
バネ137が係止される係止片196が形成されてい
る。捻りコイルバネ137は、中央部が支軸193に取
り付けられており、一端が回動レバー136の係止片1
96に係止されている。また、この捻りコイルバネ13
7は、シャーシ114上に設けられた係止片197に係
止されており、弾性力により回動レバー136を図3中
矢印U1 方向に付勢している。このため、非常用排出機
構131は、回動レバー136の扇状ギヤ194が、ロ
ーディング駆動機構106の駆動ギヤ135と噛合され
ない状態とされており、ローディング駆動機構106の
動作と連動することがない。
【0038】回動操作部材138は、例えば針金状に形
成されており、先端部を操作孔139を挿通させること
により回動レバー136の当接面195に先端部を当接
させて、回動レバー136を捻りコイルバネ137の付
勢力に抗して回動させる。回動操作部材138が挿通さ
れる操作孔139は、図1に示すように、前面パネル1
07に穿設されている。この操作孔139は、回動レバ
ー136の当接面195に対応する位置に設けられてい
る。
【0039】上述した非常用排出機構131は、図7に
示すように、ローディング駆動機構106の動作と連動
することなく、捻りコイルバネ137の付勢力により回
動レバー136が図7中矢印U1 方向に回動されている
ことによって、操作片195の当接面195aが操作孔
139と対向する位置に位置している。したがって、操
作孔139は、回動レバー136の操作片195によっ
て装置本体105の内部と外部とが常に遮断されている
ため、装置本体105の内部に塵埃が進入することが妨
げられている。
【0040】そして、この非常用排出機構131は、図
7及び図8に示すように、ローディング駆動機構106
が動作不能となり、装置本体105内に装着された第1
又は第2の光ディスク101a、101bを排出するこ
とが不能とされた際、操作孔139から回動操作部材1
38の先端部を挿通させて回動レバー136の操作片1
95の当接面195aに当接させる。回動レバー136
は、回動操作部材138を更に押込み操作することによ
って図8中矢印U2 方向に回動されて、当接面195a
を構成する一方の平面に回動操作部材138の長手方向
の側面が当接するまで回動される。
【0041】回動レバー136は、回動されることによ
って扇状ギヤ194を介して駆動ギヤ135を回動させ
る。駆動ギヤ135は、回動されることによってローデ
ィング駆動機構106の昇降操作板121を強制的に移
動させる。したがって、ローディング駆動機構106
は、非常用排出機構131を介して昇降操作板121が
移動されることによって、ディスク駆動部140側のス
ピンドルモータ39がディスクトレイ102に対し離間
する方向に移動され、第1又は第2の光ディスク101
a、101bの保持を解除する。
【0042】そして、光ディスクドライブ装置は、前面
パネル107のトレイ出入口104から第1又は第2の
光ディスク101a、101bが載置されたディスクト
レイ102を引き出し操作することが可能とされる。し
たがって、装置本体105内に装着された第1又は第2
の光ディスク101a、101bは、非常用排出機構1
31によって取り出すことができる。
【0043】非常用排出機構131は、ローディング駆
動機構106を強制的に駆動させた後、回動レバー13
6を回動操作した回動操作部材138が操作孔139か
ら引き抜かれることにより、回動レバー136が捻りコ
イルバネ137の弾性力によって図8中矢印U1 方向に
移動される。回動レバー136は、回動されることによ
って、操作片195が操作孔139に対向する位置に移
動されて、操作孔139から装置本体105内に塵埃が
進入することを防止する。
【0044】〔ディスク駆動部〕上述したようなディス
クトレイ102に保持され、装置本体105内に移送さ
れた第1又は第2の光ディスク101a又は101bが
装着され、この光ディスク101a又は101bに記録
されたデータを再生するディスク駆動部140を説明す
る。
【0045】このディスク駆動部140は、図2に示す
ように、シャーシ114に支持されて装置本体105内
に配設されている。ディスク駆動部140は、図2及び
図5に示すように、ディスクトレイ102を介して装置
本体105内に搬送された第1又は第2の光ディスク1
01a又は101bが装着され、この光ディスク101
a又は101bを回転操作するディスク回転操作機構1
41と、このディスク回転操作機構141によって回転
操作される第1又は第2の光ディスク101a又は10
1bの信号記録面をレーザ光によって走査して、第1又
は第2の光ディスク101a又は101bに記録された
データの読み取りを行う光ピックアップ142と、ディ
スク回転操作機構141のディスクテーブル149上に
載置された第1又は第2の光ディスク101a又は10
1bをディスクテーブル149と共同してしてクランプ
するディスククランパー143を主たる構成要素として
備えている。
【0046】ディスク回転操作機構141と光ピックア
ップ142は、図9に示すように、それぞれ独立した第
1及び第2の支持フレーム144、145に取り付けら
れている。
【0047】ディスク回転操作機構141が取り付けら
れる第1の支持フレーム144は、薄い金属板を打ち抜
き、周縁を折り曲げて、図9に示すように、矩形状に形
成されている。この第1の支持フレーム144は、中央
部に第2の支持フレーム145に取り付けられた光ピッ
クアップ142を臨ませる略矩形状をなす開口部146
が切り欠き形成されている。そして、ディスク回転操作
機構141は、第1の支持フレーム144の前端側、す
なわち、第1の支持フレーム144がシャーシ114に
支持されて装置本体105内に配設されたとき、トレイ
出入口104側に位置する側に取り付けられている。
【0048】ところで、ディスク回転操作機構141
は、スピンドルモータ147と、このスピンドルモータ
147の駆動軸148の先端に一体的に取り付けられた
ディスクテーブル149からなる。このディスクテーブ
ル149の上部中央には、ディスクテーブル149上に
載置される第1又は第2の光ディスク101a又は10
1bの中心穴101cが係合するセンタリング部材15
0が駆動軸148の軸方向に進退するように取り付けら
れている。
【0049】そして、ディスク回転操作機構141は、
図9に示すように、駆動軸148を第1の支持フレーム
144に垂直になるようにして、スピンドルモータ14
7の外周囲に設けた取付板151を第1の支持フレーム
144に固定して取り付けられている。
【0050】第1の支持フレーム144の一側部には、
第2の支持フレーム145に取り付けられた光ピックア
ップ142をディスクテーブル149上に載置された第
1又は第2の光ディスク101a又は101bの径方向
に亘って送り操作するピックアップ送り機構152が配
設されている。このピックアップ送り機構152は、ピ
ックアップ送りモータ153と、この送りモータ153
によって回転操作される互いに連結された第1、第2及
び第3の駆動力伝達ギヤ154、155、156を備え
る。第1の駆動ギヤ154は、送りモータ153の駆動
軸に取り付けられた駆動ギヤ157に連結され、第3の
駆動ギヤ156が光ピックアップ142に設けたラック
ギヤ158に連結される。
【0051】また、第1の支持フレーム144のディス
ク回転操作機構141が取り付けられた前端側と対向す
る後端側には、図9に示すように、第2の支持フレーム
145を回動操作して光ピックアップ142のディスク
テーブル149上に載置された第1又は第2の光ディス
ク101a又は101bに対する傾きを制御するスキュ
ー制御機構160が配設されている。このスキュー制御
機構160は、スキューモータ161とこのスキューモ
ータ161によって回転操作されるカムギヤ162とを
備える。スキューモータ161とカムギヤ162は、第
1の支持フレーム144の後端側に立ち上がるように取
り付けた取付板163を介して取り付けられている。す
なわち、スキューモータ161は、駆動軸164がスピ
ンドルモータ147の駆動軸148と直交するように、
すなわち、光ピックアップ142を構成する第1及び第
2の対物レンズ165、166の光軸と直交するように
取付板163に取り付けられている。また、カムギヤ1
62も、取付板163に植立した支軸167を介して、
回転面が光ピックアップ142を構成する第1及び第2
の対物レンズ165、166の光軸と直交するように取
り付けられている。
【0052】そして、カムギヤ162の主面には、円弧
状をなすカム溝168が形成されている。このカム溝1
68は、カムギヤ162の回転中心を中心にして、一端
側から他端側に向かって徐々に半径を異にする螺旋状に
形成されている。そして、カム溝168には、第2の支
持フレーム145の後端側の端面に突設した係合ピン1
70が係合される。
【0053】また、第1の支持フレーム144の前端側
の端面の略中央部には、前述したように、シャーシ11
4上に配設された昇降操作板121に設けた傾斜カム溝
126に挿通係合される昇降操作ピン127が突設され
ている。
【0054】そして、第1の支持フレーム144の後端
側の両側には、図9に示すように、インシュレータ取付
部171、172が設けられ、ゴム等の弾性部材からな
るインシュレータ173、174が取り付けられる。第
1の支持フレーム144は、これらインシュレータ17
3、174をシャーシ114に植立した支持軸173
a、174aに支持させることによって、シャーシ11
4上に支持されている。
【0055】上述のように、後端側の両側を弾性変位可
能な一対のインシュレータ173、174を介してシャ
ーシ114上に支持され、前端側に設けた昇降操作ピン
127を昇降操作板121に設けた傾斜カム溝126に
挿通係合させた第1の支持フレーム144は、昇降操作
板121が図3中矢印S1方向又はS2方向に移動操作さ
れ、昇降操作ピン127が傾斜カム溝126に沿って上
下方向に移動されることにより、一対のインシュレータ
173、174を支点として回動操作される。第1の支
持フレーム144が、後端側に取り付けた一対のインシ
ュレータ173、174を支点として回動操作されるこ
とにより、前端側に取り付けたディスク回転操作機構1
41は、ディスクトレイ102に対し昇降操作される。
【0056】一方、光ピックアップ142が取り付けら
れる第2の支持フレーム145は、第1の支持フレーム
144と同様に、薄い金属板を打ち抜き、周縁を折り曲
げて、図9に示すように、矩形状に形成されている。こ
の第2の支持フレーム145は、中央部に光ピックアッ
プ142を配設するための略矩形状をなす開口部175
が切り欠き形成されている。
【0057】そして、第2の支持フレーム145に取り
付けられる光ピックアップ142は、光学素子を収納し
た光学ブロック176の一側に、の開口部175の一方
の側には、図9に示すように、光ピックアップ142を
支持するとともに移動方向をガイドするガイド軸176
が取り付けられている。このガイド軸176が取り付け
られた側に対向するための他方の側には、開口部175
の側縁に係合する断面コ字状をなすガイド支持部177
が設けられている。この光ピックアップ142は、ガイ
ド支持部177を開口部175の側縁に係合させ、ガイ
ド軸177の両端を第2の支持フレーム145に設けた
支持片179、180に支持させることにより、ガイド
軸177を基準にしてこのガイド軸177と平行な方向
に移動可能に第2の支持フレーム145に取り付けられ
る。光ピックアップ142のガイド軸177が取り付け
られた側の外方側の側面には、ラックギヤ158が取り
付けられている。このラックギヤ158には、第2の支
持フレーム145を第1の支持フレーム144に支持さ
せたとき、ピックアップ送り機構152の第3の駆動力
伝達ギヤ156に噛合する。
【0058】したがって、光ピックアップ142は、ピ
ックアップ送り機構152の駆動モータ172が駆動す
ることにより、この駆動モータ172の駆動力が第1、
第2及び第3の駆動力伝達ギヤ154、155、156
を介してラックギヤ158に伝達され、図9中矢印T1
方向及びT2方向に移動操作される。すなわち、光ピッ
クアップ142は、第2の支持フレーム145が第1の
支持フレーム144に支持されたとき、ディスク回転操
作機構141に近接離間する方向であるディスクテーブ
ル149上に装着された第1又は第2の光ディスク10
1a又は101bの径方向に亘って移動操作される。
【0059】ところで、本発明に係る光ディスクドライ
ブ装置は、標準の記録密度の第1の光ディスク101a
と、DVDの如き高記録密度化が図られた第2の光ディ
スク101bを選択的に再生を可能となすようにするた
め、この装置に用いられる光ピックアップ142は、第
1の光ディスク101aに最適化された光学系及びレー
ザ光源を備えた第1のピックアップ部181と、第2の
光ディスク101bに最適化された光学系及びレーザ光
源を備えた第2のピックアップ部182とが互いに独立
して設けられている。そして、各レーザ光源から出射さ
れたレーザ光を第1又は第2の光ディスク101a又は
101bに収束して照射させる第1及び第2の対物レン
ズ165、166も、図3及び図9に示すように、各ピ
ックアップ部181、182毎に設けられている。
【0060】なお、この光ピックアップ142は、第2
の対物レンズ166を光ピックアップ142の移動方向
と平行な線上に位置するように配置し、第1の対物レン
ズ165を第2の対物レンズ166に対し一定の角度オ
フセットして配置している。これは、第2の対物レンズ
166を介して出射される第2の光ディスク101bを
走査するレーザ光が、高精度に記録トラックを走査する
ようになすためである。
【0061】また、光ピックアップ142の光学ブロッ
ク176の上面には、光ピックアップ142と、ディス
クテーブル149上に装着された第2の光ディスク10
1bとの相対的な傾斜状態を検出するための発光素子及
び受光素子からなるスキューセンサ183が搭載されて
いる。このスキューセンサ183は、発光素子から出射
された光がディスクテーブル149上に装着された第2
の光ディスク101bに反射されて受光素子によって受
光されるまでの時間を計測することによって、スキュー
状態が検出される。
【0062】そして、第2の支持フレーム145の光ピ
ックアップ142の移動方向と平行な相対向する側面の
略中央部には、図9に示すように、一対の支持ピン18
4、185が突設されている。第2の支持フレーム14
5は、一対の支持ピン184、185を第1の支持フレ
ーム144の相対向する側壁186、187に穿設した
挿通孔188、189に挿通させ、後端側の端面に突設
した係合ピン170をスキュー制御機構160のカムギ
ヤ162のカム溝168に係合させて第1の支持フレー
ム144に支持される。このように、第1の支持フレー
ム144に支持された第2の支持フレーム145は、カ
ムギヤ162がスキューモータ161によって回転操作
され、係合ピン170がカム溝168の偏心量に応じて
図10中矢印Y1方向及びY2方向に上下動することによ
り、支持ピン184、185を中心にして図10中矢印
1方向又はX2方向に回動される。そして、光ピックア
ップ142が、図10に示すように、水平基準面P21
対して矢印Y1方向及びY2方向のに上下方向に移動する
ことにより、第2の対物レンズ166の光軸O1が、デ
ィスクテーブル149上に載置された第2の光ディスク
101bの主面に対し図10中矢印Q1方向又は矢印Q2
方向に傾き制御され、光ピックアップ142の第2の対
物レンズ166の光軸が第2の光ディスク101bの信
号記録面に垂直になるようなラジアルスキューの制御が
行われる。
【0063】このラジアルスキューの制御は、スキュー
センサ183によって得られる検出出力に応じて行われ
る。
【0064】なお、スキュー制御機構160によるラジ
アルスキューの制御は、第2の光ディスク101bが装
着された場合に限って行われる。
【0065】第2の支持フレーム145の回動支点を構
成する一対の支持ピン184、185は、ディスクテー
ブル149上に装着された光ディスク101bの半径R
1の略中心に位置するように設けられる。このような位
置に支持ピン184、185を設けることにより、第2
の支持フレーム145の回動量を少なくして光ディスク
101bに対する光ピックアップ142のラジアルスキ
ューの制御を行うことができ、ディスク駆動部140の
薄型化を図り、装置自体の薄型化を図ることができる。
【0066】また、このディスク駆動部140は、ディ
スクテーブル149上に載置された第1又は第2の光デ
ィスク101a又は101bをディスクテーブル149
と共同してクランプするディスククランパー143が設
けられている。このディスククランパー143は、図2
に示すように、シャーシ114の左右両側壁114a、
114bの上端部間に水平に架設されディスククランパ
ー支持板191を介して取り付けられている。
【0067】〔第1又は第2の光ディスクの再生動作〕
上述のように構成された光ディスクドライブ装置によ
り、第1又は第2の光ディスク101a又は101bを
再生する動作を、図11に示す本発明に係る光ディスク
ドライブ装置のブッロク図及び図12に示すフローチャ
ートを参照して説明する。
【0068】ここで、第1の光ディスク101aは、直
径を12cmとなすCDやCD−ROMの如く標準の記
録密度を有する光ディスクが用いられ、第2の光ディス
ク101bとして、同じく直径を12cmとなすDVD
の如く高密度化を図った光ディスク101bが用いられ
る。
【0069】まず、第1又は第2の光ディスク101a
又は101bを再生するには、この光ディスクドライブ
装置に電源を投入し、ディスクトレイ102を装置本体
105の外方に引き出し、ディスク保持部3に第1又は
第2の光ディスク101a又は101bを保持させ、デ
ィスクトレイ102を装置本体105の内方に移動させ
るローディング操作を行う。
【0070】ディスクトレイ102が装置本体105の
内方に移動されると、ローディング検出スイッチ133
によって、ローディング位置に移動されたことが検出さ
れ、ローディングモータ116が一旦停止される。
【0071】そして、ディスクトレイ102のローディ
ング位置への移動が検出されると、ローディングモータ
116が一旦停止された後、ローディングモータ116
が逆転方向に駆動する。このとき、ディスクトレイ10
2に設けた押圧部132によりロックレバー128が捻
りコイルバネ130の付勢力に抗して回動され、図5に
示すように、首振りレバー123のロックが解除されて
いる。そこで、ローディングモータ116が逆転駆動す
ると、首振りレバー123が図3中矢印R1方向に回転
し、昇降操作板121を図3中矢印S1方向に移動させ
る。昇降操作板121が移動すると、ディスク駆動部1
40の第1の支持フレーム145に設けた昇降操作ピン
127が図4に示す傾斜カム溝126の下方側位置から
図6に示す上方側位置に移動される。そして、第1の支
持フレーム145が一対のインシュレータ173、17
4を支点としてディスクトレイ102側に向かって上昇
され、ディスクトレイ102に保持された第1又は第2
の光ディスク101a又は101bがディスクテーブル
149上に載置されるとともにディスククランパー14
3がディスクテーブル149側に圧着し、第1又は第2
の光ディスク101a又は101bをクランプし、ディ
スクテーブル149と一体に回転可能な状態となす。
【0072】そして、昇降操作板121が第1の支持フ
レーム145を上昇位置まで移動させ、第1又は第2の
光ディスク101a又は101bをディスクテーブル1
49にクランプさせる位置まで移動すると、昇降操作板
検出スイッチ134が操作され、ローディングモータ1
16が停止され、ローディングの完了が検出される。こ
の昇降操作板検出スイッチ134によりローディングの
完了が検出されると、ディスク回転操作機構141のス
ピンドルモータ147が駆動を開始するとともに、スキ
ューセンサ183がONされる。
【0073】この光ディスクドライブ装置では、上述し
たように、光ディスクから実際データを再生する前に、
再生の対象となる光ディスクが標準の記録密度の第1の
光ディスク101aであるか高密度記録の第2の光ディ
スクかを判定して、それぞれの光ディスクに適した条件
下で、すなわち第1の光ディスク101a用の第1のピ
ックアップ部181と高密度記録の第2の光ディスク1
01b用の第2のピックアップ部182の切り換え、ス
キューサーボのオン/オフ等を設定して、データの再生
を行う。
【0074】ここで、第1の光ディスク101aは、C
D又はCRーROMであり、第2の光ディスク101b
は、DVDである。
【0075】この本発明に係る光ディスクドライブ装置
の再生動作を、図11に示すブロック図及び図12に示
すフローチャートを参照して説明する。
【0076】まず、図12に示すように、ステップS1
において、システムコントローラ30は、上述したロー
ディング検出スイッチ133がディスクトレイ102が
ローディング位置に移動されたことを検出した信号を受
信すると、サーボプロセッサ231を動作させる。
【0077】ステップS2において、サーボプロセッサ
231は、スキューセンサ183の出力信号のレベルに
基づいて、ディスクトレイ102にいずれかの光ディス
クが搭載されているかを判定する。具体的には、スキュ
ーセンサ183は、上述したように光ディスクの記録面
までの距離を検出し、例えばその距離に反比例したレベ
ルの検出信号を出力する。したがって、ディスクトレイ
102に光ディスクが搭載されていないと、その検出信
号のレベルは小さくなり、サーボプロセッサ231は、
スキューセンサ183の検出信号が所定値以上かを判定
して、光ディスクが搭載されているかを決定し、YES
のときは、ステップ4に進み、NOのときはステップS
3に進む。
【0078】ステップS3において、サーボプロセッサ
231は、光ディスクが搭載されていないことを示すデ
ータをシステムコントローラ230に送り、システムコ
ントローラ230は、これ以上の動作を行わないように
この光ディスクドライブ装置全体を制御すると共に、ホ
ストコンピュータにその旨を通知する。
【0079】一方、ステップS4において、サーボプロ
セッサ231は、光ピックアップ1を光ディスクの最内
周に移動させる信号をピックアップ送り機構152の送
りモータ駆動部217に送り、この送りモータ駆動部2
17は、この信号を増幅して送りモータ153を駆動す
る。かくして、光ピックアップ142は、光ディスクの
最内周に位置する。
【0080】次に、ステップS5において、サーボプロ
セッサ231は、スキューを初期化する。すなわち、サ
ーボプロセッサ231は、光ピックアップ1を水平状態
とする信号をスキュー調整機構の160のスキュー駆動
部216に送り、スキュー駆動部216は、この信号を
増幅してスキューモータ161を駆動する。かくして、
光ピックアップ142は水平状態となる。
【0081】ステップS6において、サーボプロセッサ
231は、スキューサーボをオンにする。すなわち、サ
ーボプロセッサ231は、スキューセンサ183からの
検出信号に基づいて、この検出信号のレベルが一定とな
るような信号をスキュー駆動部216に供給する。
【0082】略同時に、ステップS7において、サーボ
プロセッサ231は、スピンドルモータ147をCDプ
レーヤで標準とされている回転数で回転させる信号をス
ピンドルモータ駆動部219に供給し、スピンドルモー
タ駆動部219は、この信号を増幅してスピンドルモー
タ147を駆動する。かくして、光ディスクが回転す
る。なお、このとき、例えばスピンドルモータ147の
回転速度を検出して、回転が線速度一定となるようにサ
ーボ制御を行う(回転検出機構等は図示せず)。
【0083】ステップS8において、システムコントロ
ーラ230は、切換接点TCDが接続されるように切換ス
イッチ222、223、224を制御し、サーボプロセ
ッサ231は、CD用のレーザダイオード181aを発
光させる信号をレーザダイオード駆動部220aに供給
し、レーザダイオード駆動部220aは、この信号を出
射光のレベルが再生に適したレベルとなるように増幅し
てレーザダイオード181aを駆動する。そして、レー
ザダイオード181aから出射されたレーザ光は、対物
レンズ165で集光されて光ディスクの記録面に照射さ
れ、反射される。この反射光、すなわち戻り光のレベル
は、光ディスクの記録面に予め形成されている、例えば
ピットの有無によって変化する。戻り光は、ビームスプ
リッタ(これから以下の部品は図示せず)で分離された
後、光ディテクタに入射される。そして、光ディテクタ
は、戻り光の光量に応じたRF信号を出力する。かくし
て、光ピックアップ142からは、光ディスクに記録さ
れている情報(データ)に応じたRF信号が出力され
る。
【0084】なお、光ピックアップ142は、例えばい
わゆる非点収差法、差動増幅法等により、RF信号以外
にフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号も出
力する。
【0085】ステップS9において、光ピックアップ1
42が光ディスクの最内周に、すなわちTOCが記録さ
れている位置に移動されていることから、光ピックアッ
プ142からは、TOCに対応したRF信号が出力さ
れ、RF信号増幅器221aは、この信号を、例えば波
形等化すると共に増幅し、上述した切換スイッチ222
を介して、2値化回路225に供給し、フォーカスエラ
ー信号、トラッキングエラー信号をサーボプロセッサ2
31に供給する。2値化回路225は、RF信号を弁別
してEFM変調されているデータを再生し、このデータ
をデコーダ26に供給する。デコーダ226は、変調さ
れているデータをデコードして、得られる再生データを
システムコントローラ230に供給する。この再生デー
タはTOCに対応したデータであるので、この再生デー
タには、光ディスクの種類を識別するための種類識別デ
ータが含まれている。また、デコーダ226は、後述す
る光ディスクの判定が終了して通常の再生動作が行われ
ているときは、再生されたデータをホストコンピュータ
に出力する。
【0086】ステップS10において、システムコント
ローラ230は、デコーダ226から供給される種類識
別データに基づいて、現在ディスクトレイ102に搭載
されている光ディスクが高記録密度の光ディスク101
b、すなわちDVDであるかを判定し、YESのときは
ステップ12に進み、NOときはステップS11に進
む。
【0087】ステップS11において、システムコント
ローラ230は、ディスクトレイ102に搭載されてい
る光ディスクが第1の光ディスク101a、すなわちC
D又はCDーROMであることを示すデータをサーボプ
ロセッサ231に供給し、サーボプロセッサ231は、
スキューサーボを停止(オフ)し、すなわちスキューセ
ンサ183からの検出信号の値にかかわらずスキュー駆
動部216に値が0の信号を供給する(何も送らな
い)。
【0088】一方、ステップS12において、システム
コントローラ230は、搭載されている光ディスクが第
2の光ディスク101bであることを示すデータをサー
ボプロセッサ231に供給し、サーボプロセッサ231
は、スキューサーボのオン状態を維持すると共に、スピ
ンドルモータ147をDVDで標準とされている回転数
で回転させる信号をスピンドルモータ駆動部219に供
給する。また、システムコントローラ230は、切換接
点TDVが接続されるように切換スイッチ222、22
3、224を制御する。
【0089】ステップ13において、光ディスクの種類
に応じた光ディスクからのデータ再生が行われる。すな
わち、搭載されている光ディスクが第2の光ディスク1
01bのときは、サーボプロセッサ231は、切換スイ
ッチ223を介して、第2の光ディスク101b用のレ
ーザダイオード182aを発光させる信号をレーザダイ
オード駆動部220bに供給し、レーザダイオード駆動
部220bは、この信号を出射光のレベルが再生に適し
たレベルとなるように増幅してレーザダイオード182
aを駆動する。
【0090】なお、搭載されている光ディスクがCD、
すなわち第1の光ディスク101aのときは、サーボプ
ロセッサ231は、上述したステップS8の動作を行う
ので、ここでは詳細な説明については省略する。また、
サーボプロセッサ231は、切換スイッチ222を介し
て供給されるフォーカスエラー信号及びトラッキングエ
ラー信号に基づいて、これらの信号が0となるように、
切換スイッチ224を介して2軸駆動部218a又は2
軸駆動部218bに制御信号を送り、フォーカス及びト
ラッキングサーボをかけることは言うまでもない。
【0091】ステップS14において、利用者がデータ
再生を終了するための操作が行い、ディスクトレイ10
2が引き出されると、システムコントローラ230は、
ローディング検出スイッチ133がディスクトレイ10
2のローディング位置への移動が行われたことを示す信
号を受信し、サーボプロセッサ231等の再生動作を停
止する。
【0092】ステップS15において、サーボプロセッ
サ231は、上述したステップS5の動作を行い、スキ
ューを初期化する。
【0093】本発明に係る光ディスクドライブ装置は、
記録媒体として、光ディスクをカートリッジに収納した
ディスクカートリッジを用いるものであってもよい。ま
た、上述の実施形態では、光ディスクに記録されたデー
タを専ら再生する装置の例を挙げて説明したが、データ
の記録手段を備えた記録再生型の装置にも適用できるも
のである。
【0094】上述したように、光ディスクドライブ装置
は、ローディング駆動機構106に対して非常用排出機
構131を連動状態と連動解除状態とに任意に切り替え
ることが可能とされる。したがって、光ディスクドライ
ブ装置は、非常用排出機構131が動作されない通常時
に、ローディング駆動機構106と非常用排出機構13
1とが連結解除状態とされて、ローディング駆動機構1
06の動作に係わらずに回動レバー136の操作片19
5が操作孔139と対向しているため、回動レバー13
6によって操作孔139から装置本体105内に塵埃が
進入することを防止することができる。
【0095】なお、本発明に係る光ディスクドライブ装
置は、ローディング駆動機構がディスクトレイを有する
構成とされたが、装置本体内に対して光ディスクを挿入
することによりローディングを行ういわゆるスロット・
イン方式の構成とされてもよい。
【0096】
【発明の効果】上述したように本発明に係る光ディスク
ドライブ装置によれば、ローディング駆動機構が動作可
能とされる通常時に、非常用排出機構がローディング駆
動機構の動作と連動しないため、非常用排出機構の操作
部材が操作孔に対向する位置に位置していることによっ
て、操作孔から装置内部に塵埃が進入することを防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ディスクドライブ装置の外観を
示す斜視図である。
【図2】ディスクトレイ及びディスク駆動部を示す斜視
図である。
【図3】ディスク駆動部が初期状態にある上記光ディス
クドライブ装置を示す平面図である。
【図4】ディスク駆動部が初期状態にある上記光ディス
クドライブ装置を示す正面図である。
【図5】ディスクトレイがローディング位置に引き込ま
れた状態における上記光ディスクドライブ装置を示す平
面図である。
【図6】ディスクトレイがローディング位置に引き込ま
れた状態における上記光ディスクドライブ装置を示す正
面図である。
【図7】回動レバーが初期状態にある非常用排出機構を
示す平面図である。
【図8】回動レバーが回動された状態にある非常用排出
機構を示す平面図である。
【図9】ディスク回転装置が取り付けられた第1の支持
フレームと光ピックアップが支持された第2の支持フレ
ームを示す分解斜視図である。
【図10】第2の支持フレームが回動操作され、スキュ
ー制御が行われている状態を示す概略側面図である。
【図11】本発明に係る光ディスクドライブ装置の制御
回路部を示すブロック図である。
【図12】上記光ディスクドライブ装置の制御動作を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1 光ディスクドライブ装置、101a 第1の光ディ
スク、101b 第2の光ディスク、106 ローディ
ング駆動機構、113 ラックギヤ、131非常用排出
機構、135 駆動ギヤ、136 回動レバー、137
捻りコイルバネ、138 回動操作部材、139 操
作孔、195 操作片、195a当接面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクを装置内部に対して引き込み
    動作及び排出動作させるローディング駆動機構と、 上記ローディング駆動機構に対して連結及び連結解除可
    能に設けられて、上記ローディング駆動機構による光デ
    ィスクの排出動作が不能とされた非常時に上記ローディ
    ング駆動機構を強制的に動作させる非常用排出機構と、 上記ローディング駆動機構及び上記非常用排出機構が内
    部に配設されて、上記非常用排出機構を操作するための
    操作手段が外部から挿通される操作孔を有する外筐とを
    備え、 上記非常用排出機構は、操作手段によって操作される操
    作部材を有し、上記ローディング駆動機構が動作可能な
    通常時、上記ローディング駆動機構との連結が解除され
    ているとともに上記操作部材が上記操作孔に対向する位
    置に位置されて、非常時に上記操作孔に挿通された操作
    手段によって操作されて上記ローディング駆動機構に連
    結されることを特徴とする光ディスクドライブ装置。
  2. 【請求項2】 上記非常用排出機構は、上記ローディン
    グ駆動機構に対して連結される連結位置及び連結が解除
    される解除位置に回動可能に設けられて上記ローディン
    グ駆動機構を動作させる操作部材と、 上記操作部材と上記ローディング駆動機構との連結を解
    除する方向に上記操作部材を付勢する付勢部材とを有
    し、 上記操作孔から挿通された操作手段が、上記付勢部材の
    付勢力に抗して上記操作部材を回動操作することによ
    り、上記操作部材は、上記ローディング駆動機構と連結
    されることを特徴とする請求項1に記載の光ディスクド
    ライブ装置。
  3. 【請求項3】 上記ローディング駆動機構は、光ディス
    クの引き込み動作と連動して光ディスクを回転自在に保
    持するディスク駆動機構を備え、 上記非常用排出機構は、上記ディスク駆動機構による光
    ディスクの保持を解除させることを特徴とする請求項1
    に記載の光ディスクドライブ装置。
JP9334527A 1997-12-04 1997-12-04 光ディスクドライブ装置 Withdrawn JPH11167759A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9334527A JPH11167759A (ja) 1997-12-04 1997-12-04 光ディスクドライブ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9334527A JPH11167759A (ja) 1997-12-04 1997-12-04 光ディスクドライブ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11167759A true JPH11167759A (ja) 1999-06-22

Family

ID=18278409

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9334527A Withdrawn JPH11167759A (ja) 1997-12-04 1997-12-04 光ディスクドライブ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11167759A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008217862A (ja) * 2007-03-01 2008-09-18 Funai Electric Co Ltd ディスク装置
CN103426446A (zh) * 2012-05-17 2013-12-04 广明光电股份有限公司 吸入式光盘机紧急退片装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008217862A (ja) * 2007-03-01 2008-09-18 Funai Electric Co Ltd ディスク装置
CN103426446A (zh) * 2012-05-17 2013-12-04 广明光电股份有限公司 吸入式光盘机紧急退片装置
JP2013242955A (ja) * 2012-05-17 2013-12-05 Quanta Storage Inc スロットイン光ディスク駆動装置用の緊急取出装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100484338B1 (ko) 광디스크드라이브장치
US7487520B2 (en) Disc drive apparatus with disc chucking arrangement
US5115419A (en) Disc playback device capable of continuously playing back a plurality of discs
JP2974868B2 (ja) ディスク駆動装置およびディスク装置
US5539717A (en) Player for reproducing both minidisc and compact disc
US6122237A (en) Disc drive apparatus with optical axis inclination adjustment based on a skew sensor and reference
JPH09167421A (ja) 光ディスク装置
KR20050033491A (ko) 디스크 드라이브
JPH10283712A (ja) ディスク記録及び/又は再生装置
US7191455B2 (en) Disk-type recording and/or reproducing apparatus and method of judging disc-shaped recording medium of disc-type recording and/or reproducing apparatus
KR910005643B1 (ko) 상이한 직경의 디스크의 겸용 재생장치
JPH11167759A (ja) 光ディスクドライブ装置
JPH11162068A (ja) ディスク装置
US6973660B2 (en) Disk driver
JP4085432B2 (ja) ディスクドライブ装置
US7594240B2 (en) Disk drive apparatus
JP2730202B2 (ja) ディスク再生装置
JP2004103194A (ja) 磁気ヘッド昇降制御装置
JPH10283710A (ja) ディスク記録及び/又は再生装置
KR100201312B1 (ko) 광디스크 플레이어의 디스크 이중장착 방지장치
JP2000222859A (ja) 記録及び/又は再生装置
JP3011620B2 (ja) 光学式情報記録再生装置
JP2002133747A (ja) ディスクドライブ装置
JPH1021660A (ja) 記録媒体の情報機器
JP2006054009A (ja) ディスクドライブ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050301